概要
テクニスコは、精密加工技術を核とする金属製品メーカーである。1970年に株式会社ディスコの技術研究機関として設立され、現在はディスコから独立し東京証券取引所スタンダード市場に上場する。ヒートシンク製品とガラス製品を主力とし、中国、シンガポール、ドイツに生産拠点を持つ。2025年6月期の連結売上高は34億円、従業員数は265名。半導体レーザーやパワー半導体向けの放熱部品に強みを持つ。
ヒートシンクとガラス製品が収益の二本柱
テクニスコの事業は精密加工部品の単一セグメントで、製品はヒートシンク製品、ガラス製品、その他に大別される。ヒートシンク製品は半導体レーザーやパワー半導体向けの放熱部品であり、銅と窒化アルミニウムの複合構造や銅タングステンを用いる。ガラス製品は電子部品用ガラスに微細加工や金属回路形成を施したもので、自動車センサーや医療機器向けに供給される。その他には金属、シリコン、セラミックの加工、およびガラス・セラミック加工用ダイヤモンドツールの販売がある。
中国市場の減速で赤字に転落した直近の業績
2025年6月期の連結業績は、売上高34億円(前年比28.2%減)、営業損失14億円、親会社株主に帰属する当期純損失30億円と大幅な赤字となった。主な原因は中国市場における景況感悪化と競合との価格競争の継続で、ヒートシンク製品の売上が減少したことである。また、固定資産の減損損失12億円を計上した。前年(2024年6月期)も売上高47億円、営業損失5億円、当期純損失6億円と赤字が続いている。
海外売上比率50.7%、3カ国に生産拠点
テクニスコの連結売上高に占める海外販売の割合は50.7%である。主な販売先は欧州の高出力半導体レーザー向けヒートシンクと米国のライフサイエンス向けガラス製品。生産拠点は日本の広島工場、中国の蘇州工場(TECNISCO (SuZhou) CO.,Ltd.)、シンガポール工場(TECNISCO Advanced Materials Pte. Ltd.)の3カ所。販売子会社としてドイツにTECNISCO EUROPE GmbHを持つ。本社は東京都品川区に所在する。
業界の中での役割は半導体レーザーやパワー半導体向けヒートシンク、半導体センサー向けガラス製品などの精密加工部品を供給するメーカー。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01光・無線通信市場主力
高出力の半導体レーザー向けCu/AlN/Cuやシルバーダイヤ製ヒートシンクを提供。5G・6G通信向けデバイスには銀とダイヤモンドの複合材料を活用した高機能ヒートシンクを開発。長距離光通信機器や通信デバイスの性能向上に貢献。
独自のクロスエッジ技術
- Cu/AlN/Cu複合ヒートシンク
- 窒化アルミニウムと銅の複合構造で、熱膨張差を緩和しつつ高い熱伝導を実現。高出力レーザー素子の冷却に適する。
- シルバーダイヤヒートシンク
- 銀とダイヤモンドの複合材料による高機能ヒートシンク。超高熱伝導で、次世代高出力レーザーや5G/6G通信機器向けに開発。
02産業機器市場主力
MPUや高周波スイッチ、画像センサーなど産業機器の制御装置向けに、ヒートシンクやガラス貫通配線基板を供給。電子部品の高性能化に不可欠な放熱・配線部品を提供。
- 高機能ヒートシンク
- MPU等の電子部品の発熱を効率的に放熱する部品。
- ガラス貫通配線基板
- ガラスに微細な貫通配線を形成した基板。高周波特性に優れ、半導体センサーの小型化に貢献。
03自動車市場準主力
車載エレクトロニクス向けに半導体センサーやLiDARセンサー用のガラス製品を提供。微細加工と金属回路形成により、センサーの小型化・高機能化を実現。
- センサー用ガラス製品
- 半導体センサーのパッケージ用ガラス。微細な貫通配線やキャップ加工を施す。
04ライフサイエンス市場準主力
内視鏡やDNA分析装置向けのガラス製品を提供。微細流路を持つマイクロ流路ガラスなどの加工技術で、医療・バイオ分析機器の高性能化を支援。
- マイクロ流路ガラス
- ガラス基板に微細な流路を形成した製品。DNA分析などで使用される。
- キャップガラス
- バイオチップ等に被せるガラス製キャップ。
05航空宇宙市場・環境エネルギー市場その他
これら市場向けに、金属・セラミック等の高精度加工部品を提供。特に耐熱・耐環境性が要求される部品にクロスエッジ技術を適用。
製品と技術
クロスエッジ®Technologyが支える複合加工能力
テクニスコの競争力の源泉は、「切る」「削る」「磨く」「メタライズ」「接合」の5つの加工技術を組み合わせる「クロスエッジ®Technology」である。一般的な専業メーカーは一工程のみを担うが、同社は複数工程を内製し、顧客の要求仕様に応じた製品を一貫生産する。この技術は2000年頃の光通信バブルを機に薄膜蒸着設備を導入したことから発展し、その後も要素技術を蓄積して確立された。
ヒートシンク:銅とセラミックの複合構造で熱膨張を制御
主力のヒートシンク製品は、半導体レーザーやパワー半導体向けの放熱部品である。一般的な銅やアルミニウムは熱伝導が高いが熱膨張が大きく、高出力素子との伸縮差で損傷が生じる。テクニスコは窒化アルミニウム(AlN)の両面に銅を形成したCu/AlN/Cu構造や銅タングステン(CuW)を用いることで、素子の熱膨張に近い特性を持たせている。これにより高出力レーザー機器の性能低下や故障を防ぐ。
シルバーダイヤ:銀の中にダイヤモンドを包有した新素材
2016年、テクニスコは海外企業からシルバーダイヤ製造に関する特許の実施権を取得。シルバーダイヤは銀の高い熱伝導性とダイヤモンドの低熱膨張性を併せ持つ複合材料で、次世代高出力レーザー用サブマウントや5G・6G通信デバイス向けヒートシンクへの応用が期待される。加工の難しいこの素材を、クロスエッジ®Technologyで成形するのが同社の強みである。製造はシンガポール子会社で行われている。
