本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

木徳神糧

KITOKU SHINRYO CO., LTD.2700 · Standard · 卸売業

米穀事業を中心に、飼料・鶏卵・食品加工までを手がける総合食料商社。精米の製造販売から米粉などの加工品まで、食品の川上から川下を広くカバーしている。

概要

木徳神糧は、1882年に米穀商として創業し、1950年に法人化した老舗の米穀卸売業者である。精米・玄米の販売を中核に、飼料、鶏卵、食品の4事業を展開し、2025年12月期の連結売上高は1762億円、営業利益80億円を計上した。従業員385名、東京証券取引所スタンダード市場に上場。国内外10社の関係会社を持ち、ベトナム・米国・タイ・中国に海外子会社を配置し、輸入米の調達力を強化している。

米穀事業が売上高の86%を占める4事業体制

木徳神糧の事業は、米穀事業、飼料事業、鶏卵事業、食品事業の4セグメントで構成される。2025年12月期のセグメント別売上高は、米穀事業が1513億円(全体の86%)、飼料事業が105億円、鶏卵事業が108億円、食品事業が34億円。米穀事業が圧倒的な規模を持ち、営業利益も米穀事業が87億円と全社の98%を占める。米穀事業では、業務用・家庭用の精米、玄米、ミニマム・アクセス米を扱い、自社ブランドとして「純づくり」「とがずに炊ける無洗米」などを展開。飼料事業は配合飼料メーカー向け原料や単体飼料、鶏卵事業は家庭用・業務用卵と加工品、食品事業は米粉やたんぱく質調整米「真粒米」など、多様な製品群を持つ。

2025年の大幅増収増益と「令和の米騒動」の影響

2025年12月期、木徳神糧の連結売上高は前年比48.1%増の1762億円、営業利益は237.6%増の80億円に急拡大した。主因は、令和6年産米の需給逼迫により発生した「令和の米騒動」である。需要側の不安から店頭在庫が減少し、流通が混乱する中、同社は政府備蓄米の放出に迅速に対応し、量販店や外食チェーンへの最速出荷を実現。家庭用精米の販売堅調に加え、ミニマム・アクセス米の取扱数量が前年を大幅に上回った。原料仕入価格の高騰に対しては、取引先との協議を経て販売価格に適時反映した。ただし、これは一時的な需給変動による特殊要因であり、中長期的には人口減少や気候変動などのリスクに直面している。

国内外に広がる調達ネットワークとグループ構成

木徳神糧は、国内精米工場(桶川精米工場)に加え、海外に4つの現地法人を持つ。ベトナムのアンジメックス・キトク有限会社は1991年に設立され、現地精米工場を運営。米国のキトク・アメリカ会社(1996年設立)、タイのキトク・タイランド会社(2008年設立)、中国の木徳(大連)貿易有限公司(2011年設立)が、それぞれの産地からの米穀輸出・販売を担う。これらの拠点を通じて多様な外国産米を調達し、国内の供給不足時に機動的に対応する体制を構築している。連結子会社は8社、持分法適用関連会社2社を含む10社のグループで、2024年には食品事業子会社のキトクフーズを吸収合併し、経営効率を高めた。

業界の中での役割は米穀の製造販売・食品原料供給の総合商社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,762億円
営業利益
80億円
営業利益率
4.5%
純利益
55億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
米穀事業1,513億円85.9%87億円5.8%
鶏卵事業109億円6.2%3億円2.8%
飼料事業106億円6.0%5億円4.7%
食品事業34億円1.9%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01米穀(精米・玄米販売)主力

主力事業。家庭用精米(量販店向け)と業務用精米(外食・中食向け)を製造販売し、玄米は米穀卸売会社へ販売。輸入米の政府買入委託契約に参加し、ミニマム・アクセス米の販売も行う。自社ブランドも保有。

主な製品・サービス5
純づくり
家庭用精米の自社ブランド。
とがずに炊ける無洗米
水洗い不要の無洗米ブランド。
e-come(イーコメ)
家庭用精米のブランド。
木徳神糧セレクション
高品質な精米のセレクションブランド。
長鮮度米
鮮度保持技術を施した精米ブランド。

02飼料(配合飼料原料・単体飼料)準主力

配合飼料メーカー向けの原料(糟糠類等)や、飼料販売店・企業畜産向けの単体飼料(牧草等)を販売。畜産農家の飼料調達を支えている。

主な製品・サービス2
配合飼料原料(糟糠類)
配合飼料の原料となる米ぬか等の穀物副産物。
単体飼料(牧草等)
牧草など畜産向けの単体飼料。

03鶏卵(卵・卵加工品)準主力

鶏卵および鶏卵加工品を販売。栄養素を強化した「ブランド卵」を「カロチンE卵α」等の名称で展開し、健康志向の消費者ニーズに応えている。

主な製品・サービス1
カロチンE卵α
カロチンやビタミンEを強化したブランド卵。

04食品加工(米粉・加工食品等)副次

製菓・加工食品用の米粉の製造販売、たんぱく質調整米「真粒米」の製造販売、小麦粉等の製造販売を行う。米の需要拡大に向けた新しい食品素材を提供している。

主な製品・サービス3
米粉
製菓・加工食品向けの米粉。
真粒米
たんぱく質を調整した米。腎臓病食等の需要に対応。
たんぱく質調整米小麦粉
たんぱく質を調整した小麦粉代替品。

製品と技術

家庭用精米の自社ブランド群「純づくり」など5品目

木徳神糧の家庭用精米には、5つの自社ブランドが存在する。「純づくり」は通常精米、「とがずに炊ける無洗米」は洗わずに炊ける利便品、「e-come(イーコメ)」は環境配慮型、「木徳神糧セレクション」は高品質志向、「長鮮度米」は保存性を高めた製品である。これらのブランドは量販店やスーパーで販売され、消費者に多様な選択肢を提供する。なお、業務用精米は外食・中食産業向けに無洗米を含む製品を供給している。

ミニマム・アクセス米と政府入札への対応

1998年から木徳神糧は、農林水産省が実施するミニマム・アクセス米の入札に参加し、政府が輸入した米の販売を手掛けている。これはWTOのミニマム・アクセス義務に基づくもので、国内の需給調整に重要な役割を果たす。同社はこの入札資格を有する数少ない卸売業者の一つであり、2025年には取扱数量が前年を大幅に上回った。また、海外子会社を通じてベトナム、米国、タイ、中国産の米を直接調達し、スポット市場や卸間取引も活用して供給力を高めている。

