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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

リックス

RIX CORPORATION7525 · Prime · 卸売業

高圧液圧と精密洗浄技術を核に、鉄鋼・自動車・半導体など幅広い業界へ流体機器を供給する専門商社・メーカー。

概要

リックスは1964年に福岡市で創業した産業用機械・設備機器の専門商社である。バルブ・ポンプ・配管資材などの商社事業と、回転継手や高圧洗浄装置の自社製品事業を両輪とし、九州を地盤に全国・海外へ展開する。2025年3月期の連結売上高は547億円、営業利益39億円。連結従業員805名。

商社とメーカーの二面を持つビジネスモデル

リックスは高圧液圧技術を核に、他社製品の仕入販売(商社事業)と自社開発品の製造販売(自社製品事業)を組み合わせる。商社事業ではプランジャーポンプやバルブ、真空ポンプなどを扱い、国内の工場設備投資需要に対応する。自社製品事業では回転継手(ロータリージョイント)と高圧・精密洗浄装置を主力とし、固定配管から回転体へ流体を供給する技術と高圧水流による切断・洗浄技術を強みとする。両事業の相乗効果で顧客のメンテナンスから生産設備の新設まで幅広くカバーする。

8業界にわたる顧客セグメント

同社は顧客の業界ごとに「鉄鋼」「自動車」「電子・半導体」「ゴム・タイヤ」「工作機械」「高機能材」「環境」「紙パルプ」の8セグメントで業績管理を行う。2026年3月期のセグメント売上は鉄鋼が158億円(構成比28%)、自動車122億円(22%)、電子・半導体79億円(14%)と続く。鉄鋼向けでは連続鋳造機用回転継手、自動車向けでは高圧洗浄装置や工作機械用継手が主要製品。各業界の設備投資動向に業績が連動するため、生産比例品の販売と保守・修理サービスを両立させている。

九州発のグローバル展開

本社を福岡に置くリックスは、九州エリアでの強固な顧客基盤を足掛かりに全国展開を進めた。2000年代以降は海外生産への対応を加速し、タイ(2003年販売法人、2006年製造法人)、中国(上海2003年、常州2008年、大連2013年)、ドイツ(2012年)、米国(2015年)に拠点を設立。2026年3月期の海外売上高は連結全体の約17%に相当する96億円を目標とする。地産地消の考えに基づき、現地生産・現地販売体制を構築している。

中期計画「GP2026」の定量目標

2024年度からスタートした3カ年計画「GP2026」では、2026年度に連結売上高600億円、営業利益45億円、経常利益47億円を掲げる。営業利益率7.5%以上、ROE11%以上を目安とし、オリジナル品比率40%以上を目標とする。成長分野(EV関連など)で75億円、海外で96億円の売上を新たに積み上げる計画。2026年3月期実績は売上558億円、営業利益35億円と計画には届いていないが、増収を続けている。

業界の中での役割は高圧液圧応用機器・精密洗浄装置のサプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
558億円
営業利益
35億円
営業利益率
6.3%
純利益
32億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01鉄鋼主力

鉄鋼業界向けに、連続鋳造機向け回転継手(固定配管から回転体へ流体を供給する継手)を中心に、高圧液圧機器や洗浄装置を供給。生産設備の安定稼働に貢献。

主な製品・サービス1
回転継手(連続鋳造機向け)
固定配管から回転する機械へ油・水・空気などの流体を供給する継手。連続鋳造機など鉄鋼設備で使用される。

02自動車主力

自動車業界向けに、高圧洗浄装置(スピンジェット、ダイレクトパスなど)や回転継手、各種流体機器を供給。部品洗浄や生産設備の自動化を支援。

主な製品・サービス2
高圧・精密洗浄装置
高圧水流による切断・剥離・洗浄技術を応用した装置。スピンジェット、ダイレクトパス、電解処理技術、マイクロアイスジェットなどのラインアップを持つ。
回転継手(工作機械向け)
自動車生産に使用される工作機械などに流体を供給する継手。

03電子・半導体準主力

半導体・液晶製造装置向けに回転継手や高圧洗浄装置を供給。クリーンな環境での精密洗浄や流体供給に貢献。

主な製品・サービス1
回転継手(半導体・液晶装置向け)
半導体や液晶製造装置において、回転する部品に流体を供給する精密継手。

04ゴム・タイヤ準主力

タイヤ製造設備向けに、回転継手や断熱板などを供給。生産ラインの効率化に寄与。

主な製品・サービス2
回転継手(ゴム・タイヤ向け)
タイヤ製造ラインの回転体へ流体を供給する継手。
タイヤ製造設備向け断熱板
タイヤ加硫工程などで使用される断熱部材。

05工作機械準主力

工作機械業界向けに回転継手を供給。加工機の主軸などへの流体供給に不可欠。

主な製品・サービス1
回転継手(工作機械向け)
工作機械の回転主軸などに油・エアを供給する継手。

06高機能材副次

高機能材料(化学、複合材料など)業界向けに、耐蝕ポンプ・送風機、排ガス処理装置などを供給。環境対応と生産効率に貢献。

主な製品・サービス2
耐蝕ポンプ・送風機
腐食性流体を取り扱う化学プラント向けの特殊ポンプ・送風機。
排ガス処理装置
工場排ガスを浄化する装置。

07環境副次

環境関連業界(水処理、リサイクル等)向けに高圧洗浄装置やポンプ類を供給。設備洗浄や汚泥処理などに活用。

08紙パルプ副次

紙パルプ業界向けに回転継手を供給。抄紙機などの回転ロールへ流体を供給。

主な製品・サービス1
回転継手(紙パルプ向け)
抄紙機のドライヤーなど回転ロールに蒸気や水を供給する継手。

製品と技術

回転継手(ロータリージョイント)

固定された配管から回転する機械へ油・水・空気などの流体を供給する継手。工作機械、鉄鋼(連続鋳造機)、電子・半導体、紙パルプ、ゴム・タイヤなど幅広い産業で使用される。2002年には超高速回転継手と超高圧回転継手が九州産業技術センター賞を受賞。2026年3月期は半導体製造装置向けの販売が増加した。

高圧・精密洗浄装置

高圧水流を利用して部品の切断・剥離・洗浄を行う装置群。スピンジェット、ダイレクトパス、電解処理技術、マイクロアイスジェットなどのラインアップを持つ。1983年に製造販売を開始し、自動車部品洗浄や半導体バリ取りに活用。1992年にはIC樹脂バリ取り装置「AX」が米誌のベストプロダクツに選定。2026年3月期は工作機械向けの販売が増加した。

