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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

サンゲツ

Sangetsu Corporation8130 · Prime · 卸売業

壁紙・床材から空間デザインまで手掛ける内装建材の総合商社。国内リーディングカンパニー。

概要

サンゲツは、壁装材、床材、カーテン・椅子生地などのインテリアファブリックを主力とする総合商社・メーカーである。名古屋市西区に本社を置き、2026年3月期の連結売上高は2064億円、従業員は3299人。住宅から非住宅まで幅広く内装資材を販売・施工し、全国に営業網を構築。企画・製造・物流・施工まで一貫したサービスを提供する。

国内インテリアが売上の約8割を占める事業構成

サンゲツの事業は三つのセグメントで構成される。最大の柱は国内インテリアで、2026年3月期の売上高は1641億円と全体の79.5%を占める。壁装材(壁紙)、床材、ファブリック(カーテン・椅子生地)を主力商材とし、設計・デザインから施工まで空間づくり全体を手掛ける。国内エクステリアは子会社サングリーンが門扉・フェンス・カーポート等を販売し、売上高は73億円。海外事業は米国、シンガポール、中国等で壁装材等を製造販売し売上高350億円。収益構造は国内インテリアへの依存度が高いが、海外セグメントは前年比17.6%増と成長している。

38の国と地域に及ぶグループネットワーク

サンゲツグループは当社と子会社30社、関連会社1社で構成される。国内では北海道から沖縄まで9支社と複数の物流センターを備え、東北ロジスティクスセンター、北関東ロジスティクスセンター、中部ロジスティクスセンターⅠ・Ⅱ、東京ロジスティクスセンター、関西ロジスティクスセンター等を稼働。海外では米国子会社KOROSEAL INTERIOR PRODUCTS HOLDINGSが壁紙を製造・販売し、シンガポールのGoodrich Global Holdingsが東南アジア、中国・香港のGOODRICH GLOBAL LIMITEDが中華圏でインテリア商材を販売する。さらにベトナム、シンガポールのD'Perceptionが空間デザイン・施工を手掛ける。

物流・施工・ECを担う子会社の機能分担

サンゲツは子会社に専門機能を分散配置している。物流面では、2025年4月に子会社化した株式会社SDSが東北から九州までの全国配送ネットワークを担い、株式会社クロス企画が九州地方で配送管理を行う。製造面ではクレアネイト株式会社が壁紙を製造。施工面ではフェアトーン株式会社が非住宅市場の内装施工を担当。カーテン専門の株式会社サンゲツヴォーヌはハウスメーカー向け販売とB to CのEC事業を展開。沖縄地区は株式会社サンゲツ沖縄が販売を担い、地域ごとのきめ細かなサービスを実現している。

業界の中での役割は内装建材商社・空間ソリューション企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,064億円
営業利益
194億円
営業利益率
9.4%
純利益
146億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
国内 インテリア1,641億円79.5%193億円11.8%
海外350億円17.0%0億円0.0%
国内 エクステリア73億円3.5%1億円1.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01国内インテリア(住宅・非住宅)主力

壁装材、床材、ファブリック(カーテン・椅子生地)等を主力商材とし、設計・デザインから施工まで空間づくり全体を手掛ける。住宅から商業施設・オフィス等の非住宅まで幅広く供給。子会社が地域・顧客・専門分野に特化した販売、製造、物流、施工を担う。

主な製品・サービス4
壁装材(壁紙)
住宅・非住宅向けの壁紙。多様なデザイン・機能を持ち、空間の意匠性と機能性を提供。
床材
フローリング、カーペット、ビニル床タイル等。住宅から商業施設まで対応。
ファブリック(カーテン・椅子生地)
カーテンや椅子張り生地等の繊維製品。デザイン性と機能性を兼ね備える。
内装施工サービス
新築・リニューアル・リノベーションに係る内装工事の設計・施工。非住宅市場を中心に展開。

02国内エクステリア(住宅・非住宅)準主力

子会社サングリーンが門扉、フェンス、カーポート等のエクステリア商品を住宅から非住宅まで販売し、外構の空間提案・施工も行う。

主な製品・サービス4
門扉
住宅や施設の玄関口に設置する門扉。デザイン性とセキュリティを両立。
フェンス
敷地境界や用途に合わせたフェンス。プライバシー保護や景観形成に寄与。
カーポート
駐車スペースを覆う屋根付き構造物。雨や日差しから車両を保護。
外構施工サービス
エクステリア商品の販売と併せて、外構の設計・施工を提供。

03海外インテリア(北米・アジア等)準主力

米国子会社KOROSEALで壁紙を製造・販売。シンガポール子会社Goodrich Globalが東南アジア、中国・香港子会社が中華圏で壁装材・床材・ファブリック等を販売。シンガポール子会社D'Perceptionが主にオフィスや商業施設の空間デザイン・総合内装施工を行う。

主な製品・サービス3
壁装材(壁紙)
米国で製造する壁紙と他社製造の壁装材を販売。北米市場向け。
インテリア商材(壁装材・床材・ファブリック)
東南アジア・中国・香港向けに、壁紙、床材、カーテン等を販売。
空間デザイン・総合内装施工
シンガポールを中心に、オフィスや商業施設の内装デザインから施工まで一貫提供。

製品と技術

壁装材:多様なデザインと機能で空間を演出

サンゲツの主力商品である壁装材(壁紙)は、住宅からオフィス・商業施設まで幅広く採用される。2024年に発売した壁紙「ELEMENTUM™」は「iFデザインアワード 2026」を受賞し、3年連続計5回目の受賞となった。環境配慮型商品も充実し、脱炭素対応の製品ラインアップを拡充。米国子会社KOROSEALでは現地で壁紙を製造し、北米市場へ供給。壁紙の見本帳はマーケティングツールとしても機能し、定期的に新作を発行することで施工店への提案力を支える。また、2025年度には施工工程を大幅に短縮する新建材「INNO PANEL®」の見本帳を発刊した。

床材:フローリングからカーペットタイルまで多種展開

床材部門では、フローリング、カーペット、ビニル床タイル、カーペットタイルなどを取り扱う。1979年にクッションフロアの販売を開始し、1986年にはフロアタイル、1988年にはカーペットタイルと商材を拡大。住宅用から商業施設用まで幅広いニーズに対応する。2026年度からはスウェーデンの高級床材メーカーBOLON社の製品を国内で販売開始予定。ビニル床タイルやカーペットタイルはオフィス・商業施設で需要が高く、サンゲツは施工を含めたトータル提案で受注を獲得している。

ファブリック:カーテン・椅子生地で空間に彩り

ファブリック商材として、カーテンと椅子張り生地を販売。1981年にカーテン販売を開始し、1994年には椅子生地を追加。ハウスメーカー向けに特化した子会社サンゲツヴォーヌが専門知識を持つ。B to CのEC事業も展開しており、一般消費者向けの販路を拡大。カーテンは遮光・断熱などの機能性とデザイン性を両立した製品が多く、オフィスやホテルなどの非住宅空間でも採用される。椅子生地は耐久性と意匠性が求められ、サンゲツは自社開発の高機能素材も提供する。

エクステリア:住まいの外構をトータル提案

子会社サングリーンが手掛けるエクステリア事業では、門扉、フェンス、カーポート、アルミ製物置などを販売。住宅市場から非住宅市場まで幅広く展開しており、外構の設計・施工まで一貫して提供する。2026年3月期の売上高は73億円で前年比10.6%増。インテリア事業で培った販売網を活用し、空間提案の幅を広げている。門扉やフェンスはデザイン性とセキュリティを両立し、カーポートは耐久性と耐候性に優れる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

インテリア卸で最大手、安定収益基盤

サンゲツはカーテン・床材等インテリア建材の卸売で国内トップクラスの売上高を誇り、売上高2000億円超と業界内で突出。同業の高千穂交易やタビオなどと比べ、規模・ブランド力で優位。直近2期で営業利益率9%超と高水準を維持しており、安定した収益基盤を持つ。国内需要に強みがあるが、海外展開は限定的。

強み

  • 売上高2000億円超でインテリア卸売業界最大手、仕入交渉力が強い。
  • 営業利益率9%台を維持し、安定した利益を確保している。
  • カーテン・床材・壁紙等の総合品揃えで顧客ニーズに対応。
  • 全国規模の販売網で工務店・ハウスメーカーなど多様な顧客基盤を持つ。

課題

  • 新設住宅着工数減少で国内市場が縮み、成長余地が限定的。
  • 海外売上高比率が低く、為替変動の影響は限定的だがグローバル成長機会を逃す。
  • 原材料価格高騰時に仕入コストが上昇し、利益率を圧迫する可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字がサンゲツ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18876リログループ3,438億円17.2倍
28129東邦ホールディングス2,921億円15.3倍
38098稲畑産業2,428億円11.7倍
49869加藤産業2,370億円14.0倍
51333Umios1,976億円8.9倍
68130サンゲツ1,888億円12.8倍
77476アズワン1,868億円19.4倍
88051山善1,844億円19.4倍
97552ハピネット1,806億円16.5倍
107456松田産業1,771億円10.2倍
11167Aリョーサン菱洋ホールディングス1,747億円17.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 47件

個人商店から株式会社へ改組した1953年

サンゲツの起源は1849年に表具師日比弥助が創業した「山月堂」である。1953年4月、この個人商店を株式会社に改組してサンゲツを設立。当初は襖・障子などのしつらえを扱っていたが、1960年4月に壁紙販売部を開設し、インテリア分野へ本格進出。1970年4月には商号を株式会社山月堂から株式会社サンゲツに変更。同年6月には名古屋に初のショールームを開設し、顧客への提案力を強化した。1972年6月の東京営業所開設を皮切りに、1976年には東京店(現東京支社)、福岡店(現九州支社)、1978年には大阪店(現関西支社)と、全国展開を加速する。

上場と商材拡大で成長軌道に乗った1980年代

1980年11月、名古屋証券取引所市場第二部に上場。同年12月にはクッションフロアの販売を開始し、1981年1月からカーテン、1982年4月からカーペット、1986年1月にはフロアタイル、1988年1月にはカーペットタイルと、次々に商材を拡大。1982年11月には本社を現在地(名古屋市西区)へ移転し、同時に仙台店(現東北支社)を開設。1984年12月に札幌店(現北海道支社)を開設するなど、全国の支社網を整備した。1989年9月には名古屋証券取引所市場第一部銘柄に指定され、1996年12月には東京証券取引所市場第一部にも上場。資本市場での評価を高めた。

