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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

カッパ・クリエイト

KAPPA.CREATE CO.,LTD.7421 · Prime · 小売業

「かっぱ寿司」を全国展開する回転寿司チェーン。寿司・惣菜の製造販売も手掛ける。

概要

カッパ・クリエイトは、回転ずしチェーン「かっぱ寿司」を全国展開する企業である。子会社ジャパンフレッシュを通じ、コンビニエンスストア向け寿司・調理パンの製造も手掛ける二軸の事業構成を持つ。2026年3月期の連結売上高は732億円、従業員数801名。東京証券取引所市場第一部に上場(2003年11月)。親会社は株式会社コロワイド。低価格帯(税込110円)と店内製造による鮮度を特徴とするが、原材料高騰や減損損失の影響で営業利益率は低く、直近は純損失を計上している。

回転寿司とデリカの二事業で構成されるグループ

売上高の大半を回転寿司事業が占めるが、デリカ事業も一定の規模を持つ。2026年3月期のセグメント別売上高は開示されていないが、過去の傾向から回転寿司事業が約7割、デリカ事業が約3割と推定される。両事業とも原材料高騰の影響を受けており、特に回転寿司事業では価格競争が激しく、低価格帯の維持が収益を圧迫している。

低収益力と減損損失が続く財務体質

経営指標としてROE8%以上、ROIC6%以上を掲げるが、2026年3月期はROEがマイナスとなるなど、達成が難しい状況が続く。収益改善のため、既存店の客数回復やコスト最適化に取り組むが、即効性は見えにくい。

ロードサイド中心から駅前へシフトする店舗戦略

店舗フォーマットはセルフレーン方式(タッチパネル注文)が基本で、客席は最大300席(練馬店)まで対応する。近年はDX投資を加速し、自動案内システムは累計287店舗、セルフレジは累計249店舗に導入。AIを活用したシフト作成やトレーニングマニュアルの整備も進めている。

コロワイドグループ傘下でのシナジー追求

グループ全体の売上高は非開示だが、当社の売上高は732億円とグループ内で一定の規模を占める。親会社との関係は安定しており、資金調達面でもグループ内で対応している。

コンプライアンス違反と訴訟が経営リスクに

こうした状況の中、当社はESGへの取り組みを強化。環境面では配送頻度の見直しや省エネ装置導入、社会面では障害者雇用や女性管理職登用、ダイバーシティ推進を進めている。ガバナンス面では社外取締役数の増加や指名報酬諮問委員会の設置など、再発防止を図っている。

業界の中での役割は飲食店運営(回転寿司)と惣菜製造業(デリカ事業)の2軸で展開。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
732億円
営業利益
5億円
営業利益率
0.7%
純利益
-4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
回転寿司事業592億円81.0%5億円0.8%
デリカ事業139億円19.0%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01回転寿司事業主力

「かっぱ寿司」ブランドで全国に直営店を展開。一皿100円(税込110円)からの価格帯で、にぎり・軍艦・サイドメニューを提供。店舗はセルフレーン方式(タッチパネル注文)やスマートフォン注文に対応。海外展開も行う。

主な製品・サービス2
回転寿司(店舗飲食)
ネタ・シャリ・サイドメニューをベルトコンベアで提供。多彩な鮮魚や創作寿司が特徴。
テイクアウト・デリバリー
持ち帰り用寿司セット・丼もの。宅配サービスも一部店舗で実施。

02デリカ事業準主力

子会社ジャパンフレッシュが、主に本州のコンビニエンスストア・スーパーマーケット向けに寿司(にぎり、手巻き、丼)や調理パン(サンドイッチ、おにぎり等)を製造・販売。グループ外への供給が主体。

主要顧客コンビニエンスストア、スーパーマーケット

主な製品・サービス2
コンビニ向け寿司
にぎり寿司、手巻き寿司、海苔巻き、ちらし寿司等の製造。
調理パン
サンドイッチ、ホットドッグ、総菜パンなどの製造・販売。

製品と技術

税込110円の基本寿司と期間限定フェアの商品戦略

グランドメニューの改廃を定期的に行い、アクティブシニア向け優待カードや平日限定割引、食べ放題の全店拡大など、多様な顧客層を狙う。デリバリーではUber Eats加盟店235店舗で店頭同価格を実現し、利便性を高めている。

店内製造(ライブキッチン)と鮮度管理の仕組み

店舗オペレーションでは、タッチパネル注文とスマートフォン注文(スマホオーダー)を併用。注文データはリアルタイムでキッチンに伝わり、ベルトコンベアで客席まで届く。近年は高速レーンや自動案内システム、セルフレジ、テイクアウト専用ロッカーを導入し、省力化と顧客利便性を両立している。

子会社ジャパンフレッシュが手掛けるコンビニ向け寿司・調理パン

この事業は回転寿司事業とは異なる収益基盤を持ち、連結業績の安定化に寄与する。ただし、原材料高騰の影響は共通しており、価格転嫁の難しいコンビニ向けビジネスゆえに利益率は低い。グループ内のシナジーとして、コロワイドグループの業態間連携によるメニュー開発や調達コスト削減が進められている。

DXとAI活用による店舗オペレーションの効率化

これらの取り組みにより、人件費の抑制と顧客待ち時間の短縮を実現。ただし、投資負担も大きく、すぐに収益改善に結びついていない。今後の展開として、多言語対応の案内システムや新たな店舗設備の実証実験を継続している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

回転寿司で主力、競争激化で収益性課題

カッパ・クリエイトは回転寿司チェーン「かっぱ寿司」を主力とする外食企業で、業界内では中堅規模。同業の光フードサービスやトライアルホールディングスと比較しても店舗数や売上で劣る。近年は競争激化や原材料高の影響を受け、2025年3月期の営業利益率は1.91%、2026年3月期は0.68%と低水準。収益改善のため、価格戦略やコスト削減が課題。

強み

  • 「かっぱ寿司」として全国的に知られており、ファミリー層を中心に根強い人気がある。
  • 全国に多数の店舗を持ち、規模による仕入れ力や販促効果を発揮できる点。
  • 回転寿司の中でも低価格帯に位置し、価格敏感な顧客を取り込んでいる。
  • デリバリーサービスを強化しており、来店減少に対応するチャネルを持っている。

課題

  • 営業利益率が1%前後と低く、原材料費や人件費上昇への耐性が弱い。
  • 同業の大手チェーンと比較して明確な差別化が難しく、価格競争に陥りやすい。
  • 一部既存店舗の老朽化が進み、リニューアル投資が必要だが財務余力に限りがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字がカッパ・クリエイト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12264森永乳業984億円16.6倍
22590ダイドーグループホールディングス981億円
32292S Foods945億円10.0倍
42117ウェルネオシュガー921億円14.2倍
57130ヤマエグループホールディングス805億円7.3倍
67421カッパ・クリエイト795億円
72585ライフドリンク カンパニー786億円22.6倍
82613J-オイルミルズ774億円16.1倍
98079正栄食品工業768億円19.3倍
101379ホクト726億円11.4倍
112695くら寿司716億円39.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

