本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

フジッコ

FUJICCO CO., LTD.2908 · Prime · 食料品

昆布製品・煮豆など伝統食品からヨーグルト・デザートまで手広く展開。主力「ふじっ子」シリーズで家庭用・業務用市場に強み。

概要

フジッコは、神戸市中央区に本社を置く食品メーカーである。惣菜、昆布、豆、ヨーグルト、デザートの各製品を製造・販売し、特にひじき煮や佃煮昆布、煮豆で高い市場シェアを持つ。売上高は555億円(2026年3月期)、営業利益15億円、純利益14億円。従業員数は1,194名。1990年12月に大阪証券取引所第二部に上場し、現在は東京証券取引所市場第一部に上場している。

惣菜・昆布・豆・ヨーグルトの4本柱

フジッコの事業は、惣菜製品、昆布製品、豆製品、ヨーグルト製品、デザート製品、その他製品の6区分に分かれる。中核は惣菜、昆布、豆、ヨーグルトの4分野である。惣菜製品には日配惣菜「おかず畑惣菜」や調味食品が含まれ、昆布製品は「ふじっ子煮」、塩こんぶ、とろろ昆布、だし昆布を擁する。豆製品は「おまめさん」シリーズの煮豆や大豆水煮、蒸し豆、豆菓子。ヨーグルト製品は「カスピ海ヨーグルト」や「まるごとSOYカスピ海ヨーグルト」、サプリメント「善玉菌のチカラ」がある。デザート製品は「フルーツセラピー」などのナタデココデザート。これらの製品は小売と業務用の両チャネルで販売される。2025年度の売上構成では、昆布製品とヨーグルト製品が前年比増加、惣菜製品と豆製品は減少した。

売上高555億円、営業利益率約2.7%

フジッコの連結売上高は、2013年3月期の539億円から2019年3月期の641億円まで増加したが、その後減少に転じ、2026年3月期は555億円となった。営業利益は2025年3月期の11億円から2026年3月期に15億円と回復したものの、売上高営業利益率は約2.7%である。純利益は同期間に10億円から14億円に増加。過去10年間の純利益のピークは2019年3月期の42億円だった。同社は中期経営計画で営業利益率5%以上を目標に掲げる。収益性の低さは原材料・物流費の高騰と価格競争が主因であり、特に豆製品と惣菜製品の収益改善が課題である。

国内9工場と海外3法人のグループ

フジッコの生産体制は、国内に鳴尾工場、和田山工場、東京工場、横浜工場、関東工場、浜坂工場、境港工場、北海道工場など複数の工場を持つ。かつて西宮工場があったが2011年に鳴尾工場に統合された。また、2016年にはフジコン食品とフジッコフーズを吸収合併し、子会社を統合した。海外では、タイに連結子会社FB Food Service(2017)Co., Ltd.(冷凍惣菜製造・販売)とその持株会社FUJICCO FOODS ASIA CO., LTD.を持つ。非連結子会社として、香港富吉高貿易有限公司(原料調達)とPT. FUJICCO FOODS INDONESIA(惣菜製造・販売)がある。中国にはかつて青島富吉高食品があったが2017年に譲渡した。グループ全体で国内生産と海外調達・製造を組み合わせている。

少子化とコスト高に挑む中期計画

フジッコは少子化による国内市場縮小、原材料・物流費の高騰、消費者の節約志向の強まりに直面している。同社は2025年から2027年までの中期経営計画を推進し、2028年3月期に売上高600億円台、営業利益率5%以上を目標とする。基本戦略は、昆布・豆のコア事業強化、ヨーグルトの第三の柱化、効率経営の追求、DX・人的資本・サステナビリティの経営基盤強化である。豆製品は工場稼働率向上による収益性改善、ヨーグルトは独自性の高い商品でシェア拡大を図る。また、安定配当(年間46円以上)を維持しつつ、成長投資と株主還元のバランスを取る方針を示している。

業界の中での役割は食品メーカー(惣菜・加工食品)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
555億円
営業利益
15億円
営業利益率
2.7%
純利益
14億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
惣菜製品177億円31.9%
昆布製品163億円29.4%
豆製品101億円18.2%
ヨーグルト 製品71億円12.8%
デザート 製品22億円4.0%
その他製品21億円3.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01食品製造・販売主力

惣菜製品(日配惣菜・おかず畑惣菜・調味食品)、昆布製品(ふじっ子煮・塩こんぶ・とろろ昆布・だし昆布)、豆製品(おまめさん・大豆水煮・蒸し豆・豆菓子)、ヨーグルト製品(カスピ海ヨーグルト・まるごとSOYカスピ海ヨーグルト・善玉菌のチカラ)、デザート製品(フルーツセラピー等のナタデココデザート)、その他(通販商品・機能性素材)を製造・販売。小売・業務用向けに広く展開。

主な製品・サービス3
ふじっ子煮(佃煮昆布)
甘辛く煮た佃煮風の昆布製品。家庭用・業務用として広く親しまれている。
おまめさん(煮豆)
国産大豆などを柔らかく煮た煮豆製品。
カスピ海ヨーグルト
カスピ海由来の乳酸菌を使用したヨーグルト。家庭用カップタイプなど。

製品と技術

創業以来の昆布製品「ふじっ子煮」

昆布製品はフジッコの創業以来の基盤事業である。主力の「ふじっ子煮」は甘辛く煮た佃煮昆布で、カップ入りが家庭用・業務用に広く普及。2025年度にはTVCM効果で前年実績を上回った。塩こんぶは大容量タイプが節約志向の消費者に支持され、業務用ではコンビニや飲食店に採用された。とろろ昆布「純とろ」やだし昆布もラインアップ。昆布は高収益を維持する事業と位置づけられ、産地と連携した原料保全や貯蔵技術の革新が進められている。

豆製品「おまめさん」の市場

豆製品は1977年から製造を開始し、「おまめさん」シリーズが中心。国産大豆を使用した煮豆、大豆水煮、蒸し豆、豆菓子を展開。生産は和田山工場と境港工場(旧フジッコフーズ)で行われている。主力の「おまめさん」は煮豆市場で高いシェアを誇るが、少子化による市場縮小と価格訴求競争にさらされている。同社は顧客セグメンテーションに基づく商品開発やフレイル予防の啓発を通じて需要回復を狙う。2025年度の豆製品売上は前年を下回った。

カスピ海ヨーグルトの成長

ヨーグルト製品は「カスピ海ヨーグルト」を主力とする。カスピ海由来の乳酸菌を使用したプレーンタイプが基盤で、2024年9月には「カスピ海ヨーグルト リッチモ プレーン」を新発売、若い世代に支持された。豆乳ベースの「まるごとSOYカスピ海ヨーグルト」や、サプリメント「善玉菌のチカラ」も展開。2025年度は売上高が前年を上回り、同社はヨーグルトを第三の成長柱として育成中。グローバル展開も視野に入れている。

