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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

佐藤食品工業

SATO FOODS INDUSTRIES CO.,LTD.2814 · Standard · 食料品

茶エキス・天然調味料など、食品加工のニッチ領域で原料供給を担う会社。

概要

佐藤食品工業は、1954年に名古屋市で白醤油の製造販売を始めた食品加工会社である。現在は愛知県小牧市に本社を置き、茶エキス、天然調味料(粉末・液体)、植物エキス、粉末酒の製造販売を手がける。単一事業セグメントで、子会社や関連会社は一切持たない。従業員数168名(2026年3月期)。売上高は約68億円(2026年3月期予算)で、主力の茶エキスが売上の約47%を占める。独自のスプレードライヤー技術を核とし、世界で初めてアルコールの粉末化に成功した。

単一事業に特化した食品加工メーカー

佐藤食品工業は、食品加工事業のみを営む単一セグメント企業である。子会社や関連会社を持たず、独立性の高い経営体制を敷いている。本社・工場は愛知県小牧市に集約され、三重県にあった三重工場は1969年に廃止・統合された。生産拠点は本社工場、第二工場(茶エキス専門)、第三工場(包装・物流)の三つで、すべて小牧市内に所在する。2026年3月期の従業員数は168名と小規模ながら、売上高は約68億円(予算)に達する。

茶エキスが収益の約半分を占める製品構成

品目別売上構成(2026年3月期予算ベース)では、茶エキスが約47%(32億円)と最大の柱である。次いで粉末天然調味料が約28%(19億円)、植物エキスが約13%(9億円)、液体天然調味料が約11%(7億円)、粉末酒が約1%(1億円)と続く。茶エキスは紅茶・緑茶・ウーロン茶など多種を扱い、飲料メーカー向けが中心。粉末天然調味料は昆布や鰹節の粉末で、外食・加工食品向け。植物エキスは果実・野菜エキスで製菓用途が堅調。粉末酒は「アルコック」ブランドで、酒類免許第1号を取得した歴史を持つ。

主要顧客3社で売上の約37%を占める

2025年3月期の販売実績によると、最大顧客は株式会社伊藤園で売上高10億円(構成比15.1%)、第2位は凰商事株式会社で7.6億円(同11.2%)、第3位は三菱商事ライフサイエンス株式会社で7.1億円(同10.4%)である。この3社で売上全体の約36.7%を占める。伊藤園向けは主に茶エキス、凰商事向けは粉末天然調味料が中心と推測される。特定顧客への依存度は高いが、長期的な取引関係にあり、収益の安定基盤となっている。

技術力と認証で品質を担保する体制

同社は技術立社を掲げ、スプレードライヤー(噴霧乾燥機)を自社保有し、粉末化技術を磨いてきた。1964年に自社工場に1号機を設置後、現在は6号機・7号機(1988年設置)まで導入している。品質管理では、ISO9001(2002年取得)、ISO14001(2008年)、FSSC22000(2012年)、有機JAS認証(2018年)を取得。特にFSSC22000は国際的な食品安全マネジメントシステムであり、同社の品質への取り組みを示している。

業界の中での役割は食品メーカー向けエキス・調味料原料サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
68億円
営業利益
8億円
営業利益率
11.8%
純利益
7億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01食品加工主力

茶エキス、天然調味料、植物エキス、粉末酒の製造販売を行う。飲料・食品メーカー向けの原料として供給される。単一事業のため、セグメント区分は設けない。

主な製品・サービス4
茶エキス
緑茶・紅茶などから抽出したエキス。飲料や食品の風味付けに使用される。
天然調味料
動植物由来のうま味成分を生かした調味料原料。
植物エキス
多種多様な植物から抽出したエキス。食品・飲料の風味や機能性付与に利用。
粉末酒
酒類を粉末化したもの。カクテルや食品用途に利用される。

製品と技術

茶エキス:紅茶・緑茶・ウーロン茶を中心に飲料メーカーへ供給

茶エキスは佐藤食品工業の最大品目で、売上高の約47%を占める。紅茶エキス、緑茶エキス、ウーロン茶エキスなどを製造。飲料需要の好調を背景に増加傾向にあり、2025年3月期は32億円の売上高となった。主要顧客の株式会社伊藤園向けが顕著で、同社は総販売の15%を占める。茶エキスは抽出設備で製造され、第二工場(茶エキス専門工場)がその中心。同社は1980年に茶エキスの製造販売を開始し、1986年に設備増設、1999年に専門工場を建設するなど、長年にわたり投資を継続してきた。製品は缶飲料やペットボトル飲料の原料として広く使われる。

