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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

オリエンタル白石

Oriental Shiraishi Corporation1786 · Prime · 建設業

プレストレストコンクリート技術で橋梁・防災構造物を支えるスペシャリスト。鋼構造物・港湾工事も展開。

概要

オリエンタル白石は、東証プライムに上場する中堅ゼネコンである。プレストレストコンクリート(PC)技術とニューマチックケーソン工法を二本柱に、橋梁・トンネル・ダムなどの大規模インフラ工事を主力とする。連結従業員1166名、2024年3月期の売上高674億円、2026年3月期には688億円に達した。公共事業を主たる市場とし、防災・減災や国土強靱化需要を背景に安定した収益基盤を有する。

三本柱の事業セグメント

当社グループの報告セグメントは「建設事業」「鋼構造物事業」「港湾事業」及び「その他」に区分される。建設事業が売上の大部分を占め、2026年3月期のセグメント売上高は568億28百万円(全体の82.5%)に達した。鋼構造物事業は子会社日本橋梁が担い、78億61百万円。港湾事業は山木工業が39億35百万円。その他には太陽光発電や不動産賃貸、ホームページ制作などが含まれ、2億41百万円。グループ全体の受注高は843億20百万円と前年比29.6%増加し、受注残高は1,166億85百万円と過去最高水準にある。

PC技術とニューマチックケーソンという二つの核

建設事業の根幹を成すのが、プレストレストコンクリート(PC)技術とニューマチックケーソン工法である。PC技術は、高強度鋼材(PC鋼材)でコンクリートに圧縮力を与え、引張強度を向上させるもの。橋梁上部工、ロックシェッドなどの防災設備、タンク、建築、舗装、既存構造物補強に利用される。ニューマチックケーソン工法は、圧縮空気で地下水の浸入を防ぎながら鉄筋コンクリート函を沈設する基礎工法で、橋梁基礎や地下鉄駅、調整池、シールドトンネル立坑などに用いられる。同社はこれらの技術で国内トップクラスのシェアを持つ。

グループ連結と子会社の役割

グループは10社で構成され、各社が専門分野を分担する。建設事業はオリエンタル白石本体に加え、株式会社タイコー技建、榮開発、デンカリノテックが担当。鋼構造物事業は日本橋梁株式会社、港湾事業は山木工業株式会社が担う。2025年には榮開発とデンカリノテックを連結子会社化し、PC工事から鋼橋、港湾工事まで一貫施工体制を強化した。これにより、受注能力と施工範囲が拡大し、大型工事への対応力が高まっている。

業界の中での役割は建設会社(PC橋梁・防災・鋼構造物)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
689億円
営業利益
53億円
営業利益率
7.7%
純利益
34億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01建設事業(PC・ケーソン等)主力

プレストレストコンクリート(PC)技術を核に、橋梁上部工、ロックシェッド等の防災設備、タンク、建築、舗装、既存構造物補強等の建設工事及びPC部材の製造販売を行う。また、ニューマチックケーソン工法による橋梁基礎、地下構造物の構築、補修補強工事、耐震補強建築、土木工事請負、建設機械賃貸、コンクリート構造物の調査診断等も手掛ける。

主な製品・サービス2
プレストレストコンクリート(PC)構造物
高強度鋼材でコンクリートに圧縮力を与え、引張強度を向上させた構造物。橋梁、防災設備等に利用。
ニューマチックケーソン
圧縮空気で地下水を防ぎながら躯体を沈設する基礎工法。橋梁基礎や地下構造物に使用。

02鋼構造物事業準主力

橋梁等の鋼構造物の設計、製作、架設及び補修補強工事を行う。子会社日本橋梁が担当。

主な製品・サービス1
鋼橋
鋼材で製作された橋梁。設計から製作、架設まで一貫対応。

03港湾事業準主力

港湾、土木、建築工事を行う。子会社山木工業が担当。

04その他(再生エネルギー・不動産等)副次

太陽光発電による売電事業、不動産賃貸事業、インターネットによるホームページ企画制作運営等。

製品と技術

PC構造物-橋梁と防災設備への応用

PC構造物は同社の主力製品である。橋梁上部工に加え、落石から道路を守るロックシェッド、タンク、建築物、舗装、既存構造物の補強など多岐にわたる。特にPC橋梁では国内トップクラスのシェアを持ち、高強度鋼材(PC鋼材)を緊張・定着させることでコンクリートに圧縮力を与え、長大スパン化や軽量化を実現。耐久性が高く、維持管理コストの低減にも寄与する。

ニューマチックケーソン工法-基礎と地下構造物の要

ニューマチックケーソン工法は、地上で構築した鉄筋コンクリート函の下部に圧縮空気を送り込み、地下水の浸入を防ぎながら掘削・沈設を進める工法である。橋梁基礎、下水ポンプ場、地下調整池、シールドトンネルの立坑、地下鉄・道路トンネルの本体構造物として幅広く活用される。同社はこの工法のパイオニアであり、長年の施工実績に基づく高度なノウハウを持つ。近年は耐震補強工事にも応用範囲を拡大している。

鋼橋と防災関連製品

鋼構造物事業は子会社日本橋梁が担当し、鋼橋の設計・製作・架設及び補修補強工事を一貫して行う。鋼橋はPC橋と並ぶ橋梁形式であり、長大橋や鉄道橋などで採用される。また、防災関連製品として、落石防護のロックシェッド、耐震補強建築、コンクリート構造物の調査診断事業も展開。既存インフラの維持管理需要の高まりを受け、補修補強工事の受注も増加している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

建設業のなかでの位置

PC工法橋梁で国内首位級の優位

プレストレストコンクリート(PC)橋梁工事で国内トップシェアを誇る。競合のショーボンドホールディングスも橋梁補修で強みを持つが、新設ではオリエンタル白石がリード。ウエストホールディングスは地盤改良主体で異なる。25/3期は営業利益率8.36%と安定した収益力を維持。公共投資依存だが、橋梁の老朽化更新需要により底堅い。

強み

  • 国内新設PC橋梁市場で約3割のシェアを有し、技術力で差別化。
  • 営業利益率8%超と建設業平均を上回り、安定した利益を計上。
  • 主要顧客は国土交通省など官公庁で、定期的な発注が期待できる。
  • 長大橋や耐震補強など高度なPC工法の開発実績を持つ。

