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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

オーウイル

O'will Corporation3143 · Standard · 卸売業

食品原材料と環境商材を扱う商社。殺菌乳やビタミン類など食品製造原料の供給に強みを持ち、魚卵加工や漬物製造も手掛ける。

概要

オーウイルは1986年に設立された食品商社である。主に食品原材料(ビタミン類、殺菌乳、野菜果実加工品等)の国内販売・輸出入と、環境関連商材(排水浄化プラント、大型シーリングファン)の販売を行う。子会社では魚卵の加工販売や漬物ガリ生姜の製造も手がける。2026年3月期の連結売上高は419億円、従業員数137名。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

卸売事業と製造販売事業の二本柱

グループは卸売事業と製造販売事業の二つのセグメントで構成される。卸売事業では食品製造向け原料(農産物加工品、食品副原料、乳及び乳製品、飲料製品等)を国内外から調達し、食品メーカーや量販店・コンビニ向けに販売する。加えて排水浄化プラントや大型シーリングファンといった環境関連商材も取り扱う。製造販売事業では、子会社・株式会社海鮮が魚卵の輸入・加工・販売と鮮凍魚介類の販売を行い、NIITAKAYA U.S.A.INC.が漬物ガリ生姜の製造販売とテナント販売を手がける。

売上高の約85%を占める卸売事業

2026年3月期の連結売上高41,909百万円のうち、卸売事業が35,367百万円(全体の84.4%)を占める。内訳は農産物加工品が11,335百万円、食品副原料が10,806百万円、乳及び乳製品が7,251百万円、飲料製品が2,185百万円、その他が3,788百万円である。製造販売事業は6,603百万円で、前期比22.7%増と高い伸びを示した。営業利益では卸売事業が1,029百万円、製造販売事業が420百万円であり、両セグメントとも増益となっている。

海外子会社を通じたグローバル展開

グループは米国にNIITAKAYA U.S.A.INC.とJ.S.O'will,Inc.の二つの連結子会社を持つ。NIITAKAYA U.S.A.は漬物ガリ生姜の製造販売を、J.S.O'willは業務用ヒーターの販売をそれぞれ行う。2025年4月にはNIITAKAYA U.S.A.の発行済株式の85%を追加取得し、連結子会社化した。過去にはシンガポールに持株会社を設立したが、2021年9月に清算している。また、2024年4月には株式会社海鮮を完全子会社化し、水産加工品の事業基盤を強化した。

環境事業への進出と新規商材の育成

2015年8月に排水浄化プラントの販売を開始し、2017年11月には大型シーリングファンの販売を始めた。これら環境関連商材は卸売事業の「その他」カテゴリーに含まれ、物流施設向け大型シーリングファンが猛暑やエネルギーコスト上昇を背景に需要を伸ばしている。また、2020年10月には株式会社アクセルテックを設立し、事業領域の拡大を図っている。健康志向の高まりを受けてアサイー原料の販売も好調であり、食品副原料の売上は前期比5.6%増となった。

業界の中での役割は食品・環境分野の専門商社。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
419億円
営業利益
14億円
営業利益率
3.3%
純利益
8億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
卸売事業353億円84.2%10億円2.8%
製造販売 事業66億円15.8%4億円6.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01食品・飲料メーカー向け原料供給主力

ビタミン類、食品添加物、殺菌乳、野菜果実加工品などの食品製造原料を国内外から調達し、食品メーカー等へ安定供給。殺菌乳は主力商品で、コーヒー飲料等に使用される。

主な製品・サービス4
殺菌乳
業務用の殺菌乳。コーヒー飲料などの原料として使用され、従来商社が手掛けてこなかった分野で供給体制を構築した主力商品。
ビタミン類
食品・飲料の製造に使用されるビタミン原料。
食品添加物
食品の保存・加工に使用される添加物。
野菜果実加工品
飲料や食品の原料となる野菜・果実の加工品。

02量販店・コンビニ向け飲料供給準主力

大手量販店やコンビニエンスストア向けにPB(プライベートブランド)飲料製品の販売を行う。

主な製品・サービス1
PB飲料製品
小売店のプライベートブランドとして製造・販売される飲料。

03食品製造・販売準主力

子会社にて魚卵の輸入・加工販売、鮮凍魚介類の販売、漬物ガリ生姜の製造販売などを行う。

主な製品・サービス2
魚卵加工品
輸入した魚卵を加工して販売する商品。
ガリ生姜
漬物のガリ生姜。米国子会社で製造し、テナント販売も行う。

04環境関連ビジネス副次

排水浄化プラントや大型シーリングファンの販売・設置を行う。

主な製品・サービス2
排水浄化プラント
工場や施設の排水を浄化するためのプラント設備。
大型シーリングファン
大型の天井扇で、空間の空気循環を促し省エネ効果を高める設備。

製品と技術

殺菌乳・乳製品:従来商社が手掛けなかった分野

当社グループの主力商品の一つが、コーヒー飲料等向けの業務用殺菌乳である。従来は脱脂粉乳が主流だったこの分野に着目し、供給体制を構築した。現在では乳及び乳製品の売上高は7,251百万円(2026年3月期)に達し、卸売事業のカテゴリー中3番目の規模となっている。生クリームやバターなども取り扱い、食品メーカー向けに安定的に供給している。

環境関連商材:大型シーリングファンと排水浄化プラント

2015年から販売を開始した排水浄化プラントと、2017年から販売する大型シーリングファンが環境事業の柱である。大型シーリングファンは主に物流施設向けで、猛暑やエネルギーコスト上昇に伴う空調効率化需要を取り込み、展示会への出展効果もあって出荷が大きく伸びた。排水浄化プラントは産業排水処理のニーズに対応する。両商材とも社会の脱炭素・資源循環の流れを追い風に、今後の成長が期待される。

魚卵加工と漬物ガリ生姜:製造販売事業の二大製品

子会社・株式会社海鮮は、魚卵の輸入・加工販売と鮮凍魚介類の販売を手がける。寿司ネタ商材として外食産業向けに強みを持ち、魚卵製品の販売は堅調に推移している。もう一つの子会社NIITAKAYA U.S.A.INC.は、米国で漬物ガリ生姜を製造販売する。ガリ生姜は日本食レストラン向けが中心だが、現地の小売店へのテナント販売も行っている。これらの製品は製造販売事業の売上高6,603百万円(2026年3月期)の源泉となっている。

プライベートブランド飲料:大手量販店・コンビニ向け

卸売事業の一環として、大手量販店やコンビニエンスストア向けにプライベートブランド(PB)飲料製品の販売を行っている。飲料製品のカテゴリー売上高は2,185百万円(2026年3月期)で、前期比0.9%減とやや減少したが、安定した取引を継続している。これらのPB飲料は、同社が調達した原料を活用し、取引先と一体となって開発する点が特徴である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

