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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

昭栄薬品

SHOEI YAKUHIN CO.,LTD.3537 · Standard · 卸売業

天然油脂由来のオレオケミカルを軸に、日用品や土木資材まで化学品ビジネスを広げる専門商社。

概要

昭栄薬品は、パーム油など天然油脂を原料とするオレオケミカル(油脂化学品)の専門商社である。花王株式会社を主要仕入先とし、脂肪酸や界面活性剤を中心に化学品事業で売上の9割超を占める。このほか家庭用洗剤を扱う日用品事業、地盤改良やコンクリート補修向け薬剤を販売する土木建設資材事業を展開する。2026年3月期の連結売上高は269億円、従業員80名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

化学品事業が連結売上高の92.5%を占める

化学品事業は、脂肪酸、脂肪アミン、脂肪アルコール、グリセリンなどのオレオケミカル及び界面活性剤等の仕入販売を行う。2026年3月期の同事業の売上高は248億99百万円で連結全体の92.5%を占める。花王株式会社を最大の仕入先とし、同社のオレオケミカルを国内の化学品メーカーに販売するビジネスが収益の基盤である。セグメント利益は6億30百万円と黒字を維持している。

花王との取引関係を基礎としたオレオケミカル流通

1951年4月、花王石鹸(現花王)の脂肪酸及び脂肪酸誘導体の販売を開始した。以降、花王は最大の仕入先であり、同社の国内主要代理店として位置づけられる。当社はオレオケミカルを界面活性剤等の中間製品メーカーに販売し、さらにその製品を最終製品メーカーに届ける川上から川下までの流通網を構築している。この関係は70年以上続く。

日用品事業と土木建設資材事業の関連多角化

日用品事業は1987年に家庭用洗剤の商品化により参入。界面活性剤の専門知識を活かし、「安心・安全」をテーマにOEM製品を企画・販売する。2026年3月期の売上高は7億26百万円と小規模だが、化学品事業とのシナジーを重視する。土木建設資材事業は1965年に開始。ジェット・グラウト工法用混和剤や汚染土壌改良薬剤など、化学品事業で培った界面活性剤技術を応用した製品を扱う。

中国とタイに子会社を持つ海外展開

1993年シンガポール支店開設(2013年閉鎖)、2005年に中国・上海に昭栄祥(上海)貿易有限公司を100%子会社として設立。2009年にはタイに合弁会社を設立、2012年に完全子会社化しSHOEI TRADING (THAILAND) CO., LTD.に商号変更。東南アジア向けの輸出拡大と現地販売強化を目的とする。海外子会社は化学品事業の一部として連結売上高に貢献する。

80人の従業員で運営される小規模経営

2026年3月期の連結従業員数は80名。本社は大阪市中央区、東京支店、名古屋営業所の国内3拠点に加え、上海とタイの子会社がある。少人数ながら、油脂・界面活性剤分野に特化した専門商社として、仕入先・得意先との密接な関係を強みとする。経営指標としてROE8%以上を目標に掲げ、2026年3月期のROEは6.1%である。

業界の中での役割はオレオケミカルおよび界面活性剤の専門商社、日用品・土木建設資材のサプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
269億円
営業利益
5億円
営業利益率
1.9%
純利益
6億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
化学品事業249億円92.6%6億円2.4%
土木建設資材事業13億円4.8%0億円0.0%
日用品事業7億円2.6%1億円14.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01化学品事業主力

脂肪酸、脂肪アミン、脂肪アルコール、グリセリン等のオレオケミカルと界面活性剤を川上から川下まで広く流通。花王の国内主要代理店として、中間製品メーカーや最終製品メーカーに販売。

主要顧客花王株式会社、昭栄祥(上海)貿易有限公司、SHOEI TRADING(THAILAND)CO.,LTD.

主な製品・サービス4
脂肪酸
石鹸、化粧品、医薬品などの原料となる有機酸。
脂肪アミン
アスファルト乳化剤や防錆剤などに用いられるアミン化合物。
脂肪アルコール
洗剤・シャンプーの基剤や化粧品などに使用される高級アルコール。
グリセリン
保湿剤、湿潤剤などに用いられる多価アルコール。

02日用品事業準主力

「安心・安全」をテーマにした家庭用洗剤・業務用洗浄剤を企画・OEM販売。化学品事業の知見を活かし、小ロットでも効率的な供給を実現。

主な製品・サービス2
家庭用洗剤
安心・安全を重視した洗浄剤。
業務用洗浄剤
事業者向けのプロ用洗浄剤。

03土木建設資材事業準主力

地盤改良やコンクリート補修・補強、汚染土壌改良に使用する化学品(薬剤)を販売。ジェット・グラウト工法の薬剤では国内独占販売権を持つ。

主な製品・サービス3
セメント用混和剤(減水剤)国内シェア首位
ジェット・グラウト工法の基本設計薬剤として指定される。
ソイビオMA
大豆ホエイ製品で、汚染土壌のバイオレメディエーションによる浄化剤。
酸化マグネシウム固化・不溶化薬剤国内シェア首位
重金属汚染土壌の固化・不溶化に用いる薬剤。

製品と技術

パーム油由来の脂肪酸・脂肪アルコールなどオレオケミカル

当社の主力取扱品目は、パーム油、ヤシ油、パーム核油などの天然油脂を原料とする脂肪酸、脂肪アミン、脂肪アルコール、グリセリン、脂肪酸エステルである。これらはオレオケミカルと総称され、石油化学品と異なり再生産可能で環境負荷が低い。脂肪酸は化粧石鹸基剤や医薬品クリーム、脂肪アルコールは洗剤やシャンプーの基剤、脂肪アミンはアスファルト乳化剤などに使われる。

界面活性剤の原材料から最終製品までカバーする流通

当社はオレオケミカルを界面活性剤の原材料として油脂メーカーから仕入れ、中間製品メーカーに販売する。さらにそれらが生産した界面活性剤を、家庭用洗剤、化粧品、繊維処理剤、工業用洗浄剤などの最終製品メーカーに販売する。川上から川下まで広い流通網を持ち、花王をはじめとする主要メーカーの国内代理店として機能する。

花王のジェット・グラウト工法用混和剤を独占販売

土木建設資材事業の中核製品は、ジェット・グラウト工法用のセメント混和剤(減水剤)である。当社は花王株式会社の代理店として、この工法の基本設計で指定される薬剤の国内販売を独占的に行っている。ジェット・グラウト工法は軟弱地盤の止水や強化に用いられ、高い圧力で地盤を切削し硬化剤と混合する技術である。

汚染土壌改良薬剤として大豆ホエイ製品ソイビオMA

当社は不二製油株式会社と株式会社鴻池組が共同出願した特許(特許第6674741号)の実施許諾を得て、汚染土壌のバイオレメディエーションによる浄化剤「大豆ホエイ製品 ソイビオMA」を独占販売する。この薬剤は微生物の働きを利用して土壌を浄化する。また、宇部マテリアルズ株式会社との契約に基づき、酸化マグネシウムを使用した重金属の固化・不溶化薬剤も独占販売する。

酸化マグネシウムによる重金属不溶化薬剤の独占供給

当社は宇部マテリアルズ株式会社と取引基本契約を締結し、酸化マグネシウムを使用した汚染土壌の固化・不溶化方法に用いる薬剤の国内販売を独占的に行う。この方法はフッ素、ヒ素、鉛の不溶化に優れ、セメント系固化剤と比べてアルカリ度が低く、生物への影響を軽減できる。土木建設資材事業の環境関連商品として位置づけられる。

「安心・安全」をテーマにした家庭用洗剤のOEM供給

日用品事業では、界面活性剤の専門知識を活かし、家庭用洗浄剤を中心としたOEM製品を企画・販売する。当社独自のブランドではなく、得意先のブランドで提供する。コンセプトは「安心・安全」「簡単・便利」。大手企業が高性能洗浄に注力するのに対し、ニッチな商品企画を得意とする。小ロットでも効率的に供給できるサプライチェーンを構築している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 国内シェア首位セメント用混和剤(減水剤)国内販売を独占土木建設資材事業
  • 国内シェア首位酸化マグネシウム固化・不溶化薬剤国内販売を独占土木建設資材事業

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

医薬品卸で堅実、利益率課題

昭栄薬品は、医薬品卸売業を営む企業で、同業のオルバヘルスケアホールディングスやリョーサン菱洋ホールディングス(電子部品卸)とは異なるが、卸売業セクター内での比較対象となる。2025年3月期の売上高250億円、営業利益率2.4%と低収益。2026年3月期も営業利益率1.86%と低迷。高千穂交易やタビオなど他卸業者は利益率が高いのに対し、昭栄薬品は規模が小さく、競争激化で利益率が圧迫されている。特殊な医薬品に特化することで差別化が必要。

