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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

メディパルホールディングス

MEDIPAL HOLDINGS CORPORATION7459 · Prime · 卸売業

国内最大級の医薬品卸。医療用医薬品を軸に、化粧品・日用品、動物薬・食品原料まで網羅するヘルスケア商社。

概要

メディパルホールディングスは、医療用医薬品を中心に化粧品・日用品、動物用医薬品まで幅広く扱う日本最大級の卸売企業である。調剤薬局やドラッグストアへの供給網を全国に持ち、物流や情報システムを活用した付加価値サービスも提供する。2026年3月期の連結売上高は3兆8174億円、従業員数は13,024人に上る。

三つの事業セグメントで構成される収益構造

当社グループは医療用医薬品等卸売事業、化粧品・日用品・一般用医薬品卸売事業、動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業の三つを主力セグメントとする。医療用医薬品等卸売事業はグループ中核であり、子会社のメディセオ、エバルス、アトル、東七などが地域ごとに展開。化粧品・日用品卸売事業はPALTACが担い、ドラッグストアやスーパー向けに強みを持つ。動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業ではMPアグロやMP五協フード&ケミカルが事業を展開し、売上高は2026年3月期に3兆8174億円、経常利益532億円を計上した。

全国をカバーする物流プラットフォームALC

物流機能は社会インフラとしての責務を果たすため、高度な自動化と災害対策を施したALC(Area Logistics Center)を全国に展開している。2026年1月には14か所目となる東京ALCを稼働させ、都市型物流モデルを確立。子会社メディスケットは医薬品配送や検体集荷を担い、2025年8月には9か所のALCでISO9001認証を取得した。これにより、医療機関や調剤薬局への安定供給を実現するとともに、物流コスト削減とBCP強化を図っている。

グループ全体で32社の子会社と19社の関連会社

持株会社である当社の下に、医療用医薬品卸のメディセオ、エバルス、アトル、東七、化粧品・日用品卸のPALTAC、動物用医薬品・食品関連のMPアグロ、MP五協フード&ケミカルなど32社の子会社がぶら下がる。また、関連会社としてフローラディスカバリー(腸内細菌叢測定)やプリメディカ(予防医療研究)などヘルスケア領域の新興企業も含む。グループ全体で人々の健康と美に関わる商品を一貫して供給する体制を整えている。

デジタルと共創で広がる事業領域

PALTACは2026年3月にヘルス&ビューティーケア領域のBtoBマッチングサイト「Nice2meet」を開設し、メーカーと小売の出会いをオンライン化した。また、あらたやプラネットと共同で商品情報一元管理の新会社を設立。医療用医薬品分野ではSPLineがスペシャリティ医薬品の流通企画を手がけ、メディエは医療材料データベースを構築。予防医療ではJCRファーマと協業し超希少疾患領域の新薬開発を進めており、2025年にはFDA、欧州委員会、厚生労働省からオーファンドラッグ指定を受けた。

業界の中での役割は医薬品・化粧品・日用品等の卸売業(中間流通)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3.8兆円
営業利益
532億円
営業利益率
1.4%
純利益
425億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
医療用医薬品等卸売事業2.5兆円64.5%243億円1.0%
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業1.2兆円32.4%264億円2.1%
動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業1,173億円3.1%23億円2.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医療機関(病院・診療所)主力

医療用医薬品卸売事業として、病院・診療所等の医療機関向けに医療用医薬品、医療機器、医療材料、臨床検査試薬を販売。グループ会社(メディセオ、エバルス、アトル、東七等)が各地域で展開。スペシャリティ医薬品の流通企画(SPLine)や医療機器専門(MMコーポレーション)も含む。

主要顧客病院、診療所

主な製品・サービス3
医療用医薬品
病院・診療所で使用される処方箋医薬品。先発品・後発品を取り扱う。
医療機器・医療材料
手術器具、カテーテル、注射針、衛生材料等。ディスポーザブル品から高額機器まで。
臨床検査試薬
血液検査、生化学検査等に用いる試薬・キット。

02ドラッグストア・小売主力

化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業として、ドラッグストア、スーパー、コンビニ等向けに化粧品、日用品、一般用医薬品(OTC)を販売。グループ会社PALTACが主力。

主要顧客ドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア

主な製品・サービス3
化粧品
スキンケア、メイクアップ、ヘアケア等の化粧品。国内外ブランドを取り扱い。
日用品
洗剤、トイレタリー、ペーパー製品、ペット用品等の日用消耗品。
一般用医薬品
風邪薬、胃薬、鎮痛剤等のOTC医薬品。ドラッグストア向け。

03動物病院・畜産・食品加工準主力

動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業として、動物病院・畜産農家向け動物用医薬品・飼料添加物・医療材料の販売、および食品メーカー向け食品加工原材料・食品添加物・化学製品材料の販売を行う。グループ会社MPアグロ、シグニ、MP五協フード&ケミカルが担当。

主要顧客動物病院、畜産農家、食品メーカー

主な製品・サービス6
動物用医薬品
動物病院・畜産向けのワクチン、抗生物質、駆虫薬等。
飼料添加物
畜産用飼料に添加するビタミン、ミネラル、アミノ酸等。
動物用医療材料・器具
動物用の手術器具、検査キット等。
食品加工原材料
食品メーカー向けの調味料、油脂、糖類、澱粉、増粘剤等。
食品素材・食品添加物
食品の風味・保存性等を向上させる添加物。
化学製品材料
工業用化学品、溶剤、界面活性剤等。

製品と技術

医療用医薬品とスペシャリティ医薬品の供給網

子会社メディセオ、エバルス、アトル、東七が医療用医薬品(先発品・後発品)を病院や診療所へ供給する。特にSPLineはスペシャリティ医薬品の流通企画に特化し、高価格・高管理が必要なバイオ医薬品などを扱う。また、ウィメンズコーディネーターやRD-MRなど専門知識を持つ営業担当者が医療機関と連携し、疾患啓発や患者発掘を支援。2026年3月期の医療用医薬品等卸売事業の売上高は2兆円を超える主力セグメントである。

医療機器・材料と専門商社MMコーポレーション

MMコーポレーション(旧中川誠光堂)は医療機器・医療材料の専門卸として、手術器具、カテーテル、ディスポーザブル製品などを病院に供給する。子会社アステックも医療機器を扱う。また、メディエは医療材料データベースを構築し、医療機関の在庫管理や発注業務を効率化するサービスを提供。これらの機器・材料部門は医療用医薬品と合わせて、病院の一括購入ニーズに応えるフルライン体制を実現している。

PALTACが牽引する化粧品・日用品・OTC卸売

子会社PALTACはドラッグストア、スーパー、コンビニ向けに化粧品、日用品、一般用医薬品(OTC)を卸売する。国内外のブランドを幅広く取り扱い、2025年7月にはあらたと西関東エリアで共同配送を開始。2026年3月にはヘルス&ビューティーケア特化型BtoBマッチングサイト「Nice2meet」を開設し、メーカーと小売の商談をオンライン化。商品情報一元管理の新会社プロダクト・レジストリ・サービスも設立し、業界全体の効率化を推進している。

動物用医薬品から食品原材料まで広がる関連事業

MPアグロは動物病院・畜産農家向けに動物用医薬品、飼料添加物、医療材料を販売。2026年1月にはシグニを子会社化し、動物病院向けEC事業を強化した。MP五協フード&ケミカル(旧住友ファーマフード&ケミカル)は食品メーカー向けに加工原材料、食品添加物、化学製品材料を供給。2024年10月にはメディパルフーズを吸収合併し、食品関連事業を一本化。ヘルスケアだけでなく食と農の分野でも流通インフラを広げている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

医療用医薬品卸売で国内首位級、安定収益が強み

メディパルホールディングスは、医療用医薬品の卸売りを中核とする企業で、国内市場でシェア上位の一角を占める。ライバルのオルバヘルスケアホールディングスなどとともに寡占化が進む卸業界の中で、物流ネットワークと調剤薬局への販売網が強み。2025年3月期の売上高は3兆6713億円と巨額で、営業利益率は1.51%と低いが、安定した収益基盤を誇る。ヘルスケア関連の周辺事業も展開し、収益源を多様化している。今後は、医療費抑制政策による価格引き下げ圧力が課題であり、効率化とサービスの高度化で差別化が求められる。

強み

  • 全国に倉庫・配送網を構築し、医薬品を迅速かつ確実に供給する体制が強み。
  • 主要な調剤薬局チェーンとの取引関係が深く、安定した販売チャネルを持つ。
  • 医薬品卸に加え、検査薬や医療機器、アウトソーシングなど周辺事業で収益を補完。
  • 売上規模が大きく、低い営業利益率でも安定したキャッシュフローと財務健全性を維持。

課題

  • 業界全体の競争が激しく、卸価格の引き下げ圧力で利益率が極めて低い水準に張り付いている。
  • 政府の薬価引き下げなどで販売価格が下落し、売上の伸びが鈍化するリスクがある。
  • 業界全体としてデジタル化が進まず、物流の効率化やデータ活用で他社との差がつきにくい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字がメディパルホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15411JFEホールディングス1.2兆円17.6倍
29962ミスミグループ本社1.0兆円24.4倍
33064MonotaRO9,230億円25.6倍
43861王子ホールディングス8,856億円14.3倍
52181パーソルホールディングス6,767億円15.5倍
67459メディパルホールディングス6,296億円14.1倍
71963日揮ホールディングス5,746億円13.6倍
88088岩谷産業5,149億円10.6倍
92784アルフレッサ ホールディングス4,458億円10.1倍
103941レンゴー4,327億円18.8倍
112531宝ホールディングス4,273億円35.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

神戸から始まった創業から株式会社化まで(1898-1923)

1898年10月、神戸市において医薬品商として創業。1923年5月に資本金20万円で「株式会社三星堂」を設立した。この時期の日本は医薬品卸売業が地域密着型で零細事業者が多く、三星堂もその一つとしてスタートした。ただし、後年の大型合併やM&Aの原点となる存在である。

