本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

かどや製油

KADOYA SESAME MILLS INCORPORATED2612 · Standard · 食料品

ごま油と食品ごまの専門メーカー。家庭用から業務用まで幅広く展開し、ごまの価値追求を掲げる。

概要

かどや製油は、1858年に香川県小豆島で創業したごま油専業の老舗メーカーである。国内ごま油市場でトップクラスのシェアを占め、家庭用・業務用・輸出向けに焙煎ごま油「かどやのごま油」を中心とした製品を提供する。2026年3月期の連結売上高は400億円、従業員数は530人。東京都品川区に本社を置き、小豆島工場と袖ケ浦工場の2拠点で生産を行う。子会社にカタギ食品(食品ごま事業)と米国のKadoya America Inc.を持つ。

ごま油専業で国内トップシェアを維持

かどや製油は、ごま油と食品ごま(ねりごま、いりごま等)の製造販売に特化している。国内ごま油市場においては、長年にわたってトップクラスのシェアを有し、ブランド力と品質で他社を凌ぐ。主力製品は焙煎ごま油「かどやのごま油」で、香りと風味にこだわり、家庭用から業務用まで幅広く使用される。業務用では外食チェーンや加工食品メーカー向け、輸出では北米を中心に販路を拡大している。2026年3月期のセグメント別売上高はごま油事業が314億円、食品ごま事業が86億円で、利益面ではごま油事業が36億円のセグメント利益を計上する一方、食品ごま事業は原料コスト高の影響で1.8億円の利益にとどまった。

家庭用・業務用・輸出の3つの販路

同社の販売チャネルは大きく家庭用、業務用、輸出に分かれる。家庭用では、スーパーやドラッグストアを通じて「かどやのごま油」を販売し、TVCMやWeb動画広告、キッチンカーを活用した体験型プロモーションを展開。価格訴求に依存しない需要創出を目指す。業務用では、外食チェーン、加工食品・給食向けが中心で、新規採用や既存取引の拡大が進む。輸出用は米国が最大市場で、関税政策の影響を受けつつも、ブランドへの指名買い需要により販売数量は増加傾向にある。2026年3月期のごま油事業の販売数量は前期比3.0%増となり、増収増益を達成した。

カタギ食品と米国子会社によるグループ体制

連結子会社として、食品ごま事業を手がけるカタギ食品株式会社(2017年11月に株式取得)と、米国に設立されたKadoya America Inc.(2025年12月設立)がある。カタギ食品は仙台、福岡などに営業所を持ち、ねりごまなどの高付加価値商品を加工ユーザー向けに販売。Kadoya Americaは販売・マーケティングと事業開発を目的とし、中長期的な成長ドライバーとして北米市場の開拓を担う。また、小豆島工場と袖ケ浦工場の2拠点で生産を行い、袖ケ浦工場には2024年7月に研究開発機能を集約した。全社でファンベース経営を掲げ、ステークホルダーとの接点強化を図る。

2026年3月期の収益と資本効率の目標

2026年3月期の連結業績は売上高400億円(前期比1.4%増)、営業利益38億円(同6.5億円増)、親会社株主帰属当期純利益27億円。増収増益の要因は販売数量の増加と主原料価格の低下による原価改善である。中期経営計画ではROE8%以上を目標指標とし、企業価値向上を目指す。2025年4月にはパーパス「ごまの価値を極限まで高めることで世界に貢献する」を制定し、ファンベース経営を本格化。一方で、2025年5月には公正取引委員会から排除措置命令と課徴金納付命令を受け、現在取消訴訟が係属中であり、コンプライアンス体制の強化を進めている。

業界の中での役割は食品業界向けにごま油・ごま製品を供給するメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
400億円
営業利益
38億円
営業利益率
9.5%
純利益
27億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ごま油314億円78.5%
食品ごま86億円21.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01食品製造(ごま油・食品ごま)主力

ごま油や食品ごまなどごま関連製品を製造・販売。家庭用に加え、加工食品の原料や外食産業の業務用など幅広い用途に対応。パーパスに基づきごまの価値向上を目指す。

ごま油の国内トップメーカー

主な製品・サービス2
ごま油
純正ごま油や調合ごま油など。家庭用から業務用までラインナップし、香り高いごま油を提供。
食品ごま
いりごま、すりごま、ねりごまなど。加工食品の原料や業務用に広く利用される。

製品と技術

焙煎ごま油「かどやのごま油」の強み

同社の最大の製品は、焙煎ごま油「かどやのごま油」である。ごまを直火で焙煎することで、香り高く風味豊かな油に仕上げる。家庭用の小瓶から業務用の大型缶までラインナップを揃え、スーパーや外食チェーン、加工食品メーカーに供給される。純正ごま油と調合ごま油の違いを訴求する広告展開や、キッチンカーによる体験販売を行い、価格競争に頼らない需要創出を図る。2026年3月期のごま油事業売上高は314億円で、全社売上の約78%を占める。生産は小豆島工場と袖ケ浦工場の2拠点で行われ、FSSC22000やハラール、コーシャ認証を取得し、国際的な品質基準を満たす。

食品ごま事業の製品群(ねりごま・いりごまなど)

食品ごま事業では、ねりごま、いりごま、すりごま、ごまペーストなどを製造販売する。特にねりごまは高付加価値商品として、加工ユーザー向けに提案。業務用食品原料として、パン、菓子、調味料、惣菜など幅広い用途に使用される。連結子会社カタギ食品がこの事業を担い、仙台、福岡などに営業所を持つ。2026年3月期の売上高は86億円で、前期比4.1%増となったが、原料コスト高の影響でセグメント利益は減少した。同社は採算性を重視した販売を志向し、高付加価値商品へのシフトを進めている。

脱脂ごまタンパク質の活用とアップサイクル事業

ごま油を搾った後の脱脂ごまには、高品質な植物性タンパク質が含まれる。かどや製油はこれを有効活用し、新たな収益の柱として「たんぱく事業」を構想。市場・技術面の検証を進めた結果、アレルゲン対応や用途開発に時間を要することが判明したため、中期的な収益基盤構築に向けて段階的立ち上げに方針転換した。2024年7月には袖ケ浦工場に研究開発機能を集約し、脱脂ごまのアップサイクル技術の開発を加速。将来的には、食品用途だけでなく、サプリメントや機能性素材としての展開も視野に入れる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 食品製造(ごま油・食品ごま)ごま油の国内トップメーカー

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

食用油で国内3位、業務用比率高く安定的

製油業界では日清オイリオ、J-オイルミルズに次ぐ国内3位の規模を持つ。主力の業務用食用油は外食・加工食品向けが中心で、家庭用比率は低い。原料の大豆・菜種の海外調達に依存するため国際市況の影響を受けやすい。同業の昭和産業も製粉・油脂事業を展開するが、かどや製油は食用油に特化した事業構造が特徴。直近では営業利益率が改善しており、コスト管理の強化が収益性向上に寄与している。

