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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

ユーグレナ

Euglena Co., Ltd.2931 · Prime · 食料品

微細藻類ユーグレナの大量培養技術を基盤に、ヘルスケア事業を収益の中核としつつ、バイオ燃料やアグリなど新領域を育てる研究開発型企業。

概要

株式会社ユーグレナは、2005年8月に設立されたバイオベンチャーである。微細藻類ユーグレナ(ミドリムシ)の食品用途屋外大量培養を世界で初めて成功させ、59種類の栄養素を持つ同藻類を活用した健康食品・化粧品・肥料などの開発・販売を行う。東京都港区に本社を置き、2025年12月期の連結売上高は504億円、営業利益31億円だが、最終利益は8億円の赤字である。従業員数は793名。

ヘルスケア事業が収益の柱、47,020百万円を計上

2025年12月期、ヘルスケア事業のセグメント売上高は前期比6.0%増の47,020百万円で、連結売上高504億円の約93%を占める。同事業では「収益構造の筋肉質化」「成長ブランドとファン顧客の育成」「メーカー機能の強化」の三方針を掲げる。主力ブランド「からだにユーグレナ」及び「CONC」が直販で大きく伸長し、キューサイグループの「コラリッチ」も堅調に推移した。ECモール販路の強化や主力製品のリニューアル・価格改定、継続率改善施策によるLTV向上が奏功した。流通売上高、OEM・原料・海外売上高も増加し、セグメント利益は5,487百万円(前期比85.8%増)となった。ただし、過去のM&Aに伴うのれん償却費2,633百万円を計上したため、営業利益ベースでは圧縮されている。

バイオ燃料事業、マレーシアで商業プラントを推進

バイオ燃料事業では、ユーグレナ由来のワックスエステルや廃食用油を原料とするバイオジェット燃料(SAF)及び次世代バイオディーゼル(HVO)の開発・製造・供給に取り組む。神奈川県横浜市の実証プラントは2024年1月に稼働を終了し、現在はマレーシアでの商業規模プラント建設に注力する。2024年9月、Petroliam Nasional Berhad及びEnilive S.p.A.と株主間契約を締結し、2025年7月には合弁会社Pengerang Biorefinery Sdn. Bhd.への出資比率を15%に引き上げた。製造能力は日産最大12,500バレル(年産約72.5万KL相当)、2028年下期までの稼働開始を予定する。2021年6月には国土交通省飛行検査機でのフライト実績を持つ。

バングラデシュなど海外でのソーシャルビジネス

当社はバングラデシュに子会社Grameen euglena(旧社名Grameen Yukiguni Maitake)を通じてソーシャルビジネスを展開する。現地の栄養失調問題に対処するため、子ども向けユーグレナ入りクッキーの配布や農業事業を行う。現地農家と連携し、緑豆栽培に代わる新たなヘルスケア商品の販売やゴマ栽培などに取り組む。海外拠点としては、マレーシアにEuglena Malaysia Sdn. Bhd.(2022年3月設立)、ケイマン諸島にEuglena Sustainable Investment Limited(2024年4月設立)を持つ。子会社八重山殖産は石垣島でユーグレナやクロレラの大量培養を行い、国産素材を供給する。海外売上高は現時点では連結の一部だが、中長期的な成長を担う。

グループ構成とM&Aによる事業拡大

当社グループは、当社(株式会社ユーグレナ)の下に15社の連結子会社と2社の関連会社を持つ。主要子会社として、微細藻類の大量培養を担う八重山殖産(2013年子会社化)、健康食品大手のキューサイ(2021年子会社化)、化粧品受託のサティス製薬と日本ビューテック(2024年子会社化)、遺伝子解析のジーンクエスト(2017年子会社化)、有機肥料の大協肥糧(2021年子会社化)、バングラデシュのGrameen euglena(2015年子会社化)などがある。M&Aにより事業領域を拡大し、2025年12月期の連結売上高は504億円に達したが、のれん償却費が利益を圧迫する要因ともなっている。

業界の中での役割は微細藻類由来の機能性素材サプライヤー、健康食品・化粧品メーカー、バイオ燃料開発事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
504億円
営業利益
31億円
営業利益率
6.2%
純利益
-8億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
ヘルスケア 事業470億円93.3%55億円11.7%
その他事業23億円4.6%-5億円-21.7%
バイオ燃料 事業11億円2.2%-3億円-27.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01ヘルスケア(健康食品・化粧品)主力

ユーグレナやクロレラ等の微細藻類を活用した健康食品・化粧品の開発、製造、販売。直販EC、ドラッグストア等の流通卸、OEM供給、原料販売、海外展開の多チャネルで展開。59種類の栄養素や希少成分パラミロンの機能性を強みとする。

主要顧客製薬会社、食品メーカー、ドラッグストア

主な製品・サービス3
ユーグレナ粉末(食品用途)
ユーグレナを屋外培養タンクで大量培養し、乾燥粉末化した食品原料。59種類の栄養素を含み、細胞壁が無いため消化率が高い。
精製パラミロン
ユーグレナから抽出・精製したβ-1,3-グルカンの一種。不溶性・難消化性の食物繊維で、機能性表示食品の関与成分として使用。
ヤエヤマクロレラ
子会社八重山殖産が石垣島で培養する国産クロレラ。高クロロフィル、CGF、スペルミジン等が特徴。食品原料やエキスとして利用。

02バイオ燃料準主力

ユーグレナ由来藻油や廃食用油等を原料とするバイオジェット燃料(SAF)・バイオディーゼル(HVO)の開発・製造・供給。実証プラントでの知見を経て、マレーシアで商業規模プラント建設を推進。

主要顧客全日本空輸、伊藤忠エネクス

主な製品・サービス2
バイオジェット燃料(SAF)
ユーグレナ由来のワックスエステルを原料とするジェット燃料代替燃料。低エネルギー・低水素で製造可能。
次世代バイオディーゼル燃料(HVO)
水素化処理で製造されるディーゼル代替燃料。実証プラントで供給実績あり。

03アグリ(飼料・肥料)副次

ユーグレナ等を活用した機能性飼料・肥料の研究開発・製造販売。有機肥料メーカー大協肥糧を子会社化。水産・畜産向け商品や家庭用ブランド「いきものたちにユーグレナ」を展開。

主な製品・サービス2
ユーグレナ配合飼料
ユーグレナやパラミロンを配合した水産・畜産向け飼料。カンパチ稚魚やニワトリの免疫能向上、反芻動物のメタン排出軽減効果が確認されている。
ユーグレナ配合肥料
ユーグレナを堆肥や培養土に加えた有機質肥料。微生物活性化や植物生育促進効果が確認されている。

04バイオインフォマティクス副次

子会社ジーンクエストを通じた遺伝子解析サービス「Genequest」や「ユーグレナ・マイヘルス」の提供。遺伝子解析結果を医療機関等に連携する「GeneLink」も展開。

主要顧客医療機関、フィットネスクラブ

主な製品・サービス1
遺伝子解析サービス「Genequest」
一般消費者向け遺伝子解析サービス。遺伝子情報から健康・体質に関するレポートを提供。

05ソーシャルビジネス(バングラデシュ)副次

バングラデシュでGrameen euglenaを通じ、子ども向けユーグレナ入りクッキー配布や農業事業を展開。現地農家と連携し、緑豆栽培に代わる新たなヘルスケア商品販売やゴマ栽培等に取り組む。

主な製品・サービス1
ユーグレナ入りクッキー
バングラデシュの子どもたちに栄養補給を目的としたユーグレナ配合のクッキー。

製品と技術

59種類の栄養素を持つユーグレナ粉末

ユーグレナ粉末は、当社のコア技術である屋外培養タンクでの光従属栄養培養により生産される食品原料。2005年12月に世界で初めて食品用途の大量培養に成功した。59種類の栄養素(必須アミノ酸9種、ビタミン、ミネラル、不飽和脂肪酸など)を含み、細胞壁を持たないため消化率が高い。パラミロンを55%以上含有する「ユーグレナグラシリスEX55」や、パラミロンを80%以上に精製した「精製パラミロン」も規格化している。粉末は機能性表示食品の関与成分として使用され、睡眠の質改善、ストレス緩和、起床時疲労軽減の機能が届け出られている。第三者分析機関での栄養素分析を毎年実施している。

希少成分パラミロンの機能性と応用

パラミロンはユーグレナが産生するβ-1,3-グルカンの一種で、直鎖状のグルコース高分子からなる不溶性・難消化性の食物繊維である。酵母やキノコのβ-グルカンとは異なりβ-1,3-結合のみで構成される特異な構造を持つ。当社はパラミロンに関する機能性研究を進め、機能性表示食品の関与成分として「睡眠の質改善」「作業時ストレス緩和」「起床時疲労軽減」の機能性表示を取得した。また、化粧品原料としてパラミロン原末(ユーグレナ多糖体)を開発。さらなる応用として、バイオマスプラスチック「パラレジン」、創傷治癒促進フィルム「パラミロンフィルム」、レーヨンに練り込んだ「パラミロンレーヨン」などの研究開発を進めている。

バイオ燃料原料としてのユーグレナの特性

ユーグレナはバイオ燃料原料として複数の利点を持つ。食料生産との競合を避けるため、耕作不適地での独立栄養培養や食品残渣を利用した従属栄養培養が可能。細胞壁がないため、他の微細藻類に比べ低コスト・低エネルギーで脂質を抽出できる。ユーグレナが生成するワックスエステルは、分子構造の酸素原子と二重結合が少なく、炭素鎖長がジェット燃料と同程度の12〜16個であるため、低エネルギー・低水素でSAFに変換できる。脂質抽出後の脱脂藻体は栄養豊富で飼料や肥料として有価販売可能であり、原料コストの低減に寄与する。これらの特性を活かし、マレーシアで商業プラントを建設中である。

ヤエヤマクロレラと多様な微細藻類素材

子会社八重山殖産は石垣島で約50年にわたりクロレラを培養する。ヤエヤマクロレラは国産クロレラとして、高クロロフィル含有量、CGF(クロレラグロースファクター)、スペルミジンなどの特徴的成分を持つ。熱水抽出液「クロレラエキス」は製麺や冷凍食品の風味向上に活用される。その他の微細藻類素材として、DHAを豊富に含むオーランチオキトリウム、抗ストレス因子を持つカラハリスイカ、ユーグレナと麹を組み合わせた「ミドリ麹」などを開発。2025年にはアグリ領域初の自社ブランド「いきものたちにユーグレナ」を立ち上げた。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

食料品のなかでの位置

微細藻類ユーグレナで独自、収益化途上

ユーグレナは微細藻類ユーグレナを活用した食品・化粧品・燃料事業を展開。売上高476億円(2024年12月期)で営業利益率0.63%と低収益だが、2025年12月期は6.15%へ改善予想。同業のニップンや日清製粉は製粉・食品大手で規模・収益力が格段に高い。ユーグレナはバイオ燃料事業の成長性に期待が集まるが、現状は研究開発費負担が重い。

強み

  • ユーグレナの大量培養技術を持ち、食品・燃料など多用途に展開可能。
  • バイオ燃料事業に注目が集まり、長期的成長が期待される。
  • SDGs対応のビジネスモデルで、ESG投資の対象として魅力。
  • 食品、化粧品、燃料と複数事業でリスク分散。

課題

  • バイオ燃料など先行投資が大きく、営業利益率は低水準。
  • 他の微細藻類やバイオ燃料技術との競争が激化する可能性。
  • ユーグレナ生産コストが高く、既存食品原料との価格競争に課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字がユーグレナ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13395サンマルクホールディングス563億円19.6倍
2409Aオリオンビール494億円10.3倍
32918わらべや日洋ホールディングス490億円9.0倍
42908フジッコ489億円32.4倍
59279ギフトホールディングス481億円33.0倍
62931ユーグレナ474億円
79305ヤマタネ468億円8.1倍
81375ユキグニファクトリー466億円15.7倍
92594キーコーヒー461億円44.0倍
103091ブロンコビリー428億円35.1倍
117522ワタミ405億円10.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

世界初のユーグレナ食品用途大量培養に成功した2005年

2005年8月、東京大学農学部の研究成果を基に、微細藻類ユーグレナの研究開発・製造・販売を目的として株式会社ユーグレナが東京都港区六本木で設立された。同年12月、世界で初めて屋外培養プールを用いた食品用途の大量培養に成功する。ユーグレナは食物連鎖の最下層に位置し動物プランクトンに捕食されやすいこと、培養液に細菌が繁殖しやすいことから商業培養は困難とされていたが、東京大学での研究を応用して克服した。2006年2月に自社製品販売を開始し、同年10月にはOEM供給を始めた。2007年4月には本店を東京大学アントレプレナープラザに移転し、研究所を設置した。

マザーズ上場から東証一部へ、事業基盤を拡充

2012年12月、東京証券取引所マザーズに上場。上場前年の2011年11月には八重山殖産株式会社を関連会社化し、2013年3月には連結子会社化してクロレラの大量培養能力を取り込んだ。2013年10月にはバングラデシュに事務所を開設し、ソーシャルビジネスを開始。2014年12月には東証第一部に市場変更し、資金調達力を高めた。2015年3月には本店を現在の東京都港区芝に移転し、同年にはGrameen euglenaや株式会社エポラ、ユーグレナ竹富エビ養殖株式会社を子会社化。M&Aによる多角化を加速させた。