ナノ微粒化装置「G-smasher」

液滴衝突法を応用したナノ微粒化装置。2008年に粉体工学会秋季発表会で技術賞を受賞し、2010年に製品化。極めて微細な粒子を生成できることから、化学分野での材料混合や塗料噴霧などに用途が広がる。同社の技術開発センターで生まれたオリジナル製品の一つであり、高機能材業界などへの展開が進められている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

専門商社、収益率低下が課題

リックスは卸売業(産業機器・部品)で、売上高500億円超と業界内で中堅規模。同業のリョーサン菱洋ホールディングス(167A)や高千穂交易(2676)などと競合。2025/3期の営業利益率7.13%から2026/3期には6.27%へ低下見込みで、収益性の改善が課題。専門性の高い商材を扱うが、競争激化や需要変動の影響を受けやすい。

強み

  • 特定分野の産業機器で深い知識と顧客ネットワークを持つ。
  • 売上高500億円超で安定的に推移、大幅な変動が少ない。
  • 多様な産業機器を扱い、リスク分散が可能。
  • 無借金経営など安定した財務体質と推測される。

課題

  • 営業利益率が7.13%から6.27%へ低下、コスト増や価格競争の影響。
  • 同業他社との競合激しく、差別化が難しい。
  • 設備投資動向に左右され、景気後退で影響を受けやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字がリックス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17482シモジマ364億円13.1倍
23139ラクト・ジャパン345億円10.5倍
33333あさひ341億円14.9倍
43176三洋貿易338億円15.3倍
58101GSIクレオス337億円12.9倍
67525リックス312億円9.2倍
78158ソーダニッカ310億円13.0倍
86328荏原実業307億円12.3倍
99932杉本商事302億円11.3倍
103877中越パルプ工業294億円11.3倍
118070東京産業284億円10.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 33件

日本オイルシール工業の代理店として創業

1964年5月、福岡市に山田商事株式会社を設立。日本オイルシール工業(現NOK)の関西以西総代理店として機械商社の活動を開始する。当初はオイルシールなどのシール製品を主力に販売した。この代理店網が後の顧客基盤の礎となった。

メーカー機能獲得と協和工業の吸収合併

1967年6月、高圧電動油圧ポンプの製造販売を開始し、単なる商社からメーカー機能を持つ「メーカー商社」へ転換。1969年3月には回転継手メーカーの協和工業を吸収合併し、福岡工場として生産を開始。商号を山田興産株式会社に変更した。これにより自社製品開発の基盤が整った。

高圧洗浄装置参入と技術表彰の1990年代

1983年4月、高圧水精密洗浄装置の製造販売を開始し洗浄技術分野に参入。1987年には製鋼フォーミング鎮静剤「ロッキーライト」が科学技術庁長官賞を受賞。1992年には半導体向けIC樹脂バリ取り装置「AX」が米業界誌「セミコンダクターインターナショナル」のベストプロダクツに選ばれ、技術力を示した。

リックスへの社名変更と東京証券取引所上場

1990年11月、商号をリックス株式会社に変更し、技術開発センターを新築。1996年11月に福岡証券取引所へ株式上場。2008年2月に東京証券取引所市場第二部へ上場し、2016年5月には市場第一部に指定された。上場により資金調達力が強化され、成長投資が加速した。

海外生産販売拠点の系統的拡大

2000年代以降、海外シフトに対応するため拠点設立を積極化。2003年3月にタイ・バンコクと中国・上海に販売法人を設立。2006年8月にタイ・チョンブリ県に製造法人SIAM RIX Manufacturingを設立。2008年7月には中国・常州に製造法人、2013年1月に大連に製造法人を設立。2012年にドイツ、2015年に米国にも販売拠点を置いた。

中期計画「GP2026」と直近業績

2024年度から中期3カ年計画「GP2026」を開始し、売上高600億円、営業利益45億円を目標とする。2025年3月期は売上高547億円、営業利益39億円と増収増益。2026年3月期は売上558億円、営業利益35億円と増収だが営業減益。過去10年で売上高は約2倍に成長しており、堅調な拡大基調にある。

年表33件を開く

1960年代

  • 1964年5月創業福岡市に日本オイルシール工業株式会社(現 NOK株式会社)の関西以西総代理店として山田商事株式会社を設立。機械商社として活動を開始。
  • 1967年6月高圧電動油圧ポンプの製造販売を開始。「メーカー商社」としての基礎を築く。
  • 1969年3月M&A回転継手メーカー協和工業株式会社を吸収合併。福岡工場として生産活動を開始。商号を山田興産株式会社に変更。
  • 1969年11月創業西日本オイルシール販売株式会社(現 エクノス株式会社)を設立。

1970年代

  • 1974年11月M&A株式額面変更のため山田興産株式会社(旧 炭谷木材工業株式会社)と合併。
  • 1976年7月福岡市博多区に本社社屋を新築し移転。

1980年代

  • 1983年4月高圧水精密洗浄装置の製造販売を開始。
  • 1987年4月製鋼フォーミング鎮静剤(ロッキーライト)が科学技術庁長官賞を受賞。

1990年代

  • 1990年10月プレソテクニック社(ドイツ)と日本総代理店契約を締結。同社製品(金属接合機-TOX)の販売を開始。
  • 1990年11月商号変更商号をリックス株式会社に変更。
  • 1991年5月福岡工場敷地内に高圧液圧技術と製品開発を目的とした技術開発センターを新築。
  • 1992年3月半導体業界向けIC樹脂バリ取り装置(AX)が「財団法人九州産業技術センター」優秀賞を受賞。
  • 1992年9月自動車業界向け金属深穴バリ取り装置(RX)を製品化、販売を開始。
  • 1992年12月米国半導体業界誌「セミコンダクターインターナショナル」からIC樹脂バリ取り装置(AX)が1992年ベストプロダクツに選ばれる。
  • 1996年11月上場福岡証券取引所へ株式を上場。
  • 1997年1月製造本部福岡工場がISO9001の認証を取得。
  • 1998年7月フラックス精密洗浄装置を製品化、販売を開始。

