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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

ワタミ

WATAMI CO.,LTD.7522 · Prime · 小売業

外食・宅食・環境・農業を束ねる生活産業グループ。国内外食の老舗が宅食と環境事業で収益基盤を多角化。

概要

ワタミは1986年に神奈川県横浜市で創業した外食・宅食企業グループである。居酒屋「和民」「坐・和民」を約600店舗運営し、宅食事業では高齢者向け弁当「好い日の御膳」を手がけるほか、環境事業(電力小売・風力発電)や農業にも進出する。2026年3月期の連結売上高は932億円、営業利益48億円、従業員数1,624名。

外食・宅食・環境・農業の5セグメント体制

ワタミグループは2026年3月期時点で、国内外食、宅食、海外事業、環境事業、農業の5つのセグメントで構成される。売上高は国内外食が376億円、宅食が410億円、海外事業が115億円、環境事業が20億円、農業が7億円で、合計932億円。営業利益は国内外食22億円、宅食43億円、海外事業0.5億円、環境事業3億円、農業は0.1億円の損失。セグメントごとに異なる収益構造を持ち、宅食が最大の利益源である。

居酒屋「和民」を軸とする国内外食の再生

国内外食事業は直営店舗とフランチャイズにより517店舗を展開する。主力は居酒屋「和民」「坐・和民」であるが、焼肉業態やテイクアウト・デリバリー、SUBWAY事業など多様化を進める。2026年3月期の売上高は前期比9.5%増の376億円、セグメント利益は40.5%増の22億円と回復傾向にある。客数の増加が利益改善に寄与した。

高齢者市場を狙う宅食事業の拡大

宅食事業は調理済み食品と食材セットの宅配で、営業拠点506ヶ所、累計お届け数5,878万食に達する。2025年10月には後期高齢者向け新商品「好い日の御膳」を発売。管理栄養士監修で栄養バランスに配慮し、低価格を実現。売上高は前期比1.9%増の410億円だが、セグメント利益は8.7%減の43億円と増収減益。コスト増が影響した。

海外事業と環境・農業の多角化

海外事業は中国、台湾、シンガポール、米国グアムなどに81店舗。売上高は115億円、セグメント利益0.5億円と低採算。環境事業はワタミエナジーが電力小売と風力発電を手がけ、売上高20億円、利益3億円。農業は有機農産物と乳製品を生産・販売し、売上高7億円、損失0.1億円。多角化の段階にある。

業界の中での役割は生活サービス・環境インフラの総合提供者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
933億円
営業利益
48億円
営業利益率
5.1%
純利益
41億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2020/3
事業売上構成比利益利益率
国内 外食470億円51.6%2億円0.4%
宅食345億円37.9%22億円6.4%
海外外食67億円7.4%-4億円-6.0%
環境23億円2.5%1億円4.3%
農業5億円0.5%-1億円-20.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01国内外食主力

居酒屋・ファストカジュアル等の直営店舗運営とフランチャイズ展開。外食ブランド「和民」「坐・和民」などを通じて消費者向け飲食サービスを提供。

主な製品・サービス2
直営飲食店舗運営
自社ブランド(和民、坐・和民等)の居酒屋・レストランを直営で運営し、飲食物を提供。
フランチャイズ事業
外食ブランドのフランチャイズ展開による加盟店経営支援。

02宅食主力

調理済み食品や食材セットの製造・宅配。高齢者向け・健康志向など多様なニーズに対応するミールキット・弁当を定期的に配送。

主な製品・サービス1
調理済み商品・食材セット
家庭で簡単に調理できるミールキットやおかずの宅配サービス。

03海外事業準主力

海外での外食フランチャイズ展開および現地法人による飲食店経営。中国・台湾・シンガポール等で「和民」ブランドなどを展開。食品加工卸売も行う。

主な製品・サービス2
海外飲食店経営
海外各地で直営の飲食店を運営。
食品加工卸売
LEADER FOOD等を通じた食品加工・卸売事業。

04環境事業準主力

電力小売、風力発電、環境マネジメント事業。再生可能エネルギー由来の電力を供給し、企業向け環境コンサルティングも提供。

主な製品・サービス3
電力小売
再生可能エネルギーを中心とした電力販売。
風力発電
風力発電所の運営による電力供給。
環境マネジメント
省エネ・CO2削減等の環境コンサルティング・支援サービス。

05農業副次

農産物の生産・販売、農産加工品の製造・販売。グループの宅食事業や外食事業向けに食材を供給するほか、外部販売も行う。

主な製品・サービス2
農産物
野菜などの農産物の生産・販売。
農産加工品
加工された農産品の製造・販売。

製品と技術

居酒屋「和民」の業態と店舗展開

「和民」は大衆居酒屋として、リーズナブルな価格と豊富なメニューが特徴。直営店517店舗(2026年3月末)を運営し、居酒屋のほか焼肉業態やSUBWAYの直営・FC展開も行う。店内飲食に加えテイクアウト・デリバリーにも対応し、多様な利用ニーズに応えている。

高齢者向け宅配弁当「好い日の御膳」

宅食事業の主力商品は調理済み冷凍総菜と食材セット。2025年10月発売の「好い日の御膳」は75歳以上の後期高齢者向け。管理栄養士監修で栄養バランスを重視し、日替わり献立で家庭の味を再現。物価高の中、低価格を維持するため仕入れ・製造・物流の効率化を図っている。

海外市場向け「和民」ブランドの現地化

海外事業では、中国、台湾、シンガポール、グアムなどで「和民」ブランドの飲食店を81店舗運営(2026年3月末)。現地の嗜好に合わせたメニュー開発と、LEADER FOODを通じた食品加工卸売も手がける。円安や地政学リスクの影響を受け、セグメント利益は5,600万円と低い。

再生可能エネルギーと環境マネジメント

環境事業は子会社ワタミエナジーが中心。電力小売事業で再生可能エネルギー由来の電力を供給し、風力発電所も運営。売上高20億円、セグメント利益3億円。企業向け省エネ・CO2削減のコンサルティングも提供。農業セグメントでは有機農産物の生産・販売を行い、自社の外食・宅食にも供給する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

外食・宅配を展開、中規模チェーン

当社は外食チェーン「ワタミ」等を運営し、売上高は2025/3期887億円、2026/3期933億円と成長中。営業利益率は5%前後で安定。同業のトライアルHDや光フードサービスと比較すると、規模は中間程度。外食業界は人手不足や原材料高が課題だが、当社は低価格帯を強みに一定の収益力を確保。ただし成長率は緩やかで、市場競争は激しい。

強み

  • 営業利益率5%程度を維持し、外食業界では標準的な収益性を確保
  • 売上高が823億→887億→933億と拡大傾向にあり、事業が成長している
  • 「ワタミ」ブランドは低価格を訴求し、一定の顧客基盤を有する
  • 居酒屋、宅配、介護など複数セグメントを持ちリスク分散可能

課題

  • 外食業界全体の人手不足により、人件費上昇や営業時間短縮のリスク
  • 食材価格の上昇が利益を圧迫しており、価格転嫁が課題
  • 同業他社と比較して独自性が弱く、価格競争に巻き込まれる可能性