天然調味料:粉末と液体で和食の素材を提供

粉末天然調味料と液体天然調味料を合わせると売上の約39%を占める。粉末天然調味料は昆布、鰹節、ソース粉など。液体天然調味料は昆布エキス、鰹節エキスなど。外食需要の回復により2025年3月期は粉末19億円、液体7億円と増加した。調味料の粉末化技術は同社の原点であり、1965年に粉末天然調味料の販売を開始。スプレードライヤーを用いた独自の粉末化技術により、風味を損なわずに長期保存を可能にしている。製品は即席麺のスープ、ふりかけ、調味料のベースなど多岐にわたる。

植物エキス:果実・野菜エキスで製菓・飲料用途に対応

植物エキスは果実エキスと野菜エキスが中心で、売上高約9億円(2025年3月期)。製菓用途需要が堅調で、果実エキスが増加傾向にある。一方、野菜エキスは減少している。同社は植物エキスの製造販売を1980年代から行っており、抽出設備を保有。茶エキスと同様の抽出技術を応用している。製品は清涼飲料、菓子、アイスクリームなどの香料・風味付けに使用される。今後も高付加価値製品の開発に注力する方針。

粉末酒「アルコック」:世界初のアルコール粉末化技術から生まれた

粉末酒は1954年の創業以来、最も特徴的な製品群である。1966年に世界初のアルコール粉末化を発表し、1967年に高含度アルコール粉末「アルコック」を上市。1981年の酒税法改正で「粉末酒」が正式に認可され、同社は酒造免許第1号を取得した。1982年には「アルコック・ライトカクテル」を発売。2025年3月期の粉末酒売上高は92百万円と小規模だが、企業の技術力を象徴する製品である。清酒タイプ、ワインタイプなどがあり、アウトドアや非常食向けに需要がある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

食料品の時価総額近傍。太字が佐藤食品工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12209井村屋グループ316億円12.9倍
22217モロゾフ314億円46.4倍
32220亀田製菓307億円3.5倍
42533オエノンホールディングス301億円8.0倍
52922なとり299億円18.7倍
62814佐藤食品工業287億円20.0倍
72009鳥越製粉287億円22.5倍
82933紀文食品256億円23.2倍
92819エバラ食品工業251億円13.9倍
102266六甲バター247億円11.8倍
112804ブルドックソース247億円9.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

白醤油製造から粉末化研究へ転換した1954〜1967年

佐藤食品工業の起源は1954年10月、愛知県名古屋市に設立された有限会社佐藤食品工業所である。当初は白醤油の製造販売を行っていた。1962年5月に株式会社へ組織変更。1964年3月、本社工場にスプレードライヤー第1号機を設置し、調味料粉末化の研究を開始。1965年5月に粉末天然調味料の製造販売を開始。1966年4月には三重県桑名市に三重工場を開設し、液体天然調味料にも進出。同年11月、世界初のアルコール粉末化を各日刊紙に発表した。1967年5月には小牧工場(現本社)を開設し、高含度アルコール粉末「アルコック」の製造販売を開始。この時期に同社は白醤油メーカーから粉末化技術を持つ食品加工企業へと変貌した。

小牧への集約と茶エキス参入で事業基盤を固めた1970〜1980年代

1970年8月、本社を名古屋から小牧工場へ移転。1973年2月には名古屋工場を廃止し、生産機能を小牧に一本化した。1977年9月にスプレードライヤー第4号機を設置。1980年4月、茶エキスの製造販売を開始。これが後に主力製品となる。1981年5月、酒税法改正により粉末酒が認可され、同社は「粉末酒」酒造免許第1号を取得。1982年6月にはドリンク用粉末酒「アルコック・ライトカクテル」を発売した。1986年6月には茶エキス抽出設備を増設し、茶エキス事業を本格化。1988年2月にはスプレードライヤー第6・7号機を設置、粉末化能力を強化した。

株式上場と設備拡張を進めた1991〜2000年代

1991年4月、日本証券業協会に株式を店頭登録。1994年3月には天然調味料抽出設備を増設。1999年10月、第二工場(茶エキス専門工場)を完成。2002年2月にISO9001認証を取得。2004年12月、ジャスダック証券取引所に上場。2006年5月には第三工場(包装工程・物流倉庫)を完成。2008年3月にISO14001認証取得。2009年3月には第三工場第二製造棟(エキス棟)を完成し、生産能力を拡大した。この間、品質や環境への取り組みを国際規格で裏付けながら、設備投資を継続した。