バイオ燃料実証プラント竣工と初フライト成功

2018年10月、神奈川県横浜市鶴見区にバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを竣工。ユーグレナ由来のワックスエステルを原料とするSAF製造技術の確立を目指した。2020年8月に創業15周年を機にCIを刷新し、企業理念「Sustainability First」を制定。2021年6月、国土交通省が保有する飛行検査機にて当社バイオジェット燃料による初フライトに成功し、実用化の可能性を示した。実証プラントは2024年1月に稼働を終了し、以降はマレーシアでの商業プラント開発に集中する。

キューサイなど大型買収でヘルスケアを強化

2021年5月、健康食品メーカーキューサイ株式会社を連結子会社化。これにより売上高は344億円(2021年12月期)に急拡大した。同年12月には有機肥料メーカー大協肥糧を子会社化し、アグリ事業への本格参入を果たす。2022年4月には東証プライム市場へ移行。2024年2月にはサティス製薬と日本ビューテックを子会社化し、化粧品OEMの受託能力を増強した。これらのM&Aは売上高拡大に貢献する一方、のれん償却費が恒常的な営業赤字の一因となった。

マレーシアでの商業規模バイオ燃料プラント参画

2022年3月、マレーシアクアラルンプールにEuglena Malaysia Sdn. Bhd.を設立し、東南アジアでの事業基盤を構築。2024年9月、Petroliam Nasional Berhad及びEnilive S.p.A.と株主間契約を締結し、マレーシア・ジョホール州ペンゲランに商業規模のバイオ燃料製造プラント建設を合意した。2024年12月には特別目的会社Euglena Sustainable Investment Limitedを通じて出資比率5%を獲得、2025年7月にはコールオプションを行使し15%に引き上げた。プラントは原料処理能力年間約65万トン、製造能力日産最大12,500バレル、2028年下期稼働開始を目指す。

2025年度に営業黒字転換、黒字体質確立へ

2025年12月期、連結営業利益は31.23億円と前期比約10倍に拡大し、7期ぶりの黒字を達成した。調整後EBITDAは69.38億円(前期比60.3%増)。ヘルスケア事業における価格改定や広告効率化、物流費削減などのグループ横断施策が奏功した。また、実証プラントの稼働終了による研究開発費縮小や希望退職者募集による人件費削減も寄与した。ただし、最終損益は8.05億円の赤字で、のれん償却や特別損失の影響が残る。2026年度は売上高520億円、営業利益32億円、最終黒字化を目標とする。

年表33件を開く

2000年代

  • 2005年8月創業微細藻類ユーグレナの研究開発、製造、販売を目的として、東京都港区六本木に株式会社ユーグレナを設立
  • 2005年12月ユーグレナの食品用途屋外大量培養に成功
  • 2006年2月食品の自社製品販売を開始し、ヘルスケア事業(食品)に参入
  • 2006年10月食品のOEM製品の販売を開始
  • 2007年4月本店所在地を東京都文京区本郷「東京大学アントレプレナープラザ」に移転、研究所を設置
  • 2008年12月化粧品のOEM製品の販売を開始し、ヘルスケア事業(化粧品)に参入

2010年代

  • 2011年11月M&A株式取得により、八重山殖産株式会社を関連会社化
  • 2012年4月食品を中心としたブランド「ユーグレナ・ファーム」のインターネット販売を開始
  • 2012年10月沖縄県石垣市白保に生産技術研究所を設置
  • 2012年12月上場東京証券取引所マザーズに上場
  • 2013年3月M&A八重山殖産株式会社の株式取得(現・連結子会社)
  • 2013年10月バングラデシュ人民共和国ダッカに事務所を開設
  • 2014年4月本店を東京都文京区後楽に移転し、中央研究所を神奈川県横浜市鶴見区に移転
  • 2014年12月上場東京証券取引所市場第一部に上場
  • 2015年3月本店所在地を東京都港区芝に移転
  • 2015年3月M&AGrameen euglena(バングラデシュ人民共和国ダッカ市、旧社名Grameen Yukiguni Maitake.Ltd)の株式取得(現・連結子会社)
  • 2015年9月M&A株式会社エポラの株式取得(現・連結子会社)
  • 2015年9月M&Aユーグレナ竹富エビ養殖株式会社(旧社名竹富エビ養殖株式会社)の株式取得(現・連結子会社)
  • 2017年10月M&A株式会社ジーンクエストの株式取得(現・連結子会社)
  • 2018年10月神奈川県横浜市鶴見区でバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラント竣工(2024年1月に稼働終了)
  • 2019年6月M&A株式会社MEJの株式取得(現・連結子会社)

2020年代

  • 2020年8月創業創業15周年を機にCIを刷新、ユーグレナ・フィロソフィー「Sustainability First」を制定
  • 2021年5月M&Aキューサイ株式会社の連結子会社化
  • 2021年6月国土交通省が保有する飛行検査機にて、当社バイオジェット燃料による初フライト成功
  • 2021年8月定款上の事業目的についてSDGsを反映したものに全面改訂
  • 2021年12月M&A大協肥糧株式会社の株式取得(現・連結子会社)
  • 2022年3月マレーシア国クアラルンプール市にEuglena Malaysia Sdn.Bhd.を設立(現・連結子会社)
  • 2022年4月東京証券取引所プライム市場への市場区分変更
  • 2024年2月M&A株式会社サティス製薬、日本ビューテック株式会社の株式取得(現・連結子会社)
  • 2024年4月英国領ケイマン諸島にEuglena Sustainable Investment Limitedを設立(現・連結子会社)
  • 2024年12月マレーシア国でバイオ燃料製造プラントを建設・運営する合弁会社Pengerang Biorefinery Sdn. Bhd.に、Euglena Sustainable Investment Limitedを通じて出資(出資比率5%)
  • 2025年6月アグリ領域初の自社ブランド「いきものたちにユーグレナ」が誕生
  • 2025年7月Pengerang Biorefinery Sdn. Bhd.への出資比率を15%に引き上げ

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年12月期まで52,000百万円
  • 調整後EBITDA2026年12月期まで7,000百万円
  • 営業利益2026年12月期まで3,200百万円
  • 売上高2028年度まで550-600億円
  • 調整後EBITDA2028年度まで80-90億円前後

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    原点回帰:研究開発力とベンチャー精神の再構築

    競合増加に対応し、長年培った研究開発力と新機軸に挑むベンチャー精神を成長の源泉と再定義。研究と事業の接続を強化し、新たな収益の柱を創出することで独自性を再構築する。

  2. 02

    バイオマスの5Fと両利きの経営による事業ポートフォリオ強化

    基本戦略「バイオマスの5F」を軸に、既存のヘルスケア・バイオ燃料領域の深化と、微細藻類のポテンシャルを活かした新規領域(飼料・肥料等)の探索を両立し、将来成長の基盤を強化する。

  3. 03

    黒字体質への転換:収益構造改善と選択的投資

    グループ横断の効率化施策により2024年度に7期ぶりの連結営業黒字を達成。今後も成長領域への選択的投資を進め、持続的な利益成長を確立する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で793人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は703万円で、9期前と比べて+19.8%平均年齢は44.0歳、平均勤続年数は5.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月211
2017年9月308
2018年9月355
2019年9月58738.03.0359
2020年9月61439.04.0357
2021年12月63440.04.0883
2022年12月66841.04.0865
2023年12月75041.05.0846
2024年12月69743.06.089733
2025年12月70344.05.0793391

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率17.6%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 13 / 海外 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
生産工場 — 沖縄県 石垣市1,722百万円
ヘルスケア事業
本社ほか — 埼玉県吉川市ほか1,426百万円
ヘルスケア事業
本社ほか — 福岡県福岡市ほか935百万円
ヘルスケア事業
生産工場 — 島根県 益田市830百万円
ヘルスケア事業
本社 — 沖縄県 八重山郡358百万円
その他事業
本社ほか — 愛媛県松山市ほか150百万円
ヘルスケア事業
本社 — 長野県駒ケ根市130百万円
ヘルスケア事業
本社 — 福岡県 福岡市91百万円
ヘルスケア事業
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    Grameen euglena
    バングラデシュ人民共和国 ダッカ市
    議決権50.0%
  • 国内
    株式会社エポラ
    愛媛県松山市
    議決権100.0%
  • 国内
    ユーグレナ竹富エビ養殖株式会社
    沖縄県八重山郡
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ジーンクエスト
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社MEJ
    東京都港区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社Q-Partners (注2)
    福岡県福岡市中央区
    議決権49.0%
  • 国内
    キューサイ株式会社(注2、3)
    福岡県福岡市中央区
    議決権49.0%
  • 国内
    キューサイプロダクツ株式会社
    福岡県福岡市中央区
    議決権49.0%
  • 国内
    大協肥糧株式会社
    大阪府藤井寺市
    議決権100.0%
  • 海外
    Euglena Malaysia SDN. BHD.
    マレーシア クアラルンプール市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社サティス製薬(注4)
    埼玉県吉川市
    議決権100.0%
  • 国内
    日本ビューテック株式会社
    長野県駒ヶ根市
    議決権100.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • Euglena Sustainable Investment Limited (注2)英国領 ケイマン諸島100%
  • 株式会社Eu&L東京都港区50%
  • 合同会社リアルテックジャパン東京都港区43%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    バイオジェット燃料生産技術開発事業/微細藻類基盤技術開発/微細藻バイオマスのカスケード利用に基づくバイオジェット燃料次世代事業モデルの実証研究
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2020-10-28
    21.7億円
  • 調達
    ベンチャー企業等による新エネルギー技術革新支援事業ベンチャー企業等による新エネルギー技術革新支援事業(バイオマス)地球炭素循環型バイオ燃料生産技術の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-03-01
    990万円
  • 調達
    植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発スマートセル関連技術の社会実装推進に向けて解決すべき新規課題の検討高性能ラマン・フローサイトメトリーを用いた無標識代謝解析によるスマートセル選抜技術の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2018-09-21
    745万円
  • 調達
    ベンチャー企業等による新エネルギー技術革新支援事業 ベンチャー企業等による新エネルギー技術革新支援事業(バイオマス) FCC(流動接触分解)を利用したバイオ燃料製造システムの開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-06-30
    588万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は504億円営業利益31億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.9%、利益が+933.3%。

売上高
+5.9%
504億円
営業利益
+933.3%
31億円
純利益
-8億円
営業利益率
6.2%
前期比 +5.5%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高530億円504億円
営業利益32億円31億円
純利益-8億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は265億円、営業利益は19億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+7.7%、営業利益は+18.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q108−2−1.9−2
2023年2Q120−6−5.0−7
2023年3Q113−2−1.8−4
2023年4Q124−14
2024年1Q11232.72
2024年2Q12400.0−5
2024年4Q24000.0−3
2025年2Q246166.5−6
2025年4Q258155.8−2
2026年2Q265197.21

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は16億円から504億円へ31.5倍に増えた。直近期の営業利益率は6.2%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所マザーズに上場
2012年9月1632
八重山殖産株式会社の株式取得(現・連結子会社)
2013年9月2135
東京証券取引所市場第一部に上場
2014年9月3021
Grameen euglena(バングラデシュ人民共和国ダッカ市、旧社名Grameen Yukiguni Maitake.Ltd)の株式取得(現・連結子会社)
2015年9月5975
2016年9月11197
株式会社ジーンクエストの株式取得(現・連結子会社)
2017年9月139128
2018年9月152−11−13
株式会社MEJの株式取得(現・連結子会社)
2019年9月140−71−98
創業15周年を機にCIを刷新、ユーグレナ・フィロソフィー「Sustainability First」を制定
2020年9月133−15−15
キューサイ株式会社の連結子会社化
2021年12月344−64−50
マレーシア国クアラルンプール市にEuglena Malaysia Sdn.Bhd.を設立(現・連結子会社)
2022年12月444−25−27
2023年12月465−14−27
株式会社サティス製薬、日本ビューテック株式会社の株式取得(現・連結子会社)
2024年12月476340.6−6
2025年12月50431246.2−8

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高504億円のうち、営業利益として残るのは31億円6.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-8億円、売上の-1.6%にあたる。営業利益率は業種中央値4.1%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金30.6%154億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金63.3%319億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.2%31億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
69.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.0pt
6.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.8pt
-1.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-1.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが52億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは46億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は159億円で、売上の3.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月1−2−19
2013年9月2−19118
2014年9月0−6275−6232
2015年9月621−22762
2016年9月9−2−2768
2017年9月2−2123−1972
2018年9月−12−3923−5144
2019年9月11−1427−378
2020年9月−12−32−1563
2021年12月14−103121−8998
2022年12月912−302198
2023年12月7−6581157
2024年12月26−80−5−54137
2025年12月52−6−2446159

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は723億円。このうち返さなくてよい自己資本が285億円で、自己資本比率は42.7%(業種中央値56.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月1412285.1
2013年9月3326778.2
2014年9月113104992.5
2015年9月1451271887.2
2016年9月1551342186.3
2017年9月1891573282.9
2018年9月2181595972.7
2019年9月1721086462.9
2020年9月154946061.0
2021年12月61020640433.0
2022年12月57319437933.0
2023年12月59620239433.9
2024年12月73332141143.3
2025年12月72328543842.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
212億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-31億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
22億円
在庫として抱えている分
負債合計
438億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
70
/ 100
安定性自己資本比率28 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

食料品 123社との比較

同じ食料品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率123社中36位あたり、逆に低いのは配当利回り123社中122位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 7.3%
P25 3.7%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.2%/中央値 4.1%
P25 2.7%P75 7.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
42.7%/中央値 56.8%
P25 46.5%P75 67.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.9%/中央値 3.4%
P25 0.7%P75 6.3%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 2.3%
P25 1.5%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥347で、1年前と比べて-25.2%過去52週の値幅のなかでは19%の位置にある。

