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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

あじかん

ahjikanco.,ltd2907 · Standard · 食料品

鶏卵加工品で国内有数の総合食品メーカー。卵・野菜・水産練製品など業務用食品を軸に、ヘルスフードや物流まで手がける。

概要

あじかんは、広島市に本社を置く食料品メーカーである。1965年の創業以来、鶏卵加工品・野菜加工品・水産練製品などを中心に、業務用食品とヘルスフードを手掛ける。2026年3月期の連結売上高は510億円、従業員は887名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

業務用食品とヘルスフードの二軸構成

セグメントは「業務用食品等」と「ヘルスフード」に大別される。業務用食品等が売上の約91%を占め、スーパーマーケットやコンビニエンスストア向けに味付けかんぴょう、かに風味蒲鉾、厚焼き玉子などを供給する。ヘルスフードは「焙煎ごぼう茶 ごぼうのおかげW」などの機能性表示食品を通信販売やドラッグストアで販売し、2026年3月期のセグメント利益は3億39百万円と前年比58%増加した。

国内4工場と海外生産拠点

国内には広島工場、鳥栖工場、守谷工場、静岡工場、つくば工場の5工場を保有する。海外では中国に山東安吉丸食品有限公司と愛康食品(青島)有限公司を持ち、干瓢加工や農産物加工を担う。また北米市場向けにAHJIKAN FOODS,INC.を設立し、海外販路を拡大している。生産体制は国内と海外で役割を分担し、コールドチェーン・システムによりチルド製品の品質を保持する。

グループ構造と子会社の変遷

連結子会社は4社で、山東安吉丸食品有限公司、愛康食品(青島)有限公司、AHJIKAN FOODS,INC.、株式会社井口産交(運輸業)からなる。持分法適用関連会社は1社。過去には子会社の吸収合併や清算を繰り返し、1992年に株式会社東京あじかんを吸収合併、1999年に株式会社大口屋、2002年に株式会社ダイマル食品、2003年に松山生必株式会社をそれぞれ吸収した。2012年には農業法人あじかんアグリファームを設立し、ヘルスフードの原料調達を強化した。

収益構造と長期ビジョン

2026年3月期の売上高は510億円(前期比0.8%増)、営業利益は12億79百万円(同34.9%減)であった。減益は鶏卵価格の高騰や人件費・物流費の上昇が原因。長期ビジョン「あじかんV30 ver.2.0」では2030年3月期に売上高590億円、営業利益率4.5%以上、ROE8%以上を目標とする。資本コストを意識した経営を掲げ、PBR1倍以上の達成を目指す。

業界の中での役割は外食・中食・食品メーカー向け業務用食品の総合サプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
514億円
営業利益
13億円
営業利益率
2.5%
純利益
11億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2020/3
事業売上構成比利益利益率
業務用食品等403億円90.8%23億円5.7%
ヘルスフード41億円9.2%6億円14.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01外食・中食・食品加工(業務用)主力

鶏卵加工品(液卵、ゆで卵など)や野菜加工品、水産練製品を製造・販売。外食産業や食品メーカーの需要に応える。

主な製品・サービス3
鶏卵加工製品
液卵、ゆで卵など、業務用に加工された鶏卵製品。
野菜加工製品
カット野菜など、業務用に加工された野菜製品。
水産練製品
かまぼこ等の水産練り製品。

02ヘルスケア(健康食品)準主力

卵や野菜を活用した健康食品を製造・販売。栄養価の高い商品を提供する。

主な製品・サービス1
ヘルスフード
健康志向向けの食品。卵黄ペプチドなど機能性素材を活用。

03物流・その他副次

グループ内の運輸業を中心に物流サービスを提供。食品の安定供給を支える。

製品と技術

主力の鶏卵加工品と水産練製品

創業以来の厚焼き玉子に加え、かに風味蒲鉾などの水産練製品が業務用食品の中核をなす。かに風味蒲鉾はすり身を原料とし、コンビニエンスストアのサラダや寿司具材として広く使われる。また味付けかんぴょうは巻寿司に不可欠な具材で、あじかんの野菜加工品の中でも主要製品である。これらの製品はコールドチェーン・システムによりチルド状態で配送され、安全性と品質を確保している。

ヘルスフードの旗艦「ごぼう茶」シリーズ

ヘルスフード事業の中心は「焙煎ごぼう茶 ごぼうのおかげW」である。機能性表示食品として届出され、テレビCMを中心に宣伝を行い通信販売で好調に推移。2026年3月期にはごぼう茶の売上が伸長し、セグメント全体で前年比11.8%増の40億円超となった。またペットボトルタイプの「おいしい!ごぼう茶」や、ごぼう原料のチョコレート風菓子「GOVOCE」「GOVOCEミルク」など新製品も投入し、市販チャネルを拡大している。

海外向け製品と現地生産

海外事業では中国の2つの子会社が干瓢や農産物の加工を担い、日本向けに供給する。またAHJIKAN FOODS,INC.を通じて米国市場へ玉子製品を輸出。カリフォルニア州の動物福祉法(Prop.12)の影響で一定の制約があるものの、規制対象外の州への拡販で売上を維持している。オセアニアやシンガポール、香港向けの玉子製品も好調で、2026年3月期の海外売上高は前期を上回った。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

加工食品原料、製粉大手に挟まれる

あじかんは食品メーカー向けに小麦粉・加工食品原料を供給する専門商社的企業。同業にはニップン、日清製粉グループ本社などの製粉大手が存在し、これらは生産設備を持ちスケールメリットで優位。あじかんは自社工場を持たず、原料調達と販売に強みを持つが、価格競争力で劣る。売上高は500億円超で安定しているが、営業利益率は3%前後と低く、2026年3月期には2.53%に低下見込み。大手との差別化が急務。

強み

  • 長年の取引関係により、食品メーカーとの強固なネットワーク
  • 国内外の供給源から最適な原料を調達するノウハウ
  • 小麦粉以外にも多様な加工原料を扱い、ワンストップ供給
  • 売上高は安定しており、大きな負債もなく堅実経営

課題

  • 営業利益率が低く、原材料価格上昇を価格転嫁しにくい
  • 規模の経済で劣り、コスト競争力で大手に及ばない
  • 商社モデルゆえに自社生産による差別化が難しく、成長余地が限定的