医療用機器卸で専門性、収益性改善途上

オーウイルは医療用機器・消耗品を扱う専門商社。同業のオルバヘルスケアHDやタビオと比べ、売上規模は中程度。売上高は318億円→419億円へ拡大傾向だが、営業利益率は3%台と低水準。高千穂交易はシステム販売、リョーサン菱洋は半導体と異なる分野。オーウイルは病院向け機器販売に特化し、再生医療など成長分野も手掛けるが、利益率が低い。

強み

  • 病院・クリニック向け機器に特化し、顧客との強固な関係。
  • 再生医療関連など高付加価値領域に進出。
  • 医療需要拡大により、安定的な増収基調。
  • 複数メーカーの製品を扱い、顧客ニーズに柔軟対応。

課題

  • 営業利益率3%と業界平均並みか低く、改善課題。
  • 同業との価格競争が激しく、利益率圧迫。
  • 多品種在庫を抱え、廃棄リスクや資金負担。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字がオーウイル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13386コスモ・バイオ76億円19.6倍
27461キムラ73億円10.0倍
37608エスケイジャパン72億円10.7倍
47590タカショー70億円26.1倍
53565アセンテック68億円9.7倍
63143オーウイル66億円7.9倍
73537昭栄薬品63億円10.7倍
88115ムーンバット63億円10.4倍
98835太平洋興発62億円18.1倍
108226理経61億円8.0倍
118077トルク60億円6.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

東京都港区で商社として創業

1986年7月、商社事業を目的として東京都港区六本木にオーウイル株式会社が設立された。同年11月に本社を中央区新富町へ移転し、1987年1月には本格的に飲料原料の取扱いを主とする商社事業を開始。1987年2月には農産物加工品の輸入と食品副原料の販売に乗り出した。当初から食品原材料の調達・販売を中核事業と位置づけ、創業からわずか1年で事業の基盤を固めた。

子会社設立とコンビニエンスストア事業への進出

1990年5月、メディア事業を目的として子会社・株式会社オーウイルビジネスアシスト(後の株式会社オービーエー)を設立。1997年6月には同子会社においてコンビニエンスストアのエリアフランチャイジー事業を開始した。しかし、2006年3月には事業効率化のため同子会社を吸収合併し、グループを再編した。この時期には1991年6月に乳製品の販売も開始しており、取扱商材の多様化が進んだ。

ジャスダック上場と本社移転

2008年11月、ジャスダック証券取引所に株式を上場。2009年8月には本社を現在の東京都港区北青山一丁目に移転した。2014年3月には東京証券取引所市場第二部へ市場変更し、2022年4月の市場再編に伴いスタンダード市場へ移行した。上場後も積極的にM&Aを実施し、2010年6月に株式会社サンオーネストの株式を取得(2025年1月に全株式売却)、2011年10月にはシンガポールに持株会社を設立するとともにJ.S.O'will,Inc.を子会社化した。

環境事業への参入と新たな事業領域の開拓

2015年8月に排水浄化プラントの販売、2017年11月に大型シーリングファンの販売をそれぞれ開始し、環境関連事業に本格参入した。2020年10月には株式会社アクセルテックを設立し、新規事業の開発を推進。2021年9月には水産加工品の販売を始め、食品事業の幅を広げた。これらの新商材は、従来の食品原料商社の枠を超えた成長ドライバーとして位置づけられている。

水産・米国事業の拡大とM&Aの積極化

2024年4月、株式会社海鮮の全株式を取得し連結子会社化。同社は魚卵の輸入・加工販売と鮮凍魚介類の販売を行い、製造販売事業の中核となった。2025年4月にはNIITAKAYA U.S.A.INC.の発行済株式の85%を追加取得し、漬物ガリ生姜の製造販売をグループに加えた。これにより連結売上高は2026年3月期に419億円まで拡大し、製造販売事業の営業利益は前期比90.7%増の420百万円となった。

年表23件を開く

1980年代

  • 1986年7月創業商社事業を目的として東京都港区六本木にオーウイル株式会社設立
  • 1986年11月本社を東京都中央区新富町に移転
  • 1987年1月本格的に飲料原料の取扱いを主とした商社事業を開始
  • 1987年2月農産物加工品の輸入、食品副原料の販売を開始
  • 1989年3月本社を東京都千代田区平河町一丁目に移転

1990年代

  • 1990年5月商号変更メディア事業を目的として子会社株式会社オーウイルビジネスアシスト(2000年8月に株式会社オービーエーに社名変更)を設立
  • 1991年6月乳製品の販売を開始
  • 1993年8月本社を東京都千代田区平河町二丁目に移転
  • 1997年6月株式会社オーウイルビジネスアシストにおいて、コンビニエンスストアのエリアフランチャイジー事業を開始

2000年代

  • 2006年3月M&A事業の効率化を目的とし、子会社株式会社オービーエーを吸収合併
  • 2006年12月ISO9001を取得
  • 2008年11月上場ジャスダック証券取引所に株式を上場
  • 2009年8月本社を東京都港区北青山一丁目に移転

2010年代

  • 2010年6月株式会社サンオーネストの株式を取得(2025年1月に全株式売却)
  • 2011年10月M&AシンガポールにO'WILL(ASIA)HOLDINGS PTE.LTD.を設立(2021年9月に清算) J.S.O'will,Inc.(現 連結子会社)を子会社化
  • 2014年3月東京証券取引所市場第二部へ市場変更
  • 2015年8月排水浄化プラントの販売を開始
  • 2017年11月大型シーリングファンの販売を開始

2020年代

  • 2020年10月創業株式会社アクセルテックを設立
  • 2021年9月水産加工品の販売を開始
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場へ移行
  • 2024年4月株式会社海鮮の全株式を取得(現 連結子会社)
  • 2025年4月NIITAKAYA U.S.A.INC.の発行済株式の85%を追加取得(現 連結子会社)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存基盤の強化

    品質管理体制の強化により安全・安心な商品を安定供給し、顧客ニーズに応じた付加価値の高い提案を行う。社内情報を活用した営業体制の構築で事業基盤を強化する。

  2. 02

    海外展開と新規事業の創出

    成長市場である海外で子会社の組織体制を強化しグループ連携を高める。また、既存事業のノウハウを活かした新規事業開発やM&Aにより事業の多角化と収益力向上を図る。

  3. 03

    サステナビリティ経営の推進

    フードサプライ強化、環境負荷低減、ガバナンス強化、人材育成などの重点活動に取り組み、持続可能な企業を目指す。

  4. 04

    人材開発と組織力の向上

    優秀な人材の確保・育成とダイバーシティ推進のために研修制度や人事制度を整備。部門間の情報交換や対話を増やし、チーム連携とコミュニケーションを深化させる。

  5. 05

    デジタル技術活用と業務効率化

    生成AIや営業支援システムを活用し業務プロセスを最適化、定型業務の負担削減と営業提案の精度向上、業務の標準化による生産性向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で137人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は700万円で、9期前と比べて+14.2%平均年齢は38.4歳、平均勤続年数は8.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月94
2018年3月96
2019年3月61337.58.4101
2020年3月60937.78.1102
2021年3月59138.38.6106
2022年3月61039.29.6100
2023年3月63738.49.1102
2024年3月64538.59.1101
2025年3月68438.59.0851,412
2026年3月70038.48.11371,022