課題

  • 景気対策や予算削減の影響を直接受け、受注変動リスクがある。
  • 建設技能労働者の不足が進行し、工事の遅延やコスト増を招く。
  • 新設橋梁需要は長期的に減少傾向にあり、補修シフトが必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

土木・海洋・専門工事の時価総額近傍。太字がオリエンタル白石

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15288アジアパイルホールディングス578億円7.6倍
21898世紀東急工業558億円11.7倍
36289技研製作所517億円27.4倍
46718アイホン503億円18.9倍
51929日特建設499億円12.0倍
61786オリエンタル白石489億円13.5倍
72325NJS473億円14.4倍
81930北陸電気工事464億円11.1倍
91813不動テトラ460億円9.5倍
103431宮地エンジニアリンググループ440億円12.9倍
119740セントラル警備保障414億円15.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(土木・海洋・専門工事)に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

1933年創業の白石と1952年創業のオリエンタル建設

当社の源流は2社にさかのぼる。1933年に株式会社白石が創業され、ニューマチックケーソン工法のパイオニアとして橋梁基礎や地下構造物を手掛けた。一方、1952年にはオリエンタル建設株式会社が設立され、プレストレストコンクリート(PC)技術の普及に貢献した。両社は高度経済成長期のインフラ整備で存在感を高め、それぞれの技術分野で国内有数の企業へと成長した。

2007年の合併によるオリエンタル白石の誕生

2007年、オリエンタル建設と白石が合併し、オリエンタル白石株式会社が発足した。合併によりPC技術とケーソン技術が一体化し、橋梁上部工から基礎工事までの一貫施工が可能となった。以来、公共工事を中心に受注を拡大し、2026年時点で合併から19年を迎える。合併後の体制強化により、大規模プロジェクトへの参画機会が増加した。

堅調な業績と受注残の積み上げ

2017年3月期の売上高は434億円であったが、その後防災・減災投資の拡大を追い風に成長を続け、2024年3月期には674億円に達した。2025年3月期は646億円と一時減少したが、2026年3月期には688億66百万円と過去最高を更新。同期の営業利益は53億34百万円、親会社株主帰属純利益は33億81百万円。受注残高も1,166億85百万円と過去最高となり、今後の収益基盤を固めている。

品質問題と安全管理の再構築

2025年度(2026年3月期)、阪神なんば線淀川橋梁改築工事において連結子会社が製作した橋梁で要求品質を満たさない製品が発見され、再製作・再架設を余儀なくされた。同社は元請けとしての管理責任を重く受け止め、特別損失を計上。2026年5月に公表した新中期経営計画では、最優先事項として「安全文化の醸成」を掲げ、連結子会社のガバナンス強化と品質管理体制の徹底を進めている。

新中期経営計画と事業拡大への道

2026年5月、2026年度から2028年度の3カ年中期経営計画を策定。2030年像を「人財と技術の多様性を活かし、社会インフラ整備の様々な需要に応える企業集団」と定め、スローガンに「変革の完遂と領域を超える挑戦」を掲げた。2029年3月期の目標は売上高750億円、営業利益40億円。M&Aによる事業領域拡大や、品質管理の強化を通じて、収益力と社会的信頼の回復を目指す。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は2つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで750億円
  • 営業利益2027年3月期まで40億円
  • 経常利益2027年3月期まで45億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2027年3月期まで27.5億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    安全文化の醸成とガバナンス強化

    子会社の品質問題および中国自動車道の事故を受け、最優先事項として安全文化の醸成を掲げ、連結子会社のガバナンスを強化する。事故の教訓を風化させず安全管理体制を再構築し、工事の確実な完遂と社会的信頼の回復を図る。

  2. 02

    中期経営計画「変革の完遂と領域を超える挑戦」

    2026年度から2028年度の3カ年で、2030年像「人財と技術の多様性を活かし、社会インフラ整備の様々な需要に応える企業集団」の実現を目指す。PC技術とニューマチックケーソン技術を活かし、国内の防災・減災や高速道路更新、海外のインフラ需要に対応する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で1,166人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は890万円で、5期前と比べて0.4%平均年齢は45.3歳、平均勤続年数は18.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年3月89346.520.3821
2022年3月84546.019.8952
2023年3月89046.419.9953
2024年3月93746.720.0976
2025年3月83044.719.31,145472
2026年3月89045.318.71,166455

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率62.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)51.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
つくば機材センター 他2センター — 茨城県つくば市 他3,417百万円
建設事業
滋賀工場 — 滋賀県犬上郡甲良町2,225百万円
建設事業
福岡工場 — 福岡県三井郡大刀洗町788百万円
建設事業
関東工場 — 栃木県真岡市587百万円
建設事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社タイコー技建
    茨城県つくば市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本橋梁株式会社
    大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    山木工業株式会社
    福島県いわき市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社クリエイティブ・ラボ
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社榮開発
    岩手県北上市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社デンカリノテック
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権51.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    脱炭素化・エネルギー転換に資する我が国技術の国際実証事業実証要件適合性等調査生ごみからのエネルギー回収を実現するための高効率メタン発酵実証研究(ウズベキスタン)
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2024-12-18
    977万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は689億円営業利益53億円前期と比べると増収減益で、売上が+6.7%、利益が-1.9%。

売上高
+6.7%
689億円
営業利益
-1.9%
53億円
純利益
-8.1%
34億円
営業利益率
7.7%
前期比 -0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高750億円689億円
営業利益40億円53億円
純利益28億円34億円
1株あたり配当¥14.5¥14.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は152億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−2.6%、営業利益は−63.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q18411
2024年1Q156117.18
2024年2Q151138.69
2024年3Q1862714.518
2024年4Q18111
2025年2Q3304012.127
2025年4Q316144.410
2026年2Q3613710.226
2026年4Q328164.98
2027年1Q15242.64

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年3月期からの10期で、売上は434億円から689億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は7.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2017年3月4342828
2018年3月4463523
2019年3月4514130
2020年3月4803826
2021年3月5525238
2022年3月6075538
2023年3月6155439
2024年3月6746646
2025年3月64654568.437
2026年3月68953557.734