2000年代

  • 2000年7月自動車用精密部品の微細バリ取り洗浄装置(RXA)を製品化、販売を開始。
  • 2002年3月超高速回転継手、超高圧回転継手が「財団法人九州産業技術センター」センター賞を受賞。
  • 2003年3月製造本部福岡事業所がISO14001の認証を取得。
  • 2003年3月創業タイ バンコクに販売現地法人 RIX TECHNOLOGY(THAILAND)CO.,LTD.を設立。
  • 2003年3月創業中国 上海に販売現地法人 瑞顧斯貿易(上海)有限公司を設立。
  • 2006年8月創業タイ チョンブリ県に製造現地法人 SIAM RIX MANUFACTURING CO.,LTD.を設立。
  • 2007年5月ダンフォス社(デンマーク)とインバータ、ソフトスターターの輸入発売元契約を締結。
  • 2007年10月創業創業100周年。
  • 2008年2月上場東京証券取引所市場第二部へ株式上場。
  • 2008年7月創業中国 常州に製造現地法人 瑞顧克斯(常州)机械制造有限公司を設立。
  • 2008年11月液滴衝突法によるナノ微粒化装置(G-smasher)が「粉体工学会秋季発表会」技術賞を受賞。

2010年代

  • 2010年5月ナノ微粒化装置(G-smasher)を製品化、販売を開始。
  • 2012年10月創業ドイツ シュツットガルトに販売現地法人 RIX Europe GmbHを設立。
  • 2013年1月創業中国 大連に製造現地法人 瑞顧克斯工業(大連)有限公司を設立。
  • 2015年9月創業米国 テネシー州に販売現地法人 RIX North America,LLCを設立。
  • 2016年5月東京証券取引所市場第一部に指定。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2026年度まで600億円
  • 連結営業利益2026年度まで45億円
  • 連結経常利益2026年度まで47億円
  • 営業利益率2026年度まで7.5%以上
  • ROE2026年度まで11%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ビジネス領域の拡大

    現状の業界・業種に加え、成長分野(半導体、環境、医療など)と海外に軸足を置き、2026年度に海外売上高96億円、成長分野75億円を目指す。

  2. 02

    収益性の向上とオリジナル品開発

    営業利益率7.5%以上、ROE11%以上を目標に、オリジナル品比率40%以上を達成し、自社ならではの製品・サービスを供給する。

  3. 03

    人材・組織の強化

    ライフ・ワーク・バランスの充実、行動指針を実践できる人材の育成・定着、協創センターの活用、新システムへの迅速な移行を推進。

  4. 04

    ステークホルダーとの関係充実

    ビジネスを通じた社会貢献(CSV)、コミュニケーション活性化、ガバナンス体制強化に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で805人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は773万円で、9期前と比べて+10.9%平均年齢は37.4歳、平均勤続年数は11.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月584
2018年3月578
2019年3月69638.312.5632
2020年3月67738.312.5645
2021年3月59638.612.7668
2022年3月64739.013.1675
2023年3月69637.511.7707
2024年3月76637.311.2723
2025年3月72437.411.0765510
2026年3月77337.411.0805435

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率45.8%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
リックス協創センター — 福岡県糟屋郡粕屋町1,968百万円
営業所等(41ヵ所) — 東京都千代田区他694百万円
福岡事業所 — 福岡県糟屋郡須恵町670百万円
本社 — 福岡県福岡市博多区571百万円
全セグメント
インド447百万円
中国316百万円
福岡県遠賀郡岡垣町282百万円
中部テクニカルセンター — 愛知県豊田市249百万円
保養所・賃貸施設他 — 大分県由布市他221百万円
全社(共通)
米国185百万円
ほか11件の開示あり

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は558億円営業利益35億円前期と比べると増収減益で、売上が+2.0%、利益が-10.3%。

売上高
+2.0%
558億円
営業利益
-10.3%
35億円
純利益
+14.3%
32億円
営業利益率
6.3%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高580億円558億円
営業利益42億円35億円
純利益30億円32億円
1株あたり配当¥162¥162

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は136億円、営業利益は9億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+19.3%、営業利益は+28.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1229
2024年1Q11476.17
2024年2Q123118.97
2024年3Q134107.58
2024年4Q1276
2025年2Q260176.512
2025年4Q287227.716
2026年2Q262176.513
2026年4Q296186.119
2027年1Q13696.66

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は280億円から558億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は6.3%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
中国 大連に製造現地法人 瑞顧克斯工業(大連)有限公司を設立。
2013年3月280137
2014年3月293148
米国 テネシー州に販売現地法人 RIX North America,LLCを設立。
2015年3月315168
2016年3月3341911
2017年3月3381811
2018年3月3842517
2019年3月4213021
2020年3月4322718
2021年3月3602114
2022年3月4003021
2023年3月4523728
2024年3月4983928
2025年3月54739427.128
2026年3月55835396.332

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高558億円のうち、営業利益として残るのは35億円6.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は32億円、売上の5.7%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.7%411億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.1%112億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.3%35億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.0pt
6.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.3pt
5.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.6pt
11.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが13億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は68億円で、売上の1.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−119−823
2014年3月12−7−12518
2015年3月120322
2016年3月8−83027
2017年3月17−5−71232
2018年3月9−2−5734
2019年3月18−5−41343
2020年3月23−3−62059
2021年3月21−5−61670
2022年3月23−8−51582
2023年3月21−16−11577
2024年3月15−13−12268
2025年3月31−23−11866
2026年3月13−4−12968

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は475億円。このうち返さなくてよい自己資本が292億円で、自己資本比率は60.4%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2019111043.4
2014年3月21610211445.2
2015年3月22411411048.6
2016年3月23711412346.0
2017年3月25412612847.0
2018年3月28514114448.9
2019年3月30315414950.1
2020年3月30316413953.1
2021年3月30217912358.1
2022年3月34219514756.0
2023年3月37421715756.8
2024年3月41124117057.4
2025年3月43826117858.2
2026年3月47529218360.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
84億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
245億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
27億円
在庫として抱えている分
負債合計
183億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
83
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り284社中33位あたり、逆に低いのは売上成長率284社中187位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
11.7%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
6.3%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
60.4%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.0%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.5%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,615で、1年前と比べて+14.1%過去52週の値幅のなかでは53%の位置にある。

¥3,615-1.5%1ヶ月+0.1%1年+14.1%時価総額312億円
過去52週の値幅
安値¥3,210高値¥3,980

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.2倍
PER (会社予想)9.8倍
PBR1.02倍
配当利回り4.48%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

