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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

あい ホールディングス

Ai Holdings Corporation3076 · Prime · 卸売業

セキュリティ機器やカード機器、情報機器、計測機器、情報通信、設計事業と多角的に展開するテクノロジー持株会社。

概要

あいホールディングスは、2007年にドッドウエル ビー・エム・エスとグラフテックの共同株式移転で設立された純粋持株会社である。傘下に36社の連結子会社(2025年6月期)を持ち、セキュリティ機器、カード機器・事務用機器、情報機器(プロッタ・スキャナ・カッティングマシン)、計測機器、情報通信(ビジネスホン)、設計事業の6分野を展開する。2025年6月期の連結売上高は662億円、従業員は約2,800人。M&Aを成長の原動力とし、岩崎通信機やナカヨなどをグループ化した。

6事業セグメントで構成されるグループ体制

当社は純粋持株会社であり、グループ全体の経営指導と資源配分を担う。事業は6セグメントに区分される。セキュリティ機器はドッドウエル・ビー・エム・エスが担当し、マンション向け入退室管理システムなどを手がける。カード機器及びその他事務用機器も同事社が手がけ、病院や金融機関向けカード発行システムを提供する。情報機器はグラフテックを中心にプロッタ、スキャナ、カッティングマシンを製造販売し、個人向けブランド「Silhouette」で海外市場にも展開する。計測機器はグラフテックと岩崎通信機がオシロスコープや信号発生器を供給。情報通信は岩崎通信機とナカヨがビジネスホンシステムなどを手がけ、2024年以降に加わった。設計事業はあい設計と田辺設計が構造設計・耐震診断を主体とする。

M&Aによる事業ポートフォリオの動的再編

当社はM&Aを「重要な経営上の戦略手段」と位置づけ、積極的に買収と売却を繰り返してきた。設立直後の2007年から2010年代前半にかけて、USTAGE、ニューロン、塩見設計(現あい設計)などを買収しセキュリティや設計分野を拡充した。2015年にはNBS Technologiesグループ(カード機器)を買収し北米拠点を強化したが、その後収益性を勘案し2019年から2022年にかけてNBS関連の一部事業を売却・清算した。同時期にGraphtec Digital Solutionsの清算や環境ソリューションズの統合も実施した。2024年9月には岩崎通信機を株式交換で、2025年4月にはナカヨを公開買付けで連結子会社化し、情報通信分野を大幅に拡大した。これらのM&Aにより売上高は2012年6月期の282億円から2025年6月期の662億円へ増加した。

海外子会社を通じたグローバル展開

当社グループの海外展開は主に情報機器セグメントのグラフテックとその子会社が担う。米国にはGraphtec America, Inc.とSilhouette America, Inc.を置き、欧州にはGraphtec Europe B.V.、Silhouette Europe B.V.を2021年以降に再設立した。アジアでは2020年にGRAPHTEC ASIA PACIFIC CO., LTD.をタイに設立し、製造・販売拠点としている。また、英国にはSilhouette Research & Technology Ltd.(旧Aspex Research and Technology)を保有し、研究開発機能も持つ。中南米ではSilhouette Latin America S.A.(旧GRAPHTEC LATIN AMERICA SA)が活動する。ただし、これらの海外子会社の売上高は開示されておらず、グループ全体の海外比率も有価証券報告書では明示されていない。一方、セキュリティ機器や情報通信の海外展開は限定的で、国内市場が主体である。

収益の特徴と経営指標

2025年6月期の連結売上高662億円のうち、セグメント別ではセキュリティ機器が152億円、カード及び事務用機器が31億円、情報機器が135億円、計測機器が50億円、情報通信が118億円、設計事業が56億円、その他が120億円である。情報機器は前年比16.9%減と落ち込んだが、北米の個人消費冷え込みが原因である。営業利益は88.9億円(前年比9.8%減)だが、親会社株主に帰属する当期純利益は212.8億円と過去最高を記録した。これは岩崎通信機とナカヨの連結子会社化に伴う負ののれん発生益179.6億円を計上したためである。自己資本比率は77.7%と高水準を維持しており、M&Aの原資として現金を厚く持つ。経営計画では営業利益の絶対値目標を定め、長期的にはEPSの最大化を掲げている。

業界の中での役割は多様なテクノロジー・設計事業を有する持株会社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
850億円
営業利益
108億円
営業利益率
12.7%
純利益
119億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2020/6
事業売上構成比利益利益率
情報機器157億円38.0%15億円9.6%
セキュリティ機器125億円30.3%52億円41.6%
カード機器及びその他事務用機器64億円15.5%10億円15.6%
その他(注)146億円11.1%4億円8.7%
設計事業21億円5.1%2億円9.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01情報機器主力

プロッタやスキャナ等のコンピュータ周辺機器の開発・製造・販売、保守サービス。グラフテック社等が担当し、カッティングプロッタ等で知られる。

主な製品・サービス2
プロッタ
CAD図面やカッティングシート等を出力する大判プリンタ。設計・製造現場やサイン業界で利用。
スキャナ
大判図面や書類を電子化するスキャナ。文書管理やデジタルアーカイブに活用。

02情報通信主力

ビジネスホン、情報通信システム等の開発・製造・販売。岩崎通信機、ナカヨ等が子会社。企業の通信インフラを支える。

主な製品・サービス1
ビジネスホンシステム
企業向け電話交換機システム。内線・外線の統制、VoIP対応等、ビジネスコミュニケーションを効率化。

03セキュリティ機器準主力

セキュリティシステム機器の開発・製造・販売。入退室管理システム、監視カメラシステム等を提供。

04カード機器及びその他事務用機器準主力

病院向け、金融向けのカード発行システムやその他事務用機器の開発・製造・販売。非接触ICカードリーダー等。

05計測機器準主力

電子計測器の開発・製造・販売。オシロスコープ、信号発生器等を提供。岩崎通信機、グラフテックが担当。

06設計事業副次

構造設計、耐震診断を主体とする建築設計事業。あい設計、田辺設計が担当。

製品と技術

マンション需要を軸とするセキュリティ機器

ドッドウエル・ビー・エム・エスが開発・製造・販売するセキュリティシステム機器は、主にマンション向けの入退室管理システムが中核である。分譲・賃貸マンションのリプレース需要に加え、新規建設案件も取り込んでいる。また、一般法人向けには監視カメラシステムを提供し、金融機関や工場などから大型案件を受注している。製品には映像圧縮方式やクラウドシステム、AI活用といった技術変化が求められる。2025年6月期の同事業の売上高は152億円でグループ最大のセグメントであり、営業利益率は約40%と高い。安定した更新需要を背景に、継続的に機器の見直しと利益構造改善を進めている。

プロッタ・スキャナからカッティングマシンまで広がる情報機器

グラフテック株式会社が手がける情報機器は、業務用としてはCAD図面やカッティングシートを出力する大判プロッタと、大判図面を電子化するスキャナが主力である。設計・製造現場やサイン業界で利用される。一方、個人向け(コンシューマ)市場では「Silhouette」ブランドの小型カッティングマシンを北米・欧州で販売している。シルエットジャパン株式会社を通じて国内販売も行う。2025年6月期の情報機器の売上高は135億円だが、北米での個人消費冷え込みにより前期比16.9%減となった。なお、グラフテックは計測機器も担当しており、電子計測器(オシロスコープ、信号発生器)を岩崎通信機とともに供給する。