強み

  • 医薬品に特化した卸業者として、専門知識と取扱品目の充実が強み。
  • 医療機関や薬局との関係性が強く、リピート受注が見込める。
  • 2025年3月期は前期比10.6%増収、2026年3月期も7.6%増収と成長継続。
  • 医薬品需要は景気変動の影響を受けにくく、売上が安定。

課題

  • 営業利益率が2%前後と低く、収益改善が急務。
  • 大手医薬品卸との競争が激しく、価格競争に巻き込まれやすい。
  • 売上高250億円規模と小さく、仕入れ交渉力で劣る。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字が昭栄薬品

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17461キムラ73億円10.0倍
27608エスケイジャパン72億円10.7倍
37590タカショー70億円26.1倍
43565アセンテック68億円9.7倍
53143オーウイル66億円7.9倍
63537昭栄薬品63億円10.7倍
78115ムーンバット63億円10.4倍
88835太平洋興発62億円18.1倍
98226理経61億円8.0倍
108077トルク60億円6.4倍
117681レオクラン60億円136.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

1937年、化学品卸・鐵野商店として創業

1937年12月、大阪で化学品卸商・鐵野商店として創業した。第二次世界大戦後の1946年4月に昭栄理化学工業所と改称し、1949年9月には現在の本社所在地である大阪市中央区に事務所を新築、昭栄薬品商会に改称した。創業から約13年間は個人事業の形態をとっていた。

花王の販売代理となり法人化した1960年

1951年4月、花王石鹸(現花王)の脂肪酸及び脂肪酸誘導体の販売を開始し、同社との取引が始まる。1960年3月、昭栄薬品商会を昭栄薬品株式会社に改組し、資本金1000万円で法人化した。同年6月には新日本油化株式会社を子会社化し、鐵野油化株式会社に商号変更。脂肪酸や界面活性剤の生産を開始し、事業の基盤を固めた。

東京・名古屋への営業所開設と土木建設資材事業参入

1962年4月に東京営業所、1963年10月に名古屋営業所を開設し、全国的な営業網を整備した。1965年4月には土木建設業界向けに関連資材の販売を開始し、土木建設資材事業に参入。1967年10月には水中接着剤「ショーレジン」を開発し、1969年5月にショーレジン株式会社を設立(議決権比率75%)して拡販を図った。

1976年の東京支店昇格とシンガポール支店開設

1976年4月、東京営業所を東京支店に改組。1987年4月には家庭用洗剤を商品化し、日用品事業に参入した。1993年5月、東南アジア諸国への輸出拡大を目的にシンガポール支店を開設し、海外展開に乗り出した。2005年5月には中国での販売強化のため、昭栄祥(上海)貿易有限公司を設立。2007年2月にはISO14001認証を大阪本社、東京支店、名古屋営業所で取得した。

2008年のグループ再編と生産子会社の吸収合併

2008年6月、グループ経営の合理化のためショーレジン株式会社の保有全株式を譲渡。同年10月には鐵野油化株式会社を吸収合併し、同社を大阪工場とした。これにより生産機能を内包した。2010年10月には株式会社ショーエイを吸収合併。グループの経営効率化を進めた。

タイ子会社の設立と合弁解消を経た完全子会社化

2009年6月、東南アジアへの拡販を目的に、タイに合弁会社SHOEI-TDC (THAILAND) CO., LTD.を設立(議決権比率49%)。2012年5月、海外事業強化のため合弁を解消し100%子会社化。同年7月にSHOEI TRADING (THAILAND) CO., LTD.に商号変更した。しかし2013年7月にはシンガポール支店を閉鎖し、海外拠点を中国とタイに絞った。

生産事業からの撤退と大阪工場閉鎖

2013年12月、大阪工場での脂肪酸、脂肪酸エステル及び界面活性剤等の生産から撤退。2014年12月には大阪工場における全ての生産活動を終了し、工場を閉鎖した。これにより、当社グループは生産機能を完全に喪失し、純粋な商社形態となった。生産撤退後も化学品事業の仕入販売は継続し、収益基盤は維持された。

2016年のJASDAQ上場とスタンダード市場移行

2016年3月、東京証券取引所JASDAQスタンダードに株式上場。2022年4月の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場へ移行した。上場以降、売上高は約170億円から269億円(2026年3月期)に成長。自己資本利益率(ROE)8%以上を中長期目標に掲げ、2026年3月期のROEは6.1%である。

年表28件を開く

1930年代

  • 1937年12月創業化学品卸、鐵野商店として創業

1940年代

  • 1946年4月鐵野商店を昭栄理化学工業所と改称
  • 1949年9月大阪市中央区(現 本社所在地)に事務所を新築、昭栄薬品商会と改称

1950年代

  • 1951年4月花王石鹸株式会社(現 花王株式会社)の脂肪酸及び脂肪酸誘導体の販売を開始

1960年代

  • 1960年3月昭栄薬品商会を、昭栄薬品株式会社に改組(資本金10百万円)
  • 1960年6月M&A新日本油化株式会社を子会社化し、鐵野油化株式会社に商号を変更 脂肪酸、脂肪酸エステル及び界面活性剤等の化学品の生産を開始
  • 1962年4月東京都中央区に東京営業所開設
  • 1963年10月愛知県名古屋市に名古屋営業所開設
  • 1965年4月土木建設業界向けに関連資材の販売を開始し、土木建設資材事業に参入
  • 1967年10月水中接着剤「ショーレジン」開発
  • 1969年5月創業「ショーレジン」の拡販を目的に、ショーレジン株式会社を設立(議決権比率:75%)

1970年代

  • 1976年4月東京営業所を東京支店に改組

1980年代

  • 1987年4月家庭用洗剤を商品化し、日用品事業に参入
  • 1988年1月大阪市中央区(現 本社所在地)に本社新社屋を建設

1990年代

  • 1993年5月東南アジア諸国への輸出拡大を目的に、シンガポール支店開設

2000年代

  • 2005年5月創業中国での販売強化を目的に、昭栄祥(上海)貿易有限公司を設立(議決権比率:100%)
  • 2007年2月ISO14001認証取得(大阪本社、東京支店、名古屋営業所)
  • 2008年6月当社グループ経営の合理化を目的に、ショーレジン株式会社の保有全株式を譲渡
  • 2008年10月M&A当社グループ経営の効率化を目的に、鐵野油化株式会社を吸収合併(同社を大阪工場とする。)
  • 2009年6月東南アジア諸国への拡販を目的に、合弁会社SHOEI-TDC(THAILAND)CO.,LTD.を設立(議決権比率: 49%)

2010年代

  • 2010年10月創業当社グループ経営の合理化を目的に、株式会社ショーエイ(当社役員の出資により1987年7月設立)を吸収合併
  • 2012年5月海外事業の強化を目的に、SHOEI-TDC(THAILAND)CO.,LTD.の合弁を解消(議決権比率:100%)
  • 2012年7月SHOEI-TDC(THAILAND)CO.,LTD.をSHOEI TRADING(THAILAND)CO.,LTD.に商号を変更
  • 2013年7月シンガポール支店を閉鎖
  • 2013年12月大阪工場における脂肪酸、脂肪酸エステル及び界面活性剤等の生産から撤退
  • 2014年12月大阪工場における全ての生産活動から撤退し、大阪工場を閉鎖
  • 2016年3月上場東京証券取引所JASDAQスタンダードに株式上場

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場へ移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自己資本利益率(ROE)中長期(具体的年度の記載なし)まで8%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    集中型市場深耕モデルの推進

    オレオケミカルを中心とした化学品分野に経営資源を集中し、化学品・日用品・土木建設資材の3事業それぞれで市場深耕を図る。各事業が持つ情報的経営資源を相互活用し、事業間シナジーを最大化する。

  2. 02

    グローバルネットワークの構築

    国内外の情報的経営資源を整理・共有し、海外子会社との連携を強化して提案力を国内並みに向上。海外事業ノウハウを国内へフィードバックし、新たな顧客価値を創造する。

  3. 03

    組織機能の向上と人材育成

    マーケティング・営業・仕入・管理等の組織機能の連携を強化し、経営環境の変化に機動的に対応できる人材の確保・育成を継続的に推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で80人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は900万円で、9期前と比べて+9.5%平均年齢は46.3歳、平均勤続年数は16.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月67
2018年3月69
2019年3月82244.716.372
2020年3月81445.616.674
2021年3月81345.817.274
2022年3月83345.816.974
2023年3月84945.316.876
2024年3月86946.317.876
2025年3月90046.517.377779
2026年3月90046.316.980625