惣菜とデザートの収益構造

惣菜製品は日配惣菜、おかず畑惣菜、調味食品からなる。包装惣菜の「おばんざい小鉢」は堅調だが、日配惣菜では既存取引先の内製化の影響を受け、中華惣菜はフーズパレットの株式譲渡(2024年8月)により売上減少。デザート製品では「フルーツセラピー」などのナタデココデザートを展開するが、2025年度は付加価値販売戦略への転換の影響で前年実績を下回った。中期計画では、惣菜とデザートの収益性修復が課題とされる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字がフジッコ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
11301極洋568億円8.2倍
22060フィード・ワン563億円8.8倍
33395サンマルクホールディングス563億円19.6倍
4409Aオリオンビール494億円10.3倍
52918わらべや日洋ホールディングス490億円9.0倍
62908フジッコ489億円32.4倍
79279ギフトホールディングス481億円33.0倍
82931ユーグレナ474億円
99305ヤマタネ468億円8.1倍
101375ユキグニファクトリー466億円15.7倍
112594キーコーヒー461億円44.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 42件

とろろ昆布から始まった1960年の創業

1960年11月、山岸八郎が神戸市東灘区で株式会社富士昆布を設立、とろろ昆布の製造販売を開始。1963年に西宮市へ本社・工場を移転。1968年、浜坂にフジコン食品を設立。1972年、和田山工場完成で塩こんぶ製造開始、同年西宮工場で佃煮昆布製造も開始。1975年、株式会社ふじっ子と合併し商号を株式会社富士昆布に変更。1976年、埼玉に関東工場を設立。1977年、煮豆製造を開始し、高級贈答品「味富士」も発売。1980年、鳴尾工場完成。この20年で、とろろ昆布一筋から佃煮、塩こんぶ、煮豆へと製品を多角化した。

上場と惣菜事業参入の1980-1990年

1985年5月、商号をフジッコ株式会社に変更。1987年、フジコン食品の発行済株式を100%取得。1988年、千葉県船橋市に東京工場完成。1989年、高級贈答品販売会社味富士を設立、同年惣菜事業部を設置し惣菜の本格製造を開始。1990年12月、大阪証券取引所市場第二部に上場。1991年、本社を神戸市中央区に移転、鳥取県境港にフジッコマルシン(後のフジッコフーズ)を設立し煮豆製造。1993年、フジッコフーズでナタデココ製造開始。この時期、惣菜事業とナタデココに進出し、製品の幅を広げた。

多角化と中国進出の1990年代

1995年、東京FFセンターを建設し研究開発機能を充実。同年、中国山東省青島市に青島富吉高食品有限公司を設立、佃煮製造を開始。1996年、横浜に創食株式会社を設立し惣菜製造。同年12月、東京証券取引所市場第二部に上場。1997年、東京・大阪両市場の第一部に指定替え。1999年、鳴尾事業部でISO9001認証取得。この間、国内の生産拠点を増やすと同時に海外生産に乗り出し、品質管理体制の整備も始めた。

品質管理と国内再編の2000年代

2001年、和田山工場・東京工場でISO14001認証取得。2002年、フジッコフーズ(境港)の工場を新築移転。2004年、創食を吸収合併し横浜工場として惣菜製造。2006年、関西物流センターを新築移転。同年、生産本部と主要子会社でISO9001をマルチサイト取得。2009年、本社FFセンターを増改築。この10年で、品質管理の国際規格取得を進めるとともに、生産拠点の統合・再編を実施した。特に2004年の創食吸収は、横浜での惣菜製造能力を強化した。

事業ポートフォリオ再構築の2010年代

2011年、西宮工場を鳴尾工場に統合。2013年、北海道工場を建設、鳴尾工場に新工場棟を建設し佃煮昆布製造を強化。2016年、フジコン食品とフジッコフーズを吸収合併。同年、香港富吉高貿易有限公司を設立し海外資材調達機能を強化。2017年、青島富吉高食品の全持分を譲渡、中国からの撤退。2019年、中華惣菜の株式会社フーズパレットを買収。2020年、高級贈答品の味富士を解散。この10年で、海外事業の整理と国内子会社の統合を進め、事業構造を大きく変えた。

中期経営計画と東南アジア展開の現在

2021年以降、売上高は減少基調で2026年3月期に555億円。営業利益は2025年3月期の11億円から2026年3月期に15億円に回復。同社は2025年から2027年までの中期経営計画を策定し、コア事業の強化とヨーグルト育成を掲げる。海外では、タイにFUJICCO FOODS ASIAを設立しFB Food Serviceを連結子会社化、東南アジアでの事業基盤を整備した。インドネシアにもPT. FUJICCO FOODS INDONESIAを持つ。経営環境の厳しさが続く中、新たな成長ドライバーを模索している。

年表42件を開く

1960年代

  • 1960年11月創業神戸市東灘区において、創業者山岸八郎が株式会社富士昆布として設立、とろろ昆布の製造及び販売を開始。
  • 1963年11月兵庫県西宮市に本社及び工場(西宮工場)を移転。
  • 1968年8月創業兵庫県美方郡浜坂町(現新温泉町)にフジコン食品株式会社(現浜坂工場)を設立。

1970年代

  • 1972年11月兵庫県朝来郡和田山町(現兵庫県朝来市)に和田山工場第一次設備完成。塩こんぶの製造を開始。
  • 1972年11月西宮工場で佃煮昆布の製造を開始。
  • 1975年9月M&A株式額面金額変更のため、株式会社ふじっ子と合併し、同時に存続会社の商号を株式会社富士昆布に変更。
  • 1976年1月創業埼玉県北埼玉郡北川辺町(現埼玉県加須市)にふじっ子食品株式会社(現関東工場)を設立し、佃煮昆布の製造を開始。
  • 1977年4月和田山工場に煮豆工場棟を建設。煮豆の製造を開始。
  • 1977年6月高級贈答品として「味富士」製品の製造及び販売を開始。

1980年代

  • 1980年12月兵庫県西宮市に鳴尾工場が完成し、佃煮昆布及びシェフオールスープの製造を開始。
  • 1985年5月商号変更商号をフジッコ株式会社に変更。
  • 1987年8月フジコン食品株式会社の発行済株式の100%を取得。
  • 1988年3月千葉県船橋市に東京工場が完成し、うどんつゆ、シェフオールスープ等の製造を開始。
  • 1989年4月創業高級贈答品販売会社、味富士株式会社を設立。
  • 1989年8月惣菜事業部を設置し、惣菜の本格的製造を開始。

1990年代

  • 1990年12月上場大阪証券取引所市場第二部に上場。
  • 1991年3月神戸市中央区に本社を移転。
  • 1991年3月創業鳥取県境港市において、フジッコマルシン株式会社(フジッコフーズ株式会社に商号変更、現境港工場)を設立。煮豆の製造を開始。
  • 1993年9月フジッコフーズ株式会社にて、ナタデココの製造を開始。
  • 1995年3月東京都文京区に東京FFセンターを建設、販売拠点及び研究開発機能情報受発信機能を充実。
  • 1995年5月創業中国山東省青島市において、青島富吉高食品有限公司を設立。佃煮製造を開始。
  • 1996年4月創業横浜市緑区において、創食株式会社を設立。惣菜の製造を開始。
  • 1996年12月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1997年9月東京証券取引所、大阪証券取引所市場第一部に指定替。
  • 1999年11月鳴尾生産事業部において、ISO9001を認証取得。

