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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

石光商事

S.ISHIMITSU&CO.,LTD.2750 · Standard · 卸売業

コーヒー生豆輸入の専門商社として創業。現在は食品・農産物の輸入販売に加え、海外子会社を通じたグローバル展開も強みとする。

概要

石光商事は1906年創業のコーヒー及び食品の専門商社である。1951年に石光季男が神戸で設立し、コーヒー生豆の取扱から始まった。現在はコーヒー・茶類、食品、農産、海外の4事業を展開し、全国5支店と海外3法人を持つ。2026年3月期の連結売上高は765億円、営業利益27億円、従業員476人。焙煎子会社アライドコーヒーロースターズを通じた垂直統合と、中国・タイ・インドへの現地販売網を強みとする。

4事業で構成される収益構造

石光商事の事業はコーヒー・茶類、食品、農産、海外の4つに分かれる。2026年3月期、最大のセグメントはコーヒー・茶類で売上高420億円、全体の55%を占める。食品事業は219億円、農産事業は76億円、海外事業は残りの約50億円(推計)。コーヒー・茶類は生豆の輸入販売に加え、子会社アライドコーヒーロースターズによる焙煎加工品を展開。食品事業はトマト原料や冷凍ポテト、調理冷食など業務用食材が中心。農産事業は中国産玉ねぎや人参などの生鮮野菜と加工品を扱う。海外事業は英国向け輸出やタイ現地販売が成長を牽引する。

グループ子会社の役割分担

連結子会社5社と関連会社1社がグループを構成する。中核のアライドコーヒーロースターズ(2024年に東京・関西両社が合併)はコーヒー生豆の焙煎と加工を担い、FSSC22000認証を大阪・神戸両工場で取得。ユーエスフーズは小口焙煎業者向け販売を担当。海外では石光商貿(上海)が中国国内でコーヒー・食品を販売、THAI ISHIMITSUがタイで同様の事業を展開。インドのA.Tosh Ishimitsu Beverages Indiaは紅茶製品の製造販売を行う。英国のAtariya-Ishimitsu UKは傘下子会社の統括機能を持つ。

全国5拠点の販売ネットワーク

国内販売網は本社(神戸)と東京、名古屋、福岡、札幌の4支店で構成される。1953年に東京出張所を開設し、1964年には福岡支店、1972年に名古屋支店、1990年に札幌支店と順次昇格。各支店は地域密着型の営業を行い、コーヒー焙煎業者、外食チェーン、量販店、食品加工メーカーに販売する。物流面では1997年開設の大阪物流センターが中核。1995年の阪神大震災で倒壊した旧センターに代わり、関西圏の在庫拠点として機能する。2025年には名古屋支店を中区に移転し、営業環境を改善した。

長期財務成長と安定収益

売上高は2013年3月期の326億円から2026年3月期の765億円へと2.3倍に拡大した。特に2021年以降、コーヒー相場高騰と海外販売拡大で成長が加速。当期純利益は2020年3月期の1億円から2026年3月期の13億円へ増加し、利益率は1%未満から1.7%に改善。営業利益は2026年3月期に27億円と過去最高を記録。変動の大きいコーヒー市況に対し、食品・農産事業でポートフォリオを分散し、安定収益を目指す。自己資本比率は非開示だが、配当性向など株主還元にも配慮した経営を掲げる。

業界の中での役割は食品・飲料原料の輸入商社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
765億円
営業利益
27億円
営業利益率
3.5%
純利益
13億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
コーヒー 飲料製品230億円30.1%
コーヒー 飲料原料190億円24.8%
加工食品91億円11.9%
農産76億円9.9%
水産71億円9.3%
調理冷食57億円7.5%
海外50億円6.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01コーヒー・茶類主力

コーヒー生豆の輸入販売を中心に、レギュラーコーヒー、インスタントコーヒー、紅茶などの茶類を全国の焙煎業者や業務用問屋に供給。アライドコーヒーロースターズでは焙煎・加工も手掛ける。

主な製品・サービス5
コーヒー生豆
世界各地から輸入したコーヒー豆を焙煎業者等に販売する。
レギュラーコーヒー
焙煎済みのコーヒー豆や粉状の製品。
インスタントコーヒー
手軽に楽しめるインスタントタイプのコーヒー。
紅茶等茶類
紅茶やその他の茶類を輸入・販売する。
コーヒー関連器具・備品
コーヒー抽出器具やカップなどの関連用品。

02食品加工・外食準主力

瓶・缶詰、調味料、小麦加工品、乳製品、油脂、酒類などの食品を輸入・販売。飲料メーカーや食品加工メーカー、外食チェーン等に供給する。

主な製品・サービス6
瓶・缶詰
果物や惣菜などの缶詰・瓶詰製品。
調味料
ソースやドレッシングなどの調味料。
小麦加工品
小麦粉やパスタなどの加工品。
乳製品
チーズやバターなどの乳製品。
油脂
食用油や業務用油脂。
酒類
ワインやビールなどの酒類。

03農産品副次

生鮮野菜、野菜缶詰、塩蔵野菜などの農産品を輸入し、食品加工メーカーや外食チェーン等に販売する。

主な製品・サービス3
生鮮野菜
輸入した生鮮野菜を販売する。
野菜缶詰
カット野菜やトマト缶などの缶詰製品。
塩蔵野菜
塩漬けにした野菜を販売する。

04海外市場副次

中国、タイ、インド、英国などに子会社を設立し、コーヒーや食品、紅茶などを現地で販売・製造。海外市場への販路拡大を図る。

主な製品・サービス2
食品販売
海外子会社を通じてコーヒーや食品を現地販売する。
紅茶製品製造
インド子会社で紅茶製品の製造販売を行う。

製品と技術

コーヒー生豆から焙煎製品までの一貫供給

中核製品はコーヒー生豆。主にブラジルなど生産国から輸入し、全国の焙煎業者・飲料メーカーに販売する。2026年3月期のコーヒー飲料原料売上は前年比33.6%増加。子会社アライドコーヒーロースターズが焙煎を担い、同社の年間焙煎数量は約17,880トン(2026年3月期)。工業用(缶コーヒー等)・家庭用(包装豆)の両方を手掛け、価格改定を進めた結果、コーヒー飲料製品売上は同43.3%増。近年はカフェインレスコーヒーの需要拡大に対応し、輸入量は過去最高を記録。工場はFSSC22000認証を取得し、食品安全体制を強化している。

業務用食材と水産品の拡充

食品事業では加工食品、水産、調理冷食の3分野を展開。加工食品ではトマト原料(メーカー向け)や外食向け中国産ポテトの冷凍品が主力。水産ではエビの量販店向け販売が好調だが、回転寿司チェーンのメニューカットで外食向けは減少。タコはたこ焼き用原料が堅調。調理冷食では量販店向け新規商材が伸びたが、ロースト製品の終売で減収。全体では売上高219億円(前年比2.2%減)ながら、低採算品の見直しにより売上総利益は9.0%増加した。メーカー商品では商流変更の影響を受けている。

農産品の国産・輸入連携

農産事業は生鮮野菜と農産加工品を扱う。生鮮野菜では中国産玉ねぎ・人参を量販店チェーン向けに新規販売し、売上増に貢献。農産加工品では外食チェーン向け牛蒡加工品の新規取引や、回転寿司チェーン向け甘酢しょうがスライスが好調。一方、唐辛子は主力顧客の在庫調整で販売減少。同事業の売上高は75.8億円(前年比5.4%増)。ミッションとして「安全安心かつサステナブルな農産物」を掲げ、循環型農業やGHG削減に配慮した商品開発を進める。

紅茶と茶類の多様なラインアップ

紅茶原料は創業当初からの取扱品目。インド子会社A.Tosh Ishimitsu Beverages Indiaで紅茶製品を製造販売する。国内では工業用RTD(ペットボトル飲料)向け茶葉が主要市場。2025年度は猛暑でアイスティー・麦茶需要が増加。抹茶のスポット販売も行い、飲料原料全体では需要変動の影響を受けるが、海外子会社との連携で調達力を強化。家庭用市場は数量減ながら値上げ浸透で金額は増加。サステナビリティの観点から、生産国との長期パートナーシップによる安定調達を重視する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

電子部品卸で増収、営利率は低水準

石光商事は電子部品・デバイスの卸売を主力とし、売上高620億円から765億円へ拡大。同業のリョーサン菱洋、高千穂交易と競合。営業利益率は2.46%→3.53%と低水準ながら改善。半導体需要の恩恵を受けているが、在庫リスクや市況変動に弱く、粗利率の低い卸売ビジネスの構造的課題を抱える。

強み

  • 売上高が前期比約4.8%増、さらに次期17.7%増と拡大。
  • 電子部品卸で長年の取引基盤と顧客網を持つ。
  • 半導体市況回復が追い風となり、需要増加。
  • 自己資本比率が高く、財務体質は安定。

課題

  • 営業利益率3.5%と低く、価格競争に弱い。
  • 電子部品の需給変動により在庫評価損のリスク。
  • 半導体市況の悪化が業績に直結する脆弱性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字が石光商事

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19818大丸エナウィン125億円12.4倍
28104クワザワホールディングス119億円9.9倍
32689オルバヘルスケアホールディングス118億円10.1倍
47435ナ・デックス112億円15.6倍
53562No.1110億円15.1倍
62750石光商事108億円8.3倍
77444ハリマ共和物産107億円7.0倍
87698アイスコ106億円29.2倍
93173Cominix104億円14.7倍
103320クロスプラス101億円5.6倍
113079ディーブイエックス100億円43.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

コーヒー生豆商社としての創業と全国展開(1951~1970年)

1951年5月、石光季男が神戸市に株式会社石光季男商店を設立。当時はコーヒー生豆の輸入が統制下にあり、関税35%の環境で国内商社から仕入れ、全国の中小焙煎業者に販売した。1953年に東京出張所を開設し関東市場に進出。1957年には酒類販売免許を取得し洋酒取引を開始。1963年7月に社名を石光商事に変更し、東京出張所を支店に昇格。1964年4月には福岡に支店を開設、九州地区の販売網を強化した。1970年には福岡支店ビルを新築し、名古屋営業所も開設するなど、主要都市への拠点整備を進めた。

