概要
兼松は1918年に神戸で創業した総合商社である。電子・機械、食料、化学品、エネルギーなど幅広い分野で事業を展開し、特に電子部品や産業機械の取り扱いに強みを持つ。2026年3月期の収益は約1兆676億円、連結従業員数は8,604人。登記上の本店は神戸市中央区だが、実質的な本社機能は東京・千代田区丸の内に置く。グループは連結子会社105社、持分法適用会社25社の計130社で構成される。
六大事業セグメントが収益を支える構造
兼松の事業はICTソリューション、電子・デバイス、食料、鉄鋼・素材・プラント、車両・航空、その他の6区分に分類される。ICTソリューションはインフラ設計・構築、セキュリティ、DX推進を提供し、連結子会社8社で運営する。電子・デバイスは電子部品や半導体製造装置、携帯通信端末などを扱い、27社が参加する。食料は冷凍フルーツやコーヒー、飼料原料など多岐にわたり、25社で構成。鉄鋼・素材・プラントは鋼板や石油製品、太陽光発電設備などを取り扱い、18社が担う。車両・航空は車載部品や航空機部品、防衛関連製品を扱い、24社で展開する。その他には保険代理や物流サービスが含まれる。各セグメントが独立して収益を計上する一方、グループ全体でリスク分散を図っている。
ICTと電子・デバイスが成長を牽引
近年の収益拡大の中心はICTソリューションと電子・デバイスの両セグメントである。ICTソリューションでは2025年度にサイバーセキュリティファンドへの投資やルートリフ社の子会社化を実行し、専門エンジニアの獲得を進めた。電子・デバイスではモバイル事業が好調で、半導体製造装置や通信機器の需要を取り込む。両セグメントの売上総利益は前年比で増加し、グループ全体の営業利益を486億円(2026年3月期)に押し上げた。デジタルトランスフォーメーション(DX)とグリーントランスフォーメーション(GX)を重点領域とし、中期経営計画「integration 1.1」のもとで投資を継続する。
食料とエネルギー・素材が安定した収益基盤
食料セグメントは冷凍フルーツや野菜、コーヒー、飼料原料など生活必需物資を中心に安定した取引を維持する。2025年度は畜産事業が好調で、収益に貢献した。鉄鋼・素材・プラントセグメントは鋼板や石油製品、バイオマスエネルギーを扱うが、2025年度は国内鉄鋼子会社の売却やエネルギー事業の低調があったものの、鋼管事業が増益となった。兼松ペトロや兼松サステックなどの子会社を通じて、カーボンニュートラル目標の前倒し達成やカーボンネガティブ目標の引き上げ(100万t-CO₂から150万t-CO₂)など、GX関連の取り組みも推進する。
130社から成るグローバルネットワーク
兼松グループは国内64社、海外41社の連結子会社に加え、持分法適用会社25社を擁する。海外現地法人は18社あり、米国、中国、ドイツ、香港など主要市場に拠点を置く。Kanematsu USA Inc.、Kanematsu (China) Co., Ltd.、Kanematsu GmbHなどが地域の商取引とサービスを担う。グループ一体経営を推進するため、社長直轄の「グループ成長戦略推進室」を設置し、各部門の顧客基盤や知識を共有する仕組みを整えている。2026年3月期には総資産7,330億円、有利子負債1,548億円、自己資本2,083億円を計上し、財務基盤の強化を進めている。
業界の中での役割は多事業を展開する総合商社。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01ICTソリューション主力
インフラ基盤設計・構築・運用サービス、システムコンサルティング、ハイブリッドクラウド、セキュリティソリューション、ネットワークソリューション、DX推進ソリューション等を提供。企業のデジタルトランスフォーメーションを支援。
- インフラ基盤設計・構築・運用サービス
- サーバー、ネットワーク等のITインフラの設計・構築・運用保守。
- セキュリティソリューション
- SOC(セキュリティオペレーションセンター)運用、リモート監視、システム保守等。
- DX推進ソリューション
- デジタル技術を活用した業務改革・新規事業創出の支援。
02電子・デバイス主力
電子部品・部材、半導体・液晶製造装置、通信関連機器、携帯通信端末、モバイルインターネットサービス、産業用プリンター等を取り扱う。幅広い電子・デバイス分野でサプライチェーンを支える。
- 電子部品・部材
- コンデンサ、抵抗、コネクタ等の電子部品および基板材料。
- 半導体・液晶製造装置
- 半導体や液晶パネルの製造に使用される装置・設備。
03食料主力
冷凍・乾燥・缶詰フルーツ、冷凍野菜、コーヒー、ゴマ、ナッツ、砂糖、ウイスキー、ワイン、畜産原料、水産物、飼料原料、肥料、大豆、小麦、加工食品、ペットフード等、多岐にわたる食料品・原料を国内外で取り扱う。
- 冷凍フルーツ・野菜
- 冷凍状態で輸入・販売するフルーツや野菜。
- コーヒー
- 生豆および焙煎豆の輸入・販売。
- 飼料原料
- トウモロコシ等の畜産用飼料原料。
04鉄鋼・素材・プラント準主力
各種鋼板、条鋼、鋼管、ステンレス製品、製鉄原料、肥料原料、化学品、石油製品、液化石油ガス、バイオマスエネルギー、太陽光・風力発電設備、化学プラント、船舶および舶用機材等を扱う。資源・エネルギーからプラント建設まで幅広い分野をカバー。
- 各種鋼板
- 熱延鋼板、冷延鋼板、表面処理鋼板等。
- 石油製品・LPG
- ガソリン、灯油、液化石油ガス等のエネルギー製品。
- 太陽光発電設備
- 太陽光パネル、パワーコンディショナ等の関連機器。
05車両・航空準主力
車載部品・機構部品、航空機および航空機部品、ヘリコプター、宇宙・ロケット関連、防衛関連製品、自動車・二輪車および関連部品、産業車両、建設機械、工作機械等を扱う。自動車産業から航空宇宙産業まで、輸送機器分野に総合的に関与。
- 車載部品
- エンジン部品、シャシ部品、電装部品等。
- 航空機部品
- 機体構造部品、エンジン部品等。
- 建設機械
- 油圧ショベル、ブルドーザー等の建設用機械。
06その他副次
中質繊維板、非鉄金属、保険代理・仲介業、航空・海上貨物代理店業、通関業、不動産管理・賃貸業等。グループ会社が多様なサービスを提供。
- 保険代理・仲介
- 損害保険、生命保険の代理店業務。
- 物流関連サービス
- 航空・海上貨物のフォワーディング、通関業務。
製品と技術
インフラからセキュリティまでをカバーするICTソリューション