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食料品の時価総額近傍。太字があじかん

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12904一正蒲鉾140億円42.2倍
22224コモ134億円166.4倍
32818ピエトロ125億円
42927AFC-HDアムスライフサイエンス125億円9.0倍
52883大冷122億円24.6倍
62907あじかん118億円10.5倍
72813和弘食品112億円8.5倍
82934ジェイフロンティア106億円
92877日東ベスト91億円17.7倍
102916仙波糖化工業85億円15.3倍
113069JFLAホールディングス82億円12.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

厚焼き玉子の製造からスタートした1965年

1965年3月、広島市西蟹屋(現南区)に株式会社三栄製玉を資本金100万円で設立。厚焼き玉子や玉子焼などの食料品製造を開始した。1970年に株式会社広島製玉に商号変更し、1978年2月には福山市の株式会社三栄製玉を吸収合併。同年3月に現社名の株式会社あじかんへ変更し、6月には本社を広島市西区商工センターに移転して広島工場を建設した。

四国・九州の同業者を吸収し広域化した1978年

1978年7月、愛媛県松山市の株式会社あじかん、山口県徳山市の株式会社三栄食品販売、大分県大分市のサンエー食品株式会社の3社を吸収合併。これにより中国・四国・九州に販売網を広げた。1981年には飲食部門を分離独立し株式会社政所を設立。1982年には佐賀県鳥栖市に鳥栖工場を建設し、生産拠点を九州へ拡大した。

関東進出と工場取得で三工場体制へ

1985年に株式会社大口屋と株式会社てんぐ(後の東京あじかん)の株式を取得。1990年1月には子会社の東京あじかんから茨城県守谷町の工場を譲り受け、守谷工場とした。これにより広島・鳥栖・守谷の三工場体制が完成。同年12月に広島証券取引所へ株式上場。1991年には守谷工場敷地内に新工場を建設し、首都圏での生産能力を増強した。

中国進出と海外事業の基盤形成

1992年5月、中華人民共和国に干瓢加工の合弁会社青州青安食品有限公司を設立。2001年1月には農産物加工の独資会社山東安吉丸食品有限公司を設立。2003年5月に山東安吉丸が青州青安を吸収合併し、中国事業を集約した。2005年3月には食品製造の合弁会社愛康食品(青島)有限公司を設立。2014年には香港と広州に販売会社を設けたが、2022年から2024年にかけて清算している。

農業・運輸・海外販売へ多角化した2010年代

2012年4月、株式会社あじかんアグリファームを設立し農業分野に参入。ごぼうなどの自社栽培を開始し、ヘルスフード事業の原料安定化を図った。2013年9月に香港に味堪香港有限公司を設立し酒類輸出に進出するが、2022年に清算。2019年4月には株式会社井口産交の株式を取得し運輸業を開始。2021年7月には米国にAHJIKAN FOODS,INC.を設立し、北米市場への直接販売を始めた。

上場市場変遷とスタンダード市場への移行

1990年12月に広島証券取引所へ上場。1996年12月に大阪証券取引所市場第二部、2000年3月に東京証券取引所市場第二部に上場し、全国的な流通市場を確保した。2022年4月の市場区分見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場に移行。上場以来、株式公開を通じて資金調達と経営の透明性向上を進めてきた。

年表34件を開く

1960年代

  • 1965年3月創業広島市西蟹屋(現・広島市南区)にて、株式会社三栄製玉(資本金100万円)を設立し、厚焼・玉子焼等の食料品製造業を開始。

1970年代

  • 1970年1月商号変更商号を株式会社広島製玉に変更。
  • 1978年2月M&A広島県福山市の株式会社三栄製玉を吸収合併。
  • 1978年3月商号変更商号を現社名の株式会社あじかんに変更。
  • 1978年6月本社を現在地(広島市西区商工センター七丁目)に移転、同所に広島工場を建設。
  • 1978年7月M&A愛媛県松山市の株式会社あじかん、山口県徳山市(現・山口県周南市)の株式会社三栄食品販売、大分県大分市のサンエー食品株式会社の3社を吸収合併。

1980年代

  • 1981年4月創業飲食部門を分離独立し、株式会社政所を設立。
  • 1982年11月佐賀県鳥栖市に鳥栖工場を建設。
  • 1983年2月M&A松山生必株式会社の株式取得。
  • 1985年12月M&A株式会社大口屋の株式取得。株式会社てんぐ(1989年7月 株式会社東京あじかんに商号変更)の株式取得。

1990年代

  • 1990年1月子会社の株式会社東京あじかんより茨城県北相馬郡守谷町(現・茨城県守谷市)の工場(現・守谷工場)を譲り受け、三工場体制となる。
  • 1990年4月子会社の株式会社東京あじかんより名古屋市熱田区に所在する名古屋営業所を譲受。
  • 1990年12月上場広島証券取引所に株式上場。
  • 1991年9月守谷工場敷地内に新工場建設。
  • 1992年4月M&A子会社の株式会社東京あじかんを吸収合併。
  • 1992年5月中華人民共和国に干瓢加工の合弁会社青州青安食品有限公司を設立。
  • 1993年4月創業市場営業所を分離独立し、株式会社ダイマル食品を設立。
  • 1996年12月上場大阪証券取引所市場第二部に株式上場。
  • 1998年4月静岡県島田市に静岡工場を建設。
  • 1999年10月M&A子会社の株式会社大口屋を吸収合併。

2000年代

  • 2000年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式上場。
  • 2001年1月中華人民共和国に農産物加工の独資会社山東安吉丸食品有限公司(現・連結子会社)を設立。
  • 2002年10月M&A子会社の株式会社ダイマル食品を吸収合併。
  • 2003年5月M&A山東安吉丸食品有限公司(現・連結子会社)が、連結子会社であった青州青安食品有限公司を吸収合併。
  • 2003年10月M&A子会社の松山生必株式会社を吸収合併。
  • 2005年3月子会社の株式会社政所を清算結了。中華人民共和国に食品製造の合弁会社愛康食品(青島)有限公司を設立。