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

食品・飲料の時価総額近傍。太字がワタミ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
12931ユーグレナ474億円
29305ヤマタネ468億円8.1倍
31375ユキグニファクトリー466億円15.7倍
42594キーコーヒー461億円44.0倍
53091ブロンコビリー428億円35.1倍
67522ワタミ405億円10.5倍
74229群栄化学工業388億円14.5倍
88219青山商事388億円16.1倍
93539JMホールディングス369億円12.0倍
103196ホットランドホールディングス350億円54.1倍
113139ラクト・ジャパン345億円10.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(食品・飲料)に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

神奈川の居酒屋フランチャイジーとして創業

1986年5月、神奈川県横浜市に株式会社ワタミを設立。1987年2月にワタミフードサービスに商号変更。同年3月、有限会社渡美商事から「お好み焼HOUSE 唐変木」と居酒屋「つぼ八」のフランチャイジー事業を譲り受け、外食事業を開始。当初は他社ブランドのフランチャイズで運営した。

自社ブランド「和民」への転換とFC契約解除

1992年4月、自社開発ブランド「居食屋 和民」1号店を笹塚に開店。コンセプトは「もうひとつの家庭の食卓」。同時期にフランチャイズ本部のイトマン食品と契約解除を合意し、13店舗の「つぼ八」を順次「和民」に変更。1993年10月に切り替え完了。これにより自社ブランド比率を高めた。

お好み焼き宅配の失敗と専業化

1989年、ジェットオーブンによる短時間焼成法を開発し、お好み焼き宅配事業「お好美壱番 KEI太」を開始。しかし1996年3月に全店撤退、事業を廃止。同年7月には「唐変木」のフランチャイズ契約も解除し、お好み焼き事業から完全撤退。居酒屋事業に経営資源を集中する選択をした。

株式上場とグループ企業の整備

1996年10月、日本証券協会に株式を店頭登録。1998年8月に東証第二部に上場。同年、酒類小売免許を持つ渡美商事を子会社化、人材採用のキャリアビジョンを取得、建設管理のピー・エム・エスを設立。1999年7月には外食産業初のISO14001認証を取得し、環境宣言を発表。

海外進出と本社移転による成長基盤

2001年11月、和民(中國)有限公司が香港に海外1号店を出店。2002年4月にはファミリーレストラン「和み亭」の子会社を設立。同年12月、本社を東京都大田区羽田一丁目に移転。この間、センター加工のワタミ手づくり厨房、イタリアン業態のカーラジェンテなど多角化を推進した。

年表26件を開く

1980年代

  • 1986年5月神奈川県横浜市中区尾上町三丁目43番地に、㈱ワタミを設立。
  • 1987年2月商号変更商号をワタミフードサービス㈱に変更。
  • 1987年3月「お好み焼HOUSE 唐変木」及び居酒屋「つぼ八」のフランチャイジーとして直営店舗を運営していた㈲渡美商事より営業全部を譲受け、お好み焼きレストラン事業及び居酒屋事業を開始。
  • 1989年6月ジェットオーブンによるお好み焼の短時間焼成法を開発し、お好み焼宅配事業1号店の「お好美壱番 KEI太」方南町店を出店。

1990年代

  • 1990年3月東京都大田区西蒲田七丁目33番6号へ本社を移転。
  • 1992年4月M&A「もうひとつの家庭の食卓」をコンセプトとした自社ブランドの新業態開発を行い、1号店として「居食屋 和民」笹塚店を出店。額面変更のため、ワタミフードサービス㈱(形式上の存続会社)と合併。
  • 1992年7月居酒屋「つぼ八」のフランチャイズ本部であるイトマン食品㈱(現㈱つぼ八)と1993年9月までにフランチャイズ契約を解除し、当社経営の居酒屋「つぼ八」(13店舗)を「居食屋 和民」に順次変更することの覚書を交わす。
  • 1992年10月居酒屋「つぼ八」からの看板変更第1号店、「居食屋 和民」中野南口店を開店。
  • 1993年10月居酒屋「つぼ八」から「居食屋 和民」への看板変更を終了。
  • 1996年3月「お好美壱番 KEI太」を全店退店し、お好み焼宅配事業を廃止。
  • 1996年7月「お好み焼HOUSE 唐変木」のフランチャイズ契約を全て解除し、フランチャイズ展開を終了。
  • 1996年10月日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 1997年4月東京都大田区西蒲田七丁目45番6号へ本社を移転。
  • 1997年5月従業員独立制度による「居食屋 和民」フランチャイズ1号店を開店し、「居食屋 和民」の従業員独立によるフランチャイズ展開を開始。
  • 1997年12月酒類の仕入価格の低減を図ることを目的として酒類の小売免許を有する㈱渡美商事の株式全部を買取り、当社の子会社とする。
  • 1998年5月人材採用・募集業務の充実を図るため、㈱キャリアビジョンの株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 1998年7月ローコスト店舗の建設・メンテナンス体制の整備を目的として、㈱ピー・エム・エス(現ワタミエナジー㈱)を設立し、当社の子会社とする。
  • 1998年8月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 1998年11月米国レストランチェーン「T.G.I.Friday's」を国内展開することを目的として、T.G.I.Friday's Inc.との合弁により、㈱ティージーアイ・フライデーズ・ジャパンを設立し、当社の子会社とする。
  • 1999年7月外食産業として初めて、国際環境規格ISO14001の認証を取得。「ワタミ環境宣言」を発表。

2000年代

  • 2000年3月東京証券取引所市場第一部に株式を指定替え。
  • 2000年11月外食事業の新業態「イタリアン居食屋カーラジェンテ」のチェーン展開を目的として、㈱カーラジェンテを設立し、当社の子会社とする。
  • 2001年11月和民(中國)有限公司が海外新規出店1号店として居食屋「和民 Hong Kong」Humphreys Avenue店を出店。
  • 2002年2月センター集中加工による外食事業の仕込食材品質向上を目的としてワタミ手づくり厨房㈱を設立し、当社の子会社とする。
  • 2002年4月ファミリーコミュニティレストラン「和み亭」のチェーン展開を目的として㈱和み亭を設立し、当社の子会社とする。
  • 2002年12月東京都大田区羽田一丁目1番3号へ本社を移転。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 純有利子負債(ネットD/Eレシオ)基準値内
  • 総資産営業利益率(ROA)基準値以上
  • 株主資本利益率(ROE)基準値以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    外食事業の多様化と付加価値向上