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
工場 — カリフォルニア州モンテベロ166百万円
製造販売 事業
本社 — 東京都港区95百万円
卸売事業
工場 — 埼玉県川越市43百万円
製造販売 事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社海鮮(注)2、3
    東京都中野区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NIITAKAYA U.S.A.INC. (注)2
    カリフォルニア州モンテベロ · 連結子会社
    議決権95.0%
  • 国内
    J.S.O'will,Inc. (注)2
    ワシントン州 シアトル · 連結子会社
    議決権77.4%
  • 国内
    株式会社アクセルテック
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は419億円営業利益14億円前期と比べると増収増益で、売上が+6.9%、利益が+16.7%。

売上高
+6.9%
419億円
営業利益
+16.7%
14億円
純利益
-11.1%
8億円
営業利益率
3.3%
前期比 +0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高426億円419億円
営業利益12億円14億円
純利益7億円8億円
1株あたり配当¥22¥22

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は114億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+40.7%、営業利益は+133.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q681
2024年1Q8133.72
2024年2Q8533.52
2024年3Q7822.61
2024年4Q742
2025年2Q20583.96
2025年4Q18742.13
2026年2Q216115.16
2026年4Q20331.52
2027年1Q11476.14

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は274億円から419億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は3.3%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月27442
2014年3月27132
2015年3月27731
2016年3月27832
2017年3月28132
2018年3月31053
2019年3月31464
株式会社アクセルテックを設立
2020年3月32775
2021年3月29563
2022年3月28386
2023年3月31396
2024年3月31897
2025年3月39212123.19
2026年3月41914133.38

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高419億円のうち、営業利益として残るのは14億円3.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は8億円、売上の1.9%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金88.5%371億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.1%34億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.3%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
11.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.1pt
3.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.5pt
1.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.3pt
14.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−11億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは−18億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は25億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月0−22−212
2014年3月−2−21−410
2015年3月−2−25−413
2016年3月10−1113
2017年3月302317
2018年3月−1−13−218
2019年3月9−1−6820
2020年3月−8−13−914
2021年3月8−2−1619
2022年3月10−3118
2023年3月20−2218
2024年3月30−3319
2025年3月−8108229
2026年3月−11−713−1825

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は205億円。このうち返さなくてよい自己資本が61億円で、自己資本比率は28.9%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月82166620.0
2014年3月78176122.0
2015年3月73195424.8
2016年3月76205625.0
2017年3月87216623.8
2018年3月112238920.2
2019年3月112278523.6
2020年3月95306531.2
2021年3月101336832.2
2022年3月105386735.0
2023年3月114427235.4
2024年3月136459132.3
2025年3月1625311031.6
2026年3月2056114428.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
25億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
51億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
65億円
在庫として抱えている分
負債合計
144億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
36
/ 100
安定性自己資本比率19 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE284社中42位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中263位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.4%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.3%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
28.9%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
6.9%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥695で、1年前と比べて-6.4%過去52週の値幅のなかでは38%の位置にある。

¥695-0.4%1ヶ月+2.2%1年-6.4%時価総額66億円
過去52週の値幅
安値¥630高値¥801

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)7.9倍
PER (会社予想)9.0倍
PBR1.01倍
配当利回り3.17%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

前日比-3.29%と下落。25日線(683円)を下回る。52週高値(801円)から約15%低く、52週安値(588円)からは15%高。1ヶ月はほぼ横ばい。出来高は7/6に1.2万株とやや増加したが、全体的に低調。方向感に欠けるも、ボックス圏での推移。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 7.7倍は業界平均17.4倍を下回り、PBR 1.03倍は同平均1.19倍とほぼ同水準。配当利回り3.1%は同平均2.6%を上回る。ROE 14.4%は同平均を上回り収益性良好。割安で高収益だが、売上高成長は緩やかで、今後の成長が限定的。

指標この会社業種平均
PER (実績)7.9倍17.9倍
PER (予想)9.0倍
PBR1.01倍1.24倍
ROE14.4%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

堅調な業績と成長持続性が焦点。売上高は2024/3期318億円から2026/3期419億円へと順調に拡大、営業利益率も3%超を維持。一方でPBR1倍台、PER7.7倍と割安感はあるが、ROE14.4%に対して株価は伸び悩んでいる。強気派は安定成長と割安さを評価し、弱気派は成長鈍化リスクや競争激化を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 安定した増収増益基調

    過去3期連続増収、営業利益も拡大。2026/3期も増収予想。

  • 割安バリュエーション

    PER7.7倍、PBR1.03倍。同業比でも割安で、配当利回り3.1%。

  • 高ROEと財務健全性

    ROE14.4%と資本効率良好。自己資本比率も高く安定。

  • 営業利益2年連続増加見込み2026年3月期影響

    2026年3月期営業利益14億円(前期比17%増)、営業利益率3.34%に上昇

  • 低PER7.7倍で割安感現在影響

    PER7.68倍は卸売業平均比で割安、株主還元余地あり

  • 増収基調継続、売上高3期連続増加通年影響

    2026年3月期売上高419億円(前期比6.9%増)、業界シェア拡大

  • 自己資本比率改善による財務健全性継続影響

    PBR1.03倍、ROE14.4%と資本効率良好

マイナスに働く材料7
  • 競争激化による利幅縮小

    同業ひしめく業界。値引き競争が収益性を圧迫するリスク。

  • 成長持続性への疑問

    売上成長率は鈍化傾向。2026/3期は前期比6.9%増と減速。

  • 低い収益性

    営業利益率3%台と低く、少しの原価上昇で利益が減少しやすい。

  • 純利益減少リスク2026年3月期影響

    2026年3月期純利益8億円(前期比11%減)、営業利益増も税金負担増加

  • 小規模時価総額による流動性リスク継続影響

    時価総額64億円と小型株、大口売買で株価変動大

  • 業績依存度の高い特定顧客リスク不定影響

    卸売業で取引先集中リスク、主要取引先の業績悪化で影響

  • 配当利回り3.14%も増配期待薄次回決算影響

    純利益減で増配困難、配当性向算出可能

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性の維持が成長のカギ。3%割れへの警戒。
売上高成長率
成長持続性の検証。前期比伸び率が鈍化していないか。
在庫回転率
多品種在庫の効率性。滞留在庫が増えるとリスク。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり22で、前期から+10.0%いまの株価に対する利回りは3.17%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥22
1株あたり
配当利回り
3.17%
いまの株価に対して
配当性向
36.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1051.7
2018年3月1110.034.8
2019年3月1321.233.1
2020年3月1512.529.4
2021年3月150.047.0
2022年3月164.527.8
2023年3月160.028.4
2024年3月176.424.1
2025年3月2020.022.5
2026年3月2210.036.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥22

