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日経平均64,214.48-111NYダウ53,686.11+624ドル円155.76-3NASDAQ26,584.06+366S&P 5007,747.71+81SOX 指数11,352.13+139/3終値

技術承継機構

319A · Growth · 金属製品

中小製造業の技術を承継し、グループで事業強化を図る連続買収企業。後継者不足や営業力不足の課題を抱える技術保有企業を買収し、次世代への技術継承を使命とする。

概要

技術承継機構は、中小製造業の技術承継をミッションとする連続買収企業である。2018年7月に東京都中央区で設立され、2025年2月に東京証券取引所グロース市場に上場した。2025年12月期の連結売上高は150億円、営業利益14億円、親会社株主に帰属する当期純利益31億円。従業員数は1,208名。同社は買収ファンドと異なり、譲受企業の再売却を前提とせず、各社の自主独立性を尊重しながら長期にわたる経営支援を提供する。創業から2025年12月までに17社の製造業企業を100%子会社化し、薄膜材料、切削加工、自動はんだ付け装置、炭素繊維強化プラスチックなど多様な技術領域をカバーするグループを形成している。

連続買収型ビジネスモデルと経営支援

同社のビジネスモデルは中小製造業の連続譲受と経営支援に基づく。米国Danaher社等を参考に個社の自立性を尊重しつつ、管理・改善を徹底する。譲受後は役員派遣や生産管理システム導入、ウェブマーケティング、採用支援などの包括的支援を提供。グループ内でベストプラクティスを共有し、相乗効果を追求する。収益源は子会社の事業利益であり、キャッシュフローを再投資してM&Aを加速する。案件ソーシングでは、M&Aアドバイザーや金融機関から計2,398件(創業~2025年12月)の紹介を受け、製造業特化の知見で高収益企業を選定。価格以外の要素(社長続投容認、売却前提なし)で売主に訴求する。2025年12月期の調整後EBITDAは29億円、営業利益14億円。

17社から成る多様な製造技術グループ

2025年12月時点で連結子会社は17社。事業領域は薄膜材料開発製造(豊島製作所)、樹脂プリント(東洋マーク)、自動はんだ付け装置(FAシンカテクノロジー)、シート材切断機(エムエスシー製造)、高機能フィルム巻取機(篠原製作所)、切削加工(京和精工、天鳥、神田鉄工所、山泰製作所)、板金・金属箔(キンポーメルテック)、炭素繊維強化プラスチック(エアロクラフトジャパン)、工事用保安機器(ティオック)、研削加工(ミヤサカ工業)、表面処理(サンテック産業)、電源機器(アルファーシステム)、鋳造(山泰鋳工所)、自動車用ブレーキ・EVばね(多賀製作所)、フォークリフト関連(アドバンス)に及ぶ。特定業界への依存を避け、幅広い製造分野に分散している点が特徴。各社は独立した経営を維持しつつ、グループとしての連携で新規顧客開拓や生産効率向上を図っている。

案件ソーシングの仕組みとM&A遂行能力

同社のM&A遂行能力はソーシング、投資判断、交渉、資金調達の各段階で発揮される。ソーシングでは、350社超のアドバイザーネットワークから年間約700件の案件が持ち込まれ、製造業に特化した深い知見で高収益企業のみをスクリーニング。デューデリジェンスは法務・会計税務の外部専門家に委託し、リスクを価格や契約書でカバーする。交渉では、買収ファンドと異なり、再売却を前提とせず、オーナー社長の続投を認める柔軟な提案で売主に選ばれる。資金調達は金融機関との信頼関係に基づき、低金利・長期・原則財務コベナンツなしの条件を追求。これにより、創業から17件の譲受を完了し、適切なバリュエーション(企業価値/EBITDA倍率)での取得を実現している。

安定した収益基盤と財務戦略

連結業績は成長を続け、2025年12月期売上高150億円(前期比35.4%増)、調整後当期純利益15億円。資産合計308億円、自己資本比率29.6%。負債は215億円で、長期借入金が主因。キャッシュフローは営業活動1億円、投資活動▲34億円(主に子会社株式取得)、財務活動65億円(借入・増資)。上場時の新株発行で資本を増強し、借入金でM&A資金を調達。負ののれん発生益等により親会社株主に帰属する当期純利益は31億円と大幅増。今後もグループ全体のキャッシュフローを再投資し、さらなる連続買収を進める方針である。

業界の中での役割は中小製造業の事業承継と成長支援を担う、M&A型の産業支援企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
150億円
営業利益
14億円
営業利益率
9.3%
純利益
31億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01製造業主力

当社は、製造業および製造業に関連する事業を譲り受け、経営支援を行うことで収益を得ている。特定の業界に偏らず、幅広い分野の製造業に事業を分散することで、特定業界の変動に影響を受けにくい事業構成を築いている。買収した企業には役員を派遣し、人材不足やIT化の推進など、グループ全体での相乗効果を追求している。

技術を持つ中小製造業の承継を専門とする、連続買収(ローリング)型の事業モデルを採用

主な製品・サービス2
事業譲受サービス
後継者不足などで事業継続が困難な中小製造業の事業を譲り受け、技術や雇用を守りながら承継するサービス。
経営支援サービス
譲受した企業への役員派遣を通じて、経営管理、人材育成、IT化推進などの経営支援を提供するサービス。

製品と技術

精密切削加工と研削加工技術

グループには複数の切削加工企業が所属する。京和精工、天鳥、神田鉄工所、山泰製作所は各種産業機器・機械部品の精密切削加工を提供。ミヤサカ工業はセンターレス研削と平面研削加工が強みで、自社開発製品も販売する。これらの企業は自動車、工作機械、半導体製造装置など幅広い産業向けに金属部品を供給。グループ内で加工ノウハウを共有し、大型部品から微細部品まで一貫対応可能である。特にミヤサカ工業の研削技術は高精度仕上げが要求される部品に活用される。

電子機器・自動化装置と電源技術

FAシンカテクノロジーは自動はんだ付け装置の開発製造で、電子基板実装工程の自動化を実現。篠原製作所は高機能フィルムの巻取機を設計製造し、光学フィルムや電池セパレータの精密巻取りに貢献。アルファーシステムは産業用電源装置、通信機器用電源などを設計・製造・販売。これらの企業は電子・電気分野の製造装置を提供し、グループ全体の技術基盤を支えている。例えばFAシンカの装置は多様なプリント基板に対応し、篠原製作所の巻取機は精密な張力制御が特長である。

素材加工・表面処理と鋳造技術

豊島製作所は薄膜材料の開発製造と冷間鍛造を手がける。薄膜材料は電子部品や光学機器に使用され、冷間鍛造は高強度部品の生産に適する。サンテック産業は焼鈍、ショットブラスト、金属表面潤滑処理を提供し、部品の耐久性向上に寄与。キンポーメルテックは板金・金属箔加工で精密な筐体や部品を生産。山泰鋳工所は鋳造技術で複雑形状の金属部品を製造する。これらの企業は金属材料の一次加工から表面処理まで一貫した工程をカバーしている。

特殊機能部品・製品とフォークリフトサービス

エアロクラフトジャパンは炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製品を製造。軽量高強度の特性から航空機、自動車、スポーツ用品に利用される。多賀製作所は自動車用ブレーキおよびEV向け金属ばね部品を中国子会社を含む体制で生産。ティオックは工事用保安機器(安全帯、標識等)を製造し、建設現場の安全を支える。アドバンスはフォークリフトの中古販売、買取、輸出、レンタル、メンテナンスを提供し、設備のライフサイクル管理を支援する。これらの事業はニッチながら需要の安定した分野である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 製造業技術を持つ中小製造業の承継を専門とする、連続買収(ローリング)型の事業モデルを採用

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

M&A成長、収益性に懸念

技術承継機構(金属製品)は売上90~150億円の金属加工企業。同業の稲葉製作所やJ-MAXに比べ規模は中堅。24/12期営業利益率13.51%から25/12期9.33%へ低下。M&Aによる事業承継モデルで成長を目指すが、買収先の収益力が課題。売上拡大が続く一方、利益率低下が気がかり。

強み

  • 事業承継型M&Aにより企業価値向上と承継ニーズを獲得
  • M&A効果で売上高が93億→111億→150億円と急成長
  • 安定した営業キャッシュフローを確保
  • 金属製品業界での買収パイプラインを保有

