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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

ラクト・ジャパン

Lacto Japan Co.,Ltd.3139 · Prime · 卸売業

乳製品専門商社。海外調達網を活かし国内食品メーカーへ原料供給。チーズ製造もグローバル展開。

概要

ラクト・ジャパンは1998年設立の乳製品専門商社である。世界の乳原料・チーズ、食肉、機能性食品原料を輸入し、国内食品メーカーに販売する卸売事業を主力とする。加えてシンガポール・タイ等でチーズの製造販売を展開し、2025年11月期の連結売上高は1,828億円、従業員数は424名。独立系の強みを活かした全方位型の取引が特徴で、東京証券取引所プライム市場に上場する。

四つの管理会計上の部門で構成される事業構造

当社は単一セグメントだが、管理会計上は乳原料・チーズ、食肉食材、機能性食品原料、アジア事業の四部門に区分される。乳原料・チーズ部門は売上高の約65%を占め、脱脂粉乳やバター、ナチュラルチーズ等1,186億円を計上する。食肉食材部門は豚肉・鶏肉・生ハム等227億円、機能性食品原料部門はプロテイン原料等95億円、アジア事業はシンガポール等でのチーズ製造販売を含め317億円の売上を持つ。各部門は独立した調達・販売網を持ち、相場変動リスクを分散する。

全11カ国・地域に広がる調達・販売ネットワーク

本社を東京都中央区に置き、米国(LACTO USA INC.)、オーストラリア(LACTO OCEANIA)、オランダ(LACTO EUROPE)の現地法人が仕入先開拓と価格交渉を担う。アジアにはシンガポールを中核にマレーシア、タイ、中国、インドネシア、フィリピンに子会社を設立。国内販売子会社のLJフーズ(2021年設立)も加え、グループは計9つの海外子会社と1つの関連会社で構成される。このネットワークにより、気候や疾病リスクに左右されにくい安定調達を実現する。

成長分野としての機能性食品原料とアジア事業

2020年4月に事業開発本部を立ち上げた機能性食品原料部門は、2025年11月期に販売数量7,073トン(前期比68.4%増)と急成長した。プロテイン市場拡大を背景に、ホエイプロテインや大豆たんぱく、コラーゲン等をスポーツニュートリション・美容健康業界に供給する。一方、アジア事業ではチーズ製造販売が販売数量5,640トン(同4.0%増)と堅調で、自社ブランド「FOODTECH」「CHOOSY」を展開。シンガポール工場はSFA「A」グレードを継続取得し、ハラル認証も保持する。

長期ビジョン「LACTO VISION 2032」と中期計画

2032年11月期を目標とする長期ビジョンでは、「乳製品取扱高日本一、そして世界一」を掲げ、経常利益60億円、乳製品取扱高45万トンを目指す。2025年11月期実績の経常利益は58億円、取扱高は22万トン。中期計画「NEXT-LJ 2028」では「未来成長に向けた基盤づくり」と位置づけ、国内事業の成長に加えアジアのチーズ製造設備投資やM&Aを積極化。最終年度の2028年11月期に経常利益60億円(4年前倒し)を目標とする。

業界の中での役割は食品原料の輸入卸売・製造業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,828億円
営業利益
59億円
営業利益率
3.2%
純利益
43億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01乳原料・チーズ主力

海外から乳製品原料(脱脂粉乳、バター、チーズ等)を調達し、国内の乳製品メーカー・食品メーカーに販売。またナチュラルチーズの輸入・販売も行う。長年の輸入実績と独立系の強みを活かし、仕入先・販売先の双方と取引可能な全方位性が特徴。

主な製品・サービス2
乳原料
脱脂粉乳、バター、ホエイパウダー等の乳製品原料。一次加工を施した乳調製品も含む。
チーズ
ナチュラルチーズを主に取り扱い。食品メーカー向けに販売。

02食肉食材準主力

豚肉(チルド・冷凍)の輸入販売が主力。鶏肉・食肉加工品(生ハム・サラミ等)も扱う。大手ハム・ソーセージメーカーや外食企業、食品スーパー向けに販売。

主な製品・サービス3
豚肉(チルド・冷凍)
米国大手サプライヤーSEABOARD FOODS社からの輸入豚肉を中心に、安定供給。
鶏肉・鶏肉加工品
スーパー等の総菜用原料として販売。
生ハム・サラミ
欧州産の高品質ブランド商品をリパックメーカー向けに輸入販売。

03アジア事業準主力

シンガポールを拠点に、マレーシア、タイ、中国、インドネシア、フィリピンで乳原料販売とチーズ製造販売を展開。日系・現地企業向けに原料供給、自社ブランド「FOODTECH」「CHOOSY」のプロセスチーズ等を製造販売。ハラル認証取得。

主な製品・サービス2
乳原料販売
海外調達した乳製品原料をアジア各国で販売。
チーズ製造販売
業務用プロセスチーズ、ナチュラルチーズ加工品を自社ブランドで製造販売。

04機能性食品原料副次

プロテイン市場拡大等を背景に、乳由来高たんぱく原料、大豆たんぱく、ゼラチン、コラーゲン等の機能性原料を輸入販売。スポーツニュートリション、美容健康、介護、食品業界向け。

主な製品・サービス3
高たんぱく食品原料
乳由来のホエイプロテイン等。
大豆たんぱく
植物性たんぱく原料。
ゼラチン・コラーゲン
機能性訴求可能な原料。

製品と技術

脱脂粉乳・バター・ホエイから乳調製品まで網羅する乳原料品揃え

乳原料部門では、脱脂粉乳、バター、ホエイパウダー等の汎用原料に加え、砂糖や油脂を加えた乳調製品を扱う。これらはアイスクリーム、ヨーグルト、乳飲料、加工食品の原料として広く使われる。独立系の立場から、国内大手乳業メーカーから中堅食品メーカーまで全ての顧客と取引可能な全方位性が強み。仕入先の選定では現地の安全管理体制を自社担当者が確認し、2025年11月期の販売数量は165,501トン(前期比6.2%減)ながら売上高1,186億円を達成した。

米国SEABOARD FOODS社との長期契約で安定供給する豚肉輸入

食肉食材部門の柱は豚肉(チルド・冷凍)の輸入販売で、米国大手サプライヤーSEABOARD FOODS社と日本におけるパートナー契約を結び、良質な豚肉を安定調達する。販売先はハム・ソーセージメーカー、外食企業、食品スーパー等多岐にわたる。鶏肉・鶏肉加工品はスーパーの総菜用原料、生ハム・サラミは欧州主要産地からブランド品を輸入しリパックメーカーに供給。2025年11月期の販売数量は32,794トン(同3.0%増)、売上高227億円。

ホエイプロテイン・大豆たんぱく・コラーゲン等の機能性原料ラインアップ

2020年に開始した機能性食品原料部門は、スポーツニュートリション向けホエイプロテイン、植物性の大豆たんぱく、ゼラチン・コラーゲン等を取り揃える。プロテイン市場の拡大と健康志向の高まりを背景に、2025年11月期の販売数量は前期比68.4%増の7,073トン、売上高は86.6%増の95億円に急伸。販売先は美容健康業界、介護業界にも広がる。2025年12月には部門名を「ライフサイエンス事業部門」に改称し、さらなる拡大を図る。

シンガポール・タイの工場で生産する自社ブランドチーズ

アジア事業のチーズ製造販売では、シンガポールとタイの工場で業務用プロセスチーズ及びナチュラルチーズ加工品を製造。自社ブランド「FOODTECH」「CHOOSY」で展開し、食品メーカーや小売業者の課題解決型製品開発を行う。シンガポール工場はシンガポール食品庁(SFA)から最高評価「A」を継続取得、2021年にFSSC22000認証も取得。さらにハラル認証を保持し、ムスリム市場にも対応。2025年11月期の販売数量は5,640トン(前期比4.0%増)、売上高63億円。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

乳製品輸入卸で国内首位級、内需依存で安定

ラクト・ジャパンは乳製品を中心とした食品原料の輸入卸売業者で、国内市販向け・業務用向けに強みを持つ。同業のリョーサン菱洋ホールディングスやオルバヘルスケアホールディングスと比較して、当社は乳製品専門に特化しており、特定カテゴリーでのシェアが高い。海外調達に依存するため為替リスクはあるが、内需中心で安定した需要が見込める。最近の決算では売上高1,709億円(2024年11月期)、営業利益率2.63%と収益性は改善傾向にあり、2025年11月期も増収増益見込み。全体的に業界内ではニッチなポジションを確立している。

強み

  • 乳製品に特化した輸入卸で、品揃えと調達網で競合を上回る専門性を発揮。
  • 主要顧客は国内食品メーカーや外食産業で、景気変動の影響を受けにくい。
  • 直近3期連続増収、営業利益率も改善しており、堅実な成長が続く。
  • 海外サプライヤーとの強固な関係により、安定的かつ競争力のある仕入れを実現。

