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日経平均64,167.87-158NYダウ53,061.95+295ドル円158.81+0NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+51毎時更新

山王

SANNO Co.,Ltd3441 · Standard · 金属製品

コネクタ等精密プレス加工の専門メーカー。金型設計からプレス・表面処理・インサート成形まで一貫対応する。

概要

山王は、電子部品の精密プレス加工、貴金属表面処理加工、インサート成形加工を一貫して手がける金属加工企業である。1958年に神奈川県川崎市で鍍金工場として創業し、現在は横浜市港北区に本社を置く。2024年7月期の連結売上高は約108億円、従業員数は403名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

つなぐ技術で電子機器を支える三つの加工工程

山王グループの事業は、精密プレス加工、表面処理加工、インサート成形加工の三つの工程から構成される。精密プレス加工ではコネクタやスイッチ向けに金型を設計・製作し、銅合金の条材を打ち抜いてフープ成型品を生産する。表面処理加工では金、パラジウムニッケル合金、錫などのめっきをリールtoリール方式で連続施す。インサート成形加工は2024年に子会社化した明王化成が担い、金型設計から成形まで一貫対応する。これらの工程を自社内で完結することで、品質と納期の管理を強みとする。

日本とフィリピンの二軸で構成される収益構造

売上高は日本セグメントとフィリピンセグメントに二分される。2024年7月期の日本セグメントの売上高は77億1100万円(前年比30.7%増)で、営業利益は5億800万円(前年は営業損失)。フィリピンセグメントの売上高は31億7700万円(同9.2%増)、営業利益は2億4300万円(同30.0%減)。フィリピンは子会社Sanno Philippines Manufacturing Corporationが表面処理加工を手がけ、自動車向けが堅調だが原材料高で減益となった。連結全体の売上高は108億3000万円、営業利益は7億9600万円である。

最終製品から見た多様な用途展開

山王の加工品はパソコン、スマートフォン、車載機器、デジタル家電、産業用機器、ゲーム機器、カード用ソケットなど幅広い用途に使われる。特に自動車向けは制御部品やエアバッグ、カーナビに、通信向けは基地局や次世代高速通信機器に採用される。近年は産業機器向けの在庫調整が長期化していたが、回復の兆しが見える。最大の販売先はJAE Philippines Inc.(売上高構成比20.7%)で、次いで株式会社鈴木(同10.9%)である。

グループ全体の体制と機能分業

連結子会社は3社。フィリピンのSanno Philippines Manufacturing Corporation(表面処理加工)と土地保有目的のSanno Land Corporation、そして2024年11月に全株式を取得した株式会社明王化成(インサート成形)である。かつては中国・無錫に子会社があったが、2020年12月に全持分を譲渡し撤退した。国内には横浜工場、東北事業部(福島県郡山市)、秦野プレス技術センター、鈴川技術センター(伊勢原市)などの拠点を持ち、生産効率向上のため2007年に郡山工場を東北工場へ統合している。

業界の中での役割は電子部品サプライチェーンにおける精密加工の専門受託メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
108億円
営業利益
8億円
営業利益率
7.4%
純利益
8億円
2025/7 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/7
事業売上構成比利益利益率
日本77億円70.6%5億円6.5%
フィリピン32億円29.4%2億円6.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01コネクタ・電子部品メーカー主力

主にコネクタメーカーから依頼を受け、コネクタ用プレス金型の設計・製作と、銅合金条材の精密プレス加工を行い、フープ成型品を供給。0.05mm厚・0.25mmピッチの微細加工に対応しつつ、車載向けの大型品も手掛ける。

1,000分の1ミリメートルレベルの寸法管理に対応する微細加工技術

主な製品・サービス2
精密プレス金型
コネクタ端子を成形するためのプレス金型で、微細な寸法管理で設計・製作する。
フープ成型品(プレス加工品)
リール状に連続したキャリアに等間隔でプレス成形された端子で、表面処理後に電子機器に組み込まれる。

02電子機器(パソコン・携帯電話・車載等)主力

コネクタ、スイッチ、ICソケット等の接点部品に、高速金めっきやパラジウムニッケル合金めっき、錫めっき等の表面処理を施す。特に精密部分金めっきや鉛フリー半田めっきをリールtoリールで行い、小型化・環境対応に応える。

主な製品・サービス2
貴金属表面処理加工(部分金めっき等)
必要な部分にのみピンポイントで金めっきを行う技術で、半田の吸い上がりを防止する。
リールtoリールめっき加工
リール状のプレス加工品を連続でめっき処理する方式で、効率的な量産を実現。

03精密プラスチック部品(インサート成形)準主力

自社で金型設計・製作から成形生産まで一貫対応し、インサート成形を中心とした精密プラスチック部品を製造。工程間連携により高付加価値品を供給。

主な製品・サービス1
インサート成形品
金属部品を樹脂に埋め込んで一体成形する精密部品。

製品と技術

ミクロン単位の寸法を管理する精密プレス加工

精密プレス加工では、コネクタメーカーからの依頼に基づき、まずプレス金型の設計・製作を行う。製作した金型で銅合金の条材を打ち抜き、キャリア付きのフープ成型品を生産する。加工精度は1,000分の1ミリメートルレベルに及び、材料厚さ0.05ミリメートル、ピン間隔0.25ミリメートルの微細部品まで対応可能である。小型化が求められる携帯機器向けだけでなく、車載向けの製品ピッチが大きい部品も手がけ、幅広い需要に応える。

リールtoリール方式で施す多様な表面処理

表面処理加工では、プレス成型された接点部品に対し高速金めっき、パラジウムニッケル合金めっき、錫めっきなどを施す。特徴的なのは精密部分金めっき加工であり、ニッケルバリア層を形成した上で必要な箇所だけにピンポイントで金をめっきする(スポットめっき)。また環境対応として鉛フリー半田(錫銅合金・純錫)めっきも提供。これらの工程はリールtoリール方式で連続的に行われ、効率と品質の安定を実現している。1987年に開発したパラジウムフープめっきは、現在も主力技術の一つである。

