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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

RS Technologies

RS Technologies Co.,Ltd.3445 · Prime · 金属製品

半導体製造に不可欠なモニタウェーハ再生のグローバル大手。プライムウェーハ製造や関連装置販売も手がける。

概要

RS Technologies(証券コード3445)は、使用済みシリコンウェーハを再生するウェーハ再生事業を中核とし、プライムシリコンウェーハの製造販売、半導体関連装置・部材等の販売、再生可能エネルギー事業を展開する半導体関連企業である。2010年設立、2015年東証マザーズ上場、2016年東証一部、2022年プライム市場へ移行。2025年12月期の連結売上高は767億円、従業員2,744名。

4つのセグメントで構成される事業ポートフォリオ

当社グループは、半導体製造工程で使用されたモニタウェーハを再生する「ウェーハ再生事業」、中国子会社を通じて半導体デバイスの基板材料であるプライムシリコンウェーハを製造販売する「プライムシリコンウェーハ製造販売事業」、半導体製造装置用消耗部材や電子部品、蓄電池用電解液などを扱う「半導体関連装置・部材等」、太陽光発電や技術コンサルティングを行う「その他」の4セグメントで構成される。2025年12月期のセグメント別売上高(外部顧客)は、ウェーハ再生事業が275億円、プライムシリコンウェーハ製造販売事業が188億円、半導体関連装置・部材等が302億円、その他が2億円である。

ウェーハ再生事業が利益のけん引役

ウェーハ再生事業は、半導体メーカーから回収した使用済みモニタウェーハをストリッピング・エッチング、ポリッシング、洗浄、検査の工程で再生し、新品同等の品質に戻すサービスである。10回から20回の再利用が可能で、半導体メーカーのコスト削減と廃棄物低減に貢献する。同事業は日本(三本木工場)、台湾(台南工場)、中国の3拠点で展開し、大手ファウンドリを含むグローバルな顧客基盤を持つ。2025年12月期のセグメント営業利益は102億円で、全社営業利益143億円の約7割を占める。

中国子会社を通じたプライムシリコンウェーハ事業

2018年に設立した北京有研RS半導体科技有限公司を通じて、有研半導体硅材料股份公司(中国)を連結子会社化し、プライムシリコンウェーハ製造販売事業に参入した。主に5インチ、6インチ、8インチのシリコンウェーハを中国国内の半導体メーカー向けに供給する。2022年11月には有研半導体硅材料股份公司が上海証券取引所科創板市場に上場した。2025年12月期のセグメント売上高は188億円、営業利益は42億円であるが、中国市場での競争激化による単価低下の影響を受けている。

半導体関連装置・部材等で急速に拡大する売上高

半導体関連装置・部材等セグメントは、DGテクノロジーズによる半導体製造装置用消耗部材の製造販売、RSテクノロジーズやユニオン・エレクトロニクスによる電子部品や半導体製造装置の販売、LEシステムによる蓄電池用電解液の製造販売、艾索精密部件(惠州)による光学ピックアップや車載カメラモジュールの製造販売を含む。2025年12月期の外部顧客向け売上高は302億円(前年同期比85.7%増)と急拡大し、全社売上高の約4割を占めるまでに成長した。

業界の中での役割は半導体製造工程向けリユース・材料・装置のサプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
767億円
営業利益
143億円
営業利益率
18.6%
純利益
93億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01半導体製造(ウェーハ再生・販売・加工)主力

半導体メーカーから回収した使用済みモニタウェーハを研磨・洗浄・検査し、再使用可能な状態に再生。コスト削減と廃棄物低減に貢献。またモニタ・ダミーウェーハの販売や、酸化膜成膜加工サービスも提供。世界3拠点(日本、台湾、中国)で展開。

シリコンウェーハ再生事業において世界有数のサービスプロバイダー

主要顧客大手ファウンドリを含む国内外の半導体製造会社

主な製品・サービス3
シリコンウェーハ再生サービス
半導体製造工程で使用されたモニタウェーハをストリッピング・エッチング、ポリッシング、洗浄等の工程で再生し、新品同等品質に戻すサービス。10~20回の再利用が可能。
シリコンウェーハ販売(モニタ/ダミーウェーハ)
8インチ(200mm)及び12インチ(300mm)のモニタウェーハやダミーウェーハを再生または仕入れて販売。顧客のニーズに合わせて供給。
酸化膜成膜加工サービス
主にプライムシリコンウェーハの表面に酸化膜(絶縁膜)を生成する加工サービス。半導体製造の標準的な最初の工程を受託。

02半導体製造(プライムシリコンウェーハ)準主力

連結子会社である有研半導体硅材料股份公司及び山東有研半導体材料有限公司を通じて、半導体メーカー向けにプライムシリコンウェーハ(基板材料)を製造販売。主に中国国内の半導体メーカー向けに5インチ、6インチ、8インチのウェーハを供給。

主要顧客中国国内の半導体メーカー

主な製品・サービス2
プライムシリコンウェーハ
半導体デバイス製造の基板となる高品質シリコンウェーハ。主に5インチ(125mm)、6インチ(150mm)、8インチ(200mm)を製造販売。
モニターウェーハ、ダミーウェーハ(新品)、シリコンインゴット
半導体製造工程で使用される新品のモニターウェーハ、ダミーウェーハ、及びシリコンインゴットの製造販売。

03半導体関連装置・部材等準主力

半導体製造装置用消耗部材の製造販売(DGテクノロジーズ)、電子部品や半導体製造装置の販売(RSテクノロジーズ、ユニオン・エレクトロニクス)、蓄電池用電解液の製造販売(LEシステム)、光学ピックアップ・車載カメラモジュールの製造販売(艾索精密部件)など、半導体周辺の多様な製品・サービスを提供。

主な製品・サービス4
半導体製造装置用消耗部材
半導体製造装置に使用される消耗部品の製造・販売。DGテクノロジーズが担当。
電子部品、半導体製造装置
電子部品や半導体製造装置の販売。RSテクノロジーズ及びユニオン・エレクトロニクスが担当。
蓄電池用電解液
蓄電池に使用される電解液の製造・販売。LEシステムが担当。
光学ピックアップ、車載カメラモジュール
光学ピックアップモジュール及び車載カメラモジュールの製造・販売。艾索精密部件(惠州)有限公司が担当。

04再生可能エネルギー・その他副次

太陽光発電事業(三本木工場、台南工場)による電力販売、半導体ウェーハ製造工程の技術コンサルティング・教育サービスを提供。近年、中国での再生可能エネルギー事業にも参入(艾斯能源(山東)有限公司等)。

主な製品・サービス2
太陽光発電(売電)
自社工場の敷地に設置した太陽光発電システムで発電した電力を販売。
技術コンサルティング
半導体ウェーハ製造工程に関する技術指導、教育サービスの提供。