課題

  • 輸入比率が高く、円安は仕入原価を押し上げ、利益を圧迫する可能性がある。
  • 国際的な乳製品価格の高騰が発生した場合、収益性が急激に悪化しうる。
  • 同業他社も同様の商材を扱っており、競争が激しく、付加価値の創出が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字がラクト・ジャパン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17609ダイトロン416億円13.9倍
28103明和産業390億円11.5倍
33183ウイン・パートナーズ382億円16.3倍
47414小野建365億円
57482シモジマ364億円13.1倍
63139ラクト・ジャパン345億円10.5倍
73333あさひ341億円14.9倍
83176三洋貿易338億円15.3倍
98101GSIクレオス337億円12.9倍
107525リックス312億円9.2倍
118158ソーダニッカ310億円13.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

台東区浅草橋で創業、米国駐在員事務所から国際調達を開始した1998年

1998年5月、東京都台東区浅草橋に資本金22百万円で株式会社ラクト・ジャパンを設立。同日付で農産物加工品の輸出入・販売を開始。同年8月に本社を千代田区岩本町へ移転し、10月には米国ロサンゼルスに駐在員事務所を開設。11月にはシンガポール駐在員事務所を設け、設立当初から国際的な調達拠点を置いた。翌1999年6月にはシンガポールに現地法人LACTO JAPAN (ASIA) PTE.LTD.を設立、乳製品原料の卸売事業を開始する。

オランダ駐在員事務所開設と農畜産業振興機構の指定輸入業者化(2000年)

2000年2月、欧州拠点としてオランダ・アムステルダムに駐在員事務所を開設。同年4月には農畜産業振興事業団(現独立行政法人農畜産業振興機構)の指定輸入業者となり、乳製品の公的制度を活用した輸入が可能となった。2004年6月には本社を中央区日本橋本町に移転し、翌2005年3月には生ハム・サラミ等の食肉加工品の取扱いを開始、事業の多角化を進める。

シンガポール・タイ・中国でのチーズ製造拠点を相次ぎ設立(2003〜2013年)

2003年12月、シンガポールにチーズ製造子会社FOODTECH PRODUCTS PTE LTD.を設立。2008年7月には既存の販売子会社と統合しLACTO ASIA PTE.LTD.とし、製造卸売一体体制を構築。2010年9月マレーシア、2011年5月中国・煙台(合弁、2013年清算)、2013年8月タイ・アユタヤに製造拠点を設立。インドネシアにも2012年2月合弁会社PT. PACIFIC LACTO JAYAを設立し、東南アジア全域に生産網を拡大した。

東証二部上場から第一部指定へ、米州欧州に現地法人を設立(2015〜2017年)

2015年8月、東京証券取引所市場第二部に上場。同年12月にはオランダにLACTO EUROPE B.V.を設立し欧州の調達機能を法人化。2017年9月には市場第一部銘柄に指定され、流通市場での評価が高まった。2008年に子会社化した米国法人(旧KAWAGUCHI TRADING、現LACTO USA INC.)や2009年設立の豪州法人LACTO OCEANIAも並行して機能を強化し、三大消費地域での現地調達網を完成させた。

プライム市場移行と新中期経営計画の策定(2022〜2025年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場へ移行。2023年1月には新経営理念と長期ビジョン「LACTO VISION 2032」を公表し、翌2月には中期経営計画「NEXT-LJ 2025」をスタート。2025年11月期、同計画の最終年度に経常利益58億円と財務目標を達成した。2021年には国内子会社LJフーズを設立、監査等委員会設置会社へ移行する等、ガバナンス体制も整えた。

年表30件を開く

1990年代

  • 1998年5月創業東京都台東区浅草橋において株式会社ラクト・ジャパン(資本金22百万円)を設立 農産物、農産物加工品の輸出入及び販売を開始
  • 1998年8月本社を東京都千代田区岩本町に移転
  • 1998年10月米国・ロサンゼルスに駐在員事務所を開設
  • 1998年11月シンガポールに駐在員事務所を開設
  • 1999年6月創業オーストラリア・メルボルンに駐在員事務所を開設 シンガポールに現地法人 LACTO JAPAN (ASIA) PTE.LTD.を設立(乳製品原料の卸売) (シンガポール駐在員事務所は閉鎖)

2000年代

  • 2000年2月オランダ・アムステルダムに駐在員事務所を開設
  • 2000年4月農畜産業振興事業団(現独立行政法人農畜産業振興機構)の指定輸入業者となる
  • 2003年12月創業シンガポールにチーズの製造・販売のため現地法人FOODTECH PRODUCTS PTE LTD.を設立
  • 2004年6月本社を東京都中央区日本橋本町に移転
  • 2005年3月生ハム、サラミなどの食肉加工品の仕入及び販売を開始
  • 2008年7月創業シンガポール現地法人LACTO JAPAN (ASIA) PTE.LTD.及びFOODTECH PRODUCTS PTE LTD.を 統合し、LACTO ASIA PTE.LTD.を設立(乳製品原料の卸売及びチーズの製造販売)
  • 2008年11月M&A米国における仕入先との関係強化及び新規仕入先開拓のため、米国現地法人KAWAGUCHI TRADING & CONSULTING INC.に出資し、子会社化
  • 2009年9月創業仕入先との関係強化及び新規仕入先開拓のためオーストラリア・メルボルン に現地法人LACTO OCEANIA PTY.LTD.を設立(メルボルン駐在員事務所は閉鎖)
  • 2009年10月商号変更米国現地法人KAWAGUCHI TRADING & CONSULTING INC.をLACTO USA INC.に社名変更(ロサンゼルス駐在員事務所は閉鎖)

2010年代

  • 2010年9月創業シンガポール現地法人で製造したチーズ販売のためマレーシアに現地法人LACTO ASIA (M) SDN. BHD.を設立
  • 2011年5月中国・煙台に現地資本と合弁で楽可多食品(煙台)有限公司を設立(チーズの製造販売)
  • 2012年2月インドネシア・ジャカルタに現地資本と合弁でPT. PACIFIC LACTO JAYAを設立(チーズの製造 販売)
  • 2013年3月楽可多食品(煙台)有限公司を清算
  • 2013年8月創業タイ・アユタヤにチーズの製造販売のため現地法人FOODTECH PRODUCTS (THAILAND) CO.,LTD. を設立
  • 2013年11月創業中国・上海に加工食品等の販売のため現地法人LACTO SHANGHAI CO.,LTD.を設立
  • 2015年8月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2015年12月創業仕入先との関係強化及び新規仕入先開拓のためオランダ・アムステルダムに現地法人LACTO EUROPE B.V.を設立(アムステルダム駐在員事務所は閉鎖)
  • 2017年9月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
  • 2018年5月本社を東京都中央区日本橋に移転
  • 2019年1月タイ・バンコクに駐在員事務所を開設
  • 2019年9月創業フィリピン・マニラに乳製品原料等の仕入及び販売のため現地法人LACTO PHILIPPINES INC.を設立

2020年代

  • 2021年2月監査等委員会設置会社へ移行
  • 2021年3月創業国内販売を目的として株式会社LJフーズを設立
  • 2021年11月創業インドネシアでの乳製品原料等の販売のため、PT. LACTO TRADING INDONESIAを設立
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結経常利益2028年11月期まで60億円
  • 海外比率(連結経常利益ベース)2032年11月期まで40%
  • 乳製品取扱高(グループ合計)2032年11月期まで45万トン

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    複合型食品企業への進化

    乳製品専門商社から複合型食品企業へ転換するため、国内事業の成長(機能性食品原料、新規商品開発など)とアジアのチーズ製造販売事業の拡大を両輪で進める。新中計「NEXT-LJ 2028」では「つなぐ」をコンセプトに、食と健康、価値、志をつなぐ活動を推進する。

  2. 02

    乳原料サプライチェーンの強靭化

    気候変動や新興国需要増による供給不足懸念に対応し、既存サプライヤー連携強化と新規開拓で調達体制を強化。国産原料の需給バランスを考慮しつつ、取扱商品・販路の多様化と高付加価値原料の販売に注力する。

  3. 03

    食肉食材部門の調達リスク低減と多角化

    豚肉中心の輸入事業で相場高・円安・疾病リスクに対応し、産地多様化と新規サプライヤー開拓を推進。鶏肉加工品や香辛料など取扱商品の幅を広げ、事業拡大と利益率改善を図る。

  4. 04

    高たんぱく原料の安定調達と代替ソース確保

    世界的な需要増で需給が逼迫する乳由来高たんぱく原料について、米国以外の産地サプライヤーを開拓。多様な機能性食品原料を取り扱い、顧客ニーズへの対応力を高め、食と健康を軸に事業拡大を目指す。

  5. 05

    アジア事業の拡大と新工場立ち上げ

    東南アジアの乳製品消費拡大に対応し、販売力強化と安定供給サプライヤー確保を推進。シンガポール新工場を2026年11月期に稼働させ、早期商業生産と増産・生産効率改善、新製品・受託加工などの事業拡大を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で424人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は982万円で、9期前と比べて+18.0%平均年齢は37.0歳、平均勤続年数は8.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年11月202
2017年11月231
2018年11月260
2019年11月83235.07.0285
2020年11月83835.07.0305
2021年11月88536.07.0323
2022年11月85537.07.0364
2023年11月81936.07.0377
2024年11月85537.08.03981,131
2025年11月98237.08.04241,392

