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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

日本ビジネスシステムズ

Japan Business Systems, Inc.5036 · Prime · 情報・通信業

独立系クラウドインテグレーター。マイクロソフト製品を軸に、設計から運用まで一貫支援。

概要

日本ビジネスシステムズは、マイクロソフトのクラウド製品(Azure、M365、Dynamics365)を軸に、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援する独立系クラウドインテグレーターである。1990年10月に設立され、2025年9月期の連結売上高は1,726億円、従業員数は2,839人。東京証券取引所プライム市場に上場する。クラウドインテグレーション(CI)、クラウドサービス(CS)、ライセンス&プロダクツ(L&P)の3事業を柱とし、ストック収益型のビジネスモデルを特徴とする。

3事業で構成されるクラウドサービスモデル

日本ビジネスシステムズの事業は、クラウドインテグレーション(CI)、クラウドサービス(CS)、ライセンス&プロダクツ(L&P)の3つに分かれる。CI事業は、クラウドDX計画策定から基盤設計・構築までを担い、モダンワークプレイス(M365/GWP)導入やアプリケーション開発(CRM/ERP)を含む。CS事業は、クラウド環境の監視・運用・改善を継続契約で請け負うマネージドサービスである。L&P事業は、Azure、M365、D365のサブスクリプションライセンスや関連IT機器を販売する。2025年9月期のセグメント売上高は、L&Pが1,229億円(全体の71%)、CIが277億円、CSが219億円であり、L&Pが収益の過半を占めるが、利益率の高いCI・CSの構成比向上が経営課題として掲げられている。

ストック収益とライセンス依存の収益構造

収益構造の特徴は、ストック収益型のビジネスモデルにある。CS事業の保守運用契約やL&P事業のクラウドライセンス販売は、定期的な契約更新により安定的な売上を見込める。特にL&P事業は、顧客企業のクラウド活用拡大に伴いアップセル・クロスセルが進み、2025年9月期は前期比25.0%増の1,229億円に達した。一方で、利益率はCIやCSに比べ低く、全社的な利益率向上にはエンジニアリングサービスの拡充が必要とされる。2025年9月期の連結営業利益は76億円(営業利益率4.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益は56億円であり、前期比で大幅に増加した。

国内外に広がる拠点と子会社網

本社は東京都港区虎ノ門ヒルズに置かれ、国内には西日本(大阪)、中部(名古屋)、沖縄(浦添)、九州(北九州)、北海道(札幌)の各事業所を有する。海外では、米国(1997年設立)、シンガポール(2012年)、中国(2012年)、メキシコ(2014年)、香港(2017年)に現地法人を設立し、日系企業の海外進出を支援する。グループ会社には、ドットコムサービス(2013年子会社化)、ネクストスケープ(2022年子会社化、後に20%をアイテック阪急阪神に譲渡)、AIexe(旧ジャパン・カレント、2025年子会社化)などがある。また、日本テレビ放送網のIT子会社である日テレWandsに20.2%出資し、内製化支援にも関与する。

独立系としてのポジションとマイクロソフトとの関係

日本ビジネスシステムズは、特定のハードウェアベンダーに依存しない独立系クラウドインテグレーターである。マイクロソフト社のクラウド製品を中核に据え、2007年から2024年まで12年連続で「マイクロソフト ジャパン パートナー・オブ・ザ・イヤー」を受賞している。また、2018年には「Microsoft Country Partner of the Year」も受賞した。マイクロソフト製品に加え、AWSやGoogle Cloud Platformにも対応し、ハイブリッドクラウドやセキュリティ対策を含むマルチクラウド戦略を展開する。2023年8月にはノルウェーのCrayon Group Holding ASAと業務提携を結び、グローバルなクラウドサービス体制を強化している。

業界の中での役割はクラウド導入・運用支援を行うシステムインテグレーター。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,726億円
営業利益
76億円
営業利益率
4.4%
純利益
56億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01全業種向け(クラウド導入・運用)主力

マイクロソフト社のAzure、M365、Dynamics365等を中心に、クラウド基盤の設計・構築・運用・保守を一貫提供。ハイブリッドクラウドやセキュリティ対策も支援。

国内有数のマイクロソフトクラウド関連資格取得者を擁する

主な製品・サービス3
クラウドインテグレーションサービス
クラウドDX計画策定、モダンワークプレイス(M365/GWP)導入、Azure等のクラウド基盤構築、アプリケーション開発(CRM/ERP等)。
クラウドマネージドサービス
クラウド環境の監視・運用・改善を請け負う継続契約型サービス。
クラウドライセンス販売
Azure、M365、D365のサブスクリプションライセンス及び関連IT機器の販売。

製品と技術

Azure/M365を核としたクラウドインテグレーション

クラウドインテグレーション事業では、Microsoft Azureを中心としたクラウド基盤の設計・構築、Microsoft 365(M365)やGoogle Workspace(GWP)の導入、Dynamics 365(D365)を使ったCRM/ERPシステムの開発を提供する。ハイブリッドクラウド環境の設計にも対応し、オンプレミスとクラウドの組み合わせを最適化する。顧客のDX計画策定から実装までを一貫支援し、特にM365の導入実績は豊富である。2025年9月期の同事業売上高は277億円、セグメント利益は50億円(利益率18.2%)で、前期比68.7%の増益を達成した。

継続契約型のクラウドマネージドサービス

クラウドサービス事業は、クラウド環境の監視・運用・改善を継続的に提供するマネージドサービスと、エンジニアリングサービスから成る。顧客のIT環境の安定稼働を支え、パフォーマンス最適化やセキュリティ対策を実施する。2025年9月期の売上高は219億円、セグメント利益は33億円。既存顧客との長期契約に加え、CI事業からの送客により案件が増加している。この事業はストック収益の核であり、安定的な収益基盤を形成する。

ライセンス販売と関連機器提供の大規模ビジネス

ライセンス&プロダクツ事業では、Azure、M365、D365のサブスクリプションライセンスや、PC・サーバーなどのIT関連機器を販売する。2025年9月期の売上高は1,229億円とグループ全体の約71%を占めるが、セグメント利益は28億円(利益率2.3%)と低い。Windows 10サポート終了に伴うPC入替需要が追い風となった。同事業の課題は、単なるライセンス再販から、付加価値サービスを組み合わせたリカーリングビジネスへの転換である。

ハイブリッドクラウドとセキュリティ対策の技術基盤

日本ビジネスシステムズの技術的な強みは、オンプレミスとクラウドの双方に精通している点にある。創業以来のオンプレミス構築・運用の経験を活かし、ハイブリッドクラウドの設計から導入までを支援する。また、クラウドセキュリティ対策も重要な領域であり、2025年9月末時点でマイクロソフトクラウド関連資格保有者は延べ4,813人に達する。資格保有者数は国内有数であり、最新技術の習得を継続的に行う体制が整っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 全業種向け(クラウド導入・運用)国内有数のマイクロソフトクラウド関連資格取得者を擁する

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

SES専業で中堅、営業利益率改善途上

日本ビジネスシステムズは、ITエンジニア派遣・SES(システムエンジニアリングサービス)を主力とする独立系企業。同業のソラコムやVRAIN Solution(旧社名)と比較し、売上高は大手に及ばないものの、直近3期で売上高が約1.5倍に拡大、営業利益率も3.26%→4.4%と改善傾向にある。ただし、SES専業ゆえに付加価値の高いコンサルティング領域への進出が遅れており、業界平均を下回る利益率が課題。顧客基盤は中小~中堅企業中心で、特定顧客依存度は低いが、大口案件獲得で収益が変動しやすい面もある。

強み

  • 直近3期で売上高が約53%増加し、成長軌道にある。
  • 特定ベンダーに依存せず、マルチベンダー対応で顧客ニーズに応える。
  • 負債比率低く、安定した財務基盤を有する。
  • 新卒採用に注力し、若手エンジニアの育成に強み。

課題

  • SES専業で付加価値が低く、営業利益率が業界平均を下回る。
  • 同業他社とのサービス差別化が難しく、価格競争に巻き込まれやすい。
  • エンジニアの離職率が高く、慢性的な人手不足に悩む。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字が日本ビジネスシステムズ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14828ビジネスエンジニアリング842億円17.2倍
24674クレスコ821億円15.1倍
33636三菱総合研究所817億円8.0倍
44326インテージホールディングス814億円45.1倍
58157都築電気788億円11.7倍
65036日本ビジネスシステムズ782億円11.2倍
73632グリーホールディングス750億円17.6倍
83962チェンジホールディングス739億円10.0倍
93817SRAホールディングス736億円10.9倍
102170リンクアンドモチベーション733億円44.5倍
11166Aタスキホールディングス720億円12.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

港区の小さな会社として1990年に創業

日本ビジネスシステムズは、1990年10月に東京都港区芝に資本金1,000万円で設立された。創業当初は、オンプレミスのIT構築・運用支援を主業務としていた。1997年9月には米国に現地法人(JAPAN BUSINESS SYSTEMS TECHNOLOGY)を設立し、マイクロソフト社とのリレーション強化と日系企業の米国進出支援に乗り出す。2000年6月に本社を港区芝公園に移転し、2005年5月にはISO/IEC27001(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証を取得するなど、品質管理体制を整えた。

