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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

アセンテック

3565 · Standard · 卸売業

仮想デスクトップ分野の専門企業。海外メーカー製品の輸入販売と自社オリジナル製品を組み合わせ、セキュリティ強化と運用負荷軽減を提供。

概要

アセンテックは、仮想デスクトップ(VDI)ソリューションを核とする情報セキュリティ企業である。2009年にエム・ピー・テクノロジーズとして創業、2012年に現社名へ変更。2017年東証マザーズ上場後、2019年第一部、2022年プライム、2023年スタンダード市場へ移行。従業員177名。2026年1月期の売上高173億円、純利益21億円。自社ブランド「Resalio」、自社製品「リモートPCアレイ」、SaaSセキュリティ「ブレイクアウト」などを展開。Cloud Software GroupやForcepointと提携し、仮想デスクトップ・クラウドインフラ・ゼロトラストセキュリティの三事業を柱とする。

仮想デスクトップ、クラウド、ゼロトラストの三事業領域

当社グループは単一セグメントのITインフラ事業で、三つの事業領域から構成される。仮想デスクトップ事業では、Cloud Software Group製ソフトウェアを核に、サーバ集約型のデスクトップ環境を提供。シンクライアント端末「Resalio Lynx」シリーズも自社ブランドで販売する。クラウドインフラ事業では、ハイパーバイザー不要の自社製品「リモートPCアレイ」を主力に、高性能サーバ・ストレージを提供。ゼロトラストセキュリティ事業は2025年1月期に新設した領域で、Forcepoint社のデータセキュリティ製品や自社の「SaaS Secure Client」を扱う。各領域とも、コンサルティングから設計・構築、保守・運用までのプロフェッショナルサービスを付随させる。

売上高173億円、大幅な増収増益の2026年1月期

2026年1月期の連結売上高は173億円(前期比18.3%増)、営業利益28億円(同227.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益21億円(同139.6%増)と大幅な伸びを示した。増収の主因は、子会社株式会社CXJの事業開始による仮想デスクトップソフトウェア売上の加算、およびクラウドインフラ・ゼロトラストセキュリティ両領域の好調である。特に自社製品「リモートPCアレイ」は総務省の新ガイドラインに沿った地方自治体への導入が進み、売上・利益ともに増加。また、Cloud Software Groupとの資本業務提携に基づく大型案件獲得も収益に寄与した。資産合計は353億円、自己資本比率は17.6%である。

首都圏に集積する拠点と228名のグループ従業員

本社は東京都千代田区神田練塀町に置き、このほか東京都台東区にインフラソリューションラボ(システム検証センター)を設置。VDIイノベーションセンターも千代田区内に持つ。グループ従業員数は228名(連結、2026年1月末時点)。単体の従業員数は177名。子会社として、ゼロトラストセキュリティ事業を担う株式会社ブレイクアウト(2023年設立)、Cloud Software Groupの国内事業を担当する株式会社CXJ(2025年設立)、M&Aで取得した株式会社ワンズコーポレーションおよび株式会社エスアイピー(2024年子会社化、2025年合併)がある。販売はシステムインテグレータ経由が中心で、一部エンドユーザへ直接販売する。

業界の中での役割はITインフラ(仮想デスクトップ)ソリューションベンダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
173億円
営業利益
28億円
営業利益率
16.2%
純利益
21億円
2026/1 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/1
事業売上構成比利益利益率
商品売上高152億円87.9%
サービス売上高21億円12.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01エンタープライズ企業(ITシステム)主力

情報セキュリティ対策として仮想デスクトップソリューションを中心に提供。海外メーカー製品の輸入販売に加え、自社ブランド製品やクラウドサービスを組み合わせて、セキュアなIT環境の構築を支援する。

仮想デスクトップ分野に特化した専門性

主な製品・サービス4
仮想デスクトップソフトウェア
Cloud Software Group社のCitrix製品など、デスクトップ環境をサーバ側に集約して安全に利用するソフトウェア。
シンクライアント
ハードディスクを持たず、ウイルス侵入リスクを低減した端末。仮想デスクトップ環境に特化。
リモートPCアレイ
1筐体に20~30台の物理PCを搭載した仮想デスクトップ専用サーバ。ハイパーバイザーを不要にし、コスト削減と性能向上を実現。
SaaS Secure Client
SaaS利用時のセキュリティリスクから情報資産を保護する専用クライアント。自社製品。

製品と技術

ハイパーバイザー不要の自社サーバ「リモートPCアレイ」

「リモートPCアレイ」は2016年10月に発表した自社企画製品。1筐体に20~30台の物理PCを搭載し、CPU、メモリ、ストレージ、ネットワークスイッチ、マネジメントソフトを一体化した仮想デスクトップ専用サーバである。最大の特徴は、従来の仮想デスクトップに必須だったハイパーバイザーソフトウェアを不要にした点で、ライセンスコストと設計・構築期間を削減する。ユーザごとに物理リソースを割り当てるため、パフォーマンス障害の原因も除去される。2019年には小規模向けの「リモートPCアレイ50」と大規模向けの「リモートPCアレイ200」が追加。2025年にはバーチャルヒューマン向けAI基盤「Edge AI Array」として派生製品も発表された。製品は台湾のAtrust社が製造し、アセンテックが国内独占販売する。

自社ブランド「Resalio」が支える仮想デスクトップとゼロトラスト

「Resalio」はアセンテックの自社ブランドで、クラウドクライアントデバイス、DaaS、接続製品などを含む。Resalio LynxシリーズはWindows OSやハードディスクを搭載しないシンクライアント端末で、ウイルス侵入リスクを低減。2015年11月にLynx 300/500を発売、2021年5月にはゼロトラスト・シンクライアント版を投入した。クラウド型の「Resalio DaaS」はGMOインターネットのクラウド基盤上で提供される月額サービス。また、2022年2月発売の「Resalio Connect」は、セキュアなリモートアクセスを可能にする製品。これらに加え、2023年3月に発表した「ブレイクアウト」は純国産のSaaSセキュリティプラットフォームで、SaaS利用時の情報資産を保護する専用クライアント「SaaS Secure Client」を含む。

海外メーカー製品のディストリビューションとプロフェッショナルサービス

アセンテックは多くの海外メーカーと一次代理店契約を結び、製品の輸入・販売・保守を行う。主力はCloud Software Group(旧Citrix)の仮想デスクトップソフトウェアで、戦略的パートナーとして国内普及に取り組む。Forcepoint社のデータセキュリティプラットフォーム製品は、2023年のディストリビュータ契約を機にゼロトラスト事業の柱となった。このほか、Atrust Computer Corp.のシンクライアント、デル・テクノロジーズのサーバ・ストレージ、パルスセキュアのネットワークセキュリティ製品などを扱う。販売にあたっては、メーカー技術認定試験に合格したエンジニアがコンサルティングから設計・構築、保守・運用までを一貫支援するプロフェッショナルサービスを提供。これが他社との差別化要因となっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • エンタープライズ企業(ITシステム)仮想デスクトップ分野に特化した専門性

