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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ピーバンドットコム

p-ban.com Corp.3559 · Standard · 卸売業

プリント基板のECサイト「P板.com」を軸に、設計から実装まで一括支援するハードウェア開発支援企業。

概要

ピーバンドットコムは、プリント基板のEコマース「P板.com」を中核とする卸売業(東証スタンダード・名証メイン)である。2002年に東京都新宿区で創業、2017年にマザーズ上場、2025年には名古屋証券取引所に重複上場した。2026年3月期の売上高は23億円、従業員数は40名。基板設計・製造・部品実装を一括で提供するワンストップサービスを強みとする。

プリント基板ECの単一セグメントで構成される事業

当社はプリント基板のEコマース「P板.com」を収益の柱とする単一セグメント企業である。事業内容は、顧客がWebサイト上で基板の仕様を選択し、見積・注文・製造・部品実装までを一括で手配できるプラットフォームの運営である。国内でいち早くサービスを開始した実績に加え、異種面付工法によるイニシャルコスト低減や「1-Click見積」による迅速な見積取得など、試作市場における利便性を追求している。2026年3月期の売上高23億円のうち、製造サービスが最大の構成比を占め、設計・実装・その他(筐体・ハーネス等)が続く。海外展開としてタイ向けサイト「p-ban Thailand」を開設し、ASEAN市場での事業機会を模索している。

クロスセル構造が生む顧客単価の向上

当社の収益構造の特徴は、プリント基板の製造受注を起点に、部品実装、電子部品調達、筐体・ハーネスなどの周辺サービスへと利用領域を広げるクロスセル構造にある。顧客は基板製造のみでなく、実装や部品調達まで一括で発注することで工数を削減でき、当社は注文単価の増加につなげている。2026年3月期の売上総利益率は37.8%と前年から改善しており、高付加価値サービスの提供比率上昇が寄与した。販売費及び一般管理費は6.8億円で、海外展開やシステム開発への先行投資により前期比8.1%増加したが、営業利益は1.9億円(前期比21.2%増)と成長を維持している。

38の国と地域に生産拠点を持つわけではないが、グローバル調達網を活用

当社は自社工場を持たず、国内および海外の提携仕入先から最適な価格・納期・品質の工場を自動選定するビジネスモデルを採用する。基板製造は主に日本国内の協力工場に加え、中国・台湾などの海外拠点から調達する。2025年度にはタイ市場向けに「p-ban Thailand」を開設し、現地の実装工場や物流パートナーと連携して「基板+実装」のワンストップ提案を開始した。従業員は40名と小規模ながら、ITシステムとサプライチェーンネットワークを活用することで、全国のエンジニアに短納期・低価格の試作基板を提供している。

業界の中での役割は電子機器開発におけるプリント基板調達プラットフォームを運営し、開発プロセス全体を支援。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
23億円
営業利益
2億円
営業利益率
8.7%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01プリント基板Eコマース主力

Web上で基板の見積・注文を可能にし、国内外の提携工場から供給。設計・製造・実装・部品調達までワンストップで提供。顧客は電子機器メーカー、大学、研究機関など。

国内でいち早くプリント基板ECサービスを開始

主な製品・サービス6
P板.com
プリント基板の設計・製造・実装を一括注文できるECサイト。異種面付工法により試作向け低コストを実現。
リジッド基板
硬質な基板。汎用的な電子機器に使用。
フレキシブル基板
薄く柔軟な基板。ウエアラブルやスマホ向け。
アルミ基板
アルミ材で放熱性を高めた基板。照明機器向け。
リジッド・フレキシブル基板
硬質と柔軟を複合した基板。
厚銅基板
銅箔が厚く大電流を流せる。EVやロボット向け。

製品と技術

「P板.com」:プリント基板の設計・製造・実装を一括で注文できるECプラットフォーム

中核サービスである「P板.com」は、顧客がWebサイト上で基板の仕様(サイズ、層数、材質など)を選択し、複数の納期コースと見積金額を即座に取得できるシステムである。顧客は設計データをアップロードするだけで発注完了し、当社が最適な提携工場に製造を委託する。特徴的なのは「異種面付工法」の活用で、複数種類の基板を同時に製造することで材料効率を高め、試作時のイニシャルコストを低減している。また、基板製造完了日当日の納品を可能とする「デリバリーゼロコース」や、標準納期の短縮など、短納期ニーズに応えるオプションを提供する。2026年度には「1-Click見積」をリニューアルし、顧客の見積取得時間をさらに短縮した。

実装・部品調達から筐体・ハーネスまで広がる周辺サービス

当社はプリント基板の製造に加え、部品実装、電子部品調達、メタルマスク(実装用治具)製造、筐体製造、ハーネス加工などの周辺サービスを提供する。これらのサービスは「P板.com」の注文フローに組み込まれており、顧客は基板と同時に実装や部品手配を依頼できる。特に電子部品調達は、当社が仕入先ネットワークを活用して部品を調達し、在庫管理から実装までを一貫する「GUGEN Hub」構想の一部として発展している。2026年3月期には、実装サービスの標準納期短縮や、顧客部品の一元管理機能の開始により、実装と部品調達の連携を強化した。

「gene」とAIツールが支える研究開発支援サービス

2024年7月に開始した「gene」は、顧客の回路図や部品リストに基づき、センサー評価用デモ機などを短期間で試作するサービスである。基板設計、製造、実装、ファームウェア開発までを一体的に支援し、ローム株式会社とのオンデバイスAI連携や、TOPPANホールディングスとの次世代センサーモジュール開発など、大手企業との共創実績がある。また、AIブロック図自動生成サービス、AIハードウェア設計ツール、ローカルLLMナレッジ基盤、AIガーバーチェックアシストなどの開発を進め、設計から品質チェックまでをAIで効率化する取り組みも行っている。これらのサービスは、エンジニアの開発負荷を軽減し、試作から製品化までの期間短縮に貢献する。

「GUGEN Hub」構想:電子部品調達・在庫管理・実装連携の統合プラットフォーム

「GUGEN Hub」は、当社が中長期的な第二の成長エンジンとして育成するプラットフォームである。電子部品の調達、顧客の在庫管理、実装工場との連携、設計情報や製造データの管理を一気通貫で行うことを目指す。短期的には「P板.com」との連携により、部品調達・在庫管理・実装連携の利用拡大を図り、中期的にはAPI連携やプロジェクト管理機能の高度化による継続課金型の収益モデルを構想している。2026年3月期には、顧客部品の一元管理と実装サービス連携機能をリリースし、基盤整備を進めた。今後、システム基盤の刷新とともに、同ハブを核とした電子製造プロセス全体の支援を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • プリント基板Eコマース国内でいち早くプリント基板ECサービスを開始

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

ネットワーク製品卸で中堅

ピーバンドットコムは、ネットワーク機器や情報通信機器の販売を主力とする専門商社。競合のリョーサン菱洋や高千穂交易などと比べ規模は小さいが、特定分野に特化。売上高は20億円台と小規模ながら、営業利益率9%前後と安定した収益性を維持。キャッシュレス決済関連など新分野への展開を図るが、競合との差別化が課題。

強み

  • ネットワーク・通信分野に特化し、技術サポートが強み。
  • 営業利益率9%前後と卸売業としては高水準。
  • 主要ネットワーク機器メーカーと強固なパートナーシップ。
  • キャッシュレス・IoT関連で成長を目指す。

課題

  • 売上高20億円程度で、大規模競合に価格競争で劣る。
  • 同業他社との機能差が小さく、独自性を打ち出しにくい。
  • 特定ベンダーや製品への依存が高く、リスクが集中。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字がピーバンドットコム

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
18225タカチホ26億円7.6倍
23089テクノアルファ25億円4.7倍
39941太洋物産24億円15.6倍
49895コンセック24億円
53559ピーバンドットコム23億円20.4倍
67477ムラキ23億円34.0倍
73041ビューティカダンホールディングス21億円
87413創健社19億円111.2倍
97422東邦レマック19億円80.8倍
109914植松商会18億円13.6倍
112667イメージ ワン13億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

2002年の創業とプリント基板EC「P板.com」の立ち上げ

2002年4月、東京都新宿区矢来町において田坂正樹が株式会社インフローを創業した。同年10月には東商ベンチャーネットビジネスモデル認定を受け、2003年4月にプリント基板ネット通販サイト「P板.com(ピーバンドットコム)」の本販売を開始した。当時、プリント基板の調達は対面や個別見積が一般的であり、Web上で即時に見積・注文できる仕組みは画期的であった。同時に無料パターン設計CAD「CADLUS X」のダウンロード提供を開始し、設計から製造までの一貫支援の基盤を築いた。

サービス拡充とISO認証取得による品質基盤の構築(2004~2009年)

創業後、当社は設計サービス(2004年11月)、実装サービス(2005年12月)を順次開始し、基板製造に加えて周辺サービスを拡充した。2004年10月には本社を新宿区二十騎町へ移転、2006年5月には市谷田町へ移転と拠点を整備した。2009年12月にはISO9001認証を取得し、品質管理体制を強化。同年10月からは電子工作コンテストを毎年開催し、エンジニアコミュニティとの接点を広げた。これらの取り組みにより、試作市場における信頼性とブランド認知を高めていった。

商号変更と東証マザーズ上場(2012~2017年)

2012年6月、商号を株式会社ピーバンドットコムに変更し、ブランドと会社名を統一した。2013年7月には電子工作コンテストの後継イベント『GUGEN(ぐげん)』を年次開催とし、技術交流の場を継続した。2014年10月に筐体・パーツ製造サービス、2016年5月にハーネス加工サービスを開始し、提供領域をさらに拡大。同年5月には技術啓蒙サイト「@ele」を開設した。2017年3月、東京証券取引所マザーズに株式を上場し、資金調達と認知度向上の基盤を得た。

東証一部昇格とEMS・AI支援サービスの展開(2018~2022年)

