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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

なとり

NATORI CO., LTD.2922 · Prime · 食料品

おつまみを中心とした食品製造販売を手掛ける老舗メーカー。チーズ・珍味・惣菜など幅広いラインアップで食卓を支え、不動産賃貸事業も併営する。

概要

1937年に名取光男が創業したなとりは、東京北区に本社を置く食品メーカーである。おつまみを中心に水産加工品や畜肉加工品、酪農加工品などを手掛け、チーズ鱈®などの製品で知られる。2025年3月期の連結売上高は489億円、従業員数は815人。東京証券取引所プライム市場(旧第一部)に上場している。

おつまみ専業の事業モデル

なとりの事業は食品製造販売が連結売上高の99%以上を占め、残りは不動産賃貸事業である。食品事業では「おつまみ」を一貫したコンセプトに掲げ、水産、畜肉、酪農、農産加工品を幅広く扱う。2025年度の食品部門売上は481億円、営業利益は15.9億円。原料調達から製造・販売までを自社で行う垂直統合型の体制を持つ。

製品群の構成と収益の柱

水産加工品は売上の4割を占め、いくらや鮭製品、いか製品などが主力である。酪農加工品はチーズ鱈®に代表され、2025年度は前年比6.7%増の95億円まで成長した。農産加工品も11.6%増の23億円。一方で水産加工品は価格改定の影響で減収となった。畜肉加工品はドライソーセージやジャーキーが売上の18%を占める。

連結子会社と製造拠点のネットワーク

グループは当社と5社の連結子会社で構成される。主要な製造拠点は埼玉工場、埼玉第二工場、豊島ファクトリー、そして子会社の函館なとり、メイホク食品、全珍などが担う。埼玉工場はチーズ鱈ラインがHACCP適合、全社でFSSC22000認証を取得。首都圏配送センターを埼玉県加須市に持ち、物流基盤を構築している。

業界の中での役割は食品メーカー(おつまみ中心)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
486億円
営業利益
19億円
営業利益率
3.9%
純利益
13億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
食品製造販売事業482億円99.2%16億円3.3%
不動産賃貸事業4億円0.8%3億円75.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01食品製造販売主力

おつまみを中心とした食料品全般の製造販売を展開。チーズ、珍味、惣菜などの製品を全国に供給し、セブン-イレブンなどのコンビニエンスストアや小売店で販売される。

主な製品・サービス3
チーズ製品
プロセスチーズやナチュラルチーズなど、おつまみ向けのチーズを製造・販売。
珍味
するめ、たたき、昆布など、酒のつまみに適した珍味を製造・販売。
惣菜
おかずやおつまみになる惣菜を製造・販売。

02不動産賃貸副次

不動産賃貸事業を展開。保有する不動産から賃貸収入を得る。

製品と技術

ロングセラー「チーズ鱈」の製法と進化

1982年に発売されたチーズ鱈®は、スケトウダラのすり身にチーズを練り込み、シート状に成形して焼き上げた製品である。2015年に日本食糧新聞社の食品ヒット大賞ロングセラー賞を受賞。2007年には「濃厚 チーズ鱈®」がモンドセレクション金賞を獲得。2026年には「2月23日 チーズ鱈®の日」を制定し、記念イベントや期間限定品を展開している。

水産加工品の主力製品と原料調達

水産加工品は売上高の40%を占める最大セグメント。いくらや鮭製品に加え、いか製品が重要である。いかの姿フライや「お徳用味付焼きかまぼこ」などが定番。一方、いか原料の価格上昇が収益を圧迫しており、2025年には価格改定と内容量変更を実施した。函館なとりやメイホク食品などの子会社が北海道や東北で原料調達と一次加工を担っている。

健康志向に対応した新製品群

健康志向の高まりを受け、サラダチキンやプロテイン食品などの新領域に進出。2025年度の酪農加工製品は前年比6.7%増と好調で、チーズ鱈以外のチルド製品も伸びている。また、おやつ需要を狙った「ポケット菓子」シリーズ(旧素材菓子)や、SNSで消費者と共同開発した「チータラ®こんがり焼きとうもろこし風味」など、時代に合わせた商品投入を続けている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

米菓分野で国内首位、内需型ビジネスモデル

なとりは米菓・珍味分野で国内首位クラスのシェアを誇る。製粉各社が小麦粉事業を主体とする中、米菓に特化することで差別化している。ニップンや日清製粉グループ本社がスケールメリットを活かす一方、なとりは独自の商品開発力とブランド力で内需を中心に収益を確保している。海外比率が低く、国内需要に依存する体質はリスクも伴うが、堅実な事業運営で安定性を維持している。

強み

  • 米菓・珍味の分野で国内シェア首位クラスを確保し、ブランド認知度が高い。
  • 定番商品に加え、季節商品や新フレーバーを投入し、顧客の関心を引き続ける。
  • 国内工場での生産効率が高く、品質管理にも強みを持つ。
  • 輸出依存度が低く、国内消費の安定した需要を基盤に収益を積み上げる。

課題

  • 国内人口減少で市場縮小の懸念があり、海外展開が急務となりつつある。
  • 米や包装資材など原材料価格の上昇が利益を圧迫する可能性がある。
  • 大手製粉企業の米菓参入やプライベートブランドの台頭で競争が激しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食料品の時価総額近傍。太字がなとり

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12294柿安本店319億円30.2倍
22209井村屋グループ316億円12.9倍
32217モロゾフ314億円46.4倍
42220亀田製菓307億円3.5倍
52533オエノンホールディングス301億円8.0倍
62922なとり299億円18.7倍
72814佐藤食品工業287億円20.0倍
82009鳥越製粉287億円22.5倍
92933紀文食品256億円23.2倍
102819エバラ食品工業251億円13.9倍
112266六甲バター247億円11.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 45件

名取精米店から水産加工メーカーへの転身

1937年12月、創業者名取光男が「名取精米店」として創業。1948年6月に東京都北区東十条で株式会社名取商会を設立し、加工水産物の製造を開始した。同年9月にはいかあられの製造を開始。1950年3月には鱈そぼろの製造に乗り出し、水産加工品を事業の軸に据えた。

おつまみの定番「チーズ鱈」の誕生と成長

1981年からCI作業に着手し、1982年2月に「おつまみコンセプト」の第1号商品としてチーズ鱈®を発売。同製品は魚肉とチーズを組み合わせた独自の製法でヒットし、現在も売上の柱である。1984年には埼玉工場を建設し、チーズ鱈の生産ラインを本格化。1997年にHACCP認証を取得するまで品質管理を強化した。

株式公開と品質管理体制の整備

1999年11月に株式を店頭上場、2001年9月に東京証券取引所市場第二部に上場し、2002年9月には第一部に指定替えされた。上場前後から品質管理への取り組みを加速。1999年に埼玉工場がISO9001、2000年に本社がISO14001を取得。2004年には「なとり品質保証憲章」を制定し、法令遵守を徹底した。