2000年代

  • 2001年9月和田山工場、東京工場において、ISO14001を認証取得。
  • 2002年5月鳥取県境港市竹内団地にフジッコフーズ株式会社の工場を新築移転。
  • 2002年8月フジコン食品株式会社において、ISO14001を認証取得。
  • 2004年2月M&A創食株式会社を吸収合併し、横浜工場として惣菜の製造を開始。
  • 2006年9月神戸市東灘区に関西物流センター(現関西ロジスティクスセンター)を新築移転。
  • 2006年9月生産本部(7工場含む)及びフジッコフーズ株式会社、フジッコワイナリー株式会社、フジコン食品株式会社において、ISO9001認証をマルチサイトで取得。
  • 2009年4月本社FFセンター(本館、東館、北館)増改築。

2010年代

  • 2011年4月M&A西宮工場を鳴尾工場に統合。
  • 2013年2月北海道千歳市において、北海道工場を建設。
  • 2013年2月鳴尾工場に新工場棟(第4期棟)を建設。佃煮昆布の製造を強化。
  • 2014年12月フジッコフーズ株式会社において、FSSC22000を認証取得。
  • 2016年4月M&Aフジコン食品株式会社及びフジッコフーズ株式会社を吸収合併。
  • 2016年11月香港において、香港富吉高貿易有限公司(現非連結子会社)設立。海外資材調達機能を強化。
  • 2017年6月青島富吉高食品有限公司の全出資持分を譲渡。
  • 2017年10月和田山工場に新工場棟を建設。塩こんぶの製造を強化。
  • 2019年8月M&A中華惣菜製造・販売会社、株式会社フーズパレットを買収。

2020年代

  • 2020年9月味富士株式会社解散(2020年12月清算結了)。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2028年3月期まで600億円台
  • 連結営業利益率2028年3月期まで5%以上
  • 当期純利益率2028年3月期まで3%台
  • PBR2028年3月期まで1.0倍
  • ROE2028年3月期まで3%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コアビジネスの事業強化と領域拡大

    昆布・豆・ヨーグルトの開発強化。自社技術を生かした周辺商品開発、既存品リフレッシュによる価値向上、周辺新領域の開発。昆布は高収益維持と持続的成長、豆はリソース集中でV字拡大と収益回復、ヨーグルトは第三の柱を目指し独自商品でファン拡大とグローバル展開。

  2. 02

    圧倒的な競争優位性の確保

    お客様満足度向上(購入ロイヤルティ・購入率・リピート率の最適化)、DXによるニーズ把握、アジャイル開発体制。イノベーションでは新エビデンス研究と研究開発投資効率追求。原料調達力強化では資材BCP、グローバル調達と産地深耕、新原料開拓。

  3. 03

    効率経営の追求

    事業ポートフォリオ再構築で成長スピードと稼ぐ力を回復。昆布は高収益維持、豆は再成長で稼ぐ力の復元、ヨーグルトは成長加速、おかずは収益性修復、通販・素材・海外は膠着状態から脱却し、各事業課題の早期解決に取り組む。

  4. 04

    経営基盤の強化

    社会価値と経済価値の両立によるサステナブル成長、健全経営と内部留保充実、最適資本配賦と株主還元。DX推進、人的資本経営(組織人事、DE&I、働きがい改革)、サステナビリティ(3つの非財務資本エンゲージメント)、資本政策(安定配当、営業CF最大化、成長投資・M&A)。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,194人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は581万円で、9期前と比べて+1.8%平均年齢は42.3歳、平均勤続年数は18.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,015
2018年3月1,066
2019年3月57139.915.41,099
2020年3月56339.715.31,176
2021年3月56740.115.71,206
2022年3月54040.917.21,187
2023年3月53842.218.21,150
2024年3月55442.918.91,127
2025年3月58742.518.31,14696
2026年3月58142.318.31,194126

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率86.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
鳴尾工場 — 兵庫県西宮市6,705百万円
関東工場 — 埼玉県加須市5,641百万円
東京工場 — 千葉県船橋市3,787百万円
和田山工場 — 兵庫県朝来市3,683百万円
本社 — 神戸市中央区3,539百万円
東京FFセンター(東京都文京区)他16所3,100百万円
北海道工場 — 北海道千歳市2,712百万円
関西ロジスティクスセンター — 神戸市東灘区1,661百万円
あかつきハイツ(千葉市花見川区)他3所1,616百万円
境港工場 — 鳥取県境港市1,554百万円
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    FUJICCO FOODS ASIA CO., LTD. (注)3
    タイ国
    議決権49.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    海外農業・貿易投資環境調査分析事業(フードバリューチェーン構築推進事業(ロシア連邦))
    農林水産省 · 2019-05-09
    1,967万円
  • 補助金
    海外農業・貿易投資環境調査分析事業
    農林水産省 · 2020-05-11
    1,805万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は555億円営業利益15億円前期と比べると減収増益で、売上が-2.8%、利益が+36.4%。

売上高
-2.8%
555億円
営業利益
+36.4%
15億円
純利益
+40.0%
14億円
営業利益率
2.7%
前期比 +0.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高570億円555億円
営業利益15億円15億円
純利益12億円14億円
1株あたり配当¥46¥46

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は138億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+1.5%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1253
2024年1Q13621.52
2024年2Q13953.64
2024年3Q153106.58
2024年4Q129−3
2025年2Q28131.14
2025年4Q29082.86
2026年2Q27751.88
2026年4Q278103.66
2027年1Q13842.94

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は539億円から555億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は2.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
北海道千歳市において、北海道工場を建設。
2013年3月5394023
2014年3月5634425
2015年3月5694630
フジコン食品株式会社及びフジッコフーズ株式会社を吸収合併。
2016年3月5875439
和田山工場に新工場棟を建設。塩こんぶの製造を強化。
2017年3月6095738
2018年3月6295740
中華惣菜製造・販売会社、株式会社フーズパレットを買収。
2019年3月6415542
2020年3月6624831
2021年3月6424734
2022年3月5513521
2023年3月5391614
2024年3月5571911
2025年3月57111161.910
2026年3月55515192.714

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高555億円のうち、営業利益として残るのは15億円2.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は14億円、売上の2.5%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.5%397億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金25.8%143億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.7%15億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.4pt
2.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.7pt
2.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.2pt
2.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが17億円、投資CFが−38億円で、差し引きのフリーCFは−21億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は92億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月40−29611130
2014年3月42−21−321148
2015年3月72−35−2337162
2016年3月46−17−5529136
2017年3月57−21−1536156
2018年3月45−62−11−17129
2019年3月60−26−1134152
2020年3月54−44−1610146
2021年3月61−56−125139
2022年3月51−33−2918128
2023年3月33−2−2731133
2024年3月28−34−13−6113
2025年3月45−28−1317117
2026年3月17−38−3−2192