2010年代

  • 2012年4月創業株式会社あじかんアグリファームを設立し、農業分野へ参入。
  • 2013年9月創業香港に味堪香港有限公司を設立し、酒類の輸出および卸売を開始。
  • 2014年5月創業中華人民共和国に食品卸売等の味堪(広州)餐飲管理有限公司を設立。茨城県牛久市につくば工場を建設。
  • 2019年4月株式会社井口産交の株式を取得し、運輸業を開始。

2020年代

  • 2021年7月創業アメリカ合衆国に食品卸売のAHJIKAN FOODS,INC.を設立。
  • 2022年3月子会社の味堪香港有限公司を清算結了。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行。
  • 2024年3月子会社の味堪(広州)餐飲管理有限公司を清算結了。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で887人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は550万円で、9期前と比べて+8.8%平均年齢は44.4歳、平均勤続年数は16.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月762
2018年3月782
2019年3月50642.114.5815
2020年3月50242.314.5972
2021年3月50543.015.3964
2022年3月50743.916.1930
2023年3月51444.316.1920
2024年3月54944.316.1880
2025年3月57044.315.9892224
2026年3月55044.416.0887147

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率60.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)54.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
つくば工場 — 茨城県牛久市2,492百万円
業務用食品等 及びヘルスフード
静岡工場 — 静岡県島田市1,549百万円
業務用食品等
本社及び広島工場 — 広島市西区1,519百万円
業務用食品等 及びヘルスフード
中四国支店 — 広島市安佐南区他945百万円
業務用食品等
九州支店 — 福岡市博多区837百万円
業務用食品等
守谷工場 — 茨城県守谷市714百万円
業務用食品等
その他 — 広島市西区他637百万円
-
鳥栖工場 — 佐賀県鳥栖市526百万円
業務用食品等
本社事務所 — 広島市佐伯区471百万円
その他
中国工場 — 中華人民共和国山東省青州市456百万円
業務用食品等
ほか4件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は514億円営業利益13億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.8%、利益が-35.0%。

売上高
+0.8%
514億円
営業利益
-35.0%
13億円
純利益
-26.7%
11億円
営業利益率
2.5%
前期比 -1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高545億円514億円
営業利益15億円13億円
純利益12億円11億円
1株あたり配当¥58¥58

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は125億円、営業利益は3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+5.9%、営業利益は+200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q119−1
2024年1Q11810.83
2024年2Q12454.04
2024年3Q13575.24
2024年4Q1254
2025年2Q251135.29
2025年4Q25972.76
2026年2Q24920.82
2026年4Q265114.29
2027年1Q12532.43

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は356億円から514億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は2.5%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
香港に味堪香港有限公司を設立し、酒類の輸出および卸売を開始。
2013年3月356105
中華人民共和国に食品卸売等の味堪(広州)餐飲管理有限公司を設立。茨城県牛久市につくば工場を建設。
2014年3月35731
2015年3月37353
2016年3月39842
2017年3月4091811
2018年3月429127
2019年3月444129
2020年3月44896
アメリカ合衆国に食品卸売のAHJIKAN FOODS,INC.を設立。
2021年3月42686
2022年3月45396
2023年3月47453
2024年3月5022315
2025年3月51020223.915
2026年3月51413162.511

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高514億円のうち、営業利益として残るのは13億円2.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の2.1%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.9%385億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金22.8%117億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.5%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.6pt
2.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.1pt
2.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.1pt
6.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが17億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は23億円で、売上の0.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月12−4−10812
2014年3月4−108−615
2015年3月11−8−4313
2016年3月11−5−5614
2017年3月23−16−5716
2018年3月−5−3640−4115
2019年3月16−11−6514
2020年3月22−8−111418
2021年3月20−2−181818
2022年3月4−4−1018
2023年3月10−5−2520
2024年3月14−11−2321
2025年3月35−8−262723
2026年3月17−12−5523

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は272億円。このうち返さなくてよい自己資本が183億円で、自己資本比率は67.4%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月173957854.6
2014年3月182968652.7
2015年3月1871018654.0
2016年3月1861018554.7
2017年3月2001118955.5
2018年3月24611912748.3
2019年3月24912412549.9
2020年3月24112711452.5
2021年3月23713210555.7
2022年3月24413910556.8
2023年3月25114210956.4
2024年3月27615811857.3
2025年3月2691749564.6
2026年3月2721838967.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
23億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
150億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
31億円
在庫として抱えている分
負債合計
89億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り123社中14位あたり、逆に低いのは営業利益率123社中97位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.2%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.5%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
67.4%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.8%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,532で、1年前と比べて+24.9%過去52週の値幅のなかでは69%の位置にある。

¥1,532+0.1%1ヶ月+0.9%1年+24.9%時価総額118億円
過去52週の値幅
安値¥1,187高値¥1,690

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.5倍
PER (会社予想)10.0倍
PBR0.63倍
配当利回り3.79%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+2.0%上昇。終値1518円は25日線(1530円)を下回るが、75日線(1417円)・200日線(1337円)は大きく上回り、中長期の上昇トレンドは継続。52週高値(1690円)から約10%下、低値(1187円)から約28%上。7/10に3.23万株の急増出来高を記録した後は落ち着き、直近は1300株と低調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 10.38倍は業界平均28.08倍を大幅に下回り割安。PBR 0.62倍も業界平均1.63倍を下回り、解散価値に対しても割安。配当利回り3.43%は業界平均2.22%を上回り魅力的。ROE 6.2%と収益性は業界平均並み。割安だが、配当性向35%と安定しており、株主還元も良好。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.5倍28.6倍
PER (予想)10.0倍
PBR0.63倍1.63倍
ROE6.2%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、安定した売上高・高配当利回り(3.43%)・低PBR(0.62倍)を重視し、割安なディフェンシブ銘柄として推す。弱気派は、食品業界の競争激化や原材料高騰、営業利益率の低さ(直近2.5%予想)から、成長性に欠けると見る。また、売上高がほぼ横ばいで、利益の伸びも限定的。