株式会社ニッシンとティ・エム・ティの合併で現商号に

合併後もM&Aを継続し、1996年1月には株式会社得得の全株式を取得、西日本エリアへの足がかりとする。同年11月には株式会社ヨロイより新潟市の2店舗を買収。関東・関西・中部と広域展開の基盤を築いた。

1994年の店頭登録で資本市場への道を開く

ニュータイプ店舗は内装やオペレーションを刷新し、競合との差別化を図る試みであった。2000年3月には首都圏第1号店として横浜市戸塚店を出店。2001年6月には東京都練馬区に300席の大型店舗「練馬店」をオープンし、ブランド力を高めた。

2003年の東証一部上場とゼンショーとの提携劇

ゼンショーとの提携解消後、2011年4月にはエーエム・ピーエム・関西をファミリーマートに譲渡し、コンビニ運営から撤退。回転寿司とデリカに経営資源を集中させる方針を明確にした。

韓国進出とデリカ事業買収で事業ポートフォリオを拡充

これらの投資により、回転寿司事業の海外展開とデリカ事業の成長基盤が整った。ただし、韓国事業はその後大きな拡大には至っておらず、国内デリカ事業が連結業績に貢献する形となった。

低成長と訴訟リスクに直面する2010年代後半以降

経営指標としてROE8%以上を掲げるが、2026年3月期は純損失により達成できない見込み。中長期的には、既存店の客数回復とコスト最適化が課題となっている。

年表41件を開く

1980年代

  • 1983年8月創業有限会社日伸食品(元有限会社長野フーズ)を組織変更し、株式会社日伸食品として設立(この時点の出店数は、長野県下4市に8店舗)
  • 1984年11月関東地区進出第1号店を埼玉県八潮市にオープン
  • 1985年4月長野県上田市に工場・ライスセンター・配送センター建設
  • 1986年4月埼玉県大宮市(現さいたま市)に工場・配送センター建設
  • 1988年1月株式会社ニッシンに商号を変更(この時点で、6県下37店舗出店)
  • 1988年2月大宮本社建設(本社機構を埼玉県大宮市に移転)
  • 1988年12月埼玉県大宮市三橋に工場を建設
  • 1989年8月M&Aカッパ不動産株式会社を合併

1990年代

  • 1991年12月株式会社ティ・エム・ティの株式を取得し、同社を100%子会社とする
  • 1992年2月M&A大宝食品工業株式会社及びその子会社より9店舗買収
  • 1992年6月M&Aカッパ・クリエイト株式会社(旧株式会社ティ・エム・ティ)を形式上の存続会社とし、実質上の存続会社株式会社ニッシンと合併
  • 1993年8月本社を埼玉県大宮市宮原町(現北区宮原町)に移転
  • 1994年12月日本証券業協会に株式を店頭登録
  • 1996年1月株式会社得得の株式を取得し、同社を100%子会社とする
  • 1996年6月大阪府大阪市に子会社得得の直営第1号店高見プラザ店オープン
  • 1996年9月兵庫県加西市にグループ会社西日本地区の物流拠点となる関西商品管理センターを新設
  • 1996年11月M&A株式会社ヨロイより新潟市の2店舗を買収
  • 1996年12月埼玉県上尾市に関東商品管理センター並びに上尾工場建設、配送センター、大宮工場移転
  • 1997年10月上田工場を閉鎖し、上尾工場に製造機能集約
  • 1998年11月グループ会社の事業規模拡大に備えるため大阪府大阪市に関西商品管理センターを移転
  • 1999年4月京都府京都市に「かっぱ寿司」ニュータイプ第1号店として伏見店オープン

2000年代

  • 2000年3月神奈川県横浜市に「かっぱ寿司」ニュータイプ首都圏第1号店として戸塚店オープン
  • 2001年6月寿司事業最大規模店舗「練馬店」(300席)を東京都練馬区にオープン
  • 2001年10月上尾工場増設工事完了
  • 2003年2月株式会社家族亭と業務・資本提携の基本合意をする
  • 2003年5月創業KGアセット・マネジメント株式会社を設立
  • 2003年11月上場東京証券取引所市場第一部に上場
  • 2004年4月本社を埼玉県さいたま市大宮区桜木町に移転
  • 2004年6月関東商品管理センター及び上尾工場増設
  • 2006年5月商号変更株式会社エーエム・ピーエム・近鉄(株式会社エーエム・ピーエム・関西に商号変更、2011年4月譲渡)の株式を取得し持分法適用会社とする
  • 2007年3月株式会社ゼンショーと資本業務の提携をし、株式会社ゼンショーの持分法適用会社となる
  • 2007年5月株式会社得得の株式売却
  • 2007年9月株式会社家族亭の株式売却
  • 2007年10月株式会社ゼンショーと資本業務の提携を凍結
  • 2008年8月株式会社エーエム・ピーエム・関西の株式を追加取得し、連結子会社とする
  • 2008年8月株式会社ゼンショーと資本業務の提携を解消
  • 2009年4月創業韓国釜山広域市にカッパ・クリエイトコリア株式会社を設立

2010年代

  • 2010年7月兵庫県尼崎市に工場・配送センターを建設
  • 2010年12月創業F.デリカッパ株式会社を設立
  • 2011年3月株式会社ジャパンフレッシュの株式を取得し、連結子会社とする
  • 2011年4月株式会社エーエム・ピーエム・関西を株式会社ファミリーマートへ譲渡

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で801人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は469万円で、9期前と比べて+7.6%平均年齢は39.8歳、平均勤続年数は14.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月986
2018年3月917
2019年3月43637.211.3873
2020年3月45837.811.6816
2021年3月42438.312.2819
2022年3月41738.913.0790
2023年3月42939.013.7798
2024年3月43739.214.0784
2025年3月45139.414.0799175
2026年3月46939.814.580162

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率280.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)86.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 4 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主な関係会社
  • 国内
    株式会社SPCカッパ
    神奈川県 横浜市西区
    議決権50.6%
  • 国内
    株式会社コロワイド(注)1.2.
    神奈川県 横浜市西区
    議決権50.6%
  • 国内
    株式会社ジャパンフレッシュ(注)2.
    神奈川県 横浜市西区
    議決権86.6%
  • 国内
    カッパ・クリエイトコリア株式会社
    釜山広域市 蓮堤区
    議決権80.0%
  • 海外
    PT KAPPA CREATE INDONESIA
    インドネシア共和国 ジャカルタ首都特別州
    議決権99.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は732億円営業利益5億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.0%、利益が-64.3%。