市場統合と認証取得を経てスタンダード市場へ移行した2010年代以降

2010年4月、ジャスダックと大証の合併により大阪証券取引所JASDAQ市場に上場。同年10月の市場統合で大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に移行。2011年1月には第三工場第二製造棟の乾燥ラインが稼動。2012年3月、FSSC22000認証を取得。2013年7月、東証と大証の現物市場統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。2018年10月、有機JAS認証を取得(本社工場、第二工場、第三工場)。2022年4月の東証市場区分見直しでスタンダード市場へ移行。一貫して単一事業を続けながら、食品安全と環境への認証を積み重ね、現在に至る。

年表33件を開く

1950年代

  • 1954年10月創業愛知県名古屋市に有限会社佐藤食品工業所を設立、白醤油の製造販売を開始。

1960年代

  • 1962年5月佐藤食品工業株式会社に組織変更。
  • 1964年3月本社工場にスプレードライヤー第1号機を設置(1982年8月廃止)。調味料粉末化の研究を開始。
  • 1965年5月粉末天然調味料の製造販売を開始。
  • 1966年4月三重県桑名市に三重工場を開設し、液体天然調味料の製造販売を開始。
  • 1966年11月世界初のアルコール粉末化を各日刊紙に発表。
  • 1967年5月愛知県小牧市粉末専門工場として小牧工場を開設。スプレードライヤー第2号機を設置(1988年9月廃止)。高含度アルコール粉末「アルコック」各種の製造販売を開始。
  • 1969年3月M&A三重工場を廃止し、小牧工場に統合。

1970年代

  • 1970年8月本社を愛知県小牧市(小牧工場)へ移転。
  • 1972年11月スプレードライヤー第3号機を設置(2003年5月廃止)。
  • 1973年2月M&A名古屋工場を廃止し、本社(小牧工場)に統合。
  • 1977年9月スプレードライヤー第4号機を設置。

1980年代

  • 1980年4月茶エキスの製造販売を開始。
  • 1981年5月酒税法が改正され、含アルコール粉末は「粉末酒」として認可され、「粉末酒」酒造免許第1号を受ける。
  • 1982年6月ドリンク用粉末酒「アルコック・ライトカクテル」の製造販売を開始。スプレードライヤー第5号機を設置。
  • 1986年6月茶エキス抽出設備の増設。
  • 1988年2月スプレードライヤー第6・7号機を設置。

1990年代

  • 1990年7月本社新社屋完成。
  • 1991年4月社団法人日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 1994年3月天然調味料抽出設備増設。
  • 1999年10月第二工場完成(茶エキス専門工場)。

2000年代

  • 2002年2月ISO9001認証取得。
  • 2004年12月上場株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2006年5月第三工場完成(包装工程・物流倉庫設備)。
  • 2008年3月ISO14001認証取得。
  • 2009年3月第三工場第二製造棟完成(第三工場エキス棟より名称変更)。

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に上場。
  • 2010年10月上場大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2011年1月第三工場第二製造棟乾燥ライン稼動。
  • 2012年3月FSSC22000認証取得。
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2018年10月有機JAS認証取得。(本社工場、第二工場、第三工場)

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    安全・安心な製品の提供

    食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)の適切な運用、食品表示のチェック体制構築、原材料トレースなどを通じて品質管理体制を維持・強化する。また、品質管理システムなど統合的なITシステムを用いた業務改善に取り組む。

  2. 02

    生産性の向上及び合理化

    原材料の安定調達とコスト上昇に対処するため、仕入ルートの拡大や製法改良により利益を生み出しやすい生産体制を構築する。製造設備の更新による自動化・省人化の推進やITシステムへの投資継続により業務効率の向上を図る。

  3. 03

    高付加価値製品の開発

    研究開発投資や設備投資により高付加価値製品の開発に注力する。開発技術、製造技術及び装置技術を融合し、事業活動全体で高い付加価値を生み出し続ける体制を構築する。顧客ニーズを的確に把握し、提案型の営業活動を行う。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で168人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は651万円で、9期前と比べて+11.2%平均年齢は39.0歳、平均勤続年数は16.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月169
2018年3月169
2019年3月58536.814.9174
2020年3月56737.215.5174
2021年3月57437.615.9178
2022年3月57737.516.1175
2023年3月57738.015.7170
2024年3月58938.416.9164
2025年3月60638.516.9168417
2026年3月65139.016.3168476

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)69.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
第三工場 — 愛知県春日井市2,797百万円
第二工場 — 愛知県小牧市1,192百万円
本社工場 — 愛知県小牧市422百万円
本社 — 愛知県小牧市他303百万円
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    酒類業構造転換支援事業
    財務省 · 2021-04-28
    500万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は68億円営業利益8億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.3%、利益が+14.3%。

