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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ビューティカダンホールディングス

Beauty Kadan Holdings Co.,Ltd.3041 · Standard · 卸売業

生花を核に葬儀・婚礼・卸売を展開。葬儀用生花祭壇で技術と全国ネットワークを強みとする。

概要

ビューティカダンホールディングスは、葬儀用生花祭壇の制作・設営を主力とする持株会社である。2000年に熊本で創業し、2006年東証マザーズ上場。2025年6月期の連結売上高は76億円。生花祭壇事業が54%を占め、生花卸売、ブライダル装花、農業・レストラン等多角化する。グループは10社の連結子会社で構成され、本社は熊本市南区。

売上高の54%を占める生花祭壇事業

生花祭壇事業は葬儀関連会社向けに生花のみを使った祭壇と供花を制作・設営する。2025年6月期の売上高は40億7747万円で全体の53.6%を占める。営業利益は2億1836万円だが、前年比34.4%減。小規模葬儀の普及で単価下落が続く中、デザイン性の高い創作祭壇で差別化を図る。低価格祭壇には集中生産方式を採用し、社葬級から規格品まで幅広く対応する。

グループ内流通を担う生花卸売事業

生花卸売事業は子会社マイ・サクセスが担当。売上高25億5487万円(前年比14.1%増)、営業利益5841万円(同77.9%増)。全国の中央・地方卸売市場と買参権を結び、リアルタイムの市況情報を収集。生産者から直接輸入し、コールドチェーンで鮮度を保つ。在庫をほとんど持たず、生花祭壇事業への供給と同時に外部の生花店や葬儀会社へ販売する。

ブライダル装花とその他多角事業

ブライダル装花事業は結婚式場向け高砂花・卓上花・ブーケなどを手掛け、売上高3億3589万円(前年比5.0%減)。完全予約制で在庫リスクを低減する。その他事業(システム開発、葬儀コンサル、農業、レストラン、就労支援)は売上高6億3437万円(同20.7%増)だが営業損失2994万円。2025年6月にシステム子会社SHFの全株式を譲渡した。

2025年6月期は増収も営業赤字

連結売上高は76億261万円で前年比8.9%増。しかし営業損失は596万円(前期は8486万円の黒字)。経常利益463万円(95.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は4299万円(同50.6%増)。自己資本6103万円、総資産28億9756万円。売上増加も原材料費や人件費の上昇が利益を圧迫した。中期経営計画ではROE15%以上を目標とする。

業界の中での役割は生花流通・装花サービス事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
73億円
営業利益
-2億円
営業利益率
-2.7%
純利益
-2億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01葬儀関連主力

葬儀会社向けに生花祭壇や供花を制作・設営する。技術難易度の高いデザイン祭壇から低価格の規格品まで対応し、全国展開による地域性を考慮したサービスを提供。

生花祭壇で高度なデザイン技術と全国展開を強みとする

主な製品・サービス2
生花祭壇
生花のみを使用して作る葬儀用祭壇。故人の人柄や好みを反映した創作祭壇が特徴で、葬儀会社を通じて提供。
供花
葬儀に際し贈られる生花。祭壇の装飾としても使用される。

02婚礼関連準主力

結婚式場向けに高砂花、卓上花、ブーケなど婚礼用生花を制作・設営。完全予約制を活かし、新郎新婦の要望に合わせたオーダーメイドの装花を提供。

主な製品・サービス1
ブライダル装花
結婚式の会場装飾用の生花。高砂、卓上、ブーケなどを含む一式を制作し設営。

03生花流通準主力

国内の市場や生産者、海外生産者から仕入れ、葬儀関連会社や生花店に販売。フューネラル分野を主体とし、全国の相場情報を活用した効率的な仕入れとコールドチェーンによる品質管理が特徴。

製品と技術

故人の人柄を映す生花祭壇

生花祭壇は生花のみを使用し、白木祭壇の装飾から発展した。当初は水盤に生けた花を置くだけだったが、現在は立体的な広がりを持つ。故人の好んだ花や人柄を表現する創作祭壇から、規格化された低価格祭壇まで幅広く対応。技術者は高度なデザイン技術を身につけ、社葬級の大型祭壇も制作する。集中生産方式により低価格帯の効率化も進めている。

全国の市場情報を活用する生花卸売

全国各地の中央・地方卸売市場と買参権を結び、リアルタイムの市況情報を収集。生産者から直接輸入する際には社員を現地に派遣し品質管理を実施。コールドチェーン(冷蔵輸送)で鮮度を保つ。在庫をほとんど持たず、葬儀関連会社へ効率的に販売する。グループ内の生花祭壇事業から得た川下情報を生産者にフィードバックする仕組みを持つ。

完全予約制のブライダル装花

結婚式場向けに高砂花、卓上花、ブーケなどを制作・設営。完全予約制のため、突発需要の多い葬儀や小売と異なり在庫リスクが小さい。担当者が新郎新婦と直接打ち合わせ、要望に合わせた少量多品種の仕入れを調整。財団法人日本ブライダル事業新興協会の研修でコーディネーターを養成し、質の高いサービス提供を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 葬儀関連生花祭壇で高度なデザイン技術と全国展開を強みとする

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

美容製品卸で専門特化、収益改善途上

当社は美容関連製品の卸売業者であり、売上高約76億円(2025/6期予想)と小規模だが、専門性の高いニッチ領域で事業を展開。同業のリョーサン菱洋ホールディングスは電子部品卸で規模が大きく、オルバヘルスケアホールディングスはヘルスケア製品卸で業容が異なる。当社は美容に特化することで差別化を図るが、営業利益率が1.43%(2024/6期)と低く、収益性改善が課題。内需依存度が高く、為替変動の影響は限定的だが、美容市場のトレンド変化に敏感。

強み

  • 美容製品に特化した卸業者として、品揃えと業界知識で差別化。
  • 2023/6期64億円→2025/6期76億円と増収基調を維持。
  • 美容業界は景気変動の影響を受けにくく、安定的な需要が期待。
  • 大手卸が扱わない専門領域で、一定の顧客基盤を確保。

課題

  • 営業利益率1%台と低く、規模拡大による収益改善が急務。
  • 同業他社との明確な差別化が難しく、価格競争にさらされやすい。
  • 美容トレンドの変化や新製品投入の遅れが業績に直結。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字がビューティカダンホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13089テクノアルファ25億円4.7倍
29941太洋物産24億円15.6倍
39895コンセック24億円
47477ムラキ23億円34.0倍
53559ピーバンドットコム23億円20.4倍
63041ビューティカダンホールディングス21億円
77413創健社19億円111.2倍
87422東邦レマック19億円80.8倍
99914植松商会18億円13.6倍
102667イメージ ワン13億円
112721ジェイホールディングス11億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

熊本から関東へ進出した創業期(2000-2003)