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は801億円。このうち返さなくてよい自己資本が697億円で、自己資本比率は86.9%(業種中央値56.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月69654415278.2
2014年3月68655712981.2
2015年3月71758613181.7
2016年3月69658111583.5
2017年3月73460912582.9
2018年3月78365013382.9
2019年3月80066913183.6
2020年3月81168412784.3
2021年3月85270914383.2
2022年3月80169610586.9
2023年3月78968510486.9
2024年3月80569011585.8
2025年3月79468610886.4
2026年3月80169710486.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
102億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
625億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
15億円
在庫として抱えている分
負債合計
104億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率123社中4位あたり、逆に低いのは売上成長率123社中115位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.1%/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.7%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
86.9%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.8%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.8%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,627で、1年前と比べて+1.5%過去52週の値幅のなかでは74%の位置にある。

¥1,627+0.2%1ヶ月+6.1%1年+1.5%時価総額489億円
過去52週の値幅
安値¥1,455高値¥1,687

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)32.4倍
PER (会社予想)37.4倍
PBR0.67倍
配当利回り2.83%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/17は1,560円と小幅続伸し、25日線(1,520円)を+2.6%上回る。週足では52週高値1,687円から-7.5%の水準だが、高値圏でのもみ合い。7月に入って出来高は50,000〜70,000株と安定しており、25日線・75日線とも上向きで緩やかな上昇トレンド継続中。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PER31.1倍は業界平均27.9倍をやや上回る。PBR0.64倍と低いが、ROE2.1%と収益性が低く、PBR低さは正当化される。配当利回り2.97%は平均1.94%を上回るが、配当性向92%で余裕がなく、増益は限定的。割高とまでは言えないが、やや割高。

指標この会社業種平均
PER (実績)32.4倍28.6倍
PER (予想)37.4倍
PBR0.67倍1.63倍
ROE2.1%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

成熟した食品市場で、低成長ながら安定需要がある。強気派は、高い市場シェアと配当利回り(約3%)を評価。弱気派は、営業利益率の低さ(2.7%)や原材料高、人口減少による市場縮小リスクを懸念。

プラスに働く材料7
  • 安定した需要基盤

    ひじき煮・惣菜でトップシェア、日常的に消費される。

  • 高配当利回り

    配当利回り約3%と、インカムゲインを期待できる。

  • 財務健全性

    PBR0.64倍と割安で、自己資本比率も高い。

  • 営業利益36%増で利益回復2026/3影響

    FY26営業利益15億円(FY25比+36%)

  • 営業利益率2.7%へ改善2026/3影響

    前期1.93%から0.77pt改善

  • PBR0.64倍で解散価値割安継続影響

    1株純資産約2440円に対し株価1560円

  • 配当利回り3%でインカム支持継続影響

    年間配当46.3円、利回り2.97%

マイナスに働く材料7
  • 低収益性

    営業利益率2.7%と薄利。値上げも難しい。

  • 原材料高リスク

    ひじきや昆布など原材料価格上昇が利益を圧迫。

  • 市場縮小

    人口減少で国内食品市場が縮小傾向。

  • 売上高555億円、前期比3%減2026/3影響

    FY26売上高はFY25比16億円減

  • PER31倍と割高継続影響

    同業平均PER15倍の2倍超、割高感

  • ROE2.1%と極低収益性継続影響

    PBR0.64倍の要因、収益改善見込めず

  • 株価1年で1%上昇と低迷継続影響

    年初来パフォーマンス低迷、需給悪化

次の決算で確かめる点
営業利益率
低水準からの改善が成長の鍵。
売上高成長率
市場縮小下でのシェア維持・拡大の指標。
原材料コスト
ひじき・昆布などの調達価格動向。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり46で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.83%。

年間配当
¥46
1株あたり
配当利回り
2.83%
いまの株価に対して
配当性向
92.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3513.8
2018年3月362.927.1
2019年3月385.624.6
2020年3月405.336.3
2021年3月400.033.8
2022年3月4512.563.4
2023年3月462.289.2
2024年3月460.0124.6
2025年3月460.0133.4
2026年3月460.092.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥46

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ42,603人。区分でいちばん多いのは個人・その他46.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.7%を占め、残る51.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他44.938.340.640.443.546.3
事業法人24.928.428.127.628.528.0
金融機関23.124.123.022.921.520.7
自己株式14.12.75.05.05.05.0
外国法人6.68.37.58.25.54.5
証券会社0.50.80.80.90.90.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01有限会社ミニマル興産20.61
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.69
03株式会社エフ・エス・ケー3.40
04株式会社三菱UFJ銀行2.98
05住友生命保険相互会社2.84
06日本生命保険相互会社1.83
07株式会社三井住友銀行1.64
08フジッコ従業員持株会1.23
09加藤産業株式会社1.07
10JP MORGAN CHASE BANK 385781 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.99

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−30%、1株純資産は14期で+44%。直近期のROEは2.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月721,6994.315.448.8
2014年3月771,7444.516.243.9
2015年3月941,8345.320.635.3
2016年3月1301,9456.718.027.5
2017年3月1272,0366.420.013.8
2018年3月1352,1706.417.827.1
2019年3月1402,2356.415.424.6
2020年3月1042,2834.618.836.3
2021年3月1142,3674.917.233.8
2022年3月712,3893.027.263.4
2023年3月492,4072.037.889.2
2024年3月392,4251.649.2124.6
2025年3月332,4101.447.8133.4
2026年3月502,4452.131.692.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額169百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
福井正一代表取締役 社長執行役員 経営全般・経営企画担当637,216,000
石田吉隆取締役 専務執行役員 営業・通信販売・海外 担当657,000
荒田和幸取締役 常務執行役員 開発・生産・デリカ担当627,000
寺嶋浩美取締役 常務執行役員 人財・デジタル・品質保証 担当613,000
小瀬昉社外取締役792,000
池田純子社外取締役75
倉谷光彦取締役(常勤監査等委員)612,000
上谷佳宏社外取締役(監査等委員)71
中山聡社外取締役(監査等委員)64
美藤直人58

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)411211228
社外取締役4404010
取締役(社内)1171717