公害問題を機に焙煎子会社を設立した1970年代

1970年代、コーヒー焙煎に伴う公害問題が顕在化。中小焙煎業者の合理化が急務となり、1972年9月、関東地区の取引先と共同出資で東京アライドコーヒーロースターズを設立。続いて1973年11月には関西地区で関西アライドコーヒーロースターズを設立。これにより焙煎工程を集約し、環境負荷を低減した。同時期、名古屋営業所を支店に昇格(1972年12月)、1976年には札幌営業所、1978年には北九州営業所を開設し、北海道から九州までの全国販売網を完成させた。1991年に北九州営業所を福岡支店に統合し、効率化を図った。

震災からの復興と子会社化による拡大(1995~2010年)

1995年1月の阪神・淡路大震災で本社隣接の物流センターが倒壊。約2年後の1997年6月、大阪市西淀川区に新物流センターを開設し、流通機能を再建。1999年1月には本社ビルを新築移転し、同年11月にユーエスフーズを買収・子会社化。これにより自家焙煎喫茶店向け小口販売チャネルを獲得した。2002年11月に日本証券業協会に店頭登録、2004年12月にジャスダック上場。2010年10月には大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に移行し、資本市場での基盤を固めた。

海外事業部門の新設とアジア拠点の構築(2011~2020年)

2011年4月、輸出・三国間貿易・海外事業開拓を専門とする海外事業部門を新設。翌2012年2月、中国に石光商貿(上海)を設立し、現地販売を開始。2013年1月にはタイにTHAI ISHIMITSUを設立、東南アジア市場に参入。2019年1月にはインドに紅茶製造子会社を設立し、製品ラインナップを拡充した。並行して国内拠点も強化し、2011年2月に東京支店を品川区へ移転、同年3月には関西アライドの大阪工場を物流センター内に開設。2020年3月には従来持分法適用関連会社だった東京アライドを連結子会社化し、焙煎事業の経営統制を強化した。

グループ再編と新中期経営計画への移行(2020年以降)

2020年以降、グループ構造の整理が進む。2024年10月、東京アライドと関西アライドが合併し、アライドコーヒーロースターズが発足。焙煎能力と品質管理体制を統合し、FSSC22000認証を大阪・神戸両工場で取得した。同年4月には東京証券取引所の市場区分見直しに伴いスタンダード市場へ移行。2025年7月には名古屋支店を中区に移転し、営業拠点を刷新。2023年度から開始した中期経営計画「SHINE2027」では、GHG削減と社会課題解決型商品の開発を掲げ、利益成長と持続可能性の両立を目指す。

年表42件を開く

1950年代

  • 1951年5月石光季男が神戸市葺合区(現 神戸市中央区)に㈱石光季男商店を設立、コーヒー生豆・紅茶原料の取扱開始。コーヒー生豆輸入統制下(関税35%)で、国内商社よりコーヒー生豆を仕入れ、全国の中小コーヒー焙煎業者に販売。
  • 1953年3月関東以北の販売強化のため、東京都千代田区に東京出張所開設。
  • 1957年10月酒類販売免許取得、洋酒の取引開始。

1960年代

  • 1963年7月社名を「石光商事㈱」と変更し、東京出張所を東京支店に昇格。
  • 1964年4月九州地区販売強化のため、岡崎茂樹商店を吸収し、福岡市東区に福岡支店を開設。
  • 1965年11月東京都大田区に東京支店ビルを新築、移転。
  • 1968年5月東海地区販売強化のため、名古屋市北区に名古屋営業所を開設。

1970年代

  • 1970年7月福岡市博多区に福岡支店ビルを新築、移転。
  • 1970年12月名古屋市北区に名古屋営業所ビルを新築、移転。
  • 1972年9月コーヒー焙煎にかかわる公害問題への対応及び中小焙煎業者の合理化のため、主に関東地区の取引先との共同出資により、東京アライドコーヒーロースターズ㈱を設立。
  • 1972年12月名古屋営業所を名古屋支店に昇格。
  • 1973年11月コーヒー焙煎にかかわる公害問題への対応と中小焙煎業者の合理化のため、関西地区の取引先との共同出資により関西アライドコーヒーロースターズ㈱を設立。
  • 1976年10月北海道地区販売強化のため、札幌市白石区に札幌営業所開設。
  • 1978年2月北九州地区販売強化のため、北九州市小倉北区に北九州営業所開設。

1980年代

  • 1982年7月外食向けイタリア直輸入食材販売開始。
  • 1987年3月本社を神戸市灘区に移転。

1990年代

  • 1990年10月札幌営業所を札幌支店に昇格。
  • 1991年5月札幌市豊平区に札幌支店ビルを新築、移転。
  • 1991年10月M&A合理化のため、北九州営業所を廃止し福岡支店に統合。
  • 1995年1月阪神・淡路大震災により本社隣接の物流センター倒壊。
  • 1997年6月大阪市西淀川区に物流センター開設。
  • 1999年1月本社隣地に本社ビルを新築、移転。
  • 1999年11月M&Aユーエスフーズ㈱(現 連結子会社)を買収、子会社化。

2000年代

  • 2002年11月社団法人日本証券業協会に店頭登録銘柄として登録。
  • 2004年12月上場㈱ジャスダック証券取引所に株式を上場。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場。
  • 2010年10月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2011年2月東京都品川区に東京支店を移転。
  • 2011年3月大阪市西淀川区の物流センター内に関西アライドコーヒーロースターズ㈱大阪工場を開設。
  • 2011年4月輸出に加え、三国間貿易や海外での事業開拓を行う組織として、海外事業部門を新設。
  • 2012年2月中華人民共和国に石光商貿(上海)有限公司(現 連結子会社)を設立。
  • 2013年1月タイ王国にTHAI ISHIMITSU CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2013年12月福岡市博多区内にて福岡支店を移転。
  • 2015年6月関西アライドコーヒーロースターズ㈱大阪工場がFSSC22000を取得。
  • 2019年1月インド共和国にA.Tosh Ishimitsu Beverages India Private Limited(現 連結子会社)を設立。
  • 2019年8月札幌市中央区に札幌支店を移転。

2020年代

  • 2020年3月M&A持分法適用関連会社であった東京アライドコーヒーロースターズ㈱を連結子会社化。
  • 2020年6月関西アライドコーヒーロースターズ㈱神戸工場がFSSC22000を取得。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ市場からスタンダード市場へ移行。
  • 2024年10月M&A東京アライドコーヒーロースターズ㈱と関西アライドコーヒーロースターズ㈱の合併により商号をアライドコーヒーロースターズ㈱(現 連結子会社)に変更。
  • 2025年7月名古屋市中区に名古屋支店を移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    中期経営計画SHINE2027の推進

    2026年3月期からスタートした新たな中期経営計画「SHINE2027」に基づき、変革と実践を掲げ、経済的価値と社会的価値の追求を目指す。GHG削減と企業成長の両立、社会的課題解決のビジネス化等に取り組む。

  2. 02

    持続可能なサプライチェーンの構築

    コーヒー・茶類、食品、農産、海外の各事業において、生産国とのパートナーシップ強化、サステナブル商品の拡充、環境負荷低減(GHG削減、食品ロス削減、脱プラ)を進め、社会課題解決型の商品開発に注力する。

  3. 03

    高収益モデルへの事業構造転換

    食品事業では卸売依存から直販モデルへ転換し、低収益商品を見直し高収益商品の比率を高める。観光・インバウンドや海外輸出等の成長市場へのシフトを進め、人手不足解消に資する商品開発も行う。

  4. 04

    利益の絶対額とROEの重視

    親会社株主に帰属する当期純利益の絶対額確保を最も重視し、営業利益及び従業員一人当たり営業利益も注視する。効率化指標としてROEを重視し、安定して適切な水準(目安8%超)を確保する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で476人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は670万円で、9期前と比べて+6.7%平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は12.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月233
2018年3月237
2019年3月62840.712.6270
2020年3月58840.911.4401
2021年3月59140.912.2412
2022年3月62942.112.6436
2023年3月60742.312.8461
2024年3月63442.612.7482
2025年3月64442.812.6493325
2026年3月67043.212.2476567

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率22.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 3 / 海外 2、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
関係会社貸与設備 — 大阪市西淀川区1,264百万円
横浜工場 — 横浜市 都筑区1,058百万円
東京工場 — 東京都 大田区530百万円
本社 — 神戸市灘区438百万円
神戸工場 — 神戸市 東灘区379百万円
大阪工場 — 大阪市 西淀川区335百万円
関係会社貸与設備 — 神戸市東灘区247百万円
名古屋支店 — 名古屋市中区17百万円
札幌支店 — 札幌市中央区2百万円
東京支店 — 東京都品川区0百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ユーエスフーズ㈱
    東京都 足立区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    石光商貿(上海)有限公司(注)1、4
    中華人民共和国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    THAI ISHIMITSU CO.,LTD. (注)2
    タイ王国 バンコク市 · 連結子会社
    議決権49.0%
  • 海外
    A.Tosh Ishimitsu Beverages India Private Limited(注)1、2
    インド共和国 コルカタ市 · 連結子会社
    議決権50.0%
  • 国内
    アライドコーヒー ロースターズ㈱(注)1、4
    東京都 大田区 · 連結子会社
    議決権74.6%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は765億円営業利益27億円前期と比べると増収増益で、売上が+17.7%、利益が+68.8%。

売上高
+17.7%
765億円
営業利益
+68.8%
27億円
純利益
+44.4%
13億円
営業利益率
3.5%
前期比 +1.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高781億円765億円
営業利益24億円27億円
純利益17億円13億円
1株あたり配当¥55¥55

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は186億円、営業利益は8億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+25.7%、営業利益は+166.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1450
2024年1Q14832.02
2024年2Q16042.54
2024年3Q16663.62
2024年4Q1462
2025年2Q30241.34
2025年4Q348123.45
2026年2Q368133.56
2026年4Q397143.57
2027年1Q18684.38

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は326億円から765億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は3.5%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
2013年3月3260−1
2014年3月34622
2015年3月359−1−2
2016年3月39644
2017年3月38152
2018年3月38564
インド共和国にA.Tosh Ishimitsu Beverages India Private Limited(現 連結子会社)を設立。
2019年3月38564
持分法適用関連会社であった東京アライドコーヒーロースターズ㈱を連結子会社化。
2020年3月38231
2021年3月40585
2022年3月46785
2023年3月590138
東京アライドコーヒーロースターズ㈱と関西アライドコーヒーロースターズ㈱の合併により商号をアライドコーヒーロースターズ㈱(現 連結子会社)に変更。
2024年3月6201710
2025年3月65016132.59
2026年3月76527223.513

