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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

キングジム

KING JIM CO.,LTD.7962 · Prime · その他製品

文具を中核に、ファイル・収納用品から生活雑貨まで展開する生活関連用品メーカー。

概要

キングジムは、ファイルやラベルライター「テプラ」で知られるオフィス用品・文具メーカーである。本社を東京都千代田区に置き、従業員数は約1,700名。売上高は約400億円で横ばいが続くが、2025年6月期は営業赤字ながら2026年6月期には黒字転換を見込む。グループ全体で文具事務用品とライフスタイル用品の二事業を展開する。

文具事務用品事業の基盤:ファイルとテプラ

文具事務用品事業はキングジムの祖業であり、ファイル製品とラベルライター「テプラ」が中心である。ファイルの製造はインドネシアのPT.KING JIM INDONESIAやベトナムのKING JIM(VIETNAM)Co.,Ltd.が担い、とじ具はマレーシアのKING JIM(MALAYSIA)SDN.BHD.で生産される。国内市場ではペーパーレス化の影響でファイル需要が減少傾向にある一方、テプラはオフィスや家庭でのラベル作成需要を捉え、防災用品などの生活環境用品も同事業に含まれる。2025年6月期の同事業の売上高は251億7,809万円であり、グループ全体の約63%を占める。

ライフスタイル用品事業:グループ子会社による多角展開

ライフスタイル用品事業は家具、キッチン雑貨、アーティフィシャルフラワー、時計、生活家電、ルームフレグランスなど多岐にわたる。子会社の㈱ぼん家具がインターネット通信販売でオリジナル家具を、㈱ラドンナがキッチン雑貨やアロマ製品を、㈱アスカ商会が造花やインテリア雑貨を扱う。ライフオンプロダクツ㈱は生活家電や雑貨、ウインセス㈱は作業手袋を製造販売する。これらの子会社はそれぞれ独自のブランドと販路を持ち、グループ全体の売上拡大に貢献している。2025年6月期の同事業の売上高は前年度比で伸長し、グループ収益を下支えした。

海外生産と販売ネットワークの構築

キングジムは1980年代から海外生産を進め、現在はインドネシア、マレーシア、ベトナムに生産子会社を持つ。特にベトナムのKING JIM(VIETNAM)Co.,Ltd.は事務用ファイルの生産拠点として重要である。販売面では、中国市場向けに錦宮(上海)貿易有限公司が文具事務用品の企画・販売を行い、錦宮(香港)有限公司が東南アジア全域と中国への電子製品等の販売を統括する。また、香港の子会社傘下に錦宮(深圳)商貿有限公司を置き、中国内需を取り込む。海外売上比率はまだ低いが、中期経営計画では中国とASEAN諸国を最重要地域と位置づけ、現地化を加速する。

グループ全体の収益構造と中期経営計画

キングジムグループの売上高は2012年6月期の300億円から2024年6月期には396億円まで漸増したが、2025年6月期はほぼ横ばいの396億円であり、営業損失2億円を計上した。要因として、文具事務用品事業におけるファイル市場の縮小や価格競争が挙げられる。2026年6月期の計画では営業利益5億円への黒字転換を見込む。第11次中期経営計画(2025〜2027年)では、売上高520億円、経常利益28億円を目標に掲げ、サービス事業への展開、ライフスタイル分野の拡大、海外事業の強化を三本柱とする。特にEC事業の成長とグループ子会社間のシナジー強化に注力する。

業界の中での役割は文具事務用品メーカー、生活雑貨メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
391億円
営業利益
11億円
営業利益率
2.8%
純利益
10億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
文具事務用品 事業252億円63.5%4億円1.6%
ライフスタイル用品事業145億円36.5%1億円0.7%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01文具事務用品主力

ファイル、テプラ、ラベルライター等の文具事務用品の企画・製造・販売。海外子会社でファイルやとじ具を製造し、中国・東南アジア市場にも販売。

主な製品・サービス3
ファイル
紙書類を綴じるための用品。海外子会社で製造し、国内および海外市場に供給。
テプラ
テーププリンター。ラベル作成機器としてオフィスや家庭で使用される。
ラベルライター
テプラシリーズの一部であり、手軽にラベル作成ができる製品。

02ライフスタイル用品準主力

家具、キッチン雑貨、アーティフィシャルフラワー、時計、生活家電、ルームフレグランス等の企画・販売。子会社である㈱ぼん家具(家具通信販売)、㈱ラドンナ(キッチン雑貨・アロマ等)、㈱アスカ商会(造花・インテリア雑貨)、ライフオンプロダクツ㈱(家電・雑貨)、ウインセス㈱(作業手袋)等がそれぞれ事業を展開。

製品と技術

ラベルライター「テプラ」の進化と用途拡大

テプラはキングジムの主力製品であり、オフィスや家庭で手軽にラベルを作成できるテーププリンターである。2025年には環境配慮の再生材料を本体に使用し、ユニバーサルデザインフォントを搭載した「テプラ PRO SR-R560」を発売。法人向けにはデモ機無料レンタルサービスを開始し、SNS動画「#おねがいテプラ」で現場活用術を発信するなど、販売促進を強化している。また、アメリカ向けにはテキスト入力特化のデジタルメモ「ポメラ」の現地モデルDM250USを投入し、海外市場でも展開中である。

ファイル事業の変革:国内需要減と海外生産

ファイル製品はキングジムの原点であり、書類を綴じるための基本文具である。しかし、DXの進展によるペーパーレス化で国内需要は縮小傾向にある。これに対応し、生産はインドネシア、ベトナム、マレーシアの海外子会社にシフト。さらに、スリムなファイルシリーズ「HOSSO」や、リーフ差し替え可能なリングノート「ラセーノ」など、スペース効率や使いやすさを追求した新製品で市場を開拓している。2025年6月期の文具事務用品事業売上高は251億円超であり、依然としてグループ収益の過半を占める。

ライフスタイル分野の製品群とグループシナジー

ライフスタイル用品事業は、子会社ごとに独自の製品カテゴリーを展開する。㈱ぼん家具はオリジナル家具をECで販売し、㈱ラドンナはキッチン雑貨やアロマ、時計を扱う。㈱アスカ商会はアーティフィシャルフラワーとインテリア雑貨、ライフオンプロダクツ㈱は生活家電やルームフレグランス、ウインセス㈱は作業手袋を製造販売する。近年は防災・防犯用品の需要拡大を受けて、収納可能な「災害対策セット」や防犯ブザー付きポータブルライト「ポタラ」といった生活環境製品も同事業で扱い、グループ全体の売上成長に寄与している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

文具・事務用品で独自の市場地位を確保、収益改善途上

キングジムは、その他製品セクターに属し、文房具・事務用品を主力としています。同業他社には三井松島ホールディングスや浅香工業などがありますが、いずれも建材や清掃用具など異なる製品を手掛けており、直接の競合関係は限定的です。業界内では、製品開発力とブランド力で一定の地位を築いていますが、売上高は横ばいで、営業利益率は低水準から改善傾向にあります。2026年6月期には営業利益率2.81%と小幅な回復が見込まれ、コスト管理や事業ポートフォリオの見直しが進んでいます。ライバルとの差別化として、独自の製品群と顧客基盤を強みに、市場での存在感を維持しています。