2000年6月、事業拡大に備え資本金1000万円で株式会社ビューティ花壇を設立(現持株会社)。同年7月に羽田営業所を開設し関東へ進出。2001年9月に東京支店、2002年11月に神奈川支店、2003年4月に仙台支店と、わずか3年で東日本各地に拠点を広げた。2003年11月には本社を熊本から東京葛飾区へ移転し、全国展開の足場を固めた。

中国進出と撤退(2003-2008)

2003年4月、中国雲南省昆明に日本向け生花調達子会社を100%出資で設立。同時に山東省青島に輪菊生産の合弁会社を設立(出資比率25%)。しかし2006年4月に昆明子会社を清算、2008年7月に青島合弁を解散。海外生産拠点は約3~5年で終了し、その後は直接輸入方式に転換した。

上場とグループ化の基盤形成(2006-2007)

2006年6月に東京証券取引所マザーズへ株式上場。同年10月、台湾に美麗花壇股份有限公司を50%出資で設立し、新竹・台中・高雄に支店を開設。2007年5月には子会社クラウンガーデネックス(現ビューティ花壇西日本)を設立し西日本エリアをカバー。本社も港区西新橋へ移転し、管理機能を強化した。

M&Aによる多角化の加速(2012-2013)

2012年2月に昇建設、4月にシステムハウス福知山、6月にビンクを相次いで買収。同年10月にビイケイエステート、12月にセレモニーサービスを設立。2013年4月に花時を株式交換で子会社化、6月にキャリアライフサポートを設立。この2年間でグループが一気に拡大し、生花以外の事業領域にも進出した。

本社熊本回帰とホールディングス体制(2011-2013)

2011年12月に熊本県熊本市南区に土地建物を取得し熊本本部を開設。2012年9月、本社を東京墨田区から熊本市南区へ移転。持株会社としてグループ各社を統括する体制へ移行した。2011年3月には東京都葛飾区に加工物流センターを開設し、物流基盤も整備。現在の本社所在地は熊本に定着した。

年表36件を開く

2000年代

  • 2000年6月事業の拡大に備え、資本金10,000千円にて株式会社ビューティ花壇に組織変更(現:株式会社ビューティカダンホールディングス)
  • 2000年7月東京都大田区本羽田に羽田営業所を開設
  • 2001年9月東京都葛飾区白鳥に東京支店を開設(現:株式会社ビューティ花壇東日本 東関東支店)
  • 2002年11月羽田営業所を移転し、川崎市川崎区に神奈川支店を開設(現:株式会社ビューティ花壇東日本 南関東支店)
  • 2003年4月仙台市宮城野区に仙台支店を開設(現:株式会社ビューティ花壇東日本 仙台支店)
  • 2003年4月中国最大の生花栽培拠点である中国雲南省昆明市に日本向け生花の調達、輸出及び国内マーケティング拠点として昆明美花花卉有限公司を100%出資にて設立(連結子会社)
  • 2003年4月中国山東省青島市に輪菊の生産拠点として、出資比率25%にて青島麗人花園芸有限公司を合弁会社にて設立(関連会社)
  • 2003年11月本社を熊本県熊本市東区より東京都葛飾区へ移転
  • 2004年4月関東地区シェア拡大のため、埼玉県新座市に練馬営業所を開設 国際園芸博覧会「パシフィックフローラ2004」浜名湖花博に出展し、優秀賞と浜松市長賞を受賞
  • 2004年7月関東地区シェア拡大のため、千葉市稲毛区に千葉営業所を開設
  • 2005年1月京都市南区に京都支店を開設
  • 2005年6月本社を東京都葛飾区より東京都港区へ移転
  • 2005年11月神奈川支店を川崎市川崎区より川崎市宮前区へ移転(現:株式会社ビューティ花壇東日本 南関東支店)
  • 2006年4月昆明美花花卉有限公司(連結子会社)清算
  • 2006年6月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2006年8月練馬営業所を西東京支店へ組織変更(現:株式会社ビューティ花壇東日本 西関東支店)
  • 2006年10月台湾に美麗花壇股 份 有限公司を出資比率50%で合弁会社を設立(連結子会社)
  • 2007年1月東大阪市に大阪支店を開設(現:株式会社ビューティ花壇西日本 大阪ユニット)
  • 2007年5月株式会社クラウンガーデネックスを100%出資の子会社として設立(現:株式会社ビューティ花壇西日本/現:連結子会社)
  • 2007年6月西東京支店を新座市から朝霞市へ移転(現:株式会社ビューティ花壇東日本 西関東支店)本社を港区赤坂から港区西新橋へ移転(現:株式会社ビューティカダンホールディングス)
  • 2008年4月仙台支店を仙台市宮城野区内にて移転(現:株式会社ビューティ花壇東日本 仙台支店)
  • 2008年7月青島麗人花園芸有限公司解散
  • 2009年9月台湾新竹市に美麗花壇股 份 有限公司新竹支店を開設
  • 2009年10月台湾台中市に美麗花壇股 份 有限公司台中支店を開設

2010年代

  • 2010年1月台湾高雄市に美麗花壇股份有限公司高雄支店を開設
  • 2010年11月本社を東京都港区から東京都墨田区へ移転(現:株式会社ビューティカダンホールディングス)
  • 2011年3月東京都葛飾区に加工物流センターを開設(現:株式会社ビューティ花壇東日本 関東加工物流課)
  • 2011年12月熊本県熊本市南区に土地・建物を取得し熊本本部を開設
  • 2012年2月M&A昇建設株式会社を株式取得により子会社化(連結子会社)
  • 2012年4月M&A株式会社システムハウス福知山を株式取得により子会社化(現:株式会社SHF/現:連結子会社)
  • 2012年6月M&A株式会社ビンクを株式取得により子会社化(連結子会社)
  • 2012年9月本社を東京都墨田区から熊本市南区へ移転
  • 2012年10月株式会社ビイケイエステートを100%出資の子会社として設立(連結子会社)
  • 2012年12月株式会社セレモニーサービスを100%出資の子会社として設立(現:連結子会社)
  • 2013年4月M&A株式会社花時を株式交換により子会社化(現:連結子会社)
  • 2013年6月株式会社キャリアライフサポートを100%出資の子会社として設立(現:連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE15%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    新体制によるグループ収益力強化

    ホールディングス体制の機能強化、M&Aによる事業多角化と選択と集中、グループ資金効率化による強化事業への積極投資を進める。

  2. 02

    各事業の売上拡大と収益力強化

    生花祭壇事業ではM&Aや新商品開発、人材育成で売上拡大。生花卸売事業では輸入商材のブラッシュアップや産地開拓、M&Aで事業拡大。ブライダル装花事業では関西・九州エリアでの新規顧客獲得、自社製造販売等を進める。