生産能力拡大と食品安全認証の取得

2017年5月、酪農加工製品専用の埼玉第二工場を完成させ稼働。これによりチーズ鱈などの生産能力を増強した。2018年2月には埼玉工場と第二工場がFSSC22000認証を取得し、同年8月には子会社のメイホク食品と函館なとり、2019年2月には全珍が同認証を取得。グループ全体で食品安全マネジメントを国際水準に引き上げた。

第6次中期経営計画と新領域への挑戦

2023年3月期から2028年3月期を対象とする第6次中期経営計画「Next Value up for 80」を策定。重点戦略として、新しいおつまみの提供によるファン拡大、人材活躍の職場づくり、SDGsへの取り組みとガバナンス強化を掲げた。2026年にはチーズ鱈の日のイベントを本社所在地の北区で開催し、SNSを活用した商品開発も行っている。

年表45件を開く

1930年代

  • 1937年12月創業創業者名取光男が1937年12月12日に「名取精米店」として創業。

1940年代

  • 1948年6月創業東京都北区東十条に加工水産物の製造を目的に株式会社名取商会を設立。(資本金2,000千円)
  • 1948年9月M&A東京都北区東十条に工場(32坪)を買収、いかあられの製造を開始。

1950年代

  • 1950年3月東京都北区宮堀(現神谷)に工場を賃借し、鱈そぼろ(無塩・有塩)の製造を開始。
  • 1959年4月東京都北区豊島に豊島工場(建坪750坪)を設置。操業開始。

1960年代

  • 1964年3月創業なとり食品販売株式会社を設立。
  • 1964年5月商号変更株式会社なとり商会に商号変更。

1970年代

  • 1979年10月株式会社なとりデリカを設立。(現・連結子会社)

1980年代

  • 1981年10月コーポレート・アイデンティティ(CI)作業に取り組む。
  • 1982年2月「おつまみコンセプト」による商品第1号として チーズ鱈 ® の製造を開始。
  • 1982年7月創業株式会社上野なとりを設立。
  • 1983年3月株式会社好好飲茶(現・株式会社名旺フーズ)を設立。(現・連結子会社)
  • 1984年3月埼玉工場(埼玉県久喜市)建設、畜肉加工及び チーズ鱈 ® 加工・包装ライン稼働。
  • 1988年9月メイホク食品株式会社を設立。(現・連結子会社)

1990年代

  • 1991年5月商号変更株式会社なとりに商号変更。
  • 1993年11月株式会社函館なとりを設立。(現・連結子会社)
  • 1994年4月なとり食品販売株式会社の全営業を譲受。
  • 1996年7月東京都北区王子に本社を移転。
  • 1997年1月株式会社全珍の株式を取得。同社を子会社とする。(現・連結子会社)
  • 1997年12月埼玉工場チーズ鱈製造ラインがHACCP(危害分析重要管理点)基準適合の認定を取得。
  • 1998年2月メイホク食品株式会社さきいか漁火製造ラインがHACCP基準適合の認定を取得。
  • 1998年5月首都圏配送センター(埼玉県加須市)完成、稼動開始。
  • 1999年7月埼玉工場が品質管理の国際規格「ISO9001」の認証を取得。
  • 1999年11月上場株式を店頭上場、公開。(資本金713,125千円)

2000年代

  • 2000年9月なとり本社が環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を取得。
  • 2001年2月埼玉工場の隣地工場(現埼玉工場の一部)を取得し、豊島工場を移転。
  • 2001年9月上場株式を東京証券取引所市場第二部上場。(資本金1,225,125千円)
  • 2002年4月関係法令の遵守と企業倫理確立の観点から経営理念を見直し「企業行動規範」を制定。
  • 2002年9月株式を東京証券取引所市場第一部へ指定替え、貸借銘柄へ選定。
  • 2003年3月東京都北区豊島に食品総合ラボラトリー(R&Dセンター)完成。
  • 2003年11月埼玉工場が環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」の認証を取得。
  • 2004年1月株式会社東京証券取引所より「ディスクロージャー表彰」を受賞。
  • 2004年3月産経新聞社、KFi株式会社共催による「誠実な企業賞 大賞」を受賞。
  • 2004年4月「チルドおつまみ」を発売。
  • 2004年8月食品関連の法令遵守を基本姿勢とした「なとり品質保証憲章」を制定。
  • 2005年4月デンマーク豚肉機構連合より「デンマーク食品農業大臣賞」を受賞。
  • 2007年5月「濃厚 チーズ鱈 ®」「一度は食べていただきたい 熟成 チーズ鱈 ®」が「モンドセレクション金賞」を受賞。
  • 2007年12月東京都北区豊島に豊島ファクトリー&オフィス完成。(子会社株式会社なとりデリカ工場用及び子会社株式会社名旺フーズ事務所用)
  • 2009年3月M&A子会社なとり納品代行株式会社を存続会社として、子会社名旺商事株式会社を吸収合併し、名旺商事株式会社に商号変更。

2010年代

  • 2010年5月「一度は食べていただきたい 粗挽きサラミ」が「モンドセレクション金賞」を3年連続受賞。
  • 2015年2月「チーズ鱈」が日本食糧新聞社制定「第33回食品ヒット大賞『ロングセラー賞』」を受賞。
  • 2017年5月酪農加工製品専用の埼玉第二工場(埼玉県久喜市)完成、稼働開始。
  • 2018年2月埼玉工場と埼玉第二工場が食品安全マネジメントシステム「FSSC22000」の認証を取得。(8月にメイホク食品株式会社と株式会社函館なとり、2019年2月に株式会社全珍が取得。)
  • 2018年10月M&A子会社株式会社名旺フーズを存続会社として、子会社株式会社上野なとりを吸収合併。
  • 2018年11月「酒肴逸品ほたて塩焼き」が全国水産加工品総合品質審査会で農林水産大臣賞を受賞。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2028年3月期まで489億円
  • 連結営業利益2028年3月期まで21億50百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    おつまみファンの拡大

    期間限定品やコラボ商品、販促キャンペーン、イベント等を通じて新規顧客を開拓するとともに、既存顧客向けの販促策も強化し、珍味売場の活性化と購買意欲の喚起を図る。

  2. 02

    活躍できる職場づくり

    1on1ミーティングの全社実施、福利厚生制度の充実・周知、ハラスメント研修などにより、すべての従業員が活躍し働きがいを感じられる職場環境を構築する。

  3. 03

    SDGs推進とガバナンス強化

    二酸化炭素排出削減(太陽光発電継続・モーダルシフト拡大)、工場見学実施、新たな2030年度目標を設定し、持続可能な環境・社会への貢献とコーポレートガバナンスの強化に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で815人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は625万円で、9期前と比べて+23.5%平均年齢は40.4歳、平均勤続年数は17.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月843
2018年3月836
2019年3月50639.916.2855
2020年3月51039.916.3869
2021年3月51740.216.3878
2022年3月53140.316.7877
2023年3月51840.717.1863
2024年3月55840.617.0826
2025年3月58940.617.1812246
2026年3月62540.417.0815233

