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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

川岸工業

Kawagishi Bridge Works Co.,Ltd.5921 · Standard · 金属製品

鉄骨等の鋼構造物の設計・製作・施工に特化し、建築物の骨格を支える専門メーカー。プレキャストコンクリート事業も展開。

概要

川岸工業は1906年に大阪で創業した金属製品メーカーで、建築・土木用の鋼製型枠や足場材、鉄骨構造物の設計・製作・施工を主力とする。国内の鉄鋼ビルや橋梁向けコンクリート打設用型枠で高いシェアを持ち、2025年9月期の売上高は276億円、従業員数273人、東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

鋼製型枠と鉄骨加工が二本柱の事業構成

川岸工業の主要事業は鉄骨構造物の設計・製作・現場施工である。連結子会社の川岸プランニングが設計・積算を担い、グループ全体で一貫生産体制をとる。鉄骨部門は首都圏の大型再開発や橋梁向けが中心で、2025年9月期の受注高は280億円を超えた。プレキャストコンクリート部門は建築用製品を扱い、同期売上高は15億円である。両部門とも建設需要に依存するが、型枠分野でのシェアが収益の安定化に寄与している。

全国に分散する生産拠点と本社機能

本社は東京都港区に置き、千葉県柏市に千葉第一工場・第三工場、岡山県笠岡市に岡山工場、山口県下松市に山口工場を保有する。過去には徳山工場や市原工場もあったが、1990年代以降の再編で閉鎖・統合された。支店は西日本支店が山口県下松市にあり、かつての大阪支店や広島営業所は廃止された。工場は全国に配置され、物流費の低減と納期短縮を実現している。

安定収益を生む財務体質と株主還元

売上高は2012年9月期の112億円から2025年9月期の276億円へ増加基調にあるが、受注の時期ズレにより変動する。2021年9月期は189億円に落ち込んだが、その後回復した。営業利益は2025年9月期に17億円と過去最高水準で、自己資本比率は約83%と高い。配当性向は30%以上を目標とし、2025年9月期は1株当たり160円の配当を実施した。自己株式取得も行い、株主還元を強化している。

業界の中での役割は建築・土木向け鉄骨構造物およびPC製品の製造・施工プロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
242億円
営業利益
19億円
営業利益率
7.9%
純利益
14億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01鉄骨等鋼構造物主力

鉄骨等の鋼構造物の設計、製作、現場施工を行う。子会社の川岸プランニングが設計・積算業務を担う。

主な製品・サービス1
鉄骨構造物
ビルや工場などの建築物の骨格となる鉄骨を設計・製作・施工する。

02プレキャストコンクリート準主力

建築用プレキャストコンクリート製品の製造、販売、および取付工事を行う。

主な製品・サービス1
プレキャストコンクリート製品
工場で製造したコンクリート部材。現場施工の省力化や品質向上に貢献する。

製品と技術

鉄骨構造物の設計から施工までの一貫体制

川岸工業の主力製品は建築物や橋梁に用いる鉄骨部材である。顧客の設計図をもとに、自社工場で部材を加工・製作し、現場で組み立てる。2025年9月期の鉄骨売上高は227億円で、全社売上の約94%を占める。受注実績には「品川駅西口地区」「八重洲一丁目北地区」「みなとみらい21中央地区」などの大型再開発案件が並び、高い施工能力が評価されている。

プレキャストコンクリート製品の製造と取付

プレキャストコンクリート事業では、建築用の床版や壁パネルを工場で事前に製造し、現場で取り付ける。同期の売上高は15億円と小規模だが、鉄骨工事との組み合わせで一体提案を行う。受注案件は「北仲通北地区」「コマツ新本社新築工事」など。子会社の川岸プランニングが設計・積算を担当し、品質と納期の管理を徹底している。

鋼製型枠で培った現場施工の技術力

創業以来の鋼製型枠技術は、鉄骨工事における現場施工のノウハウに活かされている。型枠はコンクリート打設時の形状保持に不可欠で、同社は国内トップクラスのシェアを持つ。型枠製品単体の販売に加え、鉄骨工事の一部として提供されることが多く、この施工力が大型プロジェクトの受注につながっている。工場と現場の連携が強みである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

金属加工の地域中堅、収益は回復傾向

当社は金属製品製造業で売上高約240億円規模。同業の稲葉製作所や日本調理機と競合。営業利益率は6%から8%へ改善傾向。建設関連需要などに依存。地域密着型の事業展開で、受注変動の影響を受けやすい体質だが、直近は収益改善。