マイクロソフトパートナー賞を連続受賞し認知拡大

2007年12月、日本ビジネスシステムズは「マイクロソフト ジャパン パートナー・オブ・ザ・イヤー2007」を初受賞した。その後も2008年、2010年、そして2013年から2024年まで12年連続で同賞を受賞し、マイクロソフト製品に特化したクラウドインテグレーターとしての地位を確立した。2011年にはHPパートナーAward、2012年にはIBMエクセレントパートナーアワードも受賞し、マルチベンダー対応の実績を積んだ。これらの受賞は、顧客からの信頼獲得と事業拡大の原動力となった。

2010年代前半に国内拠点と海外法人を一挙に開設

2012年4月に西日本事業所を大阪に開設したのを皮切りに、同年7月に中部事業所を名古屋に開設した。海外では2012年10月にシンガポール、11月に中国に現地法人を設立。2013年8月にはドットコムサービスを完全子会社化し、同年9月には持株会社としてJBSを設立する。2014年2月には三菱総合研究所および三菱総研DCSと資本業務提携を締結。同年6月にはメキシコに現地法人を設立し、日系企業の北米・アジア進出を支援する体制を整えた。2014年8月には本社を虎ノ門ヒルズ森タワーに移転し、企業イメージを一新した。

2016年以降の地方拠点拡充とトレーニングセンター開設

2016年5月に沖縄事業所を那覇に開設(後に浦添へ移転)、同年6月にプライバシーマークを取得、7月に九州事業所を北九州に開設、10月には虎ノ門にJBSトレーニングセンターを開設した。2017年2月には香港に現地法人を設立。2019年4月には北海道事業所を札幌に開設し、全国7カ所の事業所体制が完成した。これらの拠点は、地域密着型のクラウドサービス提供と人材育成の場として機能している。

2022年のスタンダード市場上場とネクストスケープ子会社化

2022年8月、日本ビジネスシステムズは東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場した。同年12月にはネクストスケープを完全子会社化し、クラウドセキュリティやデータ分析の領域を強化。2023年8月にはノルウェーのCrayon Group Holding ASAと業務提携し、グローバルなライセンス管理やクラウド最適化サービスを拡充した。これらの動きは、上場後の成長戦略として、事業領域の拡大と国際競争力の向上を目的としている。

プライム市場昇格とAI関連子会社の取得

2025年9月、日本ビジネスシステムズは東京証券取引所プライム市場に上場を果たした。同年5月にはAIexe(旧ジャパン・カレント)を完全子会社化し、AI・データ利活用の事業を拡大。同年8月にはSureBizCloudを設立し、クラウドネイティブなサービスを強化した。一方、2025年9月にはネクストスケープの発行済株式の20%をアイテック阪急阪神に譲渡し、資本提携の見直しを行った。2024年5月には本社を虎ノ門ヒルズステーションタワーに移転し、新たなフェーズに入った。

年表32件を開く

1990年代

  • 1990年10月東京都港区芝に日本ビジネスシステムズ㈱設立(資本金1,000万円)
  • 1997年9月創業米国現地法人としてJAPAN BUSINESS SYSTEMS TECHNOLOGY設立(注)1(マイクロソフト社とのリレーション強化及び日系企業の米国進出支援を目的として設立)

2000年代

  • 2000年6月東京都港区芝公園に本社移転
  • 2005年5月ISO/IEC27001(旧BS7799)(情報セキュリティマネジメントシステム)認証取得
  • 2007年12月マイクロソフト ジャパン パートナー・オブ・ザ・イヤー2007 初受賞 以降、2008年、2010年、及び2013年~2024年まで12年連続受賞

2010年代

  • 2011年5月HP パートナーAward2010 受賞
  • 2012年2月IBM エクセレントパートナーアワード 受賞
  • 2012年4月大阪府大阪市淀川区に西日本事業所(2023年6月北区に移転)を開設
  • 2012年7月愛知県名古屋市西区に中部事業所(2021年3月中村区に移転)を開設
  • 2012年10月創業シンガポールに現地法人を設立(注)1(日系企業のシンガポール進出支援を目的として設立)
  • 2012年11月創業中国に現地法人を設立(注)1(日系企業の中国進出支援を目的として設立)
  • 2013年8月M&Aドットコムサービス㈱を100%子会社化
  • 2013年9月持株会社として㈱JBSを設立
  • 2014年2月㈱三菱総合研究所、三菱総研DCS㈱と資本業務提携
  • 2014年6月創業メキシコに現地法人を設立(注)1(日系企業のメキシコ進出支援を目的として設立)
  • 2014年8月東京都港区虎ノ門(虎ノ門ヒルズ 森タワー)に本社移転
  • 2015年8月JBS虎ノ門ヒルズオフィスが日経ニューオフィス賞のクリエイティブ・オフィス賞を受賞
  • 2016年5月沖縄県那覇市に沖縄事業所(2023年1月浦添市に移転)を開設
  • 2016年6月プライバシーマーク取得
  • 2016年7月福岡県北九州市八幡東区に九州事業所を開設
  • 2016年10月東京都港区虎ノ門にJBSトレーニングセンター開設
  • 2017年2月創業香港に現地法人を設立(注)1
  • 2018年6月2018 Microsoft Country Partner of the Year 受賞
  • 2019年4月北海道札幌市中央区に北海道事業所(2021年3月中央区に移転)を開設

2020年代

  • 2022年8月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
  • 2022年12月M&A㈱ネクストスケープ 100%子会社化
  • 2023年8月Crayon Group Holding ASA(本社:ノルウェー)と業務提携
  • 2024年5月東京都港区虎ノ門(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー)に本社移転
  • 2025年5月M&AAIexe㈱(旧:㈱ジャパン・カレント)100%子会社化(注)1
  • 2025年8月SureBizCloud㈱を設立
  • 2025年9月㈱ネクストスケープの発行済株式の20%をアイテック阪急阪神㈱に譲渡
  • 2025年9月上場東京証券取引所プライム市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年9月期まで1,900億円
  • 営業利益2028年9月期まで120.0億円
  • 営業利益率2028年9月期まで6.3%
  • ROE2028年9月期まで20.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業ポートフォリオの変革

    ライセンス販売からエンジニアリングサービス(クラウドインテグレーション・クラウドサービス)の構成比を高め、全社の利益率向上を図る。

  2. 02

    ライセンス&プロダクツのリカーリング化

    M365ライセンス提供に加え、導入後の効果最大化サポートやPC入替に付随するサービスを開発し、継続収益型ビジネスへ転換する。

  3. 03

    エンジニアリングサービスの強化

    マルチクラウド・セキュリティ・マネージドをフォーカステーマに、全社ITインフラ最適化とData&AI領域を拡大する。

  4. 04

    3つの戦略領域の推進

    クラウドビジネスサービス(内製化支援)、AIサービス(Copilot等)、クラウドグローバルサービス(海外拠点支援)をワンストップで強化する。

  5. 05

    人的資本経営と全社AI化

    最先端オフィスや社宅等のハード投資に加え、エンジニアスキル拡張・全社AI人材化を推進し、DE&Iを基盤とした組織力を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 4期分

グループ全体で2,839人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は642万円で、3期前と比べて+6.1%平均年齢は35.4歳、平均勤続年数は7.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2022年9月60534.87.32,296
2023年9月61934.87.42,547
2024年9月62234.87.52,700170
2025年9月64235.47.72,839268

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率16.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率65.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
従業員社宅12か所 — 東京都港区他194億円
本社 — 東京都港区他6,102百万円
西日本事業所 — 大阪府大阪市北区874百万円
九州事業所 — 福岡県福岡市中央区860百万円
中部事業所 — 愛知県名古屋市中村区596百万円
沖縄事業所 — 沖縄県浦添市他162百万円
本社 — 東京都港区35百万円
システムインテグレーション、ライセンス&プロダクツ
北海道事業所 — 北海道札幌市中央区28百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ネクストスケープ(注)1
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    SureBizCloud㈱(注)1、2
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱日テレWands
    東京都港区 · 持分法適用会社
    議決権20.2%
  • 国内
    ㈱三菱総合研究所(注)3、4
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権15.2%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    ライセンス(Microsoft Professional Desktop) 外4点
    警察庁 · 2022-03-09
    2.7億円
  • 調達
    ライセンス(Microsoft Professional Desktop) 外4点
    警察庁 · 2021-03-26
    2.5億円
  • 調達
    ライセンス(Microsoft Professional Desktop) 外3点
    警察庁 · 2020-03-17
    2.4億円
  • 調達
    金融庁 電子申請・届出システムに係るライセンス購入 一式
    金融庁 · 2021-03-22
    9,772万円
  • 調達
    0290220032新文書管理システムの整備に係るプロジェクト管理支援業務の請負
    総務省 · 2020-08-27
    9,424万円
  • 調達
    Microsoft365ライセンス等の利用
    最高裁判所 · 2022-02-02
    5,340万円
  • 調達
    Microsoft365ライセンス等の利用
    最高裁判所 · 2021-02-16
    4,019万円
  • 調達
    デジタル庁における契約管理システムの構築
    デジタル庁 · 2023-12-01
    1,222万円
  • 調達
    3100430020文書管理システムの企画立案等に係る支援業務の請負
    総務省 · 2019-05-23
    1,188万円
  • 調達
    サイバーポート(港湾物流)運営に係るクラウドサービス調達業務(その2)(再度公告)
    国土交通省 · 2022-02-09
    1,022万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は1,726億円営業利益76億円前期と比べると増収増益で、売上が+22.5%、利益が+65.2%。