強み

  • 独自性の高い文房具・事務用品を開発し、ニッチ市場で支持を獲得している。
  • 長年の事業でブランド名が浸透し、顧客の信頼を得ている。
  • 営業利益率は低いが、2024年から2026年にかけて改善傾向にある。
  • 幅広い製品ラインナップで様々な顧客ニーズに応えている。

課題

  • 売上高がほぼ横ばいで、市場成長が見込めない。
  • 営業利益率が低く、コスト競争力に課題がある。
  • 同業他社との差別化が難しく、製品の陳腐化リスクがある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字がキングジム

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17683ダブルエー267億円38.9倍
23199綿半ホールディングス265億円11.6倍
34933I-ne257億円11.5倍
43548バロックジャパンリミテッド257億円68.8倍
53179シュッピン254億円15.1倍
67962キングジム249億円22.4倍
78057内田洋行240億円9.5倍
89990サックスバー ホールディングス226億円11.5倍
92378ルネサンス224億円
102930北の達人コーポレーション182億円25.9倍
113665エニグモ181億円51.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

名鑑堂の創業とファイル事業の開始(1927〜1948年)

1927年、創業者宮本英太郎が東京都江東区で「名鑑堂」の屋号を掲げ、人名簿と印鑑簿の考案・製造・販売を始めた。これがキングジムの起源である。1936年に現在地の千代田区へ移転し、1948年には個人経営から株式会社名鑑堂へ改組。この時点で各種ファイル等の文具事務用品の製造販売に乗り出し、後のファイル事業の基盤を築いた。

商号変更と全国販売網の整備(1953〜1984年)

1953年に大阪支店、1961年に名古屋支店を設置し、販売エリアを拡大。同年8月、社名を株式会社キングジムに変更した。1964年には松戸工場を完成させ生産能力を強化。1981年には福岡支店を開設し、四大都市に販売拠点を置く体制が整った。1984年には東京物流センターを開設し、物流基盤を固めた。

株式公開と海外生産開始(1987〜2001年)

1987年、日本証券業協会の店頭市場に株式を登録し、資金調達の道を開く。1989年にはつくば工場を完成させるが、後の閉鎖につながる。1990年には大阪物流センターと東京支店を設置。1996年にはインドネシアに合弁会社PT.KING JIM INDONESIAを設立し、ファイルの海外生産を開始した。1998年にはマレーシアにも合弁で子会社を設立し、とじ具の生産拠点とした。2001年3月、東京証券取引所市場第二部に上場を果たす。

上場後の多角化と子会社統合(2001〜2005年)

上場直後の2001年5月に株式会社エル・クラッセを設立し、ライフスタイル分野への第一歩を踏む。同年7月には長島商事を子会社化し、後にラドンナへ商号変更。2002年には中国に上海錦宮牧野国際貿易有限公司を設立。2003年には株式会社合同を子会社化し、エル・クラッセと合併させてGクラッセとする。2005年12月には東証第一部へ指定替え。この間、2006年にはキング産業を子会社化・吸収合併し、グループ体制を強化した。

ライフスタイル事業の拡充と中国市場深耕(2008〜2018年)

2008年、アスカ商会を子会社化し、造花・インテリア雑貨の分野に進出。2014年には家具通信販売のぼん家具を子会社化し、ライフスタイル用品事業を拡大した。2016年には東京ロジスティクスセンターを開設し物流を最適化。中国市場では2012年に錦宮(香港)有限公司を設立し、2018年には深圳に販売子会社を設立。これにより中国での販売網を強化し、オリジナルブランド「可麗塔」などの展開を進めた。

生産拠点の集約と再編(2011〜2018年)

2011年6月、松戸工場を閉鎖し、松戸事業所として機能を縮小。同年、インドネシアの合弁解消もあったが、生産は海外子会社へ移行。2016年には東京物流センターを開設する一方、旧センターを閉鎖。2018年には福岡物流センターを開設し、物流網を再編した。これらの動きは、国内コスト削減と海外生産へのシフトを反映しており、2018年以降も中国やASEANでの生産・販売体制を強化している。

年表31件を開く

1920年代

  • 1927年4月創業創業者故宮本英太郎が東京都江東区において「名鑑堂」の屋号で人名簿、印鑑簿を考案。製造、販売。

1930年代

  • 1936年5月東京都千代田区(現在地)に移転。

1940年代

  • 1948年8月創業個人経営から会社組織に改組。株式会社名鑑堂を設立し各種ファイル等文具事務用品を製造、販売。

1950年代

  • 1953年6月大阪支店を設置。

1960年代

  • 1961年7月名古屋支店を設置。
  • 1961年8月商号変更株式会社名鑑堂から株式会社キングジムに商号変更。
  • 1964年4月松戸工場完成。(2011年6月に閉鎖)

1980年代

  • 1981年4月福岡支店を設置。
  • 1984年12月東京物流センターを開設。(2016年10月に閉鎖)
  • 1987年2月社団法人日本証券業協会東京地区協会店頭市場に株式を登録。
  • 1989年4月つくば工場完成。(2009年9月に閉鎖)

1990年代

  • 1990年5月大阪物流センターを開設。
  • 1990年7月東京支店を設置。
  • 1996年9月インドネシアに瀧川化学工業株式会社(現株式会社タキガワ・コーポレーション・ジャパン)と合弁(2011年2月合弁解消)で、「PT.KING JIM INDONESIA」を設立。(現連結子会社)
  • 1998年3月マレーシアに山野井精機株式会社と合弁(2019年6月合弁解消)で、「KING JIM (MALAYSIA) SDN.BHD.」を設立。(現連結子会社)

2000年代

  • 2001年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2001年5月創業「株式会社エル・クラッセ」を設立。
  • 2001年7月M&A「長島商事株式会社」を子会社化。(現連結子会社:2003年11月「株式会社ラドンナ」に商号変更)
  • 2002年12月商号変更中国に上海牧野商貿有限公司と合弁で、「上海錦宮牧野国際貿易有限公司」を設立。(現連結子会社:2008年11月「錦宮(上海)貿易有限公司」に商号変更)
  • 2003年6月M&A「株式会社合同」を子会社化。
  • 2003年10月M&A連結子会社「株式会社エル・クラッセ」を存続会社とし、連結子会社「株式会社合同」を合併。同時に商号を「株式会社Gクラッセ」に変更。(2016年1月に「株式会社ラドンナ」と合併)
  • 2005年12月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。
  • 2006年6月M&A「キング産業株式会社」を子会社化。(2006年12月に吸収合併)
  • 2007年4月ベトナムに「KING JIM (VIETNAM) Co.,Ltd.」を設立。(現連結子会社)
  • 2008年3月M&A「株式会社アスカ商会」を子会社化。(現連結子会社)

2010年代

  • 2011年6月松戸事業所を設置。
  • 2012年4月中国に「錦宮(香港)有限公司」を設立。(現連結子会社)
  • 2014年1月M&A「株式会社ぼん家具」を子会社化。(現連結子会社)
  • 2016年10月東京ロジスティクスセンターを開設。
  • 2018年11月福岡物流センターを開設。
  • 2018年12月中国に連結子会社「錦宮(香港)有限公司」の子会社として、「錦宮(深圳)商貿有限公司」を設立。(現連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年6月期まで520億円
  • 経常利益2027年6月期まで28億円
  • 経常利益率2027年6月期まで5.4%
  • 自己資本当期純利益率(ROE)2027年6月期まで8.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存ビジネスの強化と新部門の活用