上場から大型合併で商号変更(1995-2000)

1995年9月に東京証券取引所と大阪証券取引所の市場第二部に株式を上場。1997年9月には両市場第一部に指定された。2000年4月、クラヤ薬品(1949年設立)と東京医薬品(1947年設立)との合併により「株式会社クラヤ三星堂」に商号を変更し、本店を東京都中央区に移転。これにより東京・大阪・神戸の三拠点を統合し、全国規模の卸売企業へ成長する土台ができた。

業界再編の先陣を切ったM&Aラッシュ(2001-2004)

2001年に千秋薬品が営業開始、2003年には潮田三国堂薬品、井筒薬品、平成薬品を完全子会社化。さらに2004年にはエバルス、アトル、中川誠光堂(現MMコーポレーション)を子会社化した。同年10月には会社分割で持株会社に移行し、商号を「株式会社メディセオホールディングス」に変更。事業会社のクラヤ三星堂が営業を継承する構造をとり、グループ経営の効率化を進めた。

パルタック子会社化と持株会社の再編(2005-2009)

2005年10月に化粧品・日用品卸のパルタックを完全子会社化し、商号を「株式会社メディセオ・パルタックホールディングス」に変更。2008年にはコバショウを子会社化し、PALTACに統合。2009年10月には会社分割で医療用医薬品卸売事業をクラヤ三星堂に承継させ、商号を「株式会社メディパルホールディングス」に変更。同時にクラヤ三星堂は複数の子会社と合併し「株式会社メディセオ」となった。

PALTAC上場と動物用医薬品事業の統合(2010-2014)

2010年3月、子会社PALTACが東京・大阪両証券取引所第一部に上場。同年4月、丸善薬品やエバルスアグロテック、アトルの動物用医薬品事業を統合し「MPアグロ」を設立。2013年にはメディエ、2014年には桜井通商を子会社化。この時期に非医療用の事業領域を拡大し、グループの事業ポートフォリオを多角化した。

中期ビジョン策定と物流高度化へのシフト(2015-2022)

2016年にはアステックを子会社化し、SPLineを設立してスペシャリティ医薬品の流通企画に参入。2020年にはファルフィールド、2022年にはメディスケットを設立し、物流受託事業を強化。2022年10月には「2027メディパル中期ビジョン Change the 卸 Forever」を策定し、海外進出や予防医療への投資、デジタル活用を打ち出した。

東七完全子会社化と食品・アグロ領域の拡大(2023-2024)

2023年3月、住友ファーマフード&ケミカルを子会社化しMP五協フード&ケミカルに商号変更。同年4月には東七を完全子会社化し、医療用医薬品卸の地盤を固めた。2024年にはプリメディカ(予防医療研究)やフローラディスカバリー(腸内細菌測定)を子会社化し、新興領域への投資を加速。2025年11月にはファルフィールドの事業を譲渡する一方、アグロ領域ではシグニHDを子会社化し動物病院向けEC事業を取り込んだ。

年表41件を開く

1890年代

  • 1898年10月創業神戸市に創業

1920年代

  • 1923年5月創業「株式会社三星堂」を設立(資本金20万円)

1990年代

  • 1995年9月上場東京証券取引所及び大阪証券取引所の各市場第二部に株式を上場
  • 1997年9月東京証券取引所及び大阪証券取引所の各市場第一部に指定

2000年代

  • 2000年4月創業「クラヤ薬品株式会社」(1949年1月設立)ならびに「東京医薬品株式会社」(1947年7月設立)と合併し、商号を「株式会社クラヤ三星堂」に変更 本店を東京都中央区に移転
  • 2001年2月「千秋薬品株式会社」が医薬品等卸売事業の営業を開始
  • 2003年3月M&A「潮田三国堂薬品株式会社」を完全子会社化(2006年4月に「株式会社潮田クラヤ三星堂」に商号変更)
  • 2003年9月M&A「井筒薬品株式会社」を完全子会社化(2006年4月に「株式会社井筒クラヤ三星堂」に商号変更)「平成薬品株式会社」を完全子会社化
  • 2003年12月上場大阪証券取引所の市場第一部の株式等を上場廃止
  • 2004年2月「株式会社よんやく」ならびに「中澤氏家薬業株式会社」と経営全般にわたる業務提携
  • 2004年4月M&A「株式会社エバルス」ならびに「株式会社アトル」を完全子会社化「クラヤ三星堂分割準備株式会社」を設立
  • 2004年5月M&A「株式会社中川誠光堂(現・株式会社MMコーポレーション)」を完全子会社化
  • 2004年10月商号変更会社分割により持株会社に移行し、商号を「株式会社メディセオホールディングス」に変更「クラヤ三星堂分割準備株式会社」が当社の医薬品等卸売事業の営業を承継し、商号を「株式会社クラヤ三星堂」に変更
  • 2005年4月M&A「株式会社チヤク」を完全子会社化
  • 2005年10月M&A「株式会社パルタック」を完全子会社化し、商号を「株式会社メディセオ・パルタックホールディングス」に変更
  • 2006年1月M&A「株式会社クラヤ三星堂」を存続会社として、「株式会社チヤク」と合併
  • 2007年1月M&A「丸善薬品株式会社」を完全子会社化
  • 2008年1月M&A「株式会社コバショウ」を完全子会社化
  • 2008年4月M&A「株式会社コバショウ」を存続会社として、同社の完全子会社4社と合併「株式会社パルタック」を存続会社として、「株式会社コバショウ」と合併し、商号を「株式会社パルタックKS」に変更
  • 2008年12月「東七株式会社」と経営全般にわたる業務提携
  • 2009年3月M&A「株式会社アトル」は、「株式会社アトル那覇薬品」を完全子会社化
  • 2009年4月商号変更「株式会社パルタックKS」は、商号を「株式会社Paltac」に変更
  • 2009年10月M&A会社分割により、当社の医療用医薬品等卸売事業を「株式会社クラヤ三星堂」に承継、商号を「株式会社メディパルホールディングス」に変更。「株式会社クラヤ三星堂」は、「千秋薬品株式会社」、「株式会社潮田クラヤ三星堂」、「株式会社やまひろクラヤ三星堂」、「平成薬品株式会社」、「株式会社井筒クラヤ三星堂」と合併して、商号を「株式会社メディセオ」に変更

2010年代

  • 2010年3月上場「株式会社Paltac」は、東京証券取引所及び大阪証券取引所に上場し、各市場第一部に指定
  • 2010年4月M&A「丸善薬品株式会社」、「エバルスアグロテック株式会社」ならびに「株式会社アトル」の動物用医薬品等卸売事業は、「丸善薬品株式会社」を存続会社として経営統合し、商号を「MPアグロ株式会社」に変更
  • 2013年6月M&A「メディエ株式会社」を完全子会社化
  • 2014年12月M&A「桜井通商株式会社」を完全子会社化
  • 2015年7月商号変更「株式会社Paltac」は、商号を「株式会社PALTAC」に変更
  • 2016年1月M&A「株式会社アステック」を完全子会社化
  • 2016年4月商号変更MPアグロ株式会社が行う事業のうち、食品加工原材料ならびに食品添加物の卸売業を桜井通商株式会社が承継し、商号を「メディパルフーズ株式会社」に変更
  • 2016年5月創業「SPLine株式会社」を設立

2020年代

  • 2020年10月創業「株式会社ファルフィールド」を設立
  • 2022年4月創業「株式会社メディスケット」を設立
  • 2023年3月M&A「住友ファーマフード&ケミカル株式会社」を完全子会社化。2023年4月1日付で商号を「MP五協フード&ケミカル株式会社」に変更
  • 2023年4月M&A「東七株式会社」を完全子会社化
  • 2024年5月M&A「株式会社プリメディカ」と「株式会社フローラディスカバリー」を完全子会社化
  • 2024年7月M&A「株式会社プレサスキューブ」を子会社化
  • 2024年10月M&A「MP五協フード&ケミカル株式会社」を存続会社として、「メディパルフーズ株式会社」と合併
  • 2025年4月M&A「株式会社アトル」を存続会社として、「株式会社MVC」と合併
  • 2025年11月「株式会社ファルフィールド」の事業を譲渡
  • 2026年1月M&A「MPアグロ株式会社」が、「シグニホールディングス株式会社」および「シグニ株式会社」を完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE2027年3月期まで9%
  • 経常利益2027年3月期まで1,000億円
  • 成長投資(累計)2023年3月期から2027年3月期までの累計まで1,000億円
  • 株主総還元性向2023年3月期から2027年3月期までの累計まで40%
  • 温室効果ガス排出量削減(Scope1+2)2031年3月期まで50%削減(2020年度比)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    健康応援オーケストラの実現

    '医療と健康、美'の事業フィールドで社会価値・顧客価値を創造する事業を広げ、強固な流通インフラで支え、様々な分野のパートナーの価値をつなぐことで、誰もが心身ともに健やかに暮らせる社会の実現と企業価値向上を目指す。

  2. 02

    2つのAを活用した収益基盤強化

    独自機能であるALC(物流)とAR(営業)を活用し、医薬品等の安定供給を継続するとともに、シェアリングロジスティクス基盤の整備やGDP準拠の高品質物流サービス提供、外部企業からの物流受託による新たな収益機会の創出に取り組む。

  3. 03

    ARによる情報提供とパートナーシップ

    約2,000名のARが医療関係者への総合的な情報提供や地域ヘルスケア課題解決の営業活動を展開し、医薬品メーカーやバイオベンチャーとのパートナーシップ機会の探索を推進する。

  4. 04

    データ活用と新規商材拡充

    化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業では、データ活用により生活者の多様なニーズを捉えた新規商材の取り扱い拡大、インバウンド需要の取り込み、効果的な販促提案を強化する。

