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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

アルフレッサ ホールディングス

Alfresa Holdings Corporation2784 · Prime · 卸売業

医療用医薬品卸売最大手の一角。調剤薬局運営や医薬品製造も手掛けるヘルスケアグループ。

概要

アルフレッサ ホールディングスは、医療用医薬品の卸売を中核とする持株会社である。業界大手3社の一角を占め、国内シェアは約15%。2026年3月期の連結売上高は3兆1,041億円、営業利益率は1.2%と薄利多売ながら安定した収益基盤を持つ。グループはアルフレッサ株式会社を中心に、病院・診療所向け医薬品卸売、調剤薬局運営、医薬品製造、一般用医薬品卸売などを展開し、約1万2500人の従業員を擁する。

四つの事業セグメントで構成されるグループ構造

当社グループは、持株会社の下に4つの報告セグメントを有する。最大の事業は医療用医薬品等卸売事業で、アルフレッサ株式会社を中心に全国の子会社が病院・診療所へ医薬品、検査試薬、医療機器を供給する。セルフメディケーション卸売事業では、アルフレッサ ヘルスケア株式会社がドラッグストアなどに一般用医薬品や健康食品を販売する。医薬品等製造事業は、アルフレッサ ファーマ株式会社が自社ブランドの医薬品や原薬を製造する。調剤薬局等事業はアポクリート株式会社が運営する調剤薬局群である。この4本柱で収益を支え、2026年3月期の全社売上高3.1兆円のうち、医療用卸売が約8割を占める。

全国網を張る卸売ネットワークの実態

医療用医薬品等卸売事業は、本州を四国アルフレッサ、東北アルフレッサ、ティーエスアルフレッサなど地域別子会社がカバーし、さらに明祥、琉薬、宮崎温仙堂商店などが補完する。これらはかつて地元独立系卸であった企業を順次子会社化・統合した結果であり、現在では全国47都道府県に及ぶ物流網を形成する。2025年度にはティーエスアルフレッサが広島の医療機器専門商社を買収し、メディカル品の流通機能を強化した。また、アルフレッサ メディカルサービスはSPD(院内物品管理)事業を手がけ、病院内の物流効率化を支援する。こうした全国ネットワークが、メーカーからの限定流通品獲得や安定供給の基盤となっている。

収益構造と財務の特徴

医薬品卸売業は国による薬価改定の影響を受けやすく、売上高に比べて利益率が低い。当社グループの2026年3月期営業利益率は1.2%と薄利だが、毎期安定した経常利益を計上している。過去10年の売上高は2.4兆円から3.1兆円へと拡大傾向にあり、特に2020年代後半はM&Aによる規模拡大が寄与している。純利益は薬価改定や政策保有株式売却の影響で変動するが、2026年3月期は投資有価証券売却益253億円を計上し、親会社株主帰属当期純利益は417億円に達した。キャッシュフローは安定しており、中期経営計画では3年間で1200億円の投資とDOE2.5%以上の累進配当を掲げる。

グループ全体で支える製造と物流の一貫体制

当社グループの強みは、卸売だけでなく製造や物流、情報システムまで内製する点にある。医薬品等製造事業では、アルフレッサ ファーマが自社医薬品を生産し、子会社のアルフレッサ ファインケミカルが原薬を、青島耐絲克医材が医療機器を製造する。物流面ではエーエル プラスが運送・倉庫業を担い、情報システムはアルフレッサ システムが開発・運用する。これらを組み合わせたトータルサプライチェーンサービス(TSCS)が中期経営計画の核心であり、2026年1月には海外新興バイオ企業の日本参入を支援するプラットフォーム「PATH-Solution」を開始した。製造からラストワンマイルまで一気通貫で提供できる体制が、他社との差別化要因となっている。

業界の中での役割は医薬品卸売企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3.1兆円
営業利益
362億円
営業利益率
1.2%
純利益
417億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
医療用 医薬品等 卸売事業2.6兆円88.5%331億円1.3%
セルフ メディ ケーション 卸売事業2,653億円9.0%30億円1.1%
医薬品等 製造事業377億円1.3%13億円3.4%
調剤薬局等事業370億円1.2%6億円1.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医療用医薬品等卸売主力

医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料等を病院・診療所等に卸販売。SPD事業(院内物品管理)も手掛ける。

主な製品・サービス3
医療用医薬品
病院・診療所向けの処方箋医薬品。
医療用検査試薬
血液検査等に用いる試薬。
医療機器・材料
手術機器、カテーテル、輸液セットなど。

02セルフメディケーション卸売準主力

一般用医薬品(OTC薬)、健康食品、ヘルスケア関連商品を薬局・ドラッグストア等に卸販売。

主な製品・サービス2
一般用医薬品
ドラッグストア等で販売される市販薬。
健康食品
サプリメント等の健康関連食品。

03医薬品等製造準主力

医薬品、医療用検査試薬、医療機器・用具、医薬品原薬等の製造販売。子会社が医療機器の製造も行う。

主な製品・サービス4
医薬品
自社製造の医療用医薬品。
医療用検査試薬
自社製造の診断用試薬。
医療機器・用具
自社製造の医療材料や器具。
医薬品原薬
医薬品の有効成分。

04調剤薬局等準主力

子会社が調剤薬局を運営。患者への調剤、服薬指導等を行う。

製品と技術

医療用医薬品と検査試薬の品揃え

中核事業である医療用医薬品等卸売では、病院・診療所向けに約1万5000品目以上の医薬品を扱う。内訳は先発医薬品、後発医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料に及ぶ。検査試薬では、アルフレッサ篠原化学が血液検査や研究用試薬を供給し、医療機器ではカテーテルや輸液セットなど手術・治療に必要なディスポーザブル製品を取りそろえる。グループ全体でメーカーからの仕入れ力を活かし、限定流通品の獲得や新薬の早期導入に努めている。2022年には、アルフレッサ ファーマが自社製造の医薬品も卸売網に乗せており、製造と販売の連携が強みである。

一般用医薬品とヘルスケア商品の卸売

セルフメディケーション卸売事業では、アルフレッサ ヘルスケアがドラッグストア、薬局向けに一般用医薬品(OTC薬)、健康食品、サプリメントを供給する。取扱品目は風邪薬、鎮痛剤からビタミン剤、プロバイオティクスまで多岐にわたる。2014年に子会社化した茂木薬品商会を2021年に吸収合併し、営業エリアを拡大した。OTC市場はセルフメディケーション需要の高まりで拡大傾向にあり、同社はPB商品の開発や物流最適化により収益向上を図っている。

医薬品製造から原薬までの自社生産体制

医薬品等製造事業では、アルフレッサ ファーマが医療用医薬品、検査試薬、医療機器・用具を製造する。特に、アルフレッサ ファインケミカルは医療用医薬品原薬の製造に特化し、高品質な有効成分を供給する。中国の青島耐絲克医材は医療機器・用具を生産し、グループの製造能力を補完する。2023年にはサンノーバを吸収合併し、再生医療関連製品の製造にも進出。2025年にはキッズウェル・バイオなどとバイオシミラー合弁会社設立契約を締結し、バイオ医薬品の国内製造拠点整備に乗り出している。

病院物流を効率化するSPDと情報システム

SPD(Supply Processing and Distribution)は、病院内の物品管理を外部委託するサービスで、アルフレッサ メディカルサービスが提供する。医薬品だけでなく、手術器械や消耗品の在庫管理、発注・納品まで一貫して行い、医療機関の経営効率化に貢献する。また、グループの情報システム子会社アルフレッサ システムは、医薬品流通向けの基幹システムや在庫管理システムを開発・保守する。これらのソリューション事業は、単なる卸売から付加価値の高いサービスへとビジネスモデルを進化させる柱となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

医薬品卸売で業界3位、売上規模は大きいが営業利益率1%台

アルフレッサ ホールディングスは医薬品卸売を主力とする持株会社で、国内市場ではメディパルホールディングスやスズケンに次ぐ3位の規模を誇る。売上高は2.9兆円超と業界内有数だが、営業利益率は1%前後と低く、薄利多売の構造が続く。同業他社のオルバヘルスケアホールディングスなども同様に低収益だが、アルフレッサはスケールメリットを活かした仕入れ交渉力や物流網の効率化で競争に臨む。近年は調剤薬局向けの販売やジェネリック医薬品の比率向上などに注力し、利益改善を目指す。リョーサン菱洋ホールディングスや高千穂交易などは電子部品・機器卸売で業態が異なり、直接の競合ではない。