兼松グループのICTソリューションは、企業のデジタル変革を支える幅広いサービスを提供する。インフラ基盤設計・構築・運用サービスではサーバーやネットワークの導入から保守までを一貫して手がける。セキュリティソリューションではSOC(セキュリティオペレーションセンター)の運用、リモート監視、システム保守を提供し、サイバー攻撃対策を支援する。DX推進ソリューションではデジタル技術を活用した業務改革や新規事業創出のコンサルティングを行う。中核子会社の兼松エレクトロニクスと兼松コミュニケーションズがこれらのサービスを担い、顧客のIT環境の最適化を図る。
電子部品と半導体製造装置でサプライチェーンを支える
電子・デバイスセグメントでは、コンデンサ、抵抗、コネクタなどの電子部品・部材から、半導体や液晶パネルの製造に使用される装置・設備までを取り扱う。携帯通信端末やモバイルインターネットサービス、産業用プリンターなども商材に含む。特に半導体製造装置は国内外の半導体メーカー向けに供給し、安定的な需要がある。兼松コミュニケーションズや兼松フューチャーテックソリューションズが販売・技術サポートを提供。中国や東南アジアの顧客への販路も広く、エレクトロニクス産業の国際分業に貢献している。
冷凍フルーツ・コーヒー・飼料原料を軸とした食料事業
食料セグメントは農水産物と加工食品のグローバルトレーディングが中心である。冷凍フルーツや冷凍野菜は主要な輸入品目で、世界各地の産地から調達し、業務用・家庭用に販売。コーヒーは生豆および焙煎豆の輸入・販売を行い、ゴマ、ナッツ、砂糖、ウイスキー、ワインなどの嗜好品も扱う。飼料原料としてはトウモロコシや大豆などを畜産向けに供給。また、植物肉や調理食品などの加工食品分野にも進出している。子会社の兼松食品や兼松アグリテックが実務を担い、安定した食料供給網を維持している。
車載部品から航空機部品まで輸送機器分野に総合的に関与
車両・航空セグメントは自動車産業と航空宇宙産業の両方をカバーする。車載部品はエンジン部品、シャシ部品、電装部品などを自動車メーカーや部品メーカーに供給。二輪車や産業車両、建設機械も取り扱う。航空機部品では機体構造部品やエンジン部品を国内外の航空機メーカーに納入するほか、ヘリコプターや宇宙・ロケット関連事業にも携わる。防衛関連製品も扱い、官需に対応。子会社の兼松ケージーケイは工作機械を、兼松エアロスペースは航空宇宙分野を専門とする。自動車の電動化や空飛ぶクルマの社会実装など、新しいモビリティ領域への展開も進めている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
卸売業のなかでの位置
総合商社で国内中堅、ニッチ領域に強み
総合商社として伸銅品や機械、電子機器などの分野で強みを持つ中堅商社で、多様な事業を展開している。ライバルにはリョーサン菱洋ホールディングスなどがあるが、当社は特定分野に特化した専門性で差別化を図る。直近の売上高は1兆円を超える規模で、営業利益率は4%台と安定。海外取引にも積極的で、グローバルなサプライチェーンを持つ。一方で、商品市況の変動や為替リスクに影響されやすく、非資源分野の強化やデジタル化推進による業務効率化が今後の課題である。
強み
- 伸銅品や電子機器など特定分野に強く、ニッチ市場で優位性。
- 海外拠点を持ち、国際取引の実績とネットワークを活用。
- 売上高1兆円超で、利益率も安定して利益創出が可能。
- 資源から生活関連まで幅広い事業ポートフォリオを構築。
課題
- 商品価格や為替の変動が業績を左右し、リスクが大きい。
- 営業利益率4%台と総合商社としては低く、高収益化が課題。
- 他社に比べデジタル化が遅れており、業務効率化ツールが不足。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
商社・卸売の時価総額近傍。太字が兼松
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 8088岩谷産業 | 5,149億円 | 10.6倍 |
| 2 | 2784アルフレッサ ホールディングス | 4,458億円 | 10.1倍 |
| 3 | 3941レンゴー | 4,327億円 | 18.8倍 |
| 4 | 2531宝ホールディングス | 4,273億円 | 35.8倍 |
| 5 | 8060キヤノンマーケティングジャパン | 4,104億円 | 17.5倍 |
| 6 | 8020兼松 | 3,821億円 | 11.6倍 |
| 7 | 9987スズケン | 3,740億円 | 9.5倍 |
| 8 | 9934因幡電機産業 | 3,475億円 | 14.8倍 |
| 9 | 8876リログループ | 3,438億円 | 17.2倍 |
| 10 | 8129東邦ホールディングス | 2,921億円 | 15.3倍 |
| 11 | 8098稲畑産業 | 2,428億円 | 11.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。
会社の歴史
沿革 28件
豪州貿易から始まった創業期(1918年~1943年)
兼松の創業者兼松房治郎は1889年8月15日、神戸市で「豪州貿易兼松房治郎商店」を開いた。この商店を前身として、1918年3月に「株式会社兼松商店」を設立。本店を神戸市、支店を東京とシドニーに置いた。1922年4月にはシドニー支店をF.Kanematsu (Australia) Ltd.(現 Kanematsu Australia Ltd.)に改組し、現地法人化を進めた。同年7月には大阪支店を開設。1943年2月には商号を「兼松株式会社」に改称した。この間、オーストラリアからの羊毛や小麦などの輸入を中心に事業を拡大し、戦前期の商社としての基盤を築いた。
戦後復興と海外拠点の拡充(1951年~1961年)
第二次世界大戦後、兼松は海外事業の再建に着手した。1951年4月にKanematsu New York Inc.(現 Kanematsu USA Inc.)を設立し、米国市場への本格参入を果たした。1952年4月には本部機構を神戸から大阪に移管し、国内体制を強化。1957年6月にはF.Kanematsu & Co., GmbH(現 Kanematsu GmbH)を西ドイツに設立し、欧州拠点を確保した。1961年10月には大阪証券取引所に上場(市場第二部)し、資本市場からの資金調達を可能にした。この時期、繊維や機械の輸出を伸ばし、総合商社としての事業領域を広げた。
江商との合併とグループ会社の設立(1967年~1970年)