製品と技術

使用済みウェーハを新品同等に再生するコア技術

ウェーハ再生サービスは、半導体製造会社から回収したモニタウェーハの表面膜を除去(ストリッピング・エッチング)、プレソート検査、ポリッシング(研磨)、1次・2次洗浄、最終検査の工程を経て、ほぼ新品の品質に再生する。1枚のウェーハは10回から20回の再利用が可能であり、半導体メーカーにとってコスト削減と廃棄物低減の両立を実現する。8インチ(200mm)および12インチ(300mm)に対応し、最先端の半導体プロセスにも適応する高度な加工技術を持つ。

中国市場向けのプライムシリコンウェーハ

連結子会社の有研半導体硅材料股份公司および山東有研半導体材料有限公司は、半導体デバイス製造の基板となるプライムシリコンウェーハを製造販売する。主に5インチ(125mm)、6インチ(150mm)、8インチ(200mm)のウェーハを中国国内の半導体メーカーに供給しており、中国市場の需要に合わせた製品ラインアップを持つ。また、新品のモニターウェーハやダミーウェーハ、シリコンインゴットの製造販売も手がける。

半導体製造工程を支える多様な周辺製品

半導体関連装置・部材等セグメントでは、DGテクノロジーズが半導体製造装置向けの消耗部材(例:石英部品、シリコン部品など)を製造販売する。RSテクノロジーズとユニオン・エレクトロニクスは電子部品や半導体製造装置の販売を担当。LEシステムは蓄電池用電解液を製造しており、再生可能エネルギー分野への展開を進める。艾索精密部件(惠州)は光学ピックアップモジュールと車載カメラモジュールを生産し、車載・映像機器向け市場に参入している。

自社工場の敷地を活用した太陽光発電

その他事業に含まれるソーラー事業では、三本木工場(宮城県)および台南工場(台湾)の敷地に太陽光発電システムを設置し、発電した電力を販売している。2025年には中国で艾斯能源(山東)や艾斯能源科技(攀枝花)を設立し、再生可能エネルギー事業を拡大中である。また、半導体ウェーハ製造工程に関する技術コンサルティングや教育サービスも提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 半導体製造(ウェーハ再生・販売・加工)シリコンウェーハ再生事業において世界有数のサービスプロバイダー

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

金属製品の精密加工で差別化、高収益体質

金属製品業界において、RS Technologiesは半導体製造装置部品など精密加工技術に強みを持つ。同社は高い営業利益率(2024年12月期22.1%)を誇り、収益性で同業をリードする。一方、稲葉製作所やケー・エフ・シーは汎用金属製品が主体で、利益率は低い。RS Technologiesはニッチな高付加価値領域に特化し、装置需要の拡大を追い風に成長。業界内で高収益・高成長のポジションを確立している。

強み

  • 2024年12月期の営業利益率22.1%と業界トップクラス。精密加工による付加価値の高さが収益を支える。
  • 半導体製造装置向け部品に強み。半導体需要増加に伴い、中長期的な需要拡大が期待される。
  • 売上高が2023年519億円→2025年767億円と急拡大。半導体投資サイクルの追い風を受ける。
  • 金属精密加工技術で他社との差別化を図り、部品の高精度・高品質要求に対応。

課題

  • 半導体市況に依存し、需要変動が収益に直結。2025年は営業利益率がやや低下する見通し。
  • 半導体業界以外への依存度が低く、市場低迷時のリスクを分散できていない。
  • 高い収益性が新規参入や既存同業の技術向上を招き、競争激化の可能性がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体材料の時価総額近傍。太字がRS Technologies

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17826フルヤ金属2,455億円14.9倍
23569セーレン2,201億円12.9倍
35393ニチアス2,105億円20.0倍
46966三井ハイテック1,815億円53.2倍
57970信越ポリマー1,814億円18.0倍
63445RS Technologies1,482億円15.4倍
74975JCU1,463億円15.3倍
85310東洋炭素1,417億円31.8倍
94461第一工業製薬1,371億円21.2倍
104189KHネオケム1,263億円13.0倍
114971メック1,251億円18.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体材料)に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

ラサ工業から事業を引き継ぎ2010年に設立

2010年12月、東京都品川区において、シリコンウェーハ再生事業を主たる事業として株式会社RS Technologiesが設立された。ラサ工業株式会社から同事業に関する装置を購入し、三本木工場(宮城県大崎市)の工業棟を賃借するとともに、ラサ工業を退職した従業員の一部を雇用した。2011年1月に三本木工場で操業を開始し、同年11月にはISO9001認証を取得した。

上場と台湾拠点設立で事業基盤を拡大

2013年3月に古物商許可を取得し半導体生産設備の買取販売を開始、同年10月には三本木工場で太陽光発電事業(ソーラー事業)を開始した。2014年2月に台湾に子会社艾爾斯半導體股份有限公司を設立し、海外展開を開始。2015年3月に東京証券取引所マザーズに上場、同年12月には台南工場が竣工した。2016年9月には東証第一部へ市場変更し、成長を加速させた。

中国での合弁と買収でプライムシリコン事業に参入

2018年1月、中国北京市に北京有色金属研究総院及び福建倉元投資有限公司との合弁会社である北京有研RS半導体科技有限公司を設立するとともに、有研半導体材料有限公司(現・有研半導体硅材料股份公司)を連結子会社化した。これにより、半導体デバイスの基板となるプライムシリコンウェーハの製造販売事業に参入した。同年8月には中国徳州市に山東有研半導体材料有限公司を設立し、中国での生産体制を強化した。

装置・部材事業への多角化を加速

2018年5月に株式会社ユニオンエレクトロニクスの株式を取得し電子部品販売事業を、2019年1月に株式会社DG Technologiesの株式を取得し半導体製造装置用消耗部材事業をそれぞれ連結子会社化した。これにより、コアのウェーハ再生事業に加え、半導体関連の装置や部材の販売事業を拡大した。さらに2023年10月には株式会社LEシステムを設立し、蓄電池用電解液の製造販売に新規参入した。

東京証券取引所プライム市場への移行と中国子会社上場

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行した。2022年11月には、連結子会社である有研半導体硅材料股份公司が上海証券取引所科創板市場に株式を上場し、資金調達と知名度向上を図った。2020年代に入り、中国での事業展開をさらに加速させ、複数の子会社を設立・買収している。

新規事業への相次ぐ進出と持分法適用会社化

2024年12月には艾索精密部件(惠州)有限公司の全株式を取得し、光学ピックアップや車載カメラモジュールの製造販売事業に参入した。2025年には艾斯能源(山東)有限公司や艾斯能源科技(攀枝花)有限公司を設立し、中国での再生可能エネルギー事業を本格化させた。一方で、2025年12月には有研艾唯特(北京)科技有限公司の株式を一部譲渡し、同社及び艾唯特(徳州)閥門科技有限公司を持分法適用関連会社化するなど、グループ構造の見直しも進めている。