強み

  • 医薬品卸売で国内3位の売上高を誇り、仕入れ交渉力や物流網の広さが競争力の源泉。
  • 全国に配送拠点を持ち、医療機関への安定供給を支える高度な物流ネットワークを構築。
  • ジェネリック医薬品の取扱いを強化し、医療費抑制の流れに沿った商品構成を実現。
  • メーカーからの仕入だけでなく、関連会社を通じて動物用医薬品やヘルスケア用品にも展開。

課題

  • 営業利益率が1%前後と低く、価格競争や物流コスト上昇により収益改善が課題。
  • 大手同士の統合や海外企業参入など業界再編が進む中、独自の競争戦略が必要。
  • 後発品や長期収載品の普及、調剤報酬改定などにより事業環境が変化しやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字がアルフレッサ ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13861王子ホールディングス8,856億円14.3倍
22181パーソルホールディングス6,767億円15.5倍
37459メディパルホールディングス6,296億円14.1倍
41963日揮ホールディングス5,746億円13.6倍
58088岩谷産業5,149億円10.6倍
62784アルフレッサ ホールディングス4,458億円10.1倍
73941レンゴー4,327億円18.8倍
82531宝ホールディングス4,273億円35.8倍
98060キヤノンマーケティングジャパン4,104億円17.5倍
108020兼松3,821億円11.6倍
119987スズケン3,740億円9.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

アズウェルと福神の統合で発足した2003年

2003年9月、株式会社アズウェルと福神株式会社が株式移転により持株会社を設立した。これが現在のアルフレッサ ホールディングスである。同時に東京証券取引所と大阪証券取引所に上場。両社はともに医薬品卸売業者であり、統合により規模を拡大して業界再編に対応する狙いがあった。発足直後の2004年には、福神がダイワ薬品と小田島を子会社化、さらに大正堂を完全子会社化するなど、早い段階からM&Aによるグループ拡大を開始した。

事業再編と地域卸の取り込みが進んだ2004〜2007年

2004年10月、アズウェル、福神、大正堂の3社を会社分割し、卸売事業をアルフレッサ株式会社、製造事業をアルフレッサ ファーマ株式会社に再編した。これにより持株会社体制が明確になった。その後も地域卸の買収を加速し、2005年には岡内勧弘堂、弘和薬品、ダイワ薬品を完全子会社化し、これらを統合して四国アルフレッサを設立。同年には成和産業も子会社化した。2006年には明祥、2007年にはシーエス薬品と琉薬を加え、全国ネットワークを急速に広げた。この時期のM&Aは、地域密着型卸をグループに取り込みつつ、統合による効率化を図る戦略だった。

製造・ヘルスケア分野への拡張が進んだ2010年代前半

2010年以降、卸売以外の事業領域への進出が本格化する。2010年1月には安藤とアルフレッサ日建産業を子会社化、同年10月には丹平中田(現アルフレッサ ヘルスケア)を買収し、一般用医薬品卸売事業を強化した。2012年には常盤薬品と恒和薬品を子会社化。2014年には篠原化学薬品を買収し、検査試薬の製造・販売力を高めた。2015年にはアルフレッサ ファーマがファインケミカルを子会社化し、原薬製造に参入。同年、成和産業と常盤薬品が合併してティーエスアルフレッサが誕生し、九州地区の卸売事業の再編も進んだ。

子会社統合と新事業創出が進んだ2016〜2023年

2016年から2023年にかけては、グループ内の再編と新規事業への投資が並行して行われた。2016年にアルフレッサが日建産業を吸収合併、さらにシーエス薬品を吸収。2018年には恒和薬品と小田島が合併して東北アルフレッサが発足した。2021年、アポロメディカルホールディングスが日本アポックらを統合しアポクリートとなり、調剤薬局事業を一元化。2023年にはアルフレッサ ファーマがサンノーバを吸収し、製造部門の集約を完了した。この間、再生医療関連のセルリソーシズ設立や、バイオシミラー合弁会社の設立契約など、将来の成長事業への布石も打たれている。

プライム市場移行とガバナンス改革の2022〜2025年

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行した。2025年6月には監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行し、取締役会への権限委譲と監督機能強化を図った。同年、海外バイオ企業の日本参入支援プラットフォーム「PATH-Solution」を開始し、トータルサプライチェーンサービスの具体化を進めた。2026年3月期の売上高は3.1兆円に達し、中期経営計画「25-27中計」では2028年3月期に売上高3.3兆円、営業利益435億円を目標に掲げる。

年表29件を開く

2000年代

  • 2003年9月創業株式会社アズウェルおよび福神株式会社が株式移転により当社を設立。当社の普通株式を株式会社東京証券取引所、株式会社大阪証券取引所に上場。
  • 2004年4月M&A福神株式会社が、ダイワ薬品株式会社および株式会社小田島を株式取得により子会社化。
  • 2004年7月M&A株式会社大正堂を株式交換により完全子会社化。
  • 2004年10月株式会社アズウェル、福神株式会社および株式会社大正堂が会社分割により、事業分野別に、医薬品等卸売事業を行うアルフレッサ株式会社と医薬品等製造事業を行うアルフレッサ ファーマ株式会社に再編。
  • 2004年12月創業アルフレッサ ピップトウキョウ株式会社(現アルフレッサ メディカルサービス株式会社)を設立。
  • 2005年2月アルフレッサ株式会社が、松田医薬品株式会社から営業の一部譲り受け。
  • 2005年4月M&A株式会社岡内勧弘堂、弘和薬品株式会社およびダイワ薬品株式会社を株式交換により完全子会社化。
  • 2005年10月M&A成和産業株式会社を株式交換により完全子会社化。株式会社岡内勧弘堂が弘和薬品株式会社およびダイワ薬品株式会社と合併し、四国アルフレッサ株式会社に商号変更。
  • 2006年4月M&A明祥株式会社を株式交換により完全子会社化。
  • 2007年3月M&Aアルフレッサ株式会社の子会社であった株式会社小田島を株式交換により完全子会社化。
  • 2007年10月M&Aシーエス薬品株式会社および株式会社琉薬を株式交換により完全子会社化。
  • 2008年3月M&Aアポロメディカルホールディングス株式会社を株式取得により子会社化。

2010年代

  • 2010年1月M&Aアルフレッサ株式会社の子会社であった安藤株式会社およびアルフレッサ日建産業株式会社(旧日建産業株式会社)を株式交換により完全子会社化。
  • 2010年10月M&A丹平中田株式会社(現アルフレッサ ヘルスケア株式会社)を株式交換により完全子会社化。
  • 2011年10月M&Aアルフレッサ株式会社が安藤株式会社を吸収合併。
  • 2012年10月M&A常盤薬品株式会社を株式交換により完全子会社化。アルフレッサ株式会社の子会社であった株式会社恒和薬品を株式交換により完全子会社化。
  • 2014年4月M&A篠原化学薬品株式会社(現アルフレッサ篠原化学株式会社)を株式交換により完全子会社化。
  • 2014年10月M&Aアルフレッサ ヘルスケア株式会社が株式会社茂木薬品商会を株式取得により完全子会社化。
  • 2015年3月M&A株式会社日本アポックを株式取得により子会社化。
  • 2015年4月M&Aアルフレッサ ファーマ株式会社がアルフレッサ ファインケミカル株式会社を株式取得により完全子会社化。成和産業株式会社が常盤薬品株式会社と合併し、ティーエスアルフレッサ株式会社に商号変更。
  • 2016年4月M&Aアルフレッサ株式会社がアルフレッサ日建産業株式会社を吸収合併。サンノーバ株式会社を株式取得により完全子会社化。
  • 2016年7月ティーエスアルフレッサ株式会社の九州エリアにおける医療用医薬品等卸売事業をアルフレッサ株式会社へ事業譲渡により承継。
  • 2016年10月M&Aアルフレッサ株式会社がシーエス薬品株式会社を吸収合併。
  • 2018年7月株式会社恒和薬品の北海道エリアにおける医療用医薬品等卸売事業をアルフレッサ株式会社へ事業譲渡により承継。
  • 2018年10月M&A株式会社恒和薬品が株式会社小田島と合併し、東北アルフレッサ株式会社に商号変更。

2020年代

  • 2021年4月M&Aアルフレッサ ヘルスケア株式会社が株式会社茂木薬品商会を吸収合併。アポロメディカルホールディングス株式会社が株式会社日本アポックおよび株式会社中日ファーマシーを吸収合併し、アポクリート株式会社に商号変更。
  • 2022年4月株式会社東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行。
  • 2023年2月M&A株式会社宮崎温仙堂商店を株式取得により完全子会社化。
  • 2023年4月M&Aアルフレッサ ファーマ株式会社がサンノーバ株式会社を吸収合併。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高(連結)2028年3月期まで3兆3,000億円
  • 営業利益(連結)2028年3月期まで435億円
  • ROE(3年平均)2028年3月期まで7%水準
  • 投資計画(累計)2028年3月期(3カ年累計)まで1,200億円
  • 株主還元(DOE)2028年3月期まで2.5%以上かつ累進配当

