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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

日本発條

NHK SPRING CO., LTD.5991 · Prime · 金属製品

自動車用懸架ばねで世界トップクラス。シート・精密部品・HDD部品など多角展開。

概要

日本発条(ニッパツ)は、自動車用ばねやシート、HDD用サスペンションなどで世界トップクラスのシェアを誇る金属加工メーカーである。1936年の創業以来、ばねの材料技術と加工技術を核に事業を拡大。2026年3月期の連結売上高は8169億円、従業員数1万8121人。懸架ばね・シート・精密部品・DDS・産業機器の5セグメントで構成され、売上の6割強を自動車関連が占める。

5つの事業セグメントで構成

日本発条の事業は、懸架ばね事業、シート事業、精密部品事業、DDS事業、産業機器ほか事業の5セグメントに分かれる。懸架ばね事業はコイルばね・板ばね・スタビライザを、シート事業は自動車用シートアセンブリと機構部品を手掛ける。精密部品事業はモーターコアやファスナー(ねじ)を、DDS事業はHDD用サスペンションと半導体検査用プローブユニットを中心とする。産業機器ほか事業には半導体プロセス部品、配管支持装置、駐車装置、ゴルフシャフトなどが含まれる。

シート事業が最大の売上構成比

2026年3月期のセグメント別売上高は、シート事業が2925億円(全体の35.8%)で最大、次いで懸架ばね事業が1674億円(20.5%)、DDS事業が1267億円(15.5%)、産業機器ほか事業が1245億円(15.3%)、精密部品事業が1056億円(12.9%)であった。営業利益ではDDS事業が260億円と最も大きく、グループ全体の利益の57%を稼ぎ出す高収益部門となっている。

39の海外子会社でグローバル生産

日本発条グループは子会社67社のうち39社が海外にあり、世界の主要自動車市場に生産拠点を配置する。タイ、アメリカ、メキシコ、インド、ハンガリー、中国、マレーシアなどに懸架ばねやシートの工場を持ち、顧客である完成車メーカーの現地生産に対応している。DDS事業のHDD用サスペンションはタイと中国の子会社でも生産し、世界のHDDメーカーに供給する。

中期計画でROE10%以上を目標に

2026年度を最終年度とする中期経営計画「2026中計」では、売上高8500億円、営業利益520億円、ROE10%以上を目標に掲げる。2025年度実績は売上高8168億円、営業利益457億円、ROE6.6%であり、目標達成には収益力の改善が必要とされる。同社は自動車の電動化や情報通信の高度化といった事業環境の変化に対応し、コア技術を生かしたキーパーツの提供を続ける方針である。

業界の中での役割は自動車部品サプライヤー(懸架ばね・シート)および情報機器部品メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
8,169億円
営業利益
458億円
営業利益率
5.6%
純利益
279億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
シート2,926億円35.8%81億円2.8%
懸架ばね1,674億円20.5%7億円0.4%
DDS1,268億円15.5%261億円20.6%
産業機器 ほか1,245億円15.2%73億円5.9%
精密部品1,056億円12.9%37億円3.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01懸架ばね事業主力

自動車のサスペンションに用いるコイルばね・板ばね・スタビライザ等を主力とする。国内外に広い生産拠点を持ち、主要自動車OEMに供給。

主な製品・サービス3
コイルばね
自動車懸架用コイルスプリング。乗り心地と操縦安定性を両立。
板ばね
トラック・バス向けの重荷重用板ばね。
スタビライザ
車体のロールを抑制するねじり棒ばね。

02シート事業主力

自動車用シートアセンブリおよびシート用機構部品(リクライナー・スライドレール等)を製造。国内外の自動車メーカーに供給。

主な製品・サービス1
自動車用シート
完成シートおよびシートフレーム、機構部品。快適性・安全性に寄与。

03精密部品事業準主力

モーターコア・薄板ばね・線ばね・ファスナー・精密加工品等を自動車・家電・情報機器業界向けに供給。

主な製品・サービス2
モーターコア
電動モーターの鉄心。積層鋼板を精密打抜き。
ファスナー(ねじ)
精密小型ねじ。自動車・電子機器向け。

04DDS事業(情報機器関連)準主力

HDD用サスペンション(ヘッドを支えるばね部品)および半導体検査用プローブユニットを製造。世界トップクラスのシェア。

HDD用サスペンションで世界トップクラス

主な製品・サービス2
HDD用サスペンション
磁気ヘッドを支持する精密ばね部品。高記録密度化に貢献。
半導体検査用プローブユニット
半導体ウエハの電気特性検査に使う接触子。高精度・高耐久。

05産業機器ほか事業副次

半導体プロセス部品、セラミック製品、配管支持装置、駐車装置、セキュリティ製品、ゴルフシャフト等多岐にわたる製品群。

主な製品・サービス4
半導体プロセス部品
半導体製造装置用の耐熱・耐食性部品。
配管支持装置
プラント配管の支持・防振装置。
駐車装置
機械式駐車システム。
ゴルフシャフト
カーボン・スチール製ゴルフクラブシャフト。

製品と技術

自動車の足回りを支える懸架ばね群

懸架ばね事業の主力製品は、コイルばね、板ばね、スタビライザの3つである。コイルばねは乗用車のサスペンションに使われ、乗り心地と操縦安定性を両立する。板ばねはトラック・バス向けの重荷重用で、高い耐久性が求められる。スタビライザは車体のロールを抑制するねじり棒ばねで、コーナリング時の安定性に寄与する。これらの製品は国内外の主要自動車OEMに供給される。

完成シートから機構部品まで手掛ける

シート事業では、自動車用シートアセンブリ(完成シート)に加え、リクライナーやスライドレールなどのシート機構部品を製造する。完成シートは国内の豊田工場、太田工場、群馬工場などで生産。海外ではアメリカ、タイ、インドなどでも生産し、日系自動車メーカーを中心に供給する。シート機構部品はシートの前後調整やリクライニング機能を担い、快適性と安全性に貢献する。

モーターコアやねじを扱う精密部品

精密部品事業の製品は多岐にわたる。モーターコアは電動モーターの鉄心で、積層鋼板を精密に打ち抜いて製造する。薄板ばねや線ばねは各種機器に組み込まれる。ファスナー(ねじ)は自動車や電子機器向けの精密小型ねじで、子会社のトープラが手掛ける。これらの部品は自動車だけでなく、家電や情報機器にも使われ、高い寸法精度と信頼性が求められる。

情報機器の心臓部:HDDサスペンションとプローブ

DDS事業は日本発条の収益源である。HDD用サスペンションは磁気ヘッドを精密に支持するばね部品で、高記録密度化に不可欠。同社は世界トップクラスのシェアを持つ。半導体検査用プローブユニットはウエハの電気特性を検査する接触子で、高精度・高耐久が要求される。両製品ともデータセンター向け高容量HDDの需要増で2026年3月期は増収となった。

産業分野を支える多様な製品群

産業機器ほか事業は、半導体プロセス部品、セラミック製品、配管支持装置、金属基板、駐車装置、セキュリティ製品、船舶用電子リモコン、ゴルフシャフトなど、事業の枠を超えた製品を扱う。半導体プロセス部品は製造装置用の耐熱・耐食性部品で、需要が拡大している。配管支持装置はプラントの配管を支え、防振に寄与する。ゴルフシャフトはカーボンとスチールを製造する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • DDS事業(情報機器関連)HDD用サスペンションで世界トップクラス

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

ばねで国内首位、自動車需要に依存

日本発條は金属製品業界で、ばね製造の国内首位企業。売上高は約8000億円と、同業他社の稲葉製作所やケー・エフ・シーを大きく上回る。ばねは自動車部品として重要で、日本発條は国内シェアでトップクラス。ライバルにはテクニスコがあるが、規模は日本発條が圧倒的。自動車生産の動向に業績が左右され、近年の営業利益率は5〜6%で推移。直近では若干低下し、原材料高や為替の影響がある。内需依存が高く、海外展開は限定的。電動化への対応が課題で、軽量化や高強度ばねの需要にどう応えるかが問われる。

強み

  • 自動車用ばねで国内シェアトップ。
  • 耐久性・軽量性に優れた製品開発。
  • 自動車生産と連動し一定の需要。
  • 海外生産拠点を持つ。

課題

  • 自動車生産台数に業績が直結。
  • EVシフトで需要構造が変化。
  • 鋼材価格の上昇がコスト増に。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