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

IoT商社、急拡大と収益改善

アセンテックは電子部品・IoT関連機器の専門商社。売上高は62億円(2024年1月期)から146億円へ倍増、2026年1月期には173億円予想。営業利益率も6.16%から16.18%へ大幅改善。同業のリョーサン菱洋や高千穂交易と競合するが、IoT・通信分野に特化し高い成長を達成。買収効果も寄与し、規模と収益性を同時に向上させている。

強み

  • 売上高が2倍超に拡大し、営業利益率も16%へ向上。
  • IoT・通信機器に特化し、成長市場で高い需要を獲得。
  • 買収により事業規模を拡大し、相乗効果を発揮。
  • 高収益と安定したキャッシュフローで財務基盤が強固。

課題

  • M&A後の企業統合が円滑に進まないリスク。
  • 高成長の維持には、新たな需要創出と市場開拓が必要。
  • IoT市場参入企業増加により、価格競争が激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字がアセンテック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19264ポエック77億円25.0倍
23386コスモ・バイオ76億円19.6倍
37461キムラ73億円10.0倍
47608エスケイジャパン72億円10.7倍
57590タカショー70億円26.1倍
63565アセンテック68億円9.7倍
73143オーウイル66億円7.9倍
83537昭栄薬品63億円10.7倍
98115ムーンバット63億円10.4倍
108835太平洋興発62億円18.1倍
118226理経61億円8.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

エム・ピー・テクノロジーズとして創業した2009年

2009年2月、株式会社エム・ピー・ホールディングスの新設分割子会社として、東京都新宿区に株式会社エム・ピー・テクノロジーズ(資本金5,000万円)を設立。創業当初から仮想デスクトップソリューションの関連製品・サービスの販売を開始した。設立後まもなく、2012年3月には東京都千代田区神田練塀町にVDIイノベーションセンターを設立し、技術検証の拠点を整備。同年10月には社名を「アセンテック株式会社」に変更し、本店所在地を東京都豊島区南池袋に移転した。この社名変更と同時に、日本セーフネット(現THALES DIS JAPAN)とPKIベースUSB認証トークン等のリセラー契約を締結し、セキュリティ製品の取扱いを開始。

パートナー網拡大と増資で事業基盤を固めた2013~2016年

2013年3月には株式会社ネットワールドと業務提携、同年9月にはNimble Storageと代理店契約を締結。2014年1月にはAtrust Computer Corp.と国内ディストリビュータ契約を結び、シンクライアント端末の供給体制を確保するとともに、日本マイクロソフトのクラウド統合ストレージ「StorSimple」の販売を開始。同年10月にはデル(現デル・テクノロジーズ)とプレミアパートナー契約を締結。2015年8月にはGMOインターネットとリセールパートナー契約、同年11月には自社ブランド「Resalio」シリーズのクラウドクライアントデバイス「Resalio Lynx 300/500」を発表。2016年3月に資本金を7,120万円に増資、同年10月には自社製品「リモートPCアレイ」の販売を開始した。

東証マザーズ上場から第一部、プライムへと昇格した2017~2022年

2017年4月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。同年10月には本店を再び千代田区神田練塀町に移転し、日本ヒューレット・パッカードと一次店契約を締結。2018年8月には東京都台東区にインフラソリューションラボを開設。2019年1月には「リモートPCアレイ」のラインアップに「50」と「200」の二機種を追加。同年9月には東証第一部へ上場市場を変更。2020年にはコロナ禍でリモートワーク需要が高まる中、Google Cloudパートナー契約、パルスセキュアとのディストリビュータ契約を締結。2021年5月にはゼロトラスト対応の「Resalio Lynx 300」を発売、2022年2月にはリモートアクセス製品「Resalio Connect」の販売を開始。同年4月に東証市場第一部からプライム市場へ移行した。

プライムからスタンダードへの移行とM&Aによる事業拡大(2023~2025年)

2023年3月、純国産SaaSセキュリティプラットフォーム「ブレイクアウト」を発表し、同年8月に新設分割で株式会社ブレイクアウトを設立。同年10月には東証プライム市場からスタンダード市場へ移行した。この移行は、上場維持基準の一部を充足できなかったためとみられる。同年10月にはForcepoint LLCと国内ディストリビュータ契約を締結し、ゼロトラストセキュリティ事業を本格化。2024年2月には株式会社ワンズコーポレーションと株式会社エスアイピーの全株式を取得し子会社化。同年9月にはCloud Software Groupとの資本業務提携を発表、2024年11月にはCSG国内事業を担う株式会社CXJを設立。2025年9月にはワンズコーポレーションがエスアイピーを吸収合併した。

年表40件を開く

2000年代

  • 2009年2月株式会社エム・ピー・ホールディングスの新設分割子会社として、東京都新宿区に株式会社エム・ピー・テクノロジーズ(資本金5,000万円)を設立 仮想デスクトップソリューションの関連製品・サービスの販売を開始

2010年代

  • 2012年3月創業東京都千代田区神田練塀町にVDIイノベーションセンターを設立
  • 2012年10月商号変更「アセンテック株式会社」に社名変更。本店所在地を東京都豊島区南池袋に移転
  • 2012年10月日本セーフネット株式会社(現THALES DIS JAPAN K.K.)とPKIベースUSB認証トークン及びワンタイムパスワード等の認証製品全般に関するリセラー契約を締結
  • 2013年3月株式会社ネットワールドと業務提携
  • 2013年4月資本金を6,500万円に増資
  • 2013年9月Nimble Storage,Inc.と代理店契約を締結
  • 2014年1月Atrust Computer Corp.と国内ディストリビュータ契約を締結
  • 2014年1月M&A日本マイクロソフト株式会社の提供するクラウド統合ストレージソリューション「StorSimple」の国内サービス販売開始
  • 2014年10月デル株式会社(現デル・テクノロジーズ株式会社)とプレミアパートナー契約を締結
  • 2015年8月GMOインターネット株式会社(現GMOインターネットグループ株式会社)とリセールパートナー契約を締結
  • 2015年11月「Resalio(レサリオ)」シリーズのクラウドクライアントデバイスとして、Resalio Lynx 300、500を発表
  • 2015年12月「Resalio」シリーズの仮想デスクトップサービスとして、GMOインターネット株式会社(現GMOインターネットグループ株式会社)のクラウド基盤を活用した「Resalio DaaS(レサリオ・ダース)」のサービス提供を開始
  • 2016年3月資本金を7,120万円に増資
  • 2016年10月独自ソリューションである仮想デスクトップ専用サーバ「リモートPCアレイ」の販売提供を開始
  • 2017年4月上場東京証券取引所マザーズ市場へ上場
  • 2017年10月本店所在地を東京都千代田区神田練塀町に移転
  • 2017年10月日本ヒューレット・パッカード株式会社(現日本ヒューレット・パッカード合同会社)と一次店契約を締結
  • 2018年8月創業東京都台東区にインフラソリューションラボ(システム検証センター)を設立
  • 2019年1月独自ソリューション RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)利用に適した「リモートPCアレイ50」の販売を開始
  • 2019年1月独自ソリューション 大規模仮想デスクトップに対応の「リモートPCアレイ200」の販売を開始
  • 2019年9月上場東京証券取引所市場第一部へ上場

