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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

あさひ

Asahi Co.,LTD.3333 · Prime · 小売業

自転車専門の小売チェーン。全国に直営店539店舗、自社ブランド商品開発も手掛ける。

概要

株式会社あさひは、自転車専門店チェーン「サイクルベースあさひ」を全国に展開する小売業である。2026年2月期末時点で直営店539店舗、フランチャイズ店18店舗を運営し、売上高814億円、従業員1,826人を擁する。新車販売に加え、整備・修理、中古車買取・販売、用品販売を手がけ、自社ブランド商品の企画開発から卸売まで一貫したSPAモデルをとる。国内自転車小売シェアはトップクラスで、ECと店舗を連携したOMO戦略を推進する。

単一セグメントの自転車事業に特化したビジネスモデル

あさひは自転車事業の単一セグメントで構成される。主力は直営店とフランチャイズ店での一般用自転車、スポーツサイクル、電動アシスト自転車、子供用自転車などの販売である。これに加え、パーツ・アクセサリー(ヘルメット、ライト、鍵など)の販売、整備・修理サービス、リユース車の買取・再販売を展開する。収益の柱は自転車本体の販売で、2026年2月期の販売実績では自転車が約573億円(全体の70.4%)、パーツ・アクセサリーが約140億円(17.2%)を占める。ロイヤリティ収入やその他(サービス収入、FC向け卸売など)が約122億円続く。

ECと店舗を融合したOMO基盤の構築

同社は1997年10月にインターネット通販を開始し、現在は公式オンラインストアに加え、Yahoo!ショッピング、楽天市場に出店している。ECと直営店を連携させるOMO(Online Merges with Offline)戦略を中期経営計画の軸に据え、「ネットで注文、店舗で受取り」サービスの基盤を強化している。2026年2月期のEC化率は前期比で伸長し、会員基盤も拡大した。全国539店舗を活用した在庫共有や店舗受取りにより、顧客の利便性を高めるとともに、店頭での追加購入や修理サービスへの送客を図る。

全国47都道府県をカバーする店舗ネットワーク

あさひの直営店は北海道・東北・関東・甲信越に260店舗(全体の48.2%)、中部に69店舗(12.8%)、近畿に121店舗(22.4%)、中国・四国・九州に89店舗(16.5%)と、全国に分散している。地域別売上高では、関東・甲信越が約401億円(49.2%)と最大の市場である。FC店は中部・近畿・九州に18店舗を展開する。2000年以降、首都圏(東京・千葉・神奈川・埼玉)への出店を加速し、2010年には中国北京市にも進出したが、現地法人は2025年12月に清算を完了している。

卸売事業によるSPAバリューチェーンの拡張

同社は自社ブランド商品の企画開発から製造(中国・台湾の海外メーカーに委託)、小売販売までを一貫して手がけるSPA(製造小売業)モデルを採用する。このバリューチェーンを活かし、2005年10月から国内販売店向けの卸売事業(商品供給事業)を開始した。卸売では、自社ブランド商品に加え、同社が日本総販売代理権を持つ海外ブランドの自転車やパーツを供給している。2026年2月期のロイヤリティ・その他収入にはFC向け卸売やGMS・HC向け商品売上も含まれ、売上高約26億円を計上した。

業界の中での役割は自転車小売・卸売事業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
814億円
営業利益
39億円
営業利益率
4.8%
純利益
23億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01自転車小売主力

一般用自転車、スポーツサイクル、電動アシスト自転車等を直営店・フランチャイズ店・オンラインで販売。自社ブランド商品を中心に、他社ブランド・共同開発品も取り扱う。整備・修理サービスも提供。

主な製品・サービス3
自転車
シティサイクル、ロードバイク、マウンテンバイク、電動アシスト自転車、折りたたみ自転車等。
パーツ・アクセサリー
ヘルメット、ライト、鍵、バスケット等の自転車用品。
整備・修理サービス
点検、修理、カスタマイズ。

02卸売事業準主力

国内販売店向けに、自社ブランド商品及び日本総販売代理権を持つ輸入自転車・パーツを卸売。

主な製品・サービス2
自社ブランド商品
当社企画・中国等で生産した自転車及びパーツ。
輸入総代理商品
当社が日本総販売代理権を持つ海外ブランドの自転車・パーツ。

製品と技術

自社ブランドを中心とした自転車ラインナップ

あさひが販売する自転車は、一般用自転車(シティサイクル)、スポーツサイクル(ロードバイク、マウンテンバイク)、電動アシスト自転車、子供用自転車、折りたたみ自転車など多岐にわたる。商品の多くは同社が企画開発し、中国や台湾の海外メーカーで生産する自社ブランド品である。これに加え、国内外の他社ブランド品やメーカーとの共同開発品も取り扱う。2026年2月期の自転車販売実績は約573億円で、全売上高の約7割を占める。電動アシスト自転車は高機能化が進み、買い替えサイクルの長期化要因となっている。

修理・メンテナンスとリユース事業の拡充

同社は全直営店で自転車の整備・修理サービスを提供し、2026年2月期のその他収入(サービス収入等)は約100億円に達する。修理需要の増加に対応するため、専門人材「あさひ自転車マイスター」の育成を進めており、2029年2月期までに930人以上を目標とする。また、リユース事業では中古自転車の買取・再販売を本格化し、西日本サポートセンターの増設により整備・クリーニングの効率化を図る。リユース車の売上は全体の一部だが、循環型経済への貢献と収益源の多様化に寄与している。

パーツ・アクセサリーと輸入総代理事業

自転車本体に加え、ヘルメット、ライト、鍵、バスケットなどのパーツ・アクセサリー類を販売する。2026年2月期のパーツ・アクセサリー売上高は約140億円で、前年同期比0.2%減と横ばいだが、高付加価値品の拡充を進めている。卸売事業では、同社が日本総販売代理権を持つ海外ブランドの自転車やパーツを国内販売店に供給する。自社ブランド商品の卸売と合わせ、SPAバリューチェーンの一部として機能している。これらの商品はFC店やGMS・HC向けにも販売され、卸売収入はロイヤリティ・その他区分に計上される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

小売業中堅、利益率低下傾向

小売業界において、売上高800億円超と中堅規模。トライアルHDや光フードサービスなどと同業だが、業態が異なり直接比較は困難。2025年2月期は営業利益率6.74%と健全だったが、2026年2月期は4.79%と低下見込み。競合のまんだらけ等と比べ収益力は高い部類だが、今後の競争激化で利益率低下が課題。

強み

  • 売上高781~816億円と安定しており、一定の市場シェアを確保。
  • 2025年2月期6.74%は同業他社と比較しても高水準。
  • 全国展開によるスケールメリットとブランド認知。
  • 自転車専門店として固定ファンが多く、リピート需要が見込める。