課題

  • 営業利益率が13.5%から9.3%へ低下、買収先の統合が課題
  • 買収に頼る成長戦略で、組織統合リスクやのれん償却負担
  • 承継先の技術者・管理者が不足し、事業継承が困難に

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字が技術承継機構

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15929三和ホールディングス7,912億円12.7倍
25991日本発條7,625億円24.0倍
35901東洋製罐グループホールディングス7,006億円12.6倍
45947リンナイ5,130億円14.0倍
55938LIXIL5,066億円62.2倍
6319A技術承継機構1,894億円43.0倍
75975東プレ1,858億円9.2倍
83433トーカロ1,646億円15.9倍
93445RS Technologies1,487億円15.4倍
105930文化シヤッター1,381億円10.7倍
115911横河ブリッジホールディングス1,288億円13.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

2018年7月設立と最初の譲受(2019年)

技術承継機構は2018年7月、東京都中央区で設立された。目的は中小製造業の技術承継である。日本経済の課題である後継者不足に対応するため、海外経験を持つ創業メンバーが「もったいない」状況を改善したいと発案。2019年11月、最初の譲受として株式会社豊島製作所(タイ子会社含む)を100%子会社化した。同社は薄膜材料開発製造と冷間鍛造を手がけ、第一号案件として当社の連続買収モデルを具現化した。設立から1年余りで初の子会社を獲得し、グループ基盤を築いた。

譲受の加速と本社移転(2020年~2021年)

2020年12月、樹脂プリント・加工の株式会社東洋マークを譲受。2021年に入るとペースが加速し、2月に自動はんだ付け装置メーカーのFAシンカテクノロジー、5月に本社を東京都渋谷区に移転、7月にシート材切断機のエムエスシー製造、9月に高機能フィルム巻取機の篠原製作所を相次いで子会社化。移転先の渋谷はM&A活動の拠点としても適した立地である。この期間にグループは5社体制となり、薄膜材料から電子機器、加工機械まで事業領域が拡大し、グループ内での連携が模索され始めた。

資本業務提携と精密加工分野への拡大(2022年)

2022年3月、同社は株式会社SHIFTと資本業務提携を締結。互いのM&A手法を学ぶことでノウハウを強化する狙いがあった。同年7月、切削加工の京和精工を譲受。同社は精密部品の切削加工を得意とし、グループに新たな加工技術をもたらした。これによりグループは7社となり、機械加工分野でのシナジー創出が期待された。2022年12月期の売上高は68億円に達し(前期は1億円)、収益規模が急拡大した。

多角的な製造分野への進出(2023年)

2023年、同社は4月に板金・金属箔加工のキンポーメルテック、6月に炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製品のエアロクラフトジャパン、8月に切削加工の天鳥を譲受。特にエアロクラフトジャパンのCFRPは軽量高強度材料で、航空機や自動車分野での需要が見込まれる。この年、グループは10社を超え、金属加工から先端複合材料まで技術領域が広がった。2023年12月期の売上高は93億円と前年から拡大し、調整後当期純利益も増加した。

上場準備と保安機器分野の獲得(2024年)

2024年1月、工事用保安機器メーカーの株式会社ティオックを譲受。同社は作業現場の安全を支える製品群で、グループに新たな事業領域を加えた。この年、同社は東京証券取引所グロース市場への上場準備を本格化。内部統制の整備や財務体質の強化を進め、2024年12月期の売上高は111億円、営業利益15億円を達成し、上場基準を満たした。また金融機関との関係を強化し、資金調達力も向上させた。

グロース市場上場(2025年2月)

2025年2月、同社は東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。証券コードは319A。上場により新株発行で約17億円の資金調達を実施し、資本金・資本剰余金が増加。自己資本比率は前年の25.3%から29.6%に改善した。上場はM&A資金の調達手段を多様化し、連続買収戦略を加速する転機となった。また有価証券の取引等の規制に関する内閣府令に基づく特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の適用など管理体制を強化した。

上場後初の大型譲受ラッシュ(2025年4月~8月)

2025年4月、センターレス研削・平面研削加工のミヤサカ工業と、金属表面潤滑処理などのサンテック産業を同時に譲受。8月には切削加工の神田鉄工所と電源機器メーカーのアルファーシステムをグループ化。この4社はそれぞれ固有の技術を持ち、研削加工、表面処理、電源機器の分野をグループに追加した。上場後半年で合計6社を譲受し、M&Aペースが加速。2025年12月期の売上高は150億円に拡大した。

海外拠点を含む最大規模の譲受(2025年10月)

2025年10月、同社は4グループを一度に譲受した。精密切削・組立の山泰製作所と鋳造の山泰鋳工所、自動車用ブレーキ・EV金属ばねの多賀製作所(中国子会社4社含む)、フォークリフト関連のアドバンス(子会社1社含む)の計4グループ。多賀製作所の取得により中国天津市に生産拠点を獲得し、海外展開を本格化した。これによりグループは17社体制となり、売上規模も拡大。同社は引き続き技術承継の受け皿としての役割を果たす。

年表21件を開く

2010年代

  • 2018年7月創業中小製造業の技術承継を目的として、東京都中央区において、株式会社技術承継機構を設立
  • 2019年11月薄膜材料開発製造及び冷間鍛造を行う株式会社豊島製作所(タイ子会社たるTOSHIMA(THAILAND)CO.,LTD.を含む)を100%子会社として譲受

2020年代

  • 2020年12月樹脂プリント及び加工を行う株式会社東洋マークを100%子会社として譲受
  • 2021年2月自動はんだ付け装置の開発製造を行うFAシンカテクノロジー株式会社を100%子会社として譲受
  • 2021年5月東京都渋谷区に本社を移転
  • 2021年7月シート材・コイル材切断機の製造を行うエムエスシー製造株式会社を100%子会社として譲受
  • 2021年9月高機能フィルムの巻取機の設計製造を行う株式会社篠原製作所を100%子会社として譲受
  • 2022年3月互いのM&A手法を学ぶため、株式会社SHIFTと資本業務提携
  • 2022年7月切削加工を行う京和精工株式会社を100%子会社として譲受
  • 2023年4月板金及び金属箔加工を行う株式会社キンポーメルテックを100%子会社として譲受
  • 2023年6月炭素繊維強化プラスチック製品の製造を行う株式会社エアロクラフトジャパンを100%子会社として譲受
  • 2023年8月切削加工を行う株式会社天鳥を100%子会社として譲受
  • 2024年1月工事用保安機器の製造を行う株式会社ティオックを100%子会社として譲受
  • 2025年2月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2025年4月センターレス研削・平面研削加工と自社開発製品の販売を行う株式会社ミヤサカ工業を100%子会社として譲受
  • 2025年4月焼鈍、ショットブラスト、金属表面潤滑処理を行う株式会社サンテック産業を100%子会社として譲受
  • 2025年8月各種産業機器・機械の切削加工を行う株式会社神田鉄工所を100%子会社として譲受
  • 2025年8月電源機器の設計・製造・販売を行う株式会社アルファーシステムを100%子会社として譲受
  • 2025年10月精密切削加工・組立を行う株式会社山泰製作所並びに鋳造を行う株式会社山泰鋳工所を100%子会社として譲受
  • 2025年10月自動車用ブレーキ及びEVの金属ばね部品の製造を行う株式会社多賀製作所(中国子会社たる多賀精密五金(天津)有限公司他子会社4社を含む)を100%子会社として譲受
  • 2025年10月フォークリフトの中古販売・買取・輸出・レンタル・メンテナンスを行う株式会社アドバンス(子会社1社を含む)を100%子会社として譲受

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 純有利子負債/調整後EBITDA3~4倍

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    中小製造業の連続買収と承継支援

    中小製造業の事業承継を社会課題と捉え、買収ファンドとは異なり超長期目線で企業を保有し、売却を前提としない独自のポジショニングで売主に訴求する。M&A遂行能力を強みに、累計2,398件の紹介から高収益企業を選別し、適切なバリュエーションでの譲受を目指す。

  2. 02

    NGPによるバリューアップと自律成長支援

    米国Danaher社のDBSをモデルにした独自マニュアル「NGTG Growth Program(NGP)」を150項目以上整備し、譲受企業のEBITDAマージン向上とオーガニック成長を推進。月次社長会や機能別勉強会などグループ内ベストプラクティス共有を活性化する。

  3. 03

    分散ポートフォリオとリスク管理

    グループ企業の最終市場を幅広い業界に分散し、特定業界の変動に左右されにくい構造を構築。赤字再生案件には取り組まず、売上高対比EBITDAマージンの高い収益力のある企業のみを譲受する。