    働く現場と暮らしに寄り添う開発戦略と、チャネル特性に合わせた販売戦略を推進。営業と開発を一体化した新部門で販路開拓とマーケットイン型商品開発を行い、新たな価値を提供する。

  2. 02

    サービス事業への展開

    デザイン×デジタルを活用した新サービスを開始。デザインデジタルプラットフォームを構築し「表示」ニーズをビジネスに結び付ける事業を立ち上げ、AIで顧客ニーズを分析し新価値を創造する。

  3. 03

    ライフスタイル分野の拡大

    グループ各社の成長とシナジー強化を推進。グループマネジメントコミッティで成功事例や課題を共有し、M&Aによるライフスタイル用品のジャンル拡大も検討する。

  4. 04

    海外事業の強化

    海外向けにマーケットインでの商品展開を進め、顧客・商品・チャネル・生産の一気通貫モデルを実現。海外売上比率向上を目指し、戦略的M&Aも検討する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,738人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は624万円で、9期前と比べて+1.1%平均年齢は41.3歳、平均勤続年数は17.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月2,464
2017年6月2,334
2018年6月2,172
2019年6月61743.218.82,307
2020年6月62243.118.62,239
2021年6月63442.818.32,157
2022年6月60942.518.12,102
2023年6月60941.917.52,019
2024年6月60741.317.21,822−11
2025年6月62441.317.21,73829

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率13.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率120.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社11(国内 5 / 海外 6、うち連結子会社 11) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
本社 — 東京都千代田区1,073百万円
文具事務用品 事業
松戸事業所(千葉県松戸市)(注)2634百万円
文具事務用品 事業
大阪支店 — 大阪府大阪市中央区455百万円
文具事務用品 事業
ベトナム工場 — ベトナム社会主義 共和国ビンズン省445百万円
文具事務 用品事業
本社・工場 — 香川県高松市262百万円
ライフスタイル用品事業
インドネシア工場 — インドネシア 東ジャワ州236百万円
文具事務 用品事業
本社 — 愛知県名古屋市 千種区230百万円
ライフスタイル用品事業
マレーシア工場 — マレーシアケダ州192百万円
文具事務 用品事業
本社・倉庫 — 和歌山県海南市188百万円
ライフスタイル用品事業
主な関係会社
  • 海外
    PT.KING JIM INDONESIA (注)1、3
    インドネシア 東ジャワ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    KING JIM (MALAYSIA) SDN.BHD. (注)1
    マレーシア ケダ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ラドンナ
    東京都江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    錦宮(上海)貿易有限公司(注)1
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    KING JIM (VIETNAM)Co.,Ltd. (注)1
    ベトナム 社会主義共和国 ビンズン省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アスカ商会
    愛知県 名古屋市千種区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    錦宮(香港)有限公司
    中国 香港特別行政区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ぼん家具(注)4
    和歌山県海南市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    錦宮(深圳)商貿有限公司
    中国 広東省深圳市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ウインセス㈱
    香川県高松市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ライフオンプロダクツ㈱(注)5
    大阪府大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は391億円営業利益11億円前期と比べると減収増益で、売上が-1.3%、利益が+120.0%。

売上高
-1.3%
391億円
営業利益
+120.0%
11億円
純利益
+150.0%
10億円
営業利益率
2.8%
前期比 +1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高420億円391億円
営業利益14億円11億円
純利益11億円10億円
1株あたり配当¥15¥15

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は211億円、営業利益は9億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は+80.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q10343.93
2023年4Q1053
2024年1Q81−4−4.9−2
2024年2Q98−4−4.1−2
2024年3Q10765.63
2024年4Q11000.0−2
2025年2Q18500.0−1
2025年4Q21152.45
2026年2Q18021.10
2026年4Q21194.310

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は300億円から391億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は2.8%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
中国に「錦宮(香港)有限公司」を設立。(現連結子会社)
2012年6月300106
2013年6月29385
「株式会社ぼん家具」を子会社化。(現連結子会社)
2014年6月307129
2015年6月332129
東京ロジスティクスセンターを開設。
2016年6月341138
2017年6月3461812
福岡物流センターを開設。
2018年6月3482114
2019年6月3431610
2020年6月3351511
2021年6月3632820
2022年6月366138
2023年6月39464
2024年6月396−21−0.5−3
2025年6月396581.34
2026年6月39111152.810

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高391億円のうち、営業利益として残るのは11億円2.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の2.6%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金97.2%380億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.8%11億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比2.7pt
2.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.7pt
2.6%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが15億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は64億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月19−2−131734
2013年6月8−8−3031
2014年6月17−148342
2015年6月136−231938
2016年6月5−43140
2017年6月39−5−253450
2018年6月15−5−161045
2019年6月13−5−9844
2020年6月20−145654
2021年6月31−5−142670
2022年6月−13−3632−4956
2023年6月2−1211−1059
2024年6月10−4−11657
2025年6月15−82764

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は355億円。このうち返さなくてよい自己資本が241億円で、自己資本比率は67.5%(業種中央値59.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月2401647667.4
2013年6月2441717369.0
2014年6月28318310063.8
2015年6月2761987870.5
2016年6月2701927870.3
2017年6月2702066475.1
2018年6月2702175379.0
2019年6月2612134881.3
2020年6月2812196277.7
2021年6月3062416578.6
2022年6月3352429372.0
2023年6月35824811069.1
2024年6月35024310769.1
2025年6月35524111567.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
68億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
216億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
97億円
在庫として抱えている分
負債合計
115億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率104社中73位あたり、逆に低いのは配当利回り104社中82位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.8%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-1.3%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥793で、1年前と比べて-3.9%過去52週の値幅のなかでは35%の位置にある。

¥793-1.4%1ヶ月+0.0%1年-3.9%時価総額249億円
過去52週の値幅
安値¥759高値¥857

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.4倍
PER (会社予想)21.2倍
PBR0.85倍
配当利回り1.89%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は813円で、直近1ヶ月で+4.77%と上昇しています。25日線791.32円、75日線788.62円、200日線804.87円をすべて上回っており、上昇トレンドが確認できます。52週高値857円に接近しており、RSIは69.74とやや過熱気味です。出来高は7月24日に急増して以降、高水準で推移しており、買い意欲が強いです。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

実績PERは43.43倍と業界平均18.55倍の2倍超で、予想PER21.7倍も平均を上回る。PBR0.87倍は平均1.39倍を下回るが、ROE1.8%と低いため割安とは評価しにくい。配当利回り1.85%は平均2.97%を下回り、配当性向47.9%と高いが利回りは伸び悩む。業績は赤字から小幅黒字転換で収益水準が低く、割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.4倍18.4倍
PER (予想)21.2倍
PBR0.85倍1.38倍
ROE1.8%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

文房具・オフィス用品事業を展開し、「テプラ」ブランドで知られる。売上高は約400億円で頭打ちだが、収益改善が続いている。強気派は、テプラを中心とする高付加価値製品の構成比向上や、海外展開の拡大により、利益率が改善する余地があると評価する。また、予想PERが43倍と割高に見えるが、改善過程にあり、PBR0.87倍と解散価値に近いことも下支えになると主張する。弱気派は、日本国内のオフィス需要が構造的に縮小する中で、成長の上限が低いことを指摘する。また、競合との価格競争により値上げが難しいことや、新製品開発が当たらないリスクも存在する。両論は、成熟市場における収益改善の持続性と、テプラのブランド力が成長の起爆剤になるかで対立している。

