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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

北の達人コーポレーション

Kitanotatsujin Corporation2930 · Prime · 化学

自社ECと定期購入を軸に健康美容商品をD2Cで販売するブランド運営企業

概要

北の達人コーポレーションは2002年に大阪で創業し、現在は札幌市中央区に本社を置く健康美容企業である。自社ブランド「北の快適工房」を中核に、マイクロニードル化粧品「ヒアロディープパッチ」や機能性表示食品「カイテキオリゴ」などをD2C(Direct to Consumer)モデルで販売する。2026年2月期の連結売上高は112億円、営業利益10億円、従業員数227名。東京証券取引所プライム市場に上場(2012年に札幌証券取引所アンビシャスに上場後、2015年に東証一部、2022年にプライムへ移行)。子会社に美容家電のSALONMOONとカラーコンタクトレンズのカラコンダイレクトを持つ。

D2Cと定期購入が支える収益構造

「北の快適工房」は、自社ECサイトを主販路とし、運用型広告で新規顧客を獲得するD2Cモデルを採用する。売上の約7割を定期購入が占め、継続的な購入によって中長期的に利益を回収する仕組みを持つ。定期購入は買い忘れ防止や割引という顧客メリットと、事前受注による在庫・広告費の適正化という企業側の利点を両立する。2026年2月期の個別売上高100億円のうち、販売利益(売上総利益から注文連動費と新規獲得費を控除)は39億円であり、広告投資の効率を日次で検証するシステムが採算性を支える。

三つの事業が構成するヘルス&ビューティーケア

連結グループは単一セグメント「ヘルス&ビューティーケア関連事業」だが、内部は三つの事業に分かれる。①北の快適工房:自社オリジナルブランドの化粧品・健康食品を自社ECで販売し、40代以降の顧客層が中心。②SALONMOON(2022年5月にASHIGARUから商号変更):ヘアアイロンやドライヤーなどの美容家電を企画・開発し、Amazonや楽天市場などのECモールで販売する。③カラコンダイレクト(2024年12月に連結子会社化):カラーコンタクトレンズ等の医療機器を仕入れ、Qoo10や楽天市場で販売する。2026年2月期の売上構成は、北の快適工房100億円、SALONMOON9億円、カラコンダイレクト2.4億円、その他0.5億円。

製販一体型のデータ駆動経営

同社の競争優位性は、顧客データを基盤とした製販一体運営にある。自社ECサイトを通じて流入経路・閲覧行動・購買履歴を直接取得し、自社開発の広告最適化システム、LTV算定システム、在庫予測システムで分析する。新規顧客獲得の上限CPOを商品ごとに設定し、日次で採算検証を行う。クリエイティブは約100名のWEBマーケティング部が自社内で企画・制作し、生成AIと蓄積データを組み合わせて高精度な広告を量産する。品質管理体制も独自で、1,527項目のチェック基準を設け、モニター調査をクリアした商品のみを発売する。これらの仕組みは長年の運用で構築され、短期模倣が困難とされる。

業界の中での役割は健康美容商品のD2Cブランド運営企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
112億円
営業利益
10億円
営業利益率
8.9%
純利益
7億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01健康美容関連(消費者向け)主力

自社オリジナルブランド「北の快適工房」で健康美容商品(サプリメント、化粧品等)を中心に、自社ECサイト及びECモールを通じて販売。主力商品はマイクロニードル化粧品「ヒアロディープパッチ」、機能性表示食品「カイテキオリゴ」等。定期購入制度を採用し、売上の約7割を占める。D2Cモデルで顧客データを活用した製販一体運営が強み。

主な製品・サービス2
ヒアロディープパッチ世界シェア首位
目元・口元用マイクロニードル化粧品。刺す化粧品として売上世界一(ギネス世界記録™認定、2019年3月~2025年2月)。
カイテキオリゴ
日本初の5種類の便通改善成分を配合した機能性表示食品。

02美容家電(消費者向け)準主力

子会社SALONMOONがオリジナルヘアケアブランドとしてヘアアイロン、ドライヤー等の美容家電を企画・開発・販売。OEM委託。主にECモール(Amazon、楽天市場等)で販売。

03カラーコンタクトレンズ(消費者向け)準主力

子会社カラコンダイレクトがカラーコンタクトレンズ等の医療機器を仕入れ、ECモール(Qoo10、楽天市場等)で販売。

製品と技術

マイクロニードル技術を応用したヒアロディープパッチ

「ヒアロディープパッチ」は、目元・口元用のマイクロニードル化粧品である。微細な針(マイクロニードル)にヒアルロン酸などの美容成分を配合し、角質層に直接届ける技術を採用する。同製品は「刺す化粧品」として売上世界一を達成し、2019年3月から2025年2月までギネス世界記録™に認定された(TFCO社調査)。製造はOEM委託のファブレス体制だが、1,527項目の品質チェックとモニター調査を通過した商品のみを販売する。定期購入制度により、顧客は毎月使い切る設計で継続使用しやすく、売上の約7割を定期が占める安定収益の柱となっている。

五つの便通改善成分を配合したカイテキオリゴ

「カイテキオリゴ」は、日本で初めて5種類の便通改善成分(消費者庁HP参照、2019年9月自社調べ)を配合した機能性表示食品である。オリゴ糖や乳酸菌、食物繊維などをバランスよく組み合わせ、便通に悩む中高年層を主要ターゲットとする。開発にあたっては、顧客データから導き出した「ヒット商品の企画モデル」を適用し、モニターによる実感度検証を重視。厳格な品質基準をクリアした商品のみを発売する。販売は自社ECサイトが中心で、定期購入率が高く、同社の第二の柱として成長している。

自社開発のデータ基盤と広告最適化システム

同社の製品競争力を間接的に支えるのが、社内で開発・運用する一連のシステム群である。広告最適化システムは、膨大な顧客データからLTVを正確に算定し、商品ごとの上限CPOを日次で検証する。採算基準を満たさない広告は自動停止されるため、広告投資効率が継続的に改善される。在庫管理・予測システムは、定期購入の事前受注データを活用して適正在庫を維持する。さらに、生成AIと過去のクリエイティブ実績データを組み合わせた制作体制により、高品質な広告を大量に生産する。これらのシステムは長年の運用で蓄積されたノウハウに基づき、競合が短期で模倣することを困難にしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア首位ヒアロディープパッチ美容用マイクロニードルスキンパッチにおける最大のブランド(ギネス世界記録™認定、2019年3月~2025年2月)健康美容関連(消費者向け)

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

サプリ通販特化、減収で苦境

化学業界に属するが、主力は健康食品・化粧品のD2C販売であり、同業の東洋紡や旭化成とは事業構造が大きく異なる。同業他社の情報からは直接的な競合関係を読み取れず、独自のビジネスモデル。2025/2月期の売上高は118億円(前期比▲20%)、営業利益率14.41%と採算はあるが、2026/2月期は売上高112億円、営業利益率8.93%と減収減益見込み。過去最高益からの反動減で、集客・競合激化が課題。成長性に陰りが見える。

強み

  • 自社ブランドを通じた直接販売で顧客と強固な関係構築。低広告費で効率的。
  • OEMや仕入れに頼らず自社開発、粗利40%超を維持。
  • 組織が小さく、商品開発やマーケティングの意思決定が迅速。
  • 創業者兼社長が市場を熟知。過去に急成長を実現した実績。

課題

  • 2025/2期、2026/2期連続減収。成長の歯止めが課題。
  • サプリD2C市場が成熟。差別化難しく、広告効果が低下。
  • 健康食品の表示規制強化や景品表示法違反リスクが常に付随。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字が北の達人コーポレーション

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13179シュッピン254億円15.1倍
27962キングジム249億円22.4倍
38057内田洋行240億円9.5倍
49990サックスバー ホールディングス226億円11.5倍
52378ルネサンス224億円
62930北の達人コーポレーション182億円25.9倍
73665エニグモ181億円51.6倍
86191エアトリ174億円6.4倍
96571キュービーネットホールディングス174億円22.1倍
103415TOKYO BASE155億円12.9倍
114344ソースネクスト154億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 24件

大阪創業から札幌移転、健康美容特化への転換

2002年5月、株式会社北海道・シーオー・ジェイピーとして大阪市淀川区に資本金1千万円で設立された。2002年9月に商材開発強化のため本店を札幌市中央区に移転。2006年5月には業容拡大で札幌市北区へ移転した。2007年7月、健康美容商品販売の総合サイト「カイテキフレンドクラブ」(現「北の快適工房」)を開設し、現在の事業の礎を築く。2011年2月、健康美容商品に経営資源を集中するため、北海道特産品販売サイトを売却。この決断が、後のD2C特化型企業への道を決定づけた。

札幌アンビシャス上場から東証一部昇格まで

2012年5月、札幌証券取引所アンビシャス市場に上場。2013年3月には業績拡大を背景に同取引所の本則市場に市場変更した。2014年11月には東京証券取引所市場第二部に上場し、2015年11月には市場第一部に指定された。この間、売上高は2013年2月期の14億円から2016年2月期の22億円へと拡大。東証一部上場を達成した2015年12月には台湾支社を開設し、海外展開にも着手した。ただし台湾支社は2024年12月に閉鎖され、韓国連絡事務所も2024年1月に閉鎖している。

ギネス世界記録とラジオ局子会社化の2019年

2019年は節目の年となった。3月には本店を現在の札幌市中央区北一条西一丁目に移転し、4月には東京支社を開設(後に東京本社に改称)。8月には当社株式が東証一部および札幌証取の貸借銘柄に選定されると同時に、株式会社エフエム・ノースウエーブ(後のFM NORTH WAVE)の株式を取得し連結子会社化した。最大のトピックは、主力商品「ヒアロディープパッチ」がギネス世界記録™に認定されたことである。同製品は「美容用マイクロニードルスキンパッチ」の売上世界一として、2019年3月から2025年2月まで6年連続で記録を更新した。