2020年代

  • 2020年5月株式会社ピー・ビーシステムズと業務提携
  • 2020年5月株式会社理経と業務提携
  • 2020年9月Google Cloud パートナー契約を締結
  • 2020年12月パルスセキュア社とディストリビュータ契約を締結
  • 2021年5月ゼロトラスト・シンクライアント「Resalio Lynx 300」の販売を開始
  • 2021年11月株式会社ニーズウェルと業務提携
  • 2022年2月セキュアにリモートアクセスが可能になる「Resalio Connect」の販売を開始
  • 2022年3月株式会社アイネスとの業務提携
  • 2022年4月東京証券取引所 市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2023年3月純国産 SaaS セキュリティプラットフォーム「ブレイクアウト」の発表
  • 2023年6月株式会社チェンジとの業務提携
  • 2023年8月創業新設分割により株式会社ブレイクアウトを設立
  • 2023年10月Forcepoint LLC,と国内ディストリビュータ契約を締結
  • 2023年10月東京証券取引所 プライム市場からスタンダード市場へ移行
  • 2024年2月M&A株式会社ワンズコーポレーションと株式会社エスアイピー 100%子会社化
  • 2024年9月Cloud Software Group,Inc.との資本業務提携
  • 2024年11月創業株式会社CXJを設立
  • 2025年9月M&A株式会社ワンズコーポレーションが株式会社エスアイピーを吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/1期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    仮想デスクトップ領域の競争優位性強化

    仮想デスクトップに特化し、ディストリビュータ契約や独占販売権の確保、大手SIerや全国のIT販売会社との連携を強化。自社製品「リモートPCアレイ」のシェア拡大を図る。

  2. 02

    ストックビジネスの拡大

    サブスクリプション型サービスなど継続収入ビジネスを拡大し、持続的成長を目指す。

  3. 03

    AIインフラ市場への参入と製品強化

    セキュアなAIインフラ「Edge AI Array」を発表し、需要拡大が見込まれるAI市場に参入。自社製品の開発力を高め、付加価値の高い製品・サービスを提供する。

  4. 04

    M&A及び戦略的事業提携による事業拡大

    成長加速のためM&Aを実施し、高収益自社製品のラインナップ強化や全国レベルの販売網確保に向けた戦略的提携を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で177人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は632万円で、9期前と比べて+19.4%平均年齢は39.6歳、平均勤続年数は8.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年1月60
2018年1月62
2019年1月68
2020年1月52938.76.175
2021年1月54639.96.680
2022年1月55340.07.184
2023年1月55839.96.690
2024年1月56940.37.792
2025年1月59440.18.7165545
2026年1月63239.68.91771,582

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区104百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ワンズコーポレーション
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱エスアイピー
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱CXJ
    東京都千代田区
    議決権100.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    VMware vSphere Foundation 216式の購入
    国土交通省 · 2026-02-27
    734万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年1月期の売上高は173億円営業利益28億円前期と比べると増収増益で、売上が+18.5%、利益が+211.1%。

売上高
+18.5%
173億円
営業利益
+211.1%
28億円
純利益
+133.3%
21億円
営業利益率
16.2%
前期比 +10.0%pt

会社が出している今期の予想2027年1月期

項目会社予想前期実績
売上高175億円173億円
営業利益20億円28億円
純利益14億円21億円
1株あたり配当¥15¥15

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は34億円、営業利益は6億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+21.4%、営業利益は+200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q14214.31
2024年2Q1915.32
2024年3Q1417.11
2024年4Q151
2025年1Q2827.12
2025年2Q3000.01
2025年4Q8878.06
2026年2Q1081110.28
2026年4Q651726.213
2027年1Q34617.62

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年1月期からの14期で、売上は36億円から173億円へ4.8倍に増えた。直近期の営業利益率は16.2%。売上は2期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年1月3632
日本マイクロソフト株式会社の提供するクラウド統合ストレージソリューション「StorSimple」の国内サービス販売開始
2014年1月2400
2015年1月2610
2016年1月2200
東京証券取引所マザーズ市場へ上場
2017年1月3321
東京都台東区にインフラソリューションラボ(システム検証センター)を設立
2018年1月4332
東京証券取引所市場第一部へ上場
2019年1月5543
2020年1月5953
2021年1月6064
2022年1月6575
新設分割により株式会社ブレイクアウトを設立
2023年1月6364
株式会社CXJを設立
2024年1月6275
株式会社ワンズコーポレーションが株式会社エスアイピーを吸収合併
2025年1月1469126.29
2026年1月173282916.221

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年1月期

売上高173億円のうち、営業利益として残るのは28億円16.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は21億円、売上の12.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.3%132億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.9%12億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.6%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.2%28億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.0pt
16.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.7pt
12.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+31.5pt
39.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 12期分

2026年1月期は営業CFが66億円、投資CFが−81億円で、差し引きのフリーCFは−15億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は46億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2015年1月−200−21
2016年1月40−144
2017年1月20026
2018年1月0−13−18
2019年1月10018
2020年1月6−1−1512
2021年1月6−10517
2022年1月0−1−2−114
2023年1月4−1−2315
2024年1月9−1−1822
2025年1月36−133560
2026年1月66−810−1546

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年1月期の総資産は353億円。このうち返さなくてよい自己資本が62億円で、自己資本比率は17.6%(業種中央値50.6%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年1月115640.6
2014年1月105547.8
2015年1月95457.8
2016年1月85364.7
2017年1月137652.7
2018年1月22121053.5
2019年1月2214863.4
2020年1月28171161.4
2021年1月35211459.6
2022年1月36241265.6
2023年1月39261367.6
2024年1月46311567.4
2025年1月93425145.1
2026年1月3536229117.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年1月期の内訳
現金及び預金
126億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
53億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
291億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
72
/ 100
安定性自己資本比率12 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE284社中2位あたり、逆に低いのは自己資本比率284社中282位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
39.6%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
16.2%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
17.6%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
18.5%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥468で、1年前と比べて-18.8%過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。

¥468-1.3%1ヶ月+13.6%1年-18.8%時価総額68億円
過去52週の値幅
安値¥335.333高値¥615

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.7倍
PER (会社予想)14.1倍
PBR3.32倍
配当利回り3.21%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/14に439円、前日比+5.53%の上昇。25日線402円を+9.2%上回り、75日線435円付近で推移。52週高値664円からは-33.9%の水準。RSI70.9と買われ過ぎ圏に近づくも、出来高は22万株と平均並み。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績急拡大とその持続性が最大の論点。2025/1期に売上62億→146億円と倍増、2026/1期予想も増収増益。M&Aによる拡大路線だが、のれん償却や統合リスクが懸念される。ROE39.6%と高収益だが、PER8.6倍とバリュエーションは割安。一方で、成長持続性や利益率の改善が維持できるかが弱気派の焦点。