プラスに働く材料7
  • 割安感

    PBR0.62倍と解散価値割れに近い。

  • 高配当

    配当利回り3.43%で安定収入源。

  • ディフェンシブ

    食品需要は景気に左右されにくい。

  • PBR0.62倍の割安是正期待不定影響

    PBR1倍割れ、自己資本比率高く、株主還元強化で是正余地大

  • コスト削減による利益率回復2027/3期影響

    営業利益率3.92%→2.53%と低下、原材料コスト改善で3%超復帰なら営業益15億

  • 安定配当利回り3.4%が下支え継続影響

    配当利回り3.43%と高く、株価下落時に買い支え機能

  • M&Aによる事業拡大不定影響

    食料品業界再編、収益化で利益成長加速の可能性

マイナスに働く材料7
  • 低成長

    売上高がほぼ横ばいで、利益率も低水準。

  • 競争激化

    食品業界は価格競争が厳しい。

  • 原材料高

    原材料高騰が利益を圧迫。

  • 営業利益減少トレンド継続通年影響

    20→13億と減少、2027/3期も減少なら一桁億円台の可能性

  • 原材料価格高騰の継続継続影響

    食品原材料高で粗利率悪化、利益率2%割れなら減配リスク

  • 人口減による市場縮小長期影響

    国内市場縮小で売上高伸び悩み、増収見込み薄く成長鈍化

  • 低ROE・低成長で割安が定着継続影響

    ROE6.2%と低位、PBR0.6倍が定着しバリュートラップ化

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善がカギ。
売上高成長率
成長の有無を確認。
配当性向
高配当維持の可能性。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり58で、前期から+73.3%いまの株価に対する利回りは3.79%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥58
1株あたり
配当利回り
3.79%
いまの株価に対して
配当性向
35.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1813.9
2018年3月15−16.718.6
2019年3月150.013.1
2020年3月150.019.7
2021年3月150.019.5
2022年3月150.016.9
2023年3月166.745.0
2024年3月2556.312.7
2025年3月3020.015.4
2026年3月5273.335.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥58

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ6,428人。区分でいちばん多いのは個人・その他43.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が54.2%を占め、残る45.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他41.340.942.142.041.743.9
事業法人34.335.035.034.535.333.7
金融機関21.620.820.620.620.620.5
自己株式1.21.21.21.21.22.8
証券会社1.92.31.21.61.41.2
外国法人1.01.11.11.30.90.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01㈱足利興産23.00
02あじかん三栄持株会9.30
03㈱広島銀行4.71
04あじかん株式持株会3.05
05㈱山口銀行2.78
06㈱三菱UFJ銀行2.49
07明治安田生命保険相互会社2.05
08広島海苔㈱2.01
09共栄火災海上保険㈱1.71
10西和興産㈱1.64

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+128%、1株純資産は14期で+97%。直近期のROEは6.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月641,2425.312.121.7
2014年3月101,2620.867.6108.3
2015年3月331,3242.522.533.7
2016年3月311,3332.324.340.8
2017年3月1451,45510.410.913.9
2018年3月991,5586.513.518.6
2019年3月1211,6317.68.313.1
2020年3月721,6624.49.119.7
2021年3月791,7384.611.119.5
2022年3月831,8234.710.016.9
2023年3月351,8601.923.645.0
2024年3月1982,08210.16.012.7
2025年3月2042,2859.36.015.4
2026年3月1462,4456.29.635.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額178百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
足利恵一取締役 会長6139,000
足利直純代表取締役 社長執行役員5838,000
福島幸治代表取締役 専務執行役員 経営管理本部長628,000
江角知厚取締役 専務執行役員6716,000
吉野元健取締役 常務執行役員 ヘルスフード事業部長 兼 開発本部長637,000
山本暢義取締役 常勤監査等委員651,000
松重弘志取締役 監査等委員(独立役員)681,000
松谷秀伸取締役 監査等委員(独立役員)66
酒井和昭執行役員 海外事業部長
武田智美取締役 監査等委員643,000
中澤実執行役員 経営管理本部副本部長 兼 経営企画部長
平岡智光執行役員 マーケティング部長
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
中下慶太執行役員 営業本部長
小林功一執行役員 生産本部長
山本英雄66
熊野留美子取締役 監査等委員(独立役員)(注)765

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61292815826
取締役(社内)1101010
社外取締役210105