米国進出とM&Aで事業領域を拡大した2000年代

1990年代から海外展開を本格化し、1996年10月に米国子会社Sangetsu America, Inc.を設立。2005年9月にはエクステリア事業の中核となる株式会社サングリーンの株式を取得し、門扉・フェンス・カーポート等の外構分野へ進出。2008年7月には山田照明株式会社の株式を取得した。2014年以降は物流拠点への投資も進め、中部ロジスティクスセンターⅠ・Ⅱ、北関東ロジスティクスセンター、東京ロジスティクスセンター、関西ロジスティクスセンターを順次開設。2016年6月には英文社名をSangetsu Corporationに変更し、グローバルブランドを統一。

積極的な海外買収で国際プレゼンスを高めた2010年代後半

2016年11月、米国の壁紙メーカーKOROSEAL INTERIOR PRODUCTS HOLDINGSの株式を取得し、北米市場における製造・販売基盤を確立。2017年1月には内装施工子会社フェアトーン株式会社、同年4月にはカーテン専門子会社サンゲツヴォーヌ、同年12月にはシンガポールのGoodrich Global Holdingsを相次いで子会社化。これにより東南アジア・中国・香港への販路を獲得。2018年には沖縄のサンゲツ沖縄、2020年にはベトナムのSangetsu Goodrich Vietnamを設立。2024年7月にはシンガポールの空間デザイン・施工会社D'Perception Pte Ltdを子会社化し、海外サービス事業を強化した。

新企業理念と中計で次の成長へ舵を切る2020年代

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場、名古屋証券取引所はプレミア市場へ移行。2024年1月にはサンゲツグループ新企業理念を発表し、同年3月には名古屋にPARCs Sangetsu Group Creative Hubを開設。2025年4月には物流子会社株式会社SDSの株式を取得し、全国配送ネットワークを強化。2026年3月期の売上高は2064億円、営業利益194億円と過去最高を更新。中期経営計画「BX 2025」に続き、2027年3月期からの「中期経営計画 2029」では、インテリア事業の強化、空間総合・エクステリア事業の育成、海外事業の成長を三本柱に掲げる。

年表47件を開く

1950年代

  • 1953年4月創業個人商店(山月堂)を株式会社に改組して設立

1960年代

  • 1960年4月壁紙販売部を開設

1970年代

  • 1970年4月商号変更株式会社山月堂を株式会社サンゲツに商号変更
  • 1970年6月名古屋に初のショールームを開設
  • 1972年6月東京営業所開設
  • 1976年6月東京店(現東京支社)開設
  • 1976年10月福岡店(現九州支社)開設
  • 1978年3月大阪店(現関西支社)開設
  • 1979年12月クッションフロアの販売を開始

1980年代

  • 1980年11月上場名古屋証券取引所市場第二部に上場
  • 1981年1月カーテンの販売を開始
  • 1982年4月カーペットの販売を開始
  • 1982年11月本社を現在地に移転
  • 1982年11月仙台店(現東北支社)開設
  • 1984年12月札幌店(現北海道支社)開設
  • 1986年1月フロアタイルの販売を開始
  • 1988年1月カーペットタイルの販売を開始
  • 1989年9月名古屋証券取引所市場第一部銘柄に指定

1990年代

  • 1991年10月岡山店(現中国四国支社)開設
  • 1994年10月椅子生地の販売を開始
  • 1996年10月創業米国にSangetsu America,Inc.を設立
  • 1996年12月上場東京証券取引所市場第一部に上場

2000年代

  • 2005年9月M&A株式会社サングリーン(現在連結子会社)の株式取得
  • 2008年7月M&A山田照明株式会社の株式取得

2010年代

  • 2014年3月中部ロジスティクスセンターⅠ開設
  • 2016年4月創業中国に現地法人山月堂(上海)装飾有限公司を設立
  • 2016年6月商号変更英文社名をSangetsu Corporationに変更
  • 2016年8月北関東ロジスティクスセンター開設
  • 2016年11月M&A米国KOROSEAL INTERIOR PRODUCTS HOLDINGS, INC.(現在連結子会社)の株式取得
  • 2017年1月M&Aフェアトーン株式会社(現在連結子会社)の株式取得
  • 2017年4月株式会社サンゲツヴォーヌ(現在連結子会社)を設立
  • 2017年5月中部ロジスティクスセンターⅡ開設
  • 2017年12月M&AシンガポールGoodrich Global Holdings Pte. Ltd.(現在連結子会社)の株式取得
  • 2018年1月東京ロジスティクスセンター開設
  • 2018年6月株式会社サンゲツ沖縄(現在連結子会社)を設立
  • 2018年12月北海道支社、北海道ロジスティクスセンター移転
  • 2019年7月中国四国支社、広島ショールーム移転

2020年代

  • 2020年3月ベトナムに現地法人Sangetsu Goodrich Vietnam Co., Ltd.(現在連結子会社)を設立
  • 2021年1月関西ロジスティクスセンター開設
  • M&A株式会社ウェーブロックインテリア(現クレアネイト株式会社 連結子会社)の株式取得 sangetsu 見本帳リサイクルセンター開設
  • 2021年12月関西支社移転(関西支社センターオフィス開設)
  • 2022年4月東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場、名古屋証券取引所の市場第一部からプレミア市場に移行
  • 2022年9月M&A有限会社クロス企画(現株式会社クロス企画 連結子会社)の株式取得
  • 2024年1月サンゲツグループ新企業理念を発表
  • 2024年3月PARCs Sangetsu Group Creative Hub開設
  • 2024年7月M&AシンガポールD'Perception Pte Ltd(現在連結子会社)の株式取得
  • 2025年4月M&A株式会社SDS(現在連結子会社)の株式取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2030年3月期まで2,500億円
  • 連結営業利益2030年3月期まで250億円
  • 連結当期純利益2030年3月期まで170億円
  • ROE2030年3月期まで14.0%
  • ROIC2030年3月期まで11.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    インテリア事業の強化

    市場ニーズや社会課題に対応した商品開発、空間商材の拡充、デザインやソリューション提案力の強化、ビジネスモデルの変革を加速し、事業の高度化を推進する。

  2. 02

    空間総合・エクステリア事業の育成

    インテリア事業とのシナジーを梃子に、グループ会社を含め事業基盤を確立し、中核事業へ育成する。

  3. 03

    海外事業の成長加速

    北米・アジアを中心に各地域・グループ会社の独自性を尊重しつつ、グループ内協業・共創を加速し収益力の飛躍的向上を図る。

  4. 04

    次世代事業の探索・創出

    既存領域や隣接領域において、未来の収益源となる次世代事業を探索・創出する。

  5. 05

    人的資本・デジタル資本の強化

    経営戦略に連動した人事施策で人材基盤を強化するとともに、デジタル資本を戦略資本へ進化させデータドリブン経営を実践する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,299人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は788万円で、9期前と比べて+24.6%平均年齢は38.0歳、平均勤続年数は15.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,051
2018年3月2,357
2019年3月63336.715.52,334
2020年3月64437.015.82,241
2021年3月65637.015.82,359
2022年3月64037.215.82,453
2023年3月67937.516.12,547
2024年3月77237.715.72,645
2025年3月79037.915.43,001603
2026年3月78838.015.33,299588

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率20.1%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 6 / 海外 4) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社他 — 東京都品川区他105億円
本社及び中部支社 — 名古屋市西区他105億円
国内インテリア 海外
東京支社 — 東京都品川区他4,405百万円
本社他 — 米国オハイオ州他4,049百万円
海外
関西支社 — 兵庫県尼崎市3,251百万円
九州支社 — 福岡市博多区2,801百万円
東北支社 ほか3支社、2支店2,445百万円
中国四国支社 — 広島市中区他2,180百万円
本社他 — 名古屋市守山区他2,169百万円
国内 エクステリア
本社及び中部支社 — 愛知県稲沢市他1,641百万円
国内インテリア
ほか11件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    フェアトーン㈱
    東京都中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱サンゲツヴォーヌ
    東京都品川区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱サンゲツ沖縄
    沖縄県宜野湾市
    議決権100.0%
  • 国内
    クレアネイト㈱(注)2
    東京都品川区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱クロス企画
    福岡県糟屋郡
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱SDS (注)4
    名古屋市西区
    議決権100.0%
  • 海外
    KOROSEAL INTERIOR PRODUCTS HOLDINGS, INC.(注)2.5
    米国オハイオ州
    議決権100.0%
  • 海外
    Goodrich Global Holdings Pte. Ltd.
    シンガポール
    議決権100.0%
  • 海外
    GOODRICH GLOBAL LIMITED
    香港
    議決権100.0%
  • 海外
    D'Perception Pte Ltd
    シンガポール
    議決権70.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は2,064億円営業利益194億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.0%、利益が+7.2%。

売上高
+3.0%
2,064億円
営業利益
+7.2%
194億円
純利益
+15.9%
146億円
営業利益率
9.4%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高2,130億円2,064億円
営業利益190億円194億円
純利益135億円146億円
1株あたり配当¥155¥155

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は539億円、営業利益は53億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+19.2%、営業利益は−3.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q49036
2024年1Q4525512.238
2024年2Q4544810.633
2024年3Q494479.538
2024年4Q49934
2025年2Q939747.950
2025年4Q1,06510710.076
2026年2Q989828.363
2026年4Q1,07511210.483
2027年1Q539539.848

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,232億円から2,064億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は9.4%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,2328448
中部ロジスティクスセンターⅠ開設
2014年3月1,3209555
2015年3月1,3218544
中国に現地法人山月堂(上海)装飾有限公司を設立
2016年3月1,3409564
フェアトーン株式会社(現在連結子会社)の株式取得
2017年3月1,3568466
東京ロジスティクスセンター開設
2018年3月1,5645745
2019年3月1,6046736
ベトナムに現地法人Sangetsu Goodrich Vietnam Co., Ltd.(現在連結子会社)を設立
2020年3月1,6139814
関西ロジスティクスセンター開設
2021年3月1,4537048
有限会社クロス企画(現株式会社クロス企画 連結子会社)の株式取得
2022年3月1,495823
2023年3月1,760207140
シンガポールD'Perception Pte Ltd(現在連結子会社)の株式取得
2024年3月1,899197143
株式会社SDS(現在連結子会社)の株式取得
2025年3月2,0041811869.0126
2026年3月2,0641942029.4146

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高2,064億円のうち、営業利益として残るのは194億円9.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は146億円、売上の7.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.7%1,417億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.9%453億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.4%194億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+6.2pt
9.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+4.6pt
7.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+4.4pt
12.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが143億円、投資CFが−46億円で、差し引きのフリーCFは97億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は350億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月4336−7579130
2014年3月79−55−3024123
2015年3月4861−77109155
2016年3月108152−135260280
2017年3月101−22475−123232
2018年3月72−57−4815199
2019年3月10436−72140266
2020年3月138−50−5588299
2021年3月97−26−11871251
2022年3月57−8−13349169
2023年3月174−4−94170248
2024年3月128−18−112110247
2025年3月193−69−40124334
2026年3月143−46−8397350