ガラス製品:センサーと医療機器の小型化に貢献
ガラス製品事業では、電子部品用ガラスに微細な形状加工や金属回路形成を施した製品を提供する。主な用途は自動車の半導体センサー、自動運転技術のLiDARセンサー、産業機器の高周波(RF)スイッチ、医療機器の内視鏡やDNA分析装置など。ガラス貫通配線基板や立体配線ガラス、マイクロ流路ガラスなどの製品があり、電子デバイスの小型化・高機能化を支えている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
金属製品のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 光・無線通信市場独自のクロスエッジ技術
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
金属加工の小型ニッチで健闘も収益性で劣後
テクニスコは金属製品分野に属し、同業他社と比較して売上高は小規模で、直近の業績は赤字が続いています。日本調理機や稲葉製作所などが同セクターで事業を展開しており、テクニスコは特定の金属加工ニッチにおいて存在感を示していますが、規模の経済が働きにくく、収益性で劣後しています。売上高は減少傾向にあり、2025年6月期には営業利益率が大幅に悪化しましたが、2026年6月期には改善が見込まれます。同業他社と比べて製品の差別化やコスト競争力が課題であり、安定的な収益基盤の構築が急務です。
強み
- 金属製品の中でも特定の加工分野に特化し、専門的な技術を有している可能性があります。
- 直近で営業利益率が改善しており、業績回復の兆しが見られます。
- 日本調理機や稲葉製作所とは異なる製品領域で競争している可能性があります。
- 小規模な組織であるため、市場変化への対応が速い可能性があります。
課題
- 直近の営業利益率がマイナスで、収益構造の改善が必要です。
- 売上高が減少傾向にあり、需要の獲得が課題です。
- 同業他社との競争で価格や品質面での優位性が不透明です。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
金属製品の時価総額近傍。太字がテクニスコ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 5941中西製作所 | 174億円 | 7.7倍 |
| 2 | 5965フジマック | 171億円 | 3.8倍 |
| 3 | 5983イワブチ | 149億円 | 15.3倍 |
| 4 | 3447信和 | 143億円 | 8.0倍 |
| 5 | 5942日本フイルコン | 142億円 | — |
| 6 | 2962テクニスコ | 135億円 | 2408.2倍 |
| 7 | 5958三洋工業 | 135億円 | 9.5倍 |
| 8 | 3441山王 | 135億円 | 9.8倍 |
| 9 | 5921川岸工業 | 131億円 | 10.6倍 |
| 10 | 3435サンコーテクノ | 131億円 | 7.4倍 |
| 11 | 3434アルファCo | 127億円 | 8.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 23件
ディスコの研究機関から独立した受託加工メーカーへ
1970年2月、東京都港区に株式会社ディスコの研削切断加工技術を研究開発する目的で株式会社精密切断研究所を設立。1971年9月に株式会社テクニスコに社名変更し、品川工場を設置。1972年9月にはディスコが66.7%出資し、ディスコグループに参加。1987年8月に広島工場を新設、1989年4月には株式譲渡によりディスコの100%子会社となった。1993年8月には品川工場を広島工場に移転し加工部門を増強した。
品質管理と環境管理の国際認証を取得した1990年代~2000年代
1999年10月に品質マネジメントシステムISO9002を取得。2001年12月に新社屋を竣工し、2002年1月に本店を品川の新社屋に移転。同年7月に広島工場で環境マネジメントシステムISO14001を取得。2005年9月には中国にTECNISCO (SuZhou) Co., Ltd.を100%子会社として設立、同年11月にISO9001を取得。2008年1月には中国子会社でISO9001、2009年2月には同社でISO14001を取得し、国際規格への対応を進めた。
MBOによるディスコからの独立と新素材への挑戦
2014年10月、マネジメント・バイアウト(MBO)により株式会社ディスコから独立。2015年3月には中国子会社で自動車産業特化品質マネジメントシステムISO/TS16949を取得。2016年12月、海外企業からシルバーダイヤ(銀とダイヤモンドの複合材料)製造に関する特許の使用許諾契約を締結し、新たな素材分野に進出した。これにより、従来の受託加工に加え、自社素材を用いた製品開発の道を開いた。
シンガポールとドイツに拠点を設け、上場を果たす
2017年8月、シンガポールにTECNISCO Advanced Materials Pte. Ltd.を設立。2018年4月に同社でシルバーダイヤの製造を開始、同年8月にサンプル提供を開始。2019年5月にはドイツにTECNISCO EUROPE GmbHを設立。2022年4月、シンガポール子会社でISO9001とISO14001を取得。2023年7月、同社でISO45001を取得すると同時に、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場した。
年表23件を開く
1970年代