強み

  • 地場の需要を的確に捉え、リピート受注を獲得
  • 金属加工の技術を活かし、多様な製品に柔軟に対応
  • 高い品質管理水準を維持し、顧客満足度を確保
  • 効率的な生産体制で競争力のある価格を実現

課題

  • 建設投資など景気動向に左右されやすく、受注が不安定
  • 製造業全体の人材不足が生産能力に影響を与える可能性
  • 鋼材など原材料価格の上昇が利益を圧迫

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字が川岸工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13447信和143億円8.0倍
25942日本フイルコン142億円
32962テクニスコ135億円2408.2倍
45958三洋工業135億円9.5倍
53441山王135億円9.8倍
65921川岸工業131億円10.6倍
73435サンコーテクノ131億円7.4倍
83434アルファCo127億円8.6倍
93444菊池製作所123億円116.5倍
105915駒井ハルテック123億円34.3倍
115906エムケー精工119億円4.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 34件

川岸太一郎による1906年の創業と九州進出

1906年3月、川岸太一郎が大阪市で川岸工業所を創業。当初は鋼製型枠の製造を手掛けた。1936年には福岡県戸畑市(現北九州市)に出張所を設置し、九州市場に進出。1947年3月に川岸工業株式会社として法人化し、1958年に本社を福岡市に移転した。1961年8月に川岸鉄工株式会社を合併し、同年9月に東京支店を設置。1962年1月に東京証券取引所市場第二部と福岡証券取引所に上場し、同時に本社を東京都中央区へ移した。

高度成長期の工場増設と全国展開

上場後、生産能力拡大が急務となり、1962年12月に徳山工場、1963年5月に千葉第一工場、1966年7月に大阪工場、1968年4月に千葉第二工場、1969年7月に本社を港区へ移転し、1970年12月に千葉第三工場を新設。1971年5月には千葉工作を合併し、1971年9月に市原工場、1975年5月に岡山工場を新設。この時期に生産拠点を全国各地に広げ、鉄骨型枠業界での地位を固めた。

工場再編と不採算部門の閉鎖

1990年代以降、需要の変化や効率化のため工場の統廃合を進めた。1993年11月に市原工場を閉鎖、1999年6月に徳山工場を閉鎖し山口工場を新設。2000年12月に千葉第二工場を操業中止、2011年9月に千葉第五工場を閉鎖した。同時に営業拠点も整理し、2013年4月に広島営業所を廃止、同年9月に大阪支店を中国支店に統合。これらの再編により、生産の効率化とコスト削減を図った。

サクラダとの提携と福岡証券取引所上場廃止

2002年10月、株式会社サクラダと資本・業務提携を締結。しかし2012年1月に提携を解除した。その間、2003年10月に福岡証券取引所の上場を廃止し、東京市場に一本化。また、2014年4月に中国支店を西日本支店に名称変更するなど、営業体制を再構築した。この時期は業績の変動が大きく、2012年9月期には純損失11億円を計上した。

子会社吸収と市場区分移行による再スタート

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場に移行。同年10月には連結子会社の川岸工事株式会社を吸収合併し、グループ経営の効率化を進めた。第1次中期経営計画(2024年9月期~2026年9月期)では「100年先も建築鉄骨で日本を支えるトップ企業」を掲げ、売上高3年累計737.8億円、営業利益率4.5%以上を目標とする。

年表34件を開く

1900年代

  • 1906年3月創業川岸太一郎が川岸工業所を大阪市に創立

1930年代

  • 1936年5月九州に進出、福岡県戸畑市(現北九州市)に出張所を設置

1940年代

  • 1947年3月創業大阪府大阪市に川岸工業株式会社を設立

1950年代

  • 1958年2月本社を福岡県福岡市に移転

1960年代

  • 1961年8月M&A川岸鉄工株式会社を合併
  • 1961年9月東京支店を設置
  • 1962年1月上場東京証券取引所市場第二部及び福岡証券取引所市場に上場、東京都中央区に本社を移転
  • 1962年12月山口県徳山市(現周南市)に徳山工場を新設
  • 1963年5月千葉県柏市に千葉第一工場を新設
  • 1966年7月大阪府羽曳野市に大阪工場を新設
  • 1967年12月大阪支店及び広島支店を開設
  • 1968年4月千葉県柏市に千葉第二工場を新設
  • 1969年7月本社を東京都港区に移転

1970年代

  • 1970年12月千葉県東葛飾郡沼南町(現柏市)に千葉第三工場を新設
  • 1971年5月M&A千葉工作株式会社を合併
  • 1971年9月千葉県市原市に市原工場を新設
  • 1975年5月岡山県笠岡市に岡山工場を新設