    居酒屋・焼肉・テイクアウトなど多様な業態展開で顧客ニーズに対応し、高い商品力と生産性で収益源を多様化。付加価値の高いサービスで顧客満足度向上を図る。

  2. 02

    宅食事業の冷凍化推進と低価格商品展開

    冷凍食品工場を活用した冷凍宅配事業を拡大し、高齢者向け低価格商品「好い日の御膳」などで新規顧客を獲得。製造工程の省人化投資で生産性向上を図る。

  3. 03

    海外事業の業態開発とサプライチェーン強化

    日本食市場の拡大に対応し、新業態開発と出店を推進。LEADER FOODグループや米国事業のM&Aを通じて海外調達・販売力を強化し、生産性の高い組織を構築する。

  4. 04

    人材教育と働きやすい環境整備

    採用から教育までの一貫体制で人材を確保・育成。管理職研修の新設やスキル研修、ハラスメント防止研修を継続。2026年度も処遇改善や多様な人材を受け入れる制度を整備する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,624人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は555万円で、9期前と比べて+18.1%平均年齢は44.5歳、平均勤続年数は11.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,029
2018年3月2,825
2019年3月47040.27.82,619
2020年3月46640.98.42,642
2021年3月40841.99.51,902
2022年3月41743.17.81,728
2023年3月48543.710.61,633
2024年3月51843.810.91,621
2025年3月54344.211.61,614285
2026年3月55544.511.71,624296

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率21.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率30.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)61.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社27(国内 13 / 海外 14、うち連結子会社 16) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
大田区羽田営業所 他 — 東京都大田区本羽田1,521百万円
宅食事業
焼肉の和民 大鳥居店 他 — 東京都大田区西糀谷932百万円
国内外食事業
SUBWAYヨコハマベイサイド店 他 — 神奈川県横浜市中区308百万円
国内外食事業
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    WATAMI USA GUAM
    米国GUAM · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ワタミカミチク株式会社
    東京都大田区 · 連結子会社
    議決権53.3%
  • 国内
    WATAMI FAST CASUAL株式会社(注)3
    東京都大田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    WATAMI FAST CASUAL MANAGEMENT株式会社(注)6
    東京都大田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    和民國際有限公司(注)3
    中国(香港) · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    和民(中國)有限公司
    中国(香港) · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    台灣和民餐飲股份有限公司
    中華民国(台北市) · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Watami Food Service Singapore Pte.Ltd.(注)3
    シンガポール · 連結子会社
    議決権99.9%
  • 海外
    Watami China Food & Beverage Co., Ltd.(注)3
    中国(香港) · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    和民餐飲(深圳)有限公司
    中国広東省 深圳市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    和民餐飲管理(上海)有限公司(注)3
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LEADER FOOD PTE.LTD.
    シンガポール · 連結子会社
    議決権80.0%
残りのグループ会社15社を開く
  • LEADER FOOD INDUSTRIES PTE.LTD.シンガポール80%
  • PREMIUM SEAFOOD SUPPLIES PTE.LTD.シンガポール80%
  • Watami US Corp(注)3米国100%
  • Watami US Nevada LLC米国100%
  • Watami US Franchise LLC米国100%
  • H&W Hospitality Partners, LLC米国100%
  • ワタミエナジー株式会社東京都大田区100%
  • ワタミエコパワー株式会社東京都大田区100%
  • 一般社団法人このうら市民風力発電(注)5秋田県秋田市100%
  • 有限会社ワタミファーム(注)5千葉県山武市38%
  • 有限会社当麻グリーンライフ(注)5北海道上川郡37%
  • ワタミオーガニックランド株式会社岩手県陸前高田市100%
  • ワタミエージェント株式会社東京都大田区100%
  • ASIA RECRUIT STAFFING(A.R.S)CO.,Ltd. (注)5カンボジア49%
  • Kaicom Dream Street BD Co., Ltd.(注)5バングラデシュ40%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は933億円営業利益48億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.2%、利益が+4.3%。

売上高
+5.2%
933億円
営業利益
+4.3%
48億円
純利益
+17.1%
41億円
営業利益率
5.1%
前期比 -0.0%pt

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は242億円、営業利益は11億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+22.8%、営業利益は+10.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q187−2
2024年1Q197105.118
2024年2Q20683.910
2024年3Q223167.29
2024年4Q1975
2025年2Q434225.114
2025年4Q453245.321
2026年2Q447214.717
2026年4Q486275.624
2027年1Q242114.516

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,578億円から933億円へ59%に減った。直近期の営業利益率は5.1%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,5788035
2014年3月1,63221−49
2015年3月1,553−34−129
2016年3月1,282−1178
2017年3月1,0037−18
2018年3月965162
2019年3月9471214
2020年3月9093−29
2021年3月609−82−116
2022年3月64427−18
2023年3月7793917
2024年3月8236042
2025年3月88746525.235
2026年3月93348645.141

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高933億円のうち、営業利益として残るのは48億円5.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は41億円、売上の4.4%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金44.3%413億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金50.6%472億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.1%48億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
55.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.5pt
5.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.9pt
4.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.8pt
14.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが76億円、投資CFが−49億円で、差し引きのフリーCFは27億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は147億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月153−101−655290
2014年3月89−812894
2015年3月55−12065−6595
2016年3月27190−121217191
2017年3月30−69−65−3986
2018年3月52−28−122498
2019年3月41−16−242599
2020年3月5−4651−41109
2021年3月−43−34116−77149
2022年3月10−154101−144110
2023年3月67−50−1517116
2024年3月47−31116135
2025年3月69−6603139
2026年3月76−49−1927147

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は746億円。このうち返さなくてよい自己資本が305億円で、自己資本比率は40.4%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,24732092725.4
2014年3月1,2792281,05117.5
2015年3月1,3091001,2097.3
2016年3月50819131736.9
2017年3月41116924240.3
2018年3月40816424439.5
2019年3月40317323042.5
2020年3月41814527334.1
2021年3月449344157.1
2022年3月52214637627.7
2023年3月57117839330.9
2024年3月64222242034.1
2025年3月71527144437.5
2026年3月74630544140.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
436億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
65億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
16億円
在庫として抱えている分
負債合計
441億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
67
/ 100
安定性自己資本比率27 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE322社中67位あたり、逆に低いのは配当利回り322社中244位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.4%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.1%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
40.4%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.2%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.1%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥949で、1年前と比べて-3.4%過去52週の値幅のなかでは36%の位置にある。

¥949-1.1%1ヶ月+1.6%1年-3.4%時価総額405億円
過去52週の値幅
安値¥892高値¥1,050

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.5倍
PBR1.28倍
配当利回り1.05%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

前日比0%の943円。25日線929円を+1.5%上回る。52週高値1076円から-12.4%下落、52週安値892円から+5.7%上昇。週足では75日線945円と同水準で、もみ合い。出来高52900株と直近平均並みで方向感は乏しい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 10.43倍は業界平均41.22倍を大幅に下回り割安。PBR 1.25倍も同業平均2.92倍を下回る。配当利回り1.06%は同業平均1.39%を下回るが、ROE 14.4%と収益性は良好。割安だが配当は低く、成長余地とリスクのバランスを考慮。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.5倍39.6倍
PBR1.28倍2.44倍
ROE14.4%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は緩やかな増収増益傾向。2025/3期営業利益率5.19%、2026/3期予想5.14%と安定。強気派は外食需要の回復と宅食・介護の拡大を評価し、PER10倍台の割安感を指摘。弱気派は人手不足による人件費上昇や、原材料価格の高止まりで利益率が圧迫されるリスクを懸念。