¥347-0.6%1ヶ月+3.9%1年-25.2%時価総額474億円
過去52週の値幅
安値¥318高値¥472

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR1.46倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は356円で、25日移動平均線(345.4円)を約3.1%上回り、75日線(353.73円)も上回るが、200日線(385.07円)は下回る。8月10日には247.2万株と急増した出来高を記録し、株価は368円まで上昇。その後はやや調整も、上昇基調。52週高値489円からは約27%下落したが、直近の上昇で回復傾向。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERが算出不能で、PBRは1.5倍と同業界平均(1.63倍)を下回るものの、ROEは5.4%と低く、収益性は見劣りする。配当利回りは0%で、株主への還元がなく、成長性も不透明。業績は直近で赤字が続き、2025年12月期も最終赤字の見込み。割安指標はPBRのみで、収益力と還元面の弱さから、総合的には割高と評価する。

指標この会社業種平均
PBR1.46倍1.63倍
ROE5.4%7.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、バイオ燃料事業の実用化と収益化のメドが立つか、そして既存の食品事業の成長力。強気派は、脱炭素の流れでバイオ燃料への期待が高く、実用化が進めば大きな収益源になるとみる。食品事業も機能性表示食品の需要拡大で堅調に推移。一方、弱気派は、バイオ燃料の商業化にはコストや技術の課題が多く、実現時期が不透明と指摘。赤字が続いており、研究開発費や設備投資の負担で黒字化が遅れるリスクがある。

プラスに働く材料7
  • バイオ燃料への期待

    航空業界の脱炭素需要で持続可能な航空燃料の市場が拡大し始めている。

  • 食品事業の成長

    健康志向の高まりでサプリメント需要が堅調、売上が増加傾向。

  • 技術的優位性

    世界初の微細藻類由来燃料の開発で先行者利益が期待できる。

  • 営業利益が3億円から31億円へ急改善決算発表後影響

    公表済み2025/12期の営業利益は31億円で前期3億円から増益。利益体質が明確に改善。

  • 売上高が465億円から504億円へ増収通年影響

    公表売上高は2023/12期465億円から2025/12期504億円へ増加。増収基調が続く。

  • 営業利益率が0.63%から6.15%に上昇決算発表後影響

    2024/12期0.63%から2025/12期6.15%へと約10倍に改善。収益性が大きく向上。

  • PBR1.48倍とROE5.4%の改善余地決算発表後影響

    PBR1.48倍、ROE5.4%。ROE改善が続けばバリュエーションの見直し余地がある。

マイナスに働く材料7
  • 赤字継続

    過去数年間営業損失が続き、黒字化の見通しが立っていない。

  • コスト課題

    バイオ燃料の生産コストが高く、商業化まで時間がかかる。

  • 資金調達リスク

    研究開発に多額の資金が必要で、増資による希薄化の懸念。

  • 純損益が3期連続の赤字継続影響

    2025/12期も純損益8億円の赤字。2023/12期から3期連続で最終赤字が続く。

  • 無配当で株主還元がゼロ継続影響

    配当利回り0%と無配が続き、株主へのキャッシュリターンがない。

  • 株価は直近1年で26.45%下落継続影響

    1年間の株価変動は-26.45%と弱く、下トレンドが続く可能性。

  • 営業利益と最終赤字の乖離が大きい決算発表後影響

    2025/12期は営業利益31億円、純損益-8億円。利益が最終までつながらない。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
食品事業の拡大ペースを測る。
営業損益
事業全体の収益改善状況を確認。
バイオ燃料の実証進捗
商業化のメドを判定する上で重要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ112,085人。区分でいちばん多いのは個人・その他67.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.3%を占め、残る74.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他70.873.567.870.866.767.4
事業法人8.16.15.88.316.414.8
金融機関12.912.115.313.910.110.5
証券会社1.82.81.91.83.43.7
外国法人6.45.59.15.23.43.5
外国人個人0.10.10.00.00.10.1
自己株式0.10.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01出雲 充9.08
02株式会社綺麗創造ホールディングス8.37
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.05
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.80
05株式会社丸井グループ1.57
06山内 正義1.46
07楽天証券株式会社共有口1.15
08HSBC HONG KONG - TREASURY SERVICES A/C ASIAN EQUITIES DERIVATIVES (常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.82
09ロート製薬株式会社0.78
10東京センチュリー株式会社0.73

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-13
    株式会社綺麗創造ホールディングス
    新規の大量保有報告
    4.54%
    -3.45pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−261%、1株純資産は14期で+944%。直近期のROEは5.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2012年9月42218.5
2013年9月73718.8219.6
2014年9月21341.8877.6
2015年9月61554.1300.5
2016年9月81625.2177.8
2017年9月91855.4125.4
2018年9月−15185
2019年9月−107116
2020年9月−16101
2021年12月−49181
2022年12月−24167
2023年12月−23173
2024年12月−5232
2025年12月−6226

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額334百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約11倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
出雲充代表取締役社長4612,407,000
若原智広取締役代表執行役員 Co-CEO 兼 財務担当49631,000
植村弘子取締役代表執行役員 Co-CEO 兼 人事担当 兼 ヘルスケア BtoB国内営業・新規領域担当48473,000
岡島悦子取締役6010,000
琴坂将広取締役4430,000
清水誠取締役(監査等委員)45
望月愛子取締役(監査等委員)47
村上未来取締役(監査等委員)49
大村由紀子取締役(監査等委員)47