  3. 03

    サステナビリティ経営の推進

    環境配慮型商品の開発や廃棄花材の利活用、SDGsへの取り組みを大学・機関との連携で推進。資本効率向上と株主還元のバランス最適化で企業価値向上を図る。

  4. 04

    DX推進による業務効率化

    Web受注システム開発により社内業務を効率化し、CRMと連携した施行情報の集約・分析で経営基盤を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で221人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は417万円で、9期前と比べて13.4%平均年齢は40.2歳、平均勤続年数は7.8年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月238
2017年6月239
2018年6月226
2019年6月48235.08.0224
2020年6月46437.09.0229
2021年6月44136.19.0225
2022年6月46737.09.1222
2023年6月47338.59.7227
2024年6月48239.59.623842
2025年6月41740.27.82210

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 9 / 海外 0、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 熊本県熊本市南区270百万円
全社(共通)
本社 — 千葉県成田市108百万円
その他
本社 — 熊本県八代市45百万円
その他
本社 — 熊本県熊本市中央区28百万円
その他
仙台支店 — 宮城県仙台市宮城野区24百万円
生花祭壇
本社 — 沖縄県中頭郡北中城村16百万円
生花祭壇
本社 — 千葉県成田市10百万円
生花卸売
八代事業所 — 熊本県八代市9百万円
その他
本社 — 熊本県熊本市南区6百万円
生花祭壇 ブライダル装花
本社 — 熊本県菊池郡菊陽町2百万円
その他
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ビューティ花壇東日本(注)2、6
    東京都葛飾区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ビューティ花壇西日本(注)2、6
    熊本県熊本市南区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社花時
    沖縄県中頭郡 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    マイ・サクセス株式会社(注)2、6
    千葉県成田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社セレモニーサービス(注)2、4
    熊本県熊本市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社キャリアライフサポート
    熊本県菊池郡菊陽町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アグリフラワー(注)5
    千葉県成田市 · 連結子会社
    議決権25.0%
  • 国内
    株式会社THE MOMENT
    熊本県熊本市南区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社南産業
    熊本県八代市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は73億円営業利益-2億円前期と比べると減収で、売上が-3.9%。

売上高
-3.9%
73億円
営業利益
-2億円
純利益
-2億円
営業利益率
-2.7%
前期比 -2.7%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高74億円73億円
営業利益0億円-2億円
純利益0億円-2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は35億円、営業利益は−1億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は−5.4%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q1715.90
2023年4Q151
2024年1Q1700.00
2024年2Q1900.00
2024年3Q1815.60
2024年4Q1600.00
2025年2Q3900.00
2025年4Q3700.00
2026年2Q38−1−2.6−1
2026年4Q35−1−2.9−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は44億円から73億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は-2.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
昇建設株式会社を株式取得により子会社化(連結子会社)
2012年6月4421
株式会社花時を株式交換により子会社化(現:連結子会社)
2013年6月5121
2014年6月6700
2015年6月661−1
2016年6月5811
2017年6月5700
2018年6月5621
2019年6月5900
2020年6月53−1−2
2021年6月5311
2022年6月5911
2023年6月6411
2024年6月70111.40
2025年6月76000.00
2026年6月73−2−2−2.7−2

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高73億円のうち、営業利益として残るのは-2億円-2.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-2億円、売上の-2.7%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金102.7%75億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-2.7%-2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比6.0pt
-2.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.2pt
-2.7%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが0億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は12億円で、売上の1.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月2−2005
2013年6月4−3118
2014年6月0−22−28
2015年6月314415
2016年6月−10−4−111
2017年6月2−1−319
2018年6月20−428
2019年6月1−2−1−16
2020年6月0−12−18
2021年6月101110
2022年6月20−2210
2023年6月10−1110
2024年6月1−11011
2025年6月011112

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は29億円。このうち返さなくてよい自己資本が6億円で、自己資本比率は21.1%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月2361724.6
2013年6月2772023.9
2014年6月3062421.2
2015年6月3462816.0
2016年6月2962319.6
2017年6月2552020.6
2018年6月2361725.9
2019年6月2261625.5
2020年6月2231914.6
2021年6月2442016.5
2022年6月2451920.1
2023年6月2552022.2
2024年6月2752220.0
2025年6月2962321.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
12億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
5億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
23億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率284社中257位あたり、逆に低いのは営業利益率284社中277位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-2.7%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-4.0%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥406で、1年前と比べて-11.9%過去52週の値幅のなかでは3%の位置にある。

¥406-1.5%1ヶ月+1.0%1年-11.9%時価総額21億円
過去52週の値幅
安値¥400高値¥603

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR3.99倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は402円で、52週安値(400円)に接近。1ヶ月で-6.7%、1年で-11.3%と下落傾向。25日移動平均線(424.28円)を大幅に下回り、下降トレンドが明確。RSIは0と極端な売られすぎを示すが、これはデータの異常値の可能性。実際は6月26日に454円から411円へ急落しており、その後は400円台前半で推移。出来高は6月に大量の売りが出た後、7月は日によって変動。週足では75日線(510.97円)を大きく下回り、弱気相場。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 23/100)

PERがマイナスのため算出不能ですが、PBR 3.25倍は同業平均1.21倍を大きく上回り、割高です。ROE 7.4%は平均的ですが、直近の営業利益が減少傾向で、配当利回り1.29%は平均2.96%を下回ります。業績悪化とPBRの高さから、割高と判断します。

指標この会社業種平均
PBR3.99倍1.24倍
ROE7.4%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

市場規模は小さいが、低価格帯の美容商品の需要は安定しているとの見方がある一方、競争が激しく利益率が低い。強気派は、円安やインバウンド需要の恩恵や、販路拡大による成長を期待する。弱気派は、競争激化による値下げ圧力や、コスト上昇が収益を圧迫する懸念を指摘。特に営業利益率が低く、今後の採算改善が焦点。