1980年代

  • 1985年3月千葉県山武郡松尾町(現山武市)に千葉第五工場を新設
  • 1985年6月川岸工事㈱設立に際し出資

1990年代

  • 1991年9月茨城県結城郡千代川村(現下妻市)に筑波工場を新設
  • 1993年11月市原工場を閉鎖
  • 1999年6月山口県下松市に山口工場を新設、徳山工場を閉鎖

2000年代

  • 2000年12月千葉第二工場を操業中止
  • 2001年10月創業千葉県柏市に川岸プランニング株式会社を設立
  • 2002年11月株式会社サクラダと資本・業務提携
  • 2003年10月山口県下松市に中国支店を開設、広島支店を広島営業所と改称
  • 2003年10月上場福岡証券取引所上場廃止

2010年代

  • 2011年9月千葉第五工場を閉鎖
  • 2012年1月株式会社サクラダとの資本・業務提携契約を解除
  • 2013年4月広島営業所を廃止
  • 2013年9月M&A大阪支店を中国支店に統合
  • 2014年4月中国支店を西日本支店に名称変更

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所スタンダード市場に移行
  • 2022年10月M&A川岸工事㈱を吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高(3年累計)2026年9月期まで737.8億円
  • 営業利益(3年累計)2026年9月期まで45.4億円
  • 営業利益率(最終年度)2026年9月期まで4.5%以上
  • 当期純利益(3年累計)2026年9月期まで37.1億円
  • ROE(最終年度)2026年9月期まで2.7%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    成長とコア事業の収益力強化

    営業起点の案件管理、生産拠点の見直しと再編、ICT・DX化の推進により、競争力を高める。

  2. 02

    財務戦略・資本戦略の強化

    将来への積極的な投資と適正な株主還元(配当性向30%以上、自己株式取得など)を実施する。

  3. 03

    ステークホルダーとの共創・共生

    積極的な情報発信とIR活動、サステナビリティ経営の推進により、信頼関係を構築する。

  4. 04

    経営基盤の強化

    コーポレートガバナンスの充実、人的資本経営への取り組み、事業継続計画(BCP)の整備を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で273人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は673万円で、9期前と比べて+9.8%平均年齢は38.7歳、平均勤続年数は13.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月249
2017年9月265
2018年9月303
2019年9月61340.213.1325
2020年9月55140.513.3313
2021年9月60940.113.3313
2022年9月60340.713.5327
2023年9月62640.913.9357
2024年9月66641.014.2292582
2025年9月67338.713.5273696

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年9月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
千葉第一工場 — 千葉県柏市2,807百万円
西日本支店・山口工場 — 山口県下松市1,441百万円
筑波工場 — 茨城県下妻市771百万円
その他615百万円
千葉第三工場 — 千葉県柏市545百万円
岡山工場 — 岡山県笠岡市224百万円
大阪工場 — 大阪府羽曳野市162百万円
本社・東京支店 — 東京都港区12百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は242億円営業利益19億円前期と比べると減収増益で、売上が-12.3%、利益が+11.8%。

売上高
-12.3%
242億円
営業利益
+11.8%
19億円
純利益
-6.7%
14億円
営業利益率
7.9%
前期比 +1.7%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高260億円242億円
営業利益13億円19億円
純利益11億円14億円
1株あたり配当¥170¥170

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は72億円、営業利益は7億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+10.8%、営業利益は+133.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q74810.87
2023年3Q6534.62
2023年4Q632
2024年1Q7168.55
2024年2Q6822.93
2024年4Q13796.67
2025年2Q118108.57
2025年4Q12497.37
2026年2Q12853.94
2026年3Q7279.76

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は112億円から242億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は7.9%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月112−12−11
大阪支店を中国支店に統合
2013年9月126−9−10
2014年9月17722
2015年9月18177
2016年9月1842321
2017年9月1963022
2018年9月2573121
2019年9月2311611
2020年9月199158
2021年9月1892013
川岸工事㈱を吸収合併
2022年9月2201510
2023年9月2601712
2024年9月27617206.215
2025年9月24219217.914

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高242億円のうち、営業利益として残るのは19億円7.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は14億円、売上の5.8%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価など作る・仕入れるのにかかったお金88.0%213億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金4.1%10億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.9%19億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