2018年6月に監査等委員会設置会社へ移行しガバナンスを強化。2019年12月には東証市場第一部へ市場変更した。2020年1月、電子機器受託製造サービス「P板.com EMS」を開始し、試作から量産への移行を支援する体制を整えた。2021年にはAIブロック図自動生成サービスの開発に着手し、2022年11月にはISO27001(情報セキュリティ)認証を取得。2022年4月の市場区分見直しによりプライム市場へ移行したが、後述の通り後にスタンダードへ変更している。

経営体制の刷新とスタンダード市場への移行(2023年以降)

2023年6月、創業者の田坂正樹から後藤康進へ代表取締役社長が交代した。同年8月には開発・量産支援サービス「S-GOK」を、10月には「S-GOKコンサル」を開始し、顧客の製品化プロセスを包括的に支援する体制を強化。同年10月、東京証券取引所プライム市場からスタンダード市場へ移行した。2024年7月にはデモ機開発サービス「gene」を開始し、研究開発支援を拡充。2025年3月には名古屋証券取引所メイン市場に重複上場し、投資家層の拡大を図った。2026年3月期の売上高は23億円、営業利益は1.9億円と、収益性の改善が進んでいる。

年表28件を開く

2000年代

  • 2002年4月創業東京都新宿区矢来町において株式会社インフローを創業。田坂正樹が代表取締役に就任
  • 2002年10月東商ベンチャーネットビジネスモデル認定
  • 2003年4月プリント基板ネット通販サイト「P板.com(ピーバンドットコム)」本販売開始
  • 2004年4月無料パターン設計CAD「CADLUS X」ダウンロード開始
  • 2004年10月本社を東京都新宿区二十騎町に移転
  • 2004年11月設計サービス開始
  • 2005年12月実装サービス開始
  • 2006年5月本社を東京都新宿区市谷田町に移転
  • 2009年10月電子工作コンテスト初回開催(~2012年まで毎年開催)
  • 2009年12月ISO9001認証取得

2010年代

  • 2010年3月本社を東京都千代田区五番町14番地 国際中正会館に移転
  • 2012年6月商号変更商号を株式会社ピーバンドットコムに変更
  • 2013年7月電子工作コンテスト後継イベント『GUGEN(ぐげん)』開催(年次開催)
  • 2014年10月筐体・パーツ製造サービス開始
  • 2016年5月ハーネス加工サービス開始
  • 2016年5月プリント基板関連の技術啓蒙サイト「@ele(アットマーク・エレ)」開設
  • 2017年3月上場東京証券取引所市場マザーズに株式を上場
  • 2018年6月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社へ移行
  • 2019年5月本社を東京都千代田区五番町14番地 五番町光ビルに移転
  • 2019年12月東京証券取引所市場第一部へ市場変更

2020年代

  • 2020年1月電子機器受託製造サービス「P板.com EMS」開始
  • 2022年4月市場区分見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2022年11月ISO27001認証取得
  • 2023年6月後藤康進が代表取締役社長に就任
  • 2023年8月開発・量産支援サービス「S-GOK」始動
  • 2023年10月東京証券取引所スタンダード市場へ移行 開発・量産支援の「S-GOKコンサル」開始
  • 2024年7月デモ機開発サービス「gene」開始
  • 2025年3月上場名古屋証券取引所メイン市場に上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2029年3月期まで3,001百万円
  • 売上総利益2029年3月期まで1,217百万円
  • 当期純利益2029年3月期まで184百万円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    P板.comの深化と収益性向上

    中核サービスP板.comにおいて、基板製造に加え部品実装や周辺サービスを組み合わせたクロスセルを強化し、顧客単価向上と収益性改善を図る。成長分野の試作需要を取り込み、試作から量産まで支援する体制を強化する。

  2. 02

    GUGEN Hubを第二の成長エンジンに

    電子部品調達・在庫管理・実装連携を担うGUGEN Hubを育成。短期的にP板.comとの連携で利用拡大、中期的にAPI連携やプロジェクト管理機能の高度化で継続利用型収益を拡大する。

  3. 03

    システム基盤刷新による拡張性向上

    P板.comの顧客画面・管理画面を含むシステム基盤を全面刷新し、使いやすい発注体験と社内業務効率化、多様な商流対応を実現。成長を支える共通基盤として投資する。

  4. 04

    サプライチェーン改革による収益性改善

    仕入先見直し、調達条件最適化、物流改善、不良削減などで構造的な収益性改善を進め、生み出した効果をシステム・人材など成長分野に再投資する。

  5. 05

    海外展開による成長機会創出

    タイ市場を中心に、プリント基板Eコマースの運営ノウハウを活かし「基板+実装」のワンストップ提案を展開。現地パートナーと連携しASEAN地域の顧客基盤拡大を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で40人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は571万円で、9期前と比べて4.9%平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は6.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月17
2018年3月18
2019年3月60038.94.523
2020年3月59639.95.324
2021年3月58940.65.728
2022年3月57340.25.928
2023年3月56440.87.229
2024年3月55038.56.535
2025年3月54139.35.640500
2026年3月57140.06.540500

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区9百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は23億円営業利益2億円前期と比べると増収増益で、売上が+4.5%、利益が+0.0%。

売上高
+4.5%
23億円
営業利益
+0.0%
2億円
純利益
+0.0%
1億円
営業利益率
8.7%
前期比 -0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高24億円23億円
営業利益2億円2億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は6億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+20.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q50
2024年1Q500.00
2024年2Q4125.00
2024年3Q600.01
2024年4Q50
2025年2Q10110.00
2025年4Q1218.31
2026年2Q1119.10
2026年4Q1218.31
2027年1Q600.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は13億円から23億円へ1.8倍に増えた。直近期の営業利益率は8.7%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1310
2014年3月1511
2015年3月1710
プリント基板関連の技術啓蒙サイト「@ele(アットマーク・エレ)」開設
2016年3月1711
東京証券取引所市場マザーズに株式を上場
2017年3月1822
2018年3月2032
2019年3月2132
2020年3月2121
2021年3月2021
2022年3月1921
2023年3月2021
2024年3月2011
名古屋証券取引所メイン市場に上場
2025年3月22229.11
2026年3月23228.71

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高23億円のうち、営業利益として残るのは2億円8.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金60.9%14億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.4%7億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.7%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
39.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.5pt
8.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.9pt
4.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.6pt
7.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
23.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2026年3月期は営業CFが2億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は12億円で、売上の6.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2015年3月00001
2016年3月00002
2017年3月20226
2018年3月20028
2019年3月00008
2020年3月200210
2021年3月10−1110
2022年3月2−10112
2023年3月10−2111
2024年3月1−10011
2025年3月100111
2026年3月2−10112

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は18億円。このうち返さなくてよい自己資本が14億円で、自己資本比率は79.0%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月41322.3
2014年3月51426.1
2015年3月51425.2
2016年3月52339.9
2017年3月96363.0
2018年3月118369.7
2019年3月1410474.5
2020年3月1411378.0
2021年3月1512377.4
2022年3月1613380.9
2023年3月1512380.6
2024年3月1613380.7
2025年3月1714479.5
2026年3月1814479.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
12億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
13億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率284社中13位あたり、逆に低いのは配当利回り284社中218位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.5%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
8.7%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
79.0%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.5%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.2%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥460で、1年前と比べて-11.4%過去52週の値幅のなかでは39%の位置にある。

¥460-1.5%1ヶ月+8.2%1年-11.4%時価総額23億円
過去52週の値幅
安値¥375高値¥595

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)20.4倍
PER (会社予想)16.9倍
PBR1.54倍
配当利回り2.17%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は421円と25日移動平均線(418.84円)をわずかに上回り、8月に入ってからは上下動を繰り返しています。52週高値595円からは約29%下落し、上値は重いものの、52週安値375円からは約12%回復しています。出来高は8月20日に900株と極端に減少し、流動性が低下しています。RSIは54.44と中立で、方向感は乏しく、25日線と75日線(424.15円)が接近しており、レンジ相場が続く可能性があります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PERは18.65倍で業界平均17.93倍をやや上回るが、予想PERは15.4倍と改善見込み。PBRは1.37倍で平均1.23倍を上回るが、ROEは7.5%と低く、PBRの割高感は正当化されない。配当利回りは2.38%と平均2.93%を下回り、魅力は限定的。売上高は増加傾向だが利益は小幅で、バリュエーションはほぼ妥当と評価。成長性が乏しく、配当も伸び悩み。

指標この会社業種平均
PER (実績)20.4倍17.9倍
PER (予想)16.9倍
PBR1.54倍1.24倍
ROE7.5%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

当社は電子部品商社として安定した事業を営むが、業界は競争が激しく、収益は市況に左右されやすい。強気派は、近年の収益改善と安定した配当を評価し、株価の割安感から買いを推奨する。一方、弱気派は、売上高の伸び悩みや、市場の競争激化によるマージン低下を懸念する。また、新規事業やM&Aによる成長戦略の実現性が焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 収益改善傾向