年表28件を開く

2010年代

  • 2010年12月創業東京都品川区において、シリコンウェーハ再生事業を主たる事業として株式会社RS Technologiesを設立 ラサ工業株式会社からシリコンウェーハ再生事業に関する装置を購入し、三本木工場(宮城県大崎市)の工業棟を賃貸借契約を締結するとともに、ラサ工業株式会社を退職した従業員の一部を雇用
  • 2011年1月三本木工場において操業開始
  • 2011年11月三本木工場がUKAS(注1)より「ISO9001:2008」(品質マネジメントシステム)認証取得
  • 2013年3月東京都公安委員会より古物商許可証を取得 半導体生産設備の買取・販売を開始
  • 2013年10月三本木工場においてソーラー事業を開始
  • 2014年2月台湾に子会社として艾爾斯半導體股份有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2015年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2015年6月三本木工場第8工場竣工
  • 2015年12月艾爾斯半導體股份有限公司(現・連結子会社)の台南工場竣工
  • 2016年9月東京証券取引所市場第一部へ市場変更
  • 2018年1月M&A中国北京市に北京有色金属研究総院及び福建倉元投資有限公司との合弁会社である北京有研RS半導体科技有限公司(現・連結子会社)を設立するとともに、有研半導体材料有限公司(現・連結子会社)を連結子会社化
  • 2018年5月M&A株式会社ユニオンエレクトロニクス(現・株式会社ユニオンエレクトロニクスソリューション(現・連結子会社))の株式を全て取得し連結子会社化
  • 2018年8月中国徳州市に子会社として山東有研半導体材料有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2019年1月M&A株式会社DG Technologies(現・連結子会社)の株式を全て取得し連結子会社化

2020年代

  • 2020年2月中国上海市に子会社として上海悠年半導体有限公司を設立
  • 2020年3月中国徳洲市に山東有研RS半導体材料有限公司(現・持分法適用会社)を設立並びに中国北京市に子会社として有研艾唯特(北京)科技有限公司(現・持分法適用会社)を設立
  • 2020年7月山東有研RS半導体材料有限公司へ出資を行い、持分法適用会社化
  • 2021年6月有研半導体材料有限公司は組織形態を株式会社へ変更するとともに社名を変更(新社名:有研半導体硅材料股份公司)
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2022年11月上場有研半導体硅材料股份公司が上海証券取引所科創板市場に株式を上場
  • 2023年10月子会社として株式会社LEシステム(現・連結子会社)を設立
  • 2023年10月中国徳州市に子会社として艾唯特(徳州)閥門科技有限公司(現・持分法適用会社)を設立
  • 2024年11月艾斯科技(厦門)有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2024年12月M&A中国恵州市に艾索精密部件(惠州)有限公司(現・連結子会社)の株式を全て取得し連結子会社化
  • 2025年6月艾斯能源(山東)有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2025年8月山東研晶石英科技有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2025年10月艾斯能源科技(攀枝花)有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2025年12月有研艾唯特(北京)科技有限公司の株式を一部譲渡したことにより、同社及び艾唯特(徳州)閥門科技有限公司を持分法適用会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    8インチ結晶技術の確立とプライムウェーハ拡販

    8インチ(200mm)シリコンウェーハの世界標準となる結晶技術を早期に確立し、プライムウェーハの市場シェア拡大を目指す。

  2. 02

    12インチハイエンド再生技術の高度化

    半導体の微細化進展に対応するため、12インチ(300mm)ハイエンド向けウェーハ再生技術をさらに高度化する。

  3. 03

    海外生産体制の確立と販売強化

    蓄電池事業の海外生産体制を確立する。また、米欧・台湾・シンガポール・中国・韓国など海外との取引を強化し、新規顧客やモニターウェーハ・消耗部材・半導体関連装置等の販売を拡大する。

  4. 04

    製造ラインの自動化と人材確保

    最先端設備を拡充し、自動化を進めることで効率的かつ環境に配慮した製造ラインを構築。高度な知識・技能を持つ人材を確保する。

  5. 05

    海外事業体制の強化と新規事業立ち上げ

    世界の顧客需要に対応するため海外事業体制を強化し、艾索精密部件(惠州)有限公司を中心に新規事業を立ち上げる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,744人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は640万円で、9期前と比べて+29.8%平均年齢は40.6歳、平均勤続年数は7.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月373
2017年12月434
2018年12月1,159
2019年12月49339.16.21,277
2020年12月51938.55.61,172
2021年12月53239.16.51,333
2022年12月59739.37.11,478
2023年12月60139.87.51,534
2024年12月62339.87.62,614501
2025年12月64040.67.12,744521

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.3%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)83.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 9 / 海外 1、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
山東工場 — 中華人民共和国徳州市274億円
プライムシリコンウェーハ製造販売事業
台南工場 — 台湾台南市117億円
ウェーハ 再生事業、半導体関連装置・部材等
三本木工場 — 宮城県大崎市4,515百万円
ウェーハ再生事業、その他
北京工場 — 中華人民共和国北京市2,032百万円
プライムシリコンウェーハ製造販売事業
本社 — 東京都品川区136百万円
その他
主な関係会社
  • 海外
    艾爾斯半導體股份有限公司(注)4、6
    台湾 台南市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    北京有研RS半導体科技有限公司(注)2、4
    中華人民共和国 北京市 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    有研半導体硅材料股份公司(注)2、4、5
    中華人民共和国 北京市 · 連結子会社
    議決権57.1%
  • 国内
    山東有研半導体材料有限公司(注)2、4、7
    中華人民共和国 徳州市 · 連結子会社
    議決権85.0%
  • 国内
    艾索精密部件(惠州)有限公司(注)2、4、8
    中華人民共和国 惠州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    艾斯科技(厦門)有限公司(注)4
    中華人民共和国 厦門市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    艾斯能源(山東)有限公司(注)2、4
    中華人民共和国 徳州市 · 連結子会社
    議決権67.2%
  • 国内
    艾斯能源科技(攀枝花)有限公司(注)2、4
    中華人民共和国 攀枝花市 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    株式会社 DG Technologies
    茨城県神栖市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    山東有研RS半導体材料有限公司(注)2
    中華人民共和国 徳州市 · 持分法適用会社
    議決権28.1%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は767億円営業利益143億円前期と比べると増収増益で、売上が+29.6%、利益が+9.2%。

売上高
+29.6%
767億円
営業利益
+9.2%
143億円
純利益
-1.1%
93億円
営業利益率
18.6%
前期比 -3.5%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高840億円767億円
営業利益154億円143億円
純利益100億円93億円
1株あたり配当¥55¥55

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は406億円、営業利益は77億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+6.8%、営業利益は+8.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q1213024.817
2023年2Q1403424.320
2023年3Q1343223.923
2023年4Q12417
2024年1Q1542616.918
2024年2Q1473523.820
2024年4Q2917024.156
2025年2Q3807118.738
2025年4Q3877218.655
2026年2Q4067719.041