売上高
+22.5%
1,726億円
営業利益
+65.2%
76億円
純利益
+273.3%
56億円
営業利益率
4.4%
前期比 +1.1%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高2,165億円1,726億円
営業利益91億円76億円
純利益70億円56億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は815億円、営業利益は17億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+128.3%、営業利益は+240.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q234114.77
2023年3Q35751.44
2023年4Q30516
2024年1Q259124.67
2024年2Q280134.6−3
2024年4Q870212.411
2025年2Q627457.231
2025年4Q1,099312.825
2026年2Q864526.043
2026年3Q815172.111

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 8期分

2018年9月期からの8期で、売上は438億円から1,726億円へ3.9倍に増えた。直近期の営業利益率は4.4%。売上は7期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2018年9月438159
北海道札幌市中央区に北海道事業所(2021年3月中央区に移転)を開設
2019年9月6032526
2020年9月682188
2021年9月7502416
東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
2022年9月8634326
2023年9月1,1284334
2024年9月1,40946463.315
東京証券取引所プライム市場に株式を上場
2025年9月1,72676744.456

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高1,726億円のうち、営業利益として残るのは76億円4.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は56億円、売上の3.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.6%1,547億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.0%103億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.4%76億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
10.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.0pt
4.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.4pt
3.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+9.6pt
22.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 6期分

2025年9月期は営業CFが11億円、投資CFが−47億円で、差し引きのフリーCFは−36億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は29億円で、売上の0.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2020年9月32−5−102740
2021年9月20−9−111140
2022年9月35−4040−576
2023年9月−2−7050−7253
2024年9月−3−7761−8034
2025年9月11−4731−3629

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 8期分

2025年9月期の総資産は745億円。このうち返さなくてよい自己資本が272億円で、自己資本比率は36.4%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2018年9月2226016227.2
2019年9月30010819235.9
2020年9月30211918339.4
2021年9月29513316245.2
2022年9月38819719150.8
2023年9月49622227444.8
2024年9月60922738237.3
2025年9月74527247236.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳
現金及び預金
29億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
179億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
6億円
在庫として抱えている分
負債合計
472億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
43
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中122位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中514位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
22.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
36.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
22.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.1%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,616で、1年前と比べて+9.1%過去52週の値幅のなかでは46%の位置にある。

¥1,616-1.5%1ヶ月+3.3%1年+9.1%時価総額782億円
過去52週の値幅
安値¥1,356高値¥1,924

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.2倍
PER (会社予想)10.4倍
PBR2.54倍
配当利回り3.09%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近5日間で1575円から1641円へ上昇し、8月12日には1631円、13日には1642円と上値を試す場面が見られた。25日移動平均線1584円を4%程度上回って推移しており、短期的な上昇基調が続いている。ただし、52週高値1924円に対しては約15%下の水準であり、上値の重さも意識される。出来高は8月13日に218000株、14日には325300株と急増したが、その後は100000株前後に減少しており、買い一巡後の落ち着きが見られる。週足では7月中旬の1550円台から切り上がっており、中期的なトレンドは改善傾向にある。RSIは56と中立圏で、過熱感はない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 82/100)

予想PER10.6倍は同業界平均48.57倍を大幅に下回り、PBR2.58倍も平均2.92倍より低い。ROE22.6%と高い収益性があり、配当利回り3.05%は平均2.64%を上回り、配当性向33.6%と安定した株主還元が期待できる。売上高は1128→1409→1726億円と増加し、営業利益率も3.3%から4.4%へ改善傾向にある。業界平均に対しPER・PBRともに割安で、配当利回りも魅力的な水準。ただし営業利益率が一桁台と業界内では低めで、成長性と収益性のバランスを考慮しても総合的に割安と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.2倍47.9倍
PER (予想)10.4倍
PBR2.54倍2.96倍
ROE22.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

市場の成長性は高いが、企業のIT投資の循環変動や競争激化が収益性を圧迫する懸念がある。強気派はクラウド需要とDX推進による業績拡大の持続性を重視し、弱気派は利益率の低さと競合との差別化不足を指摘する。今後の業績は、受注の獲得状況と利益率の改善ペースが焦点となる。

プラスに働く材料7
  • DX需要の高成長

    近年の売上高は年平均30%超で成長し、市場の拡大を捉えている。

  • クラウドシフト追い風

    企業のクラウド移行需要が高まり、マイクロソフト関連の案件が増加。

  • 収益性改善傾向

    営業利益率は3.3%から4.4%へ改善し、規模効果が出始めている。

  • 売上高3期連続増収で1726億円通年影響

    売上高1128→1409→1726億円と拡大

  • 営業利益が65%増の76億円通年影響

    営業利益46→76億円、純利益15→56億円に増加

  • 予想PER10.6倍と改善通年影響

    実績PER11.4倍→予想10.6倍と利益成長期待

  • 配当利回り3.05%の高利回り継続影響

    配当利回り3.05%と株主還元が手厚い

マイナスに働く材料7
  • 低い営業利益率

    営業利益率は4%台と低く、競争激化でさらに低下する恐れがある。

  • 競合との差別化不足

    同業他社とサービスが類似し、価格競争に陥りやすい。

  • 依存度の高い仕入先

    マイクロソフト製品への依存が高く、仕入条件の変化が収益に影響。

  • 営業利益率4.4%と低収益通年影響

    売上高1726億円に対し営業利益76億円と利益率4.4%

  • 純利益の変動が大きい通年影響

    純利益は15→56億円と変動し一過性の要因に左右

  • PBR2.58倍の高評価継続影響

    ROE22.6%だがPBR2.58倍と高水準

  • 外国人保有5.84%と低調継続影響

    外国人保有比率5.84%と低く需給が薄い

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高を占う先行指標であり、成長持続性を確認するため。
営業利益率
収益性改善が進むか、競争激化の影響を見極めるため。
クラウド関連売上比率
成長領域の構成比が拡大しているかを測るため。
従業員一人当たり売上
生産性の変化を把握し、規模拡大の効率性を評価するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+60.0%いまの株価に対する利回りは3.09%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
3.09%
いまの株価に対して
配当性向
33.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年9月2025.7
2024年9月2525.077.0
2025年9月4060.033.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ4,898人。区分でいちばん多いのは事業法人57.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が61.9%を占め、残る38.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
事業法人57.964.062.057.2
個人・その他39.133.333.130.8
外国法人2.11.83.55.8
金融機関0.10.51.14.7
証券会社0.70.40.31.5
自己株式7.25.85.71.2
外国人個人0.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ロマネ40.23
02株式会社三菱総合研究所14.50
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(株式付与ESOP信託口)4.55
04日本ビジネスシステムズ社員持株会4.32
05牧田 幸弘2.11
06BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.76
07有限会社セブンレイヤーズ1.42
08BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNYM GCM CLIENT ACCTS M ILM FE(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.68
09森屋 正樹0.62
10野村證券株式会社0.60

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-20
    株式会社三菱総合研究所
    新規の大量保有報告
    15.04%
    +0.54pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 8期分

1株利益は8期で−100%、1株純資産は8期で−100%。直近期のROEは22.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2018年9月30,643203,38416.33.3
2019年9月87,241285,28930.95.7
2020年9月223037.422.6
2021年9月4034012.425.2
2022年9月6643916.016.830.3
2023年9月7448816.016.325.7
2024年9月334996.730.977.0
2025年9月12359822.612.433.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

28名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は28名。2025/9期の役員報酬は総額182百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
牧田幸弘取締役社長(代表取締役)6920,480,000
上坂貴志取締役専務執行役員56
勝田耕平取締役常務執行役員5965,580
島田直樹取締役5750,000
森崎孝取締役71
朱純美取締役57
兒玉眞二取締役(常勤監査等委員)7015,000
出口眞也取締役(監査等委員)65
柳澤美佳取締役(監査等委員)58
安田博一常務執行役員
森屋正樹執行役員
岩本満美執行役員
残りの役員16名を開く
氏名役職年齢
伊藤裕一執行役員
平岡敬浩執行役員
田中功明執行役員
守屋有人執行役員
岸暢人執行役員
六鹿佑樹執行役員
伊藤英啓執行役員
星誠執行役員
北村勇樹執行役員
平安清剛執行役員
國井一親執行役員
前田憲仁執行役員
中山高史執行役員
中村智之執行役員
小杉智執行役員
櫻田浩執行役員