プライム市場移行と業種変更、二本社制への移行

2021年5月、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行。同年10月には上場業種を「食料品」から「化学」に変更した。これは主力製品が化粧品・健康食品であり、化学的な技術要素が大きいためとみられる。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いプライム市場に移行。同年7月には東京支社を東京本社と改称し、札幌本社との二本社制に移行した。この間、2022年5月には子会社ASHIGARUをSALONMOONに商号変更し、美容家電事業を強化している。

子会社の入れ替えと新たな成長の布石

2023年8月、連結子会社のエフエム・ノースウエーブをFM NORTH WAVEに商号変更したが、2024年7月には全株式を譲渡し連結範囲から除外。メディア事業から撤退し、健康美容・美容家電・カラコンに経営資源を集中する方向へ舵を切った。2024年12月には株式会社カラコンダイレクトの全株式を取得し連結子会社化、カラーコンタクトレンズ市場に参入した。さらに2025年12月(計画)、リバースチェーンコンサルティング株式会社の全株式を取得し連結子会社化する予定。一連のM&Aで事業ポートフォリオを拡充している。

年表24件を開く

2000年代

  • 2002年5月創業株式会社北海道・シーオー・ジェイピーを大阪市淀川区に資本金1千万円で設立
  • 2002年9月商材開発強化を目的として、札幌市中央区北一条西二丁目に本店を移転
  • 2006年5月業容拡大に伴い、札幌市北区北七条西二丁目に本店を移転
  • 2007年7月健康美容商品販売の総合サイト「カイテキフレンドクラブ(現「北の快適工房」)」を開設
  • 2009年3月商号変更商号を「株式会社北の達人コーポレーション」に変更

2010年代

  • 2010年11月業容拡大に伴い、札幌市北区北七条西一丁目に本店を移転
  • 2011年2月健康美容商品等の販売にシフトすることを目的として、北海道特産品販売サイトを売却
  • 2012年5月上場札幌証券取引所アンビシャス市場に上場
  • 2013年3月札幌証券取引所本則市場に市場変更
  • 2014年11月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2015年11月東京証券取引所市場第一部に指定
  • 2015年12月台湾支社を開設(2024年12月閉鎖)
  • 2019年1月韓国連絡事務所を開設(2024年1月閉鎖)
  • 2019年3月業容拡大に伴い、札幌市中央区北一条西一丁目に本店を移転
  • 2019年4月東京都中央区に東京支社を開設
  • 2019年8月M&A当社株式が東京証券取引所市場第一部及び札幌証券取引所市場の貸借銘柄に選定 株式会社エフエム・ノースウエーブの株式を取得し、連結子会社化

2020年代

  • 2021年5月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行
  • 2021年10月商号変更当社株式の所属業種を「食料品」から「化学」に変更
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場に移行
  • 2022年5月商号変更株式会社ASHIGARUが株式会社SALONMOONに商号変更
  • 2022年7月東京都中央区内で東京支社を移転するとともに、東京支社を東京本社と改称し、札幌本社との二本社制に移行
  • 2023年8月商号変更株式会社エフエム・ノースウエーブが株式会社FM NORTH WAVEに商号変更
  • 2024年7月株式会社FM NORTH WAVEの全株式を譲渡し、連結の範囲から除外
  • 2025年12月M&Aリバースチェーンコンサルティング株式会社の全株式を取得し、連結子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は2つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2028年2月期まで235億円
  • 営業利益2028年2月期まで31億円
  • 営業利益率2028年2月期まで13.5%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    新規顧客獲得人数の拡大

    ヒット商品を継続的に創出し新規顧客を拡大するため、商品企画マーケティングチームを設置し、販促を見据えた企画を実施。過去データを分析した「ヒット商品企画モデル」を導入し、生成AI活用などで高品質クリエイティブを量産。将来的に年間10商品の発売体制を確立する。

  2. 02

    LTVの向上

    顧客の購入フローを「申込・購入時」「商品お届け時」「商品使用時」に分解し、販売ページや同封物の改良、フォロー施策、CRM強化により、顧客満足度、アップセル率、クロスセル率、継続率を向上させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で227人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は722万円で、9期前と比べて+32.2%平均年齢は33.4歳、平均勤続年数は4.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月54
2018年2月71
2019年2月87
2020年2月54732.22.8125
2021年2月55431.82.8150
2022年2月57733.03.1188
2023年2月59632.53.5213
2024年2月60232.23.4253
2025年2月65332.74.2220773
2026年2月72233.44.9227441

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率20.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率75.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)56.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
東京本社 — 東京都中央区164百万円
ヘルス&ビューティーケア関連事業
札幌本社 — 札幌市中央区74百万円
ヘルス&ビューティーケア関連事業
本社オフィス — 東京都中央区2百万円
ヘルス&ビューティーケア関連事業
本社オフィス — 千葉県八千代市0百万円
ヘルス&ビューティーケア関連事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社カラコンダイレクト
    千葉県八千代市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は112億円営業利益10億円前期と比べると減収減益で、売上が-5.1%、利益が-41.2%。

売上高
-5.1%
112億円
営業利益
-41.2%
10億円
純利益
-41.7%
7億円
営業利益率
8.9%
前期比 -5.5%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高160億円112億円
営業利益11億円10億円
純利益7億円7億円
1株あたり配当¥3.5¥3.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は32億円、営業利益は−1億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は−3.0%、営業利益は−125.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q3900.00
2024年2Q39410.33
2024年3Q35720.05
2024年4Q342
2025年1Q33412.13
2025年2Q32515.63
2025年4Q53815.16
2026年2Q5259.64
2026年4Q6058.33
2027年1Q32−1−3.1−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は14億円から112億円へ8.0倍に増えた。直近期の営業利益率は8.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年2月1432
東京証券取引所市場第二部に上場
2014年2月1842
台湾支社を開設(2024年12月閉鎖)
2015年2月1943
2016年2月2242
2017年2月2754
2018年2月53149
当社株式が東京証券取引所市場第一部及び札幌証券取引所市場の貸借銘柄に選定 株式会社エフエム・ノースウエーブの株式を取得し、連結子会社化
2019年2月831913
2020年2月1012920
当社株式の所属業種を「食料品」から「化学」に変更
2021年2月932014
株式会社ASHIGARUが株式会社SALONMOONに商号変更
2022年2月952113
株式会社エフエム・ノースウエーブが株式会社FM NORTH WAVEに商号変更
2023年2月9853
2024年2月1471510
リバースチェーンコンサルティング株式会社の全株式を取得し、連結子会社化
2025年2月118171714.412
2026年2月11210108.97

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高112億円のうち、営業利益として残るのは10億円8.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の6.3%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金24.1%27億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金67.0%75億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.9%10億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
75.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.6pt
8.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.9pt
6.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.8pt
8.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
18.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが8億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は57億円で、売上の6.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月20327
2014年2月30−239
2015年2月3−11212
2016年2月00−209
2017年2月602618
2018年2月100−31025
2019年2月12−2−81027
2020年2月21−1−62041
2021年2月7−6−6136
2022年2月182−42052
2023年2月1−1−4048
2024年2月5−3−2248
2025年2月18−5−41357
2026年2月8−3−5557

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は95億円。このうち返さなくてよい自己資本が80億円で、自己資本比率は84.8%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月116550.0
2014年2月127558.8
2015年2月1612473.8
2016年2月1513286.5
2017年2月2315867.4
2018年2月35231267.3
2019年2月42291369.4
2020年2月59431673.7
2021年2月62521083.5
2022年2月76611581.3
2023年2月78621679.5
2024年2月86701680.9
2025年2月92791385.9
2026年2月95801484.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
57億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
79億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
11億円
在庫として抱えている分
負債合計
14億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
88
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率203社中10位あたり、逆に低いのは売上成長率203社中178位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.7%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.9%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
84.8%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.1%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.7%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥129で、1年前と比べて-12.9%過去52週の値幅のなかでは41%の位置にある。

¥129-3.0%1ヶ月+11.7%1年-12.9%時価総額182億円
過去52週の値幅
安値¥112高値¥153

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)25.9倍
PER (会社予想)24.5倍
PBR2.33倍
配当利回り2.71%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月13日に126円と前日比5%上昇したが、1カ月では1.56%下落。25日移動平均線(121.32円)を約3.9%上回り、200日線(129.42円)は下回る。7月6日の128円を高値に、その後は120円前後のレンジで推移。8月13日でやや上放れした格好。出来高は49万株とやや増加。RSIは68.8と強気圏にあるが、52週高値154円にはまだ距離がある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは24.05倍と予想ベース22.8倍で、業界平均18.7倍を上回り割高感がある。PBRは2.17倍で平均1.43倍を大きく上回り、ROEは8.7%と業界平均(不明)に対して資本効率は中程度。配当利回り2.92%は平均2.68%を上回るが、直近の売上高・利益は減少傾向にあり、今後の成長鈍化が懸念される。割高だが配当は利回り面で魅力的。

指標この会社業種平均
PER (実績)25.9倍17.8倍
PER (予想)24.5倍
PBR2.33倍1.41倍
ROE8.7%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