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4783331178
社外取締役419236

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容10,790字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、「人と地球を健康にする」というパーパスのもと、微細藻類ユーグレナを中心とした独自の研究開発力を基盤に、ヘルスケア事業を収益の中核としつつ、バイオ燃料事業やアグリ事業等を次世代の成長ドライバーとして育成する事業ポートフォリオを構築しております。 当社グループは、当社(株式会社ユーグレナ)、子会社15社及び関連会社2社により構成されており、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食品用途屋外大量培養技術をコア技術とし、ユーグレナをはじめとする微細藻類に関する多様な研究開発活動を行うとともに、その研究開発成果を起点としてヘルスケア事業(ユーグレナ、クロレラ等を活用した健康食品及び化粧品の開発、製造、販売等)、バイオ燃料事業(ユーグレナを中心とした微細藻類等や産業廃棄油等のバイオマス資源を活用したバイオ燃料の開発、製造、販売等)、その他事業(アグリ(飼料・肥料)バイオインフォマティクス、ソーシャルビジネス等の新規領域における事業開発や研究開発)といった事業を展開しております。 子会社である八重山殖産株式会社は微細藻類の大量培養設備を有し、ユーグレナ、クロレラ等の微細藻類の大量培養、乾燥粉末の製造等を行っております。 (1) 微細藻類ユーグレナをはじめとする当社独自素材の概要及び当社の技術 ①ユーグレナという生物 ユーグレナは、約5億年前に原始の地球で誕生した、体長約50μm~100μm、幅約10μm程度の微細藻類であり、世界中の様々な環境で生息しております。また、植物と動物の形質を兼ね備えている生物で、植物のように種々のビタミンを産生するとともに、動物のように自ら動き回ることができ、栄養学的に植物と動物の両方の栄養素を併せ持っております。 ②ユーグレナの培養方法 ユーグレナは、植物のようにエネルギーを光から得て、炭素源としてCO2を用いる「独立栄養培養」(いわゆる光合成)、及び動物のように有機物を炭素源として利用する「従属栄養培養」、そして両培養方法の特徴を組み合わせた「光従属栄養培養」による培養が可能です。 「独立栄養培養」は、光合成によりCO2を吸収し、クロロフィル、ビタミン、フィトケミカル等、野菜寄りの栄養素が豊富に生成される特徴を有する一方、採光効率等の点から高密度化による生産性向上には限界があり、また、他の生物の混入もしやすいため、特に食品用途で求められる品質の安全性を確保しながら培養の安定化・大規模化・低コスト化を実現する難易度が高いという側面があります。「従属栄養培養」は、高密度培養や希少成分パラミロンの高含有化が可能であり、他の生物の混入も抑えやすく、新品種などの環境への拡散リスクを低減した培養も可能である一方、栄養素の多様性が低下する側面があります。「光従属栄養培養」は、食品用途の観点から重視される豊富な栄養素と高密度培養を両立させた培養方法となります。各培養方法それぞれに異なる特徴があり、全ての培養技術を有する当社は、事業目的に応じて各培養方法を使い分けております。 ③ユーグレナの培養等に関する当社技術 ユーグレナは研究対象生物として50年以上の歴史があり、その独自性や産業化への可能性は多くの論文などにより記述されておりましたが、長年、食品として流通させることが可能なレベルでの大量培養は実現されておりませんでした。その最大の理由は、ユーグレナが食物連鎖における最下層に位置しており、動物プランクトンに捕食される対象となっていること、またユーグレナを培養する培養液に細菌類などが繁殖しやすく、商業的にユーグレナのみを大量に培養することが困難であったことがあげられます。 当社は創業メンバーによる東京大学農学部における研究成果を中心に、他の藻類研究を実施する様々な大学の研究成果を活用し、2005年12月に世界で初めて、屋外培養プールを用いてユーグレナの食品用途大量培養に成功しました。その後、培養の安定化、大規模化、低コスト化に向けた技術改良を進め、現在は上部から採光可能な屋外培養タンクを用いた光従属栄養培養により食品用途ユーグレナの大量培養を行っております。 また当社は、バイオ燃料の原料用途でのユーグレナの大量培養に向けて、独立栄養培養に関する技術開発の知見を活かし、近年は従属栄養培養に関する技術開発に注力しております。 以下が当社グループの主たる技術です。 A.ユーグレナの大量培養技術 B.ユーグレナの食品加工、化粧品加工及び用途開発の技術 C.培養方法のコントロールによるユーグレナの組成を調整する技術 D.ユーグレナのゲノム編集技術 ④ユーグレナのヘルスケア素材としてのポテンシャル 当社が生産する食品用途ユーグレナには、以下の特徴があります。 A.植物性栄養素と動物性栄養素の両方を含む59種類の栄養素を持つ 植物と動物の両方の形質を兼ね備えているユーグレナは、植物のように種々のビタミンやクロロフィルを産生するとともに、動物のようにバランスの良いアミノ酸組成を持ち、植物と動物の両方の栄養素を併せ持っております。 当社は、毎年、第三者分析機関である一般財団法人日本食品分析センターに当社ユーグレナ粉末の栄養素分析を委託しております。その結果、ユーグレナには成人の必須アミノ酸(※1)9種類、ビタミン、ミネラル、不飽和脂肪酸などを含む59種類の栄養素が含有されていることを確認しております。 図 当社ユーグレナ粉末の59種類の栄養素 B.細胞壁がない 野菜等の植物は細胞壁があり細胞内の栄養素を人間が消化することを妨げますが、ユーグレナは動物細胞と同様に細胞壁を持たないため、栄養成分の消化率が植物細胞に比べ高いという特徴を持っております。 図 ユーグレナ、植物細胞のイメージ図 C.希少成分パラミロンを持つ 植物がデンプンに代表されるエネルギー貯蔵物質を産生するのと同様に、ユーグレナもパラミロンという独自の貯蔵物質を作ります。ユーグレナが産生するパラミロンは、食物繊維に分類される生物由来の希少成分で、酵母やキノコ等が産生するβ-1,3-(※2)グルカンの一種ですが、β-1,3-結合のみで直鎖状(※3)に結合されたグルコースから構成される高分子多糖(※4)の粒子という特異性を有しています。パラミロンは、ユーグレナがエネルギーを効率よく貯蔵するために役立っていると考えられるとともに、その特異な分子構造により不溶性・難消化性であり、機能性に関して様々な研究成果が報告されています。当社も様々な機能性に関する自社及び共同での研究開発を進めてきており、ユーグレナグラシリス由来パラミロンを関与成分として、「睡眠の質(眠りの深さ、すっきりとした目覚め)を改善する機能」「作業時の一時的なストレス(イライラ感、緊張感)を緩和する機能」「起床時の疲労感を軽減する機能」に関する機能性表示食品を開発しております。 当社は、希少成分パラミロンを55%以上含有するユーグレナである「ユーグレナグラシリスEX55」や、パラミロンを80%以上の高濃度で抽出・精製した食品用原料である「精製パラミロン」の製造方法を確立、規格化し、当社商品やOEM・原料供給等を通じて活用しております。また、医薬部外品・化粧品原料として「パラミロン原末(ユーグレナ多糖体)」を独自に開発、規格化しております。 図 パラミロンの粒子構造と構造 ▲パラミロンの粒子構造    ▲パラミロンの構造 撮影:青山学院大学 福岡伸一教授 ⑤ユーグレナのバイオ燃料原料としてのポテンシャル ユーグレナにはバイオ燃料原料として、以下の特徴があります。 A.食糧生産との競合を回避 独立栄養培養の場合は耕作不適地を活用することで、また、従属栄養培養の場合は食糧生産に伴う残渣・廃棄物を原料として活用することで、バイオ燃料の生産量拡大に際して懸念されている食糧生産との競合を回避することが可能です。 B.複数の培養方法にチャレンジ可能 ユーグレナは、異なる特徴を持つ独立栄養培養と従属栄養培養の両方法により培養することが出来るため、大規模化と低コスト化の両立という難易度が高いバイオ燃料原料用途での商業生産に向けて、技術開発の成功確率を高めることが可能です。 C.細胞壁がない 他の微細藻類は通常の植物と同じように細胞壁があり細胞内の脂質を抽出するためには細胞壁の破砕、溶解等の処理が必要となりますが、ユーグレナは動物細胞と同様に細胞壁を持たないため、他の微細藻類と比べて低コスト、低エネルギーで脂質抽出が可能です。 D.バイオジェット燃料(SAF)製造に適した脂質の生成 ユーグレナが生成する脂質(ワックスエステル)は、一般的な植物油脂(トリグリセリド)と比べて、分子構造上の酸素原子や二重結合が少なく、炭素鎖の長さもジェット燃料と同程度の12-16個のため、低エネルギー、低水素使用量でSAF製造が可能です。 E.脱脂藻体の多様な用途 ユーグレナは豊富な栄養素を含有するため、脂質抽出後の脱脂藻体を、飼料や肥料等の有価物として販売することで、バイオ燃料原料に配賦される製造コストの低減が可能です。 ⑥ユーグレナの多様な産業素材としてのポテンシャル ユーグレナには、食品やバイオ燃料原料としての用途に加えて、機能性素材や化成品代替の原料として活用可能な特性があり、以下のような分野での展開が期待されます。 A.化粧品原料としての可能性 ユーグレナは化粧品原料として活用することが可能であり、既にユーグレナエキス、ユーグレナエキスEX、ユーグレナ発酵オイル、ミドリ麹エキス、パラミロン原末(ユーグレナ多糖体)を化粧品原料として規格化し、当社の化粧品に活用しています。 B.希少成分パラミロンの素材としての可能性 ユーグレナに含有される希少成分パラミロンは、特異な分子構造を有していることから、食品・化粧品用途に加えて、化成品分野における機能性素材としての応用が期待されます。具体的には、パラミロンを用いたバイオマスプラスチック「パラレジン」、創傷治癒促進効果が期待される「パラミロンフィルム」、レーヨンにパラミロンを練り込んだ「パラミロンレーヨン」等が挙げられます。これらの開発を通じ、既存の化成品原料の代替や新たな付加価値の創出を目指しております。 C.他素材との組み合わせの可能性 ユーグレナは、様々な微生物や発酵プロセスを活性化し、付加価値を高める可能性を有しております。当社は、麹の製造工程にユーグレナを加えることで、酵素力価や抗酸化成分であるエルゴチオネイン含有率が高まった「ミドリ麹」を開発しました。また、ユーグレナエキスが乳酸菌の動きを活性化すること、ユーグレナの摂取が腸内で酪酸産生菌の割合を増やすことを確認しており、プレバイオティクスとしてのポテンシャルも期待されます。 D.飼料・肥料他素材としての可能性 ユーグレナやパラミロンを配合した飼料の給与により、カンパチ稚魚やニワトリの免疫能が向上する可能性を確認したほか、ユーグレナと海藻カギケノリの混合飼料の給餌により、牛等の反芻動物からのメタン排出量軽減に寄与する成果を確認しており、機能性飼料としてのポテンシャルが期待されます。 また、ユーグレナを堆肥や培養土に加えることで微生物が活性化するなど、植物の生育に有用な成果を確認しており、機能性肥料としてのポテンシャルも期待されます。 さらに、ユーグレナは豊富な栄養素を含有するため、バイオ燃料原料用に脂質を抽出した後の脱脂藻体を、代替飼料や代替肥料として活用することも期待されます。 ⑦その他の当社独自素材のポテンシャル 当社は、ユーグレナを中核素材としつつ、その機能や用途を補完・拡張する観点から、以下のような独自素材の研究開発および展開を行っております。 A.ヤエヤマクロレラ クロレラは世界中で食品素材や着色料として流通している微細藻類であり、当社の子会社である八重山殖産株式会社は、石垣島で約50年にわたるクロレラの培養実績を誇り、国産素材ヤエヤマクロレラとして国内外に展開しています。ヤエヤマクロレラは植物性プロテインを中心とする豊富な栄養素に加え、高含有のクロロフィルによる鮮やかな緑色を特徴としております。また、CGF(クロレラ・グロース・ファクター)やオートファジー活性因子であるスペルミジン等の特徴的な成分を含有している他、毒素を吸着して排出するデトックス効果等、様々な可能性を秘めております。さらに、ヤエヤマクロレラの熱水抽出液(クロレラエキス)を活用した「ジェファー液」は、麺の味やコシの向上、魚や肉の臭み低減といった観点で、製麺企業や冷凍食品メーカーで活用されております。 B.オーランチオキトリウム オーランチオキトリウムは、ラビリンチュラ類に属し、葉緑体を持たないながらも微細藻類と呼ばれる生物です。不飽和脂肪酸の一種であるDHAを豊富に含有しており、環境保全の観点からプラントベースのシーフード代替素材や養殖用飼料としての活用が期待されております。また、発毛・育毛、血中脂質の低下、肥満予防等の機能性が報告されている希少成分「アシルステリルグルコシド」も含有しており、当社で物質特許を保有しております。 C.カラハリスイカ アフリカのカラハリ砂漠に自生する野生種スイカの一種で、過酷な環境下で生育するために、保水性に優れており、活性酸素の消去能力に優れた抗ストレス因子を蓄積するといった特徴から、当社のヘルスケア商品素材として活用しております。 D.ミドリ麹 当社は、麹の製造工程にユーグレナを加えることで、酵素力価や抗酸化成分であるエルゴチオネイン含有率が高まった「ミドリ麹」を開発し、当社の健康食品に活用しております。 E.微細藻類由来の超長鎖セラミド 当社は、グループ会社の株式会社サティス製薬と共同で、ユーグレナ、オーランチオキトリウム、クロレラの3種の微細藻類から、ヒト型を含む3種の超長鎖セラミドを世界で初めて発見し、特許を出願しております。これまで化粧品分野では、比較的短鎖な合成セラミド(C36)が主流でしたが、今回発見された微細藻類由来セラミドは、C44を主体とする超長鎖構造を有しており、ヒト皮膚セラミドと高い構造的親和性を示します。これにより、角層ラメラ構造(※5)の再構築、脂質秩序性向上、水分蒸散量低下、表皮細胞の分化促進、炎症抑制など、多層的な皮膚バリア改善効果が期待されます。 [用語解説] ※1.必須アミノ酸 必須アミノ酸とは、タンパク質を形成している20種類のアミノ酸のうち、体内で合成することができない9種類のアミノ酸のことをいいます。ヒトにおいて、具体的には、トリプトファン、スレオニン、リジン、バリン、メチオニン、ロイシン、フェニルアラニン、イソロイシン、ヒスチジンを指し、ユーグレナには全種類の必須アミノ酸が含まれております。 ※2.β-1,3-グルカン β-1,3- グルコシド結合にて連なったグルコースを構成糖とする多糖のことです。 ※3.直鎖 炭化水素やその誘導体を作っている炭素原子が、環状構造や枝分かれ構造をなさずに、一本の鎖状に結合していることをいいます。 ※4.多糖 単糖分子がグリコシド結合により多数重合し、単糖が二桁以上結合したものを多糖といいます。 ※5.角層ラメラ構造 セラミドを主成分とし、コレステロールおよび遊離脂肪酸が規則的に配列した多層脂質構造で、角層細胞間隙を埋めることで形成され、水分保持能と外来刺激に対する皮膚バリア機能の中核を担っています。 (2) ヘルスケア事業 当社グループのヘルスケア事業は、微細藻類ユーグレナをはじめとする独自素材に関する研究開発力と、健康食品・化粧品分野における商品企画力を基盤として展開しております。主として、ユーグレナ、クロレラ等の微細藻類やその他の機能性素材を活用した健康食品および化粧品の開発、製造、販売を行っております。 当社グループは、素材研究から商品企画、製造、販売に至るまでのバリューチェーンを、グループ内外の機能を組み合わせることで構築しており、複数の販売チャネルを組み合わせた事業展開を行っています。研究開発においては、ユーグレナ培養に係る継続的な技術開発を行うとともに、βグルカンの一種であるユーグレナの希少成分パラミロンの活用可能性やその他の様々な微細藻類含有成分に関する研究を行っております。また、ユーグレナやクロレラ以外にも、食品素材(カラハリスイカ、オーランチオキトリウム、エルゴチオネイン等)や化粧品素材(ユーグレナエキスEX、ユーグレナ発酵オイル、パラミロン原末(ユーグレナ多糖体)、微細藻類由来の超長鎖セラミド等)の開発、探索、規格化も推進しております。 製造面においては、健康食品および化粧品に使用されるユーグレナ粉末やクロレラ粉末を、石垣島に所在する自社グループ拠点にて製造しております。最終製品の製造については、主に外部の製造委託先に委託しているほか、自社グループ会社の工場において一部製品の製造を行っております。 ブランド展開としては、当社において健康食品ブランド「からだにユーグレナ」等、化粧品ブランド「one」「CONC」「akyrise」等を展開しております。