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年11月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 0 / 海外 10、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
Cheese Div. — Singapore3,174百万円
本社他 — Pranakornsri Ayudhaya Thailand142百万円
本社 — 東京都中央区129百万円
Trading Div. — Singapore43百万円
本社他 — Torrance CA U.S.A.27百万円
本社他 — Petaling Jaya Selangor Darul Ehsan Malaysia14百万円
本社他 — Taguig City Philippines9百万円
本社他 — Jakarta Indonesia6百万円
本社他 — Melbourne VIC Australia1百万円
本社他 — 上海 中国0百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    LACTO USA INC. (注)2
    Torrance CA U.S.A. · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LACTO OCEANIA PTY.LTD. (注)2
    Melbourne VIC Australia · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LACTO ASIA PTE.LTD. (注)2,4
    Singapore · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LACTO ASIA (M) SDN.BHD.
    Petaling Jaya, Selangor Darul Ehsan Malaysia · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    FOODTECH PRODUCTS (THAILAND) CO.,LTD. (注)2
    Pranakornsri Ayudhaya Thailand · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LACTO SHANGHAI CO.,LTD. (注)2
    上海 中国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LACTO EUROPE B.V.
    Amsterdam The Netherlands · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    LACTO PHILIPPINES INC.
    Taguig City Philippines · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT. LACTO TRADING INDONESIA (注)2
    Jakarta Indonesia · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PT. PACIFIC LACTO JAYA
    Jakarta Indonesia · 持分法適用会社
    議決権50.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は1,828億円営業利益59億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.0%、利益が+31.1%。

売上高
+7.0%
1,828億円
営業利益
+31.1%
59億円
純利益
+38.7%
43億円
営業利益率
3.2%
前期比 +0.6%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高1,930億円1,828億円
営業利益59億円
純利益35億円43億円
1株あたり配当¥132¥132

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は979億円、営業利益は28億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+2.7%、営業利益は−22.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q387102.65
2023年2Q41871.74
2023年3Q36871.95
2023年4Q4106
2024年1Q397133.38
2024年2Q449112.49
2024年4Q863212.414
2025年2Q953363.828
2025年4Q875232.615
2026年2Q979282.917

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年11月期からの14期で、売上は552億円から1,828億円へ3.3倍に増えた。直近期の営業利益率は3.2%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
インドネシア・ジャカルタに現地資本と合弁でPT. PACIFIC LACTO JAYAを設立(チーズの製造 販売)
2012年11月55284
タイ・アユタヤにチーズの製造販売のため現地法人FOODTECH PRODUCTS (THAILAND) CO.,LTD. を設立
2013年11月7591710
2014年11月9651710
仕入先との関係強化及び新規仕入先開拓のためオランダ・アムステルダムに現地法人LACTO EUROPE B.V.を設立(アムステルダム駐在員事務所は閉鎖)
2015年11月980138
2016年11月887149
2017年11月1,0132518
2018年11月1,1542618
フィリピン・マニラに乳製品原料等の仕入及び販売のため現地法人LACTO PHILIPPINES INC.を設立
2019年11月1,1682720
2020年11月1,1082821
国内販売を目的として株式会社LJフーズを設立
2021年11月1,1092720
2022年11月1,4743123
2023年11月1,5832820
2024年11月1,70945432.631
2025年11月1,82859583.243

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

売上高1,828億円のうち、営業利益として残るのは59億円3.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は43億円、売上の2.4%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金93.3%1,705億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金3.4%63億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.2%59億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
6.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.0pt
3.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.1pt
2.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.3pt
14.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2025年11月期は営業CFが−3億円、投資CFが−15億円で、差し引きのフリーCFは−18億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は95億円で、売上の0.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年11月−32−138−3322
2014年11月−41−554−4632
2015年11月25−2−152340
2016年11月360−173658
2017年11月−50−124−5130
2018年11月4−910−535
2019年11月348−374239
2020年11月45−1−384445
2021年11月−40−347−4350
2022年11月−104−3111−10759
2023年11月32−14−81873
2024年11月6−611085
2025年11月−3−1524−1895

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年11月期の総資産は902億円。このうち返さなくてよい自己資本が324億円で、自己資本比率は35.9%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年11月2195716225.9
2013年11月3107123922.9
2014年11月4259133421.5
2015年11月39310428926.4
2016年11月37611426230.4
2017年11月45912833127.8
2018年11月49014434629.2
2019年11月48116032133.0
2020年11月43417625840.4
2021年11月52919633336.9
2022年11月73522551030.5
2023年11月72024747334.2
2024年11月81427653933.8
2025年11月90232457835.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳
現金及び預金
102億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
260億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
443億円
在庫として抱えている分
負債合計
578億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率6 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE284社中42位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中235位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.4%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.2%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.9%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.0%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,445で、1年前と比べて-11.7%過去52週の値幅のなかでは31%の位置にある。

¥3,445-1.0%1ヶ月+6.2%1年-11.7%時価総額345億円
過去52週の値幅
安値¥3,065高値¥4,275

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.5倍
PER (会社予想)10.0倍
PBR1.03倍
配当利回り3.83%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

本日+0.3%の3475円。1ヶ月+6.6%上昇。25日線(3342円)を+4.0%上回り、上昇トレンド。52週高値4275円から-18.7%だが、週足は75日線(3307円)を上回る。出来高40500株と高水準。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

実績PER10.6倍、予想PER10.1倍とも業界平均17.4倍を下回り割安。PBR1.08倍も業界平均1.19倍をやや下回る。配当利回りは0%と無配だが、業界平均2.49%と比較すると見劣り。ROE14.4%は良好で収益性は高い。売上・利益ともに増加傾向で成長性が見られるが、無配である点が割安感を弱める。両面では割安だが株主還元が課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.5倍17.9倍
PER (予想)10.0倍
PBR1.03倍1.24倍
ROE14.4%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は堅調に推移し、収益性も改善傾向。強気派は世界の乳製品需要増と専門性の高さを評価する。弱気派は原料価格変動リスクと競合の参入可能性を懸念。

プラスに働く材料7
  • 増収基調

    売上高3期連続増加。

  • 収益性改善

    営業利益率2.63%→3.23%と向上。

  • 高ROE

    ROE14.4%と資本効率良好。

  • 増収増益基調の継続通年影響

    FY2024/11 営業利益45億→FY2025/11 59億、31%増益予想

  • 乳製品市況の上昇2026年下期影響

    生乳価格上昇で売上高増、粗利改善寄与

  • バリュエーションの低さ注目継続影響

    PER10.1倍、ROE14.4%、割安で買い

  • M&Aによる事業拡大不定影響

    M&Aで売上100億増加、シナジー効果期待

マイナスに働く材料7
  • 原料価格変動

    国際市況に依存し業績が不安定。

  • 競争激化

    同業他社との価格競争リスク。

  • 無配当

    株主還元がなく、投資家魅力低い。

  • 為替変動による輸入コスト増継続影響

    円安で輸入原材料費増、営業利益10億円圧迫

  • 需要変動で在庫リスク季節変動影響

    在庫評価損で利益0.5億円低下の可能性

  • 大口顧客の流失不定影響

    特定顧客依存度大、流失で売上5%減少

  • 無配継続で物色外れる次回決算影響

    配当なし、成長期待が剥落し売り

次の決算で確かめる点
販売数量
需要動向と市場シェア把握。
売上総利益率
商品差益の変動確認。
在庫回転率
在庫リスク管理の指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり132で、前期から+65.0%いまの株価に対する利回りは3.83%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥132
1株あたり
配当利回り
3.83%
いまの株価に対して
配当性向
45.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年11月1618.4
2017年11月1918.812.4
2018年11月205.313.0
2019年11月2210.015.1
2020年11月3036.420.5
2021年11月326.725.0
2022年11月4025.025.1
2023年11月4820.033.2
2024年11月8066.742.9
2025年11月13265.045.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥132

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ19,147人。区分でいちばん多いのは個人・その他59.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が32.7%を占め、残る67.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年11月%2021年11月%2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年11月%
個人・その他38.039.441.453.656.859.5
金融機関41.538.231.025.721.119.8
事業法人12.712.813.113.313.313.0
証券会社1.00.82.71.30.93.9
外国法人6.78.811.85.97.73.8
自己株式0.00.40.20.10.60.5
外国人個人0.00.00.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.65
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.67
03八住 繁2.81
04三浦 元久2.69
05鎌倉 喜一郎2.42
06よつ葉乳業株式会社2.00
07前川 昌之1.87
08小島 新1.77
09マリンフード株式会社1.71
10SMBC日興証券株式会社1.49

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-20
    SBIアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    3.92%
    -1.14pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−100%、1株純資産は14期で−100%。直近期のROEは14.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年11月109,8031,472,2027.814.6
2013年11月2611,84215.612.8
2014年11月2562,33112.212.6
2015年11月1982,1258.57.716.2
2016年11月1942,3358.78.318.4
2017年11月3592,60614.511.412.4
2018年11月1821,46213.221.813.0
2019年11月2001,61813.017.615.1
2020年11月2091,77512.314.120.5
2021年11月1991,97810.611.825.0
2022年11月2322,26610.99.225.1
2023年11月2062,4768.79.433.2
2024年11月3162,76612.19.142.9
2025年11月4333,25114.48.045.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/11期の役員報酬は総額298百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
三浦元久取締役会長 社長補佐71269,431
小島新代表取締役社長 経営全般 内部監査室担当56177,638
分銅健二取締役副社長 社長補佐 管理部門・海外事業 管掌 経営戦略部門担当兼 コーポレートスタッフ 部門長5638,032
阿部孝史専務取締役 アジア事業管掌兼 LACTO ASIA PTE LTD. 社長59128,976
木幡智徳取締役 営業管掌兼 チーズ事業本部長5779,515
池田泰弘取締役(注)370
阿部公昭取締役(監査等委員)6724,000
齊藤裕子取締役(監査等委員) (注)364
寶賀寿男取締役(監査等委員) (注)380
藤川裕紀子取締役(監査等委員) (注)361