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    トータルサプライチェーンサービスの進化・拡大

    グループ全体で医薬品等の導入・開発、製造、物流、販売、市販後調査、ラストワンマイルをシームレスに提供。限定流通品の獲得、CDMO事業拡大、安定的サプライチェーン運営を目指す。海外バイオ医薬品企業の日本市場参入支援プラットフォーム「PATH-Solution」を2026年1月に開始。

  2. 02

    成長モダリティへの機能充実と新収益モデル構築

    成長が期待されるモダリティに一元対応できるよう機能を充実。持続的成長に向け、各事業セグメントやTSCS、再生医療、医療周辺、海外事業に積極投資し、新たな収益モデルを構築する。

  3. 03

    基盤事業の収益力向上とコストコントロール徹底

    グループ価値向上に向け基盤事業の収益力を強化。物流費や人件費上昇、毎年薬価改定の環境下でコストコントロールを徹底し、利益拡大と事業基盤強化を両立する。

  4. 04

    サステナビリティ経営の推進

    グループ理念に加え、サステナビリティ基本方針を策定し、重要課題を特定。医薬品・ヘルスケア流通の社会インフラとして、安定供給を中核に人財、環境、ガバナンスを事業と一体で推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で12,525人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は839万円で、9期前と比べて+9.4%平均年齢は46.6歳、平均勤続年数は14.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月11,825
2018年3月11,901
2019年3月76742.812.512,076
2020年3月72743.113.612,074
2021年3月69042.214.012,045
2022年3月69042.414.711,925
2023年3月69643.316.011,772
2024年3月76645.216.812,517
2025年3月80547.015.712,452306
2026年3月83946.614.012,525289

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社17(国内 16 / 海外 1、うち連結子会社 17) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
群馬工場 — 群馬県太田市236億円
医薬品等 製造事業
つくば 物流センター — 茨城県つくば市217億円
医療用医薬品 等卸売事業
大阪中央事業所・大阪物流センター — 大阪市北区159億円
医療用医薬品 等卸売事業
藤枝事業所・静岡物流センター — 静岡県藤枝市9,329百万円
医療用医薬品 等卸売事業
四国物流 センター(香川県 観音寺市6,367百万円
医療用医薬 品等卸売事 業
本社 — 秋田県 秋田市4,919百万円
医薬品等 製造事業
郡山物流 センター — 福島県 郡山市4,859百万円
医療用医薬 品等卸売事 業
埼玉物流センター — 埼玉県新座市4,808百万円
医療用医薬品 等卸売事業
宇部物流 センター・山口SPD センター・山口営業部 — 山口県 宇部市4,663百万円
医療用医薬 品等卸売事 業
一宮事業所・愛知物流センター — 愛知県一宮市3,874百万円
医療用医薬品 等卸売事業
ほか61件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    アルフレッサ㈱(注)4,5
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    四国アルフレッサ㈱
    香川県 高松市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ティーエスアルフレッサ㈱
    広島市 西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    明祥㈱
    石川県 金沢市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱琉薬
    沖縄県 浦添市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東北アルフレッサ㈱
    仙台市 若林区、福島県 郡山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アルフレッサ メディカルサービス㈱
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アルフレッサ篠原化学㈱
    高知県 高知市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エス・エム・ディ㈱
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権60.0%
  • 国内
    エーエル プラス㈱
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アルフレッサ ヘルスケア㈱
    東京都 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    アルフレッサ ファーマ㈱(注)4
    大阪市 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社5社を開く
  • 青島耐絲克医材有限公司中国山東省 青島市100%
  • アルフレッサ ファインケミカル㈱秋田県 秋田市100%
  • アポクリート㈱東京都 豊島区100%
  • セルリソーシズ㈱東京都 千代田区100%
  • アルフレッサ システム㈱東京都 千代田区51%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3.1兆円営業利益362億円前期と比べると増収減益で、売上が+4.8%、利益が-5.0%。

売上高
+4.8%
3.1兆円
営業利益
-5.0%
362億円
純利益
+52.2%
417億円
営業利益率
1.2%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3.1兆円3.1兆円
営業利益339億円362億円
純利益208億円417億円
1株あたり配当¥71¥71

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は7,890億円、営業利益は56億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+11.3%、営業利益は−3.4%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q0.65110
2024年1Q0.71580.840
2024年2Q0.721021.479
2024年3Q0.751391.890
2024年4Q0.6887
2025年2Q1.461501.0141
2025年4Q1.502311.5133
2026年2Q1.531621.1115
2026年4Q1.572001.3302
2027年1Q0.79560.725

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2.4兆円から3.1兆円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は1.2%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2.39323208
篠原化学薬品株式会社(現アルフレッサ篠原化学株式会社)を株式交換により完全子会社化。
2014年3月2.50446256
株式会社日本アポックを株式取得により子会社化。
2015年3月2.42390229
アルフレッサ株式会社がアルフレッサ日建産業株式会社を吸収合併。サンノーバ株式会社を株式取得により完全子会社化。
2016年3月2.58555350
2017年3月2.55436309
株式会社恒和薬品が株式会社小田島と合併し、東北アルフレッサ株式会社に商号変更。
2018年3月2.60519356
2019年3月2.64551417
2020年3月2.70572403
アルフレッサ ヘルスケア株式会社が株式会社茂木薬品商会を吸収合併。アポロメディカルホールディングス株式会社が株式会社日本アポックおよび株式会社中日ファーマシーを吸収合併し、アポクリート株式会社に商号変更。
2021年3月2.61319245
2022年3月2.59326322
株式会社宮崎温仙堂商店を株式取得により完全子会社化。
2023年3月2.70328258
2024年3月2.86400296
2025年3月2.963814051.3274
2026年3月3.103623861.2417

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3.1兆円のうち、営業利益として残るのは362億円1.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は417億円、売上の1.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金93.0%2.9兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金5.9%1,817億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.2%362億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
7.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.1pt
1.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.1pt
1.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.3pt
8.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが386億円、投資CFが−87億円で、差し引きのフリーCFは299億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,907億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月823−19−818041,960
2014年3月−275−218−86−4931,388
2015年3月358−66−802921,603
2016年3月378−152−2602261,585
2017年3月343−134−1182091,676
2018年3月476−102−993741,956
2019年3月469−129−2493402,051
2020年3月338−170−1261682,093
2021年3月−212−47−145−2591,691
2022年3月36523−2923881,791
2023年3月131−205−129−741,588
2024年3月864−142−1977222,123
2025年3月56−249−235−1931,748
2026年3月386−87−1402991,907

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.5兆円。このうち返さなくてよい自己資本が5,079億円で、自己資本比率は33.7%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1.192,8409,05223.9
2014年3月1.173,0548,64126.1
2015年3月1.223,5418,66728.9
2016年3月1.253,6878,84829.2
2017年3月1.263,9368,62331.2
2018年3月1.344,3599,01632.5
2019年3月1.344,4218,99932.9
2020年3月1.354,7498,76735.0
2021年3月1.324,9008,26737.2
2022年3月1.304,7188,32236.2
2023年3月1.344,8838,51636.4
2024年3月1.454,7999,67733.1
2025年3月1.444,8229,57633.5
2026年3月1.515,0799,99133.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,931億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4,280億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1,619億円
在庫として抱えている分
負債合計
9,991億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
54
/ 100
安定性自己資本比率22 / 40
収益力営業利益率2 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率284社中132位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中254位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.4%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.2%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
33.7%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.8%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,330.5で、1年前と比べて+6.7%過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。

¥2,330.5-0.1%1ヶ月+3.3%1年+6.7%時価総額4,458億円
過去52週の値幅
安値¥2,055高値¥2,685.5

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.1倍
PER (会社予想)20.0倍
PBR0.84倍
配当利回り3.05%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月29日に2457.5円まで上昇後、8月5日に2140.5円と急落。その後は2200円前後で底固めに入り、8月21日には2337円と回復。25日移動平均線(2296.36円)を上回り、75日線(2246.36円)も上回っており、上昇トレンドへ回帰。200日線(2352.87円)は上値抵抗として意識される。52週高値2685.5円に対しては87%の位置、52週安値2055円からは14%上昇。出来高は8月5日に154万株と急増した後、30万株から70万株で推移。RSIは52.3と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 68/100)

PERは10.18倍と業界平均17.93倍を大幅に下回り、PBRは0.84倍と業界平均1.23倍を下回る。ROEは8.4%とまずまずで、配当利回り3.04%は業界平均2.93%を上回る。配当性向73.7%と高く、株主還元は手厚いが、業績は横ばい傾向で成長性に乏しい。割安だが、収益力の改善余地が限定的な点が懸念。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.1倍17.9倍
PER (予想)20.0倍
PBR0.84倍1.24倍
ROE8.4%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