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率12.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)62.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 5 / 海外 0、うち連結子会社 5) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
埼玉工場他(2工場) — 埼玉県久喜市5,561百万円
食品製造 販売事業
賃貸用住宅他(7カ所) — 東京都北区他4,106百万円
不動産 賃貸事業
本社 — 東京都北区2,020百万円
食品製造 販売事業
首都圏配送センタ ー他(3センター) — 埼玉県加須市他1,344百万円
食品製造 販売事業
社宅他(8カ所) — 東京都北区他1,214百万円
食品製造 販売事業
本社 — 北海道 北斗市925百万円
食品製造 販売事業
本社 — 広島県 呉市485百万円
食品製造 販売事業
豊島ファクトリー&オフィス — 東京都北区434百万円
食品製造 販売事業
食品総合ラボラトリー — 東京都北区346百万円
食品製造 販売事業
東京営業所他(13営業所) — 東京都北区他268百万円
食品製造 販売事業
主な関係会社
  • 国内
    ㈱なとりデリカ
    東京都北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱全珍
    広島県呉市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱名旺フーズ
    東京都北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    メイホク食品㈱
    北海道北斗市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱函館なとり
    北海道北斗市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は486億円営業利益19億円前期と比べると減収減益で、売上が-0.6%、利益が-5.0%。

売上高
-0.6%
486億円
営業利益
-5.0%
19億円
純利益
-7.1%
13億円
営業利益率
3.9%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高489億円486億円
営業利益22億円19億円
純利益15億円13億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は119億円、営業利益は8億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+4.4%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q103−1
2024年1Q11443.53
2024年2Q11354.42
2024年3Q141139.214
2024年4Q108−5
2025年2Q239104.27
2025年4Q250104.07
2026年2Q23720.82
2026年4Q249176.811
2027年1Q11986.76

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は343億円から486億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は3.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月343169
2014年3月3641710
2015年3月3821811
2016年3月4112213
酪農加工製品専用の埼玉第二工場(埼玉県久喜市)完成、稼働開始。
2017年3月4342013
子会社株式会社名旺フーズを存続会社として、子会社株式会社上野なとりを吸収合併。
2018年3月455138
2019年3月4641611
2020年3月4801611
2021年3月4902517
2022年3月4512316
2023年3月45174
2024年3月4762214
2025年3月48920204.114
2026年3月48619193.913

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高486億円のうち、営業利益として残るのは19億円3.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の2.7%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.6%382億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.5%85億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.9%19億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.2pt
3.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.5pt
2.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.3pt
5.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが17億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは12億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は42億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月36−2−233426
2014年3月15−6−13921
2015年3月21−3−101829
2016年3月18−3−111533
2017年3月5−2923−2433
2018年3月38−27−81136
2019年3月18−2−161636
2020年3月13−8−18523
2021年3月33−4−182933
2022年3月37−22−21546
2023年3月−13−7−8−2017
2024年3月65−9−155658
2025年3月30−19342
2026年3月17−5−121242

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は426億円。このうち返さなくてよい自己資本が277億円で、自己資本比率は65.0%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月27815512355.8
2014年3月27715712056.7
2015年3月29416313155.5
2016年3月30517313256.8
2017年3月36418517950.8
2018年3月38919319649.6
2019年3月39620019650.4
2020年3月38320717654.1
2021年3月39222316956.9
2022年3月41423418056.5
2023年3月40023616458.9
2024年3月43425118357.7
2025年3月41626215463.0
2026年3月42627714965.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
46億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
241億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
17億円
在庫として抱えている分
負債合計
149億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
78
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率123社中41位あたり、逆に低いのは売上成長率123社中107位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.0%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.9%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
65.0%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-0.6%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.5%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,992で、1年前と比べて+0.5%過去52週の値幅のなかでは74%の位置にある。

¥1,992-0.4%1ヶ月+3.9%1年+0.5%時価総額299億円
過去52週の値幅
安値¥1,848高値¥2,042

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.7倍
PER (会社予想)17.2倍
PBR0.89倍
配当利回り1.51%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1ヶ月で-2.82%と下落し、7月29日に2037円の高値をつけた後、8月6日には1930円まで調整しました。25日移動平均線(1974.84円)を下回り、75日線(1917.91円)と200日線(1918.02円)の近辺で推移しています。RSIは38.6と弱気圏にあり、短期的な下落圧力が続いています。出来高は7月29日に4万9500株と増加しましたが、その後は2万株前後で推移しています。52週高値(2042円)には遠く、戻り待ちの状況です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERが18.09倍と業界平均の28.05倍を下回り、PBRは0.88倍と1倍を割り込んでいる。ROEは4.98%と低水準で、収益性は業界平均に及ばない。配当利回りは1.55%と平均の2.29%を下回り、株主還元は控えめ。売上高は横ばいで、営業利益率も4%前後と低く推移。業績は安定しているが成長性に乏しく、低いROEと配当利回りが評価の重し。割安ではあるが、収益性改善がない限り、大幅な評価上昇は見込みにくい。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.7倍28.6倍
PER (予想)17.2倍
PBR0.89倍1.63倍
ROE5.0%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、原材料高と需要変動の中での収益安定性にある。強気派は、ブランド力と価格改定でコスト上昇を吸収し、安定した利益を確保できるとみる。一方、弱気派は、食品競争の激化やおせち需要の縮小が懸念材料で、2026/3期の売上減益予想がその表れと指摘する。両者は、価格転嫁の成功と商品構成の最適化を注視する。

プラスに働く材料7
  • ブランド力

    「味付干し」やおせちで高い知名度を持ち、需要が安定

  • 売上規模

    約490億円の売上で、食品業界で一定の規模を確保

  • 価格転嫁の可能性

    原材料高に伴う値上げで、収益性を維持できる可能

  • 予想PER16.6倍と実績PER18.09倍の改善余地通年影響

    予想PER16.6倍は実績PER18.09倍を1.49ポイント下回る

  • PBR0.88倍の解散価値割れで株主還元期待次回株主総会影響

    PBR0.8774倍と1倍割れ、資本政策の見直し余地

  • 売上高489億円から486億円への減少幅小さく通年影響

    売上高は前年比3億円減の486億円

  • 営業利益率4%台を維持し収益基盤は底堅い通年影響

    2025年3月期の営業利益率4.09%

マイナスに働く材料7
  • 原材料高

    水産物などの原材料高騰が利益を圧迫

  • 需要の縮小

    おせち需要の減少傾向が続き、市場が縮小

  • 競争の激化

    低価格競争が激しく、シェア維持が困難

  • 営業利益20億円から19億円へ減益通年影響

    2026年3月期営業利益19億円、前期比5%減

  • 純利益14億円から13億円へ減少通年影響

    2026年3月期純利益13億円、前期から1億円減

  • ROE4.98%と低くPBR1倍回復は時間がかかる継続影響

    ROE4.98%ではPBR0.8774倍の是正は進みにくい

  • 外国人保有比率0.78%と需給が薄い継続影響

    外国人持ち株比率0.78%で買い手不在

次の決算で確かめる点
売上高成長率
需要動向と市場シェアの変化を測る
営業利益率
収益性の安定性を確認する重要指標
価格改定の効果
値上げによる収益改善が実現するか
おせち販売動向
季節商品の需要が業績に大きく影響