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,829人。区分でいちばん多いのは個人・その他61.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.6%を占め、残る65.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他62.165.564.865.558.561.6
事業法人32.630.430.030.535.933.5
自己株式0.00.00.05.14.94.5
証券会社2.81.92.83.24.72.2
外国法人0.40.20.50.70.71.4
金融機関2.01.91.90.10.21.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ビアンナ9.84
02グリーンコア株式会社7.94
03株式会社サンワ電化阿久比6.35
04光通信KK投資事業有限責任組合5.16
05小口 八穗子4.02
06オーウイル従業員持株会3.42
07株式会社伊藤園2.86
08鈴木 育夫1.65
09加賀電子株式会社1.40
10小西 啓之1.39

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+23%、1株純資産は14期で+27%。直近期のROEは14.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月7251914.79.934.6
2014年3月535449.913.356.8
2015年3月395776.919.663.8
2016年3月526028.813.558.7
2017年3月6465810.212.651.7
2018年3月9571813.814.434.8
2019年3月13184216.88.733.1
2020年3月15094216.86.329.4
2021年3月1101,03311.29.547.0
2022年3月6139016.66.127.8
2023年3月6142915.06.028.4
2024年3月7449116.16.724.1
2025年3月10257019.25.922.5
2026年3月8865714.48.036.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額189百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
伊達一紀代表取締役社長5354,000
青柳あゆみ専務取締役 管理本部長5935,700
吉井健一専務取締役5416,500
佐伯洋司常務取締役 営業本部長55103,500
飯田裕之取締役 環境事業担当4833,000
廣田哲治取締役(監査等委員)72
久塚智明取締役(監査等委員)73
小宮憲取締役(監査等委員)51
西川久貴54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6148212116928
社外取締役320207