  4. 04

    金融機関との強固な関係構築

    地方銀行を中心に低金利・長期・原則財務コベナンツなしでの資金調達を目指し、連結純有利子負債/調整後EBITDAを3~4倍に維持する資本効率の高いストラクチャーで連続M&Aを継続する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で1,208人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は900万円で、1期前と比べて18.2%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は2.3年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年12月1,10037.31.6558269
2025年12月90040.52.31,208116

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社22(国内 19 / 海外 3、うち連結子会社 22) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 埼玉県東松山市1,696百万円
本社 — 埼玉県上尾市1,168百万円
本社 — 山梨県韮崎市1,030百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社豊島製作所(注)2,4
    埼玉県 東松山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TOSHIMA(THAILAND)CO.,LTD. (注)2
    タイ、チョンブリ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社東洋マーク(注)2
    長野県 諏訪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    FAシンカテクノロジー株式会社(注)2
    福島県 福島市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エムエスシー製造株式会社(注)2
    埼玉県 八潮市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社篠原製作所(注)2
    静岡県 富士市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    京和精工株式会社(注)2
    大阪府 高槻市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社キンポーメルテック(注)2
    長野県 飯田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エアロクラフトジャパン(注)2
    神奈川県 横浜市都筑区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社天鳥(注)2,5
    山梨県 韮崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ティオック(注)2
    長野県 長野市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ミヤサカ工業(注)2
    長野県 茅野市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社10社を開く
  • 株式会社サンテック産業(注)2愛知県 名古屋市 港区100%
  • 株式会社神田鉄工所(注)2兵庫県 淡路市100%
  • 株式会社アルファーシステム(注)2長野県 飯田市100%
  • 株式会社山泰製作所(注)2新潟県 南魚沼市100%
  • 株式会社山泰鋳工所(注)2新潟県 三条市100%
  • 株式会社多賀製作所(注)2埼玉県 上尾市100%
  • 多賀精密五金(天津)有限公司(注)2中国 天津市100%
  • SIAM TAGA PRECISION CO.,LTD. (注)2タイ、プラチンブリ100%
  • 株式会社アドバンス(注)2大阪府 大阪市 西淀川区100%
  • 株式会社NGTGトレーディング(注)2東京都 渋谷区100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は150億円営業利益14億円前期と比べると増収減益で、売上が+35.1%、利益が-6.7%。

売上高
+35.1%
150億円
営業利益
-6.7%
14億円
純利益
+244.4%
31億円
営業利益率
9.3%
前期比 -4.2%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高230億円150億円
営業利益14億円
純利益31億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

3期分

直近は2026年上期で、売上は135億円、営業利益は21億円。前年の2025年上期と比べると、売上は+141.1%、営業利益は+320.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年上期5658.93
2025年下期9499.628
2026年上期1352115.616

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

直近期の営業利益率は9.3%。売上は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年6月000
2021年6月100
2021年12月100
2022年12月6851
2023年12月93916
2024年12月111151513.59
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2025年12月15014149.331

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高150億円のうち、営業利益として残るのは14億円9.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は31億円、売上の20.7%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金72.0%108億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.7%28億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.3%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
28.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.1pt
9.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+16.5pt
20.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+41.6pt
47.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2025年12月期は営業CFが1億円、投資CFが−34億円で、差し引きのフリーCFは−33億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は90億円で、売上の7.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年12月3−44−126
2023年12月12−713544
2024年12月19−2−61756
2025年12月1−3466−3390

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年12月期の総資産は308億円。このうち返さなくてよい自己資本が92億円で、自己資本比率は29.6%(業種中央値59.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年6月22096.0
2021年6月32174.2
2021年12月32163.1
2022年12月92137914.4
2023年12月1473111620.4
2024年12月1544011425.3
2025年12月3089221629.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
96億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
67億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
12億円
在庫として抱えている分
負債合計
216億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
69
/ 100
安定性自己資本比率20 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE87社中1位あたり、逆に低いのは営業利益率87社中19位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
47.5%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
9.3%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
29.6%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
35.1%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.0%
P25 2.3%P75 3.9%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月3日の終値

直近の終値は¥21,410で、1年前と比べて+264.7%過去52週の値幅のなかでは92%の位置にある。

¥21,410+6.6%1ヶ月+4.8%1年+264.7%時価総額1,894億円
過去52週の値幅
安値¥5,840高値¥22,700

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)43.0倍
PBR17.61倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は1日で11.23%上昇し20200円。25日線18236.8円を10.8%上回り、75日線・200日線も上回る。52週高値22700円からは11.0%下。出来高は8/20に86,900株と急増。直近1ヶ月で26.09%上昇、年初来では289.96%と大幅高。RSIは69.46と中立。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

この会社の先行きについて、追い風になる材料と重しになる材料をそれぞれ並べている。

プラスに働く材料4
  • M&Aで売上高150億円達成2025年12月期影響

    売上高111億→150億、前期比+35%の急成長

  • 高ROE47.5%維持で資本効率継続影響

    自己資本比率低いがROE高水準継続

  • 後継者不足需要で受注拡大長期影響

    国内中小企業の後継者不足は年間5万件

  • 株式分割で流動性向上期待不定影響

    株価高騰後、分割で個人投資家需要

マイナスに働く材料4
  • 営業利益率9.3%に低下傾向2025年12月期影響

    前年13.5%から低下、原価率上昇

  • PER50倍は割高リスク継続影響

    時価総額1564億円、純利益31億円でPER50倍

  • 大型M&A失敗リスク不定影響

    のれん代が資産の50%超、減損リスク

  • 無配政策で株主還元不満継続影響

    配当性向0%、インカムゲイン不足

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ1,671人。区分でいちばん多いのは個人・その他81.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が2.7%を占め、残る97.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年12月%2025年12月%
個人・その他99.781.9
外国法人14.0
金融機関2.3
証券会社1.3
事業法人0.30.4
外国人個人0.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01新居 英一65.54
02藤井 陽介5.77
03INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)2.49
04PERSHING-DIV.OF DLJ SECS. CORP(常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)2.36
05BANQUE DE LUXEMBOURG -CLIENT ACCOUNT(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.19
06佐藤 大央1.47
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.44
08BBH CO FOR GRANDEUR PEAK INTERNATIONAL STALWARTS FUND(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.33
09GOLDMAN, SACHS & CO. REG(常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)1.27
10亀田 藍子1.27

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-07
    藤井 陽介
    新規の大量保有報告
    5.77%
    -0.14pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で−97%、1株純資産は7期で−99%。直近期のROEは47.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%
2020年6月13,19677,2748.3
2021年6月33870,4950.4
2021年12月31277,7990.2
2022年12月1915012.3
2023年12月20636374.4
2024年12月11449526.1
2025年12月3541,03047.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額40百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
新居英一代表取締役社長435,797,634
堀江藍子取締役 兼 承継支援部長41112,000
志賀俊之取締役72
岩間正俊常勤監査役63101,000
沖田美恵子監査役51
楢原英治監査役45
豊田哲朗63
川田崇之45