インサート成形で広がる高付加価値部品

2024年にグループに加わった明王化成のインサート成形加工は、金属部品をプラスチック内に埋め込んで一体化する技術である。自社で金型設計・製作から成形生産までを一貫対応するため、工程間の連携が密で、量産性や品質改善へのフィードバックが迅速である。これにより精密かつ複雑な形状のインサート成形品を供給し、自動車や産業機器向けの高付加価値製品に寄与する。この技術は、山王の既存のプレス・めっき技術と組み合わせることで、グループ全体の付加価値向上に貢献すると期待される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • コネクタ・電子部品メーカー1,000分の1ミリメートルレベルの寸法管理に対応する微細加工技術

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

金属製品の中堅、内需依存で収益改善

山王は金属製品業界に属し、売上高88億円(2024/7)と同業他社(稲葉製作所やケー・エフ・シー)と比較して中堅規模。直近3期で売上高が96→88→108億円と増加傾向にあり、営業利益率も2.27%から7.41%へ改善。ただし、業界内でのシェア等のデータは開示されておらず、明確な競争ポジションは不明。同業の日本調理機やテクニスコと同様、内需依存度が高いと推測され、国内景気や建設投資の影響を受けやすい。

強み

  • 営業利益率が2.27%(2024/7)から7.41%(2025/7)へ上昇、コスト管理や販売価格適正化が奏功。
  • 2024/7に88億円へ落ち込んだ後、2025/7には108億円へ増加し、業績はV字回復。
  • 長年の金属製品製造で培った加工技術や品質管理が強みとなり、受注獲得に寄与。
  • 特定地域に深耕した営業網により、リピート受注や顧客との長期関係を構築。

課題

  • 海外売上比率が低く、国内景気変動の影響を受けやすいため、収益源の分散が必要。
  • 業界内で明確な独自技術やブランド力が確認できず、価格競争に巻き込まれるリスク。
  • 売上高が年度により変動(例:96→88→108億円)、安定的な収益基盤構築が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字が山王

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
15983イワブチ149億円15.3倍
23447信和143億円8.0倍
35942日本フイルコン142億円
43441山王135億円9.8倍
52962テクニスコ135億円2408.2倍
65958三洋工業135億円9.5倍
75921川岸工業131億円10.6倍
83435サンコーテクノ131億円7.4倍
93434アルファCo127億円8.6倍
103444菊池製作所123億円116.5倍
115915駒井ハルテック123億円34.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

弱電部品のめっき工場として1958年に創業

1958年8月、神奈川県川崎市中原区で有限会社山王鍍金工業所が設立された。当初は弱電機部品の銀めっき加工と販売を目的とした小規模な工場であった。翌1959年には工場を増築し、電気部品の金めっきを開始するとともに多層めっきや部分厚付けめっきの研究を完成させ、本格的な量産操業に移行した。この時期に表面処理の基盤技術を確立した。

横浜移転と株式会社化を経て設備投資を加速

1967年1月、本社を横浜市港北区に移転し横浜工場を建設。1969年4月には山王鍍金株式会社に組織変更し資本金1000万円とする。1978年には研究棟を新築し排水リサイクリング設備を導入、環境対応にも早期から取り組んだ。1979年には特殊フープめっき装置を自社開発し、連続めっき技術の差別化を図った。1980年代に入り郡山工場(1982年)、鈴川工場(1985年)、秦野工場(1988年)と相次いで新設し生産能力を拡大した。

商号変更とフープめっき技術で新領域に進出

1987年11月、パラジウムフープめっきを開発し鈴川工場で量産を開始。これにより環境対応型めっきのラインアップを広げた。1988年4月、商号を株式会社山王に変更し、社名から「鍍金」を外して総合電子部品加工企業への脱皮を印象づけた。この間、精密プレス加工にも進出し、金型設計から表面処理まで一貫するビジネスモデルの原型が整った。

海外展開の開始と中国子会社の取得・譲渡

1995年7月、フィリピンに土地保有会社Sanno Land Corporationを設立。同年10月には表面処理加工会社Sanno Philippines Manufacturing Corporationを現地に設立し、海外生産拠点を確保した。2003年5月には中華人民共和国無錫市に山王電子(無錫)有限公司を設立。しかし2020年7月に全持分の譲渡契約を結び、同年12月に完了。中国事業から撤退した一方、フィリピン事業は継続して自動車向け受注を伸ばしている。

東北工場の火災と再建、国内拠点の再編

2001年8月、新設したばかりの東北工場(福島県郡山市)が火災で焼失するアクシデントに見舞われた。2005年4月に再建を完了。2007年3月には郡山工場を東北工場に統合し、生産効率を向上。同年4月には東北第二工場を建設し精密プレス加工の拠点を強化した。拠点再編後も東北事業部は重要な生産拠点として機能し、2020年8月には名称を東北事業部に改めた。

株式上場とスタンダード市場への移行

2007年10月、ジャスダック証券取引所に株式を上場。2022年4月の東京証券取引所の市場再編に伴い、ジャスダック市場から東証スタンダード市場に移行した。上場後は財務基盤を強化し、2021年1月にはりそな銀行をアレンジャーとするシンジケートローン契約を締結。2025年3月には「健康優良法人2025(中小規模法人部門)」に認定されるなど、企業としての体制を整えている。

射出成形技術の獲得による新たな展開

2024年11月、株式会社明王化成の全株式を取得し子会社化した。これによりインサート成形加工技術をグループ内に取り込み、精密プレス・表面処理に次ぐ第三の柱を獲得した。明王化成は金型設計から成形生産まで一貫対応できる能力を持ち、自動車や産業機器向けの高付加価値製品の供給実績を有する。この買収により、山王グループは電子部品の加工工程をさらに拡充し、新規事業領域の開拓を目指す。