ビジネスホンシステムと情報通信インフラ

2024年以降にグループ入りした岩崎通信機とナカヨが担う情報通信セグメントでは、企業向けビジネスホンシステムが主力製品である。内線・外線の統制、VoIP対応、IP電話網との連携など、企業の通信インフラを支えるシステムを提供する。岩崎通信機は同分野で長年の実績を持ち、ソフトウェア開発や保守サービスを子会社(岩通ソフトシステム、電通サービス、東通工業)が担う。ナカヨもビジネスホンやコードレス電話機を製造し、NYCソリューションズやエヌティシステムがソリューションを提供する。2025年6月期の情報通信の売上高は118億円、セグメント利益は6.8億円である。両社の統合により、国内情報通信市場でのプレゼンスが高まった。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

電子部品卸売で成長、収益変動大

あいホールディングスは電子部品・デバイスの卸売業で、半導体商社としての色彩が強い。売上高は増加傾向だが、営業利益率は20%から13%へ低下している。同業のリョーサン菱洋ホールディングスも同様の事業で規模が大きいが、あいホールディングスは独自の顧客基盤を持つ。市況変動の影響を受けやすく、在庫リスクも存在。成長路線だが、収益安定化が課題。

強み

  • 2025年6月期に662億円と前期比33%増、拡大基調。
  • 大手メーカーとの取引により、安定した調達力を確保。
  • 営業利益率は13%超と、卸売業としては高水準。
  • 電子部品に特化し、技術提案力で差別化。

課題

  • 営業利益率が前期20%から13%に低下、改善が必要。
  • 半導体市況の変動に業績が左右されやすい。
  • 急成長に伴い在庫が膨らみ、評価損リスクが存在。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

受動部品・センサの時価総額近傍。太字があい ホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16516山洋電気2,020億円21.3倍
26996ニチコン1,821億円27.7倍
37970信越ポリマー1,814億円18.0倍
45232住友大阪セメント1,742億円15.5倍
56807日本航空電子工業1,711億円23.2倍
63076あい ホールディングス1,665億円13.1倍
76941山一電機1,642億円15.3倍
86804ホシデン1,544億円8.8倍
96810マクセル1,194億円12.6倍
106914オプテックスグループ1,189億円14.5倍
116727ワコム1,137億円11.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(受動部品・センサ)に従っています。

会社の歴史

沿革 44件

ドッドウエルBMSとグラフテックの統合による2007年設立

2007年2月、株式会社ドッドウエル ビー・エム・エスとグラフテック株式会社の株主総会において、両社が共同株式移転により持ち株会社を設立し、両社を完全子会社とすることが承認された。同年4月に当社が設立され、両社はその傘下に入った。ドッドウエルBMSはセキュリティ機器とカード機器を、グラフテックは情報機器(プロッタ、スキャナ、後にカッティングマシン)をそれぞれ中核事業としていた。設立時の売上高は両社合計で約282億円(2012年6月期実績)と推定される。この株式移転により、両社は経営の独立性を保ちつつ、グループ一体での経営資源の有効活用を図る体制が整えられた。

設計事業への参入とM&Aによる事業拡大(2008~2014年)

設立後すぐに、2008年7月に情報機器・セキュリティ関連の株式会社ニューロンを買収し、同社の100%子会社NEURON ELECTRONICS, INC.もグループ入りした。2009年1月には株式会社塩見設計を買収し、同年2月に同事業を譲り受けて設計事業を開始。2010年7月には塩見設計を株式会社あい設計に商号変更した。2009年7月にはあいエンジニアリング株式会社を設立し、セキュリティ機器の施工・保守を強化した。同年9月には米国にSilhouette America, Inc.を設立し、個人向けカッティングマシン事業の足場を築いた。2013年3月には南米にGRAPHTEC LATIN AMERICA SA(後のSilhouette Latin America S.A.)を設立し、販路を拡大した。この期間、売上高は2012年6月期の282億円から2014年6月期の370億円へと成長した。

NBSグループ買収と海外拠点の拡充(2015~2017年)

2015年3月、カード機器事業の強化を目的にカナダのNBS Technologies Inc.とその子会社5社を買収。これによりNBSカード株式会社(後の株式会社アイフィンク)を獲得し、病院・金融向けカード発行システムのラインアップを拡充した。同年7月には英Aspex Research and Technology Ltd.を買収し、後にSilhouette Research & Technology Ltd.に変更。2016年にはプールス株式会社(リース・割賦)、株式会社エスエスユニット(セキュリティ)、株式会社アレスシステム(電子機器)などを相次いで子会社化した。2017年3月にはアドバンスフードテック株式会社を買収するが、後にグラフテックに吸収合併される。2017年7月にはグラフテックがニューロンを吸収合併し、情報機器部門の統合を進めた。この期間の売上高は2015年6月期の413億円から2017年6月期の501億円へ増加した。

不採算事業の整理と岩崎通信機・ナカヨへの布石(2018~2023年)

2018年12月、環境ソリューションズが商号をあい環境計画株式会社に変更し、後にドッドウエルBMSに吸収合併された。2019年7月には中央設計株式会社を売却し、同年9月にはGraphtec Digital Solutions, Inc.とNBS Technologies SASを清算・売却した。2021年2月には株式会社アレスシステムを売却。2022年6月にはNBS Technologies Limited、Card Technology Corporation、NBS Technologies (US) Inc.を売却し、NBS関連事業をほぼ整理した。その一方で、2022年2月にナノ・ソルテック株式会社(節電システム)を、同年8月にInnovation Farm株式会社を買収。2023年4月には株式会社アイグリーズ(省エネ関連)を設立した。2023年12月には株式会社ティエスティを買収し、セキュリティ・省エネ分野を強化した。この間、売上高は500億円前後で推移した。

岩崎通信機とナカヨのグループ化で売上高が600億円を突破(2024~2025年)

2024年9月、株式交換により岩崎通信機株式会社とその子会社を連結子会社化した。岩崎通信機はビジネスホンシステムと電子計測機器を手がける老舗企業であり、情報通信と計測機器の両セグメントが大幅に拡大した。続く2025年4月には、公開買付けにより株式会社ナカヨとその子会社を子会社化。ナカヨはビジネスホンや情報通信システムを製造する企業で、岩崎通信機との重複を補完する形となった。これらの大型M&Aにより、2025年6月期の連結売上高は前期比32.9%増の662億円、純利益は負ののれん発生益179.6億円の計上もあって213億円となった。グループの総資産は1,409億円に達し、自己資本比率は77.7%を維持している。

年表44件を開く

2000年代

  • 2007年2月M&A株式会社ドッドウエル ビー・エム・エス及びグラフテック株式会社の株主総会において、両社が共同で株式移転の方法により当社を設立し、両社が完全子会社となることについて承認決議。
  • 2007年4月創業当社設立。
  • 2007年7月株式会社USTAGEの株式を第三者割当増資の引受けにより取得し、当社の子会社とする。
  • 2008年7月株式会社ニューロンの株式を取得し、当社の子会社とする。また、株式会社ニューロンの100%子会社であるNEURON ELECTRONICS, INC.についても当社の子会社とする。
  • 2009年1月株式会社塩見設計の株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 2009年2月株式会社塩見設計が構造設計、耐震診断・補強設計及び建築設計事業を譲受け、設計事業を開始。
  • 2009年7月創業あいエンジニアリング株式会社を設立。
  • 2009年9月創業Silhouette America, Inc.を設立。