プラスに働く材料7
  • 販路拡大の余地

    売上高は毎年増加しており、新規顧客の獲得で成長継続の可能性がある。

  • コスト削減効果

    物流効率化や仕入れ価格の交渉力向上で利益率改善の余地がある。

  • 安定需要

    美容商品は景気に左右されにくい必需品であり、売上の下振れリスクが低い。

  • PSR0.26倍と売上高対比で割安継続影響

    時価総額20億円÷売上高76億円=PSR0.26倍の低水準

  • 3期連続増収で成長基調通年影響

    売上高は64→70→76億円と3期連続で増加

  • 1年で株価11%下落、反発待ち不定影響

    株価は1年で-11.3%下落、売られすぎの反動余地

  • 営業損益ゼロから黒字転換期待2026年6月期影響

    営業利益0億円、黒字化で利益が発生し評価が反転

マイナスに働く材料7
  • 利益率が低い

    営業利益率は1.4%と極めて低く、僅かなコスト増が赤字転落のリスク。

  • 競争が激しい

    同業他社やネット通販との価格競争が激しく、値上げが難しい。

  • 市場規模が小さい

    売上高76億円規模で、大きな成長が見込みにくい。

  • 営業利益率0%に悪化し採算が崩壊通年影響

    営業利益率は1.43%から0%へ悪化、収益力が消失

  • 純利益0円でPERが算出不能継続影響

    純利益0円でEPSゼロ、PERが計算できず投資指標不全

  • 時価総額20億円の極小株で流動性低い継続影響

    時価総額20億円と極小規模、売買が細く資金の出入りで乱高下

  • PBR3.2倍と自己資本対比で割高継続影響

    PBR3.2倍は自己資本約6億円に対する評価、収益力欠如で割高

次の決算で確かめる点
売上高成長率
販路拡大が順調かどうかを測る最も基本的な指標。
営業利益率
低い収益性が改善するか、採算悪化の兆候を確認するため。
在庫回転率
商品の動きが滞ると在庫コストが増加し、収益を圧迫する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+31.3%いまの株価に対する利回りは0.00%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
25.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年6月746.4
2019年6月3−57.8
2022年6月9184.365.1
2023年6月95.5108.0
2024年6月4−55.623.7
2025年6月531.325.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ6,246人。区分でいちばん多いのは個人・その他76.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.1%を占め、残る78.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他78.177.477.472.572.676.6
事業法人21.122.221.821.320.920.9
自己株式20.220.220.220.220.119.3
証券会社0.30.20.43.43.81.1
外国人個人0.10.10.10.21.01.1
金融機関0.10.10.02.10.90.2
外国法人0.30.00.30.60.80.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社MMC17.93
02三島美佐夫10.27
03謝花斉1.56
04株式会社河野メリクロン1.36
05畑美智子1.12
06河野恵美子0.91
07医療法人仁泉会0.89
08森本昌清0.69
09LU CAISHEN0.66
10西島麗奈0.62

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近5
  • 2026-07-03
    三島美佐夫
    変更報告
    10.27%
  • 2026-07-03
    三島美佐夫
    変更報告
    10.27%
  • 2026-07-02
    三島美佐夫
    新規の大量保有報告
    10.27%
    -0.71pt
  • 2026-07-02
    三島美佐夫
    新規の大量保有報告
    10.27%
    -0.71pt
  • 2026-07-01
    三島美佐夫
    新規の大量保有報告
    10.27%
    -0.71pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−245%、1株純資産は14期で+10%。直近期のROEは7.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月2913623.06.6
2013年6月2014914.214.880.2
2014年6月121517.726.8
2015年6月−21129−15.127.7
2016年6月1814013.615.226.2
2017年6月−8127−5.6
2018年6月1914614.017.746.4
2019年6月−1137−1.0
2020年6月−5579−50.9
2021年6月209922.613.1
2022年6月2112119.413.065.1
2023年6月2213517.262.5108.0
2024年6月71345.286.723.7
2025年6月111497.445.125.2
2026年6月−43

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/6期の役員報酬は総額90百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
三島美佐夫代表取締役会長77521,200
舛田正一代表取締役社長568,700
三島まりこ専務取締役 経営管理本部長 兼財務経理部長4812,800
田口絹子取締役 総務人事部長635,600
栁田晋介取締役 経営・IT企画部長514,600
新改敬英取締役(社外)52
加藤研一監査役(常勤)72
宮田房之監査役60
吉永賢一郎監査役50
上原直樹取締役 総務人事部長502,600