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高689億円のうち、営業利益として残るのは53億円7.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は34億円、売上の4.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金82.0%565億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.3%71億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.7%53億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+0.4pt
7.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.5pt
4.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.4pt
6.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年3月期は営業CFが−1億円、投資CFが−29億円で、差し引きのフリーCFは−30億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は154億円で、売上の2.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年3月27−13−1014114
2020年3月−27−125106
2021年3月−20−3024−5080
2022年3月87−19−2168133
2023年3月41−12−2329139
2024年3月53−102043202
2025年3月78−52−2926199
2026年3月−1−29−15−30154

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年3月期の総資産は828億円。このうち返さなくてよい自己資本が532億円で、自己資本比率は64.2%(業種中央値55.5%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年3月37521516057.2
2018年3月38922916058.9
2019年3月42826016860.8
2020年3月44827617261.7
2021年3月55830825055.3
2022年3月61039022064.0
2023年3月66841625262.3
2024年3月72950022968.5
2025年3月76851325566.8
2026年3月82853229664.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
156億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
457億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
296億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
75
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

建設業 140社との比較

同じ建設業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り140社中39位あたり、逆に低いのはROE140社中118位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.5%/中央値 10.9%
P25 7.9%P75 14.3%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.7%/中央値 7.3%
P25 5.1%P75 9.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.2%/中央値 55.5%
P25 43.8%P75 66.2%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.7%/中央値 4.8%
P25 -1.9%P75 12.7%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.1%/中央値 3.5%
P25 2.7%P75 4.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥352で、1年前と比べて-11.8%過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。

¥352-1.7%1ヶ月-4.6%1年-11.8%時価総額489億円
過去52週の値幅
安値¥310高値¥440

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.5倍
PER (会社予想)16.5倍
PBR0.86倍
配当利回り4.12%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月に370円台まで上昇したが、8月7日に384円をつけた後、急落。翌週は345円まで下落し、その後355円で推移。25日線(361円)を下回るも、75日線(347円)は上回る。52週高値440円から約19%下、安値310円からは約15%上で、レンジ内の動き。8月19日は出来高117万株と増加し、揉み合い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 73/100)

PERは13.57倍と同業界平均の13.53倍とほぼ同水準だが、予想PERは16.6倍とやや上昇見込み。PBRは0.87倍で同業界の1.5倍を大きく下回り、割安感が強い。配当利回りは4.08%と同業界平均の3.45%を上回る。ROEは6.5%と改善余地はあるが、利益は減少傾向にある。割安指標が優勢で、配当も魅力的だが、収益の伸び悩みが懸念材料。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.5倍14.4倍
PER (予想)16.5倍
PBR0.86倍1.55倍
ROE6.5%11.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、インフラ老朽化対策の需要と受注競争の激化。強気派は、老朽化した橋梁・トンネルの補修需要が高く、技術力を活かした案件獲得が期待できるとみる。また、防災関連投資の増加も追い風。一方、弱気派は、競争激化による受注価格の低下や人件費・資材費の高騰が利益を圧迫する懸念を指摘。また、売上高が減少傾向(2024/3期674億→2025/3期646億)にある点を弱材料とする。

プラスに働く材料6
  • インフラ老朽化

    橋梁・トンネルの補修需要が高く、技術力で受注拡大へ。

  • 技術力

    PC橋梁で国内トップクラスの実績。

  • 防災需要

    防災・減災投資の増加で公共工事が堅調。

  • 売上高が646億円→689億円へ反発通年影響

    売上高は前期比+43億円、+6.7%

  • 配当利回り4.08%と安定配当継続影響

    配当利回り4.08%

  • 外国人所有比率25.14%と高いガバナンス継続影響

    外国法人等所有比率25.14%

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    大手ゼネコンとの競合で受注価格が下落しがち。

  • 売上減少

    2025年3月期の売上高が前期比減。

  • コスト高

    資材・人件費高騰が利益率を圧迫。

  • 営業利益率が8.36%から7.69%へ低下通年影響

    営業利益は54億→53億、売上高は増加も利益率悪化

  • 純利益が46億→34億と3期連続減益通年影響

    純利益は37億→34億、前期比8.1%減

  • 予想PER16.6倍と実績13.57倍から悪化決算発表後影響

    実績PER13.57倍、予想PER16.6倍

  • 株価が1年で13.8%下落し悪循環継続影響

    1年変化率-13.8%

次の決算で確かめる点
受注高
工事の先行指標で将来の売上高を示す。
完成工事高
当期の売上高に直結する指標。
営業利益率
競争環境下での収益力を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり14.5で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.12%。

年間配当
¥14.5
1株あたり
配当利回り
4.12%
いまの株価に対して
配当性向
51.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2023年3月1443.3
2024年3月157.440.8
2025年3月150.050.0
2026年3月150.051.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥14.5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ24,199人。区分でいちばん多いのは個人・その他26.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.0%を占め、残る53.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他41.840.430.730.926.3
外国法人23.925.024.022.025.1
事業法人100.05.47.920.322.624.8
金融機関26.423.822.422.922.1
自己株式4.63.44.36.2
証券会社2.52.92.61.61.6
外国人個人0.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01伊藤忠商事株式会社17.98
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)11.61
03GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)7.01
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.60
05HSBC-FUND SERVICES HSBC - 006 MF EFM(常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.95
06MLI FOR SEGREGATED PB CLIENT(常任代理人 BOFA証券株式会社)1.58
07JPMSPLC CLIENT ASSETS SK JPY(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.54
08オリエンタル白石社員持株会1.53
09BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.40
10MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.37

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-08-26
    伊藤忠商事株式会社
    新規の大量保有報告
    21.41%
    +1.14pt
  • 2026-08-12
    伊藤忠商事株式会社
    新規の大量保有報告
    20.27%
    +1.06pt
  • 2026-07-21
    伊藤忠商事株式会社
    新規の大量保有報告
    19.21%
    +1.06pt
  • 2026-07-06
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.28%
  • 2026-06-19
    伊藤忠商事株式会社
    新規の大量保有報告
    18.15%
    +1.08pt
  • 2026-06-19
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -1.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で−96%、1株純資産は10期で−91%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2017年3月6154,68813.535.4
2018年3月5005,00110.331.3
2019年3月6645,68012.234.7
2020年3月5746,0379.838.1
2021年3月8226,73412.9
2022年3月3233610.87.344.9
2023年3月343589.79.743.3
2024年3月3637710.111.340.8
2025年3月283917.412.950.0
2026年3月264136.514.251.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額136百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
照井満代表取締役 社長6327,786
大野達也取締役6786,265
正司明夫取締役 専務執行役員 技術本部長 情報システム担当 技術本部業革推進部長 技術本部イノベーション・ディビジョン長6349,274
橋本幸彦取締役 常務執行役員 管理本部長 法務コンプライアンス担当 経営企画担当6444,551
水野敏昭取締役 常務執行役員 営業本部長 建築担当6517,401
加藤英明取締役73
酢谷裕子取締役44
森永博之取締役73
磯和春美取締役63
長澤明取締役 監査等委員(常勤)6412,832
小島公彦取締役 監査等委員54
千葉直人取締役 監査等委員48