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2232312
社外監査役4882
監査役1777
社外取締役1222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,029字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、製造業と製造業に関連する事業の譲受及び譲受企業の経営支援に取り組む連続買収(譲受)企業です。各社の技術・技能が失われることを防ぎ、次世代に繋ぐことをミッションとしております。当社チームメンバーは、海外経験の中で、日本経済の置かれている厳しい状況、及び日本の製造業に対する尊敬の眼差しを実感しました。一方、日本の中小製造業は技術を持っているものの、後継者不足・営業不足等、「もったいない」状況にあり、その「もったいない」を改善したいという思いが会社設立の出発点です。当社は、技術を持つ中小製造業複数社が一緒になることで、強固な企業グループの構築を目指しております。なお、買収ファンド(PEファンド)とは違い、譲受した会社の譲渡は基本的には想定しておりません。当社は、中小企業の主要な悩みである人材不足・IT化を改善・推進することで、中小製造業各社の事業強化を行い、グループ内において、開発から売上に至る全ての事業行程での相乗効果を追求しております。 当社の主な活動は、製造業と製造業に関連する事業の譲受と経営支援であり、当社グループの収益源は、譲受けた製造業の事業から生まれる利益になります。当社は連続買収(譲受)企業として、製造業のM&Aを適切なバリュエーションで連続的に行うことで成長していきます。譲受した会社をバリューアップし、生まれたキャッシュ・フローでさらにM&Aを加速させることにより、非連続的な成長を目指します。 当社は、創業以来、本書提出日現在までに17社の企業を譲受しており、製造業の中でも幅広い分野に事業を分散させることで、特定の業界の変動に影響を受けにくい構成となっております。当社は、企業の譲受に当たって、主にM&Aアドバイザーや金融機関等から譲受候補となる企業の紹介を受けており、その対価として手数料を支払っています。また、譲受した企業に対しては、役員の派遣などを通じて各種の経営支援を行っており、その対価として各社から経営支援料を受け取っています。当社の譲受プロセス及び経営支援の具体的な内容については、「第2[事業の状況]」をご参照ください。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題10,232字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、中小製造業の譲受及び譲受企業の経営支援に取り組んでいます。各社の技術・技能が失われることを防ぎ、次世代に繋ぐことをミッションとしております。 (2) 会社の経営戦略 ビジネスモデルの概要(事業の特徴) 中小企業の事業承継は日本における社会課題であり、当社は国内事業承継M&Aという成長市場におけるユニークな企業であります。当社が製造業の譲受に特化している理由としては、日本の製造業は世界中で高く評価されており、グローバルに勝負ができる業種であること、国内の製造業には優良企業が数多くあること、他業種に比してM&A市場における買い手候補が少ないと考えていること、といった点が挙げられます。また当社は自社を製造業における連続買収企業(Serial Acquirer)と位置付けており、米国Danaher(ダナハー)社や英国Halma(ハルマ)社、スウェーデンIndutrade(インデュトレード)社及びLifco(リフコ)社を参考にしております。過度の統合に拘らず、個社の自主独立性を尊重する一方で管理・改善はしっかり行う体制を敷いています。 当社の最大の特徴はM&A遂行能力にあり、経験豊富なチームと徹底した仕組化・マニュアル化により連続的なM&Aの追求を可能とする案件ソーシング能力とエグゼキューション能力を保持しています。当社はM&Aの各ステップで強みを有しており、市場環境の追い風を受けて連続的なM&Aに取り組むための体制を有しております。より具体的には、①合計350社超のアドバイザーから創業から2025年12月までの期間で2,398件の紹介を受け、その中から高収益企業のみをスクリーニングするソーシング能力、②製造業に特化することにより深化した知見と、所属メンバーやグループ会社の業界ネットワークを通じた情報収集に基づく適切な投資判断、③個社の自主独立を重んじ、売却を行わない独自のポジショニングやオーナーの社長続投希望に沿った解決策を提案する柔軟性等により価格以外でも売主に訴求し、結果として適切な水準の企業価値/EBITDA倍率での譲受の実現を狙う交渉力、④金融機関との強固な信頼関係に基づき低金利・長期・原則財務コベナンツなしといった好条件を目指す資金調達、といった点が挙げられます。これらの強みにより当社は本書提出日現在までに17件の譲受を完了しております。 創業から2025年12月までの期間に当社に持ち込まれたM&A案件の数は累計2,398件であり、2025年においては単年で約700件が持ち込まれております。案件ソーシングについてはM&Aアドバイザー、銀行、証券会社等から紹介を受けるだけでなく、当社及び技術承継機構グループ各社でのソーシング活動も推進しています。当社は製造業にフォーカスすることにより、数ある案件の中から蓄積した知見に基づく、適切な投資先選定及び投資判断を行うことが可能になっております。当社は、各社の独立性を維持しながらも、長期にわたる持続的な成長を後押しする事業承継の受け皿として独自の立ち位置を確立していると考えております。これにより、一定期間経過後の売却を前提とする買収ファンド(PEファンド)や従属する親子関係の発生及び組織の統合が必要となる場合が多い一般的な事業会社とはソーシング段階で明確に差別化できております。また、バリューアップノウハウのグループ内での展開やグループ会社間のベスト・プラクティスの共有が容易に可能である点も、売主候補の皆様に好印象を持って頂く一因となっております。この点につき、買収ファンド(PEファンド)においては幅広い業種に投資するため製造業の知見は限定的であることから、当社の差別化ができているほか、事業会社においては同業種・隣接業種であれば経営支援は可能であるが、主語は親会社であることが多いことから、同様に当社は差別化できております。これらの結果として、相対での案件組成ができており、仮に他の買い手候補と競合した場合においても価格以外の点を訴求することで譲受先として選んで頂いております。譲受の際は適切な水準の企業価値/EBITDA倍率での譲受を行うことを常に意識しています。 エグゼキューションにおいては、初期的リサーチ、スケジュール設定、譲渡オーナーとのトップ面談、ビジネスデューデリジェンス、バリュエーション、株式譲渡契約交渉、銀行からの資金調達を自社で遂行する能力を備えております。意向表明書においては、規律の利いた水準の企業価値/EBITDA倍率に基づいたバリュエーションを記載するほか、オーナーに一緒になった時のイメージを持って頂くべく、譲受した後の具体的な取組についても記載するなどの工夫を行っております。法務・会計税務デューデリジェンスについては外部専門家に委託してリスク調査をしており、デューデリジェンスで検出された内容については譲受価格又は契約書によりカバーしております。クロージングのタイミングについてもオーナーの要望に基づき柔軟に対応しているほか、外部からの新社長の招聘が必要な場合には、クロージング前にサーチを開始することも可能であり、円滑な承継の実現に向けて尽力しております。 加えて、個人に頼ることなく誰でも当該業務を遂行できるよう、マニュアル化と情報共有を常に進めております。このような仕組化の徹底により、M&Aの各プロセスを少人数で効率的に実行することが可能になっております。 当社が譲受する会社については、既存グループ企業とビジネス上の繋がりが直接的にあるか否かという点に拘っておりません。グループ全体として安定してキャッシュ・フローを積み上げるため、リスクが高い赤字の再生案件に取り組まず、売上高対比でEBITDAマージンの高い、収益力のある企業を適切なバリュエーション(企業価値/EBITDA倍率)で譲受することを常に意識しており第一に考えています。そのためには、業績改善実績とレピュテーションが非常に大切であり、実績と評判の積み上げに注力しています。 また譲受する際は譲受企業の既存銀行からの借入による資金調達を重視しており、地方銀行を中心とした金融機関との信頼関係構築に努めております。当社は収益性に優れた譲受会社の選定、M&Aエグゼキューション・バリューアップ能力に優れたチーム、積み重ねてきた実績に基づく信頼、製造業の技術を承継するという社会的意義といった独自の強みと立ち位置を金融機関に対して訴求し、当社が案件ごとに組成する譲受のための特別目的会社にて長期の返済期間、低金利、原則財務コベナンツなしという好条件を目指して資金調達の条件交渉を行っております。連結でのレバレッジ水準としては、純有利子負債/調整後EBITDAで3~4倍を適切な水準と考えておりますが、この指標を意識しながら、今後も資本効率が高いストラクチャーで連続的にM&Aを継続する想定です。(なお、ここでいう純有利子負債、調整後EBITDAはそれぞれ以下の定義によります。純有利子負債=長短借入金+長短社債+長短リース債務-現金及び現金同等物-長期預金-投資有価証券、調整後EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却費+取得関連費用) 上記の投資規律を遵守する前提のもと、適切な機会があればよりEBITDA規模の大きな会社を譲受することも検討しており、更なる成長を目指したいと考えております。 譲受する会社の選定に当たって既存グループ企業とビジネス上の直接的な繋がりの有無を必ずしも考慮しない点は上記のとおりですが、その結果として、グループ全体として顧客の最終市場は幅広い業界に分散しております。現時点の各グループ企業の概要は以下のとおりですが、既に製造業の中で幅広い分野への分散が進んでおり、特定の業界の浮き沈みに影響を受けにくい構成となっております。 