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容960字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当グループは、当社、連結子会社及び非連結子会社により構成され、惣菜製品、昆布製品、豆製品、ヨーグルト製品、デザート製品、その他製品の製造・販売を主な事業としております。 各分類の主な内容及び当グループの事業に係わる位置づけは次のとおりであります。 惣菜製品……………   主要な製品は、日配惣菜・おかず畑惣菜・調味食品であります。 日配惣菜・おかず畑惣菜・調味食品は当社が製造・販売しております。一部の原料は、非連結子会社の香港富吉高貿易有限公司から当社が仕入れております。連結子会社のFB Food Service(2017)Co., Ltd.はタイ国で冷凍惣菜の製造・販売を行っております。非連結子会社のPT. FUJICCO FOODS INDONESIAはインドネシア向けの製造・販売を担っております。 昆布製品……………   主要な製品は、ふじっ子煮(佃煮昆布)・ふじっ子(塩こんぶ)・純とろ(とろろ昆布)・だし昆布であります。 当社が製造・販売しております。 豆製品………………   主要な製品は、おまめさん(煮豆)・大豆水煮・蒸し豆・豆菓子であります。 当社が製造・販売しております。 ヨーグルト製品……   主要な製品は、カスピ海ヨーグルト・まるごとSOYカスピ海ヨーグルト・善玉菌のチカラ(サプリメント)であります。 当社が製造・販売しております。 デザート製品………   主要な製品は、フルーツセラピー等のナタデココデザートであります。 当社が製造・販売しております。 その他製品…………   主要な製品は、通販商品、機能性素材であります。 当社が製造・販売しております。 以上の事項を事業の系統図によって示すと次のとおりであります。 主な関係会社は次のとおりであります。 連結子会社 FB Food Service(2017)Co., Ltd.   業務用食品製造・卸売 FUJICCO FOODS ASIA CO., LTD.   持株会社としてFB Food Service(2017)Co., Ltd.の株式保有及び経営管理 非連結子会社 香港富吉高貿易有限公司   各種農水産原料の調達 PT. FUJICCO FOODS INDONESIA   惣菜等の製造・販売
経営方針・対処すべき課題2,464字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当グループは、企業理念「フジッコの心」において私たちの目指す姿を「自然の恵みに感謝し 美味しさを革新しつづけ 全ての人々を元気で幸せにする 健康創造企業を目指します」としており、全社一丸となってその実現に取り組んでまいります。また、企業理念の下で成長戦略と効率経営の両輪を力強く推進し、企業価値の更なる向上に注力してまいります。 (2)経営環境 当グループは、食品業界における惣菜製品、昆布製品、豆製品、ヨーグルト製品、デザート製品、その他製品の製造・販売を主な事業としております。 食品業界は、生活必需品のため景気変動の影響を受けにくい特性がありますが、少子化に伴う人口減少により国内市場は量的に縮小傾向にあり、競争環境は厳しさを増しております。また、原材料や物流費等の高騰については先行き不透明な状況が続いております。 調達・生産面では、原料や物流コストの上昇に対し一層の合理化・効率化が求められております。 開発面では、多様化する消費者ニーズや新しいトレンドへの対応が求められております。 流通面では、コンビニエンスストアやインターネットアプリを利用した宅配サービスの伸長等、消費者の流通チャネルの選択が多様化しており、従来のスーパーマーケット主体の販路に固執することなく、成長チャネルを深耕していくことが必要と考えております。 人事面では、人財の流動性が高まる環境の中、自発的かつ創造的な提案が活発に生まれてくる組織風土の醸成と人財育成により、働きがいやエンゲージメントの高い状態をつくることが求められております。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当グループにおきましては、『フジッコ2030』ビジョン実現に向けた持続可能な成長基盤を形成する位置づけとして「2025-2027中期経営計画」を推進し、2028年3月期の連結売上高600億円台、連結営業利益率5%以上、当期純利益率3%台、PBR1.0倍、ROE3%の達成を目指してまいります。 「2025-2027中期経営計画」の基本戦略のポイントは以下のとおりであります。 ① コアビジネスの事業強化と領域拡大 昆布・豆・ヨーグルトを中心とした開発強化に取り組みます。 ・自社技術の強みを生かした周辺商品開発 ・既存品リフレッシュによる商品価値向上 ・周辺新領域の開発 1)昆布 高収益の維持と持続的成長へ ・産地と連携した昆布資源の保全 ・原料貯蔵技術の革新による品質向上 ・価値販売による適正利益確保 2)豆 リソースを集中させてV字拡大と収益回復を実現 ・顧客セグメンテーション毎の商品開発 ・工場稼働率を高めて収益性改善 ・大豆でフレイル予防啓発 3)ヨーグルト 持続的成長ドライバーを担い、第三の柱を目指す ・独自性の高い商品でファンを増やしシェア向上 ・新商品の検討・開発 ・グローバル展開による事業拡大 ② 圧倒的な競争優位性の確保 3つの競争力を高め、ブランド価値の強靭化を図ります。 1)お客様満足度向上(商品力) ・ブランド価値指標に、購入ロイヤルティ・購入率・リピート率を置き、3つの最適バランスと向上を追求 ・DXを駆使したお客様ニーズの把握 ・アジャイル開発を可能とする新しい連携体制 2)イノベーション ・新しいエビデンス基礎研究からの事業強化 ・研究開発投資効率の追求 3)原料調達力強化 ・“資材BCP”に取り組み、良質・安価・安定の資材調達を実現 ・グローバル調達と産地深耕を両立 ・新原料開拓・開発により事業をサポート ③ 効率経営の追求 事業ポートフォリオの再構築を通じて成長スピードと稼ぐ力を取り戻すことが急がれます。昆布は高収益を維持し、豆は再成長からの稼ぐ力の復元、ヨーグルトは成長を加速、おかずは収益性の修復、通販・素材・海外は膠着状態から脱し、それぞれの事業課題の早期解決に取り組んでまいります。 ④ 経営基盤の強化 社会価値と経済価値を両立したサステナブル成長とともに、健全経営と内部留保の充実に努め、最適資本配賦バランスを保ちながら株主の皆様へ利益還元を実現します。 1)DX推進 ・商品開発スピードアップのための支援 ・品群収支管理会計の高度化 ・デジタルビジネス変革基盤の整備(風土醸成・環境構築・人財育成) 2)人的資本経営 ・組織人事 ・DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン) ・働きがい改革 3)サステナビリティ ・社会と会社のサステナビリティの同時実現 ・3つの非財務資本エンゲージメント(お客様・パートナーシップ・自然環境) 4)資本政策 ・株主還元充実:安定配当(年間配当金46円以上) ・財務体質強化:営業キャッシュ・フローの最大化 財務レバレッジ ・成長投資 :持続的成長に繋がる研究開発投資及び設備投資 M&Aの実行 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 このような状況下、当グループにおきましては、中期経営計画2年目にあたり、初年度の成果及び課題を踏まえて基本方針の見直しを行い、引き続き、定量目標の達成に向けて邁進しております。 コアビジネスである昆布と豆においては、お客様一人ひとりのニーズに応える商品開発や品質・価値の改善を一層強化するとともに、お客様の声を起点とした売場提案を通じて、需要回復と顧客基盤の再構築に取り組んでまいります。また、今回基本方針に加えたように将来の成長に向けて、ヨーグルトは第三の柱へ育成するため、ブランド力強化や商品改良を軸とした成長戦略を推進するとともに、海外については事業基盤の整備を進め、自立成長フェーズへの移行を図ってまいります。