課題

  • 2026年2月期見通しは4.79%と2ポイント近く低下し、圧迫要因。
  • トライアルHDなどのディスカウントストアに対抗しにくい面あり。
  • 自転車市場は成熟しており、大幅な成長は期待しにくい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売・消費の時価総額近傍。太字があさひ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17874レック366億円10.6倍
26418日本金銭機械362億円7.0倍
37955クリナップ360億円10.2倍
44951エステー353億円19.8倍
57596魚力342億円25.0倍
63333あさひ341億円14.9倍
78217オークワ335億円123.7倍
87818トランザクション329億円15.4倍
97679薬王堂ホールディングス319億円7.8倍
108203MrMaxHD308億円9.5倍
119628燦ホールディングス304億円6.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(小売・消費)に従っています。

会社の歴史

沿革 44件

玩具卸売業から自転車専門店へ転換した創業期

1975年5月、大阪市都島区大東町で株式会社旭玩具として設立された。当初は玩具の卸売を営んでいたが、1982年10月に大阪府吹田市に自転車専門店「サイクルベースあさひ千里店」を開業し、自転車小売に参入する。1989年11月には寝屋川市に初の大型専門店を出店し、店舗フォーマットの原型を確立した。1992年5月には商号を株式会社あさひに変更し、自転車事業へ本格的に特化する意思を明確にした。

フランチャイズ展開と近畿圏外への進出(1994~2003年)

1994年10月、大阪府貝塚市に初のフランチャイズ店を開業し、直営とFCの二軸で店舗網を拡大する戦略を開始した。1995年3月に兵庫県、1997年1月に京都府、同年11月に愛知県へと、近畿圏を越えて出店を加速。1999年7月には全店にPOSシステムを導入し、在庫管理と販売分析の基盤を整えた。2000年8月に東京都足立区に初出店し、関東圏への本格進出の足がかりとした。2001年9月には東京都八王子市に関東オフィスを設置し、首都圏の店舗運営を強化した。

株式上場と全国展開のさらなる加速(2004~2009年)

2004年8月に日本証券業協会へ株式を店頭登録し、同年12月にはジャスダックに上場。2005年12月には東京証券取引所市場第二部に上場し、2007年10月には第一部に指定された。上場資金を活用し、2005年10月には三重県伊賀市に物流センター(西日本物流センター)を取得し、物流体制を強化。2006年4月に栃木県、2007年3月に福岡県、2008年10月に佐賀県・群馬県と、新規エリアへの出店を続け、47都道府県への展開をほぼ完了した。2007年9月にはYahoo!ショッピングに出店し、ECチャネルを拡充した。

中期経営計画と中国市場への進出(2010~2020年)

2010年3月、中華人民共和国に現地法人「愛三希(北京)自転車商貿有限公司」を設立し、同年5月には北京市に「自転車基地愛三希三元西橋本店」を開業した。中国市場は思うように拡大せず、最終的に2025年12月に清算されたが、同社はこの間、国内では2010年に山梨・香川・大分県へ出店し、全都道府県への展開を達成した。2021年2月期からの第1次中期経営計画「VISION2025」ではSPAモデルの深化とOMO強化を掲げ、EC化率の向上やリユース事業の立ち上げを推進した。

ポストコロナの需要変化と新中期経営計画(2021年~現在)

2021年2月期以降、コロナ特需による自転車需要の高まりを受けて売上高は695億円から814億円へ伸長したが、2025年2月期以降は物価高や買い替えサイクルの長期化により新車需要が減少し、2026年2月期の営業利益は前期比28.2%減の39億円にとどまった。同社は2027年2月期から2029年2月期までを対象とする新中期経営計画「VISION2028」を策定し、既存事業の深耕、周辺事業領域の探索、人材マネジメントの3本柱を掲げる。売上高968億円、営業利益85億円、ROE10%以上を最終目標とする。

年表44件を開く

1970年代

  • 1975年5月創業大阪府大阪市都島区大東町において株式会社旭玩具を設立。

1980年代

  • 1982年10月大阪府吹田市に「サイクルベースあさひ千里店」オープン。
  • 1989年11月大阪府寝屋川市に当社初の大型自転車専門店「サイクルベースあさひ寝屋川店」オープン。

1990年代

  • 1992年5月商号変更株式会社あさひに商号変更。
  • 1994年10月当社初のフランチャイズ店 大阪府貝塚市に「サイクルベースあさひ貝塚店」オープン。
  • 1995年3月兵庫県に初出店 加古川市に「サイクルベースあさひ加古川店」オープン。
  • 1997年1月京都府に初出店 八幡市に「サイクルベースあさひ八幡店」オープン。
  • 1997年10月インターネット通販を開始。
  • 1997年11月愛知県に初出店 豊橋市に「サイクルベースあさひ豊橋店」オープン。
  • 1998年11月奈良県に初出店 香芝市に「サイクルベースあさひ香芝店」オープン。
  • 1999年4月三重県に初出店 名張市に「サイクルベースあさひ名張夏見店」オープン。
  • 1999年7月POSシステムを全店舗に導入。
  • 1999年7月和歌山県に初出店 和歌山市に「サイクルベースあさひ和歌山店」オープン。

2000年代

  • 2000年8月東京都に初出店 足立区に「サイクルベースあさひ扇店」オープン。
  • 2001年2月岡山県に初出店 倉敷市に「サイクルベースあさひ倉敷笹沖店」オープン。
  • 2001年3月広島県に初出店 福山市に「サイクルベースあさひ福山店」オープン。
  • 2001年9月関東圏への出店に伴い、東京都八王子市に「関東オフィス」を設置。
  • 2002年5月千葉県に初出店 習志野市に「サイクルベースあさひ東習志野店」オープン。
  • 2002年9月神奈川県に初出店 横浜市都筑区に「サイクルベースあさひ港北富士見が丘店」オープン。
  • 2003年3月静岡県に初出店 浜松市東区に「サイクルベースあさひ浜松店」オープン。
  • 2003年3月埼玉県に初出店 さいたま市緑区に「サイクルベースあさひ浦和東店」オープン。
  • 2003年5月滋賀県に初出店 栗東市に「サイクルベースあさひ栗東草津店」オープン。
  • 2004年8月日本証券業協会に株式を店頭登録。
  • 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2005年4月岐阜県に初出店 岐阜市に「サイクルベースあさひ岐阜市橋店」オープン。
  • 2005年6月茨城県に初出店 つくば市に「サイクルベースあさひつくば店」オープン。
  • 2005年10月商品供給事業を開始。
  • 2005年10月三重県伊賀市に物流施設を取得「サイクルベースあさひ西日本物流センター(現西日本サテライト物流センター)」運営開始。
  • 2005年12月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。
  • 2006年1月上場ジャスダック証券取引所の上場を廃止。
  • 2006年4月栃木県に初出店 宇都宮市に「サイクルベースあさひ宇都宮インターパーク店」オープン。
  • 2007年3月福岡県に初出店 春日市に「サイクルベースあさひ福岡春日店」オープン。
  • 2007年9月Yahoo! ショッピング に出店。
  • 2007年10月東京証券取引所市場第一部に指定。
  • 2008年10月佐賀県に初出店 佐賀市に「サイクルベースあさひ佐賀店」オープン。
  • 2008年10月群馬県に初出店 高崎市に「サイクルベースあさひ高崎東店」オープン。
  • 2009年3月楽天市場に出店。