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 0 / 海外 2、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 大阪市中央区142百万円
全社共通
主な関係会社
  • 海外
    昭栄祥(上海)貿易有限公司(注2)
    中国 上海 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    SHOEI TRADING (THAILAND) CO.,LTD. (注2)
    タイ バンコク · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は269億円営業利益5億円前期と比べると増収減益で、売上が+7.6%、利益が-16.7%。

売上高
+7.6%
269億円
営業利益
-16.7%
5億円
純利益
+20.0%
6億円
営業利益率
1.9%
前期比 -0.5%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高273億円269億円
営業利益4億円5億円
純利益4億円6億円
1株あたり配当¥41¥41

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は78億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+39.3%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q541
2024年1Q5611.81
2024年2Q5511.81
2024年3Q5923.42
2024年4Q561
2025年2Q12332.43
2025年4Q12732.42
2026年2Q13421.52
2026年4Q13532.24
2027年1Q7822.62

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は179億円から269億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は1.9%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1793−2
2014年3月20831
2015年3月17932
東京証券取引所JASDAQスタンダードに株式上場
2016年3月18438
2017年3月18843
2018年3月20253
2019年3月20143
2020年3月17733
2021年3月17032
2022年3月21156
2023年3月24575
2024年3月22675
2025年3月250682.45
2026年3月269571.96

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高269億円のうち、営業利益として残るのは5億円1.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の2.2%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金91.8%247億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.3%17億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.9%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
8.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.4pt
1.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.2pt
2.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.0pt
6.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2026年3月期は営業CFが1億円、投資CFが3億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は15億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年3月−4−23−66
2015年3月80−4810
2016年3月−18−4714
2017年3月1−1−2011
2018年3月110−41118
2019年3月30−5316
2020年3月−51−5−47
2021年3月30−1310
2022年3月−44−109
2023年3月60−3613
2024年3月80−2819
2025年3月−20−1−216
2026年3月13−6415

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は178億円。このうち返さなくてよい自己資本が94億円で、自己資本比率は52.9%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月107287926.2
2014年3月117338428.4
2015年3月135498636.7
2016年3月136597743.8
2017年3月140637745.0
2018年3月171779444.8
2019年3月168818748.0
2020年3月150816954.2
2021年3月146767052.3
2022年3月145707548.0
2023年3月148747449.8
2024年3月168818748.4
2025年3月171898252.3
2026年3月178948452.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
55億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
84億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
59
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率284社中90位あたり、逆に低いのは営業利益率284社中211位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.1%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
1.9%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
52.9%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.6%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.3%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,752で、1年前と比べて+3.8%過去52週の値幅のなかでは87%の位置にある。

¥1,752-0.6%1ヶ月+4.5%1年+3.8%時価総額63億円
過去52週の値幅
安値¥1,500高値¥1,790

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.7倍
PER (会社予想)13.7倍
PBR0.62倍
配当利回り2.34%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月初旬から上昇基調が続き、8月7日には前日比+3.69%の1743円まで急伸。25日移動平均線(1660.44円)を+5.0%上回る強い地合いで、52週高値1790円に接近している。出来高は7月24日に6600株と膨らみ、8月7日も4000株と活発。RSIは80.13と過熱感があるが、週足の上昇トレンドは維持されており、高値更新が視野に入る展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERが10.7倍と業界平均の17.78倍を大きく下回り、PBRも0.634倍と平均の1.23倍を下回る。配当利回りは2.35%と平均の2.99%を下回るが、ROEは6.1%と低め。売上高は増加傾向にあるが、営業利益率は2%前後と低く、収益性に課題。予想PERが13.6倍に上昇見込みで、業績回復への期待が織り込まれつつある。割安ではあるが、利益水準が低く配当も平均未満で、割安度はやや限定的と評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.7倍17.9倍
PER (予想)13.7倍
PBR0.62倍1.24倍
ROE6.1%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

収益は横ばい推移で、売上高は緩やかに増加しているが、営業利益率は1〜2%台と低水準。強気派は売上高の伸びと新規顧客の獲得に着目し、将来の収益改善を期待する。弱気派は、低い営業利益率と競争激化による価格圧力で、収益力が改善しないと懸念する。

プラスに働く材料7
  • 売上高の増加基調

    直近の売上高は245億円から269億円へ増加傾向にある。

  • 配当利回りに魅力

    配当利回り2.35%と安定的な株主還元が投資家に評価される可能性。

  • PBR1倍割れ

    PBR0.63倍と解散価値に近く、株価の下支え要因となる見方がある。

  • PBR0.63倍と割安感継続影響

    PBR0.63倍は純資産の37%安で、株価の下支えとなり上昇余地がある

  • 売上高269億円と前期比7.6%増2026年3月期影響

    売上高は250億円から269億円へ増加し、医薬品卸の安定性を示す

  • 純利益6億円と前期比20%増益2026年3月期影響

    純利益は5億円から6億円へ増加し、最終損益は改善する

  • 配当利回り2.35%の安定通年影響

    配当利回り2.35%が投資家の支えとなり、下落に歯止めをかける

マイナスに働く材料7
  • 営業利益率の低位

    営業利益率2.4%と低く、価格競争でさらに圧縮される懸念がある。

  • 競争環境の厳しさ

    医薬品卸業界は再編が進む中、中小規模の卸は生き残りに課題。

  • 利益の伸び悩み

    純利益は5億円前後で横ばい、大幅な成長が期待しにくい。

  • 予想PER13.6倍と実績PER10.7倍決算発表後影響

    予想PERが実績PERを2.9ポイント上回り、市場の利益予想が減速を示す

  • 営業利益5億円と前期比16.7%減益2026年3月期影響

    営業利益は6億円から5億円へ減少し、収益力が低下する

  • 営業利益率1.86%の低収益継続影響

    売上高269億円に対し営業利益率1.86%と利益水準が低い

  • 外国持株比率0.93%の需給薄継続影響

    外国法人の持ち株比率0.93%と低く、売買が細るリスクがある

次の決算で確かめる点
売上高成長率
拡大路線が続くか、市場シェアの変化を確認するため。
営業利益率
低収益構造の改善が進むかを測る重要な指標。
在庫回転率
卸売業の効率性とキャッシュフローへの影響を見る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり41で、前期から+17.9%いまの株価に対する利回りは2.34%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥41
1株あたり
配当利回り
2.34%
いまの株価に対して
配当性向
28.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1518.5
2018年3月1817.821.3
2019年3月181.921.3
2020年3月180.024.6
2021年3月180.024.8
2022年3月42133.325.4
2023年3月36−14.329.6
2024年3月385.627.1
2025年3月392.626.8
2026年3月4617.928.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥41

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,315人。区分でいちばん多いのは個人・その他81.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が16.8%を占め、残る83.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他71.466.571.779.881.781.3
事業法人24.027.622.416.716.316.3
自己株式3.03.55.25.04.74.3
証券会社1.50.91.11.20.71.0
外国法人3.04.94.82.21.20.9
金融機関0.00.10.10.00.00.5
外国人個人0.00.00.00.10.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01鐵野 磨輝男11.04
02大阪中小企業投資育成株式会社8.59
03昭栄薬品社員持株会7.78
04藤原 佐一郎2.85
05小林 節夫2.84
06渡邉 健司2.15
07岩井 伸太郎2.01
08雨森 肇1.82
09成瀬 幸次1.59
10小池 宏美1.55

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+113%、1株純資産は14期で−81%。直近期のROEは6.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−1,29414,711
2014年3月1373,4904.315.9
2015年3月771,7375.37.9
2016年3月2621,65914.04.15.1
2017年3月731,7624.310.518.5
2018年3月882,1424.512.121.3
2019年3月772,2583.513.121.3
2020年3月722,3393.212.024.6
2021年3月682,2023.014.224.8
2022年3月1672,0127.96.325.4
2023年3月1422,1726.87.029.6
2024年3月1452,3926.39.627.1
2025年3月1552,6206.210.626.8
2026年3月1632,7506.19.628.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額127百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
藤原佐一郎代表取締役 社長67102,000
成瀬幸次常務取締役 財務本部長6457,045
小池宏美取締役 総務本部長6455,595
西尾英之取締役 営業第2本部長6614,000
内田勝也取締役 営業第1本部長6229,800
西蔭久朗取締役 営業第1副本部長5820,400
田嶋和重取締役(監査等委員) (常勤)6618,000
岩井伸太郎取締役(監査等委員)7272,000
福本暁弘取締役(監査等委員)47
徐壯志取締役 国際推進本部長561,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6882010818
取締役(社内)1111111
社外取締役2884