事業等のリスク3,672字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、以下の記載内容及び将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当グループが判断したものであります。 リスク項目   リスクの説明   リスク対策 食品の安全性の 問題   食品業界におきましては、消費者の品質に対する要求は一段と高まってきております。社会全般にわたる一般的な品質問題等が発生した場合、又は当グループ固有の品質問題と直接関係がない場合であっても、風評などにより当グループの経営成績に影響を及ぼすリスクがあります。   当社では、品質保証部を中心として「ポジティブリスト制」の対応とともに、残留農薬検査システム、遺伝子組み換え検査システム、製品履歴を管理する「フジッコトレースシステム」を早くから運用してまいりました。また、「安心・安全操業」を第一に製品事故の撲滅を目的とした「事故防止委員会」の設置など新・品質保証体制の強化に努めております。 有事の際には、危機管理委員会を開催し、「製品回収マニュアル」等に基づき、対応方針等について決定の上、ホームページ上に適宜情報開示を行います。 自然災害   当グループは、大規模な自然災害の発生により、生産一時休止、物流網の混乱等が生じて商品供給が滞り、業績や財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。   大規模な災害発生の際には、直ちに対策本部を設置し、従業員の安否確認、生産・供給体制の整備を速やかに行います。また、当グループで災害発生による損害が発生した場合、いち早く事業を復旧するため、適宜、事業継続計画(BCP)に基づく訓練の実施、計画そのものの見直しを行っております。 原材料の調達及び 価格の変動   当グループの取扱製品の主原料である昆布、豆は、主に北海道等国内産のものを使用しておりますが、産地の天候等により生産量及び価格が変動し、当グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当グループは、原材料の一部を海外から調達しており、中長期的な為替変動は、当グループの業績に影響を及ぼすリスクがあります。   主原料である昆布、豆は、在庫の備蓄により価格変動リスクを可能な限り抑えております。また、原料産地の複数確保、主産地との協働取り組み、将来を見据えた新たな原料開発等を進めております。為替変動リスクについては、為替予約を行う商社の活用や長期契約による購入価格の安定化に取り組み、リスク緩和に努めております。 製品や原材料等の配送   当グループは、全国の販売先にチルド便や常温便を使って製品を配送しており、また、原材料等の調達においても常温便やチルド便等を使用しております。これらの配送は、異常気象や交通事故等の要因による遅延や未着等のリスクがあります。また、ドライバー不足等に起因する物流コストのさらなる上昇が予想されます。   当グループでは、これらのリスクに対応するため、一定の製品在庫を保有し、また、最適な配送ルートを探索するように努めております。物流費の高騰に対しては、物流ロジスティクスに関するSCM部が中心となって、積載効率の向上、共同配送、物流DX等の取り組みを進めております。 保有有価証券の 価格変動   当グループは、売買を目的とした有価証券は保有しておりませんが、取引関係の維持・強化を目的として主要取引先の株式を所有しております。 これらの有価証券のうち、市場価格のあるものについては、全て時価にて評価されており、著しい価格変動等があれば、当グループの業績や財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。   保有有価証券については、取締役会において個別銘柄の継続保有の適否の検証を行っており、段階的に保有する銘柄数及び株式数の縮減を進めております。 法的規制などの影響   当グループは、事業活動を展開する上で様々な法的規制を受けております。 しかしながら、法的規制を遵守できない場合の事業活動の制限に加え、諸外国における輸出入規制をはじめ、法的規制の新たな強化などによる事業活動の制限の可能性があり、当グループの業績や財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。   様々な法的規制について、各主管部門と法務や知財の担当部署が連携し、関連諸法規の遵守に万全の体制で臨んでおります。また、コンプライアンス委員会を設置し、日常の教育・研修の体系化に加え、コンプライアンスにかかる本部・事業別取り組み状況、不正行為等を共有の上、不正の兆候を確認し、重大な不正を未然に防止する機能を強化しております。 リスク項目   リスクの説明   リスク対策 情報漏洩・システム管理に関するリスク   災害によってソフトウェアや機器が被災した場合のシステム作動不能や内部情報の消失、想定を超えた技術による不正アクセスや予測不能のコンピュータウイルス感染などによって、システム障害や情報漏洩、改ざんなどの被害を受ける可能性があります。このような事態が発生した場合、当グループの業績・財政状態や社会的信用に影響を及ぼすリスクがあります。   当グループは、販売促進キャンペーン、通信販売等により多数の個人情報をコンピュータにより管理しております。これらの重要な情報の紛失、誤用、改ざん、システム上のトラブルなど、万一の場合に備えて適切な保守・保全の対策を講じております。また、システムダウンについては、コンピュータウイルス感染対策としてウイルスソフトの定期更新、ウイルスメール教育テストの実施、サーバー故障対策としてクラウド化による代替サーバーの設置、定期的なバックアップを講じております。 特定の販売チャネルへの依存   当グループの主要な販売チャネルはスーパーであります。直近の多様な流通チャネルの出現により、新興チャネルの台頭が進んだ場合、当グループの業績に影響を及ぼすリスクがあります。   当グループは、コンビニエンスストア、ドラッグストア、通信販売、業務用食材等の販売チャネルの拡大に取り組み、販売チャネルの分散化に注力しております。 また、人口減の進行による国内市場の縮小が予想され、海外市場の開拓を推進しております。 人手不足   当グループは、親会社における8つの工場と、生産機能を持つ2つの子会社で製品を製造しております。年々、工場作業員の確保に苦慮しており、人手不足からの時給単価の上昇に起因する人件費負担の増加が当グループの業績に影響を及ぼすリスクがあります。   当グループでは、従来、人が行っていた作業を機械に置き換える生産ラインの省人化を進めております。これまでは比較的単純な工程の省人化が中心でしたが、AIやロボットの技術革新により、複雑な作業も機械化できるようになりつつあり、今後はとくに人手がかかっている日配惣菜の計量ライン等でのロボット化を進めてまいります。 人権リスク   原材料の調達から製品の製造、販売に至るまで、多くの人が関与しており、従業員や取引先等に対する人権の尊重が損なわれるようなことがあれば、企業としての社会的責任を果たせず、お客様をはじめとするステークホルダーからの信頼を失うリスクがあります。   当グループでは、従業員への人権の尊重、公正・適正な処遇をさらに推進するため、「フジッコグループ人権方針」を制定・開示し、「人権マネジメント推進委員会」を発足して人権デュー・デリジェンスを進めております。また、取引先との公正・適正な取引を継続するため、「フジッコグループ調達方針」並びに「フジッコグループサプライヤーガイドライン」を定め遵守しております。 新型ウイルス等の感染症の拡大   当グループは、新型ウイルス等の感染拡大により、生産一時停止、物流網の混乱等が生じて商品供給が滞り、業績や財政状態に影響を及ぼすリスクがあります。   平時より一人ひとりの基本的感染対策を行っております。発症までの期間が長い感染症の拡大や治療方法が確立されていない新型ウイルスが発生した場合には、直ちに対策本部を設置し、従業員の健康状態の確認とともに、従業員の安全を配慮した生産・供給体制の整備を速やかに行います。 気候変動の影響   地球温暖化に伴う気候変動が生態系や自然環境に影響を与え、社会にも多大な影響を及ぼしつつあります。当社商品の主原料は昆布や豆をはじめとする農水産物であり、生産地で気候変動の影響による不作が生じた場合、販売機会損失等のリスクがあります。   当社は、計画的な購買や複数企業からの購買によって原材料等の安定的な調達に努めております。また、気候変動におけるリスクの特定、評価、対応等についてはリスクマネジメント委員会で検討しております。