プラスに働く材料7
  • テプラのブランド力

    国内シェアが高く、高付加価値製品の拡販余地がある

  • 収益改善のトレンド

    2026年度の営業利益率は2.8%と改善が続く

  • PBR0.87倍の割安

    解散価値に近く、下値リスクが限定される

  • 営業利益11億円、3期連続の改善通年影響

    営業損益は-2億円→5億円→11億円。2026年6月期も黒字を拡大し、利益率は2.81%。

  • 純利益10億円、2期連続の増益通年影響

    純利益は4億円から10億円へ6億円増加。EPS改善で株価評価が上がる可能性。

  • PBR0.87倍と1倍割れ、修正余地決算発表後影響

    PBRは0.8738倍。純資産を下回る水準にあり、業績改善でPBR1倍回復が期待。

  • 営業利益率2.8%、前年から倍増通年影響

    営業利益率は1.26%から2.81%へ上昇。増収なしでも利益率が改善する構造。

マイナスに働く材料7
  • オフィス需要の縮小

    国内の文房具市場は構造的に縮小している

  • 競争による値下げ圧力

    低価格競争で粗利率の改善が難しさ

  • 成長の上限

    売上高は約400億円で頭打ち、海外展開も進んでいない

  • 売上高391億円、前期比5億円減通年影響

    売上高は396億円から391億円に減少。需要停滞で市場は縮小傾向。

  • 実績PER43.5倍、割高警戒決算発表後影響

    実績PERは43.48倍。予想PER21.7倍とはいえ、業績未達なら高い倍率が重荷。

  • ROE1.8%と低く、資本効率の悪さ継続影響

    ROEは1.8%。利益が増えても株主資本に対して見劣りし、PBR向上の足かせ。

  • 外国人保有0.29%と需給が薄い継続影響

    外国人保有は0.29%と極めて低い。機関投資家の関心が薄く、株価のけん引不在。

次の決算で確かめる点
テプラ関連売上高
主力ブランドの成長性を確認する
営業利益率
収益改善の進捗を測る
海外売上比率
国内依存脱却と成長機会の大きさを把握する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.89%。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
1.89%
いまの株価に対して
配当性向
47.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月2069.6
2018年6月17−15.038.5
2019年6月14−17.6
2020年6月1721.450.1
2021年6月2229.466.8
2022年6月220.0132.3
2023年6月14−36.4156.6
2024年6月140.0
2025年6月140.047.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ22,272人。区分でいちばん多いのは個人・その他54.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が45.0%を占め、残る55.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他54.752.553.954.454.054.4
事業法人24.926.225.925.826.026.0
金融機関19.019.619.319.319.119.1
自己株式12.49.59.49.310.710.6
証券会社0.30.20.30.10.40.3
外国法人1.11.40.60.40.30.2
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01東京中小企業投資育成株式会社6.80
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.81
03株式会社三井住友銀行4.15
04キングジム第一共栄持株会3.25
05株式会社三菱UFJ銀行3.08
06株式会社ヨドバシカメラ3.00
07三井住友信託銀行株式会社2.85
08有限会社メイフェア・クリエイション2.71
09宮本 彰2.64
10株式会社エムケージム2.46

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+60%、1株純資産は14期で+46%。直近期のROEは1.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月225843.828.9
2013年6月196083.237.573.6
2014年6月316355.024.569.7
2015年6月326854.928.331.6
2016年6月286684.228.055.2
2017年6月427136.123.269.6
2018年6月497506.722.138.5
2019年6月347474.525.0
2020年6月387675.024.750.1
2021年6月698448.613.466.8
2022年6月288473.332.1132.3
2023年6月158671.761.5156.6
2024年6月−11862−1.3
2025年6月158521.856.247.9
2026年6月36

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/6期の役員報酬は総額216百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
宮本彰取締役会長72
木村美代子※ 代表取締役社長 社長執行役員 兼 CEO 兼 開発本部担当62
萩田直道※ 取締役 専務執行役員 構造改革担当 兼 営業推進本部担当 兼 営業戦略本部担当66
原田伸一※ 取締役 専務執行役員 管理本部長 兼 CFO 兼 海外事業本部長 兼 海外販売系子会社担当64
亀田登信※ 取締役 常務執行役員 広報・IR部担当 兼 EC事業部担当 兼 品質管理部担当63
垣内惠子取締役64
廣川克也取締役56
岩城みずほ取締役61
鈴木貴子取締役64
平木いくみ取締役51
清水和人常勤監査役68
今堀克彦監査役53
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢
林陽子監査役56
津田宏明49
倉島薫取締役66

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)613282416427
社外取締役734345
監査役1181818