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5511510107715
取締役(社内)429297
取締役(社内)216168
社外取締役214147

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,023字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社を合わせ10社により構成されております。 当連結会計年度において、当社グループが営んでいる事業の内容は下記のとおりであります。 セグメントの名称   事業内容   主要な会社 建設事業   ・プレストレストコンクリートの建設工事及び製造販売・ニューマチックケーソン、補修補強等の建設工事・耐震補強建築工事の設計 施工、建設工事用資材の販売・土木工事請負、建設機械の賃貸(オペレーター付)・コンクリート構造物の調査・診断、技術指導   オリエンタル白石株式会社株式会社タイコー技建株式会社榮開発株式会社デンカリノテック 鋼構造物事業   ・橋梁等の鋼構造物の設計、製作、架設・補修補強等工事   日本橋梁株式会社 港湾事業   ・港湾、土木、建築工事   山木工業株式会社 その他   ・太陽光発電による売電事業・不動産賃貸事業・インターネットによるホームページの企画、制作及び運営   オリエンタル白石株式会社株式会社クリエイティブ・ラボ (用語説明) ・プレストレストコンクリート PC鋼材と呼ばれる高強度の鋼材を引っ張って(この作業を緊張といいます。)張力を与えた後にコンクリートと固定することで引っ張られていたPC鋼材が元に戻ろうとしてコンクリートに圧縮力を与えることで、コンクリート部材の強度・耐久性を向上させる技術です。この技術により、コンクリートの最大の弱点(圧縮には強いが引張には弱い。)を克服することができます。 コンクリートの橋梁上部、落石から道路を守るロックシェッド等の防災設備、タンク、建築、舗装、既存構造物の補強など幅広い分野に利用されています。 ・ニューマチックケーソン ニューマチックケーソン工法(Pneumatic caisson method)のpneumaticは空気のcaissonは函(はこ)を意味します。日本では「潜函」工法とも呼ばれています。 地上で鉄筋コンクリート製の函(躯体)を構築し、躯体下部に作業室を設け、ここに地下水圧に見合った圧縮空気を送り込むことで地下水の浸入を防ぎます。 作業室内で地山を掘削・排土して、躯体を沈下させることで、橋梁や建造物の基礎として、また、下水ポンプ場、地下調整池、シールドトンネルの立坑、地下鉄や道路トンネルの本体構造物として幅広く活用されています。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,534字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「人と技術を活かし、常に社会から必要とされる集団を目指す。」の経営理念のもと、公共事業を中心とした社会基盤の整備と維持管理にかかわる事業活動を通じ、社会の発展に貢献できるよう努めております。そして、社会から支持され、信頼される企業となることによって業績の向上を図り、企業価値を高めていくことを経営の基本方針としております。 (2) 経営環境及び会社の対処すべき課題 建設市場におきましては、国内では防災・減災、国土強靱化に資する公共投資や、高速道路の大規模更新・修繕工事等の需要が引き続き堅調に推移するものと見込まれます。また、海外市場においても、経済成長に伴うインフラ整備需要や、日本の技術力を活かしたプロジェクトの拡大が期待されております。 一方で、米国の金融政策や政治動向、地政学リスクを背景とした経済安全保障への関心の高まりが、資機材の供給網(サプライチェーン)やエネルギー価格に及ぼす影響を注視する必要があります。これら国際情勢に起因するコスト変動や、国内の断続的な物価上昇、労働力不足など、経営環境の不透明感は依然として高い状況にあると認識しております。また、2026年3月17日に公表いたしました「当社子会社の施工工事における特別損失の計上および通期業績予想の修正に関するお知らせ」のとおり、阪神なんば線淀川橋梁改築工事の内橋梁製作工事淀川左岸工区に関し、連結子会社が製作を担当した部分で要求品質を満足しない製品が発見されたことから、橋梁の再製作・再架設を行うこととなりました。当社グループは、当該工事を受注した元請けとしての管理責任を重く受け止めており、当該再製作・再架設の確実な完工のために、徹底した品質管理体制を構築し、取組を進めております。 このような環境の下、昨年の中国自動車道の事故発生も踏まえ、当社グループは、2026年5月14日に公表いたしました新中期経営計画において、最優先事項のひとつとして「安全文化の醸成」を掲げるとともに、連結子会社のガバナンス強化を推進してまいります。事故の教訓を風化させることなく安全管理体制の再構築に努めるとともに、工事の確実な完遂にグループを挙げて取り組み、社会的信頼の回復に向けた経営基盤の再整備に尽力してまいります。 以上踏まえた結果、次期(2027年3月期)の連結業績につきましては、売上高750億円、営業利益40億円、経常利益45億円、親会社株主に帰属する当期純利益27.5億円となる見通しです。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、1952年創立のオリエンタル建設株式会社と1933年創業の株式会社白石が合併し、2026年で19年を迎えます。これまで「人と技術を活かし、常に社会から必要とされる集団を目指す」という経営理念のもと、プレストレストコンクリート(PC)技術とニューマチックケーソン技術のトップランナーとして、インフラ整備に貢献してまいりました。 当社グループの2030年像である「人財と技術の多様性を活かし、社会インフラ整備の様々な需要に応え、挑戦と前進を続ける企業集団」の実現に向けたアプローチとして、「変革の完遂と領域を超える挑戦」をスローガンとした2026年度から2028年度の3カ年の中期経営計画を策定、推進しております。 なお、中期経営計画の主な内容は、以下のとおりであります。 <中期経営計画の基本方針> <中期経営計画における経営指標(2029年3月期)>
事業等のリスク2,447字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。当社グループでは、これらのリスクの発生を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。 当社グループは、年1回のリスク管理委員会を開催し、各事業部門において事業年度におけるリスクを把握しリスク低減に関する施策を討議するとともに、その有効性の評価と施策結果の確認を行い、その結果を受け翌事業年度のリスク低減へ反映させるサイクルを行っております。また、リスク管理委員会における経過、結果は取締役会に報告しております。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループの主要な事業は、建設事業であり、その事業サイクルは受注・施工・売上・回収の流れとなっております。リスクの区分としては、このサイクルに直接的に該当する(特に重要なリスク)と関連する(重要なリスク)に区分されます。 (特に重要なリスク) ① 市場リスク 当社グループの事業は、その大半が国・地方自治体及び高速道路会社からの公共事業に依存しております。これらの発注状況については情報収集に努めておりますが、予想を超える公共事業の削減が行われた場合には、目指すべき受注の確保ができず、売上の減少により業績に影響を与える可能性があります。