主力製品の需要動向と新製品開発が投資論点。強気派は、環境意識の高まりによる需要拡大と収益性の高い製品群を評価。弱気派は、業績変動の大きさと競争激化を懸念。

プラスに働く材料7
  • 高付加価値製品

    ROE 8.7%と一定の収益性を確保。

  • 需要増の期待

    環境規制強化で機能性材料の需要増。

  • 配当利回り

    2.94%と安定した配当を実施。

  • 営業利益率14.41%超への回復余地2027年〜2028年影響

    営業利益率が8.93%から14.41%へ戻ると、売上112億円で営業利益約16億円となり現状10億円から6億円増。

  • 3期連続減収後の売上底打ち2027年〜2028年影響

    売上高は147億→118億→112億円と縮小。減少幅が24億円から6億円へ縮小しており、固定費吸収で利益率改善が見込まれる。

  • 低い外国人保有比率の上昇余地継続影響

    外国人保有比率は1.43%と低位。指数組み入れや資金流入で2%超となれば需給改善効果が見込まれる。

  • 株価1年で18.67%下落後の割安修正不定影響

    株価は1年で約19%下落し、予想PER22.6倍まで低下。目先の売り一巡でリバウンド余地がある。

マイナスに働く材料7
  • 業績変動

    売上高が増減を繰り返す不安定さ。

  • 競争激化

    化学業界の競争が激しい。

  • 先行き不透明

    新製品の成果が見えにくい。

  • 主力事業の減収で営業利益40%減2026年Q2影響

    営業利益は2025年2月期17億円から2026年2月期10億円へ約41%減少。減収基調が続けばさらなる減益リスク。

  • 純利益12億円→7億円と4割近い減益2026年Q2影響

    純利益は12億円(2025/2期)から7億円(2026/2期)へ減少。ROE8.7%の維持も難しくなる。

  • PBR2.15倍の割高修正リスク継続影響

    PBRは2.15倍とROE8.7%に対して高め。減益継続なら1.5倍台への低下余地がある。

  • 低流動性・小型株ゆえの売り圧力継続影響

    時価総額は168億円と小型。外国人持ち分1.43%と低く、売買代金が細る局面で下落が加速しやすい。

次の決算で確かめる点
高機能材料の売上比率
高収益製品の構成比を見るため。
研究開発投資額
将来の成長への投資状況を確認するため。
営業利益率
収益性の推移を測るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり3.5で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.71%。

年間配当
¥3.5
1株あたり
配当利回り
2.71%
いまの株価に対して
配当性向
67.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年2月130.9
2018年2月2162.730.3
2019年2月465.138.7
2020年2月419.430.3
2021年2月3−30.230.0
2022年2月3−3.329.0
2023年2月2−48.352.3
2024年2月246.730.4
2025年2月459.142.3
2026年2月40.067.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥3.5

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ125,259人。区分でいちばん多いのは個人・その他91.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が5.7%を占め、残る94.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他76.683.480.887.990.791.5
金融機関6.36.06.75.56.15.1
証券会社0.51.41.72.11.61.4
自己株式1.51.51.41.41.31.1
外国法人16.38.310.33.80.71.1
事業法人0.20.80.40.60.70.5
外国人個人0.10.10.10.20.20.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01木下 勝寿51.08
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社4.57
03木下 浩子1.25
04楽天証券株式会社共有口0.65
05株式会社日本カストディ銀行0.52
06堀川 麻子0.50
07野村證券株式会社0.44
08セラ ヨシテル0.35
09JP MORGAN CHASE BANK 385864 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.28
10豊田 秋雄0.24

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−84%、1株純資産は14期で−47%。直近期のROEは8.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月3210935.321.927.9
2014年2月4614336.716.229.3
2015年2月2610827.915.332.3
2016年2月106018.023.341.4
2017年2月31224.819.130.9
2018年2月71848.898.830.3
2019年2月92148.947.538.7
2020年2月143154.236.730.3
2021年2月103729.161.930.0
2022年2月104421.823.129.0
2023年2月2455.6136.052.3
2024年2月75015.129.530.4
2025年2月95716.218.442.3
2026年2月5588.727.367.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/2期の役員報酬は総額218百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
木下勝寿代表取締役社長5772,055,400
堀川麻子取締役副社長 兼 商品部長 兼 カスタマーサービス部長45705,800
飯盛真希常務取締役 人事総務部長4996,500
三浦淳一取締役 管理部長5220,200
島宏一取締役(非常勤)6815,000
田岡敬取締役(非常勤)5810,000
鳥居克広取締役(監査等委員)(常勤)693,600
甚野章吾取締役(監査等委員)(非常勤)58
小林隆一取締役(監査等委員)(非常勤)799,000
岡部精一65
高橋一雄取締役 WEBマーケティング 部長2826,400