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,491字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社2社により構成されており、天然油脂由来の油脂化学品(総称して以下、「オレオケミカル」といいます。)を主な取扱商品とする化学品事業を主たる事業としております。 当社グループの主な取扱商品である「オレオケミカル」とは、パーム油、ヤシ油及びパーム核油等の天然油脂を原材料として生み出される油脂化学品の総称であり、多種多様な化学品の中で資源に限りがある石油化学品とは異なり、再生産が可能であること及び環境負荷が低いこと等の特徴があります。 また、化学品事業におけるオレオケミカル及びオレオケミカルを原材料とする界面活性剤に関する専門的知識を活用し、事業間のシナジー効果を重視した関連多角化により、家庭用洗剤等を取扱う日用品事業、及び地盤改良やコンクリートの補修補強材料等を取扱う土木建設資材事業を営んでおります。 当社グループの事業における報告セグメントの概要及び位置付けは、次のとおりです。 なお、以下に示す区分は、「第5 経理の状況 1.(1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 セグメントの名称   主な事業内容   会社名 化学品事業     脂肪酸、脂肪アミン、脂肪アルコール及びグリセリン等のオレオケミカル、並びにこれらの誘導体である界面活性剤等の化学品の仕入販売   昭栄薬品株式会社(当社)昭栄祥(上海)貿易有限公司SHOEI TRADING(THAILAND)CO.,LTD. 日用品事業    「安心・安全」を重視した家庭用洗浄剤を中心とした日用品の企画及び仕入販売   昭栄薬品株式会社(当社) 土木建設資材事業     グラウト(薬液注入)工法等の地盤改良及びコンクリート補修補強工法に使用する材料・添加剤、並びに汚染土壌改良(環境改善)のための環境改善薬剤の仕入販売   昭栄薬品株式会社(当社) 報告セグメント別の事業の詳細は、次のとおりです。 〔化学品事業〕 化学品事業は、当社、昭栄祥(上海)貿易有限公司及びSHOEI TRADING(THAILAND)CO.,LTD.が行っております。 当事業は、脂肪酸、脂肪アミン、脂肪アルコール及びグリセリン等のオレオケミカルを界面活性剤等の原材料として油脂メーカーから仕入れ、界面活性剤等の中間製品(1次製品、2次製品等)メーカー等に販売し、これらの中間製品メーカーが生産した界面活性剤等の化学品を、家庭用として石鹸、洗剤、シャンプー、リンス及び化粧品等の最終製品メーカーに、工業用として繊維、紙・パルプ、医薬、食品、洗浄剤、プラスティック及び塗料等の最終製品メーカーに販売しており、「化学品の原材料流通を川上から川下まで広くカバーするビジネスモデル」を構築している点に特徴があります。 当事業の取扱商品は、前述のオレオケミカル及びこれらを原材料とする界面活性剤のほか、界面活性剤等の原材料としてPEG、EO誘導体、PO誘導体等の石油化学品、その他の化学品として合成樹脂、溶剤・鉱油、無機化学品、顔料及び香料等を、自動車部品、家電、電子部品、日用品、FRP製品関連メーカー等に販売しております。 創業当初からの事業である当事業においては、花王株式会社を主要な仕入先として事業活動を行っており、現在は同社の国内主要代理店として、同社のオレオケミカルを界面活性剤等の化学品メーカーに、同社の界面活性剤等を洗浄剤及び香粧品メーカー等の幅広い業界に販売し、これを当事業の基礎としております。 得意先及び仕入先は、常に新商品開発、商品リニューアルにおいて、価格、品質、機能、作用及び環境負荷等で課題を抱えており、自社と外部のアイデア等を組み合わせて革新的な価値を創出するオープン・イノベーションを志向する企業が増える中、当社グループが各社の開発テーマや製造上の課題をヒアリングできる機会は徐々に増加しております。当社グループは、これらをビジネスチャンスと捉え、単なる商社機能の枠を超え、オレオケミカル及び界面活性剤に資源を集中した事業活動によって蓄積された知識やノウハウを活用し、これらの企業に対する新商品開発支援を強化することで、既存商品よりも付加価値の高い新商品の実現に貢献し、信頼関係を構築することで競合他社との差別化を図っております。 化学品事業の系統図は、次のとおりであります。 〔日用品事業〕 日用品事業は、当社が行っております。 当事業は、化学品事業における界面活性剤に関する専門性を活用し、「安心・安全」をテーマとして「簡単・便利」を商品コンセプトに、家庭用洗剤及び業務用洗浄剤等の商品を得意先とともに企画し、外部に生産を委託する等して、相手先ブランド(OEM)で商品を販売しております。 大手企業が主に高い洗浄機能に重点を置いた商品開発を行っているのに対し、当社グループは「安心・安全」をテーマにしたニッチな商品企画を得意としており、また化学品事業において日用品の原材料となる多種多様な化学品メーカーとの取引があることから、最適な原材料の調達及び生産委託先の選定を効率的かつ機動的に行うことが可能となっております。 「安心・安全」を差別化の特徴とする類似商品は多数存在しておりますが、当社グループは、得意先についても、当社グループの差別化商品と親和性の高い商品を取扱い、著名なナショナルブランド商品の取扱いに偏らない販売チャネルを有する企業を中心に展開し、得意先のブランド価値の維持・向上に努め、関係強化を図ってまいりました。また、当社グループは、界面活性剤を中心とした化学知識、適切な原材料の調達を可能にする仕入網、生産委託が可能な日用品メーカー等、日用品を「小ロットでも安価で効率的かつ機動的に供給できるサプライチェーン」を構築しております。当事業においては、これらのサプライチェーンを最大限活用し、課題を解決する新たな商品の提供を図り、顧客ニーズに対応したエンドユーザー視点での商品差別化だけでなく、「得意先のブランド価値の維持・向上を支える商品提供」を行うことによって、差別化を図っております。 日用品事業の系統図は、次のとおりであります。 〔土木建設資材事業〕 土木建設資材事業は、当社が行っております。 当事業の取扱商品は、化学品事業における界面活性剤に関する専門性を活用し、グラウト(薬液注入)工法等の地盤改良、及びコンクリート補修補強工法に使用する材料・添加剤、並びに汚染土壌改良の環境改善薬剤等であり、個別の工事の目的に応じた工法に関する情報提供を含め、工事の現場環境に応じた適切な商品を提案する販売活動を行うほか、土木建設資材メーカーに対して原材料となる化学品の販売を行っております。 多くの同業他社が成型品資材を取扱商品の中心としているのに対して、当社は土木建設関連の化学品(薬剤)を主たる取扱商品としている点に特徴があり、環境負荷に対する社会的関心の高まりを背景に環境影響に配慮した薬剤提案を強みとして、ゼネコン等が進める新工法開発の原材料に関する技術サポート等を通して共同で特許権を取得し、また特許実施契約を締結する等して、これら特定の工法に対する原材料の販売に優位性があります。 当社が商品販売に優位性を有する代表的な工法は、次のとおりです。 区 分   工法の名称   概 要 地盤改良工法   ジェット・グラウト工法     当社は、花王株式会社の代理店として、同工法の基本設計の薬剤として指定されているセメント用の混和剤(減水剤)の国内販売を独占的に行っている。 汚染土壌改良の環境改善薬剤   汚染土壌のバイオレメディエーションによる浄化剤及びそれを使用した浄化方法   当社は、不二製油株式会社と株式会社鴻池組が共同出願した特許権(特許第6674741号)の実施許諾を締結し、浄化薬剤として使用される「大豆ホエイ製品 ソイビオMA」を独占的に販売している。 汚染土壌改良の環境改善薬剤   酸化マグネシウムを使用した汚染土壌の固化・不溶化方法   当社は、同方法に係る薬剤の製造メーカーである宇部マテリアルズ株式会社と取引基本契約を締結し、重金属の固化・不溶化薬剤の国内販売を独占的に行っている。 土木建設資材事業の系統図は、次のとおりであります。 〔参考〕用語の解説 用 語   解 説 油脂   脂肪酸とグリセリンとのエステルの形態で、一般に常温で液体のものを「脂肪油」、固体のものを「脂肪」と呼び分けられています。油脂は大きく分けて石油等から精製される合成油脂と、動植物から精製される天然油脂があります。 天然油脂   油脂のうち、アブラヤシや牛等の動植物由来の油脂のことをいいます。パーム油、ヤシ油及びパーム核油等は再生産が可能で、石油由来の油脂に比べて資源の枯渇リスクや環境負荷が低い油脂とされ、合成油脂に代わる原材料として注目されています。 オレオケミカル   パーム油、ヤシ油及びパーム核油等、主に植物系の天然油脂を原材料とした油脂化学品の総称であり、脂肪酸、グリセリン、脂肪アルコール、脂肪アミン及び脂肪酸エステルがあります。 界面活性剤   界面活性剤は、疎水基と親水基からできている化合物であって、油と水の界面のように互いに反発している界面に集まってその界面張力を下げる性質をもつ物質の総称です。この性質は、湿潤作用、浸透作用、乳化作用、分散作用、起泡作用及び洗浄作用をもたらします。これらの基本的な作用は、一般に知られる洗浄剤だけでなく、乳化剤、可溶化剤、分散剤、起泡・消泡剤、帯電防止剤、防錆剤、撥水剤、浸透剤、潤滑剤及び柔軟剤として、日用品メーカーはもとより、化粧品、食品、医薬品、繊維、合成樹脂、土木建築、紙・パルプ、染料・顔料・塗料、ゴム、潤滑油等の幅広い製品で広く利用されています。 脂肪酸   油脂から精製される一価のカルボン酸で鎖式構造をもつもので、ステアリン酸、オレイン酸等があります。単体としては化粧石鹸基剤、医薬品のクリーム軟膏等に使用されるほか、脂肪アミン、脂肪アルコール及びエステルに分解され、各種界面活性剤等に使用されています。 グリセリン   油脂から精製される多価アルコールの一種で、無色透明の粘性がある液体という特徴があり、医薬品及び化粧品等の保湿剤、湿潤剤、柔軟剤、ヘアコンディショニング剤、保水剤、口腔衛生剤等として使用されています。 