強み

  • 業務用食用油で高いシェアを持ち、外食・食品加工需要に支えられた安定収益基盤を確保。
  • 直近の営業利益率8.1%から翌年9.5%へ拡大見込みで、コスト管理や価格転嫁が奏功。
  • 2024/3期357億→25/3期395億→26/3期400億円と増収基調。
  • 食用油専業で国内3位、規模のメリットを活かした安定供給と品質で顧客基盤を固める。

課題

  • 大豆・菜種の国際価格変動が採算を圧迫しやすく、安定的な調達・ヘッジが課題。
  • 内需依存度が高く、海外市場開拓が進んでいないため成長の多様化が限定的。
  • 同業との競争激化やM&A動向により、規模の追求や差別化が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食料品の時価総額近傍。太字がかどや製油

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
12882イートアンドホールディングス231億円61.8倍
24404ミヨシ油脂227億円13.1倍
32892日本食品化工225億円19.1倍
42903シノブフーズ207億円11.0倍
52612かどや製油206億円22.2倍
62938オカムラ食品工業206億円23.1倍
72932STIフードホールディングス199億円12.1倍
82204中村屋190億円20.0倍
92929ファーマフーズ175億円
102597ユニカフェ173億円20.4倍
112003日東富士製粉170億円19.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

創業から株式会社化、工場建設まで(1858-1961)

かどや製油の歴史は、1858年(安政5年)に香川県小豆島で加登屋製油所がごま油の製造販売を開始したことに始まる。創業から約100年間は個人事業として営まれ、地元のごまを原料に製品を供給してきた。1957年5月、事業拡大を図るため、加登屋製油所側と東日本地区の代理店であった株式会社小澤商店が共同出資し、株式会社組織として加登屋製油株式会社を設立。本社を東京都品川区西大崎に設置した。1961年9月には大阪支店を開設し、同年10月には生産能力増強のため小豆島土庄港に工場用地を取得、新工場を竣工させた。これにより、会社組織としての生産・販売体制が整い、全国展開の基礎が築かれた。

販売網の全国展開と商号変更(1967-1991)

株式会社化後の1960年代から1970年代にかけて、かどや製油は全国各地に販売拠点を次々と開設した。1967年2月に福岡支店、1969年4月に札幌支店(現営業所)、仙台支店、名古屋支店、1973年10月に広島支店を設置。これにより、北海道から九州に至る全国的な販売網を構築した。1976年4月には商号を「かどや製油株式会社」に変更し、製品ブランドと社名を統一。1991年8月には本社を品川区西五反田に移転し、営業機能を集約した。この間、首都圏での販売強化とブランド浸透が進み、ごま油業界におけるリーダー的地位を固めていった。

公開市場の変遷と品質認証の取得(1993-2016)

1993年11月、日本証券業協会に株式を店頭登録し、資本市場へのアクセスを拡大。2004年12月には店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に上場。2010年4月の取引所合併により大阪証券取引所JASDAQに移行し、2012年3月には東京証券取引所市場第二部に上場、同年6月に大阪JASDAQを上場廃止。2013年4月には東京証券取引所市場第一部に昇格した。品質面では、2000年8月にISO9002(後にISO9001)を取得、2015年9月にはFSSC22000を小豆島工場で取得し、ISO9001は返上。2016年4月にはハラール認証を取得するなど、国際的な品質・宗教規格への対応を進めた。

子会社化、新工場、米国進出と課題(2017-2025)

2017年11月、食品ごま事業を営むカタギ食品株式会社の株式を取得し、連結子会社化。2020年2月には千葉県袖ケ浦市に工場用地を取得し、袖ケ浦工場を竣工。同工場でも2021年2月にFSSC22000を認証取得した。2022年3月には仙台支店とカタギ食品仙台営業所、福岡支店と同福岡営業所を統合。2023年2月には本社を現在の品川区北品川に移転し、カタギ食品東京支店も統合。2024年7月には研究開発機能を袖ケ浦工場に集約。2025年12月には米国に販売現地法人Kadoya America Inc.を設立。一方、2025年5月には公正取引委員会から排除措置命令と課徴金納付命令を受け、同命令の取消訴訟を提起した。コンプライアンス体制の強化を継続している。

年表29件を開く

1850年代

  • 1858年創業香川県小豆島で加登屋製油所を安政5年(1858年)に創業、ごま油の製造販売を開始。

1950年代

  • 1957年5月創業加登屋製油所は事業の拡大を図るため、同製油所側と株式会社小澤商店(同製油所の東日本地区の代理店。現・小澤物産株式会社)側が共同で出資を行い、新たに株式会社組織として加登屋製油株式会社を設立。本社を東京都品川区西大崎一丁目357番地に設置。

1960年代

  • 1961年9月販売拠点として、大阪支店開設。
  • 1961年10月事業の拡大に備え、小豆島土庄港に工場用地を取得し、新工場を竣工。
  • 1967年2月福岡支店開設。
  • 1969年4月札幌支店(現・札幌営業所)、仙台支店、名古屋支店開設。

1970年代

  • 1973年10月広島支店開設。
  • 1976年4月商号変更商号を「かどや製油株式会社」に変更。

1990年代

  • 1991年8月本社を品川区西五反田八丁目2番8号に移転。
  • 1993年11月日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 1995年5月本社東京営業部が東京支店として独立。

2000年代

  • 2000年8月ISO9002を認証取得。(2003年8月にISO9001に移行。)
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場。
  • 2012年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2012年4月コーシャ認証を小豆島工場にて取得。(2024年3月に袖ケ浦工場の認証取得。)
  • 2012年6月上場大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)における株式を上場廃止。
  • 2013年4月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
  • 2015年9月FSSC22000を小豆島工場にて認証取得。(2015年8月にISO9001を認証返上。)
  • 2016年4月ハラール認証を小豆島工場にて取得。(2024年9月に袖ケ浦工場の認証取得。)
  • 2017年11月M&Aカタギ食品株式会社(現・連結子会社)の株式を取得し子会社化。