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から+8.3%いまの株価に対する利回りは1.51%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
1.51%
いまの株価に対して
配当性向
24.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1825.4
2018年3月2011.132.1
2019年3月200.025.1
2020年3月200.025.5
2021年3月215.016.6
2022年3月224.818.3
2023年3月220.074.5
2024年3月234.524.2
2025年3月244.324.2
2026年3月268.324.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ40,509人。区分でいちばん多いのは個人・その他70.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が28.5%を占め、残る71.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他64.265.166.568.168.670.3
自己株式16.316.316.316.316.316.3
金融機関17.916.917.417.017.116.2
事業法人13.813.613.012.312.212.4
外国法人2.41.90.91.91.60.8
証券会社1.82.42.10.70.50.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.17
02なとり取引先持株会4.35
03名取三郎2.97
04名取晟一郎2.96
05有限会社エヌアンドエフ2.81
06なとり社員持株会2.51
07株式会社テイーエヌコーポレーション2.04
08株式会社三菱UFJ銀行1.76
09株式会社商工組合中央金庫1.73
10農林中央金庫1.60

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+64%、1株純資産は14期で+93%。直近期のROEは5.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月651,1416.014.430.2
2014年3月731,2226.315.328.1
2015年3月871,2996.917.624.5
2016年3月991,3787.416.416.1
2017年3月1071,4707.517.325.4
2018年3月651,5334.329.632.1
2019年3月851,5875.419.525.1
2020年3月881,6475.419.525.5
2021年3月1381,7718.114.216.6
2022年3月1241,8606.815.818.3
2023年3月321,8741.759.874.5
2024年3月1111,9935.819.124.2
2025年3月1072,0835.319.124.2
2026年3月1072,2005.017.924.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額234百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
名取三郎代表取締役 会長兼社長78446,000
名取光一郎取締役 専務執行役員 営業本部長4418,000
山形正取締役 執行役員 食品安全推進本部長693,000
阿部覚取締役 執行役員 生産本部長594,000
安宅茂取締役 執行役員 経営企画部長 兼経理部長581,000
中尾誠男取締役832,000
竹内冨貴子取締役74
蒲生邦道取締役81
永井邦佳常勤監査役704,000
大野二朗監査役79
宮部秀雄監査役75
岩脇宏監査役68
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
町田勝臣取締役 執行役員 総務・人事本部長 兼人事部長56
佐野鉱一監査役78

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5128383119739
社外取締役631315
監査役1666