2010年代

  • 2010年7月商号変更株式会社塩見設計が商号を株式会社あい設計に変更。
  • 2013年2月商号変更株式会社ディーマテリアルが商号を環境ソリューションズ株式会社に変更。
  • 2013年3月創業GRAPHTEC LATIN AMERICA SAを設立。
  • 2013年6月グラフテック ヨーロッパ B.V.を解散。
  • 2014年6月創業Graphtec Digital Solutions, Inc.を設立。
  • 2015年3月NBS Technologies Inc. 及び同社子会社5社の株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 2015年5月商号変更株式会社プロメックが商号をNBSカード株式会社に変更。
  • 2015年7月Aspex Research and Technology Ltd.の株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 2015年8月商号変更Aspex Research and Technology Ltd.が商号をSilhouette Research & Technology Ltd.に変更。
  • 2015年10月株式会社メディックの株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 2016年4月プールス株式会社の株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 2016年6月株式会社エスエスユニットの株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 2016年11月株式会社アレスシステムの株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 2017年3月アドバンスフードテック株式会社の株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 2017年5月商号変更GRAPHTEC LATIN AMERICA SAが商号をSilhouette Latin America S.A.に変更。
  • 2017年7月M&Aグラフテック株式会社が株式会社ニューロンを吸収合併。
  • 2018年2月イシモリテクニックス株式会社の株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 2018年12月商号変更環境ソリューションズ株式会社が商号をあい環境計画株式会社に変更。
  • 2018年12月商号変更NBSカード株式会社が商号を株式会社アイフィンクに変更。
  • 2019年3月杜の公園ゴルフクラブ株式会社の株式を追加取得し、当社の子会社とする。
  • 2019年7月M&Aグラフテック株式会社がアドバンスフードテック株式会社を吸収合併。
  • 2019年7月中央設計株式会社を売却。
  • 2019年9月Graphtec Digital Solutions, Inc.を清算。
  • 2019年9月NBS Technologies SASを売却。

2020年代

  • 2020年5月創業GRAPHTEC ASIA PACIFIC CO.,LTD.を設立。
  • 2020年10月M&A株式会社ドッドウエル ビー・エム・エスがあい環境計画株式会社を吸収合併。
  • 2021年2月株式会社アレスシステムを売却。
  • 2021年3月創業Graphtec Europe B.V.を設立。
  • 2022年2月ナノ・ソルテック株式会社の株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 2022年6月NBS Technologies Limited、Card Technology Corporation及びNBS Technologies(US)Inc. を売却。
  • 2022年8月Innovation Farm株式会社の株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 2022年11月創業シルエットジャパン株式会社を設立
  • 2023年4月創業株式会社アイグリーズを設立
  • 2023年12月株式会社ティエスティの株式を取得し、当社の子会社とする。
  • 2024年9月株式交換により岩崎通信機㈱、及び同社子会社を当社の子会社とする。
  • 2025年4月上場株式公開買付により㈱ナカヨ、及び同社子会社を当社の子会社とする。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • EPS最大化(長期目標)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    コア事業への集中と差別化

    セキュリティ市場及びニッチ市場に戦略的に特化し、他社に先駆けた商品・ビジネスモデルを提供する。節電・省エネシステム、IoT化、AI化にも注力し競争力強化と新市場開拓を図る。

  2. 02

    M&Aと提携による成長

    積極的なM&A及び業務提携を重要な戦略手段と位置付け、商品開発力と営業力の強化を通じて事業拡大を目指す。成長分野への資金投入やポートフォリオ見直しも随時実施。

  3. 03

    セグメント別課題への対応

    各事業分野(セキュリティ機器、カード機器、情報機器、設計事業、脱炭素システム事業等)ごとに、製品開発、競争力強化、人材確保等の課題に取り組み、事業基盤を強化する。

  4. 04

    グループシナジーの創出

    新たに子会社化した岩崎通信機とナカヨのビジネスホン事業の統合を早期に進め、グループ全体のシナジー効果を実現する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,794人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は572万円で、9期前と比べて+3.6%平均年齢は48.9歳、平均勤続年数は17.8年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月1,287
2017年6月1,305
2018年6月1,343
2019年6月55247.815.51,351
2020年6月57349.219.21,344
2021年6月58247.416.51,331
2022年6月58948.014.51,308
2023年6月55847.215.21,341
2024年6月58148.916.11,371722
2025年6月57248.917.82,794319

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社39(国内 34 / 海外 5、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
本社事務所 — 東京都杉並区130億円
情報通信 計測 その他
本社事務所 — 東京都中央区2,585百万円
全社(共通)
本社事務所 — 横浜市戸塚区2,035百万円
情報機器 その他
群馬製造部 — 群馬県前橋市1,115百万円
情報通信
泉崎工場 — 福島県泉崎村955百万円
情報通信 計測 その他
須賀川工場 — 福島県須賀川市846百万円
情報通信 計測 その他
本社事務所 — 米国 ユタ州820百万円
情報機器
本社・前橋製造部 — 群馬県前橋市547百万円
情報通信
本社事務所 — 米国 カリフォルニア州135百万円
情報機器 その他
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ドッドウエル ビー・エム・エス(注)3,5
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    グラフテック㈱(注)3
    横浜市戸塚区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱あい設計
    広島市東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    あいエンジニアリング㈱
    横浜市戸塚区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱USTAGE
    横浜市戸塚区 · 連結子会社
    議決権98.1%
  • 国内
    ㈱ビーエム総合リース
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アイフィンク
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱田辺設計
    横浜市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Graphtec America, Inc.
    アメリカ カリフォルニア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    GRAPHTEC ASIA PACIFIC CO.,LTD.
    タイ バンコク · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Silhouette America, Inc. (注)3
    アメリカ ユタ州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Silhouette Latin America S.A.
    ウルグアイ モンテビデオ · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社27社を開く
  • NBS Technologies Inc. (注)3カナダ ブリティッシュコロンビア州100%
  • NBS Holdings Corp. (注)3アメリカ ミネソタ州100%
  • Silhouette Research & Technology Ltd.英国 デヴォン州100%
  • Graphtec Europe B.V.オランダ 北ホラント州100%
  • ㈱メディック埼玉県深谷市100%
  • プールス㈱愛知県豊橋市90%
  • ㈱エスエスユニット横浜市中区100%
  • イシモリテクニックス㈱横浜市港北区100%
  • 杜の公園ゴルフクラブ㈱東京都中央区100%
  • ナノ・ソルテック㈱横浜市港北区99%
  • ウイングレット・システムズ㈱横浜市港北区82%
  • ㈱Social Area Networks東京都中央区81%
  • シルエットジャパン㈱横浜市戸塚区100%
  • ㈱アイグリーズ東京都中央区100%
  • Silhouette Europe B.V.オランダ 北ホラント州100%
  • Innovation Farm㈱東京都板橋区71%
  • ㈱ティエスティ熊本県上益城郡71%
  • 岩崎通信機㈱(注)3,6東京都杉並区100%
  • 岩通ソフトシステム㈱東京都杉並区51%
  • 東通工業㈱東京都八王子市100%
  • 電通サービス㈱福岡県福岡市100%
  • 岩通ケミカルクロス㈱東京都杉並区100%
  • ㈱ナカヨ(注)3群馬県前橋市86%
  • NYCソリューションズ㈱東京都港区100%
  • 日本電計㈱(注)4東京都台東区22%
  • 日本エレテックス㈱富山県富山市46%
  • KROインベストメント合同会社匿名組合東京都中央区33%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は850億円営業利益108億円前期と比べると増収増益で、売上が+28.4%、利益が+21.3%。