2020年代

  • 2020年2月事業の拡大等に備え、千葉県袖ケ浦市に工場用地を取得し、袖ケ浦工場竣工。
  • 2021年2月FSSC22000を袖ケ浦工場にて認証取得。
  • 2022年3月M&A仙台支店とカタギ食品株式会社仙台営業所を統合移転し、仙台市青葉区に新事務所を開設。福岡支店とカタギ食品株式会社福岡営業所を、現・福岡支店に事務所を統合。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からスタンダード市場に移行。
  • 2023年2月本社・東京支店を品川区北品川五丁目1番18号に移転。
  • 2023年4月本社・東京支店にカタギ食品株式会社東京支店の事務所を移転。
  • 2024年7月研究基盤強化を目的として、袖ケ浦工場に研究開発機能を集約。
  • 2025年12月米国において、販売・マーケティング並びに事業開発を目的とするKadoya America Inc. (現・連結子会社)を設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE8%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ファンベース経営の実践

    ファンの声を起点にした新商品や販売チャネルの開発を行い、ブランドファンを基盤として中長期的な企業価値向上を目指す。

  2. 02

    脱脂ごまタンパク質の事業化

    脱脂ごまに含まれるタンパク質を活用し、新たな収益の柱を創出する。

  3. 03

    米国市場での成長拡大

    商品力とブランド力を活かし、米国市場での更なる成長を図る。

  4. 04

    DX推進による生産効率化

    デジタルトランスフォーメーションを推進し、生産プロセスの効率化とコスト削減を追求する。

  5. 05

    サプライチェーン課題への対応

    サプライチェーン上の社会課題(人権・環境等)に取り組み、持続可能な原料調達体制を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で530人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は766万円で、9期前と比べて+24.3%平均年齢は42.4歳、平均勤続年数は15.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月284
2018年3月416
2019年3月61642.214.7461
2020年3月60942.014.6480
2021年3月68541.214.0518
2022年3月70741.213.7541
2023年3月68141.514.1555
2024年3月66842.114.7550
2025年3月71642.615.3545587
2026年3月76642.415.5530717

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
袖ケ浦工場 — 千葉県袖ケ浦市5,682百万円
ごま油
小豆島工場 — 香川県小豆郡2,529百万円
ごま油 食品ごま 共通
本社・工場・支店他 — 大阪府寝屋川市他816百万円
食品ごま
本社 — 東京都品川区271百万円
共通
仙台支店 — 仙台市青葉区3百万円
ごま油 食品ごま
大阪支店 — 大阪府吹田市3百万円
ごま油 食品ごま
名古屋支店 — 名古屋市中区1百万円
ごま油 食品ごま
広島支店 — 広島市西区1百万円
ごま油 食品ごま
福岡支店 — 福岡市博多区1百万円
ごま油 食品ごま
東京支店 — 東京都品川区0百万円
ごま油 食品ごま
ほか1件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は400億円営業利益38億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.3%、利益が+18.8%。

売上高
+1.3%
400億円
営業利益
+18.8%
38億円
純利益
+12.5%
27億円
営業利益率
9.5%
前期比 +1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高410億円400億円
営業利益29億円38億円
純利益21億円27億円
1株あたり配当¥47¥47

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は102億円、営業利益は14億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+17.2%、営業利益は+55.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q81−2
2024年1Q87910.37
2024年2Q931111.88
2024年3Q9188.86
2024年4Q862
2025年2Q1972010.214
2025年4Q198126.110
2026年2Q2062512.117
2026年4Q194136.710
2027年1Q1021413.710

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は214億円から400億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は9.5%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所市場第一部に株式を上場。
2013年3月2142515
2014年3月2192012
2015年3月2401610
2016年3月2712314
カタギ食品株式会社(現・連結子会社)の株式を取得し子会社化。
2017年3月2853427
2018年3月3065135
2019年3月3444429
事業の拡大等に備え、千葉県袖ケ浦市に工場用地を取得し、袖ケ浦工場竣工。
2020年3月3383526
2021年3月3143121
仙台支店とカタギ食品株式会社仙台営業所を統合移転し、仙台市青葉区に新事務所を開設。福岡支店とカタギ食品株式会社福岡営業所を、現・福岡支店に事務所を統合。
2022年3月3224028
2023年3月3373222
2024年3月3573423
米国において、販売・マーケティング並びに事業開発を目的とするKadoya America Inc. (現・連結子会社)を設立。
2025年3月39532348.124
2026年3月40038419.527

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高400億円のうち、営業利益として残るのは38億円9.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は27億円、売上の6.8%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.8%287億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.8%75億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.5%38億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.4pt
9.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.5pt
6.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.2pt
7.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが57億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは50億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は120億円で、売上の3.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月22−5−61781
2014年3月8−3−7579
2015年3月−9−4−5−1362
2016年3月0−8−4−851
2017年3月63−3−660105
2018年3月58−13−4045110
2019年3月24−64−14−4056
2020年3月17−429−2540
2021年3月27−8−301928
2022年3月45−5−84061
2023年3月25−7−101869
2024年3月30−2−92887
2025年3月4−3−9179
2026年3月57−7−950120

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は473億円。このうち返さなくてよい自己資本が374億円で、自己資本比率は79.1%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2401934780.6
2014年3月2441984681.2
2015年3月2682086077.9
2016年3月2672145380.1
2017年3月2932385581.1
2018年3月3292498075.7
2019年3月3622659773.2
2020年3月38428010473.1
2021年3月3632917280.1
2022年3月3943128279.1
2023年3月4153278878.9
2024年3月4273448380.5
2025年3月4353538381.0
2026年3月4733749979.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
120億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
322億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
22億円
在庫として抱えている分
負債合計
99億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率123社中15位あたり、逆に低いのは売上成長率123社中80位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.5%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
9.5%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
79.1%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.3%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.1%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,193で、1年前と比べて+81.8%過去52週の値幅のなかでは100%の位置にある。

¥2,193+22.3%1ヶ月+25.5%1年+81.8%時価総額206億円
過去52週の値幅
安値¥1,211.667高値¥2,193

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.2倍
PER (会社予想)29.5倍
PBR1.64倍
配当利回り2.14%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1745円で、直近の値動きは7月上旬の1891円から下落傾向にあります。8月18日時点で、25日移動平均線は1771.36円と株価はこの線を下回っており、短期的な弱気シグナルが出ています。一方、75日線(1673.92円)と200日線(1511.39円)は株価の下にあり、中長期的には上昇トレンドが継続しています。52週高値1972円からは約11.5%下落、52週安値1211.67円からは約44%上昇しており、年初来の上昇率は44.65%と高いです。RSIは42.33とやや売られ過ぎ圏に近く、反発の可能性もあります。出来高は8月18日に2400株と低調ですが、7月6日には23000株と活発でした。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERが17.69倍と業界平均28.51倍を下回り、予想PERは23.5倍とやや上昇する見込みだが、それでも平均より低い。PBRは1.3倍と業界平均1.62倍を下回り、割安感がある。配当利回りは2.69%と業界平均2.24%を上回り、株主への還元も十分。ROEは7.5%とやや低めだが、営業利益率は8%から9.5%へ改善傾向。売上高も堅調に増加しており、収益性の改善が期待できる。割安だが、ROEの低さがやや懸念材料。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.2倍28.6倍
PER (予想)29.5倍
PBR1.64倍1.63倍
ROE7.5%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ごま油の国内市場は成熟しており、人口減少に伴う需要減少が懸念される一方、健康志向の高まりや海外市場の成長が新たな需要を生む可能性がある。投資論点は、原料であるごまの価格高騰と市場の成長性。強気派は、同社のブランド力と製品品質が高く、海外展開や業務用需要の拡大で成長できるとみる。弱気派は、原料価格の上昇が収益を圧迫し、国内市場の縮小で成長が期待できないと指摘する。