経営成績の分析 (MD&A)7,754字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」といいます。)の状況は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により、緩やかな回復基調で推移することが期待されました。一方で、物価動向や米国の通商政策を背景とした海外経済の不確実性が景気を下押しする要因となり、先行き不透明な状況が続きました。 食品業界におきましては、物価高騰の影響により消費者の節約志向が高い水準で推移しており、厳しい経営環境となりました。 このような環境の中、当グループにおきましては、「2025-2027中期経営計画」の初年度として、コアビジネスである、昆布、豆の深耕に加え、ヨーグルトを第三の成長の柱とすべく新商品を開発し育成に注力しました。 販売面では、昆布製品、ヨーグルト製品が前年実績を上回ったものの、惣菜製品、デザート製品、豆製品が前年実績を下回り、売上高は555億34百万円(前期比2.7%減)となりました。 利益面では、費用対効果の高い広告宣伝投資への絞り込みと、経費コントロールの強化により収益性の改善を図った結果、営業利益は14億66百万円(前期比29.7%増)、経常利益は19億円(前期比22.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は、株式会社フーズパレット(以下、「フーズパレット」といいます。)の株式譲渡による関係会社株式評価損の損金算入に伴い法人税等が減少し、14億28百万円(前期比50.1%増)となりました。 (製品分類別の売上高の状況) 惣菜製品は、前年実績を下回りました。中華惣菜は、8月のフーズパレットの株式譲渡に伴う売上高の減少により前年実績を下回りました。日配惣菜は、新規取引先の開拓が進みましたが、既存の取引先における内製化の影響を受け、前年実績を下回りました。包装惣菜は、主力の「おばんざい小鉢」が堅調に推移し前年実績を上回ったものの、「朝のたべるスープ」や袋タイプの「おかず畑」が低調に推移したことから前年実績を下回りました。 昆布製品は、前年実績を上回りました。主力であるカップ佃煮「ふじっ子煮」は、価格改定の影響により一時的に販売が落ち込んだものの、6月以降は回復傾向となり、9月から10月に実施したTVCMの効果も相まって、前年実績を上回りました。塩こんぶは、消費者の節約志向の中で、お得感のある大容量タイプが販売を大きく伸ばしたことや、業務用商品が2月からコンビニや飲食店でメニュー採用されたことで、前年実績を大きく上回りました。 豆製品は、食卓の登場頻度を高めることを狙ったTVCMを5月から6月にかけて放映したほか、12月の年末商戦では新商品「おまめさん 新味かため炊き丹波黒黒豆」を投入し需要喚起に努めましたが、市場縮小の影響を受け前年実績を下回りました。水煮・蒸し豆は、価格で判断されやすい市場環境の影響を受け、前年実績を下回りました。 ヨーグルト製品は、前年実績を上回りました。主力の「カスピ海ヨーグルト プレーン」及び「まるごとSOYカスピ海ヨーグルト」が好調に推移し、前年実績を上回りました。また、9月に新発売した「カスピ海ヨーグルト リッチモ プレーン」は、発売以降、既存のヨーグルト製品と比べて若い世代を中心とした支持を獲得し、売上高の増加に寄与しました。 デザート製品は、前年実績を下回りました。「フルーツセラピー」は、これまで販売数を伸ばすことを重視してきましたが、今年度においては付加価値販売の戦略に方針転換して取り組みました。 (財政状態の分析) 当グループは、事業ポートフォリオの再構築を推進する中で、タイ国への進出を決め、持株会社としてFUJICCO FOODS ASIA CO., LTD.を設立し、現地で海藻類や業務用惣菜を製造・販売するFB Food Service (2017) Co., Ltd.の株式を取得しました。なお、両社は連結子会社となりますが、当連結会計年度においては、貸借対照表のみ連結しております。 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ6億59百万円増加し、800億89百万円となりました。 流動資産は、前連結会計年度末に比べ17億83百万円増加し、363億26百万円となりました。これは主に、ポートフォリオの再編に伴う現金及び預金の出入りや、長期預金の満期が1年以内になったことによる現金及び預金への振替及び棚卸資産の増加等があったことによるものであります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べ11億24百万円減少し、437億62百万円となりました。これは主に、保有する投資有価証券の時価評価が増加した一方で、固定資産の減価償却の進行、フーズパレットの株式譲渡に伴う固定資産の減少、並びに長期預金の流動区分への振替等によるものであります。 流動負債は、前連結会計年度末に比べ50百万円減少し、87億48百万円となりました。これは主に、未払法人税等の減少によるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末と比べ3億80百万円減少し、16億53百万円となりました。これは主に、退職給付信託の設定に伴う退職給付に係る負債の減少によるものであります。 純資産は、前連結会計年度末に比べ10億89百万円増加し、696億86百万円となりました。これは主に、利益剰余金の配当があった一方で、親会社株主に帰属する当期純利益及びその他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。 これらの結果、自己資本比率は、前連結会計年度末の86.4%から86.9%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ24億43百万円減少し、92億49百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益17億2百万円、減価償却費35億12百万円の計上がある一方で、棚卸資産の増加24億17百万円、退職給付に係る負債の減少5億30百万円、法人税等の支払5億34百万円等があり、16億50百万円の収入(前連結会計年度は44億85百万円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、主に有形固定資産の取得27億7百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得8億69百万円等により、38億11百万円の支出(前連結会計年度は28億19百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入10億円がある一方で、配当金の支払13億13百万円等があり、2億83百万円の支出(前連結会計年度は13億13百万円の支出)となりました。 なお、上記の長期借入れによる収入は、株式譲渡したフーズパレットによるものであり、当連結会計年度の連結財務諸表には、長期借入金は残存しておりません。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績は次のとおりであります。 分類   金額(百万円)   前期比(%) 惣菜製品   17,688   92.5 昆布製品   16,288   100.3 豆製品   10,115   95.9 ヨーグルト製品   7,003   105.5 デザート製品   2,158   80.0 その他製品   1,843   82.9 合計   55,098   95.9 (注)上記金額は、販売価格により表示しております。 b.受注実績 当グループは、市場動向の予測に基づく見込生産を行っており、受注生産は行っておりません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。 分類   金額(百万円)   前期比(%) 惣菜製品   17,655   92.6 昆布製品   16,348   102.7 豆製品   10,146   96.8 ヨーグルト製品   7,081   104.8 デザート製品   2,166   79.8 その他製品   2,135   99.9 合計   55,534   97.3 (注)主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ㈱日本アクセス   8,231   14.4   7,891   14.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度におきましては、コア事業である昆布製品、豆製品及びヨーグルト製品の強化に取り組みました。 当グループの2025年度末(2026年3月31日)の財政状態につきまして、以下のとおり分析しております。 総資産は、前連結会計年度末に比べ6億59百万円増加し、800億89百万円となりました。これは主に、有形固定資産の減損処理や減価償却が進んだことによる減少があった一方で、ポートフォリオの再編に伴う現金及び預金の出入りや棚卸資産の増加等による流動資産が増加したことによるものと分析しております。 負債合計は、前連結会計年度末に比べ4億30百万円減少し、104億2百万円となりました。