営業利益率業種比+2.6pt
7.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.6pt
5.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.8pt
5.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが32億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは30億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は32億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月9−3−2647
2013年9月−243−2−2123
2014年9月−42518−374
2015年9月230−19239
2016年9月232−62528
2017年9月24−8−21641
2018年9月1−7−3−631
2019年9月21−4−41744
2020年9月28−17−31153
2021年9月18−5−21363
2022年9月15−7−2868
2023年9月−26−60−3236
2024年9月−14−2−7−1613
2025年9月32−2−113032

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は350億円。このうち返さなくてよい自己資本が290億円で、自己資本比率は82.8%(業種中央値59.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月2051673881.9
2013年9月1961603681.6
2014年9月2311617070.0
2015年9月2131694479.0
2016年9月2321884481.0
2017年9月2572094881.3
2018年9月2902276378.4
2019年9月2722333985.6
2020年9月2862374983.0
2021年9月2922504285.4
2022年9月3082575183.6
2023年9月3242735184.0
2024年9月3422826082.5
2025年9月3502906082.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳単体ベース
現金及び預金
32億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
273億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
60億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
66
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率87社中6位あたり、逆に低いのは売上成長率87社中82位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.1%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.8%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
82.8%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-12.3%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,370で、1年前と比べて+2.4%過去52週の値幅のなかでは64%の位置にある。

¥4,370+0.0%1ヶ月+4.2%1年+2.4%時価総額131億円
過去52週の値幅
安値¥3,900高値¥4,630

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.6倍
PER (会社予想)10.9倍
PBR0.40倍
配当利回り3.89%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

建設需要の底堅さと業界トップのシェアが強みだが、2025年9月期は売上高減少予想。PBR0.38倍と低水準で割安感が投資魅力。強気派はシェアと低PBRによるバリューを評価。弱気派は減収と業界の需給緩和を懸念。

プラスに働く材料3
  • PBR0.38倍と割安

    解散価値の大幅割れ、バリュー株として魅力。

  • 業界トップシェア

    鋼製型枠で国内首位、価格交渉力を持つ。

  • 2025年は増益予想

    営業利益率6.16%→7.85%に改善見込み。

マイナスに働く材料3
  • 2025年は減収予想

    売上高276億→242億と減少見通し。

  • 建設市場の減速懸念

    ゼネコン向け需要が減少基調。

  • 収益変動リスク

    建設業界の人手不足や資材高騰が打撃に。

次の決算で確かめる点
売上高
減収トレンドが継続するか確認。
営業利益率
利益率改善が続くか、価格転嫁の進捗。
型枠出荷数量
建設需要の実勢を把握。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり170で、前期から+6.7%いまの株価に対する利回りは3.89%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥170
1株あたり
配当利回り
3.89%
いまの株価に対して
配当性向
30.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年9月8011.4
2017年9月10025.013.5
2018年9月12525.017.1
2019年9月80−36.021.2
2020年9月800.028.9
2021年9月800.017.1
2022年9月800.024.3
2023年9月10025.023.5
2024年9月15050.030.1
2025年9月1606.730.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥170

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ1,175人。区分でいちばん多いのは事業法人47.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が53.0%を占め、残る47.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
事業法人45.945.648.448.049.647.5
個人・その他40.437.035.233.433.339.2
自己株式3.93.63.40.73.38.5
金融機関5.04.54.54.65.25.5
外国法人6.09.79.99.910.04.0
証券会社2.23.32.04.01.93.8
外国人個人0.50.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01伊藤忠丸紅住商テクノスチール株式会社16.67
02エムエム建材株式会社16.67
03川岸興産株式会社5.17
04神鋼商事株式会社4.70
05内藤 征吾2.97
06川岸 隆一2.73
07INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.53
08株式会社飯田運送2.33
09株式会社りそな銀行2.07
10株式会社SBI証券2.00

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+820%、1株純資産は14期で+819%。直近期のROEは5.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年9月−721,148−6.1
2013年9月−711,098−6.4
2014年9月141,1081.340.357.8
2015年9月491,1564.38.116.3
2016年9月1411,28811.53.811.4
2017年9月7387,15810.97.613.5
2018年9月7307,8049.85.517.1
2019年9月3787,9944.86.221.2
2020年9月2778,2213.49.128.9
2021年9月4678,6325.56.417.1
2022年9月3298,8733.88.424.3
2023年9月4269,1524.77.623.5
2024年9月4989,7245.37.430.1
2025年9月52110,5545.18.830.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2025/9期の役員報酬は総額183百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
金本秀雄代表取締役 会長執行役員
清時康夫代表取締役 社長執行役員
松本正憲取締役 専務執行役員
松本龍丈取締役 執行役員
深潟志向取締役 執行役員
薮田浩志取締役 執行役員
松原弘幸取締役
菅原二康取締役
神尾諭取締役
宮田桂子取締役
石松克也常勤監査役
工藤健二監査役
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
高田雅章監査役
竹永光貴取締役 執行役員
西口正純取締役
小島信子監査役