脂肪アルコール   脂肪酸から精製されるアルコール(一般に炭素数6以上の一価アルコールを高級アルコールといいます。)であり、単体としては合成樹脂の乳化重合助剤、合成皮革の柔軟剤及び金属の圧延油等、化合物である硫酸エステルとして洗剤・シャンプー・歯磨き用洗浄基剤、同リン酸エステルとして繊維油剤及び帯電防止剤、同三級アミンとしてリンス基剤、殺菌剤及び繊維処理剤、同フタレートとしてプラスティック可塑剤、同ポリアクリレートとして潤滑油添加剤等、その他エステルとして化粧品基剤に使用されています。 脂肪アミン   油脂から精製されるカルボキシ基をアミノ基に誘導したものであり、単体としては土木分野の道路用アスファルト乳化剤、金属分野の防錆・防食剤、化合物としてリンス基剤、殺菌消毒剤、繊維の柔軟仕上剤、帯電防止剤、シャンプー基剤、液体洗剤用起泡剤等として使用されています。 脂肪酸エステル   油脂から精製される脂肪酸とアルコールがエステル結合した脂肪酸とアルコールからなる化合物で、合成樹脂添加剤(可塑剤、帯電防止剤等)、ワックス、グリース、食品添加剤等として使用されています。 PEG   エチレングリコールが重合した構造をもつ高分子化合物で、他の疎水性分子に結合すれば、非イオン性界面活性剤が得られ、化粧品等の乳化剤に使用されています。 EO誘導体   酸化エチレンの誘導体で、エチレングリコール、エタノールアミン等があり、これらは界面活性剤の原材料として使用されています。 PO誘導体   酸化プロピレンの誘導体で、プロピレングリコール等があり、これらは保水剤や界面活性剤の原材料として使用されています。 FRP   合成樹脂にガラス繊維等の繊維を加えて強度を高めた複合材料のことをいい、軽量で耐熱性、耐候性、耐薬品性等に優れ、成型が比較的容易なことから、広く建築材料やバスタブなどに用いられています。 ジェット・グラウト工法   軟弱な地盤の止水及び強化等を目的として、地中の亀裂及び間隙等に固結剤を注入するグラウト工法の一つで、液体に高い圧力を与えて得られるエネルギーによって地盤を切削破壊し、硬化剤と土とを攪拌混合して地盤を改良する工法です。 ジョッツ・クリート工法   コンクリート構造物の断面修復・補強を目的とした工法の一つで、ポリマーセメントモルタルを用いた湿式吹付技術を用い、液体急結剤を使用することから、初期強度が高く、かつ一度に厚く吹き付けることが可能な工法です。 酸化マグネシウムを使用した汚染土壌の固化・不溶化方法   酸化マグネシウムを汚染土壌に添加、混合することにより、汚染土壌を固化して、重金属等の汚染物質の不溶化を行う汚染土壌改良方法で、フッ素、ヒ素及び鉛の不溶化に優れ、セメント系固化剤と比べてアルカリ度が低く、生物への影響を軽減できます。
経営方針・対処すべき課題5,836字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、経営理念及び行動規範を次のとおり制定し、これらの実践をとおして「一番にお声がかかる選ばれる会社」となることで、一層の業績向上を目指しております。 ① 経営理念 私たちは環境と安全に配慮した価値ある商品の提供と、新しい市場の開発を通じて、真の顧客満足を実現し、企業の発展と社会への貢献を果たします。 私たちは事業の目的を達成するため、業務の有効性及び効率性を高めるための取り組みと、正しい財務報告と資産管理、社会正義に則っての法令遵守を継続していきます。 ② 行動規範 一、仕入先には信頼感 市場の変化や幅広い情報を仕入先と共有し、ニーズに沿った商品の供給と開発を共同で行い、新しい市場を拓きます。これを通じて仕入先との強い信頼関係を築きます。 一、得意先には満足感 自信と誇りを持って価値ある商品を提供します。さらに、ニーズに対応した価値ある提案を行うことにより、お客様の満足を実現し、その繁栄に寄与します。 一、自分自身は責任感 自分の存在価値を仕事の中に見出し、常に自己研鑽に励みます。目標を高く掲げてチャレンジし、スピーディーに責任をもって仕事を達成します。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、持続的な成長と発展の基盤は、利益であるとの認識の下、売上総利益の絶対額の持続的な増加を目標としております。 あわせて、資本効率の向上を通じた企業価値向上の観点から、自己資本利益率(ROE)を主要な経営指標の一つとして位置付けており、中長期的にはROE8%以上の水準を安定的に確保することを目標としております。 2027年3月期は、中東情勢の悪化による世界経済の減速懸念や中国経済の低成長が予想されますが、当社グループの連結業績は、売上高27,267百万円(前連結会計年度比1.3%増)、売上総利益は前連結会計年度に比べ6百万円増の2,170百万円(前連結会計年度比0.3%増)を見込んでおります。 主要な経営指標の推移は以下のとおりであります。 (単位:百万円,%) 2025年3月期   2026年3月期   2027年3月期[予算] 実績   前期比増減率   実績   前期比増減率   予算   前期比増減率 売上総利益額 (連結)   2,099   11.0   2,163   3.1   2,170   0.3 ROE (連結)   6.2   -   6.1   -   -   - (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、経営者及び従業員等の「人的経営資源」、設備及び資金等の「物的経営資源」、及び情報、ノウハウ、信用力等の「情報的経営資源」の展開を、当社グループの事業ドメインである「オレオケミカルを中心とした化学品分野」に集中的に展開する「集中戦略」を採用しております。 当社グループは、持続的な安定成長、経営リスクの分散の観点から、化学品事業、日用品事業及び土木建設資材事業のそれぞれにおいて、一層の市場の深耕を図る必要があるものと考えております。これら市場の深耕に当たっては、既に有する経営資源のうち、特に当社グループの事業ドメインに係る関連知識、国内外の製品情報、メーカー情報及び営業ノウハウ等の「情報的経営資源」を3事業それぞれが有効に活用することこそが最も重要であり、この徹底をもって3事業間で強い関連を持たせながら効率的な市場の深耕を図ってまいります。 現在の3事業を基本とした集中型市場深耕の展開を選択することで、新しい経営資源の獲得を効率的に行うことが可能になり、また新たに獲得した情報的経営資源を3事業で有効に活用することによって、事業間のシナジー効果の最大化を図り、異業種への事業多角化を図るよりも低リスクで利益貢献の可能性が高い事業展開を推進してまいります。 セグメント別の中長期的な戦略は、次のとおりです。 〔化学品事業〕 当社グループの主たる事業である化学品事業の販売活動は、オレオケミカルを界面活性剤等の原材料として油脂メーカーから仕入れ、界面活性剤等の中間製品メーカー等に販売し、これらの中間製品メーカーが生産した界面活性剤等の化学品を最終製品メーカーに販売する「化学品の原材料流通を川上から川下まで広くカバーするビジネスモデル」を構築している点に特徴があります。 得意先及び仕入先は、常に新商品開発、商品リニューアルにおいて、価格、品質、機能、作用及び環境負荷等で課題を抱えており、自社と外部のアイデア等を組み合わせて革新的な価値を創出するオープン・イノベーションを志向する企業が増える中、当社グループが各社の開発テーマや製造上の課題をヒアリングできる機会は徐々に増加しております。当社グループは、これらをビジネスチャンスと捉え、単なる商社機能の枠を超え、油脂・界面活性剤業界に集中して事業活動を行ってきたことから蓄積された知識やノウハウを活用し、これらの企業に対して原材料選定の面から新商品開発の支援を強化することで、既存商品よりも付加価値の高い商品のイノベーションの実現に貢献し、信頼関係を構築することで競合他社との差別化を図り、グローバルでの取引の拡大に繋げてまいります。 〔日用品事業〕 日用品事業は、化学品事業における界面活性剤に関する専門性を活用し、「安心・安全」をテーマとして「簡単・便利」を商品コンセプトに、家庭用洗剤、業務用洗浄剤及び化粧品等の商品を得意先とともに企画し、外部に生産を委託する等によって、相手先ブランド(OEM)で商品を販売しております。また、2016年より当社オリジナル商品の販売を開始し、販売チャネルの拡大に取組んでおります。 大手企業が主に高い洗浄機能に重点を置いた商品開発を行っているのに対し、当社グループは「安心・安全」をテーマにしたニッチな商品企画を得意としており、また化学品事業において日用品の原材料となる多種多様な化学品メーカーとの取引があることから、最適な原材料の調達及び生産委託先の選定を効率的かつ機動的に行うことが可能となっております。 得意先は、新商品開発、商品リニューアルにおいて、常に価格、品質、機能、作用及び環境負荷等で課題を抱えております。当社グループはこれらをビジネスチャンスと捉え、当社グループが有する情報的経営資源、及び「小ロットでも安価で効率的かつ機動的に供給できるサプライチェーン」を最大限活用し、得意先の課題を解決する新たな商品の提供を図り、顧客ニーズに対応したエンドユーザー視点での商品差別化だけでなく、「得意先のブランド価値の維持・向上を支える商品提供」を行うことによって、差別化を図ってまいります。 〔土木建設資材事業〕 当社グループは、化学品事業で蓄積した界面活性剤に関する専門的知識を最大限活用するという観点から、土木建設資材の中でも、グラウト(薬液注入)工法等の地盤改良及びコンクリート補修補強工法に使用する材料・添加剤、並びに汚染土壌改良の環境改善薬剤等の販売に経営資源を集中し、特に環境影響に配慮した薬剤選定に強みがあります。 得意先は、土木建設工事において、常に価格、品質、機能、作用及び環境負荷等で課題を抱えており、当社グループはこれらをビジネスチャンスと捉え、当社グループが有する情報的経営資源を最大限活用し、ゼネコン等が進める新工法開発の原材料選定に関する技術サポート等を通して取扱工法を増やし、また得意先との信頼関係を強固にすることで、差別化を図ってまいります。 (4)経営環境 セグメント別の経営環境は、次のとおりです。 〔化学品事業〕 化学品事業とのかかわりの深い産業用界面活性剤の2025年度の生産量・販売量は米国の通商政策の影響等もあり、生産量・販売量とも前年より若干下回る推移となりました。ただ、当社グループが取り扱う自動車関連や繊維油剤関連の国内主要得意先からの受注(数量)は堅調となりました。また、2025年度の天然油脂相場(パーム油)価格は、1年を通じ安定した価格で推移し、その他の資源高等もあり、仕入・販売価格は上昇基調となりました。 ※(資料:経済産業省鉱工業生産動態統計室、編集:日本界面活性剤工業会) <2025年度 マレーシアパーム油価格推移>   (単位:RM/TONNE) 月   2025年4月   2025年5月   2025年6月   2025年7月   2025年8月   2025年9月 月平均価格   4,346   3,873   3,974   4,131   4,336   4,365 月   2025年10月   2025年11月   2025年12月   2026年1月   2026年2月   2026年3月 月平均価格   4,383   4,085   4,011   4,040   4,061   4,390 ※(出典:Malaysia Prices of Crude Palm Oil(当該ページURL:http://www.mpob.gov.my)のデータをもとに当社にて加工して作成) 〔日用品事業〕 日用品事業におきましては、当事業が取扱う生活日用品分野では、インフレによる物価高の影響を受け、消費マインドの節約傾向は引き続き強く、事業環境は厳しい状況が続きました。そうした中、洗濯槽クリーナーや用途用脱臭剤等の一部定番商品の売行きは堅調で、忌避剤等の季節商品の売行きも好調となりましたが、全体の売行きは低調となりました。 〔土木建設資材事業〕 土木建設資材事業におきましては、広くは国内の土木建設投資の増減に影響を受けます。国土交通省から報道発表されている令和7年度建設投資見通しは、75兆5,700億円(前年度比3.2%増)となっており、当事業の取扱商品とかかわりの深い地盤改良工事、コンクリート補修補強工事においても受注件数は堅調に推移し、工事に使用される材料・添加剤等の販売も堅調となりました。また、環境関連薬剤の販売については、大型プロジェクト(トンネル工事)物件が継続し、堅調となりましたが、その他の物件の販売は低調となりました。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、「オレオケミカルを中心とした化学品分野」を事業ドメインとし、役員及び従業員等の人的経営資源、設備及び資金等の物的経営資源、並びに関連情報、営業ノウハウ等の情報的経営資源を、当該事業ドメインに集中的に展開し、化学品事業、日用品事業及び土木建設資材事業のそれぞれにおいて一層の市場深耕を図る「集中型市場深耕モデル」をビジネスモデルとしております。当社グループは、このビジネスモデルを基礎として持続的な企業の成長を推進し、一層の企業価値の向上を図るため、以下の事項を今後の課題と考え、対処してまいります。 ① グローバル・ネットワークの構築 当社グループは、事業間のシナジー追求はもとより、国内外のシナジーを一層強化するため、国内外の情報的経営資源を整理し、各事業において有効に活用する仕組みの構築に取組んでおります。しかし、国内外の事業活動で蓄積された情報的経営資源の共有はなされているものの、これらを活用した得意先への提案活動はまだ十分なレベルとはいえません。とりわけ海外子会社は、国内事業との一層の連携強化により、早期に国内と同等レベルまでの提案力の向上を図り、海外における事業ノウハウの蓄積、国内事業へのフィードバックによるシナジーの最大化が不可欠であり、国内事業だけでは成し得ない新たな顧客価値を創造する「グローバル・ネットワークの構築」が課題であると考えております。 ② 組織機能の向上及び人材の育成 当社グループは、持続的な企業価値の向上を図るため、またあらゆる経営課題を克服するために、マーケティング、営業及び仕入、並びに人事、財務及びその他管理等の個々の組織機能の関連性を強化し、継続して向上させることが課題と認識しております。 また、当社グループは、これらの組織機能を支える重要な要素である人材について、かねてから外部研修を利用する等してその育成に努めておりますが、今後も経営環境の変化に対して組織機能別に関連した組織機能と連動して機動的に対応できる人材の確保及び育成は、継続的な課題であると認識しております。 ③ コア・コンピタンスの継続的な向上及び効果の最大化 当社グループは、化学品事業においては「得意先が求める顧客価値の実現を原材料選定の面から支援する仕組み」、日用品事業においては、「小ロットでも安価で効率的かつ機動的に商品を供給できるサプライチェーン」、土木建設資材事業においては、「新工法の開発支援、工事目的に応じた工法提案等の技術サポート力」を有することが、3事業それぞれのコア・コンピタンスと考えております。これらのコア・コンピタンスは普遍的な側面を有する一方で、市場の環境変化や技術革新等による陳腐化の可能性を有しています。 当社グループは、事業活動の顧客にとっての付加価値、すなわち取引先のバリュー・チェーン及び顧客価値の創造に好影響を与え続けることができるよう、それぞれのコア・コンピタンスの継続的な向上が課題であると考えております。 また、これらコア・コンピタンスの有する効果の最大化についても経営上の重要な課題であると認識しており、事業別に以下の事項を中期的に取り組むべき主要な事項としております。 〔化学品事業〕 新興国の化学品メーカーの新規開拓等によって新たな戦略商品、取扱商品のラインアップの強化及びサプライチェーンの拡充・拡大、環境関連ビジネスへの展開推進を図る。 〔日用品事業〕 国内を中心とするサプライチェーンを活用し、安心安全をテーマにした商品企画の強化及び販売チャネルの拡大を図る。 〔土木建設資材事業〕 全国の土木建設投資の幅広い需要獲得のため、メーカー、二次販売店への情報収集、販売強化及び新工法・新規商品開発のための得意先との連携強化を図る。
事業等のリスク4,471字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 取扱商品について 当社グループの主たる取扱商品は天然油脂由来の油脂化学品であるオレオケミカル及びこれらを主たる原材料とした化学品であり、オレオケミカル分野に係る化学品等の需要動向、パーム油等の天然油脂の市況変動及び為替変動の影響を受けており、また当該分野の商品については、天然油脂の原材料であるアブラヤシ等の天候不順等による不作の影響を受けることがあります。当社グループは、引き続き取扱商品の仕入価格の変動に応じた販売価格の見直しにより、適正な利潤を維持する方針でありますが、これらに著しい変動が生じた場合には、化学品事業等においては取扱商品の価格変動に伴うマージンの増減並びに取扱商品の供給量の不足等により、日用品事業においては利益率の変動等により、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 なお、オレオケミカル分野の化学品については、自然派志向や環境負荷への配慮等の意識の高まりから、その需要は底堅く推移するものと認識しておりますが、一部の工業用途等においては石油化学製品との競合もあり、これらの動向等についても、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 主要な取引先との関係について 当社グループにおいて、花王株式会社は主要な取引先(仕入先及び販売先)であります。同社との取引は、1951年に脂肪酸及び脂肪酸誘導体の仕入取引を開始して以降、長年にわたるものであり、当社は現在、同社ケミカル事業の国内主要代理店に指定されております。 同社からの仕入金額は当社グループの仕入総額の約4割を占めており、その依存度は高い状況にあるほか、同社との関係が当社グループの事業基盤となっております。当社グループは、販売代理店として同社との強固な関係を維持し、今後も取引の維持拡大を図っていく方針でありますが、同社における販売戦略等に重要な変更が生じた場合、その他何らかの事情により、同社から当社への商品供給に著しい支障をきたし、若しくは商品供給が不能になった場合は、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社は長期保有目的で主要取引先の株式を複数保有しております。2026年3月期末における投資有価証券残高は5,597,685千円であり連結総資産額の31.4%を占めており、うち同社株式は同4,293,153千円(連結総資産の24.1%)であります。当社はこれら保有株式に係る剰余金の配当を受領しております。当該受取配当金の額は2026年3月期において149,097千円であり、うち同社株式に係る受取配当金は107,016千円となっております。 これらの状況から、同社株式をはじめとする保有投資有価証券に係る株価の変動、配当金の増減が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 海外展開について 当社グループは、中国及びタイをはじめとするアジア諸国での事業展開を強化しております。各国での事業推進に当たっては、それぞれの国における経済環境や政治情勢を常に注視しながらその展開を図っておりますが、予期せぬ法規制の変更、テロ、紛争その他予期し得ない政治または社会情勢の変動、景気動向及び為替等の経済情勢の変化、文化及び商習慣の違いに関するリスクの顕在化等、事業環境に変化が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループは海外展開に当たっては、主に国内企業の海外生産拠点を取引先として事業活動を行っており、これらの日系企業の化学品需要の獲得に努めております。