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容797字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社および子会社12社により構成されており、電子製品・生活環境用品・ステーショナリーなどの企画・製造販売およびこれらに附帯する事業活動を行う文具事務用品事業と、家具・雑貨・時計・アーティフィシャルフラワー・生活家電・ルームフレグランス等の企画・販売等を行うライフスタイル用品事業を展開しております。 文具事務用品事業においては、ファイルの製造は、海外子会社でありますPT.KING JIM INDONESIAおよびKING JIM(VIETNAM)Co.,Ltd.で行っており、ファイル用とじ具の製造は、KING JIM(MALAYSIA)SDN.BHD.で行っております。また、海外の販売子会社として、中国市場での文具事務用品の企画・販売を行う錦宮(上海)貿易有限公司と、東南アジア市場および中国市場に対する販売拠点として、電子製品機器などの販売および開発・調達関連業務を行う錦宮(香港)有限公司と、その子会社の錦宮(深圳)商貿有限公司があります。 ライフスタイル用品事業においては、㈱ぼん家具がインターネットによるオリジナル家具の通信販売を、㈱ラドンナがキッチン雑貨・フォトフレーム・アロマ関連商品・時計の企画・販売を、㈱アスカ商会がアーティフィシャルフラワーやインテリア雑貨の輸入・企画・販売を、ライフオンプロダクツ㈱が生活家電・雑貨・ルームフレグランス等の企画・販売を、ウインセス㈱が作業手袋等の製造・販売をそれぞれ営んでおります。 なお、当連結会計年度より、従来の「インテリアライフスタイル事業」を「ライフスタイル用品事業」に名称変更いたしました。これに伴い、経営管理区分を見直し、従来「文具事務用品事業」に含めていた当社の連結子会社であるウインセス㈱は、「ライフスタイル用品事業」に区分を変更しております。 事業系統図は下記のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,684字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、1927年の創業以来約100年にわたって、時代の変化をとらえ、世の中にないものをつくり続けてまいりました。経営理念を「独創的な商品を開発し、新たな文化の創造をもって社会に貢献する」と定め、新しい価値の提供を目指して事業を展開しております。これまで事業の中心であった文具事務用品に加えて、インテリアライフスタイルの分野に事業領域を広げ、グループ経営を推進する中で、2021年にコーポレートメッセージ「おどろき、快適、仕事と暮らし」を制定しました。今後も仕事と暮らしを快適にし、「あたらしさ」にこだわり続けてまいります。 また、サステナビリティ向上のための基本的な指針を明示するものとして「キングジムグループ サステナビリティ基本方針」を定めております。 キングジムグループ サステナビリティ基本方針 キングジムグループは、企業活動を通じて持続可能な社会の実現と当社グループの持続的な発展を目指します。 ■仕事と暮らしを便利で快適にする商品を開発し、世の中に新しい価値を提供することで社会に貢献します。 ■社会の責任ある一員として資源の有効活用を積極的に行い、企業活動の全域で地球環境の保全につとめます。 ■多様な人材がそれぞれの能力を最大限に発揮し、自分らしく活躍するための職場環境づくりを推進します。 ■健全なガバナンスにより社会から信頼される経営を行い、継続的な企業価値の向上を目指します。 当社グループは、上記経営方針の実践によって、引き続き企業価値を高めてまいります。 (2) 経営環境 当社グループを取り巻く経営環境としては、DXの加速によるペーパーレスが進行する中、主力のファイル市場が縮小しており、ファイル依存の収益構造からの脱却が課題となっております。 一方でEC市場の伸長により、EC事業は業績を伸ばしております。 このような環境のもと、当社グループは第11次中期経営計画の達成に向けて、課題に取り組んでまいります。 (3) 目標とする経営指標 当社グループは、2027年6月期を最終年度とする第11次中期経営計画において、売上高 520億円、経常利益 28億円、経常利益率 5.4%、自己資本当期純利益率(ROE)8.0%を目標としております。 (4) 会社の中長期的な経営戦略と対処すべき課題 当社の経営理念およびサステナビリティの考え方に基づき、ESGの観点から当社の事業活動と社会課題の関連性が高い4つの項目、「独創的な商品の開発による社会貢献」「環境への配慮」「多様な人材の活躍推進」「ガバナンスの充実」をマテリアリティ(重要課題)として特定しております。マテリアリティ(重要課題)の解決を通して、持続可能な社会の実現と更なる企業価値の向上を目指してまいります。 当社グループは、2027年6月期を最終年度とする第11次中期経営計画において、「社会の変化の波をチャンスと捉え新たな成長へ」をテーマに掲げ、既存ビジネスを強化しながら、「サービス事業への展開」「ライフスタイル分野の拡大」「海外事業の強化」の3つの骨太の方針を遂行してまいります。 初年度である当連結会計年度におきましては、施策は概ね計画通りに進行し、2年目に向けた基盤を構築いたしました。売上高は410億円の計画に対し、文具事務用品事業での厚型ファイルの売上減少もあり、396億3,950万円(計画比3.3%減)と計画未達となりました。一方で、経常利益は7億円の計画に対し、売上総利益率の改善、販売費及び一般管理費率の改善により8億3,624万円(計画比19.5%増)となり、自己資本当期純利益率(ROE)は1.8%となりました。 2年目である2026年6月期については、既存ビジネスの強化として、社会の変化に合わせ、働く現場と暮らしに寄り添う開発戦略と、お客様と商品の特性に合った販売チャネルに商品を提供する販売戦略を進めてまいります。営業と開発、2つの機能を併せ持つ新部門 (デマンドチェーンクリエーション部)により、販路開拓とマーケットイン型の商品開発を並行して行い、新たな価値を提供してまいります。また、デザイン力による企業価値の向上を目指し、国内外のアーティストやデザイナーを巻き込み、キングジムデザインを総合的にプロデュースするデザイン・ブランドコミッティ構想を進めてまいります。 サービス事業への展開は、デザイン×デジタルを活用した新サービスの開始を目指します。デザインデジタルプラットフォームを構築し、「表示」ニーズをビジネスに結び付ける事業の立ち上げや、AIをサービスに活用し、「表示」のお客様ニーズを分析し、新しい価値を創造します。 ライフスタイル分野の拡大は、グループ各社の成長とグループシナジー強化を進めます。グループ会社間で成功事例や強み、課題を共有しあうグループマネジメントコミッティにより、各社の成長とグループシナジーを高めます。また、M&Aによるライフスタイル用品のジャンルの拡大も検討いたします。 海外事業の強化は、海外向けにマーケットインでの商品展開を進めます。お客様・商品・チャネル・生産の一気通貫モデルを実現し、海外売上比率の向上を目指します。また、海外販路を強化する戦略的M&Aも検討します。 当社グループの資源については、海外工場の活用として「ファイル+ライフスタイル用品の工場」へと進めてまいります。ファンとのコミュニケーション展開では、新価値を創造するカスタマーエンゲージメントの向上を目指し、強みのSNSとECを連動させ、お客様中心のブランディング・商品づくりを推進します。人的資本経営においては、会社と社員が共に成長し、挑戦し続ける組織を目指します。 上記の施策により、第11次中期経営計画の最終年度である2027年6月期における経営数値目標は、売上高520億円、経常利益28億円、経常利益率5.4%、自己資本当期純利益率(ROE)8.0%といたします。 (注)1.当連結会計年度より、従来の「インテリアライフスタイル事業」を「ライフスタイル用品事業」に名称変更いたしました。 2.経営管理区分を見直し、従来「文具事務用品事業」に含めていた当社の連結子会社であるウインセス㈱は、「ライフスタイル用品事業」に区分を変更しております。