2010年代

  • 2010年2月熊本県に初出店 菊池郡菊陽町に「サイクルベースあさひ光の森店」オープン。
  • 2010年3月創業中華人民共和国現地法人「愛三希(北京)自転車商貿有限公司」設立。
  • 2010年5月大阪府大阪市都島区高倉町に本社を移転。
  • 2010年5月中華人民共和国北京市に初出店「自転車基地愛三希三元西橋本店」オープン。
  • 2010年7月山梨県に初出店 甲府市に「サイクルベースあさひ甲府昭和店」オープン。
  • 2010年9月香川県に初出店 高松市に「サイクルベースあさひ高松中央通店」オープン。
  • 2010年12月大分県に初出店 大分市に「サイクルベースあさひ下郡店」オープン。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2029年2月期(第54期)まで約96,800,000千円
  • 営業利益2029年2月期(第54期)まで8,500,000千円
  • ROE2029年2月期(第54期)まで10%以上
  • あさひ会員数2029年2月期(第54期)まで850万人以上
  • あさひブランド取扱い店舗数2029年2月期(第54期)まで1,700店舗以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    OMO基盤の深化とCRM強化

    ネットで注文、店舗で受け取りができるOMO基盤をさらに深化させ、アプリを通じたCRMを強化することで、顧客との関係性を高め、リピート率向上を図る。

  2. 02

    周辺事業の拡大(リユース・修理)

    リユース事業の買取・再販売体制を拡充し、修理・メンテナンスサービスの品質を向上。西日本サポートセンター増設などにより、循環型ビジネスモデルを構築する。

  3. 03

    戦略パートナー連携による商圏拡大

    外部パートナーとの連携を強化し、新たな販路や顧客接点を開拓。店舗網を超えた商圏拡大を図る。

  4. 04

    人的資本経営の実践

    多様な人材が活躍できる組織づくりと専門性の高い人材育成(自転車マイスター制度など)を進め、成長を支える人材基盤を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,826人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は514万円で、9期前と比べて+12.0%平均年齢は35.0歳、平均勤続年数は9.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月1,351
2018年2月1,427
2019年2月1,491
2020年2月45932.07.01,531
2021年2月48033.07.01,600
2022年2月48033.08.01,683
2023年2月47433.08.01,754
2024年2月47534.09.01,766
2025年2月49834.09.01,794307
2026年2月51435.09.01,826214

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率68.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)53.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は814億円営業利益39億円前期と比べると減収減益で、売上が-0.2%、利益が-29.1%。

売上高
-0.2%
814億円
営業利益
-29.1%
39億円
純利益
-36.1%
23億円
営業利益率
4.8%
前期比 -1.9%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高863億円814億円
営業利益43億円39億円
純利益27億円23億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は278億円、営業利益は31億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+3.3%、営業利益は−16.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q2603613.825
2024年2Q17863.44
2024年3Q17973.95
2024年4Q164−3
2025年1Q2693713.825
2025年2Q195115.68
2025年4Q35272.03
2026年2Q459388.326
2026年4Q35510.3−3
2027年1Q2783111.221

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は375億円から814億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は4.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年2月3754122
2014年2月4223622
2015年2月4462514
2016年2月4843420
2017年2月5113522
2018年2月5363521
2019年2月5754024
2020年2月5994226
2021年2月6957347
2022年2月7145535
2023年2月7475334
2024年2月7815231
2025年2月81655566.736
2026年2月81439424.823

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高814億円のうち、営業利益として残るのは39億円4.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は23億円、売上の2.8%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金52.3%426億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金42.9%349億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.8%39億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
47.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.1pt
4.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.3pt
2.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.9pt
5.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年2月期は営業CFが63億円、投資CFが−22億円で、差し引きのフリーCFは41億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は123億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年2月30−24−4614
2014年2月22−286−613
2015年2月19−4620−276
2016年2月32−251714
2017年2月43−23−152019
2018年2月12−159−325
2019年2月48−18−263029
2020年2月40−16−232429
2021年2月73−19−75477
2022年2月16−24−7−861
2023年2月25−26−7−153
2024年2月86−31−135595
2025年2月43−30−141394
2026年2月63−22−1341123

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は561億円。このうち返さなくてよい自己資本が402億円で、自己資本比率は71.6%(業種中央値47.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月2231636073.1
2014年2月2461806673.2
2015年2月2931949966.2
2016年2月32820412462.3
2017年2月34022611466.4
2018年2月36324112266.5
2019年2月36826110771.1
2020年2月3792829774.4
2021年2月45332512871.8
2022年2月46535311276.1
2023年2月50435015469.4
2024年2月52637015670.3
2025年2月54539115371.8
2026年2月56140215971.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳単体ベース
現金及び預金
123億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
362億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
159億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率10 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り322社中36位あたり、逆に低いのは売上成長率322社中254位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.7%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.8%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.6%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-0.3%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,301で、1年前と比べて-3.7%過去52週の値幅のなかでは33%の位置にある。

¥1,301-1.5%1ヶ月+0.8%1年-3.7%時価総額341億円
過去52週の値幅
安値¥1,224高値¥1,457

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.9倍
PER (会社予想)12.4倍
PBR0.81倍
配当利回り3.84%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1370円で、25日線(1341.68円)を+2.1%上回り、75日線(1295.76円)・200日線(1297.87円)も上回る。直近1ヶ月で2.09%上昇、52週高値1457円には約6%と接近。出来高は7月29日・30日に20万株超と増加したが、その後は10万株前後に落ち着いた。RSIは60.49で、上昇トレンドの中にある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 15.72倍は業界平均39.85倍を大きく下回り、割安。PBR 0.8562倍は平均2.97倍を大幅に下回り、資産価値に対して割安。配当利回り3.65%は平均12.76%を下回るが、平均が異常に高いため参考程度。ROE 5.7%は低めで、収益性に課題。ただし、配当性向57.4%は持続可能な水準。株価は割安だが、収益力の低さが評価の重し。総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.9倍39.6倍
PER (予想)12.4倍
PBR0.81倍2.44倍
ROE5.7%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