売上高
+6.3%
68億円
営業利益
+14.3%
8億円
純利益
+16.7%
7億円
営業利益率
11.8%
前期比 +0.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高67億円68億円
営業利益4億円8億円
純利益4億円7億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は18億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+28.6%、営業利益は+300.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q14−1
2024年1Q1417.12
2024年2Q15213.31
2024年3Q17211.82
2024年4Q153
2025年2Q3139.73
2025年4Q33412.13
2026年2Q34411.84
2026年4Q34411.83
2027年1Q18422.23

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は59億円から68億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は11.8%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
2013年3月59102
2014年3月5991
2015年3月5792
2016年3月5982
2017年3月62128
2018年3月661210
2019年3月69117
2020年3月691119
2021年3月6183
2022年3月5697
2023年3月5984
2024年3月6188
2025年3月647810.96
2026年3月688911.87

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高68億円のうち、営業利益として残るのは8億円11.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の10.3%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.5%52億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.2%9億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.8%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
23.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+7.6pt
11.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.1pt
10.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比3.6pt
3.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが11億円、投資CFが−14億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は84億円で、売上の14.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−2−21441
2014年3月11−2−2949
2015年3月2−3−1−148
2016年3月7−5−1249
2017年3月8−2−2652
2018年3月13−1−11263
2019年3月10−1−3969
2020年3月15−4−21178
2021年3月13−2−21187
2022年3月8−2−2692
2023年3月6−3−4390
2024年3月121−41399
2025年3月9−5−6497
2026年3月11−14−10−384

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は229億円。このうち返さなくてよい自己資本が202億円で、自己資本比率は88.2%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1571391888.9
2014年3月1591392087.6
2015年3月1601411988.1
2016年3月1601411987.7
2017年3月1651481789.8
2018年3月1791562386.8
2019年3月1811612088.9
2020年3月1931781592.1
2021年3月2011841791.5
2022年3月2031871692.1
2023年3月2051901592.7
2024年3月2181972190.2
2025年3月2121931991.2
2026年3月2292022788.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
84億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
138億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
27億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
94
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率123社中3位あたり、逆に低いのは配当利回り123社中119位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.7%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
11.8%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
88.2%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
6.3%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.3%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,885で、1年前と比べて+26.4%過去52週の値幅のなかでは89%の位置にある。

¥3,885+0.6%1ヶ月+25.3%1年+26.4%時価総額287億円
過去52週の値幅
安値¥2,981高値¥4,000

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.0倍
PER (会社予想)37.8倍
PBR0.67倍
配当利回り1.29%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は3095円で25日線(3092.2円)とほぼ同水準、75日線(3098.83円)も接近しており、方向感は乏しい。52週高値3750円からは約17.5%下落、52週安値2341円からは約32.2%上昇。年間では大幅高だが、直近は高値圏でのもみ合いが続く。出来高は低調で、需給は膠着。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 15.90倍は業界平均27.92倍を下回り割安。PBR 0.86倍は平均1.59倍を大幅に下回る。配当利回り0%と無配だが、配当性向25.7%から将来の配当再開の可能性がある。ROE 3.7%は低く収益性に課題。割安だが、無配かつ低ROEのため株主還元が弱い。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.0倍28.6倍
PER (予想)37.8倍
PBR0.67倍1.63倍
ROE3.7%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