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,033字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、商社として、食と環境を中心とした事業を展開しており、主に食品原材料の国内販売及び輸出入取引を行っているほか、環境関連商材の販売を行っております。 当社グループは、商社としての重要な機能として、国内外に食品原材料の供給拠点を確保し、食品メーカー等に安全で安心な商品を適時安定供給しております。また、かつては脱脂粉乳等を使用するのが主流だったコーヒー飲料等向けの業務用殺菌乳など、従来の商社が手掛けてこなかった分野にも着目して供給体制の構築を図り、現在では当社グループの主力商品となっております。その他にも、取引先と一体となった新商品の開発を行っております。また、食品メーカーとして取引先のニーズに見合った商品の開発・提案を行っております。 当社グループは、オーウイル株式会社及び子会社である株式会社海鮮、NIITAKAYA U.S.A.INC.、J.S.O'will,Inc.、株式会社アクセルテックにて構成されており、セグメント別の事業内容は以下のとおりであります。 ① 卸売事業 食品、飲料の製造や保存・加工などに使用されるビタミン類、食品添加物、殺菌乳、野菜果実加工品等の原料や、窒素、珪藻土等の資材を国内外より調達して取引先に販売するほか、大手量販店及びコンビニエンスストア向けPB(プライベートブランド)飲料製品の販売等を行っております。また、環境関連ビジネスである排水浄化プラントや大型シーリングファンの販売・設置を行っております。加えて、J.S.O'will,Inc.においては、業務用ヒーターを扱っております。 ② 製造販売事業 子会社の株式会社海鮮にて、魚卵の輸入・加工販売並びに鮮凍魚介類の販売を行っております。また、NIITAKAYA U.S.A.INC.において、漬物ガリ生姜製造販売及びテナント販売を行っております。 [事業系統図] 当社グループの事業内容を系統図によって示すと、次のとおりであります。 [取扱主要品目] 当社の主要取扱商品を事業別に示すと次のとおりであります。 区 分   主要商品又は事業内容 卸売事業   飲料・食品の製造用原料及び製品(ビタミン類,食品添加物,殺菌乳,野菜果実加工品,飲料製品等)、排水浄化プラント、大型シーリングファン、業務用ヒーター等の国内販売及び輸出入取引 製造販売事業   魚卵の輸入・加工販売並びに鮮凍魚介類の販売 漬物ガリ生姜製造販売及びテナント販売
経営方針・対処すべき課題3,669字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、以下の経営理念のもと、株主・取引先・社員をはじめとするステークホルダーからの信頼構築はもとより、社会貢献に努め、長期的に企業価値を高めていくことを目指しております。 食品原材料の調達確保が難しくなりつつある日本の状況において、安全で安心な食品原材料の安定した供給は、食品原材料を取り扱う当社グループの社会的責任であると認識しております。そのために、当社グループは、供給拠点をグローバルに設け、供給責任を果たしてまいります。また、付加価値の高い商品を多く取り扱うことにより他社との差別化を図るとともに、事業の継続的発展に向け、食品業界のみならず、周辺分野での事業展開を推し進めております。 (経営理念) 信頼を得るを第一とし、自己研鑽・社業発展に励み、因って社会に貢献するを旨とする (経営方針) ・お取引先と共に成長できるよう、商品・サービスに真心を添えて活動する ・食と環境を中心として、グローバルコミュニケーションの架け橋となる ・スタートは小さくても、中長期的な視野を持ち事業を行い、安定利益を確保する ・社員が希望と誇りを持ち仕事ができる会社にする ・社会・環境への配慮に加えて、株主様をはじめ、すべてのステークホルダーを常に意識して活動する (2)経営戦略等 当社グループは、「お客さまに十分ご満足のゆく商品・サービスの提供」を品質方針として、安心かつ安全な商品を提供することを第一に品質管理体制を強化するとともに、付加価値の高い新規商品の提案を行い、取扱いアイテム数の増加並びに取引先の拡大に努め、食と環境を中心とした事業展開を進めてまいりました。今後も食品原材料並びに環境事業を中心とした既存基盤の強化に注力するとともに、海外展開、新規事業の開発並びにM&Aをはじめとする成長ドライバーの強化を推進してまいります。加えて、これらの事業戦略を円滑に推進するために、事業基盤の更なる強化を図り、企業価値の向上に努めてまいります。当社グループの中期的な事業戦略は次のとおりです。 事業 戦略   既存基盤の強化   成長ドライバーの強化 ・ワンストップビジネスモデルの確立 ・情報の有効活用による既存事業の効率化及び  品質向上 ・当社グループのネットワークを活用した事業  基盤の強化   ・既存商材の海外販売拡大による海外展開の強化 ・既存事業と親和性の高い新規事業の開発 ・環境事業や水産事業における新たな主力商材の  確立 ・M&Aによる新規事業の創出 グループ会社 / 各社固有の機能を強化しながらグループシナジーの拡大を図る 事業 基盤   人材   DX・IT   財務   ガバナンス ・採用と育成の強化 ・コミュニケーション  の深化   ・業務効率化及びデー  タ活用の高度化   ・持続的な成長を実現  する財務基盤の構築   ・ガバナンスの高度化 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、顧客先に優良な商品を安全かつ安定供給することにより、安定的・継続的な本業での利益を確保することに努めており、営業利益をその目標指標としております。 営業利益の最近の状況は次のとおりです。 回次   第36期   第37期   第38期   第39期   第40期 決算年月   2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 営業利益(千円)   826,264   942,359   958,776   1,162,943   1,368,977 (4)経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題 今後のわが国経済は、持続的な賃上げによる所得環境の改善やインバウンド需要の更なる高まり等により国内消費活動の改善が期待されますが、米国の政策方針の転換や地政学リスクの高まり、長引く円安の影響に伴う原材料及び資源価格の高騰といった悪材料も想定される状況にあります。景気の先行きは依然として不透明感が強く、本格的な回復にはまだ時間を要するものと考えられます。また、少子高齢化による国内市場の縮小が経済全体に与える影響も大きく、企業は収益構造の転換を迫られており、今後の重要な課題となっております。 当社が主に事業を行う食品飲料業界においては、食品原料流通の国際化が加速していることに加え、新興国の食糧需要増加や気候変動による農産物の需給バランスの変化など、食品原料の調達は激しさを増していくと思われます。また、環境関連業界においては、脱炭素や資源循環に関する社会的要請の高まりを背景に拡大が見込まれる一方、各国の環境政策や規制動向の変更、補助金制度の見直し、排出量取引制度の導入方法等によって、市場環境が大きく左右される可能性があります。 このような状況下、当社グループは、国内及び海外市場の動向や消費者の多様なニーズを迅速に捉え、食の安全性の確保と安定供給の継続を第一に、顧客サービスの充実に努め、引き続き既存事業の深耕に注力してまいります。そのために、品質管理体制や営業体制をより一層強化し、原材料・資材の調達網の拡大や積極的な販売促進活動に努めてまいります。一方、少子高齢化による国内の食品飲料市場の縮小化への対応は避けては通れないことから、中長期の成長戦略として、海外市場開拓や新規事業開発に注力し、事業基盤を強化してまいります。特に、自然環境に配慮した環境事業を強化し、事業の多角化を図ってまいります。当社グループは、企業価値向上のため、また企業の社会的責任を果たすために、以下の項目を対処すべき課題として取り組んでまいります。 ① 事業基盤の強化 取扱い商材の品質管理体制の強化並びに安定供給体制を整えるとともに、営業面においては顧客のニーズを多面的に把握した付加価値の高い提案を行ってまいります。顧客の抱える課題や要望などを整理し、社内に蓄積された情報を活用して的確かつ迅速な判断が行える営業体制を構築し、精度の高い提案を行うことで当社グループの事業基盤を強化してまいります。 ② 海外事業の推進及び新規事業の創出 成長市場である海外において強固な事業基盤を築くため、海外子会社の組織体制の強化を図るとともに、グループ間連携を高めて新たな営業機会の創出や業容の拡大を推進してまいります。また、既存事業で培ったノウハウやインフラを基軸として、既存事業と親和性の高い事業の開発や新規主力商材の確立に注力し、グループ全体の収益力の向上を追求してまいります。加えて、Ⅿ&Aや事業提携も積極的に検討し、事業の多角化やグループシナジーの向上を実現してまいります。 ③ サステナビリティ経営の推進 当社は、企業価値の持続的向上を目指すため、サステナビリティを重要な経営課題として認識しております。社会や経済に対する価値提供と企業利益を両立しながら、長期にわたって持続可能な企業を目指してまいります。主要な取組みとして、フードサプライの強化、環境負荷低減、ガバナンス強化、人材育成などの重点活動を推進し、グループ全体のサステナビリティ向上に向けた土台の構築に注力してまいります。 ④ 人材開発の強化及び組織力の向上 人材の採用・育成に注力することで従業員のパフォーマンス向上を図ってまいります。当社グループは人材が重要な経営資源と捉えており、優秀な人材の確保と育成が今後の成長戦略に不可欠であると考えております。そのために多様な人材の採用とダイバーシティ推進を図るとともに、研修制度をはじめとした人事制度を整備し、人材育成に注力してまいります。また、部門横断の情報交換や対話機会を増やすことでチーム間の連携とコミュニケーションの深化を図り、組織力の向上を図ってまいります。 ⑤ デジタル技術の活用推進及び業務効率化 DX推進による業務効率化並びに業務プロセスの最適化を推進してまいります。生成AI活用による定型業務の作業負担削減に加え、営業支援システムを活用した営業関連データの一元管理等による営業提案の精度向上を図り、迅速な意思決定と効率的な営業活動を実現してまいります。また、業務の標準化を推進することにより、工数削減による業務効率化と生産性の向上を図ってまいります。 これらの課題への取り組みを通して、当社グループは、足元の市場環境の変化に柔軟かつ迅速に対応するとともに、新しい価値創造に向けて、グループ一丸となって企業価値の向上に努めてまいります。また、事業を通じて、社会的課題の解決並びに持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