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)31091011940
社外取締役8621638

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,159字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、「優れたテクノロジーを、親しみやすく」を企業理念のもと、顧客にとって必要な技術を最適な形で届けることで、企業や社会の持続的成長に貢献しております。また、独立系クラウドインテグレーターとして、マイクロソフト社をはじめとしたクラウド企業や各種ハードウエアメーカー・ソフトウエアメーカーや各種研究機関・大学等と連携し、最新の技術と方法論を取り込みながら、顧客のIT課題およびビジネス課題の解決に取り組んでおります。 当社グループの事業は、IT領域において、DX*1(デジタルトランスフォーメーション)計画策定からクラウドによる効果の創出までを一貫して提供するモデルとなっております。具体的には、計画策定からクラウド基盤設計・構築を行う「クラウドインテグレーション事業(CI)」、クラウド利活用のための運用支援を行う「クラウドサービス事業(CS)」、クラウドの運用及び利活用に必要なライセンスや関連製品を取り扱う「ライセンス&プロダクツ事業(L&P)」の3事業で構成されております。クラウドサービス事業(CS)の継続契約型の保守運用売上と、ライセンス&プロダクツ事業(L&P)のクラウドライセンス売上は、定期的な契約更新により安定的な売上が見込めるストック収益型のビジネスモデルとなっております。 国内IT市場においては、各企業のDXに対する投資意欲が依然として高く、生産性向上・競争力強化・コスト削減を目的としたIT投資需要が活況を呈しています。さらに生成AI等を活用したAX*2の取り組みも加速していることから、今後さまざまな分野でクラウド技術の活用が期待されています。 当社グループは、国内外のクラウド製品に精通し、コンサルティングから導入、保守運用、利活用まで包括したソリューションの提供とマネージドサービスにおいて豊富な導入・運用実績を保有しており、スピーディかつ最新のクラウド利活用をご提供できる体制を整えております。 また、企業の多くは依然としてオンプレミス*3のIT環境を有しており、クラウド導入によるDX効果を創出するためには、オンプレミスとクラウドを組み合わせて活用するハイブリッドクラウド*4の設計から導入、利活用が必要不可欠となります。当社グループは創業以来、オンプレミスのIT構築・運用支援も行ってきており、クラウド中心の事業展開をしながらも同ハイブリッドクラウドの支援を通じて、顧客の状況に合わせたクラウド活用を提案し、サービスを提供することも可能です。 加えて、企業のDX化においては、クラウド技術を見極め有効活用するための計画策定から運用まで自社で遂行できる体制強化を進めていくことが重要です。このような内製化の取組みにおいて、日本テレビ放送網㈱のIT戦略子会社であり、当社が20.2%出資している㈱日テレWandsでのIT内製化支援をはじめ、人材トレーニングの提供に留まらず組織設計から運用まで踏み込んだ支援実績を多く有しております。 これらの事業を支える人材については、安定した採用力と整備された人材育成プログラムにより、国内有数のマイクロソフトクラウド関連資格取得者をはじめとしたさまざまなクラウド技術の資格保有者(2025年9月末時点の延べ人数で4,813人)が在籍しており、最新のクラウド技術の習得に努めております。 各セグメントの詳細は次のとおりです。また、主要な関係会社については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」をご参照ください。 ① クラウドインテグレーション事業(CI) コミュニケーションインフラ領域におけるグランドデザインから導入、ビジネスIT領域における事業デザイン/業務設計から導入・開発までを支援しております。 具体的には、顧客のクラウドDX計画策定から、モダンワークプレイスソリューションの提供(M365*5/GWP*6)、クラウド基盤及びセキュリティ環境の導入・保守運用(Azure*7/AWS*8/GCP*9)、アプリケーション開発・導入(CRM*10/ERP*11、他スクラッチ開発)を支援しております。 特にマイクロソフト社のクラウド製品であるAzure/M365/D365*12及び周辺クラウドサービスの導入・運用には豊富な実績を有しております。 ② クラウドサービス事業(CS) クラウド利活用やオンプレミスを含むIT環境における保守・運用・改善を請け負い、一貫したサポートをエンジニアリングサービスまたはマネージドサービスとして提供しております。 ③ ライセンス&プロダクツ事業(L&P) Azure/M365/D365のクラウド製品のライセンスやIT関連機器をメーカー各社より仕入れ提供しております。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。 [用語解説] *1 DXとは、Digital Transformationの略称であり、デジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革し、既存の価値観や枠組みを根底から覆すようなイノベーションをもたらすものです。 *2 AXとは、AI Transformationの略称であり、生成AIやエージェントAIなどの先進的なAI技術を活用し、業務プロセスやビジネスモデルを抜本的に変革する取り組みを指します。 *3 オンプレミスとは、サーバーやネットワーク機器、あるいはソフトウエアなどを使用者が管理する設備内に設置し、運用するシステムの利用形態です。 *4 ハイブリッドクラウドとは、オンプレミスとクラウドを組み合わせた運用スタイルを指します。例えば、機密性の高い顧客情報、機密文書などはオンプレミス環境だけで取り扱い、クラウド環境では機密性の低いデータのみを取り扱うことで、繁閑の差が大きく処理量が時期によって大きく変動するシステムや一時的に必要となるシステムをクラウドで運用し、一定のセキュリティレベルを確保しながら固定費を削減することを可能にしております。 *5 M365とは、Microsoft365の略称であり、マイクロソフト社が提供する「Office 365」を含むサブスクリプション型のサービスです。 *6 GWPとは、Google Workspaceの略称であり、グーグル社が提供する「Gmail」や「Google Meet」等を含むサブスクリプション型のサービスです。 *7 Azureとは、Microsoft Azureの略称であり、マイクロソフト社が提供するクラウドサービスです。 *8 AWSとは、Amazon Web Servicesの略称であり、アマゾン社が提供するクラウドサービスです。 *9 GCPとは、Google Cloud Platformの略称であり、グーグル社が提供するクラウドサービスです。 *10 CRMとは、Customer Relationship Managementの略称であり、顧客の情報を収集・分析して、最適で効率的なアプローチを行い、自社の商品やサービスの競争力を高める経営手法、及びそれを実現するためのツールを指します。 *11 ERPとは、Enterprise Resource Planningの略称であり、総務、会計、人事、生産、在庫、購買、物流、販売などの基幹情報や経営資源を、統合的かつリアルタイムに処理する基幹業務システムを構築し、効率的な経営を図る経営手法、及びそれを実現するためのツールを指します。 *12 D365とは、Dynamics365の略称であり、マイクロソフト社が提供するSaaS型のCRM・ERPパッケージです。
経営方針・対処すべき課題7,806字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「優れたテクノロジーを、親しみやすく」をMission(企業理念)とし、またVision(目指す姿)として「社会のデジタル変革をリードするNo.1クラウドインテグレーター」を掲げているほか、5つのValue(行動指針)を定めております。 Mission(企業理念) 「優れたテクノロジーを、親しみやすく」 世の中は技術革新によって目まぐるしい進歩を続けます。 企業・社会が持続的な成長を為すには、先進技術をいち早く取り入れる必要がある一方、 正しい使い方を見極めて徹底活用しなければ望んだ成果は得られません。 私たちJBS(当社、「日本ビジネスシステムズ㈱」を指します)は、お客さまに寄り添い、お客さまにとって必要な技術を最適な形で届け続けることで、 技術革新がもたらす企業・社会の持続的成長に貢献してまいります。 Vision(目指す姿) 「社会のデジタル変革をリードするNo.1クラウドインテグレーター」 働き方の変化やダイバーシティ等の加速により、世界中の社会・経済の在り方が大きく変わろうとしています。 すべてのプレイヤーが社会課題の解決に必要なビジネスモデルの確立や構造改革に取り組むべき時代です。 このチャレンジをスピーディに遂行するためには、お客さま自身がテクノロジーを理解し、自らデジタル変革 を起こしていく必要があります。 私たちJBSはクラウド活用のプロフェッショナル集団です。 お客さま自身のクラウド活用力を高めデジタル変革を起こす体制・仕組み作りに貢献できる存在として、一番にお声がけいただけるパートナーを目指してまいります。 Value(行動指針) Customer First「お客さまの期待を超える」 お客さまの視点に立ち、主体性を持ってスピーディに行動することで、 お客さまの成功につながる最良の解決策を提供します。 Diversity & Inclusion「一人ひとりの個性を大切に」 お客さま、ビジネスパートナー、社員・家族など、関わるすべての人々の個性を尊重します。 Integrity「誠実かつ、ひたむきに」 信頼関係を築くことを大切にし、あらゆる活動に真摯に向き合います。 Passion for Technology「情熱を持ってテクノロジーを追求」 テクノロジーに触れたときの感動を忘れずに、 無限の可能性を追い続けます。 Commitment to Growth「挑戦と成長」 常に挑戦し、学び、成長し続けます。 (2)経営戦略 企業のDX投資加速を背景に、クラウドや生成AIへの投資も拡大しています。国内IT市場においても足元の基幹系システムの刷新のみならず、企業内でサイロ化したITインフラや生成AI活用のためのデータ活用、ビジネス部門での事業開発における内製化需要など、引き続き需要が拡大しています。当社グループは、クラウドを中心としたお客様のDX加速に貢献すべく、マイクロソフトクラウドに強みを持つコミュニケーションインフラベンダーから、お客様の事業成長のための内製化をワンストップでご支援するビジネスITパートナーへと進化してまいります。 ① 事業ポートフォリオの変革 当社グループは、M365ライセンスの提供をきっかけにエンタープライズ企業との取引を拡大してまいりました。マイクロソフトクラウドやPC等のリセール事業(ライセンス&プロダクツ事業)は、売上増に大きく貢献しており、当社の事業基盤を支える重要な役割を果たしています。