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容195字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び子会社5社を連結対象会社として構成されており、おつまみを中心とした食料品全般にわたる食品製造販売事業及び不動産賃貸事業を主な内容として事業活動を展開しております。 当社及び当社の関係会社の当該事業における位置付け及びセグメントとの関連は、概ね次の事業の系統図のとおりであります。 なお、セグメントと同一の区分であります。
経営方針・対処すべき課題3,223字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループの経営理念は「自由闊達にして公正で節度ある企業活動により、食文化の創造と発展を通して、顧客満足・株主還元・社会貢献の実現を図り、社会的に価値ある企業として、この会社に係わるすべての人が誇りを持てる会社を目指す」であります。 この経営理念のもと、「素材の風味を活かし、生産・流通・販売において温度帯にとらわれず、手軽に食べられ、様々な食シーンにマッチする、楽しさの演出に欠かせないおつまみをお客様にお届けします。」をミッションとし、「ひとつまみの幸せ。」を企業メッセージとして、「おつまみ」事業の維持・拡大及び収益力の強化に努めております。 (2) 中期的な経営戦略 物価上昇の継続による消費の減速懸念や、中東情勢の緊迫化に伴う原油を中心としたエネルギー価格の高騰による影響等もあり、依然として先行き不透明な状況が想定されます。 中期経営計画 第75期(2023年3月期)から第80期(2028年3月期)までを対象期間とする第6次中期経営計画「Next Value up for 80」の4年目であった第78期(2025年4月1日~2026年3月31日)は、世界的な原材料価格の高騰や、エネルギーをはじめとした様々なコストの上昇、為替相場の変動、不安定な国際情勢など、当社グループを取り巻く事業環境の変化に対応しながら、第80期ビジョン「“もっと”おいしく、楽しく、ワクワクするおつまみをお届けする会社」を目指して、時代の変化と共に多様化している「お客様が感じる様々な楽しさ」を実現していくため、3つの重点戦略に全社一丸となって取り組んでまいりました。 重点戦略「1.新しい楽しさをもった『おつまみ』の提供によりなとりファンの拡大を目指します」では、お客様の購買意欲を刺激することによって珍味売場の活性化を図るべく、期間限定品・期間限定パッケージ・販促キャンペーン等に積極的に取り組みました。具体的には、「チーズinかまぼこ クレヨンしんちゃんパッケージ 第2弾」等のコラボ商品を発売し、両国国技館等で当社製品の無料サンプリングを行うなど、おつまみと比較的馴染みの薄い新たなお客様の開拓に努めました。また、春と秋に「一度は食べていただきたい」シリーズに季節感を取り入れた期間限定パッケージを展開するなど、既存のお客様を中心に据えた販売促進策にも積極的に取り組みました。2026年の「2月23日 チーズ鱈®の日」には、本社を置く東京都北区で2回目となるお客様参加型のイベントを2025年に続き開催するとともに、プレゼントキャンペーンに合わせて全国で チーズ鱈®の日関連の売場展開と店頭販促を実施し、ご好評をいただきました。更にSNSでお客様と一緒に商品を開発する取り組みの成果として期間限定品「チータラ® こんがり焼きとうもろこし風味」を発売しました。 重点戦略「2.すべての人材が活躍でき働きがいのある職場づくりを目指します」では、職場内での良好なコミュニケーションを図るため1on1ミーティングを全社的に実施し、定着化を図りました。人事制度面においては、2024年3月期以降に拡充したメンタルヘルスを含む健康相談窓口や年間休日日数、有給休暇制度、産休育休復帰祝金、小学校及び中学校入学祝金などの福利厚生制度の周知・活用推進を行いました。コンプライアンスにおいては社内外の講師による研修等を継続的に実施しており、各ハラスメントの対策を講じております。また、人材育成面においては、入社9年目までの研修プログラムの改善・実行に加え、各種資格取得の推奨・支援や、従業員の自己啓発・自己研鑽を後押しする通信教育のカリキュラムの充実など、各種の取り組みを着実に実行いたしました。 重点戦略「3.SDGsへの取り組みとガバナンスの強化を目指します」では、SDGsへの取り組みのスローガン「創ろう 未来あるおつまみ」と基本方針「おつまみを通して持続可能な環境と社会の実現に貢献します」に沿って、二酸化炭素排出量の削減については、3つの工場(埼玉第二工場・函館なとり・メイホク食品)での太陽光発電の継続や、物流のモーダルシフトのエリア拡大などを更に進めました。また、社会貢献の取り組みの1つである埼玉第二工場の工場見学については、最繁忙期の12月を除き毎月開催し、2026年3月末迄にのべ2,000名以上の方々にご来場いただきました。また、従来のSDGsの取り組み目標が2025年度で終了したことに伴い、2030年度までの目標を新たに掲げました。その他の取り組みについては、下記URLのサステナビリティ報告書をご参照ください。 https://www.natori.co.jp/corporate/sustainability/report.html 第79期(2026年4月1日~2027年3月31日)は中期経営計画「Next Value up for 80」の5年目として、引き続き3つの重点戦略に全社一丸となって取り組み、より一層の収益力向上のための諸施策等を進め、更なる成長を目指してまいります。 (3) 目標とする経営指標 当社は、収益力の観点から売上高営業利益率、株主重視の観点からROEをそれぞれ向上すべく常に意識した経営を進めております。 なお、2027年3月期は、連結売上高489億円、連結営業利益21億50百万円を目指しております。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが対処すべき主な課題は、以下のとおりであります。 今後の事業環境は、物価上昇の継続による消費の減速懸念や、中東情勢の緊迫化に伴う原油を中心としたエネルギー価格の高騰による影響等もあり、依然として先行き不透明な状況が想定されます。 次期の見通しにつきましては、売上高では、市場環境に対応した継続的な新製品の投入と市場定着を図るとともに、きめ細かな販売促進策に取り組み、インストアシェアアップと新規開拓を進めることで、増収を見込んでおります。利益面では、為替円安を含む原材料価格の上昇に加え、物流・動力燃料費の増加、人材確保のための賃上げを含む前向きな投資等を想定しておりますが、売上拡大を図るとともに、プロダクトミックスの改善、原材料の産地変更や代替原料の活用、コストコントロールの徹底、一部製品の価格改定等を進めることにより、増益を見込んでおります。 次期の連結業績につきましては、売上高489億円(前年同期比0.6%増)、営業利益21億50百万円(同13.7%増)、経常利益21億80百万円(同13.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益14億60百万円(同8.7%増)を計画しております。 2027年3月期の連結業績予想(2026年4月1日~2027年3月31日) 2026年3月期 実績   2027年3月期 予想   増減率 百万円   百万円   % 売 上 高   48,584   48,900   0.6 営 業 利 益   1,890   2,150   13.7 経 常 利 益   1,928   2,180   13.0 親会社株主に帰属する 当期純利益   1,342   1,460   8.7 次期のキャッシュ・フローにつきましては、増収をベースに在庫水準、債権債務等のきめ細かい管理に努め営業キャッシュ・フローの維持・向上に注力いたします。投資活動によるキャッシュ・フローは、増産・合理化のための設備投資、商品の安全安心対策、老朽化設備の更新などを予定しており、更なる事業規模の拡大と企業体質の強化に取り組んでまいります。
事業等のリスク6,072字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1) 当社のリスクマネジメント体制 当社は、当社グループの事業活動に関する様々なリスクの管理を所轄するリスク管理委員会を設置し、原則、毎月開催しております。委員会では、リスクの抽出とその対応策を策定するとともに、リスクマネジメントシステムが有効に機能しているかどうかの検証・評価を行っております。当連結会計年度は、特にいか原料の不漁・価格高騰への対応や、ロシア・ウクライナ情勢の影響やカントリーリスクを踏まえた事業継続のための具体策について検討し対応を進めております。また、サステナビリティに関しましては「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1) サステナビリティ ③ リスク管理」をご参照ください。 (2) 事業等のリスク 経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。以下は、すべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見出来ない又は重要と見なされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。 なお、当該事項の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 原材料や資材の調達「⑬ ロシア・ウクライナ情勢の影響」、「⑭中東情勢の影響」も併せてご参照ください。 (経営の影響度:大、発生の可能性:高、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(3)商品供給を支えるサプライチェーンの強化を進めます) 当社は、食品の原材料・資材として、いかなどの水産品、チーズなどの酪農品、牛肉などの畜産品、ナッツ類・梅などの農産品、あるいは包装材料など、幅広く使用しており、その調達先も多岐にわたっています。 これらの調達にあたっては、気候変動による自然環境や世界的な食糧需給構造の変化、生産・調達先である企業の経営状況、輸入関税の変動、環境や人権に配慮した原材料の調達等により、調達量及びコストが変動することが予想されます。