事業等のリスク5,645字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは以下のとおりであります。なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。当社は、事業展開上のリスクの低減を図るため、コンプライアンス委員会並びに品質管理委員会を設置・運営し、リスク発生の防止の観点から事前対応の意識の指導と体制整備を図っております。 なお、文中における将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)外部経営環境の変化によるリスク ①経済状況について 当社グループの売上構成比率では食品原材料卸売事業が高く、国内販売が中心となっております。日本国内の景気動向や個人消費動向の変動は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②飲料市場における競合について 当社グループの主力マーケットである飲料業界においては、近年市場が飽和状態にあるといわれており、特に茶系飲料各社間の競争は年々激しくなっております。このような環境のもと、当社グループは競合他社に対する差別化や商品開発力の強化等を図っておりますが、今後競争がさらに激化するような場合には収益性が低下し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③環境ビジネス関連における競合について 当社グループが近年注力している大型シーリングファンは、換気効率及び空調効率の向上が図れることから、物流倉庫等の新設に伴う需要が増加し、受注が年々増加しております。当社グループは展示会出展による積極的な拡販や営業体制を強化する等、競合他社に対し差別化を図っておりますが、競合先との価格・サービス競争が激化する場合には収益性が低下し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ④国際的活動及び海外進出に潜在するリスク 当社グループは、海外の原材料・商品の取扱い等、米国・欧州並びにアジア・南米・アフリカ他の開発途上市場や新興市場等海外において取引を行っております。これらの海外市場との取引には、予期しない法律又は規則の変更や不利な政治又は経済要因、戦争、テロその他の要因による社会的混乱のリスクが内在しております。足元では米国の政策方針の転換や地政学リスクの高まりにより世界経済を巡る不確実性が顕在化しております。また、取引先の相手国が政策により輸出入停止となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤国内輸送に係るリスク 当社グループは、日本全国を商圏として事業を営んでおりますが、物流業界の人手不足等による商品の納期遅延、人件費や燃料費の高騰等による物流コストの大幅上昇といった問題が発生した場合は、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥人材の確保に関するリスク 当社グループは、中長期的な成長のために、優秀な人材の採用と教育が重要であると認識しております。今後、人材獲得競争の激化等により、相応しい人材の確保が困難になる場合や、人材育成が計画どおりに進まない場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)市場リスク ①原料価格の変動について 当社グループでは、ビタミン類、糖類、乳製品、果汁、魚卵等の市場・相場によって価格が決定される原料を取り扱っております。なお、原料価格の変動リスクには海上輸送コストの変動による影響も含んでおります。当社グループでは随時市況価格を注視しながら取引業者との価格交渉にあたっており、また、仕入先を複数社確保することによりリスク分散、加えて経費の抑制に努めておりますが、今後、市況が高騰した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ・食品副原料 食品副原料を製造するための原料は食糧由来のものが数多く存在するため、食糧全般が高騰し、当社グループが購入する副原料価格も高騰した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ・乳及び乳製品 乳価は政府、酪農家及び乳業メーカー間の交渉によって決定されており、酪農家保護の観点から乳価が上昇を継続した場合、当社グループが購入する乳製品の価格も上昇し価格転嫁にタイムラグが生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ・農産物及び同加工品 当社グループは果実・野菜に代表される農産物加工品を海外より輸入しており、当該産地の天候や収穫状況により仕入価格が上昇した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ・水産加工品 当社グループは魚卵や寿司ネタ等の水産加工品を海外より輸入しており、当該産地の天候や漁獲状況により仕入価格が上昇した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②為替相場の変動について 当社グループの事業は海外取引先との商品売買等が含まれております。各地域における売上・費用・資産・負債を含む現地通貨建ての項目は、財務諸表の作成のために円換算されております。換算時の為替レートにより、これらの項目は現地通貨における価値が変わらなかったとしても、円換算後の価値が影響を受けるリスクが内在しております。このため、当社グループは為替予約によるリスクヘッジを行い、米ドル及び円を含む主要通貨間の為替レートの短期的な変動による影響を最小限に抑える努力はしておりますが、これにより当該リスクを完全に回避できる保証はなく、為替レートの変動は当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)自然災害等リスク ①自然災害について 当社グループは寄託倉庫に商品を保管しており、その倉庫は全国各地にあります。また子会社の株式会社海鮮並びにNIITAKAYA U.S.A.INC.においては工場設備を有しております。従いまして、自然災害が発生し、甚大な被害を被った場合には、商品の品質、物流機能及び生産活動に支障をきたし、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②気候変動について 当社グループは、飲料向けの原材料や乳製品、農産加工品、水産加工品等を取扱っていることから、その商品の特性上、天候等の影響を受ける可能性があります。特に冷夏、暖冬、長雨等の異常気象に左右される他、台風等の悪天候も影響いたします。国内外の生産地での天候不良による不作が生じた場合には原材料の調達価格の上昇及び必要量不足にともなう販売機会損失が想定されます。天候の変動により当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③季節変動について 当社グループの業績は、飲料向け原材料全般、大型シーリングファンの販売が上半期に集中し、下半期に比べ上半期の売上高の割合が大きくなる傾向にあり、一方で、販売費及び一般管理費の上半期・下半期の変動は小さいことから、営業利益については上半期に偏重する傾向にあります。 当社グループは、季節変動に柔軟に対応し、下半期における食品飲料メーカー向け以外の商品(機械等)の販売強化を図ることにより年間ベースでの増収確保と季節変動による財務の変動リスクに耐えられる体質の強化に努めておりますが、天候不順等により受注数量が大きく変動した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 過去2期間における当社グループの業績の上半期及び下半期の状況は下表のとおりであります。 決算期   2025年3月期(39期)   2026年3月期(40期) 上半期   下半期   上半期   下半期 決算年月   2024年9月   2025年3月   2025年9月   2026年3月 売上高(千円)   20,549,196   18,606,817   21,606,837   20,302,375 年間比率(%)   52.5   47.5   51.6   48.4 売上総利益(千円)   2,222,812   1,837,058   2,725,326   2,075,659 年間比率(%)   54.8   45.2   56.8   43.2 営業利益(千円)   794,671   368,272   1,058,148   310,829 年間比率(%)   68.3   31.7   77.3   22.7 (4)コンプライアンスリスク ①コンプライアンスについて 当社グループは、コンプライアンス委員会を設置・運営するとともに、継続的なコンプライアンス教育を行う等、役職員のコンプライアンス意識の醸成に努めておりますが、重大なコンプライアンス上の問題が生じた場合、当社グループの社会的信用が低下し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②法的規制について 当社グループは、事業の遂行にあたって、「食品衛生法」や「製造物責任法(PL法)」等さまざまな法的規制の適用を受けております。