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)794323616323
監査役11011111
社外取締役6992

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容183字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社1社で構成されております。 当社の主な事業は、鉄骨等鋼構造物の設計、製作及び現場施工であります。 子会社の川岸プランニング株式会社は、設計・積算業務を担っております。 プレキャストコンクリート事業は、建築用プレキャストコンクリート製品の製造、販売及び取付工事を営んでおります。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,571字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「鉄骨で日本を支える」を経営理念(ビジョン)に掲げ、主力の鉄骨をはじめ、プレキャストコンクリートなどの鋼構造物メーカーとして、お客様の唯一無二のパートナーとなり、日本の空間、街づくりに貢献していくことを、経営の基本方針としています。 また、ビジョンの実現に向け、「3つの基軸」①使命(ミッション)②信条(バリュー)③行動指針(プリンシプル)を定めています。 ・使命(ミッション)       :持続可能な社会の実現に向けて、モノづくりで貢献 ・信条(バリュー)         :良い品質、低い原価、早い仕事 ・行動指針(プリンシプル) :和を尊び、言い訳をせず、頭を使おう なお、「第1次中期経営計画」において、目指すべき姿を「100年先も建築鉄骨で日本を支えるトップ企業」と定めております。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「第1次中期経営計画(2024年9月度-2026年9月度)」の2年目の結果及び3年目の目標につきましては、下記の通りとなっております。 2年目(2025年9月度)の期初の数値目標は、売上高270億円、営業利益12億円、当期純利益10億円に設定しており、結果は、売上高は242.1億円と予算不足による計画の先送りや工程の遅れ等により、工場加工及び現場作業の稼働率が低下した影響を受け目標を下回りましたが、利益につきましては営業利益18.7億円、当期純利益14.4億円と目標を上回ることが出来ました。 また、2年目の配当性向は30.7%で、1株当たりの配当金額も前年から10円増加の160円とし、自己株式取得も期間累計で7.1億円実施致しました。 3年目となる2026年9月期におきましては、市場環境の厳しさから、業績予想は売上高220億、営業利益10億、当期純利益8億を見込みであるため、3か年累計を売上高737.8億円、営業利益45.4億円、当期純利益37.1億円とし、目標達成に向けて取り組んでまいります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき課題 当社を取り巻く事業環境は、首都圏の大型物件を中心に当面底堅い一方で、長期的には横這いで推移する見通しであり、案件の選別と管理能力の強化が求められるとともに、担い手不足に対して人財の確保と育成、働き方改革、DXによる省力化・省人化の推進が必須と認識しています。加えて、持続可能な企業価値向上への取り組みと、予測が難しく変化が激しい社会、経済情勢に対するリスク管理と対応力強化が急務であります。 当社は、長期ビジョンである「鉄骨で日本を支える」を目指し、使命として掲げる「持続可能な社会の実現に向けて、モノづくりで貢献する」を達成するため、「第1次中期経営計画」で公表しました下記の課題に取り組んでまいります。 ①基本方針 成長とコア事業の収益力強化   営業起点の案件管理、生産拠点の見直しと再編、ICT&DX化の推進 財務戦略・資本戦略の強化   将来への積極的な投資、適正な株主還元 ステークホルダーとの共創・共生   積極的な情報発信とIR活動、サステナビリティ経営の推進 経営基盤の強化   コーポレートガバナンスの充実、人的資本経営への取り組み、事業継続(BCP)の整備 ②数値目標 経営指標   目標   備考 売上高   737.8億円   3年累計 営業利益   45.4億円   3年累計 営業利益率   4.5%以上   最終年度 当期純利益   37.1億円   3年累計 ROE   2.7%以上   最終年度 配当性向   30%以上   期間中
事業等のリスク1,875字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)事業環境について 当社の主力製品である建築鉄骨は、オフィスビル、マンション、工場、商業施設、公共施設等に使用されます。需要家区分では、民間向けが主であります。したがって、当社の業績は民間の建築投資の動向により影響を受ける可能性があるため、外部環境の変化やお客様のニーズを的確に捉えてビジネスチャンスに繋げていけるよう、全社一丸となって努力し、リスクの最小化に努めております。 (2)完成工事未収入金等の債権回収リスクについて 当社の主な顧客は総合工事業者(いわゆる「ゼネコン」)であります。工事代金を受領する前に取引先が信用不安に陥った場合には、工事代金の回収不能のリスクがあるため、成約及び決済条件の約定に際しては、顧客の信用状態に十分留意するとともに、その早期の回収に努めております。 (3)品質管理について 当社の製品である鉄骨・プレキャストコンクリートは、建築物に使用されるため、耐久性等高い品質が求められます。