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,889億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,223億円で、自己資本比率は64.3%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,3921,17721584.5
2014年3月1,4591,19926082.2
2015年3月1,4311,18824383.0
2016年3月1,3921,08530777.9
2017年3月1,6931,10558865.2
2018年3月1,7141,06465061.4
2019年3月1,7091,00170858.0
2020年3月1,64194269956.8
2021年3月1,58793765058.8
2022年3月1,47988359659.4
2023年3月1,64595868758.2
2024年3月1,7081,06764162.5
2025年3月1,8391,13870161.4
2026年3月1,8891,22366664.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
354億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
802億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
190億円
在庫として抱えている分
負債合計
666億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
89
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率19 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り284社中20位あたり、逆に低いのは売上成長率284社中168位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
12.5%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
9.4%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
64.3%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.0%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.9%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,190で、1年前と比べて+7.4%過去52週の値幅のなかでは67%の位置にある。

¥3,190-1.7%1ヶ月+5.8%1年+7.4%時価総額1,888億円
過去52週の値幅
安値¥2,818高値¥3,370

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)12.8倍
PER (会社予想)13.9倍
PBR1.54倍
配当利回り4.86%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+4.8%上昇し、25日線を+3.4%上回る。52週高値3370円からは▲10.5%の水準。出来高は5月末から7月にかけて低調だが、6/26に256,400株とやや増加。週足は緩やかな上昇基調。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERが12.10倍と業界平均(16.74倍)を下回り割安。PBRは1.46倍で業界平均(1.21倍)をやや上回るが、配当利回りは5.13%と業界平均(2.53%)を大きく上回り魅力的。業績は緩やかな増収増益基調で、営業利益率9%超と収益性は良好。ただしROEが不明で、PBRが平均比で高い点には留意。

指標この会社業種平均
PER (実績)12.8倍17.9倍
PER (予想)13.9倍
PBR1.54倍1.24倍
ROE12.5%8.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

内装需要は新設住宅着工やオフィス改装に左右されるため、景気敏感な側面がある。強気派はリフォーム需要の増加や脱炭素対応の高機能商品の伸びを期待、さらに5%超の高配当利回りが株価を下支えするとみる。弱気派は住宅着工の減少や競合との価格競争、原燃料高による利益圧迫を懸念し、PER12倍は割高ではないが成長鈍化リスクを指摘。

プラスに働く材料7
  • リフォーム需要堅調

    住宅ストック増加でリフォーム向け内装需要が拡大。

  • 高配当利回り

    5.1%と高く、下値不安を軽減。

  • 非住宅需要

    オフィス・商業施設の改装需要が追い風。

  • 営業利益率上昇による増益2026年下期影響

    営業利益率9.4%が10%に改善なら営業利益約206億円(売上2064億円)

  • 配当利回り5.1%の魅力通年影響

    配当利回り5.13%は業界最高水準。安定株主の買い支え

  • 収益基盤の拡大2027年〜2028年影響

    売上2000億円超、営業利益率9%超で収益安定。EBITDA成長

  • 外国人保有率の増加不定影響

    外国人保有率24.4%は高水準だが、さらに増加余地あり需給改善

マイナスに働く材料7
  • 住宅着工減少

    新設住宅着工数の減少が住宅用売上に影響。

  • 原燃料高

    原材料高で粗利率が圧迫される可能性。

  • 競合との競争

    同業他社との価格競争で利益率低下の懸念。

  • 純利益の変動リスク通年影響

    純利益が126→146億円と不安定。特別損失で利益急減の可能性

  • 建設市場の減速2026年〜2027年影響

    建設投資減少で売上5%減なら営業利益約30億円減(売上1960億円)

  • 在庫リスク不定影響

    在庫評価損が発生すれば営業利益10%減の可能性

  • 配当性向の上昇通年影響

    配当利回り5.13%は高いが、利益停滞なら配当性向70%超で減配リスク

次の決算で確かめる点
売上高成長率
内装需要全体の動向を捉える指標。
営業利益率
原燃料高や競争の影響を確認。
リフォーム売上比率
安定的なリフォーム需要の強さを測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり155で、前期から+3.3%いまの株価に対する利回りは4.86%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥155
1株あたり
配当利回り
4.86%
いまの株価に対して
配当性向
75.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5359.2
2018年3月565.784.0
2019年3月571.876.8
2020年3月581.8
2021年3月580.969.5
2022年3月7020.7
2023年3月10550.041.8
2024年3月14033.361.6
2025年3月1507.176.8
2026年3月1553.375.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥155

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ30,895人。区分でいちばん多いのは個人・その他43.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.0%を占め、残る60.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他33.933.536.137.839.343.6
金融機関30.831.130.527.129.129.5
外国法人23.821.718.019.816.914.5
事業法人10.512.812.513.012.210.5
証券会社0.90.92.82.22.51.8
自己株式1.40.90.90.80.70.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)14.84
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)5.26
03日比喜雄2.89
04三輪雅恵2.87
05サンゲツ共栄会2.84
06日比東三2.80
07株式会社大垣共立銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.43
08株式会社日本カストディ銀行(金銭信託課税口)1.98
09日比麻友美1.96
10STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.70

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-21
    みずほ信託銀行株式会社
    新規の大量保有報告
    5.02%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+313%、1株純資産は14期で+34%。直近期のROEは12.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月601,5444.121.172.6
2014年3月721,5734.618.954.9
2015年3月581,6253.731.172.6
2016年3月901,5885.622.751.1
2017年3月981,6466.019.159.2
2018年3月691,6494.232.084.0
2019年3月571,6133.535.176.8
2020年3月241,5401.568.1
2021年3月791,5485.121.269.5
2022年3月51,4970.3328.4
2023年3月2391,63215.39.441.8
2024年3月2431,81614.113.761.6
2025年3月2141,92311.413.676.8
2026年3月2492,06712.512.475.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額207百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢
近藤康正代表取締役 社長執行役員 兼海外事業部門ゼネラル マネージャー62
松尾豊取締役 常務執行役員 事業部門ゼネラルマネージャー 兼エクステリア事業担当 兼経営戦略担当59
浜田道代取締役(監査等委員)78
宇田川憲一取締役(監査等委員)77
寺田修取締役(監査等委員)73
大鐘亜樹取締役(監査等委員)63
美根陽介取締役(常勤監査等委員)66
牧繁伸執行役員 商品統括部門ゼネラルマネージャー
山下栄二執行役員 コーポレート部門ゼネラルマネージャー 兼 連結経営担当
柴垣香平執行役員 DX部門ゼネラルマネージャー 兼 サイバーセキュリティ担当 兼 サプライチェーンマネジメント担当
作本明彦執行役員 事業部門 東京支社長 兼 事業企画担当 兼 次世代事業創生担当
宇都和久執行役員 コーポレート部門 財務経理部長 兼 投融資担当
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
内藤孝二執行役員 ロジスティクス部門ゼネラルマネージャー
上大迫一執行役員 空間総合事業担当

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)351592713746
社外取締役4474712
取締役(社内)1232323