プラスに働く材料7
  • ブランド力と品質

    「かどやのごま油」は国内でトップクラスの知名度。

  • 海外市場の成長

    世界でごま油需要が増加しており、輸出拡大の余地。

  • 高い収益性

    営業利益率8%超、ROE7.5%と安定した収益性。

  • 営業利益32億円→38億円、増益で営業利益率9.5%2026年3月期影響

    売上高400億円、営業利益38億円は前期比18.8%の増益となる見込み

  • 売上高400億円と過去最高を更新する見通し2026年3月期影響

    売上高は395億円→400億円と+1.3%の増収で、金額は過去最高水準

  • 純利益27億円と3期連続の増益基調2026年3月期影響

    純利益は23億→24億→27億円と増加し、増益基調が明確

  • 配当利回り2.7%が株価を下支え通年影響

    時価総額164億円に対して配当総額約4.4億円、純利益27億円で賄える

マイナスに働く材料7
  • 原料高の影響

    ごまの国際価格上昇がコスト増を招く。

  • 国内市場の縮小

    少子高齢化で国内需要が減少傾向。

  • 競争の激化

    他社の低価格品や代替油にシェアを奪われるリスク。

  • 予想PER23.4倍と実績PER17.6倍の逆転で減益予想決算発表後影響

    実績PER17.6倍に対し予想PER23.4倍、市場は来期減益を織り込んでいる

  • 売上高伸び率が10.6%→1.3%へ急減速通年影響

    前期357→395億円は+10.6%だったが、今期395→400億円は+1.3%に鈍化

  • 外国人保有比率1.3%と低く需給が細い継続影響

    外国人保有1.3%では海外資金の流入が期待できず、流動性が低い

  • 低い営業利益率がコスト高で圧縮されるリスク不定影響

    売上高400億円で営業利益38億円、売上高の1%相当のコスト増で営業利益が約10%減

次の決算で確かめる点
原料価格
ごまの仕入れ価格が利益率に直結するため。
海外売上高
成長が期待される海外需要の動向を確認するため。
国内シェア
成熟市場での競争力を測る重要指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり47で、前期から+37.0%いまの株価に対する利回りは2.14%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥47
1株あたり
配当利回り
2.14%
いまの株価に対して
配当性向
48.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3840.4
2018年3月5030.439.9
2019年3月40−20.040.0
2020年3月37−8.340.6
2021年3月22−40.939.0
2022年3月3769.239.8
2023年3月33−9.142.3
2024年3月330.041.6
2025年3月330.039.3
2026年3月4637.048.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥47

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ14,477人。区分でいちばん多いのは事業法人70.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が71.3%を占め、残る28.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人75.472.171.170.370.270.3
個人・その他19.322.423.624.125.926.6
自己株式2.02.02.02.02.02.0
外国法人0.80.81.02.12.01.3
金融機関3.83.83.32.71.21.0
証券会社0.70.91.10.80.60.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01三菱商事株式会社26.35
02三井物産株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)21.48
03小澤物産株式会社11.31
04小澤商事株式会社4.56
05国分グループ本社株式会社2.98
06日清食品ホールディングス株式会社1.60
07伊藤忠商事株式会社1.38
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.90
09かどや製油従業員持株会0.64
10株式会社SBI証券0.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−40%、1株純資産は14期で−34%。直近期のROEは7.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1642,0578.215.845.6
2014年3月1232,1115.921.940.8
2015年3月1022,2184.726.639.3
2016年3月1532,2806.818.539.2
2017年3月2842,53111.819.940.4
2018年3月3702,70913.917.439.9
2019年3月3212,88211.516.240.0
2020年3月2773,0489.413.240.6
2021年3月2283,1637.418.439.0
2022年3月1001,1299.212.439.8
2023年3月801,1866.914.742.3
2024年3月821,2446.715.541.6
2025年3月851,2776.814.139.3
2026年3月991,3567.515.748.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額424百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約8倍にあたる。

氏名役職年齢
久米敦司代表取締役 会長70
北川淳一代表取締役 社長54
長澤昇取締役 副社長執行役員 海外販売本部長63
井尻尚宏取締役 専務執行役員 生産本部長65
齋藤聖美取締役75
大西賢取締役71
竹田真取締役49
山内文明常勤監査役59
富山文雄常勤監査役62
秋元建夫監査役64
武川聡監査役51
横尾俊弘監査役62

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5153160932264
社外取締役8787810
監査役2242412