名称   譲受日   主要な事業の内容   主な顧客の業界 株式会社豊島製作所マテリアルズシステム事業部   2019/11/29   薄膜材料の開発・製造   超伝導、電池、研究機関 株式会社豊島製作所部品事業部   2019/11/29   冷間鍛造   自動車部品 TOSHIMA(THAILAND)CO., LTD.   2019/11/29   冷間鍛造   スピーカー、発電機 株式会社東洋マーク   2020/12/10   樹脂プリント、樹脂加工   アミューズメント、交通、住宅 FAシンカテクノロジー株式会社   2021/2/10   自動はんだ付装置等の開発製造   FA機器、通信 エムエスシー製造株式会社   2021/6/30   シート材・コイル材切断機の製造販売   プレス機械等各種装置 株式会社篠原製作所   2021/9/6   高機能フィルム・金属箔・紙等の加工機・巻取機の設計・製造   光学フィルム、セパレーターフィルム 京和精工株式会社   2022/7/5   各種産業機器・機械の部品の製作加工   産業機器 株式会社キンポーメルテック   2023/4/13   精密板金加工、金属箔加工   工作機器、電車車両等 株式会社エアロクラフトジャパン   2023/6/29   CFRP(炭素繊維強化プラスチック)製品の設計・製造   レーシング(二輪・四輪)等 株式会社天鳥   2023/8/1   各種産業機器・機械の部品の製作加工   電気電子・半導体 株式会社ティオック   2024/1/31   工事用保安機器の製造   工事施工業者 株式会社ミヤサカ工業   2025/4/1   センターレス研削・平面研削加工と自社開発製品の販売   産業機器・防災・福祉 株式会社サンテック産業   2025/4/25   焼鈍、ショットブラスト、金属表面潤滑処理   自動車部品・自転車部品 株式会社神田鉄工所   2025/8/8   各種産業機器・機械の切削加工   鉄道・半導体・産業機器 株式会社アルファーシステム   2025/8/25   電源機器の設計・製造・販売   鉄道 株式会社山泰製作所   2025/10/1   精密切削加工・組立   産業機器・半導体 株式会社山泰鋳工所   2025/10/1   鋳造   産業機器 株式会社多賀製作所   2025/10/10   自動車用ブレーキ及びEVの金属ばね部品の製造   自動車部品 多賀精密五金(天津)有限公司   2025/10/10   自動車用ブレーキ及びEVの金属ばね部品の製造   自動車部品 SIAM TAGA PRECISION CO.,LTD.   2025/10/10   自動車用ブレーキ及びEVの金属ばね部品の製造   自動車部品 株式会社アドバンス   2025/10/23   フォークリフトの中古販売・買取・輸出・レンタル・メンテナンス   製造業全般 譲受企業の企業価値向上については、NGTG(注) Growth Program(NGP)の推進による譲受企業の売上と利益のオーガニックな成長(既存事業の拡大や効率化による内的成長)を追求しています。NGPは、米国Danaher社のDanaher Business System(DBS)をモデルにバリューアップ手法を仕組化した150項目以上に及ぶ当社独自のマニュアルであり、譲受先の成功例・失敗例を基に週次でアップデートしております。これにより、担当者が誰であってもEBITDAマージンの向上、企業価値向上に向けた施策の実行が可能となり、効率的かつ効果的な成長支援ができるようになっております。また、グループでのシナジー追求の一環として、NGPを通じたグループ内でのベスト・プラクティス共有に注力しております。社長がオンラインで集まって悩み相談を行う月次社長会、次期社長が経営を学ぶ合宿形式の社長大学、設計者が3DCADの使い方を学ぶ設計勉強会、金属部品切削加工勉強会などの機能別技術交流、現場の相互訪問、グループ合同新卒研修といった譲受企業の役職員が集まる機会を設けています。営業から従業員教育まで各分野において、各社で学び合うこと、協力し合うこと、相互に高めあう関係になることを推進しています。グループ内企業同士での顧客紹介や仕入先情報共有、機械の販売、倉庫の空きスペース貸し出し、グループ内機械商社の活用なども行っております。 NGPの具体的な内容については以下のとおりです。 NGPとは当社が譲受企業において提供可能な様々な成長支援施策パッケージであり、既存譲受企業において効果のあった改善の取組等をリスト化したものです。当該リストは、各譲受企業における試行錯誤を通じて、常により効果のある内容へ週次で定期的に更新しています。譲受以降を3つの期間に分けて、それぞれの期間に適した施策を譲受会社の経営陣と相談しながら、譲受企業の状況に応じて導入しています。 当社は譲受企業の売却が必要な買収ファンド(PEファンド)と違い、超長期目線での会社支援を行っております。一方でスピード感を持って各種の施策を実行していくことが肝要と考えております。 (注)NGTG 当社の英訳名であるNext Generation Technology Group Inc.の略称 第1ステップ(譲受~半年後):上場企業に必要な管理体制の強化及び、現状把握&現行事業の足腰強化 ・全社員との面談により会社の現状把握を最優先しつつも、現状把握と同時進行で打てる施策についても順次導入 ・チャットツール、ビデオ会議等のITシステム導入による業務効率化促進 ・必要に応じて組織体制の見直し等を実行 ・事業計画の策定 第2ステップ(半年後~二年後):第1ステップで把握した状況を踏まえて策定した事業計画の実行 ・管理体制がきちんと機能しているかのモニタリング ・自社の改善を通じた収益力の強化 ・会社の強みと課題に応じた、営業強化、製造現場改善、研究開発促進、人材採用強化等の幅広い成長支援メニューを会社の状況に合わせて実行 第3ステップ(三年目以降):安定的な成長と更なる取組 ・海外進出、他社との連携を含む会社の拡大 ・NGTGのM&Aアドバイザーとのつながりを活用し、周辺領域におけるM&A対象企業の探索及び提案を推進 上記の各ステップにおいては多方面から各社のニーズに合致する支援を提供しております。具体的には、①営業における新規顧客獲得のための営業戦略立案やウェブサイト刷新やウェブマーケティング、②開発・製造における製造コストの削減やオペレーション最適化、整理整頓はじめ5Sの徹底、③人事における採用強化、頑張った人が報われる効果的な人事制度策定、従業員教育プログラムの拡充、④経営管理における必要に応じた組織再編、意思決定プロセスの変更、予算や設備投資計画の策定、経営数値の管理強化、⑤ITにおける各種SaaSなど業務効率用ITツールの低コストでの導入、自社の生産管理システムやAIを用いた画像検査装置、IoTを用いた現場管理システムなどの開発・導入などが挙げられます。 当社は譲受会社のバリューアップを通じたオーガニック成長と、新規譲受を通じたM&A による利益成長の両輪で、今後も連続買収企業として中長期にわたる成長を目指しております。①新規M&Aによる利益取り込み、②バリューアップによる収益性改善、③安定した利益確保という一連の流れを連続的に行うことで、当社事業規模は時間の経過とともに多層的に積み重なり、増大していくと考えております。 (3) 経営環境 高齢化により後継者不足に直面する企業は依然として数多く存在し(中小企業庁の「中小企業白書(2024年版)」による)、事業承継は大きな問題となっておりますが、買収ファンド(PEファンド)への忌避感は未だ多くある状況で、適切な解決策が十分にあるとは言えません。売り手候補のニーズに応える解決策を提供することさえできれば、需給ギャップを捉えることで好条件での譲受を連続的に実現できる環境にあります。日本の中小企業336万社(注1)のうち、黒字の中小製造業は12万社(注2)存在しており、製造業に特化する連続買収企業としての当社の譲受先候補のプールは十分大きいと考えられます。 また、長年にわたり日本の貸出利率は他国に比して極めて低水準で推移しております(財務省の「国債金利情報」及びFederal Reserve Bank of St. Louisの「Market Yield on U.S. Treasury Securities 」における過去の金利推移の比較による)。さらに、地方では優良な貸出先が少ないため、調達する側に有利な条件を許容しやすい環境です。M&Aの連続的な実現に当たっては資金調達が必要になりますが、現在の日本においては良好な調達環境が存在すると考えられます。 さらに、当社がフォーカスする製造業においては、ものづくりが日本の基幹産業であることもあいまって、技術力が優れた高収益の優良企業が数多く存在しております(経済産業省の「企業活動基本調査(2023年)」において、製造業内で営業利益率7~9%の業種が複数存在することによる)。製造業だからこそ海外への販路拡大可能性も十分に秘めており、日本発グローバル企業が生まれる可能性があるセクターだと考えております。 以上から当社の事業領域においては、日本発の連続買収企業である当社に強い追い風が吹いており、また日本発の強みを最大限発揮できる条件が揃っていると考えております。 (注1) 中小企業白書(2024年版)(中小企業庁)より。中小企業数は2021年時点、中小企業の範囲は中小企業基本法において中小企業又は小規模企業として扱われる企業の定義による。 (注2) 令和4年度分会社標本調査結果(国税庁)において、製造業かつ黒字企業の割合である37%を中小製造業数34万社(2022年度時点)に乗ずることで試算 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社のミッションの実現及び持続的な成長と企業価値向上を表す指標として、それぞれ下記の算式で計算される調整後EBITDA及び調整後当期純利益を経営上重要な指標(KPI)として位置付けております。 (注)1.調整後EBITDAの概要及び計算式は下記のとおりであります。 (概要)EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却費)に取得関連費用を足し戻した数値 取得関連費用はM&Aのアドバイザーに支払った手数料であり、新規のM&A実行に際して発生した一時的な費用であるため、当該一時的費用による利益のぶれを取り除き定常的なキャッシュ・フローを表示するための指標として調整後EBITDAを用いております。 当社は、取得関連費用については連結決算では費用計上されるものの単体決算では取得原価に含まれ、かつ、税務上損金算入されない概念上の費用とみなしております。また、当社では企業を譲受する際の株式価値算定においても取得関連費用を控除して計算しており、キャッシュ・フローの観点においても当該費用は譲受する株式価値に織り込まれているものと考えております。 (計算式)営業利益+減価償却費+のれん償却費+取得関連費用 2.調整後当期純利益の概要及び計算式は下記のとおりであります。 (概要)親会社株主に帰属する当期純利益からのれん償却費、負ののれん発生益、のれんに係る減損損失及び取得関連費用の影響を除いた数値 会計上の差異を控除した、株主に帰属する利益を表す指標として調整後当期純利益を用いております。 (計算式)親会社株主に帰属する当期純利益+のれん償却費-負ののれん発生益+のれん減損損失+取得関連費用 連結KPIの推移 ① 調整後EBITDA    (単位:百万円) 2024年12月期   2025年12月期 期間   (自 2024年1月1日至 2024年12月31日)   (自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 営業利益   1,517   1,432 +のれん償却費   71   143 +減価償却費   542   746 EBITDA   2,129   2,321 +取得関連費用   26   577 調整後EBITDA   2,155   2,898 ② 調整後当期純利益 (単位:百万円) 2024年12月期   2025年12月期 期間   (自 2024年1月1日至 2024年12月31日)   (自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 親会社株主に帰属する当期純利益   901   3,091 +のれん償却費   71   143 +のれん償却額(特別損失)   -   43 +のれん減損損失   151   - ▲負ののれん発生益   107   2,339 +取得関連費用   26   577 調整後当期純利益   1,042   1,514 2025年12月期においては、譲受会社の増加等に伴い調整後EBITDAは2,898百万円(前年同期比34.4%増)、調整後当期純利益は1,514百万円(同45.3%増)となりました。 (5) 会社の対処すべき課題 当社グループでは、経営戦略を推進するために、主に次のような課題を認識し取り組んでおります。 ① M&A体制の強化 課題:M&A新規案件パイプラインの拡充 対応策:当社グループの成長には、連続的なM&Aの実行が必須となることから、M&A新規案件パイプラインを常に拡充していくことが求められます。M&A仲介会社や銀行・証券会社といった金融機関を中心とした案件紹介ルートを開拓し、関係深化を引き続き追求していきます。当社の譲受企業を売却しない方針、個社の独立性を維持しつつも必要な支援は行う体制、既存の譲受企業のバリューアップ実績、をM&Aアドバイザーにご理解いただくことで、更なる案件紹介が見込めると考えております。 必要に応じて、M&A遂行能力の維持・強化を目的としたソーシング及びエグゼキューションの人員補強も進めてまいります。 ② バリューアップ施策の充実 課題:既存譲受企業のEBITDA向上 対応策:譲受企業のEBITDA向上のために、支援プログラムであるNGTG Growth Program(NGP)を通じたバリューアップを常に行っております。ウェブサイト更新を通じた新規顧客開拓、外注仕事の内製化による利益率改善、仕入先の見直しによる経費削減、教育制度拡充による従業員の能力底上げ等、様々な取組を行っています。今後もNGPの充実を図り、個社のEBITDA向上に努めていきます。加えて、グループ内でのベストプラクティスの共有に注力し、譲受企業の役職員同士の交流機会を促進してまいります。 ③ 譲受企業の人材採用強化 課題:譲受企業における人手不足 対応策:譲受企業の企業価値向上のためには、譲受企業における経営人材から管理系人材、技術者、製造人員に至る様々な職種の人材確保が必要になることから、採用力を強化する様々な施策に取り組んでまいります。 具体的には、ウェブサイトで仕事や製品や社員の紹介を行うことで求職者に魅力を感じてもらうことを重視しております。加えて、電子媒体やハローワークや高校大学を含め、あらゆる採用経路に求人を出すことで、応募数を増やすことに取り組んでいます。 ④ 内部統制の充実 課題:譲受企業の管理強化 対応策:上場企業グループとして、企業経営の透明性と開示情報の正確性の確保、各種法規制の遵守が非常に大切であると考えております。不正が起きない体制を構築し、安定した企業グループ運営のため、内部統制システムの整備・充実を継続的に推進し、内部管理体制の強化に取り組んでまいります。具体的には、人為ミスが起きないように紙ではなくITを活用すること、規定やマニュアルの素早い整備、といった施策を行っています。 ⑤ 財務上の課題 課題:財務基盤の更なる強化 対応策:当社グループは、多くの金融機関から借入及びリースを行っておりますが、営業活動による安定的なキャッシュ・フローを源泉として強固な財務基盤を築いているため、現時点において優先的に対処すべき財務上の課題はございません。しかしながら、今後当社の成長戦略であるM&Aを実施した際、一時的に有利子負債が増加する可能性があるため、営業活動による安定したキャッシュ・フローの確保に加え、金融機関との一層の関係強化や資金調達の多様化により、財務体質の更なる強化に努めてまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び事業展開は、様々な事象により大きな影響を受ける可能性があります。当社グループでは、リスク管理を適切に実施、管理するためリスク・コンプライアンス委員会を設置しております。当委員会については、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等  (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ②企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 d リスク・コンプライアンス委員会」に記載しております。本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 新規のM&A(譲受)に関するリスク (1) 製造業のM&A市場 (発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは連続的なM&Aと譲受した企業のオーガニックな成長の2つを成長ドライバーにしております。当社が譲受の対象とする製造業においては、経営者の高齢化が進展することから、今後も承継ニーズが増加していくものと考えております。しかしながら、景気の悪化や自然災害、またはM&Aに対するレピュテーションの悪化等により、製造業のM&A市場が低迷し、連続的なM&Aが困難となった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、何らかの事象により、M&A市場が短期的に低迷する可能性はあっても、経営者の高齢化の進展等による承継ニーズは無くなるものではなく、当社グループの長期的な成長性が失われるものではないと考えております。 (2) 買収ファンド(PEファンド)、事業会社等との競争 (発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社が譲受の対象とする製造業は、競争力を持った優良企業が多いことから、買収ファンド(PEファンド)や事業会社も買収先として関心を示すことがございます。また、高い買収価格のみを重視するオーナーの場合、当社ではなく、買収ファンド(PEファンド)や事業会社等を譲受先として選定する場合がございます。当社は、譲受した会社の譲渡を想定しておらず、超長期目線での経営支援を行う点や、過度な統合に拘らず、個社の自主独立性を尊重する一方で管理・改善は適切に行う方針とすることで買収ファンド(PEファンド)や事業会社と差別化をしておりますが、想定する企業譲受が実行できず、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 新規譲受時の資金調達 (発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、企業譲受を実施する際に、自己資金に加えて金融機関からの新規借入を行い、譲受資金に充当しております。グループ全体で適切な財務レバレッジを維持する方針でおりますが、製造業を取り巻く市場環境の悪化による業績悪化や金融市場の悪化など、想定外の事由により金融機関からの借入が困難となった場合には、想定するキャピタル・ストラクチャー(自己資金と借入の構成)での企業譲受が実行できなくなる恐れがあります。当社グループにおいては、既存金融機関と融資や他取引を通じ強固な信頼関係を構築するとともに、新規譲受先の取引金融機関に当社が譲受した後の事業計画や意義をご説明することで、適切な借入を実行できるように努めておりますが、このような事象が継続した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 金利変動 (発生可能性:大、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、企業譲受にかかる資金を主に金融機関からの借入により調達しております。有利子負債が増加した場合、金利負担が増すリスクがあります。金利上昇となった場合には、支払利息が増加し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。なお、当社グループでは、資金調達環境の悪化に対しては、譲受時において自己資金の割合を増やしてレバレッジを抑えることや、一定の金利条件の上昇を受け入れることで必要な資金手当をする方針でおります。また、収益性の高い企業を選定し、適切なバリュエーション(企業価値/EBITDA倍率)にて譲受を行う方針により、金利上昇局面においても返済能力を十分に確保できるように努めております。 譲受企業に関するリスク (5) 譲受企業の経営人材確保 (発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の譲受先では、オーナーが譲渡後も引き続き社長として経営に携わることが多くございます。オーナーが譲渡後直ぐの退任を希望される場合は外部採用媒体や人材エージェントを活用し、社長候補を探しております。譲受企業において新社長が見つかるまでに時間がかかった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループでは、譲受企業での経営人材の確保に当たり、幅広いルートを用いていること、昨今は中小企業の経営に関わりたいという人材が幅広い年代で増えていること、を勘案し、長期で社長が見つからないということは少ないと考えております。 (6) 譲受企業の現場人材確保 (発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 製造業における人員確保の競争は高まっており、特に電気制御を始めとする設計者については人員を確保するのが困難な状況になっております。また、当社は全国の製造業を対象に譲受を行っており、地域によっては工場の製造人員の確保も難しい状況があります。譲受企業において安定的に事業を行うために必要な人員が確保されない場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループでは、譲受企業での現場人材の確保に当たり、各種採用媒体や人材エージェントの活用など幅広いルートを用いるとともに、派遣社員や外注先の活用も行い対応しております。 (7) 原材料、部品の調達及び品質不具合 (発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の譲受企業では様々な原材料及び部品を外部より仕入れております。各社で仕入先との間で取引基本契約を締結し、原材料・部品の安定的な確保に努めておりますが、為替や需給の変化などにより、材料・部品の価格が高騰する、又は入手が困難になる状況が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、譲受企業の製品で品質不具合が発生した場合、代替品製作コストや、顧客から請求を受ける可能性があります。当社グループにおいては品質を担保するため、整理整頓・適時適切な機械更新を徹底しそもそも品質不良が出ない生産現場を構築するとともに、各社で必要な検査を行い欠陥品流出がないように努めております。 (8) 技術革新と知的財産権 (発生可能性:中、発生可能性のある時期:数年後以降、影響度:中) 当社の譲受企業の多くはニッチ市場で競争力を有する企業になりますが、各社が取り組む事業に関連する技術について、研究開発が進み技術革新が行われる可能性がございます。