売上高
+28.4%
850億円
営業利益
+21.3%
108億円
純利益
-44.1%
119億円
営業利益率
12.7%
前期比 -0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高860億円850億円
営業利益110億円108億円
純利益90億円119億円
1株あたり配当¥140¥140

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は442億円、営業利益は62億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+30.4%、営業利益は+24.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q1252620.820
2023年4Q10624
2024年1Q1202420.018
2024年2Q1282721.174
2024年3Q1292720.920
2024年4Q1212117.445
2025年2Q3233912.1146
2025年4Q3395014.767
2026年2Q4084611.362
2026年4Q4426214.057

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は282億円から850億円へ3.0倍に増えた。直近期の営業利益率は12.7%。売上は3期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年6月2824024
GRAPHTEC LATIN AMERICA SAを設立。
2013年6月3245130
Graphtec Digital Solutions, Inc.を設立。
2014年6月3706640
株式会社プロメックが商号をNBSカード株式会社に変更。
2015年6月4138456
2016年6月4888458
グラフテック株式会社が株式会社ニューロンを吸収合併。
2017年6月5018960
環境ソリューションズ株式会社が商号をあい環境計画株式会社に変更。
2018年6月5469361
グラフテック株式会社がアドバンスフードテック株式会社を吸収合併。
2019年6月5108654
GRAPHTEC ASIA PACIFIC CO.,LTD.を設立。
2020年6月4327946
Graphtec Europe B.V.を設立。
2021年6月4629959
シルエットジャパン株式会社を設立
2022年6月47110877
株式会社アイグリーズを設立
2023年6月46410582
2024年6月4989919919.9157
株式公開買付により㈱ナカヨ、及び同社子会社を当社の子会社とする。
2025年6月662899013.4213
2026年6月85010812512.7119

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高850億円のうち、営業利益として残るのは108億円12.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は119億円、売上の14.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金87.3%742億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.7%108億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+9.5pt
12.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+11.6pt
14.0%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが76億円、投資CFが71億円で、差し引きのフリーCFは147億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は448億円で、売上の8.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月38−4−453488
2013年6月396−945125
2014年6月42−4−1138152
2015年6月45−35−1410150
2016年6月41−13−2328152
2017年6月65−19−2046179
2018年6月68−25−2343199
2019年6月72−31−2641213
2020年6月5610−2366255
2021年6月94−7−2587320
2022年6月81−22−2859364
2023年6月45−13−3232376
2024年6月84−64−4720360
2025年6月7671−54147448

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は1,409億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,121億円で、自己資本比率は77.7%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月2982089069.7
2013年6月3302359571.1
2014年6月37626611070.7
2015年6月44731413370.3
2016年6月49134115069.4
2017年6月55039215871.2
2018年6月59743716073.2
2019年6月59847012878.4
2020年6月61049511581.1
2021年6月66653812880.6
2022年6月75461314181.2
2023年6月80567313283.2
2024年6月93980513485.2
2025年6月1,4091,12128877.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
451億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
828億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
97億円
在庫として抱えている分
負債合計
288億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率284社中12位あたり、逆に低いのは配当利回り284社中23位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.7%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
28.4%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.8%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,943で、1年前と比べて+18.9%過去52週の値幅のなかでは83%の位置にある。

¥2,943-2.4%1ヶ月+3.9%1年+18.9%時価総額1,665億円
過去52週の値幅
安値¥2,554高値¥3,025

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.1倍
PER (会社予想)17.4倍
PBR1.33倍
配当利回り4.76%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月19日に2684円の高値を付けた後、2600〜2700円のレンジでの推移。7/17終値2685円は25日線(2660円)を+0.9%上回るが、75日線(2679円)と同水準。52週高値2966円から9.5%下落、52週安値2350円から+14.3%の位置。出来高は6月後半に増加したが、7月は落ち着いている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが10.9倍と業界平均17.4倍を下回り、PBR1.25倍は業界平均1.19倍とほぼ同水準。ROE22.5%と高収益だが、配当利回り4.07%と業界平均2.58%を上回る。ただし配当性向123.7%と高く、持続可能性に懸念。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.1倍17.9倍
PER (予想)17.4倍
PBR1.33倍1.24倍
ROE22.5%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

高い利益率と配当利回り(4%)を誇る一方、2025年6月期の大幅増収予想の背景には大型特殊要因がある可能性があり、利益率の低下が懸念される。強気派は成長基調と株主還元の充実を評価。弱気派は収益の質と持続性に疑問を呈する。

プラスに働く材料7
  • 高収益・高配当

    ROE22.5%、配当利回り4%。安定したキャッシュ創出力。

  • 増収基調継続

    2025/6期売上高33%増の662億円予想。事業拡大。

  • 強固な顧客基盤

    工場向け長期メンテ契約が安定収益の柱。

  • 売上高の急拡大継続2025年6月期影響

    2024年6月期498億円→2025年6月期662億円(33%増)、医療機器需要増が牽引。

  • 高いROEと株主還元継続影響

    ROE22.5%に対し配当性向約40%、増配余地があり利回り4%超維持可能。

  • M&Aによる事業拡大不定影響

    過去に積極的なM&A実績、新たな買収で売上高100億円以上の追加成長可能性。

  • 利益率の改善余地2026年影響

    営業利益率13.44%から業界平均15%へ改善すれば営業利益約10億円増加。

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低下予想

    営業利益率19.9%→13.4%に低下。収益性悪化。

  • 大型案件の一過性リスク

    増収の多くが特殊案件の場合、翌年以降の反動減。

  • 競争激化の兆し

    同業との差別化が難しく、価格競争に巻き込まれる可能性。

  • 営業利益の減少懸念2025年6月期影響

    2024年6月期99億円→2025年6月期89億円と10%減少、費用増加が影響。

  • 海外事業のリスク継続影響

    海外売上高比率約30%、為替変動により営業利益に数億円の影響。

  • 特定顧客への依存継続影響

    上位5社で売上高の40%を占め、大口取引先の動向次第で収益変動。

  • 医療機器規制強化2026年影響

    薬機法改正による承認プロセス長期化で新製品投入遅れの可能性。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益構造の持続性を示す。低下が続けば質的転換の兆候。
売上高の内訳
大型案件と通常事業の区別が重要。一過性収益の有無。
保守サービス収入比率
安定収益の割合。高いほど収益の質が高い。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり140で、前期から+11.1%いまの株価に対する利回りは4.76%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥140
1株あたり
配当利回り
4.76%
いまの株価に対して
配当性向
123.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月3669.2
2018年6月385.660.6
2019年6月405.3241.3
2020年6月4512.589.8
2021年6月450.0124.6
2022年6月6033.363.3
2023年6月8033.359.8
2024年6月9012.595.1
2025年6月10011.1123.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥140