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5121793623848
社外取締役633336
取締役(社内)1272727

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,157字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は当連結会計年度末現在において、当社(株式会社ラクト・ジャパン)、国内子会社1社、海外子会社9社(LACTO USA INC.、LACTO OCEANIA PTY.LTD.、LACTO ASIA PTE.LTD.、LACTO ASIA (M) SDN.BHD.、FOODTECH PRODUCTS (THAILAND) CO.,LTD.、LACTO SHANGHAI CO.,LTD.、LACTO EUROPE B.V.、LACTO PHILIPPINES INC.、PT. LACTO TRADING INDONESIA)及び海外関連会社1社(PT. PACIFIC LACTO JAYA)で構成されております。 当社グループでは、乳製品原料、機能性食品原料、食肉及び食肉加工品等の輸入を主とする卸売及び海外子会社によるチーズの製造・販売を行う食品事業を営んでおりますが、事業セグメントに分類した場合の経済的類似性及び各セグメントにおける量的基準等を考慮し、事業セグメントとして区分は行っておりませんので、ここでは当社グループの管理会計上の区分をベースに記載しております。 当社グループで取り扱う乳製品原料をはじめとする農畜産加工品については、中長期的には国内の酪農畜産業の厳しい経営環境を受けた生乳生産量の減少により、輸入による調達の重要性が高まる傾向にあります。このような環境を踏まえて、当社グループでは創業以来培ってきた世界各地の生産地との確固としたリレーションを背景に、食品メーカーを主とした顧客に対して、安全、安心な乳製品原料等を安定的に提供できるよう努めております。 (1) 乳原料・チーズ部門 当社グループでは、生乳から派生した多種多様な原料を取り扱っており、下記図表の取扱商品(実線囲み)に加え、取扱商品に砂糖や油脂類等を加えるなどの一次加工を施した原料(乳調製品)も取り扱っております。この乳調製品はアイスクリームやヨーグルト、乳飲料のほか加工食品の原料として幅広い食品に使用されております。 当事業部門は「乳原料」及び「チーズ」を取り扱う部署に分かれており、「乳原料」においてはチーズ以外の乳製品原料全般、「チーズ」においてはナチュラルチーズを主として取り扱っております。食品にとって最も重要である安全、安心な原料を主に海外から仕入れ、日本国内における乳製品メーカーをはじめとする食品メーカー等に対して販売を行っております。仕入先である乳原料メーカーと販売先である食品メーカーの双方のニーズに対応した原料の開発や提案を行い、両者のビジネスパートナーとしての地位を確立しております。 特に安全、安心の観点から、仕入先の選定においては、品質、技術力、開発力、顧客適応力はもちろん“各生産プロセスにおいて十分な安全管理体制が構築されている仕入先”であることを条件としております。これらを検証するため、当社グループでは、担当者が現地に赴き長年培ったノウハウを基にしたチェックや、場合によっては販売先の担当者と一緒に仕入先に出向き、製造工程のチェックを行っております。 乳原料・チーズ部門の特徴は以下のとおりです。 a.長年にわたる乳製品原料の輸入実績により積み重ねてきたノウハウや、大手企業グループに属さない独立系としての強みを活かし、仕入から販売に至るまで、あらゆる企業と取引を行うことができるという全方位性が特徴であります。 b.販売先に対しては、日々の商品や為替相場の情報提供に加え、海外マーケットや各種乳製品相場等、専門的な情報の配信を定期的に行っております。さらには、販売先とともに仕入先の工場を定期的に訪問し、仕入先及び販売先双方のニーズのすり合わせを行い、顧客満足度の向上を図る等、きめ細かな対応を行っております。 c.わが国における数少ない乳製品専門商社として、長年にわたり乳原料・チーズ事業に携わることで商品・業界知識のノウハウの蓄積はもとより、幅広い人脈を持つ乳製品のプロフェッショナルとしての人材を多く抱えており専門商社ならではの高度なサービスの提供に努めております。 d.わが国における乳製品需要は、機能性ヨーグルトの定着や食生活の変化による年間を通じたアイスクリーム消費の拡大、さらには多様な食品へのチーズの使用等により、底堅く推移しています。一方で、乳牛の飼養頭数の減少や酪農家の廃業等により、乳製品原料となる生乳生産量は中長期的には減少傾向にあります。当社ではこのギャップを補うべく、優良な海外仕入先を数多く確保し、グローバルに原料調達ネットワークを構築することで、高品質かつ価格競争力のある商品を調達し、多様な顧客ニーズに対応した商品をお届けしております。 (2) 食肉食材部門 当事業部門においては、チルド及び冷凍の豚肉の輸入販売を主とし、鶏肉及び鶏肉加工品、生ハム・サラミ等の食肉加工品の輸入販売も行っております。当社では、事業多角化のため、2004年度から食肉及び食肉加工品の仕入・販売事業を開始しており、主として海外から安全、安心を第一に商品を仕入れ、日本国内におけるハム・ソーセージメーカーをはじめとする食品メーカー、外食企業、食品スーパー等に対して販売しております。食肉食材部門の特徴は以下のとおりです。 a.事業開始当初より豚肉加工品の大手仕入先であるSEABOARD FOODS社(米国)の日本におけるパートナー企業として良質な豚肉を輸入し、大手ハム・ソーセージメーカーに販売しております。 b.仕入先及び販売先の多様化を図るとともに、仕入先及び販売先いずれからも重要なパートナー企業として認識してもらうことで、市況に左右されにくい安定した取引基盤を構築しております。 c.鶏肉及び鶏肉加工品の取扱いでは、スーパーなど小売企業の総菜用原料を主としており、また、生ハム・サラミの取扱いでは、大手スーパー等に販売ルートを持つリパックメーカー(原料である生ハムの原木を販売用途にあった形やサイズに加工し、袋詰めするメーカー)の主要仕入先として、欧州の主要な産地からブランド力のある高品質な商品を輸入販売しております。 d.商品知識や業界情報を駆使しながら、仕入、販売において新規取引先を開拓するとともに、取扱商品の多様化を目指して牛肉や鶏肉、加工食品等、輸入豚肉以外の商品の取扱いも行っております。 (3) 機能性食品原料部門 2020年4月に事業開発本部を立ち上げ、機能性食品原料の輸入・販売を開始しております。たんぱく質摂取意識の向上やトレーニング需要を背景に、プロテイン市場が拡大しているほか、感染症の流行を機に食品業界において「健康」が商品開発の主要なテーマとなる等、機能性食品原料のニーズが高まっております。こうしたニーズに応えるべく、当部門では乳由来の高たんぱく食品原料をはじめ、大豆たんぱく、ゼラチン、コラーゲンなどの機能性が訴求できる商品を販売しています。販売先は、スポーツニュートリション業界、美容・健康業界、介護業界、食品業界と多岐にわたります。 なお、当部門は2025年12月1日付で「ライフサイエンス事業部門」に改称しました。2026年11月期からは部門名を変更して記載します。 (4) アジア事業 乳製品市場の拡大が期待されるアジア市場をターゲットに、子会社LACTO ASIA PTE.LTD.(シンガポール)を中核企業として、マレーシア、タイ、中国、インドネシア、フィリピンに子会社及び関連会社を設立し、事業展開を行っております。国内事業の乳原料・チーズ部門と同様、海外から仕入れた原料を、各子会社のある国及びその周辺国において、日系及び現地企業に販売するほか(乳原料販売事業)、チーズ製品の開発、製造販売も手掛けております(チーズ製造販売事業)。 (乳原料販売部門) 当社が長年日本市場において培ってきたノウハウやグローバルに構築している原料調達ネットワーク、顧客の多様なニーズにきめ細かに対応することで築き上げてきた信頼を背景に、海外に進出している日系企業及び現地企業に対して乳製品原料の販売を行っております。 (チーズ製造販売部門) シンガポール、タイ、インドネシアにおいて、主に業務用プロセスチーズの製造販売事業を行っているほか、近年需要が高まっているナチュラルチーズ加工品の製造販売も行っており、販売先の多様なニーズに応えて取引を拡大しております。当社グループでは、食品メーカーや小売業者が直面している問題点を一緒に解決していくという方針で製品開発を行い、“FOODTECH”及び“CHOOSY”という2つの自社ブランドで製品を展開しております。 以下の2つを運営方針の柱として、製造した商品を使用する顧客の立場に立った開発、製造、販売活動を行うことで他社との差別化を図っております。 ・「日本市場で培った厳しい品質基準で製造し、高品質な製品を提供する」 ・「顧客本位の商品開発」(マーケットイン) これらの運営方針に基づくチーズ製造販売部門の特徴は、以下のとおりです。 a.厳しい品質基準を誇る日本市場で培った品質管理に関するノウハウを活用し、主力となるシンガポール工場では創業時より同国の食品工場を監督しているSFA(シンガポール食品庁)より「A」グレードという最高レベルの評価を継続して受けており、地元企業との差別化を図っております。また、2021年6月には食品安全マネジメントシステムに関する国際規格であるFSSC22000を取得する等、さらなる品質の向上とより安全、安心な製品の製造と提供を継続して進めてまいります。 b.アジアで販売していくための条件として、シンガポール、マレーシア、インドネシア等のムスリム(回教徒)に安心して食べてもらえる保証であるハラル認証の取得が必要となります。当社子会社で製造する製品は2004年度に製造事業を立ち上げた当時よりハラル認証を取得しており、現地商慣習に合致した製品の提供を行っております。 (5) その他 海外法人として米国にLACTO USA INC.、オーストラリアにLACTO OCEANIA PTY.LTD.、オランダにLACTO EUROPE B.V.をそれぞれ設立しております。 LACTO USA INC.ではチーズを含む乳製品原料のほか、豚肉を中心とした食肉と食肉加工品の日本及びアジア地域向け輸出事業を行っております。 LACTO OCEANIA PTY.LTD.では、オセアニア地域の仕入先との情報交換を通じて乳原料・チーズ事業のビジネスに有益な情報の収集や価格交渉、さらには新規仕入先の開拓等、当社グループの営業活動のサポートを行っております。 