自動車部品・電池・販売の時価総額近傍。太字が日本発條

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15706三井金属1.5兆円16.5倍
25803フジクラ1.5兆円53.8倍
35333NGK1.5兆円25.0倍
46479ミネベアミツミ1.4兆円13.1倍
55101横浜ゴム1.2兆円7.8倍
65991日本発條7,593億円23.9倍
76481THK7,450億円28.7倍
87762シチズン時計6,711億円21.4倍
95344MARUWA6,275億円33.3倍
105110住友ゴム工業5,682億円9.2倍
115105TOYO TIRE5,676億円9.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(自動車部品・電池・販売)に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

芝浦スプリング製作所として創業

日本発条の前身は1936年6月に設立された株式会社芝浦スプリング製作所である。設立から3年後の1939年9月に社名を日本発条株式会社と改称し、本格的なばねメーカーとしての歩みを始めた。翌1940年11月には横浜工場で懸架ばねの操業を開始し、本拠を横浜に移転。これにより自動車用ばねの量産体制が整えられた。

戦時下での精密ばねへの進出

1943年12月、長野県に伊那工場を開設し、精密ばねの生産を開始した。これは軍需向けも含めた多様なばね需要に対応するためである。戦後も同工場は精密ばねの拠点として存続し、後の精密部品事業の基盤となった。戦後の復興期には、1953年に横浜機工への経営参加、1954年の東京証券取引所上場を経て、企業基盤を固めた。

合併と分工場建設で生産能力拡充

1958年5月、懸架ばねメーカーの大同発条を合併し川崎工場とし、生産能力を拡大。1961年には川崎工場に精密ばね専門工場を新設するとともに、愛知県豊田市にシート専門の豊田工場を建設した。1964年には広島工場、1969年には太田工場とシート工場を相次いで新設し、自動車メーカーの需要増に対応した。

海外進出の第一歩:タイとブラジル

日本発条の海外生産は1963年12月、タイに合弁会社NHKスプリングタイランドを設立したことに始まる。同社は現在も連結子会社として懸架ばねやシートを生産する。1975年にはブラジルの板ばねメーカーに資本参加し、NHK-シメブラ社を発足。中南米市場への足がかりを築いた。これらの海外拠点は、後のグローバル展開のモデルとなった。

北米・欧州への展開と多角化

1980年代に入ると、日本発条は北米と欧州への展開を加速する。1986年にアメリカに合弁会社NHK-アソシエイテッドスプリング社を設立。1987年にはアメリカとカナダにシート合弁会社を設立し、北米でのシート事業を本格化した。同年、スペインにも合弁会社を設立。国内では1987年に日豊との合併によりニッパツサービスを設立し、補修部品販売を強化した。

情報機器分野への本格参入

1986年10月、長野県駒ヶ根市に電子部品工場を新設し、情報機器関連部品の生産を開始。これが後のDDS事業(HDD用サスペンション、半導体検査用プローブユニット)の起源となる。1990年代には日発精密工業が株式公開し、精密部品事業を強化。2000年代以降、HDD用サスペンションで世界トップシェアを獲得し、同事業が収益の柱へと成長した。

21世紀のグローバル再編と拡大

1994年にマレーシア、1995年にインドに子会社を設立するなど、アジアでの生産拠点を拡充。2000年代以降もメキシコ、ハンガリー、中国などへの進出を続け、現在は39の海外子会社を有する。2021年3月期には売上高5726億円とコロナ禍で落ち込んだが、その後回復。2026年3月期には8169億円まで成長し、自動車部品と情報機器部品の両輪で事業を拡大している。

年表41件を開く

1930年代

  • 1936年6月㈱芝浦スプリング製作所として設立
  • 1939年9月創業社名を日本発条㈱と改称し創立

1940年代

  • 1940年11月横浜工場の懸架ばねの操業開始とともに本拠を神奈川県横浜市に移転
  • 1943年12月伊那工場の操業を開始し、精密ばねの生産を始める

1950年代

  • 1953年12月横浜機工株式会社(現連結子会社)に経営参加
  • 1954年3月上場東京証券取引所上場
  • 1958年2月日発精密工業株式会社(現連結子会社)設立
  • 1958年5月M&A懸架ばねの製造会社である大同発条㈱を合併し、川崎工場とする
  • 1959年5月自動車補修用ばねの販売部門を分離独立し、日発販売株式会社(現連結子会社)を設立

1960年代

  • 1961年6月川崎工場に精密ばね専門工場を新設、シート専門工場として愛知県豊田市に豊田工場を新設
  • 1962年12月川崎工場にシート専門工場を新設
  • 1963年7月日発運輸株式会社(現連結子会社)設立
  • 1963年12月タイに合弁会社、NHKスプリングタイランド社(現連結子会社)を設立
  • 1964年8月シート専門工場として広島県安芸郡(現広島市)に広島工場を新設
  • 1968年12月日本シャフト株式会社(現連結子会社)に経営参加
  • 1969年7月シート専門工場として群馬県太田市に太田工場を新設

1970年代

  • 1970年5月配管支持装置の専門工場として神奈川県愛甲郡に厚木工場を新設
  • 1970年11月川崎工場の精密ばね専門工場を閉鎖し、厚木工場を新設し移転
  • 1973年11月懸架ばねの専門工場として滋賀県甲賀郡(現甲賀市)に滋賀工場を新設
  • 1975年2月創業ブラジルの板ばね製造会社シメブラ社に資本参加し、NHK-シメブラ社として発足
  • 1975年12月株式会社スミハツ(現連結子会社)に経営参加

1980年代

  • 1980年4月M&A㈱サンチュウ晃(愛知県小牧市)を買収して、工機事業本部小牧工場とする
  • 1980年9月スペインに合弁会社エグスキア-NHK社を設立
  • 1981年12月長野県駒ヶ根市に化成品工場を新設
  • 1983年11月コントロールケーブル専門工場として駒ヶ根工場を新設
  • 1986年9月アメリカに合弁会社、NHK-アソシエイテッドスプリング社(現 NHKオブアメリカサスペンションコンポーネンツ社・連結子会社)を設立
  • 1986年10月長野県駒ヶ根市に電子部品工場を新設
  • 1986年12月シート専門工場として群馬県新田郡(現太田市)に群馬工場を新設
  • 1987年4月M&A日豊㈱との合併により、株式会社ニッパツサービス(現連結子会社)を設立
  • 1987年5月リヤ シーティング社(現 リア社)との合弁により、アメリカにゼネラル シーティング オブ アメリカ社(現NHKシーティングオブアメリカ社・連結子会社)、カナダにゼネラル シーティング オブ カナダ社を設立
  • 1987年9月アメリカのネオアックス社のメーサー・メタル事業部の資産を買い取り、ニューメーサーメタルス社(現連結子会社)を設立
  • 1987年11月懸架ばねの専門工場として横浜市金沢区に横浜事業所を新設
  • 1989年11月スペインに合弁会社、イベリカデススペンシオネス有限会社を設立

1990年代

  • 1990年4月横浜事業所にシート横浜工場を新設(神奈川県川崎市より移転)
  • 1990年10月日発精密工業株式会社が株式を店頭市場に公開
  • 1990年12月広島工場を閉鎖し、広島県東広島市へ移転
  • 1991年2月本社を横浜市磯子区より金沢区の横浜事業所内へ移転
  • 1993年3月神奈川県伊勢原市に産機事業本部の工場を新設し移転
  • 1994年7月マレーシアにNHKマニュファクチャリングマレーシア社(現連結子会社)を設立
  • 1994年12月創業香港にNHKスプリング(ホンコン)社を設立
  • 1995年4月株式会社アイテス(現連結子会社)設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで8,500億円
  • 営業利益2027年3月期まで520億円
  • 経常利益2027年3月期まで570億円
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2027年3月期まで430億円
  • ROE2027年3月期まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    4つの価値で企業価値向上

    人の価値(従業員・ステークホルダーを大切にする)、社会的価値(社会課題の解決に貢献)、経済的価値(儲かる会社を目指す)、製品の価値(なくてはならないキーパーツを提供)の4つをグループ経営方針として掲げ、企業価値の向上に取り組む。