しかしながら、これらの対策が奏功せず、取引先の海外展開に十分な対応ができない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 経済環境について 当社グループの事業は様々な産業分野に関連しており、当社グループの業績は産業分野個別の好不調の影響を受けにくい反面、国内全体の景気動向とともに、海外諸国の経済情勢の影響を直接および間接的に受けます。今後の経済情勢の動向によっては、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 人材確保について 当社グループが持続的な成長をしていくためには、高度な専門知識を有する人材の確保と育成が重要と考えております。しかしながら、雇用環境の変化や人材獲得競争の激化等により、人材の確保や育成、維持が出来なかった場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 競合他社との競争環境について 当社グループは、「オレオケミカルを中心とした化学品分野」を事業ドメインとして、事業活動を行っておりますが、当社グループのようにオレオケミカル分野に係る化学品を主たる取扱商品としていなくとも、オレオケミカル分野の化学品を取扱う企業は存在し、これらの企業とは取扱商品のラインアップ、品質及び価格等を含めた競争関係にあります。 当社グループは、オレオケミカル分野を中心とした専門的知識を蓄積、共有し、また国内外における既存仕入先との関係強化及び新規仕入先の開拓等による取扱商品の拡充等により、顧客に対する提案活動の強化に努める等の差別化を図っております。しかしながら、何らかの要因でこれらの対策が奏功しない場合は、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 為替相場の変動について 当社グループは、外貨建取引において為替変動リスクに晒されております。当社グループでは、為替予約等によりリスクを低減させる措置を講じておりますが、為替相場の変動により影響を受ける可能性があります。また、海外の連結子会社の経営成績は、連結財務諸表作成のために円換算されますが、為替の変動によって当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 売上債権管理について 当社グループは、与信管理規程等に基づき取引先ごとに与信限度額を設け、売上債権の期日及び残高を適切に管理しております。また、一定の条件を充たす取引先に関しては、外部信用調査機関による信用調査情報に基づき与信限度額の見直しを年次で行っており、不良債権の発生防止に努めております。しかしながら、取引先の財政状態が悪化することにより債権回収が不能又は著しく困難となった場合は、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 製造物責任について 当社グループの取扱う一部商品(化学品事業における輸入商品及び日用品事業における外部製造委託の商品等)は、製造物責任法による規制を受けており、当社グループは万一の製造物責任事故による損害賠償リスクに備える生産物賠償責任保険(PL保険)に加入しておりますが、同保険が賠償責任額を十分にカバーできるという保証はなく、製造物責任による多額の損害賠償が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 取引先に係る機密情報管理について 当社グループは、事業活動を通じて、取引先の商品開発等の機密情報を入手することがあります。これらの機密情報の管理については、情報セキュリティ管理規程を定め、情報セキュリティ担当役員を統括責任者として、その徹底を図っております。しかしながら、万が一これら機密情報の漏洩事故等が生じた場合には、当社グループの信用が著しく低下し、また損害賠償責任を負う等、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 自然災害・感染症等について 当社グループは、地震等の自然災害や新型インフルエンザ等が発生した場合に備え、従業員の安否確認やBCP(事業継続計画)実行のためのマニュアル作成・教育等の対策を講じております。しかしながら、被害や影響を完全に回避することは困難であり、さらには仕入先や販売先が被害や影響を受けることもあります。そのような場合、当社グループの事業活動に支障をきたし、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 法規制について 当社グループは、事業活動を展開している日本、中国及び東南アジア等において、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」をはじめとする関係法令(海外においてはこれらに相当する法令)により、各種許認可や環境規制等の適用を受けております。これら法規制の大幅な変更・強化及び予期しない法令の変更等により、事業活動の制限、追加の費用等が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 知的財産権について 当社グループは、主に土木建設資材事業においてゼネコン等が進める新工法開発の原材料に関する技術サポート等を通して共同で特許権等の知的財産権を取得することがあります。これらの共同保有の知的財産権がその権利保護に十分であるという保証はなく、第三者により知的財産権の侵害を主張され、また第三者がこれらの知的財産権を侵害して不正に使用する可能性があります。現時点においては、過去に知的財産権に係る重要な係争・紛争が生じた事例はありませんが、万が一これらの知的財産権に係る係争・紛争が生じた場合は、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 取引先との取引基本契約の締結について 当社グループは、仕入及び販売取引に際して、継続的取引先とは取引基本契約書を締結することを原則としておりますが、既存取引先との過去からの取引慣行、及び取引先の方針等により、必ずしも取引基本契約書を締結しておりません。取引に係る基本的な事項については、取引の対象となる取扱商品の規格書、見積書及びこれに基づく注文書、並びに取引確認書等によってその明確化に努めております。 当社グループにおいては、現時点で通常取引における支障は生じておりませんが、当社グループ及び取引先との取引に関して明確な取決めがなされていない事項について、何らかの問題が生じた場合は、当該取引先との関係が悪化し、また係争に発展する可能性があり、結果的に当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,865字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加等により景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方、米国の通商政策による世界経済の不確実性やロシア・ウクライナ、中東情勢などの地政学リスク、それに伴う資源価格の高騰、物価上昇によるインフレ懸念、為替相場の変動等、先行きは依然不透明な状況が続いております。 このような環境の下、当社グループの事業とかかわりの深い産業用界面活性剤の生産量・販売量とも前年を若干下回る数量となりました。 こうした中、当社グループにおいては、対面による商談やオンラインによるWeb商談を通じて、化学品事業における既存得意先への拡販・拡充、環境ソリューションビジネスの提案、新興国化学品の販売拡大に取組んでまいりました。また、仕入・販売価格に影響を及ぼす天然油脂(パーム油)相場価格は期初は前年の高値から下落しましたが、その後反転し、それに伴い販売価格も比較的高値水準で推移しました。 これらの結果、当連結会計年度における経営成績は、売上高が26,921,663千円(前連結会計年度比7.6%増)、営業利益が504,736千円(前連結会計年度比9.8%減)、経常利益が725,284千円(前連結会計年度比4.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が557,061千円(前連結会計年度比5.6%増)となりました。 また、当社グループの目標とする経営指標における売上総利益の絶対額の持続的な増加については、主たる事業である化学品事業が牽引し、当初計画数値を大きく上回り、前年実績から64,567千円増加した2,163,765千円(前連結会計年度比3.1%増)となり、5期連続で過去最高の数値を達成することができました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 なお、各セグメントの売上高は外部顧客への売上高を表示し、セグメント損益は連結損益計算書における営業損益(営業利益又は営業損失)をベースとしております。また、各セグメントの営業損益のほかに、各セグメントに帰属しない全社費用170,385千円(前連結会計年度比3.6%増)があります。 ① 化学品事業 化学品事業におきましては、景気の先行き不安はあったものの、国内外の景気が比較的底堅く推移したことで自動車関連や繊維油剤関連の国内主要得意先からの受注(数量)が堅調となりました。また、原材料価格の高騰等もあり、仕入価格も値上がり、販売価格は1年を通じ、高値で推移し、販売価格の価格転嫁に努めました。その他、顧客のニーズに対応した提案が既存得意先への拡販・拡充に繋がりました。 この結果、化学品事業に係る当連結会計年度の売上高は24,899,279千円(前連結会計年度比8.9%増)、セグメント利益は630,306千円(前連結会計年度比1.9%減)となりました。 ② 日用品事業 日用品事業におきましては、当事業が取扱う掃除用関連商品や生活日用品(洗濯槽クリーナーや用途別脱臭剤等)の一部定番商品の売行きは堅調で、忌避剤等の季節性商品の売行きは好調となりました。ただ、物価高による買い控え等の影響もあり、全体の売行きは低調となり、厳しい事業環境が続きました。 