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は14億円から767億円へ54.8倍に増えた。直近期の営業利益率は18.6%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月1400
2013年12月3585
台湾に子会社として艾爾斯半導體股份有限公司(現・連結子会社)を設立
2014年12月46127
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2015年12月5381
2016年12月89149
2017年12月1093221
中国北京市に北京有色金属研究総院及び福建倉元投資有限公司との合弁会社である北京有研RS半導体科技有限公司(現・連結子会社)を設立するとともに、有研半導体材料有限公司(現・連結子会社)を連結子会社化
2018年12月2556136
株式会社DG Technologies(現・連結子会社)の株式を全て取得し連結子会社化
2019年12月2455430
中国上海市に子会社として上海悠年半導体有限公司を設立
2020年12月2565328
2021年12月3468833
有研半導体硅材料股份公司が上海証券取引所科創板市場に株式を上場
2022年12月49915577
子会社として株式会社LEシステム(現・連結子会社)を設立
2023年12月51914977
中国恵州市に艾索精密部件(惠州)有限公司(現・連結子会社)の株式を全て取得し連結子会社化
2024年12月59213115722.194
艾斯能源(山東)有限公司(現・連結子会社)を設立
2025年12月76714316618.693

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高767億円のうち、営業利益として残るのは143億円18.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は93億円、売上の12.1%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.2%531億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.1%93億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益18.6%143億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.4pt
18.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.9pt
12.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.6pt
12.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
9.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが148億円、投資CFが−152億円で、差し引きのフリーCFは−4億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は959億円で、売上の15.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月−101−11
2013年12月4−4304
2014年12月6−3231−2610
2015年12月5−2123−1616
2016年12月10−8−1217
2017年12月27−2−132529
2018年12月2709627147
2019年12月90−614229214
2020年12月64−92−8−28179
2021年12月93−15681−63216
2022年12月153−17329136667
2023年12月139−90−4849696
2024年12月131−662065838
2025年12月148−152103−4959

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は2,052億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,533億円で、自己資本比率は39.1%(業種中央値59.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月101912.6
2013年12月2361728.0
2014年12月68165222.5
2015年12月96257125.9
2016年12月107347331.5
2017年12月122556745.1
2018年12月3662917549.6
2019年12月48636012642.7
2020年12月58840418440.5
2021年12月79055024036.2
2022年12月1,2761,01526136.8
2023年12月1,4071,15425339.9
2024年12月1,8211,35546637.5
2025年12月2,0521,53351939.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
968億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
480億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
57億円
在庫として抱えている分
負債合計
519億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
86
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率87社中3位あたり、逆に低いのは配当利回り87社中83位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.5%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
18.6%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.1%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
29.6%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥5,580で、1年前と比べて+59.5%過去52週の値幅のなかでは41%の位置にある。

¥5,580-1.2%1ヶ月-17.1%1年+59.5%時価総額1,482億円
過去52週の値幅
安値¥3,415高値¥8,650

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.4倍
PER (会社予想)14.8倍
PBR1.65倍
配当利回り0.99%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に5630円で、前日比5.38%下落した。1ヶ月では-14.44%と急速に下落しており、25日線(6576円)を大きく下回る。52週高値8650円からは34.9%下落し、75日線(6924円)も割り込んだ。RSI49.11と中立だが、出来高は直近で27万株と高水準で、投げ売りが続いている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 62/100)

PERが19.22倍で業界平均18.37倍とほぼ同水準。PBRは2.11倍と平均1.13倍を上回り割高感があるが、ROEが12.5%と平均を上回る収益性を持つ。配当利回り0.67%は業界平均3.78%を大きく下回るが、配当性向は31.4%と健全。売上高は増加傾向で、営業利益率も約19%と高い。ただし、配当の低さが投資魅力を減じる。総合的にみて、成長と収益性を考慮すれば妥当な水準。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.4倍49.7倍
PER (予想)14.8倍
PBR1.65倍1.13倍
ROE12.5%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、半導体製造装置や航空宇宙向け部品の需要拡大が続き、高収益体質を維持できるとみる。特に、高精度な部品供給能力は競合他社が模倣しにくく、成長市場での持続的な収益拡大を期待。一方、弱気派は、2025年12月期の売上高が前期比30%超増と急拡大する一方で、営業利益率が22%→18%と低下しており、受注増によるコスト増や価格競争が収益性を圧迫する懸念をあげる。また、半導体市況の変動が業績に与える影響を警戒する。

プラスに働く材料7
  • 技術力

    難削材の精密加工は顧客から高評価、代替困難

  • 需要増

    半導体・航空宇宙分野で部品需要が拡大

  • 業績好調

    売上高767億円、営業利益率18%と高水準

  • 2025年12月期売上高767億円、前期比29.6%増収2025年12月期影響

    売上高は592億円から767億円へ29.6%増、増収基調が鮮明

  • 営業利益143億円と過去最高益を更新2025年12月期影響

    営業利益は131億円から143億円へ増加、利益率18.6%を維持

  • 外国人保有比率62.5%と高く、グローバル資金の選好継続影響

    外国人保有比率62.54%、時価総額1787億円と流動性が高く資金流入が期待

  • 株価は1年で119%上昇、成長期待が継続継続影響

    株価変化率は+118.98%と上昇トレンド、PER19.22倍で割高感は限定的

マイナスに働く材料7
  • 利益率低下

    売上急伸で利益率が22%から18%へ低下

  • 半導体依存

    半導体市況悪化が業績に直結するリスク

  • 株価過熱

    1年で2倍強、PER19倍はやや割高感

  • 営業利益率は22.1%から18.6%へ低下2025年12月期影響

    営業利益率は2024/12期22.13%から2025/12期18.64%へ3.49pt悪化

  • 純利益は94億円から93億円へ微減2025年12月期影響

    純利益は94億円から93億円とほぼ横ばい、最終利益の伸び悩み

  • 株価急騰後の高値警戒感、利益確定売り継続影響

    1年間で118.98%上昇した反動で、短期的な調整リスクがある

  • 配当利回り0.67%と低く、還元期待は薄い通年影響

    配当利回り0.67%、PER19.22倍に対し配当性向も低く株主還元が課題

次の決算で確かめる点
営業利益率
急拡大時の収益性維持を確認
半導体向け売上
市況変動の影響を掴む
航空宇宙向け売上
高成長分野の伸びしろ
受注残高
将来の業績を占う

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり55で、前期から+28.6%いまの株価に対する利回りは0.99%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥55
1株あたり
配当利回り
0.99%
いまの株価に対して
配当性向
31.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月312.2
2017年12月30.03.9
2018年12月5100.05.9
2019年12月850.013.2
2020年12月80.021.9
2021年12月1366.715.0
2022年12月2060.015.5
2023年12月3050.019.5
2024年12月3516.725.6
2025年12月4528.631.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥55