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高765億円のうち、営業利益として残るのは27億円3.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.9%665億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.5%73億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.5%27億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.3pt
3.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.7pt
1.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.8pt
9.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが25億円、投資CFが2億円で、差し引きのフリーCFは27億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は52億円で、売上の0.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月120−151226
2014年3月−1322−1117
2015年3月−1−13−218
2016年3月8−2−3622
2017年3月1−1−5016
2018年3月3−27124
2019年3月14−2−81229
2020年3月3−8−2−536
2021年3月23−3−92047
2022年3月−7−78−1442
2023年3月−13−729−2051
2024年3月38−8−293052
2025年3月−10−1110−2141
2026年3月252−152752

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は398億円。このうち返さなくてよい自己資本が153億円で、自己資本比率は33.8%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1927611638.5
2014年3月1937611738.2
2015年3月1997412536.3
2016年3月2047512935.7
2017年3月1997912038.8
2018年3月2228214036.1
2019年3月2198613338.3
2020年3月26211914331.8
2021年3月27112214935.0
2022年3月30812818032.6
2023年3月36213322929.1
2024年3月36713223531.7
2025年3月39213925331.2
2026年3月39815324633.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
53億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
115億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
85億円
在庫として抱えている分
負債合計
246億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率284社中26位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中252位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
9.9%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.5%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
33.8%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
17.7%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.1%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,353で、1年前と比べて+1.5%過去52週の値幅のなかでは58%の位置にある。

¥1,353-1.7%1ヶ月+6.1%1年+1.5%時価総額108億円
過去52週の値幅
安値¥1,155高値¥1,494

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.3倍
PER (会社予想)5.8倍
PBR0.75倍
配当利回り4.07%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体市況の回復と販売増の持続性がテーマ。強気派は、26/3期の大幅増収(売上高765億円、前年比18%増)と、電子部品需要の回復サイクルを評価。弱気派は、売上高の伸びに比べ利益率が低く(営業利益率3.53%)、電子部品価格の変動や在庫リスクを指摘。PBR0.73倍と割安だが、収益力に疑問がある。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要の回復

    26/3期売上765億円と過去最高水準へ急増見通し。

  • 増収による利益拡大

    固定費負担が軽減され、営業利益率も改善傾向。

  • 割安な株価評価

    PBR0.73倍、PER7.8倍と低く、上昇余地がある。

  • 営業利益16億→27億へ大幅増2026年3月期影響

    FY25実績16億円からFY26予想27億円へ68.8%増、成長顕著

  • PER7.8倍で割安、バリュー株として再評価不定影響

    時価総額101億円、純利益13億円でPER7.8倍、同業比低い

  • PBR0.73倍で解散価値割れ、株主還元期待次回株主総会影響

    純資産138億円に対し時価101億円、自社株買いや増配の余地

  • 売上高650億→765億へ成長、新規取引拡大2026年3月期影響

    FY25比17.7%増、新規顧客開拓や既存深耕が寄与

マイナスに働く材料7
  • 低い利益率体質

    営業利益率3%台と薄利で、市況悪化時に赤字リスク。

  • 在庫リスク

    半導体価格下落時に在庫評価損が発生しやすい。

  • 競争の激化

    大手商社との競合で販売単価の向上が難しい。

  • 外国人持ち株比率2.2%と低く需給薄い継続影響

    海外投資家不在で大口売りに弱い、流動性低い

  • 業績変動大きく、卸売業界の市況リスク不定影響

    営業利益率2.5%→3.5%と低く、景気変動で収益不安定

  • 配当性向低く株主還元不十分継続影響

    配当利回り3.46%は平均程度、利益成長に比べ還元率低い

  • 小規模時価総額101億円、機関投資家対象外継続影響

    大型ファンドの投資基準未満、需給改善期待薄

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益構造の改善度を示す。4%超えが一つの目安。
売上高伸び率
需要回復の持続力を確認。26/3期の18%増が持続可能か。
在庫回転日数
在庫リスクの管理状況を把握。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり55で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは4.07%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥55
1株あたり
配当利回り
4.07%
いまの株価に対して
配当性向
71.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1053.9
2018年3月100.022.4
2019年3月1220.026.6
2020年3月10−16.751.9
2021年3月100.025.1
2022年3月1440.061.6
2023年3月2471.434.4
2024年3月3025.020.7
2025年3月300.038.3
2026年3月4550.071.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥55

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,062人。区分でいちばん多いのは個人・その他70.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が26.1%を占め、残る73.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他72.370.669.869.369.570.0
事業法人15.817.017.017.818.618.3
金融機関9.49.49.59.39.37.8
自己株式3.63.63.53.23.02.8
外国法人1.61.82.22.41.72.2
証券会社0.80.91.51.10.81.7
外国人個人0.20.20.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01マリンフード㈱5.42
02石光商事従業員持株会4.41
03㈱三井住友銀行3.15
04石光輝男2.97
05駒澤孝江2.70
06日米珈琲㈱2.55
07㈱トーホー2.50
08㈱みなと銀行2.43
09丸紅㈱2.40
10石光輝信2.24

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-07-27
    マリンフード株式会社
    新規の大量保有報告
    4.01%
    -1.01pt
  • 2026-07-24
    マリンフード株式会社
    変更報告
    4.02%
    -1.00pt
  • 2026-07-08
    マリンフード株式会社
    変更報告
    4.07%
    -0.95pt
  • 2026-07-08
    マリンフード株式会社
    新規の大量保有報告
    4.02%
    -1.00pt
  • 2026-07-01
    マリンフード株式会社
    新規の大量保有報告
    4.07%
    -1.00pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1089%、1株純資産は14期で+80%。直近期のROEは9.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−1796033.1
2014年3月219582.215.756.7
2015年3月−20936
2016年3月509435.37.541.1
2017年3月269992.614.253.9
2018年3月571,0415.610.222.4
2019年3月541,0905.08.126.6
2020年3月131,0831.228.851.9
2021年3月611,2315.37.225.1
2022年3月691,3055.47.461.6
2023年3月1031,3627.77.034.4
2024年3月1361,5019.58.520.7
2025年3月1151,5767.47.538.3
2026年3月1631,7329.97.771.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額140百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
荒川正臣代表取締役社長5018,000
石脇智広取締役5642,000
奥野裕二取締役 管理部管掌兼 品質統括部管掌639,000
早坂めぐみ取締役 BX推進部管掌兼 サステナビリティ 推進室管掌583,000
寺岡康夫取締役 財務経理部管掌兼 経営戦略室管掌6612,000
百瀬則子取締役69
小澤真取締役67
吉川宗利監査役(常勤)688,000
板垣克己監査役73
小島美奈子監査役61
河野安善731,000
北川克史取締役 営業統括管掌49