また、連結子会社である株式会社エポラ、株式会社MEJ、キューサイ株式会社等においても、それぞれ健康食品および化粧品の開発・販売を行っており、当社グループ全体として多様なブランド群を展開しております。 ヘルスケア事業における主な販売形態および事業内容は、以下のとおりであります。 A.直販 自社グループの健康食品や化粧品等を、自社ECサイトや電話等を通じて一般消費者に直接販売しております。主な取扱商品は、ユーグレナ、クロレラ、精製パラミロン等の独自素材やその他の機能性素材を配合した健康食品や、ユーグレナ由来成分等を活用したスキンケア化粧品等であります。 B.流通チャネルでの卸売 自社グループの健康食品や化粧品等を、ドラッグストア等の小売店舗、美容院や接骨院等の専門店舗、ならびに食品商社や美容商社等を通じて卸売しております。商品特性や販売先の特性に応じて、最適な販売形態を選択しております。 C.OEM供給 取引先と共同で製品仕様を決定し、当社グループにて製品を製造したうえで、取引先ブランドとして販売されるOEM製品の供給を行っております。健康食品および化粧品の両分野においてOEM供給を行っております。 D.原料販売 製薬会社、食品メーカー等に対して、ユーグレナ粉末、精製パラミロン、クロレラ粉末等の原料を販売しております。 E.海外展開 日本国外においても、アジアを中心に当社グループの健康食品・化粧品の販売を行っております。ユーグレナやクロレラについては、OEM供給や原料供給を通じて、グローバル市場での展開を進めております。 (3) バイオ燃料事業 当社グループのバイオ燃料は、実証プラントでの技術検証やバイオ燃料製造・供給実績の蓄積を経て、国内パートナー企業と連携しながら商業規模プラントの建設・稼働やサプライチェーンの確立を進める商業化フェーズへの移行段階にあります。また、将来的に枯渇することが懸念されるバイオ燃料原料領域におけるサプライヤーとしての独自のポジショニングの確立を目指して、ユーグレナ由来藻油の大規模・低コスト生産実現に向けた技術開発を推進しております。 A.バイオ燃料の実証製造・供給体制の構築 当社は、2015年12月に、横浜市、千代田化工建設株式会社、伊藤忠エネクス株式会社、いすゞ自動車株式会社、全日本空輸株式会社の協力のもと、2020年までに国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化を目指す「国産バイオ燃料計画」を発表し、その実現に向けた取り組みを進めてきました。具体的には、2017年6月に神奈川県横浜市鶴見区においてバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラント(以下「実証プラント」)の建設を着工し、運転開始に向けた体制の整備を進め、2018年10月31日に実証プラントは竣工に至りました。実証プラントは2020年3月に本格稼働を迎え、次世代バイオディーゼル燃料(HVO)の供給先をバス・トラック・鉄道・船舶など様々な移動体を対象として拡大するとともに、バイオジェット燃料(SAF)も2021年6月に初フライトを実現し、2022年9月には国内空港のハイドラントシステムへの導入を実現するなど、当社のバイオ燃料の導入実績は「陸・海・空」の全ての領域をカバーしながら2023年末で累計93件に達しました。 これらの成果により建設時点の目的を全て成功裏に達成できたことを踏まえ、実証プラントは2024年1月末をもって稼働を終了しました。 B.バイオ燃料製造・供給の商業化 当社グループは、これまで実証プラントでの運転を通じてバイオ燃料の製造・供給に関する知見を蓄積してきました。2018年10月に竣工した神奈川県横浜市鶴見区の実証プラントは、2024年1月末をもって稼働を終了しており、現在は商業化フェーズへの移行段階にあります。 商業化に向けては、グローバル大手統合エネルギー企業であるPetroliam Nasional Berhad(PETRONAS)及びEnilive S.p.A.とともに、マレーシアにおいて商業規模のバイオ燃料製造プラントを建設・運営するプロジェクトを進めております。本プロジェクトでは、2024年12月に合弁会社Pengerang Biorefinery Sdn. Bhd.(以下「本合弁会社」)を設立し、当社は連結子会社であるEuglena Sustainable Investment Limitedを通じて、本合弁会社に出資しております。 当該商業プラントは、原料処理能力年間約65万トン、バイオ燃料製造能力最大日産12,500バレル(年産約72.5万KL相当)を見込んでおり、2028年下期の稼働開始を予定しております。 また、商業生産開始後を見据え、当社グループは国内外のパートナーと連携し、バイオ燃料のトレーディング、物流、販売に関する体制構築を進めております。実証プラントの稼働終了後も、SAFおよびHVOを中心としたバイオ燃料の供給実績は継続しており、既存の知見やネットワークを活用した事業基盤の整備を行っております。 C.バイオ燃料原料用のユーグレナ由来藻油の大規模・低コスト生産に向けた研究開発 前述の通り、ユーグレナは、バイオ燃料原料生産で求められる大規模化、低コスト化の観点から様々な優位性を有しております。また、ユーグレナは、独立栄養培養であれば大気中のCO2を直接固定することで、従属栄養培養であれば植物が固定したCO2を間接的に用いることで、カーボンニュートラルに貢献する可能性があります。当社グループは、これらのユーグレナのポテンシャルに着目し、高密度培養と工業的設備で高い生産効率を実現できる従属栄養培養を有力なアプローチと位置づけた上で、バイオ燃料原料用のユーグレナ由来藻油の商業生産に向けた研究開発を進めております。また、従属栄養培養の場合も脱炭素化への貢献がバイオ燃料原料としての必須要件であることから、低GHGの炭素源の開拓にも取り組んでおります。 (4)その他事業 A.アグリ領域 当社グループは、肥料・飼料分野において、微細藻類ユーグレナを活用した研究開発および事業展開を行っております。アグリ領域は、「バイオマスの5F」を支える重要な用途分野の一つであり、環境負荷低減や生産効率向上に対する需要の高まりを背景に、中長期的な成長が見込まれる分野と位置づけております。 肥料分野では、有機肥料メーカーである大協肥糧株式会社を2021年に完全子会社化し、同社が有する製造ノウハウや現場対応力と、当社グループの研究開発機能を組み合わせることで、有機肥料の製造・販売を行っております。飼料分野では、既存代替飼料、環境負担低減飼料、機能性飼料の三つのテーマを中心に、微細藻類を活用した水産・畜産向け商品の研究開発および展開を進めております。 また、2025年には、アグリ領域における自社ブランドとして「いきものたちにユーグレナ」を立ち上げ、ユーグレナを活用した肥料・飼料商品の提供を開始しております。 B.バイオインフォマティクス領域 2017年にゲノム関連の研究や一般消費者向けの遺伝子解析サービスを手掛ける株式会社ジーンクエストを完全子会社化し、バイオインフォマティクス領域における事業展開を開始しました。当社で遺伝子解析サービス「ユーグレナ・マイヘルス」を展開するとともに、同社は遺伝子解析サービス「Genequest」や研究開発を主軸に事業を展開しつつ、2022年には遺伝子解析結果を医療機関、フィットネス等に連携できるサービス「GeneLink」の提供を開始しました。 C.ソーシャルビジネス領域 バングラデシュにおいて、2015年に子会社化したGrameen euglenaを中心に、子どもたちへユーグレナ入りクッキーを届ける「ユーグレナGENKIプログラム」や、現地農家との連携による農業事業等を推進し、現地政府関連機関や国際機関とも連携しながら、事業成長が社会課題解決に直結するビジネスモデルの構築に取り組んでおります。今後、2024年に終了した緑豆栽培に代わる新たなソーシャルビジネスとして、これまでに培ってきた現地ネットワークを活用しながら、現地の富裕層・中間層向けヘルスケア商品の販売、日本向け輸出を企図したゴマ栽培の事業化や、日本で需要のある現地農作物のソーシャル調達等に取り組んでまいります。 [事業系統図] 主な事業の状況の概要図及び主要な会社名は次のとおりです。 ① ヘルスケア事業 ② バイオ燃料事業 ③その他事業 その他事業の主要な会社としては、肥料の製造卸売販売を行う大協肥糧株式会社、遺伝子解析サービスを行う株式会社ジーンクエスト、バングラデシュ人民共和国でソーシャルビジネスを行うGrameen euglenaがあります。
経営方針・対処すべき課題7,642字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、バングラデシュの栄養失調問題を解決したいという想いのもと2005年8月に創業し、2005年12月に微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養を世界で初めて成功させたことを起点として、「人と地球を健康にする」というパーパスのもと、ヘルスケアやバイオ燃料などの様々な領域において事業を展開してきました。そして、創業15周年を迎えた2020年に、当社グループのありたい姿として「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を掲げ、サステナビリティを軸とした事業を展開し、持続的な成長を図っております。 当社は、植物と動物の両方の性質を備えたユニークな生物であるユーグレナを、「バイオマスの5F」の各用途に沿って事業化することを基本戦略としております。「バイオマスの5F」とは、重量単価(例:1kgあたりの値段)が高い順に、Food(食料)、Fine Chemical(高機能素材)、Feed(飼料)、Fertilizer(肥料)、Fuel(燃料)の各分野へ展開する考え方であり、当社は、研究開発や培養技術の蓄積に応じて、付加価値の高い用途から順に事業化を進めてきました。 図 バイオマスの5F ユーグレナは、その豊富な栄養素や希少成分であるパラミロンの機能性等を活かして、健康食品、化粧品、飼料、肥料として活用することが可能であるとともに、ユーグレナを低コストで大量に培養する技術の確立により、ユーグレナから抽出される藻油(脂質成分)をバイオ燃料原料として利用することも可能になるという観点から、「バイオマスの5F」戦略に最適な素材と位置付けております。 現在は、「バイオマスの5F」のうち、Food(食料)およびFine Chemical(高機能素材)を中心としたヘルスケア領域を主たる事業としつつ、培養技術の高度化や原料コストの低減を通じて、Feed(飼料)、Fertilizer(肥料)、Fuel(燃料)といった領域への展開も進めております。このように当社グループは、微細藻類ユーグレナの素材特性に基づく研究開発と事業化を通じて、食品、化粧品、飼料、肥料、バイオ燃料といった多様な分野における事業基盤を構築してきております。 (2)中長期的な会社の経営戦略及び目標とする経営指標 当社グループは「Sustainability First(サステナビリティ・ファースト)」を企業理念とし、「人と地球を健康にする」というパーパスの下、サステナビリティを軸とした事業を展開し、売上・利益のサステナブルな成長を図っております。2024年度からの執行体制の刷新に伴い、以下の三点を重要課題と捉え、事業推進の指針としています。 ①「原点回帰」:研究開発力とベンチャー精神を核とした競争力・独自性の再構築 サステナビリティ・バイオ燃料・微細藻類の領域には参入企業が急増しており、中長期的な競争優位が揺らぐリスクが顕在化していました。この環境下で当社は、長年培ってきた研究開発力と、新機軸に挑むベンチャー精神を持続的成長の源泉と再定義しました。研究と事業の接続を一層強化し、新たな収益の柱の創出に挑戦し続けることで、当社ならではの強みと独自性の再構築を進めていきます。 ②「バイオマスの5F(※1)」と「両利きの経営(※2)」:事業ポートフォリオ強化と新たな売上シーズの創出 M&Aによって事業規模は拡大したものの、多角化と競争激化によりオーガニック成長の鈍化が進んでいました。当社は基本戦略「バイオマスの5F」を軸に、既存のヘルスケア・バイオ燃料領域の深化と、微細藻類のポテンシャルを活かした新規領域やアグリ領域(飼料・肥料)等の探索を両立させ、将来成長に必要な事業基盤を強化します。 ③「黒字体質への転換」:収益構造の改善と選択的投資による黒字体質の確立 先行投資・バックオフィス強化・M&A関連費用の増加により、2023年度までは調整後EBITDA(※3)は黒字である一方、営業損益の赤字が続いていました。グループ横断の施策により、当社は2024年度に7期ぶりの連結営業黒字を実現し、2025年度にはその黒字規模を大きく拡大しました。今後もさらなる効率化を図りつつ、成長が見込める領域への選択的投資を進め、持続的な利益成長を確かなものにしていきます。 以上の三つの課題と2025年度までの進捗を踏まえ、2026年度は中期的なトップライン拡大に寄与する収益基盤の拡充に重点を置いていきます。黒字体質の定着への手応えを土台に、既存領域の「深化」と新規領域の「探索」を同時に強化し、事業全体の成長ポテンシャルを高めます。また、微細藻類ユーグレナを軸とした研究開発の深化、国内ヘルスケア事業の成長確度の向上、商業化が見えてきたバイオ燃料事業の着実な展開に取り組むとともに、海外市場、疾患領域やアグリ領域への挑戦を進めます。生産コスト低減・生産量増加・機能性拡張を通じて「バイオマスの5F」をさらに前進させ、独自の技術資産を最大限に活かした価値創出に取り組みます。 上記の中期経営方針のもと、2026年12月期においては、売上高は52,000百万円を、調整後EBITDAは7,000百万円、営業利益は3,200百万円を見込むとともに、親会社株主に帰属する当期純利益の黒字転換を目指します。また、次連結会計年度の各施策を通じて収益基盤を強化することで、2028年度には売上高550-600億円・調整後EBITDA80-90億円前後、2030年度には商業プラントの本格稼働を前提として、売上高1,000億円規模・調整後EBITDA160億円相当の実現を目指してまいります。 (※1)重量単価の高い順に、Food(食料)、Fine Chemical(高機能素材)、Feed(飼料)、Fertilizer(肥料)、Fuel(燃料)へ展開し、技術蓄積に伴うコスト低減と機能拡張を通じて多段階で価値を創出する戦略。 (※2)既存事業の深化と新規事業の探索を両立し、ポートフォリオの健全性と成長性を確保する経営方針。 (※3)当社グループは、経営指標として2021年9月期より調整後EBITDAを開示しております。調整後EBITDAは、一般に公正妥当と認められた会計基準に基づく営業利益に、当社グループにとって経常的に発生する収益や非現金支出を反映させた、当社のキャッシュ・フロー創出力を示す指標です。 (3)対処すべき課題 現在の市場環境及び事業進捗を踏まえて、各事業において認識している対処すべき課題については以下のように考えております。 (ヘルスケア事業) 当社グループのヘルスケア事業は、微細藻類ユーグレナなどの独自素材、「からだにユーグレナ」「CONC」「one」「NEcCO」「akyrise」などの当社ブランド商品、さらにキューサイ、エポラ、MEJといったグループ会社が持つブランド群により構成されています。直販・流通・OEMなど複数のチャネルを用いて幅広い市場へ展開しており、今後も市場環境の変化に対応しながら持続的な成長を図る必要があります。健康食品・化粧品市場は、健康意識の高まりを背景に成長が期待される一方、機能性素材の多様化やトレンドの急速な変化によって競争は激化しています。さらに、日本市場はシニア層の拡大による短期的な成長が見込まれる反面、中長期的には人口減少による市場縮小リスクも抱えています。こうした環境を踏まえ、当社グループは以下の3つを主要課題と認識しています。 ①一般顧客向け健康食品・化粧品メーカーとしての「深化」 直販チャネルは当社グループの収益の中核であり、定期購入を中心とするサブスクリプション型のモデルによって安定したキャッシュフローを生み出しています。事業を持続的に成長させるためには、定期顧客数の維持・拡大と LTV(定期顧客から一定期間に生み出されるリターン)の最大化が不可欠です。ブランドごとの投資効率を横断的に分析し、効果の高いブランドや媒体に広告投資を重点配分する体制を整えた結果、「からだにユーグレナ」「コラリッチ」「ひざサポートコラーゲン」などの主力ブランドが安定的な成長軌道に乗り、さらに「CONC」などの新たな成長ブランドの育成にも成功し、2025年度には定期顧客数が増加に転じました。2026年度は、投資効率と投資配分の最適化に留意しつつ広告宣伝投資を拡大し、定期顧客数の継続的な成長を目指していきます。 一方、顧客層がシニアに偏りがちな構造や、主力ブランドへの依存度の高さといった課題は依然として残ります。