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)41791319348
社外取締役525255

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,804字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、「びっくりするほど良い商品で、世界のQOLを1%上げる」というミッションを掲げており、当社、連結子会社2社及び持分法非適用非連結子会社1社により構成されております。 自社オリジナルブランドの健康美容商品及び美容家電等の販売並びに、カラーコンタクトレンズ等の医療機器の仕入販売を行う「ヘルス&ビューティーケア関連事業」を展開しております。 当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは以下のとおりであります。なお、当社グループは、「ヘルス&ビューティーケア関連事業」の単一セグメントであります。 区分   主な事業内容   主要な会社名 ヘルス&ビューティーケア関連事業   自社オリジナルブランドの健康美容商品等の企画、開発、製造及び販売   株式会社北の達人コーポレーション(当社) 自社オリジナルブランドの美容家電等の企画、開発、製造及び販売   株式会社SALONMOON カラーコンタクトレンズ等の医療機器の仕入販売   株式会社カラコンダイレクト 持分法非適用非連結子会社 1社 (1)取扱商品 当社グループが取り扱う商品は、事業ごとに商品コンセプト及び販売チャネルが異なっております。 ① 株式会社北の達人コーポレーション(北の快適工房) 当社グループの主力事業である「北の快適工房」は、健康及び美容に関する商品を中心に取り扱っております。ブームに左右されることなく、顧客の具体的な悩みやニーズを起点としたオリジナルブランド商品の企画・開発・販売を行っております。 商品の企画・開発においては、顧客の健康及び美容に関する悩みに対して具体的に効果を体感しやすく、継続して使用されやすい商品を中心に行っております。購入者による満足度及び実感度を重視しており、試作品のモニター調査を徹底して実施することで、確かな満足度及び実感度が得られる商品のみを開発しております。 製造においては、当社がOEM先へ製造委託する方法を採用しております。各商品分野において優れた技術力を有するOEM企業と提携し、商品ごとに最適な委託先を選定することで、高品質な商品の製造及び顧客満足度の向上を図っております。 販売においては、主に自社ECサイトを中心に展開しております。また、定期購入制度を採用し、継続的に購入していただける仕組みを構築しており、同事業における定期購入の売上は約7割を占めております。これにより顧客にとっては、買い忘れ防止や定期購入割引適用という利点、当社にとっては、事前受注の確定による売上の安定化に加え、コスト削減(広告宣伝費の削減、人件費及び在庫の適正化)を図っております。 このような品質への徹底したこだわりと安定した収益構造の実現により、売上世界No.1として6年連続でギネス世界記録™に認定された刺す化粧品「ディープパッチシリーズ」の第一弾である、目元・口元用マイクロニードル化粧品『ヒアロディープパッチ』(ディープパッチシリーズとして売上世界一:TFCO株式会社によるグローバル調査。「美容用マイクロニードルスキンパッチ」における最大のブランド(2019年3月~2025年2月))や日本で初めて(消費者庁ホームページ参照2019年9月自社調べ)5種類の便通改善成分を配合した機能性表示食品である『カイテキオリゴ』等のロングヒット商品を生み出し続けております。 ② 株式会社SALONMOON(SALONMOON) オリジナルヘアケアブランドのヘアアイロンやドライヤー等の美容家電を中心に、ヘアケアに関する悩みやニーズに応える商品を取り扱っております。自宅でもサロン品質のケアを実現できる商品を提供することを目的として、使いやすさ及び機能性を重視した商品の企画・開発・販売を行っております。 製造においては、OEM先へ製造委託する方法を採用しております。美容家電の製造において高い技術力を有するOEM企業と提携することで、高品質かつ手頃な価格で商品提供を実現しております。 販売においては、Amazon、楽天市場、Qoo10等の各種ECモールを中心に、一部家電量販店及びディスカウントストアにおける店頭販売を通じて商品を展開しております。 これらの取組により、日常の髪の美容ケアを手軽に行える美容家電ブランドとして確立しております。 ③ 株式会社カラコンダイレクト カラーコンタクトレンズ等の医療機器を中心に、商品の仕入及び販売を行っております。 販売においては、Qoo10、楽天市場等の各種ECモールの特性に応じた販促施策等を通じて業績拡大に取り組んでおります。 事業の系統は、次の図のとおりであります。 (2)収益モデル及び競争優位性 当社グループは、顧客の立場に立ち、お悩みを解決する商品・サービスの提供を基本方針とし、ECを主軸とした販売体制のもと、利益を重視した事業運営を行っております。 ① 収益モデル 株式会社北の達人コーポレーションの「北の快適工房」においては、D2C(Direct to Consumer)モデルと定期購入制度を組み合わせたビジネスモデルを採用しております。インターネット上の運用型広告等により主に自社ECサイトを通じ新規顧客を獲得した後、定期購入を通じて中長期的に利益を回収する収益構造を構築しております。 また、運用型広告を通じて商品を認知した顧客の一部が複数のチャネルで購入する行動特性を踏まえ、Amazon・楽天市場等のECモールについても重要な販売チャネルの一つとして位置づけ、自社ECサイトと相互に補完する形で活用しております。 なお、株式会社SALONMOON及び株式会社カラコンダイレクトにおいては、ECモールを主要チャネルとして展開しており、各プラットフォームの特性に応じた販促施策を通じて新規顧客獲得及び販売機会の拡大に取り組んでおります。 ② 競争優位性 「北の快適工房」が採用するD2Cモデルにおいては、顧客データを基盤とした製販一体型の事業運営を行っており、商品企画から販売までを一体的に連動させ、データ取得・分析・活用のサイクルを高速に回転させることで継続的な成長を生み出す好循環を構築しております。 当該事業モデルは、複数の要素が相互に連携することで成り立っており、主な構成要素は以下のとおりであります。 (製販一体型の事業運営) 一般的なメーカーにおいては、商品は卸売業者等を通じて小売店に供給され、最終的に消費者へ販売される流通構造が一般的であり、メーカーが消費者の購買行動に関する詳細な情報を直接取得することは容易ではありません。また、EC事業を行う企業であっても、ECモールを通じて販売する場合には、顧客との接点の多くをプラットフォームが管理する構造となります。さらに、自社サイトによる直接販売でも集客自体を外部の広告代理店等に依存している場合は、顧客の購買行動の詳細データを取得することはできません。 これに対し当社では、主な販売を自社の広告運用による集客を通じて自社ECサイトで行うD2Cモデルを採用しており、顧客の流入経路、閲覧商品、サイト内行動、購買履歴等の顧客行動データを自社で直接取得・蓄積し、当該データを活用することで商品企画から販売までの各プロセスを一体的に最適化しております。 (データ基盤及びシステム) 当社は、広告運用ノウハウを仕組化した広告最適化システム、膨大なデータから顧客がもたらす生涯売上高の金額である「LTV」を正確に算定するシステムに加え、受注・出荷処理システムや在庫管理・予測システム等の事業運営に必要な主要システムを自社で開発・運用しております。これらのシステムを通じて顧客データ、広告データ及び販売データを統合的に管理・分析し、顧客の行動や購買傾向を継続的に把握することで、商品開発、広告運用及び在庫管理等の各プロセスにデータを反映し、精度の高い意思決定を実現しております。 また、当該データ基盤に基づき、顧客のLTVをもとに新規顧客獲得における上限CPO(注)を商品ごとに設定し、日次で採算性の検証を行うとともに、一定の基準を満たさない広告を停止する仕組みを構築することで、広告投資の最適化を継続的に実現しております。 これらの仕組みは長年にわたり蓄積された顧客データ及び運用ノウハウを前提としており、短期間での模倣が困難な競争優位性となっております。 (クリエイティブ制作体制) 当社は、広告及び販売に用いるクリエイティブを自社内で企画・制作する体制を構築しており、社内に専門のクリエイティブ人材を擁しております。また、約100名の従業員で構成されるWEBマーケティング部を擁し、クリエイティブの企画・制作から運用までを自社内で一貫して実行しております。これまで蓄積してきた広告クリエイティブの実績データ及び運用ノウハウを基盤として、顧客に対する訴求力の高い表現を継続的に創出しております。 これらのデータ及びノウハウは、生成AIの活用によるクリエイティブ制作プロセスの高度化にも寄与しております。生成AIの普及により広告制作のハードルが低下するなか、当社は自社で蓄積したデータ及びトップクリエイターの知見を活用することで、「量」と「質」の両面において高水準のクリエイティブ制作を実現しております。 「量」の面では、過去の広告クリエイティブの実績データを活用することで、生成AIによる高精度なクリエイティブを大量に制作することが可能となっております。「質」の面では、専門人材が生成AIを活用することで、多様かつ高度な表現を実現し、採算性の高い広告制作につなげております。 すなわち、生成AIは単独で競争優位性を生むものではなく、これまで自社で構築してきたクリエイティブ体制及びデータ基盤と組み合わせることで、その効果を最大化するものであり、自社内でクリエイティブ制作から運用までを一貫して行う体制そのものが、当社の重要な競争優位性の一つとなっております。 (商品企画・開発力及び品質管理体制) 当社は、「びっくりするほど良い商品ができた時にしか発売しない」という方針のもと、顧客の具体的な悩みやニーズを起点とし、満足度及び実感度を重視した商品開発を行っております。当社では、商品の「企画」と「開発」のフェーズを明確に分離し、商品企画マーケティングチームを設置しております。これまで蓄積してきた顧客データ及び販売データを分析して導き出した「ヒット商品の企画モデル」を活用することで、売れる商品の条件を数値化し、当該基準を満たした商品のみを開発・発売する体制を整備しております。 また、品質基準についても厳格に設けており、EC事業に特化した独自基準として1,527項目の品質チェック項目を設けております。この厳格な品質管理プロセスの一環として徹底したモニター調査も実施しており、これら全ての基準をクリアした商品のみを発売しております。 なお、商品の企画・開発から販売までを自社で統合して運営する一方で、製造についてはOEM企業へ委託するファブレス体制を採用しております。各商品分野において高い技術力を有するOEM企業と連携することで高品質な商品の製造を実現するとともに、当社は商品企画、品質設計、マーケティング及び販売に経営資源を集中させております。 (注)上限CPO 新規顧客獲得1人当たりに要する広告宣伝費の金額である「CPO(Cost Per Order)」と、顧客が将来もたらす「LTV」の予測額との関連性を用いた、必要利益から逆算した新規顧客獲得1人当たりに使用可能な広告宣伝費の上限額。