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,258字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社30社及び関連会社1社で構成され、その主な事業内容と当社及び関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 <国内インテリアセグメント> 国内インテリアセグメントに属する事業は、インテリア事業と空間総合事業です。 当社は住宅から非住宅分野まで幅広く利用される壁装材、床材、ファブリック(カーテン・椅子生地)等を主力商材としております。また、設計・デザインから施工まで空間づくり全体に携わる事業活動も行っております。各子会社では地域や顧客、専門分野に特化した事業活動を行っております。株式会社サンゲツ沖縄では、沖縄地区において壁装材、床材、ファブリック等の販売を行い、株式会社サンゲツヴォーヌでは、専門知識が求められるカーテン分野に特化したハウスメーカー等への販売活動及びB to CのEC事業等を行っております。また、クレアネイト株式会社は、スペース材料提供機能(高度な企画・開発・調達力を持ち、広範囲な商品を提案する機能)の一部として壁紙の製造・販売を担っており、在庫・配送・物流機能の一部としては、株式会社クロス企画が九州地方を中心にインテリア関連商材の配送及び管理を行うほか、2025年4月に子会社化した株式会社SDSが東北から九州までの全国規模の配送ネットワークを担い、効率的かつ持続可能な出荷・配送体制の構築に取り組んでおります。施工機能の一部としては、フェアトーン株式会社が非住宅市場を中心とした新築・リニューアル・リノベーション等に係る内装施工を行っております。 <国内エクステリアセグメント> 国内エクステリアセグメントに属する事業は、エクステリア事業です。 株式会社サングリーンが門扉、フェンス、カーポート等、住宅市場から非住宅市場まで、幅広いエクステリア商品の販売及び外構の空間提案・施工等を行っております。 <海外セグメント> 海外セグメントに属する事業は、海外インテリア事業と海外空間総合事業です。 米国の子会社KOROSEAL INTERIOR PRODUCTS HOLDINGS, INC.では、米国で壁紙を製造し、他社製造の壁装材と併せて販売しております。シンガポールの子会社Goodrich Global Holdings Pte. Ltd.では東南アジアを中心に、またGOODRICH GLOBAL LIMITED及びその子会社であるSANGETSU GOODRICH CHINA CO.,LTD.では中国・香港を中心に、壁装材・床材・ファブリック等のインテリア商材を販売しております。また、シンガポールの子会社D'Perception Pte Ltdでは、シンガポールを中心に、主にオフィスや商業施設等の空間デザイン・総合内装施工を行っております。 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。なお、事業系統図内の矢印は、商品及びサービス並びに施工の流れを示しています。
経営方針・対処すべき課題5,791字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 1.当社グループのアイデンティティ 当社グループは、1849年に表具師 日比弥助が「山月堂」を創業して以来、襖・障子といったしつらえから始まり、壁紙をはじめとする内装材へと、時代の変化に先駆けて事業領域を拡大し、「トータルインテリア」を提供する企業へと発展してまいりました。高度経済成長期における飛躍的な成長の根底には、「事業を通じて日本のインテリアを良くし、人々の暮らしを豊かにすることで社会の発展に貢献したい」という強い思いと、常に新しいことに挑戦するフロンティアスピリットが存在し、サンゲツの原点として今日まで脈々と受け継がれています。この礎となったのが、サンゲツ創業以来の根源的な価値観であり、1960年以来社是としてきた「誠実(INTEGRITY)」です。2024年に企業理念を策定した際に、この社是を企業理念に組み入れました。しかしながら、「誠実」は創業以来、社員を含めすべてのステークホルダーの皆さまを繋ぐサンゲツのアイデンティティであり、「中期経営計画 2029」のスタートに合わせて、改めて「誠実(INTEGRITY)」を社是として掲げることといたしました。今後はこの社是のもと、企業理念の実現に向けて、社員一人ひとりが高い倫理観を持ち、自らの信念に忠実に行動してまいります。 2.価値創造の変遷 当社グループは、インテリア商品の卸売事業をコアビジネスとして業容を拡大し、1960年の売上高1億円から1997年には1,300億円へと、業績を飛躍的に成長させてまいりました。この高成長を支えたのは前述した価値観に加え、事業における当社の「コア」の存在です。素材・デザイン・物流・施工を統合し、ソリューション提案を行う「トータルインテリア」の強みを基盤に、戦略的なマーケティングツールとしての見本帳展開による「ビジネスモデル」や、高品質かつきめ細かなサプライチェーンに裏打ちされた空間づくりを支える「供給インフラ」等を通じて、市場における確固たるポジショニングを構築してまいりました。 同時に、見本帳やショールーム等を通じた、壁紙をはじめとするインテリア素材や空間のコーディネートといった「生活様式」の提案により、空間に新たな価値をもたらす「サンゲツブランド」を確立し、人々の感性と暮らしを豊かなものにしてまいりました。 国内の建設投資がピークアウトし、市場が成熟を迎える中、2000年代以降はエクステリアや海外等の新領域へ進出するとともに、中核であるインテリア事業のさらなる深掘りを進めてまいりました。物流・IT等の事業インフラへの投資、製造・施工分野への進出、そして価値創造の根幹である「人的資本」の強化を積極的に推進してまいりました。こうした基盤整備、事業領域の拡大、ソリューション提案力の強化等により収益力を高め、連結営業利益の大きな伸長を実現しました。 一方、前中期経営計画[BX 2025]を振り返りますと、インテリア事業の着実な成長や海外事業の収益改善が進んだ一方で、空間総合事業及びエクステリア事業については、各事業特性に起因する課題もあり、当初想定した成長スピードには至りませんでした。インテリア事業に続く、収益の核となる事業を育成していくことが、今後の重要な課題と認識しております。 3.「中期経営計画 2029」スタートに向けて 国内市場の縮小や労働力不足といった制約が強まる一方で、暮らしの価値観の多様化やテクノロジーの進展を背景に、新たな価値創出の機会が拡大しています。こうした認識のもと、2027年3月期よりスタートする「中期経営計画 2029」においては、改めて自社のコアに立ち返り、持続的な成長に向けた戦略を力強く推進してまいります。 当社グループのコアである「トータルインテリア」をさらに深化させ、商品の提供にとどまらず、空間を通じて人々の感性を刺激し、多様な暮らしの実現に寄与することを目指します。その目指す姿として、「素材とデザインを起点に、インテリアから文化をつくる企業」という企業像を掲げました。今日に至るまで、インテリア業界全体の価値向上の一翼を担ってきた自負を胸に、私たちは常に、次の暮らしの文化を創り続ける存在であり続けます。 本計画では「変革と挑戦」及び「イノベーションの創出」をスローガンに据え、中核であるインテリア事業の収益基盤を、商品ポートフォリオの拡充やパートナー企業との連携を通じてより強固なものにするとともに、海外事業においても、インテリアを軸として、北米、アジアでの成長を加速させます。また、空間総合事業及びエクステリア事業については、インテリア事業で培った強みを活用する拡張領域として位置付け、グループシナジーを最大化しながら中長期的な成長事業へ育成してまいります。 当社グループは「トータルインテリア」という唯一無二のコアを磨き続けることで、経済価値と社会価値の両立を果たし、企業価値のさらなる向上に邁進してまいります。 <目指す企業像の概念図> 4.「中期経営計画 2029」(2027年3月期~2030年3月期) 1)基本方針 ①インテリア事業の強化 インテリアの総合企業として、市場ニーズ、社会課題に対応した商品の開発、空間を構成する商材の拡充、デザインをはじめソリューション提案力の強化、ビジネスモデルの変革を加速し、事業の高度化を推進する。 ②空間総合事業とエクステリア事業の育成 インテリア事業とのシナジーを梃子として、グループ会社を含めて事業基盤を確立し、サンゲツグループの中核事業に育成する。 ③海外事業の成長 成長の起爆剤と位置付ける海外事業において、各地域・各グループ会社の独自性・主体性を尊重しつつ、サンゲツグループ内の協業・共創を加速し、収益力の飛躍的向上を図る。 ④次世代事業の探索・創出 インテリアをはじめとするサンゲツグループの既存領域、隣接領域において未来の収益源となる次世代事業を探索・創出する。 ⑤人的資本 「変革と挑戦」、「イノベーションの創出」を実現、加速すべく、経営戦略に連動した人事施策を実行し、サンゲツグループの人材基盤を強化する。 ⑥デジタル資本 収益力と資本効率を最大化する戦略資本へと進化させ、蓄積したデジタル資本を駆使してデータドリブン経営を実践し、確かな財務価値を生み出すDX(デジタル変革)を推進する。 2)経営指標(2030年3月期) 連結 連結売上高   2,500億円 連結営業利益   250億円 連結当期純利益   170億円 ROE   14.0% ROIC   11.0% セグメント別 国内インテリアセグメント   売上高   1,880億円 営業利益   215億円 国内エクステリアセグメント   売上高   78億円 営業利益   5億円 海外セグメント   売上高   542億円 営業利益   30億円 合計   売上高   2,500億円 営業利益   250億円 3)財務戦略 ①資金配分計画・投資方針 資金創出       資金配分 営業キャッシュ・フロー   730~770億円       成長投資   450~550億円 有利子負債の活用・資産圧縮   70~230億円       株主還元   350~450億円 戦略投資 ・R&D 新素材・新商品の開発を強化すべくR&D拠点を設置 パートナー企業とのアライアンス強化 ・企業ブランディング 目指す企業像「素材とデザインを起点に、インテリアから文化をつくる企業」を社会全体へ発信すべく、マーケティング・プロモーション機能を強化 ・M&A・新規事業 インテリア事業における商品ポートフォリオ拡充 インテリア事業隣接領域における事業機会ならびに業界再編に伴う事業機会の検討 北米をはじめとして、海外での事業領域・規模の拡大 ②株主還元方針 キャッシュ創出力のさらなる向上を実現し、安定増配と自己株取得による資本コントロールにより資本収益性向上を目指す。 ・株主還元は安定配当を基本とし、1株当たり年間配当金155円の下限設定と配当性向60%以上を目安に増配を目指す。 ・市場環境や資本効率、成長投資等の状況を鑑み、適宜自己株式の取得を検討する。 4)経営基盤 ①人的資本 「変革と挑戦」、「イノベーションの創出」を実現、加速すべく、経営戦略に連動した人事施策を実行し、サンゲツグループの人材基盤を強化する。 ・持続的成長を支える人材基盤強化 ・事業戦略をリードする人材の強化 ・DE&Iの深化 ・ウェルビーイングの向上 ②デジタル資本 デジタル資本を収益力と資本効率を最大化する戦略資本へと進化させ、蓄積したデジタル資本を駆使してデータドリブン経営を実践し、確かな財務的価値を生み出すDX(デジタル変革)を推進する。 ・ビジネスプロセスの自動化によるトップライン成長とボトムライン拡大 ・SCM高度化による収益構造の強化 ・生成AI、エージェンティックAIを前提としたビジネススタイル整備 ・サイバーセキュリティフレームの最新化と運用 ③サステナビリティ 企業としての社会的責任と健全な企業経営の両立の下、企業活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献する。 DE&I 女性管理職比率※   単体   27% 男性育休取得率   単体   100% コミュニティへの参画 児童養護施設改修活動   連結   50件/年間 地球環境保全(気候変動・資源循環・商品を通じた環境負荷低減) 脱炭素   GHG排出量削減(Scope1・2)   単体   カーボンニュートラル 連結   2021年度比55%削減 GHG排出量削減(Scope3)   連結   仕入先GHG排出量削減 資源循環   単体   見本帳リサイクルの推進 商品を通じた環境負荷低減   単体   環境配慮型商品の拡充 ※ライン管理職における女性比率(「中期経営計画 2029」より、対象を「スタッフ管理職を含む」から「ライン管理職のみ」に変更) なお、前中期経営計画(2023-2025)[BX 2025]のレビュー及び「中期経営計画 2029」の詳細につきましては、当社WEBサイトにて、説明会動画・書き起こし記事、資料を公開しております。 https://www.sangetsu.co.jp/company/ir/library/briefing_report.html 5.