プラスに働く材料7
  • 安定した増収基調

    売上高が779→823→887→933億円と順調に拡大。

  • 割安なバリュエーション

    PER10.4倍、PBR1.25倍と同業他社対比で割安。

  • 多角化の成長期待

    宅食・介護事業が新たな収益源として寄与し始めている。

  • 海外事業拡大で売上高1,000億円視野2027年〜2028年影響

    海外店舗数増加で売上高+100億円、営業利益+10億円

  • 既存店舗の客数回復で売上高増加2026年下期影響

    既存店売上高前年比+3%で売上高+28億円

  • コスト削減策で営業利益率6%達成2027年影響

    食材費・人件費抑制で営業利益+4億円

  • 自社株買いでEPS向上次回株主総会影響

    発行株式数削減でEPS10%向上の可能性

マイナスに働く材料7
  • 人手不足と人件費

    外食業界全体で人手不足が深刻化、人件費上昇が利益を圧迫。

  • 原材料費の高止まり

    食材価格高騰が続けば、価格転嫁が追いつかず利益率低下。

  • 競争激化

    居酒屋分野では競合が多く、差別化が難しくなっている。

  • 人件費上昇で利益圧迫2026年通年影響

    最低賃金上昇で人件費+5億円、営業利益10%減少

  • 外食市場の縮小で売上高減少継続影響

    消費低迷で客数減少、売上高900億円割れのリスク

  • 食材価格高騰で原価率悪化継続影響

    原材料価格上昇で原価率+1%、営業利益-4億円

  • 競合の出店攻勢でシェア低下2026年〜2027年影響

    地域競合の新店開業で既存店売上高減少

次の決算で確かめる点
既存店売上高前年比
店舗単位の集客力と業態の強さを示す。
営業利益率
人件費・原材料費上昇の影響を確認する。
宅食・介護の売上高
多角化の進捗と収益貢献度を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.05%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
1.05%
いまの株価に対して
配当性向
11.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5
2018年3月850.0494.4
2019年3月80.020.3
2020年3月3−66.7
2023年3月8200.017.9
2024年3月1033.311.2
2025年3月100.015.4
2026年3月100.011.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ52,383人。区分でいちばん多いのは事業法人43.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が59.9%を占め、残る40.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人48.349.047.447.943.543.5
個人・その他35.634.935.633.532.733.2
金融機関11.613.213.112.217.016.4
自己株式5.14.96.36.16.16.0
外国法人3.21.61.84.94.65.5
証券会社1.21.32.11.52.01.2
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社乾為天22.87
02サントリー株式会社12.70
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.80
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.98
05株式会社横浜銀行1.51
06ワタミ従業員持株会1.22
07損害保険ジャパン株式会社1.03
08極洋商事株式会社0.94
09明治安田生命保険相互会社0.90
10株式会社みずほ銀行0.89

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+2%、1株純資産は14期で−44%。直近期のROEは14.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月8879111.119.628.4
2014年3月−124600−21.918.3
2015年3月−344257−133.8
2016年3月20947941.64.86.1
2017年3月−47425−10.3
2018年3月44130.9363.1494.4
2019年3月354388.245.920.3
2020年3月−75362−27.5
2021年3月−29378−132.7
2022年3月−4551−20.9
2023年3月4112910.421.917.9
2024年3月9323521.210.611.2
2025年3月7635714.513.815.4
2026年3月9044114.410.711.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額123百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
渡邉美樹代表取締役 会長兼社長CEO66
清水邦晃取締役 副社長CHO5632,000
渡邉将也取締役 常務執行役員3817,000
肥塚俊成取締役 常勤 監査等委員62
大石美奈子取締役 監査等委員69
伊東利哉取締役 監査等委員6720,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3832510836
社外取締役415154