原材料価格の値上がり影響を自助努力だけでは取り戻せない場合は、お得意先のご理解をいただきながら製品の価格改定や規格変更を実施いたします。また、安定的に調達するため、持続可能な原材料の調達への切り替えに取り組むと共に、特定の原材料、生産品、仕入先に多く依存することを避け、在庫管理などの対応を行っておりますが、総資産に占める原材料及び貯蔵品の比率や、製造原価に占める原材料価格の比率が高いため、原材料価格が高騰した場合や予想を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ② 原材料の安全性 (経営の影響度:大、発生の可能性:低、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(3)商品供給を支えるサプライチェーンの強化を進めます) 当社グループは、食品の安全性を経営上の最重要課題の1つと認識しており、トレーサビリティーの推進、仕入先への指導・多様化、的確な業務処理を徹底しております。しかし、鳥インフルエンザや豚熱など家畜疫病の発生、有害物質や異物の混入等、食品の安全に関する事態が発生した場合、生産・調達先の変更等に伴うコスト増加が予想されます。想定を超えた事態あるいは会社としての対応を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 商品の安全・安心 (経営の影響度:大、発生の可能性:中、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(2)品質向上と新製品開発によってお客様の満足度をさらに高めます) 当社グループは、食品の製造・販売を主たる事業としており、全従業員が食品会社に従事していることを認識し、お客様の立場に立って原材料の仕入れから販売までを安全・安心に行うことを徹底しております。万が一、品質や安全性が疑われる問題が発生した場合、当社商品の回収や販売停止など、品質の信頼性を維持するための売上減少と費用増加が予想されます。商品の安全・安心を担保するために、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格FSSC22000を導入しており、部門横断の食品安全統括委員会を原則、毎月開催し、商品クレームや事故の未然防止のため、工場職場との緊密な連携によってリスクを予見し摘み取る活動や、商品表示の適正化に取り組んでおります。また、いわゆる「フード・ディフェンス」の考え方を取り入れ意図的な異物混入を防御すると共に異常が無いことを証明できる体制を整備し、常にお客様に信頼される安全・安心な商品を提供するために原料仕入から生産現場、店頭に並ぶまでの衛生管理や履歴管理を徹底しております。これらの取り組みを今後も深化させてまいりますが、想定を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 為替相場変動 (経営の影響度:大、発生の可能性:高、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(3)商品供給を支えるサプライチェーンの強化を進めます) 当社原材料のうち、海外に依存しているものは全体の約6割あります。特に為替変動の影響を受けるものは全体の約4割です。各原材料の複数通貨建の購買体制の構築や、一部原料の調達先の国内回帰、海外への輸出拡大など為替リスクを極小化するよう努めておりますが、そのリスクは当社に帰属いたします。米国の通商政策の影響などにより、為替相場が急激に変動した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 法的規制 (経営の影響度:大、発生の可能性:低、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(2)品質向上と新製品開発によってお客様の満足度をさらに高めます) 当社及びグループ企業の一部は食品製造販売会社であり、食品表示法、食品衛生法、製造物責任法、容器包装リサイクル法、農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律、不当景品類及び不当表示防止法、工場設備に関係する諸法律などの制約を受けます。万が一、これらの法律あるいは新たに当社グループの事業に関係する法律が改訂あるいは制定される等の理由により、対応できず法令違反や規制に反した行動等が発生した場合、法令による処罰、社会的制裁を受けることもありえます。各主管部門と法務部門が連携し、関連諸法規の遵守に万全の体制で臨んでおりますが、期限までに対処できない事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 天災や感染症の流行、大規模イベント等、不測の事態 (経営の影響度:大、発生の可能性:中、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(3)商品供給を支えるサプライチェーンの強化を進めます) 震災や台風等の天災に伴う当社事業所の損壊や、物流網の遅滞、原材料の調達不足、電力の使用制限による工場の生産能力及び生産性の低下、風評被害の発生、サプライチェーンの寸断、交通網の麻痺による従業員の通勤不能、大規模イベントに伴う物流網の制約・混乱等により、当社の仕入、生産、販売において予期しえない事態が起こることもありえます。日頃より仕入先の分散を実施するなど、リスクを極小化するよう努めておりますが、会社としての対応を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 また、世界規模の感染症の蔓延による社会的混乱が発生した場合においては、当社グループは顧客、取引先及び従業員の安全を第一に考えて感染防止策を徹底すると同時に、事業活動の継続、商品の供給責任をできる限り果たせるよう努めてまいりますが、予想を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 商品開発の成否などによる既存商品・ブランドの劣化 (経営の影響度:中、発生の可能性:中、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(1)クリエイティブな発想とチャレンジ精神で新素材・新技術を活用し、幅広いお客様を開拓します) お客様の嗜好の多様性や健康志向の高まり、国内の少子高齢化、購買パターンの変化、売場のボーダレス化等、市場の変化にいかに迅速に対応し、お客様のニーズにマッチした商品を開発できるかが、当社グループが事業成長を続けていくために重要な課題となっております。おつまみ業界におきましては、競争が一層激しくなっており既存品のみではシェア・売上低下は避けられない状況にあります。このような状況に対処すべく、新商品開発の強化と既存品のリニューアルなどでシェアを維持・拡大しながら売上の伸張を図っておりますが、お客様のニーズに応えられる商品を提供できなかった場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ カントリーリスク「⑬ ロシア・ウクライナ情勢の影響」、「⑭中東情勢の影響」も併せてご参照ください。 (経営の影響度:大、発生の可能性:中、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(3)商品供給を支えるサプライチェーンの強化を進めます) 当社は、世界の各地から原材料を輸入し、海外の協力工場で加工しているほか、海外への商品輸出も行っています。各国の法令・規制の変化、テロ・戦争やその他の要因による政治・経済・社会的混乱、文化や慣習の違いに起因するトラブル発生、疫病の発生・蔓延等が予想されます。海外の協力工場で加工したものを日本国内に輸入できない場合に備えた生産の国内回帰や、第三国での加工について準備を進めるなど、各担当部門が情報収集を行い、個々に対策を打ってまいりますが、各地において政治・経済・社会的混乱など予想を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 保有資産の価値変動 (経営の影響度:小、発生の可能性:低、 中期経営計画の重点戦略との関連性:1.(3)商品供給を支えるサプライチェーンの強化を進めます) 当社グループは、事業の用に供する工場や生産設備、不動産、有価証券等の様々な資産を保有しております。これら資産は、時価の下落や生産品目の動静などにより、将来のキャッシュ・イン・フローが悪化し、減損会計の適用を受ける可能性があります。予想を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ 環境問題への取り組み (経営の影響度:大、発生の可能性:中、 中期経営計画の重点戦略との関連性: 3.SDGsへの取り組みとガバナンスの強化を目指します) 当社グループは、持続的成長と企業価値向上のために、おつまみ事業の拡大と共に、気候変動の影響に関わる継続的な情報収集・分析・把握と事業活動を通じた環境問題への取り組みが欠かせないものと認識しております。当社は、今後も世界共通の社会課題として掲げられた持続可能な開発目標(SDGs)に紐づく活動に努めてまいります。具体的には、食品ロスの低減に向けた賞味期間の延長、賞味期限の年月表示化、原料廃棄の回避や、二酸化炭素排出量の削減に向けた太陽光発電設備の導入拡大、工場を中心とした省エネ活動、環境配慮型素材(包材)の活用等に取り組み、環境問題に関連する各種法律、規制を遵守しています。しかしながら、関係法令等の改正によって、新規設備の投資等による大幅なコスト増加など、予想を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 情報セキュリティ (経営の影響度:大、発生の可能性:中) 当社グループでは、取引業務の遂行や顧客とのデータのやり取りにおいて、取引先や個人の情報を保持しております。このため、コンピュータウイルスの感染や不正アクセスによるシステムダウン、情報の消失、データの改ざん、個人情報や会社の重要機密情報が漏洩するリスクがあります。また、地震等自然災害の発生による一時的な混乱が生じる可能性があります。