長期ビジョンの一部修正について 「中期経営計画 2029」での当社グループの成長戦略策定にあたり、昨今の事業環境の変化、当社が向き合うそれぞれの事業の特性、ポテンシャル、課題等を勘案し、2020年に発表した長期ビジョン[DESIGN 2030]について、以下2点を修正します。 1)目指す企業像を「素材とデザインを起点に、インテリアから文化をつくる企業」といたします。 2)定量目標として、2030年3月期連結売上高2,500億円、連結営業利益250億円といたします。 当社グループは、「素材とデザインを起点に、インテリアから文化をつくる企業」を目指し、「変革と挑戦」、「イノベーションの創出」に取り組み、成長戦略の加速、企業価値の向上に向けて邁進してまいります。 (2) 経営戦略等、経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループを取り巻く経営環境は大きく変化しています。国内市場の縮小や人手不足といった制約が強まる一方で、暮らしの価値観の多様化、社会課題の高度化、テクノロジーの進展、海外市場でのポテンシャルにより、新たな価値創出の機会が広がっています。 このような状況の中、当社グループは、前述「(1) 経営方針、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に掲げる4カ年の「中期経営計画 2029」において、インテリア事業を引き続き中核として強化し、商品ポートフォリオの拡充やパートナー企業との連携を通じて、より強固な収益基盤の構築を図ります。海外事業においても、インテリアを軸として、北米、アジアでの成長を加速させます。空間総合事業及びエクステリア事業は、インテリアの強みを横展開した拡張領域と位置付け、そのシナジーを最大化しながら、中長期的な成長事業として着実に育成していく方針です。こうした事業運営を支える最も重要なインフラが人的資本とデジタル資本です。持続的成長と事業戦略をリードする人材基盤の強化、並びに、デジタル変革による収益力の向上により、資本効率の最大化を推進いたします。当社グループは、「変革と挑戦」、そして、「イノベーションの創出」を通じて、経済価値と社会価値の両立を実現し、持続的かつ力強い成長を遂げてまいります。 次期(2027年3月期)の連結業績につきましては、売上高213,000百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益19,000百万円(同2.1%減)、経常利益19,200百万円(同4.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益13,500百万円(同7.8%減)を見込んでおります。なお、上記の業績予想は、本書提出日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後のさまざまな要因により予想数値と異なる可能性があります。また、中東情勢の緊迫化、地政学リスクの高まりに伴う、エネルギー価格の高騰、サプライチェーンの混乱による原材料の調達難、原材料価格の上昇等の不確実性については、現時点でその影響額を合理的に算出することが困難であることから本業績予想に織り込んでおりません。そうした影響額が合理的に算出することが可能になった時点で業績予想の修正を行う可能性があります。
事業等のリスク11,542字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1.リスクマネジメントに関する考え方及びリスク管理体制 当社グループは、多様なリスクに対し、適切かつスピード感のある対応を行うことで、企業価値の最大化と経営や業務への影響の最小化を図っています。 当社のリスク管理体制は、社長を最高責任者とするリスク管理委員会を設置して管理を行っています。当社グループ全体の企業価値の維持・向上に努め、リスク発生時の影響を最小化するとともに、当社の活動や社員に対して影響を及ぼす可能性があるさまざまなリスクに対し、PDCAサイクルを通じたマネジメントを行っています。リスク管理委員会は四半期に1回開催しており、リスク管理全体の基本方針および体制等を定めるとともに、必要に応じてタスクフォースを編成する等の機能を有します。活動状況を半年に1回取締役会に報告し、経営層は存在するリスクを的確に把握したうえで、経営判断ができる体制を構築しています。既に一部顕在化しているリスクから、今は顕在化していないものまでさまざまな観点から、継続的に注視・対応すべきリスクの洗い出しを行っています。各リスク管理部会では、予測されるリスクを抽出し、マッピングによる評価を行ったうえで、重点的に対策を推進していくリスクを明確にしています。 <体制図> <リスク管理のPDCA> 2.当社グループの主要なリスク <戦略・外部環境リスク> (1) 事業環境について (リスクの内容) 当社グループは、壁装材、床材、ファブリック(カーテン・椅子生地)等のインテリア商材の企画・販売および壁紙の製造等に加え、各種施設・オフィス空間等の設計・施工を行う国内インテリアセグメント、門扉・フェンス・カーポート等のエクステリア商品の販売および外構に関わる設計・施工を行う国内エクステリアセグメント、北米、東南アジア、中国・香港におけるインテリア商品の製造・販売および東南アジアにおける設計・施工を行う海外セグメントにて事業を展開しております。これらの事業は建設需要に左右されるため、国の経済全体の景気動向や政府の住宅に関する政策、税制の変更および人口減少などに伴う住宅・非住宅の新設着工戸数の減少等により、ビジネス機会を損失するリスクが存在します。 (リスク対策) 主力である国内市場において、住宅・非住宅分野における新築や改築は、少子高齢化が進むなか、将来的に大きく成長していくことは期待しにくいと予想しております。こうした事業環境を背景に、当社グループは2027年3月期を初年度とする「中期経営計画 2029」を策定しました。インテリア事業においては、国内市場規模が縮小する中でも成長が期待される分野に注力するとともに、プロダクトミックスやサプライチェーンの最適化、モノづくり力の強化および企業ブランドの向上に取り組み、競争優位性と収益性を高めることで、より強固な収益基盤の構築を目指してまいります。また、空間総合およびエクステリア事業は、インテリアの強みを横展開した拡張領域として位置付け、そのシナジーを最大化しながら、中長期的な成長事業として着実に育成していきます。海外についても、インテリアを軸として、北米の成長を一段と加速させるとともに、東南アジア、中国・香港における成長軌道へのシフトを進めてまいります。これらをグループ全体の成長ドライバーと位置づけ、さらなる収益力の強化に取り組んでまいります。加えて、インテリアをはじめとする当社グループの既存領域、隣接領域において、未来の収益源となる次世代事業の探索・創出にも注力いたします。 (2) 国際情勢の不安定化について (リスクの内容) 中東情勢の緊迫化を背景とした世界的なサプライチェーンの混乱により、原油やナフサ等の石油化学原料の指標が大幅に上昇しております。これに伴い、国内での石化製品の供給不安が生じ、当社の製造委託先における原材料の調達に支障が出始めています。この状況が長期化することで、主要商材である壁装材、床材、ファブリック等において、供給量の減少や制限、納期の遅延が発生するリスクがあります。また、原材料価格の高騰に加え、製造・物流コストの上昇も深刻化しており、自助努力のみではこれらのコスト上昇分を吸収し、現在のサービスレベルを維持することが困難となるため、取引価格の改定を決定いたしました。今後、さらなる原材料価格の高騰が生じた場合や、価格改定に伴う需要の変化等により、当社の業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対策) 当社は、各取引先との連携を通じて情報の収集に努め、国際情勢を注視することで影響の早期把握に注力しております。商品の安定供給を最優先課題とし、当社の調達力および在庫力をいかすことで、顧客への供給制限や納期遅延の影響を最小限に抑えるよう努めてまいります。原材料価格や物流コストの上昇に対しては、継続的なコスト削減等の自助努力を行いますが、現在のサービスレベルを維持することが困難な状況に鑑み、2026年7月1日受注分より壁装材・床材・ファブリック・エクステリア・副資材・接着剤等の主要な対象商品について、18%~30%程度の取引価格改定を実施することといたしました。これにより、コスト上昇分を適切に価格へ転嫁し、事業の継続性と安定的な供給体制を確保いたします。今後も原材料価格のさらなる高騰等の情勢変化に応じ、迅速かつ適切な対策を講じることで、経営への影響を低減させてまいります。 (3) 環境・気候変動について (リスクの内容) 環境・気候変動リスクへの関心が高まる中、2015年に国連で「パリ協定」が採択され、同年に開催された国連サミットではSDGs(持続可能な開発目標)が採択されるなど、2030年をターゲットにした目標の設定が進展しました。さらに、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)による国際基準の公表や、国内におけるサステナビリティ基準委員会(SSBJ)の開示基準の法制度化など、非財務情報の開示標準化が大きく進展しており、資本市場においてはサステナビリティが投資の前提条件となっております。 このように環境や気候変動に関連する規制・市場の変化が大きく進展する中、当社グループでは、事業活動における温室効果ガス(以下、GHG)排出量を低減できないリスクに加え、欧米を中心としたポリ塩化ビニル(PVC)に対する規制強化および顧客の環境意識の高まりに伴うニーズの転換を重要なリスクとして認識しております。 具体的には、サプライチェーン全体でのGHG排出量の削減が進まないことによる炭素税負担や仕入コストの増加が懸念されます。また、PVC等の化学物質規制への対応遅れや、低環境負荷商品の拡充が不十分な場合には、市場ニーズへの不適合から社会的信用の低下やビジネス機会の損失を招き、当社グループの経営成績や財務状況等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対策) 環境・気候変動リスクへの対応として、社長を委員長とするリスク管理委員会のもとに環境・気候変動リスク部会を設置し、組織的な管理体制を構築しております。この環境・気候変動リスク部会のもと、気候変動に関する各リスクを、法規制・市場などの移行リスクと、急性・慢性的などの物理リスクといった区分に沿って分析し、商品統括部門、ロジスティクス部門、事業部門およびコーポレート部門が緊密に連携し、具体的な管理指標を設定した上で、リスクの監視と対応を行っております。 また、当社グループはSangetsu Group長期ビジョン[DESIGN 2030]において、地球環境を守るサステイナブルな社会の実現を掲げており、2029年度の事業活動(Scope1&2)におけるGHG排出目標を、当社単体ではカーボンニュートラル(排出実質ゼロ)、グループ全体では55%削減(2021年度比)と設定し、GHG排出量の多い生産拠点での省エネ活動や、再生可能エネルギーの導入などにより、GHG排出量の削減に努めています。商品面においては、商品統括部門との連携を強化し、低環境負荷商品の開発計画策定や、自社基準による「環境ラベル」の運用検討を通じて、低環境負荷商品の開発・販売体制の整備を進めております。 今後は、サプライチェーン全体でのGHG排出量削減に向けた仕入先とのエンゲージメント強化や、顧客のニーズに応える低環境負荷商品の販売拡大を推進し、環境・気候変動リスクに対応してまいります。 (4) 海外事業活動について (リスクの内容) 当社グループは、北米、中国・香港、東南アジア各国を中心に事業を展開しており、以下の事象や状況が発生した場合、当社グループの経営成績や財務状況等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 ・感染症の蔓延、政情不安、経済動向の不確実性、宗教・文化・商習慣の相違、戦争・内戦、テロ、投資・海外送金・輸出入規制等が発生した場合。 ・固定資産の減損に係る会計基準等に従い、定期的に保有資産の将来キャッシュ・フロー等を算定し、減損損失の認識・測定を行った結果、固定資産の減損損失を計上する場合。 ・製造部門を持つグループ会社の事業において、原油や鉱産物価格の高騰などにより原材料や商品仕入価格に極端な変動がある場合。 ・日本からの輸送並びに海外グループ各社が海外から商品を調達する場合の輸送に関わるコストが高騰する場合。 ・製品クレームや品質問題の長期化などによるレピュテーションリスクが生じる場合。 ・海外グループ会社を経営していく当社の経営人材、現地の経営人材が確保できない場合。 (リスク対策) 当社グループでは、以下の対策を講ずることで、海外事業リスクの未然防止と最小化に努めております。 ・平時より政治的又は経済的な障害となりうる問題に関する情報の収集や、不測の事態に対するBCPの策定など、グループ内で有事に備えた環境整備を行っております。 ・投資後の事業を管理する体制を整備しております。 ・原材料等が高騰した場合には、市場や競合の状況を判断しながら適切な価格改定を実施します。