自転車市場は、Eバイクや健康志向で長期的な成長が期待される一方、販売単価の低下や競争激化が課題。強気派は、シニア層や通勤需要の取り込みで既存店が伸び、増収が見込めると主張。弱気派は、新車販売の伸び悩みと修理・用品の低採算性を指摘し、今期の減益予想がその証左と見る。争点は、店舗網の強みを生かしたサービス拡充が、小売の競争激化を克服できるかにある。

プラスに働く材料7
  • Eバイク需要の伸び

    シニアや通勤用途でEバイク人気が高まり、単価向上に寄与。

  • 中古・買取の強化

    店舗網を活用した中古販売が利益率改善に貢献。

  • 店舗網の強み

    全国展開で地域密着サービスを提供し、競合と差別化。

  • 次期予想PER13.1倍と利益回復期待通年影響

    現在PER15.72倍に対し予想PER13.1倍、市場は来期の増益を想定

  • PBR0.856倍と1倍割れの割安水準継続影響

    PBR0.86倍、配当利回り3.65%で株主還元と合わせ下値支援

  • 2025年2月期は営業利益55億円と高水準通年影響

    売上高816億円、営業利益率6.74%と堅調な収益基盤を確認

  • 外国法人持ち株比率14.85%と相対的高い継続影響

    外国人保有比率14.85%は流動性の高さとガバナンスへの信頼を示す

マイナスに働く材料7
  • 小売競争の激化

    ネット通販や量販店の参入で価格競争が発生。

  • 減益予想

    翌期は営業利益率が6.74%から4.79%へ低下予想。

  • 需要の一巡

    新車販売が頭打ちで、既存店の売上が伸び悩む。

  • 2026年2月期は営業利益39億円へ29%減益通年影響

    前期比16億円減、売上高も814億円とほぼ横ばいで増益要因に欠ける

  • 純利益36億円から23億円へ36%減少通年影響

    純利益が13億円減、減益率36%でEPSも低下する

  • 営業利益率が6.74%から4.79%へ低下通年影響

    売上高は微減でも利益率1.95pt低下、コスト増が収益を圧迫

  • 売上高の伸びが前年比ほぼゼロ通年影響

    816億円→814億円と前年割れ、増収基調が一服

次の決算で確かめる点
既存店売上高
店舗網の収益力の変化を示す。
Eバイク売上比率
成長分野の浸透度を測る。
修理・サービス売上
高採算サービスの貢献度を見る。
中古販売台数
ストック活用の進捗を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.84%。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
3.84%
いまの株価に対して
配当性向
57.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年2月1416.9
2018年2月140.017.9
2019年2月1828.619.9
2020年2月180.018.3
2021年2月180.015.5
2022年2月2855.620.6
2023年2月280.021.7
2024年2月4560.737.7
2025年2月5011.136.6
2026年2月500.057.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ19,257人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が20.1%を占め、残る79.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他64.867.372.363.956.363.5
外国法人9.76.65.310.016.814.8
金融機関17.917.714.117.519.513.2
事業法人5.57.97.17.06.86.9
証券会社2.10.51.21.50.51.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01下田 佳史12.50
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.92
03下田 英樹7.88
04下田 美智子5.95
05株式会社シー・ビー・エイ5.04
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)3.70
07下田 富昭2.89
08あさひ従業員持株会2.63
09下田 忍2.50
10NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE IEDU UCITS CLIENTS NON LENDING 15 PCT TREATY ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.17

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-05-11
    三井住友DSアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    3.79%
    -1.99pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+5%、1株純資産は14期で+148%。直近期のROEは5.7%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月8362214.215.014.5
2014年2月8368612.816.014.4
2015年2月527437.322.222.9
2016年2月757819.917.218.6
2017年2月8386310.115.816.9
2018年2月789228.816.817.9
2019年2月909999.416.719.9
2020年2月981,0829.412.918.3
2021年2月1811,24615.58.415.5
2022年2月1361,35410.49.820.6
2023年2月1291,34010.010.621.7
2024年2月1191,4158.710.737.7
2025年2月1371,5029.310.636.6
2026年2月871,5425.714.857.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/2期の役員報酬は総額360百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
下田佳史代表取締役 社長553,280,241
望月基取締役 副社長66
西岡志朗取締役642,300
長谷川宏文取締役56
堀川真取締役(常勤監査等委員)68
鈴木敦子取締役(監査等委員)632,300
井嶋倫子取締役(監査等委員)55100

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)9138151515317
取締役(社内)5111151512625
その他役員427277
監査等委員427277
社外取締役427277