堅調な業績推移だが、成長性には限界があり、強気派は安定配当や株式併合などの株主還元を期待する一方、弱気派は原料高や人口減少による需要減退リスクを懸念する。

プラスに働く材料7
  • 増収基調と利益率改善

    売上高が59→61→64→68億円と拡大、営業利益率も10%超で推移。

  • 安定したキャッシュ創出力

    黒字経営が続き、自己資本比率も高く財務体質は良好。

  • 株主還元の余地

    無配だが、内部留保を活用した自社株買いや将来の増配の可能性がある。

  • 営業利益の増加基調通年影響

    営業利益7億→8億円(前期比+14%)、収益改善続く

  • 低PBRからのバリュエーション修正不定影響

    PBR0.86倍、資産価値に比べて割安

  • 収益性改善によるROE向上2026年Q2影響

    ROE3.7%と低いが、利益増で改善期待

  • 食品業界の安定需要継続影響

    米飯・もち製品への安定需要、景気変動に強い

マイナスに働く材料7
  • 成長の限界

    市場が成熟しており、大幅な拡大は期待しにくい。

  • コスト上昇リスク

    原料の米や包装資材の価格高騰が利益を圧迫する可能性がある。

  • 人口減少の影響

    国内の米菓消費は人口減とともに縮小傾向にある。

  • 純利益の不安定さ通年影響

    純利益が8→6→7億円と変動大きく、透明性低い

  • 配当なしの株主還元不足継続影響

    無配当、株主への利益還元がなく投資魅力低下

  • 高株価上昇後の調整リスク短期影響

    年初来+33.7%の上昇、利益確定売りが重し

  • 小規模企業の経営リスク継続影響

    時価総額228億円、大企業に比べ経営基盤脆弱

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成熟市場でのシェア拡大ができているかの指標。
営業利益率
コスト管理の巧拙が現れる。
株主資本配当率(DOE)
株主還元の姿勢を見るために重要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+19.0%いまの株価に対する利回りは1.29%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
1.29%
いまの株価に対して
配当性向
25.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3023.1
2018年3月300.019.6
2019年3月300.025.8
2020年3月300.010.1
2021年3月300.064.2
2022年3月3516.729.8
2023年3月350.037.9
2024年3月4014.320.9
2025年3月425.027.0
2026年3月5019.025.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,440人。区分でいちばん多いのは個人・その他67.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が31.2%を占め、残る68.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他69.269.068.168.669.167.7
自己株式32.954.854.855.655.947.4
事業法人18.218.618.918.416.917.6
金融機関12.212.012.011.513.113.6
外国法人0.20.20.30.70.80.8
証券会社0.20.30.70.70.20.3
外国人個人0.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01横浜冷凍株式会社8.63
02ブルドックソース株式会社5.82
03光通信KK投資事業有限責任組合4.61
04湯原 善衛2.33
05湯原 幸子2.26
06株式会社日本カストディ銀行(信託E口)2.25
07株式会社名古屋銀行2.11
08株式会社あいち銀行2.06
09株式会社十六銀行2.03
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.80

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-06-24
    横浜冷凍株式会社
    新規の大量保有報告
    6.21%
  • 2026-06-24
    横浜冷凍株式会社
    新規の大量保有報告
    7.89%
    +1.68pt
  • 2026-06-15
    ブルドックソース株式会社
    新規の大量保有報告
    5.31%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+623%、1株純資産は14期で+152%。直近期のROEは3.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月272,2321.237.1111.4
2014年3月242,2301.147.4127.1
2015年3月302,2591.432.898.5
2016年3月292,2521.330.3103.8
2017年3月1302,3705.611.823.1
2018年3月1532,4876.311.119.6
2019年3月1162,5684.612.625.8
2020年3月2972,83611.05.310.1
2021年3月472,9311.634.664.2
2022年3月1074,0343.912.529.8
2023年3月844,2602.018.337.9
2024年3月1744,5834.010.520.9
2025年3月1414,7183.115.027.0
2026年3月1955,6313.715.825.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額101百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
上田正博代表取締役社長 社長執行役員562,000
鈴木宗行取締役 上席執行役員622,000
大津新司取締役 上席執行役員502,000
稲垣篤取締役 上席執行役員511,000
長谷川憲治取締役相談役836,000
秦博文取締役74
光田博充取締役75
那須智監査役(常勤)553,000
串田正克監査役75
稲石純二監査役75
関谷保仁監査役67
永田弘執行役員
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢
寺屋敷明執行役員
大倉淳司執行役員
神谷安志取締役42

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)551166713
社外取締役523235
監査役211116