事業等のリスク4,097字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社は、当社グループの事業活動に影響を与える可能性のあるリスクを洗い出し、リスク項目ごとに所管部を定めて常時リスクを管理しております。各所管部は、担当するリスクの危険度をモニタリングし、経営上重要と思われる事象が発生するおそれが生じた場合は、直ちに担当役員を通じてリスクマネジメント委員会に報告するとともに、リスクマネジメント委員会が対応策を協議・承認しております。各所管部は、毎年1回、リスクの発生回避、対策、管理状況等を取締役会へ報告しております。また、リスク項目については、当社グループの事業活動を取り巻く環境の変化、影響度合いや発生頻度に応じて見直しております。 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 研究開発投資 当社グループの事業環境は、デジタル化の進展に伴うペーパーレス化により、主力のファイル市場が縮小傾向にあります。こうした環境変化に対応すべく、当社グループでは、多様化するワークスタイルやライフスタイルに適応した、新たな商品開発に積極的な投資を行っております。しかしながら、これらすべての開発投資が市場に受け入れられるとは限らず、その結果によっては当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応として当社グループは、新たな市場の創出を目指した商品開発や、働く人々の安全を守る商品、さらにはサステナビリティの観点から環境に配慮した商品の開発に注力しております。これにより、「キングファイル」「テプラ」に続く第3の柱の構築を模索してまいります。 (2) 知的財産の保護 当社グループは、第三者の知的財産権を侵害することがないように、侵害回避のための体制を整えております。また、当社グループが販売する商品の形態が模倣等されないように、知的財産保護のための体制を整えております。しかしながら、第三者から知的財産権を侵害する旨の訴訟が提起されたり、第三者により商品の形態が模倣等されたりする可能性があります。このような事態は、当社グループの業績に影響を与えるおそれがあります。 リスクへの対応として当社グループは、商品化に際して、第三者の知的財産権の有無等を調査するとともに、第三者から訴訟を提起されたときは、社外の弁護士・弁理士と連携して対応しております。また、当社グループの知的財産権を侵害する疑いがある商品を発見した場合は、警告文を送る等、販売停止や製造中止を求める対応を行っております。 (3) 製造物責任 当社グループは、定められた品質管理基準に従って管理体制を確立し運用しております。しかしながら、予期せぬ欠陥が生じ顧客に損害が発生した場合には、顧客の信頼を喪失する可能性があり、また、製造物責任保険に加入しておりますが、保険で賠償額をカバーできない可能性もあるため、このような事態が生じた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 リスクへの対応として当社グループは、品質管理基準を適宜アップデートし、その基準に従った管理体制の整備・構築と運用の遵守・徹底を図ってまいります。 (4) 原材料等の価格変動 当社グループの製品は、主な原材料として合成樹脂、紙、鋼板、半導体等を使用しており、これらは原油価格の市況や、世界的な需給バランスの乱れによる原料不足により、価格が大きく変動する場合があります。原油価格や原材料価格が予期せず急激に高騰し、原材料の安定的な調達が困難となった場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 リスクへの対応として当社グループは、原材料の複数社購買、仕入先との連携、代替品対応、生産の効率化による原価低減等の施策を実施し、リスク低減に取り組んでおります。 (5) 海外情勢 当社グループの製品は、主に海外で生産を行っております。海外における経済情勢や政治情勢の変動、戦争やテロに起因する輸送障害、感染症拡大による操業停止等により部品の調達や製造が困難になり、当社グループ製品の安定的供給に支障をきたし、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 リスクへの対応として当社グループは、主要商品の調達先については特定の国や地域に集中せず分散化を図っており、また部品の市場動向等の情報を収集して安全在庫を確保しております。 また、当社グループはアジアを中心に世界各国へ営業活動を展開しております。予測できない急激な政治的・経済的変動、法規制の大幅な改定、テロや戦争の勃発、感染症による混乱は、海外における販売状況に影響を与える可能性があります。 リスクへの対応として当社グループは、海外事業担当部門および海外現地法人が連携を図ることによって、営業活動を展開している国のカントリーリスクを事前に調査、把握し対処するよう努めております。 さらに、当社グループは各国の税法に準拠し適正な納税を行っておりますが、税務申告における税務当局との見解の相違等により、追加での税負担が生じ、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 リスクへの対応として当社グループは、特に移転価格税制等の国際税務リスクに対しては、外部専門家の助言を受け、移転価格文書の整備等を行っております。 (6) 為替変動 当社グループは、主に海外で生産を行っており、製品および原材料等の輸出入において、一部外貨建取引を行っております。また、外貨建債権債務を保有しているため、大幅な為替変動が生じた場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 リスクへの対応として当社グループは、為替予約取引等を行っております。 (7) 棚卸資産 当社グループでは、需要予測に基づいた生産計画等を行い、適切な在庫管理に努めております。しかしながら、市場環境の変化や販売見込みの相違により、販売実績が当初の予測を大きく下回る結果となる場合もあります。市場環境の変化や商品の陳腐化等による価値の大幅な減少や、収益性低下により、正味売却価額が取得原価よりも下落した場合、棚卸資産の評価損を計上することとなり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 リスクへの対応として当社グループは、外部環境や営業情報などを適宜収集し需要予測の精度を向上させるとともに、在庫水準を随時監視し生産調整を図っております。 (8) M&A 当社グループは、M&Aを事業拡大の一つの手段と考え、当社グループの成長戦略に十分貢献することができる案件、当社の既存ビジネスとのシナジー効果が期待できる案件を中心に鋭意検討しております。M&Aにあたっては、対象企業の主力商品および事業の競争力、強みと弱み、財務内容、契約関係、特許等の訴訟関係等について事前調査を行い、決定しております。しかしながら、事前調査で把握できなかった偶発債務や未認識債務等が存在した場合や、市場環境の変化等により事業の展開が計画通りに進まなかった場合には、対象企業の投資価値の減損処理を行う等、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 リスクへの対応として当社グループは、M&Aの検討時においては、詳細な事前調査の徹底で調査漏れを防ぎ、経営統合後の事業展開や損益計画について討議・検証を実施し決定します。また、シナジー効果を早期に発揮するために、社内に部門横断の委員会を設置し、経営統合を円滑に進めております。 (9) 情報セキュリティ 当社グループは、外部からのサイバー攻撃や不正アクセス、ソフトウエアや情報機器の欠陥および内部からの不正な情報持ち出しによって、情報の流出、改ざん等が発生するおそれがあります。このような事象が発生した場合、事業活動に支障をきたし、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 リスクへの対応として当社グループは、重要な情報の紛失、個人情報・機密情報漏洩等の防止のため、アンチウイルスソフトの導入および社員教育・啓蒙活動を実施しております。また、内部からの不正情報持ち出し対策として外部ストレージの利用についてルールを定めて運用しております。 (10) 自然災害・感染症 当社グループは、想定範囲を超えた自然災害等により事業活動の中断や設備の損傷が発生した場合には、商品供給が停止し、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、これらの復旧にも多大の費用を要する可能性があります。 リスクへの対応として当社グループは、「キングジムグループ危機管理規程」「危機管理細則」および「緊急災害時行動マニュアル」等を定めております。危機が発生し、またはそのおそれが差し迫ったとの情報を把握した場合は、当該規程等に定める危機管理体制に基づいて、直ちに対策を講じます。また、感染症対策として、感染症対応マニュアルを制定し、テレワークや時差勤務制度を整備しております。 (11)人材確保 当社グループは、従業員を会社の最も大切な資産、かつ成長の原動力であると考えております。しかしながら、有能な人材の確保をめぐる競争は激化しており、労働人口が減少する中、必要な人材の獲得・確保ができない可能性があります。また、急激な円安、突発的な景気の変動などによっても、採用数を抑えなければならなくなり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 リスクへの対応策として、個人の知識や能力を最大限に引き出すための教育機会を提供するとともに、適正な評価と成果に応じた報酬、テレワーク等の柔軟な働き方を可能にする勤務体系の提供等、DE&Iの推進に取り組んでおります。また、エンゲージメントサーベイを実施し、組織課題を可視化することで、その改善に取り組んでまいります。