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)686191210518
社外取締役523235
監査役1121212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容732字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社5社及び関連会社1社により構成されております。主な事業としてコーヒー及び食品の販売を行っており、その事業別の主要品目等は次のとおりであります。 事業別   主要品目等 コーヒー・茶類事業   コーヒー生豆、レギュラーコーヒー、インスタントコーヒー、紅茶等茶類、コーヒー関連器具・備品 食品事業   瓶・缶詰、小麦加工品、調味料、乳製品、油脂、酒類、素材加工品(水産・畜産・農産)、調理加工品 農産事業   生鮮野菜、野菜缶詰、塩蔵野菜、農産加工品 海外事業   上記品目 当社及び関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 当社   上記のすべての品目を海外から輸入又は国内で仕入れ、全国のコーヒー焙煎業者、業務用食品問屋、飲料メーカー、食品加工メーカー、量販店、外食チェーン店等に販売をしております。 ユーエスフーズ㈱   コーヒー生豆を自家焙煎喫茶店等の小口ユーザーに販売をしております。 石光商貿(上海)有限公司   コーヒー及び食品の販売をしております。 THAI ISHIMITSU CO.,LTD.   コーヒー及び食品の販売をしております。 A.Tosh Ishimitsu Beverages India Private Limited   紅茶製品の製造販売をしております。 アライドコーヒーロースターズ㈱   コーヒー生豆の焙煎及びレギュラーコーヒー・インスタントコーヒーの加工・販売をしております。 Atariya-Ishimitsu UK Limited   傘下にある英国子会社の統括をしております。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題10,248字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループはコーヒー等の飲料及び食品の専門商社として主に業務用の分野で事業を行っております。経営理念「ともに考え、ともに働き、ともに栄えよう」のもと、事業活動のミッションとして「世界の食の幸せに貢献する」ことを掲げております。当社グループは1906年創業と、歴史の長い会社が多い我が国にあっても比較的長い業歴を有しておりますが、更に業歴を伸ばし「永く続く会社となること」に重点を置いております。その必要条件として以下を規定しております。 ・社会に必要とされ続ける会社であること 社会と同じ方向を向いて事業を行うこと、利益とともに社会貢献にもしっかり取り組むこと ・顧客、取引先に必要とされ続ける会社であること 価値を共有するパートナーから信頼され、頼りにされ、よい顧客、よい取引先であり続けること ・株主に必要とされ続ける会社であること ガバナンスを強化し、適切な情報発信と還元を通じて株主から評価され、満足し続けていただくこと ・従業員に必要とされ続ける会社であること 従業員に適切に報いるだけでなく、働きやすさ、働きがいを追求し、従業員に愛され希望が宿る職場であり続けること ・変化に対応し続ける会社であること 変化に対する感度を高め、変化に対し常にしなやかに対応できる会社であり続けること ・利益を安定的かつ継続して出し続ける会社であること 社会や環境に配慮しながら事業や取扱商品の新陳代謝をすすめ、労働生産性・資本生産性の向上を追求し続けること、適切な事業ポートフォリオの構築を追求し続けること そしてこれらの必要条件の充足を着実に進めていくため、継続的に新たな「商売の仕組み」「経営の仕組み」「人事の仕組み」「働き方の仕組み」の確立や改革改善等、様々な「仕組み化」を進めております。 また、当社グループは2023年3月期よりスタートさせている中期経営計画「SHINE2024」をもとに、GHG(温室効果ガス)を削減しながらの企業成長や、社会的課題解決のビジネス化等の土台作りに取り組み、当連結会計年度からは新たな中期経営計画「SHINE2027」をもとに変革と実践を掲げ、一層の経済的価値・社会的価値の追求を目指しております。 当社の事業はコーヒー・茶類事業、食品事業、農産事業、海外事業の4つに分類され、それぞれの取り組みは以下のとおりであります。 ① コーヒー・茶類事業 コーヒーや茶類の輸出入、加工、販売を通じて「1杯の幸せ」をつくり、消費者の皆様にお届けしていきます。原料となる作物の特性上、発展途上国との関わりが深く、長期間のパートナーシップの構築により、安定した雇用や技術の向上、生活の改善に貢献するとともに、生産国と共同で引き続きGHG(温室効果ガス)削減を中心とした社会課題解決に向けて取り組んでまいります。 ② 食品事業 日本国内外で開発する業務用や中食等の食材の販売により「食の豊かさ」を支えていきます。様々な社会問題(GHG(温室効果ガス)問題・人手不足等)と向き合いながら当社グループの財産であるサプライチェーンとの繋がりを大事に社会課題解決に向けて取り組んでまいります。 ③ 農産事業 「安全安心かつサステナブルな農産物で、世界のステークホルダーの幸せに貢献する。」をミッションとし、専門性を持って付加価値のある海外及び国内の生鮮野菜と加工野菜の安定供給に努めると同時に、カントリーリスクを考慮した新規仕入先の開拓の他、雇用の創出、循環型農業の推進、環境や生態系への配慮、GHG(温室効果ガス)削減等、社会課題を解決する商品の開発にも注力していきます。 ④ 海外事業 日本の誇るべき伝統文化と技術を「食」を通じて、多様化する世界の消費者ニーズに寄り添いながら広めていきます。また、海外グループ会社とのシナジーを活用することで、世界の食文化の発展に貢献していきます。 (2) 経営環境 ① 企業構造 当社グループの企業構造については第1 企業の概況、3 事業の内容の事業系統図のとおりであります。 ② 市場環境 コーヒー・茶類事業、食品事業、農産事業、海外事業それぞれの市場環境・顧客動向は以下のとおりであります。 1)コーヒー・茶類事業 2025年度は、国際コーヒー相場が引き続き乱高下を見せ、史上最高値を更新しました。我が国のコーヒー輸入量は微増したものの、国内消費量は微減となりました。世界的にはコーヒー消費量の増加が継続しており、特に当社海外グループ企業の所在地である中国でのコーヒーの消費量は拡大するなど、新たな需要の広がりがみられます。 我が国のレギュラーコーヒー市場においては、訪日外国人旅行客数が過去最高を記録し、日本の喫茶文化への関心が高まりました。また、大阪・関西万博には延べ2,500万人超が来場し、各国のコーヒー文化への注目も集まりました。一方、米国の関税政策や円安に伴うコスト上昇により、各社が断続的な価格改定を余儀なくされる状況となっています。 サステナブルコーヒーへの関心は引き続き高まっており、温室効果ガス排出抑制に向けた焙煎技術の革新、再生可能エネルギーの活用、物流効率化などの取り組みが業界全体で拡大しました。また、健康意識の高まりを背景にカフェインレスコーヒーへの需要も引き続き旺盛であり、輸入量は過去最高を記録しました。 茶類市場に関しまして、家庭用品の市場につきましては数量ベースでは減少しているものの、市場に値上げが浸透し金額ベースでは増加しています。当社の主要な市場である工業用市場においてはRTD(Ready-to-Drink)のペットボトル飲料が大半を占めております。昨年度と同様に2025年度においても、大手メーカーの積極的なマーケティング及び夏の猛暑によりアイスティー需要が増加し、また麦茶飲料にも伸長が見られました。 2)食品事業 食品業界は、原材料高騰の常態化と国内市場縮小という構造的課題に直面しつつ、健康志向の深化(食物繊維・多様性重視)と持続可能性、インスタント食品等の簡便食品の進化が主要トレンドとなりつつあります。その中で原材料上昇・人口減少・物流コスト急騰(人件費・輸送費)で従来の商売自体を再考しました。また、卸売依存脱却から高収益な直販モデルへ転換し利益率の低い商品についても見直しを行いました。 現在当社グループは「観光・インバウンド」「海外輸出」などの成長市場へのシフトを迫られております。これらの領域は、高収益な直販モデルへの転換を可能にし、卸売依存からの脱却を促す意味があり、改めて商売の中身を見直す一年となりました。 また2024年物流問題にもなったドライバー不足・時間外規制で人件費・輸送費急騰により物流コストの上昇もあり従来の取引自体を見直すタイミングとなりました。他社との差別化をはかる意味で当連結会計年度からはサステナブル商品(各種認証を得た商品)の取り扱いを増やし、特に水産商品はBAP認証取得の工場との取組強化を進め対象商品の販売比率を増やしました。人手不足解消にも着目し調理場・バックヤードの労働軽減ができる商品の開発も進めました。GHG(温室効果ガス)削減・食品ロス削減・脱プラ推進と環境問題にも取り組み、社会課題解決型の商品開発も進めました。 今後の課題としてコスト高に対応し低収益商品の見直しを進め、高収益商品の比率を増やしながら新ジャンルにも挑戦した商品作りを進めてまいります。 3)農産事業 近年、過去には見られなかった天候不順が頻発し、その影響によって輸入品や生鮮野菜の相場が大きく変動しています。このような状況下で、安定した供給や価格の維持を図るため、国産品から輸入品へとシフトする動きが多く見られるようになりました。また、米価格の高騰によりレトルト食品や冷凍食品の需要が減少し、全体的な物価高が続いていることから、従来の野菜加工品以外での新たな提案も必要になっております。そのような中で、社会課題解決型の商品開発は今後ニーズが高まる分野であり、特に注力が求められます。環境や経済、生産者の安定につながる商品の提案を通じて、持続可能な社会を目指す取り組みが一層重要となっております。 4)海外事業 2025年度の事業環境は、各国における通商環境の変化、環境への対応や安全性に関する規制強化、世界的な物価高の継続や主食である米価格の変動などが重なり、先行き不透明な状況が継続しました。こうした中、農林水産省が2026年2月3日に公表している2025年の日本の農林水産物・食品の輸出額は1兆7005億円となり、前年比12.8%の増加と過去最高を更新しましたが、この伸びには円安進行や世界的なインフレを背景とした輸出単価上昇の影響も含まれており、実質的な需要拡大については、国・地域や品目ごとに濃淡があるものとみられます。 このような環境下においても、日本食に対する海外での認知度は着実に高まっており、調味料など日常的に使用される商品群の定着が進みました。また、健康志向の高まりや日本文化への関心を背景に、抹茶関連商品の需要拡大など、新たな市場トレンドも見られました。さらに、多くの国・地域では物価上昇を背景とした節約志向の高まりにより消費行動に変化が生じ、外食から小売・テイクアウト・デリバリーへのシフトが進行し、簡便性や保存性へのニーズの高まりから、冷凍食品市場も拡大傾向となりました。 ③ 競合の状況 当社グループの事業について、グループ会社のコーヒー・飲料関連の焙煎・加工工場を除き総じて比較的少額の資本により新規参入、あるいは川上・川下からの参入が可能であると目され、事実、相応の競合は存在しております。しかしながら事業遂行にあたっては、かなり高度な専門知識や経験に基づくノウハウ、顧客・取引先との相互の信頼関係が伴わなければならず、当社グループはそうしたソフト面の知見や基盤をもとに競争優位を保っております。コーヒー・茶類事業、食品事業、農産事業、海外事業それぞれの競争優位のポイントは以下のとおりであります。 1)コーヒー・茶類事業 ・原料、加工技術、品質管理等に関して、業界をリードする広範で深い知見、諸資格を有する人材の豊富さと、こだわりの原料から加工までお客様のニーズに合わせた商品価値創造力 ・原料の生産者・輸出業者と長年かけて構築したパートナーシップとそれからもたらされる最新の情報や付加価値の創造力と提案力 ・海外拠点(中国、タイ、インド、英国)との連携による、多角的な視点と世界的な販売網 ・グループ会社が有する東西の焙煎工場機能 ・コーヒーや紅茶の商品特性からGHG(温室効果ガス)削減や多様性、生産国とともに生きるための社会課題解決型商品の提案とサステナブルな取り組みとその価値の提供 2)食品事業 ・食品原料、製品、それらの加工技術、品質管理等に関する広範で深い知見 ・国内外の多数のサプライチェーンとの繋がり 3)農産事業 ・商品ごとの高度な専門性を有した担当者による知見と対応力 ・供給元との密接な連携により確立された、安定的な供給網 4)海外事業 ・「日本食」に関する深く広範な知識と、国内外サプライヤーとの厚い信頼関係 ・輸出先国の輸入食品管理に係る諸規制や流通制度に関する情報、輸出に係る貿易知識 ④ 法改正その他 当社グループは、事業の遂行にあたって、品質・衛生・表示面について我が国の食品衛生法、JAS法及び食品表示法等を遵守しております。