加工食品向け米粉とたんぱく質調整米「真粒米」

食品事業では、製菓や加工食品向けの米粉を製造・販売している。米菓向け原料米の販売がある一方、コンビニエンスストア向けや製パン用途の穀粉も手掛ける。特筆すべき製品として、たんぱく質調整米「真粒米」がある。これは腎臓病患者向けの低たんぱく食品であり、医療現場での需要に応える。さらに、小麦粉の代替として使用できる米粉など、アレルギー対応やヘルシー志向のニッチ市場を開拓している。

機能性を訴求するブランド卵「カロチンE卵α」

鶏卵事業では、通常の卵に加えて、栄養素を強化した「ブランド卵」を展開する。代表的なブランドが「カロチンE卵α」で、カロチンやビタミンE、DHAなどを多く含む。これらの機能性卵は、従来の鶏卵と差別化し、健康志向の消費者や業務用需要に応える。2025年の鶏卵事業売上高は108億円で、鳥インフルエンザによる生産減少という逆風下でも、販売価格への転嫁と特殊卵の拡販により増収を達成した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

穀物卸で強み、増収加速も収益率低位

米穀・飼料等の穀物卸売を主力とし、国内需要に支えられた事業展開。2024/12期売上1190億円から翌年1762億円へ急拡大見込みだが、営業利益率は2%→4.5%と依然低い。同業には総合商社系の卸売企業が多く、規模や取扱品目の多様性で劣る。高千穂交易は電子機器、オルバヘルスケアHDはヘルスケアと異業種だが、卸売業全体では低マージン体質が共通課題。収益改善には付加価値販売やコスト削減が急務。

強み

  • 米穀・飼料など穀物に特化し、需給や価格動向に精通、安定供給力を持つ。
  • 2024/12期1190億円→25/12期1762億円と大幅増収見込み、事業拡大が顕著。
  • 営業利益率が2.02%→4.54%へ上昇、収益性向上の兆し。
  • 長年の取引関係により、国内の食品メーカーや農業関連との強固なネットワーク。

課題

  • 営業利益率4.5%程度と薄利多売型の卸売業の特性から脱却できず。
  • 穀物相場の変動が在庫評価や売上総利益に直結、収益が不安定。
  • 総合商社系卸は品揃え・資金力で優位、差別化が難しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字が木徳神糧

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17490日新商事166億円4.0倍
28142トーホー157億円10.0倍
39986蔵王産業155億円18.8倍
47460ヤギ155億円11.5倍
57505扶桑電通153億円7.5倍
62700木徳神糧152億円5.7倍
77466SPK151億円10.8倍
87487小津産業151億円24.7倍
99888UEX150億円20.7倍
103140BRUNO150億円17.8倍
118045横浜丸魚148億円20.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

1882年創業から1950年法人化へ

木徳神糧の源流は、1882年に東京・日本橋兜町で開業した米穀商「木村徳兵衛商店」である。約70年にわたる個人商店時代を経て、1950年に神奈川県横須賀市で株式会社木村徳兵衛商店として法人化。同年、本社を東京都中央区に移転し、翌1951年には米穀卸売販売業者の資格を取得して米穀販売を本格化した。この法人化と資格取得が、後の卸売事業の基盤を固める第一歩となった。

1964年の商号変更と1991年のベトナム進出

1964年、商号を「木徳株式会社」に変更。「木徳」の名は創業者・木村徳兵衛に由来する。その後、1991年にはベトナム産米の取扱いを目的として、アンジメックス・キトク合弁会社をホーチミン市に設立。これが初の海外拠点であり、1999年には同社の精米工場をアンザン省に設置した。海外からの直接調達ルートを確保することで、国内産米だけに依存しない調達力を身につけた。

1995年から1998年、輸入米業務への本格参入

1995年、木徳は輸入米穀の特別売買契約申込資格を取得し、売買同時契約方式による米穀輸入業務を開始。同年には九州地方へ進出し、販路を拡大した。1998年にはミニマム・アクセス米の政府買入委託契約に係る一般競争参加資格を得て、農林水産省の入札を通じた政府米輸入業務に参入。これにより、国産米と外国産米の両方を扱う総合米穀卸売業者としての地位を確立した。

2000年の合併と株式公開による成長基盤の確立

2000年、木徳は神糧物産株式会社(横浜市西区)と合併し、商号を現在の「木徳神糧株式会社」に変更。合併により営業基盤が拡大し、翌2001年には日本証券業協会の店頭市場(JASDAQ)に銘柄登録。2004年にはジャスダック証券取引所に上場し、2013年の取引所統合を経て東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に移行。2022年の市場区分見直しにより、現在はスタンダード市場に所属している。

2000年代後半の海外展開拡大と全国販売網の完成

2000年代に入っても海外拠点の拡充は続き、2008年にはタイ国産米輸出販売のためキトク・タイランド会社をバンコクに設立。2011年には中国産米取扱いのため木徳(大連)貿易有限公司を設立し、2021年に連結子会社化した。同時に国内では、1995年九州、1997年関西、1999年中国、2001年東北、2010年東海と順次進出し、全国規模の販売網を完成させた。2021年の大連公司子会社化により、中国からの調達・販売体制を強化している。

2024年のキトクフーズ吸収合併と2040年ビジョン

2024年、木徳神糧は食品事業を担っていた子会社キトクフーズ株式会社を吸収合併。これによりグループの組織を簡素化し、経営資源の集中を図った。2025年には「令和の米騒動」を背景に過去最高益を達成したが、中長期的には人口減少や気候変動への対応が課題である。同社は2040年までに「コメ食のインフラ企業」への進化を掲げ、国内米穀の仕入シェア10%達成や自社ブランド拡充、M&Aによる事業ポートフォリオ強化を目指す中期経営計画を推進している。

年表28件を開く

1880年代

  • 1882年15月東京都日本橋兜町に、米穀商木村徳兵衛商店として開業

1950年代

  • 1950年25月創業神奈川県横須賀市大滝町に、米穀及び飼料の販売を目的として株式会社木村徳兵衛商店を設立
  • 1950年25月本社(本店所在地)を東京都中央区に移転
  • 1951年26月米穀卸売販売業者の資格を取得、米穀の販売開始