  2. 02

    自動車電動化への対応加速

    懸架ばね・シート・精密部品事業で、軽量化・高耐久化・省スペース化の要求に対応し、加工技術の高度化や新鋼種開発を加速。西インドに懸架ばね新工場を建設し、グローバル需要増に対応する。

  3. 03

    情報通信・HDD関連の強化

    DDS事業でAI・クラウド需要を取り込み、HDD用サスペンションの技術開発と生産性向上を継続。AI活用のAOI導入など合理化を進め、適切な生産能力増強で収益確保を図る。

  4. 04

    事業環境変化への柔軟対応

    通商政策変更や地政学リスク、インフレコスト上昇など厳しい事業環境に対し、スピーディな事業展開と多様な人材の成長促進で好循環を創出。社会・地球環境課題解決に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で18,121人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は853万円で、9期前と比べて+18.4%平均年齢は41.9歳、平均勤続年数は18.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月17,053
2018年3月17,320
2019年3月72040.017.018,196
2020年3月70540.016.918,419
2021年3月68540.517.518,375
2022年3月70341.118.117,695
2023年3月72541.518.417,612
2024年3月76641.718.517,739
2025年3月79141.818.517,953291
2026年3月85341.918.618,121253

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率76.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社40(国内 27 / 海外 13、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
メキシコ グアナファト州 イラプアト市10,001億円
懸架ばね事業 精密部品 事業
中国 広東省 東莞市1,231億円
DDS事業
中国 広東省 広州経済技術開発区901億円
懸架ばね 事業
アメリカ インディアナ州 フランクフォート市787億円
シート 事業
マレーシア ヌグリセンビラン州 セレンバン653億円
産業機器 ほか事業
アメリカ ケンタッキー州 フランクリン市342億円
懸架ばね 事業
アメリカ ケンタッキー州 ボーリンググリーン市326億円
懸架ばね 事業 精密部品 事業
厚木工場 — 神奈川県愛甲郡愛川町153億円
精密部品 事業
本社 — 横浜市金沢区9,949百万円
全社共通
宮田工場 — 長野県上伊那郡宮田村9,529百万円
産業機器 ほか事業
ほか48件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日発販売株式会社
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    横浜機工株式会社
    横浜市金沢区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日発精密工業株式会社
    神奈川県伊勢原市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日発運輸株式会社
    横浜市金沢区 · 連結子会社
    議決権98.6%
  • 国内
    株式会社 ニッパツサービス
    横浜市神奈川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日本シャフト株式会社
    横浜市金沢区 · 連結子会社
    議決権90.4%
  • 国内
    株式会社スミハツ
    茨城県桜川市 · 連結子会社
    議決権98.6%
  • 国内
    株式会社アイテス
    横浜市戸塚区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ホリキリ
    千葉県八千代市 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    ニッパツフレックス 株式会社
    長野県伊那市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ニッパツ パーキングシステムズ
    横浜市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    特殊発條興業株式会社
    兵庫県伊丹市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社28社を開く
  • 東北日発株式会社岩手県北上市98%
  • フォルシア・ニッパツ 九州株式会社福岡県京都郡 苅田町81%
  • ニッパツ・メック 株式会社横浜市港北区100%
  • ニッパツ機工株式会社神奈川県伊勢原市100%
  • 株式会社トープラ神奈川県秦野市100%
  • ニッパツ九州株式会社福岡県京都郡 苅田町100%
  • ニッパツ水島株式会社岡山県倉敷市100%
  • NHKインターナショナル社アメリカ ミシガン州 ノバイ市100%
  • ニューメーサー メタルス社アメリカ ケンタッキー州 フランクリン市100%
  • NHKオブアメリカ サスペンション コンポーネンツ社アメリカ ケンタッキー州 ボーリング グリーン市100%
  • NHKシーティング オブアメリカ社アメリカ インディアナ州 フランクフォート市100%
  • NHKスプリング プレシジョンオブ アメリカ社アメリカ ケンタッキー州 ルイビル市100%
  • トープラアメリカ ファスナー社アメリカ ケンタッキー州 ボーリング グリーン市100%
  • NHKスプリング メキシコ社メキシコ グアナファト州 イラプアト市100%
  • NHKスプリング タイランド社タイ サムトプラカーン県 バンプリー郡95%
  • NHKプレシジョン タイランド社タイ サムトプラカーン県ムアンサムトプラカーン郡100%
  • NHKスプリング インディア社インド マネサール市100%
  • NHKオートモーティブ コンポーネンツ インディア社インド マハラシュトラ州 チャトラパティ・サンバジナガル市100%
  • 日發科技有限公司中国 香港特別行政区 カオルーン100%
  • 広州日正弾簧有限公司中国 広東省 広州経済技術開発区60%
  • 広州日弘機電有限公司中国 広東省 広州経済技術開発区100%
  • 日發電子科技(東莞)有限公司中国 広東省 東莞市長安100%
  • 日発投資有限公司中国 広東省 広州市天河区100%
  • 湖北日発汽車零部件 有限公司中国 湖北省 襄陽市襄陽高新区100%
  • NHKマニュファクチャリングマレーシア社マレーシア ヌグリセンビラン州 セレンバン100%
  • NHKスプリングヨーロッパ社オランダ 北ホラント州 アムステルダム市100%
  • NHKスプリング ハンガリー社ハンガリー コマーロム・エステルゴム県 タタ市100%
  • フォルシア・ニッパツ 株式会社横浜市中区50%
国際子会社 (GLEIF登録 2社)
  • INNHK Automotive Components India Private Limited
  • INNHK SPRING INDIA LIMITED

国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は8,169億円営業利益458億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.9%、利益が-12.3%。

売上高
+1.9%
8,169億円
営業利益
-12.3%
458億円
純利益
-42.1%
279億円
営業利益率
5.6%
前期比 -0.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高8,600億円8,169億円
営業利益590億円458億円
純利益450億円279億円
1株あたり配当¥69¥69

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は2,162億円、営業利益は144億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+20.6%、営業利益は+193.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1,819−22
2024年1Q1,793492.772
2024年2Q1,829311.772
2024年3Q2,001974.866
2024年4Q2,046182
2025年2Q3,9122295.9215
2025年4Q4,1052937.1267
2026年2Q3,9391854.7139
2026年4Q4,2302736.5140
2027年1Q2,1621446.7157

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は5,080億円から8,169億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は5.6%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月5,080349203
2014年3月5,697414247
2015年3月6,014391239
2016年3月6,405361216
2017年3月6,270416251
2018年3月6,597364205
2019年3月6,81031571
2020年3月6,64521346
2021年3月5,72614594
2022年3月5,869307320
2023年3月6,932373215
2024年3月7,669478392
2025年3月8,0175225806.5482
2026年3月8,1694585225.6279

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高8,169億円のうち、営業利益として残るのは458億円5.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は279億円、売上の3.4%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.1%7,032億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.3%680億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.6%458億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.3pt
5.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.8pt
3.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.7pt
6.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが774億円、投資CFが−416億円で、差し引きのフリーCFは358億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は900億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月292−291−1031570
2014年3月438−279−162159620
2015年3月449−244−53205834
2016年3月427−351−13776722
2017年3月557−278−169279825
2018年3月498−330−60168950
2019年3月368−42373−55984
2020年3月366−458−169−92743
2021年3月296−2412855790
2022年3月34550−277395919
2023年3月137−418−115−281578
2024年3月667−103−210564931
2025年3月557−478−23679818
2026年3月774−416−270358900

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は7,385億円。このうち返さなくてよい自己資本が4,530億円で、自己資本比率は59.3%(業種中央値59.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月4,2511,9982,25344.7
2014年3月4,6502,3002,35046.9
2015年3月5,2652,7492,51649.9
2016年3月5,0622,6982,36450.8
2017年3月5,3792,9282,45152.0
2018年3月5,6843,0762,60851.5
2019年3月5,7322,9612,77149.0
2020年3月5,3262,8662,46050.9
2021年3月5,6083,0002,60850.6
2022年3月5,8813,3882,49354.9
2023年3月6,0603,6592,40157.6
2024年3月6,9034,2062,69758.7
2025年3月6,9634,2322,73258.5
2026年3月7,3854,5302,85459.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,084億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3,407億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
304億円
在庫として抱えている分
負債合計
2,854億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率87社中38位あたり、逆に低いのは配当利回り87社中69位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.6%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.6%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
59.3%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.9%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.1%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,286で、1年前と比べて+78.9%過去52週の値幅のなかでは58%の位置にある。