売上高
+0.0%
732億円
営業利益
-64.3%
5億円
純利益
-140.0%
-4億円
営業利益率
0.7%
前期比 -1.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高798億円732億円
営業利益14億円5億円
純利益9億円-4億円
1株あたり配当¥5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は178億円、営業利益は−7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+1.1%、営業利益は−800.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q178−14
2024年1Q17610.61
2024年2Q18663.25
2024年3Q17931.72
2024年4Q1816
2025年2Q37051.45
2025年4Q36292.55
2026年2Q37082.27
2026年4Q362−3−0.8−11
2027年1Q178−7−3.9−8

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は941億円から732億円へ78%に減った。直近期の営業利益率は0.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年2月9417−22
2014年2月934−19−71
2015年3月8768−135
2016年3月8032753
2017年3月794−3−58
2018年3月78758
2019年3月76281
2020年3月74815−3
2021年3月649−15−11
2022年3月672−197
2023年3月704−11−30
2024年3月7221714
2025年3月73214151.910
2026年3月732560.7−4

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高732億円のうち、営業利益として残るのは5億円0.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-4億円、売上の-0.5%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金48.4%354億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金50.8%372億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.7%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
51.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比3.0pt
0.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.0pt
-0.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比12.3pt
-3.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-1.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが25億円、投資CFが−21億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は60億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月57−35−252237
2014年2月18−19926
2015年3月820−308266
2016年3月31−10−372150
2017年3月19−14−11545
2018年3月2514−83976
2019年3月18−11−32751
2020年3月37−21−81659
2021年3月−5−631−1179
2022年3月263−142994
2023年3月25−11−331475
2024年3月36−25−61179
2025年3月38−19−191979
2026年3月25−21−23460

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は290億円。このうち返さなくてよい自己資本が102億円で、自己資本比率は35.2%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月57221935337.8
2014年2月49716633132.8
2015年3月35112123033.4
2016年3月35317617749.8
2017年3月29611018637.0
2018年3月32011920137.1
2019年3月29111917240.8
2020年3月28912116841.8
2021年3月32011021034.1
2022年3月31611719936.8
2023年3月2898720229.8
2024年3月30210120133.2
2025年3月31110920234.9
2026年3月29010218735.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
60億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
16億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
4億円
在庫として抱えている分
負債合計
187億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
54
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率1 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率322社中235位あたり、逆に低いのは配当利回り322社中314位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-3.7%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.7%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.2%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.3%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,609で、1年前と比べて-1.3%過去52週の値幅のなかでは74%の位置にある。

¥1,609-1.5%1ヶ月+1.5%1年-1.3%時価総額795億円
過去52週の値幅
安値¥1,352高値¥1,699

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)84.7倍
PBR8.41倍
配当利回り0.31%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で約11.6%上昇し、特に7/29は前日比+4.8%と急騰。終値1651円は25日移動平均線(1520円)を+8.6%上回り強い上昇トレンド。52週高値1699円に接近しており、上値抵抗線が意識される。出来高も7/29に268,700株と急増し、買い優勢。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PBRが7.98倍と業界平均2.96倍を大きく上回り、ROEは-3.7%と赤字であるため、株価純資産倍率の観点から割高と判断。配当利回りは0.3%と低く、業界平均13.5%を大幅に下回る。利益が減少傾向で、今期は赤字予想であり、収益力低下が懸念される。

指標この会社業種平均
PER (予想)84.7倍
PBR8.41倍2.44倍
ROE-3.7%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

営業利益率が低く、2026年3月期は再び赤字転落の計画。強気派は店舗リニューアルやデリバリー強化で客数回復を期待するが、弱気派は原材料高と競争激化で収益改善は困難とみる。PBRが8倍近くと高く、収益力に見合わないとの指摘もある。

プラスに働く材料7
  • 店舗リニューアル効果

    改装店舗で客数増加、既存店売上回復の兆し

  • デリバリー・テークアウト

    新チャネルが売上を下支え、成長期待

  • ブランド力の安定性

    「かっぱ寿司」の認知度は高く、一定の需要

  • 外食需要回復による収益改善2026年下期影響

    客数回復で売上増加、固定費負担軽減

  • 不採算店舗の撤退効果次回決算影響

    店舗数削減でコスト削減、利益率改善

  • 時価総額816億円と小粒、バイアウト魅力不定影響

    PBR8倍と割高だが、ブランド価値あり

  • 配当維持で株主還元通年影響

    配当利回り0.3%と低いが継続期待

マイナスに働く材料7
  • 低収益体質

    営業利益率1〜2%、コスト上昇で簡単に赤字

  • 業績の悪化予想

    2026年3月期は赤字計画、改善見込めず

  • バリュエーション割高

    PBR8倍、収益力に対して株価が過大評価

  • 2026年3月期の最終赤字転落年間影響

    純損失4億円、営業利益5億円と大幅減益

  • PBR8倍と割高、バリュエーション懸念継続影響

    ROEマイナスでPBR是正リスク

  • 競争激化による売上停滞継続影響

    売上高732億円と横ばい、市場シェア低下

  • 原材料高と人件費上昇継続影響

    利益率1%未満、コスト増が直撃

次の決算で確かめる点
既存店売上高前年比
店舗リニューアルや客数動向を測る
営業利益率
低収益体質からの脱却が進むか確認
デリバリー・テークアウト比率
新チャネルの成長度合いを測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり5で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.31%。

年間配当
¥5
1株あたり
配当利回り
0.31%
いまの株価に対して
配当性向
21.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年3月531.9
2019年3月50.01136.4
2024年3月50.018.1
2025年3月50.021.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ155,055人。区分でいちばん多いのは事業法人50.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.5%を占め、残る42.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人50.950.950.750.850.750.7
個人・その他38.140.538.539.939.740.3
金融機関6.76.77.66.88.16.7
外国法人4.11.52.12.01.32.0
証券会社0.20.41.00.50.10.2
自己株式0.20.20.20.10.10.1
外国人個人0.00.00.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社SPCカッパ50.48
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.17
03みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受信者 株式会社日本カストディ銀行0.78
04カッパ・クリエイト従業員持株会0.52
05UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.48
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.42
07JPMSLLC CL JPY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.31
08株式会社日本カストディ銀行(信託口4)0.22
09STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 510372(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.21
10BNP PARIBAS NEW YORK BRANCH - PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.17