これらの重要な情報の紛失、誤用、改ざん等を防止するため、適切なセキュリティ管理やバックアップ体制の整備と共に、従業員教育を実施しておりますが、悪意を持った第三者の介入など予想を超えた事態が発生した場合、情報システムの崩壊に伴う事業の中断、セキュリティ対策費用の増加により、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑫ 資金調達 (経営の影響度:小、発生の可能性:低) 当社グループは、自己資金に加え、主に金融機関からの借入及びリースにより事業資金を調達しています。金融市場の不安定化・金利上昇が生じた場合等には、資金調達の制約を受け、資金調達コストが増加する可能性、あるいは全くできない状況に直面する可能性があります。最新の情報に基づく事業計画の見直し等により、資金調達先の分散や、借入期間の適正化、リスクの最小化に努めておりますが、社会環境の激変など予想を超えた事態が発生した場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ ロシア・ウクライナ情勢の影響 (経営の影響度:小、発生の可能性:低) 当社グループの一部商品でロシア産、ウクライナ産の水産原材料を使用しておりましたが、数量はわずかであり、他の産地からの購買によって必要とする数量は確保できるため、現時点で業績への影響は軽微であると見込んでおります。 しかしながら、世界的なエネルギー価格の上昇に伴う動力燃料費・包装材料(以下、「包材」という。)・物流コストの増加、小麦や飼料などの穀物価格の上昇に伴う原材料コストの高騰あるいはより広範囲のサプライチェーンの見直しが必要な場合、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 ⑭ 中東情勢の影響 (経営の影響度:大、発生の可能性:中) 当社グループは、包装フィルム等の包材を使用し、また製造・物流などの事業活動の中で各種のエネルギーを使用しております。このため、原油の世界的な需給バランスや市況が変化した場合等には、生産活動及び商品供給体制に影響を及ぼす可能性があります。 現時点において調達先は確保できておりますが、昨今の中東情勢の悪化に伴い、包材や各種エネルギーの値上がり等を見込んでおります。当社グループは包材の見直しや、工場での省エネルギー活動をはじめとする全社的なコストコントロールの徹底に加え、一部製品の価格改定等を着実に進めることで、増加するコストを吸収できる見込みです。しかしながら、中東情勢の更なる悪化または長期化により予想を超えた影響が生じた場合には、当社グループの経営成績、財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績の状況 当連結会計年度における国内経済は、雇用・所得環境の改善などを背景に、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で物価上昇の継続による消費の減速懸念や、中東情勢の緊迫化に伴う原油を中心としたエネルギー価格の高騰に加え、米国の通商政策をめぐる動向やウクライナ情勢の長期化などによる影響等もあり、先行き不透明な状況が広がっております。 食品業界では、原材料価格の更なる上昇に対して、やむを得ず、商品の価格改定をお客様とお得意先のご理解をいただきながら取り組んでおります。このため値上げした商品の販売数量が一時的に落ち込む等の影響が見られましたが、各メーカーは食シーンの変化に応じた商品の提供や需要を喚起するためのプロモーションに取り組んでおります。 この様な状況の中、当社グループは売上面では、価格改定を進めた一部製品の販売数量が一時的に落ち込んだ影響もありましたが、主力製品の販売促進策等に引き続き取り組んだことに加え、お酒のおつまみ用途だけでなくおやつ需要にも適した新製品の導入と市場定着を図ったことで酪農加工製品、農産加工製品を中心に売上が伸長し、前年同期並みながらわずかに減収となりました。 利益面では、一部製品の価格改定の浸透や、コストコントロールの徹底、プロダクトミックスの改善等の諸施策を講じ期初に公表した業績予想を上回る成果が上がりましたが、いか原料を中心とする原材料価格の更なる値上がり影響に加え、エネルギー価格・物流費・人件費などの増加もあり、営業利益・経常利益は減益、親会社株主に帰属する当期純利益はわずかに減益となりました。 この結果、当連結会計年度の売上高は、485億84百万円(前年同期比0.6%減)、営業利益は18億90百万円(同4.0%減)、経常利益は19億28百万円(同4.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は13億42百万円(同0.7%減)となりました。 <連結業績> 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額   構成比   金額   構成比 百万円   %   百万円   %   百万円   % 売 上 高   48,892   100.0   48,584   100.0   △307   △0.6 売 上 総 利 益   10,310   21.1   10,350   21.3   39   0.4 販売費及び一般管理費   8,342   17.1   8,459   17.4   117   1.4 営 業 利 益   1,968   4.0   1,890   3.9   △78   △4.0 経 常 利 益   2,025   4.1   1,928   4.0   △96   △4.8 親会社株主に帰属する 当期純利益   1,352   2.8   1,342   2.8   △9   △0.7 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 売上高   営業利益 前連結会計年度   当連結会計年度   増減率   前連結会計年度   当連結会計年度   増減率 金額   金額   金額   利益率   金額   利益率 百万円   百万円   %   百万円   %   百万円   %   % 食品製造販売事業   48,463   48,154   △0.6   1,669   3.4   1,587   3.3   △4.9 不動産賃貸事業   428   430   0.3   299   69.8   303   70.5   1.4 合計   48,892   48,584   △0.6   1,968   4.0   1,890   3.9   △4.0 セグメントごとの販売実績は、次のとおりであります。 区         分   前連結会計年度   当連結会計年度   増減額   増減率 金額   構成比   金額   構成比 食品 製 造 販 売 事 業       百万円       %   百万円       %   百万円       % 水 産 加 工 製 品   20,197       41.3   19,428       40.0   △769       △3.8 畜 肉 加 工 製 品   8,910       18.2   8,808       18.1   △102       △1.1 酪 農 加 工 製 品   8,894       18.2   9,488       19.5   594       6.7 農 産 加 工 製 品   2,063       4.2   2,304       4.8   240       11.6 ポケット菓子製品※   2,561       5.3   2,570       5.3   9       0.4 チ  ル  ド  製 品   2,012       4.1   1,961       4.0   △50       △2.5 そ  の  他  製 品   3,823       7.8   3,592       7.4   △231       △6.0 計   48,463       99.1   48,154       99.1   △309       △0.6 不動産賃貸事業計   428       0.9   430       0.9   1       0.3 売上高合計   48,892       100.0   48,584       100.0   △307       △0.6 ※区分名「ポケット菓子製品」は、2026年3月期第3四半期決算まで「素材菓子製品」という名称で ありました。 (食品製造販売事業) 売上高を製品群別に分類しますと、水産加工製品は、「映画クレヨンしんちゃん」とコラボして期間限定パッケージも発売した「チーズinかまぼこ」や、魚のすり身を薄く伸ばしふんわりと焼き上げた「お徳用味付焼きかまぼこ」、いかの姿フライなどが売上を伸ばしましたが、2025年6月より段階的に価格改定及び内容量変更を進めた 「いか製品」等の販売数量が一時的に落ち込んだ影響等により、減収となりました。畜肉加工製品は、ドライソーセージ製品では「一度は食べていただきたい」シリーズの小袋タイプやボリュームたっぷりの「お徳用カルパス」が売上を伸ばし、ジャーキー製品ではいつでもどこでも食べられ“ついつい”手が出るチキンジャーキー「ついついチキン フライドチキン風味」などが伸長しましたが、ドライソーセージ製品全体の売上が減少し、減収となりました。酪農加工製品は、ボリュームたっぷりの「チータラ® お徳用」シリーズや、おやつにちょうどいいポーションタイプの新製品「チータラ® ミニ」、SNSのお客様投票で作った期間限定品「チータラ® こんがり焼きとうもろこし風味」などの チーズ鱈® 製品や、小袋タイプの「一度は食べていただきたい 燻製チーズ」が売上を伸ばし、大幅な増収となりました。農産加工製品は、食べきりサイズのナッツ製品「JOLLY PACK」シリーズなどの売上が伸長し、増収となりました。ポケット菓子製品は、「甘ずっぱいカリカリ梅 種ぬき」や、梅のすっぱさとほどよい甘みが楽しめる「梅ぼしシート」、「ねりうめ はちみつ味」などが売上を伸ばし、増収となりました。チルド製品は、チルドならではのなめらかな口どけが特長の「なめらか チータラ®」シリーズなどのチルド チータラ® 製品が伸長しましたが、フードパック製品の売上が減少し、減収となりました。その他製品は、アソート製品などの売上が減少し、減収となりました。 