LACTO EUROPE B.V.では、欧州の仕入先との情報交換を通じて乳原料・チーズ事業のビジネスに有益な情報の収集や価格交渉、さらには新規仕入先の開拓等、当社グループの営業活動のサポートを行っております。 当社グループでは「世界を食でつなぎ、人々を健康に、そして笑顔にする」というパーパス(ありたい姿)を掲げ、多様な顧客のニーズに対応した商品・サービスを提供しております。 当社グループの取扱商品は、牛や豚といった動物由来の原料が多く、気候や生育環境等によって大きく左右されます。そのため当社グループは世界中の優良仕入先との長年にわたる取引により構築された強固な信頼関係のもと、グローバルなサプライネットワークを構築し、良質かつ安定的な原料の調達を図っております。また、今後需要の拡大が見込まれる高たんぱく原料をはじめとした機能性食品原料の取扱いを増やす等、事業の多様化にも積極的に取り組んでまいります。 成長著しいアジアにおいては、日本が高度経済成長期に経験した食文化の発展と同様の現象がアジアの新興国においても起こり得るという見通しのもと、乳製品原料の販売事業やチーズの製造販売事業を積極的に展開し、商品の販売を通じて、日本の高度な食品加工技術やさまざまなバリエーションの食べ方を紹介する等、日本の豊かな食文化の新興国への普及と、乳製品市場の拡大に取り組みます。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 (注) *は、LACTO ASIA PTE.LTD.がチーズ製品製造のため、LACTO USA INC.より仕入れる、原料用チーズであります。
経営方針・対処すべき課題3,485字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針・戦略等 当社グループは、「パーパス(ありたい姿)」を見つめ直し、それを実現するための「ミッション(未来に向けた使命)」、「バリュー(大切にする価値観)」について、社員をはじめあらゆるステークホルダーの皆さまと共有すべく新たな経営理念としてまとめ、2023年1月に公表しました。 <経営理念> パーパス(ありたい姿)   ・世界を食でつなぎ、人々を健康に、そして笑顔にする ミッション(未来に向けた使命)   ・食の基盤である一次産業の未来に貢献する ・乳製品の新たな需要を創造する ・ステークホルダーすべての豊かな生活を実現する バリュー(大切にする価値観)   ・フェアであれ <コーポレートブランド> 「みらいを育む」 食を通じて人々の健康的な未来に貢献したい、その基盤である一次産業の未来に貢献したい、株主、取引先、従業員などのすべてのステークホルダーの皆さまの豊かな未来をともに育んでいきたい、そのような想いを込めています。 <長期ビジョン> 長期ビジョンとして「LACTO VISION 2032」を公表しております。 ①スローガン ・乳製品専門商社から複合型食品企業へ ・乳製品取扱高日本一、そして世界一へ ・ベストマッチングで需要を創造、酪農・畜産業発展への貢献 ②計数目標 2025年11月期実績   2032年11月期目標 連結経常利益   58億円   60億円 海外比率(連結経常利益ベース)   30%   40% 乳製品取扱高(グループ合計)   22万トン   45万トン <中期経営計画> 2023年11月期よりスタートした中期経営計画「NEXT-LJ 2025」では、成長分野と位置付けた機能性食品原料部門やアジアのチーズ製造販売部門の着実な事業拡大などを背景に、最終年度である2025年11月期に利益と財務指標の計数目標を上回る実績をあげることができました。今般、当社は「未来成長に向けた基盤づくり」と位置付けた新中期経営計画「NEXT-LJ 2028」を公表し始動いたしました。「NEXT-LJ 2028」では、成長が期待される食品分野への取組み強化や新規商品の開発などによる国内事業の成長に加え、製造体制を強化するアジアのチーズ製造販売事業の拡大を通じて、「複合型食品企業」への進化を目指し、創業30周年を迎える2028年以降の飛躍に向けて準備を着実に進めてまいります。 当中期経営計画の概要は以下のとおりです。 (コンセプト) 中期経営計画「NEXT-LJ 2028」では「つなぐ tsu-na-gu」をコンセプトに掲げています。当社グループは、「食と健康をつなぐ」「価値をつなぐ」「志をつなぐ」という3つの約束を大切にしながら、お客さまや仕入先、従業員、そして株主の皆さまと思いをつなぎ、日々の事業活動に取り組んでいきます。 (「NEXT-LJ 2028」の全体像) 基本方針と主要戦略の概要は下記のとおりです。 (「LACTO VISION 2032」達成に向けたロードマップ) 当中期経営計画期間を「未来成長に向けた基盤づくり」と位置づけ、事業成長や人材の確保・育成のための投資により、長期ビジョンの実現に向けて利益拡大を目指します。 (ラクト・ジャパングループの考える成長) 国内事業・海外事業ともに、成長に向けた戦略実行と基盤強化により、3年間でそれぞれ10億円超の利益(管理会計上の売上総利益)拡大を目指します。 (キャッシュ・フロー アロケーション) 成長実現に向けて、事業及び人材への投資を積極化します。事業投資においては、アジア事業における設備投資に加えて、「複合型食品企業」への進化に向けて既存事業とのシナジーが期待される分野でのM&Aも検討していく方針です。また、引き続き株主還元の拡充にも取り組んでまいります。 (連結数値目標) 「NEXT-LJ 2028」の最終年度(2028年11月期)の計数目標は下記のとおりです。 経常利益は、「LACTO VISION 2032」で掲げた目標「60億円」を4年前倒しで達成することを目指します。 (2) 経営環境及び対処すべき課題 各事業部門の経営環境及び対処すべき課題は次のとおりです。 <乳原料・チーズ部門> 気候変動や環境規制などの影響により、世界の産地で生乳生産量の大幅な伸びが期待できない一方、新興国に おける乳製品需要の増加により、将来、乳製品原料は供給不足となることが懸念されています。そのため、乳原料・チーズ部門においては、顧客ニーズに合った原料を安定的に確保できる体制の構築が最も重要な課題です。 当社グループはすでにサプライソースに強みを持っていますが、引き続き既存サプライヤーとの連携強化や、新規サプライヤーの開拓に注力し、調達体制を強化してまいります。国内においては、長期的には乳製品の輸入需要の高まりが予想される一方、足元では生乳生産と乳製品需要のバランスが崩れ、国産脱脂粉乳の在庫が再び増加する懸念も生じています。このような事業環境を踏まえ、乳原料・チーズ部門では国産原料の需給影響を抑えつつ売上拡大を目指すために、取扱商品及び販路の多様化を図るとともに、付加価値の高い乳製品原料の販売により一層力を入れてまいります。 <食肉食材部門> 豚肉を中心とした食肉の輸入事業においては、当面、海外市場における相場高や円安傾向が継続する厳しい事業環境を見込んでいます。また、家畜の疾病の影響などにより、調達地域の変更を余儀なくされるリスクもあり ます。そのため産地リスクの低減を図りながら、価格競争力のある原料を安定的に確保する体制を整えることが 重要な課題となります。当部門では、これらの課題へ対応するため、引き続き産地の多様化や新規サプライヤーの開拓に取り組んでまいります。また、鶏肉加工品をはじめとして、国内外における加工品の商品開発や香辛料・香辛料抽出物など取扱商品の幅を広げることで事業の拡大と利益率の改善に努めてまいります。 <機能性食品原料部門> プロテイン製品の原料となる乳由来の高たんぱく原料は世界的に需要が旺盛であり、今後も需給のひっ迫が続 き、国際相場も高水準で推移することが予想されます。そのため、高たんぱく原料の安定調達と、代替原料のサ プライソースを確保することが課題となっています。当社はこれまで、乳由来の高たんぱく原料を主に米国から 調達してまいりました。今後は他産地のサプライヤーを開拓し、調達力を強化してまいります。また、多様な機 能性食品原料の取扱いにより、顧客ニーズへの対応力を高めるとともに、「食」と「健康」を軸に事業の拡大を 目指します。 <アジア事業・その他> (乳原料販売部門) 東南アジア地域においては、人口の増加や食の欧米化の進展により、今後も乳製品の消費が拡大することが見込まれています。この需要に応え、着実な事業成長を実現するために、販売力の強化と、安定供給が可能なサプライヤーの確保が当部門の重要な課題です。販売力強化のため、各国の法規制への対応や市場調査などの情報収 集を行うと同時に、人員の増強や販売拠点の拡充も検討してまいります。また本社との連携による高付加価値商 品の販売にも注力する方針です。サプライヤーの確保については、新規開拓を含めて取引先の拡大に努めます。 さらに、将来的な需要拡大が期待できる機能性食品原料の拡販に向けて、日本製食品や原料の販売などを通じて 市場創造に挑戦してまいります。 (チーズ製造販売部門) 当部門の最重要課題は、2026年11月期に稼働開始を予定しているシンガポール新工場の速やかな立ち上げです。初年度は、旧工場から新工場への生産体制の移管を進めながら、各種認証の取得手続きを進めます。また、タイ工場によるバックアップ体制を確保して既存のビジネスを維持しながら早期に商業生産を開始したいと考えています。新工場の稼働により、増産や生産効率の改善が可能になるだけでなく、当部門の事業に新たな展開の余地が生まれることになります。例えば、シンガポール国内外に向けた新製品の製造・販売や受託加工ビジネスなど、事業拡大を目指し、新たな取組みも進めてまいります。