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容457字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社2社で構成されており、ごま油や食品ごまなどの製品を製造・販売しております。 当社グループは、2025年4月に制定したパーパス・ビジョン・バリュー(PVV)に基づき、パーパスである「ごまの価値を極限まで高めることで世界に貢献する」方針のもと、家庭用はもとより加工食品の原料や外食産業の業務用など、様々な用途に応じたごまに関連する製品を展開しております。 当社グループにおいて、当社はごま油事業及び食品ごま事業等を行っており、連結子会社であるカタギ食品株式会社は食品ごま事業を行っております。また、Kadoya America Inc.は事業開始に向けて準備を進めております。 2026年3月31日現在の、当社グループの事業の系統図及び出資比率は次のとおりであります。 [事業系統図] [議決権の所有割合又は被所有割合] (注)1.㈱MCアグリアライアンスは、当社のその他の関係会社である三菱商事㈱の子会社であります。 2.小澤商事㈱は、当社の主要株主であります。
経営方針・対処すべき課題1,919字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、パーパス(ごまの価値を極限まで高めることで世界に貢献する)・ビジョン(ごまを通じて社会課題の解決に取り組み、社員と会社の両方が持続的に成長する)・バリュー(ごまのパイオニアであり続ける/お客様第一主義/誠実・公平・偽りなく行動/差別なく、異なる考え方・文化・社会に敬意を払い続ける/自ら挑み、常に変化を生む)に基づき、当社グループのファンを基盤として中長期的に企業価値を向上させていく「ファンベース経営」を実践することでステークホルダーへの価値提供と企業価値向上を目指しております。 (2)中長期的な経営戦略 当社グループは2028年度を最終年度とする中期経営計画に基づき、以下のような施策を着実に実行して まいります。 ・ファンの声を起点にした新商品/チャネルの開発 ・脱脂ごまに含まれるタンパク質の活用による新たな収益の柱の創造 ・商品力/ブランド力を活かした米国市場における更なる成長 ・DX推進による生産効率化(コストダウン)の追求 ・サプライチェーン上に存在する社会課題への解決に向けた取組 ・成長実現のための基盤となるコーポレート機能の強化 (3)経営上の目標とする指標 当社グループは、如何なる経営環境下であっても「ごま製品の安定供給」という社会的責任を果たす観点から継続的に利益を確保できる経営体質の確立を目指しており、中期経営計画において資本効率性指標である「ROE(目標:中長期的に8%以上)」を重要指標としております。 (4)経営環境及び対処すべき課題 ①経営環境及び対処すべき課題 当社グループを取り巻く事業環境は、エネルギー費・物流費等の上昇、為替変動、消費行動の変化に加え、気候変動や地政学リスクの高まりなどにより、事業運営の不確実性が一層高まっているものと認識しております。 当社グループが今後対処すべき主な課題は、以下のとおりであります。 a 収益力の向上 原材料価格や各種コストの上昇が継続する中、収益力の確保・向上は最も重要な経営課題の一つであると認識しております。 このため、適正価格の実現、付加価値商品の育成、販売施策の高度化に取り組むとともに、国内外の成長機会を見極めながら、経営資源配分の最適化を進めてまいります。 b ブランド価値の向上 当社グループが持続的に成長していくためには、ごまの価値を分かりやすく伝え、継続的な支持を得ていくことが重要であると考えております。 パーパス・ビジョン・バリュー(PVV)に基づく一貫した理念体系のもと、ファンベース経営を通じてステークホルダーとの接点を強化し、品質、安全・安心、健康価値及び社会的価値を含めたブランド価値の向上に取り組んでまいります。 c 生産・研究開発・人的資本を中心とした経営基盤の強化 品質の維持向上及び安定供給責任を果たすため、生産体制の最適化や品質保証体制の強化が引き続き重要な課題であると認識しております。 あわせて、研究開発機能の強化、人材育成、DXの推進を通じ、変化する事業環境に柔軟に対応できる経営基盤の構築に取り組んでまいります。 d 持続可能な原料調達体制の強化 主要原材料であるごまの安定調達及び品質確保は、当社グループの事業継続と競争力の観点から、継続的に取り組むべき事項であると考えております。 調達先の多様化や産地との連携強化を進めるとともに、サプライチェーン全体を通じた品質管理や人権・環境への配慮を一層推進してまいります。 ②公正取引委員会からの排除措置命令及び課徴金納付命令の受領、並びに同命令に対する取消訴訟の提起について 当社は、2024年3月に独占禁止法違反の疑いにより公正取引委員会の立入検査を受け、2025年5月14日に同委員会から排除措置命令及び課徴金納付命令を受けました。当社は、これら一連の命令について公正取引委員会との間に見解の相違があることから、取消しを求めて訴訟を提起しております。当該訴訟はその後2件に併合され、現在も係属中であります。 なお、当社は、当該事象の発生に関わらず、かねてから社内教育の実施や内部統制の改善・運用等を行う等、継続的なコンプライアンス体制の強化に努めております。また、2025年1月には独占禁止法遵守規程等を定めており、今後も、コンプライアンスの遵守を徹底してまいります。
事業等のリスク4,809字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性のあるリスクは、主に以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)地政学・通商環境等に関するリスク 当社グループは、原材料調達及び製品販売の両面において海外との取引が多く、地政学的リスクや国際通商環境の変化により事業活動が影響を受ける可能性があります。 ① 原料に関する影響 当社グループが使用するごま種子は海外依存度が高く、主要生産国を中心とした地政学的要因、輸出入規制、検疫条件の変更等により、原料価格の変動や調達安定性に影響が生じる可能性があります。原料価格上昇分については価格転嫁を基本とするものの、転嫁が不十分となった場合には収益性に影響を及ぼす可能性があります。 ② 資材に関する影響 国際情勢の不安定化や各国の政策変更により、包装資材、物流関連資材等の国際調達環境が悪化した場合、調達コストの上昇や供給遅延が発生し、製造原価の増加につながる可能性があります。 ③ 輸出・輸入に関する影響 当社グループは海外市場、特に米国市場を成長分野と位置づけておりますが、通商政策の変更や関税措置の導入等により、製品価格の上昇や需要構造の変化が生じ、当社グループの販売数量や収益に影響を及ぼす可能性があります。一方で、競合他社との関税条件の差異等により、当社グループにとって有利に働く可能性もあります。 当社グループは、既存の産地に捉われない調達先の多様化、新規産地及び供給サプライヤーの探索、現地有力サプライヤーとの関係構築等を進めるとともに、為替相場や仕入価格の変動状況を注視し、調達・販売両面で柔軟な対応を行ってまいります。 なお、地政学的リスク及び通商環境の変化は不確実性が高く、当該リスクが顕在化する時期及び業績・財政状態への影響を合理的に見積もることは困難であると認識しております。 (2)品質と安全に関するリスク 当社グループは、提供する製品やサービスの品質維持・向上のため、社長直轄部署である内部監査部門や品質保証部による自己点検、第三者機関による外部監査を活用しております。製品の安全確保に関しては、小豆島工場、袖ケ浦工場及び連結子会社のカタギ食品寝屋川工場で食品安全マネジメントシステムの国際規格FSSC22000を取得、運用を通じて安全衛生管理を推進しております。また、リスク発生予防のため、リスクの洗い出しや社外コンサルタントを起用した管理体制の見直し、従業員教育等にも取り組んでおります。更に、中期経営計画の見直しで掲げた「新規事業への注力」に伴い、新カテゴリー製品の内製化や新規設備投資が想定されますが、開発初期段階より品質保証部が携わりリスク低減を図り、新たに外部へ委託する際は、品質、安全リスクの増加が懸念されるため、品質保証部によりグループ内と同レベルで品質監査を行います。