1960年代

  • 1964年39月商号変更商号を木徳株式会社に変更

1990年代

  • 1991年商号変更ベトナム産米の取扱いを目的として、アンジメックス・キトク合弁会社(ベトナム・ホーチミン市、後にアンジメックス・キトク有限会社に社名変更、アンザン省ミートイ区に移転)を設立
  • 1994年桶川精米工場(埼玉県桶川市)を設置、品質管理体制を充実させ、精米能力の拡大を図る
  • 1995年輸入米穀の特別売買契約申込資格を取得、売買同時契約方式による米穀輸入業務を開始
  • 1995年九州地方へ進出
  • 1996年創業米国産米の輸出販売を目的として、キトク・アメリカ会社(米国・サウスサンフランシスコ市、後にバーリンゲーム市に移転)を設立
  • 1997年関西地方へ進出
  • 1998年10月輸入米穀の買入委託契約一般競争(指名競争)参加資格を取得、ミニマム・アクセスによる政府米の輸入業務を開始
  • 1999年11月商号変更アンジメックス・キトク合弁会社(ベトナム・アンザン省ミートイ区、後にアンジメックス・キトク有限会社に社名変更)に精米工場を設置
  • 1999年11月中国地方へ進出

2000年代

  • 2000年12月M&A神糧物産株式会社(横浜市西区)と合併し、商号を木徳神糧株式会社に変更
  • 2001年13月東北地方へ進出
  • 2001年13月日本証券業協会の店頭売買有価証券市場(JASDAQ市場)へ銘柄登録
  • 2003年15月当社食品事業部門を、キトクフーズ株式会社を承継会社とする吸収分割を実施
  • 2004年16月上場日本証券業協会への登録を取消し、株式会社ジャスダック証券取引所に株式上場
  • 2008年20月創業タイ国産米の輸出販売を目的として、キトク・タイランド会社(タイ・バンコク市)を設立

2010年代

  • 2010年22月東海地方へ進出
  • 2011年23月創業中国産米の取扱いを目的として、木徳(大連)貿易有限公司(遼寧省大連市)を設立
  • 2013年25月上場大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2016年28月本社機能を東京都千代田区に移転

2020年代

  • 2021年M&A木徳(大連)貿易有限公司を連結子会社化
  • 2022年東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行
  • 2023年本店所在地を東京都千代田区に移転
  • 2024年M&Aキトクフーズ株式会社を吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自己資本当期純利益率(ROE)10%以上
  • 株主資本配当率(DOE)2%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    調達力の確保と安定供給

    調達先の開拓と成長投資により仕入基盤を強化し、海外現地法人を活用した外国産米対応も進めて機動的な調達と販路拡大を図る。

  2. 02

    コメ消費の拡大と自社ブランド強化

    自社ブランドの訴求力向上、マーケティング機能強化、商品ライン最適化により価値提案型販売を拡大し、コメ文化継承にも貢献する。

  3. 03

    コメ関連事業の規模拡大

    M&Aや販路拡大を通じて飼料・鶏卵等の非米穀事業を成長させ、米穀事業への依存度を低減し収益基盤を多角化する。

  4. 04

    経営基盤の強化

    人材確保・育成、DX推進、ガバナンス強化により業務効率化と意思決定迅速化を進め、持続的成長を支える経営基盤を確立する。

  5. 05

    資本効率の向上と株主還元

    営業利益率向上、遊休資産売却による資産効率改善を進め、DOE2%以上を目標に継続的かつ安定的な配当を実施する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で385人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は780万円で、9期前と比べて+31.3%平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は15.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月361
2017年12月372
2018年12月382
2019年12月59441.114.7379
2020年12月57741.114.8379
2021年12月58641.214.8379
2022年12月61141.214.9389
2023年12月63841.715.5383
2024年12月66542.515.7374642
2025年12月78042.315.73852,078

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 2 / 海外 2、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
桶川精米工場 — 埼玉県桶川市1,477百万円
米穀事業
本社 — 東京都千代田区1,285百万円
全社
中四国支店 — 岡山県瀬戸内市688百万円
米穀事業
その他654百万円
滋賀精米工場 — 滋賀県東近江市487百万円
米穀事業
本社・ベトナム工場 — ベトナムアンザン省 ミートイ区203百万円
米穀事業
貸与資産 — 川崎市高津区138百万円
九州支店 — 福岡県糟屋郡新宮町87百万円
米穀事業
その他精米委託先 — 群馬県前橋市86百万円
米穀事業
ベトナム工場 — ベトナムアンザン省 オック・エル村41百万円
米穀事業
ほか7件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    アンジメックス・キトク㈲(注)2
    ベトナム アンザン省 ミートイ区 · 連結子会社
    議決権67.0%
  • 国内
    木徳(大連)貿易有限公司
    中華人民共和国遼寧省大連市 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    キトク・タイランド会社(注)3
    タイ王国 バンコク市 · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 国内
    東日本産業㈱
    岩手県紫波郡 紫波町 · 持分法適用会社
    議決権20.3%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は1,762億円営業利益80億円前期と比べると増収増益で、売上が+48.1%、利益が+233.3%。

売上高
+48.1%
1,762億円
営業利益
+233.3%
80億円
純利益
+223.5%
55億円
営業利益率
4.5%
前期比 +2.5%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高2,000億円1,762億円
営業利益40億円80億円
純利益30億円55億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は884億円、営業利益は9億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+5.2%、営業利益は−83.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q27772.55
2023年2Q29172.45
2023年3Q27241.52
2023年4Q3083
2024年1Q30041.33
2024年2Q29272.45
2024年4Q598132.29
2025年2Q840536.337
2025年4Q922272.918
2026年2Q88491.07

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は1,092億円から1,762億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は4.5%。売上は3期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月1,09286
大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
2013年12月1,155−9−5
2014年12月1,061117
2015年12月1,0071410
2016年12月1,028119
2017年12月1,05479
2018年12月1,14383
2019年12月1,17667
2020年12月1,07611
木徳(大連)貿易有限公司を連結子会社化
2021年12月1,07865
2022年12月1,0471410
2023年12月1,1482215
キトクフーズ株式会社を吸収合併
2024年12月1,19024252.017
2025年12月1,76280824.555

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高1,762億円のうち、営業利益として残るのは80億円4.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は55億円、売上の3.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金91.1%1,605億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金4.4%77億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.5%80億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
8.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.3pt
4.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.7pt
3.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+23.1pt
31.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
9.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが−12億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは−19億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は51億円で、売上の0.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月−8−14−925
2013年12月−16−719−2321
2014年12月36−5−273125
2015年12月14−7−8724
2016年12月−8−2018−2814
2017年12月−211210−915
2018年12月5−512028
2019年12月20−5−181526
2020年12月7−1−13618
2021年12月8−6−3218
2022年12月43−6−333723
2023年12月5−41125
2024年12月−9−1029−1936
2025年12月−12−734−1951