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容309字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社および連結子会社4社、持分法適用関連会社1社で構成されており、鶏卵加工製品・野菜加工製品・水産練製品・その他食品の製造、販売、および卸売、農産物の生産、販売ならびに運輸業を主な事業としております。 当社と関係会社の当該事業に係る位置づけ、およびセグメントの関連は、次のとおりであります。 セグメントの名称   主要な会社 業務用食品等   当社、山東安吉丸食品有限公司、愛康食品(青島)有限公司、 AHJIKAN FOODS,INC. ヘルスフード   当社、株式会社あじかんアグリファーム その他   株式会社井口産交 以上の企業集団について図示すると、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,628字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「調和・創造・革新」の経営理念のもと、“顧客、株主、従業員、社会への喜びを創造する企業になる”ことを経営の基本方針としております。 特に、“食”に携わる企業として、“常に安全性を追求し、高品質な食品で安心と健康を顧客ならびに消費者の方へお届けする”ことが、企業活動において果たすべき最重要な使命と認識しております。 この使命を果たしていく中で得られる顧客との信頼関係を、より広くより強固なものとしていくことが、企業価値を高めることに繋がり、ひいては株主のみなさまの期待にお応えできることになると考えております。 (2)経営戦略等 当社グループは、「製造直販」の販売スタイルを堅持し、技術力を核とした研究開発力の強化、ならびにチルド製品の安全性確保を根底においた独自の「コールドチェーン・システム(低温流通体制)」の整備に努めてまいりました。これらは、顧客ニーズへの迅速かつ的確な対応と商品の“品質と安全”の両立を可能とする、当社の強みとなっております。また、安定した成長を続ける中食市場を中心とした業務用食品事業の基盤強化に加え、国内の少子高齢化を見据え、ヘルスフード事業および海外事業などの成長事業の拡大にも積極的に取り組んでまいりました。 当社グループは、2030年3月期を着地点とする長期ビジョン“あじかんV30 ver.2.0”を策定しております。同ビジョンでは“「需要創造」「収益構造改革」「経営品質向上」により『選ばれる企業』になる”こと、および、“「地球環境」「ステークホルダー」「人的資本」を重視した『サステナビリティ経営』を推進する”ことを基本方針としています。『選ばれる企業』とは、「お客様、取引先・従業員・地域社会と強固な共存共栄の関係を築き、その責任を果たし続ける企業」と定義しています。また、同ビジョンにおける基本戦略として、「需要創造型食品メーカーへの挑戦」と「収益構造改革と経営品質の向上」を掲げております。「需要創造型食品メーカーへの挑戦」では、①業務用食品事業における創造的かつ効率的な需要対応の推進 ②需要創造によるヘルスフード・海外事業の成長 ③市販事業開発の推進とブランド価値の創出に取り組んでおります。また、「収益構造改革と経営品質の向上」では、①業務用事業の収益構造の改革 ②ライン部門とスタッフ部門の生産性向上 ③改革を推進する組織と人材開発に取り組み、持続的な成長と企業価値の向上を目指してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、主な経営指標として売上高、営業利益率の他に、「資本コストや株価を意識した経営」にも取り組んでおり、ROE(自己資本利益率)、ROIC(投下資本利益率)を判断軸に資本コストを上回る収益基盤の構築に努めてまいります。また、PBR(株価純資産倍率)の向上も図っていくとともに、DOE(株主資本配当率)を基準として、適時適切な株主還元を行ってまいります。 2030年3月期を着地点とします長期ビジョン“あじかんV30 ver.2.0”においては、売上高 590億円、営業利益率 4.5%以上、ROE 8%以上、ROIC 6%以上、DOE 3%以上、PBR 1倍以上を目標としております。 (4)経営環境 為替や株価の変動は、当社の仕入原価やデリバティブなどの時価評価に大きな影響を与えます。特に近年の金融資本市場は不安定な動きとなっており、安定的な経営成績を確保することが困難になることも予想されます。また、当社主要原材料である鶏卵価格が鳥インフルエンザの影響や、飼料価格の高騰などから高値で推移していることに加え、人件費、エネルギーコストの上昇など厳しい経営環境が継続しております。 他方、販売面におきましても、食品の安全・安心への関心が高まる中で、同業他社との販売競争は以前にも増して激しくなってきており、引き続き厳しい経営環境となることを予想しております。 (5)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題 当社グループを取り巻く経営環境は、世界情勢の不安定さに加え、原材料費・人件費・物流費などの諸経費の上昇が続くことで需要の減退に繋がっています。また、主要原材料である鶏卵についても価格が高止まりしていることに加え、鳥インフルエンザに対する発生メカニズムも依然として未解明であることから、常に発生のリスクを保有しながらの事業活動となり、引き続き厳しい経営環境になると予想されます。当社は、製品の安定供給に努めるとともに、安定的に利益を確保し、新しい事業へ投資することで、企業の成長促進を加速させていくことが最重点の課題であると認識しております。 このような状況の中、当社グループは、「“おやくだち”の精神でお客さまや取引先、株主、社会へ貢献し、社員がいきいきと働く風土づくりと安定した収益構造および価値創造ビジネスの推進により、“選ばれる企業”として持続的に成長していく」ことを基本方針とする第13次中期経営計画を達成するため、各施策を展開しております。 次期におきましては、第13次中期経営計画のもと、長期ビジョン「あじかんV30 ver.2.0」の実現に向けた設備・人的投資を進めるための収益構造改革の完遂と新たな価値創造へ向けて、営業のシステム化の促進や配合集約などによる生産効率の向上など、既存事業での収益構造の安定化に加え、2026年3月期に新設したマーケティング部で、巻寿司文化の啓蒙活動を強化するとともに市販事業など当社の次期の柱となる事業を構築してまいります。また、サステナビリティ経営を実践することで、環境に配慮した活動を進めるとともに、人材への成長投資も行い、従業員のエンゲージメントを向上させ、より強い組織を作ってまいります。 次期の重点取組項目は、以下のとおりです。 ① 収益構造改革の完遂 ② 業務用事業の質的成長と拡大 ③ ヘルスフード事業、海外事業の成長拡大 ④ ごぼう事業、市販事業の新たな価値の創造 ⑤ 経営品質の向上
事業等のリスク2,821字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)主要原材料の調達について 当社グループが生産する製品は、鶏卵、干瓢、椎茸、ごぼう、魚肉すり身を主原料としており、契約購買や分散調達により安定した数量の確保と特定の調達先への集中の回避を図っております。しかし、これらの原料は、作況、自然災害や大規模事故等の産地や生産者への影響、相場の変動、漁獲量制限、調達先の経済状況などによって、調達価格や調達量に影響を受ける可能性があります。特に鶏卵においては、近年、鳥インフルエンザの発生が日本各地で拡大する傾向にあり、採卵鶏の減少から需給バランスが崩れ大幅な価格変動や安定的な調達が困難となる可能性があります。 また、調味料、食用油といった副原料や包装資材などの原材料全般にわたって、需給動向や原油価格、穀物価格、為替などにより調達価格が変動する可能性があります。特に、中東地域における地政学的リスクの高まりなどにより、原油価格や海上輸送費が上昇した場合には、包装資材価格、物流費、エネルギーコスト等が増加するほか、資材の入荷遅延や調達困難が発生し、当社グループの生産活動に影響を及ぼす可能性があります。その結果、当社グループの財政状態および経営成績に影響を与える可能性があります。 (2)業界動向および競合などについて 当社の主要取引業態であります中食業態(スーパーマーケット、コンビニエンスストアなど)は、消費者の嗜好の変化および多様化の影響を強く受ける分野であります。