一方で、万が一問題が発生した場合の対応マニュアル整備、生産物賠償責任保険・生産物回収費用保険の付保を行っております。 しかしながら、予見不可能な要因により、当社グループが提供する製品やサービスについて、品質・安全にかかわる問題が発生した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。その程度につきましては発生事案の問題の性質により異なることから、見積りは困難であると認識しております。 (3)国内における自然災害に関するリスク 当社グループは、地震や大型台風等の大規模な自然災害が起きた場合に、生産設備の毀損あるいは事業中断により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、香川県小豆島工場、千葉県袖ケ浦工場、大阪府寝屋川工場の複数の生産拠点を保有し、大規模災害に備えております。また、自然災害が起きた際の行動指針や役割分担を定めた「自然災害・事故等対応マニュアル」を整備し、災害被害の抑制・軽減を図る他、損失の発生に備え、小豆島工場、袖ケ浦工場及び寝屋川工場の地震災害や原料の水災害等を付保範囲に含む保険に加入しております。 なお、当該リスクについて、コントロールすることが不可能な性質であることから、リスクの顕在化する時期及び可能性の予測は困難であると認識しております。また、当社グループの業績及び財政状態に与える影響の程度につきましては、当該リスク発生の規模により異なることから、見積りは困難であると認識しております。 (4)国内景気、人口減少に関するリスク 当社グループの事業の大部分は、日本国内において展開しており、国内景気等による消費動向が事業に大きな影響を及ぼす可能性があります。また、日本は少子・高齢化が進んでおり、このまま人口の減少が続きますと、市場の縮小に伴い製品販売数量が減少する可能性や、更なる企業成長のための基盤と考える人材の確保が困難となる可能性があります。 当社グループでは、このような可能性を踏まえて、製品販売においては、ごま油の新たな需要創出、新たな高付加価値製品の開発、新規事業の開拓や海外市場展開の推進等の対策を講じておりますが、景気動向の悪化や当社グループ製品への需要低下等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、人材の確保においては、外国人採用等の多様性を意識した人材の採用や、働きやすい就業環境の整備や人材育成、キャリアアップ支援等による人材の定着に取り組んでおりますが、十分な人材を確保できなかった場合は、事業計画推進の支障となる等、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、国内景気については、政府の施策や国外の経済状況等の様々な要因から影響を受けるため、当該リスクの顕在化する時期、可能性及び当社グループの業績及び財政状態に与える影響の予測は困難であると認識しております。また、人口減少の影響におきましては、当社グループの業績及び財政状態に与える影響について、特段の施策を講じなかった場合には、人口減少の程度と概ね比例し、リスクが顕在化するものと認識しております。 (5)法律等の諸規制・コンプライアンスに関するリスク 当社グループは、「食品衛生法」、「食品表示法」、「製造物責任法」等の食品製造業に係る特有の法律のほか、事業活動を行うにあたり、国内外の様々な法令・規制の適用を受けております。 また、米国に子会社を設置したことにより、米国における食品関連規制、取引・契約に関する法令、輸出入・通関、税務、労務等の法令・規制の適用も受けております。 当社グループでは、国内外の法令遵守に向けた内部規程の整備、社内教育の実施、専門家の活用等を通じ、コンプライアンス体制の強化に継続的に取り組んでおります。 しかしながら、法令・規制の変更や解釈の相違、各国・地域特有の制度への対応の不十分さ等により、予期せぬ法令違反や係争、行政対応等が生じた場合には、制裁金・追徴課税・訴訟対応等の追加的なコスト負担や、事業活動の制限等が発生する可能性があります。 特に海外拠点においては、税務上の取扱い、雇用・労務に起因する紛争・訴訟等が生じる可能性があり、これらが顕在化した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、これらの法律等の諸規制・コンプライアンスに関するリスクについては、規制環境や事業活動の状況が随時変化するため、その顕在化する時期や可能性の程度、ならびに当社グループの業績及び財政状態に与える影響を事前に合理的に見積もることは困難であると認識しております。 (6)サイバーセキュリティに関するリスク 当社グループは、サイバーセキュリティに関するリスクへの対応として、次の取組を推進しております。 1.関連規程と対応策の継続的改善 社内外におけるサイバー攻撃やシステム障害等の発生状況を踏まえ、情報資産管理や情報システムの利用に関する規程を継続的に見直し、対応策の改善に取り組んでおります。 2.セキュリティ教育の継続的実施 役職員に対し、規程改定時の周知に加え、標的型攻撃や不正アクセス等を想定した教育・訓練を継続的に実施し、人的要因に起因するセキュリティリスクの低減を図っております。 3.セキュリティの仕組み強化 ネットワーク防御、認証基盤の強化、ウイルス・不正侵入の検知及び隔離対策等の基本的なセキュリティ機能を整備するとともに、外部サービスや委託先を含めたシステム利用形態を踏まえ、監視体制の強化に取り組んでおります。 しかしながら、近年、サイバー攻撃の手法は巧妙化・高度化しており、外部サービスや物流・基幹業務に関わるシステムを含め、第三者による不正アクセスやランサムウェア攻撃、システム障害等が発生した場合には、情報漏えい、業務停止、取引先・顧客対応等を通じて、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、これらのリスクに備え、サイバーセキュリティ保険への加入等により、リスクの移転も図っておりますが、サイバー攻撃の発生時期や手法は予測が困難であり、当該リスクが顕在化する時期及び可能性を事前に見積もることは困難であると認識しております。 また、当該リスクが顕在化した場合の業績及び財政状態に与える影響の程度については、発生する事象の内容や規模により大きく異なることから、現時点で合理的に見積もることは困難であると認識しております。 (7)関連当事者との取引に係る独立性に関するリスク 当社において、三菱商事株式会社、三井物産株式会社、株式会社MCアグリアライアンス、小澤物産株式会社及び小澤商事株式会社は、関連当事者に該当しております。 当社と各社の間には主に以下の取引関係があります。 ・三菱商事株式会社 : 主要販売代理店 ・三井物産株式会社 : 主要販売代理店及び主要仕入先 ・株式会社MCアグリアライアンス : 主要仕入先 ・小澤物産株式会社 : 資材等の仕入先 ・小澤商事株式会社 : 製品の保管荷役及び運送委託 なお、各社との取引条件については、第三者と比較検討を実施した結果において、公正な取引条件で実施しており、独立性は担保しております。 また、主要販売代理店及び主要仕入先として、三菱商事株式会社、三井物産株式会社及び株式会社MCアグリアライアンスの取引高の金額が大きいため、取引関係が解消した場合等には、ただちに代わりの企業を探すことが困難となることが予想されますが、その可能性は小さいものと判断しております。一方で、当社の監査体制の強化を目的として三菱商事株式会社より1名、三井物産株式会社より1名、小澤物産株式会社と小澤商事株式会社の役員を兼務する者1名を当社社外監査役としておりますが、同様に当社の独立性に影響を及ぼすリスクはないと考えております。 以上により、上記各社との関係性が当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性は極めて僅少であると認識しております。 (8)感染症に関するリスク 当社グループは、感染症のまん延が生じた場合には、顧客、取引先及び従業員等の安全を最優先とした上で、全社的な感染症対策のもと、安定的な製品の供給体制の確保に注力しますが、従業員の感染や物流機能の不安定化等に伴う事業活動の制限や、経済活動の停滞に伴う景気悪化等も予想され、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、リスクが顕在化する時期及び経営成績に与える影響を事前に見積もることは困難であると認識しております。