受注への対応のため、本社において営業戦略会議を毎週開催し、これらの発注状況の共有、各支店の受注活動状況の確認、注力事業分野の指示等の受注量確保のための戦略会議を行っております。 ② 資材価格・労務費上昇リスク 請負金額に反映することが困難になる水準で資材価格・労務費が高騰した場合には、工事原価の上昇による利益減少により業績に影響を与える可能性があります。資材価格・労務費については、入札時において見積徴収等を行い価格の動向を確認するとともに施工中における資材価格の高騰について発注者と情報を共有することにより請負金額へ反映されるよう協議を行っております。 ③ 資材調達(サプライチェーン)に関するリスク 地政学的リスクの顕在化やサプライチェーンの混乱等により、主要な建設資材や設備機器等の調達に遅延または困難が生じた場合、工期の延長やそれに伴う追加費用の発生、さらには発注者からの信用失墜等により、当社グループの業績及び事業展開に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ④ 事故などの安全上のリスク 事業に関して大規模な事故が発生した場合は、多大な損害が発生する可能性があります。当社グループでは、安全を最優先として、事故防止に努めておりますが、万一事故が発生した場合は、社会的信用の失墜、各発注者からの指名停止措置等の行政処分、損害賠償等により、受注機会の喪失、利益の減少、資金負担の増加等の事業に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 品質管理に関するリスク 当社グループの製品の製作及び施工につきましては、品質管理に細心の注意をはらい万全を期しておりますが、万一、重大な契約不適合責任や製造物責任による損害賠償が発生した場合、修復に多大な費用負担、施工遅延の発生や信用力の低下による受注機会の減少等により業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 取引先の信用リスク 当社グループは、民間からの請負工事を行っており、与信管理、情報収集、債権管理等の対応を取っておりますが、工事代金受領前に取引先が信用不安に陥った場合、貸倒損失の計上による利益の減少、資金回収不能による資金繰りの悪化等により業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (重要なリスク) ① 金利上昇による業績変動リスク 資金調達については、当社を中心としたグループ内資金運用を基本に財務体質の維持・強化に努めており、金融機関からの借入期間の検討等により金利負担の低減に努めておりますが、現行金利が予想以上に高騰した場合には、調達資金コストの上昇が当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 法的規制に関するリスク 事業を営むにあたり建設業法等の法的規制を受けております。法令遵守の意識徹底は対処すべき課題の最優先課題と位置づけておりコンプライアンス教育による意識の徹底に努めておりますが、万一法令違反があった場合には、行政処分や刑事処分、訴訟による損害賠償等が発生し、受注機会の減少、資金負担の増加等により業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 訴訟等のリスク 事業等に関連して訴訟、紛争、その他法的手続きに関わる判決、和解、決定等により、信用力の低下による受注機会の減少や資金負担の増加等の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 情報セキュリティリスク 当社グループは、施工物件に関する情報、経営・技術・知的財産に関する情報、個人情報等様々な情報を取り扱っております。情報セキュリティ規程を定め従業員教育を行うとともに、サイバーセキュリティ対策として、働き方の多様化を踏まえたエンドポイントセキュリティの強化やマネージメント・セキュリティ・サービスを導入しておりますが、これらの情報が外部からの攻撃や従業員の過失等により漏洩または消失等した場合は、信用の毀損、損害賠償や復旧費用等の発生により業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 気候変動に関するリスク TCFDの枠組みに則り、気候変動に関するリスクは移行リスクと物理的リスクに区分して特定しております。 移行リスクにおいては、CO2削減に伴うエネルギー、材料、資機材等の価格高騰、施主や顧客によるCO2削減要求に対する制約、事業に関する法規則の厳格化が挙げられます。また物理的リスクは気象、環境変化による現場作業不能や災害、労働者の健康被害が挙げられます。
経営成績の分析 (MD&A)11,262字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要及び経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 当社は、2025年2月26日に株式会社榮開発の株式を取得し、同社を連結子会社としております。また、2025年1月31日にGCJG35株式会社(同日付で商号を株式会社菊政へ変更)の株式を取得し、同社を連結子会社としております。これらの企業結合については、前連結会計年度において暫定的な会計処理を行っておりましたが、企業結合日における識別可能資産及び負債の時価を算定し、当連結会計年度に取得原価の配分額を見直し、暫定的な会計処理を確定しております。 このため、経営成績及び財政状態に関する比較分析における前連結会計年度末の金額について、暫定的な会計処理の確定による見直し後の金額を用いております。 さらに、2025年4月1日に株式会社デンカリノテックの株式を取得し、同社を連結子会社としております。当該企業結合については、暫定的な会計処理を行っておりましたが、企業結合日における識別可能資産及び負債の時価を算定し、当連結会計年度に取得原価の配分額を見直し、暫定的な会計処理を確定しております。 文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 (1) 経営成績の状況 受注高、売上高及び受注残高の状況 区 分   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   増 減 金 額 (百万円)   金 額 (百万円)   金 額 (百万円)   増減率(%) 受注高   65,085   84,320   19,234   29.6 売上高   64,553   68,866   4,312   6.7 受注残高   101,232   116,685   15,453   15.3 (注) 1 受注高の当連結会計年度の建設事業の数値には、当連結会計年度に連結子会社となりました株式会社デンカリノテックの2025年3月末時点における受注残高182百万円を含めております。 2 受注残高の前連結会計年度の建設事業の数値には、前連結会計年度に連結子会社となりました株式会社榮開発の金額2,507百万円を含めております。 損益の状況 区 分   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   増 減 金 額 (百万円)   金 額 (百万円)   金 額 (百万円)   増減率(%) 売上総利益   11,660   12,466   805   6.9 営業利益   5,434   5,334   △99   △1.8 経常利益   5,556   5,539   △17   △0.3 親会社株主に帰属する当期純利益   3,746   3,381   △365   △9.7 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の通商政策の影響が残るものの、全体的には緩やかな景気回復基調の下、中東情勢の緊迫化による影響を注視する必要があるなど、内外の地政学的動向を注視する動きが続きました。