そのため、製品に契約不適合等があり顧客の求める品質に至らない場合、作り直し等の要求や、補修、改修等が求められることが考えられ、当社の業績に影響を与える可能性があるため、仕様や品質等に関する契約上の要求水準を的確に把握するとともに、過去の不具合事例の周知等を実施しております。 (4)鋼材価格の変動について 当社の製品である鉄骨の主要材料は鋼材であり、鋼材価格が高騰した際、上昇分が受注価格に速やかに反映されない場合は、当社の業績に影響を与える可能性があるため、幅広い供給元から鋼材の安定供給に努めております。 (5)労働災害について 当社ではグループを含めた従業員、協力会社従業員に対する安全教育を行い、労働災害の未然防止に努めております。しかしながら当社グループ、協力会社従業員に不測の事態が発生した場合、取引先からの取引停止、損害賠償の請求がなされる等により、当社の業績に影響を与える可能性があるため、毎月、安全衛生の会議を行い周知・徹底しております。 (6)人財確保について 当社の事業は、専門性を有した技術者・技能者により支えられており、優秀な人財の確保と育成、定着率が重要な課題となります。しかしながら、少子高齢化による労働人口の減少により、必要な人財が確保出来なかった場合には、当社の業績に影響を与える可能性があるため、新たな人員の獲得に向けた採用活動を積極的に展開するとともに、社員の定年後の継続雇用を図り、人員の確保に努めております。 (7)情報システムに関するリスクについて 当社は、情報共有や業務の効率化のため、情報システムを構築・運用しており、情報システム運営上の安全性確保に取り組んでおりますが、外部からの不正アクセス、コンピューターウイルスの侵入等による機密情報・個人情報の漏洩、事故等により情報システムが不稼働になる可能性を完全に排除することができません。このような場合は、システムに依存している業務の効率性の低下を招くほか、被害の規模によっては事業を中断する可能性があるため、関連部門を中心に情報管理体制を整えております。 (8)自然災害その他に関するリスクについて 当社は、地震・洪水等の自然災害や火災等の事故災害により社会的混乱等が発生し、設備の損壊や事業活動の停止があった場合、復旧の規模により、当社の経営成績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があるため、東日本地区と西日本地区に工場を分散しており、自然災害等が発生した場合には関連部門を中心に対応策を協議の上、実行する体制を整えております。 (9)感染症によるリスクについて 当社は、感染症予防対策に対して、政府や都道府県等関係機関の指針に沿った感染拡大防止策の徹底をはじめとして、従業員に対する安全衛生に関する意識・知識向上のための注意喚起、WEB会議や時差出勤、在宅勤務等の実施による感染抑制策を講じております。しかしながら、感染症が国内において爆発的に流行した場合には、工場や施工現場等で一定期間の操業が停止するなど、当社の経営成績、財務状況等に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,087字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、賃上げやインバウンド需要により個人消費が堅調に推移し、人手不足を背景としたAI関連技術やデジタル化等の設備投資が活発化しています。 さらに、猛暑による特需や日米間の関税交渉の進展による一時的な後押しもあり、全体の景況感は緩やかに持ち直しています。 しかしながら、米国の通商政策における関税引き上げが、今後の世界経済の減速・悪化につながる懸念は根強く、国内の政局も不透明な状況が続いていることから、不確実性は高まっています。 実質賃金やインフレ対策が個人消費に与える影響は依然として不透明で、深刻な人手不足による人件費や物流費などのコスト上昇もあり、消費の下押し圧力が懸念されます。 当業界においては、首都圏を中心とした大型案件の需要は底堅いものの、資材価格の高止まりや物流コストの上昇、人手不足および人件費の高騰により、予算不足を背景とした発注控えや計画の停止、工期の見直し、着工の遅れなどの影響が大型案件にも及んでいます。業界全体の鉄骨需要は、2年連続で400万トンを下回る低水準で推移しており、当社を取り巻く環境は、「受注の確保」と「適正な受注価格」の両面において、依然として厳しい状況が続いています。 このような状況のなか、当社は「受注の確保」が最優先であると鋭意努力した結果、受注高は通期で前期比16.2%増の31,046百万円となりました。なお、当期末の受注残高は、前期比26.6%増の32,472百万円となりました。 イ.財政状態 (資産の部) 当事業年度末における総資産は、前事業年度末の34,170百万円から当事業年度末は34,992百万円となり、821百万円増加しました。 流動資産は前事業年度末の25,456百万円から当事業年度末は25,897百万円となり、440百万円増加しました。これは、完成工事未収入金が1,391百万円減少したものの、現金預金が1,906百万円増加したことなどによるものです。 固定資産は前事業年度末の8,713百万円から当事業年度末は9,094百万円となり、381百万円増加しました。これは、投資有価証券の時価が上昇したことにより347百万円増加したことなどによるものです。 (負債の部) 当事業年度末における総負債は、前事業年度末の5,967百万円から当事業年度末は6,035百万円となり、68百万円増加しました。 流動負債は前事業年度末の5,462百万円から当事業年度末は5,469百万円となり、6百万円増加しました。これは工事未払金が264百万円減少したものの、未払金が80百万円増加、未払法人税等が212百万円増加及び賞与引当金が45百万円増加したことなどによるものです。 