年表33件を開く

1950年代

  • 1958年8月創業神奈川県川崎市中原区に弱電機部品の銀めっき加工及び販売を目的として、有限会社山王鍍金工業所を設立。
  • 1959年3月工場増築、電気部品の金めっきを開始、多層めっき、部分厚付けめっき等の研究を完成し、本格的に量産操業を開始する。

1960年代

  • 1967年1月横浜市港北区に本社を移転し、表面処理加工工場である横浜工場を建設完成。
  • 1969年4月山王鍍金株式会社に組織変更。(資本金10,000千円)

1970年代

  • 1978年5月本社・横浜工場に研究棟を新築、排水のリサイクリング設備完成。
  • 1979年4月特殊フープめっき装置開発完成。

1980年代

  • 1982年9月福島県郡山市郡山中央工業団地に、表面処理加工工場である郡山工場を建設完成。
  • 1985年9月神奈川県伊勢原市伊勢原工業団地に、表面処理加工工場である鈴川工場を建設完成。
  • 1987年11月パラジウムフープめっきを開発、鈴川工場にて量産操業開始する。
  • 1988年3月神奈川県秦野市曽屋工業団地に、精密プレス加工工場である秦野工場を建設完成。
  • 1988年4月商号変更商号を株式会社山王に変更。

1990年代

  • 1995年7月創業フィリピン共和国に土地保有を目的としてSanno Land Corporationを設立。
  • 1995年10月フィリピン共和国に表面処理加工会社であるSannno Philippines Manufacturing Corporation(現・連結子会社)を設立。
  • 1997年11月創業表面処理用機械製作加工及び修理を目的として広和工業有限会社を設立。

2000年代

  • 2001年8月福島県郡山市西部第二工業団地に表面処理加工工場である東北工場完成。同月火災のため焼失。
  • 2002年10月M&A広和工業有限会社を吸収合併。
  • 2003年5月創業中華人民共和国に表面処理加工会社である山王電子(無錫)有限公司を設立。
  • 2005年4月福島県郡山市西部第二工業団地に東北工場を再建。
  • 2007年3月M&A国内生産効率向上を目的として、郡山工場を東北工場に統合。
  • 2007年4月福島県郡山市西部第二工業団地に、精密プレス加工工場である東北第二工場を建設完成。
  • 2007年10月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場。

2010年代

  • 2013年4月山王電子(無錫)有限公司において精密プレス加工の装置設置完成。
  • 2017年1月金属複合水素透過膜特許取得。
  • 2017年8月導電性微粒子及び導電性微粒子の製造方法特許取得。
  • 2017年12月経済産業省より地域未来牽引企業に選定される。

2020年代

  • 2020年7月山王電子(無錫)有限公司の持分を無錫特恒科技有限公司に譲渡契約締結。
  • 2020年8月東北工場を東北事業部に、秦野工場を秦野プレス技術センターに名称を変更。
  • 2020年12月山王電子(無錫)有限公司の持分を無錫特恒科技有限公司に譲渡完了。
  • 2021年1月株式会社りそな銀行をアレンジャーとするシンジケートローン契約締結。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場再編に伴い、ジャスダック市場から東証スタンダード市場に移行する。
  • 2023年1月鈴川工場を鈴川技術センターに名称を変更。
  • 2024年11月M&A株式会社明王化成の全株式を取得し、子会社化。射出成形技術を獲得。
  • 2025年3月健康優良法人2025(中小規模法人部門)認定。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/7期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高10,900百万円
  • 営業利益500百万円
  • 経常利益490百万円
  • CO₂排出量削減率(2017年比)2030年まで(既に前倒し達成)まで50%削減

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    主要戦略の推進

    受注拡大、収益改善、生産設備拡充、カーボンニュートラルへの取り組み、工場増強、働く環境整備、人事・教育強化を主要戦略として掲げ、全社一丸で推進する。

  2. 02

    成長分野への設備投資

    自動車向け、通信向け、産業機器向けの各分野へ継続的に設備投資を行い、安定した収益基盤を確保するとともに、新規事業領域を開拓して経営体質を強化する。

  3. 03

    カーボンニュートラルへの取り組み

    再生可能エネルギーの導入や非化石電源の活用を推進。東北事業部では再生エネルギー100%を達成し、GHGプロトコルに基づくScope1・2の算定完了後、現在はScope3の算定を本格化し、広範なCO₂削減に挑戦する。

  4. 04

    技術差別化による受注拡大

    マーケティング活動で顧客ニーズを収集し、加工難易度の高い新製品の受注獲得に向けた設備対応、製造工程の効率化、品質向上を進め、技術的差別化を推進して持続的成長を実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で403人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は476万円で、9期前と比べて+2.4%平均年齢は41.2歳、平均勤続年数は12.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年7月466
2017年7月520
2018年7月514
2019年7月46440.512.7521
2020年7月45341.414.2507
2021年7月53941.213.7392
2022年7月51840.313.0409
2023年7月50339.612.1389
2024年7月44540.112.537154
2025年7月47641.212.5403199

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年7月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)63.4%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
東北事業部 — 福島県郡山市2,416百万円
日本
本社 — 横浜市港北区357百万円
日本
本社工場 — フィリピン共和国カビテ州321百万円
フィリピン
バレル製造G — 横浜市港北区181百万円
日本
鈴川技術センター — 神奈川県伊勢原市167百万円
日本
秦野プレス技術センター — 神奈川県秦野市66百万円
日本
東北工場 — 宮城県大崎市4百万円
日本
主な関係会社
  • 国内
    明王化成
    神奈川県横浜市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年7月期の売上高は108億円営業利益8億円前期と比べると増収増益で、売上が+22.7%、利益が+300.0%。