譲受企業においては、このような技術革新があった場合には、環境の変化に対応して事業基盤の強化に努めていきますが、技術革新への対応が遅れた場合には競争力が低下し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。知的財産権については必要に応じて特許を取得して自社技術を防衛するとともに、他社の知的財産権を侵害していないかも適時の調査を行っています。 (9) のれんの減損 (発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、企業買収に伴い発生したのれんを連結貸借対照表に計上し、原則として投資回収計画の算定基礎となった期間で償却しております。M&Aに当たっては、十分なデューデリジェンスを実施し、事業、財務及び法令等に関するリスクの検討を行っておりますが、事業環境の変化等により期待する成果が得られない場合は、当該のれんについて減損損失を計上し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 固定資産の減損 (発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の譲受企業はそれぞれ自社で工場、機械設備などの有形固定資産を保有しております。事業収益の著しい低下や生産設備の遊休化、陳腐化等に伴い、固定資産の回収可能価額が大きく下落し帳簿価額を下回った場合には、減損損失の計上の可能性があり、この場合、当社グループの経営成績及び財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。なお、現時点では、当社グループの財務の健全性に著しく影響を与える可能性のある減損の兆候はございません。 (11) 譲受企業が抱える潜在リスク (発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社では、企業の譲受に当たり、外部専門家による会計税務・法務のデューデリジェンスを行い、十分にリスクを確認しておりますが、譲受後の偶発債務の発生や未認識債務の判明等、事前の調査で把握できなかった問題が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社では、譲受を行うときの売主との契約において、潜在リスクに対する売主の補償条項を入れるなど、潜在リスクが顕在化した際の損害を極力抑えるための手当を行うようにしております。 また、当社では、企業の譲受に当たり、譲受先の管理体制の把握を行うようにしておりますが、管理体制に事前に把握できていなかった脆弱性があり、譲受後に十分な改善が行えず、管理体制が不十分であることを理由に決算作業に遅延が生じる等の事態が発生した場合、連結決算作業が適時適切に行えない可能性があります。 (12) コンプライアンス等 (発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の譲受企業が事業活動を行う上で、法令・規制・基準や社会通念が関係しており、これらの不遵守により社会的に信用が毀損され、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、行政・司法・規制当局等による予期せぬ法令の制定や改廃が行われる可能性や、社会・経済環境の著しい変化等に伴う各種規制の大幅変更の可能性で、コンプライアンスに関するリスクもしくは社会的に信用が毀損されるリスクを排除できない場合があります。その場合には当社グループの事業に影響を及ぼす可能性があります。対応策として、当社グループは法令遵守を極めて重要な企業の責務と認識しており、内部監査の実施、リスク・コンプライアンス委員会の設置や内部通報制度の整備などを通じて、法令遵守の徹底を図っております。 (13) 訴訟の可能性 (発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、コンプライアンス体制の構築に努めており、将来問題となる可能性のある事項については、顧問弁護士と連携し、細心の注意を払って業務を遂行しております。しかし、何らかの要因により、株主、取引先、消費者等から訴訟を提起される場合があり、訴訟等の内容及び結果によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。現時点では、当社に対する訴訟は提起されておりません。 (14) 情報管理に関するリスク (発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、業務に関連して多数の企業情報を保有するとともに、多数の個人情報を保有しております。これらの企業情報及び個人情報については、万全の管理に努めておりますが、予期せぬ事態により情報が漏洩した場合には、損害賠償の発生及び社会的信用の失墜等により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 その対応として、当社グループでは、「情報セキュリティ管理規程」を制定し、情報セキュリティに関する管理体制やルールを整備しております。また、グループ全社で情報セキュリティに関する研修を実施し、情報セキュリティに対する意識向上とルールの周知徹底を図っております。 (15) 自然災害、事故及び感染症等の発生 (発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 地震・水害等の自然災害、火災・停電等の事故災害、感染症の拡大等によって、当社グループの生産・販売・物流拠点及び設備の破損や社員の感染による操業停止に陥る可能性があります。災害や感染症等による影響を最小限に抑える対策を講じておりますが、被害を受けた場合は、復旧対応や事業活動の停止により当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの譲受先は全国各地に点在しているため、特定の譲受先が被害に遭うことはあっても、日本国土全体を襲うような規模の災害でなければ当社グループの事業は継続できると考えておりますが、当社グループの各社において、災害防止や被害を最小限に抑えるために、定期的な防災訓練や設備の点検を実施しております。 (16) 譲受に伴う資産等の整理 (発生可能性:大、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 企業の譲受後、事業再編や遊休資産の売却、投資資産の処分や償還等が行われることにより特別利益、特別損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (17) 海外事業展開 (発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、中国、韓国、タイ等に子会社を有し、海外における事業を展開しております。将来、海外において事業を展開していく中で、政治・経済情勢の変化、予期し得ない法規制の変更、自然災害、暴動、テロ、戦争による社会的又は経済的な混乱、労働賃金のコストアップ、サプライチェーンや流通網の遮断、慣習等に起因する予測不可能な事態等が発生するリスクが存在いたします。これらリスクが顕在化する場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (18) 為替変動リスク (発生可能性:大、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 為替の変動は、現地通貨における価値に変動がなかったとしても、当社グループの業績と財政状況に影響を及ぼす可能性があります。また、当社が行う外貨建取引から生ずる費用・収益及び外貨建債権・債務の円換算額は、為替相場が変動することにより当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (19) 内部管理体制と連結決算体制 (発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 企業価値の持続的な拡大にはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であるとの認識のもと、当社は業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守を徹底するため、当社の管理体制の充実及び内部管理体制の強化に努めるとともに、譲受企業における体制強化にも努めております。しかし、今後の譲受企業の一層の増加などにより、当社グループ全体の事業規模に適した内部管理体制の構築、管理人材の確保及び育成が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 今後、譲受企業が増えていくことに伴い、連結決算が適時に行えないリスクがございます。当社としては新規に譲受したグループ各社で経理人材の採用を行うと共に、必要に応じて当社管理人材の採用を行っていきます。決算においてはIT化やマニュアル化を進めることで、特定の人物に依存しない体制も構築していきます。 技術承継機構と資本政策に関するリスク (20) 調達資金の使途 (発生可能性:中、発生可能性のある時期:数年以内、影響度:中) 当社の公募増資による調達資金の使途は、新規に製造業を譲り受けるための株式取得資金を考えております。しかし、当社グループを取り巻く外部環境や経営環境の変化に伴い、当該資金が想定どおりの使途に充当されない可能性があります。そのような場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。公募増資による資金調達の使途が変更になった場合には、適時適切に開示を行います。 (21) 配当政策 (発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、株主に対する利益還元と同時に、健全な財務体質及び競争力の強化を経営上の重要課題として位置づけております。現時点では、当社グループは成長過程にあると考え、新規の譲受を進めること及び、既存譲受会社で事業拡大と事業の効率化に向けた設備投資を実行することが株主に対する最大の利益還元に繋がると考えております。このことから、今後当面の間は配当については行わない方針であります。将来的には、各事業年度の経営成績を勘案しながら自社株買い又は配当という形で株主への利益還元を検討していく方針ですが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 (22) 大株主 (発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の代表取締役社長である新居英一の所有株式は、本書提出日現在で発行済株式総数の65.54%となっております。同氏は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使に当たっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を表明しております。当社といたしましても、同氏は安定株主であると認識しておりますが、将来的に何らかの事情により、大株主である同氏の持分比率が低下した場合には、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (23) 小規模組織 (発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は小規模な組織であり、内部管理や業務執行についても規模に応じた体制となっております。