一方で、利益率の向上に対する影響は限定的であるため、今後は開拓したエンタープライズ企業との取引拡充に向け、エンジニアリングサービス(クラウドインテグレーション事業・クラウドサービス事業)の売上構成比を高め、全社的な利益率の向上に取り組んでまいります。 ② ライセンス&プロダクツ(L&P事業):リカーリングビジネスへの進化 売上の大半を占めるマイクロソフトクラウドライセンスの提供とお客様における同製品の利活用にあたっては、当社の知見は大きな強みとなっております。今後はライセンスの提供に留まらず、ライセンス購入後の効果最大化に向けたサポートをサービスとして開発・提供することで、クラウド関連のリカーリングビジネスとして展開を図ってまいります。 また、直近数年で取引が多かったWindows10サポート終了に伴うPC入替需要など、ハードウエア製品の取り扱いにおいても、付随するサービスの開発を行いながらリカーリングビジネスへの転換を図ってまいります。 ③ エンジニアリングサービス(CI事業/CS事業):クラウド時代の全社ITインフラ最適化 直近数年でお客様のクラウドシフトは進んでおり、お客様のIT環境下においてはサイロ化したクラウドが多数存在している状況です。またサイバーセキュリティ対策への関心・需要も高まっております。これらの複雑化したITインフラ環境の最適化に向けて、より全社的なITインフラのグランドデザインやコスト効率化が求められています。当社グループは、マイクロソフトクラウド製品における全般的なノウハウ・ナレッジを強みとしながらもマルチクラウド・セキュリティ・マネージドをフォーカステーマとして掲げ、より広範囲のIT課題解決を担うパートナーとして事業領域を拡大してまいります。また、生成AI活用に必要なデータ整備(Data&AI)にも取り組んでまいります。 ④ エンジニアリングサービス(CI事業/CS事業):中長期の事業成長を見据えた3つの戦略領域の推進 お客様のDX推進にあたってはIT部門のみならず事業部門主体でのIT活用が必要とされています。当社グループとしては、強みであるITインフラ領域の拡張だけでなく、お客様の事業成長に貢献する3つの戦略領域を強化してまいります。 (ⅰ)クラウドビジネスサービス 当社はこれまでもWebサービスやモバイルアプリの開発、基幹系システムやCRMシステムの導入、Power Platform等を用いたローコード/ノーコード開発でお客様の事業推進を支援してまいりました。また、日本テレビ放送網様とのジョイントベンチャーを通じたIT内製化の支援も行っております。近年、お客様の内製化需要の高まりから、これらの開発領域のスキル育成や組織開発への取り組みも増えております。 今後は、開発や保守だけに留まらず、お客様のビジネスデザインからIT全体設計、アプリケーション開発・保守運用までをワンストップで支援する体制を強化し、お客様のグループ再編や新規事業立ち上げ、内製化支援を拡大してまいります。 (ⅱ)AIサービス 当社は、国内でもいち早くCopilot(マイクロソフト社の生成AIサービス)を全社導入し、生成AIの利活用に取り組んでまいりました。Copilotの導入から利活用までをご支援する独自サービスである利活用支援サービス「Copilot NAVI」やe-learningサービス「Copilot Learning」は多くのお客様にご利用いただいています。 今後は社内のAXを加速し、同ノウハウをもとにエージェントAIの活用やAIガバナンスのご支援を含め、生成AI活用における目利きから導入・効果創出までをワンストップで支援してまいります。また、自社サービスの開発にも取り組んでまいります。 (ⅲ)クラウドグローバルサービス 製造業のお客様を中心に、国内と同じサービス品質で海外拠点でのクラウド活用支援が求められています。当社は海外拠点のITアセスメントからライセンス等の集中購買、24/365ヘルプデスクの提供など、お客様のクラウド活用を国内同様のサービスレベルでご支援しております。近年では、海外拠点を含めたグループ再編に伴うITインフラの統合やITガバナンスの適用といった支援も増えております。2025年5月にタイ駐在員事務所を開設しました。 今後も北米・アジアを中心にグローバル事業展開を加速するお客様のクラウド活用をご支援してまいります。 ⑤ 人的資本経営に基づく、環境・人材投資 当社グループの事業成長にあたり、最先端のIT環境を活用できるオフィス、お客様やパートナー企業も含めたコラボレーションのための社食、安心・安心の生活を支援する社宅といったハード面の充実だけでなく、当社の事業領域拡大に向けた人材獲得・育成(ソフト面)に注力してまいります。特にエンジニアリングサービスにおいて上述したテーマにおけるエンジニアのスキル拡張、全社AI人材化のためのIT投資を強化してまいります。 合わせて、DE&I「Diversity(ダイバーシティ、多様性)」「Equity(エクイティ、公平性)」「Inclusion(インクルージョン、包括性)」においては、社員が互いの価値観を尊重し合う職場環境や、多様な人材が公平に活躍でき、最大限にパフォーマンスを発揮できる制度を構築することで、組織と人材の力を最大限に生かす企業風土を醸成し、価値創出につなげてまいります。 ⑥ 全社AXへの取組み 生成AIがもたらした働き方革新の可能性を追求し、全社AI人材化や間接業務の効率化を図ってまいります。既に全社導入済のCopilotの徹底活用だけでなく、全社員を対象としたAIスキルレベルプログラムの運用やアンバサダー制度の導入を行い、実効性の高いAXの手法を追求してまいります。これらのノウハウ・ナレッジをサービスとしてお客様にも展開してまいります。 ⑦ ビジネスアライアンスの拡充・強化 当社の扱うクラウド製品メーカーとの包括的なリレーションシップの強化に加え、上述の事業強化テーマに沿った協業パートナーの拡充に取り組んでまいります。特に上流のIT設計やサービス開発、AI・セキュリティといった高度な技術領域においては積極的にパートナーの開拓を図ります。 また、資本提携先とは引き続き各領域での事業共創に取り組んでまいります。 ㈱三菱総合研究所及びその子会社である三菱総研DCS㈱から15.2%の出資を受けております。三菱総研グループ(㈱三菱総合研究所、その子会社及び関連会社を指します)内においてはマイクロソフト社のクラウド製品の実装に関わる案件での協業強化を模索しており、特に公共分野でのAzure採択の可能性において、同社グループと共同での顧客開拓を図っていきます。また、同グループが金融機関等との取引で培ったData&AIの知見などを生かした共同提案の強化を図っていきます。 日本テレビ放送網㈱のIT戦略子会社であり、当社が20.2%出資している㈱日テレWandsに関しても戦略的提携を深めていきます。同社を通じて、インフラ領域でのクラウド内製化支援に加え、アプリケーション領域での新たなクラウドアプリケーション及びプラットフォーム事業の開発支援を行っていきます。本協業を強化していくとともに、メディア業界へのさらなる事業拡大を目指していきます。 グローバル有数のクラウドマネージドサービスプロバイダーであるCrayon Group Holding ASAと戦略的業務提携契約を締結し、主に日系企業を対象としたグローバルでの包括的なクラウド活用支援・サービスを強化してまいります。なお、当社が20.0%出資しているCrayon Japan㈱は同Crayon Group ASA傘下の日本法人です。 当社の連結子会社である㈱ネクストスケープは、アイテック阪急阪神㈱から20.0%の出資を受けております。アイテック阪急阪神㈱は、阪急阪神東宝グループに属するシステムインテグレータ(SIer)として、交通、不動産、流通、医療、スポーツ&エンタテインメントなど、幅広い業界において、システムの設計・管理やITインフラ構築に取り組み、グループ内外のDX推進に貢献しています。今後、㈱ネクストスケープ及びアイテック阪急阪神㈱の両社の技術力を相互に活用することで、より一層、幅広い分野に貢献する新たなソリューションの開発に取り組み、事業拡大を目指します。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、以下のとおりであります。 2025年9月期実績   2026年9月期見込   2028年9月期目標 売上高   1,725億円   1,765億円   1,900億円 営業利益   75.9億円   84.0億円   120.0億円 営業利益率(%)   4.4%   4.8%   6.3% ROE(%)   22.6%   19.1%   20.0% (4)経営環境 AzureやAWSといったクラウド製品を提供するハイパースケーラー企業の世界的な事業展開、生成AIの登場により、IT市場はオンプレミス等のトラディショナルサービスから、デジタルテクノロジーサービス・ビジネスサービスへと大幅にシフトしています。国内IT市場においてもクラウド市場の成長率は全体の成長率を大きく上回り成長を持続しています。当社グループが中核としていたマイクロソフトクラウド製品も、アプリケーション分野/インフラ分野においてマーケットシェアの高い製品群を有しており、IaaS市場ではAWSと並ぶトップシェアとなっています。また、お客様においては、Covid-19後のリモートワーク対応に端を発し、インフラを中心としたクラウドシフトが進んでまいりました。生成AI登場後は、本格的なDX需要として情報システム領域だけでなく顧客特有のビジネスIT領域におけるクラウド活用・AI活用ニーズが増加しています。また、情報システム領域においても、サイロ化したクラウド環境の全体最適化やサイバーセキュリティ対応が求められています。 これらの需要に対し、当社グループはマイクロソフトクラウドを中核にコミュニケーションインフラ領域に強みを持つクラウドインテグレーターとして成長してまいりました。今後は、マルチクラウド・セキュリティ対応をはじめとしたインフラ領域におけるモダナイゼーションに加え、お客様の中期的な経営課題に資するビジネスIT領域・AI領域・グローバル領域における事業拡大を図ってまいります。 また、今後の事業拡大に向け、2022年12月にAzure・MR デバイス・動画配信及びアプリ開発などに強みを持つ㈱ネクストスケープの子会社化、2025年5月にAIを用いたサービス開発に強みを持つジャパン・カレント㈱(現AIexe㈱)の子会社化、2025年8月にクラウドERP・CRMの専門チームとなるSureBizCloud㈱を設立し、さらなる体制強化を実施しました。 さらに、2025年10月に上述の事業戦略に基づく組織再編を行い、従来事業であるインフラコミュニケーション領域と、中長期成長のための戦略事業であるビジネス・AI・グローバル領域を担う事業部門体制を取っております。このような体制下で、クラウド時代におけるお客様のIT課題をワンストップで解決するクラウドインテグレーターとしてさらなる成長を目指してまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、増加するお客様のDX需要や変化の激しいクラウド市場への迅速かつ柔軟な対応を実現すべく、下記の事業上及び財務上の課題に対処してまいります。 ① 人材戦略・施策の強化 当社は、「徹底的に、社員ファースト」を人材戦略の礎に置き、社員の幸せや成長につながる人事制度、人材育成など、採用から一貫した人事バリューチェーンを構築、実行しております。 人材採用においては、エンジニア不足が加速している環境下において、顧客ニーズの高い領域で活躍できる専門性の高い人材の採用・育成・定着に努めております。 人材育成においては、豊富なプロジェクトによる業務経験を通じたOJT(On the Job Training)を中心に、当社独自の研修プログラムやEラーニング等に加え、マイクロソフト社をはじめとした各社のトレーニングプログラム等も有効活用しながら継続的な育成支援を図っております。 これらの採用・育成においては、事業部門が主体的に企画・推進に関わることが重要であるため、HRBP*機能の強化に向けて部門横断の取組みを強化してまいります。 エンゲージメントにおいては、定期的に実施しているエンゲージメント調査の結果を生かした組織作りを実施しております。これまでも注力してきた育成プログラムの充実、多様な労働環境の提供のほか、オンボーディング施策の拡充、及びキャリアカウンセリングルームの設置など、さまざまな施策を実行しております。DE&I推進においては、仕事と家庭の両立を支援する取り組みの成果として次世代育成支援対策推進法に基づく「くるみん」認定を取得しております。さらに、障がい者雇用の拡充や、仕事と介護を両立できる職場環境の整備促進に取り組み「トモニン」マークの活用を通じて、誰もが活躍できる職場環境づくりを進めております。 加えて、2025年度からは「健康経営」を人材戦略の重要課題の一つとして位置づけ、従業員の健康を経営的視点で捉えた施策を強化しております。具体的には、健康経営優良法人認定の取得を目指し、産業医や保健スタッフとの連携による健康支援体制の整備、健康リテラシー向上のための教育施策、メンタルヘルス対策の強化などを通じて、社員一人ひとりがいきいきと働ける環境づくりを構築しています。 これらの取り組みを通じて、社員のエンゲージメント向上と企業価値の最大化を図り、社員が最大限に力を発揮できる、「働きがいのある企業」として、持続的な成長を目指してまいります。 *HRBPとは、事業戦略と人事戦略を結び付け、策定・実行を担う人事の役割・機能を指しています。 ② グループ各社のガバナンス強化と一体運営の加速 上述の通り、当社グループでは事業拡大に伴い、国内子会社・関連会社、海外子会社・事務所が増加傾向にあります。上場企業としてのコンプライアンス遵守もさることながら、国内外に事業を展開するお客様への更なる支援拡充に向けて、体制強化を図ってまいります。 ③ 事業成長における主要指標のPDCA運営 変化の速いIT業界において継続的に事業拡大を図っていくためには、市場変化に応じた柔軟な戦略の見直しを行うと共に、事業成長における進捗を投資家の皆様にお示しすることも重要と考えております。上場会社としての説明責任を果たしつつ更なる成長へのご支援を賜るべく、社内外での事業成長指標とPDCAの仕組み強化に引き続き取り組んでまいります。
事業等のリスク8,190字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 発生可能性   発生時期   影響度 (1)事業環境に関するリスク ① 景気変動及び業界動向の変化によるリスク   小   不特定   中 ② 競合企業によるリスク   小   不特定   小 ③ 技術革新によるリスク   小   不特定   中 (2)当社グループの事業に関するリスク ① 日本マイクロソフト㈱との関係に関するリスク   小   不特定   大 ② 特定の製品・サービス等の関係に関するリスク   小   不特定   中 ③ 顧客との関係継続に関するリスク   小   不特定   小 ④ プロジェクトの採算管理に関するリスク   中   不特定   中 ⑤ 労務管理に関するリスク   小   不特定   小 ⑥ 外注人材の確保に関するリスク   小   不特定   小 ⑦ 情報システムに関するリスク   小   不特定   中 ⑧ 法的規制について   小   不特定   小 ⑨ プロジェクトに関する係争リスクについて   中   不特定   中 ⑩ 海外展開について   小   不特定   小 (3)経営管理体制に関するリスク ① 代表者への依存について   小   不特定   中 ② 人材の確保及び育成に関するリスク   中   不特定   中 ③ 顧客情報等漏洩のリスク   小   不特定   中 ④ 知的財産権のリスク   小   不特定   小 ⑤ コンプライアンスに関するリスク   小   不特定   小 (4)その他のリスク ① 自然災害等によるリスク   小   不特定   中 ② 大株主について   小   不特定   小 ③ ㈱三菱総合研究所及び三菱総研DCS㈱との関係に ついて   小   不特定   小 ④ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について   小   不特定   小 (1)事業環境に関するリスク ① 景気変動及び業界動向の変化によるリスク 当社グループが提供するクラウドインテグレーション事業・クラウドサービス事業・ライセンス&プロダクツ事業は、顧客のクラウド化が進む中で市場は成長しており、この傾向は継続すると想定しております。同市場の中で競争力維持のため、マイクロソフト社をはじめとした各メーカーの各種資格の継続保持のための人材及びプロセス開発を進めていますが、国内外の経済情勢や景気動向等の理由による、顧客企業におけるシステム投資の縮小や製品開発の遅れ、事業縮小、システム開発の内製化等により、当社グループが提供するサービスに係る市場規模が縮小される可能性があります。従って、国内システム投資動向が悪化した場合及び顧客が属する事業分野の市況が悪化した場合には、既存顧客からの受注の減少や新規顧客開拓の低迷により、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合企業によるリスク 当社グループは、情報サービス業界に属しており、多数の競合企業が存在しておりますが、今後はシステム開発のグローバル化により国内競合企業に限らず、海外企業も含めた人材獲得競争・価格競争が激化することが予想されます。 人材獲得競争に対しては人材確保に向けた各種施策に取り組んでおります。新卒採用においては、首都圏だけではなく、地方からも優秀な人材を確保するため、都内好立地での社宅の提供や社内コミュニケーション活性化のための社員食堂の完備など、社員の福利厚生を充実させることで採用競争力を高めております。また各メーカーと連携した資格取得制度やオンラインで学習を進めることができるEラーニングの充実、オンサイトにて学びを深めるためのJBSトレーニングセンターの設置など社員を育成する仕組みも充実させております。中途社員に対しても、従業員紹介制度の導入など、優秀な人材の採用に向けた選択肢を充実させております。 また、価格競争に対してはプロジェクト管理や品質管理の強化を通じて開発コストの低減及び収益性の向上に努めております。しかしながら、競合企業増加に伴い人材獲得競争・価格競争等がさらに激化した場合には、受注量の減少、営業案件の失注や収益性の低下等により当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術革新によるリスク 当社グループが属する情報サービス業界の著しい技術革新に対応するため、採用、教育研修、開発環境整備等によって対応していく方針でありますが、急激な技術革新等の方向性を予測、認識できない場合や、適時適切に対応できない場合、経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)当社グループの事業に関するリスク ① 日本マイクロソフト㈱との関係に関するリスク 当社グループは、日本マイクロソフト㈱との長年にわたる取引・協業によって、事業を拡大させており、今後の持続的な成長においても、同社との関係の維持・強化が重要であると考えております。現在、当社グループは同社と安定した取引関係を継続しており、当社が提供するサービスには同社製品・ソリューションを活用したものが大きな割合を占めています。また、同社の紹介による新規案件の獲得や、同社技術を用いた新規事業の開発も進めています。同社との契約内容・取引条件に大きな変動が生じるなどの何らかの事情により、同社との関係に大きな変化が生じた場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 特定の製品・サービス等の関係に関するリスク 当社グループは、日本マイクロソフト㈱を含む各サービスプロバイダーが提供する製品・サービス等に係る契約を締結し、顧客に対して当該製品・サービスの提供を行っております。当社グループは、こうした特定の取引先と安定した取引関係を継続しておりますが、何らかの事情により、特定の製品・サービス等の市場訴求力に大きな変動が生じた場合や当社グループからの特定の製品・サービスの提供に支障が生じた場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 顧客との関係継続に関するリスク 当社グループは、顧客との関係を強化し、当社グループの提供するサービスを活用していただける事業パートナーであり続けることを目指しております。しかしながら、クラウドでのシステム構築やシステム導入後の保守管理サービスのサービスレベルが顧客ニーズや期待の変化に対応しきれず、これらの顧客が当社グループとの取引又は契約関係を継続しない場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ プロジェクトの採算管理に関するリスク 当社グループでは、作業工程等に基づき発生コストを予測し、適正な利益を加味した見積り金額を算出し、プロジェクトの採算管理をしておりますが、当初想定できなかった事象等の発生による追加コストの発生、当社グループの過失による納期遅延が発生した場合には、当初見込みからプロジェクトの採算が悪化するほか、当社グループの評価の低下等により、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 労務管理に関するリスク 一括請負契約のシステム開発のプロジェクトにおいては、納期厳守と高い品質の確保が要求され、予想外のトラブルや開発環境等の変化が生じた場合、品質や納期を遵守するため一時的に長時間労働が発生することがあります。当社グループでは、長時間労働の発生を未然に防ぎ、従業員の健康を損なうことがないよう、労務管理体制を整備しておりますが、やむを得ない事情により長時間労働が発生した場合には、システム開発の生産性の低下や従業員の士気の低下等により、社会的・法的な労務問題につながり、当社グループの経営成績や財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 外注人材の確保に関するリスク 当社グループにおけるシステム構築、開発業務等については、人材の確保、開発業務の効率化、顧客要請への迅速な対応等を目的として、業務の一部について協力会社への外部委託を活用しております。