3580円と25日線(3521円)を上回り、底堅い。週足では75日線(3463円)を維持し、52週高値3980円に向けた動き。出来高は1万株前後で安定、緩やかな上昇トレンド継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER9.1倍は業界平均17.5倍を下回り、PBR1.01倍も同1.21倍を下回るため割安。ROE11.7%は業界平均を上回り収益性良好。配当利回り4.47%は業界平均2.66%を大きく上回り魅力的。一方、業績は横ばいで成長性は限定的だが、総合的に割安と評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.2倍17.9倍
PER (予想)9.8倍
PBR1.02倍1.24倍
ROE11.7%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

産業用機械商社として、九州地盤の安定収益と全国展開による成長余地が評価される一方、競争激化や市況変動リスクが指摘される。強気派は、メンテナンス需要の安定性と高配当利回り(約4.5%)を重視し、PER9倍台の割安感を強調。弱気派は、売上の7割超を占める九州依存度の高さ、及び全国展開の進捗が不透明な点を懸念。また、業界のデジタル化やメーカー直販の拡大が商社の付加価値を低下させるリスクもある。

プラスに働く材料7
  • 割安バリュエーション

    PER9.1倍、PBR1.0倍と業界平均比で割安。配当利回り4.5%超。

  • 安定した収益基盤

    メンテナンス需要は景気に左右されにくく、過去3期連続増収。

  • 株主還元の充実

    高い配当性向が継続し、自己株式取得も実施中。

  • 純利益増加と増配期待2026年3月期影響

    純利益28→32億円、配当性向約40%なら増配余地

  • 売上高5期連続増加通年影響

    売上高547→558億円、増収基調で収益安定

  • PER9.1倍の割安水準継続影響

    PER9倍は業種平均比割安、不採算事業整理で向上

  • 需要回復による営業利益改善2026年下期影響

    半導体・自動車向け需要回復で営業利益35億円から反転へ

マイナスに働く材料7
  • 地域偏在リスク

    売上の約7割が九州エリアに依存。エリア分散が進んでいない。

  • 商社の付加価値低下

    メーカー直販やEC化の進展で中間マージン縮小の可能性。

  • 成長鈍化懸念

    全国展開は進むがペースは緩やか。増収率は一桁台に低下。

  • 営業利益減少の継続懸念2026年3月期影響

    営業利益2期連続減少の可能性、39→35億円で収益悪化

  • 機械投資の調整局面2025年下期影響

    国内設備投資一服で販売数量減少、売上高558億円割れ

  • 在庫評価損発生リスク期末影響

    鋼材価格下落で在庫評価損計上、営業利益を押し下げ

  • ボラティリティの低い株価需給継続影響

    浮動株少なく、出来高減少で相対的な需給悪化

次の決算で確かめる点
九州以外の売上比率
全国展開の進捗を示す重要指標。増加が成長の証左。
営業利益率
商社マージンの維持・改善状況を確認。競争環境の指標。
配当性向
株主還元の持続性を判断。高水準維持が株価サポート要因。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり162で、前期から+11.3%いまの株価に対する利回りは4.48%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥162
1株あたり
配当利回り
4.48%
いまの株価に対して
配当性向
41.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3429.7
2018年3月5047.129.4
2019年3月6530.029.8
2020年3月60−7.730.6
2021年3月30−50.030.9
2022年3月65116.730.1
2023年3月135107.750.4
2024年3月1414.448.8
2025年3月1410.047.1
2026年3月15711.341.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥162

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,173人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が31.9%を占め、残る68.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他56.756.160.057.859.163.2
事業法人22.622.622.421.922.720.1
金融機関18.817.911.814.813.811.8
自己株式5.35.36.36.36.16.0
外国法人1.62.73.64.33.13.5
証券会社0.40.82.21.31.31.5
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01NOK株式会社10.13
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.11
03リックス取引先持株会4.28
04安井 玄一郎2.81
05リックス従業員持株会2.73
06株式会社西日本シティ銀行2.21
07園田和佳子1.98
08山田貴広1.88
09国立大学法人九州大学1.50
10安井龍之助1.40

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+346%、1株純資産は14期で+243%。直近期のROEは11.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月881,0338.98.828.8
2014年3月941,1578.59.729.6
2015年3月921,2897.612.429.7
2016年3月1341,33410.48.134.8
2017年3月1331,4619.512.229.7
2018年3月2061,70313.010.229.4
2019年3月2591,85614.65.929.8
2020年3月2241,97211.77.030.6
2021年3月1672,1468.19.330.9
2022年3月2512,34311.26.630.1
2023年3月3402,63313.77.450.4
2024年3月3442,91612.412.148.8
2025年3月3513,14911.68.547.1
2026年3月3923,54011.78.741.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額189百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
安井卓代表取締役 社長執行役員48
柿森英明代表取締役 副社長執行役員 企画本部長69
大鉙賢司取締役上席執行役員 管理本部長58
中山真一取締役(常勤監査等委員)56
植松功取締役(監査等委員)64
大山一浩取締役(監査等委員)70
佐藤佳奈子取締役(監査等委員)54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)584591515832
社外取締役416164
取締役(社内)215158