  5. 05

    5つの成長戦略への投資

    持続的成長に向け、「海外への進出」「予防・未病、アグロ・フーズ領域の事業拡大」「デジタルを活用したビジネス基盤の強化」「持続可能な流通の構築」「地域医療における価値共創」の5つの成長戦略への積極的な投資を継続する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で13,024人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は822万円で、9期前と比べて+3.5%平均年齢は49.0歳、平均勤続年数は20.1年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月13,252
2018年3月14,151
2019年3月79447.120.013,868
2020年3月78446.218.313,599
2021年3月77646.718.312,971
2022年3月77847.719.012,801
2023年3月78748.119.012,795
2024年3月80147.919.113,075
2025年3月81448.619.813,061426
2026年3月82249.020.113,024408

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率17.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社29(国内 27 / 海外 2、うち連結子会社 19) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
西日本支社 阪神ALC — 兵庫県 西宮市224億円
医療用医薬品等卸売事業
栃木支店 栃木物流 センター — 栃木県 下都賀郡 野木町172億円
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業
RDC埼玉 — 埼玉県 北葛飾郡 杉戸町149億円
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業
埼玉ALC さいたま支店 — 埼玉県 三郷市132億円
医療用医薬品等卸売事業
横浜支社 RDC横浜 — 神奈川県 座間市8,590百万円
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業
埼玉支店 RDC関東 FDC白岡 — 埼玉県 白岡市8,372百万円
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業
中部支社 RDC中部 第1センター RDC中部 第2センター — 愛知県 春日井市7,757百万円
化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業
神奈川ALC 横浜病院支店 — 横浜市 戸塚区7,683百万円
医療用医薬品等卸売事業
メディカル 流通センター 神戸 — 兵庫県 加東市6,976百万円
医療用医薬品等卸売事業
岡山ALC 岡山東支店 — 岡山県 都窪郡 早島町5,818百万円
医療用医薬品等卸売事業
ほか91件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱メディセオ(注)1. 4.
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エバルス
    広島市南区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アトル
    福岡市東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東七㈱
    長崎県佐世保市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SPLine㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱MMコーポレーション
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アステック
    茨城県つくば市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    メディエ㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱プリメディカ
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱フローラディスカバリー(注)3.
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エム・アイ・シー
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱メディパル保険サービス
    神戸市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社17社を開く
  • ㈱プレサスキューブ東京都中央区66%
  • ㈱メディスケット埼玉県三郷市60%
  • ㈱PALTAC(注)1. 2. 4.大阪市中央区52%
  • MPアグロ㈱北海道北広島市100%
  • シグニホールディングス㈱(注)3.東京都中央区100%
  • シグニ㈱(注)3.東京都江東区100%
  • MP五協フード&ケミカル㈱大阪市北区100%
  • かちどき薬品㈱東京都中央区100%
  • クオールホールディングス㈱(注)2. 3.東京都港区23%
  • エム・シー・ヘルスケアホールディングス㈱東京都港区20%
  • 四国薬業㈱愛媛県松山市20%
  • JCRファーマ㈱(注)2.兵庫県芦屋市24%
  • ノーベルファーマ㈱東京都中央区20%
  • ㈱エムティーアイ・ヘルスケア・ホールディングス東京都新宿区34%
  • ㈱Doctorbook東京都千代田区22%
  • 国薬控股北京華鴻有限公司中国北京市20%
  • 国薬控股北京天星普信 生物医薬有限公司中国北京市20%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3.8兆円営業利益532億円前期と比べると増収減益で、売上が+4.0%、利益が-4.3%。

売上高
+4.0%
3.8兆円
営業利益
-4.3%
532億円
純利益
+5.5%
425億円
営業利益率
1.4%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3.9兆円3.8兆円
営業利益535億円532億円
純利益430億円425億円
1株あたり配当¥88¥88

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は9,895億円、営業利益は134億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+11.6%、営業利益は+8.1%。

対象期間売上高兆円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q0.7990
2024年1Q0.891241.4112
2024年2Q0.89820.960
2024年3Q0.941661.8111
2024年4Q0.84132
2025年2Q1.822721.5217
2025年4Q1.852841.5186
2026年2Q1.902511.3221
2026年4Q1.922811.5204
2027年1Q0.991341.4136

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は2.8兆円から3.8兆円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は1.4%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
「メディエ株式会社」を完全子会社化
2013年3月2.81396187
「桜井通商株式会社」を完全子会社化
2014年3月2.95498255
「株式会社Paltac」は、商号を「株式会社PALTAC」に変更
2015年3月2.87445237
「SPLine株式会社」を設立
2016年3月3.03551308
2017年3月3.06534290
2018年3月3.15573348
2019年3月3.18639344
「株式会社ファルフィールド」を設立
2020年3月3.25680380
2021年3月3.21530239
「株式会社メディスケット」を設立
2022年3月3.29620294
「住友ファーマフード&ケミカル株式会社」を完全子会社化。2023年4月1日付で商号を「MP五協フード&ケミカル株式会社」に変更
2023年3月3.36651388
「株式会社プリメディカ」と「株式会社フローラディスカバリー」を完全子会社化
2024年3月3.56646415
「株式会社アトル」を存続会社として、「株式会社MVC」と合併
2025年3月3.675566531.5403
「MPアグロ株式会社」が、「シグニホールディングス株式会社」および「シグニ株式会社」を完全子会社化
2026年3月3.825327571.4425

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3.8兆円のうち、営業利益として残るのは532億円1.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は425億円、売上の1.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金93.2%3.6兆円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金5.4%2,078億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.4%532億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
6.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.8pt
1.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.3pt
1.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.4pt
6.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが466億円、投資CFが93億円で、差し引きのフリーCFは559億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は2,865億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月618−158−1444601,587
2014年3月−1−281−28−2821,277
2015年3月805−118−1986871,765
2016年3月220−41361−1931,633
2017年3月480−114−1773661,826
2018年3月636−4311582052,206
2019年3月637−235−3084022,300
2020年3月569−133−4914362,245
2021年3月344−29−1603152,400
2022年3月612−243−1653692,605
2023年3月161−395−435−2341,936
2024年3月618−78−2525402,281
2025年3月606−34−2595722,593
2026年3月46693−2945592,865

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.9兆円。このうち返さなくてよい自己資本が7,954億円で、自己資本比率は33.9%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債兆円自己資本比率%
2013年3月1.333,8190.9524.3
2014年3月1.404,0750.9924.7
2015年3月1.454,5761.0026.8
2016年3月1.504,8831.0127.7
2017年3月1.535,2121.0028.9
2018年3月1.625,7271.0529.9
2019年3月1.625,9281.0330.7
2020年3月1.646,0741.0430.4
2021年3月1.686,3891.0431.1
2022年3月1.716,4911.0631.0
2023年3月1.716,8811.0232.8
2024年3月1.807,3661.0633.4
2025年3月1.827,5791.0733.9
2026年3月1.927,9541.1333.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
2,891億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4,850億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1,904億円
在庫として抱えている分
負債合計
1.1兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
56
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率3 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り284社中148位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中250位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.7%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.4%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
33.9%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.0%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,915で、1年前と比べて+12.7%過去52週の値幅のなかでは70%の位置にある。

¥2,915-0.6%1ヶ月+5.3%1年+12.7%時価総額6,296億円
過去52週の値幅
安値¥2,456.5高値¥3,108

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.1倍
PER (会社予想)13.9倍
PBR0.92倍
配当利回り3.02%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1ヶ月で+2.22%と上昇。8月21日は2917.5円で、25日線2860円を上回る。52週高値3108円からは約6%下。出来高は8月17日に66万株と増加、その後減少。RSIは53.63と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)

予想PER13.9倍は業界平均17.9倍を約22%下回り、PBR0.92倍は平均1.23倍を大きく下回る。配当利回り3.02%は平均2.93%と同水準。ROE6.7%は平均を下回るが、卸売業としては安定。売上高は堅調に増加しており、医療用医薬品卸の安定需要がある。一方、営業利益率が1.5%と低く、利益の伸びは限定的。割安だが、低収益性が続く可能性があり、配当性向84.9%と高いため増配余地は小さい。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.1倍17.9倍
PER (予想)13.9倍
PBR0.92倍1.24倍
ROE6.7%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

医薬品卸業界では、政府による薬価改定や後発品使用促進策が継続する中で、卸各社の収益環境は厳しさを増している。一方で、業界再編により寡占化が進み、大手である同社の交渉力や効率性の向上が期待されている。強気派は、規模を活かしたコスト競争力と安定した配当利回りを評価し、再編の主導者としての優位性を強調する。弱気派は、低い利益率が構造的であり、薬価改定のたびに収益が圧迫される点や、物流コスト上昇の影響を懸念する。また、調剤薬局の経営環境変化や競争激化により、卸の介在価値が低下するリスクも指摘される。医療費抑制策の動向や、買収統合の進捗が投資判断の分かれ目になる。