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容156字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、茶エキス・天然調味料・植物エキス及び粉末酒の製造販売を行っております。なお、当社は食品加工事業に関する単一の事業分野において単一の事業活動を営んでいるため、セグメント情報は記載しておりません。 また当社は、子会社及び関連会社を一切有しておりません。事業系統図は以下のとおりとなります。
経営方針・対処すべき課題1,657字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)会社の経営の基本方針 当社の経営理念は、「1.新しい天然食品の創造に向かって、独創的な技術開発を継続する。2.新しい天然食品加工分野を創造し、人類へ貢献する。」であり、この経営理念を実現するための経営方針として、「1.顧客満足度および付加価値度の高い商品を市場に提供すること 2.技術立社を基本とする高度な開発技術および生産技術の確立に努めること 3.能力主義を重視したトータルな人事制度の確立に努めること 4.何事も現状に疑問をもち、常に積極的な改善を心掛けること 5.常に全体の調和を図り、明るい職場のムードづくりに努めること」と定めております。 この経営理念及び経営方針のもと、技術立社を基本とする高度な開発技術及び生産技術を確立し、顧客満足度及び付加価値の高い製品を市場に提供することで社会に貢献し、社会との共生を図ってまいります。 (2)中長期的な会社の経営戦略 当社は、差別化された製品開発と用途開発に注力し、業績を安定的に成長させることを目指してまいります。 また、「天然風味の粉末化」の基礎となる独自の開発技術や装置技術を製造技術と融合させ、茶エキス、天然粉末和風だし、植物エキス、粉末酒やその技術を応用した新製品の開発など製品の高付加価値化に経営資源を集中してまいります。また、製品上市後も継続的な品質改善に取り組むことで、ライフサイクルの長期化を図ってまいります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき課題 当食品業界につきましては、インバウンド需要の拡大を受けて、飲料需要及び製菓用途需要が高まるものの、原材料コスト高騰に伴う物価上昇の影響による消費者の節約志向の高まりから、厳しい事業環境となりました。 今後の見通しにつきましては、訪日外国人旅行者の増加によるインバウンド需要の拡大や、社会経済活動の活発化に伴う雇用情勢の改善を受け、持ち直しの動きが見られるものの、物価上昇による消費マインドの低下や、金融資本市場の変動、米国の政策動向などによる景気の下振れリスクに加えて、地政学リスクの高まりが懸念されることから、先行きについては依然として不透明な状況が続くものと予想されます。 このような状況のもと、当社が対処すべき当面の課題といたしましては、特に下記の3点を重要課題として取り組んでおります。これらの課題を継続して確実にクリアすることにより、経営基盤の強化・安定を図り、企業価値の向上に努めてまいります。 ①安全・安心な製品の提供 食に携わる企業として、より高いレベルで顧客・消費者の皆様に安全・安心な製品を提供するため、認証を取得した食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)の適切な運用や食品表示のチェック体制の構築、原材料トレースなどを通じて、安全性の確保に必要な品質管理体制の維持・強化に努めてまいります。また、品質保証プロセスにおいて、品質管理システムなど統合的なITシステムを用いた業務改善に取り組んでまいります。 ②生産性の向上及び合理化 世界的な食料需要の増加や天候不順による不漁・不作など原材料調達の不確実性が高まる中、原材料の安定調達やコスト上昇に対処すべく、仕入ルートの拡大や製法改良などにより、利益を生み出しやすい生産体制作りに取り組んでまいります。また、人手不足による労働力不足や人件費増加に対処すべく、製造設備を更新し、自動化・省人化を推進するほか、ITシステムへの投資を継続していくことで、業務効率の向上にも注力してまいります。 ③高付加価値製品の開発 成長に向けた研究開発投資や設備投資により、高付加価値製品の開発に取り組んでまいります。また、開発技術、製造技術及び装置技術を融合することで、事業活動全体で高い付加価値を生み出し続けることができる体制を構築してまいります。さらに、顧客ニーズを的確に把握し、そのニーズを製品として結実させていく、組織的かつ提案型の営業活動を行ってまいります。
事業等のリスク1,427字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)食品の安全性について 当社では、各原材料メーカーから、「食品衛生法」、「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(通称、JAS法)」、「不当景品類及び不当表示防止法(通称、景品表示法)」等の関連諸法規に違反しないことを保証する書面を受領するなど、品質管理については万全な体制で臨んでおりますが、不測の事故の発生等から、大規模な製品回収や賠償責任が生じた場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。また、今後も当社固有の品質問題のみならず、社会全般にわたる一般的な品質問題等が発生した場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (2)法的規制について 当社は、茶エキス・天然調味料・植物エキス及び粉末酒の製造販売を主力業務としているため、「食品衛生法」、「農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(通称、JAS法)」、「製造物責任法」、「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律(通称、容器包装リサイクル法)」、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律(通称、廃棄物処理法)」及び「酒税法」による規制を受けております。食品衛生法におきましては、食品・食品添加物の規格基準(表示・使用基準等)が定められており、また、容器包装リサイクル法におきましては、再商品化の義務履行が定められております。さらに、酒税法におきましては、粉末酒の製造、販売の法的規制が定められております。万が一意図せず法令・規則の違反があった場合は、営業停止、行政処分等を受け、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (3)原材料の価格変動について 当社の使用する主要な原材料(茶葉・鰹節・昆布・椎茸等)、デキストリンは、気象条件や国際的な需給動向等によりその価格が変動する可能性があります。また、原油価格の高騰は、包装材料の価格や製造コスト、運送コスト等に影響を与える要因となります。