売上高
+22.7%
108億円
営業利益
+300.0%
8億円
純利益
+166.7%
8億円
営業利益率
7.4%
前期比 +5.1%pt

会社が出している今期の予想2026年7月期

項目会社予想前期実績
売上高130億円108億円
営業利益14億円8億円
純利益13億円8億円
1株あたり配当¥25¥25

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は44億円、営業利益は6億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+120.0%、営業利益は+500.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q2300.00
2023年4Q21−2
2024年1Q2229.12
2024年2Q2114.82
2024年3Q2015.01
2024年4Q25−2−8.0−2
2025年2Q50612.05
2025年4Q5823.43
2026年2Q671014.99
2026年3Q44613.66

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年7月期からの14期で、売上は78億円から108億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は7.4%。純利益は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年7月7836
2013年7月70−5−6
2014年7月7300
2015年7月75−4−15
2016年7月64−5−6
2017年7月7301
2018年7月8410
2019年7月71−4−6
2020年7月7912
2021年7月81210
2022年7月9554
2023年7月9622
株式会社明王化成の全株式を取得し、子会社化。射出成形技術を獲得。
2024年7月88242.33
2025年7月108887.48

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年7月期

売上高108億円のうち、営業利益として残るのは8億円7.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の7.4%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.6%86億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金13.0%14億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.4%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+2.1pt
7.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.2pt
7.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.7pt
11.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年7月期は営業CFが5億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は29億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年7月3−2−3129
2013年7月4−2−2231
2014年7月21−2332
2015年7月0−10−133
2016年7月−2−1−2−325
2017年7月−201−223
2018年7月1−57−426
2019年7月2−75−526
2020年7月−3−79−1025
2021年7月61−3730
2022年7月1−4−1−328
2023年7月12−202−822
2024年7月11−3−5826
2025年7月500529

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年7月期の総資産は129億円。このうち返さなくてよい自己資本が68億円で、自己資本比率は52.6%(業種中央値59.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年7月102633962.1
2013年7月102643862.6
2014年7月103663763.7
2015年7月98584059.6
2016年7月85483756.8
2017年7月91514056.6
2018年7月97504751.2
2019年7月93435046.0
2020年7月104436141.6
2021年7月107505746.9
2022年7月116566048.4
2023年7月116595751.2
2024年7月121645653.3
2025年7月129686152.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年7月期の内訳
現金及び預金
36億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
45億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
61億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率87社中4位あたり、逆に低いのは配当利回り87社中85位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.6%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.4%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
52.6%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
22.7%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.9%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,693で、1年前と比べて+148.4%過去52週の値幅のなかでは52%の位置にある。

¥2,693-4.5%1ヶ月+4.8%1年+148.4%時価総額135億円
過去52週の値幅
安値¥941高値¥4,300

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.8倍
PER (会社予想)9.1倍
PBR1.39倍
配当利回り0.93%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月上旬に2913円から下落し、7月30日に安値2283円まで急落しました。その後は反発し、8月5日に2771円まで回復しましたが、8月19日には前日比7.9%安の2636円と急落しています。25日移動平均線は2650.71円で、株価は同線を下回っており、短期のトレンドは弱含みです。RSIは63.16とやや過熱感がありますが、75日線や200日線は下回っており、中期的な調整局面が続いています。出来高は8月19日に10万2100株と増加しており、売り圧力が強まっています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 9.17倍は業界平均18.22倍を大きく下回り割安。PBR 1.30倍は平均1.09倍を上回るが、ROE 11.6%を考慮すれば許容範囲。配当利回り0.99%は平均3.76%を大幅に下回り、株主還元は課題。売上高は2023/7の96億円から2025/7に108億円と増加、営業利益率も2.27%から7.41%へ改善し収益力は向上している。割安だが配当の低さが投資魅力を減じる。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.8倍49.7倍
PER (予想)9.1倍
PBR1.39倍1.13倍
ROE11.6%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績が急回復し、株価も大幅に上昇している。強気派は新規需要の獲得や収益性改善の持続に期待する。弱気派は業績変動の大きさや現在の高評価に懸念を持つ。需要の先行きと収益の安定性が投資論点である。

プラスに働く材料7
  • 業績急回復

    売上高が前年比23%増、純利益は3倍以上に拡大。

  • 高収益化

    営業利益率が7.4%と前年から大幅に改善。

  • 株価上昇の勢い

    1年間で株価が154%上昇し、成長への期待が高い。

  • 営業利益2→8億円と4倍増2026年7月期影響

    営業利益2億→8億円、売上高108億円で利益率7.41%。

  • 売上高108億円・前期比22%増決算発表後影響

    売上高88→108億円(+20億円)。増収が続く。

  • 予想PER8.5倍で割安2026年7月期影響

    現在PER9.2倍→予想8.5倍。利益成長で更に低下。

  • ROE11.6%と1割超継続影響

    純資産に対する利益率11.6%。資本効率良好。

マイナスに働く材料7
  • 業績の不安定さ

    過去3期は売上高や利益が大きく変動しており、安定性に欠ける。

  • バリュエーション懸念

    PBR 1.3倍と割高感はないが、急騰後の反動リスクがある。

  • 需要の一過性

    好業績が特需によるもので、持続しない可能性がある。

  • 1年で+154%急騰の過熱感不定影響

    株価1年で+154%。高値警戒から売り圧力。

  • 配当利回り0.99%と還元薄い継続影響

    配当利回り1%未満。株主還元が魅力薄。

  • 外国人保有0.36%と極端に低い継続影響

    海外機関投資家の保有が0.36%。需給に厚みなし。

  • 時価総額126億円の小型株不定影響

    流動性が低く、大口売買で株価が乱れやすい。

次の決算で確かめる点
売上高伸び率
需要の持続性と成長性の指標となる。
営業利益率
収益性の改善が続くか確認する。
受注残高
将来の売上高を保証する受注状況を把握する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり25で、前期から+120.0%いまの株価に対する利回りは0.93%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥25
1株あたり
配当利回り
0.93%
いまの株価に対して
配当性向
9.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年7月85.8
2022年7月1025.09.4
2023年7月100.054.9
2024年7月100.0
2025年7月22120.09.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥25