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+86%、1株純資産は14期で−63%。直近期のROEは-3.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月−58564−9.7
2014年2月−179407−37.5
2015年3月−316242−96.0
2016年3月10936136.111.317.3
2017年3月−119225−40.7
2018年3月172447.177.531.9
2019年3月32431.2494.51136.4
2020年3月−5245−2.2
2021年3月−23222−10.0
2022年3月152366.590.7
2023年3月−62175−30.0
2024年3月2820315.057.318.1
2025年3月212209.968.921.5
2026年3月−8207−3.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額74百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山角豪代表取締役社長489,000
福谷史郎取締役471,498
河本拓也取締役60
角田朗取締役(監査等委員)641,311
才門麻子取締役(監査等委員)66
木村敬子取締役(監査等委員)49
中西麻理取締役(監査等委員)46
高橋説子取締役(監査等委員)59
暮部麻子取締役(監査等委員)55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)33574214
社外取締役424246
取締役(社内)1888

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容408字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社4社で構成されており、主に回転寿司事業及びデリカ事業を営んでおります。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント区分と同一であります。 また当社グループは、親会社の株式会社コロワイド及び同社の子会社107社により構成される株式会社コロワイドグループに属しております。 〔回転寿司事業〕・・・当社において、国内・海外における直営による回転寿司店のチェーン展開を行っております。 〔デリカ事業〕・・・・株式会社ジャパンフレッシュにおいて、主に本州地区においてコンビニエンスストアやスーパーマーケット向けの寿司・調理パンの製造、販売を行っております。 事業系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,698字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループ(当社及び連結子会社)の経営方針、経営環境及び対処すべき課題は、以下のとおりであります。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、「お客様の喜びが私たちの喜びです」を社是とし、「お客様に喜びと満足を提供し、社員自ら改善、改革、成長しながら社会に必要とされ、貢献し続ける競争力No.1の企業を目指す」というビジョンのもと、社会の持続可能な発展と中長期的な企業価値の向上を図る取組みを進めてまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、お客様に喜ばれる店舗づくりのため、市場環境・顧客ニーズに対応した取組みが必要であると認識しており、以下の取組み等を進めることで、安定した事業展開が行えるよう、グループ全体の収益の向上に努めてまいります。 ①強い既存店づくり 当社グループは、持続的な企業発展のためにも、既存店の収益力強化が重要であると認識し、以下の取組みを推進してまいります。 イ.来店頻度向上 マスメディアやSNSを活用した継続露出による顧客接点の最大化、顧客層に応じた新商品やサービスの積極的投入などによる来店動機の最大化を図ってまいります。 また、店舗においては、切付・サービス技術の向上を推進する切付マイスター・サービスマイスターの育成に注力することで、NPSⓇ(ネット・プロモーター・スコア)評点の継続的な向上に取組み、顧客体験価値の向上を図っていくことで、店舗でのQSC改善に努めてまいります。 ロ.新規顧客獲得 当社の根幹をなす税込110円商品の拡充による価格競争力の強化、幅広い顧客層への訴求を行うとともに、税込110円商品以外の商品の付加価値・提供価値を高めることで、店舗での顧客体験価値の向上に努めてまいります。 また、お子様などに人気のキャラクターとコラボすることなどにより新たな顧客層の来店動機の創出を図ってまいります。 ②成長投資 当社グループの主幹事業である「かっぱ寿司」では、ロードサイドを中心に出店してきましたが、国内の人口動態の変化に対応するため、三大都市圏の駅前立地や新規商圏への出店や不採算店舗の閉鎖・移転など、店舗配置の最適化を進めております。 ③コストの最適化 中長期的に原材料費、人件費等の高騰が見込まれておりますが、そのような中でも安定した収益力を維持できるよう、生産性を向上させる設備の積極的な導入や、切付技術の向上などによる食材歩留まりの改善、コロワイドグループのシナジー効果を活かし、コロワイドグループの業態間連携によるメニュー開発により、原材料価格を低減すると共に食品ロスを低減するSDGs活動への取組みを進め、コストコントロールを行ってまいります。 ④ESGの取組み 当社では長期にわたる持続的な成長を目指し、ESG(環境、社会、ガバナンス)への取組みに注力しております。具体的には「環境」への取組みの一例として、店舗では、配送頻度の見直しや配送時のドライアイス使用の中止、空調省エネ装置の導入など、環境負荷の低減を推進しております。「社会」への取組みの一例として、地域貢献活動の一環として小学校の「出張授業」の開催や、「障害者の社会への完全参加と平等」の理念に基づき店舗の軽作業での障害者雇用の促進を図っております。さらにダイバーシティ推進の観点からは女性管理職の積極的な登用や女性活躍プロジェクトによる定期的なセミナー開催、外国人雇用の促進などを行っております。「ガバナンス」への取組みの一例として、取締役会の機能強化の観点から社外取締役の1/2以上の選任、指名報酬諮問委員会・特別委員会の設置などを行っております。 ⑤コンプライアンスの強化 当社は、元役員及び使用人による競合他社の営業秘密に係る不正競争防止法違反の疑いに関して、2022年10月21日に元役員及び使用人と共に両罰規定に基づき起訴されており、元役員については、2023年5月31日に有罪判決が言い渡され、同判決が確定しております。当社及び使用人に対しては、2024年2月26日に東京地方裁判所より有罪判決が言い渡され、当社及び使用人は、これを不服とし東京高等裁判所に控訴しておりましたが、2024年10月9日に控訴が棄却され、判決が確定しました。 また、当社を被告として、株式会社はま寿司から、2023年12月27日付けで、東京地方裁判所に、5億11百万円の損害賠償の支払いを求める等の訴訟が提起されております。今後の推移によって当社の将来の連結業績に影響を及ぼす可能性がありますが、現時点でその影響額を合理的に見積ることが困難であるため、連結財務諸表には反映をしておりません。 なお、当社は、従前より食品衛生・メニュー表示、ハラスメント、インサイダー情報管理、個人情報保護、ソーシャルメディアリスク等のコンプライアンスに注力しておりましたが、2022年10月21日の起訴を受け、営業秘密管理を含むコンプライアンス教育を継続不断の取組みとし、コンプライアンスに関する取組みをより一層強化し徹底しております。 以上のような取組みにより、持続的成長を推進できる企業体質に進化することを当社経営の重要課題に位置付けております。 (3)目標とする経営指標 当社グループは、基幹事業である回転寿司事業を安定的な成長軌道に戻し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するため、ROE8%以上、ROIC6%以上、Net Debt(純有利子負債)/EBITDA倍率3倍以内を経営指標としております。 (4)経営環境 当連結会計年度における我が国経済は、インバウンド消費の拡大や雇用・所得の改善、各種政策の効果などを背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、地政学上のリスクに伴う原材料・エネルギー価格の高止まりに加え、昨今の中東情勢緊迫化による石油価格の上昇、世界的な通商政策の不透明感、賃金上昇を上回る物価高騰など、先行き不透明な状況が続いております。 外食産業におきましては、インバウンド需要の増加や消費意欲の回復により持ち直しの動きが見られたものの、原材料・エネルギー価格の高止まりや中東情勢緊迫化に伴う節約志向の高まり、人手不足による人件費の上昇が続いており、依然として厳しい経営環境にあります。また、様々な喫食手段の台頭やライフスタイルの変化を受け、価値観の多様化が一層進展しております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 物価上昇や消費動向に対応した柔軟なプライシングや店舗改装による付加価値向上、従業員育成に伴う店舗での顧客体験価値の向上、新規出店などの施策により、当社グループの売上高は前期同水準を確保しました。しかしながら、継続的な物価上昇や実質賃金が伸び悩む環境下においては、外食支出に対する消費者の選別志向が一層強まることが想定され、経営環境は引き続き厳しいものとなる見通しです。 世界的には、中東情勢緊迫化などを背景とした石油価格の上昇に加え、主要国の金融政策動向や為替変動、地政学上のリスクが複合的に影響することで、原材料価格やエネルギー価格、物流コストなどの高止まりが懸念されており、先行き不透明な状況が続くことが予想されます。 国内回転寿司事業におきましては、人的資本投資に注力し、NPSⓇ(ネット・プロモーター・スコア)評点及び従業員エンゲージメント評点の継続的な向上に取組むとともに、QSC(Quality・Service・Cleanliness)の向上を軸とした店舗の競争力強化を進めてまいります。あわせて、DX化やAI活用を推進し、店舗オペレーションの均質化を図り、安定的な客数増加を通じた売上高拡大を目指してまいります。また、健康経営の推進や階層別研修の高度化を通じて、各個人の能力発揮を最大化し、持続的に競争力のある組織体制の構築を図ってまいります。 商品面におきましては、価格訴求と価値訴求を両輪で進めていくことで、顧客満足及び支持顧客層の拡大に注力してまいります。また、戦略商品の磨き込みを継続し、環境変化に左右されにくい収益基盤の構築を目指してまいります。 同時に、集客施策としてマスメディアへの露出に加え、アプリ会員向けキャンペーンやお子様に人気のキャラクターとのタイアップ施策を拡大することで、来店促進を図るとともに、計画的な出店を進めてまいります。 コスト面におきましては、生産性向上に資する設備投資を継続的に実施するとともに、切付技術の向上などによる食材歩留まりの改善を進めてまいります。加えて、コロワイドグループのシナジー効果を最大限に活用し、グループ業態間連携によるメニュー開発及び共同調達を推進することで、原材料価格上昇の影響を抑制するとともに、食品ロス削減を通じたSDGs活動を推進し、総合的なコストコントロールを図ってまいります。 海外回転寿司事業につきましては、韓国事業における収益モデル改革を通じた出店を進めるとともに、インドネシア事業では商業施設を中心とした出店を継続し、将来の成長に向けた収益基盤の拡充を図ってまいります。また、海外第3国での出店を進め、新たな収益基盤を構築してまいります。 また、当社では、長期にわたる持続的成長の実現に向け、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取組みを引き続き重要課題として位置付けております。 環境面では、配送効率の改善や省エネ設備の導入拡充等を通じた環境負荷低減の取組みに加え、食品ロス削減を目的として「Too Good To Go Japan」へ参画するなど、持続可能な食の提供に向けた取組みを推進しております。 社会面では、人的資本投資の一環として健康経営を推進し、健康経営優良法人2026(大規模法人部門)の認定及び横浜健康経営認証2026(クラスAA)を新規取得しました。あわせて、「Smart One Health for Business」の活用を通じ、従業員の健康増進に取組んでおります。また、次世代育成及び地域貢献の取組みとして、各学校の企業訪問の受入れや創業地である長野県の中学生向けお仕事本への掲載などを通じ、食と職の魅力を伝える活動を行っております。引き続き、地域社会とのつながりを深め、地域経済の活性化にも貢献してまいります。さらに、女性管理職の登用や外国人雇用、フレキシブル社員登用の拡大などに継続して取組み、DEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を推進することにより、人財不足の解消や組織の活性化を図ってまいります。 ガバナンス面では、取締役会の実効性向上を重要課題と位置付け、社外取締役比率の維持・向上を図るとともに、指名・報酬に関する各種委員会の運営を通じて、経営の透明性及び客観性の確保に努めております。また、リスク管理体制及びコンプライアンス体制の強化を継続的に進めるとともに、内部統制の有効性向上を図り、法令遵守及び適正な業務執行の徹底に取組んでまいります。これらの取組みを通じて、経営の健全性と監督機能の更なる強化を図ってまいります。 これらの取組みを通じ、外部環境の変化に柔軟に対応しながら、持続的な企業価値向上を実現できる企業体質への進化を、当社経営の重要課題として取組んでまいります。
事業等のリスク2,881字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業展開について 当社は日本国内・韓国・インドネシアで回転寿司事業(直営による回転寿司のチェーン展開)を行っており、店舗は概ね120席以上の大型店を郊外に展開しております。競合他社との競争の激化、消費者ニーズの変化、米・魚等の材料価格の上昇等により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)減損会計の適用について 当社グループでは、回転寿司事業を中心に店舗設備等を保有しており、店舗損益の悪化等により営業活動から生ずる損益が継続してマイナスとなる場合には、固定資産の減損に係る会計基準の適用により減損損失が計上され、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3)有利子負債依存度について 当社グループは、設備資金・敷金及び保証金等を主として借入金・社債によって調達しております。負債及び純資産合計に占める有利子負債依存度は、2025年3月期に33.8%、2026年3月期に31.7%となっております。変動金利による借入金・社債は金利変動リスクに晒されており、金利が上昇した場合には支払利息が増加し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (単位:百万円) 期別   2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 科目等 有利子負債合計   11,766   11,087   11,164   10,505   9,198 短期借入金   -   -   -   -   - 1年以内返済予定の長期借入金   980   1,380   1,980   2,490   2,500 1年以内償還予定の社債   1,015   580   490   100   - 未払金(割賦)   1,024   1,345   1,370   1,243   1,137 リース債務   81   15   -   8   167 社債   1,170   590   100   -   - 長期借入金   5,550   4,170   4,890   4,650   3,950 長期未払金(割賦)   1,944   3,007   2,334   2,014   1,444 負債及び純資産合計   31,648   28,938   30,191   31,072   28,987 有利子負債依存度   37.2%   38.3%   37.0%   33.8%   31.7% (4)敷金及び保証金について 当社グループは、出店等に際して賃借物件(土地・建物)により店舗開発を行うことを基本方針としております。2026年3月末現在、302店舗中298店舗が賃借物件であり、敷金及び保証金の連結総資産に占める割合は、12.0%となっております。