    2025/3期は売上高22億円、営業利益率9.09%と改善。

  • 安定配当

    配当利回り2.38%と、株主還元を継続。

  • 割安評価

    PER18.65倍、PBR1.37倍と市場平均からみて割安。

  • フォワードPER15.4倍と改善見込み決算発表後影響

    実績PER18.65倍に対し予想PER15.4倍。来期の増益期待が評価を高める

  • 売上高23億円と3期連続増収通年影響

    売上高20→22→23億円と増加。増収基調が続けば収益改善も

  • 営業利益率8.7%と高水準を維持継続影響

    営業利益率は2025/3期9.09%、2026/3期8.7%。売上高23億円で営業利益2億円

  • 配当利回り2.38%と安定配当継続影響

    予想配当利回り2.38%。時価総額21億円に対して配当総額約0.5億円

マイナスに働く材料7
  • 市場競争の激化

    同業他社との価格競争が激しく、マージンが圧迫される。

  • 売上成長の鈍さ

    売上高は2023/3期から2026/3期まで横ばいで、大きな成長が見込めない。

  • 利益率の不透明感

    2026/3期の営業利益率は8.7%と低下予想で、改善が持続するか疑問。

  • 時価総額21億円と超小型株で流動性極小継続影響

    時価総額21億円、外国人保有2.58%。売買が薄く価格変動が大きい

  • 営業利益2億円と横ばい通年影響

    2025/3期と2026/3期とも営業利益2億円。増収効果をコスト増が相殺

  • 実績PER18.65倍と割高感継続影響

    予想PER15.4倍だが、直近実績PER18.65倍は小型卸売としては高い

  • 株価が1年で-18.95%と下落トレンド不定影響

    直近1年-18.95%。下値固めには需給改善が前提

次の決算で確かめる点
営業利益率
市況や競争の影響を受けるため、収益性の変化を見る。
売上高成長率
事業拡大の有無を確認するため。
仕入れ原価率
市況変動が原価に与える影響を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.17%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
2.17%
いまの株価に対して
配当性向
44.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年3月59.4
2020年3月50.020.0
2021年3月860.025.1
2022年3月80.027.6
2023年3月80.041.0
2024年3月80.040.0
2025年3月1025.041.6
2026年3月100.044.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,333人。区分でいちばん多いのは個人・その他58.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が33.9%を占め、残る66.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他51.754.956.656.957.858.3
事業法人34.133.634.135.333.533.9
自己株式1.91.76.56.26.05.8
証券会社5.12.92.33.86.05.3
外国法人2.42.11.31.61.32.2
外国人個人0.30.20.20.30.20.4
金融機関6.36.35.52.21.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社インフロー31.13
02田坂 正樹9.22
03楽天証券株式会社1.83
04株式会社SBI証券1.30
05前島 稔1.22
06五十畑 輝夫1.20
07後藤 康進1.19
08村杉 一1.17
09土屋 拳1.14
10株式会社石内地所1.00

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−100%、1株純資産は14期で−100%。直近期のROEは7.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月61,25973,68582.4
2014年3月75,043179,29459.386.2
2015年3月246239.3
2016年3月154639.1
2017年3月3913141.732.5
2018年3月5118232.328.79.9
2019年3月5322925.912.59.4
2020年3月2525010.430.220.0
2021年3月3225212.426.025.1
2022年3月2926911.119.527.6
2023年3月202677.329.341.0
2024年3月202787.419.140.0
2025年3月242948.421.841.6
2026年3月233077.521.644.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額80百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
田坂正樹取締役会長ファウンダー552,014,077
後藤康進代表取締役社長4959,377
上田直也取締役CHRO4422,450
吉野功一取締役(常勤監査等委員)63
森博司取締役(監査等委員)592,849
豊田賢治取締役(監査等委員)55