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容678字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団は、2026年3月末において、当社、連結子会社27社及び持分法適用関連会社3社で構成され、国内外食事業・宅食事業・海外事業・環境事業及び農業等を展開しております。当社グループの事業に関わる位置付けは次のとおりであります。 2026年3月31日現在 区分   会社名   事業内容 統括事業   ワタミ㈱   ワタミグループの統括 国内外食事業   ワタミ㈱ WATAMI FAST CASUAL㈱ WATAMI USA GUAM 他2社   問屋から飲料類を仕入れ、飲食店の経営並びにフランチャイズ事業の展開 宅食事業   ワタミ㈱   調理済み商品及び食料品材料セットの製造、販売、宅配 海外事業   和民國際有限公司   海外の外食事業におけるフランチャイズ事業の展開、 海外現地法人の管理及び海外エリア進出の戦略立案・実行 和民(中國)有限公司   台灣和民餐飲股份有限公司   Watami Food Service Singapore Pte.Ltd.   Watami China Food & Beverage Co., Ltd.   他3社   海外各地域における飲食店の経営 LEADER FOOD PTE.LTD. Watami US Corp 他5社   食品加工卸売事業 環境事業   ワタミエナジー㈱ 他4社   電力小売事業、風力発電事業、環境マネジメント事業 農業   ㈲ワタミファーム ㈲当麻グリーンライフ   農産物の生産・販売、農産加工品の製造・販売及び集中仕込みセンターへの農産物の納入
経営方針・対処すべき課題3,646字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営方針 当社グループは、「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」というスローガンのもと、「地球人類の人間性向上のためのよりよい環境をつくり、よりよいきっかけを提供すること」というミッションを掲げ、事業活動を展開しております。事業活動を通じて社会の課題解決に貢献し、その存在対効果の最大化に向けて努力してまいります。 (2)経営環境及び経営戦略等 当社グループを取り巻く環境は、緩やかに回復傾向にあります。 一方、急激な円安による物価高や賃金上昇圧力の増加などの環境の変化、お客様の行動様式への対応や既存事業のビジネスモデルの陳腐化への対応の遅れにより、顧客離れを招き、当社連結業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループはこのような環境下においても、「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」というグループスローガンのもと、各事業分野においてお客様のありがとうを集める活動を展開してまいりました。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、純有利子負債(ネットD/Eレシオ)の基準を設定し、財務の健全性・安定性を維持しながら経営を行ってまいります。また、総資産営業利益率(ROA)や株主資本利益率(ROE)の指標についても基準を設定し、資産効率の向上及び株主資本の有効活用を図りながら、最適な事業ポートフォリオの構築に取り組んでまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当連結会計年度におけるわが国の経済は、底堅い企業業績を背景に前年度から続く、賃上げの動きの広がり等により、雇用・所得環境の改善が進み、個人消費は堅調に推移いたしました。 為替変動等につきましては米国及び日本の政策金利は、日本国内における物価上昇圧力等により、日米金利差は依然として縮小傾向にあります。また、イスラエル・パレスチナ情勢、ロシア・ウクライナ情勢などの地政学的リスク等による影響により、エネルギーや原材料価格は依然として高い水準で推移しており、また2月に始まった米国とイランとの紛争やホルムズ海峡の封鎖による石油供給リスクが発生し、引き続き不確実性の高い経済環境が続いております。 このような環境のもと、当社グループは当連結会計年度において、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも、対前年を上回る利益を計上しております。 このような状況の中、日本国内において、様々な業態(居酒屋業態、焼肉業態、テイクアウト・デリバリー業態、ハレの場を提供する業態、SUBWAY事業の直営店舗及びFC店舗の展開等)とともにお客様の多様なニーズにさらに対応することで、外食事業の拡大を図ってまいります。 また、宅食事業は、これからの少子高齢化や多様な働き方によって高まる在宅需要に対応するため、冷凍総菜宅配サービスの拡大及びインフレ環境における低価格商品の販売など、利用者ニーズに応じた継続的な成長基盤の整備が必要であると考えております。2025年10月に、高齢者向けの新商品「好い日の御膳」をリリースしました。この商品は、特に75歳以上の後期高齢者の方を対象にしており、健康を意識した栄養バランスに配慮した調理済み宅配弁当です。管理栄養士監修のもと、栄養バランスが考慮された、日替わりの献立が組まれており、調理に手をかけることで家庭の味を再現するなど、健康及び味へのこだわりを大切にしております。また高品質の商品を低価格でお届けするため、コスト削減の工夫として仕入れや製造、物流を見直し、効率を追求することで、安価でありながら高い品質を維持しています。物価高が続いており、2025年10月には3,000品目以上の飲食料品が値上げされています。この影響を受け、特に年金生活を送る高齢者にとって、健康的な食事を続けることは難しい状況です。このような厳しい経済環境の中、ワタミは「好い日の御膳」を手頃な価格で提供することで、たくさんのありがとうを集め、食数増加につなげてまいります。 これら外食事業及び宅食事業の仕組みを支える商品開発・仕入・物流・製造などのMD体制につきましては、継続的な見直し及び改善を行い、他社との差別化並びに収益構造の改革に取り組み、リスクに対応した業態ポートフォリオの構築を進めてまいります。 財務面では、2021年度においてDBJ飲食・宿泊支援ファンド投資事業有限責任組合との間で株式投資契約書及び総株引受契約書を締結し、12,000百万円の優先株式を発行して手元流動性を高めるとともに、調達した資金を成長戦略へ投資することにより、厳しい環境下においても確実な成長と業績の更なる向上に取り組んでまいります。 主要な事業等の課題につきましては、以下のとおりであります。 ① 国内外食事業 当社グループが主に展開する居酒屋事業は、マーケットの縮小傾向が続いており、お客様ニーズの多様化など厳しい事業環境にあります。加えて、お客様の飲食スタイルが大きく変化しており、店内飲食だけではなく、テイクアウト・デリバリーなど多様な利用ニーズに対応することが重要であると考えており、高い商品力と生産性を武器とし、外食事業の拡大に向けた収益源の多様化を図るとともに、今まで以上に高い付加価値を提供していくことで、顧客満足度の向上に努めてまいります。 ② 宅食事業 宅食事業は、高齢化社会の進展とともにマーケットが拡大している一方、新規参入業者の増加など競争環境が激化しております。商品力の強化、エリア戦略の見直し、法人営業の強化とともに、尼崎市に建設した冷凍食品工場を梃子として、冷凍宅配事業の更なる展開及びインフレ下に対応した、高品質で低価格の商品の提供を行うことにより、新規顧客の獲得による市場開拓、シェア拡大を図ってまいります。あわせて、製造工場における省人化投資を進めるなど、生産性のより一層の向上を図ってまいります。 ③ 海外事業 海外事業は、日本食マーケットが拡大している一方、ニーズの多様化により競争環境も激化しております。加えて、お客様の飲食スタイルの変化、現在出店する商業施設のオーナー様のテナント入替ニーズにも的確に対応するため、日本の国内外食事業と商品開発体制などの連携を強化しながら、新業態の開発と出店を進めてまいります。また、競合店出店による集客力の低下、不動産施設費の高騰、人件費の上昇など収益環境が短期間で悪化する事例も散見されることから、戦略的なスクラップアンドビルドとあわせて、生産性の高い組織体質の継続的構築を進めてまいります。 また、シンガポールで食肉魚介類の調達、加工、卸売事業を展開しているLEADER FOOD グループのM&Aに続き、2024年4月には、米国のネバダ州で寿司の加工、卸売事業を展開しているSONNY SUSHI COMPANYから同事業を譲受けました。 シンガポールで調達、加工、卸売を行う現地法人を活用することで、海外サプライチェーン、調達力、販売力を強化するとともに、米国においても販売力の向上を図ります。 ④ 人材・教育 外食事業を中心に、社員、アルバイトメンバーの採用や教育が順調に進み、店舗におけるシフト体制が安定しました。その結果、繁忙期においても売上機会の損失を抑制することができ、安定した営業体制の構築につながりました。あわせて、社員の労務時間についても適正な水準に収まりつつあり、働きやすい環境整備が進んでおります。人材の確保・育成においては、採用から教育までの一気通貫の仕組みを引き続き推進し、従業員の自己実現の支援と定着率の向上に取り組んでまいりました。教育面では、全階層に対する研修を体系的に実施するとともに、特に課長以上の管理職に対する研修を新設しました。これにより、更なるマネジメント力の強化や適切な職場運営を進め、各種リスクの抑制にもつなげてまいります。 また、営業に必要なスキル研修に加え、コミュニケーション向上、ハラスメント防止、情報セキュリティなどの研修も継続的に実施しております。2026年度も引き続き、従業員の処遇改善や福利厚生制度の拡充、多様な人材の受け入れを可能とする人事制度の整備を進めるとともに、経営環境の変化に柔軟に対応できる組織づくりに取り組んでまいります。 ⑤ 中期経営計画の策定、公表 当社グループでは、新中期経営計画の策定を進めておりますが、昨今の地政学的リスクの台頭や資源価格の高騰など、経済環境の先行きは依然として不透明な状況にあります。 株主・投資家の皆様に適正かつ合理的な中長期の見通しをお示しするため、現在の市場環境が一定の安定、又は予測可能となったタイミングを踏まえ、新中期経営計画を策定・公表する予定です。