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は566億円。このうち返さなくてよい自己資本が210億円で、自己資本比率は36.1%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月2966722921.4
2013年12月2966323319.9
2014年12月2816821323.6
2015年12月2737719627.7
2016年12月2938620728.9
2017年12月3269123527.6
2018年12月3429324926.8
2019年12月3119821331.0
2020年12月2989520331.5
2021年12月29910619334.6
2022年12月29411318137.5
2023年12月32113418740.6
2024年12月40215624637.3
2025年12月56621035636.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
51億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
183億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
62億円
在庫として抱えている分
負債合計
356億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
43
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE284社中6位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中230位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
31.2%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.5%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
36.1%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
48.1%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,780で、1年前と比べて-64.9%過去52週の値幅のなかでは3%の位置にある。

¥1,780-1.7%1ヶ月+4.4%1年-64.9%時価総額152億円
過去52週の値幅
安値¥1,659高値¥6,250

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)5.7倍
PER (会社予想)4.9倍
PBR0.71倍
配当利回り2.81%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1808円で、直近の値動きは8月17日に1807円と大きく上昇し、8月18日も1808円と高水準で推移しています。週足では8月7日の1691円から上昇傾向にあり、8月17日には前期比で+6.9%の上昇となりました。25日移動平均線は1733.28円と株価はこの線を上回っており、75日線(1754.88円)も上回っています。しかし、200日線は2302.01円と株価はこれを大幅に下回っており、長期トレンドは弱気です。52週高値6600円からは約72.6%下落し、52週安値1659円からは約9%上昇しています。RSIは69.29と買われ過ぎ圏に近く、短期的な過熱感があります。出来高は8月18日に10600株と比較的活発です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PERが5.8倍と業界平均18.05倍を大幅に下回り、予想PERは4.9倍とさらに低い。PBRは0.72倍と割安で、純資産に対しても割安。ROEは31.2%と非常に高く、収益性が高い。配当利回りは2.77%と業界平均2.92%をやや下回るが、配当性向は13.4%と低く、将来の増配余地が大きい。売上高は大幅に増加しており、営業利益も急拡大している。ただし、営業利益率は4.5%と業界比では低く、収益の質には注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)5.7倍17.9倍
PER (予想)4.9倍
PBR0.71倍1.24倍
ROE31.2%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

2024年12月期に売上高が前年比約50%増と急拡大したが、これは外部要因による一時的な需給逼迫が背景とみられる。強気派は、政府備蓄米の放出や需給調整で米価が高止まりする中、在庫評価益と販売数量の拡大が続くとみる。一方、弱気派は、米価の高騰が需要減退を招き、卸売マージンが圧縮されるリスクを指摘する。また、過去の収益水準と比較して現状の利益率が持続可能かどうかが論点で、2025年12月期の営業利益率4.54%が継続するかが焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 米価高騰の追い風

    2024/12期の売上高は前年比約53%増の1762億円と急拡大し、営業利益率も改善した。

  • 需給逼迫で価格維持

    政府の減反政策と需要増で米の需給が引き締まり、販売単価の上昇が続く可能性がある。

  • 業績の上方修正余地

    2025/12期の純利益は55億円と過去最高を予想し、米価次第で更に上振れし得る。

  • 営業利益24億円→80億円と3.3倍の大幅増益2025年12月期影響

    営業利益は56億円増加し、時価総額154億円に対し36%のインパクト

  • 売上高1190億円→1762億円と48%の高成長2025年12月期影響

    売上高は572億円増加し、増収率は47.8%に達する

  • PER2.68倍とPBR0.72倍の極端な割安継続影響

    実績PER2.68倍・PBR0.72倍はそれぞれ1倍割れ・2倍割れの低水準

  • ROE31.2%と高い資本効率が評価余地中長期影響

    ROE31.2%は高く、PBR0.72倍と組み合わせると純資産価値に比べて割安

マイナスに働く材料7
  • 需要減退リスク

    米価の高騰で消費者がパンや麺など代替食品へシフトし、販売数量が減少する恐れがある。

  • 利益率の持続性

    過去5年の営業利益率は2%前後で推移しており、現状の高水準は特殊要因に依存する。

  • 在庫リスク

    高値で仕入れた在庫を抱えるため、米価下落時には評価損が発生し、業績が悪化し得る。

  • 予想PER4.9倍は実績の約1.8倍で来期減益予想2026年12月期影響

    実績PER2.68倍→予想PER4.9倍は約83%上昇、市場は利益減少を予想

  • 株価が1年で66%下落し下落トレンド継続継続影響

    1年間で株価は66.35%下落しており、悪材料が続けば下値リスク

  • 営業利益率4.54%と利益率が低い通年影響

    売上高1762億円に対し営業利益80億円、利益率は4.5%にとどまる

  • 外国人保有4.19%と中小型株の需給変動リスク継続影響

    外国人保有4.19%は中小型株で高めで、海外の売り圧力を受けやすい

次の決算で確かめる点
販売数量と単価
売上高の変動要因を数量と価格に分解し、需給の実勢を把握するため。
営業利益率
卸売マージンの変動を確認し、収益性の持続可能性を判断するため。
期末在庫高
在庫評価損の発生リスクや需給調整の状況を把握するため。
米穀の仕入価格
コスト変動が利益率に与える影響を測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+169.2%いまの株価に対する利回りは2.81%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
2.81%
いまの株価に対して
配当性向
13.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月105.6
2017年12月100.013.3
2018年12月100.023.7
2019年12月100.025.8
2020年12月100.0
2021年12月100.018.4
2022年12月1220.010.6
2023年12月1633.39.8
2024年12月2662.511.8
2025年12月70169.213.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ4,320人。区分でいちばん多いのは個人・その他58.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が35.3%を占め、残る64.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他63.263.563.563.863.158.7
事業法人21.621.521.120.520.520.8
金融機関14.814.814.614.514.514.5
自己株式5.05.05.05.04.34.1
外国法人0.30.10.20.50.84.1
証券会社0.10.10.60.61.01.8
外国人個人0.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01木村 良5.86
02濱田精麦株式会社4.83
03株式会社神明ホールディングス4.69
04大和産業株式会社4.10
05全国農業協同組合連合会3.52
06株式会社三菱UFJ銀行3.52
07株式会社三井住友銀行2.18
08農林中央金庫2.18
09木徳神糧従業員持株会1.96
10ヤマエ久野株式会社1.79