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)36346622
社外取締役5122143

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容8,464字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、「アイデアと探究心で、“あたりまえ”を革新する。」というパーパスの下、プリント基板のEコマース「P板.com(ピーバンドットコム)」の運営を中心に事業を行っております。また、「誰もがアイデアさえあれば、モノが具現化できる世界の実現」をビジョンに掲げ、まずはエレクトロニクス・エンジニアの開発プロセスにおける“あたりまえ”を革新することを目指しております。 プリント基板は、自動車、テレビ、スマートフォン、医療機器、産業機器、ロボット、IoT機器など、あらゆる“電子機器”に使われる基幹部品です。既存のエレクトロニクス産業の需要に加え、近年では、半導体、自動車・モビリティ、FA・ロボット等の成長分野における研究開発・試作需要の拡大、生成AIを活用した設計・開発支援ニーズの高まり、サプライチェーン再編や製造業の国内回帰に向けた動きなどを背景に、電子機器開発を支援するサービスへの需要は、今後も拡大していくものと考えております。 当社は、プリント基板の調達に必要な主要工程である基板設計・製造・部品実装を中心に、電子機器などを収めるケース(筐体:きょうたい)の製造、基板と基板をつなぐハーネス部品の加工、部品実装に必要なメタルマスクの製造、電子部品調達など、周辺サービスの充実を図っております。また、電子部品調達、在庫管理、部品実装との連携、研究開発支援、AIを活用した設計・品質支援など、ハードウェア開発者が研究開発に専念できる環境を提供するためのサービス領域の拡充にも取り組んでおります。 国内でいち早くサービスを開始したこれまでの実績に加え、ニーズに合わせたサービス領域の拡充とお客様に寄り添ったサポートによりサービスの信頼性が向上したことなどで、プリント基板の設計・製造・部品実装を一括で利用するワンストップ・ソリューション(※)の利用頻度が高まり、注文単価の増加に繋がっております。 当事業年度においては、AIブロック図自動生成サービスの開始、「1-Click見積」のリニューアル、カスタマーサクセス体制への移行、GUGEN Hubにおける顧客部品の一元管理と実装サービスの連携機能の開始など、設計・調達・製造の各工程における利便性向上を進めてまいりました。また、基板製造完了日当日の納品を可能とする「デリバリーゼロコース」の開始、リジッド基板「ノーマルコース」の基本納期短縮、部品実装の標準納期短縮など、短納期ニーズへの対応も強化しております。 さらに、海外展開体制の整備を進めるため海外事業推進室を設置し、ASEAN市場における事業機会の獲得に向けて、タイ王国向けプリント基板通販サイト「p-ban Thailand」を開設いたしました。タイ市場においては、従来のプリント基板製造に加え、現地ニーズの高い電子部品実装まで含めた「基板+実装」のワンストップ提案を行うことで、顧客の開発・試作工程を一括で支援し、競争力及び顧客単価の向上を図っております。 現段階では「P板.com」が収益の柱となっておりますが、今後は、「P板.com」で蓄積した顧客基盤、取引データ、サプライヤーネットワーク及び技術支援の知見を活かし、電子部品調達、在庫管理、実装連携、設計情報・製造データの活用等を一気通貫で支援する「GUGEN Hub(グゲンハブ)」構想を推進してまいります。GUGEN Hubを通じて、ハードウェア開発者が部品調達や在庫管理、実装手配等に要する工数を削減し、研究開発に専念できる環境を提供することで、基板ECから電子製造プロセス全体を支援するサービス基盤への進化を目指してまいります。 なお、当社はプリント基板のEコマース事業の単一セグメントのため、セグメント別の記載を省略しております。当社の展開する事業概要は以下のとおりです。 ※ワンストップ・ソリューション:必要になる作業を一度の手続きで全て完了することができるサービスを意味します。当社のサービスは、プリント基板の設計、製造、部品実装までウェブ上で簡単に一括して注文手続きを行うことができます。 (1)事業の概要 ① プリント基板のEコマース「P板.com」 「P板.com」では、顧客が当社Webサイト上で選択した基板の仕様に合わせ、国内又は海外の提携仕入先の中から最適な価格・納期・品質で製造できる工場を自動選定し、複数の納期コースに合わせた見積金額を提示します。顧客は提示された見積・納期の中から選択し、設計図をアップロードするだけでプリント基板を手軽に注文することができます。当社では、顧客から提示された基板の設計図を確認した後、ただちに、提携仕入先へ自社システム上より発注を行う仕組みとなっております。 当事業年度においては、顧客体験の向上と収益性の向上を目的として、AIブロック図自動生成サービスの開始、「1-Click見積」のリニューアル、カスタマーサクセス体制への移行、GUGEN Hubにおける顧客部品の一元管理と実装サービスの連携機能の開始など、設計・調達・製造の各工程における利便性向上を進めてまいりました。 また、基板製造完了日当日の納品を可能とする「デリバリーゼロコース」の開始、リジッド基板「ノーマルコース」の基本納期短縮、部品実装の標準納期短縮など、短納期ニーズへの対応も強化しております。 これらの取り組みにより、顧客利便性の向上と継続利用の促進を図るとともに、中堅・大手顧客の利用拡大、基板設計・実装・部品調達等の周辺サービス利用拡大により、売上構成の質的改善と収益性向上を進めております。 事業のサービス別分類は、下記のとおりであります。 サービス分類   説明 設 計   顧客から支給される「電気信号の流れを表した回路図」に基づき、基板を製造するためのデータを、CADソフトによって設計します。 製 造   顧客から支給される基板製造用データ又は当社の設計サービスにより設計した基板製造用データに基づき、基板を製造します。事業の主力部分です。 実 装   製造した基板に、電子部品を配置し、はんだで接続します。電子部品を当社側で調達を行うオプションの利用が増加しております。 その他   基板へ電子部品を実装する際に必要となる専用治具「メタルマスク」の製造、筐体の製造、部品実装済み基板や外部装置などを接続する電線(ハーネス)を加工するサービス等があります。 ② 海外展開:タイ市場への進出 当社は、国内で培ってきたプリント基板Eコマースの運営ノウハウ、サプライチェーンネットワーク及び品質管理体制を活かし、海外市場への展開にも取り組んでおります。 当事業年度においては、海外展開体制の整備を進めるため海外事業推進室を設置し、ASEAN市場における事業機会の獲得に向けて、タイ王国向けプリント基板通販サイト「p-ban Thailand」を開設いたしました。 タイ市場においては、自動車・モビリティ、スマートエレクトロニクス、産業機器等の分野を中心に、プリント基板及び電子部品実装に対する需要の拡大が見込まれております。当社は、従来のプリント基板製造に加え、現地ニーズの高い電子部品実装まで含めた「基板+実装」のワンストップ提案を行うことで、顧客の開発・試作工程を一括で支援し、競争力及び顧客単価の向上を図っております。 また、現地の実装工場、物流及び営業パートナーとの連携を通じて、製造、実装、配送、顧客対応を最適化するとともに、日本基準の品質管理と、タイ語・英語対応を含む現地商習慣への対応を進めることで、海外顧客にとって利用しやすい取引体制の構築を目指しております。 今後も、国内で確立した「P板.com」の利便性、短納期対応、品質管理体制を海外市場に展開し、ASEAN地域における顧客基盤の拡大と、新たな成長機会の創出に取り組んでまいります。 ③ 研究開発支援サービス「gene」及びAI・開発支援サービス 当社は、プリント基板Eコマースを中核事業としながら、顧客の開発プロセス全体を支援する高付加価値サービスの拡充にも取り組んでおります。 R&D領域においては、「gene」を起点とした研究開発支援サービスの拡大に取り組んでおります。「gene」は、センサー等の評価・検証用デモ機を短期間で具現化するサービスであり、顧客が用意した回路図や部品リスト等をもとに、基板設計、製造、部品実装、ファームウェア・ソフトウェア対応までを一体的に支援します。 当事業年度においては、ローム株式会社とのオンデバイスAI「Solist-AI™」関連のエコシステム連携や、TOPPANホールディングス株式会社との次世代センサー評価用モジュール開発など、先端領域における大手企業との具体的な共創実績を積み上げました。 また、AIブロック図自動生成サービスの開始に加え、AIハードウェア設計ツール、ローカルLLMナレッジ基盤、AIガーバーチェックアシスト等の開発を進め、設計支援から試作・評価までを支えるサービスの高度化に取り組んでおります。AIハードウェア設計ツールとGUGEN Hubとの連携により、自然言語入力を起点としたブロック図・部品表・回路図作成の高度化を進めるとともに、AIを活用した品質向上、業務効率化、顧客支援力の強化を図っております。 ④ エンジニアに向けた情報発信及び技術交流活動 当社は、プリント基板を扱う技術者のすそ野を広げ、エレクトロニクス分野における研究開発・試作活動を支援するため、エンジニアに向けた情報発信及び技術交流活動にも取り組んでおります。 具体的には、プリント基板に関する専門情報を発信する技術情報サイト「@ele(アットマーク・エレ)」の運営、Engineer Social Hub™での情報発信、AI活用や電子回路設計・EMC分野に関する講習会・技術セミナーの開催等を通じて、エンジニアとの接点を拡充しております。 これらの取り組みにより、当社サービスへの技術的信頼度を高めるとともに、設計上流から製造・実装までを含めた高付加価値領域への展開、ユーザーの獲得及び当社サービスの利用拡大に繋げております。 (2)プリント基板のEコマース「P板.com」の特徴 ① エンジニアが開発に集中できるワンストップサービス 当社は、プリント基板の設計、製造、部品実装、電子部品調達までを一気通貫で提供することで、エレクトロニクス・エンジニアが開発業務に集中できる環境の提供を目指しております。 従来、プリント基板の調達においては、基板製造業者との見積取得、仕様確認、納期調整、部品調達、実装手配など、複数の工程ごとに個別のやり取りが必要となり、エンジニアにとって大きな業務負担となっておりました。当社の「P板.com」では、Web上で基板の仕様選択、見積取得、注文、製造、部品実装までを一括して進めることができ、開発・試作工程における調達業務の効率化を実現しております。 近年では、基板の設計・製造に加え、部品実装や電子部品調達までワンストップで利用するユーザーが増加しております。当社は、製造受注を起点として、実装、部品調達、周辺サービスへと利用領域を広げることで、顧客の利便性向上と利用単価の向上を図っております。 ② 試作市場を主戦場とし、製品化へつなげる支援体制 当社は、スピードと柔軟性が求められる試作市場を主戦場としながら、顧客の製品化・小ロット量産への移行を支援することを重要な提供価値と位置づけております。 新製品開発においては、試作を通じて設計上の課題を検証し、改善を繰り返しながら製品化に近づけていくことが一般的です。当社は、短納期・小ロット対応に加え、基板製造、部品実装、部品調達、周辺商材を組み合わせることで、試作段階から製品化を見据えた支援を行っております。 また、当社は日本式の細やかな顧客対応、品質管理、納期管理、設計・製造に関する情報蓄積を強みとしており、単なる低価格・短納期の基板調達にとどまらず、顧客が安心して試作から製品化へ進めるための確実性向上に取り組んでおります。 ③ 試作開発に適した料金体系と効率的な製造手法 新製品の開発には試作が必要不可欠ですが、従来のプリント基板製造では、試作のたびに高額なイニシャル費用が発生することが一般的でした。試作は1回に限らず、複数回繰り返しながら製品を改良することが多いため、都度発生する初期費用は、限られた開発予算を圧迫する要因となっておりました。 当社は、「異種面付工法」(※)を活用することで、複数種類の基板を効率的に製造し、イニシャル費用の負担を抑えた料金体系を提示しております。これにより、試作段階の少量発注においても利用しやすい価格と納期を実現し、幅広い顧客層から支持を得ております。 ※異種面付工法:定格サイズの材料で一種類の基板のみを製造する従来の方法に対し、複数種類の基板を共に製造する工法。材料を余すこと無く使用でき、試作等で少量の基板が必要な場合に有用。 ④ 利便性の高い見積・注文システム スピード感を重視する研究開発・製品開発の現場において、見積取得や発注手続きにかかる時間を短縮することは重要な課題です。オーダーメイド品であるプリント基板は、従来、製造業者との対面又は個別のやり取りを通じて見積を取得する必要があり、価格確認や仕様調整に時間を要しておりました。 