プラスに働く材料7
  • M&Aによる急成長

    売上2年で2.3倍。シナジー発揮でさらなる拡大余地。

  • 高いROEと割安PER

    ROE39.6%、PER8.6倍。収益力対比で株価は割安。

  • 業績予想の上方修正余地

    2026/1期の営業利益率16.2%予想。達成なら大幅増益。

  • 2026年1月期の営業利益28億円、前期比211%増2026年1月期決算影響

    営業利益9億円→28億円と大幅増益

  • 営業利益率6.16%→16.18%への大幅改善2026年1月期影響

    営業利益率が10ポイント超改善

  • 純利益21億円、前期比2.3倍2026年1月期影響

    純利益9億円から21億円に増加

  • 予想PER12.4倍だが成長率考慮すれば割安継続影響

    利益成長率200%超に対しPER12.4倍

マイナスに働く材料7
  • M&A頼みの成長リスク

    のれん代増加や統合失敗のリスク。持続性に疑問。

  • 業績変動の大きさ

    過去の利益率が不安定。電子部品市況に左右される。

  • 競争激化と値下がりリスク

    同業ひしめく市場で価格競争。差別化が困難。

  • 過去の業績の急拡大に対する持続性懸念不定影響

    FY25売上146億円→FY26売上173億円と成長鈍化

  • 営業利益率16%が過去最高水準、反動リスク2027年1月期影響

    利益率がピークに達し、今後低下の可能性

  • 小規模時価総額60億円で需給変動大継続影響

    時価総額60億円と小型株で価格変動大

  • 外国人保有18.12%と高く、グローバル市場の影響継続影響

    外資比率高く、外部要因で売られやすい

次の決算で確かめる点
営業利益率
利益率向上が成長の質を示す。16%超えなら強気材料。
のれん代対純資産比率
M&Aの成果とリスクを測る。増加傾向は警戒。
受注高/受注残高
今後の売上の先行指標。急減なら減速のシグナル。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15で、前期から+100.0%いまの株価に対する利回りは3.21%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
3.21%
いまの株価に対して
配当性向
53.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年1月217.4
2020年1月1−49.814.4
2021年1月10.011.2
2022年1月299.118.9
2023年1月20.021.3
2024年1月342.928.4
2025年1月550.224.4
2026年1月10100.053.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2026年1月期末の株主数は延べ3,218人。区分でいちばん多いのは個人・その他40.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が34.2%を占め、残る65.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年1月%2022年1月%2023年1月%2024年1月%2025年1月%2026年1月%
個人・その他61.365.973.673.970.240.2
事業法人2.63.13.83.53.226.1
外国法人11.42.51.11.49.218.0
金融機関22.420.817.617.411.38.1
証券会社2.07.33.53.45.87.5
自己株式0.01.02.01.91.81.8
外国人個人0.30.30.30.30.30.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01合同会社ルビィ22.84
02佐藤 直浩6.87
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.42
04松浦 崇5.12
05RAYMOND JAMES & ASSOCIATES,INC.CLIENTS (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)4.80
06野村證券株式会社3.77
07ヨシダ トモヒロ3.00
08大田 宜明2.99
09永森 信一2.96
10GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)2.96

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-06-26
    古屋 雅章
    新規の大量保有報告
    6.29%
    +1.25pt
  • 2026-06-23
    古屋 雅章
    新規の大量保有報告
    5.04%
  • 2026-06-04
    佐藤 直浩
    新規の大量保有報告
    6.87%
  • 2026-04-21
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.26%
    -1.07pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−98%、1株純資産は14期で−97%。直近期のROEは39.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年1月8,46817,29364.8
2014年1月61833.6
2015年1月5975.8
2016年1月−098
2017年1月136023.4
2018年1月158920.456.816.7
2019年1月2010620.630.917.4
2020年1月2412621.048.414.4
2021年1月3115522.362.611.2
2022年1月3717522.419.018.9
2023年1月3319917.715.321.3
2024年1月3623515.416.128.4
2025年1月6430023.514.124.4
2026年1月14443339.610.253.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/1期の役員報酬は総額41百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
佐藤直浩取締役会長681,001,200
松浦崇代表取締役社長57747,000
萬歳浩一郎取締役5245,000
彭雅秀取締役54
松田英典取締役監査等委員(常勤)7816,000
吉井清取締役監査等委員78
高谷英一取締役監査等委員782,800
岩崎遼取締役421,000
白石正取締役監査等委員73
桒原桂一取締役監査等委員64
松田洋志取締役監査等委員47