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ3,196人。区分でいちばん多いのは外国法人62.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が15.6%を占め、残る84.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
外国法人48.350.558.056.959.962.1
個人・その他22.618.418.521.418.619.5
金融機関21.922.915.611.914.611.8
事業法人5.96.64.85.54.13.8
証券会社1.21.42.23.52.12.5
外国人個人0.10.10.60.80.70.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01R.S.TECH HONG KONG LIMITED(常任代理人 方 永義)35.85
02方 永義8.04
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.94
04INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)3.46
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.88
06STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505019(常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.87
07那須マテリアル株式会社2.58
08BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.69
09鈴木 正行1.69
10本郷 邦夫1.47

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+3439%、1株純資産は14期で+11977%。直近期のROEは12.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月102549.6
2013年12月5265135.5
2014年12月6615043.3
2015年12月132287.180.1
2016年12月7930629.525.412.2
2017年12月19149447.631.43.9
2018年12月2951,41830.69.75.9
2019年12月11881015.616.213.2
2020年12月11091912.725.921.9
2021年12月1281,10612.626.615.0
2022年12月2991,78520.511.815.5
2023年12月2932,12815.010.219.5
2024年12月3582,58915.29.725.6
2025年12月3513,01812.510.731.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額341百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約12倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
方永義代表取締役社長5511,655,461
遠藤智取締役 製造部長55137,069
大澤一生取締役47125,278
戸松清秀取締役 経営戦略本部長 兼経営管理本部長521,365
伊澤太郎取締役691,000
金森浩之取締役 監査等委員64
清水夏子取締役 監査等委員52
張翠萍取締役 監査等委員49
中野隆喜取締役71