以上の結果、食品製造販売事業の売上高は481億54百万円(同0.6%減)、営業利益は15億87百万円(同4.9%減)となりました。 (不動産賃貸事業) 売上高は4億30百万円(同0.3%増)、営業利益は3億3百万円(同1.4%増)となりました。 (2) 財政状態の状況 前連結会計年度   当連結会計年度   増減額 資産合計(百万円)   41,572   42,584   1,012 負債合計(百万円)   15,359   14,907   △452 純資産合計(百万円)   26,212   27,677   1,464 自己資本比率(%)   63.1   65.0   1.9 当連結会計年度末の連結総資産は、425億84百万円(前連結会計年度末比10億12百万円増)となりました。 その主な内訳は、下記の通りであります。 「資産の部」では、保有銘柄の株価上昇に伴い投資有価証券が6億41百万円増加、原材料及び貯蔵品が5億83百万円増加しました。 「負債の部」では、借入金は返済が進み4億91百万円減少し、買掛金は4億62百万円減少しました。結果、負債は149億7百万円(同4億52百万円減)となりました。 「純資産の部」では、配当金の支払いはありましたが、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が10億28百万円増加しました。結果、純資産は276億77百万円(同14億64百万円増)となりました。 以上を受けて、自己資本比率は、前連結会計年度末比1.9ポイント増加の65.0%となっております。 (3) キャッシュ・フローの状況 前連結会計年度   当連結会計年度 百万円   百万円 営業活動によるキャッシュ・フロー   342   1,675 投資活動によるキャッシュ・フロー   20   △487 財務活動によるキャッシュ・フロー   △1,933   △1,191 現金及び現金同等物の期末残高   4,218   4,215 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ3百万円減少し、42億15百万円となりました。 当社は、棚卸資産等の過不足を起こさない管理と回転率の向上および営業キャッシュ・フローの確保が資本収益性を高める要点として取り組んでおります。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、16億75百万円の収入(前年同期は3億42百万円の収入)となりました。主に、税金等調整前当期純利益が19億58百万円あった一方で、法人税等の支払額が6億37百万円あったこと等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、4億87百万円の支出(同20百万円の収入)となりました。主に、工場における生産設備の導入等、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出が4億64百万円あったこと等によるものです。 この結果、営業活動及び投資活動によるキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュフローは11億87百万円の収入(同3億62百万円の収入)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、11億91百万円の支出(同19億33百万円の支出)となりました。主に、長期借入金の返済による支出が4億70百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出が3億85百万円あったこと等によるものです。 2027年3月期のキャッシュ・フローにつきましては、増収をベースに在庫水準、債権債務等のきめ細かい管理に努め営業キャッシュ・フローの維持・向上に注力いたします。投資活動によるキャッシュ・フローは、増産・合理化のための設備投資、商品の安全安心対策、老朽化設備の更新などを予定しており、更なる事業規模の拡大と企業体質の強化に取り組んでまいります。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 (繰延税金資産) 将来の事業計画に基づき、課税所得が十分に確保され、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに基づいており、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じて見積りが減少した場合には、繰延税金資産の取り崩しを行う可能性があります。 (退職給付費用及び退職給付債務) 退職給付費用及び債務について、割引率、昇給率等の数理計算上の前提条件に基づき算出しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合には、その影響は将来にわたって規則的に認識されるため、将来期間において認識される退職給付費用及び債務に影響を及ぼす可能性があります。 (固定資産の減損) 固定資産のうち減損の兆候のある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じて見積りが減少した場合には、減損損失が必要となる可能性があります。 (5) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要は主に、原材料調達のほか、製造経費や販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、長期の資金需要は、食品メーカーとしての生産設備、研究開発、情報システムなどの成長投資等によるものであります。 運転資金及び長期資金は、主として営業活動によって得られた自己資金を充当し、必要に応じて借入金などによる調達を実施いたします。また、当社グループの資金は、当社が全体を管理することにより、資金効率の向上を図っております。 配当政策につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」に記載のとおりであります。 なお、2027年3月期における重要な資本的支出につきましては、埼玉工場をはじめとする各工場の増産・合理化設備の導入や老朽化設備の入替など、総額12億円の設備投資を予定しております。 (6) 生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 食品製造販売事業   水産加工製品   15,558   90.7 畜肉加工製品   7,326   99.8 酪農加工製品   6,123   101.0 農産加工製品   765   85.0 ポケット菓子製品   2,375   119.7 チルド製品   1,622   114.8 その他製品   1,942   91.8 計   35,715   96.6 合計   35,715   96.6 (注) 1.金額は、製造原価によるものであります。 2.不動産賃貸事業においては、該当事項はありません。 ② 受注実績 当社グループ(当社及び連結子会社)は、受注予測による見込生産を行っているため、該当事項はありません。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績については、「(1) 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 なお、主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) コンフェックス株式会社   5,818   11.9   7,885   16.2 三菱食品株式会社   7,162   14.7   6,927   14.3 株式会社山星屋   5,915   12.1   5,317   10.9 株式会社髙山   5,278   10.8   -   - (注) 当連結会計年度における株式会社髙山に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため記載を省略しております。 (7) 経営成績に重要な影響を与える要因 現在の当社グループを取り巻く環境は、「少子高齢化を背景とした珍味顧客の高齢化や低年齢層の減少」「消費者ニーズの多様化による業種業態を超えた食品売場のボーダレス化」など、需要構造が徐々に変わってきております。これに対して、当社グループといたしましては、新たな発想による新しいおつまみの開発やおつまみ加工技術を活用し、珍味売場向けの水産加工製品、畜肉加工製品、酪農加工製品を中心に、珍味外売場向けのポケット菓子製品、チルド製品などの開発も積極的に行い、新しい需要を創造し、成熟型社会に対応した企業基盤の確立に取り組んでおります。 当面の課題としては、物価上昇の継続による消費の減速懸念や、為替円安を含む原材料価格の上昇、物流費の増加、中東情勢の緊迫化に伴う原油を中心としたエネルギー価格の高騰による影響等であります。市場環境に対応した継続的な新製品の投入と市場定着を図るとともに、きめ細かな販売促進策に取り組み、インストアシェアアップと新規開拓を進めることで、売上拡大を図るとともに、プロダクトミックスの改善、原材料の産地変更や代替原料の活用、コストコントロールの徹底、一部製品の価格改定を進めることなどの対策を検討しておりますが、更なる値上げなどが発生し、当社グループの企業努力の限界を超えた場合、企業収益を圧迫することがあります。 また、食の安全を確保するための法令改正や指導が行われた場合、追加設備投資あるいは費用などにより財政状態及び経営成績に重要な影響が生じる場合もあります。これらにつきましては、「3 事業等のリスク」に記載いたしましたのでご参照ください。 経営方針・経営戦略につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載いたしましたのでご参照ください。 (8) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載いたしましたのでご参照ください。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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