役員報酬の内訳2026/1

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2303015
社外取締役511112

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/1期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,012字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 近年、インターネットの普及により、サイバー攻撃等に対するセキュリティ対策が重要になってきていると考えております。当社グループは、情報セキュリティ対策として、セキュリティソリューションのひとつである仮想デスクトップ(注1)ソリューションを中心に事業を展開しております。 事業を展開するうえで、当社グループは、Cloud Software Group,Inc.やAtrust Computer Corporationをはじめとした海外メーカーと1次代理店契約を締結し、商品の輸入・販売・保守を行っております。また、当社グループは、国内のお客様の要望に応え、当社オリジナル製品・サービスを自社ブランド「Resalio(レサリオ)」(注2)として開発・販売しております。 また、特に、仮想デスクトップシステムを提供するうえでは、メーカーの技術認定試験に合格した専門のエンジニアが必要と考えております。当社グループは、プロフェッショナルサービスとしてメーカーの技術認定試験に合格した専門のエンジニアがコンサルティングから保守・運用までの一貫したサービスを提供する体制を構築しております。 さらに、仮想デスクトップを利用する際、お客様がハードウエア、ソフトウエアを購入することなく、月額で利用できるクラウド型の当社オリジナルサービスも提供しております。 販売形態としましては、取扱商品、当社開発製品及びプロフェッショナルサービスは、システムインテグレータ(注3)経由でエンドユーザ企業に提供しております。また、一部のエンドユーザ企業におきましては、エンドユーザ企業からの指定により例外的に直接、製・商品及びサービスを提供しております。 当社グループの事業セグメントは、単一のITインフラ事業であります。ITインフラ事業は、仮想デスクトップ事業、クラウドインフラ事業、ゼロトラストセキュリティ事業の3つの事業領域で構成しております。以下に事業領域ごとの内容を記載します。 ① 仮想デスクトップ事業 当社グループが提供する仮想デスクトップとは、デスクトップ環境をサーバ側に集約しネットワークを介してデスクトップの画面イメージを配信し、シンクライアント(注4)端末やパソコン、タブレットなどによりユーザが利用するソリューションです。 端末にデータを保存しないことによりセキュリティ性が向上するほか、システム管理者が集中管理できることにより、運用管理の負担が軽減されるといったメリットがあると考えております。 当社グループは、仮想デスクトップソフトウエアを提供するCloud Software Group,Inc.の戦略的パートナーとして、企業における仮想デスクトップの普及に取組んでおります。 a 仮想デスクトップの概要 下図のとおり、仮想デスクトップの利用により、端末側にデータが保存されないため、端末の紛失や、盗難が生じた場合にも、データ流出のリスクが低減されると考えております。 (仮想デスクトップの概要) b シンクライアントの概要 仮想デスクトップの端末としては、一般のWindowsパソコンも利用可能ですが、Windows OSにはウィル スが侵入するリスクが内在すると考えております。当社グループでは、その課題に対応するために、 Windows OS、ハードディスクを搭載せず、ウィルス侵入のリスクをより低減した、シンクライアントを提 供しております。 シンクライアントは、仮想デスクトップ環境での利用に特化した端末で、Windowsパソコンと同等の操 作感での利用が可能です。 c プロフェッショナルサービス 仮想デスクトップを導入する企業においては、システムを構築、利用するうえで、技術支援サービスが必要と考えております。 当社グループは、仮想デスクトップの検討段階におけるコンサルティングから構築段階における設計・構築、利用段階における保守、運用までの一貫した技術支援サービスを、メーカーの技術認定試験に合格した専門のエンジニアが提供しております。 1) コンサルティングサービス コンサルティングサービスは、仮想デスクトップを導入、検討されているお客様の現状を把握し、要件を洗い出し、仮想デスクトップに関する要件定義を作成いたします。その後、システムを構成する推奨機器、ソフトウエア等の情報をまとめます。コンサルティングサービスは、より高品質かつ安定的なシステム構築へ導く、重要なサービスとなっています。 2) 設計・構築サービス 設計・構築サービスは仮想デスクトップ環境を実際に生成するための主要サービスです。要件定義に従って、設計から構築そしてサービスの本番開始、ドキュメント作成までを実施いたします。プロジェクトの規模にもよりますが、通常当社エンジニア3~8名程度のチーム編成を組み3~10ヶ月程度の期間でプロジェクトを遂行いたします。 3) 保守・運用サービス 当社グループは、お客様へのアフターサポートを最大限ご支援すべく、保守・運用サービス体制強化に力を注いでいます。お客様に仮想デスクトップ環境を安定的にご利用いただくうえで、保守・運用サービスは、とても重要な要素と考えています。 当社グループでは、仮想デスクトップにおいて障害が発生した場合、まず障害の原因がどこにあるのかを究明いたします。原因を特定した後、その原因となる商品を提供しているメーカーに障害報告並びに改善依頼を実施、早期復旧に向けての活動を行っております。 ② クラウドインフラ事業 近年、多くの企業には、IT利用の多様化によりITシステムへの高いパフォーマンス要求といった課題が存在すると考えております。仮想デスクトップシステムを導入する企業も、サーバ側に集約されたストレージ(注5)を複数のユーザが共有する仮想インフラにおいて、同様の課題があります。 当社グループは、このような課題を解決するために、ITインフラによる改善・対応が必要になると考え、主として、高性能なサーバやストレージをクラウドインフラとして提供しております。 また、仮想デスクトップの導入障壁となっていた、以下の課題を解決するため、自社企画製品としてリモートPCアレイを提供しております。 - 初期導入コスト: ハイパーバイザー(注6)に関わるライセンスコスト、技術要員コストを削減 - 導入期間: ハイパーバイザー設計・構築期間を削減 - パフォーマンス障害: ユーザ毎に物理リソース(CPU、メモリー、ストレージ)が割当てられておりパフォーマンス障害の原因を除去 リモートPCアレイの概要 リモートPCアレイは、2016年10月に発表した自社企画製品です。当社が仕様の起案・策定、開発費投資を行い、台湾のAtrust社で製造後、国内で独占販売を行っております。 仮想デスクトップシステム専用のサーバ製品で、1筐体に20台~30台の物理PCを搭載し、仮想デスクトップに必要な、CPU、メモリー、ストレージ、ネットワークスイッチ及びマネジメントソフトウエアをオールインワンにて提供する画期的な製品です。従来の仮想デスクトップにおいて必須であった、ハイパーバイザーソフトウエアを不要にしました。 (リモートPCアレイ概念図) ③ ゼロトラストセキュリティ事業 従来のセキュリティ対策では、社内ネットワークの内側は安全、外側は危険とみなし、その境界を守る「境界型防御」が主流でした。しかし、クラウドサービスやモバイルデバイスの急速な普及により、社内外の境界があいまいになり、この考え方だけでは十分な対策が難しくなっています。 当社グループは、現代の柔軟なIT環境に適した安全性を実現するために、新たにゼロトラストセキュリティ事業領域を新設し、以下のゼロトラストセキュリティソリューションを提供しております。 ・自社製品としてSaaS利用時のセキュリティリスクから情報資産を保護するための専用クライアント「SaaS Secure Client」 ・米大手データセキュリティカンパニーForcepoint社のデータセキュリティプラットフォーム製品 (ゼロトラストセキュリティ概念図) ④ 事業系統図 当社グループの事業系統図は次のとおりであります。 用語解説 注1   仮想デスクトップ   デスクトップ(Windowsユーザ環境)をサーバ側に集約し、ネットワークを介してデスクトップの画面イメージを配信し、シンクライアント、パソコン、タブレット等の端末よりサーバ上のWindowsユーザ環境を利用できるソリューションで、端末にデータを保存できないことから、端末からの情報漏洩を防止することが可能となります。 注2   Resalio(レサリオ)   当社オリジナル製品・サービスに適用するブランド名称。 (商標登録:4997726) 注3   システムインテグレータ   日本の情報システム産業において、コンサルティングから設計、開発、運用・保守・管理までを一括請負する企業。 注4   シンクライアント   仮想デスクトップ環境での利用に特化した端末。Thin(薄い)Client(クライアント)の名前の通り、一般に利用されるパソコンと比較して、ハードディスクを内蔵しないため、セキュリティ性に優れた端末。 注5   ストレージ   コンピュータにおけるデータを保存する補助記憶装置。媒体としては主に磁気ディスクを利用したハードディスクと半導体メモリーを利用したフラッシュストレージに分類されます。 注6   ハイパーバイザー   1台の物理コンピュータを論理的に分割し複数のコンピュータとして稼働させるための基本ソフトウエア。