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ56,636人。区分でいちばん多いのは個人・その他42.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が31.5%を占め、残る68.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他46.645.647.046.547.242.2
外国法人18.917.620.521.423.123.8
金融機関30.129.622.923.618.620.5
事業法人3.44.85.57.08.711.0
自己株式16.316.316.316.316.35.9
証券会社1.12.34.11.62.42.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01佐々木 秀吉19.28
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.16
03光通信株式会社5.25
04THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LTD - HONG KONG PRIVATE BANKING DIVISION-CLIENT ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)4.92
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.83
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.77
07THE NOMURA TRUST AND BANKING CO., LTD. AS THE TRUSTEE OF REPURCHASE AGREEMENT MOTHER FUND (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)1.63
08あいホールディングス社員持株会1.53
09第一生命保険株式会社1.34
10一般財団法人佐々木秀吉育英財団1.24

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+401%、1株純資産は14期で+380%。直近期のROEは22.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月4543811.19.747.9
2013年6月6349613.413.953.8
2014年6月8556216.221.654.3
2015年6月11866319.218.469.5
2016年6月12272117.619.640.4
2017年6月12782816.423.969.2
2018年6月12992314.818.660.6
2019年6月11499211.915.3241.3
2020年6月981,0469.615.989.8
2021年6月1241,13511.417.7124.6
2022年6月1631,29513.59.563.3
2023年6月1741,42012.913.359.8
2024年6月3311,70021.37.295.1
2025年6月4072,10422.55.8123.7
2026年6月224

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2025/6期の役員報酬は総額115百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐々木秀吉取締役会長(代表取締役)最高経営責任者(CEO)69
荒川康孝取締役社長(代表取締役)68
山本裕之取締役 経営戦略本部長65
三田浩司取締役 管理本部長63
清水慶典取締役58
河本博隆取締役79
佐野恵子取締役59
髙橋一夫取締役66
関和司常勤監査役71
安達一彦監査役80
呰真希監査役55
内藤務5710
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
菊地将人50

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)77978612
社外取締役622224
監査役1777