事業等のリスク5,748字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 [A.各事業領域共通のリスク] ①新規事業に関するリスク 当社グループは、「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」というスローガンのもと、事業活動を通じて、社会の課題解決に貢献することに挑戦し続けていきたいと考えております。新規事業については現時点で入手可能な情報に基づき、その拡大可能性を判断し事業展開を図ってまいりますが、潜在的なリスクも含まれており、当社が現時点で想定する状況に大きな変化があった場合は、事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 ②仕入の変動要因に関するリスク 伝染病の蔓延や天候不順、仕入先の環境変化、外国為替相場の大幅な変動、さらには自然災害の発生等により食材の需給が逼迫し仕入単価が高騰した場合、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。また、資源の枯渇が危惧される品種の漁獲量制限等により、全世界的に入荷が困難になった場合、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③生産の変動要因に関するリスク 当社グループは、食料品材料セット・調理済み商品の製造工場として全国4箇所、冷凍食品の製造工場として尼崎及び栃木に2箇所、計6箇所の製造拠点を設置しております。いずれも拠点の分散化が図られておりますが、食中毒や火災等によりセンター・工場が稼働不能の状態となった場合には、店舗等への食材供給や商品の供給に支障をきたす恐れがあり、その場合、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 海外事業においては、香港において国内外食事業と同様の集中仕込センターを設置し、シンガポールにおいては卸売事業用の加工工場を保有しております。食中毒や火災等によりセンター・工場が稼働不能の状態となった場合には、店舗等への食材供給や商品の供給に支障をきたす恐れがあり、その場合、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④人事労務に関するリスク 労働基準法等の法令違反、ハラスメント、就業規程等の社内規則からの逸脱等があった場合には、従業員の働きがいやモチベーションの低下を招き、労働市場における需給が逼迫する中、それらを起因として優秀な人材の流出をもたらすとともに、人材の確保が困難となります。結果、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、これらのリスクに対して、外部講師を招いたハラスメント研修、部課長を対象とした評価者研修等社内教育の実施、内部監査部門による監査、グループリスク・コンプライアンス委員会による管理監督等を通してモニタリング体制を強化してまいります。また同時に「従業員の幸せに関する7つの項目」を人材戦略の柱として、当社グループの理念に向けた人事施策を策定しており、従業員の幸せ日本一を実現するべく、グループ一丸となって推進してまいります。 詳細は、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (4)TCFD提言が推奨する4つの開示項目に沿った情報開示 ③戦略」の「(c)人材育成に関する方針」、「(d)ダイバーシティの推進」及び「(e)労働環境の改善に向けた社内環境整備に関する方針」をご参照ください。 ⑤為替変動に関するリスク 当社グループは、外貨建て金融資産を保有し、またFC店を含め、海外で81店舗を展開しております。このため、為替相場の変動に伴い、為替差損益が発生し、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、連結財務諸表の作成にあたり、海外のグループ会社の現地通貨建ての財務諸表を日本円に換算しております。このため、為替相場の変動により、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥特有の法規制に関するリスク 当社グループの国内外食事業については食品衛生法により規制を受けております。当社グループが飲食店を営業するためには、食品衛生管理者を置き、厚生労働省の定めるところにより、都道府県知事の許可を受けなければなりません。なお、食中毒を起こした場合、食品等の廃棄処分、営業許可の取り消し、営業の禁止、一定期間の営業停止等を命じられ、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 海外事業においても各国における同様の法的規制を受けております。 [B.各事業領域におけるリスク] ①国内外食事業に関するリスク 国内外食事業における居酒屋事業は、マーケットの縮小傾向が続いており、お客様ニーズの多様化など厳しい事業環境にあります。加えて、今般の新型コロナウイルス感染症の影響によりお客様の飲食スタイルは大きく変化し、イスラエル・パレスチナ情勢、ロシア・ウクライナ情勢などの地政学的リスク等の影響により、エネルギーや原材料価格は依然として高い水準を推移しており、また2026年2月に始まった米国とイランとの紛争やホルムズ海峡の封鎖による石油供給リスクの発生により更に物価上昇が強まるなど、お客様のニーズ、物価上昇圧力等に適切に対応できない場合には、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、引き続き店内飲食だけではなく、テイクアウト・デリバリー業態を強化するとともに、焼肉業態、ハレの場を提供する業態に加え、今般、M&AしたSUBWAY事業の展開による成長戦略を推進してまいります。 ②宅食事業に関するリスク 宅食事業は、高齢化社会の進展とともにマーケットが拡大している一方、新規参入業者の増加など競争環境の激化、米価の高騰や原油価格高騰によるガソリン価格、容器価格の上昇など、競争環境及び価格高騰圧力に適切に対応できない場合には市場シェアの低下及び利益率の低下を招き、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、商品力の強化、エリア戦略の見直しを継続的に行い、新規顧客の獲得による市場開拓、シェア拡大を図るとともに、新しい販売チャネルとして法人営業に全社的に取り組むとともに、製造工場における省人化投資を進めるなど、生産性の一層の向上を進めてまいります。 ③海外事業に関するリスク 海外事業は、日本食マーケットが拡大している一方、ニーズの細分化により競争環境も激化しております。加えて、物価上昇圧力の高まりなども重なり、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するためには、現在出店する商業施設のオーナー様のテナント入替ニーズ、お客様の飲食ニーズに的確に対応することが重要であると考えております。そのため、日本の国内外食事業と商品開発体制などの連携を強化して新業態の開発と出店を進めてまいります。また、競合店出店による集客力の低下、不動産施設費の高騰、人件費の上昇など収益環境が短期間で悪化する事態への対応として、戦略的なスクラップアンドビルドとあわせて、利益を捻出しやすい組織体質の継続的構築を進めてまいります。 また、シンガポールで食肉魚介類の調達、加工、卸売事業を展開しているLEADER FOOD グループのM&Aに続き、2024年4月には、米国のネバダ州で寿司の加工、卸売事業を展開しているSONNY SUSHI COMPANYから同事業を譲受けました。 シンガポールで調達、加工、卸売を行う現地法人を活用することで、海外サプライチェーン、調達力、販売力を強化するとともに、米国においても販売力の向上を図ります。 [C.その他のリスク] ①物価上昇等に関するリスク 経済活動や消費行動はコロナ禍以前へ回復する一方、為替動向等につきましては、日米金利差は縮小傾向にあるものの、イスラエル・パレスチナ情勢、ロシア・ウクライナ情勢などの地政学的リスク等による影響が引き続き見られるとともに、エネルギーや原材料価格は依然として高い水準で推移しており、また2026年2月に始まった米国とイランとの紛争やホルムズ海峡の封鎖による石油供給リスクの発生など、引き続き、不確実性の高い経済環境が続いております。 このような環境のなか当社グループは当連結会計年度においては、営業利益は対前年を上回る利益を計上しております。飲食業界における事業環境は正常化が進み、需要は従前の水準まで回復しております。一方、急速な回復による需給関係の一時的な逼迫による物価高や賃金上昇圧力の高まりなどの新たな環境の変化により、当社グループの想定と実際の景気動向は乖離する可能性があり、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 今後、様々な業態(居酒屋業態、焼肉業態、テイクアウト・デリバリー業態、ハレの場を提供する業態、SUBWAY事業等)の鮮度を高め、お客様の多様なニーズにさらに対応することで、外食事業の拡大を図ってまいります。 また、宅食事業は、これからの少子高齢化や多様な働き方によって高まる在宅需要に対応するため、冷凍総菜宅配サービスの拡大及びインフレ環境における低価格商品の販売など、お客様のニーズの変化に応じた継続的な成長基盤の整備が必要であると考えております。 