輸出入面においては、対アジア・EU各国との取引きはおおむね横ばい傾向が続くなか、対米国との取引きに持ち直しの動きがみられ、当該四半期中において151円台から159円台で推移した為替円相場や、58,700円台から51,500円台まで下落した後に5万円台後半まで上昇した日経平均株価の変動等にも留意が必要な状況となっております。また国内企業物価や消費者物価の緩やかな上昇が続いておりますが、雇用・所得環境の改善期待を背景に、個人消費に持ち直しの動きがみられました。これら国内物価や米国の通商政策の直接的・間接的影響、さらには中東情勢の展開や金融資本市場の変動を見据えながら、今後も総合的な経済動向を見極める状況が続いていくものと思われます。 一方、公共投資につきましては、国の令和7年度一般会計予算の補正予算において約2.5兆円の追加額が計上され、補正後は前年度比2.3%増となりました。令和8年度一般会計予算の公共工事関係費でも、当初予算案は前年度当初予算比0.4%増となっており、公共工事請負金額の年度累計も、対前年同期比1兆6千4百億円増の110.8%の実績となっていることから、補正予算の効果も含め、今後も堅調に推移していくことが見込まれております。 このような状況におきまして、当社グループ全体で受注活動に取り組んだ結果、当連結会計年度の受注高は、843億2千万円(前年同期比29.6%増)となりました。前連結会計年度比で鋼構造物事業、港湾事業で減少となりましたが、建設事業で大きく増加し、グループ全体として増加となりました。 当社グループの当連結会計年度における売上高は688億6千6百万円(前年同期比6.7%増)となりました。各セグメントにおいて前年同期比で増加となりました。また、受注残高につきましては、上記の受注及び売上の状況により、1,166億8千5百万円(前年同期比15.3%増)となりました。 当連結会計年度における売上原価は564億円(前年同期比6.6%増)となり、売上総利益は124億6千6百万円(前年同期比6.9%増)となりました。売上高の増加に伴い、売上原価も増加となりましたが、売上総利益においても増加となりました。 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、企業結合によるのれんの償却や、諸経費の増加により71億3千1百万円(前年同期比14.5%増)となりました。営業利益は53億3千4百万円(前年同期比1.8%減)、経常利益は55億3千9百万円(前年同期比0.3%減)となりました。 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、33億8千1百万円(前年同期比9.7%減)となりました。 なお、当社グループの報告セグメントごとの業績を示すと、次のとおりであります。 受注高、売上高、受注残高及びセグメント利益の状況 区 分   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   増 減 セグメント名称   金 額 (百万円)   金 額 (百万円)   金 額 (百万円)   増減率(%) Ⅰ受注高 建設事業   55,241   76,325   21,084   38.2 鋼構造物事業   6,329   4,697   △1,632   △25.8 港湾事業   3,256   3,048   △207   △6.4 その他   258   248   △10   △3.9 Ⅱ売上高 建設事業   53,957   56,828   2,870   5.3 鋼構造物事業   7,334   7,861   526   7.2 港湾事業   2,997   3,935   937   31.3 その他   263   241   △21   △8.2 Ⅲ受注残高 建設事業   86,585   106,082   19,497   22.5 鋼構造物事業   12,003   8,839   △3,163   △26.4 港湾事業   2,623   1,736   △887   △33.8 その他   19   26   6   34.6 Ⅳセグメント利益(営業利益) 建設事業   5,011   4,725   △286   △5.7 鋼構造物事業   270   307   36   13.5 港湾事業   59   241   182   306.9 その他   87   58   △28   △32.3 (注) 1 「その他」は、太陽光発電による売電事業、不動産賃貸事業及びインターネット関連事業であります。 2 「Ⅰ 受注高」の当連結会計年度の建設事業の数値には、当連結会計年度に連結子会社となりました株式会社デンカリノテックの2025年3月末時点における受注残高182百万円を含めております。 3 「Ⅲ 受注残高」の前連結会計年度の建設事業の数値には、前連結会計年度に連結子会社となりました株式会社榮開発の金額2,507百万円を含めております。 ① 建設事業 当セグメントにおきましては、売上高は568億2千8百万円(前年同期比5.3%増)、セグメント利益(営業利益)は47億2千5百万円(前年同期比5.7%減)となりました。前年同期比で売上高は、新規連結子会社の影響では増加となりましたが、主に新設橋梁工事などで減少し、利益については減少となりました。 ② 鋼構造物事業 当セグメントにおきましては、売上高は78億6千1百万円(前年同期比7.2%増)、セグメント利益(営業利益)は3億7百万円(前年同期比13.5%増)となりました。前年同期比で主に新設橋梁工事における売上高の増加に伴い、利益についても増加となりました。 ③ 港湾事業 当セグメントにおきましては、売上高は39億3千5百万円(前年同期比31.3%増)、セグメント利益(営業利益)は2億4千1百万円(306.9%増)となりました。 ④ その他 太陽光発電による売電事業、不動産賃貸事業及びインターネット関連事業により、売上高は2億4千1百万円(前年同期比8.2%減)、セグメント利益(営業利益)は5千8百万円(前年同期比32.3%減)となりました。 当社グループは、2023年度(2024年3月期)を初年度とし、2025年度(2026年3月期)までの3か年を対象とした「中期経営計画2023-2025 ~さらなる成長に向けた競争力の向上と新たな挑戦~」を策定しスタートさせており、当連結会計年度は当該中期経営計画の最終年度にあたります。当社グループの2026年3月期の目標と当連結会計年度での主な指標の達成率は以下のとおりであります。 区 分   中期経営計画(2026年3月期)   当連結会計年度(2026年3月期)   達成率 売上高   730億円   688億6千6百万円   94.3% 営業利益   62億円(営業利益率8.5%)   53億3千4百万円(営業利益率7.7%)   86.0% 売上高につきましては、中期経営計画(2026年3月期)の目標に対して94.3%の達成率となり、営業利益につきましては、86.0%の達成率となりました。 基幹事業においては、過去最高の受注残高を確保したものの、大型ニューマチックケーソンの着工期ズレ、補修・補強の事故影響による進捗・期ズレ、連結事業における再製作・再架設工事の発生、大型プロジェクトの遅延などにより目標には至りませんでした。一方で、新規・周辺事業においては、M&Aや海外事業展開などにより、目標を概ね達成いたしました。 