1967年4月、兼松は江商株式会社(1891年創業の北川商店を前身とする)と合併し、商号を「兼松江商株式会社」に改称した。合併により事業規模が拡大し、鉄鋼や機械分野の取り扱いが強化された。同年6月には黒田精工から工作機械販売会社の経営権を取得し、兼松江商工作機械販売株式会社(現 兼松ケージーケイ)を設立。1968年7月には兼松電子サービス株式会社(現 兼松エレクトロニクス)を設立し、電子機器分野に進出した。1970年12月には東京支社を本社と位置づけ、経営の重心を東京へ移した。同時に兼松江商鉄鋼販売株式会社(後のHKGトレーディング)を設立し、鉄鋼販売子会社を設けた。
東証上場と事業多角化の進展(1973年~1990年)
1973年4月、兼松江商は東京証券取引所市場第一部に上場し、同時に名古屋証券取引所にも上場した。1974年4月にはコンピューターシステム子会社(後の兼松コミュニケーションズ)を設立し、情報通信分野へ参入。1975年10月には香港現地法人Kanematsu-Gosho (Hong Kong) Ltd.を設立し、アジア事業を拡大した。1987年12月には兼松エレクトロニクスが東証市場第二部に上場(1991年第一部指定)。1990年1月、商号を「兼松株式会社」に戻した。1991年2月には東京本社を港区芝浦に移転し、バブル期の拡大を経て、総合商社としての地位を固めた。
構造改革と第二の創業(1999年~2005年)
1990年代後半の不良債権問題や商社不況を受け、兼松は1999年5月に「構造改革計画」を発表し、「第二の創業」を掲げた。収益力の低い事業の整理や人員削減を断行し、財務体質の改善を進めた。2003年3月には兼松石油販売に産業用LPガス事業を統合し、兼松ペトロ株式会社に改称してエネルギー事業を再編。2005年12月には新東亜交易株式会社の株式過半数を取得し、非鉄金属や木材加工分野の強化を図った。この一連の改革により、2000年代半ばには収益が回復基調に転じた。
子会社統合と完全子会社化によるグループ再編(2014年~2023年)
2014年12月、兼松は兼松日産農林株式会社(現 兼松サステック)の株式過半数を取得し、森林・環境関連事業を強化した。2016年4月には兼松テレコム・インベストメントが三菱電機子会社のダイヤモンドテレコムを吸収合併し、通信事業を拡大。2017年4月には兼松コミュニケーションズがダイヤモンドテレコムを吸収合併し、ICTソリューション事業の一体運営を開始した。2022年11月には東京本社を千代田区丸の内に移転。2023年5月には兼松エレクトロニクス、同年6月には兼松サステックを完全子会社化し、グループの意思決定を迅速化した。2024年からは中期経営計画「integration 1.0」をスタートし、DX・GX・イノベーションを成長の柱に据えている。
年表28件を開く
1910年代
- 1918年3月創業創業者兼松房治郎が1889年8月15日神戸市に開いた「豪州貿易兼松房治郎商店」を前身として、「株式会社兼松商店」の商号をもって設立(本店:神戸市、支店:東京・シドニー)
1920年代
- 1922年4月シドニー支店をF.Kanematsu (Australia) Ltd.(現 Kanematsu Australia Ltd.)に改組
- 1922年7月大阪支店(現 大阪支社)を開設
1940年代
- 1943年2月商号を「兼松株式会社」に改称
1950年代
- 1951年4月創業Kanematsu New York Inc.(現 Kanematsu USA Inc.)を設立
- 1952年4月本部機構を神戸から大阪に移管
- 1957年6月創業F.Kanematsu & Co.,GmbH(現 Kanematsu GmbH)を設立
1960年代
- 1961年10月上場大阪証券取引所に上場(市場第二部、1963年に市場第一部銘柄に指定、2010年に上場を廃止)
- 1967年4月創業江商株式会社(創業者北川与平が1891年に「北川商店」として創業)と合併、商号を「兼松江商株式会社」に改称
- 1967年6月株式会社ファインクロダサービスの経営権を黒田精工株式会社より取得し、商号を兼松江商工作機械販売株式会社(現 株式会社兼松ケージーケイ)に改称
- 1968年7月創業兼松電子サービス株式会社(現 兼松エレクトロニクス株式会社)を設立
1970年代
- 1970年12月東京支社を本社とする
- 1970年12月創業兼松江商鉄鋼販売株式会社(現 HKGトレーディング株式会社)を設立(2025年4月に全株式を譲渡)
- 1973年4月上場東京証券取引所に上場(市場第一部、2022年にプライム市場に移行)名古屋証券取引所に上場(市場第一部、2003年に上場を廃止)
- 1974年4月創業株式会社兼松コンピューターシステム(現 兼松コミュニケーションズ株式会社)を設立
- 1975年10月創業Kanematsu-Gosho (Hong Kong) Ltd.(現 Kanematsu (Hong Kong) Ltd.)を設立
1980年代
- 1987年12月上場兼松エレクトロニクス株式会社が東京証券取引所に上場(市場第二部、1991年に市場第一部銘柄に指定、2022年にプライム市場に移行、2023年に上場を廃止)
1990年代
- 1990年1月商号を「兼松株式会社」に改称
- 1991年2月東京本社を港区芝浦に移転
- 1999年5月創業「構造改革計画」を発表し、“第二の創業”に取り組む
2000年代
- 2003年3月M&A兼松石油販売株式会社に産業用LPガス事業を統合し、商号を兼松ペトロ株式会社に改称
- 2005年12月新東亜交易株式会社の株式の過半数を取得
2010年代
- 2014年12月兼松日産農林株式会社(現 兼松サステック株式会社)の株式の過半数を取得
- 2016年4月M&A兼松テレコム・インベストメント株式会社が三菱電機株式会社の完全子会社である株式会社ダイヤモンドテレコムを吸収合併し、商号を株式会社ダイヤモンドテレコムに改称
- 2017年4月M&A兼松コミュニケーションズ株式会社が株式会社ダイヤモンドテレコムを吸収合併
2020年代
- 2022年11月東京本社を現在の千代田区丸の内に移転
- 2023年5月M&A兼松エレクトロニクス株式会社の株式を追加取得し完全子会社化
- 2023年6月M&A兼松サステック株式会社の株式を追加取得し完全子会社化
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。
- 連結当期利益2027年3月期まで350億円
- ROE2027年3月期まで16%~18%程度
- ROIC2027年3月期まで8%以上
- ネットDER2027年3月期まで1.0倍程度
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
提供価値の拡充: DX・GX・イノベーション