そのため当社におきましては、商品開発力ならびに調達力を強化し、当社取扱品の差別化を推し進めるとともに、品揃えの充実を図っております。しかしながら、競合による新製品の投入や販売促進活動により、当社取扱品の競争力低下や販売機会の減少などの影響を受ける可能性があります。 また、中食業界や取引先の経営状態、販売政策などの変化によって、販売機会や販売価格に影響を受ける可能性があります。 (3)為替相場の変動による影響について 当社の取扱品には海外からの輸入品が含まれており、為替相場の変動によるリスクをヘッジする目的で、為替予約による対策を講じております。しかしながら、リスクヘッジにより為替相場変動の影響を緩和することは可能であっても、影響をすべて排除することは不可能であり、当社の財政状態および経営成績に影響を与える可能性があります。 (4)年金債務について 当社の退職給付費用および退職給付債務は、割引率、年金資産の長期期待運用収益率などの基礎率を前提に算出しております。この前提が経済環境の変化、その他の要因により変動した場合や、年金資産の運用実績が低下した場合には、当社の財政状態および経営成績に影響を与える可能性があります。 (5)固定資産の減損について 当社グループは、土地、建物、機械装置等の様々な資産を所有しております。工場の新設など新たな投資を行う場合は、投資効果や、回収可能性を十分に検証したうえで、投資をおこなっておりますが、外部環境の急激な変化や、時価の下落などにより、投資額の回収が見込めなくなった場合、減損損失を計上する可能性があり、財政状態および経営成績に影響を与える可能性があります。 (6)人材・労務関連について 当社グループは、継続的な新卒・中途採用による人材確保、労働環境の改善による人材の定着化に取り組んでおりますが、生産や販売を担う人材の不足によって、事業活動に影響を及ぼす可能性があります。また、生産を担う従業員は、正社員に加え、パート、アルバイト、外国人技能実習生が多数従事しており、これら勤務者の就業等に関する法改正などが行われた場合は製造コストが上昇し、財政状態および経営成績に影響を与える可能性があります。 (7)食品の安全性について 食品業界におきましては、鳥インフルエンザの流行、無認可添加物の使用問題、産地の偽装表示などの諸問題が過去に発生しております。 これらに対し、当社グループでは、製造工程に導入しております「品質保証システム(ISO9001)」や「衛生管理システム(HACCP)」を構築し対処してまいりました。 また、起源原料まで溯って追査できるトレーサビリティの仕組みに加えて、フードディフェンス面の強化をする目的で、食品安全のための規格である「FSSC22000」を認証取得しており、品質管理については万全な体制で臨んでおりますが、今後も当社グループ固有の品質問題のみならず、社会全般にわたる一般的な食品の安全性や品質に係る問題が発生した場合、当社グループの財政状態および経営成績に影響を与える可能性があります。 (8)自然災害およびウイルス感染症による影響について 当社グループは、国内および中国、米国に複数の拠点を構え、生産および営業活動を行っております。これらの拠点やその周辺で大規模な地震や風水害などが発生した場合に備え、BCP(事業継続計画)を整備することにより早期に復旧できる体制を整えておりますが、自然災害を未然に防止することは困難であり、各拠点での事業活動に支障を来す可能性があります。また、新たなウイルス感染症の発生などにより、今後の事業活動に影響を与える可能性があります。 (9)気候変動による影響について 当社グループでは、気候変動などの環境問題に対し、食品ロスの削減、CO₂排出量の低減、プラスチック包材の削減などへの取り組みを進めておりますが、地球温暖化により、主要原材料である農作物などの調達価格、調達量に影響を及ぼす可能性があり、財政状態および経営成績に影響を与える可能性があります。 (10)事業展開に伴うカントリーリスクについて 当社グループは、中国の関係会社に加え、東南アジア諸国の生産委託先にて、日本国内のみならず米国、アジア、オセアニア向けの製品を開発・生産・供給しております。また、近年は中国国内における販売事業へ注力する一方で、米国において販売拠点となる子会社を設立するなど、海外販売事業を強化してまいりました。 当社グループでは、これらの製品の供給先・販売先のカントリーリスクを事前に調査、把握して対処するよう努力しておりますが、不測の政治・経済的環境変化や法規制・税制の改正、反日デモの発生、鳥インフルエンザの感染拡大などにより、製品の生産や調達、販売ができなくなった場合には、当社グループの財政状態および経営成績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,756字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態および経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善が続く中で、個人消費や設備投資に持ち直しの動きがみられ、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、物価上昇の継続や、海外経済の不確実性、金融資本市場の変動に加え、中東情勢の緊迫化や国際情勢の不安定化などもあり、先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。 食品業界におきましては、原材料価格やエネルギーコストの高止まりに加え、人手不足を背景とした人件費の上昇が続くなど、引き続き厳しい経営環境で推移いたしました。 このような状況の中、当社グループは「“おやくだち”の精神でお客さまや取引先、株主、社会へ貢献し、社員がいきいきと働く風土づくりと安定した収益構造および価値創造ビジネスの推進により、“選ばれる企業”として持続的に成長していく」ことを基本方針とした第13次中期経営計画の2年目を開始し、第一に「収益構造改革の完遂」、第二に「業務用事業の質的成長と拡大」、第三に「ヘルスフード事業、海外事業の成長拡大」、第四に「ごぼう事業、市販事業の新たな価値の創造」、第五に「経営品質の向上」を重点施策とした取り組みを展開してまいりました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 (資産) 当連結会計年度末の総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ261百万円増加し27,158百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ40百万円増加し13,803百万円となりました。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ220百万円増加し13,354百万円となりました。 (負債) 負債合計は、前連結会計年度末に比べ652百万円減少し8,855百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ737百万円減少し7,544百万円となりました。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ85百万円増加し1,311百万円となりました。 (純資産) 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ913百万円増加し18,302百万円となりました。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ2.8ポイント上昇し67.4%となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の売上高は、業務用食品等においてはほぼ前連結会計年度並みとなりましたが、ヘルスフードが伸長し、51,430百万円(前連結会計年度比0.8%増加)となり、前連結会計年度を上回りました。 利益面につきましては、売価改定を実施したものの、当社の主要原材料である鶏卵価格が過去に類を見ない高値で推移したことに加え、人件費や物流コストの上昇などもあり、営業利益は1,279百万円(前連結会計年度比34.9%減少)となりました。経常利益は、為替差益や持分法による投資利益、長期為替予約評価益などを計上し、1,642百万円(前連結会計年度比26.1%減少)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産除却損の計上などにより1,111百万円(前連結会計年度比28.3%減少)となりました。 