今後はオンライン広告やECモール展開の強化を進めつつ、機能性・素材・技術により明確に差別化された商品を企画し、ミドル世代を含む新たな顧客層へのアプローチを強化していきます。 LTV向上の鍵は、限界利益率・継続率・顧客単価の三点です。価格改定、原価・物流・販促の効率化、広告運用の改善やコールセンターの内製化など、2024年度以降の徹底した収益構造改革により限界利益率は大幅に改善しました。継続率も、おまとめ定期制度の導入や、企業理念・素材特性の発信、コミュニティ運営を通じたロイヤリティ施策等により、主力ブランドはいずれも高い水準を維持しています。今後はブランド内ラインアップの拡充やブランド横断のクロスセルによって、顧客単価の底上げを図ります。 流通チャネルは売上に占める割合こそ限定的ですが、ブランド認知や顧客接点を広げるうえで重要です。特にバラエティショップや美容室など、顧客との距離が近いチャネルは高機能・高単価商品の訴求に適しており、ECモールへの流入促進効果も期待できます。また、キューサイの「コラリッチ」や「ひざサポートコラーゲン」は、直販チャネルでのブランド力・認知度を活かして流通チャネルでの拡販が進んでいる他、当社「CONC」の流通チャネル向け姉妹ブランド「CONC LABO」も取り扱い店舗が拡大しており、直販チャネルとの相乗効果を活かした効率的な拡販を目指していきます。 ②企業顧客向けOEM・原料メーカーとしての「深化」 当社は自社商品の製造・販売に留まらず、ユーグレナ・クロレラなどの微細藻類素材をOEMや原料供給という形で企業顧客に提供する機能も有しており、安定した収益を生み出しています。市場では機能性素材の多様化が進んでおり、当社が提供する素材の価値を高めるためには、機能性や用途の拡張、生産コストの改善が不可欠です。 ユーグレナの希少成分であるパラミロンは、独自のβ-1,3グルカン構造を持つ高分子多糖で、「睡眠の質」「疲労感」「ストレス」などの機能性を表示することが可能な素材として注目を集めています。当社は「パラミロン原末」や「精製パラミロン」の開発・規格化を完了し、2026年度からFine Chemical(高機能素材)領域の主要素材として企業顧客向けの販売活動を本格化していきます。加えて、研究成果の蓄積を活かし、表示可能な機能性のバリエーション拡大にも取り組むことで、パラミロンをマルチ機能素材として強化し、競争優位を築いていきます。また、サステナビリティ要求の高まりを背景に、環境負荷の低い素材としての訴求も強めていきます。 クロレラに関しても、当社が生産するヤエヤマクロレラは鮮やかな色調やスペルミジンなどの特長成分が評価されており、差別化した価値提案が可能です。さらに、麺類や冷凍食品の品質向上用途としてクロレラ熱水抽出液(ジェファー液)も企業顧客に活用されており、今後は食品用途領域の拡大にも注力します。 OEM体制の強化という点では、当社グループは健康食品製造工場を持ち、原料供給から企画・製造まで一貫対応が可能です。また、2024年にサティス製薬グループが加わったことで、化粧品OEMの製造能力が拡充され、研究開発や営業活動での連携によるシナジー創出を進めていきます。 ③新たな需要創出と新市場進出に向けた「探索」 当社ヘルスケア事業の中長期的成長には、既存市場に留まらず、新たな市場を切り開く探索が不可欠です。特に海外展開と疾患領域への応用は、当社素材のポテンシャルを大きく広げる可能性を持っています。 海外ではクロレラやスピルリナが広く流通し、健康素材・サステナブル素材としての評価も高まっています。当社は石垣島の培養設備でハラール・コーシャ・ASC-MSC海藻認証、出雲工場でハラール認証を取得しており、アジア・イスラム市場への展開基盤が整っています。クロレラは約40か国に展開実績があり、ユーグレナも米国・アジアでの展開を推進中です。展示会やパートナーシップで認知向上と新規取引開拓を加速するとともに、マレーシア・バングラデシュなど既存拠点での市場開拓に取り組んでいきます。 疾患領域では、過去の研究開発においてパラミロンが慢性腎臓病(CKD)の進行抑制に資する可能性が確認されています。日本に約2,000万人いる CKD 患者の課題解決に向けて、医療現場との連携のもとエビデンスの蓄積と認知の広がりを丁寧に進め、メディカルフードとしての実用化の可能性を探っていきます。 (バイオ燃料事業) 気候変動問題への対応が世界的に加速するなか、SAF(バイオジェット燃料)やHVO(次世代バイオディーゼル燃料)への期待は急速に高まっています。国際的な規制強化や政策インセンティブも追い風となり、今後大幅な市場拡大が見込まれる領域です。当社グループは、商業化を見据えたSAF・HVOの製造・供給体制の構築と、藻油をバイオ燃料原料として活用するための大規模かつ低コストな生産技術の確立に取り組んでおり、その実現に向けて解決すべき課題を以下の三つに整理しています。 ①SAF・HVOの商業生産体制の構築 合弁パートナーと進めるマレーシア商業プラントは、原料処理能力は約65万トン/年、製造能力は年産約72.5万KL相当の計画で、2028年下期迄の稼働開始を目標に、建設が順調に推移しています。当社は2025年時点でESILを通じて15%の出資比率を確保しており、稼働後は年間約10万KL規模のSAF・HVOを継続的に調達し、国内外で販売する計画です。出資比率に応じた資金コミットメントに係る資金調達は完了しており、商業化後を見据えて原料・トレーディング・サプライチェーン・販売先の体制整備を進めるとともに、建設・運営段階では人員派遣を含むパートナー連携で確実な遂行を図ります。 ②原料調達及び国内SAF・HVO供給体制の構築 商業プラント稼働後、当社はマレーシアJVへの原料供給と、同JVから調達するSAF・HVOの日本国内への輸入・販売を目指しています。これに向け、2024年よりトレーディングおよびロジスティクスの専任チームを立ち上げ、知見の蓄積やネットワーク構築を進めています。また、廃食油などのバイオ燃料原料は世界的に需給が逼迫しているため、アジアを中心とした大口調達先の開拓や、長期的なパートナーシップ構築も重要な取り組みとなっています。 一方、国内市場ではSAF・HVOの普及を後押しする制度整備が依然として不十分であり、企業の自主的な取り組みに委ねられている側面があります。当社は、東京都の「新エネルギー推進に係る技術開発支援事業」などのパートナーシップも活用しながら、サプライチェーンの確立と供給先の拡大に注力し、国内普及を後押しするための活動を進めていきます。 ③藻油をバイオ燃料原料とする大規模・低コスト生産技術の開発 「バイオマスの5F」戦略の最終段階として、当社は微細藻類ユーグレナから抽出した藻油をバイオ燃料原料として活用することを目指しています。その実現の鍵となるのが、屋内タンクによる従属栄養培養です。この手法は高密度培養が可能で、土地面積や水使用量を抑えながら生産規模を拡張できるため、屋外プール型の独立栄養培養に比べて大規模・低コスト化の実現可能性が高いと期待されています。当社は国内およびマレーシアの研究拠点で培養・抽出技術の高度化と、大規模生産候補地の調査を進めています。 また、従属栄養培養では大量の低炭素糖源を安定的かつサステナブルに確保することが大きな課題となります。当社は2025年に採択された経済産業省プロジェクトを活用し、マレーシアのパーム農業残渣バイオマスが糖源として利用可能であるという有望な結果を得ています。2026年度以降は現地パートナーとの連携を深め、糖源転換の研究開発をさらに加速します。 (その他事業) 当社グループは「Sustainability First」を基軸に据え、ヘルスケア事業・バイオ燃料事業以外にも、新たな売上シーズの「探索」に取り組んでいます。その中でも、飼料・肥料分野のアグリ事業と、微細藻類を中心とした基礎・先端研究は、将来の飛躍に向けた重要な領域として注力を強めていきます。 ①アグリ事業(飼料・肥料) 飼料・肥料等のアグリ領域は「バイオマスの5F」を支える中核であると同時に、環境負荷の低い素材や生産効率向上に対する需要拡大を背景に、中長期的成長が見込まれる分野です。当社はM&Aやパートナーシップを活用しながら製造能力と販路の拡大を進め、中期的に新たな収益の柱へ育てることを目指しています。 また、微細藻類ユーグレナを肥料・飼料原料として活用する可能性の探索を進めており、2026年以降は機能性飼料・肥料としての用途開発や、藻油抽出後の脱脂藻体を代替原料として活用する研究開発を進めていきます。さらに、「いきものたちにユーグレナ」ブランドの拡販や「ユーグレナ育ち」認定制度の普及を通じ、ユーザー拡大と認知向上にも取り組んでいきます。 ②微細藻類ユーグレナの新たな需要創出に向けた基礎・先端研究 当社は、微細藻類ユーグレナの可能性を広げるため、パラミロンの新機能発見や作用機序解明につながる基礎研究の強化を進めています。さらに、ゲノム編集技術を活用した有用株の作出や、ゲノム編集株の生産体制構築を推進し、商業利用に向けた基盤を整備しています。これらの研究開発は、ヘルスケア事業やアグリ事業、さらにはバイオ燃料事業における新たな価値創出につながる重要な取り組みです。
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会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)ヘルスケア事業 ① 特定の外部委託先への依存について 当社グループは、ユーグレナ粉末、クロレラ粉末等を加工した最終製品(食品)の製造については、自社グループ会社工場で製造するとともに、一部を加工委託先に業務委託しております。また、化粧品等の加工については、主にTOA株式会社に加工委託しております。このようなビジネスモデルを採用することにより、設備や生産のための人員といった固定費やラインの管理・立ち上げ等の費用の負担が少なく、営業活動と研究開発に経営資源を集中でき、外部環境の変化、技術革新等への機敏な対応をとれる等のメリットがあります。しかしながら、何らかの理由により、加工委託先における取引方針の変更、収益構造の悪化、供給能力の低下、品質問題の発生、事業活動の停止等が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 製品の品質や安全性について ヘルスケア事業(食品)におきましては、各製品段階において、以下のとおり検査を実施し、品質と安全性の維持に取り組んでおります。 ユーグレナ粉末等については、当社子会社である八重山殖産株式会社において国際的な食品安全マネジメントシステムであるFSSC22000を取得し、原材料の受け入れから製造、保管、出荷に至るまでリスク管理を徹底しております。また、基礎栄養成分、菌類等に関し当社による検査(第三者分析機関への委託を含む)を実施しております。また、最終製品のサプリメントについては、健康食品GMPを取得した自社グループ会社又は加工委託先で製造しており、製品別に検査項目が異なりますが、カプセル重量・長さ・錠剤硬度、菌類等に関して、検査を実施しております。 ヘルスケア事業(化粧品)におきましては、グループ会社において化粧品の製造販売及び受託製造を行っており、当該グループ会社は薬機法上の製造販売元として製造販売責任を負っているため、製品の規格適合を確認し記録を残すこと等により、品質と安全性の維持に取り組んでおります。 しかしながら、万一、製品の品質や安全性に問題が発生した場合や、特に食品について、昨今進められている機能性表示食品制度等の見直しにより、新たな安全対策が必要となった場合等には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 法的規制について 当社グループは、以下に掲げるもののほか、適用法令の遵守を徹底しておりますが、予期しない法律又は規制の変更及び現行の法的規制における法令の解釈・適用によって新たな対策が必要になった場合には、当社グループの事業運営に支障をきたすことにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 A.特定商取引に関する法律 事業者と消費者との間に生じるトラブルを事前に防止することを目的としております。 訪問販売、通信販売、電話勧誘販売、連鎖販売取引等、消費者トラブルを生じやすい取引類型を対象に、消費者保護の観点から、それぞれ契約に伴う書面の交付、禁止行為、解約事項等を規定しております。例えば、通信販売について、a.広告に記載すべき事項、b.誇大広告の禁止、c.顧客の意に反して契約の申込みをさせようとする行為の禁止等を定めます。また訪問販売について、a.事業者の氏名等の明示義務、b.所定の事項を記載した書面の交付義務、c.勧誘の際、又は契約締結後、申込みの撤回(契約の解除)を妨げるために、事実と違うことを告げる行為の禁止等を定めております。 B.不当景品類及び不当表示防止法(景表法) 過大な景品や不当な表示をすることによる顧客の誘因を防止することにより、事業者の公正な競争を確保し、消費者の利益を保護することを目的としております。 a.優良誤認行為(商品・サービスの品質などについて、実際よりも著しく優良又は有利であると見せかけて宣伝する行為等)、b.有利誤認行為(商品・サービスの取引条件について、実際よりも有利であると偽って宣伝したり、競争業者が販売する商品・サービスよりも特に安いわけでもないのに、あたかも著しく安いかのように偽って宣伝する行為等)、c.その他誤認されるおそれのある表示が不当表示として禁止されております。 C.医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法) 医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器の品質、有効性、安全性の確保のために必要な規制を行い、保健衛生の向上を図ることを目的としております。 医薬品には、その品質、有効性、安全性の確保のために承認・許可制度をはじめとした様々な規制があり、許可等がないままに「医薬品」に該当するものを販売等することは禁止されております。医薬品とは、「人又は動物の疾病の診断、治療又は予防に使用されること、並びに身体の構造又は機能に影響を及ぼすことが目的とされているものであって器械器具でないもの」とされており、医薬品と紛らわしい効能などの表示・広告を行うと薬機法に違反します。 D.健康増進法 国民の健康の増進の総合的な推進に関して基本的な事項を定めるとともに、国民の栄養の改善その他の国民の健康の増進を図るための措置を講じ、もって国民健康の向上を図ることを目的としております。健康状態の改善又は維持の効果に関し、著しく事実に相違する又は著しく人を誤認させるような表示をしてはならない等を定めております。 E.食品衛生法 飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、もって国民の健康の保護を図ることを目的としております。公衆衛生に危害を及ぼすおそれのある虚偽又は誇大な表示又は広告の禁止等を定めております。 F.食品表示法 販売の用に供する食品に関する表示について定め、もって一般消費者が食品を摂取する際の安全性を確保するとともに、その自主的かつ合理的な食品の選択の機会を確保することを目的としております。機能性表示食品制度は、同法に基づく制度です。機能性表示食品制度は、いわゆる紅麹関連製品に係る事案を受け、制度の信頼性を高める方向での改正が行われており、新しい制度下では、事業者は、健康被害(その疑いを含む)に関する情報収集と、行政への情報提供義務が課せられるなど、より厳格な義務を負うこととなっております。 G.農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法) JAS規格(日本農林規格)と食品表示(品質表示基準)を定め、一般消費者の商品選択に役立てるため、JASマークや品質表示基準に定める表示を付しております。 H.消費者契約法 事業者の一定の行為により消費者が誤認し、又は困惑した場合について契約の申込み又はその承諾の意思表示を取り消すことができることとするとともに、事業者の損害賠償の責任を免除する条項その他の消費者の利益を不当に害することとなる条項の全部又は一部を無効とすることにより、消費者の利益の擁護を図ることを目的としております。事業者が重要事項について事実と異なることを告げ(不実告知)、消費者が誤認した場合の取り消し、消費者が支払う損害賠償額の予定条項等の無効等を定めております。 ④ 個人情報保護について 当社グループではインターネット販売を行う上で顧客情報を取得しているため、顧客情報が蓄積されております。また、当社グループでは一般消費者向け遺伝子検査サービス事業を展開していることから、さらに顧客情報を取得、蓄積することとなります。