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+797%、1株純資産は14期で+236%。直近期のROEは31.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月7574410.76.05.4
2013年12月−64696−9.0
2014年12月4033,90310.97.114.8
2015年12月5834,47013.95.69.9
2016年12月5424,99111.46.05.6
2017年12月5355,64810.06.813.3
2018年12月1735,5493.119.923.7
2019年12月4135,9487.28.525.8
2020年12月395,7920.788.7
2021年12月621,2755.111.418.4
2022年12月1281,3619.76.710.6
2023年12月1831,60812.36.09.8
2024年12月2121,83712.35.211.8
2025年12月6752,49831.24.013.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2025/12期の役員報酬は総額181百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
鎌田慶彦代表取締役社長 営業本部長66199
竹内伸夫取締役会長 営業本部米穀事業本部長69197
稲垣英樹取締役常務執行役員 管理部門統括63610
管益成取締役常務執行役員 社長室長5276
山田智基取締役執行役員 営業本部海外事業統括53237
今野稔取締役執行役員 営業本部米穀事業本部副本部長 東日本地区統括5760
鈴木平取締役執行役員 営業本部飼料事業統括 開発事業統括4976
柏原幸代取締役53
谷本和則常勤監査役6531
鈴木昌治監査役717
尾﨑達夫監査役662
伊藤浩一58

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)9705432615417
社外取締役4170174
監査役1901010