- 1970年2月創業東京都港区芝に、株式会社第一製砥所(現株式会社ディスコ)の研削切断加工技術を研究開発する目的で、株式会社精密切断研究所を個人出資により設立
- 1971年9月商号変更東京都品川区南品川に切断加工工場である品川工場を新設し株式会社テクニスコに商号変更
- 1972年9月株式会社ディスコ66.7%出資によりディスコグループに参加
1980年代
- 1987年8月広島県呉市広多賀谷に広島工場を新設
- 1989年4月株式譲渡により株式会社ディスコ100%出資の子会社となる
1990年代
- 1993年8月品川工場を広島工場に移転し加工部門を増強
- 1999年10月品質マネジメントシステムISO9002を取得
2000年代
- 2001年12月東京都品川区南品川に新社屋を竣工
- 2002年1月東京都品川区南品川の新社屋に本店を移転
- 2002年7月広島工場にて環境マネジメントシステムISO14001を取得
- 2005年9月中華人民共和国にTECNISCO (SuZhou) CO.,Ltd.を100%子会社として設立
- 2005年11月品質マネジメントシステムISO9001を取得
- 2008年1月TECNISCO (SuZhou) CO.,Ltd.にて、品質マネジメントシステムISO9001を取得
- 2009年2月TECNISCO (SuZhou) CO.,Ltd.にて、環境マネジメントシステムISO14001を取得
2010年代
- 2014年10月MBO(マネジメント・バイアウト)の実施により株式会社ディスコより独立
- 2015年3月TECNISCO (SuZhou) CO.,Ltd.にて、自動車産業特化品質マネジメントシステムISO/TS16949を取得
- 2016年12月海外企業より、シルバーダイヤ(高い熱伝導を持つ銀とダイヤモンドの複合材料)製造に関する特許の使用許諾契約を締結
- 2017年8月シンガポールにTECNISCO Advanced Materials Pte. Ltd.を100%子会社として設立
- 2018年4月TECNISCO Advanced Materials Pte. Ltd.にて、シルバーダイヤの製造を開始
- 2018年8月シルバーダイヤ製品のサンプル提供を開始
- 2019年5月ドイツにTECNISCO EUROPE GmbHを100%子会社として設立
2020年代
- 2022年4月TECNISCO Advanced Materials Pte. Ltd.にて、品質マネジメントシステムISO9001を取得 TECNISCO Advanced Materials Pte. Ltd.にて、環境マネジメントシステムISO14001を取得
- 2023年7月上場TECNISCO Advanced Materials Pte. Ltd.にて、労働安全衛生マネジメントシステムISO45001を取得 東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/6期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
ビジネスモデルの転換
受託加工主体から自社素材・自社製品の開発・製造も並列させるビジネスモデルへ転換し、何を作るか(WHAT)を重視した事業展開を進める。
- 02
高性能ヒートシンク材料の開発・活用
サーマルマネジメント用途向けにSiC等の新素材を活用・開発し、高出力レーザーやデータセンター向けなど高機能ヒートシンク製品を提供する。
- 03
高機能ヒートシンク製品の製造開発
シンガポール子会社で銀とダイヤモンドを用いたシルバーダイヤヒートシンクを開発し、従来比2~2.5倍の熱伝導性能を実現、データセンターや高出力レーザー等へ展開する。
- 04
ガラス製品の高信頼性開発
医療用チップや自動運転センサーなど人命に関わる用途向けに、微細加工技術を活かした高信頼性ガラス製品の開発に注力する。
- 05
優秀な人材の確保と企業風土の醸成
経験者採用や労働環境改善、健康経営を推進し、独創的な挑戦を継続する企業風土を醸成する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 3期分
グループ全体で265人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は520万円で、2期前と比べて−18.1%。平均年齢は44.3歳、平均勤続年数は15.3年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年6月 | 635 | 42.4 | 13.3 | 322 | — |
| 2024年6月 | 562 | 42.5 | 13.8 | 314 | −159 |
| 2025年6月 | 520 | 44.3 | 15.3 | 265 | −528 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社3社(国内 2 / 海外 1、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。
- 国内TECNISCO (SuZhou) CO.,Ltd. (注)2.4中華人民共和国江蘇省蘇州市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外TECNISCO Advanced Materials Pte. Ltd. (注)2シンガポール共和国 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内THE GOODSYSTEM CORP. (注)3大韓民国 安山市 · 持分法適用会社議決権71.8%