当社グループでは、プライバシーマークを取得し、公益社団法人日本通信販売協会が定める「個人情報保護ガイドライン」及び個人情報保護規程に基づき個人情報取扱いに関し社内教育を徹底しておりますが、万一、個人情報が外部に漏洩した場合には、顧客からの信用失墜による売上高の減少や顧客に対する損害賠償による損失が発生し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 競合について 当社グループは、ヘルスケア事業(食品)において、ユーグレナという新しい食品を手がけており他の食品等と差別化を図っていく予定ですが、今後他社のユーグレナ食品や新規の競合品が現れ、これらの競合品との充分な差別化が図れない場合には、競争激化による販売価格の低下、販売数の減少等により当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 健康食品に対する顧客の嗜好の変化について 健康食品は消費者の嗜好に影響を受けやすく、そのライフサイクルは比較的短い傾向にあります。当社グループでは今後も既存製品の販売、新製品の開発、製品応用分野の拡大を目指した事業展開を進める方針でありますが、既存製品が計画どおりに販売できなかった場合、新製品の開発が進まない場合や計画どおりに販売できなかった場合、又は製品応用分野の拡大ができなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 広告宣伝費、販売促進費の先行投資について 当社グループは、自社製品の個人顧客への直接販売の拡大のため、広告宣伝費、販売促進費を積極的に投下しております。投下費用に対し、売上高が適切に増加しなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)バイオ燃料事業及びその他事業 ① 研究開発について 当社グループは、ユーグレナを中心とした微細藻類の培養技術を軸に、バイオ燃料、飼料、肥料など、様々な分野での事業展開へ向けた研究開発及び実証を行っております。 これらの研究開発におきましては未だ商業生産段階には至っておりませんが、バイオ燃料開発を中心として、今後研究開発費が増加する可能性があります。 多額の研究開発投資を行ったにもかかわらず、想定どおりに研究開発の結果が得られない場合や、バイオ燃料よりも有利なエネルギーが普及した場合には、当社グループの事業戦略及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② バイオ燃料製造・供給の商業化に向けた投資について 当社グループは、バイオ燃料製造・供給の商業化に向けて、グローバル大手統合エネルギー企業であるPetroliam Nasional Berhad及びEnilive S.p.A.と共同で合弁会社を設立し、マレーシアにおいて商業規模のバイオ燃料製造プラントを建設及び運営するプロジェクト(以下「本プロジェクト」)を推進しております。当社グループは、2025年7月に当該合弁会社に対する出資比率を15%に引き上げており、当該出資比率に応じた資金コミットメント(出資、ローン及び保証等の提供)に係る資金調達は完了しております。しかしながら、本プロジェクトにおいて、建設の遅延や計画の見直しが発生した場合、建設費その他の資本的支出や運転資金が想定を上回った場合や、当該合弁会社における資金調達ストラクチャーが変化した場合には、当社グループに想定以上の追加的な資金負担が生じる可能性があります。また、商業プラントの稼働開始後に設備上又は操業上のトラブルが発生した場合、原料・製品の市況、需給、販売環境等が想定と異なった場合や、為替又は金利の急激な変動により本プロジェクトに係る資本的支出、資金調達コスト又は収益性が想定と異なった場合には、売上高や収益が当初想定どおりに得られない可能性があります。これらの場合には、当社グループの事業戦略、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 法的規制について 当社グループは、バイオ燃料事業及びその他事業の推進にあたり、バイオ燃料の製造・販売に関する法令のほか、適用法令の遵守を徹底しておりますが、予期しない法律又は規制の変更及び現行の法的規制における法令の解釈・適用によって新たな対策が必要になった場合には、当社グループの事業運営に支障をきたすことにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 原料や製品の市場動向について バイオ燃料、飼料、肥料はいわゆるコモディティ商材であり、自社製造又は外部から調達した原料から製造した最終製品を顧客向けに販売する過程、並びに外部から調達した原料や最終製品を顧客向けに販売する過程において、原料及び最終製品の価格や売買数量が市場動向の影響を大きく受ける傾向にあります。当社グループは、原料及び最終製品の調達先や販売先を多様化するとともに、市場における価格や需給の動向を見極めながら原料及び最終製品の調達を行い、また、為替ヘッジや運転資金借入を実施することで、価格や需給の変動リスクや資金繰りリスクの抑制を図る方針でありますが、原料及び最終製品の価格、需給やそれらに影響を及ぼす法規制、地政学的動向、為替、天候等の様々な要因が急激に変動した場合、並びに当社グループがこれらの変動リスクを適切にコントロールできなかった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)共通 ① 特定の技術への依存について 当社グループは、微細藻類ユーグレナの独立栄養培養、従属栄養培養、そして光従属栄養培養の全ての培養技術をコア技術として事業を展開しておりますが、競合他社が同様の技術や他の安価な技術を開発し当社グループの技術が陳腐化した場合あるいは当社グループの技術改良の対応が遅れた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 知的財産権について 当社グループは、当社グループが運営する事業に関する知的財産権の獲得に努めるとともに、第三者の知的財産権を侵害しないように取り組んでおります。しかしながら、今後当該事業分野において第三者の権利が成立した場合や認識していない権利がすでに成立している場合、第三者より損害賠償及び使用差止め等の訴えを起こされる可能性及び権利に関する使用料等の対価の支払が発生する可能性があります。また、当社グループが所有する商標権が、第三者より侵害された場合には当社グループのブランドイメージが低下する可能性があります。それらの場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 海外展開について 当社グループはアジアを中心とした海外市場において、積極的な事業展開を推進していく方針です。海外事業展開には、事業投資に伴う為替リスク、カントリーリスク、出資額又は出資額を超える損失が発生するリスク等を伴う可能性があり、計画どおりに事業展開ができない場合には、当社グループの事業戦略及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ レピュテーションリスクについて 当社グループは、製品の品質・安全性の確保、法令遵守、知的財産権管理、個人情報管理等に努めております。しかしながら、当社グループ及び当社グループを取り巻く環境や競合他社及び競合他社を取り巻く環境において何らかの問題が発生した場合、消費者の評価に悪影響を与え、それにより当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 自然災害、事故、テロ、地政学リスク(地域紛争、戦争等)について 当社グループが事業を行っている地域では、地震、台風等の自然災害の影響を受ける可能性があります。同様に火災等の事故災害、テロ、地域紛争、戦争等が発生した場合、当社グループ又は投資先の拠点の設備等に大きな被害を受け、その全部又は一部の操業が中断し、生産及び出荷が遅延する可能性があります。また、損害を被った設備等の修復のために多額の費用が発生し、結果として、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 なお、近年は世界各地で地政学リスクが顕在化する事例が増えており、今後も地域紛争や戦争等が発生、激化又は長期化する可能性や、各国による輸出入規制、関税引き上げ、経済制裁等の通商政策上の措置が講じられる可能性があります。これら国際情勢の変化により、エネルギー価格や為替相場、貿易環境、世界経済の動向に変化が生じた場合、又は燃料や原材料の調達、物流に支障が生じた場合には、当社グループの事業環境や収益性に直接的又は間接的な影響が生じる可能性があります。当社グループは、関連する国際情勢及び市場動向を引き続き注視し、必要に応じてリスク低減策の検討・実施を進めてまいります。 ⑥ 株式関連報酬による株式価値希薄化について 当社は、当社グループの役職員等に対するインセンティブ制度として、譲渡制限付株式報酬、事後交付型株式報酬、従業員株式報酬、ストック・オプション(新株予約権)といった株式関連報酬制度を導入しており、今後も継続的な活用を検討していく方針です。当社の既発行のストック・オプション(新株予約権)が権利行使された場合、業績条件成就に伴い事後交付型株式報酬制度に基づく新株が発行された場合、従業員株式報酬制度に基づく新株が発行された場合、並びに、株式報酬やストック・オプション(新株予約権)が今後新規に付与され、それらに伴い新株が発行された場合又はストック・オプション(新株予約権)が権利行使された場合には、既存株主の株式価値が希薄化する可能性があります。 ⑦ 情報システム・情報管理について 当社グループは、各種情報システムを利用して業務を遂行しており、特に自社製品の販売においてパソコンやコンピュータシステムを結ぶ通信ネットワークに強く依存しております。そのため、システムの停止や機能障害により、効率的な業務の遂行を妨げる可能性があり、また、個人情報を含め多くの情報を保有しているため、社内管理体制を整備し、情報管理の充実を図っておりますが、万一情報漏洩が発生するような場合には、信用失墜により、業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 企業買収・マイノリティ出資について 当社グループは、各事業の事業基盤拡大、シナジー創出及び新規領域への進出等を目的として、企業買収やマイノリティ投資を行っております。企業買収やマイノリティ投資にあたっては、対象企業の財務内容、事業内容、法務・税務上の論点等について事前審査を行い、リスクを把握したうえで意思決定しておりますが、事業環境の変化、買収後の事業統合の遅れやマイノリティ投資先への限定的な経営関与、想定したシナジーの未達その他の要因により、当初想定した効果が得られない可能性があります。このような場合には、のれんやM&A関連無形資産(顧客関連資産等)の減損損失の計上、統合関連費用の発生、又は追加的な資金負担等により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。また、企業買収やマイノリティ投資の対価として株式交換又は株式交付等により当社株式を交付する場合には、既存株主の株式価値が希薄化する可能性があります。 ⑨ 関係会社・マイノリティ投資先株式の売却について 当社グループは、事業ポートフォリオの見直し、資本効率の向上、投資資金の回収又は成長投資資金の確保等を目的として、関係会社株式又はマイノリティ投資先株式の全部又は一部を売却することがあります。これらの株式売却にあたっては、対象会社の業績、事業環境、資本市場の動向、買い手候補との交渉状況、法規制その他の要因により、当初想定した条件又は時期で売却が実現しない可能性があります。また、売却の結果、対象会社が当社の連結範囲から外れる場合には、当社グループの連結売上高、連結利益、キャッシュ・フローの状況及びセグメント情報の表示に影響を及ぼす可能性があります。加えて、当該売却に際しては、一時的な損益又は費用が発生する可能性があります。 ⑩ キューサイグループに係る共同投資先のイグジット・メカニズム及び財務上の特約が付された借入金について 当社は、「第2 事業の状況 5 重要な契約等」に記載のとおり、キューサイグループの持株会社である株式会社Q-Partnersに関して、共同投資先との間で株主間契約を締結しております。当該株主間契約においては、共同投資先のイグジット・メカニズムとして、当社による共同投資先保有株式の取得に係る権利(コール・オプション)、共同投資先による第三者への売却に伴う当社保有株式の売却請求(ドラッグ・アロング)、及び共同投資先による当社に対する売渡請求(プット・オプション)等が定められております。これらの権利が行使された場合、当社において追加的な資金調達又は手元資金の充当が必要となる可能性があります。また、第三者への売却その他の事由により株式会社Q-Partnersが当社の連結子会社に該当しなくなった場合には、キューサイグループの収益及び費用の当社連結業績への反映の態様が変化し、当社グループの連結売上高、連結利益、キャッシュ・フローの状況及びセグメント情報の表示に影響を及ぼす可能性があります。加えて、当該取引の実行に際しては、一時的な損益又は費用が発生する可能性があります。 また、「第2 事業の状況 5 重要な契約等」に記載のとおり、キューサイグループに係る借入金には財務上の特約が付されており、これらに抵触した場合には、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況 当連結会計年度は、ヘルスケア事業においては、2024年3月31日をみなし取得日として連結子会社化した株式会社サティス製薬及び日本ビューテック株式会社(以下、両社合わせて「サティス製薬グループ」)の業績通期寄与及び受注拡大、キューサイ株式会社(以下、同社の子会社並びに同社の運営や同社株式の管理を担う株式会社Q-Partnersと合わせて「キューサイグループ」)並びに当社のヘルスケア事業における直販事業の好調等により、前期比で売上高が伸長し、連結売上高は過去最高となる50,370百万円(前連結会計年度比5.8%増)となりました。 また、当社は、キャッシュ・フロー重視の経営の観点から、当社のキャッシュ・フロー創出力を示す指標として調整後EBITDAを開示しております。調整後EBITDAは、EBITDA(営業利益+のれん償却費及び減価償却費)+助成金収入+株式関連報酬として算出しております。ヘルスケア事業における売上高の伸長に加えて、主力製品の価格改定や工場における生産性改善施策に伴う売上総利益率の改善、広告宣伝投資効率の向上、グループ横断での費用構造の徹底的な見直しに伴う物流費・販売促進費・販売手数料比率の低減、当社において実施した希望退職者募集に伴う人件費の減少、バイオジェット・ディーゼル燃料実証プラント(以下、「実証プラント」)の稼働を2024年1月末に終了したことに伴う研究開発費の縮小等により、当連結会計年度の調整後EBITDAは6,938百万円(前連結会計年度比60.3%増)となりました。 以上の結果、キューサイグループやサティス製薬グループの連結子会社化等の過去のM&A案件に伴う無形固定資産及びのれん等の償却費を計上したものの、営業利益は前期比10倍超となる3,123百万円(前連結会計年度比938.1%増)と飛躍的な黒字拡大を達成し、2024年12月期より注力してきた中期経営方針「黒字体質への転換」が結実する結果となりました。また、資金調達に伴う支払利息や支払手数料を計上したものの、経常利益も前期比5倍超となる2,365百万円(前連結会計年度比448.0%増)へ大幅に拡大しました。一方、当社における希望退職者募集に伴う特別損失や減損損失を計上するとともに、キューサイグループに係る法人税及び非支配株主損益を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失は805百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失650百万円)となりました。 なお、当連結会計年度の各四半期の業績推移は以下のとおりです。 当第1四半期 連結会計期間   当第2四半期 連結会計期間   当第3四半期 連結会計期間   当第4四半期 連結会計期間 売上高   (百万円)   11,935   12,618   12,532   13,283 調整後EBITDA(百万円)   1,545   1,961   1,950   1,480 営業損益 (百万円)   618   1,018   982   504 経常損益 (百万円)   436   736   971   221 セグメント別の状況については、以下のとおりです。 (ヘルスケア事業) ヘルスケア事業においては、「収益構造の筋肉質化」「成長ブランドとファン顧客の育成」「メーカー機能の強化」の3つの方針を軸に、サステナブルな収益成長基盤の構築に取り組んでまいりました。