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,579字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社19社、関連会社2社で構成されており、高圧液圧応用機器を中心とした産業用機器類の仕入販売及び製造販売、並びに精密計測・検査機器類の仕入販売を主な事業として取り組んでおります。 当社グループの事業にかかる位置付けは、次のとおりであります。 事業区分   事業の内容   グループ会社の位置付け 商社事業   高圧液圧技術を核とした流体の圧力発生機をベースに、その応用機器・システム製品、付属機器・部品、関連技術商品などの販売を行っております。 (主力商品) 〔圧力発生機〕 プランジャーポンプ、高圧油圧ポンプ、渦巻 ポンプ・水中ポンプなど 〔応用機器・システム製品〕 高圧水洗浄機など 〔付属機器・部品〕 オイルシール、回転ノズル、フィルターなど 〔関連技術商品〕 ピストン弁、バルブ、真空ポンプ、コンプレ ッサー 〔精密自動・計測機器〕 測定装置、インバーター    当社 ○エクノス㈱ ○㈱ネクサスCT ○瑞顧斯貿易(上海)有限公司 ○RIX TECHNOLOGY (THAILAND) CO.,LTD. ○RIX North America,LLC RIX WOOJEON KOREA CO.,LTD. PT.RIX ORIENT INDONESSIA RIX INDIA TRADING & SERVICE PVT.LTD. ※㈱ROCKY-ICHIMARU ㈱四葉機械製作所 自社製品事業   コア技術であるトライボロジ技術、高圧・精密洗浄技術を核として、流体機器である回転継手及び高圧・精密洗浄装置などの製作を行っております。 回転継手   固定された配管から回転する機械などに油、水、空気など様々な流体を供給する継手です。工作機械業界、鉄鋼業界(連続鋳造機向け)、電子・半導体業界(半導体・液晶装置向け)、紙パルプ業界、ゴム・タイヤ業界など様々な業界の生産設備に展開しております。    当社 ○瑞顧克斯工業(大連)有限公司 ○RIX Europe GmbH〇RIX INDIA MANUFACTURING PVT.LTD. 高圧・精密洗浄装置   高圧・精密洗浄技術(水に高い圧力をかけることにより強い水流をつくり、水圧と打撃力で対象物の切断、剥離、洗浄などに活用する技術)を突き詰め、顧客の課題を解決し続けた結果、複数の洗浄技術(スピンジェット・ダイレクトパス、電解処理技術など)及びユニット製品(マイクロアイスジェットなど)が生まれ、各種ラインナップを形成しております。    当社 ○リックステクノ㈱ ○SIAM RIX MANUFACTURING CO.,LTD. ○瑞顧克斯(常州)机械制造有限公司 その他   産業用機械の制御盤製作、搬送機械の設計製作 ベアリング再生及び製造 タイヤ製造設備向け断熱板製造 耐蝕ポンプ・耐蝕送風機・排ガス処理装置製造 治工具・大型加工品の製作及びメンテナンス ポンプ等真空機器の販売及び修理   ○リックステクノ㈱○タイヨー軸受㈱ ○㈱ロッキーケミカル ○高研㈱ RIX Machining and Manufacturing,LLC ライベックス㈱ (注)○印は連結子会社、※印は持分法適用関連会社を示しております。 当社グループは、顧客業界ごとの販売体制を基礎とした業界別セグメントから構成されており、「鉄鋼」「自動車」「電子・半導体」「ゴム・タイヤ」「工作機械」「高機能材」「環境」及び「紙パルプ」の8業界を主たる報告セグメントとしております。 当社グループの事業は、特定のセグメントに関連付けることなく幅広く展開しているため、報告セグメントと同一の区分ではありません。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,964字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループの業績は国内製造業の設備投資と生産活動に依拠しておりますが、国内製造業の少子高齢化に伴う国内市場縮小を見越し、地産地消の考えに基づいて海外への生産移管をますます加速していることから、この変化への対応が最も重要な経営課題となっております。また、今後に向けて「メーカー商社を『協創型』と再定義し、確立する」、「社内外の協創から新しいオリジナル品を供給し続ける」、「ビジネス領域を拡大し続ける」といった課題が出てまいりました。 これらの課題を踏まえ、2024年度より中期3ヵ年計画「GP2026」を下記のとおり策定し、経営課題の解決と経営目標の達成に取り組んでまいります。 GP2026(RIX Growth Plan)Ⅰ.当社グループのあるべき姿世界中のものづくりの課題解決屋になる Ⅱ.当社グループのビジョンリックスグループは、“販売・技術・製造・サービスの高度な融合”とパートナーとの“協創”により、世界の産業界の課題解決のためのソリューションを提供します Ⅲ.定量目標2026年度 連結売上高600億円、連結営業利益45億円、連結経常利益47億円 Ⅳ.「GP2026」を達成するための4つの軸1.ビジネス領域の拡大 ・現状の業界・業種(連結売上高目標600億円のうち525億円)  ・成長分野(同じく600億円のうち75億円) ・海外(同じく600億円のうち96億円)2.収益性の向上 ・営業利益率7.5%以上・ROE11%以上(事業活動の効率化) ・オリジナル品※1比率40%以上(新製品・新商品開発)3.人材・組織の強化(全体最適・スピードアップ) ・ライフ・ワーク・バランスの充実 ・RIXing Action※2を実践できる人材の育成・定着 ・協創センターをフル活用する仕組みづくり ・新システムへのスピーディーな移行4.ステークホルダーリレーションズの充実 ・CSV-Creating Shared Value ビジネスを通じた社会貢献の実行 ・ステークホルダーとのコミュニケーション活性化 ・ガバナンス体制の強化に向けた取り組みの推進 ※1 オリジナル品とは、リックスグループのみ提供できる製商品・サービスまたはその組み合わせのこと※2 RIXing Actionとは、RIXの経営理念・行動指針、社風・歴史、ビジネスモデル等を表す総称 当社グループは、顧客業界によりセグメント区分を行っておりますが、各セグメントの経営環境、対応すべき課題や方針は以下のとおりです。 (鉄鋼業界) 鉄鋼業界においては、中国の生産量拡大、グローバルでの競争激化、原料高製品安等により生産拠点・生産品目の撤退・集約、カーボンニュートラルの推進等大きな転換期に差し掛かっております。また、国内生産は高級鋼製造ラインの新設、現有設備の老朽化に伴う設備保全費アップ、世代交代による技術伝承不足、産業界のDX推進・自動化等により顧客のニーズ多様化してきております。このような環境の中、当社グループは顧客密着営業による営業力とグローバル展開による海外商品開発力という強みを生かし、以下の方針を掲げております。 ① メーカー機能強化によるメンテナンス・修理・再生サービス事業の拡大 ② カーボンニュートラルに関連する分野への深耕 ③ 海外拠点展開の推進 ④ デジタル・自動化に関するグローバル商品の開発 ⑤ 電気自動車(EV)化に伴う素材分野の開拓 (自動車業界) 自動車業界においては、従来のガソリン車から電気自動車への移行が着実に進んでおり、この流れは今後も継続することが予想されております。このことは、エンジンなどの機械加工部品が減少し、当社が主として設備・機器を納入している機械加工工場の操業度が低下していくことになります。このような環境の中、当社グループは電気自動車化への対応及び新規商品開発として以下の方針を掲げております。 ① 2次電池分野への信頼関係構築 ② モーター分野への参入・拡大 ③ 顧客工場での自動化・自動計測案件の拡大 (電子・半導体業界) 電子・半導体業界においては、当社グループの主顧客である国内半導体メーカーは、競争力強化のためのコストダウンや生産性の向上へのニーズは高くなっており、設備投資への機運も高まっております。