DXではサイバーセキュリティファンド投資やIT子会社設立、GXではバイオ炭「宙炭」への出資や米の環境クレジット販売、イノベーションでは宇宙分野や空飛ぶクルマの社会実装を推進し、労働力不足や持続可能性への対応を図る。
- 02
グループ一体経営の推進
社長直轄の「グループ成長戦略推進室」が中心となり、各部門・グループ会社の顧客基盤や知識を共有し、クロスセルやシナジー創出を促進。シリコンバレー拠点との協業で新規事業創出も進める。
- 03
組織能力の強化とMVV策定
Mission・Vision・Valuesを策定し、社員の経験やノウハウを組織資産化。エンゲージメントサーベイやAIを活用した建設的フィードバック制度、DX研修、キャリアマッチング制度などを導入し、意思決定の迅速化とソリューション提供力向上を目指す。
- 04
人的資本・経営機能の強化
人材戦略と経営戦略を連携させ、人的資本の向上と経営の迅速化・ガバナンス強化を推進。健康経営優良法人の認定や株式分割による投資家層拡大も実施。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で8,604人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,202万円で、9期前と比べて+27.3%。平均年齢は37.7歳、平均勤続年数は12.1年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 6,727 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 6,666 | — |
| 2019年3月 | 944 | 39.0 | 15.0 | 6,915 | — |
| 2020年3月 | 904 | 38.8 | 14.0 | 7,182 | — |
| 2021年3月 | 858 | 38.5 | 13.8 | 7,296 | — |
| 2022年3月 | 931 | 38.7 | 15.0 | 7,446 | — |
| 2023年3月 | 1,204 | 38.5 | 13.7 | 7,866 | — |
| 2024年3月 | 1,010 | 38.4 | 13.2 | 8,353 | — |
| 2025年3月 | 1,143 | 38.2 | 12.7 | 8,644 | 487 |
| 2026年3月 | 1,202 | 37.7 | 12.1 | 8,604 | 566 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社57社(国内 26 / 海外 31、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。
- 国内兼松エレクトロニクス㈱(注)1東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内日本オフィス・システム㈱東京都江東区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱KEL CRESTIA東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内兼松コミュニケーションズ㈱(注)3東京都渋谷区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内兼松グランクス㈱東京都新宿区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内兼松アドバンスド・マテリアルズ㈱東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱ジー・プリンテック川崎市幸区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内兼松フューチャーテックソリューションズ㈱東京都中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱NSテクノロジーズ長野県岡谷市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ジェイエムテクノロジー㈱福岡市博多区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Kanekoh Electronics (Shanghai)Co.,Ltd.Shanghai,China · 連結子会社議決権70.0%
- 海外DALIAN KANEMATSU TRADING Co.,Ltd.Dalian,China · 連結子会社議決権100.0%
残りのグループ会社45社を開く
- Kanematsu Advanced Materials USA, Inc.Texas,U.S.A.100%
- 兼松食品㈱東京都中央区100%
- 兼松アグリテック㈱埼玉県越谷市100%
- 兼松ソイテック㈱大阪市中央区100%
- KG Agri Products, Inc.Ohio,U.S.A.100%
- Kai Enterprises, Inc.Washington, U.S.A.100%
- PT. Kanemory Food ServiceSerang, Indonesia60%
- 兼松ケミカル㈱東京都中央区100%
- 兼松ウェルネス㈱東京都中央区100%
- 兼松ペトロ㈱東京都千代田区100%
- 兼松油槽㈱東京都千代田区100%
- 兼松サステック㈱(注)1東京都中央区100%
- Benoit Holding CompanyIllinois, U.S.A.85%
- Benoit Premium Threading, LLC (注)1Louisiana, U.S.A.54%
- Steel Service Oilfield Tubular, Inc.Oklahoma, U.S.A.51%
- ㈱兼松ケージーケイ東京都中央区100%
- 兼松エアロスペース㈱東京都港区100%
- カネヨウ㈱大阪市中央区100%
- ㈱データ・テック東京都大田区90%
- Aries Motor Ltd.Warsaw,Poland94%
- Aries Power Equipment Ltd.Warsaw,Poland60%
- KGK International Corp.Illinois, U.S.A.100%
- KG Aircraft Rotables Co.,Ltd.Dublin,Ireland100%
- 新東亜交易㈱東京都千代田区100%
- 兼松ロジスティクス アンド インシュアランス㈱東京都中央区100%