当連結会計年度末現在では信頼できる協力会社との良好な連携を維持しており、今後も協力会社の確保、及びその連携体制の強化を積極的に推進していく方針ではありますが、協力会社から十分な人材を確保できない場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 情報システムに関するリスク 当社グループは、業務効率化や情報共有のため、社内情報システムをクラウド環境・オンプレミス環境それぞれに構築・運用しております。重要システムにおけるバックアップ取得や冗長化、ペネトレーションテストやセキュリティアセスメントの実施及び対策を進めるとともに、リアルタイムの脅威監視とログ分析を行うSOC(Security Operation Center)と連携して、情報セキュリティインシデントが発生した場合にも適切な対応を実施できるよう備えておりますが、社内情報システムの不具合、外部からの予期せぬ不正アクセスやマルウエア感染などのセキュリティインシデントによる情報システムの深刻な障害が発生した場合には、業務効率性の低下を招くだけでなく、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 法的規制について 当社グループは、当社グループ事業の遂行にあたり、労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(労働者派遣法)、下請代金支払遅延等防止法(下請法)、電気通信事業法、その他法令(プライバシー・個人情報保護関連法、反社会的勢力排除・贈収賄禁止等腐敗防止法を含みますがこれに限りません。)の規制を受けております。当社グループは、労働者派遣法については人事部、電気通信事業法についてはガバナンス室をそれぞれ管理部署として定め、法令に従い許認可の取得を行う等、法令を遵守しております。 しかしながら、法改正への対応を怠るなど、法令違反が生じた場合は、当社グループ事業の遂行が制限される可能性があるほか、顧客からの損害賠償請求のおそれがあり、また社会的信用の失墜の可能性があります。このような事態となった場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑨ プロジェクトに関する係争リスクについて 当社グループは、事業の遂行にあたり、システムインテグレーション、クラウドインテグレーション等の開発プロジェクトを受託します。当社グループは、適用される法令等規制や契約条件を遵守しプロジェクトを遂行できるよう、開発プロジェクト提案・受注・遂行・完了それぞれのタイミングでプロジェクト管理体制を整備しておりますが、予期できないシステムの不具合や納期の遅延等により損害賠償請求を受けることで当社グループの経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑩ 海外展開について 当社グループは、これまでに米国、中国、シンガポール、メキシコ、香港に子会社を設立し、さらにタイに駐在員事務所を開設するなど、海外展開を進めております。今後も海外事業の拡大を目指しますが、現地の法令・規制の変更、社会情勢、為替相場の変動、サービスが市場に受け入れられない可能性等のさまざまな潜在的リスクが存在しております。それらのリスクに対処できなかった場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)経営管理体制に関するリスク ① 代表者への依存について 当社の代表取締役社長牧田幸弘は、当社グループ設立の中心人物であり、事業活動全般において重要な役割を果たしており、代表者に依存する部分が相当程度存在しております。当社グループは、代表者への過度な依存を回避すべく、経営管理体制の強化及び人材の育成を進めておりますが、何らかの理由により代表者が当社グループの業務を継続することが困難となった場合、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 人材の確保及び育成に関するリスク 当社グループの成長と利益は、人材に大きく依存します。従って、優秀な技術者やシステムエンジニア、管理者等、必要とする人材を採用、育成することは当社グループにとって重要であり、これに対して新卒採用や中途採用の促進及び研修制度の各施策を実施しておりますが、このような人材を採用又は育成することができない場合や人材流出が想定以上に進んだ場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 顧客情報等漏洩のリスク 当社では、業務に関連して顧客や取引先等の個人情報及び機密情報を取り扱う場合があります。当社においては、ISO27001(ISMS)やJIS Q 15001(プライバシーマーク)の認証取得を行い、CISO(Chief Information Security Officer)を責任者とする、各部門担当者と管理者で構成される情報セキュリティ体制を構築するとともに、情報セキュリティ委員会を設置し、従業員教育、各種ソフトウエアの監視、情報資産へのアクセス証跡の記録等各種の情報セキュリティ対策を講じ、個人情報を含む重要な情報資産の管理を実施することで、情報漏洩のリスクの回避を図っております。しかしながら、当社又は協力会社より情報の漏洩が発生した場合には、顧客からの損害賠償請求や当社の信用失墜等により、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 知的財産権のリスク 当社グループが行うシステム開発等の事業活動において、他社が権利者となる商標権、特許権及び著作権その他の知的財産権を侵害しないように十分に啓発活動を行い、常に注意を払って事業展開をしており、当連結会計年度末現在において、知的財産権を侵害した事実はありませんが、当社グループの認識の範囲外で他社が権利者となる知的財産権を侵害する可能性があります。このように、第三者の知的財産権を侵害してしまった場合、多額の費用負担や損害賠償請求を受けるなど、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは、自社の事業を展開するうえで必要となる知的財産権の取得及び自社で創造した知的財産の権利化を積極的に行っておりますが、取得及び権利化に支障が生じた場合には、自社事業展開に問題が生じ、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ コンプライアンスに関するリスク 当社グループは、社会規範の変化によりコンプライアンスに関するリスクが今後も増大していくと認識しております。これに対し、当社グループは、全役職員が遵守すべき行動規範として「コンプライアンス行動指針」を制定し、コンプライアンス推進体制を構築することで、全役職員の法令、社会規範及び社内規則類の遵守並びに企業人としての倫理的な活動の確保に努めております。 しかしながら、重大なコンプライアンス違反の発生により、損害賠償請求を受ける可能性や重要パートナー含む取引先から取引見直しを受ける可能性があるほか当社グループの社会的信用の失墜等によって当社グループの経営成績や財政状態に影響を与える可能性があります。 (4)その他のリスク ① 自然災害等によるリスク 当社グループは、地震、火災等の自然災害の発生等を想定したリスク管理体制の整備を実施しております。しかしながら、当社グループにおいて、直接的な被害の発生や電力供給の停止または通信障害等により、当社グループの業務の遂行に支障が生じた場合には、当社グループの経営成績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 大株主について 当社の代表取締役社長である牧田幸弘及び牧田幸弘の親族並びに同人の資産管理会社である㈱ロマネの所有株式は、当連結会計年度末現在で議決権数の45.1%となっており、引き続き大株主となる見込みです。牧田幸弘及び同人の資産管理会社は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。牧田幸弘は、当社の創業者であるとともに代表取締役であるため、安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情により当社株式が売却された場合には、当社株式の市場価格及び流通状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③ ㈱三菱総合研究所及び三菱総研DCS㈱との関係について 当社は、㈱三菱総合研究所及び三菱総研DCS㈱と包括協業契約を締結しており、当連結会計年度末現在、㈱三菱総合研究所は議決権数の14.7%、及びその子会社である三菱総研DCS㈱は議決権数の0.6%を保有しており、㈱三菱総合研究所は当社のその他の関係会社に該当します。 人的関係については、当社の取締役である森崎孝は㈱三菱総合研究所から招聘しております。また、当社の取締役の兒玉眞二は三菱総研DCS㈱出身でありますが、監査役就任にあたり当社へ転籍しており、当連結会計年度末現在、同氏は同社の業務執行を行っておらず、一般株主と利益相反が生じるおそれはないものと判断しております。 当社グループは㈱三菱総合研究所及びその子会社との間でIT関連商品販売やSE・ITの業務提供等の取引を行っておりますが、他の企業の取引条件との比較等により取引条件の適正性等は確保しているほか、関連当事者取引として取締役会での取引の事前承認及び取引結果の報告を行っております。 事業領域においては、三菱総研グループ各社の強みを活かせる分野や顧客に応じた協業体制(当社グループでいえば、マイクロソフト社のクラウドサービスの案件での協業等)となっており、事業の棲み分けはなされていると考えております。 なお、当社の意思決定において両社による事前協議・事前承認を必要とする事項等もないことから、当社の経営方針及び事業活動等は当社独自の基準及び判断に基づいて行われており、上場会社として当社の独立性及び自律性は保たれていると認識しております。また、三菱総研グループは、当社の上場後も当社の中長期的な安定株主であると認識しております。しかしながら、将来において、何らかの要因により両社が経営方針や事業戦略(当社株式の保有方針を含む。)を変更した場合には、当社株式の流動性及び株価形成等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、新株予約権方式によるストック・オプション制度を採用しております。当社では、会社法第236条、第238条及び第239条の規定に従って、新株予約権を付与しております。これらの新株予約権が行使された場合は、当社の1株当たりの株式価値は希薄化し、株価形成に影響を与える可能性があります。当連結会計年度末現在の新株予約権に関する潜在株式の累計は、2,721,080株(提出日の前月末現在)であり、これは発行済株式総数48,366,400株の5.6%に相当します。なお、新株予約権の内容は、「第4 提出会社の状況 1 株式等の状況 (2)新株予約権等の状況」に記載のとおりであります。