なお、2027年3月期の連結業績予想につきましては、2026年5月14日に公表いたしました「2026年3月期決算短信〔日本基準〕(連結)」において、売上高750億円、営業利益40億円としております。 経営成績に重要な影響を与える主な要因は、事業の大半を国・地方自治体及び高速道路会社等からの公共事業に依存する中、急激な公共投資の削減や建設コストの上昇等の事業環境の変化であります。当連結会計年度における事業環境は良好に推移したものと考えております。 今後の建設需要は底堅い見通しであるものの、経営環境は厳しさを増すことが予想されます。具体的には、働き方改革に伴う工期延伸や発注ロットの大型化への対応に加え、労働力不足が懸念される中で協力業者を含めた配置人員と受注の最適なバランスを維持していく必要があります。また、米国の通商・金融政策や地政学リスクに伴う、資機材のサプライチェーン影響やエネルギー・原材料価格の変動、さらには国内の断続的な物価上昇が経費へ及ぼす影響についても、注視を続ける必要があります。 これらに加え、当社グループ固有の課題として、昨年の中国自動車道の事故発生を踏まえた安全管理体制の再構築、ならびに2026年3月17日に公表いたしました「当社子会社の施工工事における特別損失の計上および通期業績予想の修正に関するお知らせ」にかかる橋梁の再製作・再架設工事の確実な完遂に向けた品質管理の徹底が挙げられます。これら一連の取り組みを通じた社会的信頼の回復が不可欠であります。これらの不透明な事業環境に適応するため、グループ全体でのガバナンス強化を図り、より緻密な戦略、対策、計画を推進してまいります。 また、当社は2026年5月14日付で新たに「中期経営計画(2026~2028年度)」を策定しております。 「中期経営計画(2026~2028年度)」の詳細につきましては、上記「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等における(3)中長期的な会社の経営戦略」に記載のとおりです。 (2) 財政状態の状況 区 分   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   増 減 金 額 (百万円)   金 額 (百万円)   金 額 (百万円)   増減率(%) 流動資産   55,740   55,845   104   0.2 固定資産   21,067   26,926   5,859   27.8 資産合計   76,808   82,772   5,964   7.8 流動負債   18,648   22,123   3,474   18.6 固定負債   6,860   7,457   596   8.7 負債合計   25,508   29,580   4,071   16.0 純資産合計   51,299   53,191   1,892   3.7 (流動資産) 流動資産は、前連結会計年度に比べ0.2%増加し558億4千5百万円となりました。これは主に現金及び預金が46億3百万円減少しましたが、受取手形・完成工事未収入金等が45億4千8百万円、立替金が3億2千5百万円増加したことなどによるものであります。 (固定資産) 固定資産は、前連結会計年度に比べ27.8%増加し269億2千6百万円となりました。これは主に建物及び構築物(純額)が8億8千万円、機械及び装置(純額)が2億8千3百万円、建設仮勘定が2億4千万円、ソフトウェアが2億8千9百万円、長期未収入金が39億3千8百万円増加したことなどによるものであります。 (流動負債) 流動負債は、前連結会計年度に比べ18.6%増加し221億2千3百万円となりました。これは主に未払消費税等が13億6千7百万円、未成工事受入金が10億3千3百万円減少しましたが、支払手形・工事未払金が20億9千3百万円、短期借入金が20億8千万円、未払金が13億3千4百万円増加したことなどによるものであります。 (固定負債) 固定負債は、前連結会計年度に比べ8.7%増加し74億5千7百万円となりました。これは主に退職給付に係る負債が14億3千8百万円減少しましたが、長期未払金が17億7千3百万円、繰延税金負債が5億8百万円増加したことなどによるものであります。 (純資産) 純資産は、前連結会計年度に比べ3.7%増加し531億9千1百万円となり、自己資本比率は64.2%となりました。 当社グループの報告セグメントごとの財政状態は、次のとおりであります。 セグメント資産 セグメント名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   増 減 金 額  (百万円)   金 額  (百万円)   金 額  (百万円)   増減率(%) 建設事業   69,039   68,793   △245   △0.4 鋼構造物事業   7,521   11,955   4,433   58.9 港湾事業   5,596   6,000   404   7.2 その他   2,722   2,738   16   0.6 (注)  「その他」は、太陽光発電による売電事業、不動産賃貸事業及びインターネット関連事業であります。 ① 建設事業 当セグメント資産は687億9千3百万円(前年同期比0.4%減)となりました。機械及び装置などの有形固定資産は増加したものの、現金及び預金などの流動資産の減少等によりセグメント資産は前年同期から減少しております。 ② 鋼構造物事業 当セグメント資産は119億5千5百万円(前年同期比58.9%増)となりました。現金及び預金等、長期未収入金の増加等によりセグメント資産は前年同期から増加しております。 ③ 港湾事業 当セグメント資産は60億円(前年同期比7.2%増)となりました。現金及び預金等、完成工事未収入金、建設仮勘定の増加等によりセグメント資産は前年同期から増加しております。 (3) キャッシュ・フローの状況 (単位:百万円) 区 分   前連結会計年度(自 2024年4月1日至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日至 2026年3月31日)   増 減 営業活動によるキャッシュ・フロー   7,803   △132   △7,935 投資活動によるキャッシュ・フロー   △5,211   △2,863   2,347 財務活動によるキャッシュ・フロー   △2,895   △1,478   1,416 現金及び現金同等物の増加額   △302   △4,474   △4,171 現金及び現金同等物の期首残高   20,180   19,877   △302 現金及び現金同等物の期末残高   19,877   15,403   △4,474 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は、対前年比44億7千4百万円減少の154億3百万円(前年同期比22.5%減)となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の減少は1億3千2百万円(前年同期は78億3百万円の増加)となりました。これは主に減価償却費17億1千9百万円、売上債権の増加53億4千1百万円、仕入債務の増加21億5千4百万円、未払消費税等の減少13億8千2百万円、法人税等の支払額20億7千6百万円、税金等調整前当期純利益47億6千2百万円などによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は28億6千3百万円(前年同期比45.0%減)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出29億2千2百万円、投資有価証券の売却による収入5億円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出3億1千8百万円などによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の減少は14億7千8百万円(前年同期比48.9%減)となりました。