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容744字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、店舗において自転車及びパーツ・アクセサリー等の関連商品の販売、各種整備及び修理等の付帯サービスの提供を行なっており、当事業年度末現在、北海道・東北・関東・甲信越・中部・近畿・中国・四国・九州に539店舗の直営店を運営している他、当社直営店ノウハウをもとに中部、近畿及び九州に18店舗のフランチャイズ(FC)店を展開しております。 インターネット通信販売では、「公式オンラインストア」に加え、「Yahoo!店」と「楽天市場店」を展開しております。 商品については、当社が企画開発し、中国や台湾の海外メーカーにて生産した自社ブランド商品に加え、国内及び海外の自転車メーカー等の他社ブランド商品、メーカーとの共同開発商品を取り扱っております。 また、商品卸事業では、国内販売店に対し、自社ブランド商品だけでなく、当社が日本総販売代理権を所有する自転車及びパーツ・アクセサリーを販売しております。 なお、当社は自転車事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 具体的な取扱品目は、以下のとおりであります。 品目別   主な内容 自転車   一般用自転車、スポーツサイクル、子供用自転車 電動アシスト自転車、折りたたみ自転車 パーツ・アクセサリー   自転車関連部品、用品 ロイヤリティ   FC契約締結先からのロイヤリティ収入 その他   自転車の整備、修理等のサービス収入、FC店舗向け自社ブランド商品売上、サイクルメイト加入料等 事業の系統図を示すと以下のとおりであります。     (2026年2月20日現在) (注) 子会社でありました愛三希(北京)自転車商貿有限公司については、2025年12月2日付で清算結了しており ます。
経営方針・対処すべき課題2,708字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、『私たちは、自転車を通じて世界の人々に貢献できる企業を目指します。その企業目的に賛同し、参画するすべての人々が、豊かな人生を送れることを目指します。』という経営理念のもと、「持続可能な社会の実現」と「当社の持続的な成長」の両立を基本方針としております。 お客様のより良い自転車ライフを支えるパートナーとして、誰もが安全・安心に自転車を利用できる環境づくりを推進するとともに、全国の店舗網、ECと店舗を融合したOMO(注1)基盤、修理・メンテナンス機能、物流体制、人材育成基盤といった当社の強みを一層強化してまいります。 (2)経営環境 当事業年度におけるわが国経済は、賃金動向の改善が見込まれる一方で物価上昇の長期化により家計負担が増大し、消費者の節約志向が継続するなど、先行きの不透明感が残る状況にあります。自転車小売業界におきましては、電動アシスト自転車など高機能商材への移行に伴う買い替えサイクルが長期化しております。また、物価高の影響から新車需要は減少し、需要環境は引き続き厳しい状況にあります。一方で、修理・メンテナンスを行ないながら1台を長く利用する傾向が強まっており、リユース商品の需要拡大も見込まれます。 当社はこうした環境認識のもと、OMOの強化(「ネットで注文、店舗で受取り」サービスの基盤強化・価格競争力・販促施策)、修理・メンテナンス体制の充実、リユース車の買取・再販売体制、物流の強化・最適化、修理技能を有する専門人材の育成などを通じ、需要構造の変化に適合した収益基盤の強化を進めております。また、需要が高まるリユース領域では、西日本サポートセンターの増設等により、整備・メンテナンス・クリーニング等の商品化作業の効率化を進め、資源の有効活用と循環型経済への貢献を図っております。 (3)前中期経営計画「VISION2025」の振り返り 2021年2月期から2026年2月期までの中期経営計画「VISION2025」では、SPAビジネスモデルの深化とOMO強化を軸に、店舗・EC・サービスを連動させた顧客体験の高度化に取組みました。その結果、EC化率は計画を上回って伸長し、SPAバリューチェーンの整備によって商品開発から販売までの連携が強化されました。さらに、会員基盤の拡充、都市型店舗のフォーマット化、リユース事業の立ち上げとノウハウ蓄積が進み、次の成長段階に向けた基盤を着実に整備することができました。一方で、中計最終年度にあたる当事業年度は、自転車市場の販売台数が想定を下回ったことから、売上及び利益は中期経営計画目標値を達成することはできませんでした。 (4)新中期経営計画「VISION2028」 当社は、「持続可能な社会の実現」と「当社の持続的な成長」の両立を基本方針とし、2027年2月期から2029年2月期までの中期経営計画「VISION2028」において、「既存事業の深耕」と「周辺事業領域の探索と挑戦」、そして「多様な人材が活躍できる人材マネジメント」を3つの柱として「新成長への挑戦」に取組んでまいります。 ①成長戦略 これまでに構築してきたSPAバリューチェーンや店舗・物流ネットワークを活用したOMO基盤の一層の深化に加え、CRM強化(注2)、リユース事業や修理・メンテナンス事業といった周辺事業領域の拡大、戦略パートナーとの連携強化による商圏の拡大を重点戦略として掲げています。こうした取組みを通じて、各サービスを相互に連携させたプラットフォーム化を推進し、国内保有自転車6,000万台(注3)へのアプローチを強化することにより、新車販売だけに依存しない循環型ビジネスモデルの構築を推進してまいります。 あわせて、多様な人材が活躍できる組織づくりと専門性の高い人材育成を進め、新成長を支える人的資本経営を実践してまいります。 また、新成長を実現するために、IT基盤、循環型物流基盤、顧客基盤、品質・環境経営の4つの経営基盤を強化し、新たな企業価値の創出を支えてまいります。 ②財務資本戦略 資本コストを踏まえた投資判断を行ない、自己資本利益率(ROE)及び投下資本利益率(ROIC)の向上を同時に実現してまいります。高付加価値サービス領域への資源投下、原価低減、IT投資及び物流の最適化により、事業収益性の向上を図ってまいります。 キャッシュ・アロケーションにおきましては、営業キャッシュ・フローを源泉として、成長戦略投資(新規出店開発、既存店舗リニューアル、攻めのIT、循環型事業・物流整備)、株主還元、財務健全性の維持にバランス良く配分し、成長加速に向け、M&A等の戦略的投資についても機動的に検討してまいります。 株主還元方針につきましては、配当性向35%以上及びDOE3%目安を基本に、安定かつ積極的な還元を実施してまいります。市場との建設的な対話を通じて適正株価の回復を図り、早期の株価純資産倍率(PBR)1.0倍超の実現を目指してまいります。 ③定量目標 VISION2028の最終年度(第54期)において、売上高約96,800,000千円、営業利益8,500,000千円、ROE10%以上の実現を目指してまいります。 また、主要KPIとして、アプリと公式オンラインストアの合計会員数である、あさひ会員数850万人以上、あさひブランド取扱い店舗数1,700店舗以上、自転車販売台数シェア29%以上、あさひ自転車マイスター(注4)数930人以上、ROIC10.0%以上、配当性向35%以上を掲げます。 (注1) Online Merges with Offlineの略。ECと店舗が融合して、情報入手から購入、利用までをお客様の体験価値としてご提供する仕組み。 (注2) Customer Relationship Managementの略。当社では、「サイクルベースあさひ公式アプリ」を通じてお客様の自転車ライフがより便利で快適なものになるよう情報提供を行なうなど、お客様との関係性強化を進めるための取組みを指す。 (注3) 一般社団法人自転車産業振興会による2021年度自転車保有並びに使用実態に関する調査報告書などをもとにした当社試算。 (注4) あさひ自転車マイスターは、技術・接客・ガイドの3つのカテゴリーそれぞれで、自転車のプロフェッショナルを目指すための認定制度。