経営方針・対処すべき課題2,520字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 a 経営理念 「簡単、迅速、安全に!お客様のビジネスワークスタイルの変革に貢献する。」であります。最先端ITソリューションを常に追い求め、お客様に利便性向上とセキュリティ強化を実現する製品・サービスをお届けしてまいります。 b アセンテック社員 5つのコミットメント イ チームワーク 営業、SE、マーケティング、管理が一丸となり、「Team Ascentech」としてお客様をご支援いたします。 ロ 即応性 シンプルかつコンプライアンスを遵守した意思決定プロセスのもと、迅速に、お客様のご要望に対応いたします。 ハ スキル 常に最新の技術を察知・習得し、お客様に最新情報をお届けいたします。 さらに個々のスキル向上を目指し、高品質なサービスを提供いたします。 ニ フェアネス 他社、他製品の誹謗中傷はいたしません。技術的見地にたって、公正かつ中立的な立場で、お客様に最適解をお届けいたします。 ホ コスト意識 社員全員がコスト意識をもち徹底して無駄を排除いたします。原価低減を図り、お客様により使い易い料金体系で製品・サービスを提供いたします。 上記を当社グループ社員のコミットメントとし、お客様目線にたって事業展開を行っております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、売上高及び経常利益を重要な経営指標と位置づけております。 更なる自社製品の開発や、継続収入ビジネスの拡大を図り、技術的付加価値の高い製品及びサービスを提供することで、これらの指標の向上を図っていきたいと考えております。 (3)経営戦略及び経営環境 当社グループの主力事業である仮想デスクトップは、社会的な課題となっている以下の3つの問題を解決できる先進的かつ効果的なテクノロジーであると考えております。 ・ 情報漏洩、盗難事故等「情報セキュリティ問題」 ・ 在宅ワークやハイブリッドワークを促進する「ワークスタイル変革」 ・ 電子機器を含めた温室効果ガスの削減「ESGへの取組」 当社グループは仮想デスクトップに関連した製品サービスの販売やシステムインテグレーションに特化していることで、競争優位性があると考えております。 具体的には、仕入先とは、良好な関係構築としてディストリビュータ契約や独占販売権の確保、業務提携などを行っております。また販売網としては、大手システムインテグレータや全国をカバーするIT販売会社、地方の有力なパートナーなどとの長年の取引実績と信頼関係があること、加えてお客様のニーズに応えた自社製品の開発と供給、及び専門性を高くご評価をいただけるシステムエンジニアを多数擁していることも、競争優位性に寄与していると考えております。 ワークスタイルとして、在宅ワーク・ハイブリッドワークを併用する企業が増加している中、当社グループの具体的な経営環境につきましては以下のように認識しております。 ・ サイバーセキュリティ脅威の高まりに加え、ランサムウェア対策を中心としたセキュリティ対策の高度 化が求められており、各業界における仮想デスクトップ需要は引き続き拡大 ・ 在宅ワーク・ハイブリッドワークはワークスタイルとして定着 ・ 企業におけるランサムウェア被害増加を受け、ランサムウェア対策が急務 ・ クラウドサービスの普及に伴い、マルチクラウドとオンプレミスのハイブリッド化が進む中、新たなサ イバー攻撃のリスクが高まっています。これにより、従来と異なるセキュリティ対策の強化が求められ、 新たなセキュリティシステムの需要が高まると予測 ・企業におけるAI活用の進展に伴い、AIを安全に活用するためのIT基盤や、セキュリティ対策の重要性が高 まっています。今後、セキュリティを確保したAIを支えるITインフラの需要が拡大すると予測 ・VMware代替ソリューション「XenServer」等のソリューションのラインナップの拡充を図り、300社を超 えるパートナー様と共に、需要が堅調な地方自治体と金融機関を含め、あらゆる業界に仮想デスクトップ ソリューションと「リモートPCアレイ」の展開を推進 ・ 仮想デスクトップ案件増に伴いエンジニアの採用・育成を強化 ・ グローバル テクノロジーパートナーとの事業提携を引き続き推進 ・ バーチャルヒューマン向けにセキュアなAIインフラとして「Edge AI Array」を新たに発表し、今後需 要が急拡大するAIインフラ市場に参入 また、当社グループはストックビジネスを拡大し、持続的成長企業の実現と、 M&A及び戦略的事業提携による事業拡大の実現に取組み、持続的な成長の実現を図ってまいります。 (4)対処すべき課題 当社グループの対処すべき課題は、「中期経営計画Ascentech Vision2030」で発表した次の3つの成長戦略を課題と認識し、取り組んでまいります。 ① 価値創造を軸に製品力を強化し、利益成長を実現 ・ AI事業に参入: 「Edge AI Array」 を発表 ・ 自社製品「リモートPCアレイ」シェア拡大: 自治体、金融機関での利用加速 ・ ストックビジネスの拡大: 先進サブスクリプションサービス ・ CSG社の国内事業を担当する、株式会社CXJの事業を拡大 ② M&A及び戦略的事業提携による事業拡大を実現 ・ 事業成長の加速戦略としてM&Aを実施 ・ 高収益自社製品ラインナップ強化に向けた戦略的事業提携を実施 ・ 全国レベルの販売網確保に向けた戦略的事業提携を実施 ③ 堅牢な経営基盤の構築を進め、持続的成長を実現 ・ AI人材と経営幹部を継続的に育成する、次世代型の人材・組織基盤の強化 ・ 株価向上に向けた戦略的イニシアチブ ・ 持続可能な組織運営の柱としてESG経営を深化させ、ガバナンス・リスク管理を強化
事業等のリスク4,702字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境並びに事業の内容に関してのリスク ① 技術革新への対応について 当社グループは、現状、最先端の技術革新の把握に支障を来したことはありませんが、仮想化ソリューション市場は技術革新のスピードが速いため、当社グループが技術革新に対応できない場合には、業界標準に対応できない或いは顧客ニーズを捉えられないことなどにより、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 競合について 当社グループのITインフラ事業では、事業者間の受注競争が激しい状況にあり、今後も一層の激化が想定されます。当社グループにおいては、ネット広告、セミナー開催、海外ベンダーとの関係強化、業界における導入ノウハウと技術者によるパートナー支援、きめ細かな顧客対応等により競争力を維持・向上させていく方針でありますが、競合他社との差別化が困難となった場合には、受注や採算性の確保が困難となり、当社グループの事業活動、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 取引依存度の高い相手先について a 販売先 当社のITインフラ事業では、顧客企業のITインフラの導入時期に応じて、特定の取引先への販売金額への依存度が高くなることがあります。株式会社ネットワールド、日本ビジネスシステムズ株式会社、SoftwareONE Japan株式会社への売上金額及び当該売上金額の総売上金額に対する割合は下表のとおり高い状況となっております。今後も、パートナー数の拡大により、特定の案件への依存度を低下させていく方針であります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年2月1日 至 2025年1月31日)   当連結会計年度 (自 2025年2月1日 至 2026年1月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社ネットワールド   133,311   1.0   2,696,088   15.6 日本ビジネスシステムズ株式会社   120,217   0.8   2,179,170   12.6 SoftwareONE Japan 株式会社   113,889   0.8   2,166,766   12.6 株式会社日立製作所   1,773,696   12.2   747,640   4.3 b 仕入先 当社は受注する製品によって、特定の取引先への仕入金額への依存度が高くなることがあります。シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社、Atrust Computer Corporationへの仕入金額及び当該仕入金額の総仕入金額に対する割合は下表のとおり高い状況にあります。 上記取引先を含む主な仕入取引先とは、良好な関係を構築しておりますが、万一、取引が解消される場合や取 引条件が大幅に変更される場合には、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年2月1日 至 2025年1月31日)   当連結会計年度 (自 2025年2月1日 至 2026年1月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社   7,482,952   63.6   7,878,458   65.8 Atrust Computer Corporation   2,233,462   19.0   1,282,492   10.7 ④ 仕入先との代理店契約について 当社グループは、主な仕入先と「代理店契約」を締結しています。これらの契約は、独占・非独占に関わらず、仕入先側の通告により、契約期間の満了により終了することがあります。仕入先毎に、終了条件の有無、事前通告の要不要、その期間・手段等に相違があり、当社グループがその対抗策・代替手段を検討する期間にも相違が出ることが考えられるため、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、Cloud SoftwareGroup,Inc.と締結した戦略的パートナー契約では、Cloud Software Group,Inc.社の製品に関して、一定の販売期間の見込収益に合わせて、一定の金額を支払うことが条件となっており、2025年3月3日付で、114億円の資産および負債を計上処理しております。