経営成績の分析 (MD&A)7,152字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性から、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に、重要な会計上の見積りは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 業績等の概要 (1)業績 ①当連結会計年度の経営成績の概況 当社グループは、中期経営計画の達成に向けて、2025年4月に策定したパーパス・ビジョン・バリューを経営の判断軸とし、「ファンベース経営」の本格的な推進に努めてまいりました。 当連結会計年度のわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調が続いた一方、物価上昇は個人消費の下押し要因となりました。世界経済では米国の関税政策の影響が顕在化する中、金融政策の動向や地政学的リスク等により、原油価格を含む資源価格の変動など、先行き不透明な状況が継続しております。食品業界においては、原材料価格、エネルギーコスト、人件費及び物流費の高止まりを背景に価格改定が続く一方、個人消費には持ち直しの動きがみられました。外食需要は、一部で中国団体客キャンセルの影響がみられたものの、インバウンド需要が堅調に推移したことから緩やかに増加しました。 このような環境下、当社グループの当連結会計年度の売上高は、販売数量が前期比2.9%増加した一方、販売単価が同1.4%低下し、数量増を主因として前期比1.4%増の40,030百万円となりました。 利益面では、副資材代や人件費の増加があったものの、主原料価格の低下等により売上原価は前期を下回り、製品単価あたりの収益性改善に寄与しました。また、販売費及び一般管理費は、広告宣伝費が実施時期の後ろ倒し等により減少した一方、脱脂ごまのアップサイクル事業や新商品開発を含む研究開発体制の強化、人的投資の拡充等を、将来成長に向けた投資として実行したことにより前期比で増加しました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、営業利益3,818百万円(前期比651百万円増)、経常利益4,060百万円(同666百万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,724百万円(同367百万円増)となり、増収増益を確保しました。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 1)ごま油事業 家庭用では、「かどやファン」の拡大とブランド価値向上を目的に、純正ごま油と調合ごま油の違いを訴求したWeb動画広告及びTVCMを配信しました。あわせて、キッチンカーを活用し、各地で他食品メーカーとのコラボレーションによるメニューを通じて、純正ごま油の使い方や価値を体験的に伝える取り組みを行うことで、価格訴求に依存しない需要創出を推進し、販売数量は前期比で増加しました。 業務用では、一部で中国団体客減少の影響がみられ、インバウンド需要も不透明感が残る局面となったものの、外食チェーン向けの新規採用や既存取引の拡大が進み、加工食品・給食向けを中心とした加工ユーザー向け販売も底堅く推移した結果、販売数量は前期比で増加しました。 輸出用では、米国の関税政策の影響や物価上昇による市況変動の影響を受けたものの、需要動向に応じた販売対応に加え、当社ブランドに対する指名買い需要を背景に、販売数量は前期比で増加しました。 以上の結果、ごま油事業全体では販売数量が前期比3.0%増、売上高は31,401百万円(前期比320百万円増)となりました。費用面では研究開発費や人件費の増加があったものの、数量増と原価改善効果により、セグメント利益は3,625百万円(前期比750百万円増)となりました。 2)食品ごま事業 食品ごま事業では、加工ユーザー向けを中心に高付加価値商品の提案を進め、採算性を重視した販売対応を行いました。高付加価値商品のねりごまを中心に需要は安定して推移しました。 その結果、販売数量は前期比2.3%増、売上高は8,611百万円(前期比342百万円増)となりました。高付加価値商品の販売拡大による増収があった一方、費用面では原料コストが高水準で推移した影響による原料代の増加や副資材代の増加があり、セグメント利益は184百万円(前期比53百万円減)となりました。 ②中期経営計画関連の当連結会計年度における取組 当社グループは、2025年度を最終年度とする5ヶ年の中期経営計画について、2023年11月に外部環境の変化を踏まえ最終年度を2028年度に延長しております。当連結会計年度は、中期経営計画の実効性を高めるべく、「経営基盤の再整理」と「成長に向けた打ち手の具体化」に重点を置いた取り組みを進めました。 1)国内事業・商品開発 当社グループは、用途区分(家庭用・業務用)を軸とする市場で事業を展開してきた一方、使用シーンに着目すると未開拓の市場機会が存在すると認識しております。飲食店における卓上化施策を推進し、ごま油を「かけて使う」食文化の浸透を図ることで、食卓領域における新たな需要創出に取り組んでおります。 また、商品戦略ではボトル形状に代表されるブランド価値最大化を基本方針とし、品質や使用価値に見合った商品展開及び情報発信を推進しております。個包装ごま油を発売したほか、新商品の早期発売に向けた開発を進めております。 2)海外事業 北米市場を中長期的な成長ドライバーと位置づけ、米国に現地法人 Kadoya America Inc. を設立し、販売及びマーケティング体制の強化等を目的に事業基盤整備を進めております。さらに、将来的な需要拡大を見据え供給体制のあり方も検討するとともに、中南米、APAC、EMEAなど各地域において成長機会の見込めるターゲット市場を見極め、販売領域拡大の体制整備を進めております。 3)事業運営 成長領域への対応力強化を目的として、たんぱく事業及びブランド戦略に関する全社横断での推進体制を整備いたしました。 たんぱく事業では市場・技術面の検証を進めた一方、アレルゲン対応や用途開発に時間を要したため、初期投資を抑えた段階的立ち上げへと方針を見直し、用途開発及び高付加価値化を通じて中期的な収益基盤構築に取り組んでおります。 また、IR活動の見直しにより、投資家属性を意識したメッセージ設計のもと、キャッシュの使途、成長投資及び株主還元に関する考え方を数値で説明し、DOEを指標とする配当方針の導入決定、株式分割の実施決議等を通じ株主基盤の拡充に向けた対応を進めました。 (2)経営上の目標の達成状況 当社グループは中期経営計画において、企業価値の向上のため資本効率性指標であるROE8%以上の維持・継続という中長期的な目標を定めております。同計画による新たな事業戦略及び経営基盤の再構築等のもと、経営課題及び財務目標の達成に取り組んでまいります。 なお、当連結会計年度のROEは7.5%となりました。 生産、受注及び販売の実績 ①生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) ごま油(トン)   54,133   101.8 内訳 (ごま油(トン))   (29,028)   103.1 (脱脂ごま(トン))   (25,105)   100.3 食品ごま(トン)   11,880   100.9 合計(トン)   66,014   101.6 (注)1.ごま油生産数量には、輸入原料油、脱脂ごまを含みます。 2.ごま油生産数量は、生産内容が異なるため内訳を記載しております。 ②商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) その他(百万円)   14   27.4 合計(百万円)   14   27.4 ③受注実績 当社は受注生産は行っておりません。 ④販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) ごま油(百万円)   31,401   101.0 食品ごま(百万円)   8,611   104.1 報告セグメント計(百万円)   40,013   101.6 その他(百万円)   16   16.7 合計(百万円)   40,030   101.4 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)財政状態の分析 (流動資産) 当連結会計年度末の流動資産におきましては、前連結会計年度末に比べ4,035百万円増加し、34,404百万円となりました。 これは商品及び製品が275百万円減少するなどの減少要因があったものの、現金及び預金が4,101百万円、売掛金が404百万円増加したこと等によるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末の固定資産におきましては、前連結会計年度末に比べ225百万円減少し、12,941百万円となりました。 これは投資有価証券が357百万円増加するなどの増加要因があったものの、袖ケ浦工場の減価償却等により有形固定資産が782百万円減少したこと等によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ3,809百万円増加し、47,346百万円となりました。 (流動負債) 当連結会計年度末の流動負債におきましては、前連結会計年度末に比べ1,644百万円増加し、7,663百万円となりました。 これは支払手形及び買掛金が829百万円、未払金が486百万円増加したこと等によるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末の固定負債におきましては、前連結会計年度末に比べ10百万円減少し、2,241百万円となりました。 これは繰延税金負債が79百万円増加するなどの増加要因があったものの、退職給付に係る負債が85百万円減少したこと等によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1,634百万円増加し、9,905百万円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産におきましては、前連結会計年度末に比べ2,174百万円増加し、37,440百万円となりました。 これは親会社株主に帰属する当期純利益2,724百万円の計上と配当金の支払い921百万円の加減算により利益剰余金が1,802百万円増加したこと等によるものであります。 (セグメントごとの分析) 当連結会計年度末のごま油セグメントの資産は、前連結会計年度末に比べ1,033百万円減少し、22,692百万円となりました。これは棚卸資産の減少等によるものであります。 また、食品ごまセグメントの資産は前連結会計年度末に比べ608百万円増加し、8,430百万円となりました。 (2)経営成績の分析 (売上高) 売上高は、前連結会計年度に比べ1.4%増加し、40,030百万円となりました。 主な内訳はごま油31,401百万円、食品ごま8,611百万円、その他16百万円であります。 (売上原価) 売上原価は、前連結会計年度に比べ2.0%減少し、28,712百万円となりました。 (売上総利益) 売上総利益におきましては、前連結会計年度に比べ1,170百万円増加し11,317百万円となり、売上高総利益率は前連結会計年度に比べ2.6ポイント増加し、28.3%となりました。 (販売費及び一般管理費) 販売費及び一般管理費におきましては、前連結会計年度に比べ518百万円増加し7,498百万円となりました。 主な内訳は、運送費及び保管料1,652百万円、給料及び手当1,419百万円、広告宣伝費638百万円、手数料751百万円、賞与引当金繰入額554百万円、販売手数料347百万円であります。 (営業利益) 売上総利益から販売費及び一般管理費を控除した営業利益におきましては、前連結会計年度に比べ651百万円増加し3,818百万円となり、売上高営業利益率は前連結会計年度に比べ1.5ポイント増加し、9.5%となりました。 (営業外収益・費用) 営業外損益は、営業外収益256百万円から営業外費用14百万円差し引いた純額が、前連結会計年度に比べ14百万円増加し、242百万円の利益となりました。 (経常利益) 営業利益に営業外収益・費用を加減算した経常利益におきましては、前連結会計年度に比べ666百万円増加し4,060百万円となり、売上高経常利益率は前連結会計年度に比べ1.5ポイント増加し、10.1%となりました。 (特別利益・損失) 特別損益におきましては、減損損失を112百万円計上したこと等により、特別利益から特別損失を差し引いた純額は、前連結会計年度に比べ102百万円減少し、112百万円の損失となりました。 (税金等調整前当期純利益) 経常利益から特別利益・損失を加減算した税金等調整前当期純利益におきましては、前連結会計年度末に比べ563百万円増加し、3,947百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計が1,223百万円となった結果、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ367百万円増加し2,724百万円となり、売上高当期純利益率は前連結会計年度に比べ0.8ポイント増加し6.8%となりました。 なお、1株当たりの当期純利益は98円66銭(株式分割後)、ROE(自己資本当期純利益率)は7.5%、総資産経常利益率は8.9%となりました。 (3)キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ4,101百万円増加し、11,983百万円となりました。なお、当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、5,688百万円の収入(前期比5,304百万円収入増)となりました。これは法人税等の支払額1,130百万円など減少要因があったものの、税金等調整前当期純利益3,947百万円、減価償却費1,066百万円、仕入債務の増加額826百万円などの増加要因があったこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、671百万円の支出(前期比412百万円支出増)となりました。これは工場の設備投資等に関する有形固定資産の取得による支出が375百万円あったこと等によるものであります。なお、いずれの支出も原資は自己資金によります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、920百万円の支出(前期比4百万円支出減)となりました。これは配当金の支払いが920百万円あったこと等によるものであります。 (資本の財源及び資金の流動性) 資金需要 当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、生産活動(原材料の購入や労務費、設備の修繕費等)及び販売活動(人件費や販売促進費の支払等)等による運転資金需要や、設備投資に関する設備資金需要になります。なお、設備投資については、生産活動維持のための設備更新のほか、市場拡大に備えた生産能力増強等について、市場環境や販売動向を注視した上で行う方針です。 資金調達 当社グループの資金需要に対しては、原則として、営業活動によるキャッシュ・フローにおいて獲得した自己資金により充当する方針にあります。但し、原料価格の上昇や大規模設備投資等による一時的な資金不足が生じた場合には、金融機関からの短期借入による調達を行います。 なお、当社では資金の流動性担保のため、取引銀行3行と当座貸越契約及びコミットメントライン契約を締結しております。これらの契約に基づく当連結会計年度末における当座貸越極度額は9,000百万円、コミットメントライン契約における借入未実行残高は3,000百万円になります。 株主還元 当社グループは、株主の皆様への利益還元を経営の重点政策の一つとして位置付けており、期末配当の年1回の剰余金の配当を行うことを基本方針とし、「連結の親会社株主に帰属する当期純利益の40%」または「連結株主資本配当率(DOE)3.5%」のいずれか高い方を目処とし、継続した配当を行えるよう努力してまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期決算補足説明資料2026-08-03

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。