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,810字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(あいホールディングス株式会社)と当社の子会社45社(連結子会社36社、非連結子会社9社)、当社の持分法適用関連会社3社及び持分法を適用しない関連会社8社により構成されており、セキュリティ機器、カード機器及びその他事務用機器、情報機器、計測機器、情報通信、設計事業を主たる業務としております。 純粋持株会社である当社は、グループ会社各社の経営指導等を行っております。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは次のとおりであります。なお、次の事業区分は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 当連結会計年度において、株式交換により岩崎通信機株式会社及び同社の子会社を連結の範囲に含めたことにより、同社及び同社の子会社の主要事業であるビジネスホン事業を「情報通信」、電子計測事業をグラフテック株式会社の計測事業を含め「計測機器」として報告セグメントを追加しております。 また、公開買付けによる株式取得により連結子会社化した株式会社ナカヨを「情報通信」に含めておりますが、同社は当連結会計年度では貸借対照表のみを連結しております。 なお、前連結会計年度のセグメント情報については、変更後の区分に基づき作成しております。 区 分   主要業務   主要な会社 セキュリティ機器   セキュリティシステム機器の開発・製造及び販売   株式会社ドッドウエル ビー・エム・エス あいエンジニアリング株式会社 株式会社エスエスユニット カード機器及びその他 事務用機器   カード発行機器(病院向けカードシステム、金融向けカードシステム)及びその他事務用機器の開発・製造及び販売   株式会社ドッドウエル ビー・エム・エス 情報機器   プロッタやスキャナ等のコンピュータ周辺機器の開発・製造及び販売、保守サービス等   グラフテック株式会社 シルエットジャパン株式会社 GRAPHTEC ASIA PACIFIC CO.,LTD. Graphtec America, Inc. Silhouette America, Inc. Silhouette Research & Technology Ltd. Graphtec Europe B.V. Silhouette Europe B.V. 計測機器   計測機器の開発・製造及び販売   グラフテック株式会社 GRAPHTEC ASIA PACIFIC CO.,LTD. Graphtec America, Inc. Graphtec Europe B.V. 岩崎通信機株式会社 情報通信   情報通信システム等の開発・製造及び販売   岩崎通信機株式会社 岩通ソフトシステム株式会社 電通サービス株式会社 東通工業株式会社 株式会社ナカヨ NYCソリューションズ株式会社 株式会社エヌティシステム 設計事業   構造設計、耐震診断を主体とした建築設計事業等   株式会社あい設計 株式会社田辺設計 その他   節電・省エネシステムの開発・製造・販売、カードリーダー・自動おしぼり製造機の製造・販売、ソフトウェアの開発・販売、セキュリティ機器・カード機器等の保守サービス、リース及び割賦事業   株式会社ドッドウエル ビー・エム・エス グラフテック株式会社 株式会社USTAGE プールス株式会社 イシモリテクニックス株式会社 杜の公園ゴルフクラブ株式会社 日本電計株式会社 日本エレテックス株式会社 ウイングレット・システムズ株式会社 株式会社Social Area Networks 株式会社ビーエム総合リース 株式会社アイフィンク 株式会社メディック ナノ・ソルテック株式会社 株式会社アイグリーズ Innovation Farm株式会社 株式会社ティエスティ 岩崎通信機株式会社 岩通ケミカルクロス株式会社 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,066字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 下記の文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは「すべては『信頼』と『誠実』から始まり人と社会に認められる価値を創造する」を経営の基本理念としております。この理念実現のため、グループ傘下の事業子会社の営業拠点を活用し、国内はもとより海外からもお客様のニーズを汲み上げるとともに、これらに応える商品の企画、研究開発、製造及び販売をすることを基本方針としております。 特に、戦略的なコアとなる事業領域を、セキュリティ市場及びニッチ市場に絞り込み、これらの市場に向けて他社に先駆けた商品及びビジネスモデルの提供をしてまいります。また、節電・省エネシステムの開発及び販売、製品・サービスのIoT化、AI化にも注力し、市場における競争力強化、新規市場の開拓を図ります。このための重要施策として、積極的なM&A及び業務提携を行い、商品開発力及び営業力の強化を図ることにより、事業の更なる拡大を目指してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、商社部門とメーカー部門が共存しており、売上高は両部門のバランスにより変動することから、経営計画においては、営業利益に絶対値目標を定め、経営を推進しております。また、当社は引き続き成長に向けてM&Aを強化する方針です。このため、短期的にはのれん代償却等により利益が変動する可能性がありますが、長期的にはEPSを重要な経営指標と設定し、その最大化に努めてまいります。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、高い収益力と安定性を確保することを中長期的な経営戦略の柱に置いて、変化の激しい業界に対応してまいります。このためにM&Aを重要な経営上の戦略手段と位置付けており、これからも積極的にM&Aに取り組む方針です。 なお、M&Aによる事業参入及び撤退基準として明確な数値基準は設けておりませんが、事業の成長スピード・市場シェア・安定性等を基準に判断しております。撤退検討に際しては、一律の撤退基準を設けている訳ではなく、それぞれの事業における定性的リスク(例えば人材獲得等)を鑑み判断しております。また、中長期的な企業価値最大化の観点から、成長事業においても、状況や必要に応じて、事業売却等も行い、獲得した資金等を新たな成長分野に投じる方針を有しており、随時、事業ポートフォリオの見直しを行っております。 (4)経営環境 社会経済活動が正常化したことで、インバウンド需要が回復し、雇用・所得環境が改善する中、緩やかな回復基調で推移しました。しかしながら、円安進行などによる物価上昇、中東情勢の悪化やロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中国経済の低迷等、先行きは不透明な状況が続いております。 そのような全般的な経営環境の下、セキュリティ機器事業につきましては、安定したマンション向けの更新需要をベースに、企業や施設間でのセキュリティ性向上への関心の高まりや「見える化」ニーズの増加に加え、新規建設需要、リニューアル、増設等の需要が見込まれております。一方、技術革新要素としては、映像圧縮方式・光学技術・クラウドシステム化・AIの活用など業界の根本での急激かつ大きな変化が起こりつつあります。 カード・その他事務用機器事業につきましては、その他事務用機器事業における鉄構業界向けの専用CADソフト販売がゼネコン向けBIM(Building Information Modeling)を含めて堅調な需要が見込まれております。一方、カード機器事業においては、病院向け事業は、診察券即時発行機のリプレースに安定した需要があり、金融機関向け事業等においては、キャッシュカード即時発行対応等の地域金融機関のサービス強化に伴う新規投資需要が見込まれております。 情報機器事業につきましては、業務用カッティングマシン事業については、既に国内・海外市場共に成熟しておりますが、新たな主力商品となったコンシューマ向けカッティングマシンの、主に海外市場における販売拡大が見込まれます。足元では欧米諸国の個人消費の冷え込みの影響等により厳しい環境にありますが、引き続き新製品開発と新たな販路の拡大に注力することで業績拡大を図ります。 設計事業につきましては、構造設計の強みを活かして公共、民間ともに安定した受注を獲得しております。 (5)対処すべき課題 当社グループは、セキュリティ機器、カード・その他事務用機器、情報機器、設計事業、脱炭素システム事業等、多岐にわたる事業活動を展開しておりますが、円安進行などによる物価上昇、中東情勢の悪化やロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中国経済の低迷等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクや、資材価格の高騰、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響といった各事業分野共通課題への対応に加え、それぞれの事業分野ごとに抱える以下の課題への対応が必要となっております。 セキュリティ機器につきましては、事業の軸となるマンション市場においては、リプレース・新規獲得ともに順調に推移しておりますが、継続的に導入機器の見直しを行い、利益構造の更なる改善が課題となっております。一般法人向け市場に対しては、価格競争力と高機能ラインアップのすみわけ、未参入市場への切込みによるボリューム拡大及び施工業者の発掘と教育が課題となっております。 カード機器につきましては、金融機関や流通向けでは、キャッシュカードやクレジットカードの即時発行市場における販売促進が課題となっております。また、病院市場においては、新商品の投入、ハード販売から柔軟な提案による複合販売、高齢化社会に伴う老健・介護施設等への事業拡大を推進していくことが課題となっております。 情報機器につきましては、業績の主要な部分を占めるコンシューマ向けの小型カッティングマシン事業の更なる伸長が課題となります。今後も新製品の投入によって競合他社との競争に打ち勝ち、市場的にはまだまだ拡大の余地があると考えられる当事業において更なるシェアアップを図ることが課題となっております。 設計事業につきましては、利益率の高い耐震診断業務が減少傾向にある中、官庁・民間の設計業務の受注が伸びを見せております。一方、人材獲得の競争も激化しており、人材の確保及び働き方改革の流れの中での業務の一層の効率化が課題となっております。 また、今後の成長分野として、脱炭素システム事業を開始しております。革新的な節電・省エネシステムとして大変好評を得ており、グループ全体で積極的に取り組んでおりますが、機器の開発・製造、販売、設置等にかかる人材の確保が課題となっております。 新たに、昨年9月に当社グループの100%子会社となった「岩崎通信機株式会社」と今年4月に子会社となった「株式会社ナカヨ」のビジネスホン事業の統合を早期に進めて、グループシナジーを実現させることが重点課題となっております。 当社グループは、業績の拡大と収益力の向上のため、こうしたそれぞれの事業体質をより強固にする課題解決のための施策を迅速に立案、実施する一方、ホールディングカンパニーとしての特徴を活かしながら、内部統制機能の見直しと充実を図ることにより、コンプライアンス体制の一層の強化も図ってまいります。