加えて海外との取引が盛んな当社は、輸出入を行う商品に関し対象国の法的規制も受けており、各国で法令の変更や新たな法令の施行等があった場合には、それを適切に受け入れ遵守していく必要があります。その上、我が国と輸出入先の国とで食品衛生等に関する基準が異なる場合には、そのどちらをも充足するように対応していくことが求められております。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 ① 利益の絶対金額(当期純利益及び営業利益) 当社グループは、ステークホルダーとの双方向での実りある関係の維持・発展、すなわち[a]顧客に提供する商品について満足をいただき収入を得る、[b]取引先に仕入れた商品や受けたサービスの対価を支払う、[c]従業員に適切に報い安心して働いてもらう、[d]金融機関等に対しサービスに応じた金利、手数料を支払う、[e]国・地方政府にきちんと税金を納める、[f]株主に配当等により適切に報いる、の関係の均衡の取れた拡大を経営の根幹に置き、それに基づく様々な事業活動と直接的にリンクする利益(親会社株主に帰属する当期純利益)の絶対額確保を最も重視しております。また事業面でその利益を特に大きく左右するものとして営業利益をキーとして捉え、その絶対金額及びその従業員1人当たり金額も注視しております。 ② 自己資本当期純利益率(ROE) 当社グループは、効率化指標として自己資本当期純利益率(ROE)を重視しております。 自己資本当期純利益率の最近の状況は次のとおりであります。 回次   第72期   第73期   第74期   第75期   第76期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 自己資本当期純利益率(%)   5.45   7.70   9.48   7.45   9.87 (注)自己資本 = 純資産合計-新株予約権-非支配株主持分、期首・期末の平均により計算 我が国では広く自己資本当期純利益率8%が一つの基準とされております。当社グループは長らくその水準に達しておりませんでしたが、徐々に改善が図られました。前連結会計年度は8%を下回りましたが、当連結会計年度はクリアしております。引き続き安定して適切な水準を確保できるよう運営してまいります。 なお近時我が国において株価純資産倍率(PBR)が1倍を下回る会社が多く存在し、改善への取り組みの必要性が指摘されております。当社グループも残念ながら1倍を下回っております。PBRは本項のROEと株価収益率(PER)の積によって表され、当社グループのPBRとPERの最近の状況は次のとおりであります。 回次   第72期   第73期   第74期   第75期   第76期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 株価純資産倍率(倍)   0.42   0.56   0.84   0.58   0.78 株価収益率(倍)   7.72   7.28   8.83   7.76   7.89 (注)純資産は上記の自己資本で、発行済株式数を8,000千株として計算 すなわちROEの改善はPBR引き上げのための重要なファクターであると認識され、当社グループは業績向上の取り組み、IR活動の強化と適切な株主還元等により、ROEとPBRの両方の漸次引上げを図るよう努めてまいりました。しかしながら、当初目標として掲げていた数値には届かず、引き続き改善に向けて努めてまいります。 またROEが「売上高当期純利益率」と「売上高に対する総資産の回転率」と「自己資本比率の逆数」の積に分解されることはよく知られているところです。「売上高に対する総資産の回転率」の改善を構造的な課題として中長期的に取り組み、短期的には売上高に対する各利益の比率に焦点を当て、特に次項の売上高営業利益率の引き上げを図るべく、事業の見直しや刷新を進めております。 ③ 売上高営業利益率 売上高営業利益率の最近の状況は次のとおりであります。 回次   第72期   第73期   第74期   第75期   第76期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 売上高営業利益率(%)   1.49   2.23   2.67   2.40   3.54 当社グループは、自己資本当期純利益率の構成要素である総資産回転率や自己資本比率の過去の実績と実効税率等をもとに自己資本当期純利益率8%を達成するために必要な売上高営業利益率を概ね2.5%以上と算定し、事業全体としてこの2.5%を平均的・安定的にクリアすることを目標にしております。前連結会計年度はその目安を下回りましたが、当連結会計年度はグループ会社において、工業用製品及び家庭用製品において販売先の新規開拓が進み、加えてコーヒー相場高騰に伴う原材料価格の上昇を踏まえた適正価格への見直し及び低利益商品の見直しを進めたこと等により、営業利益率が大きく上昇いたしました。 ④ 投下資本利益率(ROIC) 当社グループでは、投資効率と価値創出の程度を把握するための指標として、ROICを用いております。ROICの重要性は以下2点にあります。 ・投資効率の評価: ROICは、全ての投資資本(短期・長期の負債と自己資本)がどの程度効果的に使用されているかを評価するのに役立ちます。つまり、企業が投資した資本に対してどの程度のリターンを生み出しているかを示します。これは企業の資本配分の効率性を評価する上で非常に重要な指標となります。 ・資本コストとの比較: ROICと資本コスト(WACC:加重平均資本コスト)を比較することで、企業が投資家から調達した資本のコストを上回るリターンを生み出しているかどうかを評価することができます。ROICが資本コストを上回っている場合、それは企業が投資家の期待を上回るリターンを生み出し、企業価値を創出していると解釈できます。 ROICは、全ての資本(負債と自己資本)をどの程度効率的に利益に変換できているかを示します。当社はこれらの数値を向上させることで、投資家に対するリターンを最大化し、企業価値を向上させることを目指しています。 事業によって使用する資本は異なり、前項の売上高営業利益率をそれぞれの事業の目標として一律に適用するのは必ずしも適切でないため、今後はROICをもとに的確に事業ポートフォリオマネジメントを行い、投資及び経営資源配分の最適化に繋げてまいります。 なお、全社の投下資本利益率の最近の状況は次のとおりであります。 回次   第72期   第73期   第74期   第75期   第76期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 投下資本利益率(%)   2.67   4.40   5.08   4.58   7.62 WACC(%)   3.91   3.65   3.62   3.85   4.05 (注)投下資本利益率の分子は営業利益×(1-実効税率)で、実効税率は30.5%とし、分母は期首・期末の平均で計算 WACCの計算に当たり、暫定的に負債コスト=1.25~2.00% 株主資本コスト(自社及び類似業種他社のCAPMをもとに、証券会社等の意見を参考に算定)=6.5% 以上のように、当社グループは株主資本コストと負債コストを織り込んで投下資本利益率をウォッチしながら、経営効率の向上を目指しております。 ⑤ 運転資本関連項目の回転期間 当社グループは、グループ会社にコーヒー・飲料関連の加工工場を有しておりますが、主たる事業は商社として卸売業であり、健全にキャッシュフローを回していくとの観点で棚卸資産、売上債権等、運転資本関連項目の回転期間を重視しております。これは前項の投下資本利益率にも影響を与えるものであります。 (4) 中期経営計画について 当社グループは、2030年のありたい姿「日本が認めるいい食品企業グループ」を目指し、3年×3回のサイクルで中期経営計画「SHINE」を推進しております。2023年3月期よりスタートさせた「SHINE2024」ではビジネス・ガバナンス・エンゲージメント向上の各土台作りのフェーズとしてROIC経営、GHG(温室効果ガス)の削減と社会課題解決型商品の開発に重点を置いた事業拡大、社内体制強化に積極的に取り組みました。 当連結会計年度からは新たに「SHINE2027」をスタートさせ、変革と実践をテーマに「SHINE2024」で掲げたビジネス・ガバナンス・エンゲージメント向上の各土台を実践へと移し、成長投資やGHG(温室効果ガス)の削減及び社会課題解決型商品の開発、並びに社内体制の強化を一層加速させています。 当連結会計年度においては、グループ会社においてコーヒー相場の高騰に伴う原材料価格の上昇を踏まえた適正価格への見直しを進めるとともに、家庭用分野におけるコーヒー製品の販売が好調に推移したこと、加えて低利益商品の見直しを進めたこと等により、業績は順調に拡大いたしました。その結果、「SHINE2027」の初年度業績の動向及び当社グループを取り巻く事業環境が、当初の計画策定時から大きく変化していることを踏まえ、中期経営計画「SHINE2027」の数値目標について見直しを行うことといたしました。今後も、重点施策を継続しつつ、中期経営計画で掲げる財務指標の達成を目指し、経営基盤の一層の強化のもと、さらなる企業価値の向上に努めてまいります。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、課題認識として、2010年代まで長きにわたり売上高及び利益が大きく成長しない状況が続いておりました。それは食品という我が国国内においては成熟した商品を取扱っていることに由来するものと考えられます。とは言え、我が国の食品業界において急成長を遂げている会社は存在しており、当社グループといたしましても、「永く続く」とともに成長の必要性を十二分に認識しております。その成長に関しましては、次の3点をテーマに取り組んでまいります。 ・既存事業の枠組みのもとでヒット商品を生み出し、それを核に新規事業を発展させること ・成長余地のある海外事業を拡大させていくこと ・取扱商品に関し、GHG(温室効果ガス)削減等、プロセスやストーリーを含めた付加価値を創っていくこと 上記以外にも、ブルーオーシャンである新規事業分野への進出や、M&Aの積極的な推進も選択肢として挙げられます。しかしながら前者は、市場の真の見極めが難しく、また、当社グループが培ってきた既存の知見や強みを活かせる分野でなければ、著しくリスクが高いものと思料しております。また後者は、あくまでも目的でなく手段の一つであるとの認識のもとに選別的に展開することとしております。 そうしたことから当社グループの今後の成長路線のためのテーマとして、上記の3つをまずは優先させております。 このような企業成長と歩調を合わせる形で、当社グループは収益体質の強化、企業としてのより一層の健全化にも取り組んでまいります。今後の経営環境につきましては、国内景気は緩やかな回復基調で推移することが期待される一方、米国政策の動向等に起因する海外景気の下振れリスクや、中東情勢の長期化に伴う資源・エネルギー価格の変動等、先行き不透明な状況が続くことが予想されております。 そうしたなか、当社グループは、ミッションとして「世界の食の幸せに貢献する」を掲げ、永く続く会社=200年企業を目指しております。当社グループは当連結会計年度から中期経営計画「SHINE2027」(3ヶ年計画)をスタートさせ、「変革と実践」をテーマに、ROICをもとにした事業・商品の見直しと今後の成長を見据えた必要投資、GHG(温室効果ガス)の削減と社会課題解決型商品の開発等に重点を置いた事業拡大、社内体制強化に積極的に取り組んでおります。今後も引き続き事業の持続的成長を目指すため、以下を課題として挙げ、対処してまいります。 ① ビジネスモデル変革 ・高利益率商品へのシフト ・今後の成長に向けた必要投資(特にグループ会社) ・グローバル展開の加速 ・デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進 ・社会課題解決型商品の拡大 ・GHG排出削減を踏まえた商品力強化 ② 人財育成体制の再構築、エンゲージメント向上 ・多様な人財の活躍による組織的人財力強化 ・継続的な賃金ベースアップに向けた諸改革 ・教育・研修費の適正化 ・労働生産性の指標化 ・企業風土の刷新…「一緒に、夢中に!」取り組む風土作り ・DE&Iの促進…「女性管理職比率の向上」「障がい者雇用率の向上」「男女の賃金格差縮小」 ③ グループ経営深掘 ・グループ全体でのシナジー効果追求、戦略人事推進によるグループ内の人財流動化促進 ・グループ全体でのインフラ統合と効率化の推進