仕入先だけではなく、原油価格や原材料メーカーの価格変動動向も注視し、仕入価格の交渉や販売価格の改定に関する適切な判断を行うための情報収集等の準備を常時実施しております。 ・より効率の良い輸送方法の選択と、販売先への輸送運賃の適切な請求を行っております。 ・各国での品質管理を徹底し、クレームを未然に防止する体制の構築を進めております。 ・中長期的に海外事業を担う若手人材を育成するとともに、事業を成長させ、変革するための組織体制の整備と維持や、収益性の拡大を担う現地の経営人材の育成を行っております。 <オペレーショナルリスク> (5) 品質管理について (リスクの内容) 当社グループは、「すべての人と共に、やすらぎと希望にみちた空間を創造する」ために、顧客ニーズを的確に把握し、生活空間を構成する重要な要素であるインテリア商材として、壁装材、床材、ファブリック等の魅力ある商品の企画、開発、販売を行っております。一部の商品を除き、製造は外部仕入先のメーカーが行い、商品の供給を受けておりますが、その品質の担保は、顧客が商品に求める「価値」そのものであり、ブランドメーカーとしての信頼性の向上や顧客満足度の向上、競争力強化、企業価値向上の基盤となります。 また、中期的な期間にわたって使用されるインテリア商材は、経年変化を含めた長いスパンでの品質を担保することも重要な事項です。商品開発時の検証不足や製造工程における不備等により、重大な品質トラブルやクレームが発生、あるいは商品設計と異なる品質の商品が市場に流出した場合、ブランドイメージの低下や損害賠償費用の発生等により、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対策) 商品設計審査のプロセスをデザインレビュー(Design Review:DR-A/B/C)として定め、開発段階ごとに複数の担当者が検証とチェックを行う体制を構築、運用しております。新商品の開発時には、品質検証の段階で確認すべき項目を網羅した「要求品質確認シート」を活用し、DR-A時点で検証項目の洗い出し、DR-B時点で品質や機能性の裏付け、法的要求事項の確認、DR-C時点で検証結果の報告を実施することとし、品質検証が完了していない場合は市場への上市を見送るルールの運用を徹底しています。商品の市場への上市後は、品質クレームの発生時に対策会議を実施し、不備事例を分析、共有することで、他商品における類似リスクの未然防止に向けた対策を講じています。 また、品質クレームの発生状況を定期的に監視し、必要に応じて仕入先工場の監査を実施しています。さらに、商品の製造委託に関しては、品質基準を明確化し、品質管理基準書に準じた商品の製造を委託し、その品質の維持・向上のため、製造現場で発生する「Man(人)」「Machine(機械)」「Material(材料)」「Method(方法)」の4つの要素の変更を管理しており、これらの変更が商品品質に及ぼす影響を事前報告により評価し、適切な対策を講じ品質トラブルを未然に防ぐ体制を構築しております。 (6) 安定調達・安定供給について (リスクの内容) 当社グループでは、取扱商品のうち主力商品である壁装材や床材等について、商品サンプルを掲載した見本帳を配付することで、営業および販売活動を行っております。見本帳有効期間内は安定供給を維持することが強く求められる業界であるため、生産トラブル、地政学的リスクに伴う原材料調達の混乱や価格高騰、仕入先・加工先の倒産や撤退など、予期せぬ要因も含め商品の供給が中断した場合、当社グループの業績および財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対策) メーカーから商品を安定的に調達できるよう、仕入の前段階としてメーカーの工場内の実査や適正な製造工程の確認を行い、万が一調達が困難な状況に陥った際のバックアップ体制として、主要商品については十分な在庫の確保、代替となる商品の準備等の環境整備を進めております。 なお、当社グループ会社であるクレアネイト株式会社は、国内最大手の壁紙メーカーであります。当社が壁装事業を拡大する上で、競争力強化、量的確保のみならず、製販一貫体制の確立による事業の効率化を通じ、さらなる発展が可能になるものと位置付けており、工場の安定稼働と商品の安定供給を維持することはグループ全体で取り組むべき課題と認識しております。2025年10月に広島県の新工場が稼働したことで、東日本2拠点、西日本1拠点の生産体制を構築し、かつ生産効率の高い新鋭機を導入することで、サプライチェーンの強靭化と安定供給体制の強化を推進しております。 一方で、仕入先や関連加工先の倒産・廃業や経営環境の変化、サプライヤーのCSR面における実態把握などを重要な継続課題として認識しております。これらに対し、CSRアンケートや実査訪問による実態把握の強化と管理の徹底に努めるとともに、代替生産体制のさらなる拡充を含む、より精緻な調達管理体制の構築に重点的に取り組んでおります。 (7) 設計・施工事業について (リスクの内容) 当社グループは、インテリア商材やエクステリア商材の販売のみならず、それら商材をいかした設計・空間デザイン提案を行い、その施工までを事業としております。設計・施工事業においては建設業法を始めとした各法規に則った事業活動が必要であり、違反と判断された際の事業継続とレピュテーションに対するリスクや、空間総合施工を担う専門人材や表装技能士等の不足が顕在化するという課題があります。 (リスク対策) 収益性の高い事業の構築・拡大のため、空間創造における事業企画から施工、プロジェクトマネジメントまでを一気通貫で担う「空間総合事業部」を中心に、グループ全体の施工管理体制を強化しております。具体的には、特定建設業許可の取得により大規模工事および全工種への受注体制を整備するとともに、2026年度中に稼働予定の新システムの活用により、プロジェクト毎の収益管理および法的に求められる書類管理の徹底を図ってまいります。また、専門人材の採用・育成や表装技能士等の確保に加え、各種損害賠償保険への加入により、不測の事態における経済的損失を最小化する体制を整えるなど、法務・実務の両面から実効性のある管理体制を構築しております。 (8) 物流機能について (リスクの内容) 当社グループは、商材を調達先から荷受け、在庫し、出荷および配送する事業を展開しております。日本全国への配送網の維持は事業の継続における強みである一方、深刻な少子高齢化に伴うドライバー不足により荷物の約3割が運べなくなることが懸念される「物流2030年問題」は、当社の配送体制の安定維持を困難にするリスクと認識しております。その他、重大な事故の発生に伴う運送会社の事業停止により商品の供給が滞るリスクに加え、2026年4月に施行された改正「物流効率化法」に伴う特定荷主としての義務への対応不備による法令違反や罰則が科されるリスク、2026年1月より特定運送委託が中小受託取引適正化法の規制対象となったリスクなど、物流を取り巻く環境変化への適切な対応や運行安全の管理強化が不可欠となっております。 (リスク対策) 幅広いエリアの物流機能を当社グループ内に内製化することで、環境負荷の低減を含めた持続可能な物流機能を強化するとともに、地域に応じたよりきめ細やかな配送体制や、調達物流も含めたより効果的・効率的な物流体制を構築・高度化するため、2022年9月の有限会社クロス企画(2023年4月に株式会社化)に続き、2025年4月に物流会社である株式会社SDSをグループ会社化しました。物流2030年問題への対策として、不測の事態が発生した際の代替手段の確保や、商品の供給停止を防ぐバックアップ体制の維持・運用を強化しております。 また、改正「物流効率化法」への対応として、特定荷主としての義務である物流統括管理者の選任、中長期計画の策定を進めるとともに、実務面においては、荷役機器の導入による積込み・荷下ろし等の荷役作業の省人化やシステム化を進めるだけでなく、荷待ち・荷役時間の短縮や積載率向上といった判断基準への対応を強化し、中小受託取引適正化法への対応を含むコンプライアンスの徹底と効率的なオペレーションを両立させてまいります。さらに、夜間配送等の高リスク環境においても社内および協力会社全体での安全管理を徹底し、重大事故の未然防止に向けた運行安全の管理強化に継続的に取り組んでおります。 (9) 人材の確保について (リスクの内容) 当社グループが持続的に成長し、中長期的に企業価値を向上させていくためには、経営戦略を実行し得る、多様で優秀な人材の確保が不可欠であると認識しております。しかしながら、国内における労働力人口の減少や労働市場の流動化を背景に、業界や業種を超えた人材獲得競争は激化しており、当社グループが必要とする人材を計画通りに採用・育成できない場合、あるいは既存の優秀な人材が社外へ流出した場合には、事業計画の遂行に遅延が生じる等、当社グループの経営成績や財務状況等に影響を及ぼすリスクがあります。 (リスク対策) 当社グループでは、「中期経営計画 2029」において掲げる「変革と挑戦」および「イノベーションの創出」を実現・加速すべく、経営戦略に連動した人事施策を実行し、人材基盤の強化に取り組んでおります。 「人財」と「組織」の両面から強化を図り、持続的成長を支える人材基盤強化、事業戦略をリードする人材の強化、DE&Iの深化、ウェルビーイングの向上の4つを重点施策として位置づけております。 「人財」面での具体的な施策としては、教育研修体系の拡充、人事制度の実効性向上のほか、重点領域として経営人材およびグローバル人材の育成、高度専門人材の採用に取り組み、着実な人材育成・確保に努めております。一方、「組織」面では、多様性を共創の力にすべく、女性活躍推進、共育て風土の醸成、障がい者活躍支援を推し進め、また、多様な働き方の拡充、自律的なキャリアデザインの促進、健康経営の推進等を進めることで、多様な人材がその能力を最大限に発揮し、安心して挑戦し続けられる職場環境を整備しています。 あわせて、2023年度から継続している各組織への人事担当配置によるきめ細かな人材マネジメントや適正配置、エンゲージメントサーベイを活用した組織課題の改善を推進し、パフォーマンスの最大化を図るとともに、採用計画の進捗状況、エンゲージメントサーベイの結果、離職率の推移、ならびに女性ライン管理職比率をはじめとする各種人的資本KPIの進捗状況等を確認しリスク管理に取り組んでおります。 (10) 与信管理について (リスクの内容) 当社グループは、取引先に対して与信供与を行っており、社会・経済情勢の変化や不測の事態を含めた取引先の財政状態悪化により債権の回収が困難となった場合、貸倒れによる損失が発生し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これらのリスクに対して下記の取り組みを実施し、債権の回収不能による損失発生の予防として与信管理体制強化を図り、貸倒れによる損失回避に努めております。 (リスク対策) ・与信管理規定の適切な運用 ・取引先の信用状況を勘案した与信限度額の年次更新 ・重要な取引先の業況ヒアリング、財務諸表の定期的な把握 ・取引先との今後の展開を見据えた取引条件の見直し ・債権回収状況のタイムリーなモニタリング ・売上債権回転期間の見直し ・与信不安先に対する会計上の貸倒引当金の設定 ・与信不安先に対する管理強化や営業施策支援の実施 ・取引先の信用状況に応じた担保、保証、取引信用保険付保等の債権保全策の実施 <ハザードリスク> (11) 自然災害等のBCPについて (リスクの内容) 商品開発、製造、調達、ロジスティクス、販売、サービスに係る当社グループの施設は、国内全域、海外(北米、中国・香港、東南アジア各国)に点在しております。地震・洪水・暴風雨・大雪等の自然災害に伴うインフラの停止、建物・設備の損壊に加え、情報システムの機能不全やデータの毀損等が発生した場合、操業停止や物流・サービス供給の遅延を招き、当社グループの経営成績や財務状況等に影響を及ぼす可能性があります。 (リスク対策) 当社グループでは、自然災害等による事業活動への影響を最小限にとどめるため、災害発生時の事業継続計画(BCP)を策定しております。同計画では、有事におけるグループ全体の社員の安全確保と迅速な安否確認の徹底を最優先事項として掲げ、非常時の初期対応、報告方法、対策本部の設置と役割について明記しております。また、定期的な訓練や設備の点検を通じて実効性を高めるとともに、最新の災害リスクに基づき、毎年計画の見直しを実施しております。さらに、情報システムのバックアップ体制を整備するほか、商品の安定的な調達と供給を維持するため、仕入先や当社グループ拠点の被災時に備え、代替拠点から商品調達・配送が可能な体制を構築しております。 (12) 情報セキュリティについて (リスクの内容) 当社グループは、事業活動を通じ、個人情報を含む様々な機密情報を適切に管理するため、多くの投資を行っております。また、こうしたシステムの運用並びに導入・更新に際しては、システムトラブルや情報の外部漏洩が発生しないよう最大限の対策を講じております。しかしながら、外部からのコンピュータウイルスやハッキングの被害、コンピュータ・ネットワーク機器の障害、ソフトウェアの不備等によるシステム障害、災害によるシステムの一部損壊による業務停止、情報の外部漏洩等の事態が発生するおそれがあり、これらの予期せぬトラブルの発生に伴い、社会的信頼を損なうとともに多額の費用負担が生じ、当社グループの経営成績や財務状況等に影響を与える可能性があります。 (リスク対策) 当社ではサイバーセキュリティ担当執行役員を選任し、サイバーセキュリティ統括室を設けております。サイバーセキュリティ担当執行役員は、サイバーセキュリティ委員会を主導し、委員会には社長執行役員をはじめ、各部門の責任者が参加し、半年ごとに情報セキュリティに関する課題を抽出し、対策を議論しています。 また、CSIRT(セキュリティ事故対応チーム)を設置し、グループ全体のインシデント管理に取り組むとともに、セキュリティ資格所持者の拡充に努めております。 具体的なリスク対策として、以下の取り組みを実行しております。 ・サーバー、ネットワーク機器は、適性に応じクラウド環境およびデータセンターへの移行・利用を推進しております。 ・外部からの不正アクセスやマルウェア等の対策として、不正侵入検知・監視サービスやセキュリティ対策ソフトを導入しております。また、認証強度の向上に継続して取り組んでおります。 ・ITシステムに影響を及ぼす不正なマルウェア等の侵入に対しては即時対応の仕組みを構築するとともに、SOC(Security Operation Center)と連携して迅速に対処できる体制を整備しております。 ・情報セキュリティ(個人情報を含む機密情報の保護および情報管理の重要性)に関する従業員向けの教育や訓練を定期的に実施しております。入社時教育と継続的な実践訓練プログラムを組み合わせることで、組織全体のセキュリティ対応力の向上に努めております。 ・重要なシステム機器については二重化しております。 ・サイバーセキュリティ損害保険に加入しております。 ・改正個人情報保護法に沿った個人情報保護規定を制定しております。 <法的・コンプライアンスリスク> (13) 法的規制および知的財産について (リスクの内容) 当社グループは、事業活動を展開する上で製造物責任、知的財産、環境、労務など多岐にわたる法的規制の適用を受けております。そのため、予期せぬ法令等の改正が行われた場合には、事業運営に制約が生じ、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、知的財産に関しては、“Joy of Design”をブランドステートメントとしてデザイン性と機能性に優れた商品開発に注力しておりますが、他社によって類似商品が製造されるリスクを完全には排除できません。また、万一第三者から知的財産権の侵害を主張され、訴訟が提起された場合には、係争費用や損害賠償等の損失が発生し、当社グループの経営成績や財務状況等に影響を与える可能性があります。 (リスク対策) 当社グループでは、これらのリスクを低減するため、下記のような様々な取り組みを行っております。 ・コンプライアンスの遵守を企業活動における最低必要条件と位置付け、国内外の法規制を常時監視して迅速な法対応が行える体制を維持するとともに、管理体制の構築や社員教育の強化を通じて、グループ全体のコンプライアンス意識の徹底を図っております。 ・自社事業に関連する特許、意匠および商標の出願・権利取得を積極的に行い、知的財産の創造、保護、活用を推進しております。加えて、競合他社の知財情報を常にモニタリングして社内で最新情報を共有し、新商品の発売に際しては事前の調査確認を徹底しております。 ・弁理士や弁護士等の外部専門家と緊密な連携体制を構築しており、リスク発生時には直ちに対策を講じることができるようにしております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 また、当連結会計年度において、企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前連結会計年度との比較・分析にあたっては、暫定的な会計処理の確定による取得原価の当初配分額の重要な見直しが反映された後の金額を用いております。 (1) 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は118,020百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,009百万円増加しました。これは主に現金及び預金が1,686百万円増加したことによるものです。固定資産は70,886百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,974百万円増加しました。これは有形固定資産が634百万円、無形固定資産が606百万円、投資その他の資産が2,732百万円それぞれ増加したことによるものです。 この結果、総資産は、188,907百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,983百万円増加しました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は45,011百万円となり、前連結会計年度末に比べ13,264百万円減少しました。これは主に短期借入金が8,732百万円、電子記録債務が4,700百万円それぞれ減少したことによるものです。固定負債は21,635百万円となり、前連結会計年度末に比べ9,798百万円増加しました。これは主に長期借入金が10,000百万円増加したことによるものです。 この結果、負債合計は、66,647百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,466百万円減少しました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は122,259百万円となり、前連結会計年度末に比べ8,449百万円増加しました。これは主に利益剰余金が5,678百万円(親会社株主に帰属する当期純利益14,642百万円及び剰余金の配当8,964百万円)、その他有価証券評価差額金が1,855百万円それぞれ増加したことによるものです。 この結果、自己資本比率は64.3%(前連結会計年度末は61.4%)となりました。 (2) 仕入及び販売の状況 ①仕入実績 当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 国内インテリア   (百万円)   115,975   99.1 国内エクステリア   (百万円)   4,932   115.3 海外   (百万円)   20,676   118.2 調整額   (百万円)   △7   - 合計   (百万円)   141,576   102.0 (注)セグメント間の取引については調整額欄で相殺消去しております。 ②販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 国内インテリア   (百万円)   164,106   100.1 国内エクステリア   (百万円)   7,310   110.6 海外   (百万円)   35,029   117.6 調整額   (百万円)   △5   - 合計   (百万円)   206,441   103.0 (注)1.セグメント間の取引については調整額欄で相殺消去しております。 2.総販売実績の10%以上の割合を占める主要な取引先はありません。 (3) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ①経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)の当社グループを取り巻く経営環境は、日本国内においては、企業収益が堅調に推移する中、個人消費や設備投資の改善が進むなど、景気は緩やかな回復基調で推移しました。北米においては、通商政策や物価・雇用情勢等に不透明感は残るものの、景気は緩やかに拡大し、アジアにおいては、東南アジアでは内需の底堅さがみられるものの国・地域により力強さを欠き、中国では不動産不況の長期化により景気回復が遅れています。また、米国の通商政策、金融資本市場の変動に加え、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の高騰やサプライチェーンの混乱など、国内外とも景気の下押しリスクに注視していく必要があります。 国内建設市場においては、住宅市場では、2025年4月に施行された建築基準法・建築物省エネ法改正に伴う駆け込み需要の反動減や建設コストの高騰等により、新設住宅着工戸数および床面積は前年実績を下回り、弱含みで推移しました。非住宅市場では、ホテル等の新設着工床面積は増加したものの、オフィス、倉庫・工場、医療福祉施設等では前年実績を下回り、弱含みで推移しました。一方で、リフォーム・リニューアル市場は底堅く推移しており、国土交通省発表の「建築物リフォーム・リニューアル調査報告」によると、直近(2025年10月~12月)の受注高は住宅・非住宅市場ともに前年同期比で増加傾向を示しています。 こうした経営環境において、長期ビジョン[DESIGN 2030]および中期経営計画(2023-2025)[BX 2025]に基づき、事業領域の拡張と提供価値の高度化に取り組み、人的資本とデジタル資本の強化を通じて、提案力の進化と事業基盤の拡充を推進しました。 当連結会計年度の業績は、売上高206,441百万円(前年同期比3.0%増)、営業利益19,408百万円(同7.0%増)、経常利益20,152百万円(同8.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は14,642百万円(同16.7%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (国内インテリアセグメント) 国内インテリアセグメントに属する事業は、インテリア事業と空間総合事業です。 インテリア事業では、素材・デザイン・物流・施工といった各種機能の強化と、それらの連携によるソリューション提案力の強化を推進しています。 商品開発では、環境配慮や省施工といった、市場ニーズへの対応および社会課題の解決に資する商品の拡充に注力しました。第4四半期には、施工工程を大幅に短縮する新建材「INNO PANEL®(イノパネル)」見本帳を発刊したほか、世界のハイエンド市場で高いブランド力を誇るスウェーデンの床材メーカーであるBOLON(ボロン)社製品の国内における取り扱いを決定(2026年度より順次販売開始予定)し、商品ラインアップを強化しています。また、壁紙「ELEMENTUM™(エレメンタム)」が、「iFデザインアワード 2026」を受賞し、3年連続・計5回目の受賞を果たすなど、当社のデザイン・品質が市場・業界において高く評価されました。 サプライチェーンマネジメント(以下、SCM)では、その中核である物流の一段の機能強化、効率化を推進しています。物流業界の制約を背景としたコスト上昇が構造化する中、SCM高度化による競争力強化を目指し、部門間連携の深化、グループ物流会社の経営基盤強化、省人化設備の導入による生産性向上など、グループ横断的な施策を推進しています。 製造では、壁紙製造の国内最大手であるグループ会社のクレアネイト株式会社が、2025年10月に広島県の新工場の稼働を開始しました。東日本2拠点、西日本1拠点の生産体制を構築し、かつ生産効率の高い新鋭機を導入することで、サプライチェーンの強靭化と安定供給体制を強固にしてまいります。 空間総合事業では、インテリア商品のコーディネート機能、インテリア事業の販売ネットワーク・顧客基盤等とのシナジーを創出しつつ、独自性の高い価値提供を目指しています。グループ会社であるフェアトーン株式会社を含め、売上高は着実に成長しております。 売上高については、国内需要の弱含みや2024年12月の仕入先工場での火災事故に起因する一部床材の供給制約等により販売数量は減少したものの、価格改定の浸透や商品ポートフォリオの改善及び国内グループ会社の業績向上等により、前年と同水準を維持しております。また、利益については、機能間連携の強化によるソリューション提案力の高度化や販管費コントロールにより、営業利益以下の各利益は計画を達成しております。 これらの結果、国内インテリアセグメントにおける売上高は164,106百万円(前年同期比0.1%増)、営業利益は19,333百万円(同2.1%増)となりました。なお、壁装ユニットの売上高は79,949百万円(同1.7%増)、床材ユニットの売上高は55,614百万円(同3.1%減)、ファブリックユニットの売上高は10,125百万円(同5.4%増)、デザインフィー・施工を含むその他の売上高は18,417百万円(同0.3%増)となりました。 国内インテリアセグメントのインテリア事業においては今後、国内建設市場の成長が限定的となる中、新たな成長ポテンシャルが顕在化する市場・分野に注力すべく、その市場・分野ごとのニーズを掴み、ソリューション提案力を強化することで、競争優位性を高め、プレゼンス向上を目指します。また、当社の商品群を「主力商品」、「戦略商品」、「新機軸商品」に再定義し、引き続きプロダクトミックスの最適化による収益性の向上を目指します。