この銘柄の投資論点は、薄利の医薬品卸売業界にあって、持続的な増益を達成できるかが焦点となる。強気派は、業界再編によるシェア拡大と、物流効率化やデジタル化によるコスト削減効果を評価する。医療費抑制政策が続く中でも、後発品シェア拡大や特許切れに伴う品目構成の変化を商機と捉える。一方弱気派は、厚労省による薬価改定で流通マージンが圧縮され、利益率の低さが恒常化すると懸念する。また、取引先からの値下げ圧力や競合他社との価格競争が激しく、成長の伸び代が限定的とする。地域密着型の特性上、人口減少や医療機関の統廃合が需要を縮小させるリスクも指摘される。

プラスに働く材料7
  • 業界再編の恩恵

    大手3社への集約が進み、スケールメリットで調達・物流コストを低減できる。

  • 安定した需要基盤

    医薬品は必需財であり、景気変動に左右されにくい需要が継続する。

  • 物流改革による効率化

    自動倉庫や配送最適化など、物流効率化で営業利益率の改善余地がある。

  • 2026年3月期純利益417億円、前期比52%増益決算発表後影響

    純利益は274億円から417億円へ143億円増加

  • 売上収益3兆1,041億円、前期比4.8%増収通年影響

    売上高は前期29,611億円から1,430億円増加

  • 配当利回り3.23%と高い株主還元通年影響

    配当利回り3.23%は投資家の下支え要因となる

  • PBR0.79倍と純資産割れで割安感不定影響

    PBR0.79倍は解散価値以下で、株価上昇の余地がある

マイナスに働く材料7
  • 薬価改定の影響

    薬価引き下げや流通改善が進むと、卸のマージンが圧縮される。

  • 価格競争の激化

    同業他社とのシェア争いで、販管費増や値引き拡大の可能性がある。

  • 人口減での市場縮小

    少子高齢化で医療費抑制が続き、量的な需要拡大は見込みにくい。

  • 予想PER18.9倍と実績9.58倍から急上昇通年影響

    予想PER18.9倍は実績9.58倍の約2倍に達し、来期減益を織り込む

  • 2026年3月期営業利益362億円と前期比5%減益決算発表後影響

    営業利益は381億円から362億円へ19億円減少

  • 営業利益率1.17%と前期比0.12ポイント低下通年影響

    営業利益率は1.29%から1.17%へ低下

  • ROE8.4%と低い資本効率継続影響

    ROE8.4%は低水準で、PBR0.79倍の低評価が続く

次の決算で確かめる点
売上総利益率
卸売事業の収益性を示す重要指標で、薬価改定や競争の影響を測れる。
物流コスト比率
効率化の成果を確認するため。利益率改善の鍵となるため。
後発品売上比率
後発品シェア拡大が収益に与える影響を把握するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり71で、前期から+7.9%いまの株価に対する利回りは3.05%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥71
1株あたり
配当利回り
3.05%
いまの株価に対して
配当性向
73.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3642.3
2018年3月398.347.2
2019年3月4823.150.7
2020年3月504.247.5
2021年3月536.047.0
2022年3月541.983.2
2023年3月575.656.6
2024年3月7022.8101.0
2025年3月63−10.063.6
2026年3月687.973.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥71

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ10,648人。区分でいちばん多いのは外国法人38.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.5%を占め、残る69.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人31.529.036.533.335.038.0
個人・その他28.933.523.130.329.528.8
金融機関23.024.826.325.423.222.0
事業法人14.411.411.99.59.48.5
自己株式9.913.80.27.74.84.8
証券会社2.11.32.01.62.92.6

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.06
02NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE SILCHESTER INTERNATIONALINVESTORS INTERNATIONALVALUE EQUITY TRUST(常任代理人 香港上海銀行東京支店)5.13
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.36
04NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE U.S. TAX EXEMPTED PENSION FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)3.05
05STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY505051(常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.77
06アルフレッサ ホールディングス社員持株会2.71
07NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.16
08みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託第一三共口 再信託受託者株式会社日本カストディ銀行1.86
09NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE IEDU UCITS CLIENTS NON LENDING 15PCT TREATY ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.77
10福神 雄介1.57

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-05
    シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー (Silchester International Investors LLP)
    新規の大量保有報告
    13.17%
    +1.06pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+136%、1株純資産は14期で+118%。直近期のROEは8.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月971,2827.913.11191.2
2014年3月1161,3798.714.656.8
2015年3月1021,5767.016.547.8
2016年3月1591,6929.713.658.9
2017年3月1431,8118.113.542.3
2018年3月1642,0078.614.447.2
2019年3月1962,0839.516.150.7
2020年3月1902,2388.810.647.5
2021年3月1162,3145.118.447.0
2022年3月1542,3306.711.183.2
2023年3月1272,4125.413.356.6
2024年3月1542,5676.114.4101.0
2025年3月1482,6505.714.363.6
2026年3月2302,7928.411.073.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額291百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
荒川隆治代表取締役 社長6371,000
福神雄介代表取締役 副社長 医療用医薬品等卸売事業・海外事業担当503,012,000
大橋茂樹取締役 常務執行役員 事業戦略担当(事業企画・トータルサプ ライチェーンサービス企 画管掌)618,000
田中敏樹取締役 常務執行役員 コーポレート担当(総務・財務企画・コーポレートコミュニケ ーション管掌)635,000
島田浩一取締役675,000
木下学取締役72
竹内淑恵取締役71
國政貴美子取締役66
上田裕治取締役(監査等委員)6514,000
伊東卓取締役(監査等委員)66
木﨑博取締役(監査等委員)67
飯塚幸子取締役(監査等委員)56

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)714737619027
社外取締役871719
取締役(社内)1191919
監査役211116