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,070字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、木徳神糧株式会社(当社)及び関係会社10社により構成されており、事業は精米の製造販売・玄米の販売を行う米穀事業、飼料の販売を行う飼料事業、鶏卵の商品販売を行う鶏卵事業、米粉・加工食品・その他製造販売を行う食品事業を行っております。 なお、次の4部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 事業内容と当社及び関係会社の当該事業にかかる位置付けは、次のとおりであります。 区分   主要製・商品   主要な会社 米穀事業   業務用精米 家庭用精米 玄米 ミニマム・アクセス米 加工米飯用米等   当社 アンジメックス・キトク㈲木徳(大連)貿易有限公司キトク・タイランド会社 飼料事業   飼料 飼料原料等   当社 鶏卵事業   家庭用卵 業務用卵 鶏卵加工品等   当社 食品事業   米粉 加工食品 たんぱく質調整米小麦粉等   当社東日本産業㈱ (1) 米穀事業 米穀事業は、精米販売と玄米販売に大別されます。精米には量販店等で販売され一般家庭で消費される家庭用精米と、外食・中食産業で使用される業務用精米があり、それぞれ普通精米と無洗米があります。なお、家庭用精米には自社ブランドとして「純づくり」「とがずに炊ける無洗米」「e-come(イーコメ)」「木徳神糧セレクション」「長鮮度米」等があります。玄米は、米穀卸会社への販売を中心に一部米穀小売店への販売も行っております。 また、1998年から輸入米穀の政府買入委託契約に係る一般競争(指名競争)の参加資格を有しており、農林水産省が実施する入札に参加のうえ、ミニマム・アクセス米の販売を行っております。 (2) 飼料事業 飼料事業は、配合飼料メーカー向けの配合飼料原料(糟糠類等)、飼料販売店及び企業畜産向け単体飼料(牧草等)の販売を行っております。 (3) 鶏卵事業 鶏卵事業では、鶏卵及び鶏卵加工品の販売を行っております。 なお、栄養素(カロチン、ビタミン、DHA等)を多く含んだ鶏卵を従来の商品と区別するため、「ブランド卵」と称し、それらを「カロチンE卵α」等のブランド名で販売しております。 (4) 食品事業 食品事業では、製菓及び加工食品用米粉の製造・販売、たんぱく質調整米「真粒米」の製造・販売、小麦粉等の製造・販売等を行っております。 以上の当社グループについて事業系統図を示すと次のとおりであります。 (注)  ◎連結子会社 ○持分法適用関連会社
経営方針・対処すべき課題2,155字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.経営方針 企業価値 ・私たちは、お客さまのニーズに応えます。 ・私たちは、お客さま、お取引先、株主、従業員、地域社会など、あらゆるステークホルダーとの信頼関係を大切にします。 ・私たちは、社業の発展を通じて社会に貢献します。 企業理念 ・誠意と感謝の気持ちを持つ企業であり続けます。 ・より高いクオリティを追求する企業であり続けます。 ・新しい価値を創造する企業であり続けます。 経営理念 「当社の存在意義は、生産者と消費者の架け橋となることです。米の安定調達/供給を実現し、食のインフラを支え、日本の食文化を守ります。」 当社グループは、「誠意と感謝」、「クオリティの追求」、「価値創造」の企業理念のもと、調達先との協力体制の更なる強化・拡大により仕入基盤の安定化を図るとともに、精米工場の省人化などの構造改革やコスト削減の更なる推進、高温耐性品種の普及、品質管理強化に取り組み、消費者と生産者双方にとって持続可能な価格形成を目指し、今後も社会的役割を果たしてまいります。 2.経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、最重点戦略分野への資本投下に対して会社の経営状態(投資状態)を判断する指標として自己資本当期純利益率(ROE)を活用しております。当面、10%以上の目標を設定しております。 3.中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題 当社グループを取り巻く事業環境は、原材料・エネルギー価格や物流コストの高止まり、為替変動、国際情勢の不確実性などにより、引き続き不透明な状況が想定されます。国内では人口減少・少子高齢化等による市場構造の変化が進むとともに、米穀事業においては、高齢化による離農の加速や、気候変動等に起因する収量・品質の変動による原料調達リスクが継続する見通しです。 また、米穀を取り巻く環境については、令和7年産は主食用米の収穫量が前年と比較して大幅に増加し、需給状況の指標の一つである民間在庫も高い水準となっております。一方、集荷競争の影響による概算金の上昇を背景に、相対取引価格は高水準で推移しており、特に家庭用米の販売は落ち込んでおります。そのためスポット市場では取引価格が下落し、相対価格との価格差が拡大するなど、需給は緩みつつあるものの、不透明感の強い状況となっております。 このような環境において着実な成長を実現するため、当社グループは、2026年~2028年の新中期経営計画において、「ステージチェンジ」を見据えた「ステップアップ」を掲げ、米穀卸からコメ食のインフラ企業へ進化するための基盤整備に取り組みます。以下、主な課題と取り組み方針は次のとおりです。 (1) 調達力の確保(安定調達・安定供給/価格交渉力の向上) 需給環境の変化に対応し、調達先の開拓と成長投資を通じて、調達力の強化と収益の安定化を図ります。また、海外現地法人の活用等を含め、多様化する外国産米ニーズへの対応を強化し、機動的な調達先確保と販路拡大を進めます。 (2) コメ消費の拡大(自社ブランド強化・価値提案) 自社ブランド(NB)の訴求力を高め、マーケティング機能の強化や商品ラインの最適化等を通じて、価値提案型の販売を拡大します。あわせて、コメの価値最大化に向けた情報発信等を進め、コメ文化・食文化の継承にも貢献してまいります。 (3) コメ関連事業の規模拡大(飼料・鶏卵等の成長/新規領域) 米穀事業への依存度を低減し、環境に左右されにくい収益基盤の確立を目指します。M&Aや販路拡大を通じた成長投資も組み合わせ、事業ポートフォリオの強化を進めます。 (4) 経営基盤の強化(人的資本・DX・ガバナンス) 成長戦略を支える人材確保・育成、業務効率化、意思決定の迅速化を進めるとともに、DXを通じた経営の高度化を推進します。また、コーポレート・ガバナンスの強化により透明性の高い経営を実現し、サステナビリティを重視した持続的成長に取り組みます。 (5) 資本効率の向上と株主還元 資本コストを意識した経営の実現に向け、営業利益率の向上に加え、遊休資産の売却等を通じた資産効率の改善に取り組みます。なお、株主還元は、成長投資及び財務健全性とのバランスを踏まえつつ、継続的かつ安定的な配当を基本方針として、中長期的な企業価値の向上と株主還元の充実に努めてまいります。なお、配当水準の目安として、連結ベースの株主資本配当率(DOE)2%以上を目標とします。ただし、事業環境、投資計画、財務状況等を総合的に勘案し、最適な配当水準を決定いたします。 これらの施策の実現により、長期ビジョンとして2040年の到達目標を定め、主力事業である米穀事業を軸に「コメ食のインフラ企業」への進化を目指します。調達先の開拓やM&A等の成長投資により調達力を高め、国内米穀の仕入シェア10%達成を見据えるとともに、自社ブランドの拡充・健康啓蒙活動を通じてコメの消費拡大と環境に左右されない収益基盤の確立を目指してまいります。
事業等のリスク4,726字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年3月25日)現在において、当社グループが判断したものであります。 1. 米穀事業の特殊性について (1) 「農業政策の影響」 当社グループの米穀事業においては、原料調達の大部分を国内産にて行っております。現在、減反による生産調整の廃止、農地集積や担い手の育成、飼料用米等主食用米以外への転作等による影響等、農業の生産や流通に係る多くの課題を抱えておりますが、今後の米の生産や流通基盤の変化と、通商政策による外国産米の輸入取り扱いについての政府方針変更によって、原料調達価格の変動等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、契約手法の多様化によって原料調達価格や数量の変動リスクの低減を図るとともに、海外における収益基盤の拡充、新規事業や新商品開発に取り組んでまいります。 (2)  「天候等による影響」 当社グループの米穀事業においては、国内外の天候、災害等の影響を受ける作況動向、各国政府の備蓄に係わる方針及び数量、社会全体の景気に影響される消費動向等により仕入・販売価格が変動し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは高温耐性や耐倒伏性といった温暖化等の気候変動に対応した特性を持つ品種の普及を推進するとともに、原料調達におけるエリアの広域化とルートの複線化によって安定的な原料調達を図ってまいります。 (3) 「特定の得意先への依存度」 当社グループの売上高のうち約37%が得意先5社への米穀販売で占められています。これらの得意先は官公庁をはじめ、量販店及びスーパーマーケット、生協、米飯加工の業界等において、それぞれ安定的な収益状況にある大手企業であり、当社グループでは長年に亘り良好なお取引を継続させていただいております。しかしながら、今後も同様の取引を続けられる保証はなく、取引の停止、大幅な縮小となった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。長年に亘る取引において得意先のニーズに対し迅速に対応できる体制を構築し、得意先から高い満足度が得られる商品やサービスの提供を強化して安定的な取引の継続に努めるとともに、新たな分野における新規開拓にも注力してまいります。 (4)  「全国農業協同組合連合会(全農)への依存度」 当社グループの仕入高のおよそ32%は全農からの米穀仕入であり、長年に亘り良好な取引関係にありますが、全農の販売方針の変更により、全農からの仕入数量、仕入価格に大きな変動が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社は全農と資本業務提携の関係にあり、水田営農の持続的発展と国産米の需要拡大及び輸出強化、ならびにごはん食を通じた食生活の維持・向上を実現するため、互いの経営資源を有効活用して事業の発展及び企業価値の向上に資する体制を構築し実需者への精米販売に連携して取り組むとともに、消費者ニーズに応える作付推進を協力して行っております。