当連結会計年度は、クリエイティブ改善による広告宣伝投資効率の最適化、ECモール販路の強化、主力製品のリニューアルや価格改定、継続率改善に向けた施策によるLTV向上、等の効果が顕在化した結果、当社の主力ブランドである「からだにユーグレナ」及び「CONC」が大きく伸長するとともに、キューサイグループの「コラリッチ」等も堅調に推移し、直販売上高が順調に拡大しました。また、健康食品素材としての微細藻類の認知を強化すべくOEM・原料取引の拡大に注力した他、キューサイグループにおける流通展開が伸長し、前期に連結子会社化したサティス製薬グループの受注も増加した結果、流通売上高及びOEM・原料・海外売上高も大幅に伸長しました。この結果、前期に実施した連結子会社株式の売却の影響でその他売上高は前期比で減少したものの、セグメント売上高は47,020百万円(前連結会計年度比6.0%増)となりました。 セグメント損益においては、売上高の伸長に加えて、広告宣伝投資の機動的コントロールや最適化、売上総利益率の改善、物流費・販売促進費・販売手数料比率の低減や固定費の削減等の収益構造の筋肉質化に向けた施策をグループ横断で推進した結果、キューサイグループやサティス製薬グループの連結子会社化等の過去のM&A案件に伴う無形固定資産及びのれん等の償却費2,633百万円を計上したものの、セグメント利益は5,487百万円(前連結会計年度比85.8%増)となりました。 (バイオ燃料事業) バイオ燃料事業においては、グローバル大手統合エネルギー企業であるPetroliam Nasional Berhad及びEnilive S.p.A.(以下、当社を含め「本合弁パートナー」)と共同で、原料処理能力が年間約65万トン、バイオ燃料の製造能力が最大で日産1万2,500バレル(年産約72.5万KL相当)となる商業規模のバイオ燃料製造プラント(以下「商業プラント」)を、マレーシアで建設・運営するプロジェクトを推進しております。商業プラントの稼働開始は2028年下期迄を予定しており、2024年9月に、本合弁パートナー間で合弁会社(以下「マレーシアJV」)の設立・運営等に関する株主間契約(以下「本株主間契約」)を締結しました。当社は、2024年12月に、当社の海外特別目的会社であるEuglena Sustainable Investment Limited(以下「ESIL」)を通じて、マレーシアJVに対する5%の出資比率(ESILを通じた間接的な出資比率、以下同じ。)の獲得を完了し、2025年5月に、三菱UFJ信託銀行株式会社との間で、ESILが発行する優先株式を対象として、三菱UFJ信託銀行が最大30百万米ドルを出資する優先株出資契約を締結しました。そして、本株主間契約に基づくコール・オプションを行使し、マレーシアJVに対して総額約67.5百万ドルの資金コミットメント(出資及びローンの提供、並びに今後の段階的な出資等の履行を担保するための銀行保証の提供)を拠出することで、2025年7月にマレーシアJVに対する出資比率を15%に引き上げました。 また、2024年1月末に実証プラントの稼働を終了する一方で、商業化後に必要となる製品の大規模・継続販売や原料調達網の構築に向けて、国内外パートナーと連携しながらバイオ燃料製品・原料の取引先開拓やトレーディングを推進しております。製品販売については、国内におけるHVOの需要創出に向けて、2025年3月に、東京都の「新エネルギー推進に係る技術開発支援事業」に代表企業として採択され、他のパートナー8社とともにサプライチェーンの増強及びその実証を進めています。原料調達については、2025年2月及び4月に、経済産業省の「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択され、バングラデシュにおけるSAF向け原料サプライチェーン構築に向けた調査事業と、マレーシアにおける微細藻類培養の糖源としてのパーム農業残渣バイオマスの活用可能性調査事業を実施しました。加えて、微細藻類を中心とするバイオ燃料原料用途のバイオマス生産・利用の最大化・最適化に向けた研究開発を国内及びマレーシアにおいて推進しております。 以上の結果、当連結会計年度は、セグメント売上高1,092百万円(前連結会計年度比16.9%増)、セグメント損失は325百万円(前連結会計年度はセグメント損失410百万円)となりました。 (その他事業) アグリ領域においては、市況の好転により大協肥糧株式会社やユーグレナ竹富エビ養殖株式会社の収益が拡大するとともに、新ブランド「いきものたちにユーグレナ」を立ち上げて微細藻類を活用した肥料・飼料の本格展開に着手しました。バイオインフォマティクス領域、ソーシャルビジネス領域、先端研究領域においても、事業成長や事業開発に向けた投資を継続しております。以上の結果、当連結会計年度は、セグメント売上高2,298百万円(前連結会計年度比2.1%減)、セグメント損失は533百万円(前連結会計年度はセグメント損失586百万円)となりました。 ②財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は72,332百万円となり、前連結会計年度末と比較して923百万円の減少となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が780百万円、その他流動資産が827百万円、投資有価証券が775百万円それぞれ増加する一方で、のれんが1,124百万円、顧客関連資産が1,665百万円、長期貸付金が1,054百万円それぞれ減少したこと等によるものです。 負債は43,805百万円となり、前連結会計年度末と比較して2,662百万円増加となりました。これは主に、長期借入金が1,952百万円、未払法人税等が788百万円、支払手形及び買掛金が414百万円それぞれ増加する一方で、繰延税金負債が463百万円減少したこと等によるものです。 純資産は、非支配株主持分が2,841百万円減少したこと等により、前連結会計年度末から3,586百万円減少し、28,526百万円となりました。この結果、自己資本比率は42.7%となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末から2,172百万円増加し、15,903百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益1,889百万円の計上に加え、減価償却費2,421百万円及びのれん償却額926百万円、減損損失215百万円を計上したこと等により、5,188百万円の収入となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の増加額1,503百万円、短期貸付金の純減額1,748百万円等により585百万円の支出となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入17,560百万円があった一方で、長期借入金の返済による支出15,959百万円、非支配株主への配当金の支払額4,171百万円等により2,428百万円の支出となりました。 ④生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) ヘルスケア事業 (百万円)   10,857   126.8 バイオ燃料事業 (百万円)   -   - その他事業 (百万円)   206   111.2 合計(百万円)   11,063   126.4 b. 受注実績 当社グループは、健康食品、化粧品のOEM製品及びユーグレナ粉末等の原料粉末について受注生産を行っておりますが、原料粉末については需給動向を勘案し一部見込生産を行っており、受注生産と見込生産を明確に区別することが困難であることから、記載を省略しております。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日)   前年同期比(%) ヘルスケア事業 (百万円)   47,018   106.0 バイオ燃料事業 (百万円)   1,092   116.9 その他事業 (百万円)   2,259   96.6 合計(百万円)   50,370   105.8 (注)セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて作成されております。 その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況1連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績の分析 経営成績の分析について、各事業の売上高及び調整後EBITDAの推移は以下のとおりです。 前連結会計年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日) 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   通期合計 売上高 (百万円)   11,154   12,494   11,624   12,345   47,618 ヘルスケア事業   10,303   11,726   10,894   11,421   44,345 直販   8,286   8,208   8,131   8,449   33,076 流通   853   914   949   1,149   3,868 OEM・原料・海外   326   1,929   1,793   1,802   5,852 その他   836   672   19   20   1,549 バイオ燃料事業(注1)   118   188   305   321   934 その他事業(注1)   732   580   424   601   2,338 調整後EBITDA (百万円)   1,071   1,050   1,124   1,082   4,329 ヘルスケア事業   1,642   1,609   1,732   1,584   6,568 バイオ燃料事業   △124   △121   △89   △89   △424 その他事業   △64   △99   △166   △84   △415 調整額(注2)   △381   △337   △352   △327   △1,398 当連結会計年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   通期合計 売上高 (百万円)   11,935   12,618   12,532   13,283   50,370 ヘルスケア事業   10,924   11,746   11,888   12,459   47,018 直販   8,277   8,426   8,458   8,887   34,049 流通   976   963   1,077   1,161   4,177 OEM・原料・海外   1,646   2,347   2,270   2,367   8,631 その他   24   9   81   43   159 バイオ燃料事業(注1)   252   204   258   375   1,092 その他事業(注1)   758   666   384   449   2,259 調整後EBITDA (百万円)   1,545   1,961   1,950   1,480   6,938 ヘルスケア事業   2,033   2,379   2,404   2,047   8,864 バイオ燃料事業   △51   △59   △56   △149   △317 その他事業   △79   △85   △98   △138   △402 調整額(注2)   △355   △272   △299   △279   △1,207 (注)1. 販売チャネルは「その他」となります。 2.主に各報告セグメントに配分していない一般管理費等の全社費用であります。 (注)調整額は、主に各報告セグメントに配分していない一般管理費等の全社費用であります。 また当社グループの売上原価並びに販売費及び一般管理費に関する分析は次のとおりです。 売上原価については、2024年12月期は14,350百万円(売上原価率30.1%)のところ、2025年12月期は15,336百万円(売上原価率30.4%)となりました。 販売費については、2024年12月期は20,266百万円(対売上高比率42.5%)のところ、2025年12月期は19,911百万円(対売上高比率39.5%)となりました。グループ横断での費用構造の徹底的な見直しを行った結果、広告宣伝費は増加したものの荷造運賃、販売促進費及び販売手数料が減少しました。 人件費については、2024年12月期は5,645百万円のところ、2025年12月期は5,563百万円となりました。当社における希望退職者募集に伴い減少となりました。 管理費については、2024年12月期は6,211百万円のところ、2025年12月期は5,759百万円となりました。減価償却費の減少や費用構造の見直しによる効率化が進み減少トレンドとなりました。 研究開発費については、2024年12月期は843百万円のところ、2025年12月期は675百万円となりました。実証プラント稼働終了に伴い減少となりました。 営業損益、経常損益、親会社株主に帰属する当期純損失に関する状況の分析については「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載しております。 b. キャッシュ・フローの分析 当社グループでは、ヘルスケア事業からの営業キャッシュ・フローによる収入を原資として、中長期的な事業化を目指すバイオ燃料事業や新規事業に対する投資に資金を投下し、必要に応じて追加の資金を財務活動によって調達することをキャッシュ・フローの基本方針としております。 2025年12月期の詳細なキャッシュ・フローの内訳については「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載しており、企業運営に必要となる十分な水準の資金を確保していると評価しております。 c. 資金需要 当社グループの資金需要の主なものは、設備投資、M&A、バイオ燃料商業プラントの建設関連資金等の長期資金需要と運転資金需要です。 このうち、設備投資の概要及び重要な設備の新設の計画については「第3 設備の状況」に記載しております。M&Aについては中長期的成長を目的とした、ヘルスケア事業(特に健康食品・化粧品等の直販及び卸売)における事業基盤の拡充やシナジー創出に資する企業、及び事業ポートフォリオの拡大もしくは新規領域進出に向けた事業基盤獲得に資する企業等を対象としたM&Aを円滑に推進するため、手元現預金の確保が必要となります。また、バイオ燃料事業の商業化に向けたプロジェクトの実現には、相応の規模の建設関連資金等が必要となります。 運転資金需要については、ヘルスケア事業における直販等の事業基盤の拡充に必要となる広告宣伝費や機能性研究・新規素材開発に必要となる研究開発費のための運転資金に加え、バイオ燃料事業における商業化実現後を見据えたサプライチェーン構築やバイオ燃料原料の研究開発に関する運転資金が必要となります。 d. 財政政策 当社グループでは資金需要の見通しや金融市場の動向などを総合的に勘案した上で、最適なタイミング、規模、手段を判断して資金調達を実施し、事業運営上必要な流動性と資金を長期安定的に確保することを基本方針としております。現在、当社グループは事業基盤の拡充や新規領域進出等に向けた将来的なM&A、研究開発投資、バイオ燃料事業の商業化等に必要な資金を内部留保しております。資金需要が発生した場合、自己資金で賄うことを基本としつつ、必要に応じて金融機関からの借入金や資本市場からの調達等を含めた最適な手段を検討した上で資金調達を実施いたします。 当連結会計年度においては、マレーシアJVに対する資金コミットメントを履行するための資金確保を目的として、2025年5月に、三菱UFJ信託銀行株式会社との間で、ESILからの要請に応じて三菱UFJ信託銀行が最大30百万米ドルまで段階的に出資する資金調達ファシリティ(対象証券は、ESILが発行する議決権のない負債性優先株式)を設定する優先株出資契約を締結しました。 また、当連結会計年度におけるキューサイグループの業績が好調に推移したことに鑑み、キューサイグループの資本効率の改善並びに当社及び共同投資家による投資資金の一部回収を目的として、2025年12月25日付で、キューサイグループの株式取得時に組成したLBOローンの残高(11,560百万円)全額を期限前弁済し、同一の借入条件で新たに17,560百万円の資金を増額借入するリファイナンスを実施いたしました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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