事業等のリスク5,352字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 出店政策について ①直営店による店舗展開について 直営店による店舗展開は、以下のようなメリットがあります。 ・会社の経営方針、施策等を迅速かつ適切に実施できます。 ・店舗管理が容易かつ機動的に実施できます。 ・出退店、移転等が臨機応変に実施できます。 このようなメリットがある反面、以下のようなリスクがあります。 ・出店費用、人件費等のコスト負担が大きくなるリスクがあります。 ・予定通りの出店ができないことにより財政状態及び経営成績に影響を与えるリスクがあります。 ・直営店においては、賃借による出店を基本としており、店舗用物件の契約時に賃貸人に対し保証金及び建設協力金を差入れています。差入保証金の残高は、当事業年度末現在5,244,685千円(総資産に対する割合9.4%)、建設協力金の残高は、当事業年度末現在559,280千円(同1.0%)であります。当該保証金は、期間満了等による賃貸借契約解約時に契約に従い返還されます。 これらの保証金及び建設協力金は、貸主側の経済的破綻等不測事態の発生により、その一部又は全額が回収できなくなるリスクがあります。 ・賃借物件で契約に定められた期間満了前に中途解約した場合は、契約内容に従って違約金の支払いが必要となるリスクがあります。 当社では、新規出店後の中途解約等リスクを極力抑えるために、物件毎に商圏、競合状況、投資効果等を総合的に勘案し、厳選した物件での出店を心掛けています。そのために、店舗開発専任人材の確保及び育成に注力するとともに、物件紹介業者や他テナントとの関係を強化し、より多くの物件情報を収集し、既存店データに基づいた売上予測システムを活用し、新規出店が商圏でのシェア向上につながるように展開を進めています。また、出店スケジュールは無理のない日程を設定し、出店の遅れ等のリスク回避に努めています。 差入保証金等の預託金管理については、回収不能リスクを低減する対策として、定期的な貸主与信状況把握や、預託金額の見直し・預託金の一部回収等に取り組んでいます。 ②フランチャイズ(FC)展開について 当社では、“サイクルベースあさひ”ブランドの拡大と効率化を目的として、一部FCによる店舗展開を行なっています。FCによる店舗展開は、直営店による出店と比較し、低コストによる店舗展開が可能で、ブランドの浸透と当社商品の市場占有率の向上に貢献します。また当社はFC加盟店に対してFC契約に基づき、店舗運営に係る指導を実施しています。 一方で、FC加盟店は独立した経営主体であるため、下記のような潜在的なリスクも抱えています。 ・統一的な店舗運営ノウハウ及び当社の経営方針、施策等を浸透させることが困難な場合があります。 ・当社の出店政策に基づく出退店、移転等が臨機応変に実施できない場合があります。 ・FC加盟店の経営状態等により店舗運営に支障が生じる場合があります。 ・FC加盟店において重大なクレーム等が発生した場合、当社のブランド全体に対する信用失墜につながるおそれがあります。 ・当社とFC加盟店との間にトラブル等が発生した場合、FC契約の解消、訴訟の発生等、当社の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 このため、当社の経営方針を十分にご理解、賛同いただいたうえで、FC加盟店を選定しています。 (2) 業績の季節変動について 当社は事業の性質上、業績に次のとおり季節的変動があります。 主要販売商品である自転車及び自転車関連商品は、春の入学・入社シーズンが最需要期となるため、上半期の売上高は下半期に比べ多くなる傾向があります。一方で、固定費部分の上半期・下半期の割合はほぼ一定であるため、営業利益の割合は上半期に偏る傾向があります。 なお、当社の最近2事業年度における上半期・下半期別の業績及び通期に対する比率は以下のとおりです。 科目   前事業年度(2025年2月期)   当事業年度(2026年2月期) 上半期   下半期   通期   上半期   下半期   通期 金額 (千円) (%)   金額 (千円) (%)   金額 (千円) (%)   金額 (千円) (%)   金額 (千円) (%)   金額 (千円) (%) 売上高   46,420,80556.9   35,172,64843.1   81,593,454100.0   45,900,91956.4   35,473,96343.6   81,374,883100.0 売上総利益   21,709,69756.0   17,029,87044.0   38,739,567100.0   21,486,76855.4   17,304,66344.6   38,791,432100.0 営業利益   4,763,89186.8   722,08013.2   5,485,972100.0   3,756,59995.4   181,2944.6   3,937,894100.0 (注) 比率は、通期に対する割合です。 (3) 自社ブランド商品について 当社では、「新しい発見」「驚き」「楽しさ」といったお客様の期待を超える商品づくりを目的に、自社ブランド商品の企画・開発に注力しています。 自社ブランド商品は、当社にて企画・開発を行ない、主に海外の自転車メーカーに生産を委託しています。当期における当該生産委託品の仕入高は16,600,449千円(総仕入高に占める割合39.5%)で、その大半は中国において生産を行なっています。このため、現地における今後の政治・社会情勢、経済的環境によっては、生産に支障が生じたり、生産コストが上昇したりすること等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 また、当社では、当社の努力だけでは吸収しきれないような仕入価格の変動に対しては販売価格を柔軟に変更するように努めています。しかし、仕入と販売の時期の差によって十分な調整ができない期間が生じる場合や仕入価格が予想を上回って変動した場合には、当社の売上総利益率が影響を受ける可能性があります。 このため、当社では、パーツの性能、機能等と価格とのバランスを考慮しながら、適時にモデルチェンジを行ない、適正な価格を維持しています。 なお、自社ブランド商品の企画・開発に当たっては、他社メーカーの特許権、商標権、意匠権等の侵害について細心の注意を払っていますが、これら権利を侵害したとして裁判等の紛争に至った場合においては、その処理に多額の費用を要し、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 (4) 為替リスクについて 当社は、中国を中心とした海外メーカーから商品を輸入しており、当事業年度の当社の輸入仕入高比率は40.2%です。 輸入に関しましては、海外仕入先との仕入価格改定の交渉とともに国内販売先との販売価格改定の交渉等を併せて行なっていますが、為替の変動幅が予想以上に大きくなる、又は為替予約のタイミングが不適切であることなどにより、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 当社では、為替変動リスクを軽減するため、為替予約運用ガイドラインを設定のうえ、適切なタイミングで為替予約取引を行なっています。 (5) 売掛金の回収について 当社は、商品供給をはじめとする、法人向け等の掛売取引を行なっています。予期せぬ得意先の経営破綻が発生した場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 当社では、得意先に対する売掛金等の与信管理については、定期的に情報収集を行ない、また信販会社を利用するなど十分に留意しています。 (6) 固定資産の減損会計について 当社は、店舗等に係る有形固定資産及び無形固定資産などを保有しています。店舗等の収益性の低下により各店舗等の帳簿価額が回収できない場合、当該資産の帳簿価額にその価値の下落を反映させる手続きとして、減損処理を行なう必要があります。この結果、当該店舗等について減損損失が計上され、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 このため、当社は、店舗形態に応じた出店基準を定め、投資回収を検討したうえで出店を行なっています。 (7) 人材の確保、育成について 当社は直営店方式による自転車及び関連商品の小売業を事業の柱にしており、積極的な新規出店を行なっています。また、自転車は「乗り物」であり、何よりも安全性が重視されるため、店舗において組立・整備・修理等を適切かつ確実に行なう必要があります。 従って、店舗数の拡大ペースに対応した人材の確保・育成に支障をきたすといった場合には、出店ペースの減速、顧客に対するサービスの低下等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 このため、当社においては、年1回の新規卒業者だけではなく、年間を通じて補充・出店のための要員を機動的に採用しています。また、安全性を確保する技術的資格として、入社後2年以上経過の社員に対し、自転車技士、自転車安全整備士など公的資格の取得を支援しています。