経営方針・対処すべき課題4,162字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「びっくりするほど良い商品で、世界のQOLを1%上げる」というミッションを掲げ、その実現に向けて「日本を代表する次世代のグローバルメーカーになる」というビジョンを定めております。 特に、自社オリジナルブランドの健康美容商品等の開発及び販売においては、以下4つの強みを活かし、安定して成長する収益構造を実現しながら、お客様の立場に立ち、お客様のお悩みを解決する「一生使い続けるモノづくり」を実践し続けることで、長期的な成長・発展を目指しております。 ①顧客データを起点とした製販一体型D2Cモデル ②事業運営を実現するデータ統合基盤と採算性の高い広告だけが残る広告最適化システム ③生成AI×蓄積データ・ノウハウの活用によるクリエイティブ制作体制の高度化・効率化 ④1,527項目の品質管理基準と「ヒット商品の企画モデル」によるデータドリブン商品開発 今後も創造性や独創性を大切にする人間成長企業として、お客様、株主、取引先、従業員等あらゆるステークホルダーとの共存共栄を目指すとともに、法令を遵守し、公正かつ透明で堅実な経営を行ってまいります。 (2)中長期的な経営戦略 当社グループは、当連結会計年度より「中期経営計画2028」を公表しております。 当社グループはこれまで、圧倒的な商品力及び集客ノウハウを強みとし、お客様の立場に立ち、お悩みを解決することができる商品・サービスの提供と、確かな品質のモノづくりを実践し続けてまいりました。 これまでの事業活動を通じて運用基盤の構築が進んだことから、成長の土台が整ったと判断し、当連結会計年度から3か年を新たな成長軌道を描くための重要な「礎石」として位置づけ取り組んでおります。 本計画では、「新規顧客獲得人数の拡大」及び「LTVの向上」を重要な成長戦略として掲げることで、事業拡大に寄与すると同時に「びっくりするほど良い商品で、世界のQOLを1%上げる」というミッションに向け注力してまいります。 ① 新規顧客獲得人数の拡大 ヒット商品を継続的に創出し新規顧客獲得を拡大すべく、中期的な成長戦略の中核に位置づけております。 具体的には、従来商品部門が一貫して担当していた商品の「企画」と「開発」のうち、Webマーケティング部門出身者によって設置された商品企画マーケティングチームが「企画」部門を担うことで「販促活動」を見据えた「商品企画」の実現可能な体制へと転換いたしました。加えて、過去の販売実績データを分析し、売れる商品の条件を数値化した「ヒット商品企画モデル」を商品開発までのフローに導入することで、ヒット確度を高め、商品ラインナップの拡充を図っております。また、体制の強化や生成AIの活用により高品質なクリエイティブを量産できる仕組みを整備し、将来的には年間10商品の発売が可能な体制を確立することで持続的な新規顧客獲得人数の拡大を目指します。 ② LTVの向上 広告投資効率を維持しつつ新規獲得を最大化する土台が整ったことから、高いポテンシャルを秘めるLTV向上への取組を本格化させております。 具体的には、お客様の購入フロー全体を「申込・購入時」「商品のお届け時」「商品使用時」に分解し、販売ページや同封物の改良、フォロー施策等の実施に加え、CRM(注1)の強化を通じて、顧客満足度並びにアップセル(注2)率、クロスセル(注3)率及び継続率の向上を図ります。 (注1)CRM Customer Relationship Managementの略で、製品・サービスを提供する企業と顧客との間に良好な関係を築く手法。 (注2)アップセル 現在購入している商品よりも単価の高い商品を購入してもらう、若しくは現在加入している定期コースよりも受け取る商品個数が多い定期コースに移行してもらうためのセールス手法。LTVの向上のほか、顧客にとっては定期コースの割引率が高くなるメリットがある。 (注3)クロスセル 現在購入している商品だけではなく、別の商品も購入してもらうためのセールス手法。LTVの向上のほか、顧客にとっては決済手数料や配送コストの節減メリットがある。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「中期経営計画2028(2026年2月期~2028年2月期)」の最終年度におきまして、連結売上高235億円、営業利益31億円、営業利益率13.5%を目標といたします。 (4)経営環境 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善により、緩やかな回復基調で推移しております。一方で、物価上昇に伴う個人消費の下押しリスク等により、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。 当社グループが事業を展開するEC市場につきましては、2025年8月26日に経済産業省が公表した「令和6年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によれば、2024年の日本国内における物販系分野のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は15.2兆円(前年比3.7%増)に拡大し、引き続き大きな成長を示しております。このような経済状況のもと、当社グループは、BtoC-EC市場の拡大とともに、一般消費者向けに自社オリジナルブランドの商品を、徹底した利益管理とデジタルマーケティングにより販売し、成長を遂げてまいりました。今後も拡大が見込まれるBtoC-EC市場は、一層の競争激化を予想させると同時に、当社グループのさらなる成長の機会であると考えております。より一層の業容拡大を図るため、「中期経営計画2028」に掲げる成長戦略を推進することで、今後も高品質・高付加価値な商品を継続的に開発し、市場に投入してまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは経営方針の実現を通じて中長期的に企業価値を向上させていくにあたり、当社グループが優先的に対処すべき課題(①~⑥)を設定し、この解決を通じて事業の拡大と持続可能な企業活動を目指します。 ① お客様のQOL(Quality Of Life)向上 当社グループは、定期顧客からの売上が全体の売上の多くを占めており、今後の安定的な収益確保のためには、顧客満足度の追求を通じた「お客様のQOL向上」が必要不可欠と考えております。具体的には、商品の魅力をより理解していただくことを目的とした販売サイト及び商品同封物等の改良や、アフターサポートサービスの向上を通じて、さらなる顧客満足度の向上を推進し、継続的な関係構築を目指してまいります。 ② 組織の持続的成長 当社グループの競争優位性を構成する重要な要素として、人的資本の戦略的活用を位置づけており、組織の持続的成長のため優秀な人材の確保及び育成に注力しております。具体的には即戦力となる経験者採用を強化するとともに、能力の向上を目的とした社内研修や外部から講師を招いた研修を行う等、全従業員が一層スキルアップできるよう取り組んでおります。 また、組織の拡大に向けては実務担当者を指揮する中間マネジメント層の人員強化が必要不可欠であると考えております。今後も、マネジメント職としての経験を有した人材の中途採用や、社長及び取締役の直接指導による中間マネジメント層の育成を図るとともに、連結子会社も含めた組織体制の強化に取り組んでまいります。 ③ お客様を守るための情報セキュリティ管理 当社グループは、個人情報を含む多くの機密情報を保有しており、お客様が安心して利用できるようにサイトの安全性や信頼性を継続的に強化していくことが必要であると考えております。今後もシステムを安定的に稼働させ、問題が発生した場合には適時に解決できるよう、引き続きシステムの安定性確保及び効率化、情報管理体制の強化に取り組んでまいります。 ④ 商品ラインナップの強化 当社グループの商品開発においては、価値観の多様化による消費者ニーズの変化や商品ライフサイクルの短縮化、急速な技術革新や購買行動・流通構造の変化による経営環境の変化、競合商品との競争激化等が業績に大きな影響を与えることを認識しております。これらに対応した商品を開発するため、お客様との接触で得る情報を最大限に活かすとともに、開発商品ジャンルの拡大、商品開発スピードの向上、商品開発基準のさらなるブラッシュアップ等に努めてまいります。 ⑤ サプライチェーン全体での環境負荷軽減 製品製造からお客様の消費に至るまでの全工程で、廃棄物削減や持続可能な資源の確保、環境へ配慮した商品開発等の取組を行ってまいります。こうした取組を通じてサプライチェーン全体での環境負荷軽減を目指し、その結果として関連する非財務情報の開示の充実にも努めてまいります。 ⑥ 持続可能な事業活動基盤の構築 当社グループは、内部統制、リスク管理、コンプライアンス、開示情報統制が十分に機能したコーポレート・ガバナンス体制を構築することが経営上の重要な課題と認識しております。今後も公正性・効率性を追求しながら、健全で透明性のある経営に努めるとともにアカウンタビリティー(説明責任)を果たしてまいります。 また、中長期的な収益の向上と持続的な企業成長を実現するためには、既存事業のコスト構造を見直すと同時に、成長戦略への機動的な経営資源の配分を可能にする収益構造へ改革することが重要な課題と認識しております。オペレーションコストの効率等、コスト構造改革を推進してまいります。 こうした体制の構築に加え、当社グループのさらなる成長に向けた収益機会の創出、具体的には既存事業の成長に加えシナジー効果の期待できる企業のM&A等を通じた事業領域の拡大が必要と考えております。引き続き当社グループの個々の強みを活かし連携を強めていくとともに、M&A等を通じた成長の加速及び収益基盤の多角化に努めてまいります。
事業等のリスク4,717字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。これらの事業等のリスクに対して、法令遵守及びリスク管理を目的として「コンプライアンス規程」や「リスク管理規程」を制定するとともに、取締役会や経営会議等の会議体において、内在するリスクの把握・分析・評価を行い、リスク回避策及びその影響を最小限にするための具体的な施策を検討しております。 なお、文中の将来に関する事項は、特に断りが無い限り当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。また、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。 (1)特に重要なリスク ① 法的規制について 当社グループの事業領域においては、「特定商取引に関する法律(特定商取引法)」、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)」、「消費者契約法」、「食品安全基本法」、「食品衛生法」、「日本農林規格等に関する法律(JAS法)」、「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」、「製造物責任法(PL法)」、「健康増進法」、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」、「医療法」、「個人情報の保護に関する法律(個人情報保護法)」等の法的規制の適用を受けております。こうした法令に違反する行為があった場合、若しくは将来的に法令の変更や新たな法令の施行等があった場合には、計画どおりの事業活動を行うことができず、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、今後、インターネット等の利用者及び関連事業者を対象とした法的規制が新たに制定され、これにより当社グループの業務の一部が制約を受けるような場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、取締役会や経営会議等の会議体におけるコンプライアンス及びリスク管理の把握・統制、役職員に対するコンプライアンスの周知徹底や教育の実施、法的規制や制度改正等の情報収集の徹底、必要に応じた外部専門家の活用等を通じてリスクの低減に努めております。 ② システムリスクについて 当社グループの事業はコンピュータシステム及びインターネットを活用しており、何らかの原因によるサーバ等への一時的な過負荷や外部からの不正な手段によるサーバへの侵入、役職員の過誤によるシステム障害が発生する可能性があります。これらの障害が発生した場合、一時的な受注業務及び配送業務の停止等により事業活動を行うことができず、さらに当社グループのシステムに対する信頼が損なわれることにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、セキュリティ対策の強化を図るとともに、重要データのバックアップ体制を構築する等、リスクの低減に努めております。 ③ 個人情報管理について 当社グループは、個人情報を取得し保有しております。何らかの原因により個人情報が外部に漏えいするような事態が発生した場合には、当社グループに対する信用力の低下に直結し、既存顧客の解約や新規顧客獲得の低下に繋がる可能性があります。また、個人情報の漏えいによる損害に対する賠償を請求されることも考えられ、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、個人情報の保護に関する法律等の関連諸法令を遵守し、当社はプライバシーマークを取得しております。また、個人情報保護規程等を整備し、個人情報管理に関するシステムのセキュリティ対策を講じるとともに、全役職員を対象とした教育研修を実施して、個人情報保護及び適正管理に努めております。 ④ 食品及び美容商品の安全性について 当社グループは食及び美容に携わる企業として、食品及び美容商品の衛生管理、品質管理には、十分な注意を払っておりますが、万一食品及び美容商品の安全性等でトラブルが発生した場合、また、その対応に不備があった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、関連する法令を遵守するとともに、1,527項目にもわたる独自の品質チェック基準の設定等を通じてリスクの低減に努めております。 ⑤ 物流業務の外部委託について 当社グループは、商品の保管、入出庫、配送等に係る業務の全部又は一部を外部業者へ委託しております。