当社は、インターネット環境があれば、いつでもどこでも瞬時に見積を取得できる「1-Click見積」システムを当社Webサイト上に設置し、エンジニアが製品開発時に感じる見積取得の煩わしさを解消してまいりました。当事業年度においては、「1-Click見積」のリニューアルを実施し、顧客利便性のさらなる向上に取り組んでおります。 今後も、注文フローの改善、リアルタイム見積機能の強化、部品調達との連携、見積から実装発注までの導線改善等を通じて、顧客がより円滑に発注できる環境を整備してまいります。 ⑤ 製造受注を起点としたクロスセル構造 当社の収益構造の特徴は、プリント基板の製造受注を起点として、部品実装、電子部品調達、周辺サービスへと利用領域を広げるクロスセル構造にあります。 プリント基板を製造する顧客は、その基板に搭載する電子部品の調達や、部品実装、製品化に向けた追加工程を必要とすることが多くあります。当社は、基板製造を入口として、部品実装、電子部品調達、メタルマスク、筐体、ハーネス等の周辺サービスを提供することで、顧客の開発工程を効率化するとともに、顧客単価の向上を図っております。 特に、GUGEN Hubとの連携により、電子部品調達のオンライン化、購入部品の在庫管理、実装サービスへの活用、余剰部品の管理等を進めることで、基板製造から実装・部品調達への移行を促進しております。これにより、エンジニアの調達・管理工数を削減し、開発に集中できる環境の構築を進めております。 ⑥ 広範にわたる顧客層と成長分野への展開 Eコマースを利用した販売形態を採用することにより、従来の対面販売型と比べ基板発注の敷居が下がり、顧客層を広げることができました。その結果、大学・高専/研究機関など公的機関、国内大手セットメーカーやそれを支える電子部品の中堅・中小企業などの法人、さらに個人事業主に至るまで試作開発案件を取り込み、幅広い顧客層から支持を得ております。 品質への要求に対しては、ISO9001:2015規格の認証を取得し、よりよい製品やサービスの提供に努めております。また、納期遵守の徹底により当社への信頼度が向上し、大手企業・中堅企業との取引が拡大しております。 今後は、半導体、自動車・モビリティ、FA・ロボット等の成長分野における研究開発・試作需要を捉え、Webによる効率性と、人による細やかな提案・支援を組み合わせることで、中堅・大手企業の先行開発・試作から製品化までを支援してまいります。 ⑦ ファブレスによる優良な仕入先との関係構築 当社は、自社工場を持たない、いわゆるファブレスでの運営を行っております。仕入先については、一社に依存することなく、国内外の複数の仕入先と提携することで、安定した製品の供給と、顧客の要求に沿った、より競争力のある商品を提供しております。 仕入先とは、信頼と実績に基づき、低価格で高品質の商品を納期通りに提供して頂けるように長期にわたり安定した取引関係を築くことを基本としています。当社では、プリント基板の市場価格や需要の変動、求められる品質基準の向上、納期の短縮化を常に意識し、改善を心掛けており、当社の培ったノウハウを仕入先にも共有し、より競争力ある商品を提供いただくことも当社の役割と心得ております。 また、為替変動、通商政策、地政学リスク、サプライチェーンの不確実性等の外部環境の変化を踏まえ、仕入先の見直し、調達条件の最適化、物流機能の改善、品質起点での不良削減等を通じたサプライチェーン改革を進め、構造的な収益力の強化に取り組んでおります。 ⑧ 取扱う商材の拡大 プリント基板の中でも、取扱いやすさから様々な製品に採用されているリジッド基板(※1)を主軸として、フレキシブル基板(※2)、アルミ基板(※3)、リジッド・フレキシブル基板(※4)などの商材を取り扱っております。 近年では、LED照明等に使われるアルミ基板、EV・ロボットなど大電流制御の用途で使われる厚銅基板(※5)の需要拡大に合わせ、充実を図っております。また、プリント基板の周辺商材として、メタルマスク、筐体、ハーネス等の取扱もしております。 さらに、基板製造とあわせて発生する電子部品調達、部品実装、在庫管理、海外向けサービス等の周辺領域にサービスを拡張し、顧客の開発プロセス全体を支える体制の強化を進めております。 ※1 リジッド基板:柔軟性のない硬質な材料をベースとした基板、電化製品に主として使用されている。 ※2 フレキシブル基板:薄く柔軟性のある材料をベースとした基板、ウエアラブル機器やスマートフォン等に使用されている。 ※3 アルミ基板:リジッド基板にアルミ材を合わせ放熱特性を高めた基板、照明機器などによく使用されている。 ※4 リジッド・フレキシブル基板:硬質な材料と薄く柔軟性のある材料とを複合した基板。 ※5 厚銅基板:基板上の銅箔部分が厚く大電流を流せる基板。 (3)新たな成長ドメイン「GUGEN-Hub(グゲンハブ)」構想 当社のお客様の多くは、研究開発部門(R&D)に従事するハードウェア開発者であり、その業務を効果的に支援するためのツール開発に注力しております。GUGEN Hubは、ハードウェア開発エンジニアが研究開発に専念できる環境を提供することを目的とするサービスです。 GUGEN Hubでは、電子部品のみならず、ワイヤーハーネスや筐体のメーカー様、専門商社や他社のECサービスまでも繋ぐことを目指しています。エンジニアは、GUGEN Hubを利用することで最適なサプライチェーンを見つけることができます。 当事業年度においては、GUGEN Hubにおける顧客部品の一元管理と実装サービスの連携機能を開始し、部品調達、在庫管理、実装連携を一体化する取り組みを進めております。具体的には、顧客が調達した電子部品を当社倉庫で保管し、Web上で在庫状況を管理するとともに、必要に応じて実装工場へ供給し、実装後に余った部品を再び在庫として管理する仕組みの構築を進めております。 今後は、UI/UXの刷新、外部パートナーとの連携による部品検索・調達機能の強化、在庫共有・注文機能の拡充、プロジェクト管理機能の高度化等を通じて、利用者数の拡大と定着率の向上を図ってまいります。 また、GUGEN Hubは、基板製造、部品調達、設計情報、在庫管理、実装連携、製造データを一気通貫で管理することで、電子製造プロセス全体を支えるプラットフォームへ進化する構想です。部品調達の自動化、設計との連携、製造のオンデマンド化、製造データの資産化を進め、取引データ及び設計・部品・製造に関するデータを蓄積・活用することで、調達・製造の最適化、顧客体験の向上、継続利用型の収益機会の拡大を目指してまいります。 短期的には、P板.comとのクロスセル強化や部品販売マージンの拡大により利用単価の向上を図り、中期的には、在庫サービスや管理機能の高度化、SaaS型の機能提供等を通じて、継続利用型の収益機会の拡大を推進してまいります。
経営方針・対処すべき課題6,007字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものです。 (1)経営方針 当社は、パーパス「アイデアと探究心で、“あたりまえ”を革新する。」のもと、プリント基板のEコマースサイト「P板.com(ピーバンドットコム)」の運営を中心に事業を展開しております。このパーパスを実現するため、以下の行動規範及び行動指針を掲げております。 ・企業パーパス(Purpose) 「アイデアと探究心で、“あたりまえ”を革新する。」 ・行動規範(Code of Conduct) 「ワクワクするチャレンジを選ぶ。」 ・5つの行動指針(Credo) 「アイデア、どんどん発信しよう!」 積極的に提案をして、よりよい会社にしていこう 「たゆまぬ探究心で、形にしよう!」 諦めず、粘り強く物事の本質を見極めよう 「学び続け、成長し続け!」 継続的な学習で、自己を豊かにしよう 「失敗はステップ、恐れず飛び込もう!」 失敗を恐れずチャレンジし、成功への糧にしよう 「ハートフルな話し方、心地よい聴き方!」 気持ちのいいコミュニケーションで、よりよい関係を築こう (2)経営戦略 持続的な事業成長を実現するためには、短期的な事業環境への対応にとどまらず、社会や産業構造の長期的な変化を捉えた戦略的経営が必要であると考えております。 当社は、2026年6月22日に、2027年3月期から2029年3月期までを対象とする中期経営計画ローリングを公表いたしました。当該計画では、2026年3月期において確認した収益構造の改善を起点に、2027年3月期を将来成長に向けた再投資・基盤整備の年度と位置づけ、2028年3月期以降にその成果を売上・利益成長として回収することを目指しております。 また、売上高の拡大に加え、売上総利益及び当期純利益の成長を重視し、持続的な企業価値向上につなげてまいります。 当社は、プリント基板Eコマース「P板.com」を中核としつつ、基板製造を起点に、部品実装、電子部品調達、在庫管理、実装連携、設計情報・製造データの活用へとサービス領域を拡張し、顧客の開発・試作・製品化プロセス全体を支援するプラットフォームへの進化を目指してまいります。 ①基本方針 当社の中期的な基本方針は、以下のとおりです。 P板.comの収益力をさらに高めるとともに、GUGEN Hubを第二の成長エンジンとして育成し、基板ECを基軸としながら、電子製造プロセス全体を支援するプラットフォームへ進化する。 当社は、これまでP板.comを通じて、プリント基板の設計・製造・部品実装をWeb上でワンストップ提供してまいりました。今後は、基板製造を起点に、部品実装、電子部品調達、在庫管理、実装連携、設計・評価データの活用へとサービス領域を拡張し、顧客の開発・試作・製品化プロセス全体を支援してまいります。 特に、GUGEN Hubについては、電子部品調達、在庫管理、実装連携を担う新たな成長ドメインとして位置づけ、P板.comとのクロスセルを通じた利用単価向上と、中期的な収益化を目指してまいります。 ②重点戦略 戦略1:P板.comの深化と収益性向上 P板.comは、当社の中核サービスであり、今後も安定的な成長の基盤です。既存のプリント基板製造に加え、部品実装、電子部品調達、筐体、ハーネス、メタルマスク等の周辺サービスを組み合わせることで、顧客の開発・試作工程をより広く支援してまいります。 また、製造受注を起点として、実装、部品調達、周辺サービスへと利用領域を広げるクロスセル構造を強化し、顧客単価の向上と収益性改善を図ってまいります。特に、半導体、自動車・モビリティ、FA・ロボット等の成長分野における中堅・大手企業の先行開発・試作ニーズを取り込み、試作から製品化・小ロット量産へつなげる支援体制を強化してまいります。 戦略2:GUGEN Hubを第二の成長エンジンへ GUGEN Hubは、電子部品調達、在庫管理、実装連携、製造データ管理を担う新たな成長ドメインです。 短期的には、P板.comとの連携により、部品調達・在庫管理・実装連携の利用拡大を図ってまいります。中期的には、API連携、在庫管理機能、プロジェクト管理機能等の高度化を通じて、継続利用型の収益機会の拡大を目指してまいります。 戦略3:システム基盤刷新による拡張性・利便性の向上 当社は、P板.comの顧客画面及び管理画面を含むシステム基盤の全面刷新を進めてまいります。 これにより、顧客にとってはより分かりやすく、使いやすい発注体験を提供するとともに、社内業務の効率化、商社経由・EDI等の多様な商流への対応、グループ単位での利用管理などを可能にしてまいります。 システム基盤刷新は、P板.com単体の利便性向上にとどまらず、GUGEN Hub、部品調達、実装連携、海外展開等を支える共通基盤として、今後の成長を支える重要な投資であると認識しております。 戦略4:サプライチェーン改革による売上総利益率の改善 当社は、仕入先の見直し、調達条件の最適化、物流機能の改善、品質起点での不良削減等を通じて、構造的な収益性改善を進めてまいります。 また、サプライチェーン改革により得られる改善効果を、システム、人材、GUGEN Hub、海外展開等へ再投資することで、短期的な収益性の確保と中長期的な成長基盤の構築を両立してまいります。 戦略5:海外展開による新たな成長機会の創出 当社は、国内で培ってきたプリント基板Eコマースの運営ノウハウ、サプライチェーンネットワーク、品質管理体制を活かし、海外市場への展開にも取り組んでおります。 当面は、タイ市場を中心に、基板製造に加えて電子部品実装まで含めた「基板+実装」のワンストップ提案を進めてまいります。タイ王国向けプリント基板通販サイト「p-ban Thailand」を通じて、現地パートナーとの連携を進め、ASEAN地域における顧客基盤の拡大と新たな成長機会の創出を目指してまいります。 戦略6:人材投資・組織能力の強化 当社は、P板.comの深化、GUGEN Hubの育成、システム基盤刷新、海外展開等を推進するため、必要な専門人材の採用・育成を進めてまいります。 システム開発、データ解析、営業、カスタマーサクセス、プロダクト企画、ハードウェア開発支援等の領域において人材を強化し、少人数で効率的に運営するECモデルの強みを維持しながら、成長領域に必要な組織能力を高めてまいります。 ③資本コスト及び株価を意識した経営 当社は、資本コストを常に意識した投資判断と経営資源の最適配分を徹底することで、資本効率の向上と持続的な成長を実現してまいります。 