このような価格変動に対応するため、仕入れルートを複数化する方針を取っておりますが、異常気象や社会情勢等により、これらのコストが上昇した際、生産効率の改善や販売価格への転嫁等による方法で吸収できないことも想定され、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)自然災害について 当社の事業拠点は愛知県に集中しており、この地域において天災、事故、大規模な感染症その他予測し得ない要因等による不測の事態が発生した場合には、生産設備の毀損あるいは事業活動の中断による損失など当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。加えて、取引先の被災により原材料の供給等に支障が出た場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)繰延税金資産について 当社は、将来の課税所得に関する予測・仮定に基づき、繰延税金資産の回収可能性の判断を行っていますが、将来の課税所得の予測・仮定が変更され、繰延税金資産の一部または全部が回収できないと判断された場合、繰延税金資産は減額され、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,597字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、訪日外国人旅行者の増加及び円安の影響によるインバウンド需要の拡大や、社会経済活動の活発化に伴う雇用情勢の改善などにより回復基調で推移いたしました。一方で、継続的な物価上昇による消費者マインドの低下に加え、金融資本市場の変動や米国の通商政策、中東情勢の緊迫化による景気の下振れが懸念されるなど、依然として先行き不透明な状況が続いております。 海外経済につきましては、米国における各国に対する通商政策や中国経済の先行き懸念、地政学リスクの高まりなどから、予断を許さない状況が続いております。 当食品業界につきましては、インバウンド需要の拡大を受けて飲料需要及び製菓用途需要が高まるものの、原材料コストの高騰に伴う物価上昇の影響による消費者の節約志向の高まりから、厳しい事業環境となりました。 当社といたしましては、主要原材料である茶葉原料を始めとする原材料及びエネルギーコストの動向に注視しつつ、安全・安心な原材料の安定調達や、製品の安定供給を維持するとともに、独自性・優位性を明確にした新製品開発や、技術開発力の向上を目的として新製法などを用いた製品開発に積極的に挑戦してまいりました。 a.財政状態 当事業年度末における資産合計は 22,903百万円となり、前事業年度末に比べ 1,740百万円増加しました。 当事業年度末における負債合計は 2,701百万円となり、前事業年度末に比べ 831百万円増加しました。 当事業年度末における純資産合計は 20,202百万円となり、前事業年度に比べ 908百万円増加しました。 b.経営成績 当事業年度における売上高は、茶エキスにつきましては、ウーロン茶エキス等が減少したものの、飲料需要が好調に推移し、紅茶エキス・緑茶エキス等の増加したことや、法令対応に伴う収益認識タイミングの見直しにより、売上高は 3,233百万円(対前年同期比 9.3%増)となりました。 粉末天然調味料につきましては、粉末ソース等が減少したものの、外食需要が好調に推移し、粉末昆布・粉末鰹節等が増加したため、売上高は 1,885百万円(同 7.9%増)となりました。 植物エキスにつきましては、野菜エキスが減少したものの、製菓用途需要の継続により、果実エキス等が増加したため、売上高は 871百万円(同 3.9%増)となりました。 液体天然調味料につきましては、外食需要が好調に推移し、昆布エキス・鰹節エキス等が増加したため、売上高は 743百万円(同 5.9%増)となりました。 粉末酒につきましては、ワインタイプ等が増加したものの、清酒タイプ等が減少したため、売上高は 92百万円(同 14.5%減)となりました。 以上の結果、当事業年度の売上高は 6,832百万円(同 7.4%増)となりました。 利益面につきましては、売上高の増加により営業利益は 758百万円(同 12.7%増)、経常利益は 907百万円(同 11.6%増)となりました。また、法人税等 291百万円(同 3.9%増)を計上したため、当期純利益は 736百万円(同 23.5%増)となりました。 なお、当社は食品加工事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載しておりません。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ 1,279百万円減少し、8,443百万円となりました。 なお、当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動による資金の増加は、1,099百万円(前事業年度は 921百万円の増加)となりました。これは主に、税引前当期純利益 1,028百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動による資金の減少は、1,381百万円(前事業年度は 464百万円の減少)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出 1,114百万円、有形固定資産の取得による支出 328百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動による資金の減少は、996百万円(前事業年度は 597百万円の減少)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出 830百万円、配当金の支払額 166百万円によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当事業年度における生産実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別   生産高(千円)   前年同期比(%) 茶エキス   3,149,498   1.2 粉末天然調味料   1,949,307   13.5 植物エキス   914,398   10.4 液体天然調味料   744,691   7.9 粉末酒   95,029   △8.6 計   6,852,926   6.2 (注) 上記金額は、販売価格によっております。 b.受注状況 当社は、見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 c.