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,650字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、持株会社としてグループ全体の経営方針の策定、それに基づく経営計画の立案を行うとともに、グループとして経営資源を有効に活用し継続的な企業価値の向上を図ることを基本的な役割としております。 当社グループは、アルフレッサ株式会社を中心とした医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料等の卸販売、アルフレッサ ヘルスケア株式会社を中心とした一般用医薬品等の卸販売、アルフレッサ ファーマ株式会社を中心とした医薬品、医療用検査試薬、医療機器・用具、医薬品原薬等の製造販売およびアポクリート株式会社を中心とした調剤薬局の経営を主たる事業としております。 事業内容と当社および関係会社の当該事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 次の事業区分のうち、主たる事業である医療用医薬品等卸売事業、セルフメディケーション卸売事業、医薬品等製造事業および調剤薬局等事業につきましてはセグメント情報の区分と同一であります。また、その他の事業についても一部営んでおります。 事業区分   会社名   主要取扱品等 医療用医薬品等卸売事業   アルフレッサ㈱   医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料 四国アルフレッサ㈱   医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料 ティーエスアルフレッサ㈱   医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料 明祥㈱   医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料 ㈱琉薬   医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料 東北アルフレッサ㈱   医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料 アルフレッサ メディカルサービス㈱   医療材料、SPD事業(注)1 アルフレッサ篠原化学㈱   医療用検査試薬、研究試薬、福祉介護用品 エス・エム・ディ㈱   医療用医薬品 エーエル プラス㈱   運送業、倉庫業 ㈱宮崎温仙堂商店   医療用医薬品、医療用検査試薬、医療機器・材料 ㈱テクノ・スズタ   医療用検査試薬、研究試薬、医療機器 セルフメディケーション 卸売事業   アルフレッサ ヘルスケア㈱   一般用医薬品、健康食品、ヘルスケア関連商品 医薬品等製造事業   アルフレッサ ファーマ㈱   医薬品、医療用検査試薬、医療機器・用具、 その他(医薬品原薬等) 青島耐絲克医材有限公司   医療機器・用具 アルフレッサ ファインケミカル㈱   医療用医薬品原薬 調剤薬局等事業   アポクリート㈱   調剤薬局の経営 その他事業   アルフレッサ システム㈱   情報システムの運用・保守および開発事業 セルリソーシズ㈱   細胞原料、特定細胞加工物、再生医療等製品 ArkMS㈱   CRO・PMS事業(注)2 アルフレッサ ビズサポート㈱ 他   保険代理業、不動産管理業務、 日用雑貨消耗品等の販売 他 (注)1.SPD(Supply Processing and Distribution):院内の全ての物品を対象に、購入から物流・消費までの管理を一元的に行い、合理化・効率化・管理精度の向上を図ろうとする考え方。医療機関においても経営の効率化が求められているため、院内物品管理を外部業者に委託する施設が増加しております。 2.CRO(Contract Research Organization):製薬企業や研究機関が行う臨床試験に関する一連の業務を支援する専門機関 PMS(Post Marketing Surveillance):医薬品や医療機器が販売された後に行われる品質、有効性および安全性の確保を図るための調査 当社と、主な関係会社の位置付けは次のとおりであります。 2026年3月31日現在 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
経営方針・対処すべき課題3,007字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 アルフレッサグループは、「グループ理念」および「サステナビリティ基本方針」等として次のように位置づけております。 (注) 2026年3月期の期首より従来の医療関連事業を調剤薬局等事業に改称し、その他事業セグメントを新設しております。 (2) 中期経営計画 アルフレッサグループは、2028年3月期を最終年度とする「25-27 中期経営計画 Vision2032  Stage2 ~総合力で未来を切り拓く~」を策定しております。 ① 「25-27中期経営計画」グループ経営方針 グループ全体で、医薬品等の導入・開発、製造から物流・販売、市販後調査、ラストワンマイルまでをシームレスに提供し、限定流通品の獲得、CDMO事業の拡大、安定的なサプライチェーン運営を目指してまいります。 成長が期待されるモダリティに、グループとして一元対応できるように機能を充実してまいります。 持続的成長に向けて新たな収益モデルを構築するため、各事業セグメントならびにTSCS、再生医療関連事業、医療周辺事業、海外事業に積極的に投資をしてまいります。 グループ価値向上に向けて基盤事業の収益力向上を図ってまいります。 物流費や人件費等の上昇、毎年薬価改定の環境の中、コストコントロールの徹底を進めてまいります。 サステナビリティ基本方針については、グループ理念に加え、持続可能な社会と企業価値向上を目指す姿勢をより詳しく表現し、サステナビリティ重要課題も新たに特定いたしました。 ② セグメント別の重点施策 (A) 医療用医薬品等卸売事業 (B) セルフメディケーション卸売事業 (C) 医薬品等製造事業 (D) 調剤薬局等事業 (3) 目標とする経営指標 25-27中期経営計画の最終年度である2028年3月期の経営目標を次のとおり設定しております。 目標とする経営指標   2028年3月期 売上高(連結)   3兆3,000億円 営業利益(連結)   435億円 ROE(3年平均)   7%水準 投資計画(累計)   1,200億円 株主還元   DOE(注) 2.5%以上かつ累進配当 (注)DOE:連結純資産配当率 〈投資計画(累計)〉 2026年3月期から2028年3月期までの3か年累計で1,200億円規模の投資を予定しております。 (4) 経営環境 当社グループを取り巻く経営環境は、今後大きく変化することが予想されております。 (5) 優先的に対処すべき事業上の課題 ① 企業価値の向上に向けた取り組み アルフレッサグループでは、グループ理念に基づいて、「健康寿命の延伸」、「地域医療への貢献」、「ヘルスケア・イノベーション」を通じた社会価値を創造するため、2032年度を目標年度とする「アルフレッサグループ中長期ビジョン」を掲げております。 中長期ビジョンの実現に向けた第2ステージとして位置付けている「25-27中期経営計画」2年目となる本年度は、初年度に実施した各種施策・投資の成果を着実に顕在化させるとともに、成長事業・新規事業への戦略的投資を継続し、その収益化の確度を高める重要なフェーズと位置付けております。あわせて、基盤事業の更なる競争力強化、コストコントロールの徹底およびサステナビリティ経営の推進を通じて、重点分野への投資とコスト最適化を両立させ、確実な利益拡大と事業基盤の強化に取り組んでまいります。 (A) 事業戦略 ~トータルサプライチェーンサービスの取り組み~ 医薬品のスペシャリティ化や創薬ベンチャーの台頭等により、医薬品開発・製造・流通を取り巻く環境は大きく変化しております。 このような中で、医薬品メーカー等からは、開発、製造から物流、販売、市販後調査に至るまでを一体的に支援できる戦略的パートナーとしての役割が求められております。 当社グループは、「25-27中期経営計画」における主要方針の一つとして、グループ全体で保有する経営資源を有機的に一体活用し、「トータルサプライチェーンサービス(TSCS)」の進化・拡大に取り組んでおります。その一環として、2026年1月より、海外の新興バイオ医薬品企業等の日本市場参入を包括的に支援するプラットフォーム「PATH-Solution」のサービス提供を開始いたしました。本サービスは、当社のトータルサプライチェーンサービス(TSCS)の機能を活用し、日本市場への参入検討から承認、上市後の流通に至るまでを一気通貫で伴走支援するものであり、海外からの革新的医薬品の導入促進を通じて、「ドラッグ・ラグ/ロス」の解消に貢献することを目的としております。 一方で、米国最恵国待遇(MFN)薬価政策※が市場予見性を下げ、国内における新薬の開発・上市に悪影響を及ぼし得るリスク要因であると認識しております。 当社グループは、こうした外部環境の変化を踏まえつつ、安定的なサプライチェーン運営、更なる流通改善および新たな価値創出を図り、医療・ヘルスケア分野における社会的課題の解決と持続的な成長を目指してまいります。 ※ 米国最恵国待遇(MFN)薬価政策:米国における医薬品価格を他の先進国と同水準に引き下げることを目的に導入が検討されている政策 (B) 財務・資本戦略 中長期ビジョンとその第2ステージである「25-27中期経営計画」の達成に向けて、成長・新規領域への資金配分を行い、事業ポートフォリオの拡大・変革による収益力強化を目指すとともに、株主還元や最適なバランスシート運営により資本効率性を追求し、当社グループの価値向上を実現してまいります。 3年間の主要な指標として、累計営業利益額約1,190億円、平均ROE7%水準、投資1,200億円規模(うち、新規・成長領域への投資700億円)、DOE2.5%以上かつ累進配当、政策保有株式※の連結純資産比率10%未満(2028年3月期)を掲げております。 2026年3月期における政策保有株式の連結純資産比率は9.19%(保有金額466億円)と目標を達成しております。今後も資本効率の更なる向上に向け、政策保有株式の縮減を継続してまいります。 ※ 政策保有株式:「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (5) 株式の保有状況」に記載の当事業年度末における政策保有株式残高 (C) サステナビリティ(ESG)戦略 当社グループは、「ヘルスケアコンソーシアム®」の実現を長期目標に掲げ、「サステナビリティ基本方針」に基づき、経営の根幹にサステナビリティを位置付けております。 25-27中期経営計画において特定した8つの重要課題を事業運営および経営判断の基盤として活用し、経営資源の配分や取り組みの優先順位の明確化を図っております。 医薬品・ヘルスケア流通という社会インフラを担う企業として、医薬品等の安定供給を中核に、人財、環境、ガバナンスに関する取り組みを事業活動と一体で推進しております。 本年度も引き続き、社会課題の解決に貢献し、持続的な企業価値の向上を目指してまいります。