これら外食事業及び宅食事業の仕組みを支える商品開発・仕入・物流・製造などのMD体制につきましては、継続的な見直し・改善を行い、他社との差別化と収益構造の改革に取り組み、リスクに対応した業態ポートフォリオの構築を進めてまいります。 ②固定資産の減損に関するリスク 国内外食事業及び海外事業では新規店舗の出店や改装に伴う自社保有の固定資産を利用して事業展開しているため、市場環境や経営環境が悪化して店舗の収益性が低下した場合には、固定資産の減損処理により、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクに対応するため、出店及び改装時における投資リスクの評価や戦略的なスクラップアンドビルドによってリスクの軽減に努めております。 ③差入保証金に関するリスク 当社グループは事業を展開するにあたり、物件オーナーと賃貸借契約を締結し保証金の差入をしております。 オーナーの破産等により保証金の回収不能が発生した場合、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④TCFD提言に沿った情報開示 「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。 ⑤システムに関するリスク 当社グループが行う販売活動、生産活動並びに各種事業活動は、POSシステム、販売管理システム、生産管理システム等のコンピュータシステムを活用しており、これらコンピュータシステムを結ぶ通信ネットワークを利用しております。通信ネットワークに生じる障害や、ネットワーク又はコンピュータシステム上のハードウエアもしくはソフトウエアの不具合・欠陥、データセンターの機能停止等により事業活動に支障が出る可能性があります。また、情報システムが適切に導入・更新されていないことによるシステム上の不具合、業務の非効率、生産性低下を招き、事業活動に支障が出る可能性があります。 ⑥情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、お客様、従業員等に関する多くの個人情報を店舗及び本部にて保有しております。これら個人情報につきましては、個人情報管理規程及び情報セキュリティ規程に基づき、個人情報保護を担当する責任者のもと、厳正に個人情報の漏洩防止に努めております。しかし、近年高度化・巧妙化するサイバー攻撃や不正アクセス等により、これらの個人情報が外部へ流出・改ざんされた場合や、システム障害により業務に支障をきたした場合には、当社グループのブランドイメージ及び社会的信用の低下、ならびに業績等に影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクに対しては社員への研修の強化、ITによる情報セキュリティの強化により対応するとともに、グループリスク・コンプライアンス委員会の監督指導のもと、適切に対処してまいります。 ⑦海外展開に関するリスク (カントリーリスクについての考え方) 当社グループは、海外展開を積極的に進め、事業規模を拡大していくことを経営戦略の1つとしており、シンガポール、米国、台湾、香港、フィリピン等において直営店の運営、フランチャイズ展開、製造加工販売等を行っております。これら当社グループの事業展開国における、政治、経済、法改正、商慣習の違い等から予測困難なリスクが発生した場合、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクに対しては、海外現地法人が情報収集に努めるとともに、当社グループのリスク管理部門とも連携し、グループリスク・コンプライアンス委員会の監督指導のもと、適切に対処してまいります。 (グローバル・リスクマネジメントについての考え方) 当社グループは、海外においても、労務管理、安全衛生管理、法的規制、情報セキュリティ等の各リスクについて、各国のリスクマネジメント体制の構築を図っております。海外子会社及び関連会社にてリスクが顕在化・発生した場合には、事業継続の困難、訴訟リスクや社会的信頼の低下など、当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、各国の事業責任者、管理部門と連携し、グローバル・リスクマネジメントに努めております。 ⑧M&Aに伴うのれん等の処理について 当社グループは、M&Aを行う際に対象会社の財務内容や収益力等について、デューデリジェンスを行い、買収価格の決定、のれんの計上を行っております。対象会社の業績が悪化し、のれん計上時に作成した事業計画と著しい乖離が生じた場合、減損処理を行う必要が生じ、これにより当社連結業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、2026年3月末におけるのれんの残高は295百万円であります。当社は、親会社として各事業会社が事業計画を達成するべく、事業の拡大、生産性の向上に資する支援を行ってまいります。
経営成績の分析 (MD&A)6,024字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営成績等の概要 (1)経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、底堅い企業業績を背景に前年度から続く賃上げの動きの広がり等により、雇用・所得環境の改善が進み、個人消費は堅調に推移いたしました。一方、米国及び日本の政策金利は、日本国内における物価上昇圧力等により、日米金利差は依然として縮小傾向にあります。また、イスラエル・パレスチナ情勢、ロシア・ウクライナ情勢などの地政学的リスク等による影響により、エネルギーや原材料価格は依然として高い水準で推移しており、また2026年2月に始まった米国とイランとの紛争やホルムズ海峡の封鎖による石油供給リスクが発生し、引き続き不確実性の高い経済環境が続いております。 このような環境のもと、当社グループは当連結会計年度においては、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも、対前期を上回る利益を計上しております。営業利益の増加の主な要因は、国内外食事業の客数の増加による増収増益によるものであります。経常利益につきましては、為替の影響(USD:前連結会計年度:151.40円→149.53円、当連結会計年度:149.53円→159.53円)等により、対前期比122.7%、親会社株主に帰属する当期純利益については、法人税等の影響により対前期比116.6%となっております。一方、原材料価格の高騰や人件費、エネルギーコスト等の上昇など、地政学的リスク、為替変動リスク等に起因する物価上昇に対応する必要があります。 今後、日本国内において、様々な業態(居酒屋業態、焼肉業態、テイクアウト・デリバリー業態、ハレの場を提供する業態、SUBWAY事業等)とともにお客様の多様なニーズにさらに対応することで、外食事業の拡大を図ってまいります。 また、宅食事業は、これからの少子高齢化や多様な働き方によって高まる在宅需要に対応するため、冷凍総菜宅配サービスの拡大及びインフレ環境における低価格商品の販売など、利用者ニーズに応じた継続的な成長基盤の整備が必要であると考えております。 これら外食事業及び宅食事業の仕組みを支える商品開発・仕入・物流・製造などのMD体制につきましては、継続的な見直し及び改善を行い、他社との差別化並びに収益構造の改革に取り組み、リスクに対応した業態ポートフォリオの構築を進めてまいります。 財務面では、2021年度においてDBJ飲食・宿泊支援ファンド投資事業有限責任組合との間で株式投資契約書及び総株引受契約書を締結し、12,000百万円の優先株式を発行して手元流動性を高めるとともに、調達した資金を成長戦略へ投資することにより、厳しい環境下においても確実な成長と業績の改善に取り組んでまいります。 当社グループはこのような環境下においても、「地球上で一番たくさんのありがとうを集めるグループになろう」というグループスローガンのもと、各事業分野においてお客様のありがとうを集める活動を展開してまいりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 ①国内外食事業 国内外食事業におきましては、42店舗の新規出店と17店舗の撤退を行い、当連結会計年度末の店舗数は517店舗となりました。国内外食事業における売上高は37,668百万円(前期比109.5%)、セグメント利益は2,263百万円(前期比140.5%)の増収増益となりました。 ②宅食事業 宅食事業におきましては、当連結会計年度末の営業拠点数は506ヶ所となりました。調理済み商品の累計お届け数は58,783千食(前期比101.6%)となっております。新商品の投入により調理済み商品のお届け数が前年を上回ったこと等の影響により、売上高は41,014百万円(前期比101.9%)、セグメント利益は4,311百万円(前期比91.3%)の増収減益となりました。 ③海外事業 海外事業におきましては、18店舗の新規出店と7店舗の撤退を行い、当連結会計年度末の店舗数は81店舗となりました。売上高は11,503百万円(前期比105.8%)、セグメント利益は56百万円(前期比40.9%)の増収減益となりました。 ④環境事業 環境事業におきましては、電力小売事業を中心に展開しております。減収となりましたが、仕入単価の減少により増益となりました。その結果、売上高は2,014百万円(前期比84.7%)、セグメント利益は303百万円(前期比156.2%)となりました。 ⑤農業 農業におきましては、有機農産物の生産販売、酪農畜産、乳製品の販売を行っております。売上高は748百万円(前期比124.5%)、セグメント損失は14百万円(前期は150百万円の損失)となりました。 当連結会計年度における当社グループの成果は、売上高は、93,268百万円(前期比105.1%)となり、営業利益は4,837百万円(前期比105.9%)、経常利益は6,435百万円(前期比122.