しかしながら、地震やその他不可抗力等、仮に何らかの理由により委託先からのサービスの提供の中断・停止が生じた場合、また、委託先との契約内容の変更や値上げ要求等により、当社グループの業務運営上何らかの影響が生じ、かつ当社グループがこれに対し適切な対応ができない場合等には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、地震等が発生した際の対応体制整備のため各拠点の分散化や、外部業者との良好な取引関係の構築等を通じてリスクの低減に努めております。 ⑥ 人材の確保及び育成について 当社グループは、人材が当社グループの成長を支えている最大の要因であると認識しており、年々激しくなる競争の中でさらなる成長を継続的に実現するためには、ポテンシャルの高い優秀な人材の確保及び育成が重要であります。今後も高い専門性及びポテンシャルを持ったプロ人材の計画的な確保や育成に努めてまいりますが、適切な人材を確保・育成できない場合、計画どおりの事業活動を行うことができず、当社グループの事業拡大に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、十分な採用予算の確保、採用方法の拡充、組織体制の見直し、社内研修や外部講師研修を通じた教育体制の強化、様々なインセンティブプランの導入等を通じてリスクの低減に努めております。 ⑦ 新規商品開発について 当社グループは、新たな需要を喚起し今後の業績拡大に大きな影響を与える新規商品の開発に注力する方針であります。それに従い、継続的に人的リソースを確保するとともに、計画に基づき効果的かつ効率的な開発活動を行っておりますが、開発期間が長期にわたる場合、商品化基準を満たせず商品化できない場合、商品化の後も不確実な要因によりお客様に受け入れられない場合等、当初意図した成果が得られない場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、「販促活動」を前提とした商品企画の実施が可能な専門チームの設置、「過去にヒットした商品の企画モデル」の商品開発フローへの導入、開発商品ジャンルの拡大、海外を含めたOEM先の選定等を通じてリスクの低減に努めております。 ⑧ 知的財産権について 現時点において当社グループは、第三者の知的財産権の侵害は存在していないと認識しておりますが、今後も知的財産権の侵害を理由とする訴訟やクレームが提起されないという保証はなく、そのような事態が発生した場合には損害賠償請求を受ける可能性があり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、当社グループが第三者の知的財産権を侵害する可能性について可能な範囲で調査を行っており、必要に応じた外部専門家の活用等を通じ、リスクの低減に努めております。 (2)重要なリスク ① 競合の激化による業績変動について 当社グループはECでの商品販売を行っておりますが、参入障壁が低いために競合がますます激しくなることが予想されます。また、消費者による購買行動が従来の実店舗からECへと切り替わってきたことで、EC分野への新規参入も相次いでおり、今後競争が一層激化した場合には、商品が価格競争に陥ることとなり収益力が低下し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、具体的かつニッチな健康や美容のお悩みを解消する自社オリジナルブランド商品の販売や、品質最重要視主義に基づく圧倒的な商品力によって他社との競合を避けることに加え、開発者としての専門知識をベースとした社内専門スタッフによる顧客サポートを通じた顧客満足度の向上を図り、リスクの低減に努めております。 ② 生産体制について 当社グループは、商品の企画・開発・販売に特化するため、生産についてはすべてを外部に委託するファブレス型のビジネスモデルを採用しております。そのため、委託先の工場において、技術的若しくは規制上の問題、経営悪化、重大事故の発生又は自然災害や国内情勢等の影響により生産ラインに支障が生じた場合には、十分な製品生産能力を確保することができなくなり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、製品ごとに最適な委託先を選定しているほか、委託先の生産能力や生産管理体制に関する事前調査、継続的な情報交換や工場監査、さらに委託先における第二工場の確保等を通じ、リスクの低減に努めております。 ③ 自然災害等について 当社グループ及び取引先において、想定を超える規模の災害等が発生した場合には、受注処理や出荷業務等の営業活動が停止され、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、事業拠点及び物流拠点の分散化により事業の継続性を高めているほか緊急時対応マニュアルの整備等、リスクの低減に努めております。 ④ 重要な訴訟について 有価証券報告書提出日現在において、当社グループに重大な影響を及ぼす訴訟等は提起されておりませんが、将来、重要な訴訟等が発生し、当社グループに不利な判断がなされた場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、役職員に対するコンプライアンスの周知徹底や教育の実施により、事業運営における各種リスクの低減に努めております。 ⑤ M&Aについて 当社グループは、成長の加速及び収益基盤の多様化を進めるに当たり、M&Aを重要な戦略であると認識しており積極的に活用していく方針でありますが、当該M&A後に想定外のリスクが顕在化した場合や、予期し得ない環境変化等により当初期待した効果が得られない場合には、固定資産やのれんの減損損失の計上等、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、対象会社に関するデューデリジェンス及び企業価値や株式価値算出に際しては、外部の専門家を活用する等の精度向上に努め、適切な買収プロセス及び適正な企業価値評価に努めております。 ⑥ 為替変動について 当社グループは、海外への製造委託等の外貨建取引を行っており、急激な為替レートの変動により売上原価等が変動し、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、為替動向に応じた取引数の調整や適切な情報収集、取引先の分散化の検討等により、リスクの低減に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)13,979字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 1.経営成績等の状況の概要 (1)経営成績の状況 当社グループは、ミッションとして掲げる「びっくりするほど良い商品で、世界のQOLを1%上げる」の実現に向け、自社オリジナルブランドの健康美容商品や美容家電等を販売する「ヘルス&ビューティーケア関連事業」を展開しております。なかでも、主力事業である「北の快適工房」において、集客部門の社内教育・研修体制の整備・改善に取り組むとともに、生成AIの活用を通じて、これまで培ってきたマーケティングにおけるクリエイティブ力をさらに高め、新商品の発売による新規顧客獲得数の増加を図りました。さらに、商品ラインナップ拡充のための企画・開発フローのブラッシュアップ及び組織基盤の構築を行いました。また、オリジナルヘアケア商品を取り扱う株式会社SALONMOON及びカラーコンタクトレンズを取り扱う株式会社カラコンダイレクトといった連結子会社における各事業では、各種ECモールでの販促施策や新商品の発売等を通じ業績拡大に取り組んでおります。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高11,210,259千円(業績予想比9.0%増)、営業利益1,000,995千円(同11.6%増)、経常利益1,037,544千円(同13.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益695,939千円(同11.9%増)と、いずれも業績予想を上回って着地いたしました。 また、前年同期との比較では、売上高は5.2%減、営業利益は40.3%減、経常利益は39.1%減、親会社株主に帰属する当期純利益は42.3%減となりました。 当社グループは、ヘルス&ビューティーケア関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。なお、当社は従来、セグメント内の売上高を「北の快適工房」「SALONMOON」「その他」のブランド別に分解して記載しておりましたが、2025年12月1日を株式取得日として株式会社カラコンダイレクトを連結子会社化し、新たに連結の範囲に含めたことに伴い、同社の事業実態を踏まえ、従来のブランド別から事業単位別の区分へ変更しております。ただし、従来開示していた「北の快適工房」「SALONMOON」「その他」の売上高については、区分変更の前後においても同一の事業実態に基づくものであり、当該区分の数値に変更はありません。 セグメント内の各事業の売上高は、下記のとおりであります。 (千円) セグメント   事業   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   合計 ヘルス& ビューティーケア 関連事業   北の快適工房   2,366,104   2,427,742   2,533,024   2,701,699   10,028,570 SALONMOON   211,812   208,560   226,685   251,280   898,338 カラコンダイレクト   -   -   -   236,751   236,751 その他   18,375   13,252   8,745   6,226   46,599 合計   2,596,292   2,649,555   2,768,454   3,195,957   11,210,259 なお、当事業年度における「北の快適工房」及び「その他」から構成される個別業績に関しましては、売上高10,075,170千円(業績予想比8.6%増)、営業利益953,731千円(同18.8%増)、経常利益1,032,119千円(同19.7%増)、当期純利益725,252千円(同18.4%増)と、いずれも業績予想を上回って着地いたしました。 また、前年同期との比較では、売上高は5.7%減、営業利益は40.2%減、経常利益は36.8%減、当期純利益は37.0%減となりました。 当社の連結業績は個別業績が占める割合が大きいため、以下では個別業績の詳細な経営成績の説明を行います。また、当連結会計年度においてグループ内取引が発生しておりますが、その金額は軽微であるため、以下の各事業の数値はグループ内取引消去等の調整を行わず実額にて記載しております。 個別業績を構成する事業 当社の個別業績は「北の快適工房」と「その他」から構成されます。 「北の快適工房」では、顧客ニーズに対して具体的に効果を体感しやすいオリジナルブランドの化粧品や健康食品等を、主にインターネット上で一般消費者向けに販売しております。「びっくりするほど良い商品ができた時にしか発売しない」という方針のもと、学術的データだけではなく、モニター検証による実感度を重要視した厳しい開発基準を設け、高品質な商品を取り扱っております。40代以降が主な顧客層であり、基本的には商品を一箇月で使い切る設計で開発しております。売上の約7割が定期顧客によって支えられており、継続的に購入していただくことで安定成長する収益構造を実現しております。 また、「その他」は、ニコチン・タールが一切含まれず、副流煙も発生させない電子タバコ『SPADE』によるものです。ただし、限られた経営リソースを最適に配分する観点から、新規顧客獲得への注力及び各種施策を終了しており、既存の定期顧客の方への定期便のお届けが主要な売上となっております。 両者は、商品特性や誕生経緯等から別事業として取り扱っておりますが、「その他」が個別業績に占める割合は僅少であります。 業績予想との比較 当事業年度における個別業績の業績予想との比較は、下記のとおりであります。 (千円) 業績予想   実績   増減額 売上高   9,275,320   10,075,170   +799,850 売上総利益   7,309,797   7,970,417   +660,620 販売促進費等   3,476,859   3,987,466   +510,607 販売利益   3,832,938   3,982,951   +150,012 営業利益   802,563   953,731   +151,167 当社では、広告の投資効率を一目で可視化できるようにするため、独自の管理会計を行っております。上記の表では、当社の事業の状況をより正確に説明するため、管理会計上の利益管理数値である「販売利益」を使用しております。 