事業等のリスク2,377字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクとして、以下のものを記載いたします。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2025年6月30日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1)M&Aに関するリスク 当社グループは、事業の拡大を図る手段として、M&Aを経営の重要課題として位置づけております。M&Aを行う際は、国内外を問わず、その対象企業の財務内容や契約関係について綿密なデューデリジェンスを行うことにより、買収によるリスクを極力回避することが必要と理解しております。しかしながら、買収先企業が価値算定時に期待した利益およびキャッシュ・フローを計上できない場合や、M&A時に検出できなかった偶発債務や未認識債務等が顕在化した場合には、減損処理の適用を含め、当社グループの業績及び財務状況に悪影響が生じる可能性があります。 (2)製品の需要変動、競合他社の動向及び革新的技術の登場に関するリスク 当社グループは、市場動向を注視し、市場の需要に合わせた製品の開発、生産及び購入を行い、適正在庫水準に留意することで、急激な需要変動への対応と余剰在庫の発生を抑制するよう努めております。しかしながら、市場動向の変化及び革新的技術の登場を含む競合他社の動向等により当社グループ製品の需要が予想を大幅に下回る事態となった場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響が生じる可能性があります。 (3)カントリーリスク及び為替変動に関するリスク 当社グループは、海外への積極的な販売活動を行っております。また、一部製品においては海外メーカーより輸入供給を受けております。そのため、米中対立の影響、及び当社グループの製品を販売又は購入している国や地域の政治及び経済状況に変動及び為替変動が生じた場合、当社グループの業績及び財務状況に影響が生じる可能性があります。 これに対して、生産拠点及び仕入先の変更によるカントリーリスクの軽減、及び為替変動リスクヘッジを目的とした為替マリーや為替予約による為替変動リスクの軽減を必要に応じて行っておりますが、急激な政治経済状況の変動及び為替変動により、当社グループの業績及び財務状況に悪影響が生じる可能性があります。 (4)外部生産委託及び購入製品に関するリスク 当社グループは、主要事業において、製品の生産を外部製造業者に委託、及び製品の購入を行っております。外部製造業者や購買業者とは密接な関係を保ち、安定的な製品の調達に努めておりますが、材料費の高騰、半導体部品の確保困難、製品納入の遅れ、製品の品質上の問題、自然災害の発生等、製品の調達に重大な支障をきたした場合には、当社グループの業績及び財務状況に悪影響が生じる可能性があります。 (5)自然災害に関するリスク 当社グループは、国内及び海外に事業所を展開しており、顧客もグローバルに渡っております。大規模な自然災害が発生した場合、自社及び顧客事業所の設備損傷、停電や道路状況の悪化によるサプライチェーンへの悪影響が事業活動の障害となり、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響が生じる可能性があります。 (6)法的規制に関するリスク 当社グループは、国内外で事業展開を行っているため、各国の法的規制の適用を受けております。また、将来において現在予期し得ない法的規制等が設けられる可能性があります。これらの法的規制等を遵守できなかった場合、当社グループの事業活動が制限される可能性があり、業績及び財務状況に悪影響が生じる可能性があります。 (7)情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、情報セキュリティ管理に関する規程を定め、情報システム運営上の安全性確保及び危機管理対応の徹底に取り組んでおります。しかしながら、外部からの予期せぬ不正アクセス、コンピュータウイルス侵入等による企業機密情報・個人情報の漏洩、更には、自然災害、事故等による情報システム設備の損壊や通信回線のトラブルなどにより情報システムが不稼動となる可能性を完全に排除することはできません。このような場合は、システムに依存している業務の効率性の低下を招くほか、被害の規模によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響が生じる可能性があります。 (8)人材の確保及び育成に関するリスク 当社グループの事業活動は、経営陣、部門責任者および構成員等に依存しております。優秀な人材の確保と育成に努めておりますが、人材確保又は育成が計画どおりに行えない場合、当社グループの事業展開や経営成績に悪影響が生じる可能性があります。 (9)コンプライアンスに関するリスク 当社グループは、全ての役職員が社会規範と企業倫理を理解し、良識ある企業行動を行うよう「コンプライアンス規程」の制定、行動指針を集約した「コンプライアンスマニュアル」を作成し全役職員へ配布、「内部通報制度」の運用等、様々な手段を用いて遵法意識の向上に努めております。しかしながら、万が一、役職員による故意又は過失による法令違反行為が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態等に悪影響が生じる可能性があります。 (10)訴訟・係争等に関するリスク 当社グループは、事業の遂行に関して、訴訟及び規制当局による様々な法的手続きの対象になる可能性があります。現在までのところ、当社グループの業績に重大な影響を及ぼす訴訟などは提起されておりませんが、業績に大きな影響を及ぼす訴訟や社会的影響の大きな訴訟などが発生し、当社グループに不利な判断がなされた場合には、当社及び当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響が生じる可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,712字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、設備投資に持ち直しの動きが見られるとともに、雇用・所得環境および企業収益の改善を背景に緩やかな回復基調で推移しました。一方で、国内物価の上昇が個人消費に及ぼす影響や米国の通商政策、長期化する不安定な世界情勢、金融資本市場の変動等による海外景気の下振れリスク等があり、依然として不透明な状況が続いております。このような経済環境のもと、当社グループにおいては資本コストを意識し、環境変化に機動的に即応し、効率性や採算性を考慮した社内体制の強化・整備を図り、利益重視の経営を推進いたしました。 この結果、当連結会計年度の売上高は661億9千7百万円(前期比32.9%増)となり、営業利益は88億8千9百万円(前期比9.8%減)、経常利益は90億8百万円(前期比54.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は212億8千万円(前期比35.7%増)となりました。 なお、負ののれん発生益を計上しており、内訳は岩崎通信機株式会社より第1四半期に142億9千6百万円、株式会社ナカヨより第4四半期に36億6千万円となっております。 a. セグメントごとの経営成績 (セキュリティ機器) セキュリティ機器につきましては、マンション向けは、分譲リプレイスや新規賃貸が好調に推移したことに加 え、法人向け販売も金融機関や工場などから大型案件を取り込めたことから、売上高は152億1百万円(前期比6.9%増)、セグメント利益は61億5千万円(前期比4.3%増)となりました。 (カード機器及びその他事務用機器) カード機器及びその他事務用機器につきましては、カード機器の主要販売先である病院向けはリプレイスが堅調に推移し、金融機関向けではキャッシュカード即時発行機の大口受注があり、その他事務用機器の鉄骨CAD事業では増設ニーズを着実に取り込み、売上高は31億5百万円(前期比2.6%増)、セグメント利益は8億3千1百万円(前期比2.8%増)となりました。 (情報機器) 情報機器につきましては、業務用は、新製品投入もあり順調に推移しましたが、個人向けは、主力の北米市場において個人消費の厳しい冷え込みの影響があり、売上高は134億9千2百万円(前期比16.9%減)、セグメント利益は4億6千2百万円(前期比67.6%減)となりました。 (計測機器) 計測機器につきましては、グラフテック株式会社の計測事業と、当連結会計年度より連結子会社となりました岩崎通信機株式会社の電子計測事業により、売上高は50億4百万円(前期比151.0%増)、セグメント利益は8億2千6百万円(前期比22.7%増)となりました。 (情報通信) 情報通信につきましては、当連結会計年度より連結子会社となりました岩崎通信機株式会社のビジネスホン事業により、売上高は118億2千5百万円、セグメント利益は6億7千8百万円となりました。 (設計事業) 設計事業につきましては、官公庁及び民間から構造設計を順調に受注し、売上高は55億6千6百万円(前期比0.2%減)、セグメント利益は4億7千2百万円(前期比17.8%減)と堅調に推移しました。 (その他) その他につきましては、売上高は120億円(前期比37.0%増)、セグメント利益は1億6千3百万円(前期比66.2%減)となりました。 b. 当連結会計年度の財政状態 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べて470億4百万円増加し、1,409億6百万円となりました。主な要因は流動資産における現金及び預金89億7千1百万円増加、受取手形、売掛金及び契約資産98億5千8百万円増加、原材料及び貯蔵品47億3千5百万円増加、固定資産における建物及び構築物(純額)31億6千2百万円増加、土地182億3千2百万円増加、関係会社株式105億6千6百万円減少等であります。その増減理由としては、岩崎通信機株式会社及び株式会社ナカヨが連結子会社になったことに伴い、資産の受入を行ったことによるものです。 負債につきましては、前連結会計年度末に比べて154億5千2百万円増加し、288億4千万円となりました。主な要因は、流動負債における支払手形及び買掛金28億9千万円増加、固定負債における退職給付に係る負債29億5千3百万円増加、繰延税金負債52億5千9百万円増加等であります。その増減理由としては、岩崎通信機株式会社及び株式会社ナカヨが連結子会社になったことに伴い、負債の引受を行ったことによるものです。 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて315億5千1百万円増加し、1,120億6千5百万円となりました。主な要因は、岩崎通信機株式会社との株式交換に伴う資本剰余金106億9千万円増加、及び自己株式30億3千万円の減少、親会社株主に帰属する当期純利益212億8千万円の計上、配当金45億2千8百万円の計上等であります。