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4196644330576
社外取締役436369

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,241字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社13社及び持分法適用関連会社3社、非連結子会社1社で構成されております。主な関係会社については、「第1 企業の概況 4 関係会社の状況」をご参照ください。 当社グループは「地球環境を大切にし、世界の人々に信頼され、常に創造し挑戦する。」という経営理念に基づき事業活動を展開しております。 当社グループの主要な事業であるシリコンウェーハ再生事業は、ラサ工業株式会社が25年間世界の半導体製造会社にサービスを提供してきた事業を引き継いだものであり、半導体製造過程で発生するモニタウェーハ(※1)の再生を行う事業であります。シリコンウェーハの再生は、半導体製造工程の特徴及び製造コストの面から需要が発生するものであり、新興国の経済発展及び先進国の更なるデバイス用途(自動車・医療・環境・街・住宅・データセンター・M2M(※2)・IoT・AI)の広がり等を背景とした半導体需要の増加とともに需要が拡大しております。当社グループのシリコンウェーハ再生事業は、国内外の半導体製造会社を取引先とし、大手ファウンドリ(※3)を含めグローバルに販売活動を実施しており、当社、艾爾斯半導體股份有限公司(連結子会社)と山東有研RS半導体材料有限公司(持分法適用関連会社)の3社、3拠点(日本、台湾、中国)で行っております。また、シリコンウェーハ再生事業の他、主要な事業では2018年1月に設立した合弁会社の北京有研RS半導体科技有限公司を通じて、有研半導体材料有限公司(現:有研半導体硅材料股份公司)を連結化したことにより、新たにプライムシリコンウェーハ(※4)製造販売事業に参入しております。 ウェーハ再生事業のその他として、シリコンウェーハ販売事業、酸化膜成膜加工サービス事業を行っております。また、半導体関連装置・部材等の販売事業、その他の事業として太陽光発電事業等を実施しております。 2023年10月に株式会社LEシステムを設立し、再生可能エネルギー事業に新規参入いたしました。 さらに、2024年12月には、艾索精密部件(惠州)有限公司の株式を取得し、車載カメラモジュール等の新規事業に参入いたしました。 2025年6月には艾斯能源(山東)有限公司、同年10月に艾斯能源科技(攀枝花)有限公司を設立し、中国での再生可能エネルギー事業の展開を開始いたしました。 ※1 モニタウェーハ: 半導体製造過程のモニタリングを実施するために使用するウェーハ ※2 M2M : Machine to Machine(マシーン・トゥ・マシーン)の省略形で、機器間の通信を意味 ※3 ファウンドリ: 半導体産業において、実際に半導体デバイス(半導体チップ)を生産する工場のこと ※4 プライムシリコンウェーハ: カッティングされICチップとして製品化されるウェーハ 当社グループの事業とセグメント情報の区分との関連は下表のとおりです。以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 セグメントの名称   事業の内容 ウェーハ再生事業   シリコンウェーハ再生事業及び販売事業酸化膜成膜加工サービス事業 プライムシリコンウェーハ製造販売事業   プライムシリコンウェーハの製造及び販売事業新品のモニターウェーハ、ダミーウェーハ及びシリコンインゴット等の製造及び販売事業 半導体関連装置・部材等   半導体関連装置、消耗材の販売事業、蓄電池電解液の製造及び販売事業光学ピックアップモジュール、車載カメラモジュール等の製造及び販売事業 その他   ソーラー事業、技術コンサルティング事業等 それぞれの主要な事業の特徴は以下のとおりであります。 (1)ウェーハ再生事業 ① シリコンウェーハ再生事業 シリコンウェーハ再生事業は、半導体製造会社から使用済みのシリコンウェーハを預かって加工し、使用可能な状態にする事業です。加工は主に「ストリッピング・エッチング(ウェーハ表面膜の除去)」、「プレソート検査(中間検査)」、「ポリッシング(研磨)」、「1次洗浄」、「2次洗浄」、「最終検査」の工程を経て実施されます。加工によりほぼ新品と同等の品質で再生できるため、いわばシリコンウェーハのクリーニング事業といえます。 当社グループのシリコンウェーハ再生事業のビジネスモデルを示すと下図のとおりであります。 シリコンウェーハの再生は、半導体製造過程の以下のような特徴から需要が発生します。 すなわち、半導体製造会社において、半導体は数百もの工程を経て製造されていますが、数百ある工程のある一箇所で不良が生じ、そのまま最終工程まで加工した場合、不良品が発生することにより、多大な損害が生じる可能性があります。これを防止するため、各工程で加工状態をモニタリングする必要があります。そこで半導体製造会社は、製品用シリコンウェーハ(プライムシリコンウェーハ)と同時にモニタ用シリコンウェーハ(モニタウェーハ)を工程に投入し加工しています。プライムシリコンウェーハは最終工程でチップとしてカッティングされますが、モニタウェーハは各工程で抜き取りがされるため、円盤のまま形状が残ります。円盤形状を維持しているものの、加工済みのモニタウェーハには様々な情報が組み込まれているため、 そのままの状態では工程へ再投入することはできず、破棄されることになります。一方、1枚のモニタウェーハは10回から20回程度再生が可能であり、半導体製造会社にとっては、加工済みのモニタウェーハを再生加工することにより、新品のウェーハと同等品質のモニタウェーハを低コストで利用することができます。 ② シリコンウェーハ販売事業 シリコンウェーハ販売事業は、当社が仕入れたモニタウェーハ及びダミーウェーハ(※5)(8インチ(200mm)、12インチ(300mm)) を再生し、ニ-ズに合わせて販売する事業であります。 ※5 ダミーウェーハ: 半導体製造装置の立ち上げ、プロセス条件の確認、搬送系の動作確認等を目的として使用されるウェーハ ③ 酸化膜成膜加工サービス事業 絶縁膜として使用される酸化膜の生成を行うもので、主に製品用シリコンウェーハ(プライムシリコンウェーハ)の表面を加工するものであります。半導体製造における標準的な最初の工程を請け負うサービスであります。 (2) プライムシリコンウェーハ製造販売事業 当社グループの1社である北京有研RS半導体科技有限公司の子会社の有研半導体硅材料股份公司及び山東有研半導体材料有限公司が製造及び販売を行う半導体用シリコンウェーハは、半導体メーカーが半導体を製造する上で基板材料として用いられるものであります。有研半導体硅材料股份公司及び山東有研半導体材料有限公司は中国国内の半導体メーカーのニーズに合わせて主に5インチ(125mm)、6インチ(150mm)、8インチ(200mm)のシリコンウェーハを製造販売しております。 (3) 半導体関連装置・部材等 半導体関連装置・部材等は当社グループのDGテクノロジーズによる半導体製造装置用消耗部材の製造・販売、RSテクノロジーズ及びユニオン・エレクトロニクスによる電子部品や半導体製造装置の販売、LEシステムによる蓄電池用電解液の製造・販売、艾索精密部件(惠州)有限公司による光学ピックアップ、車載カメラモジュールの製造・販売を行っております。 (4) その他 ソーラー事業は、三本木工場及び台南工場の敷地に太陽光発電システムを設置し、発電した電力の販売を行っております。 技術コンサルティングは、半導体ウェーハ製造工程の技術コンサルティング事業として技術指導、教育サービスを提供しています。 [事業系統図] 下図は、2025年12月末現在の当社グループの事業系統図を示しております。
経営方針・対処すべき課題926字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの主要な事業であるウェーハ再生事業及びプライムシリコンウェーハ製造販売事業は、半導体市場の影響を受けます。足許におきましては、半導体需要は好調となっており、中長期的にはAI関連の需要拡大を背景とした世界の長期的な半導体需要は増加傾向にあり、半導体メーカーからの需要も増加しております。このような中、当社グループとしては国内外を問わず半導体メーカーの需要を取り込む必要があります。また、日々進歩しているプライムシリコンウェーハ製造工程結晶技術や、再生加工工程における微細化技術の開発にも対応していく必要があります。 これらを踏まえた上で、当社グループは以下の事項を対処すべき課題として認識しております。 (1) 技術開発 ①  8インチ(200mm)ウェーハの世界標準の結晶技術を早急に確立し、プライムウェーハのシェア拡大を図ること。 ②  年々微細化が進む世界最先端の半導体技術に適応する12インチ(300mm)ハイエンド向け再生技術をさらに高度化させること。 ③ 12インチ(300mm)プライムシリコンウェーハの量産体制に向けた安定稼働を確立させること。 ④ 蓄電池事業における海外生産体制を確立させること。 (2) 営業施策 ①  アメリカ・欧州・台湾・シンガポール・中国・韓国をはじめとする海外との取引をさらに強化すること。 ②  大手半導体デバイスメーカーとの安定的取引の確保に加え、新たな顧客需要を取り込むこと。 ③  モニターウェーハ及び半導体製造装置向け消耗部材の販売を強化すること。 ④ 半導体関連装置・部材等の販売を強化すること。 ⑤ 蓄電池用の電解液をグローバルに拡販すること。 (3) 製造体制 ①  半導体デバイスの高集積度化に対応すること。 ②  最先端設備を拡充すること。 ③ 高度な知識・技能を有する人材を確保すること。 ④ 自動化をはじめとする効率的な製造ラインを環境にも配慮し構築すること。 (4) 海外事業体制 ① 世界の顧客需要に対応するため海外の事業体制をさらに強化すること。 ② 艾索精密部件(惠州)有限公司を中心とした新規事業を立ち上げること。