¥3,286-3.1%1ヶ月-8.8%1年+78.9%時価総額7,593億円
過去52週の値幅
安値¥1,856高値¥4,340

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)23.9倍
PER (会社予想)14.8倍
PBR1.47倍
配当利回り2.10%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月15日に3843円の直近高値を付けた後、8月19日に3446円まで下落。8月21日は3479円で、25日線(3584.64円)を約3%下回り、75日線(3657.88円)からも乖離。年初来では92.18%上昇し、52週高値4340円から約20%下落するも、52週安値1835円からは約90%高い。出来高は8月19日に58万株と低調で、上昇トレンドの修正局面と見られる。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 42/100)

PERは25.29倍で業界平均19.34倍を上回り割高感があるが、予想PERは15.7倍と大幅に低下する見込みで、将来収益を考慮すると割高とは言えない。PBRは1.55倍と業界平均1.16倍を上回りやや割高。ROEは6.6%と低く収益性が低い。配当利回りは1.98%と業界平均2.87%を下回り、配当性向は31.4%と低い。売上は横ばい傾向で、純利益は2025年3月期に増加後、2026年3月期は減少予想。現在のPERは高いが予想改善を織り込むと妥当。ただしROE低く配当利回りも低い点が懸念。

指標この会社業種平均
PER (実績)23.9倍49.7倍
PER (予想)14.8倍
PBR1.47倍1.13倍
ROE6.6%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、自動車産業の構造変化(EVシフト)による需要への影響と、安定収益基盤の維持・拡大の可能性。強気派は、世界トップクラスのシェアと幅広い顧客基盤による安定性を評価し、EV化に伴う部品需要の変化にも適応可能とみる。一方、弱気派は、自動車生産台数の伸び悩みや価格競争の激化、原材料費の高騰が利益率を圧迫する懸念を指摘する。

プラスに働く材料7
  • 世界トップシェア

    自動車用ばねで世界トップクラスのシェアを持ち、安定した需要を確保。

  • 収益安定性

    売上高が約8000億円と大きく、主要カーメーカーとの長期取引で収益が安定。

  • EV適応

    EV車にも使われるサスペンションやシート部品を提供し、需要変化に対応。

  • 前期比23%純利益増で業績改善が鮮明決算発表後影響

    2025年3月期純利益は482億円と前期392億円から90億円増加

  • 予想PER16倍は実績25.8倍より約4割低い決算発表後影響

    実績PER25.84倍に対し予想PER16倍と約38%割安、収益回復なら評価拡大余地

  • 売上高が3期連続で増収となる見通し通年影響

    2026年3月期は8169億円と前期8017億円から152億円増収

  • 外国人保有25.7%が株主還元を後押し継続影響

    外国人持株比率25.71%と高水準、資本効率改善への圧力となる

マイナスに働く材料7
  • 自動車需要減速

    世界の自動車生産台数の伸び悩みが主要事業の成長を制限。

  • 価格競争

    部品メーカー間の競争激化で価格転嫁が難しく、利益率が低下する恐れ。

  • 材料費高騰

    鋼材など原材料価格の上昇がコストを押し上げ、収益を圧迫。

  • 今期営業利益は前期比12%減益計画決算発表後影響

    営業利益458億円は前期522億円から64億円減

  • 純利益は前期比42%減と急減決算発表後影響

    純利益279億円、前期482億円から203億円減少

  • 営業利益率が6.51%から5.61%へ低下通年影響

    営業利益率が0.90ポイント悪化、収益性の低下が鮮明

  • 株価は1年で2倍、目先は高値警戒不定影響

    1年間の上昇率は101%と大幅、利益確定売りが出やすい

次の決算で確かめる点
自動車向け売上高
主要な収益源であり、需要動向を直接反映するため。
営業利益率
価格競争やコスト変動の影響を測る重要な指標。
海外売上比率
グローバル需要の変化と成長機会を把握するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり69で、前期から4.3%いまの株価に対する利回りは2.10%。

年間配当
¥69
1株あたり
配当利回り
2.10%
いまの株価に対して
配当性向
31.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2331.2
2018年3月230.039.5
2019年3月244.387.3
2020年3月17−29.2
2021年3月170.079.6
2022年3月2758.819.8
2023年3月3218.5164.2
2024年3月4231.329.8
2025年3月6964.346.1
2026年3月66−4.331.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥69

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,080人。区分でいちばん多いのは金融機関41.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が52.0%を占め、残る48.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関39.040.738.137.640.741.2
外国法人31.229.231.130.325.325.7
個人・その他15.315.316.117.421.520.9
自己株式6.66.67.19.211.711.9
事業法人13.913.813.813.711.010.7
証券会社0.71.00.81.01.51.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.59
02三菱UFJ信託銀行 退職給付信託 大同特殊鋼口 共同受託者 日本マスタートラスト信託銀行株式会社9.69
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.79
04双日株式会社5.71
05みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 神戸製鋼所口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行4.11
06みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行2.49
07株式会社横浜銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.47
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.10
09日本発条社員持株会1.88
10THE BANK OF NEW YORK, TREATY JASDEC ACCOUNT (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.31

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    2.49%
    +0.13pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+64%、1株純資産は14期で+176%。直近期のROEは6.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月8478211.811.727.5
2014年3月10289912.19.425.8
2015年3月981,0819.912.722.5
2016年3月891,0598.312.140.8
2017年3月1041,1809.311.931.2
2018年3月861,2357.213.039.5
2019年3月301,1862.533.287.3
2020年3月191,1511.736.4
2021年3月401,2453.420.579.6
2022年3月1401,41510.56.319.8
2023年3月951,5426.410.0164.2
2024年3月1731,82910.48.629.8
2025年3月2251,99911.97.146.1
2026年3月1372,1606.617.631.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

43名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は43名。2026/3期の役員報酬は総額731百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
茅本隆司代表取締役 会長7081,000
上村和久代表取締役 社長執行役員6620,000
高村典利代表取締役 副社長執行役員6616,000
堀江雅之代表取締役 副社長執行役員 購買本部本部長642,000
佐々木俊輔取締役 専務執行役員 営業本部本部長615,000
末啓一郎取締役69
田中克子取締役81
玉越浩美取締役64
古川玲子取締役67
豊田雅一常勤監査役6610,000
水谷直也常勤監査役61
海老原一郎監査役67
残りの役員31名を開く
氏名役職年齢
山田祐子監査役65
向宣明57
梅野純ばね生産本部本部長
池尻修CFO、企画管理本部本部長
立川俊洋産機生産本部本部長
岡島創精密ばね生産本部本部長
伊藤洋二技術本部本部長
田中充企画管理本部副本部長 兼 人事部部長
山口昌由シート生産本部本部長
齋藤則幸DDS生産本部本部長
力徳和尚営業本部副本部長
池知洋一NHKスプリングタイランド社取締役社長
宮原淳一研究開発本部本部長
齋藤達也産機生産本部副本部長
市川乃樹ばね生産本部副本部長 兼 管理部部長
岡順一NHKシーティングオブアメリカ社取締役社長
三柳暁ニューメーサーメタルス社取締役社長 兼 NHKオブアメリカサスペンションコンポーネンツ社取締役社長
石川英男企画管理本部副本部長 兼 法務部部長
岡田信一NHKスプリングタイランド社取締役副社長
中村剛精密ばね生産本部副本部長 兼 モーターコアプロジェクトプロジェクト統括部長
冨永潤精密ばね生産本部副本部長 兼 生産技術部部長
和田恭CIO、技術本部副本部長 兼 技術統括部部長 兼 安全環境部部長
花待年彦産機生産本部副本部長
古瀬武志ばね生産本部副本部長 兼 第一生産技術部部長
古月康彦企画管理本部副本部長 兼 経営企画部部長 兼 営業本部西インドプロジェクトプロジェクト統括部長
黒木順NHKスプリングインディア社取締役社長 兼 NHKオートモーティブコンポーネンツインディア社取締役社長
鹿島英樹DDS生産本部副本部長 兼 第一製品設計部部長
杉山充弘研究開発本部副本部長
渡邉剛宏シート生産本部副本部長 兼 第一設計部部長
橘和子企画管理本部副本部長 兼 IR・広報部部長
鈴木敦史NHKスプリングタイランド社取締役副社長