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)67347913
社外取締役4992
監査役1222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,834字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社10社によって構成されております。 当社及び当社の関係会社の事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 ① 生花祭壇事業 葬儀関連会社に対し、生花祭壇、供花等の葬儀における主要商品を制作し、その設営までを含めた販売をおこなっております。 (主な関係会社)株式会社ビューティ花壇東日本、株式会社ビューティ花壇西日本、株式会社花時 ② 生花卸売事業 生花祭壇事業の仕入及び国内外の生産者、卸売市場、仲卸業者等の仕入先から、顧客の要望に適した商品を的確に仕入れ、生花小売店や葬儀関連会社に対して販売を行っております。 (主な関係会社)マイ・サクセス株式会社 ③ ブライダル装花事業 結婚式場に対し、卓上花、ブーケ等の婚礼における主要商品を制作し、その設営までを含めた販売を行っております。 (主な関係会社)株式会社ビューティ花壇西日本 ④ その他 冠婚葬祭に関する企画及びコンサルタント業務を行う葬儀コンサルタント事業、就労継続支援事業、農業、レストラン事業、肥料の製造・販売を行っております。 (主な関係会社)株式会社セレモニーサービス、株式会社キャリアライフサポート、株式会社アグリフラワー、株式会社THE MOMENT、株式会社南産業 当社及び当社の関係会社の事業における位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 (1) 生花祭壇事業 生花祭壇事業では、主に葬儀関連会社に対して生花祭壇、供花に代表される葬儀における生花を使用した商品を制作し、その設営までを含めた販売をしております。 生花祭壇とは、生花のみを使用して作成する葬儀用の祭壇です。そもそも生花祭壇は、白木祭壇の装飾のために生花を使ったのが始まりで、当初は水盤に生けた切花を持ち込んで祭壇の上に置くだけでした。しかし、それでは祭壇の種類により設置した生花の高さが異なってしまうため、見栄えが悪くなってしまうことやそれが原因でクレームが起こることもありました。そこで、当社は、葬儀現場に生花を持ち込み祭壇の規格に合わせた飾り付けを始めました。その結果、祭壇に応じた様々な創意工夫が可能になりました。当初は、花の色合いや大きさを調整して祭壇を飾り付けていただけでしたが、徐々に花の組み合わせを工夫して線画の絵を描くようになりました。さらにそれが進化して、現在では、立体的な広がりを持った生花祭壇へと変化していきました。 このような技術による付加価値を付け(注1)生花祭壇及び供花として、葬儀関連会社へ販売する事業が生花祭壇事業です。近年見られる宗教離れや葬儀規模の縮小化傾向などから、喪家の意向をデザインを通じて反映できる生花祭壇をはじめ、規格化された低価格の生花祭壇が受け入れられております。 (注1)  生花祭壇に技術難易度の高いデザイン性を取り入れて作成し、販売することで他社との差別化を図っております。このため、当社は、社葬のような大型葬儀での生花祭壇を作成できる高度な技術レベルを持つ技術者を養成することを念頭におき、日々、技術の練磨に励んでおります。 特徴として、 ①  生前故人の好まれた生花を使用したデザイン、故人の人柄を偲ばせるデザインなど、喪家の要望に応じた創作祭壇の提案をしております。 ②  全国各地に事業展開をしており、地域性を加味しながら同一サービスの提供をしております。 ③  技術者の技術レベルの向上を図れる制度、教育、環境を整備しております。 ④ 低価格祭壇に対応するための集中生産方式を確立しております。 (2) 生花卸売事業 生花卸売事業では、国内外の生産者、卸売市場、仲卸・小売業者等の多くの仕入先から得た情報を生かし、顧客ニーズに沿った商品を仕入れております。そのため、生ものであり品質保持が難しい生花の在庫を殆ど持つことなく、葬儀関連会社や生花店に対し、効率よく生花の販売を行っております。 特徴として、 ①  全国各地の卸売市場と仲卸業者は、その地域の生産者から集荷し、同地域内の生花店へ生花を流通させるための集散地機能として生産者組合から生まれました。そのため、卸売市場や仲卸業者は、地域志向の傾向があります。しかし、当社は、生花祭壇事業の事業展開に伴い、全国各地の中央及び地方卸売市場と売買契約(一般に買参権とよばれております。)を結んでおります。また、上記卸売市場に加え、全国各地の生産者とも適時に連絡を取り合っており、全国の相場市場を入手して比較する体制を構築するとともに、複数の供給経路を確保しております。 同じ規格の生花であってもその地域の需給バランスによって価格が異なりますが、当社は、仕入れ担当者を各拠点に配置し、それぞれの地域の価格や需要動向の把握に取り組んでいるため、それらの情報を共有することにより価格メリットを得るよう努めています。 ② 生花販売先の分野は、フューネラル(葬儀関連)、ブライダル(婚礼関連)、リテール(小売販売)の3つに大きく分類出来ます。生花は、生ものであり日々劣化するため、効率的な販売及び在庫ロスの極少化が重要になると考えられます。当社では、効率性と市場規模、また、その発展性を重視し、取り扱う切花の種類が少なく大量ロットで販売可能なフューネラル(葬儀関連)分野を販売先の主体としております。 ③  海外の生産地へ社員を定期的に派遣してきめ細やかな生産指導と品質管理を実施し、生花を直接輸入し販売しております。 ④  顧客サービスを強化すべく、国内物流業者と連携して国内外生産地から消費者まで一貫したコールドチェーン(冷蔵輸送)を実施しております。 (3) ブライダル装花事業 ブライダル装花事業では、主に結婚式を行う会場(ホテル・専門結婚式場・ゲストハウス・レストランなど)に対して高砂花・卓上花・ブーケに代表される婚礼用の生花の商品を制作しその設営までを含めた販売を行っております。 生花販売の主要3分野のうち、他のフューネラル(葬儀関連)、リテール(小売販売)の分野が主に突発的な需要に対応し生花販売を行うのに対し、ブライダル装花事業では完全予約制という大きな特徴があります。この特徴を最大限に活かしお客様の要望に合わせた少量・多品種の仕入れではありますが、花材の内容・数量に合わせた仕入や運搬の方法の選定などきめ細かい調整を行うことで在庫ロス・ロットロスを極小化した効率的な運営を行っております。 また、ブライダル装花事業の特徴の1つとして、担当者がエンドユーザーである新郎新婦と打合せを行い内容や金額を決め見積、契約を代行するという側面があり技術者には同時に一流のマナーや販売の能力が求められます。このため、当社では花の知識、技術以外にも多岐にわたるブライダル関連の知識を身につけるべく、OJT以外にも財団法人日本ブライダル事業新興協会に所属、トップクラスの講師陣によるブライダルコーディネーター養成講座に参加し、質の高いサービスの提供に努めております。 (4) 事業連携によるシナジー効果 ① 在庫リスクの回避 小売店舗を持たずに取扱主要品目を絞って仕入れを行い、かつ販売先も事前に決定しているためにロスの低減が可能となっております。 ② 情報のフィードバック 全国各地の卸売市場と仲卸業者は、その地域の生産者から集荷し、同地域内の生花店へ生花を流通させるための集散地機能として生産者組合から生まれた経緯があります。そのため、その業務は比較的生産者からの「荷を売り捌く」という生産者寄りの意識で行われています。一方で、消費者である生花祭壇事業及びブライダル装花事業(以下、生花祭壇事業等という)を持つ当社は、消費者寄りの意識で需要動向や市況動向に日々着目し業務を行っております。そのため、生花祭壇事業等を通じて得た消費者側の情報(川下情報)を生花卸売事業へフィードバックすることができます。生花卸売事業は、それら情報を生産者へ提供することにより、より良い商品の生産に役立ててもらっております。このことが生産者からの信頼を得ることに繋がり、生産者からの生花の直接仕入れを実現することができました。また、生花卸売事業が得た生産地の情報や全国の市場の市況動向(川上情報)は、生花商品を作成する際の最適花材の選定など原価コントロールに生かすために生花祭壇事業等(川下)へフィードバックしています。 用語解説 水盤   切花を生けるための水を入れる、広く浅い鉢のこと。 白木祭壇   葬儀用の白木で作成された祭壇。戦後都市化が進み、野辺送りが姿を消すなか、野辺送りのときに使っていた御輿の車からヒントを得て、祭壇用に加工したのがはじまりといわれています。 野辺送り   なきがらを火葬場や埋葬地まで見送ること。葬送。 買参権   一般的には、卸売市場でセリ取引に参加することができる権利を取得するための契約のこと。中央卸売市場、地方卸売市場等その形態により契約方法は異なります。 (5)その他 冠婚葬祭に関する企画及びコンサルタント業務を行う葬儀コンサルタント事業、就労継続支援事業、農業、レストラン事業、肥料の製造・販売を行っております。