従いまして、賃借先の経営状況によっては、当該店舗にかかる保証金の一部又は全部の回収不能や店舗営業の継続に支障等が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)商品の品質管理及び衛生管理について 当社グループの各社において商品の鮮度管理を徹底し、厳正な品質管理及び衛生管理を実施し、食中毒を起こさぬよう注力しておりますが、衛生問題及び社会全般の一般的な衛生問題が発生した場合には信用低下等を招き、店舗売上高減少などにより当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、工場等にて衛生問題以外の問題の発生により、工場が一時的な操業停止又は工場稼働率が低下した場合においても、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)災害・事故等について 地震等の自然災害や火災・事故などにより、店舗の営業及び工場の操業に支障が生じたり従業員が被害を受ける可能性があります。これに伴う売上高の減少、営業拠点の修復又は代替のための費用発生等、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (7)システム障害について 当社グループは、積極的にDX化、IT化を推進しております。商品の注文及び提供、食材の発注、勤怠管理、売上管理等の店舗管理システムの運営管理は万全の体制を整えておりますが、停電や機器の欠陥、ハッカーやコンピュータウィルスによる等の不測の事態によりシステム障害が発生した場合には機密データの漏洩や店舗運営に支障をきたすことになり、法的請求や賠償責任等を含め当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)調達コストについて 仕入価格の変動が経営成績に与える影響を抑制するための施策を実施しておりますが、世界的な政情不安や為替変動、地政学リスクなどの影響による原材料・エネルギー価格の高騰は継続しており、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)為替相場の変動について 当社グループの中には海外子会社がありますので、為替相場の変動により外貨建で取引されている製品・サービス等の売価や費用が影響を受け、当社グループの事業、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。加えて、海外子会社の現地通貨建の資産・負債は、連結財務諸表作成の際には円換算されるため、当社グループの業績及び財政状態は為替相場の変動による影響を受けます。 (10)海外展開について 当社グループは、海外出店に際して事前に入念な調査を行っておりますが、当該国における法規制、宗教、慣習等の違いや、政策変更、経済情勢や為替相場の変動、テロ、戦争の発生等によるカントリーリスクが、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、海外での店舗展開が計画通りの成果を挙げられない場合にも、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)訴訟等について 当社を被告として、株式会社はま寿司から、2023年12月27日付けで、東京地方裁判所に、5億11百万円の損害賠償の支払いを求める等の訴訟が提起されております。今後の推移によって当社の将来の連結業績に影響を及ぼす可能性がありますが、現時点でその影響額を合理的に見積ることが困難であるため、連結財務諸表には反映をしておりません。 なお、当社は、従前より食品衛生・メニュー表示、ハラスメント、インサイダー情報管理、個人情報保護、ソーシャルメディアリスク等のコンプライアンスに注力しておりましたが、2022年10月21日の起訴を受け、営業秘密管理を含むコンプライアンス教育を継続不断の取組みとし、コンプライアンスに関する取組みをより一層強化し徹底しております。
経営成績の分析 (MD&A)9,185字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、インバウンド消費の拡大や雇用・所得の改善、各種政策の効果などを背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、地政学上のリスクに伴う原材料・エネルギー価格の高止まりに加え、昨今の中東情勢緊迫化による石油価格の上昇、世界的な通商政策の不透明感、賃金上昇を上回る物価高騰など、先行き不透明な状況が続いております。 外食産業におきましては、インバウンド需要の増加や消費意欲の回復により持ち直しの動きが見られたものの、原材料・エネルギー価格の高止まりや中東情勢緊迫化に伴う節約志向の高まり、人手不足による人件費の上昇が続いており、依然として厳しい経営環境にあります。また、様々な喫食手段の台頭やライフスタイルの変化を受け、価値観の多様化が一層進展しております。 このような状況の中、当社は「お客様の喜びが私たちの喜びです」という社是のもと、経営戦略の柱である強い既存店づくり、成長投資、サステナビリティ、関連事業拡大に取組み、顧客支持を高めるブランド育成を推進してまいりました。また、顧客動向に応じたグランドメニューの改廃及びプライシングを実施しましたが、原材料価格の高騰の影響を受け売上総利益率は前連結会計年度から0.6%の減少となりました。 収益性改善に向けた取組みを進める一方で、原材料・エネルギー等の価格高騰による業績への影響を踏まえ、将来の収益性を慎重に検討した結果、当社グループが保有する店舗等に係る固定資産の一部について「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき回収可能性を検討した結果、当連結会計年度に国内85店舗・海外2店舗及び国内1工場に対し減損処理を行い、減損損失7億15百万円を計上することといたしました。 以上の結果により、当連結会計年度の売上高は731億93百万円(前期比0.0%減)、営業利益は5億32百万円(前期比62.9%減)、経常利益は5億92百万円(前期比59.6%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は3億94百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益10億32百万円)となりました。 次に事業の種類別セグメントの概況をご報告申し上げます。 〈回転寿司事業〉 ・当社の経営戦略 当社は、物価高騰の継続や価値観の多様化が進む厳しい経営環境の中、社是の実現を目的とし、収益の拡大と社会の持続可能な発展、企業価値の向上を図るため、①強い既存店づくり、②成長投資、③サステナビリティ、④関連事業拡大の4つを、経営戦略の柱としております。 ① 強い既存店づくり 当社は、持続的な企業価値向上のためにも、既存店の収益強化が重要であると認識し、以下の取組みを推進しております。 1)集客力向上 一部の戦略商品の規格見直しや、アクティブシニア向けの優待カードの配布、一部店舗で実施していた食べ放題の全店拡大などを通じて、顧客ロイヤルティの向上に努めました。また、一部店舗において営業開始時間を早めることによるブランチ利用や用途に合わせて選べる3種類のお持ち帰りメニューのリニューアルなどを通じて、多様な消費者ニーズに対応してまいりました。 ブランド認知や好意度の獲得を目的に、CMの各種メディアへの投下やSNS、折り込みチラシでの情報発信を行っております。加えて、当連結会計年度において39店舗にリードサインを設置し、売上高増加効果を確認しております。 店舗においては、キッチンマイスター及びサービスマイスターの育成に注力し、調理技術ならびに接客技術の向上に伴う顧客体験価値の向上に取組んでおります。 期間限定フェアでは、冬の味覚である「かに」や「のどぐろ」、「牡蠣」を使用したメニューを税込110円で販売し、価格と価値の両面から訴求を行ってまいりました。 その他にも行列の絶えない名店「鬼金棒」監修による「カラシビ味噌らー麺」や、株式会社ブルボン監修の「ルマンド プレミアムプリン」、ネスレ日本株式会社の「キットカット」とコラボしたチョコレートスイーツ、「きっと、とろける プレミアムプリン made with KITKAT®」などの販売、人気VTuber「ななしいんく」のメンバー、人気絵本「ねこいる!」、2.5次元アイドル「いれいす」ならびにゲーム型英語学習アプリ「Risdom(リズダム)」などとのコラボ・キャンペーンを実施し、多様な価値観を持つ顧客層の取込みを図っております。 