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)113261659358553
監査役4888822
社外取締役4444411
社外監査役214147

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,493字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは当社、子会社67社(うち海外39社)及び関連会社8社(うち海外6社)より構成されており、懸架ばね、シート及びシート部品、精密部品などの自動車関連部品の製造販売、並びに情報機器関連の製品・部品の製造販売、上記各事業に関連する物流及びその他のサービス事業活動を営んでおります。 当社グループの事業に係る位置づけ及びセグメントとの関連は次のとおりであります。なお、以下の事業区分はセグメントと同一の区分であります。 事業区分   売上区分   地域       主要会社名 懸架ばね 事業   コイルばね、板ばね、スタビライザ、アキュムレータ、ベローズ、トーションバー、スタビライザリンク、スタビリンカーほか   国内   製造販売   日本発条株式会社、ニッパツ機工株式会社、 株式会社スミハツ、株式会社ホリキリ、 東北日発株式会社、 ニッパツ九州株式会社 海外   製造販売 ほか   NHKスプリングタイランド社、 NHKインターナショナル社、 ニューメーサーメタルス社、 NHKオブアメリカサスペンションコンポーネンツ社、広州日正弾簧有限公司、 NHKスプリングインディア社、 NHKスプリングメキシコ社、 NHKスプリングハンガリー社、その他 シート事業   自動車用シート、シート用機構部品、 内装品ほか   国内   製造販売   日本発条株式会社、株式会社アイテス、 東北日発株式会社、 フォルシア・ニッパツ九州株式会社、 ニッパツ水島株式会社、その他 海外   製造販売   NHKスプリングタイランド社、 NHKシーティングオブアメリカ社、 NHKスプリングインディア社、その他 精密部品 事業   モーターコア、薄板ばね、線ばね、HDD用機構部品、ファスナー(ねじ)、精密加工品ほか   国内   製造販売   日本発条株式会社、日発精密工業株式会社、 特殊発條興業株式会社、 ニッパツフレックス株式会社、 株式会社トープラ、その他 海外   製造販売   NHKスプリングタイランド社、 NHKオブアメリカサスペンションコンポーネンツ社、NHKスプリングプレシジョンオブアメリカ社、トープラアメリカファスナー社、 NHKスプリングメキシコ社、 広州日弘機電有限公司、 NHKプレシジョンタイランド社、 NHKオートモーティブコンポーネンツインディア社、その他 事業区分   売上区分   地域       主要会社名 DDS事業   HDD用サスペンション、半導体検査用プローブユニット   国内   製造販売   日本発条株式会社 海外   製造販売   NHKスプリングタイランド社、 日發科技有限公司、日發電子科技(東莞)有限公司 産業機器 ほか事業   半導体プロセス部品、セラミック製品、ばね機構品、配管支持装置、金属基板、駐車装置、セキュリティ製品、船舶用電子リモコン、ゴルフシャフト、照明器具ほか   国内   製造販売   日本発条株式会社、横浜機工株式会社、 日本シャフト株式会社、株式会社スミハツ、ニッパツ・メック株式会社、その他 販売   日発販売株式会社、 株式会社ニッパツパーキングシステムズ、 株式会社ニッパツサービス、その他 運送   日発運輸株式会社、その他 海外   製造販売ほか   NHKマニュファクチャリングマレーシア社、日発投資有限公司、その他 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) ◎印は、連結子会社を示します。 ※印は、持分法適用会社を示します。 矢印は製品の流れを表します。
経営方針・対処すべき課題3,970字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、2026年4月1日に新たに制定した「ニッパツグループ企業理念」を経営の基本方針として掲げております。企業理念のもと、グループの多様な技術と発想を生かし、常にお客様に魅力ある商品・サービスを提供するとともに、社会課題の解決と持続的な成長を通じて、ステークホルダーに信頼される企業集団を目指しております。 当社は自動車部品で培った「材料開発技術」、「金属加工技術」、「熱処理技術」、「シミュレーション技術」、「接合技術」といったコア技術を駆使し、自動車分野、情報通信分野及び産業・生活分野へ多くのキーパーツを提供しております。 今後ますます進む自動車の電動化、情報通信の高度化等、激変する事業環境への対応を加速し、将来に向けた安定的な収益基盤を確立するとともに、カーボンニュートラルをはじめとする社会課題に積極的に取り組み、「持続可能な社会」への貢献を目指します。 (2)経営戦略等 当連結会計年度は、2024年度を初年度とし、2026年度を最終年度とする中期経営計画「2026中計」の2年目の年度となりました。この「2026中計」においては、「人を大切にし、社会へ貢献する」「サステナビリティ活動の更なる推進」をスローガンに、「人を大切にする」「社会へ貢献する」「ちゃんと買って ちゃんと造って ちゃんと売る」を基本方針として、企業価値並びに収益力の向上を目指して取り組んでまいりました。 2026年度は、中期経営計画「2026中計」の最終年度となります。グループ経営方針は、引き続き「人の価値:従業員、ステークホルダーを大切にする」「社会的価値:社会課題の解決に貢献する」「経済的価値:儲かる会社を目指す」「製品の価値:なくてはならないキーパーツを提供する」の4つを掲げ、グループ一丸となって企業価値の向上に取り組むとともに、“4つの価値”を未来につないでまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、「2026中計」における経営目標を次のとおり定めております。 自動車関連市場、情報通信関連市場とも増収を計画しており、自動化推進や生産性改善を進め利益率の向上を目指します。 2025年度実績、2026年度予想、及び2026年度目標経営指標 2025年度 実 績   2026年度 予 想   2026年度 目 標 売上高   (億円)   8,168   8,600   8,500 営業利益   (億円)   457   590   520 経常利益   (億円)   521   640   570 親会社株主に帰属する当期純利益   (億円)   278   450   430 ROE       6.6%   10.0%   10%以上 ROIC       6.8%   8.0%   7%以上 配当性向       48.0%   31.1%   30%以上 自己資本比率       59.3%   61.4%   50%以上 (注)2026年度目標値の主な前提条件:全世界自動車生産台数98百万台、HDD生産台数118百万台、為替レート145円/米ドル (4)経営環境 当連結会計年度における世界経済は、地政学的リスクや金融政策をめぐる不確実性が継続する中でも、総じて底堅く推移しました。一方で、地域間で景気動向のばらつきが見られ、先行き不透明な状況が続いております。 当社グループの主要事業分野である自動車関連市場においては、全世界での自動車生産台数は増加したものの、国内や北米、メキシコが減少する等、全体としては地域差のある事業環境となりました。 当連結会計年度における自動車生産台数 台 数   前期比   内日系   前期比 全世界   95,906千台   3.3%   24,781千台   △0.7% 国別   国内   8,186千台   △1.0%   -   - 北米(米国・カナダ)   11,675千台   △1.6%   4,185千台   △1.3% メキシコ   4,183千台   △0.8%   1,337千台   1.1% タイ   1,492千台   0.9%   1,164千台   △4.7% 中国   34,080千台   10.1%   2,827千台   △8.4% (注)上記台数は各拠点の決算期に応じて集計しております。 もう一方の主要な事業分野であります情報通信関連市場につきましては、AI・クラウドサービスの拡大を背景にデータセンター向け高容量HDDの需要が堅調に推移し、当社主力製品であるHDD用サスペンションの需要は引き続き高水準となりました。 (5)事業上及び財務上の対処すべき課題 <事業全般> 世界経済は、各国での通商政策見直しや、中東情勢に端を発したエネルギー供給や価格動向への懸念により先行き不透明な状況が続き、特に自動車関連分野では、グローバル生産拠点の見直しや電動化の流れにも変化が見込まれます。また、インフレに伴うコストの上昇、人材確保の難しさなど、当社グループを取り巻く事業環境は厳しさを増しており、このような激変する事業環境への対応を加速しながら、持続的に成長していくことが当社グループの課題であります。 環境変化に柔軟に対応し、お客さまのご要望に向き合いながら、スピーディーな事業展開を行うとともに、多様な人材の成長と活躍を促し、なくてはならないキーパーツを提供することで、社会と地球環境課題の解決に貢献する会社になるという好循環を作り出し、ニッパツグループの価値を高めてまいります。 <懸架ばね事業> 懸架ばね事業は、原材料費や物流費、動力光熱費の高騰、価格競争の激化、北米拠点における安定的な労働力確保などの課題に直面しております。当社は、グローバル全拠点での安定生産・安定供給体制の構築を進めるとともに、北米拠点における売価改善、生産性向上、最適受注戦略の推進や、製品付加価値の向上、モノづくり改革を通じ、収益力の強化に取り組んでまいります。 