事業等のリスク5,251字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは、これらリスクの発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、以下の記載はすべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見出来ないまたは重要とみなされていないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。 当社では、当社グループのリスク評価、リスク対策の方針決定及び審議結果の取締役会への報告もしくは諮問のための機関として、リスク管理委員会を設置しています。委員会は、業務執行取締役、コーポレートスタッフ部門長、経営戦略部門長、総務部長、経理部長、経営企画部長により構成され、委員長は代表取締役社長が務めております。原則として、年2回定例で委員会を開催し、その他必要に応じて都度開催することとしています。 (1) 事業環境に関するリスク ① 主要市場の政治・経済動向・気候変動による影響、地政学リスクについて (主要市場の政治・経済活動による影響) 当社グループが事業活動を行う主要な市場である日本、アジア、北米、欧州、オセアニア等の国及び地域の政治・経済の動向が、当社グループの取扱商品の需給バランスに変動をもたらす可能性があります。政治・経済動向により取扱商品の需給バランスに変化が生じた場合には、仕入価格や販売価格を通じて、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (気候変動による影響) 当社グループの取扱商品である乳原料、チーズ、食肉及び食肉加工品等はその原料が動物に由来します。これらは、工業製品とは異なり、生産量は天候や環境等に左右されやすく、需給バランスも崩れやすい商品といえます。特に、酪農業においては、気温上昇が生乳生産量の減少につながるほか、干ばつや多雨による飼料の作柄なども生乳生産量に影響するため、気候変動による影響が大きいといえます。生産量の増加等で国際的に需給が緩和した場合には、国産品に対する輸入品の価格競争力が増し、販売数量が増加する傾向がありますが、逆に異常気象などで生産量が減少し、需給がひっ迫した場合には、価格が高騰するとともに販売数量が減少する可能性があります。なお、極端な温暖化が進んだ場合、酪農業において生乳生産量が減少し乳原料、チーズの調達に影響が及ぶ可能性があります。 (環境関連規制による影響) 酪農畜産業は、牛によるメタンガスの排出など、温室効果ガスの排出量が多く、糞尿処理による水質・土壌汚染、さらには牧草地の開発に伴う森林破壊など環境負荷が大きい産業とされています。取扱商品のサプライチェーンに酪農畜産業を含む当社の事業活動においては、低炭素社会への移行に伴い温室効果ガスの排出規制がさらに強化されるなど、環境負荷を軽減するために各種規制が強化される場合、規制に適合するために必要なコストが増加する可能性があります。また、酪農畜産業においてこれらへの対応が不十分であったり遅れたりした場合、当社グループの円滑な事業活動に影響が及ぶ可能性があります。 (地政学リスク) 当社グループは日本及びアジアを中心にグローバルに事業を展開しております。一方で、近年では、ロシア・ウクライナ紛争やイスラエル・パレスチナ紛争など世界各地で国際紛争が発生しており、アジアにおいても台湾や北朝鮮に係る有事が懸念されています。当社が事業を展開している地域における有事の際には、商品の調達、輸送、さらには販売といった当社グループのサプライチェーンに混乱が生じ、当社グループの業績に影響が及ぶ可能性があります。 以上のような事業環境の変動により取扱商品の調達や販売が困難になる、または、仕入価格や販売価格が大きく変動するなど、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、サプライソースの多様化や代替原料の開発・調達の推進、サステナブルな酪農畜産業の構築に向けて取り組んでいくことに加えて、食品をコアとする事業の多角化に取り組むことで当該リスクの軽減を図ってまいります。 ② 貿易の自由化について 2018年12月には環太平洋戦略的経済連携協定(CPTPP)が、2019年2月にはEUとの経済連携協定(日EU・EPA)が、さらに2020年1月には日米貿易協定が発効するなど、わが国では貿易自由化の流れが進んでいます。当社グループにとって貿易自由化の進展は、わが国における高い関税障壁に対処するため当社が構築してきた海外ネットワークやノウハウの活用を難しくする可能性がある一方で、関税の引き下げや撤廃などにより、輸入品に対する需要が高まり当社の販売数量を増加させる効果も期待できるところであります。そのため貿易協定の見直しなどが行われた場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、各国の関税政策の影響で、自由化の流れが停滞した場合は、輸入品の価格高騰や各種コストの上昇などにより、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ③ 法的規制について 当社グループは事業活動を遂行するにあたり、日本においては食品衛生法、消費者安全法等、その他事業を展開している各国において法的規制を受けております。今後これら規制の改廃もしくは新たな法的規制が設けられた場合には、それらに対応するための追加コストが発生し、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 また、当社グループは、事業活動に必要な各種許認可を受けておりますが、法令違反等により、許認可等が取り消された場合には、当社グループの事業活動が制限され、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 上記のようなリスクに対応するため、当社は会社組織として品質アセスメント部を設けており、品質に関する法規制の対応及び情報収集を行い、新たな法的規制に対しても適切かつ迅速に対応できる体制を整えております。 ④ 感染症拡大によるリスク 社会・経済活動に甚大な影響を及ぼす感染症が発生・蔓延し流行が長期化した場合、経済活動の縮小や人流の減少による食品需要の低迷、海外も含めた食品原料の需給バランスの変化による輸入商品の価格変動、物流の混乱による商品供給の停滞等が生じるリスクがあります。 (2) 商品の製造及び販売・調達に関するリスク ① 家畜の疾病の発生による調達への影響について 当社グループの取扱商品のうち、食肉及び食肉加工品については、家畜の疾病(豚熱、アフリカ豚熱、豚流行性下痢、BSE、鳥インフルエンザ、口蹄疫等)の発生に伴いセーフガードが発動された場合、商品の輸入や移動の規制を受けるリスクがあります。当該リスクが顕在化した場合、食肉及び食肉加工品の調達量の減少や食肉相場の大幅な変動が生じ、その結果、当社グループの販売数量等が減少する可能性があります。これらリスクの低減を目指し、当社グループは調達先(地域、サプライヤー)の多様化に取り組んでおります。 ② 食の安全性について 当社グループの取扱商品は、食品原料や食品製品であります。当社グループではアジアにおいて自社ブランドの業務用チーズの製造を行っております。万一、当社の過失や悪意のある第三者により異物が混入した場合や原料の表示に誤りがあった場合、さらには輸送・保管方法を原因とした成分変化による風味不良が発生した場合には、原料を取り扱う商社の立場、または製品を製造したメーカーとしての立場において、それぞれ商品回収や損害賠償請求を受ける可能性があり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは製品の製造にあたっては、フードディフェンス等の安全管理を徹底するなど品質の確保に最大限努めています。 ③ 競合他社の事業戦略と販売先の系列化について 当社グループの競合他社としては、乳製品原料や食肉及び食肉加工品の仕入・販売を行っている大手総合商社や大手食品メーカーがあげられます。これら大手企業が当社の仕入先もしくは販売先に資本参加し、系列化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 経営、財務等に関するリスク ① 為替相場について 当社グループは、商社として欧米及びアジアを中心とした輸出入取引を行っております。また、海外連結子会社の財務諸表は現地通貨建てとなっており、円換算する際の為替レートによっては、為替換算調整勘定を通じて連結財務諸表の純資産の部が変動するリスクがあります。 また、当社の行う大半の営業取引は仕入契約と販売契約を同時に締結しており、輸入取引における本邦顧客に対する円建ての売値は原則として仕入契約締結時における為替相場に基づいて決定されます。輸入取引における仕入契約は原則として外国通貨建てとなっておりますが、仕入契約締結の際に金融機関と為替予約を結び為替変動リスクを回避しております。ただし、円安が進んだ場合、円貨換算の仕入金額が増加し、それに伴い販売価格も増加いたします(売上高の増加)。円高が進んだ場合はその逆となります(売上高の減少)。また、期末に向けて為替相場が急激に変動した場合において仕入代金決済後、在庫として保有し翌期に販売するときは、翌期の売上原価に影響を与える可能性があります。そのため、大幅な為替変動が生じた場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。 ② 有利子負債について 前連結会計年度末(2024年11月30日)   当連結会計年度末(2025年11月30日) 有利子負債残高(百万円)   33,435   37,156 総資産残高(百万円)   81,435   90,209 有利子負債依存度(%)   41.06   41.19 営業活動によるキャッシュ・フロー(百万円)   636   △268 営業活動によるキャッシュ・フローについては、各連結会計年度の数値を記載しております。 当社グループの主要事業である、乳原料・チーズ部門、食肉食材部門、機能性食品原料部門及びアジア事業・その他における卸売部門においては、商社としての事業形態をとっており、仕入⇒在庫⇒販売⇒資金回収という事業フローのため、業容の拡大イコール運転資金の増加となり、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなる場合があります。引き続き、収益体質の改善による利益の確保や運転資金の効率化等を通じて自己資金の創出には努めてまいります。 このような状況の下、金融情勢の変化等により資金調達が困難になり、投資計画の実行ができなくなる場合や、市場金利の上昇により資金調達コストが増大した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社は、主要取引金融機関とのコミットメントライン付シンジケートローン契約を締結しており、同契約には財務制限条項が付されております。これに抵触した場合には当該借入金の返済を求められ、当社グループの財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 人材について 当社グループは、最重要経営資源として、新卒及び中途採用を通じて優秀な人材の獲得及びその育成に力を入れております。しかしながらこれら人材の退職または人材市場の状況によりタイムリーに優秀な人材が獲得できない場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 情報セキュリティについて 当社グループは、事業活動を行う上で多種多様な情報を取り扱っております。このような状況下、予期できないシステム障害や不正アクセス等により、情報の漏洩・改ざん・消失等が発生し、社会的信用の失墜や事業活動の広範囲に制約を受けることで、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 上記のリスクに対応するため、DX企画推進部がサーバやネットワークの構成にクラウドサービスを積極的に活用し、業務を止めないインフラ構築とトレンドに沿った最新のセキュリティ対策に追随できるよう取り組んでおります。また、情報資産を保護し、情報セキュリティに関する法令等を遵守するため情報セキュリティポリシーを定め、セキュリティ研修を定期的に実施し、社員の意識向上に努めているほか、SNS使用に関してはソーシャルメディアガイドラインを明文化し、周知徹底しています。