経営方針・対処すべき課題2,067字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社では、新体制(ホールディングス体制)によるグループ収益力強化と、サステナビリティ経営の推進により、企業価値向上・株価上昇へつなげることを中期経営計画の基本方針とし、グループ一体で花と儀礼の文化をテクノロジーの活用により進化させ、継承し、人々のくらしと心をより豊かにすることに貢献することを目指しております。 (グループミッション) 花咲く未来を創造する (グループ理念) 花と儀礼の文化をテクノロジーの活用により進化させ、継承し、人々のくらしと心をより豊かにするこ とに貢献する (2)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、事業本来の収益性を重視し、売上高経常利益率の向上に努めてまいります。また、株主重視の経営という観点から、企業価値を高めるため株主資本利益率(ROE)を重要な経営指標としており、2025年6月期においては目標12.3%に対し7.4%(前期は5.2%)でした。当社グループは資本効率の向上を重要な課題と位置づけており、中長期的にはROE15%以上を目指してまいります。 (3)中長期的な経営戦略 生花祭壇事業については、M&Aを含めた既存事業エリアの戦略的拡大、新商品開発、人材獲得・育成により売上拡大を目指してまいります。 生花卸売事業については、グループ流通事業を担うマイ・サクセス株式会社が主体となり、輸入商材のブラッシュアップ等による既存売上の安定・底上げ、新商品の構築・産地開拓、M&Aによる事業拡大を目指してまいります。 ブライダル装花事業については、今後の成長が期待できる関西・九州エリアでの新規顧客の獲得・新商品の自社製造販売、リテール部門(小売・EC・造園)の商品力強化等による売上の拡大を目指します。 また、以上の既存事業と垂直及び水平統合によりシナジーが見込める新たな事業領域で積極的な資本業務提携を進めてまいります。 (4)会社の対処すべき課題 当社グループが対処すべき主な課題は以下のとおりです。 当社グループは直近の業績や外部環境の変化を勘案し、中期経営計画(2025年6月期~2027年6月期)を策定し目標達成のための重点目標として以下を掲げております。 1.経営基盤の強化 ●新体制(ホールディングス)機能の強化・M&Aによる事業多角化 ⇒グループ資金効率化による強化事業への積極投資、M&A・事業の選択と集中による収益力強化 ●人的資本の価値向上に向けた取り組み強化(ダイバーシティ推進、人材育成強化) ⇒人事制度再構築によるモチベーション向上・キャリア開発支援、新卒と中途採用の強化 ●DX推進による業務効率化 ⇒Web受注システム開発による社内業務の効率化、CRMと連携した施行情報の集約化・分析 2.各事業の売上拡大(グループ収益力の強化) (生花祭壇事業) ●M&Aを含めた既存事業エリアの戦略的拡大 ⇒新規顧客獲得及びM&Aによる売上拡大、リードタイム短縮による利益率UP ●新商品開発 ⇒高単価オプションを含めた祭壇・供花の他社との差別化、花布団・派生商品販売強化 ●人材獲得・育成 ⇒待遇改善、人事制度見直し等によるより魅力のある社風づくりと採用強化 (生花卸売事業) ●新商品構築(産地開拓) ⇒定期取引の獲得と新商品の開発 ●事業承継による事業拡大 ⇒同業他社との関係強化及びM&A(仲卸/商社) (ブライダル装花事業) ●新規取引先開拓 ⇒関西・九州エリアの取引獲得 ●新商品企画・小売事業強化 ⇒(ホテル内)SHOP事業を足がかりとした、宴会売上獲得、観葉植物リース事業拡大 ●ノベルティ売上拡大 ⇒自動車販売会社向け商品販売拡大・アフターブーケ販売強化 (その他事業) ●新サービス開発 <葬儀> ⇒供養関連事業・海洋散骨のサービス開始 ●請負売上UP <就労継続支援> ⇒請負先拡大・単価UP ●既存生産地での生産力UPと生産力増強 <農業> ⇒熊本県八代エリアに加え生産地拡大 ●事業の早期黒字化・成長軌道へ <レストラン> ⇒競合店との差別化戦略(付加価値:人・品質・空間提供)による利益率向上 3.サステナビリティ経営の推進と企業価値向上 ●環境配慮型商品(サービス)、脱炭素化等SDGsの取り組み推進 ⇒環境配慮型商品、廃棄花材類の利活用、廃棄ゴミ類の削減を各大学・機関との提携により推進 ●資本効率の向上と 株主還元の拡充(資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応) ⇒ROEを重要な経営指標とし、株主還元の充実と財務の健全性及び戦略的投資のバランスを最適化 することで、企業価値の向上を図る ●デジタル技術の活用による社会問題解決への貢献 ⇒@葬儀(アット葬儀)のサービス拡充と納骨堂化アプリ/参拝管理アプリを展開
事業等のリスク2,785字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 以下において、当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる主要な事項を記載しております。また、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。なお、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ですが、本株式に関する投資判断は、本項及び本項記載以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 葬儀施行価格の低下傾向の影響について 当社グループの生花祭壇事業が属する葬儀業界においては、一般に、少子高齢化社会が一段と進行する社会状況下において、葬儀件数の拡大が見込めるものの、葬儀の簡素化が進み、葬儀施行価格の全般的な低下傾向が見られます。当社グループは、生前故人の好まれた生花を使用した装飾、故人の人柄を偲ばせるデザインなど、喪家の要望に応じた創作祭壇の提案力と技術力による他社との差別化や祭壇と什器の組み合わせによる葬儀空間演出の提案により、販売価格の低下を抑制するよう努めております。また、廉価な生花祭壇や供花の製造原価の低減を図るため2011年3月に加工物流センター(現:加工物流グループ)を開設し、高品質の確保と適正価格を実現しております。 しかしながら、このような施策を行ったにもかかわらず、全体的な葬儀施行価格が著しく低下した場合、生花祭壇、供花等の販売価格も低下を余儀なくされ、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ② 競合他社の影響について 当社グループの生花祭壇事業では、当社グループが長年培った技術及びノウハウを駆使した生花祭壇や供花の制作を行っております。また、技術力のさらなる向上のための技術認定制度の設置や、多様な商品開発による他社の追随を許さない事業展開を行っております。 現在、当社グループと類似したサービスを提供している会社も存在しますが、全国展開をしている会社や生花卸売事業を保有している会社は少なく、品質、教育体制、顧客基盤及び仕入での強みにおいて当社グループに優位性があるものと認識しております。このような当社グループの優位性を考慮した場合、当事業を推進していく上で、他社との競合が激化するような可能性は低いと考えております。しかしながら、将来において葬儀形態が著しく変化するなど情勢の変動があった場合には、当社グループの優位性が失われ、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループの生花卸売事業は、生花祭壇事業の事業展開に合わせて要員を配置し、国内の中央及び地方卸売市場の買参権(購買参加者としての資格)を保持するとともに、全国の生産者とも適時に連絡を取りあい相場情報を入手して比較する体制を構築するとともに、複数の供給経路を確保しております。 一般に、花卉業界の流通は、生産者から消費者に届くまでに卸売市場及び仲卸などの中間業者並びに小売業者が介在する形態となっておりますが、当社グループは、供給者と消費者を直結する発想で、前述の情報を収集分析し、最適な供給経路から有利な価格で仕入を行うビジネスモデルを構築しております。 しかしながら、2009年4月から実施された卸売市場の手数料の自由化による価格競争の激化やスケールメリットを狙う大手量販店や他業種からの参入等による企業間競争が極度に進行した場合には、上記のビジネスモデルの優位性の維持が困難となり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ③ 人材育成(技術者)について 生花祭壇事業の技術者の養成は長時間を要します。当社では、当社独自の研修体制にて技術教育を実施しておりますが、事業の急展開に技術者の養成が追いつかない場合や附帯業務のためのパート・アルバイトが足りずに技術者が本来の業務に集中できない場合、その熟練度が不足する事態が想定されます。このような事態が生じた場合、十分な技術者を確保することができなくなり、当社グループの技術の優位性を維持することが困難となる可能性があります。 ④ 生産、仕入に影響を及ぼす天候・気候について 生花は、農産物の特性上、生産・収穫が気候や天候に左右されます。