- Kanematsu USA Inc. (注)1Illinois, U.S.A.100%
- Kanematsu (China)Co.,Ltd.Shanghai,China100%
- Kanematsu (Thailand) Ltd.Bangkok, Thailand100%
- Watana Inter-Trade Co.,Ltd. (注)4Bangkok, Thailand49%
- Kanematsu (Singapore)Pte.Ltd.Singapore, Singapore100%
- PT. Kanematsu Trading IndonesiaJakarta, Indonesia90%
- Kanematsu Taiwan CorporationTaipei,Taiwan100%
- Kanematsu Europe PlcLondon,U.K.100%
- Kanematsu GmbHDuesseldorf, Germany100%
- Kanematsu Australia Ltd.Sydney, Australia100%
- Kanematsu New Zealand Ltd.Auckland, New Zealand100%
- Kanematsu Korea CorporationSeoul,Korea100%
- Kanematsu Trading (Hong Kong) Ltd.Hong Kong, China100%
- グローバルセキュリティエキスパート㈱(注)2東京都港区20%
- Dalian Tiantianli Food Co.,Ltd.Dalian,China40%
- Sage Hill Northwest, Inc.Washington, U.S.A.49%
- Shandong Lufeng Foods Shanghai Corp.Shandong,China25%
- ATAD Steel Structure Corp.Ho Chi Minh City,Vietnam25%
- ホクシン㈱(注)2大阪府岸和田市27%
- PT.Dunia Express TransindoJakarta, Indonesia40%
- AUKANEMATSU AUSTRALIA LIMITED
- GBKANEMATSU EUROPE PLC
- PL"ARIES POWER EQUIPMENT" SPÓŁKA Z OGRANICZONĄ ODPOWIEDZIALNOŚCIĄ
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
- 調達1.8億円RESCUE HOIST ASSY 2個ほか3点買入海上保安庁 · 2026-01-26
- 調達1.4億円HOIST ASSY(AW139用) 6個整備海上保安庁 · 2026-03-31
- 調達6,562万円飛行検査装置用GNSS受信機6台他1式の購入国土交通省 · 2024-06-26
- 調達5,665万円LOCK SPRING 10個ほか15点買入海上保安庁 · 2026-03-31
- 調達4,406万円HOIST ASSY(アグスタ139用)10個整備海上保安庁 · 2025-06-16
- 調達4,161万円HOIST ASSY(アグスタ139用)7個ほか4点整備海上保安庁 · 2024-03-22
- 調達3,089万円C700型機飛行検査装置用GNSS受信機2台他1式の購入国土交通省 · 2025-06-20
- 調達2,870万円HOIST ASSY(アグスタ139用)6個整備海上保安庁 · 2022-10-12
- 調達2,175万円HOIST ASSY 3個ほか1点整備海上保安庁 · 2023-03-16
- 調達1,273万円令和6年度空飛ぶクルマのConOps策定支援業務国土交通省 · 2024-08-21
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は1.1兆円、営業利益は487億円。前期と比べると増収増益で、売上が+1.6%、利益が+15.7%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1.1兆円 | 1.1兆円 |
| 営業利益 | 540億円 | 487億円 |
| 純利益 | 350億円 | 325億円 |
| 1株あたり配当 | ¥70 | ¥70 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は2,722億円、営業利益は174億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+21.2%、営業利益は+81.3%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 2,337 | — | — | 31 |
| 2024年1Q | 2,245 | 96 | 4.3 | 54 |
| 2024年2Q | 2,496 | 128 | 5.1 | 69 |
| 2024年3Q | 2,519 | 107 | 4.2 | 43 |
| 2024年4Q | 2,600 | — | — | 66 |
| 2025年2Q | 5,186 | 254 | 4.9 | 151 |
| 2025年4Q | 5,323 | 167 | 3.1 | 124 |
| 2026年2Q | 5,135 | 252 | 4.9 | 161 |
| 2026年4Q | 5,542 | 235 | 4.2 | 164 |
| 2027年1Q | 2,722 | 174 | 6.4 | 117 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は1.0兆円から1.1兆円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は4.6%。売上は5期、純利益は5期の連続増加。
| 決算期 | 売上高兆円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 1.02 | — | 167 | — | 96 |
| 2014年3月 | 1.11 | — | 202 | — | 118 |
| 2015年3月 | 0.70 | — | 224 | — | 105 |
| 兼松テレコム・インベストメント株式会社が三菱電機株式会社の完全子会社である株式会社ダイヤモンドテレコムを吸収合併し、商号を株式会社ダイヤモンドテレコムに改称 | |||||
| 2016年3月 | 0.67 | — | 181 | — | 90 |