プラスに働く材料7
  • 業界再編で寡占化が加速

    大手各社が合併を進め、業界上位への集約が進む。シェア拡大の余地がある

  • スケールメリットの追求

    物流や仕入れを統合し、販管費率を低減できる。利益率改善が見込まれる

  • 安定配当と還元姿勢

    高い配当性向と連続増配の実績。株主還元を重視する経営方針が見える

  • 2026/3期純利益425億円と増益回復決算発表後影響

    純利益は403億円→425億円と5.5%増、売上高は38174億円と3期連続増収

  • PBR0.89倍の割安サポート継続影響

    PBR0.8925倍と1倍割れ。配当利回り3.11%と合わせて下値は堅い

  • 配当利回り3.11%の安定感通年影響

    配当利回り3.11%で、PER13.7倍と合わせて株主還元に魅力

  • 予想PER13.5倍と現実的な評価継続影響

    実績PER13.7倍、予想PER13.5倍。業績変動が小さく評価が安定

マイナスに働く材料7
  • 利益率が構造的に低い

    営業利益率1.5%前後と低水準。流通マージン事業の限界が指摘される

  • 薬価改定の収益圧迫

    薬価引き下げのたびに売上規模が縮小し、収益への影響が避けられない

  • 物流コスト上昇リスク

    燃料費や人件費の上昇が収益を圧迫。効率化には限界がある

  • 2026/3期営業利益は532億円と減益決算発表後影響

    営業利益は556億円→532億円と24億円減益、売上高は増えるも収益性が低下

  • 売上高営業利益率1.39%の低さ通年影響

    売上高38174億円に対し営業利益532億円、営業利益率1.39%と薄利

  • 純利益は415→403→425億円と3期横ばい決算発表後影響

    純利益が2024/3期415億円から2025/3期403億円に減益し、2026/3期425億円で回復も伸び悩む

  • ROE6.7%の低さでPBR1倍回復に時間通年影響

    ROE6.7%はPBR0.89倍の水準を下回り、資本効率改善が遅れる

次の決算で確かめる点
営業利益率
卸売事業の収益性を直接示すため、改善傾向かどうかが重要
後発医薬品比率
後発品シェアの拡大が売上高と利益率に与える影響を把握するため
物流コスト比率
規模拡大が効率改善に繋がっているか、コスト管理の状況を見るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり88で、前期から+6.5%いまの株価に対する利回りは3.02%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥88
1株あたり
配当利回り
3.02%
いまの株価に対して
配当性向
84.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3154.7
2018年3月349.729.4
2019年3月3811.853.2
2020年3月417.915.4
2021年3月422.442.5
2022年3月444.872.1
2023年3月464.545.1
2024年3月6030.460.3
2025年3月623.362.3
2026年3月666.584.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥88

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ9,606人。区分でいちばん多いのは外国法人43.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.7%を占め、残る69.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人31.432.137.139.441.543.1
個人・その他32.332.026.125.724.723.7
金融機関22.122.322.821.922.322.1
事業法人12.111.912.811.09.58.7
自己株式14.114.16.95.15.15.2
証券会社2.11.71.22.02.02.5

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.96
02NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE SILCHESTER INTERNATIONAL INVESTORS INTERNATIONAL VALUE EQUITY TRUST(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部)4.69
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.01
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.70
05NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE U.S. TAX EXEMPTED PENSION FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部)2.68
06小林製薬株式会社2.35
07NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部)2.00
08MPグループメディセオ従業員持株会1.75
09NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE IEDU UCITS CLIENTS NON LENDING 15 PCT TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部)1.60
10JP MORGAN CHASE BANK 380684(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.45

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-06
    シルチェスター・インターナショナル・インベスターズ・エルエルピー(Silchester International Investors LLP)
    新規の大量保有報告
    11.73%
    +0.02pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+151%、1株純資産は14期で+122%。直近期のROEは6.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月821,4335.916.240.1
2014年3月1131,5307.614.068.6
2015年3月1051,7236.414.939.2
2016年3月1361,8327.613.152.2
2017年3月1281,9506.813.654.7
2018年3月1542,1557.514.129.4
2019年3月1542,2347.017.153.2
2020年3月1762,3837.611.515.4
2021年3月1142,4914.718.642.5
2022年3月1402,5265.614.472.1
2023年3月1852,6747.19.845.1
2024年3月1962,8597.111.860.3
2025年3月1932,9796.612.162.3
2026年3月2073,1866.714.284.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

17名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は17名。2026/3期の役員報酬は総額394百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
渡辺秀一代表取締役社長 グループ コンプライアンス管掌(指名・報酬委員会 指名委員)74177,000
長福恭弘代表取締役副社長7156,000
依田俊英専務取締役 IR担当 兼事業開発本部長(指名・報酬委員会 報酬委員)6314,000
左近祐史常務取締役 管理担当(指名・報酬委員会 委員)7325,000
渡辺紳二郎取締役 システム・DX担当 経営企画本部長 兼CSR委員会委員長5336,000
今川国明取締役 医薬事業担当6410,000
吉田拓也取締役 化粧品・日用品、OTC 事業担当531,000
脇田英充取締役 アグロ・フーズ事業担当63
加々美光子社外取締役(指名・報酬委員会 委員)68
浅野敏雄社外取締役(指名・報酬委員会 委員長)739,000
昌子久仁子社外取締役(指名・報酬委員会 委員)72
岩本洋社外取締役(指名・報酬委員会 委員)67
残りの役員5名を開く
氏名役職年齢保有株数
平澤利夫常勤監査役7538,000
橋田一夫常勤監査役6610,000
佐貫葉子社外監査役775,000
市野初芳社外監査役67
三津家正之社外監査役71

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)91777425128
社外取締役4575714
監査役2494925
社外監査役437379