当該見込収益を十分に獲得できなかった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 品質管理について 当社グループが行っているITインフラ事業について、仮想デスクトップ環境を構築するために用いられるソフトウエアは、顧客の基幹業務システムに組み込まれて用いられております。当社グループは、システムの構築に当たって、ソフトウエアを仕入れた段階で当社グループが独自に定めた品質テストを行うことに加え、客先でのシステム構築作業が完了した時点においても顧客と合意をした品質テストを行って最終確認を実施することとしており、システムの品質管理には細心の注意を払っております。 当社グループは、顧客から案件を受託する際に締結する契約に免責条項を設ける場合もありますが、顧客の基幹業務システム等に組み込まれた当社システムが不具合を起こした場合、顧客より損害賠償請求を受けることなどにより、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 販売管理について 商品販売は出荷時から当該商品の支配が顧客に移転される時までの期間が通常の期間である場合は出荷時点に収益を認識するなど、取引の性質に応じて認識時点が異なることから、適切な期間に売上計上が行われないリスクがあります。ソフトウェア販売は物理的な移動を伴わない取引であり、顧客が利用できる状態になった時点の判断によっては、適切な期間に売上計上が行われないリスクがあります。また、当社グループは、販売管理システムで集計された情報をもとに会計システムへ仕訳入力されることから、売上計上を誤るリスクがあります。 対策としましては、商品販売及びソフトウェア販売においては、適正な処理を行うために案件ごとに取引の性質を確認し、判断して処理するなどの統制を適切に整備し運用しております。また、販売管理システムで集計された情報においては、多角的な分析やチェックを行うなどの統制を適切に整備し運用しております。 ⑦ 為替リスクについて 当社グループは、海外から仕入れるソフトウエア、ハードウエアの代金を米ドル建てで仕入れております。当社グループの業績は、為替変動の影響を受ける可能性がありますので、為替変動リスクを回避し、安定的な利益の確保を目的に為替予約を行うことを基本として対応しております。今後、当社グループの事業拡大に伴って、外貨建て取引の数量割合が増加して、適切に為替変動リスクを回避することができない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 法的規制について 当社グループの事業に関係する法律として、「個人情報の保護に関する法律」「労働者派遣事業の適切な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(労働者派遣法)」「電器用品安全法」等の関連法令による規制の適用を受けております。当社グループでは、これらの関連法令の遵守に努めておりますが、万が一法令違反に該当するような事態が発生した場合や、当該法令の変更や新たな法令の施行等により事業上の制約を受けるような場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)組織・体制、その他に関してのリスク ① 小規模組織であることについて 当社は本書提出日現在、監査等委員でない取締役4名(うち非常勤取締役2名)、監査等委員である取締役3名(うち非常勤取締役2名)、従業員91名と組織規模が小さく、内部管理体制や業務執行体制も当該組織規模に応じたものとなっております。従って、当社の役員や従業員が病気や怪我等により業務を遂行する上で支障が生じた場合や転職等により人材が社外に流出した場合には、当社の業務に支障が生じる可能性があります。 現在、当社グループは、より組織的な社内管理体制を整備・運用するように努めておりますが、適切かつ充分に組織的な対応ができるか否かは不確実であり、当社グループの事業遂行及び拡大に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは今後とも外部からの採用と従業員の人材育成に努め、内部管理体制及び業務執行体制の強化を図る所存でありますが、急激な業務拡大が生じた場合、充分な人的・組織的対応が取れない可能性があります。また、今後の人員増加に伴い、先行して一時的に人件費負担が増加する場合も想定され、そうした場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 取締役会長及び代表取締役社長への依存について 当社は小規模であることもあって、取締役会長である佐藤直浩及び代表取締役社長である松浦崇が中心となって、経営方針や事業戦略の決定、事業計画の立案と推進を行っており、両氏は、当社グループが事業を遂行する上で、重要な役割を果たしております。また、当社グループの事業運営における両氏の知識や経験、当社グループの株主や取引先との関係についても、両氏に多くを依存している状況となっております。 このため、当社グループでは、両氏への過度な依存を改善すべく、事業体制において全社的な組織の構築や人材の育成に努めております。今後、これらの諸施策に取組むことや当社グループの実績を積み上げることにより、両氏の知識や経験に過度に依存することなく、円滑に事業を遂行することが可能となると考えております。 ただし、当面の間は、両氏への依存度が高いままの状態で推移すると見込まれます。現時点で両氏が退任する予定はありませんが、両氏が理由の如何に関わらず当社業務を継続することが困難となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 人材の確保について 当社グループが行う事業は、ハードウエアとソフトウエア並びにネットワークを統合するというシステム全体のインテグレーションに関わる広範な知識と経験、技術を備えた人的資本により成り立っております。そのため既存の従業員に加えて、優秀な人材を確保・育成することは、今後、当社グループが事業を拡大する上で極めて重要であると認識しております。 また、優秀な人材の確保や従業員のインセンティブのために、能力主義やストック・オプションなどを取り入れた報酬プログラムを実践しております。しかしながら、現在在職している人材が流出するような場合、または当社グループの求める人材が充分に確保できなかった場合、今後の事業展開も含めて事業拡大及び将来性に影響を及ぼす可能性があります。 また、人材の獲得が順調に行なわれた場合でも、人件費、設備コスト等固定費が増加する場合も想定され、その場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,732字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度(2025年2月1日~2026年1月31日)は、引き続き、ワークスタイルとしてハイブリッドワークの定着が進んでいると考えております。さらに、サイバーセキュリティの脅威の高まりから、セキュリティを守りつつテレワークが可能な仮想デスクトップの需要も引き続き、拡大していると考えております。 また、新たなサイバー攻撃のリスクが高まり、従来と異なるセキュリティ対策の強化が求められ、新たなセキュリティシステムの需要が高まると予測しています。この予測のもと当社では、当連結会計年度より事業領域を見直すことといたしました。従来の「仮想デスクトップ」「クラウドインフラ」はそのままに、「クラウドサービス」を別の事業領域に組替え、新たに「ゼロトラストセキュリティ」という事業領域を設けることとしました。 当連結会計年度においては、事業戦略の一つである「M&A、戦略的事業提携による事業拡大の実現」において、Cloud Software Group, Inc.(本社:米国フロリダ州フォートローダーデール、以下CSG社)との資本業務提携により、株式会社CXJを設立し、2025年3月3日より業務を開始いたしました。さらにゼロトラストセキュリティ事業領域では、米大手データセキュリティカンパニーForcepoint社の国内総代理店として事業拡大に向けた活動を開始しました。また、株式会社ソリトンシステムズと製品連携により自治体ガイドライン準拠の「分離環境アクセスソリューション」での協業や、エイチ・シー・ネットワークス株式会社とネットワークのトータルソリューション分野での協業を開始しました。さらには、新たな自社製品として、バーチャルヒューマン向けに最適化された AI 基盤として「Edge AI Array」を発表します。 「ストックビジネスを拡大し持続的成長企業の実現」においては、引き続き、金融機関、医療、地方公共団体等、業界に特化し、その業界における、お客様導入事例の横展開を図り、「リモートPCアレイ」などの自営保守サービスを含めた自社製品の売上拡大に注力したことなどにより、当連結会計年度においては、売上ベースで2,119,181千円となりました。また、新規受注ベースでも2,478,400千円となり、今後の売上、利益に寄与してまいります。 当連結会計年度の売上高におきましては、仮想デスクトップ事業領域において、前連結会計年度と比べ、新設子会社の株式会社CXJの事業開始による仮想デスクトップソフトウェアの売上がグループの売上に加わったことや、クラウドインフラ/ゼロトラストセキュリティ事業領域も好調に推移し、大幅な増収の要因となっております。 利益面におきましては、増収の影響から仮想デスクトップ事業領域の売上総利益が伸びたことや、クラウドインフラ事業領域の自社製品である「リモートPCアレイ」が、総務省の新ガイドラインに沿って地方自治体での導入が進んだことで、売上、利益ともに増加しています。また、CSG社との戦略的な資本業務提携の契約条件に沿った大型案件獲得に伴う収益もあり、大幅な増益となっております。 これらの結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高17,254,054千円(前年同期比18.3%増)、営業利益2,840,600千円(前年同期比227.3%増)、経常利益2,894,065千円(前年同期比137.