また、「マイスター制度」という社内資格を導入し、整備、接客、ガイド(自転車の「楽しみ方・安全」を提案)の3分野において、一定基準を満たし、かつ社内試験に合格すると「マイスター」の資格を得ることができ、社員の自発的なレベルアップを支援しています。 さらに、技能経験を考慮し十分な資質があると判断したアルバイトの社員登用を行なうなど、即戦力となる人材確保に関して成果を挙げてきています。このように技術的、能力的に高い専門性を持つ社員を配置し、専門店チェーンとしての独自性と有用性を向上させるとともに人材の確保・育成に対応しています。 その他、社内技術講習会、展示会及びメーカー技術講習会等、さまざまな機会を積極的にとらえ、技術・商品知識の修得をはじめとする人材の育成にも継続的に取り組んでいます。 (8) 品質管理について 店舗においては、顧客より注文のあった自転車を組立・整備のうえ、引渡しを行ないます。当該組立・整備上の瑕疵が原因で、販売した自転車による事故、負傷等が発生した場合、その損害の賠償、又は補償を求められる可能性があります。 また、自社ブランド商品及び国内販売権利取得ブランド(ルイガノ)商品においては、当社仕様による商品をメーカーに製造委託し、自社ブランド商品及びルイガノブランドとして販売しているため、製造物責任法(PL法)の適用を受けます。それらの企画発注に関しては、国内・海外のいずれにおいても日本工業規格(JIS規格)適合を最低条件とし、当社独自の品質基準を設定して、部品調達、メーカーの選定を行なっています。 製造物責任賠償につながるような製品の欠陥は、損害賠償額以外に、製品の回収、交換・補修、設計変更等のコスト発生や、当社の社会的評価の低下につながる恐れがあります。この結果、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 製造物責任賠償については生産物賠償責任保険(PL保険)に加入しています。 また、サンプル商品の仕様詳細のチェックをはじめ、完成品出荷時には仕様の最終点検及び全般にわたる品質機能検査を義務付け、必要に応じて自ら立会検査を行なうことによって品質管理を行なっています。 (9) 顧客情報の管理について 当社は、自転車を販売した顧客に対し、「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律(昭和55年11月25日法律第87号)」に基づく自転車防犯登録の勧奨や、サイクルメイト(任意で入会できる当社会員サービス制度)への入会による盗難補償、無料点検、各種割引等のサービスを提供しています。また、インターネットによる通信販売に加え、当社が提供する「あさひアプリ」においても、アプリ会員登録を通じて各種サービスを提供しています。 顧客情報の管理には万全を期していますが、不正アクセス等により顧客情報が外部に流出した場合には、当社における直接的損害や当社に対する信用の低下等により、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 そのため、顧客情報を内規である「個人情報保護管理規程」に基づき厳重に管理し、インターネットによる通信販売やアプリ会員サービスにおいても、外部から不正アクセスができないようにファイアウォール等のセキュリティ手段を講じています。また、社内研修による人材の育成も行なっています。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、所得環境が改善傾向にあったものの、物価上昇の長期化により家計の負担が増大し、米国の関税政策をはじめとする国際経済環境の不透明感も依然として残りました。そのため、先行きへの懸念が続き、消費者は節約志向を強め、支出も慎重な状況が続きました。 自転車小売業界におきましては、電動アシスト自転車など高機能商材への移行に伴う買い替えサイクルの長期化や物価高による消費意欲の低下により新車の買い替えは減少し、修理・メンテナンスを行ないながら1台を長く利用する傾向はさらに強まりました。 当社におきましては、自転車の新しい価値創造企業として「持続可能な社会の実現」と「当社の持続的な成長」を目指し、お客様のより良い自転車ライフをサポートするとともに、誰もが安全・安心に自転車を利用できる環境づくりを推進してきました。まず、OMO強化の一環として、「ネットで注文、お店で受取り」サービスの基盤強化を中心に、人気商材の確保、競争力のある販売価格の設定、効果的なキャンペーン施策などを実施しました。また、修理・メンテナンスにつきましては、最適なサービスを提供できる人員体制を整備したことで需要増加に対応することができました。 2021年2月度から2026年2月度までの中期経営計画「VISION2025」の最終年度にあたる当事業年度は、自転車市場全体の販売台数が想定を下回ったことから、売上及び利益は中期経営計画目標値を達成することはできませんでした。しかしながら、当社の強みである全国展開の店舗網やECでの販売体制、リユース車の買取・再販売体制、物流機能の強化と最適化、並びに修理技能を有する専門人材の育成など、従来から取組んできた収益基盤の整備を着実に進めたことで、新たな成長に向けた体制を確実に構築することができました。 出退店の状況につきましては、北海道地域に1店舗、関東地域に9店舗、中部地域に2店舗、近畿地域に2店舗、九州地域に1店舗を新規出店する一方で、関東地域の2店舗、近畿地域の1店舗が契約期間満了に伴い退店しました。この結果、当事業年度末の店舗数は、直営店539店舗、FC店18店舗の計557店舗となりました。 このような活動の結果、当事業年度におきましては、以下のとおりとなりました。 売上高 81,374,883千円 (前年同期比   0.3%減) 営業利益  3,937,894千円 (前年同期比   28.2%減) 経常利益   4,169,583千円 (前年同期比   25.9%減) 当期純利益   2,268,821千円 (前年同期比   36.2%減) なお、当社は、自転車事業の単一セグメントであるため、セグメント別は記載しておりません。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ2,831,899千円増加(前事業年度は62,989千円の減少)し、当事業年度末には12,269,975千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は6,299,895千円(前事業年度は4,293,272千円の獲得)となりました。収入の主な内訳は、税引前当期純利益3,517,678千円、減価償却費1,848,438千円であり、支出の主な内訳は、受取補償金45,812千円、受取利息及び受取配当金45,535千円等であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は2,154,491千円(前事業年度は2,998,066千円の使用)となりました。収入の主な内訳は、差入保証金の回収による収入53,978千円であり、支出の主な内訳は、新規出店等に係る有形固定資産の取得による支出1,870,661千円、差入保証金の差入による支出200,283千円等であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は1,313,504千円(前事業年度は1,358,195千円の使用)となりました。これは、配当金の支払額であります。 ③ 仕入及び販売の実績 当社は、自転車事業の単一セグメントであるため、仕入及び販売の実績は品目別により記載しております。 (a) 仕入実績 当事業年度の仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別   当事業年度(自  2025年2月21日至  2026年2月20日)   前年同期比(%) 自転車   34,634,779   94.1 パーツ・アクセサリー   6,660,962   103.5 その他   735,374   120.1 合計   42,031,115   95.8 (b) 販売実績 当事業年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別   当事業年度(自  2025年2月21日至  2026年2月20日)   前年同期比(%) 自転車   57,289,606   99.1 パーツ・アクセサリー   14,000,325   99.8 ロイヤリティ   133,551   95.2 その他   9,951,399   103.2 合計   81,374,883   99.7 (注) 総販売実績に対する販売割合で10%以上の相手先はありません。 (c) 地域別販売実績 当事業年度の地域別販売実績は、次のとおりであります。 