事業等のリスク3,348字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。また、以下の記載は投資に関連するリスクを全て網羅するものでない点に留意する必要があります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 特定の取引先への依存に関するリスク 当社グループは、世界有数の半導体受託生産企業であるTaiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd(TSMC)との円滑な取引を継続しており、同社に対する売上高が当社設立以来高い水準となっております。 したがって、同社の販売及び設備投資の動向によっては当社グループの短期的な経営成績に影響を与える可能性があります。 (2) 業界動向に関するリスク 当社グループの主な需要先は半導体業界であります。需給の変動があった場合、シリコンウェーハの使用量の減少や販売価格の低下により当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (3) 他社との競合に関するリスク 当社グループの主たる事業領域である半導体市場は、国内外を問わず厳しい競合環境にあり、同業他社との間では価格、品質、顧客対応能力、新製品開発力等、様々な局面での競争が展開されています。 当社グループは、ウェーハ再生事業において高い価格競争力を有する様々なモニタウェーハを手掛けることにより、収益源を確保するとともに半導体需給や技術動向の把握及び顧客層や製品分野の拡大を図っていますが、高シェア製品の市場支配力が低下することにより競争上の地位が低下した場合、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (4) 加工工程に関するリスク 当社グループの主たる事業領域である半導体市場では、製品価格が継続的に低下する傾向にあります。当社グループでは、生産プロセスの見直し等により生産効率の向上を進め、製品価格低下の影響を緩和するように努めていますが、一般的に生産効率の向上には限界があるため、製品価格の低下が続く中、継続的に生産効率を向上させることができなくなった場合、利益が圧迫される可能性があります。さらに、加工工程において、何らかの理由により加工活動が中断してしまった場合、生産能力低下や納期遅延が発生し、ウェーハの供給が困難となる可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (5) 設備投資及び資金調達に関するリスク 当社グループは、市場動向、需要動向等を見極めながら、事業戦略及び当該投資の収益性等を勘案しつつ必要な設備投資を実施していく方針です。 大規模な設備投資を行った場合、製造ラインの調整等を行う必要があることから、本格的な生産に至るまでには一定の期間を要するため、製造設備の新設・増設に伴う立上げ費用や減価償却費が先行的に発生することになります。 また、多額の設備投資を実施した場合、減価償却費等が大幅に増加する可能性があります。 これらの要因により、今後当社グループの利益率が大幅に悪化する可能性があります。また、当該設備投資を行う際に想定していた受注を期待どおりに獲得できなかった場合には、当社グループの経営成績等は重大な影響を受ける可能性があります。 また、当社グループは、事業展開の必要に応じて機動的な資金調達を実施していく方針ですが、当該資金調達に際しては、当社グループの財政状態、収益性等のほか、金利水準や市場環境等の要因により、当社グループが希望する時期又は条件により資金調達を実行できない場合があります。そのような場合には、必要な設備投資を行うことができず、事業計画等において想定していた収益を上げられない可能性があり、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に重大な影響を与える可能性があります。 (6) 為替の変動に関するリスク 当社グループの海外売上高は、高い水準で推移しております。また、当社グループの外貨建ての資産及び負債の評価は為替相場の変動により影響を受けております。このため、為替相場の急激な変動によっては当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (7) 特定人物への依存に関するリスク 現在、当社グループの経営は代表取締役社長である方永義を含めた8名の取締役で構成される経営陣で運営されており、代表取締役社長である方永義個人に依存した組織ではありません。しかしながら、同氏は、前職(株式会社永輝商事代表取締役)までの経営者としての経験・人脈を生かし、当社グループの新規営業先の開拓、グローバルな事業展開において重要な役割を果たしております。同氏への依存を低減するための経営構造の変革過程で、何らかの理由により同氏の業務遂行が困難となった場合には、当社グループの業績に重要な影響を与える可能性があります。 (8) 事故、災害等による操業への影響に関するリスク 当社グループの生産設備の中には、ウェーハ再生事業の炉など高温、高圧での操業を行なっている設備があります。また、ウェーハを加工する上で多量の化学薬品等を取り扱っています。対人・対物を問わず、事故の防止対策には万全を期しておりますが、万一重大な事故が発生した場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。また、国内外の製造拠点等において、大規模地震や台風等の自然災害、新型コロナウイルス(COVID-19)や新型インフルエンザ等の感染症、その他当社グループの制御不能な事態により操業に支障が生じた場合には、当社グループの事業、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (9)情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、事業上の重要情報及び事業を展開する上で入手した顧客や他企業の機密情報及び取引先関係者や従業員の個人情報等を保有しております。これらの情報は、外部流出や破壊、改ざん等が起こらないようにグループ全体で管理体制を構築し、ITセキュリティ、ITリテラシー向上のための社員教育等の施策を実行しております。しかしながら、想定した防御水準を上回る技術によるサーバーへの攻撃や社内における過失や盗難等により、これらの情報が流出、破壊若しくは改ざんされる可能性を完全に回避することは困難であります。また情報システムの大規模な停止等が発生する可能性も否定できず、このような状況に陥った場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (10) 有利子負債への依存及び金利水準の動向に関するリスク 当社グループは、主に金融機関からの借入金によって事業資金を調達しており、多額の有利子負債を抱えております。当社グループでは、金利等の動向を注視しつつ、将来の環境変化にも柔軟な対応が可能な調達形態の維持・構築に努めております。しかしながら、事業の規模拡大に伴う資金需要により、有利子負債の割合が上昇するとともに、金利水準の上昇により、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (11) M&A、事業提携に関するリスク 当社グループは、今後の業容拡大等においてM&A及び事業提携戦略は重要かつ有効であると認識しております。M&Aや事業提携を行う場合においては、対象会社を慎重に検討し、対象会社の財務内容や契約関係等について詳細なデューデリジェンスを行うことによって、極力リスクを回避するように努める方針としております。しかし、買収後に偶発債務の発生等、未認識の債務が判明する可能性も否定できません。また、のれんが発生する場合はその償却額を超過する収益力が安定的に確保できることを前提としておりますが、買収後の事業環境や競合状況の変化等により買収当初の事業計画遂行に支障が生じ、計画どおりに進まない場合は当該のれんに係る減損損失等の損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,544字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度の世界経済は、米国の新政権による追加関税等の保護主義政策の影響により、貿易・投資を巡る不確実性が高まった一方で、各国の金融施策は調整局面を迎え、底割れは回避したものの低成長でした。 当社が属する半導体業界においては、生成AIの普及による高性能半導体の需要が大きく高まっており、今後も長期的な成長が期待される一方で、積極的な設備投資からの競争が激化しております。 当社グループでは、当社の主力事業であるウェーハ再生事業は顧客需要が堅調に推移したことにより、順調に拡大しました。プライムシリコンウェーハ製造販売事業におきましては、生産数量は増加したものの、中国市場での競争激化による単価低下が影響し、売上高は横ばいで推移しました。また、半導体関連装置・部材等事業は当社海外子会社による光学ピックアップの販売が売上高拡大に大きく寄与しました。 以上の結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は76,707百万円(前年同期比29.6%増)となりました。営業利益は14,281百万円(前年同期比8.9%増)となり、経常利益は16,635百万円(前年同期比6.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は9,297百万円(前年同期比1.6%減)となりました。 当連結会計年度の経営成績の内訳は以下のとおりであります。 (売上高) 当連結会計年度における売上高は、76,707百万円(前年同期比29.6%増)となりました。 高い顧客需要と増産設備投資、生産効率施策等により、前年同期比で販売を増加させたことによります。 (売上原価及び売上総利益) 売上原価は、53,122百万円(前年同期比33.4%増)となり、売上総利益は23,585百万円(前年同期比21.7%増)となりました。 (営業利益) 営業利益は14,281百万円(前年同期比8.9%増)となりました。 人件費や減価償却費等が増加したため、販売費及び一般管理費が9,303百万円(前年同期比48.3%増)と増加しましたが、一方で売上総利益も増加したため営業利益は増加しております。 (経常利益) 経常利益は、16,635百万円(前年同期比6.2%増)となりました。 営業利益が増加したことに加え、受取利息1,447百万円や補助金収入2,108百万円等を営業外収益に計上したことによります。 (税金等調整前当期純利益) 税金等調整前当期純利益は、16,868百万円(前年同期比1.7%減)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、9,297百万円(前年同期比1.6%減)となりました。 事業のセグメント別の業績を示すと次のとおりです。 (ウェーハ再生事業) ウェーハ再生事業におきましては、需要を見極めた三本木及び台南工場へのタイムリーな投資を実施し、シェアの拡大に努めてまいりました。これらの活動等の結果、前期から引き続き国内外再生市場の需要が堅調に推移したこと及び増産設備投資の寄与により、外部顧客への売上高は27,528百万円(前年同期比15.7%増)、営業利益は10,167百万円(前年同期比12.2%増)となりました。 (プライムシリコンウェーハ製造販売事業) プライムシリコンウェーハ製造販売事業におきましては、生産数量は増加するものの中国市場での競争による単価低下が影響し、売上高は横ばいで推移しました。これらの活動等の結果、外部顧客への売上高は18,778百万円(前年同期比1.1%減)、営業利益は4,159百万円(前年同期比12.3%減)となりました。 (半導体関連装置・部材等) 半導体関連装置・部材等事業におきましては艾索精密部件(惠州)有限公司による光学ピックアップの販売が売上高拡大に大きく寄与しました。