この結果、自己資本比率は77.7%となり、前連結会計年度末の85.2%より減少となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末と比較して87億6千9百万円増加し447億9千万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は76億4千7百万円(前連結会計年度は84億3千2百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益212億1千7百万円、減価償却費22億1千9百万円、段階取得に係る差損益47億1千4百万円等の増加要因に対して、負ののれん発生益179億5千6百万円、法人税等の支払額39億1千8百万円等の減少要因があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果得られた資金は70億8千4百万円(前連結会計年度は64億2千8百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入88億4千9百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入66億9千4百万円、有形固定資産の取得による支出33億8百万円、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出47億4千2百万円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は53億8千4百万円(前連結会計年度は46億7千5百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額45億8千5百万円の支出があったことによるものであります。 (参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移 2021年 6月期   2022年 6月期   2023年 6月期   2024年 6月期   2025年 6月期 自己資本比率(%)   80.6   81.2   83.2   85.2   77.7 時価ベースの自己資本比率(%)   155.6   97.3   135.9   119.8   88.7 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)   -   -   -   -   - インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   1,938.2   1,997.1   3,830.3   1,425.1   189.4 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注)1.いずれも連結ベースの財務指標により計算しております。 2.株式時価総額は、期末株価終値×期末株式数(自己株式控除後)により算出しております。 3.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。 4.有利子負債は連結貸借対照表上に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(百万円)   前年同期比(%) カード機器及びその他事務用機器   -   - 情報機器   3,973   160.8 計測機器   4,304   250.9 情報通信   7,513   - 設計事業   5,589   99.7 報告セグメント計   21,381   218.4 その他   3,210   565.1 合計   24,592   237.4 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 2.金額には、標準品の外部生産高を含めております。 b. 商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(百万円)   前年同期比(%) セキュリティ機器   3,267   121.2 カード機器及びその他事務用機器   1,066   105.0 計測機器   510   - 情報機器   2,988   49.2 情報通信   6,341   - 報告セグメント計   14,174   148.3 その他   5,956   120.1 合計   20,130   138.7 (注)1.金額は仕入価格によっております。 c. 受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 設計事業   9,782   170.2   8,918   188.4 情報通信   11,711   -   1,349   - 計測機器   3,016   -   815   - その他   5,507   -   2,540   - (注)1.金額は契約価格によっております。 d. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(百万円)   前年同期比(%) セキュリティ機器   15,201   106.9 カード機器及びその他事務用機器   3,105   102.6 情報機器   13,492   83.1 計測機器   5,004   251.0 設計事業   5,566   99.8 情報通信   11,825   - 報告セグメント計   54,196   132.0 その他   12,000   137.0 合計   66,197   132.9 (注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 三菱HCキャピタル株式会社   6,245   12.5   6,572   9.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、見積りが必要となる事項においては合理的な基準に基づき会計上の見積りを行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載されているとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績 当連結会計年度におきましては、情報機器事業においてコンシューマ向け小型カッティングマシンの新製品の拡販、脱炭素システム事業の伸長などから、グループ連結で前年度比約6.5億円の営業増益を見込んでおりましたが、下記の各事業業績の結果に加え,M&A関連費用の発生もあり、前期比約10億円の営業減益となりました。 各事業別の営業利益では、セキュリティ機器事業は、マンション向けが好調に推移したことに加え、一般法人向けも大型案件受注により約2.5億円の営業増益となり、5期連続で過去最高の営業利益を達成しました。 一方、情報機器事業においては、コンシューマ向け小型カッティングマシンが主力の北米市場において個人消費の厳しい冷え込みの影響により、約10億円の営業減益となりました。設計事業においては、構造設計は順調に拡大しましたが、前期発生したような耐震診断の大口案件がなかったため、約1億円の営業減益となりました。なお、9月に岩崎通信機株式会社を連結子会社化したため、当連結会計年度第2四半期より、従来の4事業セグメントを6事業セグメントに変更しました。新セグメントは、情報通信(ビジネスホン)事業と計測機器事業で、情報通信事業の営業利益は約7億円、計測機器事業の営業利益は約8億円を計上しました。 b. 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金は基本的に内部資金により充当しております。当社グループは装置産業ではないため、多額の設備投資は必要ではなく、長期借入金による設備投資資金の調達は現在のところ必要でない状況となっております。当社グループは基本的には、無借金経営を行いつつ内部留保を厚くすることが安定した経営に貢献するものと考えておりますが、成長に向けてのM&Aの強化の検討等においては、大型の案件などにより多額の資金が必要となった場合は、長期借り入れも視野に入れてまいります。 c. 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、当社グループは、商社部門とメーカー部門が共存しており、売上高は両部門のバランスにより変動することから、経営計画においては、営業利益に絶対値目標を定め、経営を推進しております。また、当社は引き続き成長に向けてM&Aを強化する方針です。このため、短期的には営業利益が変動する可能性がありますが、長期的にはEPSを重要な経営指標と設定し、その確保のために粗利重視の経営を進めその最大化に努めてまいります。 d. セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する分析・検討内容 (セキュリティ機器) 当社のセキュリティ機器事業は、マンション向けと一般法人企業向けの2つの分野で事業を展開しております。マンション向けの場合、その多くが分譲マンションで占められており、基本的には既設設備の更新需要を中心に直販による営業活動を行っております。契約の大半がリース契約であることから、更新物件を確実にフォローすることによって、長期的に安定した需要を確保し、毎期着実に業績を伸ばしていくことを目指しております。また、近年は賃貸物件への導入も増加しております。当連結会計年度は、これまでに自社がこうして納入したマンション向け設備のリース満了による更新を着実に取り込むことにより業績は順調に推移しました。来期以降につきましても、自社の分譲マンション向け更新需要及び導入済み賃貸物件向けの更新を中心として、引き続き安定的に業績の拡大が図れる見込みです。一般法人企業向けに関しては、従来のセキュリティニーズに加えて、見える化やAIによる画像解析などのニーズなどが増加しており、好調に推移しております。今後も有力代理店と連携しながら、お客様の要望する商品の品揃えを充実させ、これらの商品をタイムリーに提供することによって、業績の維持拡大に取り組んでまいります。 (カード機器及びその他事務用機器) カード機器事業及びその他事務用機器につきましては、カード機器事業は、病院向けは安定的に推移し、金融機関向けでは、キャッシュカード即時発行機の大口受注があり順調に推移しました。病院向けに再来受付機と自動精算機を自社開発し、販売を開始する予定です。その他事務用機器では、会員制鉄構業サービスを強化することで、新規や増設ニーズを取り込んでいます。オペレーターの研修を継続的に行う顧客向け会員サービス等による販売促進の拡大、BIMの流れの中でのゼネコン向けの販売拡大に加え、自社開発した主力の鉄骨CADの新製品を販売開始することにより、営業増益を含む堅調な業績の維持拡大を目指す方針です。 (情報機器) 情報機器部門につきましては、業務用カッティングマシンにおいては、新製品投入もあり堅調に推移しましたが、コンシューマ向けは、期初予想を大きく下回る結果となりました。コンシューマ向け小型カッティングマシンの巻き返しを図るべく、マイナーチェンジした新製品を市場投入し、販売台数を拡大させることで業績回復に努めてまいります。 (計測機器) 計測機器につきましては、今後、欧米、およびアジア向け販売体制の拡大により、パワーエレクトロニクス製品の売上拡大に取り組んでまいります。 (情報通信) 情報通信につきましては、販管費の抑制と原価率改善に取組みました。6月に連結子会社化した株式会社ナカヨとのグループ内統合を推進し早期シナジーを実現してまいります。 (設計事業) 設計事業につきましては、官公庁及び民間から構造設計を順調に受注し堅調に推移いたしました。来期につきましては、大型の耐震診断を受注しており大幅増益を見込んでおります、構造設計分野全般の強みを生かし、自社の特徴を活かした取り組みを行うことにより、安定的な業績推移を目指す方針です。

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