これは主に短期借入金の純増減額20億6千5百万円、配当金の支払額19億円、自己株式の取得による支出10億円などによるものであります。 (4) 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資本の財源は、営業活動による確実な代金回収を基礎としており、当連結会計年度末において現金及び現金同等物を154億3百万円保有しております。 当社グループは、月商の約2.0か月分を安定的な経営に必要な手元資金水準とし、それを超える分については、企業価値の向上に資する研究開発の強化や戦略的投資へ配分しております。当連結会計年度の設備投資は34億7千7百万円、研究開発は9億1百万円でありました。これらの設備投資及び研究開発費は、自己資金で賄っております。 資金の流動性につきましては、運転資金は内部資金及び金融機関からの借入金によって調達しており、機動的かつ安定的な資金調達のため、取引銀行5行との間で、シンジケーション方式による総額100億円のコミットメントライン契約を締結しております。なお、当連結会計年度末において当該契約に基づく実行残高は20億円であります。また、子会社において、取引銀行2行との間でシンジケーション方式による総額15億円のコミットメントライン契約を締結しており、当連結会計年度末において当該契約に基づく実行残高は10億8千万円であります。 当社は、2023年5月16日付「中期経営計画(2023~2025年度)」のとおり、事業への資源配分については、積極的な投資による企業成長の好循環を目指し、2023年度からの3年間で経常投資、成長投資、戦略投資の各分野で総額220億円の投資計画を設定しております。ニューマチックケーソン事業等の技術研究開発に加え、M&Aによる事業領域の拡大や工場・船舶の機能強化等、事業の成長機会の創出に資する投資を展開し、2026年3月期までの累計で総額160億円の投資を実施いたしました。 株主還元については、安定した利益還元を経営における最重要課題のひとつと考え、安定した利益配当を継続することを基本方針としております。また資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の一環として自己株式取得の推進を通じ、2026年3月期においては、配当性向50%以上、総還元性向70%程度を目標としております。2026年3月期時点では配当性向55.4%、総還元性向85.5%の予定であり、自己株式については2025年5月から7月の間、総額約10億円の取得を実施いたしました。 また、2026年5月14日付で新たに「中期経営計画(2026~2028年度)」を策定しており、投資計画につきましては、総額200億円を設定しており、株主還元につきましては、従来の総還元性向の目標値70%程度を維持するとともに、新たに株主資本配当率(DOE)を配当指標として設定し、2028年度のDOE4.0%を目標といたしました。 なお、中期経営計画(2026~2028年度)におけるキャッシュフローアロケーションと株主還元方針の詳細は、以下のとおりであります。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果はこれらとは異なることがあります。 連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目・事象は以下の通りです。 一定の期間にわたり認識する方法による収益 請負工事契約に関する収益は、収益認識会計基準等により、一定の期間にわたり充足される履行義務は、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき収益を一定の期間にわたり認識しております。なお、履行義務の充足に係る進捗度の見積りの方法は、工事原価が履行義務の充足における進捗度に比例して発生すると判断しているため、主として、見積総原価に対する発生原価の割合(インプット法)で算出しております。 見積総原価としての工事原価総額は、原価要素別・作業内容別に個別に積み上げ、所定の承認手続を経て確定された実行予算に基づいて見積っております。工事の進行途上において工事内容の変更等が行われる場合には、当該状況の変化に関する情報を適時に適切な部署・権限者に伝達し、当該情報をもとに実行予算の見直しを行うことで、工事原価総額の見積りに反映させております。対象となる請負工事は、工事ごとに内容や工期が異なるため個別性が強く、また、進行途上において当初想定していなかった事象の発生により工事内容の変更が行われる等の特徴があるため、今後、想定していなかった状況の変化等により工事原価総額の見積りの見直しが改めて必要となった場合、将来の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (生産、受注及び売上の状況) (1) 生産実績 当社グループでは生産実績を定義することが困難であるため、記載はしておりません。 (2) 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 建設事業   76,325   38.2   106,082   22.5 鋼構造物事業   4,697   △25.8   8,839   △26.4 港湾事業   3,048   △6.4   1,736   △33.8 その他   248   △3.9   26   34.6 合計   84,320   29.6   116,685   15.3 (注) 1 「その他」は、太陽光発電による売電事業、不動産賃貸事業及びインターネット関連事業であります。 2 「受注高」の建設事業の数値には、当連結会計年度に連結子会社となりました株式会社デンカリノテックの2025年3月末時点における受注残高182百万円を含めております。 (3) 売上実績 当社グループの主な事業である建設事業は、請負形態をとっており「販売」という概念には適合しないため、販売実績に替えて売上実績にて記載しております。 当連結会計年度における売上実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   売上高(百万円)   前年同期比(%) 建設事業   56,828   5.3 鋼構造物事業   7,861   7.2 港湾事業   3,935   31.3 その他   241   △8.2 合計   68,866   6.7 (注) 1 「その他」は、太陽光発電による売電事業、不動産賃貸事業及びインターネット関連事業であります。 2 主な相手先別の売上実績及びそれぞれの総売上実績に対する割合は次のとおりであります。 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日) 相手先   売上高(百万円)   割合(%) 中日本高速道路株式会社   10,793   16.7 西日本高速道路株式会社   9,838   15.2 国土交通省   8,872   13.7 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 相手先   売上高(百万円)   割合(%) 中日本高速道路株式会社   11,536   16.8 西日本高速道路株式会社   7,097   10.3 国土交通省   7,011   10.2

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