これらの活動等の結果、外部顧客への売上高は30,244百万円(前年同期比85.7%増)、営業利益は1,624百万円(前年同期比83.7%増)となりました。 (その他) その他におきましては、ソーラー事業及び技術コンサルティング事業等の業績を示しており、外部顧客への売上高は155百万円(前年同期比12.3%増)、営業損失は5百万円(前年同期は営業利益6百万円)となりました。 ② 生産、受注及び販売の実績 生産、受注及び販売の実績は、以下のとおりであります。 a. 生産実績 生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)   前年同期比(%) ウェーハ再生事業(百万円)   27,564   +18.0 プライムシリコンウェーハ製造販売事業 (百万円)   18,996   +0.9 半導体関連装置・部材等(百万円)   19,247   +486.4 合計(百万円)   65,807   +44.7 (注)1.その他事業は生産活動を行っておりませんので、記載しておりません。 2.セグメント間の内部振替後の数値によっております。 3.金額は売価によっております。 b. 受注実績 当社グループでは見込加工しているため、該当事項はありません。 c. 販売実績 販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日)   前年同期比(%) ウェーハ再生事業 (百万円)   27,529   +15.7 プライムシリコンウェーハ製造販売事業 (百万円)   20,893   +2.2 半導体関連装置・部材等 (百万円)   30,469   +87.1 その他 (百万円)   207   +49.8 調整額 (百万円)   △2,392   +64.0 合計(百万円)   76,707   +29.6 (注)1.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。 2.セグメント間の内部振替後の数値によっております。 相手先    前連結会計年度(自 2024年1月1日  至 2024年12月31日)                 当連結会計年度(自 2025年1月1日至 2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd.   10,193   17.2   13,616   17.8 Sony Semiconductor Solutions Corporation   -   -   15,127   19.7 ③ 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は135,354百万円となり、前連結会計年度末と比較して10,460百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金11,547百万円の増加、受取手形及び売掛金1,095百万円の減少、商品及び製品1,000百万円の減少によるものであります。 固定資産は69,867百万円となり、前連結会計年度末と比較して12,615百万円増加いたしました。これは主に建物及び構築物2,091百万円の増加、機械装置及び運搬具6,108百万円の増加、建設仮勘定4,415百万円の減少、投資有価証券9,198百万円の増加によるものであります。 この結果、総資産は205,222百万円となり、前連結会計年度末に比べて23,075百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は31,286百万円となり、前連結会計年度末と比較して3,518百万円減少いたしました。これは主に支払手形及び買掛金1,587百万円の増加、1年内返済予定の長期借入金1,575百万円の増加、短期借入金3,700百万円の減少、流動負債その他3,064百万円の減少によるものであります。 固定負債は20,605百万円となり、前連結会計年度末と比較して8,810百万円増加いたしました。これは主に、長期借入金13,392百万円の増加、固定負債その他5,582百万円の減少によるものであります。 この結果、負債合計は51,891百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,292百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は153,331百万円となり、前連結会計年度末と比較して17,783百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益による利益剰余金9,297百万円の増加、為替換算調整勘定1,773百万円の増加、非支配株主持分6,126百万円の増加によるものであります。 ④ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の期末残高は、前連結会計年度末の83,759百万円より12,128百万円増加し、95,888百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、14,836百万円(前連結会計年度は13,143百万円)となりました。 これは主に、税金等調整前当期純利益16,868百万円、減価償却費5,547百万円、売上債権の減少額1,510百万円、棚卸資産の減少額881百万円、未払金の減少額4,980百万円、法人税等の支払額4,334百万円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、15,223百万円(前連結会計年度は6,630百万円)となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出7,406百万円と定期預金の払戻による収入2,146百万円、定期預金の預入による支出1,556百万円、関係会社株式の取得による支出8,143百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の増加は、10,302百万円(前連結会計年度は1,964百万円)となりました。 これは主に短期借入金の純減額3,700百万円、長期借入れによる収入16,395百万円、長期借入金の返済による支出1,755百万円、配当金の支払額924百万円、非支配株主からの払込みによる収入1,744百万円、非支配株主への配当金の支払額1,116百万円によるものであります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①  重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。 当社グループの連結財務諸表作成において、会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」及び「第5 経理の状況 2 財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②  当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績 「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」をご参照ください。 b. 財政状態 「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ 財政状態の状況」をご参照ください。 c. キャッシュ・フローの分析 キャッシュ・フローの分析については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ④ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 d. 資本の財源及び資金の流動性 (資金需要) 当社グループの主な資金需要は、設備投資、ウェーハや半導体生産設備の仕入、製造費や販売費及び一般管理費などであります。 今後予定されている大きな資金需要として、12インチ再生ウェーハの生産能力拡充のための設備投資がありますが、当該財源は自己資金及び金融機関からの借入により確保する予定であります。 (財務政策) 当社グループは、事業展開の必要に応じて機動的な資金調達を実施していく方針でありますが、そのために健全な財政状態の維持に努めてまいります。 当社グループの財政状態は引き続き健全な状態を保っており、現金及び現金同等物の流動性資産に加えて、営業活動によるキャッシュ・フローや金融機関からの借入により事業の拡大に必要な資金を十分に確保できているものと考えております。 ③  経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境に関するリスク、事業に関するリスク、事業体制に関するリスク等、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社は、各事業セグメント及び各地域の需給バランスを十分認識し安全性の高い設備投資を実施するとともに災害に強い事業基盤を構築し、経営成績に重要な影響を与えるリスクを分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。 ④  経営者の問題意識と今後の方針について 当社の経営陣は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社が今後の業容拡大を遂げるためには、様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。 そのためには、プライムシリコンウェーハ製造販売事業安定化に必要な結晶技術の確立、プライムシリコンウェーハ業界出身者の確保を実現することが先決であります。ウェーハ再生事業においては半導体の微細化技術に対応するウェーハ再生技術の開発及び事業化、生産効率向上による収益性の向上を目指します。営業方針としては安定的組織的な営業力の強化による海外商圏のさらなる拡大を目指します。またウェーハ事業全体として加工能力増強のための設備投資を実行しながらも、財務体質の強化にも努めてまいります。 ⑤  経営戦略の現状と見通し 当社は、半導体デバイスメーカーで使用するシリコンウェーハの再生事業メーカーとして、半導体デバイスの高度集積化に対応した設備・技術を保有し、需要の拡大に対して安定供給を行ってまいりました。 今後も、顧客満足を指向した経営をするために、更なる研究開発や最先端設備の拡充等を通じて、再生ウェーハの安定供給を継続できるように努めてまいります。 また、新たに進出したプライムシリコンウェーハ製造販売事業の拡大を推進するとともに、半導体生産設備及び部材の売上拡大にも注力し、収益源の多様化に努めてまいります。

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出典

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