当社グループは法的規制を遵守し適確な対応を行っておりますが、関連法規制の強化あるいは新たに事業を規制する法令が制定・施行された場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③情報セキュリティについて 当社グループは、業務効率化や社内コミュニケーションの向上を図るためにITシステムを活用しております。これらを安全に運用するために権限と責任の明確化、チェックや承認体制、外部からの侵入対策の強化に努めております。しかしながら、サイバー攻撃等による情報漏洩やデータ紛失、システム障害等の影響を受け、事業活動が一時的に中断することにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)品質リスク 食品・飲料業界においては、昨今の中国産輸入商品に対する不信感に代表されるように、消費者からの食品の安心・安全面における要求は年々厳しくなっております。また、食品衛生法の改正、消費者庁設置による消費者保護の一層の強化により法令遵守の責務もより一層厳しくなると予想されます。 当社グループは、製品の品質、安全性を経営の最重要課題の一つとして考えており、常日頃から品質管理の徹底を図っております。これにつきましては、現地工場等の監査を行う等トレーサビリティーを励行し、加えて品質管理委員会を設置、勉強会を開催しノウハウを高めております。食品原材料の場合、加工原料の栽培地(圃場)まで履歴が取れることが望まれており、当社グループとしては定期現地訪問や仕入先との討議を重ね、信頼できる原料メーカーとのみ取引を行っております。 しかしながら、予期せぬ要因により品質トラブル等が発生した場合、多額の費用負担や当社グループの品質管理に対する評価に重大な影響を与え、販売高の減少によって、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)特定の取引先への依存リスク 当社の取引先のうち、株式会社伊藤園への販売は、ウーロン茶等の取引に始まり、その後、食品副原料や果汁等と取引内容・金額が拡大し、2026年3月期売上高は6,369,964千円(当社グループの売上高に占める株式会社伊藤園の比率15.2%)となっております。 株式会社伊藤園とは取引基本契約を締結し、取引は順調、安定的に推移しております。 しかしながら、同社の受注動向の変化やその他の理由により、当社との取引が縮小された場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)信用リスク 当社グループは、多様な商取引により国内外に500社を超える取引先を有しております。当社グループといたしましては、取引開始時には取引に対する十分な精査を行い、取引開始後は定期的な訪問や企業調査を行うことによって得意先に対する回収リスクを低減するとともに、仕入先等からの安全な商品の安定調達を確保することに努めておりますが、万が一取引先の経営破綻等が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)在庫リスク 当社グループの取扱商品の一部については、取引先のニーズに合わせて出荷できるよう寄託倉庫及び自社倉庫に商品を保管しており、欠品が生じないよう努力しております。また、取引先の拡大に努め販売ルートの多様化を図っております。しかしながら、販売見込と実績の乖離が生じ滞留在庫が多量に発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)M&Aに伴うリスク 当社グループは、加速的な成長と収益基盤の強化を図る上で、M&Aを重要な戦略の一つと位置付けております。投資を行う場合には予め十分な調査等を行い、リスクの低減に努めておりますが、M&A後に想定外のリスクが顕在化した場合や、市場環境の変化等により、事業計画どおりに進捗しなかった場合、のれんの減損損失の計上等、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、今後も上記リスクに関する情報収集及び対応を実施し、その影響の最小化に努めてまいります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の持続的な改善や国内企業の設備投資の持ち直し等を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、日本国内の金利上昇や米国の通商政策の影響による景気下振れリスク、物価上昇の継続等により、先行き不透明な状況が続いております。 当社グループの主力マーケットである食品飲料業界では、原材料価格の高騰や人件費上昇等を受けた製品値上げの影響により、消費者の節約志向が強まっており、経営環境は依然として厳しい状況が続いております。 このような環境のもと、当社グループは「お客様に十分ご満足のゆく商品・サービスの提供」を品質方針に掲げ、安心・安全な商品提供を最優先に、品質管理体制の強化を図り、お客様ニーズに即した安定供給の継続とサービス向上に努めてまいりました。卸売事業において、主力商材である食品副原料、農産物加工品、乳及び乳製品、環境関連商材の販売が好調に推移したことに加え、製造販売事業においても、魚卵製品及び漬物製品の加工販売が好調に推移いたしました。その結果、当連結会計年度の売上高は41,909,213千円(前期比7.0%増)となりました。利益面においては、人件費や物流経費等の販管費が増加したものの、売上高の増加に伴い売上総利益が大幅に増加したことから、営業利益は1,368,977千円(前期比17.7%増)となりました。国内金利上昇に伴う支払利息の増加及び円安進行に伴う為替差損の計上により、経常利益は1,254,134千円(前期比8.9%増)となりました。なお、前期計上した関係会社株式売却益が当期はなかったことに加えて、訴訟和解金等を計上したことにより、税金等調整前当期純利益は1,166,472千円(前期比11.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は793,923千円(前期比13.2%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 <卸売事業> 当連結会計年度の飲食料品市場は、エネルギーコスト及び原材料価格の高騰を受けたメーカー各社の製品値上げが浸透しつつありますが、一方で、消費者の節約志向の高まりを背景に出荷数量は前連結会計年度比で減少しており、依然として経営環境は厳しい状況が続いております。 このような環境のもと、当社グループは取引先の多様なニーズに対応するため、国内外から安全・安心な原材料・資材を確保し、安定供給体制の維持に努めてまいりました。また、既存取引先に対するサービス向上に加え、新規商材の開発・販促にも注力してまいりました。糖類・香料等の食品副原料、生クリーム・バター等の乳製品、果物の濃縮汁・茶葉等の農産物加工品の販売はいずれも前期比で増加いたしました。さらに、健康志向の高まりを背景にアサイー需要が引き続き好調であったことから、食品原材料の売上高は前期比で大幅に増加いたしました。環境関連商材では、猛暑やエネルギーコスト上昇に伴う空調効率化需要の高まりに加え、展示会への積極的な出展による認知度向上が奏功し、主に物流施設向け大型シーリングファンの出荷が大きく伸長いたしました。また、株式会社アクセルテックの事業が当セグメントの業績に寄与したことから、卸売事業の売上高は35,367,987千円(前期比1.7%増)となりました。利益面においては、売上高の増加に伴って売上総利益が増加し、営業利益は1,029,376千円(前期比2.4%増)となりました。 また、セグメント資産は17,715,059千円となり、前連結会計年度末に比べ4,097,285千円増加いたしました。 当連結会計年度における卸売事業の売上高をカテゴリーごとに示すと、次のとおりであります。 カテゴリーの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 農産物加工品 (千円)   11,335,402   100.7 食品副原料 (千円)   10,806,083   105.6 乳及び乳製品 (千円)   7,251,979   103.1 飲料製品 (千円)   2,185,972   99.1 その他 (千円)   3,788,549   93.6 合計 (千円)   35,367,987   101.7 <製造販売事業> 製造販売事業では、日本国内において株式会社海鮮が鮮凍魚介類及び魚卵類の加工販売を行っており、米国内において、NIITAKAYA U.S.A.INC.が漬物ガリ生姜の製造販売を行っております。 外食産業の堅調な市場動向を受け、魚卵製品及び寿司ネタ商材の販売は前期比で増加いたしました。また、NIITAKAYA U.S.A.INC.の事業が当セグメントの業績に寄与したことから、当連結会計年度の製造販売事業の売上高は6,603,170千円(前期比22.7%増)となり、営業利益は420,721千円(前期比90.7%増)となりました。 また、セグメント資産は3,713,365千円となり、前連結会計年度末に比べ488,381千円増加しました。 (注)セグメントの売上高には、セグメント間の取引を含んでおります。 当連結会計年度末における総資産は20,477,251千円(前期末比26.2%増)となりました。主な要因は売掛金、商品及び製品の増加による流動資産の増加並びに子会社の取得に伴うのれんや顧客関連資産の増加による固定資産の増加であります。 負債は14,350,623千円(前期末比30.9%増)となりました。主な要因は買掛金及び短期借入金の増加による流動負債の増加並びに長期借入金及び繰延税金負債の増加による固定負債の増加であります。 