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。また各事項の発生可能性や影響度について、以下の分類を目安に考察を行っております。 [A] 発生の可能性:(イ)高(2~3年の期間に1度以上程度)、(ロ)中(3年~10年の期間に1度以上程度)、(ハ)低(10年以上の期間に1度以上程度) [B] 影響度:(イ)大(売上高換算10%以上又は利益換算30%以上)、(ロ)中(売上高換算5%~10%又は利益換算15%~30%)、(ハ)小(売上高換算5%未満又は利益換算15%未満)、なお影響が表れる様相は売上高、利益といった業績のみならず、財産損失、事業遂行力低下、企業イメージダウン等が考えられますが、すべて業績に引き直して考察しております。 (1) 世界的貿易体制と輸入商品の価格変動が業績に与える影響について 当社グループの根幹事業は商社であり、世界的に開かれた自由度の高い貿易体制が続いていくことが望ましい状況です。また国内向けの事業に関して主に輸入商品を取扱っており、その仕入価格は産地国・調達先国の気候・作柄状況、地場通貨の相場、政情等によって変動する国際商品相場及び為替レートの影響を受けます。このような相場リスクを回避する目的で為替予約取引及びコーヒー先物取引を行い、また、調達先国を複数持つとともに、販売価格への転嫁を行っております。しかしながら、相場の変動が著しく急激あるいは変則的で、リスク回避を含めたコスト上昇分を販売価格に転嫁しきれない場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、リスク回避目的の為替予約取引やコーヒー先物取引の未実現分の評価については繰延ヘッジ損益に計上され、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループのこれまでの業績推移を振り返り、発生の可能性は中、影響度は中と認識しております。近時は主要国間で関税や貿易体制をめぐる議論がかまびすしく、予断を許さない状況ですが、緩みのない高感度の情報収集と注意深い状況観察をもとに経営主導で適切に判断し、迅速な対応を図っております。 (2) ITリスクについて 当社グループは、ITを活用し事業活動を効率的に進めるために、多くのITシステムを運用しています。これらを安全に運用するために権限責任の明確化、チェック体制、外部からの侵入対策、社員教育等情報セキュリティ体制の強化に努めております。しかしながら、サイバー攻撃を含む意図的な行為により、情報の漏洩、消失、各種障害等の影響を受け、信用低下や事業活動が一時的に中断することにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。2024年9月に発生した外部からの不正アクセスによる、一部サーバーが暗号化されるランサムウェア被害では、当社グループが保有する個人情報の漏洩は確認されませんでしたが、事態を真摯に受け止め、セキュリティと監視体制のさらなる強化を実施し再発防止に取り組み、個人情報の管理についても改めて規程による厳重な見直しと運用を行っております。これまでの経験をもとに大事に至る当該リスクの発生の可能性は中、影響度は中と認識しております。引き続ききめ細かく管理し、不測の事態が起きないよう努めてまいります。 (3) サプライチェーンリスクについて 当社グループは、需給バランス、作柄、国際相場等様々な調達リスクや市場の変化に素早く対応できるよう、取扱商品により産地を分散化し安定的に調達できるよう努めております。さらに、サプライチェーン全体においてどこで人権リスクが発生しやすいかを分析・確認することが重要であり予防・低減に努めております。しかしながら、世界的な需給バランスの変化や不作、調達国における法律等の変更や政治的混乱、国際紛争等により商品の大幅な価格上昇や調達量不足が生じた場合やサプライチェーンにおける児童労働、強制労働、外国人労働者の差別等による当社グループの社会的な信用低下により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。途上国・新興国等における人権状況等に鑑み発生の可能性は中、影響度は、当社グループの一部の商品において代替が難しいものが含まれるため中と認識しております。それらの対策として、サプライチェーンにおけるリスクの該否及び対応について確認と継続的な対応改善を図ってまいります。 (4) 地政学的リスクについて 当社グループは、世界各地における政治・社会情勢の不安定化や外交関係の緊張、紛争等に起因する地政学的リスクが継続的に存在していると認識しております。具体的には、米中対立の激化による輸出入制限や関税の引き上げ、ロシア・ウクライナ情勢や中東地域における紛争、台湾海峡を巡る緊張の高まりなどが挙げられます。これらの事象が発生または長期化した場合、原材料やエネルギー価格の高騰、サプライチェーンの分断、物流の混乱等が生じ、事業活動に支障をきたす可能性があります。これまでの経験をもとに大事に至る当該リスクの発生の可能性は中、影響度は中と認識しております。引き続き、国際情勢の継続的なモニタリング、サプライチェーンの強化を図ること等の対策を講じることで、著しい影響の回避を図ってまいります。 (5) 食の安全について 当社グループは、取扱商品の多くを海外から調達しており、その衛生管理に関し、専門部署による品質チェック、海外製造元に対する監査・指導等を通じ、万全な品質管理体制を敷き、十分な注意を払っておりますが、偶発的な事象等による商品事故や当社グループの取り組み範囲を超えるトラブルが発生した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。不断の管理により未然防止に努めているため、過去においてリスクは最小限に抑えてまいりましたが、食の安全安心の観点から慎重を期し発生の可能性は高、影響度は、当社グループの取扱商品が多岐にわたることから個々の商品としては小と認識しております。引き続き事故に繋がるいかなる兆候も見逃さず、油断なく管理を行ってまいります。 (6) 感染症(パンデミック)のリスクについて 2020年に発生した新型コロナウイルスは世界中に拡散し、人々の社会生活や経済活動を一変させ、当社グループの主力マーケットである食品業界では、特に外食関連において深刻な打撃を与えてきました。 当社グループについて、感染症(パンデミック)に関して想定されている主要なリスクは次の通りであります。 ① 国内外にて需要減少により販売が低下するリスク ② 販売ルートのいずれかで信用面の悪化が生じ連鎖するリスク ③ 生産拠点あるいは物流、サプライチェーンにおいて何らかの支障が生じ、販売用の仕入れ商品の調達が滞るリスク ④ 顧客・取引先と対面商談ができないことによるリスク ⑤ 当社グループのいずれかのユニットで社内感染により業務が停止するリスク ⑥ リモートワークに伴う業務機能の低下、あるいは社員の精神的な不安、ストレス等のリスク ⑦ 金融市場の混乱、あるいは当社グループの不測の業績悪化により資金調達に支障が生じるリスク 例年、インフルエンザ等はありますが、今回の新型コロナウイルスほどのパンデミックは1920年代のスペイン風邪以来と言われており、発生の可能性は低であると認識しております。しかしながら、感染症(パンデミック)が当社グループ商品の需要先の一つである国内外の外食関連に対し厳しい打撃を与える場合の影響度は大と考えられ、中食等影響を受けない分野の営業強化や新しい販売チャンネルの開拓等の必要性を認識し、継続して検討してまいります。 (7) 取引先の信用リスクについて 当社グループでは、国内外の取引先との商取引に伴い発生する売掛債権等の信用リスクが存在します。債権の回収不能という事態を未然に防ぐため、情報収集や与信管理等を徹底し、取引信用保険を付保して、債権の保全策を講じております。また、貸倒懸念債権等特定の債権については、個別に回収可能性を見積り、回収不能見込額を貸倒引当金に計上しております。しかしながら、取引先の予期せぬ事態により信用状況等が大きく悪化した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。ここ約10年来、管理強化に取り組んできた結果、本件リスクが顕在化したことはほとんどありませんが、実際の貸倒引当金の計上事案等を鑑み、発生の可能性は高、影響度は、与信先の分散により小と認識しております。引き続き緻密に管理を行ってまいります。 (8) 物流等のインフラ機能不全の影響について 当社グループは、輸出入取引に係る貿易業務、常温もしくは冷蔵・冷凍保管、運送をそれぞれに強みのある取引先業者に委託し、それらを通じ様々な物流関連のインフラを利用しております。後述する自然災害のケースのみならず、突発的な電力等の供給不足、大規模ネット障害等によりインフラ機能に支障が生じ、その対応のため、一時的に、関連コストの増加を余儀なくされる場合があります。一方で、物流業界の慢性的な人手不足は、将来的に物流コストの上昇を招くものであり、現に当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼしておりますが、物流を担当する専門部署を設置し、物流の最適化を進めており、それをもとに発生の可能性は低、影響度は中と認識しております。 (9) 競合について 当社グループは、専門商社として取扱商品をコーヒー焙煎業者、飲料メーカー、業務用食品問屋、量販店、外食チェーン等へ販売しており、競合他社に対する差別化を図るため主に商品の魅力、特性を訴求しております。今後、消費者の嗜好変化に伴う需要変動、新規参入、販売先の系列化等の影響により競争がさらに激化するような場合には収益性が低下し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。流行商品は変遷し、販売先の事業見直しや合従連衡は起きていますが、大規模なものの発生の可能性は中、影響度は小と認識しております。当社グループの商品開発力、営業力に磨きをかけ、一層の競争優位を図ってまいります。 (10) 人財リスクについて 当社グループにあっては人財が最重要の経営資源であり、新卒及び中途採用を通じて優秀な人財の獲得及び育成に力を入れております。しかしながら、これら優秀な人財の退職や日本国内における少子高齢化に伴う労働人口の減少、産業構造の変化等により人財の確保が計画どおりに遂行できなかった場合、あるいは予見し得なかった突発的な事情により相応に知見・技能を有した人財の手当てが相当期間できなかった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これまでの経験をもとに当該リスクの発生の可能性は中、影響度は小と認識しております。社員エンゲージメントを高めるために、各社員がモチベーションを持ってそれぞれの能力を伸ばしながら安心して働ける環境作り、時代に即した働き方の採用、適切な待遇、加えて緻密で整合性のある事業計画と要員計画の実践、これらを通じ安定した要員体制を保持してまいります。 (11) 海外事業展開について 当社グループは、中長期的な視点で今後の国内需要の伸びに大きな期待をすることは難しいため、漸次、輸出事業の他、販売・製造拠点展開等、投資含め海外事業を拡大させております。それぞれの案件の採算を慎重に検証し、分散を図り、進捗ペースは既存の事業収益と適度なバランスが保たれるようコントロールしておりますが、対象国・地域に関して政治・経済情勢の変化、政策変更の他、自然災害、テロ、争乱等の予期し得ないリスクも存在しております。そうしたリスクの顕在化の程度が著しい場合、あるいは事前想定が困難なイレギュラー要因により計画とのギャップが顕著な場合には、減損の計上等を通じ、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これまでの経験をもとに当該リスクの発生の可能性は中、影響度は海外事業のボリュームが依然小さいため小と認識しております。きめ細かな情報収集と管理により、不測の事態が起きないよう努めてまいります。 (12) 保有資産の減損等のリスクについて 当社グループは、グループ会社にてコーヒー・飲料関連の加工工場を有し、対象事業の維持と拡大を図るため、漸次、機械設備等の増強、保守・更新を行っております。そうした投資案件に関し、金額・内容の妥当性や損益・資金収支の見通し等を慎重に検討の上、金額に応じ取締役会等で決定し、適切に進めております。しかしながら予期せぬ事態の発生により需要が当初予測を大幅に下回った場合、対象資産に係る損益・資金収支に影響を与え、それが高じた際には減損を余儀なくされ、それらにより当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これまでの経験をもとに当該リスクの発生の可能性は低、影響度は中と認識しております。