| 兼松コミュニケーションズ株式会社が株式会社ダイヤモンドテレコムを吸収合併 | |||||
| 2017年3月 | 0.68 | — | 179 | — | 80 |
| 2018年3月 | 0.71 | — | 260 | — | 163 |
| 2019年3月 | 0.72 | — | 292 | — | 166 |
| 2020年3月 | 0.72 | — | 269 | — | 144 |
| 2021年3月 | 0.65 | — | 236 | — | 133 |
| 2022年3月 | 0.77 | — | 288 | — | 160 |
| 兼松エレクトロニクス株式会社の株式を追加取得し完全子会社化 | |||||
| 2023年3月 | 0.91 | — | 357 | — | 186 |
| 2024年3月 | 0.99 | — | 372 | — | 232 |
| 2025年3月 | 1.05 | 421 | 382 | 4.0 | 275 |
| 2026年3月 | 1.07 | 487 | 472 | 4.6 | 325 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高1.1兆円のうち、営業利益として残るのは487億円で4.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は325億円、売上の3.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金84.2%8,988億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.5%1,231億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.6%487億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが577億円、投資CFが−119億円で、差し引きのフリーCFは458億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は584億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 14 | 15 | −157 | 29 | 600 |
| 2014年3月 | 224 | −11 | −94 | 213 | 740 |
| 2015年3月 | 68 | −66 | −100 | 2 | 665 |
| 2016年3月 | 330 | −42 | −67 | 288 | 875 |
| 2017年3月 | 119 | −147 | −69 | −28 | 776 |
| 2018年3月 | 4 | 11 | −8 | 15 | 777 |
| 2019年3月 | 247 | −66 | −72 | 181 | 889 |
| 2020年3月 | 243 | −102 | −116 | 141 | 911 |
| 2021年3月 | 370 | −99 | −375 | 271 | 810 |
| 2022年3月 | 154 | −105 | 42 | 49 | 914 |
| 2023年3月 | −3 | −167 | 48 | −170 | 795 |
| 2024年3月 | 356 | −124 | −501 | 232 | 534 |
| 2025年3月 | 583 | 14 | −547 | 597 | 568 |
| 2026年3月 | 577 | −119 | −469 | 458 | 584 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は7,330億円。このうち返さなくてよい自己資本が2,084億円で、自己資本比率は28.4%(業種中央値50.6%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 3,992 | 759 | 3,233 | 13.7 |
| 2014年3月 | 4,302 | 722 | 3,580 | 16.8 |
| 2015年3月 | 4,663 | 902 | 3,761 | 19.4 |
| 2016年3月 | 4,436 | 916 | 3,520 | 20.7 |
| 2017年3月 | 4,797 | 1,004 | 3,793 | 20.9 |
| 2018年3月 | 5,199 | 1,160 | 4,039 | 22.3 |
| 2019年3月 | 5,495 | 1,252 | 4,243 | 22.8 |
| 2020年3月 | 5,517 | 1,308 | 4,209 | 23.7 |
| 2021年3月 | 5,575 | 1,439 | 4,136 | 25.8 |
| 2022年3月 | 6,345 | 1,595 | 4,750 | 25.1 |
| 2023年3月 | 6,776 | 1,285 | 5,491 | 19.0 |
| 2024年3月 | 7,253 | 1,593 | 5,660 | 22.0 |
| 2025年3月 | 6,893 | 1,739 | 5,012 | 25.2 |
| 2026年3月 | 7,330 | 2,084 | 5,095 | 28.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
卸売業 284社との比較
同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで284社中26位あたり、逆に低いのは自己資本比率で284社中264位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,261で、1年前と比べて+49.6%。過去52週の値幅のなかでは79%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 11.6倍 |
| PER (会社予想) | 10.7倍 |
| PBR | 1.77倍 |