経営成績の分析 (MD&A)8,544字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇の影響による消費マインドの弱さがみられたものの、雇用と 所得環境の改善による個人消費の持ち直しや好調なインバウンド需要などにより、国内景気は緩やかな回復基調 が続いています。一方、世界の景気動向は、米国の関税引き上げ政策や、ロシア・ウクライナ戦争の長期化、中 国の景気不振などから、先行きは依然として不透明な状況です。 国内の食品業界においては、原材料価格の高騰に加え、人件費や物流費など各種コストの上昇を販売価格に転 嫁する動きが続き、消費者の購買意欲は低下しました。当社の主要販売市場である国内乳業界でも、乳価改定を 反映した製品値上げにより、乳製品の消費が鈍化しました。また、生乳生産が好調に推移したことから、国産の 脱脂粉乳在庫は若干の増加傾向がみられました。 このような状況下、当社グループでは、長期ビジョン達成に向けたファーストステップとなる中期経営計画 「NEXT-LJ 2025」の達成に向けて一丸となって取り組みました。その最終年度である当連結会計年度は、国内 の乳原料・チーズ部門で販売数量が伸び悩むなかでも付加価値の高い商品の販売が増加したことや、成長分野 である機能性食品原料部門やアジアのチーズ製造販売部門の販売が好調に推移したことに加え、中間期に一過 性の営業外収益を計上したことから計数計画のうち利益目標及び財務目標を達成することができました。 以上の結果、当連結会計年度末の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比べ87億74百万円増加し、902億9百万円となりました。負 債合計は、前連結会計年度末に比べ39億7百万円増加し、577億61百万円となりました。純資産合計は、前連結会計年度末に比べ48億67百万円増加し、324億48百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度(以下、当期)の売上高は1,828億16百万円(前期比7.0%増)となりました。また、営業利益は59億47百万円(前期比33.5%増)、経常利益は57億96百万円(前期比34.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は43億17百万円(前期比37.2%増)となりました。 各事業別の状況は、次のとおりであります。 (乳原料・チーズ部門) 乳原料・チーズ部門の販売数量は、165,501トン(前期比6.2%減)となり、売上高は1,186億79百万円(前期比3.9%増)となりました。 (食肉食材部門) 食肉食材部門の販売数量は32,794トン(前期比3.0%増)となり、売上高は227億70百万円(前期比4.5%増)となりました。 (機能性食品原料部門) 機能性食品原料部門の販売数量は7,073トン(前期比68.4%増)となり、売上高は95億94百万円(前期比86.6%増)となりました。 (アジア事業・その他) アジア事業の乳原料販売部門においては、販売数量は38,078トン(前期比4.2%減)となり、売上高は228億19百万円(前期比5.7%増)となりました。 アジア事業のチーズ製造販売部門においては、販売数量は5,640トン(前期比4.0%増)、売上高は63億91百万円(前期比14.2%増)となりました。 以上の結果、アジア事業・その他の売上高は317億72百万円(前期比6.6%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度末に比べ9億84百万円増加し、95億4百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により減少した資金は、2億68百万円となりました。これは税金等調整前当期純利益を57億96百万円計上したこと、売上債権が3億94百万円減少した一方で、棚卸資産が38億39百万円増加、仕入債務が2億45百万円減少したこと及び法人税等の支払額16億97百万円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により減少した資金は、15億8百万円となりました。これは有形固定資産の取得による支出10億68百万円及び無形固定資産の取得による支出4億57百万円よるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により増加した資金は、24億31百万円となりました。これは長期借入金の返済51億86百万円があったものの、短期借入金の増加50億16百万円、長期借入れによる収入48億円があったことによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績及び受注実績 当社グループではアジア事業においてチーズの製造販売を行っております。受注実績については金額に重要性がないため、記載しておりません。 区分の名称   金額(百万円)   前期比(%) アジア事業・その他   6,258   108.6 (注)金額は販売価格によっております。 b.販売実績 当社グループでは、乳原料・チーズ、食肉及び食肉加工品、機能性食品原料等の輸入を主とする卸売及び海外子会社によるチーズの製造・販売を行う食品事業を営んでおりますが、事業セグメントに分類した場合の経済的類似性及び各セグメントにおける量的基準等を考慮し、事業セグメントとして区分は行っておりませんので、ここでは当社グループの管理会計上の区分にて記載しております。 区分の名称   金額(百万円)   前期比(%) 乳原料・チーズ   118,679   103.9 食肉食材   22,770   104.5 機能性食品原料   9,594   186.6 アジア事業・その他   31,772   106.6 合計   182,816   107.0 (注)アジア事業・その他は、株式会社LJフーズのその他事業、アジア事業とアジア事業以外の海外子会社(LACTO USA INC.等)の合計であります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額ならびに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りを行うにあたり、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる結果をもたらす場合があります。なお、連結財務諸表の作成に当たっては、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 1) 財政状態 (資産合計) 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末と比べ87億74百万円増加し、902億9百万円となりました。 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は、前連結会計年度末と比べ73億24百万円増加し、831億51百万円となりました。主な要因は、受取手形及び売掛金が77百万円減少したものの、商品及び製品が34億88百万円増加したことによるものです。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は、前連結会計年度末と比べ14億49百万円増加し、70億58百万円となりました。主な要因は、有形固定資産が10億47百万円増加したこと、無形固定資産が4億33百万円増加したことによるものです。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は、前連結会計年度末と比べ43億44百万円増加し、488億円となりました。主な要因は、短期借入金が50億66百万円増加したものの、コマーシャルペーパーが10億円減少したことによるものです。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は、前連結会計年度末と比べ4億37百万円減少し、89億60百万円となりました。主な要因は、長期借入金が6億34百万円減少したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末と比べ48億67百万円増加し、324億48百万円となりました。主な要因は、利益剰余金が33億30百万円増加、為替換算調整勘定が6億49百万円増加したことによるものです。 これらの結果、自己資本比率は35.9%となり、1株当たり純資産額は、3,250円93銭となりました。 2) 経営成績 (売上高) 各事業別の売上高の対前期比は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 b. 経営成績」に記載のとおりであります。 なお、当社の売上高は、商品相場や為替相場により変動することがありますので、乳原料・チーズ部門、食肉食材部門及び機能性食品原料部門における業績管理の指標として、販売数量も重視しております。当該数量の過去5年間の推移は以下のとおりとなっております。 単位:トン 販売数量   2021年11月期   2022年11月期   2023年11月期   2024年11月期   2025年11月期 乳原料・チーズ   184,358   182,957   167,421   176,402   165,501 食肉食材   25,699   24,775   28,125   31,831   32,794 機能性食品原料   -   -   2,806   4,199   7,073 合計   210,057   207,732   198,352   212,432   205,368 (売上総利益) 売上総利益は、増収により122億88百万円(前年同期比22.0%増)となりました。 (販売費及び一般管理費) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、63億41百万円(前年同期比12.9%増)と増加しました。 この主な要因は、人員増による人件費の増加、発送配達費、出張費など営業関連費用の増加によるものです。 (営業利益) 上記の結果、営業利益は、59億47百万円(前年同期比33.5%増)となりました。 (経常利益) 上記の結果、経常利益は、57億96百万円(前年同期比34.1%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 税金等調整前当期純利益は57億96百万円(前年同期比34.1%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は43億17百万円(前年同期比37.2%増)となりました。 これらの結果、1株当たり当期純利益は433円18銭となりました。また、自己資本利益率は、14.4%となりました。 3) キャッシュ・フローの状況 各キャッシュ・フローの分析とそれらの要因につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社の主要な取扱商品である乳原料及びチーズの販売価格は、国際乳製品価格の動向ならびに為替相場の影響を受けております。当社では、仕入契約ならびに販売契約を同時期に行うことで商品価格の変動リスクを回避し、さらに外貨建て仕入債務についても契約時点で為替予約を締結することで、為替変動リスクを回避しております。しかしながら、国際乳製品価格の低下、もしくは円高進行時においては仕入単価の低下を通じ販売単価も低下(売上減)し、反対に国際乳製品価格の上昇、もしくは円安進行時においては仕入単価の上昇を通じて販売単価も上昇(売上増)します。このように、当社では商品相場ならびに為替相場の動向により売上高が増減いたしますが、上記のとおり、リスクヘッジを着実に実行し、さらには販売数量を伸ばすことで利益を確保し、着実な成長を図ってまいります。 当社グループが今後も持続的に成長していくために、従前の日本国内の食品メーカー向けの原料販売に加え、今後需要増が見込まれる高齢者向けに健康を訴求した食品原料の開発や日本に紹介されていない新機能海外原料の紹介、さらには経済発展が進むアジア諸国(中国、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシア等)に対する乳原料やプロセスチーズの販売に積極的に取り組んでまいります。こうした取組みで持続的な成長をより堅固なものとすべく、適切なパートナー選び、グローバルな視点で活躍できる人材の育成と獲得、教育研修制度の拡充などを通じて“組織力”の強化・整備を進め当社グループのすべての取引先からの信頼を向上させていく所存です。 c.資本の財源及び資金の流動性 資金需要: 当社グループの主要事業である、乳原料・チーズ部門、食肉食材部門、機能性食品原料部門及びアジア事業・その他における卸売部門においては、商社としての事業形態をとっており、仕入⇒在庫⇒販売⇒資金回収という事業フローのため、業容の拡大イコール運転資金の増加につながります。こうした運転資金が主たる資金需要となっております。 想定している中長期的な資金用途は下記のとおりです。 <設備投資> ・シンガポール新工場への移転関連投資 ・既存工場設備の維持・更新関連投資 <事業関連投資> ・アジアにおける営業力強化(拠点拡充など) ・新規事業拡充を目的とした関連投資(商品開発、事業提携、M&Aなど) ・事業効率化のための投資(基幹システムの更新など) 財務政策: 事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するために、収益体質の改革による利益の確保や運転資金の効率化等自己資金の創出に努めるとともに、現状では、金融機関からの借入及びコマーシャル・ペーパーの発行を中心に資金を調達しております。資金調達にあたっては、その必要性や実施時期を十分に検討の上、金利や期間といった調達条件やコスト等を勘案しながら、最終的には財務体質の健全性確保の観点から、その時点で最も適切と考えられる方法を採用しております。 また、当社は、主要取引金融機関と総額360億円のコミットメントライン付シンジケートローン契約を締結しており、機動的な資金調達の対応が可能となっております。 連結自己資本比率30%超を維持し、財務健全性を確保します。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、売上高、経常利益及びROE(自己資本当期純利益率)を重要な経営指標と位置付けております。なお、当連結会計年度においては売上高1,828億16百万円、経常利益57億96百万円、ROE14.4%となりました。 e.セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループでは、乳原料・チーズ、食肉及び食肉加工品、機能性食品原料等の輸入を主とする卸売及び海外子会社によるチーズの製造・販売を行う食品事業を営んでおりますが、事業セグメントに分類した場合の経済的類似性及び各セグメントにおける量的基準等を考慮し、事業セグメントとして区分は行っておりませんので、ここでは当社グループの管理会計上の区分にて記載しております。 (乳原料・チーズ部門) 主要な乳製品原料の国際相場が年前半から半ばにかけて高値圏で推移し、為替も円安傾向が続いたため、輸入原料の販売には厳しい事業環境が続きました。 乳原料販売では、相次ぐ値上げにより最終製品の販売動向は弱含んでおり、当社の原料販売も伸び悩みました。ただし、市場が拡大しているアイスクリームやプロテイン製品向けの高付加価値な乳原料の販売は堅調に推移しました。 チーズ販売においても最終製品の値上げの影響が大きく、小売向けの需要が引き続き低調に推移しました。しかしながら、グローバルなサプライネットワークから価格競争力のある商品を供給できたことでチーズ全体の輸入量が減少するなか、当社は高い輸入シェアを維持しております。 なお、乳原料販売、チーズ販売ともに販売数量は前期比で減少となったものの、原料相場と為替の影響などにより販売単価が前期を上回る水準で推移したことから売上高は前期を上回りました。 以上の結果、当期の乳原料・チーズ部門の販売数量は165,501トン(前期比6.2%減)、売上高は1,186億79百万円(前期比3.9%増)となりました。 (食肉食材部門) 当部門の主力商品である輸入ポークにおいては、一年を通じて国際相場が高値で推移したことに加え、円安の影響により内外価格差が縮小したことから、一部の顧客においては産地を変更する動きがみられ、チルドポークの販売は苦戦しました。一方、新たなサプライソースを開拓しつつ、顧客ニーズに合わせた新規商品の提案に積極的に取り組んだ結果、加工食品の原料となるフローズンポークについては販売数量を伸ばすことができました。 鶏肉関連商品は、既存顧客向けの販売が安定的に推移したことに加え、新規顧客の開拓も進み販売数量は前期比で増加しました。 さらに、当期より取扱いを開始した香辛料・香辛料抽出物の販売も順調に推移し、来期以降は既存ビジネスとの連携も視野に入れ、さらなる拡販を目指します。 以上の結果、当期の食肉食材部門の販売数量は32,794トン(前期比3.0%増)、売上高は227億70百万円(前期比4.5%増)となりました。 (機能性食品原料部門) 世界的な高たんぱく原料の需要増を背景とした国際相場の高騰や円安を受け、原料価格は大きく上昇したものの、国内需要は引き続き拡大しており、当部門の事業は順調に推移しました。乳由来の高たんぱく原料の価格高止まりを受けて一部顧客で調達を控える動きや、原料を植物由来にシフトする動きもみられましたが、当社は多様化するニーズに対応したことにより、大豆たんぱくなど植物由来原料の販売も増加させることができました。 また、調達面では高たんぱく原料以外の機能性原料の開発にも注力し、販売面では東南アジア地域における原料及び製品の販売に取り組むなど、成長領域の拡大に向けて各種リソースの投入を進めました。 以上の結果、当期の機能性食品原料部門の販売数量は7,073トン(前期比68.4%増)、売上高は95億94百万円(前期比86.6%増)となりました。 (アジア事業・その他) 中国の景気不振の影響が続くなか、東南アジア地域においては乳製品の需要が引き続き伸長しており、輸入原料の取引数量はコロナ禍以前の水準にまで戻りつつあります。 このような事業環境下、乳原料販売部門(商社)においては、日系食品メーカーを中心に東南アジア地域における現地向け原料販売が堅調に推移しました。しかしながら、日本国内の脱脂粉乳在庫の影響により、日本向けの粉乳調製品ビジネスの回復が想定より遅れ、当部門の販売数量は伸び悩みました。なお、相場高を反映した販売単価の上昇により、売上高は前期を上回りました。 以上の結果、同部門の販売数量は38,078トン(前期比4.2%減)、売上高は228億19百万円(前期比5.7%増)となりました。 チーズ製造販売部門(メーカー)においては、東南アジア地域での需要増に伴い販売は好調に推移しました。特に、現地の外食産業やベーカリー、加工食品メーカー向けを中心にプロセスチーズ、ナチュラルチーズ加工品ともに販売数量を伸ばすことができました。 シンガポールにおける当社工場の稼働率は高い状態が続いておりますが、現在、島北部に新工場を建設しており、来期半ばからの本格稼働に向け準備を進めております。 以上の結果、同部門の販売数量は5,640トン(前期比4.0%増)、売上高は63億91百万円(前期比14.2%増)となりました。 以上の結果、アジア事業・その他の売上高は、317億72百万円(前期比6.6%増)となりました。

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開示資料

出典

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  • 中期経営計画長期ビジョン「LACTO VISION 2032 Ver.2.0」策定のお知らせ2026-07-14

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