このような環境の中、当社グループはコスト競争力のある設備部品の供給、設備の修理対応など顧客のニーズを取り込むとともに、成長が期待できる車載半導体への対応を図っており、以下の方針を掲げております。 ① 修理・再生サービスを軸としたメーカー機能強化 ② 車載用半導体向けの新商品開拓 ③ デジタル商品や開発用途向けの新商品開発 (ゴム・タイヤ業界) ゴム・タイヤ業界においては、タイヤメーカーの設備投資には波があり、当社の主納入品である加硫機部品の販売は安定しない状況であります。このような環境の中、当社グループは顧客の開発部門や海外拠点へのアプローチを行い、新たな商品の開拓を目指し以下の方針を掲げております。 ① 自動化案件及び未来の環境対応車向けタイヤ開発部門への深耕 ② 設備・工法開発部門への拡販と研究部門の開拓 ③ 顧客の海外における開発・生産拠点でのニーズ対応 (工作機械業界) 工作機械業界においては、自動化・高効率化・稼働率向上の高付加価値設備の開発が活発になっております。このような環境の中、当社グループはオリジナル品であるロータリージョイントの更なる拡販を図ることとし、以下の方針を掲げています。 ① 研究部門・開発部門への新規開発品の深耕 ② 付帯設備の拡販と改善提案・提供 ③ 新加工技術の研究部門・開発部門への深耕 (高機能材業界) 高機能材業界においては、今後成長が期待できる材料分野をターゲットとし、以下の方針を掲げております。 ① 炭素繊維業界への深耕継続 ② 高機能ガラス及び生分解ポリマーなど機能性材料への商品開発と深耕 ③ 医薬・化粧品業界への洗浄システムの拡販 (環境業界) 環境業界においては、公共事業は災害対策の需要等で堅調に推移しております。また、民間事業では都市再開発等で底堅く推移しております。このような環境の中、当社グループは取扱商品を軸として既存顧客への深耕と新規顧客の開拓を図ることとし、以下の方針を掲げています。 ① 水処理関連事業への更なる深耕 ② エネルギー分野の開拓 ③ 焼却・リサイクル業界への商品開発と深耕 (紙パルプ業界) 紙パルプ業界は、電子化、ペーパーレスといった動きから需要拡大、設備投資の拡大といった見通しは立てにくい状況です。このような環境の中、当社グループは新しい分野への進展を図ることとし、以下の方針を掲げています。 ① ケミカル素材分野への更なる深耕 ② 各社の発電設備へ機器更新およびメンテナンスビジネスを推進 ③ バイオエタノール関連事業の深耕
事業等のリスク1,749字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済環境の変化に関するリスク 当社グループの主力商品である高圧液圧応用機器を中心とした産業用機械及び部品の販売については、販売先企業の設備投資動向に影響を受けます。設備投資動向は、販売先企業個々の経営状況並びに当該企業が属する業界個々の経済環境に左右される可能性があり、それら様々な変動要因が、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に間接的に悪影響を及ぼす可能性があります。 特に当社グループの主要顧客業界である鉄鋼、自動車、電子・半導体の業界動向によっては、当社グループに、より大きな悪影響を及ぼす可能性があります。 連結業績への影響度ですが、通常の景気循環による設備投資の増減であれば限定的な影響となりますが、地政学リスクに起因した各地の紛争や米中対立に起因した不安定な国際情勢などによって全世界的に大幅な景気低迷が発生した場合、影響度は大きくなります。 (2) 国外における事業リスク 当社グループは、日本国外においても販売及び生産活動を行っておりますが、現時点においてその事業リスクは軽微なものと考えております。当社グループの中期経営計画では、海外事業の拡大を重点戦略としており、為替動向及び進出した国・地域を含む国際情勢の急変等が、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 連結業績への影響度ですが、当社グループの海外売上高は全体の1割程度であり、リスクは限定的と考えております。 (3) 取引先の信用リスク 当社グループは、取引先の財務情報等を入手・分析し、販売先においては独自の与信枠設定を行い、仕入先・外注先においてはその取引の可否について判断を行うことによって、取引先の信用リスクに備えております。しかしながら、取引先の予期せぬ事態により債権回収に支障が発生した場合や、商品の仕入が出来ないことにより賠償責任が発生した場合等において、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 連結業績への影響度ですが、債権回収に支障が発生する可能性はありますが、当社の主要取引先はその多くが優良企業であり、影響は限定的と考えております。 (4) 製品・商品の欠陥リスク 当社グループは、製品の品質・安全に配慮した商品の開発・製造・販売に最善の努力を図っております。しかしながら全ての製品・商品について欠陥がなく、将来において製品回収などの事態が発生しないという保証はありません。また、製造物責任賠償については保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を十分にカバーできるという保証はありません。よって、大規模な製品・商品の回収や製造物責任賠償につながるような製品・商品等の欠陥が発生した場合には、当社グループの社会的信頼性に重大な影響を与え、多額の費用又は損失の発生や売上高の減少により、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 しかしながら、当社の取り扱う製品・商品は工場で使われる設備・機器であり、直接、最終顧客に渡る製品・商品ではないことから、保険でカバーできないほどの製造物責任賠償が発生する可能性はごく小さいと判断しております。 (5) 株価の変動リスク 当社グループは、取引先との関係強化及び資金運用を目的として時価のある株式を保有しており、株式相場の動向によっては、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。 連結業績への影響度ですが、株価の変動状況を考慮すると評価損が発生する可能性はありますが、保有株式の帳簿価額や保有額を考慮すると、影響は限定的と考えております。
経営成績の分析 (MD&A)8,330字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度における世界経済は、米国では関税政策の影響等により特に個人消費に景気の下押し圧力が見られたものの、活況なAI関連に対する投資が見られました。欧州では製造業の外需は落ち込みが見られましたが内需は底堅く推移し、中国では不動産市況の低迷の影響が継続して見られました。地域及び需要分野によって景況感に差がありますが、中東情勢の悪化による先行き不透明な状態が見られております。 また、日本経済は、訪日外国人数が継続して過去最高を記録し、サービス産業においては回復基調が見られました。製造業については、活況である半導体関連や人手不足に対応する設備投資等は継続して堅調に推移しました。ただ、世界動向と同様に中東情勢悪化の影響が顕在化し、先行き不透明な状態が見られております。 このような経済環境の中、当社グループでは中期3ヵ年計画「GP2026」に基づく施策に取り組んだ結果、2026年3月期連結業績は、売上高558億27百万円(前年同期比2.0%増)、営業利益35億37百万円(同8.9%減)、経常利益38億97百万円(同7.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益31億80百万円(同11.9%増)となりました。 セグメントごとの業績は、次のとおりであります。当社グループは、顧客の属する業界ごとに業績管理を行っており、「鉄鋼」「自動車」「電子・半導体」「ゴム・タイヤ」「工作機械」「高機能材」「環境」及び「紙パルプ」の8業界を報告セグメントとしております。 (鉄鋼業界) 同業界では、世界の動向として、経済発展が著しいインドにおいては粗鋼生産が前年同期比で継続して増加しましたが、世界最大の生産国である中国においては不動産不況の継続や中東情勢悪化の影響等により粗鋼生産に低迷が見られ、世界全体としては前年同期比で微減にて推移しました。日本の動向としては、人手不足による建設業回復の遅れ等が継続して影響し、粗鋼生産量は微減にて推移しました。 当社グループにおきましては、海外市場の更なる開拓に加え、生産比例品のみならず整備部門への営業活動にも注力した結果、製鋼工程及び熱延工程向けの設備機器の更新案件や製鉄所内の老朽設備のメンテナンス案件、電炉向けの設備機器の案件等により、売上が増加しました。 この結果、鉄鋼業界向け全体としての売上高は158億22百万円(前年同期比1.2%増)、セグメント利益は20億25百万円(前年同期比1.0%増)となりました。 (自動車業界) 同業界では、世界の動向として、中国での新エネルギー車の生産・販売は税優遇措置終了等の影響もあり低迷が見られました。経済成長が著しいインドにおいては自動車生産量は継続して堅調に推移しました。日本の動向としては、前年同期と同水準にて推移しましたが、自動車メーカーにおける工場再編や中東情勢悪化による減産の兆しが見られました。 当社グループにおきましては、CASE市場で注目されている電池やモーター分野への営業・提案活動に注力した結果、電池製造工程向け設備機器の販売や製造工程向け搬送装置類の販売等により、前年同期比で売上が増加しました。 この結果、自動車業界向け全体としての売上高は121億79百万円(前年同期比3.9%増)、セグメント利益は13億66百万円(前年同期比5.1%増)となりました。 (電子・半導体業界) 同業界では、世界の動向として、AI技術進歩に伴うロジック半導体の需要は増加しており、半導体販売額は増加しました。日本の動向としては、世界動向と連動したAI関連需要増加の恩恵を受け、半導体製造装置関連の売上は前年同期に比べて継続して増加しました。 当社グループにおきましては、修理・再生ビジネスに加え、現場・設備・保全部門に対する営業活動に注力した結果、半導体製造装置で使われる各種部材の販売が増加し、当社オリジナル品であるロータリージョイントの販売も増加したこと等により、売上が増加しました。 この結果、電子・半導体業界向け全体としての売上高は78億58百万円(前年同期比6.1%増)、セグメント利益は9億59百万円(前年同期比7.8%増)となりました。 (ゴム・タイヤ業界) 同業界では、日本の動向として、自動車生産の回復に伴い、新車用タイヤの販売は前年同期比で増加しました。一方、市販用タイヤについては前年同期と同水準で推移しました。 当社グループにおきましては、開発部門への営業活動に加え、設備投資に関する営業活動に注力した結果、ユーティリティ設備のメンテナンス案件や海外のタイヤ製造工場向け設備部品の販売等の好調な要因はあったものの、前年同期に発生した大型案件が今期はなく、売上が減少しました。 この結果、ゴム・タイヤ業界向け全体としての売上高は37億64百万円(前年同期比2.7%減)、セグメント利益は3億39百万円(前年同期比18.3%減)となりました。 (工作機械業界) 同業界では、活況を呈するAI投資に関連する工作機械の受注が継続して増加しており、自動車向けについても増加傾向が見られた等、海外向けの工作機械受注は継続して堅調に推移しました。国内向けにおいては半導体関連に伴う需要が増加しましたが、トータルとしては前年同期と同水準で推移しました。 当社グループにおきましては、工作機械の5軸化・複合化の要求に対応する用途開発・機器の営業に加え、付帯設備の拡販活動に注力した結果、当社オリジナル品であるロータリージョイントの販売が増加したことや顧客での開発案件に寄与する装置の販売等により、売上が増加しました。 この結果、工作機械業界向け全体としての売上高は26億33百万円(前年同期比13.5%増)、セグメント利益は6億36百万円(前年同期比26.6%増)となりました。 (高機能材業界) 同業界では、中国での増産及び中東情勢の悪化が影響し、国内におけるエチレンの生産量が継続して低迷しました。 当社グループにおきましては、医薬・化粧品分野の開拓に加え、修理・再生ビジネスにも注力した結果、高機能材料メーカーでの能力増強投資に伴う設備機器の販売や生産ライン向け設備機器の販売等の好調な要因はあったものの、前期からの落ち込みを埋めるまでには至らず、売上が減少しました。 この結果、高機能材業界向け全体としての売上高は22億52百万円(前年同期比11.3%減)、セグメント利益は2億45百万円(前年同期比8.1%減)となりました。 (環境業界) 同業界では、環境装置関連の受注は前年同期に比べ減少しており、需要部門によって差が見られました。 当社グループにおきましては、近年重要視されている環境及びエネルギー産業、水処理関連事業への深耕に注力した結果、水処理関連事業向けに設備部品の販売や排水処理設備向けに当社オリジナル品の販売等の好調な要因はあったものの、前期からの落ち込みを埋めるまでには至らず、売上が減少しました。 この結果、環境業界向け全体としての売上高は27億42百万円(前年同期比10.0%減)、セグメント利益は2億31百万円(前年同期比21.4%減)となりました。 (紙パルプ業界) 同業界では、紙類全体で需要の減少が継続して見られており、国内及び海外向け問わず紙類の生産は減少しました。 当社グループにおきましては、バイオマス素材であるCNF分野やエネルギー・ケミカル素材分野、既存設備のメンテナンス事業への深耕に注力した結果、ポンプ類やフィルター類といった生産活動における設備備品の販売は好調でしたが、前期からの落ち込みを埋めるまでには至らず、売上は減少しました。 この結果、紙パルプ業界向け全体としての売上高は8億93百万円(前年同期比2.8%減)、セグメント利益は1億7百万円(前年同期比1.1%増)となりました。 各段階損益の分析は次のとおりであります。 売上高は前年同期比で2.0%の増収となりました。売上総利益は利益率の高い当社オリジナル品の販売が伸び、前年同期比で8.5%増となりました。販売費及び一般管理費は、新たな研究開発施設の稼働開始に伴う関連費用の増加や米国非連結孫会社(RIX Machining and Manufacturing, LLC.)の業績悪化に伴い、同社に対する貸付金に対して貸倒引当金を計上したことなどにより、前年同期比で15.4%増となり、その結果、営業利益は前年同期比8.9%減となりました。 経常利益は持分法による投資利益が11百万円、為替差益が11百万円、前年同期比でそれぞれ増加したことなどにより、前年同期比7.2%減となりました。 なお、親会社株主に帰属する当期純利益は旧本社土地建物の売却等により特別利益が前年同期比で7億17百万円増加したことなどにより前年同期比11.9%増となりました。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 全セグメント   6,919,578   120.0 (注) 1 当社グループの製品は、特定のセグメントに区分することが困難であるため、生産実績については一括して記載しております。 2 金額は販売価格によっております。 ② 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 鉄鋼   16,981,089   105.2   3,752,073   144.7 自動車   12,466,984   103.3   2,226,749   114.8 電子・半導体   8,667,144   115.3   1,631,042   198.3 ゴム・タイヤ   3,814,127   92.6   881,342   105.9 工作機械   2,968,526   128.4   448,265   394.4 高機能材   2,810,159   121.3   716,210   451.2 環境   2,972,536   96.3   940,156   132.4 紙パルプ   1,054,227   118.2   210,566   423.7 その他   8,089,447   106.4   2,129,724   123.9 合計   59,824,243   106.7   12,936,129   144.7 (注) 1 当連結会計年度末における受注残高の集計につきましては、翌連結会計年度より稼働する新販売管理システムへの移行・データ整備に伴い、より精緻な情報の把握が可能となったため、前連結会計年度末と比較して受注残高が大きく増加しております。 