| 配当利回り | 3.10% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月21日に2184円と、25日線を約2.0%上回り、堅調な推移です。75日線も上回っており、短中期の上昇トレンドを維持しています。52週高値2468円からは約11.5%下落していますが、52週安値1486.5円からの上昇は約46.9%と大きく、底堅さがあります。出来高は安定的で、需給は良好です。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PERは11.21倍と同業界平均の17.93倍を下回り、PBRは1.71倍で平均の1.23倍を上回りますが、ROEが17%と非常に高く、収益性が良好です。配当利回り3.21%は平均の2.93%を上回り、配当性向54.6%で安定しています。業績は増収増益基調で、特に2025年の純利益が275億円と増加しており、割安感が強いです。ただし、PBRが平均より高い点がやや懸念ですが、総合的に割安と判断します。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 11.6倍 | 17.9倍 |
| PER (予想) | 10.7倍 | — |
| PBR | 1.77倍 | 1.24倍 |
| ROE | 17.0% | 8.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
総合商社として市況に左右されやすいが、近年は電子部品需要の拡大で業績が好調。強気派は、電子部品の需要拡大と高ROE、増配を評価。弱気派は、市況依存のビジネスモデルと、競争激化でのマージン低下を懸念する。
- 好業績と高ROE
ROE17%で高く、売上高・純利益とも2023年3月期から増加傾向。
- 電子部品需要の拡大
半導体や電子機器の需要増で、電子部品の取扱いが好調。
- 増配と株主還元
配当利回り3.17%と高く、自社株買いも実施。
- 純利益325億円へ3期連続増益通年影響強
前期比50億円増の325億円、営業利益487億円も前期比16%増で最高益
- ROE17%と高い収益性継続影響中
ROE17%は業界トップ級。PBR1.72倍と割安で資本効率改善が評価
- 配当利回り3.17%の投資妙味次回株主総会影響弱
配当利回り3.17%と高水準。増配が続けば株主還元で下支え
- 予想PER10.5倍の割安修正決算発表後影響弱
実績PER11.34倍に対し予想PER10.5倍。増益率18%を踏まえればPERはさらに低下余地
- 市況依存の収益構造
電子部品やエネルギーの市況変動で業績がブレやすい。
- マージン低下懸念
商社間の競争激化で取扱マージンが縮小傾向。
- カントリーリスク
海外取引が多く、地政学リスクや為替変動の影響を受ける。
- 売上高営業利益率4.56%と低収益率通年影響中
営業利益487億円、売上高1兆677億円で利益率4.56%。市況悪化で利益率が4%割れなら約60億円減益
- 資源・商品市況の変動依存不定影響強
売上高の多くを市況商品が占め、市況急落で純利益が100億円減の225億円になるリスク
- 小規模な時価総額による流動性リスク継続影響弱
時価総額3,732億円と中小型株。売買代金が薄く、売りの際に株価が過度に下落
- 1年で55.7%上昇した反動安継続影響弱
上昇率55.7%の反動で利益確定売りが出やすく、短期的な調整リスク
- 電子部品部門の売上高
- 成長のけん引役の動向を確認
- 営業利益率
- 収益性の持続性を測る
- 棚卸資産回転率
- 在庫の滞留・評価リスクを把握
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり70円で、前期から+20.0%。いまの株価に対する利回りは3.10%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 15 | — | 44.1 |
| 2018年3月 | 24 | 60.0 | 40.0 |
| 2019年3月 | 30 | 25.0 | 69.9 |
| 2020年3月 | 30 | 0.0 | 56.0 |
| 2021年3月 | 30 | 0.0 | 89.7 |
| 2022年3月 | 33 | 8.3 | 63.3 |
| 2023年3月 | 38 | 15.4 | 71.6 |
| 2024年3月 | 45 | 20.0 | 75.6 |
| 2025年3月 | 53 | 16.7 | 44.9 |
| 2026年3月 | 63 | 20.0 | 54.6 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥70
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ42,846人。区分でいちばん多いのは外国法人で39.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が31.9%を占め、残る68.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 外国法人 | 32.9 | 35.3 | 33.3 | 33.6 | 35.9 | 39.5 |
| 金融機関 | 42.4 | 35.8 | 35.2 | 33.5 | 28.7 | 27.4 |
| 個人・その他 | 18.1 | 19.8 | 21.5 | 23.7 | 24.8 | 24.2 |
| 事業法人 | 5.3 | 5.6 | 5.6 | 5.3 | 5.0 | 4.5 |
| 証券会社 | 1.3 | 3.4 | 4.4 | 3.9 | 5.6 | 4.3 |
| 自己株式 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.3 | 0.3 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口) | 15.52 |
| 02 | ㈱日本カストディ銀行(信託口) | 7.61 |
| 03 | ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 4.21 |
| 04 | ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505223(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 3.24 |
| 05 | ゴールドマン・サックス・インターナショナル(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券㈱) | 2.01 |
| 06 | エムエスアイピークライアントセキユリテイーズ(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券㈱) | 1.93 |