- 調達8,833万円戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)第3期/バーチャルエコノミー拡大に向けた基盤技術・ルールの整備非接触ハプティクスの公共空間実装国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-12-06
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年6月期の売上高は37億円、営業利益は-1億円。前期と比べると増収で、売上が+8.8%。
会社が出している今期の予想2027年6月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 59億円 | 37億円 |
| 営業利益 | 3億円 | -1億円 |
| 純利益 | 2億円 | 0億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
8期分
直近は2026年4Qで、売上は18億円、営業利益は0億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+5.9%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年1Q | 12 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2024年2Q | 12 | −1 | −8.3 | −2 |
| 2024年3Q | 11 | −2 | −18.2 | −1 |
| 2024年4Q | 12 | −2 | −16.7 | −4 |
| 2025年2Q | 17 | −4 | −23.5 | −4 |
| 2025年4Q | 17 | −10 | −58.8 | −26 |
| 2026年2Q | 19 | −1 | −5.3 | −1 |
| 2026年4Q | 18 | 0 | 0.0 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 9期分
2019年3月期からの9期で、売上は36億円から37億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は-2.7%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| ドイツにTECNISCO EUROPE GmbHを100%子会社として設立 | |||||
| 2019年3月 | 36 | — | 2 | — | 1 |
| 2019年6月 | 8 | — | 0 | — | 0 |
| 2020年6月 | 33 | — | 2 | — | 1 |
| 2021年6月 | 43 | — | 4 | — | 3 |
| 2022年6月 | 55 | — | 9 | — | 8 |
| TECNISCO Advanced Materials Pte. Ltd.にて、労働安全衛生マネジメントシステムISO45001を取得 東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場 | |||||
| 2023年6月 | 53 | — | 3 | — | 2 |
| 2024年6月 | 47 | −5 | −3 | −10.6 | −6 |
| 2025年6月 | 34 | −14 | −16 | −41.2 | −30 |
| 2026年6月 | 37 | −1 | 0 | −2.7 | 0 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年6月期
売上高37億円のうち、営業利益として残るのは-1億円で-2.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金102.7%38億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-2.7%-1億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 5期分
2025年6月期は営業CFが−3億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは−5億円。この組み合わせは「先行投資型」にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型。期末の手元現金は18億円で、売上の6.4ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年6月 | 8 | −3 | −4 | 5 | 6 |
| 2022年6月 | 10 | −6 | −2 | 4 | 8 |
| 2023年6月 | 4 | −8 | 4 | −4 | 7 |
| 2024年6月 | −4 | −4 | 21 | −8 | 21 |
| 2025年6月 | −3 | −2 | 2 | −5 | 18 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 8期分
2025年6月期の総資産は66億円。このうち返さなくてよい自己資本が16億円で、自己資本比率は24.7%(業種中央値59.8%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2019年3月 | 64 | 33 | 31 | 51.0 |
| 2019年6月 | 65 | 33 | 32 | 50.4 |
| 2020年6月 | 73 | 34 | 39 | 46.9 |