また、安定的かつ継続的な株主還元、M&Aを含む成長機会の検討、コーポレートガバナンスの強化、積極的なIR活動を通じた株主・投資家との対話を推進することで、企業価値及び株主価値の向上を図ってまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、事業活動の成果を示す売上高、売上総利益、当期純利益成長率、売上総利益率、ROE等を重要な経営指標としております。 特に、2027年3月期から2029年3月期までの中期経営計画ローリングにおいては、売上高、売上総利益及び当期純利益の継続的な成長を重視しております。2026年3月期実績から2029年3月期計画までの3年間において、売上高は2,311百万円から3,001百万円へ、売上総利益は873百万円から1,217百万円へ、当期純利益は106百万円から184百万円へ拡大させる計画です。 また、売上総利益率及び資本効率の改善を主要な指標として管理してまいります。なお、GUGEN Hubについては、P板.comとの連携による部品調達、在庫管理、実装連携等の利用拡大を重点施策として位置づけ、サービス利用状況やクロスセルの進捗を継続的に確認してまいります。 これらの指標及び施策の進捗管理を通じて、短期的な利益成長だけでなく、P板.comの収益性向上、GUGEN Hubを含む周辺サービスの拡充、成長投資の成果、資本効率の改善を継続的にモニタリングし、持続的な企業価値向上を図ってまいります。 (4)経営環境及び財務上の対処すべき課題等 当社を取り巻く市場環境は、半導体、自動車・モビリティ、FA・ロボット等の成長分野における研究開発・試作需要の拡大や、生成AIを活用した設計・開発支援ニーズの高まりなど、中長期的な成長機会が引き続き存在しております。一方で、為替変動、通商政策の影響、地政学リスク、サプライチェーンの不確実性、さらにはAIを活用したサイバー攻撃の巧妙化など、慎重かつ機動的な対応が求められる局面も継続しております。 こうした環境のもと、当社は、2026年6月22日に公表した中期経営計画ローリングに基づき、持続的な成長と収益性の向上を両立させるため、経済環境や競争環境の変化、AIの急速な発展に対応した事業基盤の強化を進めてまいります。 当社は、パーパスである「アイデアと探究心で、“あたりまえ”を革新する。」のもと、まずはエレクトロニクス・エンジニアの開発プロセスにおける“あたりまえ”を革新し、その先に、誰もがアイデアさえあればモノを具現化できる世界の実現を目指しております。 その実現に向け、2027年3月期は2028年3月期以降の成長回収に向けた重要な再投資・基盤整備の年度と位置づけ、当社の中核サービスである「P板.com」を中心としたシステム基盤の全面刷新、調達・物流・品質を含むサプライチェーン改革、GUGEN Hubを通じた支援領域の拡張、ならびにAI・開発支援サービスの高度化を重点的な経営課題として取り組んでまいります。 ①中核サービスの深化とシステム基盤の全面刷新 当社の基幹サービスである「P板.com」においては、試作市場を主戦場としつつ、製品化・小ロット量産までを視野に入れた顧客支援の強化を進めてまいります。 今後の成長に向けては、顧客が求める利便性、処理速度、情報管理水準が一段と高度化していることを踏まえ、既存システムの部分的な改修にとどまらず、P板.comサイトの顧客画面及び管理画面を含むシステム基盤の全面刷新を進めてまいります。これにより、注文フロー、社内業務システム、受発注管理等を抜本的に見直し、より使いやすく、柔軟で拡張性の高いサービス基盤への進化を図ります。 また、創業以来培ってきたWebシステムによる自動化の仕組みに加え、営業担当者による人的アプローチを組み合わせた顧客対応体制を強化し、顧客ニーズに即した提案力の向上を図ってまいります。あわせて、UI/UXの改善、リアルタイム見積機能の強化、電子部品調達プロセスの効率化などを通じて、顧客利便性のさらなる向上に取り組んでまいります。 さらに、顧客情報や設計・購買データをより安全に管理するため、情報管理体制及びセキュリティ水準の向上にも努めてまいります。これらの取り組みにより、お客様及び提携基板メーカーの双方にとって、より価値の高いプラットフォームの構築を進めてまいります。 ②サプライチェーン改革とGUGEN Hubを通じた支援領域の拡張 当社は、海外事業推進室の設置等を通じて海外展開を進める中で、国内外の調達先や物流網との接点を広げてまいりました。一方で、為替変動、通商政策、地政学リスク等の外部環境の変化を踏まえると、調達・物流・品質を含むサプライチェーン全体を、より効率的かつ強固なものへ見直していくことが重要な課題であると認識しております。 この認識のもと、仕入先の見直し、調達条件の最適化、物流機能の改善、品質起点での不良削減等を通じて、サプライチェーン改革を推進し、構造的な収益力の強化を図ってまいります。また、これらの取り組みによって生み出される改善効果を、システム開発、人材採用、プロダクト強化等の将来投資へ再投入することで、中長期的な成長基盤の強化につなげてまいります。 「GUGEN Hub」においては、部品調達のオンライン化、在庫管理、実装連携を一体化し、研究開発に携わるハードウェア開発者が開発に集中できる環境の整備を進めてまいります。今後は、UI/UXの刷新、外部パートナーとの連携による部品検索・調達機能の強化、在庫共有・注文機能の拡充等を通じて、利用拡大と継続利用の促進を図ってまいります。 短期的には、P板.comとのクロスセル強化や部品販売マージンの拡大により利用単価の向上を図り、中期的には、在庫サービスや管理機能の高度化を通じて、継続利用型の収益機会の拡大を推進してまいります。 ③ AI・開発支援サービスによる高付加価値領域の拡大 当社は、プリント基板Eコマースを中核サービスとしながら、顧客の開発プロセス全体を支援する高付加価値サービスの拡充を重要な成長課題と位置づけております。 R&D領域においては、「gene」を起点とした開発支援サービスの拡大に加え、AIブロック図自動生成サービス、AIハードウェア設計ツール、ローカルLLMナレッジ基盤、AIガーバーチェックアシスト等の開発を進め、設計支援から試作・評価までを支えるサービスの高度化に取り組んでまいります。AIハードウェア設計ツールとGUGEN Hubとの連携により、自然言語入力を起点とした回路図・部品表作成の高度化を進めるとともに、AIを活用した品質向上、業務効率化、顧客支援力の強化を図ってまいります。 また、ローム株式会社とのオンデバイスAI「Solist-AI™」関連のエコシステム連携や、TOPPANホールディングス株式会社との次世代センサー評価用モジュール開発等の取り組みを通じて、先端領域における研究開発支援サービスの拡大を図ってまいります。 さらに、これらの取り組みを支える社内体制として、プロダクト横断で企画・開発を推進する体制を構築しております。あわせて、開発・営業・管理各部門での人材採用・育成を進めるとともに、営業、マーケティング、データ解析の各部門が連携し、重点領域を対象とした集客、提案、受注プロセスの高度化を進めてまいります。 当社は、これらの経営課題に着実に取り組むことで、顧客提供価値の向上、収益基盤の強化、新たな成長機会の創出を図り、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。
事業等のリスク7,510字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。当社は、これらリスクの発生の可能性を認識して事業活動を行っておりますが、当社の株式に関する投資判断は、本項及び本書中の他の記載事項も併せて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、本文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 (1)当社の事業について ① 価格競争激化の可能性について インターネットを通じた商品の販売は、流通構造の簡素化、販売コストや事務コスト削減などの効果を販売者にもたらします。従って取引コストの合理化に伴う商品価格の低下を招く可能性があると考えられます。また、購入者にとっても、価格比較サイトによって事業者間の価格比較が容易となったため、複数の事業者がインターネット上で価格情報を公表している場合、価格競争は激化しやすいと考えられます。当社の取扱商品について、他社がインターネット上で販売する商品が増加した場合には、当社取扱商品の一部が価格競争に陥ることにより収益力が低下し、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合について 当社のプリント基板の通信販売事業では、競合会社が存在しております。また販売商材は異なるものの、工場用間接資材の販売では、さらに多数の競合会社が存在します。これら両方を兼ね備えた競合会社は、現在のところ多くは存在しませんが、今後、既存の通信販売事業者が、当社の取扱う商品に領域を広げたり、また工場用間接資材の通信販売事業者が基板のようなカスタム商品の販売も対象とするようになると、それら事業者との競争の激化が予想されます。 当社は先行メリットを活かしながら顧客ニーズに合致した商品の取扱い拡大や価格面等において、競合他社との差別化を図ってまいりますが、他に優れたビジネスモデルの競合会社が現れた場合、当社の提供するサービスが陳腐化し、既存事業者や新規参入事業者を含めた競争の激化により、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 新規事業について 当社は、事業規模の拡大と収益源の多様化を進めるため、GUGEN Hub、AI・開発支援サービス、海外向けサービスなど、新サービスないし新規事業に取り組んでおります。これらの取り組みにより、システム投資、人材採用、広告宣伝費、外部パートナーとの連携費用等の追加的な支出が発生し、短期的に利益率が低下する可能性があります。また、利用者数の拡大、クロスセル、継続利用型サービスへの移行等が想定どおりに進まない場合、投資を回収できず、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)インターネット利用のリスクについて ① インターネットを利用した営業形態への依存について 当社は、当社の運営するインターネットサイト「P板.com」にて注文を受付け、発注管理もインターネットを利用しております。また販売促進活動も、インターネットを通じた広告掲載、電子メールによるダイレクトメール送付などを顧客への主要なアプローチ手法としております。このように主にインターネットを使用した営業形態をとっているため、インターネットを通じた商取引の信頼性が失われた場合、もしくはインターネットを通じた商取引の利便性が顧客に十分に受け入れられない場合は、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② システム、インターネットの障害及びシステム基盤刷新について 当社の運営するインターネットサイト「P板.com」は、自然災害、事故及び外部からの不正アクセス等のために、インターネットによるサービスが停止するおそれがあります。 当社では、システムトラブルの可能性を低減するために、万一の事故に備え、システム強化やバックアップ体制、ネットワークセキュリティの強化を行うなど、細心の注意を払っており、システムトラブルが発生した場合でも早期に復旧できる体制を整えております。 しかし、大規模な自然災害や社内外の人的要因によるものを含む事故等の発生や、想定を上回るアクセスの集中等による基幹システム及びネットワークの障害等を完全に回避することは困難であり、万が一障害等が発生し、開発業務やシステムに重大な被害が生じた場合には、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は今後の事業拡大に対応するため、P板.comの顧客画面及び管理画面を含むシステム基盤の全面刷新を進めておりますが、開発遅延、移行時の不具合、想定を上回る開発費用の発生、既存業務との連携不備等が生じた場合、顧客利便性や業務効率に影響が生じるほか、追加費用の発生等により、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 検索エンジン最適化(SEO)への対応について GoogleやYahoo!等の検索エンジンにおいて、プリント基板に関連するキーワードをインターネット検索した際に、検索結果で当社のウェブサイトがどの程度上位に表示されるかは、マーケティングの観点から非常に重要であります。当社の運営するインターネットサイト「P板.com」の顧客の多くは、特定の検索エンジンの検索結果から誘導されてきており、当該検索エンジンからの集客数を確保するため、今後におきましてもSEO対策を実施していく予定であります。