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

ニュース

AI解説

今日の重要ニュースより

「今日の重要ニュース」でメディパルホールディングスを取り上げた解説を、新しい順に並べている。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容972字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、株式会社メディパルホールディングスを中核として子会社32社と関連会社19社で構成し、医薬品、化粧品・日用品、動物用医薬品等の販売やサービスの提供を主とする事業活動を展開しております。 事業に関する各会社の位置付けは次のとおりであります。 なお、次の「医療用医薬品等卸売事業」「化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業」「動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業」の事業区分は、セグメントの区分と同一であります。 事業区分   会社名   主要取扱品等 医療用医薬品等卸売事業   ㈱メディセオ   医療用医薬品、医療機器、医療材料、臨床検査試薬 ㈱エバルス   医療用医薬品、医療機器、医療材料、臨床検査試薬 ㈱アトル   医療用医薬品、医療機器、医療材料、臨床検査試薬 東七㈱   医療用医薬品、医療機器、医療材料、臨床検査試薬 SPLine㈱   スペシャリティ医薬品の流通企画 ㈱MMコーポレーション   医療機器、医療材料 ㈱アステック   医療機器、医療材料 メディエ㈱   医療材料データベースの構築 ㈱プリメディカ   予防医療・最先端医療技術の研究開発 ㈱フローラディスカバリー   腸内細菌叢測定事業 ㈱エム・アイ・シー   医療事務業務の受託 ㈱メディパル保険サービス   損害保険代理店業 ㈱プレサスキューブ   保険薬局向け経営支援及びマーケティング支援 ㈱メディスケット   医薬品等の配送、検体集荷、その他ヘルスケア領域の 物流受託 化粧品・日用品、 一般用医薬品卸売事業   ㈱PALTAC   化粧品、日用品、一般用医薬品 動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業   MPアグロ㈱   動物用医薬品、飼料添加物 シグニホールディングス㈱   有価証券の保有 シグニ㈱   動物用医療材料、器具 MP五協フード&ケミカル㈱   食品加工原材料、食品素材・食品添加物及び 化学製品材料 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 事業系統図等は次のとおりであります。 (2026年3月31日現在)
経営方針・対処すべき課題4,779字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下の通りであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 経営理念 「流通価値の創造を通じて人々の健康と社会の発展に貢献します。」 経営方針 1.社会から信頼される活力ある企業文化の創造 2.株主価値を高める経営とコンプライアンスの徹底 3.誠実で自由闊達な社風の醸成と創造性に富む人材の育成 (2)経営戦略等 当社グループは、「流通価値の創造を通じて人々の健康と社会の発展に貢献します。」の経営理念に基づき事業活動を行っております。「ありたい姿」として「『医療と健康、美』を広げ、支え、つなぐ 健康応援オーケストラ」を掲げ、「医療と健康、美」の事業フィールドで社会価値、顧客価値を創造する事業を「広げ」、強固な流通インフラで「支え」、また、様々な分野のパートナーが持つ価値を「つなぐ」ことで、誰もが心身ともに健やかに暮らせる社会の実現と、企業価値の向上を目指しております。 この実現に向けて、「2027メディパル中期ビジョン Change the 卸 Forever~たゆまぬ変革を~」(以下、「本中期ビジョン」)を策定し、2022年10月31日に発表いたしました。 また、2022年10月、メディパルグループサステナビリティ方針「未来へつなごう『元気と、かがやき』」を策定いたしました。 (3)経営環境 少子高齢化が進むわが国において、高齢者の増加や生産年齢人口の減少が社会や経済に影響を与え、当社グループの各事業を取り巻く環境においても変化が起きてくると想定しております。セグメントごとの事業環境は以下のとおりです。 医療用医薬品等卸売事業 医療用医薬品等卸売事業における事業環境は、薬価改定のマイナス影響や、新型コロナウイルス感染症及び同感染症検査関連試薬の需要減少、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種に関する国からの助成制度廃止、HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンのキャッチアップ接種※1期間終了による市場の縮小があったものの、帯状疱疹ワクチンの定期接種化により市場が拡大したこと等の影響を受け、医薬品市場全体は伸長しました。 このような状況の中、株式会社メディセオを始めとする医薬事業各社においては、新たな価値創造を目指し、地域医療コーディネーターとして、医療機関・調剤薬局・自治体等を「つなぐ」活動を展開しました。女性診療科領域を専門とする「ウィメンズコーディネーター※2」や希少疾患領域を専門とする「RD-MR※3」、神経・精神疾患領域を専門とする「NS-MR※4」を始め、医薬品の専門知識と機動性を有した営業担当者AR※5が、予防・診断・治療等の情報を総合的に提供し、疾患啓発や潜在患者の発掘、専門医への橋渡しなどを行い、地域におけるヘルスケア課題の解決に向けて取り組みました。 また、社会全体における働き手不足や物流コスト上昇を含め業界を取り巻く環境が大きく変化する中、増加する物量に対して、ALCの物流機能を活用した、安全・安心・高機能な物流プラットフォームの構築と、物流効率化によるコスト削減への取り組みを進めました。 〔用語解説〕 ※1 HPVワクチンのキャッチアップ接種とは、HPVワクチンの積極的な勧奨が中止されていた期間中に接種の機会を逃した女性に対して、公費で提供するための制度であります。 ※2 ウィメンズコーディネーターとは、女性診療科領域の専門知識を有するARなどに付与した社内呼称であります。 ※3 RD-MR(Rare Disease MR)とは、希少疾患領域に特化したARなどに付与した社内呼称であります。 ※4 NS-MR(Neuro Science MR)とは、神経・精神疾患領域に特化したARなどに付与した社内呼称であります。 ※5 AR(Assist Representatives)とは、MR(Medical Representative)認定試験に合格したMS(医薬品卸売業の営業担当者)や薬剤師などに付与した社内呼称であります。 化粧品・日用品、一般用医薬品等卸売事業 化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業における事業環境は、外出需要の継続や健康意識の高まりに伴う需要拡大はあったものの、物価上昇を背景とした節約志向や物流費高騰などの影響を受ける厳しい環境となりました。 このような状況の中、積極的なデータ活用により、健康志向の高まりや外出需要などの市場の変化を捉え、消費者ニーズの多様化に対応する新規商材の拡充など的確な販売活動に努めました。 動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業 動物用医薬品等卸売事業における事業環境は、コンパニオンアニマル※1領域では、一部の商材がメーカー直接販売となる商流変更による影響を受けました。畜水産領域では、円安の影響による飼料・エネルギー価格など生産資材価格の高止まり等により、顧客の購買意欲が低下する厳しい環境が続いています。このような状況の中、収益性の向上を目指し、新規メーカーとの取引開始及び自社企画品を始めとした高利益品への注力ならびに大手お得意様との取引拡大に取り組みました。 〔用語解説〕 ※1 コンパニオンアニマルとは、伴侶動物とも表現され、日常生活の中で人とより密接な関係を保つような動物を指しております。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 主な連結経営目標・計画 <主要財務指標> 下記の指標等は、「2027メディパル中期ビジョン」公表時(2022年10月31日)のものです。 ROE  9% (2027年3月期) 経常利益  1,000億円 (2027年3月期) 成長投資  1,000億円 (2023年3月期から2027年3月期までの累計) 株主総還元性向 40%※ (2023年3月期から2027年3月期までの累計) ※本中期ビジョンに掲げた成長投資に伴い発生するのれん償却費・無形資産償却費控除前の利益に対する率 <サステナビリティ中長期目標> 温室効果ガス排出量削減目標(Scope1+Scope2) 2031年3月期 50%削減(2020年度比) 2051年3月期 カーボンニュートラル 管理的地位にある労働者に占める女性労働者の割合 2031年3月期 20%以上 男性労働者の育児休業取得率 2031年3月期 100% (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 「医療用医薬品等卸売事業」の事業環境につきましては、医療の高度化等に伴う医薬品の厳格な品質管理と迅速かつ安定的な供給がますます重視されてきております。この環境下で医薬品卸売企業に対しては、サプライチェーン全体の最適化を実現する流通ネットワークの構築や、医療関係者との間での適時・適切な情報の収集・提供活動が求められております。また、薬価改定が毎年行われるようになり、医療用医薬品市場の大きな成長が見込めなくなっていることを踏まえ、顧客ニーズの変化に応じた新しいサービスや製品の提供などビジネスの創出も重要になっております。 このような状況の中、2027年3月期においては、当社グループ独自の機能である「ALC」と「AR」という「2つのA」を活用し、新しい時代の流通価値を提供し収益基盤の強化に努めてまいります。 ALCを通じては、医療用医薬品等の安定供給を継続するとともに、当社連結対象の子会社である株式会社メディスケット(埼玉県三郷市)を通じ、医薬品・検査資材等の供給と臨床・治験・研究等の検体の集荷を最適化するシェアリングロジスティクスの基盤を整備することに加え、GDPガイドライン※1に準拠した高品質な物流サービスを提供してまいります。さらには、今後、外部企業からの物流受託を行うことで新しい収益機会の創造にも取り組んでまいります。 ARについては、現在、約2,000名が医療関係者への総合的な情報提供活動や地域におけるヘルスケア課題の解決に向けた営業活動を展開しております。これらの機能に対する医薬品メーカーやバイオベンチャーからの需要や期待は年々高まっていくことが予想され、パートナーシップ機会の探索を引き続き推進してまいります。 「化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業」につきましては、継続した所得環境の改善による個人消費の持ち直しや、インバウンド需要の拡大が期待される一方で、人手不足による物流費上昇に加え、物価上昇に伴う節約志向の高まりや、各国の通商政策の変化に起因する景気後退などのリスクが想定される、先行き不透明な状況と予想しております。 このような状況の中、販売面では、積極的なデータ活用を通じて、生活者の多様なニーズを的確に捉えた新規商材の取り扱いを拡大するとともに、インバウンド需要の取り込みや効果的な販促提案などの強化を図ってまいります。利益面では、人手不足などによる物流費上昇の影響を受けますが、サプライチェーンの協働による配送効率化や、付加価値の高い新規商材の取り扱い強化などに注力してまいります。 「動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業」の動物用医薬品につきましては、飼料・エネルギー価格など生産資材価格の高止まりや、一部のペットフードがメーカー直接販売となる商流変更により厳しい市場環境が見込まれます。このような状況の中、畜水産市場では引き続き、生産性向上に寄与する製品の販売強化、またコンパニオンアニマル向け市場では治療の進歩等による犬猫の長寿化に伴う関連製品と新規取り扱い製品の普及拡大と深耕に取り組んでまいります。 食品加工原材料卸売等関連事業につきましては、国内人口の減少や少子高齢化を始め、原料価格の高騰等による厳しい市場環境が引き続き見込まれます。一方で、食の安全や健康に対する意識の高まり、消費者ニーズの多様化に伴い技術革新が進み、新たな需要が生まれるなど事業環境は常に変化しております。このような状況の中、MP五協フード&ケミカル株式会社(大阪府北区)が主力とする多糖類※2を軸に国内及び海外での販売を強化し、また化成品分野では、半導体市場向けの電子薬剤事業の拡大を加速させるための体制構築や商品開発への取組等を通じた顧客サービスの強化に努め、収益拡大を図ってまいります。 これらに加え、グループの持続的成長に向けて、5つの成長戦略である「海外への進出」「予防・未病、アグロ・フーズ領域の事業拡大」「デジタルを活用したビジネス基盤の強化」「持続可能な流通の構築」「地域医療における価値共創」への積極的な投資を引き続き行ってまいります。 [用語解説] ※1 GDPガイドラインとは、医薬品の適正流通(Good Distribution Practice)の指針であり、流通経路(仕入・保管・供給)の管理が保証され、医薬品の完全性が保持されるための手法、さらに、偽造医薬品の正規流通経路への流入を防止するための適切な手法を定めたものであります。 ※2 多糖類とは、グルコースやマンノース等の単糖が長くつながったものの総称で、広義では10個以上の単糖が結合することで構成されている炭水化物を指しております。たれ・ソース・ドレッシング・佃煮・ゼリー・プリン・アイスクリームなどの加工食品にユニークな食感を付与し、作り立ての状態を保持するなどの機能を有するとともに、嚥下困難者向けの食品にも活用されております。また、近年では、化粧品など食品以外の商品にも用いられております。