今後も全農との関係を強化していくとともに、様々な形で協力できるよう、機動的な調達が可能な体制構築を進めてまいります。 2. 食品の安全管理について 国内外において、鳥インフルエンザ、CSF(豚熱)、口蹄疫、BSE(牛海綿状脳症)、農産品の残留農薬、遺伝子組換え食品の使用、食品表示義務違反等食品の安全性に係る事例が数多く発生しており、消費者の食品の安全性に対する関心が高まっています。当社グループの管理体制でカバーしきれない国内外の食品に関する安全、衛生問題の発生により、商品の調達、販売に支障をきたした場合、大規模な商品回収が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループは日本国内をはじめ世界各国の消費者に安全・安心でおいしいおコメを提供するため国際規格に基づく認証の取得を進め、食品の提供に伴い発生するリスクの軽減と管理体制の構築に取り組んでおります。 3. 法的規制等について 当社グループの米穀事業においては、「食料・農業・農村基本法」、「主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律」(食糧法)、「農産物検査法」、「日本農林規格等に関する法律」(JAS法)、「米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律」(米トレーサビリティ法)、「食品衛生法」、「食品表示法」、「健康増進法」、「不当景品類及び不当表示防止法」(景品表示法)、「製造物責任法」(PL法)、「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」(容器包装リサイクル法)、「農業競争力強化支援法」、「食料供給困難事態対策法」、「中小受託取引適正化法」(取適法)、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」(働き方改革関連法)等の法規制の適用を受けております。これらの規制を遵守できなかった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。社会の要請や法規制の変更等により、多くの新しい対応が求められておりますが、社内における各種情報の収集に努めるとともに、各分野の専門家、関係省庁及び業界団体の情報提供等から法改正等の趣旨や内容をいち早く把握し、法規制を遵守するとともに、当社グループとしての最適な対応を取れるよう努めてまいります。 4. システム障害の影響について 当社グループは、原材料等の受発注、工場の運営管理、従業員の勤怠管理等については、必要なシステムを整備し、万全の体制を整えておりますが、万が一、大規模な自然災害、停電や機器の欠陥、コンピューターウイルスやハッキング等といったサイバー攻撃等によりシステム障害が発生した場合には、業務全般に支障をきたすことになり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このため、基幹システムにおいては、データのバックアップ、ソフトウェアベンダーとの緊密な協力体制の確立等、可能な限り多面的な安全対策をとっております。 5. 自然災害や感染症について 当社グループの事務所や工場所在地を含む地域で想定を超える大規模な地震や台風等による風水害、感染症の蔓延が発生した場合、設備の損壊や往来・外出の制限等によって事業活動の継続が困難となり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、当社グループの社会的な役割の一つは、お米という人々の生活に深く根付いた食品を安全かつ安定的に供給することであると認識しております。生産体制については、今後予想される大地震に備え可能な限りの対策をマニュアル化し、地震・ウイルス感染症の蔓延に対応したBCP(事業継続計画)を作成するとともに、災害時の対策行動指針を策定し全従業員に配布し、随時訓練を実施しております。また、新型コロナウイルス感染症をはじめとする感染症に対しては、手洗い及び消毒の励行とともに、感染症の拡大状況に応じてグループ役職員の健康管理の強化、工場を含む事業所間の往来制限、出張や会食の制限等、感染拡大防止を徹底し適切な事業運営ができるよう必要な措置を講じております。 6. 知的財産について 当社グループは、当社グループにおいて開発した技術については、必要に応じて、特許権、実用新案権、商標権等の工業所有権を取得しており、重要な経営資源であると考えております。しかし、他社が類似したものやより優れたものを開発した場合、当社グループの優位性が損なわれることとなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。現在、当社グループ独自の技術等で製造する商品の販売が当社グループの業績に占める割合は僅少ですが、今後も当社グループの競争力の一つである知的財産を守りつつ積極的な活用を行ってまいります。 7. 海外事業に伴うリスク 当社グループは海外市場での事業拡大を戦略の一つとしておりますが、各国の予期せぬ法規制の変更、急激な為替相場の変動、その他の経済的・政治的な諸情勢の変化による事業活動上の障害が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループが進出している各国の現地法人との定期的なミーティングをはじめ、現地のパートナー企業、関連取引先、在外公館や公的出先機関、各国の監査法人や会計事務所及び弁護士事務所等との情報交換等を通じて情勢変化の事前察知に努め、迅速且つ適切な対応ができるよう努めております。 8. その他 (1)「繰延税金資産の回収可能性」 当社グループは、収益力に基づく一時差異等加減算前課税所得等に基づいて繰延税金資産の回収可能性を判断する際に、企業会計基準適用指針第26号「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」の会社分類に応じ、回収可能と判断する繰延税金資産を計上しております。会社分類の決定において「近い将来に経営環境に著しい変化が見込まれない」という仮定を置いておりますが、市場環境等の変化により会社分類の見直しが必要となった場合には、繰延税金資産の回収可能額の見積り額が変動し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、会社分類の妥当性、将来減算一時差異の将来解消見込年度のスケジューリング等を慎重に検討した上で繰延税金資産を計上することに努めております。 (2)「売上割戻」 当社の米穀事業部で計上する売上割戻の条件は多様であることに加え、その取引量は膨大でありかつ計上金額の重要性は高いと認識しております。また、計上金額は契約書等に基づき、営業担当者が算定の上、支払依頼書に入力し承認申請を行っておりますが、売上割戻の網羅性が確保されないリスク及び計上処理が適時に行われないことにより期間帰属の適切性が損なわれるリスクが存在します。当社の米穀事業部は、売上割戻計上担当者以外の第三者が、売上割戻計上記録と管理台帳を照合し、漏れなく処理することで売上割戻の網羅性及び期間帰属の適切性の確保に努めております。 (3)「棚卸資産の評価」 当社グループは評価方法として商品及び製品は先入先出法、個別法、移動平均法、総平均法を、仕掛品は個別法を、原材料及び貯蔵品は個別法、最終仕入原価法を採用しております。また評価基準は原価法(貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切り下げの方法)を採用しております。 棚卸資産の評価を行うに当たっては、正味売却価額(一部の棚卸資産について再調達原価)に基づき収益性の低下を検討しております。 市場環境の悪化により正味売却価額が著しく下落した場合には、棚卸資産の金額から損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 特に当社の米穀事業の棚卸資産は、市場環境の変化等を背景として仕入単価が大幅に上昇したことにより在庫金額が増加しており、その評価結果が売上原価を通じて、将来の期間損益に与える影響が相対的に大きくなっていますが、各産地からの機動的な調達及び販売計画の精度向上による棚卸資産の削減を通じて損失の軽減に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)5,600字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.経営成績等の状況の概要 (1) 経営成績の状況 当連結会計年度(2025年1月1日~2025年12月31日)におけるわが国の経済は、緩やかな回復基調を維持しているものの、各国の通商政策の影響、原材料・エネルギー価格の高止まり、為替の変動、地政学的リスクの継続など、依然として不透明感が残る状況が続いております。 当社グループが属する食品流通業界におきましても、需要は底堅く推移する一方で、消費者の節約志向や値上げへの抵抗感が強いことから慎重な消費行動が見られ、先行きには依然として不安が残る環境となっております。 このような状況にあって、当社グループは中期経営計画(2023年~2025年)で掲げる事業拡大に向けた体制再構築の施策として、主力である米穀事業において、安定調達を重視しつつ、機動的且つ独自の調達を推進することで競争優位性を高めるとともに、全社的な構造改革を推進し、コスト削減にも継続的に取り組んでまいりました。 米穀事業におきましては、令和5年産米に続き令和6年産米の需給がひっ迫し、米穀の取引価格の高騰が継続しました。過熱する報道の影響により消費者の心理的不安が増幅し、店頭在庫の減少と相まって、コメに対する不足感は連鎖的に広がり、流通に大きく混乱をもたらし、「令和の米騒動」と言われる事態に発展しました。こうした状況において、当社はお取引先への安定供給を最優先事項とし、既存ルート以外に卸業者間の取引やスポット市場からの調達に注力するほか、政府備蓄米を迅速にお取引先に届けられるよう仕入、精米、物流の各プロセスにおける最適化に努めました。特に、政府備蓄米が放出される当初から全国の量販店やスーパー、生協、米穀小売店、コンビニ、外食チェーン等へ最速の出荷にグループをあげて取り組んだこと、家庭用を中心とした既存商品の販売が堅調に推移したこと、加えてミニマム・アクセス米の取扱数量が前年を大幅に上回ったこと等により、売上高は176,191百万円(前期比48.1%増)となりました。また、原料仕入価格の変動に対しては、お取引先への丁寧な説明と真摯な協議を踏まえ、販売価格への適時・適切な反映に努めた結果、営業利益は8,025百万円(前期比237.6%増)、経常利益は8,169百万円(前期比228.