| 07 | ザ バンク オブ ニューヨーク メロン 140044(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.68 |
| 08 | ジェーピー モルガン チェース バンク 385781(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.40 |
| 09 | ザ バンク オブ ニューヨーク メロン 140042(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.28 |
| 10 | ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505103(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.09 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+758%、1株純資産は14期で+865%。直近期のROEは17.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 23 | 130 | 20.4 | 5.4 | — |
| 2014年3月 | 140 | 859 | 18.7 | 5.7 | 17.5 |
| 2015年3月 | 125 | 1,072 | 13.0 | 7.0 | 21.4 |
| 2016年3月 | 106 | 1,088 | 9.9 | 7.7 | 27.3 |
| 2017年3月 | 96 | 1,192 | 8.4 | 10.4 | 44.1 |
| 2018年3月 | 194 | 1,378 | 15.1 | 7.5 | 40.0 |
| 2019年3月 | 198 | 1,500 | 13.8 | 6.4 | 69.9 |
| 2020年3月 | 172 | 1,567 | 11.2 | 6.4 | 56.0 |
| 2021年3月 | 159 | 1,723 | 9.7 | 9.3 | 89.7 |
| 2022年3月 | 96 | 955 | 10.5 | 7.0 | 63.3 |
| 2023年3月 | 111 | 769 | 12.9 | 7.4 | 71.6 |
| 2024年3月 | 139 | 953 | 16.1 | 9.3 | 75.6 |
| 2025年3月 | 164 | 1,046 | 16.5 | 7.7 | 44.9 |
| 2026年3月 | 196 | 1,252 | 17.0 | 11.3 | 54.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額425百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 谷川薫 | 代表取締役 会長 | 67 | 83,000 |
| 宮部佳也 | 代表取締役 社長 グループ成長戦略推進担当 | 67 | 73,000 |
| 海野太郎 | 取締役 執行役員 財務、主計、営業経理担当 | 56 | 5,000 |
| 近藤一夫 | 取締役 執行役員 企画担当 | 55 | 6,000 |
| 田原祐子 | 取締役 | 66 | — |
| 田中一弘 | 取締役 | 60 | — |
| 笹宏行 | 取締役 | 70 | — |
| 田島良雄 | 監査役(常勤) | 64 | 3,000 |
| 村松陽一郎 | 監査役(常勤) | 60 | 39,000 |
| 倉橋雄作 | 監査役(非常勤) | 45 | — |
| 稲葉喜子 | 監査役(非常勤) | 59 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 165 | 149 | 51 | 314 | 52 |
| 監査役 | 2 | 61 | — | — | 61 | 31 |
| 社外取締役 | 5 | 50 | — | — | 50 | 10 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,643字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題8,243字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,487字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,656字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第132期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-22
- 半期報告書半期報告書-第132期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-07
- 有価証券報告書有価証券報告書-第131期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第131期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第130期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第130期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第130期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-09
- 四半期報告書四半期報告書-第130期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第129期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第129期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第129期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第129期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2027年3月期 第1四半期 決算補足説明資料2026-08-04
TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。
関連する企業
関連企業