株主

有価証券報告書より

2025年7月期末の株主数は延べ2,837人。区分でいちばん多いのは個人・その他73.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.4%を占め、残る76.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年7月%2021年7月%2022年7月%2023年7月%2024年7月%2025年7月%
個人・その他69.572.273.773.075.373.3
事業法人16.116.116.416.116.318.5
自己株式7.77.77.77.710.713.5
金融機関6.06.36.16.25.15.0
証券会社6.14.43.13.92.72.9
外国人個人0.20.20.20.20.30.2
外国法人2.10.80.60.50.30.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01荒巻 芳幸14.79
02有限会社山旺商事10.56
03山王貴金属株式会社4.19
04荒巻 拓也3.13
05荒巻 喜代子2.48
06上田八木短資株式会社2.31
07住友生命保険相互会社2.00
08荒巻 典之1.46
09株式会社りそな銀行1.44
10株式会社商工組合中央金庫1.44

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+38%、1株純資産は14期で+19%。直近期のROEは11.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年7月1251,3129.94.24.3
2013年7月−1371,384−10.2
2014年7月61,4200.566.0
2015年7月−3151,266−23.4
2016年7月−1201,048−10.4
2017年7月151,1101.456.9
2018年7月101,0790.9104.6
2019年7月−136927−13.5
2020年7月379374.024.314.5
2021年7月2091,08920.76.65.8
2022年7月771,2186.712.29.4
2023年7月331,2882.732.454.9
2024年7月681,4385.113.1
2025年7月1731,56211.65.89.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/7期の役員報酬は総額279百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
三浦尚取締役会長718,670
荒巻拓也代表取締役社長45156,570
井上哲也取締役 SPMC代表取締役社長585,590
浜口和雄取締役587,290
樋口雅信取締役 東北事業部事業部長兼 技術部部長521,990
井上治雄取締役 東北事業部副事業部長 明王化成代表取締役社長 プレス成形技術部部長59445
河面康大取締役 事業開発部部長兼 東北事業部品質保証部部長51445
渡邊和久取締役(常勤監査等委員)671,200
肥後治樹社外取締役(非常勤監査等委員)672,000
神尾諭社外取締役(非常勤監査等委員)66
舟橋良和取締役 明王化成取締役 経理部部長57

役員報酬の内訳2025/7

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)816578725131
取締役(社内)1161616
社外取締役212126