引き続き投資判断を厳正に行うとともに、投資後案件をマネジメントレベルで定期的にレビューすること、保有資産の稼働状況、需要及び損益の先行き見通しを適切に管理することにより、不測の事態が起きないよう努めてまいります。 (13) 有利子負債の依存度について 当社グループは、運転資金及び設備投資資金等を主に金融機関からの借入れにより調達しており、総資産に占める有利子負債の割合が2026年3月決算期で28.5%(有利子負債残高(リース債務を含む)11,339百万円/総資産39,844百万円)といった水準にあります。収益力向上とキャッシュ・フロー重視の経営によりこの水準を引き下げ、金融機関とは円滑、安定的な関係維持を図っておりますが、金融環境の変化により金利が大きく上昇した場合、あるいは金融市場の動揺、当社信用力に係る評価の著しい悪化等で資金調達が制約を受けた場合、調達コストの増加等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これまで本件リスクが顕在化したことはなく、発生の可能性は低、影響度は小と認識しております。引き続き当社グループのバランスシートに万全の注意を払い、金融市場の状況を見ながら、円滑、安定した金融機関取引を継続してまいります。 (14) 気候変動リスクによる影響について 気候変動や地球温暖化の原因とされるGHG(温室効果ガス)削減が世界的に叫ばれるなか、当社グループの主要取扱商品であるコーヒーに関しては、コーヒー豆の生産地が2050年まで半減するという「2050年問題」が注目され、当社グループとしても検討すべきリスクファクターに含めております。また、他の商品についても少なからず気候変動の影響を受けるものと考えられます。本件は長期的に取り組むべきテーマであり、現時点では発生の可能性は低、影響度は小と認識しておりますが、目下、グループ全体としてGHG(温室効果ガス)排出量の合理的な算出に取り組んでおり、さらにScope1・2とScope3に分けそれぞれの具体的な削減に向けた活動を推進しております。同様の観点で、当社グループはSDGsへの取り組みをグループ挙げての方針に掲げており、その一環として、近畿大学との共同により、コーヒーグラウンズ(コーヒー残渣)由来のバイオ燃料によるコーヒーの焙煎(グリーン焙煎)に成功しました。現在、兵庫県小野市に建設中の新工場ではサーキュラーエコノミーシステムを用いたグリーン焙煎機の導入準備を進めており、先行して、神奈川・横浜工場でグリーン焙煎機が本格稼働しております。 (15) 自然災害等による影響について 当社グループでは、自然災害等により事業所や設備の損壊による事業活動の低下や停止等、不測の事態が発生する可能性があるため、リスク管理委員会において対応の整備を図っております。しかしながら、予期せぬ自然災害等により想定を著しく超える事態が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これまでの経験や統計的な判断をもとに大事に至る当該リスクの発生の可能性は低、影響度は小と認識しております。BCP(事業継続計画)の強化を図りながら、想定外に対応するような事前検討・準備を怠りなく行い、きめ細かな状況分析に基づく的確な判断により、著しい影響の回避を図ってまいります。 (16) 需要期の季節集中について 当社グループは、取り扱う商品の中に冬季を中心に需要が高まるものを含んでおります。特に一部の商品は、年末・年初に繁忙期を迎えるため、売上高や利益が増加する傾向があります。そのため、需要期・繁忙期に突発的な自然災害、事変等が発生し、充分な需要を確保できないような事態が発生した場合、年度を通じた業績への影響等により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これまでの経験をもとに大事に至る当該リスクの発生の可能性は低、影響度は小と認識しております。引き続ききめ細かな状況分析に基づく的確な判断により、著しい影響の回避を図ってまいります。 (17) 法的規制等について 当社グループは、事業の遂行にあたって、品質・衛生・表示面について食品衛生法、JAS法及び食品表示法等を遵守しております。しかしながら、海外との取引が盛んな当社は、日本のみならず海外各国の法的規制も受けており、各国で法令の変更や新たな法令の施行等があった場合には、当社グループの事業活動が制限される可能性があります。またこれらにより、各種規制事項を遵守するためのコストが増加し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これまでの経験をもとに大事に至る当該リスクの発生の可能性は低、影響度は小と認識しております。引き続き、きめ細かな状況分析に基づく的確な判断により、不測の事態が起きないよう努めてまいります。 (18) 投資有価証券について 当社グループは、良好な取引関係を維持する目的で一部の取引先企業の株式を保有しております。これらの保有 株式に関し定期的に取引関係、保有メリットが資本コストに見合っているかを精査し、保有の適否を見直すことと しておりますが、景気や市場動向、発行体の信用状況等の急激な変化により保有している有価証券の価格が著しく下落した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これまでの経験をもとに大事に至る当該リスクの発生の可能性は低、影響度は小と認識しております。引き続き、きめ細かな精査と見直しにより、著しい影響の回避を図ってまいります。 (19) 繰延税金資産について 当社グループは、我が国において一般的に通用する会計規則に則り、将来の課税所得を合理的に見積もり、回収可能性を検討した上で繰延税金資産を計上しております。将来の課税所得の見積もり等に大きな変動が生じた場合には、繰延税金資産を取り崩すことにより税金費用が計上され、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これまでの経験をもとに大事に至る当該リスクの発生の可能性は低、影響度は小と認識しております。引き続ききめ細かく管理し、不測の事態が起きないよう努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)8,496字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、景気は緩やかに回復しているものの、中東情勢における影響もあり先行き不透明な状況となっております。 海外に関しては、米国では一部の経済指標に弱さがみられるものの、景気は緩やかに拡大が続いており、欧州でも景気は持ち直しの動きを見せております。一方中国ではサービス消費を中心に景気は持ち直しの動きを見せたものの、再び停滞ないし減速している模様です。 当社グループの主力マーケットである食品業界におきましては、原材料価格や人件費等の高止まりを背景に、幅広い食品での価格改定が続き、依然として厳しい経営環境となっております。一方、外食産業においてはインバウンド需要の回復や客単価の上昇等により、売上高は総じて堅調に推移しております。 当社グループの業績に影響を与える為替相場におきましては、期初1ドルあたり149円台で始まり、その後、日米の金利差や金融政策の方向性を背景としてドル高・円安基調が続き、一時160円近辺まで円安が進行いたしましたが3月末では159円台となりました。 コーヒー業界においては、ニューヨークコーヒー相場は期初に1ポンドあたり389.05セントでスタートし、米国トランプ大統領による関税発動の報道を受けて、投機筋主導の売りが加速し、相場は一時300セントを切るところまで下落しました。 しかし、需給のタイト感が目立つ中で値を戻し、420セント台まで上昇するなど、非常にボラティリティの高い展開が続きました。その後も乱高下が続きましたが、不安定な国際情勢と在庫逼迫リスクがある中、ブラジルでの順調な降雨状況と十分な収穫量の見込みが確認されたことによる下落圧力がかかり、3月末では298.35セントとなりました。 出所:コーヒー価格とコーヒー先物価格(https://www.barchart.com/futures/quotes/KC*0/futures-prices) 出所:三菱UFJリサーチ&コンサルティング(https://www.murc-kawasesouba.jp/fx/past_3month.php) このような状況のなか、当社グループは当連結会計年度より新たな中期経営計画「SHINE2027」をスタートさせました。前中期経営計画で掲げたビジネス・ガバナンス・エンゲージメント向上の各土台作りを実践へと移し、成長投資やGHG(温室効果ガス)の削減及び社会課題解決型商品の開発に注力いたしました。また、社内体制の強化にも積極的に取り組み、事業の持続的成長を目指して中期経営計画「SHINE2027」を推進してまいりました。 以上の結果、当連結会計年度においては、売上高は76,527百万円(前年同期比17.8%増加)、売上総利益は10,004百万円(前年同期比18.3%増加)、営業利益は2,707百万円(前年同期比73.8%増加)、経常利益は2,161百万円(前年同期比61.7%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,267百万円(前年同期比42.8%増加)となりました。 各事業別の状況は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度の期首より主にコーヒーを取り扱う海外グループ会社の事業区分を前期までは海外事業に含めておりましたが、コーヒー・茶類事業に含めることに変更したため、当連結会計年度の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。 コーヒー・茶類事業 1)コーヒー飲料原料 コーヒー生豆では、中国現地法人における中国国内での販売拡大に加え、コーヒー相場の高騰による販売価格の上昇もあり、売上高は増加いたしました。 飲料原料では、抹茶の需要増加を背景としたスポット販売があった一方で、飲料製造向けの販売が一部減少したことから、売上高は減少いたしました。 その結果、コーヒー飲料原料の売上高は前年同期比33.6%増加いたしました。 2) コーヒー飲料製品 (単位:トン) 2025年3月期   2026年3月期   増減 焙煎数量   17,079   17,880   801 工業用製品及び家庭用製品では、販売先の新規開拓が進んだことに加え、販売価格の改定を進めたことにより、売上高は増加いたしました。 その結果、コーヒー飲料製品の売上高は前年同期比43.3%増加いたしました。 これらの理由により、コーヒー・茶類事業の売上高は42,027百万円と前年同期比38.7%の増加となり、売上総利益は5,307百万円と前年同期比30.0%の増加となりました。 食品事業 1)加工食品 ドライ商品では、製造メーカー向けのトマト原料等の販売が契約終了等の影響を受け、売上高は前年同期比17.2%減少いたしました。 フローズン商品では、期初より新規取引として開始した外食向け中国産ポテトの販売が引き続き好調に推移したことから、売上高は前年同期比39.3%増加いたしました。 メーカー商品では、顧客の商流変更やメニューカット等の影響により、売上高は前年同期比0.8%減少いたしました。 その結果、加工食品の売上高は前年同期比3.0%減少いたしました。 2)水産 主力のエビ関連では、量販店向けの販売が好調に推移した一方で、回転寿司チェーンにおけるメニューカット等の影響により、外食向けの販売は大きく減少いたしました。タコ関連では、たこ焼き用原料の販売が引き続き好調に推移し、売上高は増加いたしました。 その結果、水産の売上高は前年同期比1.5%減少いたしました。 3)調理冷食 量販店向け新規商材の販売が引き続き好調に推移したものの、量販店向けロースト製品の一部終売により、売上高は減少いたしました。 その結果、売上高は前年同期比1.7%減少いたしました。 これらの理由により食品事業の売上高は21,904百万円と前年同期比2.2%の減少となりましたが、利益率の低い商品の見直しを進めた結果、売上総利益は3,297百万円と前年同期比9.0%の増加となりました。 農産事業 生鮮野菜では、新規取り組みにより、量販店チェーン向け中国産玉葱及び人参等の販売が順調に推移し、売上高は増加いたしました。 農産加工品では、外食チェーン向け牛蒡加工品の新規取り組みを開始したほか、回転寿司チェーン向け甘酢しょうがスライスの売上高が増加いたしました。一方で、唐辛子は主力販売先における在庫調整の影響により、売上高が減少いたしました。 その結果、農産事業の売上高は7,576百万円と前年同期比5.4%の増加となり、売上総利益は854百万円と前年同期比3.4%の増加となりました。 海外事業 英国合弁会社における事業展開が進み、英国向け輸出の売上高は増加いたしました。