これは主に、退職給付信託の設定に伴う退職給付に係る負債の減少によるものであります。 純資産は、前連結会計年度末に比べ10億89百万円増加し、696億86百万円となりました。これは主に、利益剰余金の配当があった一方で、親会社株主に帰属する当期純利益及びその他有価証券評価差額金が増加したことによるものであります。 当グループの経営成績につきまして、2025年度の達成状況は以下のとおり分析しております。 指標   2025年度 (期初計画)   2025年度 (修正計画)   2025年度 (実績)   2025年度 (期初計画差)   2025年度 (修正計画差) 売上高   58,500百万円   56,600百万円   55,534百万円   △2,965百万円 (94.9%)   △1,065百万円 (98.1%) 営業利益   1,650百万円   1,650百万円   1,466百万円   △183百万円 (88.9%)   △183百万円 (88.9%) 経常利益   1,900百万円   1,900百万円   1,900百万円   0百万円 (100.0%)   0百万円 (100.0%) 親会社株主に帰属する 当期純利益   1,350百万円   1,350百万円   1,428百万円   78百万円 (105.8%)   78百万円 (105.8%) 当グループは、2025年度におきまして経営効率の向上を目的とした事業ポートフォリオの再編を実施し、中華惣菜を販売する子会社であったフーズパレットの全株式を譲渡しております。これに伴い、同社が連結対象から外れることによる影響を踏まえ、2025年10月に業績予想の修正を行っております。 販売面では、昆布製品は計画を上回ったものの、その他の製品群は計画に届かず、売上高は修正計画に対して10億65百万円の減少(前期比1.9%減)となりました。 利益面では、広告宣伝費をはじめとする各種コストの削減を進めたものの、全体での売上高の未達が影響し、営業利益は修正計画に対して1億83百万円の減少(計画比11.1%減)となりました。経常利益は概ね修正計画どおりに推移し、親会社株主に帰属する当期純利益は修正計画に対して78百万円の増加(計画比5.8%増)となりました。 当グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、原材料や物流費等の高騰、人口減少による市場縮小や労働力不足等があります。原材料や物流費等の高騰は、収束の見込みが立っておらず、厳しい経営の舵取りを強いられていますが、製品の付加価値向上と生産性改善の取り組みを推進し、企業活動を継続してまいります。人口減少につきましては、新たな需要を創造し、世代を超えて当グループの製品をご愛顧いただけるように取り組んでまいります。2026年度は、コア事業である昆布製品、豆製品及びヨーグルト製品の強化に加え、国内市場の縮小を見据え、海外における事業基盤の整備も進めてまいります。労働力不足につきましては、DXによる業務効率化を図るとともに、AI・ロボットを活用した生産技術を実現し、抜本的な生産性向上に取り組んでまいります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローとして16億50百万円の収入(前連結会計年度は44億85百万円の収入)があり、本業で稼いできた現金及び預金を手元資金として、ヨーグルトの強化のため、「カスピ海ヨーグルト リッチモ プレーン」の生産設備に係る投資や、将来の生産性向上を見据えて関東工場に隣接する工場用地の購入を行いました。投資活動によるキャッシュ・フローは、このような投資がある一方で、投資有価証券の売却等による収入があり、38億11百万円の支出(前連結会計年度は28億19百万円の支出)となりました。また、財務活動によるキャッシュ・フローとして、2億83百万円の支出(前連結会計年度は13億13百万円の支出)がありました。 当グループの資本の財源及び資金の流動性に係る情報は次のとおりであります。 当グループは、従来から製品売上等の営業活動により多くのキャッシュ・フローを得ており、自己資金と高い水準の自己資本比率をもって直近の設備投資等には自己資金を充当してまいりました。 2025年4月より「2025-2027中期経営計画」がスタートし、2026年度からは、基本方針に「従業者の力を結集させ、昆布と豆のお客様満足度を高めるとともに、第三の柱としてヨーグルトの成長を加速させる」を掲げ直し、4つの基本戦略の実行に邁進しております。今後の投資計画については、基本戦略「コアビジネスの事業強化と領域拡大」・「圧倒的な競争優位性の確保」・「効率経営の追求」・「経営基盤の強化」に基づき進める方針でありますが、これらの投資資金については直接金融又は間接金融の多様な手段の中から当社にとって有利な手段を選択し、資金調達を検討してまいります。 「営業活動によるキャッシュ・フロー」の最大化を基本としつつ、必要に応じて財務活動による資金調達を活用し、資本効率を意識した資金活用を進めてまいります。また、投資計画の妥当性を勘案し、資金の使用時期及び金額については慎重に判断してまいります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって必要となる会計上の見積りは、合理的な基準に基づき行っております。当グループでは、特に以下の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定が重要であると考えております。 a.未払販売奨励金に係る見積り 販売奨励金については、支払率が期中を通じて概ね一定のもの、一定期間の販売実績に応じて支払率が変動するもの等、いくつかの形態が存在し、販売から一定期間後に支払額が確定する点に特徴があります。特に取引の都度支払額を交渉する形態については発生の都度、取引条件が異なるため、発生時期や条件が多種多様です。このため、3月分の販売奨励金については、2月までの実際請求額に基づく販売奨励金比率を基礎として3月に発生した増減理由等を加味して見積計上しており、実際の確定額は見積りと異なる可能性があります。 b.事業用資産の減損に係る見積り 当グループは、事業用資産の減損に係る回収可能性の評価にあたり、各工場を基礎としてグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループについては回収可能価額を見積り、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損し、減損損失として計上しております。 回収可能価額は、使用価値又は正味売却価額により測定し、いずれか大きい方の金額としております。使用価値は営業活動から生じる将来キャッシュ・フローをもとに見積っております。土地の正味売却価額は、路線価又は固定資産税評価額に一定の調整を行う方法等により見積っております。ただし、投資期間を通じた長期的な見積りとなるため、社会環境や事業環境等の変化により回収可能性を著しく低下させる変化が見込まれた場合には、減損損失の計上が必要となる場合があります。 c.その他有価証券の減損に係る見積り 当グループは、取引関係の維持・強化のために取引先の株式を保有しております。これらの株式には、価格変動性の高い上場株式と、市場価格のない非上場株式が含まれております。上場株式は、期末日における時価が帳簿価額の50%以上下落した場合、または、2年間連続して30%以上下落した場合には減損処理を行っております。非上場株式については、非上場会社の決算書を基に株式の評価額を見積り、今後の回復可能性を判断して減損処理を行っております。 d.繰延税金資産に係る見積り 繰延税金資産の帳簿価額は毎期見直し、将来において繰延税金資産の全部又は一部が回収できるだけの十分な課税所得を獲得できない可能性が高い部分については、帳簿価額を減額しております。 将来の課税所得は、事業計画やその時点で入手可能な経済的要因等をもとに仮定しております。ただし、一時差異が解消されるまでの長期的な見積りとなるため、事業環境等に変化が見られた場合には、見積りが実際の結果と異なる可能性があります。 e.退職給付債務に係る見積り 退職給付債務は、数理計算上の仮定に基づいて算出しております。この仮定には、割引率、長期期待運用収益率、予想昇給率、退職率等が含まれております。当グループは、使用した数理計算上の仮定は妥当なものと判断しておりますが、将来の不確実性を伴う仮定となるため、景気変動による予想昇給率の変化等、仮定自体の変更により退職給付債務の計上額に影響を与える可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。