販売利益は、売上総利益から販売促進費等を差し引いた金額となります。販売促進費等とは、注文連動費(カード決済手数料、送料、梱包資材費、同封物及び付属品等、注文に応じて必ず発生するコスト)及び新規獲得費(ほとんどが広告宣伝費)から構成されます。注文連動費は全体売上高に対して基本的に一定の割合で推移しますが、新規獲得費は新規集客の増減により割合が変動するため、販売利益は新規獲得状況の影響を大きく受け、直近の事業状況がダイレクトに反映される指標となります。また、販売利益から人件費や家賃等の総運営費を差し引いたものが財務会計上の「営業利益」となり、直近の事業状況に加え将来の事業拡大に向けた投資状況等の影響も受けます。 当事業年度においては、営業利益は業績予想を151,167千円上回る953,731千円となりました。これは、総運営費が概ね想定どおりに推移するなかで、販売利益が業績予想を150,012千円上回ったことが主な要因です。 なお、個別業績を事業別に分解した数値は、下記のとおりであります。 (千円) 北の快適工房   その他 業績予想   実績   増減額   業績予想   実績   増減額 売上高   9,235,830   10,028,570   +792,739   39,489   46,599   +7,110 売上総利益   7,279,404   7,927,834   +648,429   30,392   42,583   +12,190 販売促進費等   3,474,401   3,984,583   +510,181   2,457   2,883   +426 販売利益   3,805,002   3,943,250   +138,248   27,935   39,700   +11,764 個別業績の大部分を占め影響度の高い「北の快適工房」において、下記のとおり詳細な業績説明を行います。 「北の快適工房」における業績予想と実績の差異要因 当事業年度における「北の快適工房」の業績予想と実績の差異は、下記のとおりであります。 (千円) 業績予想   実績   増減額   増減率 売上高   9,235,830   10,028,570   +792,739   +8.6% ①新規獲得 売上高   1,393,185   1,736,497   +343,311   +24.6% 売上総利益   999,667   1,238,751   +239,084   +23.9% 販売促進費等   2,763,778   3,096,301   +332,522   +12.0% 販売利益   △1,764,110   △1,857,549   △93,438   - 初回ROAS(注1)   56.3%   64.0%   -   - ②定期及びその他 売上高   6,202,336   6,410,674   +208,337   +3.4% 売上総利益   4,938,192   5,099,092   +160,899   +3.3% 販売促進費等   260,571   316,920   +56,348   +21.6% 販売利益   4,677,621   4,782,172   +104,551   +2.2% ③ECモール 売上高   1,640,308   1,881,398   +241,089   +14.7% 売上総利益   1,341,544   1,589,989   +248,445   +18.5% 販売促進費等   450,052   571,361   +121,309   +27.0% 販売利益   891,492   1,018,628   +127,135   +14.3% 販売利益   3,805,002   3,943,250   +138,248   +3.6% 「北の快適工房」における業績は、収益構造が異なることやそれぞれの規模の大きさから、「①新規獲得」、既存の顧客によるリピート購入、定期購入、その他の調整項目等である「②定期及びその他」、Amazonや楽天市場等の「③ECモール」の3つに区分して開示しております。 ①新規獲得 当事業年度において、広告投資効率の指標である初回ROASを想定以上の水準で維持しつつ新規顧客の獲得が非常に好調であったことで、売上高が想定を上回りました。これにより、新規獲得費をはじめとする販売促進費等は想定を上回り、販売利益は想定を下回ることとなりましたが、将来の定期売上につながる新規顧客獲得のための先行投資が採算内で増加したポジティブな結果となります。 ②定期及びその他 定期及びその他の売上高は、当事業年度における新規獲得が想定以上に増加したこと等により6,410,674千円(業績予想比3.4%増)、販売利益は4,782,172千円(同2.2%増)で着地しております。 ③ECモール 当事業年度において、セールへの参加率向上を目的とした施策等が功を奏したことに加え、従来からの継続的な取組であるECモールに特化した販促活動やクリエイティブの制作等により、売上高が想定を上回りました。これにより、販売利益も同様に想定を上回っております。 以上、「北の快適工房」における売上高は10,028,570千円(業績予想比8.6%増)、販売利益は3,943,250千円(同3.6%増)となりました。これが主因となり、個別業績における売上高は10,075,170千円(業績予想比8.6%増)、販売利益は3,982,951千円(同3.9%増)で着地いたしました。 ヘルス&ビューティーケア関連事業における主要事業別の詳細な状況は下記のとおりであります。 (北の快適工房) 各指標の開示方法及び開示区分について 「北の快適工房」における主な獲得チャネルは、当社が独自に運営するECサイト経由の「自社サイト等(注2)」とAmazonや楽天市場等の「ECモール」となります。当連結会計年度における売上高のうち、約8割が自社サイト等によるものです。自社サイト等は、先行する広告投資により、初回収支はマイナスになりますが、継続的に購入されることで収支がプラスになる定期購入型のビジネスモデルであり、将来の定期売上の源泉となる「新規顧客獲得人数」が重要な指標となります。一方、ECモールは、一度の購入で収支をプラスとする単品買い切り型のビジネスモデルであり、同一指標を用いることが適切ではないため、別掲しております。 また、自社サイト等は、「自社広告による獲得」と、アフィリエイト経由等の獲得である「その他」から構成されます。さらに、自社広告による獲得は3つの区分で構成されます。当社における投資効率や採算性を正確に計るため、同指標は最適な区分で算定し数値を記載しております。 「北の快適工房」の広告宣伝費の推移 当連結会計年度における広告宣伝費の推移は、下記のとおりであります。なお、広告宣伝費のほとんどが「自社広告による獲得」によるものです。 自社サイト等の新規顧客獲得人数推移 当連結会計年度における自社サイト等の新規顧客獲得人数の推移は、下記のとおりであります。 前連結会計年度より、クリック率の高い広告や特に購入率が高い販売ページ等の「良いクリエイティブ」を作るため、AI活用の推進・研修内容のブラッシュアップ・体制の構築等に継続的に取り組んでおり、その結果、当連結会計年度における自社サイト等の新規顧客獲得人数は前年同期比18%増となり、さらには5四半期連結会計期間連続で増加しております。 インターネット広告においては、どのような良いクリエイティブであっても一定期間を経過すると疲弊(見飽きられる現象)が生じユーザーの反応が悪化し、新規顧客獲得人数が減少します。これに対し、視点や切り口を変えた新鮮なクリエイティブを次々と制作し、新規顧客獲得人数の回復・拡大を図ることが重要となりますが、当社ではこのPDCAを短いスパンで回すことができる体制が整いつつあります。また、後述の生成AIの活用により、クリエイティブの増産・質の向上を実現しており、これらの成果を背景として、新規顧客獲得人数が増加しております。 今後も、クリエイティブスキルの引き上げに加え組織基盤の整備にも注力しつつ、新規顧客獲得人数の安定的な増加を目指してまいります。 生成AIを活用したクリエイティブ制作 当社は、自社サイト等を通じて取得・蓄積した顧客・広告・販売データを基盤に、商品企画から販売までを一気通貫で行う体制を構築しております。これらのデータと運用ノウハウに加え、生成AIを活用することで、クリエイティブ制作プロセスの高度化を進めております。 生成AIの普及によって広告制作のハードルが低下するなか、当社は広告運用を自社で完結しているため、「量」と「質」の両面でその効果を最大限に享受できる体制にあります。 「量」の面では、当社はこれまで成果につながった広告クリエイティブ及び運用データを全て自社で蓄積・管理しており、実運用に基づく膨大なデータを活用することで、生成AIによって「当たりクリエイティブ」の大量制作を実現しております。こうしたデータの蓄積と運用を自社で完結している点は、当社ならではの競争優位性です。 続いて「質」の面では、当社のトップクリエイターが生成AIを活用することで、従来は撮影や制作コストの制約により実現が難しかった多様かつ高度な表現を可能としております。その結果、より高い訴求力を持つ広告制作が実現され、継続的に採算性の高い広告を生み出す体制が強化されております。 このように、データの蓄積・運用・活用を自社で一体的に行う体制を有する当社だからこそ、生成AIの活用によりクリエイティブ制作の量と質の双方を高めることが可能となっており、今後も当社独自のクリエイティブ開発体制の強化を図ってまいります。 商品ラインナップの拡充 当社では、商品企画を加速させ商品ラインナップの拡充を通じた新規顧客獲得人数の増加も図っております。これまでのマーケティング活動により得た「ヒット商品の企画モデル」のノウハウを、商品開発までのフローに導入することで発売後にヒットする確度を高める開発フローを構築しております。加えて、従来は商品部門が一貫して担当していた商品の「企画」と「開発」のフェーズを分け、社長をトップとする商品企画マーケティングチームを発足し、「販促活動」を見据えた「企画」を行えるような人員配置・体制を整備しております。 当連結会計年度においては同チームの人員を増員する等の体制強化を行い、新商品発売目標から逆算したKPIを設定・管理することでヒット商品のラインナップ拡充を図っております。また、同部門においても生成AIの活用が加速しており、外部テスト用のクリエイティブ制作に加え、「悩みを的確に捉えたアイデア創出やブラッシュアップ」「外部テスト結果の分析」等の工程にも活用することで、企画案の質と検証スピードの双方が大幅に向上いたしました。これにより、人間が創造性を発揮すべき工程により注力できるようになる等、最適なリソース配分が可能となる体制が整いつつあり、多数の商品が企画フェーズを通過し開発段階へ移行し、翌連結会計年度以降の計画的な新商品の投入に向けた強固なパイプラインを構築しております。 2025年5月28日には、頬のたるみを引き上げながら(注3)スキンケアまで叶える次世代のリフトアップ(注3)マイクロニードル化粧品『リフィスト』を、2026年2月17日には瞳を美しく彩りながら視力を補正する遠近両用カラーコンタクトレンズ『コロモ』を発売し、発売後の初動はいずれも上々の滑り出しを見せております。 今後も、ヒット商品のラインナップ拡充を通じ、新規顧客獲得人数の増加を図ってまいります。 自社広告による獲得の投資効率 採算性を度外視し広告投資を拡大すれば必ず新規顧客獲得人数は増加しますが、採算が合わず収益性が低下するため、広告投資効率の指標である1年ROAS(注4)を注視することが必要となります。1年ROASは広告投資とそこから得られると見込んでいる1年間の売上との関係性を示す効率性指標であり、当社が管理・運営する自社広告による獲得全体を算定することで、俯瞰的なモニタリングを行っております。 当連結会計年度の自社広告による獲得の1年ROASは下記のとおりであります。 運用型広告の採算性 1年ROASは広告同士や同じ広告の時期別レスポンスを比較するためのものであり単純比較はできず最適値は存在しません。そのため、広告の採算割れチェック及び機会ロスを行う指標である広告投資バランス(注5)にも注視する必要があります。広告投資バランスが1.00を超過した場合は、実績CPOが上限CPOを上回っており過剰に投資している状態、逆に1.00を下回っている場合は、実績CPOが上限CPOを下回っており広告投資における機会損失が生じている状態となりますが、実務上は市場環境の変動や過剰投資リスクを考慮し、安全マージンを持たせて運用しております。機会ロスを極力抑えつつ、収益性と持続的な成長を両立するための戦略的判断であり、多くの場合は1.00を下回って着地します。 なお、自社広告による獲得は、アルゴリズム解析や入札調整等の運用工夫によって投資規模を拡大できる「運用型広告」、新たなクリエイティブや施策の拡大余地があるかを検証する段階の「検証広告」、自社名や商品名を検索した顧客を対象に配信することで効率は良いが能動的な拡大には限界がある「指名検索広告」に分類されます。 