2)店舗改装 当連結会計年度において22店舗の改装を実施しました。改装店舗においては、生産性向上を目的とした注文専用高速レーンや自動案内システム、セルフレジ、ご自身のスマートフォンがタッチパネル代わりに使用できるスマホオーダー、テイクアウト専用ロッカーを導入し、顧客の利便性向上と店舗の省力化に繋がるサービスを強化しております。その他、顧客体験価値の向上と従業員の働きやすさに繋がる新規設備の実証実験を進めております。 また、一部の改装店舗では、かっぱ寿司の人気キャラクター「カーくん」「パー子ちゃん」と触れ合っていただく機会を提供することで、地域のお客様に親しまれる店舗づくりとイメージ刷新を図っております。 3)プライシング 物価高に伴う節約志向が高まる経営環境において、より多くの顧客に美味しさと満足感を提供するために値下げを含む一部商品の価格の見直しを実施しました。 また、「かけうどん」や「香ばし炙りおにぎり」などを生活応援価格として税込90円で販売した他、食べ放題の各種割引、おこさまメニュー39%OFF、アプリ会員向けに「中とろ」を100円(税込)で提供するフェアなどを平日限定もしくは期間限定で実施する価格訴求に取組んでまいりました。 デリバリーにおいては、Uber Eatsに加盟している全235店舗において、店頭同価格での商品提供を開始いたしました。これにより、デリバリー利用時の価格面での顧客負担軽減を図るとともに、利便性の向上及び利用機会の拡大に取組んでおります。 ② 成長投資 当社は、顧客の需要に合致する店舗ポートフォリオの見直しと、顧客満足度と生産性の向上に繋がる設備投資に取組み、事業成長を図っております。 1)新規出店 当社は、「大都市駅前」「郊外型商業施設・ロードサイド」「新規商圏でのポジション確立」の3つの軸で出店を進めています。当連結会計年度において4店舗出店した結果、当連結会計年度末の店舗数は299店舗となりました。 2)DX・AI活用 当連結会計年度には、新たに自動案内システムを5店舗(累計287店舗)、セルフレジを10店舗(累計249店舗)に導入し、顧客の利便性と店舗の生産性向上を図っております。さらに、自動案内システムの多言語対応や効率的な案内ロジックの開発を進めるなどの顧客満足度の向上に努めております。 また、AIを活用したワークスケジュールやシフト作成、トレーニングマニュアルのDX化のテスト運用を継続し、最適な人員配置を進めております。 ③ サステナビリティ 当社は、社是である「お客様の喜びが私たちの喜びです」の考えのもと、食のインフラの担い手として、社会の持続可能な発展への貢献と企業価値の向上を目指すことを基本方針としております。 1)経営基盤の強化 従業員エンゲージメントサーベイの実施に加え、評点向上を目指すアクションプランを推進し、従業員のモチベーションと生産性の向上を図っております。また、従業員の声を聞き、それを各種施策や課題解決に活かしていく仕組みを構築し、多様な背景や価値観を持つ従業員が活躍できるDEI(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)を推進しております。さらに、女性社員比率の向上や男性正社員の育児休業取得率の改善、女性や外国人管理職比率の向上など、誰もが働きやすい環境づくりに取組んでおります。 加えて、健康診断結果に基づき二次健康診断の積極的な受診勧奨やオンラインで早期に医療へつなげるリモート企業内診療所の活用を通し、全従業員が長期に渡って活躍できる環境整備に取組んでおり、昨年に続き3年連続で「健康経営優良法人2026(大規模法人部門)」、新たに「横浜健康経営認証2026(クラスAA)」に認定されております。引き続き全従業員が能力を最大限発揮できるように「メンタル」「フィジカル」の健康と「従業員エンゲージメント」向上を図ってまいります。 また、社員研修の高度化に取組み、次世代の経営人財及びマネジメント人財の育成として社内研修の充実を図っております。 2)食の安全・安心の提供 当社では、すべてのお客様に安全・安心な食体験を提供することを最優先課題としております。店舗環境の整備を通じて安全・安心な店舗づくりを推進するとともに、緊急時にも迅速かつ正確に対応できる組織体制を整備し、ディフェンスラインの再構築を進めております。また、健康・栄養に配慮した商品開発を進め、栄養バランスに優れたメニューを提供することで、すべての世代のお客様が「食の喜び」を長く楽しめるブランドづくりを目指しております。さらに、アレルゲンや栄養成分などの情報を正確で分かりやすく開示し、お客様が安心して商品を選べる環境づくりにも取組んでおります。 3)地域・社会・地球環境への貢献 当社は、地域社会及び地球環境への貢献を重要な責務と捉え、持続可能な取組みを継続しています。当連結会計年度においても、子どもたちが食や職業に触れる機会を創出する活動を進めております。仕事体験テーマパーク「カンドゥー大日」に協賛し「かっぱ寿司 すし職人体験」として、食の背景に触れ、持続可能な食の未来を考える疑似的社会体験及び職業体験の機会を提供しました。また、創業の地・長野県の中学校での「ふるさとjobセミナー」の開催や宮城県名取市の「環境フェア」での食育出張授業などを通して、持続可能な社会、食への取組みを実施しております。 店舗では、空調設備の効率向上を目的とした設備投資や省電力化のための設備入れ替えを実施し、消費電力の削減によるCO2排出量の低減を進めております。今後も環境負荷軽減に向けた水光熱使用量の削減に資する投資を継続してまいります。 また、寿司ネタやシャリを余すことなく活用した商品の開発・販売を通じて、食材廃棄量の削減に取組み、フードロス削減アプリ「Too Good To Go」と連携し食品ロスの低減と資源の有効活用を進めております。 さらに、顧客の声を活かした経営体制に基づき、地域のニーズに応じた商品やサービスの提供を通じて、社会との共生を目指しております。 ④ 関連事業拡大 当社は、持続的な企業価値向上のためにも、既存店の収益力強化に加え、関連事業の拡大を重要な成長戦略と位置づけ、以下の取組みを推進しております。 1)デリカ事業との連携強化 国内回転寿司事業とのシナジー最大化に向けた連携を一層強化し、デリカ事業の拡大を推進しております。国内回転寿司事業にてデザート商品をキャンペーン等で採用することにより、デリカ事業の売上拡大と国内回転寿司事業の集客力の向上を図っております。 また、冷凍弁当や健康に配慮した製品の開発など、新たな市場需要の開拓を進めるとともに、従来取引のない業界への提案活動を継続し、事業領域の拡大に取組んでおります。 2)海外事業 韓国の回転寿司事業では、原材料価格高騰に対応するため、プライシングや各種コストの最適化を通じて収益モデルの改善を進め、安定した収支構造の構築に取組んでおります。 インドネシアの回転寿司事業では、各種マーケティング施策が効果を発揮し、売上高は堅調に伸長しております。当連結会計年度において1店舗の改装と2店舗の新規出店を実施し、さらなる成長に向けた投資を推進しております。 さらに、海外第3の出店候補国の調査や現地パートナー、不動産デベロッパーとの関係強化を継続し、海外回転寿司事業のさらなる拡大を計画しております。 以上の結果、回転寿司事業の売上高は592億45百万円(前期比0.5%減)、セグメント利益は5億15百万円(前期比63.1%減)となりました。 〈デリカ事業〉 デリカ事業においては、米の価格高騰に伴う価格転嫁を着実に進め、収支構造の安定化を図りました。 米の価格高騰は一時的に米飯類の販売状況に影響を及ぼしたものの、下期に入り販売は持ち直し、回復基調がより明確となっております。また、販売戦略の重点を調理パン及び常温パンへとシフトし、積極的な販促施策を展開した結果、両カテゴリーの売上高は大きく伸長しております。 デザート事業においては、新規取引先の獲得に加え、既存取引先及びグループ内製品の需要拡大により、売上高は前連結会計年度を上回り、成長基調が一層強まっております。 生産面では、生産性向上を目的とした継続的な改善活動が着実に成果を上げており、製造効率の向上及びコスト抑制に寄与いたしました。 今後も、収益性の確保と市場ニーズを的確に捉えた商品開発を推進し、安定的かつ持続的な成長基盤の強化に取組んでまいります。 