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/7期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,815字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(株式会社山王)及び子会社3社(Sanno Philippines Manufacturing Corporation(以下SPMC)、Sanno Land Corporation(以下SLC)、株式会社明王化成(以下明王化成))により構成されており、コネクタ・スイッチ等の電子部品の精密プレス加工及び金型製作、貴金属表面処理加工、インサート成形加工を主たる業務としております。 なお、精密プレス加工と貴金属表面処理加工とインサート成形加工を一貫して行う能力を有することで、得意先の求める品質・価格・納期の対応を行っております。 各工程の内容は次のとおりであります。 (1) 精密プレス加工工程 日本セグメントにおいて、顧客である主にコネクタメーカー(注1)より依頼を受けて、コネクタのプレス金型の設計・製作を行い、製作した金型を使ってプレス材料(主に銅合金を伸銅した条材)をプレス加工し、フープ成型品(連続したキャリア部分(注2)をもつプレス成型品)を生産しております。 携帯機器等の製品の小型化の要請に応え、現在プレス加工は、1,000分の1ミリメートルのレベルでの寸法管理を行っており、成型品の材料の厚さは0.05ミリメートル、ピッチ(ピン間隔)は0.25ミリメートルの製品まで金型の設計・製作及びプレス加工を行っております。一方小型化を優先しない部品として車載向け製品など、製品ピッチの大きい品物の加工も行っております。 (2) 表面処理加工工程 日本・フィリピンセグメントにおいて、コネクタ、スイッチ、ICソケット等の接点部品であるプレス成型品への高速金めっき加工、パラジウムニッケル合金めっき加工、錫めっき加工等を行っております。特に、精密部分金めっき加工(ニッケルバリア(注3)、スポットめっき(注4))や、環境対応の仕様として鉛を含まない半田(錫銅合金・純錫等)めっき加工を、リールtoリール(注5)により行っております。 なお、当社グループが精密プレス加工及び表面処理加工を行っている電子部品は、以下の用途に使用されております。 (3) インサート成形加工工程 日本セグメントにおいて、インサート成形加工を中心とした精密プラスチック部品の製造を行っております。自社で金型設計・製作から成形生産までを一貫して対応しているため、工程間の連携が密にとれ、量産性や品質改善に向けたフィードバックを迅速に反映することができます。これにより、精密かつ複雑な形状のインサート成形品をはじめとする高付加価値製品の供給実績を有しております。 区 分   内 容 パソコン関係   デスクトップパソコン、ノートパソコン、プリンター等の周辺機器及び接続、配線機器 携帯電話   スマートフォン・タブレット端末・携帯電話の搭載品、バッテリー関係の周辺機器 車載   自動車の制御部分・計器類及びエアバッグ等、カーナビ装置等の機器類 デジタル家電   デジタルカメラ、デジタルテレビ、DVD等 産業用機器   工作機械、計測器、監視カメラ、産業用・工業用機器、半導体製造装置、サーバー等 ゲーム機器   パチンコ等アミューズメント機器、家庭用ゲーム機等 カード   カード用のソケット・メモリーカード等の記憶装置、ICカード等の機器 その他   基地局等の通信機、モバイル及び上記に分類されない機器・装置等 (注) 1.電子部品の設計製造、販売を行っているメーカーです。 2.帯状に連続したガイド部をキャリアと呼んでおります。これに一定間隔でプレス成型された端子が付いており、リールに巻き取って取り扱います。このガイド部を引き出すことにより、端子も繰り出され、連続で表面処理加工を行った後、再びリールに巻き取ります。 3.電子機器の小型化により、コネクタ部品も小さくなり、半田付けで組み込む際に必要部分以上に半田が吸い上がってしまうのを防止する加工仕様の名称です。 4.必要な部分にのみ、ピンポイントで金めっきを行う加工方法の名称です。 5.金属コネクタにおいて、精密プレス加工を行いリールに巻き取った長い素材を繰り出して連続で表面処理加工を行った後、再びリールに巻き取り工程が終了する一連の加工方法をリールtoリールと呼んでおります。 以上述べた事項を系統図に示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,584字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営方針 当社グループが属する電子工業界におきましては、自動車向け分野の電子部品需要は引き続き堅調であり、民生用機器向け分野の回復や通信向け分野での次世代高速通信開発など、中長期的な成長が期待されております。このような状況のもと当社グループは、受注拡大、収益改善、生産設備拡充、カーボンニュートラルに向けた取り組み、工場増強、働く環境整備、人事・教育強化を主要戦略として掲げ、当社グループ一丸で推進してまいります。また今後の成長領域と考える自動車向け分野、通信向け分野、産業機器向け分野への設備投資を継続し、安定した収益基盤の確保に加え、新規の事業領域を開拓することで、経営体質強化に向けた取り組みを行ってまいります。 当社グループは、グローバル社会における様々な課題解決への貢献が不可欠と認識し、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みの一環として、再生可能エネルギーの導入を推進しています。2023年度に東北事業部に太陽光パネル、蓄電池システムを設置し、エネルギーマネジメントシステムを導入致しました。また、CO₂を排出しない発電方法による非化石電源の活用も併せて行うことで、東北事業部において再生エネルギー100%を達成しました。国際的な基準であるGHGプロトコルにてScope1、2の算定を完了し、これまでの取り組みの結果、2030年までに2017年比CO₂排出量50%削減という目標を、前倒しで達成することができました。 現在はScope3の算定を本格的にスタートさせており、より広範な領域でのCO₂削減に挑戦してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、「受注拡大」「収益改善」「生産設備拡充」「カーボンニュートラルに向けた取り組み」「工場増強と働く環境の整備」「人事と教育の強化」を進め、連結売上高10,900百万円、営業利益500百万円、経常利益490百万円の達成を目指してまいります。 (3)経営環境 足元の市場環境は、米国の関税政策や地政学リスクによる影響、中国経済の景気低迷、ウクライナや中東地域をめぐる情勢の緊迫化、アメリカ経済におけるインフレ懸念や資源価格高騰による物価上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いております。このような認識のもと、当社グループが属する電子工業界においては、自動車向け分野の電子部品需要は引き続き堅調であり、次世代高速通信開発の進展に伴う通信向け分野での需要拡大や、産業機器向け分野での本格的な回復が期待されております。中長期的には、新たなAI技術等の活用により電子機器需要の回復が見込まれるなど、市場全体として大きな成長余力があることから、当社グループは、徹底したマーケティング活動による顧客ニーズの収集、加工難易度の高い新製品の受注獲得に向けた加工設備の対応、製造工程の効率化による生産性向上、品質面でのより一層の高度化の追求などの課題に優先的に対処し、技術的差別化を推進することにより、受注の拡大を図り、持続的な成長を実現してまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループを取り巻く経済環境は、アメリカの関税政策や地政学リスクによる影響が懸念される状況にあり、中国経済の景気低迷など先行き不透明な状況が続くことが想定されます。電子工業界においても大きな影響が出るものと予測しておりますが、自動車向け分野の電子部品需要は引き続き堅調であり、通信向け分野での次世代高速通信開発や産業機器向け分野での回復が期待されております。このような状況のもと当社グループは、受注拡大、生産能力増強、新規事業の創出、カーボンニュートラルに向けた取り組み、働く環境整備を進めるなど経営体質改善に向けた取り組みを行っております。