検証広告は、拡大余地があるかを検証するため一定ラインまでは上限CPOを超過することを許容しており、この場合の広告投資バランスは1.00を上回ります。一方で、指名検索広告は、既に商品等に対する認知がある顧客層への広告配信となるため上限CPOを大きく下回る水準で獲得できるものの、このような顧客層には上限があり投資の拡大は限定的であることから広告投資バランスは1.00を下回ります。より正しい実態を示すため、拡大余地があり当社の集客運用スキルが図れる「運用型広告」における広告投資バランスを算定しております。 当連結会計年度の運用型広告による獲得の広告投資バランスは下記のとおりであります。 当連結会計年度においては、最適値である広告投資バランス1.00を超過することなく推移しております。なお、広告投資バランスが1.00を大きく下回る月に関しては、良いクリエイティブが生まれた際に見られる「新規獲得単価が下がりながらも新規獲得は増加する現象」であり、一時的なものであります。今後も、最適な広告投資バランスである1.00を超過しない状態での新規顧客獲得人数の増加を図ってまいります。 ECモールの売上高推移 当連結会計年度におけるECモールの売上高推移は、下記のとおりであります。 当社では、成長市場であるECモールを積極的に取り込むべく、専任者を複数名配置しECモールの拡大に取り組んでおります。当連結会計年度においても、引き続きECモールに特化した商品画像や商品説明ページ等のクリエイティブ改修及び広告最適化に加え、売上に大きな影響をもたらす各ECモールにおけるセールへの参加、セール参加率を向上させる取組等、多岐にわたる施策によって売上拡大に取り組みました。 こうした結果、Amazonでは2025年11月の月商が1億円を突破し過去最高月商を、さらには当連結会計年度におけるECモール全体の年商も過去最高年商を記録しております。今後も継続してさらなる売上拡大に取り組んでまいります。 (SALONMOON) 当連結会計年度における「SALONMOON」の売上高推移は、下記のとおりであります。 当社の連結子会社である株式会社SALONMOONが展開する事業「SALONMOON」では、機能性に優れたオリジナルヘアケアブランドのヘアアイロン等をお手頃な価格で提供しております。20代から40代が主な顧客層であり、ECモールを中心に展開しているほか、全国の家電量販店やディスカウントストアでの店頭販売も行っております。 当連結会計年度においては、Amazon、楽天市場やQoo10等の主力ECモール拡大のための販促施策を行ったほか、新商品のリリースにも注力いたしました。 各ECモールにおいて、クーポン施策の実施、セールへの参加や検索エンジン最適化のための緻密な広告運用施策を行ったほか、検索ページの占有率を高めるため複数店舗の出店準備や顧客のリアルな声を販促に活かすべくユーザーインタビュー等を実施いたしました。また、商品ラインナップの拡充を図るべく、新商品やシリーズ品の開発・リリースも精力的に行っております。 なお、速乾性・髪の美しさ・利便性を兼ね備える高機能ドライヤー『ブースターイオン ドライヤー』が、2025年8月に毎日放送「サタデープラス」で放送された「ひたすら試してランキング(1万円以下ドライヤー)」コーナーにおいて取り上げられたことで、非常に多くの注目を集め放送後に購入が増加いたしました。 また、ブランド認知度の向上や新たな顧客層を取り込むことを目的に、以前より全国家電量販店・大手バラエティショップ・ディスカウントストアでの店舗販売を行っておりましたが、ドライヤーについても一部店頭での販売を開始いたしました。さらに、プロダクトプレイスメント(注6)の活用や「北の快適工房」の顧客への販促キャンペーン等も行っております。こうした施策により、「SALONMOON」美容家電シリーズの累計出荷台数は150万台を突破する等、順調に拡大しております。 なお、一部モールにおいて収益性の改善を図るべく広告投資の調整・検証を行いましたが、モール内の広告相場の変動等により販促活動が想定どおりに実施できておりません。これにより、業績が想定を下回っているモールもございますが、引き続き検証を重ねるとともに上記取組によって、業績を拡大してまいります。 以上の結果、当連結会計年度における「SALONMOON」の売上高は898,338千円(前年同期比4.1%減)となりました。 (注1)初回ROAS Return On Advertising Spendの略。広告出稿に対してどれだけ売上があったか成果を計る広告投資効率の指標で、ここでは「新規獲得による売上高」と販売促進費等のうち「新規獲得費」を用いて算定。100万円を新規獲得に使用し、50万円の売上が発生した場合のROASは0.50(50.0%)。1.00以下の場合、初回購入時の収支はマイナスだが、定期購入の場合は、継続的に購入されることで収支がプラスになる。 (注2)自社サイト等 当社が独自に運営するECサイトからの新規獲得(一部電話注文等を含む)。ECモール以外は全て自社サイト等に含まれる。 (注3)頬のたるみを引き上げ、リフトアップ パッチの物理的効果。 (注4)1年ROAS 広告出稿に対して1年間でどれだけの売上を見込んでいるかの予測として使用。100万円を広告出稿に使用し、150万円の売上を見込んでいる場合の1年ROASは1.50。 (注5)広告投資バランス 広告の機会ロス、採算割れを計る独自の指標。上限CPOに対してどの程度のCPOで獲得ができたのかを表す。広告投資が1.00を下回れば機会ロス、1.00を上回れば過剰投資、1.00が最適値となる。上限CPOの設定が10,000円、CPOの実績が9,000円だった場合の広告投資バランスは0.90。 (注6)プロダクトプレイスメント 映画、ドラマ、YouTube動画、漫画等のコンテンツ内において、役者の小道具や背景として実在する企業名・商品名(商標)を表示させる広告手法の一つ。 (2)財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末と比較して332,617千円増加し、9,490,331千円となりました。この主な要因は、売掛金及び契約資産が187,664千円、のれんが203,482千円増加した一方で、棚卸資産が114,231千円減少したこと等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末と比較して151,418千円増加し、1,442,533千円となりました。この主な要因は、買掛金が185,577千円、未払金が171,852千円増加した一方で、未払法人税等が123,728千円減少したこと等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末と比較して181,198千円増加し、8,047,798千円となりました。この主な要因は、利益剰余金が146,422千円増加したこと等によるものであります。利益剰余金の増加額の主な内訳は、親会社株主に帰属する当期純利益による増加695,939千円、剰余金の配当による減少543,380千円等となっております。 (3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ3,083千円増加し、5,701,828千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した資金は、846,352千円(前連結会計年度は1,814,051千円の増加)となりました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益1,036,381千円が生じた一方で、法人税等の支払額464,674千円が生じたこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果減少した資金は、301,833千円(前連結会計年度は530,931千円の減少)となりました。この主な要因は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出271,363千円が生じたこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した資金は、542,633千円(前連結会計年度は366,965千円の減少)となりました。この要因は、配当金の支払額542,633千円が生じたことによるものであります。 2.生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 当社グループはヘルス&ビューティーケア関連事業の単一セグメントであり、当連結会計年度の生産実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2025年3月1日 至  2026年2月28日)   前年同期比(%) ヘルス&ビューティーケア関連事業(千円)   2,556,637   114.0 合計(千円)   2,556,637   114.0 (注)金額は製造原価によっております。 (2)商品仕入実績 当社グループはヘルス&ビューティーケア関連事業の単一セグメントであり、当連結会計年度の商品仕入実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2025年3月1日 至  2026年2月28日)   前年同期比(%) ヘルス&ビューティーケア関連事業(千円)   168,117   - 合計(千円)   168,117   - (3)受注実績 当社グループは商品の受注生産を行っておりませんので、記載を省略しております。 (4)販売実績 当社グループはヘルス&ビューティーケア関連事業の単一セグメントであり、当連結会計年度の販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2025年3月1日 至  2026年2月28日)   前年同期比(%) ヘルス&ビューティーケア関連事業(千円)   11,210,259   96.4 合計(千円)   11,210,259   94.8 (注)前連結会計年度において、当社の連結子会社であった株式会社FM NORTH WAVEの全株式を譲渡したため、連結の範囲から除外しております。これに伴い、事業セグメントの「その他」の区分につきましては、実績がなくなったため、記載しておりません。 3.経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)財政状態の分析 当連結会計年度の財政状態の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 1.経営成績等の状況の概要(2)財政状態の状況」に記載のとおりであります。 (2)経営成績の分析 当連結会計年度の経営成績の状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 1.経営成績等の状況の概要(1)経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (3)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 1.経営成績等の状況の概要(3)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資金需要につきましては、さらなる事業拡大に向けて、必要な投資を行っていく想定です。これらの資金需要は内部留保で賄うことを原則としながら、中長期における資金需要並びに金利動向等を注視した上で必要に応じて機動的に資金調達を行い、財務の健全性を維持する方針であります。 (4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りにつきましては、過去の実績等を勘案し合理的に判断し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものにつきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 (5)経営成績に重要な影響を与える要因についての分析 当社グループの事業に重要な影響を与える要因の詳細につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり認識しており、これらのリスクについては発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。 (6)経営者の問題認識と今後の方針について 当社グループの経営者の問題認識と今後の方針につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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