報告セグメント別の経営成績は次のとおりであります。 (業務用食品等) 販売面におきましては、米や海苔などの価格高騰を背景に巻寿司需要が減少し、当社主力製品である味付けかんぴょうなどの野菜加工品や、かに風味蒲鉾などのすり身製品の販売が低調に推移いたしました。 また、食料品価格上昇に伴う消費行動の変化やインバウンド需要の影響などにより市場環境が変化し、当社の主要取引先であるスーパーマーケットやコンビニエンスストアを中心とした米飯市場の需要は減少いたしました。 このような需要動向および主要原材料価格の高騰を背景に、2025年4月および2026年2月に売価改定を実施し、一定の増収効果があったほか、ビジネスホテルなどの新たな業態への販促活動を強化するなど販路拡大に努めたものの、国内売上高は前連結会計年度を下回る結果となりました。 一方、海外輸出売上高につきましては、アメリカではカリフォルニア州における動物福祉法(Prop.12)の発令で玉子製品の流通に一定の制約があったものの、規制対象外の州への拡販によって売上の下支えとなりました。加えて、オセアニアやシンガポール、香港などを中心に玉子製品の需要が拡大し、海外売上高は前連結会計年度を上回る結果となりました。 生産面におきましては、生産効率の向上に努めましたが、主要原材料である鶏卵価格が高値で推移したことに加え、巻寿司用具材の生産高減少影響により、製造原価率は前連結会計年度に比べ大幅に上昇しました。 また、販売費につきましては、人件費および物流コストの上昇により、前連結会計年度に比べ増加しました。 これらの結果、外部顧客への売上高は46,960百万円(前連結会計年度比0.1%減少)となり、セグメント利益(営業利益)は2,564百万円(前連結会計年度比29.8%減少)となりました。 (ヘルスフード) 販売面におきましては、通信販売においては、テレビCMを中心に積極的な広告宣伝を実施したことなどにより、「焙煎ごぼう茶 ごぼうのおかげW」をはじめとした機能性表示食品の売上が好調に推移したことで、売上高は前連結会計年度を上回る結果となりました。一方、ドラッグストアなどでの市販品では、ペットボトルタイプの「おいしい!ごぼう茶」の売上が好調に推移したことや、ごぼうを原料としたチョコレート風の菓子「GOVOCE」「GOVOCEミルク」などの発売効果もあり、売上高は前連結会計年度を上回る結果となりました。 生産面におきましては、生産高が増加したことで固定費率が低下しましたが、主要原材料であるごぼうが高値で推移した結果、製造原価率は前連結会計年度に比べ上昇しました。 販売費につきましては、増収に伴う変動費の増加に加え、戦略的な広告宣伝の実施、人件費の上昇などにより、前 連結会計年度に比べ増加しました。 これらの結果、外部顧客への売上高は4,007百万円(前連結会計年度比11.8%増加)となり、セグメント利益(営業利益)は339百万円(前連結会計年度比58.2%増加)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ71百万円増加し2,326百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは1,735百万円(前連結会計年度比49.8%減少)となりました。これは、法人税等の支払605百万円などもありましたが、税金等調整前当期純利益の計上1,597百万円や、減価償却費1,301百万円、売上債権・棚卸資産・仕入債務を合計した運転資金面での増加153百万円などが主な内容となっております。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は1,173百万円(前連結会計年度比53.6%増加)となりました。これは、生産設備の増強投資・メンテナンス投資、営業関連システムの構築などが主な内容となっております。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は518百万円(前連結会計年度比79.9%減少)となりました。これは、短期・長期借入金の借入による収入(純額)72百万円、配当金の支払額229百万円、自己株式の取得による支出185百万円、リース債務の返済による支出130百万円などが主な内容となっております。 なお、借入金の期末残高は、前連結会計年度末より72百万円増加し3,158百万円となっております。 ③生産、仕入、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度のセグメントの生産実績を製品別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前連結会計年度比(%) 業務用食品等(百万円)   22,708   96.4 玉子焼類(百万円)   16,285   102.8 味付かんぴょう・しいたけ類(百万円)   3,587   85.0 蒲鉾類(百万円)   1,637   74.0 その他(百万円)   1,198   93.8 ヘルスフード(百万円)   4,015   104.3 ごぼう茶関連製品(百万円)   4,015   104.3 合計(百万円)   26,724   97.5 (注)金額は販売価格で表示しております。 b.製品仕入実績 当連結会計年度のセグメントの仕入実績を製品別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前連結会計年度比(%) 業務用食品等(百万円)   8,076   91.9 玉子焼類(百万円)   1,302   99.1 味付かんぴょう・しいたけ類(百万円)   69   98.3 自社企画ブランド品(百万円)   5,569   90.9 その他(百万円)   1,134   89.0 ヘルスフード(百万円)   134   145.6 ごぼう茶関連製品(百万円)   134   145.6 合計(百万円)   8,210   92.4 (注)金額は仕入価格で表示しております。 c.商品仕入実績 当連結会計年度のセグメントの仕入実績を商品別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前連結会計年度比(%) 業務用食品等(百万円)   10,897   102.0 常温食品(百万円)   2,638   113.9 冷凍・冷蔵食品(百万円)   8,246   98.7 その他(百万円)   12   113.3 ヘルスフード(百万円)   10   55.5 その他(百万円)   10   55.5 合計(百万円)   10,908   101.9 (注)金額は仕入価格で表示しております。 d.受注実績 当社グループ(当社及び連結子会社)は、主に見込み生産を行っており、受注実績の重要性が乏しいため、記載を省略しております。 e.販売実績 当連結会計年度のセグメントの販売実績を製商品別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前連結会計年度比(%) 業務用食品等(百万円)   46,960   99.9 玉子焼類(百万円)   18,092   106.2 味付かんぴょう・しいたけ類(百万円)   3,433   91.9 蒲鉾類(百万円)   1,936   86.7 自社企画ブランド品(百万円)   7,213   94.1 その他(百万円)   2,845   94.8 製品計(百万円)   33,520   99.6 常温食品(百万円)   3,230   102.3 冷凍・冷蔵食品(百万円)   10,194   100.3 その他(百万円)   15   110.4 商品計(百万円)   13,440   100.8 ヘルスフード(百万円)   4,007   111.8 ごぼう茶関連製品(百万円)   3,916   111.8 その他(百万円)   90   110.3 報告セグメント計(百万円)   50,967   100.8 その他(百万円)   462   100.7 合計(百万円)   51,430   100.8 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、当該割合が100分の10に満たないため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態および経営成績の状況に関する認識および分析・検討内容 a.