| 2021年6月 | 66 | 24 | 42 | 37.0 |
| 2022年6月 | 81 | 35 | 46 | 43.2 |
| 2023年6月 | 83 | 37 | 46 | 45.2 |
| 2024年6月 | 95 | 47 | 48 | 49.3 |
| 2025年6月 | 66 | 16 | 49 | 24.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
金属製品 87社との比較
同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で87社中9位あたり、逆に低いのは営業利益率で87社中85位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,469で、1年前と比べて+430.3%。過去52週の値幅のなかでは60%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 2408.2倍 |
| PER (会社予想) | 67.5倍 |
| PBR | 7.67倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は前日比3.49%下落し1549円。ただし、1カ月では+15.17%、1年では+441.61%と急騰しており、強い上昇トレンドが継続しています。25日線(1334.48円)に対して約16.1%上回り、75日線や200日線も大きく上回っています。52週高値2267円には届かないものの、52週安値261円からは約493%の上昇です。8月19日には252万株超の大量の出来高を伴い1740円まで急伸しましたが、その後は反落しており、高値圏での値動きの荒さが目立ちます。RSIは67.26と中立圏にあり、過熱感はやや後退しています。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 10/100)。
PERが実績ではマイナスで計測不能、予想PERは71.2倍と非常に高く、業界平均の19.34倍を大きく上回り割高。PBRは8.09倍で同業界平均の1.16倍を大幅に超過し、株主資本に対して極端に割高。ROEは6.13%と低く収益性が弱く、配当利回りは0%で株主還元が無い。直近の業績も赤字基調で改善が見られず、バリュエーションは割高と判断する。今後の業績回復が不可欠で、現状の株価水準はリスクが高い。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 2408.2倍 | 49.7倍 |
| PER (予想) | 67.5倍 | — |
| PBR | 7.67倍 | 1.13倍 |
| ROE | 6.1% | 6.3% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
2025年6月期に営業損失を計上し、売上高も減少するなど業績が悪化している。強気派は、PBR8.09倍と市場が成長期待を評価しており、新規事業や構造改革による業績回復への期待があるとみる。一方、弱気派は、収益性の悪化が続き、今後の見通しも不透明であることから、現在の株価がファンダメンタルズから乖離していると警戒する。1年間で株価は441%上昇と急騰しており、投機的な動きの可能性も。事業内容や財務情報の開示が少なく、適正な評価が難しいのが現状。
- 株価の急騰
1年で441%上昇し、市場は強い成長期待を反映している
- PBRの高さ
PBR8.09倍は投資家が将来の収益拡大を織り込んでいることを示す
- 損失縮小の兆し
2026年6月期は営業損失が縮小する見込みで、改善の方向性が見える
- 営業赤字が14億円から1億円へ急縮小通年影響強
営業損益は▲14億円から▲1億円に改善し、黒字転換が目前に迫る。
- 最終損益が30億円の赤字から0億円へ改善通年影響中
純損益は▲30億円から0億円に転換し、通期黒字を確保する見込み。
- 売上高が前期比3億円増の37億円へ回復通年影響弱
売上高は前期比3億円増の37億円となり、需要の回復基調を示す。
- フォワードPER71.2倍が示す成長期待継続影響弱
予想PERは71.2倍と高く、市場が今後の急回復を織り込む。
- 根本的な収益力不足
2025年6月期に赤字が拡大、営業利益率-41%は事業の厳しさを示す
- 情報開示の乏しさ
事業内容や財務の詳細が不透明で、投資判断が困難
- 株価のバブル懸念
業績と乖離した株価上昇は、調整リスクが高い
- 通期での営業赤字継続のリスク通年影響中
2026年6月期も営業損益▲1億円で、収益力の回復は道半ば。
- 売上高は2024年6月期比10億円減少通年影響弱
売上高37億円は2024年6月期の47億円を10億円下回る。
- PBR8.09倍と高いバリュエーション継続影響弱
PBRは8.09倍と高水準で、下落時のバリュエーション調整リスクがある。
- 1年で441%上昇した株価の過熱感継続影響弱
株価は1年で441%上昇し、短期的な過熱感が意識される。
- 営業利益
- 事業が黒字化に向かっているかを見る
- 売上高の推移
- 事業規模の縮小が続いていないかを確認
- 受注高
- 需要や業績改善の先行情報として重要
- 財務健全性指標
- 赤字が続く場合、資金繰りの懸念があるため
株主
有価証券報告書より
2025年6月期末の株主数は延べ3,266人。区分でいちばん多いのは事業法人で56.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が58.9%を占め、残る41.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2023年6月% | 2024年6月% | 2025年6月% |