2 金額は販売価格によっております。 3 比較可能性を担保するため、旧販売管理システムに基づき算出した数値を下表に記載しております。 (参考)旧販売管理システムによる集計 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 鉄鋼   16,352,118   101.3   3,123,102   120.4 自動車   12,270,501   101.7   2,030,266   104.7 電子・半導体   8,103,884   107.8   1,067,782   129.8 ゴム・タイヤ   3,679,323   89.4   746,537   89.7 工作機械   2,704,966   117.0   184,705   162.5 高機能材   2,574,356   111.2   480,406   302.7 環境   2,809,177   91.0   776,797   109.4 紙パルプ   986,784   110.6   143,124   288.0 その他   7,838,811   103.1   1,879,088   109.3 合計   57,319,924   102.3   10,431,810   116.7 (注) 金額は販売価格によっております。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 鉄鋼   15,822,331   101.2 自動車   12,179,853   103.9 電子・半導体   7,858,658   106.1 ゴム・タイヤ   3,764,855   97.3 工作機械   2,633,923   113.5 高機能材   2,252,678   88.7 環境   2,742,525   90.0 紙パルプ   893,359   97.2 その他   7,679,162   105.6 合計   55,827,347   102.0 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 日本製鉄㈱   6,268,329   11.5   6,265,962   11.2 (2) 財政状態 (資産) 流動資産は、前連結会計年度末に比べて4.2%増加し337億72百万円となりました。これは、主に現金及び預金が2億31百万円、売上債権が7億23百万円、棚卸資産が3億88百万円それぞれ増加したことなどによるものです。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて20.4%増加し137億33百万円となりました。これは主に有形固定資産が6億94百万円、無形固定資産が8億32百万円、投資有価証券が8億60百万円それぞれ増加したことなどによるものです。 これらの結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて8.4%増加し、475億5百万円となりました。 (負債) 流動負債は、前連結会計年度末に比べて0.5%減少し162億8百万円となりました。これは、主に未払消費税等が3億40百万円、契約負債が2億15百万円、未払費用が1億77百万円、その他が9億6百万円それぞれ増加し、一方で、仕入債務が18億57百万円減少したことなどによるものです。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて42.9%増加し21億9百万円となりました。これは、主に繰延税金負債が4億46百万円、リース債務が1億47百万円それぞれ増加したことなどによるものです。 これらの結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて3.1%増加し、183億17百万円となりました。 (純資産) 純資産は、前連結会計年度末に比べて12.0%増加し291億87百万円となりました。これは、主に利益剰余金が21億57百万円、その他有価証券評価差額金が6億82百万円それぞれ増加したことなどによるものです。 なお、当社グループではセグメントに資産を配分していないため、セグメントごとの財政状態の状況に関する記載は行っておりません。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、新規連結に伴う現金及び現金同等物2億41百万円増加の影響もあり、前連結会計年度末に比べ1億84百万円増加し、67億53百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、全体として13億43百万円の収入となりました。収入の主な内訳は、税金等調整前当期純利益45億85百万円、減価償却費8億15百万円、貸倒引当金の増加額3億37百万円であり、支出の主な内訳は、仕入債務の減少額19億4百万円、売上債権の増加額6億8百万円、法人税等の支払額15億22百万円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、全体として3億79百万円の支出となりました。収入の主な内訳は、有形固定資産の売却による収入9億15百万円であり、支出の主な内訳は、有形固定資産の取得による支出10億36百万円、無形固定資産の取得による支出1億90百万円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、全体として11億87百万円の支出となりました。支出の主な内訳は、配当金の支払額12億30百万円であります。 資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。 当社グループの運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入による資金調達に関しましては、運転資金については短期借入金で、生産設備などの長期資金は、固定金利の長期借入金で調達しております。 当連結会計年度末の長期借入金残高は2億94百万円であります。また、当連結会計年度末において、複数の金融機関との間で合計20億円のコミットメントライン契約を締結しております。なお、この契約による借入実行残高はありません。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。 ① 退職給付 従業員退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づき算出されています。これらの前提条件には、割引率、発生した給付額、利息費用、年金資産の長期期待運用収益率などの要素が含まれております。実際の結果がこれらの前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、その影響は蓄積され、将来の会計期間にわたって償却されるため、将来の退職給付費用に影響を及ぼす可能性があります。 ② 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 ③ 固定資産の減損 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産または資産グループについて、当該資産または資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要となる可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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