経営成績の分析 (MD&A)8,730字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、インバウンド需要の増加や賃上げの一方で、物価上昇や為替変動、米国の新政権発足に伴う関税の引き上げ方針を発端とする世界経済の悪化が懸念され、先行きが依然として不透明な状況にあります。当社がおかれている環境は、国内市場における生産年齢人口の減少やフレキシブルな労働環境、業務の効率化といった働き方の変化に大きな影響を受けております。 このような状況のもと、「社会の変化の波をチャンスと捉え新たな成長へ」をテーマに掲げ、第11次中期経営計画(2025年6月期から2027年6月期)の目標達成に向けた取り組みを実行し、既存ビジネスを強化しながら、「サービス事業への展開」「ライフスタイル分野の拡大」「海外事業の強化」の3つの骨太の方針を遂行してまいりました。 当連結会計年度の業績につきましては、ライフスタイル用品事業の伸長により、売上高は 396億3,950万円(前連結会計年度比 0.2%増)となりました。利益面では、売上総利益率の改善(前連結会計年度比 1.3ポイント増)、販売費及び一般管理費率の改善(前連結会計年度比 0.7ポイント減)により、営業利益5億3,771万円(前連結会計年度は2億4,188万円の損失)、経常利益8億3,624万円(前連結会計年度比 541.9%増)となりました。また、特別利益として政策保有株式の売却に伴う投資有価証券売却益、特別損失としてラチュナ事業に係るのれんの減損損失等があり、親会社株主に帰属する当期純利益は4億2,494万円(前連結会計年度は3億1,806万円の損失)となりました。 セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 当連結会計年度より、従来の「インテリアライフスタイル事業」を「ライフスタイル用品事業」に名称変更いたしました。これに伴い、経営管理区分を見直し、従来「文具事務用品事業」に含めていた当社の連結子会社であるウインセス㈱は、「ライフスタイル用品事業」に区分を変更しております。 前連結会計年度との比較は、変更後の区分に基づいております。 ・文具事務用品事業 「テプラ」や防災用品等の売上増があったものの、ステーショナリーの売上減により、売上高は 251億7,809万円(前連結会計年度比 0.6%減)となりました。利益面では、売上総利益率の改善や、物流コスト削減プロジェクトなどによる販管費の減少により、営業利益は3億8,266万円(前連結会計年度は4億6,758万円の損失)となりました。 各領域の主な内容は、以下のとおりであります。 ラベルライター「テプラ」では、「テプラ」PROシリーズで環境に配慮した再生材料を本体に初めて使用し、ユニバーサルデザインフォントを搭載した「テプラ」PRO SR-R560を発売いたしました。また、「テプラ」の働く現場での活用術をまとめた「#おねがいテプラ」の動画を公開し、テープの用途拡大を目的に販売パートナーと連携して販売促進を行いました。さらに、導入を検討中の法人に対して、実機をお試しいただける2週間のデモ機無料レンタルサービスを2025年6月より提供開始するとともに、日頃より「テプラ」を活用されている企業に取材して作成した「テプラ活用導入事例集」により新たな需要の掘り起こしを図りました。 生活環境用品では、世の中の防災・防犯に対する意識の高まりを受けて、書棚や引き出しに収納可能で個人で管理しやすい「災害対策セット」や、防災対策としても使用できる防犯ブザー付きポータブルライト「ポタラ」を幅広い売り場で展開し、防災・防犯対策用品の売上が大きく伸長いたしました。また、地球温暖化によって職場における熱中症が年々増加していることが深刻な問題となっていることを受けて、排気が熱くなく、持ち運びに便利なコンパクトサイズのスポットクーラー「排気が熱くないポータブルスポットクーラー」を発売いたしました。労働環境を改善する新製品を通して、新しい市場の開拓を目指します。 ステーショナリーでは、「やわらか らせんリング」でリーフの差し替えや追加ができるリングノート「ラセーノ」を発売いたしました。また、一般的なA4ファイルの半分の横幅でスリムに使えるファイルシリーズ「HOSSO(ホッソ)」を発売いたしました。近年、コスパ・タイパに続いて注目されているスぺパ(スペースパフォーマンス)を重視する方に向けて展開しております。 2025年6月には、常日頃キングジムを応援してくださっているファンの皆様と直接お会いするイベント「キングジムファンミーティング2025」を開催いたしました。商品の開発秘話やキングジムクイズ、ワークショップなどを通じて当社についてより深く知っていただくとともに、当社商品についてのご意見を伺うことができました。また、同月にはファンとのコミュニケーション強化ならびに新たな顧客層との接点創出、ブランド価値の向上を目的として、文具女子博に出店いたしました。 EC事業では、自社ECサイトやECモールに出店している複数のEC店舗を運営しております。自社ECサイトでは、セールの実施や新商品の予約受注に加え、防災用品の需要増やSNSで話題となった商品の販売増などにより売上が伸長しました。「Latuna(ラチュナ)」では、まな板やダイニングマットなどの新規商材が好調に推移した一方で、各モールにおける価格競争により既存商材の売上が低下しました。 海外事業では、世界的に経済が先行き不透明な状況で推移する中、当社の海外向け輸出は増加したものの、一部の海外拠点における売上が苦戦している状況にあります。第11次中期経営計画では、海外事業戦略の最重要地域として、中国、およびベトナムを中心としたASEAN諸国を挙げております。中国では、働く20代~40代女性をメインターゲットとした中国オリジナルブランド「可麗塔(クリータ)」シリーズやステーショナリーブランド「HITOTOKI」の販売が好調に推移しています。また、中国のファッショントレンドを取り入れた「PREPPY STYLE」シリーズは、流行のスタイルを提案していることが話題を集めております。ベトナムでは、BtoB流通チャネルの開拓が進展しており、「テプラ」の売上や、自社工場であるKINGJIM(VIETNAM)Co.,Ltd.で生産された事務用ファイルが大きく伸長しています。アメリカでは、日本でも多くの方にご利用いただいている、テキスト入力に特化したデジタルメモ「ポメラ」の現地向けモデル「DM250US」が順調に販売を伸ばしています。韓国では、新規販売パートナーとの取引開始により、「HITOTOKI」を始め当社製品の認知が拡大しております。 (注)「可麗塔(クリータ)」には中国語簡体字を含んでいるため、日本語常用漢字で代用しております。 ・ライフスタイル用品事業 ライフオンプロダクツ㈱と㈱アスカ商会の売上が好調に推移し、㈱ラドンナの売上が前連結会計年度を大きく上回ったこともあり、売上高は 144億6,140万円(前連結会計年度比 1.7%増)となりました。利益面では、円安や原材料価格高騰などによる売上総利益率の低下、および㈱ぼん家具の販管費が大きく増加したため、営業利益は1億3,137万円(前連結会計年度比 32.3%減)となりました。 各子会社の主な内容は、以下のとおりであります。 ㈱ぼん家具は、上期はAmazonでの売上が牽引し、おままごとキッチンや注力カテゴリである照明が売上に貢献したことで好調に推移しましたが、上昇するコストを販売価格に転嫁したことや、市場環境の変化により、主力商材の一部が苦戦したことなどで売上が落ち込み、減収となりました。一方で、グループシナジーを活かしてPT.KING JIM INDONESIAで生産された木製マルチラックなどの販売を開始し、好調に推移しております。利益面についても、廃番商品の廉価販売による利益率の低下や在庫保管料・広告費の拡大により減益となりました。 ライフオンプロダクツ㈱は、3月に夏物商材の販売を開始し順調に推移しています。特に「お弁当用クールファン」は梅雨時期の需要にマッチした商材で、TV・雑誌の露出が急増したことも好調要因のひとつでした。利益面では、依然として円安の影響はあるものの、積極的な新製品投入により売上も大きく増加したことで増益となりました。 ㈱ラドンナは、上期は主力のキッチン雑貨でコロナ特需の反動減を引きずり苦戦しました。その後、販路開拓が進んだ電子レンジ用調理器のヒットが牽引し、キッチン雑貨も復調傾向となり、主力ブランドである「Toffy」の新コレクション導入や期末に向け初回導入が進んだハンディファンでの加算により、売上はV字回復しています。一方で、売上不振時の影響が残り、金型償却費の増加および製品評価減の計上により、増益ながら回復途上の状況です。 ㈱アスカ商会は、引き続きオフィス装飾関連を中心にグリーン類が関東や近畿で好調でした。また、観葉類も各地域で大幅に前年を上回り推移しています。商品別では、高品質でディテールにこだわった新しい取り組みの「premium collection」が売上加算に貢献しました。増収となったものの、利益面では円安の影響や販管費の増加により減益となりました。 ウインセス㈱は、エレクトロニクスを始め自動車産業などの牽引により、売上は前年を上回りました。主要市場である電子部品業界向け手袋は、数量、金額ともに前年を僅かに上回り、非製造業を中心に新規販売ルートの開拓も実施しました。全体として増収増益となり、今後は食品・医薬品業界向けなどクリーンルーム関連業界の深堀りを目指してまいります。 また、財政状態の状況については、次のとおりであります。 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して4億8,813万円増加し、355億1,316万円となりました。これは主に、のれん、投資有価証券が減少した一方、現金及び預金が増加したことによるものであります。 負債は、前連結会計年度末と比較して7億3,718万円増加し、114億6,087万円となりました。これは主に、長期借入金が減少した一方で、短期借入金が増加したことによるものであります。 純資産合計は、前連結会計年度末と比較して2億4,905万円減少し、240億5,228万円となりました。これは主に、為替換算調整勘定、退職給付に係る調整累計額が減少したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して7億998万円増加し、63億9,945万円(前連結会計年度比 12.5%増)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、前連結会計年度に比べ4億2,178万円増加し、14億6,898万円となりました。