事業等のリスク5,468字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)医療保険制度について 当社グループが主たる事業とする医療用医薬品等卸売業界は、わが国の社会保障制度や医療政策と密接に関連しております。わが国では、人口構造の変化による社会保障給付費の増大などの環境変化に伴い、医療制度改革が進められております。 今後、予測できない大幅な制度変更が行われ、当社グループの事業構造に関わるような事態が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (2)薬価制度について 当社グループの主要取扱商品である医療用医薬品は、薬価基準に収載されており、薬価基準は保険医療で使用できる医薬品の範囲と使用した医薬品の請求価格を定めたものであります。従って、薬価基準は実質的に販売価格の上限として機能しております。 医療費抑制策の一環として、薬価基準で定められた価格(薬価)は市場実勢価格の調査結果に基づいて改定が行われております。 (2020年度薬価改定率(薬剤費ベース):▲4.38%) (2021年度薬価改定率(薬剤費ベース):未公表) (2022年度薬価改定率(薬剤費ベース):▲6.69%) (2023年度薬価改定率(薬剤費ベース):未公表) (2024年度薬価改定率(薬剤費ベース):▲4.67%) (2025年度薬価改定率(薬剤費ベース):未公表) (2026年度薬価改定率(薬剤費ベース):▲4.02%) これまで原則として2年に1度実施されていた薬価改定が2021年度からは中間年の改定が実施されております。医療機関等への販売価格低下等の影響が生じた場合には、医療用医薬品等卸売事業の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (3)特有の法的規制等に係るものについて 当社グループは、各種の医薬品及びその関連商品を取り扱っており、主に「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(医薬品医療機器等法)」の規定により、各事業所が所轄の都道府県知事より必要な許可、登録、指定及び免許を受け、あるいは監督官公庁に届出の後、販売活動を行っております。このため、監督官公庁等の許認可の状況により、医療用医薬品等卸売事業の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、将来的に規制緩和等によって、異業種の事業者が当社グループの事業領域に参入した場合には、当社グループのビジネスモデルや従来有する強みを維持または拡大することが困難となり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (4)医療機関等との取引慣行について 当社グループの主要取扱商品である医療用医薬品は、納入停滞が許されない生命関連商品であることから、取引価格が未決定のまま医療機関等に納入し、納入後に価格交渉を行うという特有の取引慣行が存在しております。かかる取引慣行を改善するために、2018年4月に流通改善ガイドラインの運用が開始されましたが、交渉が難航した場合には、過去の実績等を勘案し、合理的に判断した見積価格により売上計上しております。 このため、決定した取引価格と見積価格との差異が生じた場合には、医療用医薬品等卸売事業の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 なお、2026年3月期における医療用医薬品の売上高2.2兆円のうち、取引価格の決定比率(金額ベース)は99.7%となっており、期末には取引価格がほぼ確定する傾向となっております。 (過去3年間の取引価格の決定比率 2023年3月期:99.6%、2024年3月期:99.6%、2025年3月期:99.5%) (5)製薬企業等との取引慣行について 当社グループの主要取扱商品である医療用医薬品の仕入先である製薬企業等との間には、実質的な仕入価格の引き下げ効果のある「割戻金(リベート)」や「報奨金(アローアンス)」などの取引慣行が存在しております。(2026年3月期の医療用医薬品等卸売事業における報奨金(アローアンス)の未精算額204億34百万円)。製薬企業等とは良好な取引関係を継続しておりますが、製薬企業等の営業戦略に大幅な変更が生じ、かかる取引慣行に変化が生じた場合には、医療用医薬品等卸売事業の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (6)競争環境の変化について 当社グループが主たる事業とする化粧品・日用品、一般用医薬品卸売業界において、業種・業態を超えた競争の激化やM&Aによる規模拡大が続いております。このため、化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業では取引先のニーズを捉え、環境の変化に即座に対応できる組織を構築しております。しかしながら、今後さらなる競争の激化や取引先の企業再編等により取引先の政策や取引条件が大幅に変更された場合には、業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (7)システムトラブルについて 当社グループでは、「医療と健康、美」の流通を安定的に支える社会インフラとして、サプライチェーンを効率化、高度化するために、IT化を積極的に推し進めております。 当社グループの事業運営は、コンピュータネットワークシステムに依拠していることから、基幹システムのサーバ・ネットワークの二重化やサーバ設置建屋の免震・防災・停電対策及びデータバックアップ環境の設置などのほか、ウイルス対策、不正アクセス対策、モバイルパソコンのデータ暗号化などのセキュリティ対策を講じておりますが、万が一、システムが機能停止した場合には、販売・物流に大きな支障が生じ、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (8)情報の漏洩について 当社グループが保有する顧客情報や機密情報等の情報資産の保護については、情報セキュリティポリシーに基づき、外部に漏洩しないよう管理体制の整備に努めるとともに、全従業員を対象に年2回の情報セキュリティ研修を実施しておりますが、不測の事態により、これらの情報が漏洩した場合には、社会的信用の低下による売上高の減少や対策費用の増加等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (9)災害、交通事故、感染症について 当社グループは、医薬品、日用品など、健やかな生活に欠かせない商品の流通を担っており、平時・有事を問わず、必要とされる商品を確実にお届けするために、さまざまな対策を施しています。 ①災害について 当社グループは、地震・台風等の自然災害や新型インフルエンザの流行などに備え、危機管理体制や有事の際迅速に供給活動を行うためのBCP(事業継続計画)を策定しておりますが、万が一、大規模災害が発生した場合には、事業が停止し、販売機会損失による売上高の減少または復旧費用の発生等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ②交通事故について 当社グループでは、お得意先への営業や商品の配送に多くの車両を用いております。当社グループ全体の車両台数は、9,552台となっており、環境負荷の低い車両の導入を進めるとともに、交通事故を防ぐために、ドライブレコーダーの設置や自動ブレーキを装備した車両の導入などを進めております。 また、安全運転月間を定めたり、警察の指導による講習会を開催するなど、交通事故防止の啓発活動に積極的に取り組んでおりますが、万が一、重大な交通事故を発生させてしまった場合は、社会的信用が低下し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③感染症について 当社グループでは、生命関連商品の安定供給を担う企業グループとして、社会経済活動に影響を与えるような感染症の流行の際には、様々な事態の発生を想定し、安定供給体制維持(全国物流センターの相互連携によるバックアップ、商品在庫の充実、機器の定期メンテナンスを前倒しで実施)、感染拡大防止(従業員の感染予防の徹底、車両や設備の洗浄及び消毒の徹底、医療機関での感染拡大の防止)に取り組んでおります。 しかしながら、当社グループの従業員に感染が拡大するなどして、万が一、物流機能が停止する事態に陥った場合には、医薬品等の安定供給が困難となり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (10)気候変動について 当社グループは、さまざまなステークホルダーとともに脱炭素社会の実現に向けた取組を実施しております。一部物流センター間の医薬品輸送において、トラックから鉄道コンテナを利用した輸送へと切り替えるとともに、お得意様と協業し新たな医薬品流通最適化モデルを構築することで温室効果ガス排出量削減を積極的に進めております。 しかしながら将来、災害対策の設備投資、炭素税等のコストが発生した場合や、風水害が甚大化し、営業・物流拠点等の被災や操業停止などが発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11)労働力の確保について 当社グループが取り扱う医薬品や日用品などを安定的に流通させるためには、質の高い人材の確保、適正な要員配置が必要不可欠であります。 昨今は、人口減少、少子高齢化などによって、流通分野における労働力の確保は厳しさを増してきております。物流センターの省力化や配送見直しによる効率化を推進するとともに、働き方改革に取り組み、労働環境の改善と整備に努めておりますが、労働需給がさらに逼迫し、人材を十分に確保できなかった場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、法令や制度の改正、物価変動等により従業員に関わるコストが大幅に増加した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (12)投資について 当社グループは、持続的成長に向け将来への積極投資を行っております。 ①物流インフラ投資について 当社グループは、安全・安心な流通を担うという社会的使命を果たすため、物流やシステムに対する設備投資を積極的に行い、最先端技術を導入しております。これらは、当社グループの競争力を維持するためにも不可欠なものでありますが、投資コストが増大した場合や想定した投資回収ができない場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ②事業開発投資について 当社グループは、事業基盤の拡大と収益源の多角化を進めるため、製薬企業等への新薬開発投資や、海外での新薬開発事業に取り組んでおります。これは、当社グループがもつ物流力や営業ネットワークなどの経営資源を有効に活用し、希少疾病の治療を待つ患者さんに医薬品を安定供給することを目的とした取組みでありますが、新薬の開発は時間を要するほか、中止に至るなど、必ずしも順調に進行しないことがあります。そのような場合には、想定どおりの収益獲得に至らず損失が発生する可能性もあり、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③資本提携、業務提携について 当社グループは、「事業ポートフォリオのシフトとパートナーとの協働で変革・成長する」という中期ビジョンの基本方針に則り、ライフサイエンス分野のベンチャー企業やスタートアップ企業への出資のほか、デジタル分野やロジスティクス分野といった業界の垣根を越えた提携を積極的に進めております。 こうした資本提携、業務提携の実施にあたっては、事前に収益性や投資回収の可能性について様々な観点から検討を行っておりますが、予期せぬ環境変化や想定した事業計画からの大幅な乖離が生じた場合には、減損損失等が発生するなどして、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (13)法令違反について 当社グループは、「コンプライアンスの徹底」を経営方針の1つに掲げ、社員教育や啓発活動を継続して行っております。 また、公益通報に関する窓口を社内及び社外に設置し、グループ内部の問題を早期に発見することに努めております。 なお、2021年1月29日に開催された取締役会において、経営トップがコンプライアンスを重視する姿勢を明確にするため、新たに企業活動指針を制定いたしました。経営トップが全国の拠点を行脚して、当該指針を制定した背景とその精神を全社員に浸透させております。 また、取締役会の諮問機関として、コンプライアンス・リスクマネジメント委員会を設置し、当社グループのコンプライアンスを継続的にモニタリングし、遵法精神に則った企業風土を確立してまいります。 しかしながら、法令違反等の問題が発生した場合には、行政処分による課徴金や刑事訴訟による罰金、民事訴訟による損害賠償金等の支払いが生じるだけでなく、当社グループの社会的信用の失墜による悪影響など、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 これらの他にも、さまざまなリスクが存在しており、ここに記載されたリスクが当社グループのすべてのリスクではありません。