しかし、当社が適時適切にSEO対策を実施しなかった場合、または検索エンジンにおける検索アルゴリズム変更等により、これまでのSEO対策が有効に機能しなかった場合、当社への顧客流入数が想定数を下回り、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ インターネットによる風評被害 ソーシャルメディアの急激な普及に伴い、インターネット上の掲示板への書き込みや、それを要因とするマスコミ報道等による風評被害が発生・拡散した場合、その内容の正確性にかかわらず、当社の経営にとってマイナスの影響が生じ、当社の事業展開、財政状態や経営成績に影響を及ぼすおそれがあります。 (3)仕入・物流関係のリスク ① 仕入先への業務の委託 当社は、主に基板に関わるサービスである設計、製造、実装やそれらに付随する業務の全部又は一部について、他社に委託しています。当社の仕入先・業務委託先は業歴も長く、当社との取引歴の長い先が中心で、安定した取引関係を維持してきましたが、何らかの事由により委託先が当社の期待通りに業務を行うことができない場合、当社の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 ② 物流拠点の集中・依存について 当社の国外仕入先からの商品は、本社(関東地区)での受入体制に加えて長野県の物流倉庫に委託し、商品の納入から取引先への出荷までの一連の業務を2拠点体制で行っております。これにより、特定拠点への業務機能の集中リスクは一定程度低減しておりますが、大規模災害や両拠点同時の業務停止、あるいは委託先の財務状態が著しく悪化した場合には、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社では、国外から国内への仕入先切替手順の整備、代替物流拠点や第三者物流の確保など、継続的なリスク分散策を講じることで、事業継続体制の強化に努めております。 また、GUGEN Hub等における在庫管理・実装連携の拡大に伴い、保管・出荷・在庫管理業務の重要性が高まる可能性があります。物流拠点又は委託先における業務停止、在庫管理上の誤り、配送遅延等が発生した場合、顧客対応やサービス品質に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 委託配送料の値上げや配送遅延のリスク 当社は、商品の出荷配送を外部業者に委託しております。現在、業務委託先の協力の下最適な物流体制を構築しておりますが、物流コストの上昇や配送ドライバーの人手不足問題等により、委託配送料の値上げや、お客様からのご注文量の増加に対応した配送委託が間に合わない場合、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 原材料調達及び価格高騰のリスク 当社の取り扱う製品に係る原材料には、銅をはじめとした金属が使用されております。これらの原材料は、海外からの輸入に依存しており、世界情勢・経済状況の変化、法律の改正、または世界的な需給逼迫等により調達状況に変化が起こる可能性があります。 当社は国内外の業務委託先で製品の製造をしており、当社が直接原材料の調達を行うものではありませんが、原材料の調達状況が急激に変化した場合には、委託先より仕入れ価格の値上げ要請を受ける可能性があります。 これらの原材料調達及び価格高騰のリスクに対し、当社は業務委託先の分散、また、当社のプラットフォームの利便性を上げ、より効率的な受発注体制を作ることにより、安価に安定的に調達できるよう努めております。 (4)外部要因について ① 為替レートの変動について 当社の輸入商品の仕入れに占める割合は約50%であり、今後も為替レートの変動を見て増減を図っていく方針であります。当該輸入の決済代金は、為替相場変動リスク回避のため、円建が中心ですが、為替相場の変動により仕入れ値が変動する可能性があります。為替レートが大幅に円安に推移した場合には、商品調達コストを押し上げる等、為替レートの変動が当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 生産国のカントリーリスクについて 当社の国外仕入先からの商品は、韓国・台湾・中国などアジア各国からの輸入によるものです。このためアジア各国等の政治情勢、経済環境、自然災害等により製造が滞った場合、又は輸送が困難となった場合には、当社の業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 国内の景気動向の影響について 電子部品や半導体の供給制約は一定程度緩和されているものの、国内外の景気動向、研究開発投資の抑制、顧客の開発計画の見直し等により、当社顧客の発注量や開発案件数が減少した場合には、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)法的規制について ① 法的規制について 当社の事業は、「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」、「特定商品取引法」、「製造物責任法」及び「不正競争防止法」等による法的規制を受けております。そのため、従業員教育の徹底、コンプライアンス体制の整備など管理体制の構築等により法令遵守の体制を整備しております。しかし、将来にわたり、販売した商品及びその広告表現等において安全上の問題や表示表現等の問題が発生する可能性があります。これらの問題が発生した場合、多額のコストや当社のイメージ低下による売上の減少等が想定され、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 個人情報、機密情報及び設計・購買データ等の保護管理について 当社の運営するインターネットサイト「P板.com」では、利用者本人を識別できる顧客情報を保有しております。当社は、顧客情報の保護について、信頼性の高い外部サーバで当該個人情報や機密情報を保護するとともに、社内規程の策定、従業員教育等を通じ、情報の流出防止に万全を期しております。しかし、当社や委託先の関係者の故意・過失、サイバー攻撃、コンピューターウイルス感染、不正アクセス又は不測の事態により、個人情報の漏洩その他不適切な処理が行われた場合、当社の社会的信用度が低下し、損害賠償を含む法的責任を追及される可能性があるほか、当社の運営する「P板.com」の信頼が毀損し、セキュリティシステム改修の為の多額の費用が発生する可能性があります。その結果、競争力が低下し、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 近年では、生成AI等を悪用した標的型攻撃、フィッシング、なりすまし、マルウェア感染等のサイバー攻撃が高度化・巧妙化しております。また、当社がGUGEN HubやAI・開発支援サービスを通じて取り扱う設計情報、部品情報、購買情報、在庫情報等の重要性は高まっております。これらの情報が漏洩、改ざん、消失又は不正利用された場合、顧客からの信頼低下、損害賠償請求、サービス停止、セキュリティ対策費用の増加等により、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 知的財産権について 当社は、第三者の知的財産権を侵害しないよう、十分な注意を払っておりますが、当社の事業分野で当社の認識していない知的財産権が既に成立している可能性又は新たに当社の事業分野で第三者による知的財産権等が成立する可能性があります。かかる場合は、第三者の知的財産権等を侵害することによる損害賠償請求や差止請求等又は当社に対するロイヤリティの支払い要求等を受けることにより、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 訴訟について 当社事業に関しては、常に顧問弁護士と相談しながら推進しております。しかし当社の事業分野のすべてにおける法的現況を把握することは困難であり、当社が把握できないところで法律を侵害している可能性は、完全には否定できません。損害賠償又は商品の販売差止等の請求を受ける場合は、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 法令面の社員教育 当社では、社員教育の徹底、コンプライアンス体制の整備、販売管理体制の構築、また、適宜、顧問弁護士のアドバイスを受ける等、法的規制を遵守する管理体制の整備に努めております。しかし、クレーム・トラブル等が生じた場合や、法令に違反する行為がなされた場合、及び法令改正や新たな法令制定が行われた場合には、当社の事業活動、財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)組織体制について ① 有能な人材の確保や育成について 当社では、事業規模の拡大及び業務内容の多様化に対応するため、各部門にて優秀な人材の確保と育成は課題であり、必要に応じて外部人材を採用しながら、内部人材の育成強化と登用に努めております。しかし、当社の事業規模の拡大に応じた人材育成や採用等が計画通り進まないまま競争が激化する場合、また競合他社との人材獲得競争により人材が流出する場合は、適正な人材配置が困難となり、競争力低下や業容拡大の制約要因となって、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 自然災害、感染症流行、事故、有事等の災害復旧対策等について 当社は、従業員の生命・安全の確保と共に被災に耐える環境の整備に努めており、地方での在宅ワーク人員の確保を行うなど、リスク分散を図っております。本社機能と事業活動、人的資源は首都圏に集中しており、地震等の自然災害や、新型コロナウイルスのような未知の感染症の拡大など、他の事業活動継続に支障をきたす事件やテロ・紛争等が発生した場合、想定外の被災や有事の影響による業務中断や業務不能の事態、被災からの復旧遅れ等により、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)海外事業展開に伴うリスク 当社は、タイ市場を中心とするASEAN地域など、海外市場への事業展開を推進しております。これに伴い、以下のようなリスクに直面する可能性があります。 海外市場との取引においては、現地の政治・経済情勢の変動、各種法規制や商習慣の違い、文化的ギャップなどが事業運営に影響を及ぼす可能性があります。また、輸送経路の不安定化や物流コストの高騰、取引条件の変動、制度変更への対応負担などにより、追加的なコストが発生する可能性もあります。これらのリスクは、(4)②「生産国のカントリーリスク」で指摘したアジア地域の供給網に加え、今後新たに事業を展開する地域でも同様に想定されます。 さらに、為替変動については、(4)①で記載のとおり、仕入れ価格への影響を与える外部要因として既に重要な位置づけとなっていますが、海外取引の拡大により、為替変動リスクの管理対象も広がっていく可能性があります。 加えて、各国の関税政策や通商協定の変更により、関税率が引き上げられた場合、当社製品のコストに直接的な影響が及ぶ可能性があります。特に、保護主義的な貿易政策の導入や、自由貿易協定(FTA)の見直しなどに伴う関税の上乗せによっては、現地市場での価格競争力が低下し、採算性が損なわれるおそれがあります。さらに、通関手続きの複雑化や遅延、非関税障壁の増加といった要因も、サプライチェーン全体の効率性に悪影響を及ぼす可能性があります。 こうした海外特有のリスクに対して、当社では「海外事業推進室」を代表取締役社長の直下に設置し、法務・財務・人事などの関係部門と連携しながら、事前のリスク把握および管理体制の強化を進めております。しかしながら、これらの施策が十分に機能せず、予期せぬ外部環境の変化や追加コストの発生等により、当社が想定するような成果が得られない場合には、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)スタンダード市場の上場維持基準について 当社は、2024年3月31日時点において、東証スタンダード市場の上場維持基準のうち流通株式時価総額の基準を充たさない状況となったため、2024年6月26日に上場維持基準の適合に向けた計画書を作成し公表しておりました。その後、当該計画に基づく各種取組みを進めた結果、2025年3月31日時点において、株主数、流通株式数、流通株式時価総額及び流通株式比率のすべての上場維持基準に適合いたしました。また、2026年3月31日時点においても、当社は東証スタンダード市場のすべての上場維持基準に適合しております。 今後も、コンプライアンス及びコーポレートガバナンスの強化、積極的なIR活動、株主還元の継続、業績及び企業価値の向上に努めてまいりますが、業績の変動、市場環境の変化、株価の動向、株式の流動性の低下等により、将来において上場維持基準に抵触する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,207字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度(2025年4月1日~2026年3月31日)における国内エレクトロニクス業界は、半導体市況の持ち直しや研究開発投資の回復が見られた一方で、部材価格の高止まり、人件費の上昇、為替動向や通商政策の影響など、先行き不透明な状況が継続いたしました。こうした中、当社は中期経営計画ローリングに基づき、以下の3つの重点項目に沿って各種施策を推進し、事業基盤の強化と持続的成長の実現に取り組んでまいりました。 ・顧客体験・収益性の向上 AIブロック図自動生成サービスの開始、「1-Click見積」のリニューアル、カスタマーサクセス体制への移行、GUGEN Hubにおける顧客部品の一元管理と実装サービスの連携機能の開始など、設計・調達・製造の各工程における利便性向上を進めてまいりました。また、基板製造完了日当日の納品を可能とする「デリバリーゼロコース」の開始、リジッド基板「ノーマルコース」の基本納期短縮、部品実装の標準納期短縮など、短納期ニーズへの対応を強化いたしました。これらの取り組みにより、顧客利便性の向上と継続利用の促進を図るとともに、高付加価値サービスの提供比率が上昇し、売上総利益率は前事業年度の36.2%から当事業年度は37.8%に改善いたしました。 ・グローバル・次世代領域への展開 海外事業推進室の新設を通じて海外展開体制の整備を進めるとともに、ASEAN市場ではタイ王国向けプリント基板通販サイト「p-ban Thailand」の展開を開始いたしました。また、研究開発支援サービス「gene」を起点として、ローム株式会社とのオンデバイスAI「Solist-AI™」関連のエコシステム連携や、TOPPANホールディングス株式会社との次世代センサー評価用モジュール開発など、先端領域における大手企業との具体的な共創実績を積み上げました。加えて、Engineer Social Hub™での情報発信、AI活用や電子回路設計・EMC分野に関する講習会・技術セミナーの開催など、設計上流から製造・実装までを含めた高付加価値領域への展開を進めてまいりました。これにより、研究開発段階から量産段階までを一気通貫で支援する体制の有効性を示すとともに、次世代領域における新たな需要獲得に向けた基盤整備を進めてまいりました。 ・ESG・IRを通じた企業価値向上 使用済みプリント基板の回収・再資源化を行う基板回収リサイクルサポートを開始し、環境負荷低減と社会的価値創出の両立を図りました。また、昨年度の名古屋証券取引所メイン市場への重複上場を契機として、投資家層の拡大と株式流動性の向上に継続して取り組みました。加えて、名証IRセミナー(オンライン)への登壇、名証IRエキスポ2025への出展、「IR noteマガジン」への参画に加え、TOPPANホールディングス株式会社との共創対談動画の公開や、個人投資家向け公開Q&Aセミナーのアーカイブ公開などを通じて、株主・投資家との対話機会の拡充と情報発信の強化に努めてまいりました。 これらの結果、中堅・大手顧客の比率上昇や、基板設計・実装・部品調達等の周辺サービス利用拡大により、売上構成の質的改善と収益性向上が進展いたしました。一方で、販売費及び一般管理費は682,820千円(前期比8.1%増)となりました。これは、海外展開の推進、システム開発投資、周辺サービス拡充に向けた体制強化等、将来の成長に向けた先行投資を実施したことによるものであります。 以上の結果、当事業年度の売上高は2,311,924千円(前期比6.0%増)、営業利益は190,481千円(前期比21.2%増)、経常利益は187,023千円(前期比17.4%増)となり、売上構成の改善や収益性向上により、事業収益力は着実に向上いたしました。一方で、当社が保有する未上場株式の一部について、投資先の直近の事業状況および今後の見通し等を総合的に勘案した結果、実質価額の低下を反映し、投資有価証券評価損29,443千円を特別損失に計上いたしました。また、当該投資有価証券評価損に係る繰延税金資産9,280千円について、将来の税務上の損金算入時期を合理的に見積もることが困難であるため資産計上を行わなかったことから、一時的な会計上の要因として、当期純利益は106,013千円(前期比5.8%減)となりました。 当社はプリント基板のEコマース事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ77,345千円増加し、1,214,954千円となりました。キャッシュ・フローの状況とその要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動による資金の増加は190,479千円(前事業年度は144,560千円の増加)となりました。これは、税引前当期純利益157,164千円の計上、減価償却費25,616千円の計上、投資有価証券評価損29,443千円の計上、投資事業組合運用損6,344千円の計上、株式報酬費用5,567千円の計上、仕入債務の増加11,501千円、売上債権の減少6,406千円、棚卸資産の増加8,238千円、前払費用の増加6,290千円、未払金の増加9,334千円、契約負債の増加2,377千円、利息の受取額2,334千円、法人税等の支払額52,496千円等によります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動による資金の減少は66,716千円(前事業年度は46,174千円の減少)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出8,589千円、無形固定資産の取得による支出51,206千円、保険解約による収入3,338千円、保険積立金の積立による支出10,259千円によります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動による資金の減少は46,403千円(前事業年度は37,333千円の減少)となりました。これは、新株予約権の行使による株式の発行による収入403千円、配当金の支払による支出46,807千円によります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は、生産活動を行っていないため、生産実績は記載しておりません。 b.商品仕入実績 当社はプリント基板のEコマース事業の単一セグメントであり、当事業年度における仕入実績は次のとおりであります。 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) 1,446,905   103.6 (注)金額は仕入価格によっております。 c.受注状況 当社は受注から販売までの期間が短く、販売実績と近似するため記載を省略いたします。 d.販売実績 当社はプリント基板のEコマース事業の単一セグメントであり、当事業年度における販売実績は次のとおりであります。 当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) 2,311,924   106.0 (注)主要な相手先については、総販売実績に対する割合が100分の10以上の相手先がいないため、記載を省略いたします。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 なお、当社はプリント基板のEコマース事業の単一セグメントのため、セグメント別の記載を省略しております。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっての会計方針は、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載のとおりです。なお、この財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 財政状態の分析 a.資産の部 当事業年度末における総資産は1,827,718千円となり、前事業年度末と比較して94,298千円の増加となりました。主な要因は、現金及び預金77,345千円、電子記録債権2,983千円、商品8,284千円、工具・器具及び備品6,671千円、ソフトウエア28,751千円、保険積立金7,957千円が増加した一方、売掛金9,389千円、投資有価証券34,064千円が減少したこと等によります。 b.負債の部 当事業年度末における負債合計は383,976千円となり、前事業年度末と比較して28,655千円の増加となりました。主な要因は、買掛金11,501千円、預り金2,099千円、未払金10,213千円が増加したこと等によります。 c.純資産の部 当事業年度末における純資産合計は1,443,741千円となり、前事業年度末と比較して65,642千円の増加となりました。主な要因は、利益剰余金が当期純利益を計上したことにより106,013千円、有価証券評価差額金が1,305千円増加、配当金の支払により利益剰余金が46,893千円、自己株式の処分により自己株式が5,501千円減少したこと等によります。 当期末時点の自己資本比率は79.0%、流動比率は424.1%となっており、安全性の高い財務体質を維持しております。 ③ 経営成績の分析 a.売上高 当事業年度の売上高は、2,311,924千円と前事業年度と比べ131,346千円(6.0%)の増収となりました。主力事業であるプリント基板Eコマース事業が前年比で増加した等によるものです。 詳細は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 b.売上原価 当事業年度の売上原価は、1,438,621千円と前事業年度と比べ46,966千円(3.4%)の増加となりました。主な要因としては、売上高が前事業年度と比べ増加したこと等によります。 c.販売費及び一般管理費 当事業年度の販売費及び一般管理費は、682,820千円と前事業年度と比べ51,091千円(8.1%)の増加となりました。主な要因としては、人員の増員により給料手当が5,911千円、専門性を強化するための顧問費用およびM&A支援のコンサルティング費用により支払報酬が10,434千円、ソフトウエア開発のサポートのためソフトウエア及びクラウド利用料が9,603千円増加し、開発プロセスを迅速化させるための外部への委託により外注費が9,325千円増加したこと等によります。 d.営業外収益、営業外費用 当事業年度の営業外収益は、4,660千円と前事業年度と比べ660千円(12.4%)の減少となりました。主な要因としては、受取利息が1,730千円増加した一方、協賛金収入が2,521千円減少したこと等によるものです。 当事業年度の営業外費用は、8,118千円と前事業年度と比べ4,899千円(152.2%)の増加となりました。主な要因としては、投資事業組合運用損が3,502千円、為替差損が1,036千円増加したこと等によるものです。 e.特別損失、法人税等 当事業年度の特別損失は、29,859千円となりました。要因としては、投資有価証券評価損29,443千円等によるものです。 当事業年度における法人税等は、51,150千円と前事業年度と比べ8,218千円(19.1%)の増加となりました。主な要因としては、法人税が6,091千円、法人税等調整額が2,126千円増加したこと等によります。 これらの結果により、当事業年度の営業利益は190,481千円、経常利益は187,023千円、当期純利益は106,013千円となりました。 ④ キャッシュ・フローの分析 当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当社の資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。 当社の運転資金需要のうち主なものは、提携仕入先への仕入原価のほか、人件費をはじめとする販売費及び一般管理費であります。なお、これらの資金需要に対しては、内部資金によりまかなっており、有利子負債による資金調達は行っておりません。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ⑥ 経営戦略の現状と見通し 経営戦略の現状と見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております。 今後も、半導体、自動車・モビリティ、FA・ロボット、生成AI関連機器等の成長分野において、研究開発・試作需要の拡大が見込まれております。当社は、プリント基板Eコマース「P板.com」を中核サービスとして、部品実装、電子部品調達、GUGEN Hub、AI・開発支援サービス等の周辺領域を拡充し、顧客の開発・試作・製品化プロセス全体を支援することで、事業の拡大を図ってまいります。 ⑦ 経営者の問題意識と今後の方針について 当社が今後の事業を拡大し、継続的な成長を行うために、経営者は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しております課題に対処していくことが必要であると認識しております。今後の市場拡大のニーズを取り込むためには、中核サービスである「P板.com」の深化に加え、GUGEN Hub、部品実装、電子部品調達、AI・開発支援サービス等の周辺領域の成長が不可欠であり、さらに、それらの受発注及び運営を少数精鋭で効率的に行うことにより、事業の成長と収益性の向上を図っていく方針であります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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