経営成績の分析 (MD&A)5,248字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末と比べて8,877百万円増加し、39,316百万円となりました。これは主に、売掛金が7,981百万円増加したことによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末と比べて4,640百万円増加し、35,150百万円となりました。これは主に、有形固定資産が3,848百万円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は前連結会計年度末と比べて13,518百万円増加し、74,467百万円となりました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末と比べて9,570百万円増加し、32,056百万円となりました。これは主に、短期借入金が5,000百万円、買掛金が2,178百万円増加したことによるものであります。固定負債は、前連結会計年度末と比べて561百万円減少し、15,166百万円となりました。これは主に、長期借入金が835百万円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は前連結会計年度末と比べて9,008百万円増加し、47,222百万円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末と比べて4,509百万円増加し、27,244百万円となりました。これは主に、利益剰余金が4,261百万円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は36.4%(前連結会計年度末は37.3%)となりました。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度(2024年10月1日~2025年9月30日)の国内経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、緩やかながらも回復基調が続くことが期待されています。また、雇用・所得環境の改善及び堅調な企業業績を背景とした設備投資の持ち直しにより、底堅い設備投資計画が示されており、IT投資需要の更なる増加が期待されています。一方、アメリカの通商政策の影響や物価の上昇の継続が消費者マインドの下振れ等を通じて個人消費に及ぼす影響等により、先行き不透明な状況が続いております。 国内IT市場においては、幅広い業種にわたり、各企業のデジタル変革(DX)に対する投資意欲は引き続き旺盛で、生産性向上、競争力強化やコスト削減を目的としたIT投資需要が活況に推移しており、今後ますます様々な分野でクラウド技術やクラウドサービスの活用が進んでいくことが期待されています。 AzureやAWSといったクラウド製品を提供するハイパースケーラー企業の世界的な事業展開、生成AIの登場により、IT市場はオンプレミス等のトラディショナルサービスから、デジタルテクノロジーサービス・ビジネスサービスへと大幅にシフトしています。国内IT市場においてもクラウド市場の成長率は全体の成長率を大きく上回り成長を持続しています。当社グループが中核としていたマイクロソフトクラウド製品も、アプリケーション分野/インフラ分野においてマーケットシェアの高い製品群を有しており、IaaS市場ではAWSと並ぶトップシェアとなっています。また、お客様においては、Covid-19後のリモートワーク対応に端を発し、インフラを中心としたクラウドシフトが進んでまいりました。生成AI登場後は、本格的なDX需要として情報システム領域だけでなく顧客特有のビジネスIT領域におけるクラウド活用・AI活用ニーズが増加しています。また、情報システム領域においても、サイロ化したクラウド環境の全体最適化やサイバーセキュリティ対応が求められています。これらの需要に対し、当社グループはマイクロソフトクラウドを中核にコミュニケーションインフラ領域に強みを持つクラウドインテグレーターとして成長してまいりました。今後は、マルチクラウド・セキュリティ対応を始めとしたインフラ領域におけるモダナイゼーションに加え、お客様の中期的な経営課題に資するビジネスIT領域・AI領域・グローバル領域における事業拡大を図り、クラウド時代におけるお客様のIT課題をワンストップで解決するクラウドインテグレーターとしてさらなる成長を目指してまいります。 以上の結果、当連結会計年度における経営成績は、売上高は172,580百万円(前期比22.5%増)、営業利益は7,594百万円(同65.3%増)、経常利益は7,372百万円(同60.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,629百万円(同271.6%増)となりました。 セグメント別の経営成績(売上高にはセグメント間の内部売上高又は振替高を除く)は次のとおりであります。 (クラウドインテグレーション事業) 当連結会計年度は、製販一体の体制を通じた顧客深耕によって多様な案件を獲得し、顧客一社当たりの案件が拡大し顧客単価が上昇したことに加え、案件管理の強化による収益性の維持・改善に努めた結果、売上高は27,736百万円(前期比17.6%増)、セグメント利益は5,036百万円(同68.7%増)となりました。 (クラウドサービス事業) 当連結会計年度は、既存顧客との安定的な取引に加え、顧客深耕及びクラウドインテグレーション事業等からの送客により、案件が増加した結果、売上高は21,890百万円(同15.7%増)、セグメント利益は3,290百万円(同15.3%増)となりました。 (ライセンス&プロダクツ事業) 当連結会計年度は、顧客企業のクラウド活用促進により既存顧客に対するライセンス販売のアップセル及びクロスセルが進んだことに加え、大口の公共系案件及びWindows10のサポート終了に伴うPC入替需要によって、物販が好調に推移した結果、売上高は122,941百万円(同25.0%増)、セグメント利益は2,841百万円(同17.6%増)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 現金及び現金同等物(以下「資金」という)の当連結会計年度末残高は、前連結会計年度末と比べて427百万円減少し、2,939百万円となりました。これは、営業活動、投資活動、財務活動によるキャッシュ・フローの合計が474百万円減少し、現金及び現金同等物に係る換算差額により47百万円増加したことによるものであります。 なお、当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金は、1,135百万円の増加となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益7,358百万円、仕入債務の増加額2,178百万円による増加があった一方で、売上債権及び契約資産の増加額9,485百万円による減少があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金は、4,743百万円の減少となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の取得による支出4,455百万円による減少があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金は、3,134百万円の増加となりました。これは主に、短期借入金の純増額5,000百万円、長期借入れによる収入2,000百万円による増加があった一方で、長期借入金の返済による支出2,691百万円、配当金の支払額1,367百万円による減少があったことによるものであります。 ④ 仕入、受注及び販売の実績 a.仕入実績 当連結会計年度の仕入実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日  至 2025年9月30日) 仕入高(百万円)   前年同期比(%) ライセンス&プロダクツ   118,195   23.2 その他   3,466   6.5 合計   121,662   22.6 (注)当社グループの仕入実績におけるライセンス&プロダクツの占める割合が高いため、上記のとおりライセンス&プロダクツとその他に区分し、集計しております。 b.受注実績 当社グループは受注から納品及び役務提供の完了までの期間が短く、受注実績と販売実績に大きな乖離が発生しないため、受注実績に関する記載は省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 販売高(百万円)   前年同期比(%) クラウドインテグレーション   27,736   17.6 クラウドサービス   21,890   15.7 ライセンス&プロダクツ   122,941   25.0 その他   11   △1.5 合計   172,580   22.5 (注)1.内部取引については、相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の販売先がないため、省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されておりますが、この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うために、実際の結果は、これらとは異なることがあります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 財政状態及び経営成績の分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりです。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、サービスを安定的に運営し、また拡大していくための開発人員及び営業人員の人件費であります。投資を目的とした資金需要は、福利厚生の一環としての社宅への設備投資や本社事務所移転等によるものです。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等についての分析 当社グループは、事業ポートフォリオの変革として、リセール(L&P事業)からエンジニアリングサービス(CI事業/CS事業)へと売上構成をシフトしていく計画を掲げております。2025年度におけるエンジニアリングサービス:リセールの売上構成比は3:7となっておりますが、2028年度には4:6の比率となる見込みです。 2025年9月期   2028年9月期 エンジニアリングサービス(CI事業/CS事業)   30%   40% ライセンス&プロダクツ事業(L&P事業)   70%   60% エンジニアリングサービスの業績の多くは、人数×単価×稼働率で進捗が測れますが、従来通りの人数増加を見込みつつ、ビジネスパートナーの活用比率を高めることや大型案件での収益性向上などに取り組むことで単価の向上を図ります。また、インフラ事業における領域拡張、戦略事業における取引増加に取り組んでまいります。これらの進捗を示す客観的指標とその開示方法については引き続き検討してまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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