地域別   売上高(千円)   構成比(%)   前年同期比(%)   店舗数(店) 北海道・東北・ 関東・甲信越   40,062,274   49.2   100.8   260 中部   8,732,543   10.7   98.8   69 近畿   18,377,389   22.6   98.3   121 中国・四国・九州   11,620,645   14.3   98.0   89 ロイヤリティ・ その他   2,582,029   3.2   105.2   ― 合計   81,374,883   100.0   99.7   539 (注) 1.上記店舗数は、当事業年度末現在の直営店舗を記載しております。 2.ロイヤリティ・その他には、フランチャイズ契約締結先からのロイヤリティ収入、FC(フランチャイズ店)並びにGMS(ゼネラルマーチャンダイズストア)・HC(ホームセンター)等への商品売上及び本社部門における外商売上を記載しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態の分析 (a) 流動資産 当事業年度末における流動資産の残高は、前事業年度末に比べ2,119,091千円(6.9%)増加し、32,680,432千円となりました。これは主に、現金及び預金の増加2,839,047千円、為替予約の増加105,638千円、商品の減少798,995千円等によるものであります。 (b) 固定資産 当事業年度末における固定資産の残高は、前事業年度末に比べ493,552千円(2.1%)減少し、23,397,439千円となりました。これは主に、建物の増加331,401千円、建設仮勘定の減少398,604千円、ソフトウエアの減少198,468千円等によるものであります。 (c) 流動負債 当事業年度末における流動負債の残高は、前事業年度末に比べ527,800千円(3.7%)増加し、14,669,201千円となりました。これは主に、未払消費税等の増加718,977千円、買掛金の増加284,679千円、未払金の増加163,470千円、未払法人税等の減少768,400千円等によるものであります。 (d) 固定負債 当事業年度末における固定負債の残高は、前事業年度末に比べ55,005千円(4.6%)増加し、1,249,626千円となりました。これは主に、資産除去債務の増加37,625千円、株式報酬引当金の増加12,100千円等によるものであります。 (e) 純資産 当事業年度末の純資産の残高は、前事業年度末に比べ1,042,733千円(2.7%)増加し、40,159,044千円となりました。これは主に、当期純利益による増加2,268,821千円、剰余金の配当による減少1,312,014千円等によるものであります。 ② 経営成績の分析 (a) 売上高の状況 当社の当事業年度の売上高は前年同期比218,571千円減(同0.3%減)の81,374,883千円となりました。売上高の内訳の詳細については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」と「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③仕入及び販売の実績 (b)販売実績」をご参照ください。 (b) 売上総利益の状況 当社の当事業年度の売上総利益は、前年同期比51,864千円増(同0.1%増)の38,791,432千円となりました。売上総利益が増加した主な要因は、調達コスト見直しによる原価低減によるものであります。 (c) 営業利益の状況 当社の当事業年度の販売費及び一般管理費は、前年同期比1,599,943千円増(同4.8%増)の34,853,537千円となりました。これは主に、当期の新規出店に伴う出店費用及び地代家賃、人件費、支払手数料等の増加によるものであります。これらの結果、営業利益は前年同期比1,548,078千円減(同28.2%減)の3,937,894千円となりました。 (d) 経常利益の状況 当社の当事業年度の営業外収益は、前年同期比24,861千円増(同7.6%増)の352,960千円となりました。これは主に、受取利息、雑収入等の増加によるものであります。営業外費用は、前年同期比66,724千円減(同35.5%減)の121,271千円となりました。これは主に、為替差損等の減少によるものであります。これらの結果、経常利益は前年同期比1,456,492千円減(同25.9%減)の4,169,583千円となりました。 (e) 当期純利益の状況 当社の当事業年度の特別利益は計上しておりません。特別損失は、前年同期比399,040千円増(同157.8%増)の651,905千円となりました。これは主に、減損損失480,369千円等であります。法人税等(法人税、住民税及び事業税並びに法人税等調整額)は前年同期比568,424千円減(同31.3%減)の1,248,856千円となりました。これらの結果、当期純利益は前年同期比1,287,108千円減(同36.2%減)の2,268,821千円となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 当社は、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としています。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達については、金融機関からの長期借入を基本としています。 なお、当事業年度の財政状態及びキャッシュ・フローの分析については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載したとおりであります。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たって、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、過去の実績等の財務諸表作成時に入手可能な情報に基づき、合理的に判断して行なっておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 注記事項 (重要な会計方針)」に記載のとおりですが、特に以下の事項に関する会計上の見積りが当社の財務諸表の作成に大きな影響を及ぼすと考えております。 当社は、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。割引前将来キャッシュ・フローは事業計画を基礎とし、将来の不確実性を考慮して見積っておりますが、将来の不確実な経済条件の変動等により見積りの見直しが必要となった場合、減損損失が発生する可能性があります。 なお、当事業年度においては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (損益計算書関係) ※5 減損損失」に記載のとおり、減損損失(480,369千円)を計上しております。 ⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 売上高については、高機能・高単価な電動アシスト自転車への乗り換え需要の増加や生活必需品をはじめとした物価上昇の影響で節約意識が強まり、自転車の買い替えサイクルが長期化するなどの影響により計画比4,425,116千円減(同5.2%減)となりました。 営業利益については、上述したように売上高が減少したため、計画比1,682,105千円減(同29.9%減)となりました。 また、経常利益は計画比1,580,416千円減(同27.5%減)、当期純利益は計画比1,381,178千円減(同37.8%減)となりました。 なお、ROEは当期純利益の計画未達により、計画比3.4ポイント減の5.7%となりました。 2026年2月期(計画)   2026年2月期(実績)   2026年2月期(計画比) 売上高   85,800,000千円   81,374,883千円   4,425,116千円減(5.2%減) 営業利益   5,620,000千円   3,937,894千円   1,682,105千円減(29.9%減) 経常利益   5,750,000千円   4,169,583千円   1,580,416千円減(27.5%減) 当期純利益   3,650,000千円   2,268,821千円   1,381,178千円減(37.8%減) ROE(自己資本利益率)   9.1%   5.7%   3.4ポイント減

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開示資料

出典

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