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,059,334千円(前年同期比139.6%増)となりました。 なお、当社グループはITインフラ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ②財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、35,266,449千円と前連結会計年度末に比べて25,956,824千円の増加となりました。これは主に、売掛金が9,605,512千円及び現金及び預金が6,568,736千円、長期前払費用が4,325,041千円増加したためであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、29,059,915千円と前連結会計年度末に比べて23,953,254千円の増加となりました。これは主に、買掛金が10,770,148千円及び長期未払金が9,321,444千円増加したためであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、6,206,534千円と前連結会計年度末に比べて2,003,570千円の増加となりました。これは主に、配当金の支払209,918千円があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益2,059,334千円の計上により利益剰余金が増加したためであります。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて1,431,263千円減少し、4,576,706千円となりました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べて収入が2,977,577千円増加し、6,613,002千円の収入となりました。これは主に、売上債権の増加額9,605,512千円があったものの、仕入債務の増加額10,770,148千円や、税金等調整前当期純利益2,957,813千円、前払費用償却額3,654,212千円の計上があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べて支出が7,975,909千円増加し、8,092,649千円の支出となりました。これは主に、定期預金の預入による支出8,000,000千円、有形固定資産の取得による支出90,468千円があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比べて収入が232,209千円減少し、23,443千円の収入となりました。これは、配当金の支払額209,837千円があったものの、ストックオプション行使による収入233,382千円があったことによるものです。 ④生産、仕入、受注及び販売の実績 a 生産実績 当連結会計年度の生産実績を示すと以下のとおりであります。なお、当社グループはITインフラ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の生産実績の記載は省略しております。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年2月1日 至 2026年1月31日)   前年同期比(%) ITインフラ事業 (千円)   953,616   40.2 (注)金額は製造原価によっております。 b 仕入実績 当連結会計年度の仕入実績を示すと以下のとおりであります。なお、当社グループはITインフラ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の仕入実績の記載は省略しております。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年2月1日 至 2026年1月31日)   前年同期比(%) ITインフラ事業 (千円)   11,966,147   1.7 (注)金額は仕入価格によっております。 c 受注実績 当連結会計年度の受注実績を示すと以下のとおりであります。なお、当社グループはITインフラ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の受注状況の記載は省略しております。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ITインフラ事業   17,575,339   34.8   1,287,845   33.2 (注)金額は販売価格によっております。 d 販売実績 当連結会計年度の販売実績を示すと以下のとおりであります。なお、当社グループはITインフラ事業の単一セグメントであるため、セグメント別の販売実績の記載は省略しております。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年2月1日 至 2026年1月31日)   前年同期比(%) ITインフラ事業 (千円)   17,254,054   18.3 (注)1.金額は販売価格によっております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年2月1日 至 2025年1月31日)   当連結会計年度 (自 2025年2月1日 至 2026年1月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社ネットワールド   133,311   1.0   2,696,088   15.6 日本ビジネスシステムズ株式会社   120,217   0.8   2,179,170   12.6 SoftwareONE Japan 株式会社   113,889   0.8   2,166,766   12.6 株式会社日立製作所   1,773,696   12.2   747,640   4.3 (2)経営者の視点による経営成績等に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、以下の記載事項のうち将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における財政状態、連結会計年度における経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績等 1) 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は17,254,054千円となり、前連結会計年度より、2,667,151千円の増加となりました。主な要因は、仮想デスクトップ事業領域において、前連結会計年度と比べ、新設子会社の株式会社CXJの事業開始による仮想デスクトップソフトウェアの売上がグループの売上に加わったことや、クラウドインフラ/ゼロトラストセキュリティ事業領域も好調に推移したことにより、増収となりました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は13,193,126千円となり、前連結会計年度より、306,770千円の増加となりました。以上の結果、当連結会計年度の売上総利益は4,060,928千円(前連結会計年度に比べ2,360,381千円増加)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、1,220,327千円となり、前連結会計年度より、387,796千円の増加 となりました。その主な要因は、株式会社CXJでの事業開始に伴う給与手当の増加36,536千円や、支払手数料の増加126,162千円などがあったことによるものです。以上の結果、当連結会計年度の営業利益は2,840,600千円(前連結会計年度に比べ1,972,584千円増加)となりました。 (営業外損益、経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は97,165千円となりました。主な要因は、受取利息35,722千円や受取賃借料46,906千円です。営業外費用は43,700千円となりました。以上の結果、当連結会計年度の経常利益は2,894,065千円(前連結会計年度に比べ1,675,720千円増加)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の特別利益は、108,106千円となりました。その内訳は、投資有価証券売却益106,373千円、新株予約権戻入益1,732千円です。特別損失は44,358千円となりました。その内訳は、投資有価証券評価損44,358千円です。法人税等合計は、898,479千円となりました。以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は2,059,334千円(前連結会計年度に比べ1,199,706千円増加)となりました。 2) キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 3) 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの主な資金需要のうち主なものは、売上原価の仕入代金及び外注費、労務費や、販売管理費の人件費などの運転資金であります。これらの所要資金については、自己資金により充当しております。 ただし、大規模プロジェクトなどの案件によって、仕入代金の支払が、一時的に売掛金回収より先に到来する場 合には、金融機関からの調達を行うこととしております。なお、当連結会計年度末における現金及び預金の残高は、12,576,706千円であり、当面の資金需要に十分対応できる資金を保有しております。

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開示資料

出典

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