固定負債は前事業年度末の504百万円から当事業年度末は566百万円となり、61百万円増加しました。これは、繰延税金負債が63百万円増加したことなどによるものです。 (純資産の部) 当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末の28,203百万円から当事業年度末は28,956百万円となり、752百万円増加しました。これは自己株式の取得により570百万円減少したものの、利益剰余金が1,012百万円増加、保有している投資有価証券の時価の上昇によりその他有価証券評価差額金が298百万円増加したことなどによるものです。 ロ.経営成績 完成工事高は、予算不足による計画の先送りや工程の遅れ等により、工場加工及び現場作業の稼働率が低下した影響を受け、前期に比べ12.1%減の24,219百万円となりました。 損益面については、来期完成予定の採算性の良い大型工事が前倒しで完成したことにより、営業利益は1,873百万円(前期比12.2%増)、経常利益は2,145百万円(同8.5%増)、当期純利益は1,447百万円(同1.5%減)となりました。 なお、当社は建設業以外の事業を営んでいないため、セグメントに関する業績は記載しておりません。 製品別の経営成績は、次のとおりであります。 (鉄骨) 受注高は、「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」、「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業に伴う施設建築物等新築工事(南街区)」、「みなとみらい21中央地区52街区開発事業計画」、「(仮称)三田プロジェクト」、「仙台市役所本庁舎整備第1期建築工事」、「(仮称)大阪IRプロジェクトブロックB新築工事」、「福岡空港国内線複合施設及び既存ターミナルビル増改築工事」、「3製鋼原料ヤードCRG延長工事」、「スラブ垂直連続鋳造設備新設」等の工事で28,061百万円であります。 売上高は、「八重洲ダイビル建替計画」、「市ヶ谷警察総合庁舎(19)建築その他工事」、「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業C街区新築工事」、「大井町駅周辺広町地区開発」、「浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業に伴う施設建築物新築工事」、「(仮称)Walkプロジェクト新築工事」、「熊本TEC NExT-PJ建設工事KS第1工場棟」、「PPES7・8ライン極板棟新築工事」、「日立ハイテク笠戸製造新棟建設工事」等の工事で22,717百万円となり、これにより受注残高は29,812百万円となりました。 (プレキャストコンクリート) 受注高は、「(仮称)北仲通北地区A1・2地区プロジェクト」、「コマツ新本社新築工事」等の工事で2,984百万円であります。 売上高は、「(仮称)柏の葉キャンパス新技術センター計画新築工事」、「港区特定公共賃貸住宅シティハイツ高浜等新築工事」、「晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業5-6街区タワー棟」等の工事で1,502百万円となり、これにより受注残高は2,660百万円となっております。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末より1,906百万円増加し、3,166百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、獲得した資金は3,243百万円(前事業年度1,422百万円の支出)となりました。これは主に仕入債務の減少等があったものの、税引前当期純利益の計上2,088百万円及び売上債権の減少等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、支出した資金は206百万円(前事業年度213百万円の支出)となりました。これは投資有価証券の償還による収入があったものの、有形固定資産の取得による支出等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、支出した資金は1,130百万円(前事業年度700百万円の支出)となりました。これは自己株式の取得による支出及び配当金の支払等によるものです。 ③ 受注及び販売の実績 a. 受注実績 当事業年度における受注実績を製品ごとに示すと、次の通りであります。 製品の名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 鉄骨   28,061   11.3   29,812   21.8 プレキャストコンクリート   2,984   98.1   2,660   125.9 合計   31,046   16.2   32,472   26.6 b. 販売実績 当事業年度における販売実績を製品ごとに示すと、次の通りであります。 製品の名称   金額(百万円)   前年同期比(%) 鉄骨   22,717   △11.6 プレキャストコンクリート   1,502   △19.0 合計   24,219   △12.1 (注) 1.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次の通りであります。 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 鹿島建設株式会社   9,952   36.1   7,472   30.9 株式会社竹中工務店   5,494   19.9   -   - 清水建設株式会社   5,386   19.5   4,883   20.2 大成建設株式会社   3,249   11.8   3,789   15.6 戸田建設株式会社   -   -   2,550   10.5 2.