|---|---|---|---|
| 事業法人 | 77.0 | 55.8 | 56.0 |
| 個人・その他 | 23.0 | 37.7 | 39.1 |
| 金融機関 | — | 3.9 | 2.9 |
| 証券会社 | — | 1.8 | 1.0 |
| 外国法人 | — | 0.9 | 0.9 |
| 外国人個人 | — | 0.0 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 合同会社XEホールディングス | 54.70 |
| 02 | 関家 圭三 | 5.90 |
| 03 | 野村信託銀行株式会社(信託口2052276) | 2.07 |
| 04 | テクニスコ従業員持株会 | 1.95 |
| 05 | 上田 斉 | 1.31 |
| 06 | 吉本 昌且 | 1.09 |
| 07 | 野村信託銀行株式会社(信託口2052278) | 0.87 |
| 08 | 関家 慶一郎 | 0.87 |
| 09 | 関家 理子 | 0.87 |
| 10 | 関家 憲二郎 | 0.87 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 9期分
1株利益は9期で−97%、1株純資産は8期で−65%。直近期のROEは6.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% |
|---|---|---|---|
| 2019年3月 | 21 | 505 | 4.2 |
| 2019年6月 | −0 | 505 | — |
| 2020年6月 | 20 | 523 | 3.9 |
| 2021年6月 | 43 | 373 | 11.2 |
| 2022年6月 | 123 | 540 | 27.0 |
| 2023年6月 | 34 | 574 | 6.1 |
| 2024年6月 | −67 | 512 | — |
| 2025年6月 | −325 | 177 | — |
| 2026年6月 | 1 | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/6期の役員報酬は総額167百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 関家圭三 | 代表取締役社長 CEO | 61 | 5,559,200 |
| 村上友孝 | 専務取締役CBO グローバルビジネス本部長 | 62 | 50,000 |
| 相原正行 | 常務取締役CFO 経営サポート本部長 | 65 | 65,391 |
| 曺明煥 | 取締役CTO | 63 | — |
| 吉岡豊吉 | 取締役 広島事業所長 | 74 | 64,267 |
| 齊藤琢磨 | 取締役 | 55 | — |
| 市川ルミ | 取締役 | 53 | — |
| 内山秀 | 取締役 | 60 | 10,000 |
| 小幡武敏 | 常勤監査役 | 58 | — |
| 平山孔嗣 | 監査役 | 67 | — |
| 平井彩 | 監査役 | 50 | — |
役員報酬の内訳2025/6期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 退職慰労百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 113 | 9 | 16 | 139 | 28 |
| 社外取締役 | 6 | 28 | — | — | 28 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/6期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容5,040字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,419字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク8,927字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,735字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第58期(2025/07/01-2026/06/30)2026-02-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第57期(2024/07/01-2025/06/30)2025-09-26
- 半期報告書半期報告書-第57期(2024/07/01-2025/06/30)2025-02-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第56期(2023/07/01-2024/06/30)2024-09-27
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第3四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第2四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第1四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第55期(2022/07/01-2023/06/30)2023-09-29
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