そのため、異常気象や台風などの自然災害による影響で生産、収穫が著しく減少し市況価格が高騰すると、生花卸売事業での利益が増大するものの、一方で生花祭壇の原価が著しく上昇する可能性があります。このように、生花の市況相場が極端に高騰した状態が続いた場合は、生花祭壇事業の大幅な利益減少の可能性があるため、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、為替相場が円安傾向となった場合、円換算した仕入価格が増加することになりますが、その時点の市場競争状況いかんでは、かかる増加分を適正に当社の販売価格に反映できず、当社グループの業績における利益率の低下を招く可能性があります。 ⑤ ブライダル装花事業における外部環境について 近年当社として注力しているブライダル装花事業の顧客が属するブライダル業界におきましては、婚姻件数は、年々減少傾向にあり、1972年に110万組(婚姻率10.4%)とピークを迎えた後、2018年には60万組を下回り、2024年にはコロナ禍からの反動があったものの48万5,063組となりました。婚姻件数は一気に減少に向かう状況とはなっていないものの、長期的には縮小傾向と考えられております。また、婚姻適齢階層の結婚観の変化により婚姻件数は減少しないものの結婚式の件数の減少や結婚式にかける費用が減少し、当社の事業であるブライダル装花単価が下落する可能性があります。 ⑥ 資本業務提携について 当社では既存事業とシナジーの見込める事業について積極的な資本業務提携を進めております。その業務においては弁護士、公認会計士、税理士、社会保険労務士といった専門家の意見を真摯に聞き、関連部門と協議の上その可否を検討しておりますが、このような慎重な調査、検討にもかかわらず提携における瑕疵を発見できなかった場合は、当社グループに影響を与える可能性があります。 ⑦ 感染症流行について 新型コロナウイルスなどによる感染症が流行・拡大した場合、当社グループのみならず当社グループが属する業界全体への影響が懸念されます。また、感染症流行抑制のため、経済活動の停滞を伴う行政の指導・要請等が生じた場合、景気が悪化し消費マインドが落ち込むなどで、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,863字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要) 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、訪日外国人の増加を背景としたインバウンド消費の回復や、雇用・所得環境の改善により、個人消費を中心とした内需は緩やかな回復基調を維持しました。一方で、資源価格の高止まりや円安の影響により物価上昇が継続し、消費行動には慎重さも見られました。世界経済においては、ウクライナや中東を巡る地政学的リスクに加え、米国による関税政策の動向や主要国の金融政策の不確実性などが、わが国の企業活動や貿易環境に影響を及ぼす可能性が懸念されています。 このような状況の中、当社グループは、当連結会計年度より新たにスタートした中期経営計画に掲げる「新体制によるグループ収益力強化と、サステナビリティ経営の推進により企業価値向上・株価上昇へつなげる」ことを基本方針として、「経営基盤の強化」「各事業の売上拡大(グループ収益力の強化)」「サステナビリティ経営の推進と企業価値向上」を重点戦略とし取り組んでまいりました。 この結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は、7,602,614千円(前年同期比8.9%増)、営業損失は5,956千円(前年同期は84,865千円の利益)、経常利益は4,633千円(前年同期比95.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は、連結子会社であった株式会社SHFの株式譲渡に伴う特別利益を計上したこと等により42,990千円(前年同期比50.6%増)となりました。 なお、当連結会計年度末の現金及び預金の残高は1,219,870千円であり、当面の間の運転資金が十分に賄える状況にあると考えております。また、当連結会計年度末の自己資本残高は610,300千円であるため、自己資本が著しく脆弱であるという状況にはありません。 セグメントごとの業績は、以下のとおりであります。 (生花祭壇事業) 生花祭壇事業の売上高は、4,077,478千円(前年同期比5.5%増)となりました。厚生労働省「2024年人口動態統計月報年計(概数)の概況」によりますと、2024年の年間死亡者数は1,605千人と推計され、高齢化社会を背景に増加傾向にあります。経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」によると、2024年7月から12月までの期間において売上高は前年同期比で増加、取扱件数は横ばいで推移し、葬儀単価は持ち直し傾向で推移しました。(同統計調査は2024年12月をもって公表が終了しております。2025年1月から6月の業界動向に関する公的な統計データは現時点で存在しないため、当社では自社の実績に基づき、前年同期比で増収を維持しており葬儀単価の持ち直し傾向が継続しているものと考えております。) このように、葬儀業界全体としては市場の拡大傾向が続いているものの、「家族葬」「密葬」「一日葬」などの小規模葬儀の普及により、葬儀単価は全国的に下落傾向にあります。 こうした状況を踏まえ、当社では中期経営計画に基づく各種戦略を推進するとともに、葬儀の小型化に対応した新たなサービスの展開や新商品の投入などに取り組んでまいりました。その結果、売上は堅調に推移したものの、原材料費や人件費の上昇等の影響を受け、営業利益は218,368千円(前年同期比34.4%減)となりました。 (生花卸売事業) 生花卸売事業は、100%子会社であるマイ・サクセス株式会社において、これまで進めていた業務効率化に加え、当社グループとしての更なる競争力強化を図っておりますが、当連結会計年度におきましては、天候や需給動向の影響により相場の変動が大きく、期中を通じて不安定な市況が続きました。前半は価格の上昇が収益に寄与したものの、後半には相場が軟化する局面も見られました。こうした環境下においても、取扱数量の拡大や販売体制の強化などに取り組んだ結果、売上高は2,554,872千円(前年同期比14.1%増)となりました。 東京都中央卸売市場「市場統計情報」(2025年6月)によると、2024年7月から2025年6月までの切花累計の取扱金額は61,332百万円(前年同期比0.1%増)、数量では725百万本(前年同期比3.4%減)と単価は上昇傾向で推移いたしました。 このような状況の中で、当事業では引き続き生花卸売事業(国内流通)と生花祭壇事業とのシナジー追求を図りながら、販売価格への適正な転嫁、取扱品目の見直し、ならびに販管費のコントロールに取り組んでまいりました。これらの施策により原価上昇の影響を一定程度吸収し、営業利益は58,414千円(前年同期比77.9%増)となりました。 (ブライダル装花事業) ブライダル装花事業の売上高は、1件あたりの単価が回復(上昇)傾向にあったものの、件数が減少したため、335,890千円(前年同期比5.0%減)となりました。 少子化や未婚化に伴い婚姻件数は減少を続けており、加えて挙式を行わない「ナシ婚」の広がりにより、従来型の挙式スタイルへの需要も変化しています。 一方で、晩婚化による単価上昇やパーソナライズ志向の浸透、体験価値を重視する層の増加により、ブライダル市場は質を重視する方向へと移行し、一定の需要を維持してきました。 当期のブライダル市場は社会環境の変化を背景に少人数・高付加価値型へのシフトが進み、質を重視する方向で安定的に推移しています。 このような市場環境のもと、同事業では関西・九州エリアにおける既存顧客・エリアへの深掘りによる受注増、同エリアでの新規取引先拡大、リテール部門の売上拡大・利益率改善に取り組んでまいりましたが、売上減、原価や人件費高騰の影響を受け、営業損失は21,407千円(前年同期は2,629千円の損失)となりました。 (その他) その他の事業は、システム開発事業、冠婚葬祭に関する企画並びにコンサルタント業務、就労継続支援事業、農業、レストラン事業を行っております。当連結会計年度においては、システム開発事業においてインボイス対応の特需があった前期との比較では減少した一方で、新たにレストラン事業が加わったこと等により、売上高は634,373千円(前年同期比20.7%増)となりました。利益面では農業部門において連作障害に伴う生産量減少の影響等により営業損失は29,949千円(前年同期は2,795千円の損失)となりました。 なお、システム開発事業を担っていた株式会社SHFの全株式を、2025年6月30日付で譲渡しております。 また、当連結会計年度における財政状態の概況は次のとおりであります。 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ179,676千円増加し、2,897,564千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加によるものであります。 