以上の結果、デリカ事業の売上高は139億48百万円(前期比2.2%増)、セグメント損失は46百万円(前期はセグメント損失26百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動によるキャッシュ・フローにより24億81百万円増加、投資活動によるキャッシュ・フローにより20億81百万円減少、財務活動によるキャッシュ・フローにより22億93百万円減少した結果、前連結会計年度末より19億6百万円減少し、60億34百万円(前連結会計年度末は79億40百万円)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は24億81百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失1億30百万円、減価償却費23億18百万円、減損損失7億15百万円、仕入債務の増加1億1百万円、利息の支払額2億51百万円、法人税等の支払額1億65百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は20億81百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出18億14百万円、事業譲受に伴う支出2億63百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は22億93百万円となりました。これは主に、長期借入れによる収入20億円、長期借入金の返済による支出26億90百万円、社債の償還による支出1億円、割賦債務の返済による支出12億4百万円、配当金の支払による支出2億45百万円等によるものであります。 ③生産、仕入及び販売の実績 (イ)生産実績 当連結会計年度の生産実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) デリカ事業   12,476   104.6 合計   12,476   104.6 (注)金額は製造原価によっております。 (ロ)仕入実績 回転寿司事業は、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、「生産実績」に代えて「仕入実績」を記載いたします。当連結会計年度の仕入実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 回転寿司事業   24,358   99.1 合計   24,358   99.1 (注)上記仕入実績は、セグメント間の取引高を消去した金額となっております。 (ハ)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 回転寿司事業   59,245   99.5 デリカ事業   13,948   102.2 合計   73,193   100.0 (注)1.上記販売実績は、セグメント間の取引高を消去した金額となっております。 2.金額は販売価格によっております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営成績等 1)財政状態 (資産) 当連結会計年度末における総資産は289億87百万円となり、前連結会計年度末に比べ20億85百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が19億6百万円減少、売掛金が1億43百万円減少、工具、器具及び備品が2億25百万円増加、敷金及び保証金が1億12百万円減少したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末における総負債は187億43百万円となり、前連結会計年度末に比べ14億39百万円減少いたしました。これは主に、未払費用が60百万円増加、長期借入金及び1年内返済予定の長期借入金が6億90百万円減少、1年内償還予定の社債が1億円減少、未払金及び長期未払金が9億11百万円減少したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は102億44百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億45百万円減少いたしました。これは主に、配当金の支払2億46百万円及び親会社株主に帰属する当期純損失3億94百万円により利益剰余金が減少したことによるものであります。 2)経営成績 (売上高) 当連結会計年度の売上高は731億93百万円(前期比0.0%減)となり、前連結会計年度に比べ15百万円減少いたしました。セグメント別の売上高については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 (売上総利益) 当連結会計年度の売上総利益は377億80百万円(前期比1.2%減)となり、前連結会計年度に比べ4億75百万円減少いたしました。また、売上総利益率は、顧客動向に応じたグランドメニューの改廃及びプライシングを実施しましたが、原材料価格の高騰の影響を受け売上総利益率は前連結会計年度から0.6%の減少となりました。 (営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は372億48百万円(前年比1.2%増)となり、前連結会計年度に比べ4億25百万円増加いたしました。これは主に、コストアップの継続に対しては、生産性を向上させる設備の積極的な導入や、切付技術の向上などによる食材歩留まりの改善を進めることで対応してまいりました。また、コロワイドグループのシナジー効果を活かし、コロワイドグループの業態間連携によるメニュー開発により、原材料価格と食品ロスを低減してまいりました。以上の結果、当連結会計年度の営業利益は5億32百万円となり、前連結会計年度に比べ9億1百万円減少いたしました。 (経常利益) 当連結会計年度における営業外収益は、前連結会計年度に比べ0百万円減少し、4億23百万円(前期比0.1%減)となりました。当連結会計年度における営業外費用は、前連結会計年度に比べ26百万円減少し3億63百万円(前期比6.8%減)となりました。以上の結果、当連結会計年度の経常利益は5億92百万円(前期比59.6%減)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度における特別利益は、前連結会計年度に比べ11百万円減少しました(前期は11百万円)。当連結会計年度における特別損失は、前連結会計年度に比べ4億5百万円増加し、7億22百万円(前期比127.7%増)となりました。これは主に、減損損失が4億42百万円増加したことによるものであります。以上の結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純損失は、3億94百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益10億32百万円)となりました。 3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 4)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、基幹事業である回転寿司事業を安定的な成長軌道に戻し、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するため、中長期的に連結営業利益率5%以上を目指してまいります。 当連結会計年度における連結営業利益率は、0.7%となりました。引き続き指標について、改善されるように取組んでまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの主な資金需要は主に、材料費、外注費、人件費及び一般管理費等の営業費用並びに設備投資等であります。 これらの資金需要につきましては、営業キャッシュ・フロー及び自己資金の他、金融機関からの借入等による資金調達にて対応していくこととしております。 なお、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は60億34百万円となっております。また、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は91億98百万円となっております。 また、重要な設備投資の予定及び資金調達方法については、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」をご参照ください。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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