販売実績 当事業年度における販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別   販売高(千円)   前年同期比(%) 茶エキス   3,233,751   9.3 粉末天然調味料   1,885,503   7.9 植物エキス   871,461   3.9 液体天然調味料   743,138   5.9 粉末酒   92,973   △14.5 その他   5,693   1.9 計   6,832,521   7.4 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度   当事業年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) ㈱伊藤園   875,865   13.8   1,028,888   15.1 凰商事㈱   722,545   11.4   762,770   11.2 三菱商事ライフサイエンス㈱   670,215   10.5   707,709   10.4 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。 この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度末における資産合計は 22,903百万円となり、前事業年度末に比べ 1,740百万円増加しました。 流動資産については 11,365百万円となり、前事業年度末に比べ 1,226百万円減少しました。主に、現金及び預金が 1,279百万円減少したことによります。 固定資産については 11,537百万円となり、前事業年度末に比べ 2,966百万円増加しました。主に、投資有価証券が 2,704百万円増加したことによります。 負債合計は 2,701百万円となり、前事業年度末に比べ 831百万円増加しました。 流動負債については 1,655百万円となり、前事業年度末に比べ 121百万円増加しました。主に、未払金が 51百万円、未払消費税等が 28百万円、それぞれ増加したことによります。 固定負債については 1,046百万円となり、前事業年度末に比べ 710百万円増加しました。主に、繰延税金負債が 678百万円増加したことによります。 純資産合計は 20,202百万円となり、前事業年度末に比べ 908百万円増加しました。主に、自己株式の取得により 830百万円減少したものの、その他有価証券評価差額金が 1,163百万円増加し、当期純利益 736百万円を計上したことによります。 この結果、1株当たり純資産は、前事業年度末の 4,717円95銭から 5,630円79銭となり 912円84銭増加しております。 (売上高) 当社は、創業以来取り組んでまいりました「天然風味の粉末化」において、新たな領域を創造すべく、「茶エキス」、「天然調味料」などの新製品開発を進めてまいりました。この結果、当事業年度の売上高は、前事業年度に比べ 471百万円増の 6,832百万円となりました。 (売上原価) 当事業年度は、材料費等の増加により、売上高に対する原価率は、前事業年度に比べ 1.6ポイント上昇して 75.9%となりました。 (売上総利益) 以上の結果、売上総利益は、前事業年度に比べ 0.9%増の 1,648百万円となりました。 (販売費及び一般管理費) 販売費及び一般管理費は、前事業年度に比べ 70百万円減の 889百万円となりました。 主に、労務費の減少によるものであります。販売費及び一般管理費の総額の売上高に対する負担率は 13.0%となりました。 なお、販売費及び一般管理費に含まれる研究開発費は、前事業年度に比べて 18百万円減の 161百万円となり、売上高に対する負担率は 2.4%となりました。 (営業利益) 売上総利益から販売費及び一般管理費を控除した営業利益は、前事業年度に比べ 12.7%増の 758百万円となり、売上高営業利益率は 11.1%となりました。 (営業外収益・営業外費用) 当事業年度は、営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は、前事業年度に比べ 8百万円増の 149百万円となりました。 これは主に、有価証券利息の計上によるものであります。 (経常利益) 以上の結果、営業利益に営業外収益・営業外費用を加減算した経常利益は、前事業年度に比べ 11.6%増の 907百万円となり、売上高経常利益率は 13.3%となりました。 (特別利益・特別損失) 特別利益は、前事業年度に比べ 72百万円増の 142百万円となりました。これは主に、固定資産受贈益を計上したことによります。 特別損失は、前事業年度に比べ 15百万円増の 21百万円となりました。これは主に、固定資産除売却損を計上したことによります。 (税引前当期純利益) 以上の結果、経常利益から特別利益・特別損失を加減算した税引前当期純利益は、前事業年度に比べ 17.2%増の1,028百万円となりました。 (法人税、住民税及び事業税) 法人税等の税負担額は、繰延税金資産の回収可能性を慎重に検討した結果、法人税等調整額 150百万円を計上したため、291百万円となりました。 (当期純利益) 以上の結果、当期純利益は、前事業年度に比べ 23.5%増の 736百万円となりました。 なお、1株当たり当期純利益は 194円65銭、ROE(自己資本当期純利益率)は 3.7%となりました。 ③資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社の資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 当社の運転資金需要のうち主なものは、原材料の仕入れのほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 当社は、事業上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 運転資金につきましては、自己資金又は必要に応じて金融機関からの借入れの実施等により資金調達をしております。 なお、当社は2026年3月期の年間売上高を上回る 8,443百万円の現金同等物を有しており、突発的な資金需要が発生した場合についても、当社の資金繰りに大きな問題は生じないものと考えております。 キャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ④経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、資産効率の向上及び株主資本の有効利用が全てのステークホルダーの利益に合致するものと考え、「総資産経常利益率(ROA)」及び「自己資本当期純利益率(ROE)」を重要な指標として位置付けております。 当事業年度における「総資産経常利益率(ROA)」は 4.1%(前年同期比 0.3ポイント増)であり、「自己資本当期純利益率(ROE)」は 3.7%(前年同期比 0.6ポイント増)でした。引き続きこれらの指標が改善されるよう取り組んでまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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