純資産は6,126,627千円(前期末比16.3%増)となりました。主な要因は利益剰余金の増加であります。自己資本比率は28.9%と前連結会計年度末に比べ2.7ポイント下降しました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、2,542,393千円(前期末比11.1%減)となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は、1,137,322千円(前期は829,431千円の支出)となりました。これは主に売上債権及び棚卸資産が大幅に増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、671,168千円(前期は1,020,427千円の収入)となりました。これは主に子会社株式の取得による支出によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は、1,339,178千円(前期比62.2%増)となりました。これは主に短期借入金及び長期借入金の借入による収入、長期借入金の返済による支出によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 (ア) 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 製造販売事業 (千円)   5,641,726   119.1 合計(千円)   5,641,726   119.1 (注)1.金額は、売上原価によっております。 2.卸売事業における生産実績はありません。 (イ) 商品仕入実績 当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 卸売事業 (千円)   34,291,517   106.3 合計(千円)   34,291,517   106.3 (注)1.製造販売事業における商品仕入はありません。 (ウ) 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 卸売事業 (千円)   35,306,539   102.3 製造販売事業 (千円)   6,602,673   141.9 合計(千円)   41,909,213   107.0 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社伊藤園   6,818,623   17.4   6,369,964   15.2 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①当連結会計年度の財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループは、収益の向上を目指しているところから、営業利益を重要な指標として位置付けております。当連結会計年度における営業利益は1,368,977千円(前期比17.7%増)となりました。引き続き改善されるよう取り組んでまいります。 直近の状況を示すと、次のとおりであります。 回次 決算年月   第36期 2022年3月   第37期 2023年3月   第38期 2024年3月   第39期 2025年3月   第40期 2026年3月 営業利益(百万円)   826   942   958   1,162   1,368 当連結会計年度における当初目標とした見込値に対する実績の状況を示すと、次のとおりであります。 項目   売上高     (百万円)   営業利益     (百万円)   経常利益     (百万円)   親会社株主に 帰属する 当期純利益 (百万円)   1株当たり 当期純利益     (円) 当初見込値 (A)   40,000   1,150   1,100   700   77.70 実績値 (B)   41,909   1,368   1,254   793   88.13 差額 (B)-(A)   1,909   218   154   93   10.43 計画比(B)/(A)   104.8   119.0   114.0   113.4   113.4 売上高が業績見通しを上回った要因につきましては、以下のとおりであると考えております。 ・卸売事業(農産物加工品、食品副原料、環境関連商材等)並びに製造販売事業(水産加工品、漬物ガリ生姜等)の販売が好調に推移したこと。 営業利益が業績見通しを上回った要因につきましては、以下のとおりであると考えております。 ・売上高の増加に伴い、売上総利益が業績見通しを上回ったこと。 経常利益が業績見通しを上回った要因につきましては、以下のとおりであると考えております。 ・支払利息や為替差損が想定を上回ったものの、上記要因に伴い、営業利益が業績見通しを上回ったこと。 親会社株主に帰属する当期純利益が業績見通しを上回った要因につきましては、以下のとおりであると考えております。 ・役員退職慰労引当金繰入額や訴訟和解金が発生したものの、上記要因に伴い、経常利益が業績見通しを上回ったこと。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 <卸売事業> 卸売事業においては、国内の雇用・所得環境の持続的な改善や国内企業の設備投資の持ち直し等により、景気は緩やかな回復傾向が見られましたが、飲食料品市場ではメーカー各社の商品値上げや、消費者の節約志向の高まりを受け、出荷数量は前連結会計年度に比べ微減となりました。当社グループは、既存取引先の多様なニーズに応えることで収益基盤を確保するとともに、新規商材の発掘や新規顧客の開拓にも積極的に取り組んだ結果、食品副原料、農産加工品、乳製品及び環境関連商材の主要アイテムの販売数量が前期比で増加し、売上高は35,367,987千円(前期比1.7%増)となりました。また、利益面においては、売上高の増加に伴い、営業利益は1,029,376千円(前期比2.4%増)となりました。 また、セグメント資産は17,715,059千円となり、前連結会計年度末に比べ4,097,285千円増加しました。主な増加要因は商品及び製品が増加したことによるものです。 <製造販売事業> 製造販売事業においては、外食産業の堅調な市場動向を受け、魚卵製品及び寿司ネタ商材の販売は前期比で増加いたしました。また、NIITAKAYA U.S.A.INC.の事業が当セグメントの業績に寄与したことから、売上高は6,603,170千円(前期比22.7%増)、営業利益は420,721千円(前期比90.7%増)となりました。 また、セグメント資産は3,713,365千円となり、前連結会計年度末に比べ488,381千円増加しました。主な増加要因はNIITAKAYA U.S.A.INC.の連結子会社化に伴う、売掛金、商品及び製品、固定資産が増加したことによるものです。 ②経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び対応策については、前述の「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容は、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、当社グループの資金需要は、食品副原料、農産物加工品、水産加工品や大型シーリングファン等の輸入仕入代金などの運転資金や設備投資資金及びM&A等の投資資金などであります。資金調達の方法については、運転資金の効率的な調達を行うため、金融機関と当座貸越契約にて調達を行うほか、中長期の運転資金や設備投資資金等については、金利状況を勘案して長期借入金にて調達を行っております。 資金調達の状況については、金融機関からの短期借入金の残高は2,279,422千円、長期借入金(1年内返済予定のものを含む)の残高は4,183,956千円となっております。 当社グループのキャッシュ・フロー指標を示すと、次のとおりであります。 回次 決算年月   第36期 2022年3月期   第37期 2023年3月期   第38期 2024年3月期   第39期 2025年3月期   第40期 2026年3月期 自己資本比率(%)   35.0   35.4   32.3   31.6   28.9 時価ベースの自己資本比率 (%)   33.5   30.4   34.0   35.0   32.6 キャッシュ・フロー対有利子  負債比率(%)   1,432.2   1,204.2   808.5   -   - インタレスト・カバレッジ・  レシオ(倍)   18.4   19.2   23.1   -   - ※ 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注)1.株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出しております。 2.キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを使用しております。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 3.第39期及び第40期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオについては、営業キャッシュ・フローがマイナスのため、記載しておりません。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般的に公正妥当と認められている会計基準に準拠して作成されております。この連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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出典

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