経営成績の分析 (MD&A)12,056字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の概況 当社グループは、「流通価値の創造を通じて人々の健康と社会の発展に貢献します。」という経営理念に基づき、『医療と健康、美』の事業フィールドにおいて、「医療用医薬品等卸売事業」「化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業」「動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業」を展開しています。医療用医薬品、医療機器、臨床検査試薬、日用品、化粧品、食品加工原材料など、いずれも人々の生命や健やかな暮らしを支えるために欠かせない商品を取り扱っており、平時・有事を問わず、止まることなくお届けできる物流機能と流通ネットワークの構築は、社会インフラを担う企業として重要な責務であると認識しています。この基本姿勢のもと、当社グループではBCP(事業継続計画)を策定するとともに、さらなる物流プラットフォームの進化に取り組んでいます。 当社グループでは、経営理念の実現に向けて2027年3月期を最終年度とする「2027メディパル中期ビジョン Change the 卸 Forever~たゆまぬ変革を~」(以下、「本中期ビジョン」)を策定しています。本中期ビジョンでは、人材戦略・財務戦略を基盤とし、事業ポートフォリオのシフトとパートナーとの協働によって、5つの成長戦略である「海外への進出」「予防・未病、アグロ・フーズ領域の事業拡大」「デジタルを活用したビジネス基盤の強化」「持続可能な流通の構築」「地域医療における価値共創」を展開し、新たな社会価値・顧客価値の創造とグループの持続的成長を目指しています。 これらの戦略に沿って、当期においては、海外進出に向けた取り組みとして、当社はJCRファーマ株式会社(兵庫県芦屋市、以下、「JCR」)との協働による超希少疾患領域での新薬のグローバル展開に向けた研究開発を進めています。この一環として、JCRが創製したムコ多糖症IIIB型に対する治療薬(JR-446)について、2025年5月には、米国食品医薬品局(FDA)より、また、同年6月には欧州委員会(EC)よりオーファンドラッグ指定を受け、加えて同年9月には厚生労働省による希少疾病用医薬品指定を受け、重要なマイルストンを達成しました。さらに、同年8月にはJCRが開発中のライソゾーム病の一種であるGM2ガングリオシドーシスを対象疾患とする治療薬候補(JR-479)について、海外における事業化に関する実施許諾契約及び日本における共同開発・商業化契約を締結しました。 2026年1月には、MPアグロ株式会社(北海道北広島市、以下、「MPアグロ」)が動物病院向けの電子商取引(EC)事業を展開するシグニ株式会社(東京都江東区、以下、「シグニ」)の全株式を保有するシグニホールディングス株式会社(東京都中央区、以下、「シグニHD」)の全株式を取得しました。MPアグロが全国の動物病院との取引をカバーするシグニを完全子会社とすることで、両社の強みを生かしたシナジーを創出します。これにより、全国の動物病院への販売を強化するとともにEC販路を拡大し、アグロ・フーズ領域のひとつであるコンパニオンアニマル※1関連商品の事業拡大を図っています。 加えて、当社グループは、MEDIPAL Innovation 投資事業有限責任組合を通じて国内のベンチャー企業への投資を行い、収益基盤の拡大と企業価値の最大化を目指すとともに、持続可能な経済社会の実現に貢献しています。 [用語解説] ※1 コンパニオンアニマルとは、伴侶動物とも表現され、日常生活の中で人とより密接な関係を保つような動物を指しております。 セグメント別の主な取組は以下のとおりです。 医療用医薬品等卸売事業 当社グループでは、メーカーと医療機関等をシームレスにつなぐとともに災害対策を施した有事に強い物流センタ ーとしてALC※2を全国に開設し全国均質な物流サービス網を構築しており、安定供給とともに新たな流通価値を創造しています。この取り組みの一環として、2026年1月、株式会社メディセオ(東京都中央区、以下、「メディセオ」)は、当社グループとして14か所目となる「東京ALC(東京都江東区)」を稼働させました。医薬品物流量の増加、将来の物流問題への対応、そして地震等の有事を見据えた事業継続計画(BCP)の強化を図るとともに、新たな都市型物流モデルとして、当社グループ企業を入居させていくことで、複合型センターへと拡張させ、サプライチェーンの全体最適化と事業基盤の強化を目指しています。また、株式会社メディスケット(埼玉県三郷市、以下、「メディスケット」)は、2025年8月、医薬品物流におけるグローバル基準でのさらに高いレベルでの物流品質向上に向けた重要な取り組みの一環として、品質マネジメントシステムの国際規格である「ISO9001」の認証を関連事業所である9か所のALCにおいて取得しました。「医療と健康、美」を支える国内最大級のヘルスケア物流プラットフォームの構築に向けて着実に取り組んでいます。 [用語解説] ※2 ALC(Area Logistics Center)とは、医療用医薬品や医療材料などを扱う高機能物流センターで、主に調剤薬局、病院、診療所に商品を供給しております。 化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業 2025年7月、株式会社PALTAC(大阪市中央区、以下、「PALTAC」)は、持続可能な流通インフラの「共創」を目指し、株式会社あらた(東京都江東区、以下、「あらた」)と、「非競争領域」における協働を推進することとし、その第1段階として、西関東エリアにおける共同配送を開始しました。また、同年11月、PALTACは、あらた及び株式会社プラネット(東京都港区)と、化粧品、日用品などの一般消費財分野における商品情報の一元管理を目的とした新会社、株式会社プロダクト・レジストリ・サービス(東京都千代田区)を共同設立し、商品情報授受の効率化と業界全体の発展を目指しています。さらに、2026年3月、PALTACはヘルス&ビューティーケア領域に特化したBtoBマッチングサイト「Nice2meet」を開設しました。これまでアナログに依存してきたメーカーと小売業の出会いのプロセスをオンライン化し、情報共有及び商談プロセスを効率化することで、既存の取引関係や地域・規模の制約を超えた新たな出会いと価値創出を促進しています。 動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業 2026年1月、MPアグロが動物病院向けの電子商取引(EC)事業を展開するシグニの全株式を保有するシグニHDの全株式を取得しました。MPアグロが全国の動物病院との取引をカバーするシグニを完全子会社とすることで、両社の強みを生かしたシナジーを創出します。これにより、全国の動物病院への販売を強化するとともにEC販路を拡大し、アグロ・フーズ領域のひとつであるコンパニオンアニマル関連商品の事業拡大を図っています。また、MP五協フード&ケミカル株式会社(大阪市北区、以下、「MP五協F&C」)は、健康志向の食品や機能性表示食品などお得意様や消費者の食へのニーズが多様化する環境変化に対応し、食品加工原材料卸売等関連事業のさらなる発展に向けて、販売体制の再構築を行い、経営資源の有効活用と全国規模の顧客基盤の強化を進めています。 当期の業績 当連結会計年度における経営成績は、以下の通りであります。 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 売上高   3,671,328   3,817,354   +146,026   +4.0% 売上総利益 (対売上高比率)   255,758 (6.97%)   260,987 (6.84%)   +5,229 (△0.13pp)   +2.0% 販売費及び一般管理費 (対売上高比率)   200,148 (5.45%)   207,804 (5.44%)   +7,655 (△0.01pp)   +3.8% 販売費及び一般管理費(下記①②を除く)   196,749   201,419   +4,670   +2.4% ①事業投資費等   1,136   4,053   +2,916   +256.6% ②のれん・無形資産償却費*   2,262   2,331   +68   +3.0% 営業利益 (対売上高比率)   55,609 (1.51%)   53,182 (1.39%)   △2,426 (△0.12pp)   △4.4% 上記①②を除く営業利益   59,008   59,567   +558   +0.9% 経常利益   65,255   75,723   +10,468   +16.0% 特別損益   11,479   6,121   △5,357   △46.7% 税金等調整前当期純利益   76,734   81,844   +5,110   +6.7% 親会社株主に帰属する当期純利益   40,279   42,534   +2,254   +5.6% *:2027メディパル中期ビジョンに掲げた成長投資に伴い発生したのれん・無形資産償却費 〔売上高〕 売上高は、前期から1,460億26百万円(4.0%)増収の3兆8,173億54百万円となりました。 ・医療用医薬品等卸売事業で958億64百万円(4.0%)の増収、化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業で497億49百万円(4.2%)の増収、動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業で4億67百万円(0.4%)の増収となり、全事業セグメントにおいて売上高は前期を上回りました。 〔営業利益〕 営業利益は、前期から24億26百万円(4.4%)減益の531億82百万円となりました。 ・売上総利益は、主として増収により、52億29百万円(2.0%)増益の2,609億87百万円となりました。売上高比率は前期(6.97%)を0.13ポイント下回り、6.84%となりました。 ・販売費及び一般管理費は、医療用医薬品等卸売事業における事業投資費等の増加や、化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業における人材投資や賃上げによる人件費単価の上昇などにより、前期から76億55百万円(3.8%)増加の2,078億4百万円となりました。売上高比率は前期(5.45%)から0.01ポイント改善し、5.44%となりました。 〔経常利益〕 経常利益は、前期から104億68百万円(16.0%)増益の757億23百万円となりました。 ・営業利益は前期から24億26百万円(4.4%)減益となりましたが、持分法による投資利益の増加や投資事業組合運用益の計上等により、営業外損益が前期から128億94百万円増加したことで、経常利益は増益となりました。 〔親会社株主に帰属する当期純利益〕 親会社株主に帰属する当期純利益は、前期から22億54百万円(5.6%)増益の425億34百万円となりました。 ・投資有価証券売却益213億47百万円を特別利益に計上(前期から93億53百万円増加)した一方で、のれん償却額95億43百万円や医療用医薬品等卸売事業における物流業務等に関する事業構造改善費用45億54百万円を特別損失に計上したことにより、特別損益は前期から53億57百万円減少し、61億21百万円となりました。 セグメントの経営成績は次のとおりであります。 医療用医薬品等卸売事業 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 売上高   2,370,245   2,466,109   +95,864   +4.0% 売上総利益 (対売上高比率)   150,387 (6.34%)   152,355 (6.18%)   +1,968 (△0.17pp)   +1.3% 販売費及び一般管理費 (対売上高比率)   125,180 (5.28%)   128,063 (5.19%)   +2,883 (△0.09pp)   +2.3% 販売費及び一般管理費(下記①②を除く)   123,837   123,735   △102   △0.1% ①事業投資費等   1,136   4,053   +2,916   +256.6% ②のれん償却費*   206   275   +68   +33.3% 営業利益 (対売上高比率)   25,207 (1.06%)   24,292 (0.99%)   △915 (△0.08pp)   △3.6% 上記①②を除く営業利益   26,550   28,620   +2,070   +7.8% *:2027メディパル中期ビジョンに掲げた成長投資に伴い発生したのれん償却費 〔売上高〕 売上高は、前期から958億64百万円(4.0%)増収の2兆4,661億9百万円となりました。 ・新型コロナウイルス感染症関連商材の需要が減少したものの、医薬品市場の拡大、スペシャリティ医薬品の販売伸長、病院・調剤販路における販売拡大等により増収となりました。 〔営業利益〕 営業利益は、前期から9億15百万円(3.6%)減益の242億92百万円となりました。 ・売上総利益は、主として増収により、前期から19億68百万円(1.3%)の増益となりました。一方、薬価改定の影響等による仕入原価上昇や商品構成比の変化により、売上高比率は、前期(6.34%)を0.17ポイント下回り、6.18%となりました。 ・販売費及び一般管理費は、事業投資費等が増加したことで、前期から28億83百万円(2.3%)の増加となりました。売上高比率は前期(5.28%)から0.09ポイント改善し、5.19%となりました。 化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 売上高   1,188,097   1,237,846   +49,749   +4.2% 売上総利益 (対売上高比率)   88,982 (7.49%)   92,321 (7.46%)   +3,338 (△0.03pp)   +3.8% 販売費及び一般管理費 (対売上高比率)   60,973 (5.13%)   65,890 (5.32%)   +4,916 (+0.19pp)   +8.1% 営業利益 (対売上高比率)   28,008 (2.36%)   26,430 (2.14%)   △1,577 (△0.22pp)   △5.6% 〔売上高〕 売上高は、前期から497億49百万円(4.2%)増収の1兆2,378億46百万円となりました。 ・物価上昇に伴う節約志向の影響を受けましたが、取引の拡大に加え、化粧品・日用品を中心に付加価値の高い新規取扱商材の販売強化に努めるとともに、購買データを活用して健康志向の高まりや外出需要の増加などに伴う購買行動の変化を的確に捉えた販売活動を展開しました。 〔営業利益〕 営業利益は、前期から15億77百万円(5.6%)減益の264億30百万円となりました。 ・売上総利益は、物価上昇やドライバー不足を背景とするセンターフィー増加の影響を受けましたが、増収と付加価値の高い新規取扱商材の拡充に伴い、前期から33億38百万円(3.8%)の増益となりました。売上高比率は前期(7.49%)から0.03ポイント下回り、7.46%となりました。 ・販売費及び一般管理費は、人材への積極的な投資に加えて、庫内人件費や配送費の単価上昇に伴う物流費の増加、また、物流キャパシティ確保を目的とした外部賃借センター稼働に伴う費用の増加などにより、前期から49億16百万円(8.1%)増加となりました。売上高比率は前期(5.13%)から0.19ポイント上昇し、5.32%になりました。 動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業 (単位:百万円) 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 売上高   116,861   117,328   +467   +0.4% 売上総利益 (対売上高比率)   16,446 (14.07%)   16,369 (13.95%)   △76 (△0.12pp)   △0.5% 販売費及び一般管理費 (対売上高比率)   14,001 (11.98%)   14,044 (11.97%)   +43 (△0.01pp)   +0.3% 販売費及び一般管理費(下記を除く)   11,945   11,988   +43   +0.4% のれん・無形資産償却費*   2,056   2,056   -   - 営業利益 (対売上高比率)   2,444 (2.09%)   2,325 (1.98%)   △119 (△0.11pp)   △4.9% 上記の償却費を除く営業利益   4,500   4,381   △119   △2.7% *:2027メディパル中期ビジョンに掲げた成長投資に伴い発生したのれん・無形資産償却費 〔売上高〕 売上高は、前期から4億67百万円(0.4%)増収の1,173億28百万円となりました。 ・動物用医薬品等卸売事業は、コンパニオンアニマル領域では、一部の商材がメーカー直接販売となる商流変更による影響を受けたものの、新製品の積極的な導入等により堅調に推移しました。畜水産領域では、高病原性鳥インフルエンザ発生に伴う関連商材の特需に加え、生産性向上に寄与する機能性商材の販売拡大により堅調に推移しました。食品加工原材料卸売等関連事業は減収となりましたが、当セグメント全体では増収となりました。 〔営業利益〕 営業利益は、前期から1億19百万円(4.9%)減益の23億25百万円となりました。 ・売上総利益は、前期から76百万円(0.5%)の減益、売上高比率は、前期(14.07%)を0.12ポイント下回り、13.95%となりました。動物用医薬品等卸売事業においては、コンパニオンアニマル領域を中心に自社企画品の販売等への積極的な取り組みや販売価格の見直しを行ったものの、畜水産領域における価格交渉激化の影響がありました。食品加工原材料卸売等関連事業においては、電子薬剤分野が好調に推移しましたが、食品領域における為替影響による原価高騰の影響がありました。 ・販売費及び一般管理費は、動物用医薬品等卸売事業における物流費や、食品加工原材料卸売等関連事業における人件費等が減少したものの、株式取得関連費用を計上したことにより、前期から43百万円(0.3%)の増加となりましたが、売上高比率については前期(11.98%)から0.01ポイント改善し、11.97%となりました。 (注)セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高を含んでおります。 ②財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における総資産は1兆9,220億2百万円となり、前連結会計年度末より970億17百万円増加いたしました。 流動資産は1兆3,710億25百万円となり、前連結会計年度末より882億78百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金の増加276億66百万円、受取手形及び売掛金の増加443億6百万円、商品及び製品の増加122億95百万円によるものであります。 固定資産は5,509億77百万円となり、前連結会計年度末より87億39百万円増加いたしました。これは主に、株価上昇に伴う上場株式の評価替え等による投資有価証券の増加133億81百万円によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は1兆1,266億3百万円となり、前連結会計年度末より595億65百万円増加いたしました。 流動負債は1兆680億41百万円となり、前連結会計年度より585億94百万円増加いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加520億59百万円によるものであります。 固定負債は585億61百万円となり、前連結会計年度末より9億71百万円増加いたしました。これは主に、繰延税金負債の増加43億73百万円、退職給付に係る負債の減少33億80百万円によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は7,953億99百万円となり、前連結会計年度末より374億52百万円増加いたしました。 株主資本は5,840億52百万円となり、前連結会計年度末より207億65百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金の増加219億14百万円によるものであります。 その他の包括利益累計額は681億19百万円となり、前連結会計年度末より118億42百万円増加いたしました。これは主に、株価上昇に伴う上場株式の評価替えによるその他有価証券評価差額金の増加91億26百万円によるものであります。 非支配株主持分は1,432億25百万円となり、主に株式会社PALTACの純資産の増加により、前連結会計年度末より48億44百万円増加いたしました。 ③キャッシュ・フローの状況 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期 営業活動によるキャッシュ・フロー   60,559   46,552 投資活動によるキャッシュ・フロー   △3,363   9,299 財務活動によるキャッシュ・フロー   △25,947   △29,397 現金及び現金同等物に係る換算差額   3   6 現金及び現金同等物の増減額(△は減少)   31,252   26,461 現金及び現金同等物の期首残高   228,084   259,337 非連結子会社との合併に伴う現金及び現金同等物の増加額   -   852 連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額   -   △111 現金及び現金同等物の期末残高   259,337   286,539 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より264億61百万円増加し、また、非連結子会社との合併に伴う資金の増加額8億52百万円、連結除外に伴う資金の減少額1億11百万円とあわせて当連結会計年度末には2,865億39百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の増加は、465億52百万円(前期比140億6百万円の減少)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益818億44百万円、投資有価証券売却損益213億47百万円、減価償却費174億39百万円、のれん償却額107億54百万円、売上債権の増加427億15百万円、棚卸資産の増加117億27百万円、仕入債務の増加512億71百万円、法人税等の支払258億4百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の増加は、92億99百万円(前期は33億63百万円の減少)となりました。これは主に、投資有価証券の売却及び償還による収入279億14百万円、連結子会社であるシグニホールディングス株式会社の取得関連の支出111億22百万円、有形固定資産の取得による支出66億19百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の減少は、293億97百万円(前期比34億50百万円の増加)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出80億88百万円、連結子会社である株式会社PALTACによる同社株式の取得による支出41億21百万円、配当金の支払165億52百万円によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 医療用医薬品等卸売事業   2,466,109   104.0 化粧品・日用品、一般用医薬品卸売事業   1,237,846   104.2 動物用医薬品・食品加工原材料卸売等関連事業   117,328   100.4 計   3,821,285   104.0 調整額(セグメント間消去)   △3,930   - 合計   3,817,354   104.0 (注)セグメント間の内部売上高を含んでおります。 b.仕入実績 仕入実績と販売実績の差額は僅少であるため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況等に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析、検討内容については、「4  経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況、②財政状態の状況、③キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ②資本の財源及び資金の流動性 当社グループにおける資本の財源は、主に営業活動によるキャッシュ・フロー、現金及び現金同等物、政策投資株式の売却に伴う収入等になります。当連結会計年度末の借入金残高はありませんが、引き続き、財務健全性を確保しつつ、当社グループにとって最適な資本構成を追求してまいります。 資金の流動性につきましては、事業活動を支える観点で充分な流動性を確保するとともに、金融機関からの当座貸越枠として1,845億円を設定し、突発的な資金需要にも対応しうる体制の構築をもって、流動性リスクに備えております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。連結財務諸表の作成にあたり、期末時点の状況をもとに、種々の見積りと仮定を行っておりますが、それらは連結財務諸表、偶発債務に影響を及ぼします。連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目事象は以下のとおりです。 なお、当社グループの取り扱う商品は、医薬品や食品、日用品など人々が生活をしていくうえで必要不可欠なものであることから、その需要が大きく減少することは想定しづらいと考えております。従いまして、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定において、新型コロナウイルスの影響は軽微であります。 a.繰延税金資産 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 b.のれんの評価 「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 c.退職給付債務及び退職給付費用 退職給付債務及び退職給付費用は、主に数理計算で設定される退職給付債務の割引率、年金資産の長期期待運用収益率等に基づいて計算しております。割引率は、従業員の平均残存勤務期間に対応する期間の安全性の高い国債利回りなどを参考に決定し、また、年金資産の長期期待運用収益率は、現在及び予想される年金資産の配分と、年金資産を構成する多様な資産からの現在及び将来期待される長期の収益率などを考慮して設定しております。割引率及び長期期待運用収益率の変動は、将来の退職給付費用に影響を及ぼす可能性があります。 d.固定資産の減損 当社グループは、固定資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、各社ごとに資産のグルーピングをセグメント別に行い、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、当該減少額を減損損失として計上しております。 固定資産の回収可能価額について、正味売却価額により測定しておりますが、売却予定の資産については売却予定価額を基に算定しておりますので、前提条件に変更があった場合、当社グループの業績を悪化させる可能性があります。 e.納入価格の見積り設定について 当社グループの主要取扱商品である医療用医薬品は、納入停滞が許されない生命関連商品であることから、取引価格が未決定のまま医療機関等に納入し、納入後に価格交渉を行うという取引慣行が存在しております。取引価格が決定するまでは、過去の実績等を勘案し、合理的に判断した見積価格で売上計上を行っておりますが、見積りによる不確実性があるため、実際に決定した取引価格との差異が生じた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、2026年3月期における医療用医薬品の売上高2.2兆円のうち、取引価格の決定比率(金額ベース)は99.7%となっており、期末には取引価格がほぼ確定する傾向となっております。 (過去3年間の取引価格の決定比率 2023年3月期:99.6%、2024年3月期:99.6%、2025年3月期:99.5%)

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開示資料

出典

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