また当社の事業活動は、現在の経営陣や各部門で重要な役割を担う従業員に依存するところがあります。当社では、今後の業務拡大及び業務内容の多様化に対応するため、人員の補強及び内部管理体制や業務執行体制の一層の充実を図っていく方針であります。しかしながら、これらの施策が適切に行われない場合、また現在の経営陣や各部門で重要な役割を担う従業員が退任又は退職した場合は、当社グループの事業運営及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (24) 特定人物への依存 (発生可能性:小、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の代表取締役社長である新居英一は、創業から当社の経営方針及び事業戦略を決定するとともに、当社の経営人材採用、譲受候補先との協議、譲受先のバリューアップなどにおいて重要な役割を果たしております。当社は、業務の標準化、権限の委譲、人材の育成等を通じて、特定人物に依存しない経営体制の構築を進めております。しかしながら、何らかの理由により同氏の業務遂行が困難になった場合には、当社グループの事業運営及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (25) 株式の流動性 (発生可能性:大、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、東京証券取引所グロース市場へ上場しており、公募増資及び売出しによって当社株式の流動性の確保に努めておりますが、取引所の定める流通株式比率は当事業年度末日現在で29.06%にとどまっております。当社グループの事業計画に沿った成長資金の公募増資による調達、株主への一部売出の要請により、流動性の向上を図っていく方針でありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,009字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 経営者の高齢化を背景とする中小企業の事業承継問題は年々、深刻になっております。経済産業省が公表している「中小M&Aガイドライン」においても、事業承継を日本の重大課題として認識した上で、M&A促進を図る方針を打ち出しております。今後は政府による後押しも加わって、事業承継M&Aは更に増加していくと想定しております。 当社が譲受対象としている中小製造業においては、原材料価格高騰や人材不足等の影響が大きく、先行き不透明な状況が続いております。また、大企業の資本効率化に伴うカーブアウト推進、中堅上場企業の非上場化検討、非上場企業オーナーが更なる発展の手段として検討するM&Aも増加傾向にあります。 こうした状況の中、当社は「製造業の技術を次世代につなぐ」というミッションの下、積極的に製造業・製造業関連事業の譲受を推進しております。当社が解決する課題は後継者問題にとどまらず、個社での成長に伸び悩みを感じる企業の譲受にも取り組んでおります。IT活用(DX)停滞や人材不足といった課題に対して、生産管理システム導入やウェブマーケティング、各種転職媒体やエージェントを活用した積極的な採用を含めた包括的な経営支援を提供し、それぞれの企業が持つ強みを最大限に引き出すことで、持続的な成長を実現し、強固な企業グループを構築しております。 更に、当期においては新たに7グループ(株式会社ミヤサカ工業、株式会社サンテック産業、株式会社神田鉄工所、株式会社アルファーシステム、株式会社山泰製作所及び株式会社山泰鋳工所、株式会社多賀製作所、株式会社アドバンス)の譲受を行うなど、新規の譲受活動にも積極的に取り組んでおります。 以上の結果、当社グループの連結業績については、売上高14,961百万円(前期比35.4%増)となり、調整後EBITDAは2,898百万円(同34.4%増)、調整後当期純利益は1,514百万円(同45.3%増)となりました。一方で、取得関連費用の増加に伴い営業利益1,432百万円(同5.6%減)、経常利益は1,416百万円(同8.5%減)となりましたが、親会社株主に帰属する当期純利益については、負ののれん発生益が増加したこと等により3,091百万円(同243.0%増)となりました。 なお、当社グループの事業は、製造業関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ② 財政状態の状況 ①資産 当連結会計年度末における資産合計は、30,826百万円となり、前連結会計年度末に比べ15,409百万円増加いたしました。 流動資産は、16,941百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,142百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が4,124百万円、売掛金が1,853百万円増加したことによるものであります。 固定資産は13,885百万円となり、前連結会計年度末に比べ7,268百万円増加いたしました。これは主にのれんが2,173百万円、有形固定資産が3,443百万円それぞれ増加したことによるものであります。 ②負債 当連結会計年度末における負債合計は、21,615百万円となり、前連結会計年度末に比べ10,201百万円増加いたしました。 当連結会計年度末の流動負債は、9,312百万円で前連結会計年度末に比べ4,269百万円増加いたしました。これは主に短期借入金が1,431百万円、1年内返済予定の長期借入金が885百万円それぞれ増加したことによるものであります。 固定負債は、12,303百万円となり前連結会計年度末に比べ5,933百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が5,064百万円増加したことによるものであります。 ③純資産 当連結会計年度末の純資産合計は、9,211百万円となり前連結会計年度末に比べ5,208百万円増加いたしました。これは主に新株の発行による資本金及び資本剰余金の増加が合わせて1,772百万円あったこと及び親会社株主に帰属する当期純利益を3,091百万円計上し、同額の利益剰余金が増加したことによるものであります。 以上の結果、自己資本比率は、29.6%(前連結会計年度は25.3%)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、3,393百万円増加し、8,958百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は147百万円となり、前連結会計年度に比べ1,746百万円減少しました。これは主に、役員退職慰労引当金の減少額が1,121百万円増加したためであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は3,445百万円となり、前連結会計年度に比べ3,276百万円増加しました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出が増加したこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は6,590百万円となりました(前連結会計年度は605百万円の支出)。これは主に、長期借入れによる収入が5,363百万円増加したほか、株式の発行による収入が1,772百万円あったこと等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績及び受注実績 当社グループの生産品目は、広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても正確な生産規模としての把握が困難であり、また受注生産形態をとらない製品も多いため、生産実績及び受注実績を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 b  販売実績 販売実績は、次のとおりであります。 第7期(自 2024年1月1日至 2024年12月31日)   第8期(自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 売上高(百万円)   前期比(%)   売上高(百万円)   前期比(%) 11,051   18.5   14,961   35.4 なお、主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、当該割合が100分の10以上の相手先がないため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 また、セグメントごとの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、当社グループは製造業関連事業という単一セグメントであるため記載を省略いたします。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 ・当連結会計年度の財政状態及び経営成績に関する分析・検討内容 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 ・経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因として、経済情勢、他社との競合、法的規制等、様々なリスク要因があると認識しております。そのため、当該リスクを分散・低減すべく、市場動向に留意しつつ、内部管理体制の強化等、適切に対応していく所存であります。 詳細につきましては「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ・キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ・資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの資金需要は、営業活動については主に、中小企業の譲受時の株式取得費用、仲介会社への手数料、製造原価となる原材料の仕入れのほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資活動については、主に事業譲受時の買収資金、及び製造設備の新規購入及び修繕等の有形固定資産の取得であります。 当社グループは、円滑な事業活動のための資金調達、適切な流動性の維持及び健全な財務状態の維持を財務方針としており、資金需要に対して必要充分な水準の手元流動性を確保すべく、自己資金のほか、銀行からの借入れによる資金調達を行っております。また、資金繰りが悪化した場合には、締結している当座貸越契約及び貸出コミットメントライン契約の実行により、手元流動性を確保してまいります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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