事業等のリスク4,974字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 医療制度改革について 当社グループが主に事業を展開する医療用医薬品業界は、健康保険制度および医療行政の影響を強く受けます。そのため、制度の大幅な変更が行われた場合は経営成績等に重大な影響を与える可能性があります。 現在、高齢化の進展、生活習慣病の拡大により社会保障費は増加傾向にあります。しかし、医療保険財源の支払能力は低下しているため、診療報酬の包括払いの導入、自己負担の見直し、後発医薬品の普及促進策や薬価基準制度の見直しなどの医療費抑制を目的とした様々な医療制度改革が実施されております。当社グループは、2018年4月からスタートしました「医療用医薬品の流通改善に向けて流通関係者が遵守すべきガイドライン」の遵守に重点的に取り組んでおります。また、仕入から売上債権回収までの一連の営業活動について適切な対応を進めるとともに、医療制度に影響を受けない商材やサービスの取り扱い拡大に取り組んでおります。 (2) 薬価の改定について 当社グループの主要取扱商品である医療用医薬品の価格は、厚生労働大臣の告示によって公定されています。この公定価格が「薬価」(使用薬剤の公定価格)であります。実質的に販売価格の上限として機能している薬価については、市場における実勢価格や需要動向に応じて、定期的に引き下げ改定が行われており、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 法的規制および法令違反等について 当社グループは、医療用医薬品の卸・製造販売を主な事業としております。したがって、事業活動を行うにあたり、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」および関連法規等の規制により、免許・許可の登録および指定や、開発、製造、輸入に関し様々な承認許可が必要となります。監督官庁の許認可の状況により当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが遵守すべき法令(独占禁止法、下請法、不正競争防止法、金融商品取引法等)に十分留意した企業活動を行っておりますが、万一これらの違反を起こした場合、企業活動の制限や法令上の規制に対応するためのコストの増加、社会的信用の毀損等が発生する可能性があり、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、グループ理念のもと、「コンプライアンスガイドライン」を制定し、グループコンプライアンス・リスクマネジメント会議や研修等を通じて、法令等の遵守の徹底を図っております。 (4) 医療機関・製薬企業との取引慣行について 当社グループが主に事業展開する医療用医薬品卸売業界においては、医薬品が生命関連商品であり納入停滞が許されないという性質上、薬価改定後の一定期間、価格未決定のまま医療機関に納品し、その後卸売業者と医療機関との間で価格交渉を行うという特有の慣行が旧来より続いております。交渉が難航した場合、当社グループでは合理的な見積りにより決定予想価格を算出して売上計上しております。価格交渉の長期化や当初予想と異なる価格での決定となった場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「医療用医薬品の流通改善に向けて流通関係者が遵守すべきガイドライン」の遵守に重点的に取り組み、得意先である医療機関との価格交渉の早期妥結をはじめとした流通改革に継続して取り組んでおります。 (5) 製造事業に係るリスクについて 当社グループの医薬品等製造事業においては、医薬品原薬の開発、製造および販売ならびに医薬品等の開発、製造および販売を行っております。製品開発については全ての品目が発売できるとは限らず、途中で開発を断念しなければならない場合や他社からの導入等も行えない場合があります。また、製品および原材料の一部には特定の取引先にその供給、販売を依存している品目があります。何らかの理由により調達・製造・販売活動に遅延または停止するような事態が発生する可能性があります。 さらに、製品の開発から製造の段階において安全性、信頼性には万全を期しておりますが、予期しない副作用や異物混入などによる製品回収や販売中止等が発生し、訴訟を提起されるリスクがあります。このような場合、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、医薬品等製造事業において「安心・安全・誠実なモノづくり」を重点施策として掲げ、共通の品質管理システムを国内の連結子会社2社に導入し、製品等の安全性および信頼性の向上に連携して取り組んでおります。 (6) 調剤薬局事業に係るリスクについて 当社グループの調剤薬局等事業における調剤業務は薬剤師(人)に負うところが大きく、調剤過誤が発生する可能性があります。医療用医薬品の場合、用法・用量に厳格な制限があり、他の薬剤との相互作用や中毒症状の発症など、医療トラブルが発生する可能性があります。発生した場合、損害賠償に加え、既存顧客の信用および社会的信用を失うこととなり、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、薬剤師法第19条において薬剤師以外の調剤を禁じていることや、医薬品医療機器等法および厚生労働省令等によって、薬局への薬剤師の配置および配置人数を厳しく規制しております。したがって、営業時間を通じて薬剤師の必要人員数が確保されない場合には、当社グループの薬局の維持、新規開設に支障をきたし、経営成績等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、処方箋の受入枚数等を適宜把握し、薬剤師・事務員の適正配置や必要に応じた増員再配置に取り組んでおります。また、調剤過誤につきましては、人員の適正配置、調剤業務のマニュアルの整備や調剤監査システムの導入・活用によりその防止に取り組んでおります。 (7) システムトラブルおよびサイバーリスクについて 当社グループの事業活動においては、コンピュータネットワークシステムに大きく依拠しており、災害や事故等によりシステムが機能停止した場合、リカバリーシステムによる復旧までに時間を要し、販売物流を中心とした営業活動の一部に支障をきたす可能性があります。また、近年のデジタル技術の著しい発展の一方で、サイバー攻撃手法の高度化・巧妙化も進んでおり、サイバー攻撃等外部からの不正アクセス、コンピュータウイルス等により、システムダウン、誤作動および不正利用を含む障害ならびに社外への情報漏洩等が発生する可能性があります。これらの要因により当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、災害等が発生した場合に備え、複数拠点にデータセンターを設置しております。また、システムの運用・保守等を行う連結子会社が、災害等のほか、様々な障害や事故等の防止および発生に備え、コンピュータネットワークシステムを監視しております。さらに、サイバーセキュリティにも常に留意し、適宜必要なシステムの導入を進めてまいります。 (8) 海外との取引について 当社グループは、中華人民共和国に医薬品等製造事業の生産拠点の一部や事業拠点を設けております。また、ベトナム社会主義共和国にも事業拠点を置いております。こうした海外における事業活動や日本と海外との間の製品・商品の輸出入取引において、政治的摩擦や為替の急激な変動等が当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 情報流出について 当社グループは、重要な機密情報、顧客情報および各種の個人情報等を保有しておりますが、不測の事態によりこれらの情報が漏洩した場合、社会的信用の失墜や損害賠償や取引停止処分、流出の影響を受けた顧客その他関係者への補償等により、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、情報セキュリティ対策推進のため、法令等に基づいた社内規程の整備・運用の徹底を実施し、グループ全体で「情報セキュリティ体制」を構築することにより、グループ統一基準に基づいた教育・運用チェック等を行っております。保有する情報の外部への流出等を防止するため情報管理等の研修会を適宜開催し、情報漏洩等を防ぐための対策を講じております。 (10) 自然災害、パンデミック等について 当社グループは医薬品等卸売事業において、物流機能が大きな役割を果たしております。震災等の自然災害により物流機能が毀損した場合、販売物流活動に支障をきたす可能性があります。また、自然災害やパンデミック等の発生により事業活動を縮小せざるを得ない事態となった場合には、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは,事業継続計画(BCP)および災害時の各種マニュアルを策定し、大規模災害時において、医薬品等を迅速かつ安定的に供給するため、備蓄が必要とされる医薬品等のリスト化や配送拠点が被災した場合の近隣拠点によるバックアップ体制等を整備し、重要な社会インフラである医薬品等の流通機能が停止しないように最大限の対策を構築しております。 また、当社およびグループ会社での新型コロナウイルス感染拡大防止のための対策の検討等を実施し、必要に応じて当社およびグループ会社間で連携し対応するための体制を整えております。 (11) 事業投資に係るリスクについて 当社グループは、医薬品の流通を担う事業の運営上、物流センターや営業拠点等への設備投資(インフラ投資)が不可欠であります。これらのインフラ投資は多額かつその回収に長期間を要する傾向にあることから減損リスクを有しております。また、事業開発や事業拡大を視野に、医療関連領域のベンチャー企業への出資やM&A投資を実施することがありますが、これらも同様に減損リスクを有しており、これらの投資の成否によっては、当社グループの経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、一定規模以上の投資案件について事業投資委員会に諮り検証のうえ決定機関に答申することにより、減損リスクを低減する体制を構築しております。 (12) 気候変動リスクについて 当社グループにとって、気候変動はサステナビリティ経営に影響を及ぼす重要課題の一つと認識しており、当社グループ全体の気候変動に関する影響の評価等のためシナリオ分析を実施しております。事業におけるリスク・機会のうち、経営成績等に影響を及ぼす可能性の観点から重要度の高い項目については以下のとおりであります。 ・移行リスク(1.5℃シナリオ) … 2050年カーボンニュートラルに向けて、政策・規制導入や市場変化が急速に進行することで、地球の平均気温上昇が産業革命前の水準に比べ1.5℃に抑えられる想定。 → 脱炭素化に向け、移行による影響が最大 ・物理的リスク(4℃シナリオ) … CO2排出削減に向けた政策・規制や社会の取り組みが進まず、地球の平均気温上昇が産業革命前の水準に比べ4℃となる想定。