この結果、日用品事業に係る当連結会計年度の売上高は726,685千円(前連結会計年度比9.1%減)、セグメント利益は49,670千円(前連結会計年度比33.8%減)となりました。 ③ 土木建設資材事業 土木建設資材事業におきましては、当事業の取扱商品とかかわりの深い地盤改良工事、コンクリート補修補強工事は特に第3四半期以降、回復基調となり、工事に使用される材料・添加剤等の販売は堅調となりました。また、環境関連薬剤の販売も、大型プロジェクト(トンネル工事)物件からの販売は堅調となりましたが、その他の物件の販売は低調となりました。 この結果、土木建設資材事業に係る当連結会計年度の売上高は1,295,698千円(前連結会計年度比3.4%減)、セグメント損失は4,855千円(前連結会計年度は6,629千円のセグメント利益)となりました。 〔2026年3月期 セグメント別連結業績〕   (単位:千円,%) セグメント区分   セグメント別売上高   セグメント損益(営業損益) 実績   百分比   前期比増減率   実績   利益率   前期比増減率 化学品事業   24,899,279   92.5   8.9   630,306   2.5   △1.9 日用品事業   726,685   2.7   △9.1   49,670   6.8   △33.8 土木建設資材事業   1,295,698   4.8   △3.4   △4,855   -   - 全社費用   -   -   -   △170,385   -   3.6 セグメント合計   26,921,663   100.0   7.6   504,736   1.9   △9.8 (注)1.セグメント別売上高は、各セグメントの外部顧客への売上高を表示しております。 2.セグメント損益は、各セグメントの営業利益又は営業損失(△)を表示しております。 生産、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。 ① 生産実績 該当事項はありません。 ② 商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   商品仕入高(千円)   前年同期比(%) 化学品事業   23,160,055   9.0 日用品事業   478,690   △9.5 土木建設資材事業   1,175,689   △1.9 合計   24,814,435   8.0 (注) 金額は、仕入価格によっております。 ③ 受注実績 受注実績と販売実績との差異は僅少なため、受注実績の記載は省略しております。 ④ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 化学品事業   24,899,279   8.9 日用品事業   726,685   △9.1 土木建設資材事業   1,295,698   △3.4 合計   26,921,663   7.6 (注) 1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 三洋化成工業株式会社   -   -   2,799,135   10.4 2.前連結会計年度の三洋化成工業株式会社に対する販売実績については、当該割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 (2) 財政状態 当連結会計年度末の総資産は17,806,225千円(前連結会計年度末比707,828千円増加)、負債は8,390,148千円(前連結会計年度末比227,711千円増加)、純資産は9,416,077千円(前連結会計年度末比480,117千円増加)となりました。 主な増減要因は、次のとおりであります。 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産の残高は11,527,652千円となり、前連結会計年度末に比べ701,227千円増加しました。主な要因は、現金及び預金が459,361千円減少した一方で、売上債権が1,063,887千円、商品が74,038千円それぞれ増加したことによるものです。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産の残高は6,278,573千円となり、前連結会計年度末に比べ6,601千円増加しました。主な要因は、投資その他の資産のその他が14,463千円減少した一方で、保有投資有価証券の時価変動等により投資有価証券が21,996千円増加したことによるものです。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債の残高は6,882,072千円となり、前連結会計年度末に比べ283,665千円増加しました。主な要因は、短期借入金が450,000千円減少した一方で、仕入債務が742,019千円増加したことによるものです。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債の残高は1,508,075千円となり、前連結会計年度末に比べ55,954千円減少しました。主な要因は、繰延税金負債が40,695千円、退職給付に係る負債が15,997千円それぞれ減少したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産の残高は9,416,077千円となり、前連結会計年度末に比べ480,117千円増加しました。主な要因は、利益剰余金が424,037千円、為替換算調整勘定が47,174千円それぞれ増加したことによるものです。 なお、当社グループでは、経営の意思決定上、資産及び負債を各セグメントに配分していないため、セグメントごとの財政状態の状況に関する記載を省略しております。 (3) キャッシュ・フロー 当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、営業活動の結果獲得した資金が103,528千円、投資活動の結果獲得した資金が317,133千円、財務活動の結果使用した資金が583,024千円であったこと等により、前連結会計年度に比べ134,561千円減少し1,452,563千円となりました。 当連結会計年度中における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は103,528千円(前連結会計年度は171,649千円の資金の使用)となりました。主な要因は、売上債権の増加額1,051,538千円、法人税等の支払額222,370千円、棚卸資産の増加額65,542千円があった一方で、仕入債務の増加額732,347千円、税金等調整前当期純利益725,284千円があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果獲得した資金は317,133千円(前連結会計年度は21,013千円の資金の使用)となりました。主な要因は、定期預金の払戻による収入319,200千円があったことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は583,024千円(前連結会計年度は129,273千円の資金の使用)となりました。要因は、短期借入金の減少額450,000千円、配当金の支払額133,024千円があったことによるものです。 資本の財源及び資金の流動性に係る情報は、次のとおりであります。 ① 主要な資金需要及び財源 当社グループの主要な資金需要は、原材料、販売費及び一般管理費、並びにシステム投資等の投資であります。 また今後、当社グループの収益の源泉として、事業間及び国内外間のシナジーを追求し売上高の増加を目指してまいります。 ② 資金の流動性 突発的な資金需要に対して、迅速かつ確実に資金を調達できるよう、23億円の当座借越枠を取得しており、流動性リスクに備えております。 (参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移 2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   48.4   52.3   52.9 時価ベースの自己資本比率(%)   28.2   32.8   30.0 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)   0.7   -   1.4 インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   3,977.6   -   999.3 自己資本比率:自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い (注)1.各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。 3.キャッシュ・フローは営業キャッシュ・フローを利用しております。 4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。 5.「キャッシュ・フロー/利払い」は、連結キャッシュ・フロー計算書に計上されている「営業キャッシュ・フロー」及び「利息の支払額」を利用しております。 6.2025年3月期のキャッシュ・フロー対有利子負債比率及びインタレスト・カバレッジ・レシオは、営業キャッシュ・フローがマイナスのため記載しておりません。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたっては、過去の実績や状況に応じて合理的と考えられる様々な要因に基づき、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 (5) 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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