前事業年度の戸田建設株式会社及び当事業年度の株式会社竹中工務店については、売上高に占める割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.財政状態の分析 財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 ロ.経営成績の分析 (売上高) 売上高は、予算不足による計画の先送りや工程の遅れ等により、工場加工及び現場作業の稼働率が低下した影響を受け、前事業年度に比べ3,346百万円減少し24,219百万円(前事業年度比12.1%減)となりました。その内訳は、鉄骨22,717百万円、プレキャストコンクリート1,502百万円であります。 (営業利益) 来期完成予定の採算性の良い大型工事が前倒しで完成したことにより、売上総利益が283百万円増加し2,893百万円(前年同期比10.9%増)となり、販売費及び一般管理費は79百万円増加し1,019百万円(同8.5%増)となりました。 以上の結果、営業利益は、203百万円増加し1,873百万円(同12.2%増)となりました。 (当期純利益) 営業外収益は、鉄屑売却益の減少等により前事業年度と比較して43百万円減少し304百万円(前事業年度比12.6%減)となりました。営業外費用は、減損損失が減少したことにより前事業年度と比較して7百万円減少し31百万円(同19.3%減)となりました。 特別損失は、当社が製作しました高層分譲住宅で異物混入が発生したため、調査費用及び補修費用を計上したことにより56百万円となりました。 以上の結果、当期純利益は、22百万円減少し1,447百万円(同1.5%減)となりました。 ハ.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3事業等のリスク」をご参照ください。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュ・フロー) 当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末より1,906百万円増加し、3,166百万円となりました。当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 (資金需要) 当社における資金需要の主なものは、製品製作のための原材料の購入、協力会社への人件費等の運転資金及び品質確保や作業効率化のための設備資金であります。 (財務政策) 当社は、運転資金につきましては、自己資金で対応することを原則としておりますが、金利動向や負債と資本のバランスに配慮しつつ、必要に応じて金融機関からの借入を実施しております。 資金の流動性については、余剰資金の有効活用に努めるとともに、さらに金融機関との間で当座貸越契約を締結する等により、急な資金需要にも備えております。 なお、当事業年度末において借入金の残高はありません。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は、3,166百万円となっております。 ③経営者の問題認識と今後の方針について 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。 なお、2026年9月期の見通しにつきましては、価格転嫁の進展、インバウンド消費、人手不足等を背景とした旺盛な設備投資が続くことが予想され、民間消費が下支えとなり、我が国経済の全体の景況感は緩やかに持ち直すことが期待されます。 しかしながら、米国の相互関税政策の影響の顕在化、原材料価格の上昇、人手不足による企業活動への影響等による景気の下押し圧力は根強く、影響を受ける業界においては厳しい経営環境となることが予想されます。 建設業界においては、これらの影響を受けて建築需要が低迷し、鉄骨需要が3連続で400万トンを下回る見通しです。建築コストの高騰に伴う予算不足から、首都圏を中心とした大型案件の計画や工期の見直し等により、受注案件の工程遅れ及び受注予定案件の発注延期が懸念され、工場稼働率に影響を及ぼす恐れがあります。 このような事業環境の下、当社は、成長基盤の基礎固めと位置付ける「第1次中期経営計画(2024年9月期~2026年9月期)」に沿って、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けて取り組んでまいります。 第1次中期経営計画の最終年度となる2026年9月期の完成工事高は22,000百万円、営業利益1,000百万円、経常利益1,150百万円、当期純利益800百万円を見込んでおります。 ④経営方針・経営戦略又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」をご参照下さい。 ⑤重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されております。この財務諸表を作成するために、会計方針の選択、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを行っております。当社は、過去の実績や現在の状況を踏まえ、合理的と判断される前提に基づき継続的に見積りを行っておりますが、見積りには不確実性を伴うことから、実際の結果とは異なることがあります。 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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