事業等のリスク4,218字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)IT産業等の業界動向が当社の業績に与える影響について 当社グループの主要製品はIT産業等の動向に影響を受けやすい電子部品等の材料となるプレス加工品及び表面処理品であり、主にコネクタメーカーからの受注加工となっております。 近年多くのコネクタメーカーにおいて、コスト低減、開発のスピードアップ、社内稼働率の維持向上や収益の外部流出防止等を目的に、プレス加工及び表面処理加工を国内及び海外グループ会社の内製部門へ取り込む動きが強まっております。 この内製化の進展が、IT産業の業界動向以上に進んだ場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)為替変動の影響について 当社グループは、今後もマーケットの拡大が期待されるアジア地域(フィリピン)に海外子会社を有しております。海外子会社は主としてドル建てで決済しておりますが、海外での取引規模が拡大し、当社グループ内に占める子会社の売上、利益の割合が増加した場合、今後も為替相場の変動が当社グループの財政状態及び経営成績に大きな影響を与える可能性があります。 また、当社グループは日本国内においてはその取引のほとんどが日本国内のコネクタメーカーとの円建て取引となっており、直接的な為替の影響は受けないものの、国内取引先の生産拠点の海外移管等がさらに進んだ場合には国内での円建て取引が減少する事により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (3)技術開発、生産設備の開発・新設について 当社グループが属する電子工業界は、世界市場の中で日進月歩絶えず進化を遂げており、製品動向や環境対応基準等を含めた情報の変化にスピーディーに対応することは、経営上重要な要素であります。 現在、営業情報等をもとに市場のニーズに応えるべく技術開発をいち早く行い、現有設備への展開や設備の新設を行っておりますが、当社グループが保有する生産設備は自社での設計・製作を基本としているため、製品動向に急激な変化(形状や材質、使用原材料等)が生じた場合、研究開発、設備の設計・製作に時間を要することから生産に支障を来す可能性があり、その結果当社グループの業務運営に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (4)法的規制等について 当社グループは、表面処理の工程内で「毒物及び劇物取締法」の対象となる薬品を使用しており、また工程より排出される廃液等には「水質汚濁防止法」「大気汚染防止法」「土壌汚染防止法」等の対象となる重金属イオン等が極微量含まれており、それぞれ同法の規制を受けております。 当社グループでは、各種届出及び有資格者の下での管理を徹底するとともに、法的規制値より更に厳しい社内基準値を設けて廃液等を管理し、可能な限りのリサイクルを行い法令遵守に努めております。しかしながら、法改正等により規制が強化され、当社グループの工程内で対象となる薬品の使用が禁止又は使用制限された場合、廃液等の廃棄物の排出基準が変わり処理設備の大幅な改造の必要が生じた場合や、自然災害等による設備の崩壊により敷地内汚染が発生した場合には、その対応に多大な費用と時間を要する可能性があり、当社グループの財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)環境問題対応について 当社グループが属する電子工業界では、「鉛フリー」や「脱塩素溶剤」等の問題を抱えておりますが、環境問題に対し様々な対策が講じられております。当社グループにおきましては、表面処理加工法の改良をもって対処しておりますが、今後代替物や新技法等が開発された場合、設備移行に多大な費用と時間を要する可能性があります。 また、国内では「ノンシアン」による表面処理要請が強くなってきており、今後水質・大気等排出基準の強化が 法的に進められた場合、その対応に多大な費用と時間を要する可能性があります。 (6)土壌汚染について 土壌汚染対策法や、各自治体における生活環境の保全等に関する条例等(以下、総称して「土壌汚染関連法令」という。)によれば、土地の所有者、管理者又は占有者は、六価クロム、鉛、塩素、トリクロロエチレンその他特定有害物質による土地の土壌汚染の状況について調査し、都道府県知事に報告を行わなければならない場合があります。 また、特定有害物質による土壌の汚染により、人の健康にかかる被害が生じ、又は生ずるおそれがあるときは、都道府県知事によりその被害を防止するため必要な手段をとる必要がある場合があります。 上記の制度を前提にした場合、当社の保有する本社地区の敷地内の一部において、当社が業務上使用していない特定有害物質に関して、これまでに基準値を上回る測定結果が断続的に確認されております。発生源で対策を講じており、現時点において、当社において何らかの対策を行う必要はないものの、将来当社が同工場用地を売却したり、同工場施設の使用を廃止する場合等に、土壌汚染関連法令に基づく調査を実施しなければならない可能性があります。 なお、当該調査において土壌汚染関連法令に定める基準値を超える汚染土壌が確認された場合は、かかる有害物質を除去するために土壌汚染関連法令に基づく汚染土壌の入れ替えや洗浄などの処理が必要となり、その対応に費用と時間を要する可能性があります。 (7)知的財産権等について 当社グループでは、加工プロセスに係わる技術開発が多くありますが、出願公告を行うことによりノウハウの社外流出に結びつく恐れが多分にあると考えているため、特許権・実用新案権の取得を積極的には行わない方針です。このため、他社が当社の開発した技術にかかる特許を取得した場合は、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループにおいては、他社の知的財産権等の侵害を防止するため、必要と考えられる社員への教育や関連文献の調査、弁理士等専門家への相談を行う処置を講じておりますが、かかる処置にもかかわらず、他社の知的財産権を侵害してしまった場合には、当社グループの財政状態、経営成績及び社会的信用に影響を与える可能性があります。 (8)政情不安が与える影響について 当社グループは貴金属表面処理事業において海外需要の高まりから、フィリピンに生産拠点を有しております。今後、日本メーカーの海外移管の促進等により当社グループ内での海外生産高シェアも増加していくものと考えております。しかし、アジア諸国の一部では政情不安等がもたらす影響も懸念され、また、法令や政策、規制、税制等の変更が行われた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を与える可能性があります。 (9)主要原材料の価格変動について 当社グループの主要事業である表面処理加工並びにプレス加工において、主要原材料としてそれぞれ「シアン化金カリウム」と「銅平板材」が使用されております。シアン化金カリウムは金を68.3%含有しており、プレス原材料は銅など、それぞれ国際的な取引市場での市況により価格が左右されます。当社グループでは顧客からの受注の中で原材料価格の上昇を販売価格に転嫁するよう努力しているものの、金並びに銅の市場価格の変動が当社グループの予想を超えた場合など単価に十分に反映できないような場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)人材の確保について 当社グループは、経営環境の急激な変化に対応してコスト構造の抜本的な見直しを行い、経費削減に努めてまいりました。しかし、顧客の内製化の推進や海外グループ会社への生産移管などが進んでおり、経営環境の変化に対応した更なる収益体質への変革を進めております。 表面処理加工及びプレス加工の作業は自動化及びマニュアル化による標準作業ができる状況にありますが、微細加工技術を追求した加工方法の、ニッケルバリア、スポットめっき等については、その加工設定などにおいて人に依存する割合が高い部分もあり、標準化体制を整えるべく推進しております。しかしその体制構築に時間を要しており、品質を支える技能者の確保、技能の伝承は不可欠な状況です。今後技能者の退職というような事態が生じた場合には、生産に支障を来し当社グループの業務運営に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (11)事故災害等による影響について 当社グループは国内において関東及び南東北に生産拠点を有し、また海外においてはフィリピンに拠点を設け、市場動向に合致した最適地生産活動と、生産拠点分散による各種事故や災害発生から被る影響を最小限に抑える対策を講じております。 当社は、東北工場(現東北事業部:福島県郡山市・西部第二工業団地内)において、火災および汚染水河川流出事故を発生させた経緯があります。この経験を生かし社内防火教育訓練や予防対策をはじめリスク管理体制には万全を期して対処しておりますが、今後同様の事故が発生した場合や地震等自然災害による製造設備や処理プラントの被害状況によっては、対処や復旧作業に多大な時間と費用を要する場合があり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 また、新型コロナウイルスの世界的な拡散のような経済活動に大きな打撃を与える事象が発生した場合においても同様に当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 なお、新型コロナウイルス等の感染拡大は、従業員の活動が制約され、生産・販売等の企業活動に幅広く影響を及ぼす可能性があります。当該リスクについては、社内に危機管理マニュアルを制定し、従業員自らが感染防止行動をとるとともに、従業員の感染リスクを避けつつ得意先との商談や新製品・技術に関する情報収集が可能となる働き方の検討・導入等で対応いたします。