財政状態 (資産) 当連結会計年度末の総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ261百万円増加し27,158百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ40百万円増加し13,803百万円となりました。主な増減要因は、原材料及び貯蔵品の増加122百万円、その他に含まれる為替予約の増加119百万円、商品及び製品の減少438百万円などであります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ220百万円増加し13,354百万円となりました。これは、投資有価証券の時価評価や、退職給付に係る資産が増加したためであります。 (負債) 負債合計は、前連結会計年度末に比べ652百万円減少し8,855百万円となりました。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ737百万円減少し7,544百万円となりました。主な減少要因は、買掛金の減少144百万円、未払法人税等の減少199百万円、その他に含まれる未払金の減少191百万円などであります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べ85百万円増加し1,311百万円となりました。主な増減要因は、繰延税金負債の増加125百万円、リース債務の減少47百万円などであります。 (純資産) 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ913百万円増加し18,302百万円となりました。主な増減要因は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による増加1,111百万円、その他有価証券評価差額金の増加119百万円、為替換算調整勘定の増加68百万円、剰余金の配当による減少228百万円などであります。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ2.8ポイント上昇し67.4%となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の売上高は、業務用食品等が前年並みで推移する中、ヘルスフード分野が成長を牽引し、売上高は、51,430百万円(前連結会計年度比0.8%増加)と増収を確保いたしました。市場環境や消費動向が大きく変化する中においても、重点領域への取り組みが一定の成果につながったものと認識しております。 一方で、利益面においては、主要原材料である鶏卵価格が過去に例を見ない水準で高騰したことに加え、人件費や物流コストなど各種コスト上昇の影響を大きく受けました。売価改定など収益改善施策を進めたものの、コスト増加を十分に吸収するには至らず、営業利益は1,279百万円(前連結会計年度比34.9%減少)となりました。 経常利益につきましては、為替差益、持分法による投資利益、長期為替予約評価益などを計上しましたが、1,642百万円(前連結会計年度比26.1%減少)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産除却損の計上などにより、1,111百万円(前連結会計年度比28.3%減少)となりました。 セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (業務用食品等) 販売面におきましては、米や海苔などの価格高騰を背景とした巻寿司需要の減少や、食料品価格上昇に伴う消費行動の変化などにより、主要販売先であるスーパーマーケットやコンビニエンスストアを中心とした米飯市場の需要が減少いたしました。このような環境下、2025年4月および2026年2月に売価改定を実施したほか、ビジネスホテルなど新たな業態への販促活動を強化し、販路拡大に取り組みました。また、海外ではアメリカの規制影響への対応を進めるとともに、オセアニアやシンガポール、香港などで玉子製品の需要拡大を取り込み、海外売上高は前年を上回りました。しかしながら、国内需要減少の影響が大きく、外部顧客への売上高は減収(前連結会計年度比0.1%減少)となりました。 利益面におきましては、生産効率向上に努めたものの、主要原材料である鶏卵価格が高水準で推移したことに加え、巻寿司用具材の生産高減少による操業度低下の影響などにより、製造原価率が上昇いたしました。また、人件費や物流コストの増加も利益を圧迫し、セグメント利益(営業利益)は減益(前連結会計年度比29.8%減少)となりました。今後におきましては、2026年3月期に新設したマーケティング部を中心に、営業と開発部門の連携をさらに強化し、引き続き需要創造型の営業・開発を推進してまいります。 (ヘルスフード) 販売面におきましては、通信販売においてテレビCMを中心とした積極的な広告宣伝を展開した結果、「焙煎ごぼう茶ごぼうのおかげW」をはじめとする機能性表示食品の販売が好調に推移いたしました。また、市販品につきましても、ドラッグストアなどへの新規開拓やインストアプロモーション強化に取り組んだことにより、売上拡大につながりました。この結果、外部顧客への売上高は増収(前連結会計年度比11.8%増加)となりました。 利益面におきましては、主要原材料であるごぼう価格の高騰や、戦略的な広告宣伝投資、人件費上昇などのコスト増加要因があったものの、増収効果によりこれらを吸収し、セグメント利益(営業利益)は増益(前連結会計年度比58.2%増加)となりました。今後につきましては、環境変化や消費者ニーズに対応した新製品開発を進めるとともに、ごぼう関連製品を中心とした販路拡大と新市場開拓を推進し、持続的な成長と収益基盤の強化に取り組んでまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源および資金の流動性に係る情報 当社は、フリーキャッシュ・フローを営業活動により獲得したキャッシュ・フローと投資活動により支出したキャッシュ・フローの合計として定義しております。当社は、フリーキャッシュ・フローを借入金などの負債の返済に充当可能な資金であるとともに、戦略的投資など、事業拡大に充当可能な資金として有用な指標と考えております。前連結会計年度と当連結会計年度のフリーキャッシュ・フローは、次のとおりであります。 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   キャッシュ・フロー増減 営業活動によるキャッシュ・フロー   3,455百万円   1,735百万円   △1,719百万円 投資活動によるキャッシュ・フロー   △763   △1,173   △409 フリーキャッシュ・フロー   2,691   562   △2,129 営業活動によるキャッシュ・フローが前連結会計年度を下回ったことに加え、投資活動によるキャッシュ・フローの支出増加などにより、フリーキャッシュ・フローはプラスを維持したものの、前連結会計年度より2,129百万円減少いたしました。また、財務活動によるキャッシュ・フローは、リース債務の返済による支出130百万円、自己株式の取得による支出185百万円、配当金の支払い229百万円などがありましたが、必要な資金水準は維持しております。 また、現金及び現金同等物につきましては、厳密な目標水準は定めていませんが、事業展開に伴う資金需要への対応、および有利子負債の返済に対して必要十分な額を確保しているものと認識しております。 当社グループの資本の財源および資金の流動性につきましては、持続的な成長拡大のための積極的投資と株主への安定的な利益還元に必要な資金の確保、並びに財務基盤の安定化を目的とし、安定的な営業キャッシュ・フローの創出に努めております。 当連結会計年度末時点において、重要な資本的支出の予定はなく、運転資金および設備投資資金については、主として自己資金から充当し、必要に応じて金融機関からの借入により調達していく方針です。 ③重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りは、過去の実績や最も合理的と判断される前提に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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