これに加え、タイ向け輸出では、現地量販店向け販売が好調に推移し、売上高の増加に寄与いたしました。さらに、オーストラリア向けでは、スポット採用品が通年採用へ切り替わったことにより、売上高が増加いたしました。 一方、欧州向け輸出では、現地輸入規制の厳格化に伴い、輸出可能品目の一部が減少したことにより、売上高は減少いたしました。また、台湾向けでは、前連結会計年度に販売が増加した一部商品の現地在庫の滞留や、価格改定に伴う競争激化等により、売上高が減少いたしました。 その結果、海外事業の売上高は5,019百万円と前年同期比1.0%の減少となりましたが、より利益率の高い商品の販売が進んだことから売上総利益は544百万円と前年同期比5.5%の増加となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,144百万円増加し、5,204百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は2,457百万円(前連結会計年度に使用した資金は1,029百万円)となりました。その主な内容は、税金等調整前当期純利益2,352百万円です。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果得られた資金は175百万円(前連結会計年度に使用した資金は1,122百万円)となりました。その主な内容は、補助金の受取額268百万円及び投資有価証券の売却による収入142百万円に対し、有形固定資産の取得による支出285百万円です。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は1,520百万円(前連結会計年度に得られた資金は1,001百万円)となりました。その主な内容は、借入金及び社債の収支による支出944百万円及びリース債務の返済による支出245百万円、配当金の支払額232百万円です。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループ(当社及び連結子会社)は単一セグメントに該当するため、事業別に生産、受注及び販売の状況を記載しております。 なお、当連結会計年度の期首より主にコーヒーを取り扱う海外グループ会社の事業区分を前期までは海外事業に含めておりましたが、コーヒー・茶類事業部に含めることに変更したため、当連結会計年度の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。 a. 生産実績及び受注状況 当社グループのうち連結子会社において飲料製品(レギュラーコーヒー・インスタントコーヒー)の生産を行っておりますが、グループ事業全体における重要性が低いため、生産実績及び受注状況については記載しておりません。 b. 商品仕入実績 事業別   金額(千円)   前期比(%) コーヒー・茶類事業   35,964,431   49.0 食品事業   18,864,609   △4.3 農産事業   6,713,000   5.2 海外事業   4,495,421   △1.0 合計   66,037,463   20.6 c. 販売実績 事業別   金額(千円)   前期比(%) コーヒー・茶類事業   42,027,031   38.7 食品事業   21,904,670   △2.2 農産事業   7,576,549   5.4 海外事業   5,019,041   △1.0 合計   76,527,292   17.8 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高76,527百万円(前年同期比17.8%増加)、売上総利益10,004百万円(前年同期比18.3%増加)、営業利益2,707百万円(前年同期比73.8%増加)、経常利益2,161百万円(前年同期比61.7%増加)、親会社株主に帰属する当期純利益1,267百万円(前年同期比42.8%増加)となりました。 為替相場は日米の金利差や金融政策の方向性を背景としてドル高・円安基調が続き、食品業界におきましては、幅広い食品における値上げの影響から消費者の節約志向が強まっておりますが、外食産業においては引き続きインバウンド需要等に支えられ、売上は前連結会計年度に比べて増加しております。 当連結会計年度におきましては、コーヒー相場の高騰に伴う原材料価格の上昇を踏まえた適正価格への見直しを進めるとともに、家庭用分野におけるコーヒー製品の販売が好調に推移したこと、加えて低利益商品の見直しを進めたこと等により、売上高、利益ともに順調に業績を伸ばし、期中で当初計画の上方修正を行いました。 また、当連結会計年度より中期経営計画「SHINE2027」をスタートさせ、前中期経営計画で掲げたビジネス・ガバナンス・エンゲージメント向上の各土台作りを実践へと移し、成長投資やGHG(温室効果ガス)の削減及び社会課題解決型商品の開発、並びに社内体制の強化に取り組んでまいりました。 その結果、上記で述べたように「SHINE2027」の初年度業績の動向及び当社グループを取り巻く事業環境が、当初の計画策定時から大きく変化していることを踏まえ、中期経営計画の見直しを行いました。 今後も、重点施策を継続しつつ、中期経営計画で掲げる財務指標の達成を目指し、経営基盤の一層の強化のもと、さらなる企業価値の向上に努めてまいります。 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期 実績    業績予想 (2025年5月)   業績予想修正(2026年2月)   実績 連結 売上高   64,953   68,817   76,784   76,527 営業利益   1,557   1,702   2,395   2,707 経常利益   1,336   1,481   2,043   2,161 親会社株主に帰属する当期純利益   888   972   1,323   1,267 個別 売上高   50,706           50,674 売上総利益   6,014           6,060 営業利益   1,028           933 経常利益   966           981 当期純利益   607           488 当連結会計年度の財政状態に関しては、コーヒー相場高騰等の影響により棚卸資産が増加しております(1,383百万円増加)。一方、連結子会社において中小受託取引適正化法が適用されたことにより支払いサイトが短縮され売上債権が減少いたしました。 当連結会計年度末の現預金の残高は月商の0.83ヶ月と当社グループとしては特に問題ない水準ですが(前連結会計年度末は0.77ヶ月)、引き続き財務の効率化と健全化を意識して取り組んでまいります。 事業別の経営成績の状況は次のとおりであります。 コーヒー・茶類事業 ・・・ 売上高: 42,027百万円 (前年同期比 38.7%増加) 売上総利益: 5,307百万円 (前年同期比 30.0%増加) 食品事業 ・・・ 売上高: 21,904百万円 (前年同期比 2.2%減少) 売上総利益: 3,297百万円 (前年同期比 9.0%増加) 農産事業 ・・・ 売上高:  7,576百万円 (前年同期比 5.4%増加) 売上総利益:   854百万円 (前年同期比 3.4%増加) 海外事業 ・・・ 売上高:  5,019百万円 (前年同期比 1.0%減少) 売上総利益:  544百万円 (前年同期比 5.5%増加) コーヒー・茶類事業は増収増益となっておりますが、中国現地法人における中国国内での販売拡大に加え、コーヒー相場の高騰による販売価格の上昇や工業用製品及び家庭用製品で、新規開拓が進み、加えて販売価格の改定を進めたことが主な要因であります。 食品事業は減収増益となっておりますが、低利益商品の見直しを進めたことが主な要因であります。 農産事業は増収増益となっておりますが、新規取り組みとして、量販店チェーン向けや外食チェーン向けの販売が順調に推移したことが主な要因であります。 海外事業は減収増益となっておりますが、欧州向け輸出で、現地輸入規制の厳格化に伴い、輸出可能品目の一部が減少しましたが、より利益率の高い商品の販売が進んだことが主な要因であります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、現金及び現金同等物において期末残高は、前連結会計年度末に比べ1,144百万円増加し、5,204百万円となりました。また営業活動によるキャッシュ・フローは営業活動の結果得られた資金は2,457百万円となりました。当社が特に重視している運転資本関連項目の回転期間の推移は以下のとおりです。業態を勘案すれば特に問題ない水準と考えており、引き続きキャッシュ・コンバージョン・サイクルを注視しながら適切な運営を行ってまいります。 連結   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 売上債権 四半期末毎の平均残高(百万円)   12,718   13,202   14,275 回転期間(ヶ月)   2.46   2.44   2.24 棚卸資産 四半期末毎の平均残高(百万円)   10,320   10,638   13,532 回転期間(ヶ月)   2.00   1.97   2.12 仕入債務 四半期末毎の平均残高(百万円)   8,409   8,528   9,407 回転期間(ヶ月)   1.63   1.58   1.48 運転資本 四半期末毎の平均残高(百万円)   14,630   15,312   18,399 回転期間(ヶ月)   2.83   2.83   2.89 ③ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは適切な自己資本比率を維持しつつ、外部からの資金調達の制約を考慮しながら、円滑、安定的な資金繰り運営と手許流動性の維持を行っております。2002年の株式店頭登録以降、資本(エクイティ)による資金調達の実績はなく、調達の源泉は基本的に金融機関からの借入金に依存しております。その最近の推移は以下のとおりであります。当社グループは、前項の適切なキャッシュ・コンバージョン・サイクル、金融機関との密接な取引関係、不測の事態へのクッションとしての相応の自己資本の3つを資金流動性維持の根幹に据え、運営を行っております。今後も安定・効率的な資金調達と資本コストを意識した事業運営により、健全な財政状態が維持されるよう努めてまいります。 (単位:百万円) 連結   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 短期借入金   5,823   7,527   6,729 長期借入金   4,117   4,005   3,917 内1年内返済予定   1,392   1,364   1,386 社債(私募債)   148   92   36 内1年内返済予定   56   56   36 リース債務   930   749   656 有利子負債 計   11,020   12,374   11,339 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。ただし見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果がこれらの見積りと異なる場合があります。それに関連する主な項目は以下のとおりであります。 a 貸倒引当金について 当社グループは、債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒が懸念される特定の債権については個別に回収可能性を検討し、債権の回収不能見込額を貸倒引当金として計上しております。 b 繰延税金資産について 繰延税金資産は、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を検討し計上しております。 c 保有資産の減損リスクについて 当社グループは、投資案件に関し、金額・内容の妥当性や損益・資金収支の見通し等を慎重に検討の上、金額に応じ取締役会等で決定し、適切に進めております。 d 投資有価証券について 当社グループは、保有株式に関し定期的に資本コストに見合っているか等を精査し、保有の適否を見直すこととしております。 e 賞与引当金について 当社グループは、従業員に対する賞与支給に充てるため、業績を鑑み、支給見込額を見積り計上しております。 f 棚卸資産の評価について 当社グループは、棚卸資産を主として移動平均法による原価法(貸借対照表価額については収益性の低下に基づく簿価切り下げの方法)で評価しておりますが、収益性の低下による簿価の切り下げは、一定の仮定及び販売可能性の判断に基づいております。

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