これは主に、法人税等の支払額3億6,688万円等があった一方、税金等調整前当期純利益8億2,056万円や減価償却費7億4,488万円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、前連結会計年度に比べ3億8,130万円増加し、8億2,595万円となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入1億4,695万円があった一方、無形固定資産の取得による支出4億8,687万円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は、1億7,573万円(前連結会計年度は 10億7,172万円の資金使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出4億3,780万円や配当金の支払額3億9,394万円等があった一方、短期借入金の純増額 10億1,000万円等があったことによるものであります。 ③ 生産、受注および販売の状況 イ.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。なお、文具事務用品のみ生産活動を行っております。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 文具事務用品事業   電子製品   14,771,789   101.9 生活環境用品   1,501,145   133.8 ステーショナリー   8,348,481   102.4 合計   24,621,416   103.6 (注)1.金額は標準出荷価格で表示しております。 2.当連結会計年度より、経営管理区分を見直し、従来の「電子および生活環境用品」を「電子製品」と「生活 環境用品」に変更いたしました。 前連結会計年度との比較は、変更後の区分に基づいております。 ロ.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 文具事務用品事業 ステーショナリー   1,823,583   88.7   7,096   50.6 (注) 当社および連結子会社においては、大部分は見込生産であり、特注品のみ受注生産であります。 ハ.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 文具事務用品事業   電子製品   13,836,560   100.7 生活環境用品   2,921,035   102.5 ステーショナリー   8,420,497   96.2 文具事務用品事業計   25,178,093   99.4 ライフスタイル用品事業   14,461,407   101.7 合計   39,639,500   100.2 (注)1.当連結会計年度より、従来の「インテリアライフスタイル事業」を「ライフスタイル用品事業」に名称変更いたしました。これに伴い、経営管理区分を見直し、従来「文具事務用品事業」に含めていた当社の連結子会社であるウインセス㈱は、「ライフスタイル用品事業」に区分を変更しております。 また、経営管理区分を見直し、従来の「電子および生活環境用品」を「電子製品」と「生活環境用品」に変 更いたしました。 前連結会計年度との比較は、変更後の区分に基づいております。 2.主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) アスクル㈱   5,256,335   13.3   5,026,272   12.7 エコール流通グループ㈱   4,361,157   11.0   4,344,802   11.0 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容 イ.売上高 「第2[事業の状況] 4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析]   (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 ロ.売上原価、販売費及び一般管理費 当連結会計年度の売上原価につきましては、売上原価率は 62.5%となり、前連結会計年度の売上原価率 63.8%より 1.3ポイントの低下となりました。 販売費及び一般管理費につきましては、物流コスト削減プロジェクトなどによる販管費の減少により、売上高に対する割合は 36.1%となり、前連結会計年度の 36.8%より 0.7ポイントの低下となりました。 ハ.営業利益 当連結会計年度につきましては、売上総利益率の改善(前連結会計年度比 1.3ポイント増)、販売費及び一般管理費率の改善(前連結会計年度比 0.7ポイント減)により、営業利益5億3,771万円(前連結会計年度は2億4,188万円の損失)となりました。 ニ.親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度につきましては、特別利益として政策保有株式の売却に伴う投資有価証券売却益1億308万円、特別損失としてラチュナ事業に係るのれんの減損損失1億1,605万円等があり、親会社株主に帰属する当期純利益4億2,494万円(前連結会計年度は3億1,806万円の損失)となりました。 ② 経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2[事業の状況] 3[事業等のリスク]」をご参照ください。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源および資金の流動性に係る情報 イ.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 「第2[事業の状況] 4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析] (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ロ.資本の財源および資金の流動性に係る情報 当社グループの主な資金需要は、原材料調達や製品の製造費用、商品仕入費用、販売費及び一般管理費等の運転資金、企業価値向上を目的とした各種設備投資資金、また、事業拡大の一つの手段として実施しているM&Aのための資金等であります。これらは、自己資金、借入金により調達しております。 ④ 重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。 詳細につきましては、「第5[経理の状況] 1[連結財務諸表等] (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照ください。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りのうち、特に重要なものは以下のとおりであります。 (棚卸資産) 「第5[経理の状況] 1[連結財務諸表等] (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」をご参照ください。 (固定資産の減損) 当社グループは、原則として継続的に収支の把握を行っている管理会計上の区分を考慮し資産のグルーピングを行い、遊休資産については個別に資産のグルーピングを行っております。固定資産のうち減損の兆候がある資産または資産グループについて、この検討は一定の仮定に基づき見積もった割引前将来キャッシュ・フロー等を基に行っております。対象となる資産または資産グループの帳簿価額に減損が生じていると判断した場合、その帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上します。 減損の兆候の把握、減損損失の認識および測定にあたっては、将来キャッシュ・フロー等の見積りやその前提となる仮定を用いており、今後、経営環境等の変化により前提条件や仮定に変動が生じた場合には、固定資産の減損処理に影響を及ぼす可能性があります。 (繰延税金資産の回収可能性) 繰延税金資産については、将来の利益計画に基づく課税所得を合理的に見積り、回収可能性を判断した上で計上しております。市場環境の変化等により、課税所得の見積額が減少した場合は、繰延税金資産が減額され、税金費用が計上される可能性があります。 ⑤ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、2027年6月期を最終年度とする第11次中期経営計画において、「社会の変化の波をチャンスと捉え新たな成長へ」をテーマに掲げ、既存ビジネスを強化しながら、「サービス事業への展開」「ライフスタイル分野の拡大」「海外事業の強化」の3つの骨太の方針に基づき、売上高520億円、経常利益28億円、経常利益率5.4%、自己資本当期純利益率(ROE)8.0%を目標としております。 初年度である当連結会計年度においては、売上高396億円、経常利益8億円、経常利益率2.1%、自己資本当期純利益率(ROE) 1.8%となりました。 なお、経営者の問題認識、今後の方針については、「第2[事業の状況] 1[経営方針、経営環境及び対処すべき課題等] (4)会社の中長期的な経営戦略と対処すべき課題」をご参照ください。

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開示資料

出典

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  • 中期経営計画中期経営計画の計画値修正について2026-07-30

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