経営成績の分析 (MD&A)3,956字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済におきましては、欧州経済ではインフレは一服したものの景況感は減速しつつあり、中国経済では不動産市場など内需低迷により、景気の停滞が継続しております。また、アメリカ経済ではインフレ率鈍化の中で比較的堅調さを維持してきたものの減速感が見られる状況となりました。 我が国経済におきましては、インバウンド需要や個人消費が堅調なことにより景気は回復基調で推移しました。一方で原材料価格の高止まりや物価の上昇、アメリカ関税政策を巡る動向など依然として不透明感の高い状況となっております。 当社グループが属する電子工業界では、自動車市場では比較的底堅く推移し、通信市場においても一部製品において需要が回復し、在庫調整が長期化していた産業機器向け分野では回復の兆しが見えるなど、当連結会計年度は厳しさが継続する中でも堅調に推移しました。 このような状況のもと当社グループは、微細めっき技術の追求等による品質向上や、製造工程の自動化等による生産性向上に積極的に取り組んでまいりました。 この結果、当連結会計年度の売上高は10,830百万円(前年同期比23.0%増)、営業利益は796百万円(前年同期比241.7%増)、経常利益は806百万円(前年同期比122.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は765百万円(前年同期比144.8%増)となりました。 なお、セグメント毎の経営成績は次のとおりであります。 ① 日本 当連結会計年度は、自動車市場では比較的底堅く推移し、通信市場においても一部製品において需要が回復、在庫調整が長期化していた産業機器向け分野では回復の兆しが見えるなど、当連結会計年度は厳しさが継続する中でも堅調に推移しました。 この結果、売上高は7,711百万円(前年同期比30.7%増)、営業利益は508百万円(前連結会計年度末は営業損失188百万円)となりました。 ② フィリピン 当連結会計年度は、自動車向け分野を中心とした受注が堅調に推移し増収となりましたが、原材料価格の高騰等により収益面では減益となりました。 この結果、売上高は3,177百万円(前年同期比9.2%増)、営業利益は243百万円(前年同期比30.0%減)となりました。 (2)財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産は、現金及び預金が290百万円減少したものの、原材料及び貯蔵品が323百万円、機械装置及び運搬具(純額)が272百万円、売掛金が259百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比べ797百万円増加し、12,851百万円となりました(前連結会計年度末は12,054百万円)。 負債は、長期借入金が333百万円減少したものの、短期借入金が580百万円、流動負債その他が173百万円増加したことなどから、前連結会計年度末と比べ461百万円増加し、6,096百万円となりました(前連結会計年度末は5,634百万円)。 また純資産は、為替換算調整勘定が248百万円減少、自己株式が134百万円増加したものの、利益剰余金が721百万円増加したことから、前連結会計年度末と比べ335百万円増加し、6,755百万円となりました(前連結会計年度末は6,419百万円)。 (3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度末と比較して386百万円増加し、2,938百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、461百万円の増加(前年同期は1,054百万円の増加)となりました。これは主に棚卸資産の増加が386百万円、売上債権の増加が366百万円あったものの、税金等調整前当期純利益が813百万円、減価償却費が448百万円あったことなどによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、28百万円の増加(前年同期は283百万円の減少)となりました。これは主に定期預金預け入れによる支出が748百万円、有形固定資産の取得による支出が580百万円あったものの、定期預金の払戻しによる収入が1,349百万円あったことなどによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、35百万円の減少(前年同期は495百万円の減少)となりました。これは主に短期借入金の増加が580百万円あったものの、長期借入返済による支出が352百万円、自己株式の取得による支出が139百万円、リース債務返済による支出が76百万円、配当金の支払が44百万円あったことなどによるものであります。 (4)生産、受注及び販売の実績 ① 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)    前年同期比(%) 日本   7,836,016   129.6 フィリピン   3,063,832   105.6 合計   10,899,848   121.8 (注)金額は販売価格によっております。 ② 受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 日本   8,379,931   136.4   794,507   167.4 フィリピン   3,175,237   104.3   27,319   137.2 合計   11,555,168   125.8   821,826   166.2 (注)金額は販売価格によっております。 ③ 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 日本   7,652,895   129.9 フィリピン   3,177,476   109.2 合計   10,830,372   123.0 (注)1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次の通りであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年8月1日    至 2024年7月31日)   当連結会計年度 (自 2024年8月1日    至 2025年7月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) JAE Philippines Inc.   2,047,951   23.3   2,245,313   20.7 ㈱鈴木   ―   ―   1,177,726   10.9 (注)1.㈱鈴木の前連結会計年度における販売実績の総販売実績に対する割合は100分の10未満ですので、その記載を行っておりません。 (5)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態の分析 「(2) 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ② 経営成績の分析 「(1) 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 このような状況のもと、当社グループは、民生用機器向け分野の回復や通信向け分野での次世代高速通信開発、自動車部品の受注拡大に向け東北事業部での新ライン増強を進めるなど積極的な設備投資を実施し、一層の受注拡大に努めてまいります。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の詳細につきましては、「(3) キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資金需要のうち主なものは、貴金属表面処理加工工程を中心とした国内同工程の生産性向上を目的とする設備増強であります。 また、当社グループが使用する主材料のうちシアン化金カリウムは高価であることから、調達コストを抑えるため現金購入を行っておりますが、主材料購入が主要な資金需要の一部分になっております。 上記の資金需要に対応するため、当社グループは取引金融機関から資金調達を行っております。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発債務の開示、並びに報告期間に収益・費用の報告数値に影響を与える見積り及び仮定の設定を行い、提出日現在において判断したものであり、将来に関しては不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 なお、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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