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,107百万円(前期比116.6%)となりました。営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも、前期を上回る利益を計上しております。 営業利益の増加の主な要因は、国内外食事業の客数の増加による増収増益によるものであります。経常利益につきましては、為替の影響(USD:前連結会計年度:151.40円→149.53円、当連結会計年度:149.53円→159.93円)等により対前期比122.7%、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、法人税等の影響により対前期比116.6%となっております。 (2)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末13,946百万円に比べて758百万円増加し、14,704百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況については下記のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は7,567百万円(前期は6,889百万円の収入)となりました。主な内訳は税金等調整前当期純利益が5,100百万円、減価償却費が2,319百万円、外貨建て資産の為替差益が1,115百万円、法人税等の支払額が1,141百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は4,923百万円(前期は6,556百万円の支出)となりました。主な内訳は有形固定資産の取得による支出2,950百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は1,899百万円(前期は13百万円の支出)となりました。主な内訳はファイナンス・リース債務の返済による支出が1,145百万円であります。 「(1)経営成績の状況」に記載のとおり、前期より推進した、固定費削減、お客様ニーズに対応した業態(居酒屋業態、焼肉業態、テイクアウト・デリバリー業態、ハレの場を提供する業態)の展開、外食事業の回復により営業損益は大きく改善しております。 なお、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益が4,107百万円(前期は3,522百万円の利益)となり増益となりました。営業利益は4,837百万円(前期は4,568百万円の利益)と増益となり、営業活動によるキャッシュ・フローは増加しております。また、投資活動によるキャッシュ・フローは、グループ連結の営業活動によるキャッシュ・フローの範囲内で行うという原則に準拠しております。 当連結会計年度末に保有する現金及び預金43,570百万円は、前期末より2,182百万円減少しておりますが、有利子負債(短期借入金、長期借入金、社債及びリース債務の合計額)29,003百万円を大きく上回る水準にあります。これらの施策により手元流動性が向上するとともに、調達した資金を成長戦略へ投資することにより、厳しい環境下においても確実な成長と業績の改善に取り組んでまいります。 (3)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (単位:百万円) セグメントの名称   前連結会計年度 自 2024年4月1日 至 2025年3月31日   当連結会計年度 自 2025年4月1日 至 2026年3月31日 国内外食事業   34,392   37,668 宅食事業   40,229   41,014 海外事業   10,873   11,503 環境事業   2,379   2,014 農業   601   748 その他   236   318 合計   88,713   93,268 (注)品目が多岐にわたるため、販売数量の記載を省略しております。 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績 当連結会計年度における当社グループの成果は、国内外食事業は消費の回復により増収が進み増益となり、宅食事業は低価格商品の供給による食数の増加により増収となりましたが、広告宣伝費の増加等により減益となりました。 当連結会計年度における当社グループの成果は、売上高は93,268百万円(前期比105.1%)となり、営業利益は4,837百万円(前期比105.9%)、経常利益は6,435百万円(前期比122.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,107百万円(前期比116.6%)となりました。営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも、前期を上回る利益を計上しております。 営業利益の増加の主な要因は、国内外食事業の客数の増加による増収増益によるものであります。経常利益につきましては、為替の影響(USD:前連結会計年度:151.40円→149.53円、当連結会計年度:149.53円→159.93円)等により対前期比122.7%、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、法人税等の影響により対前期比116.6%となっております。 (2)財政状態 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末(以下「前期末」という。)比3,064百万円増加の74,556百万円となりました。流動資産は、現金及び預金の減少等により前期末比224百万円減少の56,183百万円となりました。固定資産は、前期末比3,289百万円増加の18,373百万円となりました。固定資産のうち有形固定資産は、国内外の外食店舗設備等の設備投資等により前期末比652百万円増加の6,813百万円となりました。無形固定資産は、のれんの減損等により、前期末比876百万円減少の1,231百万円となりました。投資その他の資産は、投資有価証券の増加等により前期末比3,513百万円増加の10,328百万円となりました。 当連結会計年度末の負債の合計は、前期末比294百万円減少の44,062百万円となりました。流動負債は、リース債務等の減少により前期末比313百万円減少の18,651百万円、固定負債は、長期借入金等の増加により前期末比19百万円増加の25,411百万円となりました。このうち有利子負債(短期借入金、長期借入金、社債及びリース債務の合計額)は、前期末比75百万円減少の29,003百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産の部は、親会社株主に帰属する当期純利益4,107百万円、配当金882百万円の支払による利益剰余金の増加3,225百万円及び為替変動による為替換算調整勘定の増加69百万円等により、前期末比3,358百万円増加の30,493百万円となりました。これらの要因により、当連結会計年度末の自己資本比率は40.4%となり、前期末比2.97%ポイント増加するとともに、流動比率は301.2%と財務安全性の水準を確保しております。 (3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「経営成績等の概要(2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (4)資金の調達・管理 当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金調達は、内部資金の活用及び金融機関からの借入、リース取引により行っており、金融機関からの借入とリース取引は、国内、海外子会社のものを含め全て当社において一元管理しております。また、現預金残高と有利子負債残高を一定範囲にコントロールし、経営環境の変化に対応するための資金の流動性を確保しながら資金管理を行っております。設備投資の実施にあたっては、グループ連結営業キャッシュ・フローの範囲内とすることを原則とします。短期・長期の財務バランスにも配慮して資金調達を実施します。 (5)資金需要の主な内容 国内外食事業、海外事業におきましては、新規出店や改装投資等になります。宅食事業におきましては、調理済み商品の製造工場における省人化投資等になります。 (6)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは健全性・安定性の高い経営を維持し、資産効率の向上及び株主資本の有効活用が全てのステークホルダーの利益につながると考えており、純有利子負債比率(ネットD/Eレシオ)、総資産営業利益率(ROA)、株主資本利益率(ROE)を重要な指標と位置付けしております。 当連結会計年度における純有利子負債比率(ネットD/Eレシオ)は△48.30%、総資産営業利益率(ROA)は6.62%、株主資本利益率(ROE)は14.42%でした。 当面は連結営業利益計画の達成と合わせて、これらの指標の向上が最優先であると認識しております。そのうえでこれらの指標について、改善されるよう取り組んでまいります。 (7)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されておりますが、この連結財務諸表の作成にあたっては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されております。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は異なる場合があります。重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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