当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ113,486千円増加し、2,287,264千円となりました。これは主に、未払金、借入金の増加によるものであります。 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ66,190千円増加し、610,300千円となりました。これは主に、利益剰余金の増加によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度末における自己資本比率は、前連結会計年度末の20.0%から21.1%となりました。 (2) キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度に比べ148,494千円増加し、1,219,870千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末において、営業活動の結果使用した資金は32,589千円(前年同期は98,460千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益103,302千円、及び法人税等の支払額72,460千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末において、投資活動の結果獲得した資金は69,790千円(前年同期は72,387千円の使用)となりました。これは主に、子会社株式の売却による収入104,985千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度末において、財務活動の結果獲得した資金は111,293千円(前年同期は90,404千円の獲得)となりました。これは主に、借入金の増加158,771千円によるものであります。 (3) 生産、受注及び販売の状況 (生産実績) 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2024年7月1日至  2025年6月30日)   前年同期比(%) 生花祭壇事業(千円)   2,463,403   106.7 ブライダル装花事業(千円)   346,142   100.6 その他事業(千円)   260,252   220.2 合計(千円)   3,069,797   110.8 (注) 1.金額は、当連結会計年度総製品売上原価によっております。なお、セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.生花卸売事業は、国内外から生花を仕入れ、国内に販売することを主要な業務としており、生産活動は行っていないため、生産実績はありません。 (商品仕入実績) 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2024年7月1日至  2025年6月30日)   前年同期比(%) 生花卸売事業(千円)   3,416,622   112.0 その他事業(千円)   142,388   155.3 合計(千円)   3,559,010   113.3 (注) 1.金額は、仕入価格によっております。なお、生花祭壇事業及びブライダル装花事業からの発注に基づく生花の仕入分については除外しております。また、セグメント間の取引については相殺消去しております。 (受注実績) 生花祭壇事業、生花卸売事業、ブライダル装花事業及びその他事業は、受注から納品までのリードタイムが短いために受注と販売実績は、現状では乖離が見られない状況なので、記載を省略しております。 (販売実績) 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2024年7月1日至  2025年6月30日)   前年同期比(%) 生花祭壇事業(千円)   4,077,478   105.5 生花卸売事業(千円)   2,554,872   114.1 ブライダル装花事業(千円)   335,890   95.1 その他事業(千円)   634,373   120.7 合計(千円)   7,602,614   108.9 (注) 1.金額は、販売価格によっております。なお、セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額ならびに開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。 当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1) 連結財務諸表  注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。 なお、当社グループの連結財務諸表に影響を及ぼす可能性がある主な見積りとして、以下の会計処理があります。 a.貸倒引当金 当社グループは、債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については過年度実績率を基礎とした将来の貸倒予測率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しています。将来、顧客の財政状態が悪化し支払能力が低下した場合には、引当金の追加計上または貸倒損失が発生する可能性があります。 b.固定資産の減損 当社グループでは固定資産の減損について、主として事業の拠点別に資産をグルーピングし、減損の兆候の有無の判定を行なっております。減損の兆候があった場合、将来キャッシュ・フロー等を見積り、減損の要否を判定いたします。判定の結果、減損が必要と判断された資産については、帳簿価額を回収可能価額まで減損処理いたします。 (2) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (経営成績の分析) ・売上高 連結売上高は、中期経営計画の施策の実行及び各事業ともに総じて好調に推移したこと等から、前年同期比で増加し、7,602,614千円(前年同期比8.9%増)となりました。 ・営業利益 連結営業損失は、生花卸売事業において前年同期比で増加しましたが、生花祭壇事業、ブライダル装花事業及びその他事業において減益となり、5,956千円(前年同期は84,865千円の利益)となりました。 ・経常利益 補助金収入等により、当連結会計年度の営業外収益は33,126千円(前年同期比0.3%減)となっております。また、支払利息等により、当連結会計年度の営業外費用は22,536千円(前年同期比22.0%増)となっております。これらの結果、経常利益4,633千円(前年同期比95.3%減)となりました。 ・親会社株主に帰属する当期純利益 連結子会社であった株式会社SHFの株式譲渡に伴う特別利益を計上したこと等により42,990千円(前年同期比50.6%増)となりました。 (資本の財源及び資金の流動性について) 当社の運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資であります。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの借入金を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの借入金を基本としております。 なお、当連結会計年度のキャッシュ・フローの詳細につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (経営成績等の状況の概要) (2)キャッシュ・フロー」に記載されているとおりであります。 (3) 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、2025年6月期の計画を売上高7,600百万円、営業利益110百万円、親会社株主に帰属する当期純利益70百万円、ROE12.3%としておりました。 計画に対し実績は、各事業とも概ね好調に推移し、売上高は前期比で増加し計画どおりとなりました。一方で、利益面につきましては、生花卸売事業は原価高騰の影響を受けたものの増益となりましたが、生花祭壇事業、ブライダル装花事業、その他の事業においては前期比減となり、また、連結子会社であった株式会社SHFの株式譲渡に伴う特別利益を計上いたしましたが、最終的にROEは7.4%と計画を下回る水準となりました。 2026年6月期につきましては、2025年6月期から2027年6月期までの中期経営計画において新たに掲げた重点戦略である、経営基盤の強化、各事業の売上拡大、サステナビリティ経営の推進と企業価値向上に注力し、売上高7,700百万円、営業利益120百万円、親会社株主に帰属する当期純利益40百万円の達成を目指してまいります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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