自動車の電動化進展に伴い、軽量化、高耐久化、省スペース化への要求が一層高まる中、加工技術の高度化や新鋼種の開発を加速し、製品付加価値の向上を図ってまいります。また、西インドに自動車用懸架ばねの新工場を建設し、グローバルでの需要増に対応してまいります。 <シート事業> シート事業は、原材料費や物流費、動力光熱費などの高止まりへの対応として販売価格への転嫁を進めてきたものの、国内外での自動車生産台数の地域差の影響を受け、収益面では厳しい状況が続きました。引き続き、自動車メーカーとの関係を一層深化させ、高品質・高機能を強みとする独立系サプライヤーとして、顧客志向の徹底と品質第一の2点を軸にグローバルに事業を展開し、収益力の強化に努めてまいります。 当社シート事業は、金属加工、ウレタン、縫製などの主要工程を内製する体制と、車酔い低減シートに代表されるシートコンプリート品の総合的な設計・開発力を強みとしております。これらの強みを活かし、電動化や自動運転化の進展に対応した軽量化や乗り心地向上に応えるシートの開発に取り組んでまいります。 <精密部品事業> 精密部品事業は、原材料費や物流費等の高止まりに加え、自動車関連分野における電動化の進展、情報通信関連分野におけるHDD需要の変動への対応が課題であります。特に自動車関連分野では、各国の政策動向による市場環境の変化も見込まれることから、より迅速かつ柔軟な事業対応が求められております。 モーターコアにつきましては、グローバル生産体制の拡充を進めており、メキシコ拠点に続き、インド拠点においても生産体制構築に向けた投資を決定いたしました。成長が見込まれる電動化需要の取り込みを図るとともに、工法の見直しや新技術開発を通じて、競争力及び収益力の一層の強化を図ってまいります。 <DDS事業> DDS事業は、AI・クラウドサービスの拡大を背景とした高容量HDDの需要が堅調に推移しており、サスペンションの販売も高水準を維持しております。今後もHDDの高容量化が進展し、サスペンションに求められる機能は一層高度化すると見込まれることから、継続的な技術開発と生産性向上による競争力の維持・強化が重要な課題となります。 開発力・技術力・品質の向上に加え、AIを活用したAOI導入等の合理化施策を進め、適切な生産能力の増強を図ることにより、更なる収益確保に取り組んでまいります。 <産業機器ほか事業> 半導体プロセス部品につきましては、半導体市場において今後も旺盛な需要が見込まれていることから、伊勢原工場及び宮田工場の二体制のもと、最適な生産配分の推進、DXを活用した生産性の向上ならびに能力増強を進めることで、一層の収益力の向上に取り組んでまいります。 また、金属基板につきましては、車載LED・太陽光発電等の産業用をはじめとした従来製品に加え、自動車の電動化に対応した次世代製品について、開発・拡販を推進するとともに、駒ヶ根工場とマレーシア工場の最適な生産配分、生産性の向上並びに需要に併せた能力増強を進め、更なる収益の向上に取り組んでまいります。 その他事業につきましては、選択と集中を進めてまいります。
事業等のリスク4,040字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性がある事項について、以下のとおり記載いたします。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の影響の最小化に向けた対応に努めてまいります。 なお、文中の将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月17日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1)世界経済の急激な変動 当社グループでは、自動車関連及び情報通信関連の製品をグローバルに供給していることから、世界的な景気の変動に強く影響されます。世界的なインフレの長期化、金融引締めや金利動向の変化、地政学リスクの高まり、主要国における経済政策・産業政策の転換等により、各地域で予測を超える景気後退や需要の縮小が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、こうした複合的な要因が同時に顕在化することで、事業環境の先行き不透明感が高まっており、これらの影響を合理的に見積もることは困難であります。 (2)為替レートの変動 当社グループの事業には、海外における製品の生産と販売が含まれております。各地域における売上高、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表の作成のために円換算されており、換算時の為替レートにより、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。 また、日本で生産し輸出する事業において、他の通貨に対する円高は、グローバル市場における当社グループ製品の相対的な価格競争力を低下させます。一方、海外からの原材料の調達において、他の通貨に対する円安は、原材料調達コストを高騰させます。したがって、予測を超えた為替変動が当社グループの業績及び財務状態に影響を与える可能性があります。 当社グループは、機動的な為替ヘッジ取引を行い、短期的な変動による悪影響を最小限に抑えるよう努めておりますが、リスクを完全に排除することは困難であり、当社グループの経営成績及び財政状態に少なからず影響を与える可能性があります。 (3)原材料・諸資材・エネルギーの価格変動並びに、原材料・部品の不足 当社グループは、鋼材などの主要原材料及び諸資材、電気・ガス等のエネルギーを外部より調達しております。これらの供給元とは、取引基本契約を締結し、安定的な取引を行っております。市況の変化による原材料・諸資材・エネルギー価格の大幅な変動については、販売価格への転嫁を前提としておりますが、価格転嫁の反映時期がずれることにより、業績に与える影響が会計期間を超える可能性があります。 また、供給元の不慮の事故や自然災害、輸出又は輸入規制の変更、経済安全保障を背景とした供給制限、各国間での政治情勢によるサプライチェーンへの影響や資源高などにより、原材料や部品の不足が生じないという保証はありません。その場合は、生産活動の低下を招くことで、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (4)関税の引き上げ 当社グループは米国をはじめ海外各国に生産拠点を有しており、原材料や部品等を他国から調達した場合には関税の課税対象となります。米国に端を発した各国での通商政策や経済安全保障政策の見直しにより、各国間での関税率の引き上げや対象商品の拡大等の見直しが急速に進められており、その動向は不透明であります。変更される関税につきましては、販売価格への転嫁を前提としておりますが、価格転嫁の実現度合いや反映時期によっては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (5)新製品開発力 当社グループでは、当社研究開発本部が主体となって、新技術の基礎研究及び応用研究を積極的に行っており、継続して魅力ある新製品を開発できるものと考えておりますが、新製品の開発と市場への投入プロセスは複雑かつ不確実であり、以下をはじめとする、様々なリスクが含まれます。 ・長期の開発期間を要する新製品開発について、必要となる資金と資源を継続的に充当できないリスク。 ・大規模投資・資源投入により新製品を開発するも、回収不能となるリスク。 ・競合他社との競争激化による販売価格の下落により、収益性が低下するリスク。 ・競合他社による新技術の開発や市場ニーズの変化に伴う開発途中段階での技術の新規性の喪失により、コスト優位性が低下するリスク。 上記のリスクをはじめとする諸要因から、将来の成長と収益性を低下させ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (6)知的財産権の侵害 当社グループの製品は、広範囲にわたる技術を利用していることから、第三者による知的財産権不正利用の防止や知的財産権の侵害抑止への対策が完全とは言い切れません。また、当社グループが意図せず他社の知的財産権を侵害したとして製品の販売中止や賠償金の支払いを求められる可能性もあります。その場合、係争となることやライセンス費用又は和解費用を負担することで、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (7)製品の品質不具合 当社グループは各生産拠点において、世界的に認められた品質管理基準に従って製品を製造しております。しかし、全ての製品において欠陥がなく、将来にわたってリコールが発生しないという保証はありません。また、製造物賠償責任については保険に加入しておりますが、最終的に負担すべき賠償額が、この保険によって十分にカバーされるという保証はありません。大規模なリコールや製造物賠償責任につながるような製品の欠陥は、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を与え、それにより売上高が低下し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (8)法的規制等 当社グループは、事業展開する各国において、事業・投資の許可、国家安全保障又はその他の理由による輸出制限、関税をはじめとするその他の輸出入規制等、様々な政府規制の適用を受けております。また、通商、独占禁止、特許、消費者、租税、為替、雇用、環境・リサイクル関連等の法規制を受けております。 このような多岐にわたる法的規制等に対しては、継続的にコンプライアンスの実践に努めておりますが、万一、これらを順守できなかった場合、当社グループには、直接的な費用の増加や社会的制裁、風評被害等、有形無形の損害が発生する可能性があります。 (9)人権・労働環境等 当社グループは、国内外で事業を展開しており、原材料や資材を調達するサプライヤーも多くの国や地域に及びます。