災害などの気候変動による影響が甚大化する。 → 脱炭素化に向けた移行は想定しないが、気候変動の影響が最大 当社グループでは、グループサステナビリティ推進委員会の下部組織としてTCFD分科会を設置し、リスクマネジメントを統轄するグループコンプライアンス・リスクマネジメント会議と連携して気候変動リスクと機会の特定・重要性評価・対策の推進・モニタリングを行い、取締役会へ報告する体制としております。これらのリスクマネジメントを通じてリスクの低減を図るとともに、積極的な環境負荷低減および環境課題解決に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)9,096字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要については次のとおりであります。なお、経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容については、各項目に含めて記載しております。 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)におけるわが国経済は、緩やかに回復しているものの中東情勢の影響を注視する必要があり、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されるものの金融資本市場の変動の影響や米国の通商政策をめぐる動向などに注意する必要がある状況となっております。 当社グループでは、2023年5月に発表した2032年度までの中長期的な事業戦略および財務・資本戦略「アルフレッサグループ中長期ビジョン」に掲げた目標達成に向けて、今年度新たに「25-27 中期経営計画 Vision2032 Stage2 ~総合力で未来を切り拓く~(以下「25-27中計」という。)」を策定し、以下のグループ経営方針に取り組んでおります。 ・TSCS※1進化拡大のためのグループ総合力発揮 ・成長事業・新規事業への戦略的投資 ・基盤事業のさらなる競争力強化 ・コストコントロールの徹底 ・サステナビリティ経営の推進 2025年6月、当社は第22回定時株主総会での承認決議を経て監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行いたしました。これを機に、業務執行の決定権限を取締役会から取締役へ大幅に委任することで監督と執行の分離と権限委譲を通じた迅速な経営の意思決定を行うとともに、監査等委員である取締役を置くことで取締役会のモニタリング機能の強化を図り、コーポレートガバナンスを一層充実させ、さらなる企業価値の向上を図ってまいります。 2025年11月、当社、キッズウェル・バイオ株式会社(本社:東京都中央区)、株式会社カイオム・バイオサイエンス(本社:東京都渋谷区)およびMycenax Biotech Inc.(本社:台湾新竹県)の4社は、バイオ後続品※2(以下「バイオシミラー」という。)の原薬・製剤製造を行う合弁会社の設立に関する契約を締結することを取締役会において決議いたしました。本契約締結により、バイオシミラーを含むバイオ医薬品の国内製造施設を整備し、4社の強みを活かした合弁会社によるバイオシミラー等のCDMO※3事業等を進めるとともに、当社グループの流通機能を組み合わせることでバイオシミラー等のトータルバリューチェーンを構築し、バイオシミラーの国内自給率の向上と安定供給体制の確立、製造したバイオシミラー原薬や製剤の海外輸出および日本におけるバイオ医薬品開発・製造に係る人材育成に取り組み、バイオ医薬品産業の発展に貢献してまいります。 2026年1月、当社グループは、「ドラッグ・ラグ/ロス」の解消へ向けて、海外の新興バイオ医薬品企業等の日本参入を包括的に支援するプラットフォーム「PATH-Solution」のサービス提供を開始いたしました。本サービスを通じてTSCS構想の下、当社グループ内の事業を活用し、参入にあたっての市場分析から開発・薬事・製造・販売、市販後調査まで一気通貫で伴走支援してまいります。 当連結会計年度における当社グループの業績は、売上高3兆1,040億64百万円(前期比4.8%増)、営業利益361億64百万円(同5.0%減)、経常利益386億34百万円(同4.6%減)となりました。また、特別利益に政策保有株式縮減による投資有価証券売却益253億31百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益417億46百万円(同52.4%増)となりました。 なお、販売費及び一般管理費には、再生医療関連事業およびバイオシミラー施設整備関連等の事業投資費21億73百万円が含まれており、これを除外した場合の営業利益は383億37百万円(同0.7%増)であります。 ※1   TSCS(Total Supply Chain Service)   :   トータルサプライチェーンサービス ※2   バイオ後続品   :   国内で既に承認・販売されているバイオ医薬品(先行バイオ医薬品)の特許期間・再審査期間満了後に、異なる製薬企業から販売される先行バイオ医薬品と同等・同質の製品 ※3    CDMO(Contract Development and Manufacturing Organization)   :    医薬品の製造工程の開発から、治験薬や商用製造までを受託するサービス セグメント別の業績は、以下のとおりであります。 ① セグメント別の業績 (A) 医療用医薬品等卸売事業 医療用医薬品等卸売事業におきましては、「TSCS実現に向けた事業機会の拡大」を目指し、「25-27中計」に掲げた以下の重点施策に取り組んでおります。 ・「MS力の最大化」 ・「全国ネットワークの強化」 ・「ソリューション事業の推進による収益基盤の構築」 ・「ステークホルダーが求めるロジスティクス体制構築」 ・「グループ一体となった人的資本の戦略強化」 「MS力の最大化」の取り組みとして、業界№1のMS数でネオプライマリー戦略※4を遂行し、プロダクトサービス活用による業務改善を進めながら積極的な営業展開を図ることで、特に処方元医師への営業活動に注力し診療所販路で高い売上成長を実現しております。 あわせて、「グループ一体となった人的資本の戦略強化」として、グループ会社間での積極的な人財交流を進めております。これにより、より一層の連携強化を図り、高機能・高品質なサービスを全国一律で提供する体制を構築し、地域の生活者の皆様の健康およびお得意様・お取引先の発展により一層貢献してまいります。 「ステークホルダーが求めるロジスティクス体制構築」への取り組みでは、流通品質強化の一環として品質マネジメントシステムに関する国際規格ISO9001の認証取得を当社グループ全体で推進しているなか、当年度中に連結子会社8社※5において新たに「ISO9001」の認証を取得いたしました。当社グループは、引き続きグループ全体でISO認証取得の取り組みを進め、お得意様・お取引先の満足度の向上に取り組んでまいります。 2025年9月、「全国ネットワークの強化」として、ティーエスアルフレッサ株式会社が医療機器専門商社である株式会社ミヤノメディックス(本社:広島県福山市)の全株式を取得し子会社化するとともに、東北アルフレッサ株式会社が医療機器専門商社である東日本メディカルシステム株式会社(本社:仙台市青葉区)の全株式を取得する株式譲渡契約を締結いたしました(10月31日取得完了)。TSCSにおけるメディカル品の流通機能の強化に繋げ、地域医療へのさらなる貢献を目指します。 また、2026年3月、当社は、株式会社温仙堂(本社:長崎県諫早市)との間で、同社の完全子会社で、臨床・研究用診断薬および医療機器等の専門商社である株式会社テクノ・スズタ(本社:長崎県長崎市)の全株式を取得し完全子会社化いたしました。これにより、同社が有する医療・研究・福祉領域における卸売事業の拡大を図るとともに、九州エリアにおけるメディカル品の流通ネットワーク強化を図り、地域医療へのさらなる貢献を目指してまいります。 当セグメントの当連結会計年度の業績は、2025年4月に実施された薬価の中間年改定によるマイナス影響および人件費を含む物流費高騰等厳しい経営環境であったものの、ネオプライマリー戦略の推進やスペシャリティ医薬品等限定流通品の取扱い増加など市場伸長を上回る売上伸長による増収効果等により、売上高2兆7,825億84百万円(前期比5.4%増)、営業利益332億97百万円(同0.7%増)となりました。 なお、売上高には、セグメント間の内部売上高195億2百万円(同2.7%増)を含んでおります。 ※4   ネオプライマリー戦略   :   限定された適応症を有する等の特徴があるスペシャリティ医薬品でありながら、対象患者が比較的多く、専門病院に限らずプライマリー領域でも処方される製品のプロモーション活動に注力する営業戦略。製薬企業MR数の減少・適正化が進むなか、処方医へ広く情報提供が求められることから当社グループMSの人的リソースを最大限活用し差別化を図る。 ※5   ティーエスアルフレッサ株式会社(本社:広島市西区)…ロジスティクス本部品質管理部および尾道物流センター 株式会社琉薬(本社:沖縄県浦添市)…管理本部ロジスティクス部 明祥株式会社(本社:石川県金沢市)…管理本部物流部(現コーポレートサポートユニット流通戦略部) 東北アルフレッサ株式会社(本社:仙台市若林区・福島県郡山市)…ロジスティクス本部および郡山物流センター 四国アルフレッサ株式会社(本社:香川県高松市)…ロジスティクス業務部四国物流センター アルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区)…ロジスティクス業務部つくば物流センター、神奈川物流センター、静岡物流センター、福岡物流センター(当期認証取得4拠点追加) エーエル プラス株式会社(本社:東京都千代田区)…ロジスティクス企画業務部およびつくば事業所 エス・エム・ディ株式会社(本社:東京都千代田区)…スペシャリティ医薬品(医薬品と再生医療等製品を含む)の流通管理および医療機器レンタル管理業務 (B) セルフメディケーション卸売事業 セルフメディケーション卸売事業におきましては、連結子会社のアルフレッサ ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区)が、「『健康』×つなぐ×しあわせ」をテーマに、「25-27中計」の重点施策として掲げた「外部環境の変動に強い販売戦略の展開」「自社主体的な新たなソリューションの展開」に取り組んでおります。 当セグメントの当連結会計年度の業績は、販路拡大による増収効果に加えて、物流費の上昇はあるもののコストコントロールに注力したこと等により、売上高2,670億74百万円(前期比0.5%増)、営業利益30億12百万円(同2.1%増)となりました。 なお、売上高には、セグメント間の内部売上高4億47百万円(同5.3%減)を含んでおります。 (C) 医薬品等製造事業 医薬品等製造事業におきましては、「事業ポートフォリオの再構築による安定的な経営基盤の確立」を目指し、「25-27中計」の重点施策として掲げた「利益率・効率性のさらなる向上」「受託製造拡大と製品パイプライン拡充」「API(原薬)製造部門の新規事業開発」に取り組んでおります。 2026年2月、連結子会社のアルフレッサ ファーマ株式会社(本社:大阪市中央区)がアナフィラキシー補助治療剤「ネフィー®点鼻液1mg/2mg」(一般名:アドレナリン)を日本国内において発売いたしました。本製品はアドレナリンを有効成分とする点鼻液で、蜂毒、食物および薬物等に起因するアナフィラキシー反応に対する補助治療剤として、点鼻により簡便な投与が可能です。 アルフレッサ ファーマ株式会社は、アナフィラキシー補助治療剤の新たな選択肢として、患者様や保護者等の治療時の負担軽減が期待できる本製品を提供することで、アンメット・メディカル・ニーズに貢献してまいります。 当セグメントの当連結会計年度の業績は、原薬の売上伸長や販管費抑制への取り組みの一方で、薬価改定および2024年10月から導入された長期収載品の選定療養制度の影響による医薬品の販売減少ならびに診断薬の需要落ち込み等による減収の影響により、売上高521億79百万円(前期比3.5%減)、営業利益12億3百万円(同7.1%減)となりました。 なお、売上高には、セグメント間の内部売上高149億98百万円(同8.4%減)を含んでおります。 (D) 調剤薬局等事業 調剤薬局等事業におきましては、連結子会社のアポクリート株式会社(本社:東京都豊島区)が、「地域に求められる『かかりつけ薬局』を目指す」をテーマに、「25-27中計」の重点施策として掲げた「対患者様業務の充実・処方箋確保」「門前医療機関以外からの処方箋獲得強化」「新たな薬局機能の拡充」「介護事業への参入」に取り組んでおります。 当セグメントの当連結会計年度の業績は、対患者様業務の充実や薬剤師の生産性向上に努めたものの、薬価改定によるマイナス影響および仕入原価上昇等の影響により、売上高371億74百万円(前期比0.4%増)、営業利益4億99百万円(同16.3%減)となりました。 (E) その他(事業) 当連結会計年度の期首より再生医療関連事業を営む当社の完全子会社のセルリソーシズ株式会社(本社:東京都千代田区)を新たに連結子会社といたしました。マスターセルの製造と保管、CMO※6・CDMO事業の開発を重点的に進め、各案件を早期にローンチすべく体制整備に取り組んでおります。 その他(事業)の当連結会計年度の業績は、案件受注に向けた人件費や研究開発費等の事業投資費を販売費及び一般管理費に計上したことにより、売上高-百万円、営業損失10億99百万円となりました。 ※6   CMO(Contract Manufacturing Organization)   :   製薬企業などからの医薬品製造の受託・代行 ② 生産、受注及び販売の実績 (A) 生産実績及び受注実績 当社グループの生産実績および受注実績は、金額的重要性が乏しいため、記載を省略しております。 (B) 仕入実績 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 医療用医薬品等卸売事業   2,620,685   105.2 セルフメディケーション卸売事業   240,682   101.1 医薬品等製造事業   15,200   73.6 調剤薬局等事業   23,533   100.6 合計   2,900,101   104.6 (注)1.金額は実際の仕入額によっております。 2.セグメント間の内部仕入高は344億16百万円(前期比97.2%)であり、上記金額に含めております。 (C) 販売実績 セグメントの名称   金額(百万円)   前期比(%) 医療用医薬品等卸売事業   2,782,584   105.4 セルフメディケーション卸売事業   267,074   100.5 医薬品等製造事業   52,179   96.5 調剤薬局等事業   37,174   100.4 合計   3,139,013   104.7 (注)1.セグメント間の内部売上高は349億49百万円(前期比97.5%)であり、上記金額に含めております。 2.主要な相手先別の販売実績および当該総販売実績に対する割合については、総販売実績の10%以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (2) 財政状態 当連結会計年度末における当社グループの総資産は、前期末比671億31百万円増加し、1兆5,070億16百万円となりました。 流動資産は、648億17百万円増加し、1兆1,593億14百万円となりました。これは主として、「現金及び預金」が159億81百万円、売上債権が369億29百万円および「未収入金」が91億75百万円増加したことによるものであります。 固定資産は、23億13百万円増加し、3,477億1百万円となりました。これは主として、物流センターや医薬品製造棟等の設備投資などに伴い有形固定資産が91億73百万円増加およびソフトウエア等の無形固定資産が16億63百万円増加した一方で、政策保有株式の縮減に伴い「投資有価証券」が89億51百万円減少したことによるものであります。 セグメント別の総資産は、以下のとおりであります。 医療用医薬品等卸売事業のセグメント資産は、前期末比730億60百万円増加し、1兆3,111億51百万円となりました。これは主として、売上債権等の流動資産が増加したことによるものであります。 セルフメディケーション卸売事業のセグメント資産は、11億58百万円減少し、918億70百万円となりました。これは主として、棚卸資産等の流動資産が増加した一方で、投資有価証券等の固定資産が減少したことによるものであります。 医薬品等製造事業のセグメント資産は、71億21百万円増加し、801億28百万円となりました。これは主として、棚卸資産等の流動資産が増加および医薬品製造棟等の設備投資に伴い有形固定資産が増加したことによるものであります。 調剤薬局等事業のセグメント資産は、5億38百万円増加し、170億39百万円となりました。これは主として、関係会社長期貸付金等の固定資産が増加したことによるものであります。 当連結会計年度末における当社グループの負債は、前期末比414億76百万円増加し、9,991億13百万円となりました。 流動負債は、435億12百万円増加し、9,384億74百万円となりました。これは主として、「支払手形及び買掛金」が471億円増加および「未払法人税等」が59億69百万円増加した一方で、「独占禁止法関連損失引当金」が49億37百万円減少したことによるものであります。 固定負債は、20億36百万円減少し、606億39百万円となりました。これは主として、「繰延税金負債」が13億94百万円減少および「退職給付に係る負債」が13億7百万円減少したことによるものであります。 結果として、当連結会計年度末における当社グループの純資産は、256億55百万円増加し、5,079億3百万円となりました。これは主として、「利益剰余金」が283億17百万円増加および「退職給付に係る調整累計額」が17億25百万円増加した一方で、保有株式の売却に伴い「その他有価証券評価差額金」が43億48百万円減少したことによるものであります。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における当社グループの現金及び現金同等物は、前期末比158億71百万円増加し、1,906億84百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、「税金等調整前当期純利益」が620億7百万円と前期と比べ226億47百万円の増益となったことに加えて、運転資本増減の影響等により、385億66百万円の増加(前期は56億39百万円の増加)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、物流センターの建設等の設備投資に伴う支出が増加した一方で、保有株式の縮減を目的とした投資有価証券の売却による収入が増加したこと等により、87億21百万円の減少(前期は249億17百万円の減少)となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いがあったものの前期は「自己株式の取得による支出」があったこと等により、140億47百万円の減少(前期は235億34百万円の減少)となりました。 〈資本の財源および資金の流動性〉 アルフレッサグループは、日本の社会インフラである医薬品サプライチェーンを製造、卸売、調剤薬局等の各事業領域で支え、必要な時に、必要な医薬品を、必要な場所へ、安定的に供給することに貢献しております。 社会的責任の遂行と持続的な企業価値の向上には、財務の健全性、資本効率の向上、安定的・継続的な株主還元の最適バランスを追求し、さらなる企業価値を追求することが当社グループの財務・資本戦略の基本となっております。 当連結会計年度末における純資産のうち当社の持分は、親会社株主に帰属する当期純利益の積み上がり、配当金の支払いやその他の包括利益の増減により、5,073億57百万円(前期末比255億69百万円増加)となり、この結果、自己資本比率は33.7%となりました。 また、株式会社格付投資情報センターの発行体格付は「A+」(2025年8月格付)を2026年5月末時点で維持しております。 財務健全性のさらなる向上には財務基盤・収益基盤の強化が不可欠であるため、当社グループの資本配分計画に基づき、事業拡大投資・事業強化投資を実行してまいります。 株主還元を含むこれら資本配分の財源(資金の調達方法)は、主に営業活動により得られるキャッシュ・フローを源泉とした自己資金のほか、必要に応じて金融機関からの借入、社債の発行によっております。なお、当連結会計年度における主要な使途等については前記「(3) キャッシュ・フロー」を、翌連結会計年度以降については「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 当連結会計年度末における「現金及び預金」残高は1,930億66百万円であり、連結ベースの流動比率は123.5%、総資産に対する流動資産の比率は76.9%、流動負債の比率は62.3%であることから、十分な流動性を確保しているものと認識しております。また、当社グループは、キャッシュ・マネジメント・システム(CMS)により、グループ内の資金需要と運用の最適化および資金の効率的な活用を図っております。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。 連結財務諸表の作成にあたって用いた、資産、負債、収益および費用の報告額に影響を及ぼす会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定について検討いたしましたが、当該見積り等に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りおよび仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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