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,520百万円(前期比220.2%増)、と大幅な増益となりました。 セグメント別の状況については、以下のとおりです。 ①  米穀事業 流通全体が大きく混乱する状況のなか、不足感を払拭するために政府備蓄米を活用し安定供給と迅速な流通の両立を最優先に取り組み、お取引先のニーズに対応しました。仕入原価は高騰しましたが、コメに対する不足感が強いなか、原料調達環境の変化について需要側の理解を得ながら、安定供給の継続を前提とした適正な価格形成に注力した結果、販売単価も前年を大きく上回る水準で推移し、売上高は151,325百万円(前期比56.7%増)、営業利益は8,729百万円(前期比230.3%増)となりました。 ②  飼料事業 飼料用米の取扱い減少があったものの、輸入乾牧草の新規開拓・深耕営業に注力したこと、商品への販売構成の見直しや他の穀類・糟糠類などの増量提案・スポット販売が奏功したことにより、販売数量は前年を上回りました。加えて輸入乾牧草の採算改善や糟糠類等への販売注力が全体の収益を下支えしたこと等で、売上高は10,556百万円(前期比2.2%増)、営業利益は539百万円(前期比8.6%増)となりました。 ③  鶏卵事業 鳥インフルエンザ発生の影響による生産減少を背景とした供給量の減少に伴い、鶏卵相場が高値圏で推移したことで、販売数量は減少しましたが、仕入先の複線化の推進や販売価格への転嫁が進んだことと、特殊卵の販売拡大等により、売上高は10,882百万円(前期比24.6%増)、営業利益は288百万円(前期比5.0%増)となりました。 ④  食品事業 米菓向け加工用原料米の販売は伸び悩みましたが、コンビニエンスストア向けや製パン用途向けの穀粉販売が堅調に推移したため、売上高は3,426百万円(前期比1.8%増)となりました。一方、米不足による原料価格の上昇が続くなか、価格転嫁の反映に遅れが生じたこと等が影響し、営業利益は38百万円(前期比64.4%減)となりました。 (2) 財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は56,612百万円となり、前連結会計年度末と比べ16,443百万円の増加となりました。これは主に現金及び預金の増加額1,496百万円、受取手形及び売掛金の増加額3,189百万円、棚卸資産の増加額12,929百万円、投資有価証券の増加額402百万円等に対し、前渡金の減少額1,652百万円等があったためであります。 負債につきましては負債合計が35,578百万円となり、前連結会計年度末と比べ10,968百万円の増加となりました。これは主に支払手形及び買掛金の増加額5,412百万円、短期借入金の増加額3,223百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)の増加額481百万円、未払法人税等の増加額1,829百万円等があったためであります。 純資産につきましては純資産合計が21,034百万円となり、前連結会計年度末と比べ5,474百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加額5,193百万円、その他有価証券評価差額金の増加額176百万円、繰延ヘッジ損益の増加額33百万円、非支配株主持分の増加額46百万円等があったためであります。 (3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、5,117百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,494百万円増加(前年同期比41.2%増)しました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動の結果使用した資金は、1,166百万円(前年同期比25.4%増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益7,936百万円、仕入債務の増加5,411百万円、その他の流動資産の減少1,860百万円等に対し、売上債権の増加3,191百万円、棚卸資産の増加12,945百万円等があったためであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動の結果使用した資金は、728百万円(前年同期比26.0%減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出571百万円、投資有価証券の取得による支出130百万円等があったためであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動の結果獲得した資金は、3,381百万円(前年同期比18.2%増)となりました。これは主に配当金の支払額326百万円等に対し、短期借入金の増加3,269百万円等があったためであります。 (4)生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2025年1月1日至  2025年12月31日)   前年同期比(%) 米穀事業(千円)   78,182,579   154.0 食品事業(千円)   1,117,195   114.3 合計(千円)   79,299,775   153.3 (注) 金額は製造原価によっております。 ② 商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2025年1月1日至  2025年12月31日)   前年同期比(%) 米穀事業(千円)   62,647,941   155.1 飼料事業(千円)   8,904,909   101.1 鶏卵事業(千円)   10,070,539   126.3 食品事業(千円)   2,126,534   109.8 合計(千円)   83,749,923   141.7 (注) 金額は仕入価額によっております。 ③ 受注状況 該当事項はありません。 ④ 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2025年1月1日至  2025年12月31日)   前年同期比(%) 米穀事業(千円)   151,325,910   156.7 飼料事業(千円)   10,556,467   102.2 鶏卵事業(千円)   10,882,710   124.6 食品事業(千円)   3,426,252   101.8 合計(千円)   176,191,339   148.1 (注) 1  セグメント間の取引については相殺消去しております。 2  最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度(自  2024年1月1日至  2024年12月31日)   当連結会計年度(自  2025年1月1日至  2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 農林水産省   8,825,878   7.4   22,962,369   13.0 日本デリカフーズ協同組合   17,667,927   14.8   22,846,361   13.0 ㈱イトーヨーカ堂   8,452,163   7.1   12,711,841   7.2 3  米穀事業の内容は次のとおりであります。 区分   前連結会計年度(自  2024年1月1日至  2024年12月31日) 精米   玄米   その他   計 数量   構成比(%)   73.8   26.2   -   100.0 トン   264,429   93,909   -   358,339 売上高   構成比(%)   74.9   24.5   0.6   100.0 千円   72,333,293   23,610,761   622,845   96,566,899 区分   当連結会計年度(自  2025年1月1日至  2025年12月31日) 精米   玄米   その他   計 数量   構成比(%)   86.1   13.9   -   100.0 トン   385,409   62,005   -   447,414 売上高   構成比(%)   80.9   18.4   0.7   100.0 千円   122,455,473   27,808,120   1,062,316   151,325,910 2.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 (1)重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。また、当社グループにおける重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (2)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ① 経営成績の分析 経営成績の分析については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 1.経営成績等の状況の概要 (1)経営成績の状況」に記載しております。 ② キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 1.経営成績等の状況の概要 (3)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入及び製品製造費用ほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は生産ラインの増設及びその他機械装置の更新等にかかる設備投資等によるものであります。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を資金調達の基本としております。 当社グループは、今後も営業活動により得られるキャッシュ・フローを基本に将来必要な運転資金及び設備投資資金を調達していく考えであります。 ④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、最重点戦略分野への資本投下に対して会社の経営状態(投資状態)を判断する指標として自己資本当期純利益率(ROE)を活用しております。当面、10%以上の目標を設定しております。 当連結会計年度の自己資本当期純利益率(ROE)は31.2%(前年同期比18.9ポイント増加)となりました。引き続きこの指標を達成するよう取り組んでまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。