これらの国や地域においては、人権や労働安全衛生等に係る問題への企業の対応に関心が高まっており、法令及び規制も変化しております。 当社グループやサプライチェーンにおいて、児童労働、強制労働、外国人労働者への差別、ハラスメント等、種々の人権に係る問題や、労働災害などが発生し、これに適切に対応できなかった場合、生産や調達への影響に加え、当社グループの社会的な信用が低下し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (10)海外市場への事業展開 当社グループの事業展開においては、地域・国によっては、文化的な違い、法制度の違い、社会的・政治的不安定さ等から、社会的共通資本(インフラ)が未整備なことによる当社グループの事業活動の制限等、以下に掲げるような予期せぬ事態が発生するリスクが内在しており、これらが発生した場合には、現地での生産に支障が起きる可能性があります。 ・予期しない法律又は規制の変更や、労働市場の変化などによる人材確保の難しさ、労働争議の発生及び人件費の急激な上昇 ・過激なデモ、暴動、テロその他の要因による社会的混乱 また、これらの事態が長期化すれば、当社グループの経営成績及び財政状態に一層大きな影響を与えるおそれもあります。 (11)災害等による影響 地震、台風、水害等の自然災害や火災、停電等の事故、感染症が発生した場合、製造拠点の設備故障、損壊による追加費用発生や最適なサプライチェーンが維持できないことにより、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 当社では、当社グループのリスク管理も対象範囲とするサステナビリティ推進委員会を設置し、対象となる事象の予見と未然防止、事象発生の報告、再発防止策の検討等を実施しております。平時においては企業活動にかかわるリスクについての洗い出し、BCP(事業継続計画)やリスク管理規程等を定めるとともに、教育・啓発活動の実施によりリスク発生の未然防止の推進を実施しております。リスクが顕在化した場合には、迅速に対策本部を設置し、その指揮のもとに所管部門及び関係部門が一体となって対応を行う体制となっております。しかし、各生産拠点で発生する大規模災害や、広範囲にわたる停電、感染症の発生、当社グループの保有する設備の損壊、製品の輸送手段や経路の断絶等、生産・納入活動の中断事象が発生した場合には、これらのリスク管理活動の実施にもかかわらず、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (12)情報セキュリティに関するリスク 当社グループの事業活動における情報システムの重要性は非常に高まっており、ハード面・ソフト面を含めた適切なセキュリティ対策を講じております。しかしながら、これらの対策にもかかわらず、想定を超えるサイバー攻撃、不正アクセスなどにより、基幹情報システムの停止や企業情報・個人情報の流出等が発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,902字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営成績等の状況の概要 (1)経営成績 当社グループの主要な事業分野であります自動車関連市場においては、国内の自動車生産台数は8,186千台で前期比1.0%の減少となりました。また、北米(米国・カナダ)においては11,675千台で前期比1.6%減少、中国では34,080千台で前期比10.1%の増加、タイでは1,492千台で前期比0.9%の増加となりました(いずれも台数は各拠点の決算期に応じた集計)。 もう一方の主要な事業分野であります情報通信関連市場につきましては、HDD(Hard Disk Drive)の世界生産台数が前期比で増加し、データセンター向け高容量HDDが増加したことで、当社の主力製品でありますサスペンションの総需要は増加となりました。 以上のような経営環境のもと、売上高は816,879百万円(前期比1.9%増)、営業利益は45,784百万円(前期比12.2%減)、経常利益は52,189百万円(前期比10.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は27,862百万円(前期比42.2%減)となりました。 (2)当連結会計年度のセグメント別の売上高及び営業利益の概況 [懸架ばね事業] 懸架ばね事業は、国内での需要減少があったものの、タイにおける原材料及び諸資材価格上昇分の製品売価への転嫁が進んだことや一部車種の台数増加により、売上高は167,417百万円(前期比1.0%減)、営業利益は727百万円(前期比56.6%増)となりました。 営業利益の主な増減要因は以下のとおりであります。 数量構成差 7億円 売価改善・価格協力 8億円 為替 △3億円 固定費 △4億円 合理化 8億円 材料市況 △6億円 関税 △6億円 [シート事業] シート事業は、国内及びタイでの日系メーカー減産影響や北米の車種・品種構成の変化等により、売上高は292,561百万円(前期比3.7%減)、営業利益は8,052百万円(前期比28.3%減)となりました。 営業利益の主な増減要因は以下のとおりであります。 数量構成差 △10億円 売価改善・価格協力 △2億円 為替 △3億円 固定費 15億円 材料市況 △9億円 関税 △5億円 一過性費用 △18億円 [精密部品事業] 精密部品事業は、データセンター向け高容量HDDの需要の増加によりHDD用機構部品の売上数量が増加し、またインドの子会社を連結範囲に加えたことで、売上高は105,612百万円(前期比3.5%増)となりました。一方、固定費の増加や関税影響等により、営業利益は3,651百万円(前期比14.9%減)となりました。 営業利益の主な増減要因は以下のとおりであります。 数量構成差 △1億円 売価改善・価格協力 2億円 為替 △2億円 固定費 △7億円 材料市況 5億円 関税 △6億円 連結子会社化 3億円 [DDS事業] DDS事業は、データセンター向け高容量HDDの需要が増加し、HDD用サスペンションの売上数量が前年同期比で増加したことにより、売上高は126,753百万円(前期比13.7%増)となりました。一方、固定費の増加等により、営業利益は26,058百万円(前期比2.3%減)となりました。 営業利益の主な増減要因は以下のとおりであります。 数量構成差 73億円 売価改善・価格協力 △35億円 為替 △17億円 固定費 △30億円 材料市況 2億円 [産業機器ほか事業] 産業機器ほか事業は、半導体プロセス部品の需要は継続的に増加しているものの、半導体プロセス部品と金属基板の将来的な需要増に対応するための設備投資に対する減価償却費の増加等により、売上高は124,535百万円(前期比8.1%増)、営業利益は7,294百万円(前期比23.3%減)となりました。 営業利益の主な増減要因は以下のとおりであります。 数量構成差 29億円 為替 △2億円 固定費 △31億円 材料市況 △6億円 その他 △14億円 (3)経営成績の分析 ①売上高、営業利益 「(2)当連結会計年度のセグメント別の売上高及び営業利益の概況」に記載のとおりです。 ②営業外損益 営業外損益は、6,404百万円の利益となり、前連結会計年度に比べ605百万円の増加となりました。持分法による投資利益が減少した一方で、為替レートの変動による為替差損や固定資産売却損が減少したことが主な要因となります。 ③特別損益 特別損益は、前連結会計年度の1,657百万円の利益から、当連結会計年度は1,881百万円の損失となり、前期比3,538百万円の変動となりました。投資有価証券売却益や退職給付信託返還益が増加した一方で、減損損失が増加したことが主な要因となります。 ④法人税等 税金等調整前当期純利益に対する税効果会計適用後の法人税等の負担率は43.1%となり、前連結会計年度の16.2%と比べ増加しました。前連結会計年度においては、評価性引当額の減少や税額控除等により負担率が低下しておりましたが、当連結会計年度においては、固定資産の減損損失の計上による評価性引当額の増加、海外子会社の留保利益に対する繰延税金負債の増加により、負担率が増加しました。 ⑤非支配株主に帰属する当期純利益 非支配株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度の1,788百万円に対し768百万円となりました。 ⑥親会社株主に帰属する当期純利益 親会社株主に帰属する当期純利益は27,862百万円で、前期比42.2%の減益となりました。1株当たり当期純利益は137.46円となり、前連結会計年度に比べ87.27円減少しました。 (4)財政状態の状況 当連結会計年度末の総資産については、為替レートの変動により在外子会社の資産の円換算額が押し上げられたほか、設備投資額等の増加により有形固定資産が増加しました。その結果、総資産は前連結会計年度末に比べ42,110百万円増加し、738,450百万円となりました。 負債については、有価証券売却に伴う未払法人税等が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ12,246百万円増加し、285,414百万円となりました。 純資産については、退職給付に係る調整額が増えたことや親会社株主に帰属する当期純利益による利益剰余金の増加等に加え、為替が円安に推移したことによる為替換算調整勘定の増加により、前連結会計年度末に比べ29,863百万円増加し、453,035百万円となりました。 (5)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は89,963百万円で前期比10.0%の増加となりました。 営業活動の結果得られた資金は、77,446百万円(前年同期比39.0%増)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益や減価償却費の計上によるものであります。 投資活動の結果使用した資金は、41,606百万円(同12.9%減)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出によるものであります。 財務活動の結果使用した資金は、26,953百万円(同14.1%増)となりました。これは主に、コマーシャル・ペーパーの発行による収入や長期借入れによる収入があったものの、コマーシャル・ペーパーの償還による支出や長期借入金の返済による支出、配当金の支払による支出によるものであります。 生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 当社グループの生産実績は、販売実績と近似しておりますので、記載を省略しております。 (2)受注実績 当社グループの受注実績は、販売実績と近似しておりますので、記載を省略しております。 (3)販売実績 当社グループの販売実績は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(収益認識関係)1 顧客との契約から生じる収益を分解した情報」をご参照ください。 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2026年6月17日)現在において判断したものであります。 (1)重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、期末日における資産・負債の報告金額、並びに報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与える見積り及び仮定を設定する必要があります。当社グループは、以下の重要な会計方針が、当社グループの連結財務諸表の作成において使用される重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えております。 また、当連結会計年度末時点において行った重要な会計上の見積りに用いた仮定のうち、翌連結会計年度以降の連結財務諸表に特に重要な影響を及ぼすリスクがあると考えている項目については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」をご参照ください。 ① 重要な収益及び費用の計上基準 当社グループにおける重要な収益及び費用の計上基準につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) (4)会計方針に関する事項  (ホ)重要な収益及び費用の計上基準」をご参照ください。 ② 貸倒引当金 当社グループは、債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に再建計画などを考慮した上で、回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。 ③ 固定資産の減損 当社グループが有する固定資産について、損益報告や経営計画などの企業内部の情報、経営環境や市場価格などの企業外部の要因に関する情報に基づき、資産又は資産グループ別に減損の兆候の有無を確認しております。この判定により減損損失を認識すべきと判断した場合には、その帳簿価額を回収可能価額まで減損処理を行っております。 回収可能価額は、不動産鑑定結果などに基づく売却可能価額又は将来の経営計画に基づく将来キャッシュ・フローの割引現在価値で算出しており、経済環境の変化などによる、時価の変動、経営計画との乖離、割引率の変動により、減損額の算定に影響を与える可能性があります。 なお、原材料費・人件費・資源エネルギー価格、関税等の上昇影響に関しては、当連結会計年度末時点で入手可能な情報に基づき、顧客からの回収を見込むとともに、翌連結会計年度以降の一定期間にわたり当影響が引き続き影響するものとの仮定に基づいております。これらの仮定に対して大きな差が生じた場合には、今後の固定資産の減損処理に影響を与える可能性があります。 ④ 投資の減損 当社グループは、投資の評価にあたっては、時価の回復可能性があると認められる場合を除き、時価が取得原価に比べ50%以上下落した場合に減損処理を実施し、下落率が30%以上50%未満の場合には時価の回復可能性の判定を行い、回復可能性がないと判断した場合は減損処理を行っております。 回復可能性の判断においては、帳簿価額を下回った期間の長さ及び下落幅、当該会社の財務状況及び将来の展望を考慮しますが、市場の変化や経済環境の変化などにより投資の評価額が影響を受ける可能性があります。 ⑤ 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産の計上にあたっては、連結会計年度末時点の将来減算一時差異に対して翌期以降で適用される法定実効税率を用いて計上しておりますが、将来的な課税当局による法定実効税率の変更により、繰延税金資産が増減し、利益を増減させる可能性があります。 また、繰延税金資産を、回収可能性が高いと考えられる金額へ減額するために、評価性引当額を計上しております。評価性引当額の必要性を評価するにあたっては、将来減算一時差異の解消スケジュール、将来の経営計画に基づく課税所得及び、慎重かつ実現可能性の高い継続的な税務計画を検討しますが、経営環境・経営計画の変化により、繰延税金資産の全部又は一部を将来実現できないと判断した場合、当該判断を行った期間に繰延税金資産の調整額を費用として計上します。同様に、計上金額の純額を上回る繰延税金資産を今後実現できると判断した場合、繰延税金資産の調整により当該判断を行った期間に利益を増加させることになります。 ⑥ 退職給付費用 当社グループにおける退職給付費用及び債務は、その計算の際に使われた仮定により変動いたします。これらの仮定には、割引率、発生した給付額、利息費用、年金資産の期待収益率及び死亡率などの要因が含まれております。 割引率は、国債などの低リスクの債券の利回りに基づいて設定しており、年金資産の期待収益率は、企業年金基金などの年金資産における長期の収益率を基に設定しております。 これらの仮定と実際の結果との差額や、年金資産の時価の増減による影響は連結包括利益計算書を通じて即時認識されます。当社グループは使用した仮定が妥当なものであると考えておりますが、実績との差異又は仮定自体の変更により、退職給付費用及び退職給付に係る資産・負債に影響を与える可能性があります。 (2)当連結会計年度の経営成績の分析 「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要」に記載のとおりです。 (3)資本の財源及び資金の流動性についての分析 ① キャッシュ・フロー 「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要」に記載のとおりです。 ② 財務戦略の基本的な考え方 当社グループは、企業価値向上のために、適宜適切なタイミングで経営資源を配分することを財務戦略の基本としており、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行し、資本コストを意識した株主還元及び効率性と安全性のバランスが取れた資本構成を実現することが重要であると考えております。 当社グループの自己資本比率は50%超と健全性が高く、「シングルAフラット」の信用格付(格付投資情報センター(R&I)による格付)を取得しております。今後も50%以上の水準を維持することを目標と定め、引き続き信用格付の維持・向上と更なるリスク耐性の強化を図ってまいります。 また、2026年度を最終年度とする「2026中計」では、財務指標目標としてROE10%以上、ROIC7%以上を掲げております。2025年度実績ではROE6.6%、ROIC6.8%となりましたが、引き続き資本コストや資本収益性を十分に意識し、持続的な成長の実現に向けた投資を推進してまいります。 株主還元については、株主の皆様への利益配当を最重要事項と認識しており、経営の持続的成長を維持していく中で、引き続き継続的な安定配当を方針として掲げ、連結配当性向30%以上を指針としております。 なお、内部留保につきましては、事業基盤の強化と更なる収益規模拡大のための事業投資資金等に充当していくことを基本方針としております。 ③ 資金調達の考え方 当社グループでは、製品製造のための材料及び部品、研究開発費等、事業活動に係る運転資金については、営業キャッシュ・フローで獲得した資金を主な財源としておりますが、債権回収までに必要な資金については、コマーシャル・ペーパーや銀行借入によって、連結売上高の1.5ヶ月分を目安に流動性の保持を図っております。 設備投資資金については、カーボンニュートラル対応を含め、各事業の設備投資計画に基づき、国内外での資金調達について、市場金利動向や為替動向、あるいは既存借入金の返済時期等を総合的に勘案し、銀行借入及び社債の発行等によって資金を賄っております。 当連結会計年度末時点における有利子負債残高は前連結会計年度末に比べて7,546百万円減少し、64,271百万円となりました。 また、当社グループでは、グループ間融資によって資金融通を行う事で資金効率を高めております。一部の海外関係会社については、現地金融機関より調達をしております。その際、当社が関係会社の借入に対し債務保証の差入れを行うことがあります。 なお、インフレに伴うコストの上昇、各国での通商政策見直しや、中東情勢に端を発したエネルギー供給や価格動向への懸念等により先行き不透明な状況が続いておりますが、営業キャッシュ・フローの下振れリスクに備えて、当座貸越枠に加え、政策保有株式の売却等により手元流動性を確保する体制を整えております。今後も、非常時に備えた資金調達の確保に努めてまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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