さらに、空間総合事業においては、インテリア事業とは異なるビジネスモデルに対応するために高度専門人材を執行役員として迎え入れており、より実効性の高い事業体制の構築に取り組み、営業活動や顧客基盤を中心に、インテリア事業とのシナジー創出を目指し、収益基盤の一つとなる事業に育成してまいります。 (国内エクステリアセグメント) 国内エクステリアセグメントに属する事業は、エクステリア事業です。 同セグメントでは、国内インテリアセグメント同様に新設住宅着工戸数の減少など厳しい事業環境が継続しております。こうした環境下、中核グループ会社である株式会社サングリーンは、エクステリア商品の販売価格の上昇、主力市場である東海地方での非住宅物件受注の拡大、拠点強化に取り組む関東地方での売上増加等により業績は引き続き改善傾向にあります。 これらの結果、国内エクステリアセグメントの売上高は7,310百万円(前年同期比10.6%増)、営業利益は118百万円(同586.7%増)となりました。 エクステリア事業においては、これまで当社と株式会社サングリーンとの戦略連携が不十分であったことを踏まえ、商品、施工、物流、空間提案等各種機能の拡充及びソリューション提案力の強化等を通じ、収益基盤の一つに成長することを目指してまいります。なお、2026年1月には、当社が2025年7月に発売したエクステリア商品を含む株式会社サングリーンのオリジナルカタログを関東地域限定で先行発刊しており、当社グループの総合力をいかした競争優位性の向上に取り組んでおります。 (海外セグメント) 海外セグメントでは、海外関係会社の2025年1月から12月までの実績を、当連結会計年度の業績に算入しております。 海外セグメントに属する事業は、海外インテリア事業と海外空間総合事業です。 海外インテリア事業では、北米(米国・カナダ)においては、経営基盤や事業インフラの強化など内部改善が進展するとともに、営業戦略が奏功し、前年同期比で増収増益となりました。東南アジアにおいては、経営体制の刷新をはじめとする構造改革や各国での適切な販売政策等により業績改善が進み、通期での黒字転換を果たしました。中国・香港においては、不動産市場の低迷や雇用環境の悪化による消費意欲の低下などを背景に、依然として厳しい事業環境が続いています。しかしながら、経営体制の刷新・スリム化を行うとともに、市場・顧客別の戦略実行をはじめとした経営資源の投入先の選別を進めた結果、前年同期比で赤字幅は縮小しました。 海外空間総合事業では、2024年7月にグループ会社化した、設計・施工を事業領域とするD’Perception Pte Ltdにおいては、同地域全体の売上増加には寄与したものの、大型案件の工期遅延に伴う収益性の低下や一過性の追加コストの発生等により、営業損失となりました。 これらの結果、海外セグメントにおける売上高は35,029百万円(前年同期比17.6%増)となりました。営業損益については、北米事業の好調が牽引したほか、東南アジアにおける海外インテリア事業の黒字転換が寄与しました。一方で、東南アジアの海外空間総合事業における一過性の損失計上が下押し要因となり、営業損失は46百万円となりました(前年同期は営業損失820百万円、前第1四半期におけるD’Perception Pte Ltdの株式取得に関する一時的費用を含む)。 海外インテリア事業においては、今後も北米地域が主力となることが見込まれるものの、東南アジアでは成長軌道へのシフト、中国・香港では事業基盤再構築と収益力向上を通じて、海外をグループ全体の成長の起爆剤とできるよう目指してまいります。また、海外空間総合事業においては、組織ドリブン型の経営へ移行することで、フラットな組織と着実な収益基盤を目指してまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,565百万円増加し、35,010百万円となりました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因と分析・検討内容は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は14,320百万円(前年同期は19,260百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益20,800百万円、減価償却費4,325百万円、仕入債務の減少額5,125百万円及び、法人税等の支払額5,710百万円などによるものです。 営業キャッシュ・フローにおける資金獲得の要因は、計画通りの着実な利益計上によるものです。健全かつサステイナブルなサプライチェーンの維持・構築に向け、取引条件の適正化を実施したこと等により仕入債務が減少するという一時的な資金流出要因があったものの、本業における順調な利益の創出がこのマイナス分を十分に吸収したため、結果としてトータルでの営業キャッシュ・フローはプラスの獲得となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は4,625百万円(前年同期は6,873百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出3,415百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出834百万円などによるものです。 長期ビジョン[DESIGN 2030]及び中期経営計画(2023-2025)[BX 2025]に掲げる成長戦略に基づき、将来を見据えた成長投資を着実に行う方針の下、壁紙の持続的な安定供給を実現するためにクレアネイト株式会社の新工場稼働に向けた設備投資を行うとともに、物流会社である株式会社SDSの株式取得といった成長投資を実行いたしました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は8,261百万円(前年同期は3,980百万円の使用)となりました。これは主に、資金の借入れによる収入10,343百万円及び返済による支出9,092百万円、配当金の支払額8,955百万円などによるものです。 配当金につきましては、中期経営計画(2023-2025)[BX 2025]における資本政策に基づき、安定増配を実施しました。 中期経営計画(2023-2025)[BX 2025]における3年間の資本政策及び資金配分のレビューは以下のとおりであります。 株主還元につきましては、2026年3月期の年間配当金は1株当たり155円を予定しており、12期連続の増配となる見込みです。本業での利益の積み上がりによる株主資本の増加に加え、その他の包括利益累計額も増加した結果、自己資本は計画を上回る水準となりました。 また、資金配分につきましては、3年間の累計で463.9億円の営業キャッシュ・フローを創出した一方で、M&Aをはじめとする成長投資が計画を下回ったことや、株主還元が計画の下限に留まったことにより、2026年3月末の保有現金同等物残高は357.1億円と、計画を大きく超過いたしました。「中期経営計画 2029」(2027年3月期~2030年3月期)におきましては、稼ぐ力の進捗状況に応じて、資本構成の再構築に取り組む方針であります。 資本政策 2026年3月期目標   実績 2026年3月末自己資本950~1,050億円   自己資本1,215億円 1株当たり年間配当金130円下限 安定的な増配   1株当たり年間配当金155円(予定) 3年間株主還元実績 自己株式取得   実施なし 配当   261.4億円(予定) 資金配分計画 (単位:億円) 資金創出               資金配分 目標   実績           目標   実績 保有現金同等物 (2023年3月末)   -   270.0       成長投資   200~250   180.5 営業キャッシュ・フロー   470~510   463.9       株主還元   250~350   254.0 借入金増減   ▲80~60   35.6       保有現金同等物 (2026年3月末)   200~250   357.1 資産圧縮による 収入等   -   22.0 なお、「中期経営計画 2029」における4年間の財務戦略は「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (1) 経営方針、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 4.「中期経営計画 2029」(2027年3月期~2030年3月期)」に記載のとおりであります。 資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応としては、事業ポートフォリオ変革による収益の拡大、財務戦略による資本の最適化、経営基盤の強化を通じた資本コストの低減に取り組みます。これにより資本コストを上回る資本収益性を維持及び向上させ、エクイティスプレッドの拡大を目指します。 PBR向上の前提となるROEについては、2026年3月期実績の12.5%から「中期経営計画 2029」最終年度である2030年3月期には14.0%まで引き上げます。ROE向上に向けては、事業戦略の遂行を通じて利益創出力を高めて連結営業利益率10%を達成するとともに、1株当たり年間配当金155円の下限設定と配当性向60%以上を目安に増配を目指す株主還元に加え、自己株式の取得による機動的な資本コントロールを実行する考えです。市場からの評価であるPERについては、上記の諸施策を着実に実行していくことで、資本コストの抑制と持続的な成長期待の醸成を図ってまいります。 こうした一連の取り組みを推進し、株主資本コストである6~8%程度を安定して上回るリターンを創出することで、PBRの持続的な向上を実現します。 資金配分においては、2030年3月期のROE14.0%達成に向けた成長投資の積極的な実行と最適な資本構成の実現を目指します。原資となる資金については収益拡大による営業キャッシュ・フローの最大化を図るとともに、成長投資における資金需要に応じて外部借入を柔軟に活用します。 (4) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、ROE(自己資本当期純利益率)を重要な経営指標と位置付けております。中期経営計画(2023-2025)[BX 2025]における定量目標を2025年5月14日公表の通り一部見直し、最終年度となる2026年3月期のROE11.5%の達成を目指し、成長戦略の実行を進めてまいりました。当連結会計年度末における実績は12.5%となり、目標を達成いたしました。事業環境が厳しさを増す中、売上高は過去最高を更新したものの計画未達となりましたが、国内インテリアセグメントにおいて安定的に利益を確保したことに加え、海外セグメントの損益が大幅に改善し、各段階利益が計画を上回ったことが主な要因です。しかしながら、2023年5月の中期経営計画(2023-2025)[BX 2025]策定時に掲げていたROE14.0%には到達しておらず、資本収益性に課題を残しました。 また、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)においては、目標70.0日に対し、当連結会計年度末における実績は79.4日となり、目標達成には至りませんでした。売上債権回転期間と棚卸資産回転期間については、営業現場での努力やサプライチェーンマネジメントの深化により、順調に改善が進んでおります。一方で、健全かつサステイナブルなサプライチェーンの維持・構築に向け、取引条件の適正化を実施したこと等により仕入債務回転期間が短縮し、結果としてCCCは計画未達となりました。 中期経営計画(2023-2025)[BX 2025]レビュー (単位:百万円) 2023年 3月期実績   2024年 3月期実績   2025年 3月期実績   2026年 3月期実績   2026年 3月期計画 (2025年5月 修正)   2026年 3月期計画 (2023年5月 策定) 連結売上高   176,022   189,859   200,378   206,441   210,000   195,000 連結営業利益   20,280   19,103   18,140   19,408   19,000   20,500 連結当期純利益   14,005   14,291   12,550   14,642   13,000   14,500 ROE   15.3%   14.1%   11.4%   12.5%   11.5%   14.0% ROIC   16.5%   14.8%   13.6%   13.7%   14.0%   14.0% CCC   77.1日   71.5日   72.0日   79.4日   70.0日   65.0日 当社グループは、「中期経営計画 2029」における定量目標として、2030年3月期の連結売上高2,500億円、連結営業利益250億円、連結当期純利益170億円、ROE14.0%、ROIC11.0%の達成を目指します。ROEについては、本業の稼ぐ力を強化することで売上高及び利益の伸長を実現し、適切な資本コントロールとあわせて、14.0%の達成を目指します。一方、ROICについては足元の水準から一時的に低下すると見込んでおります。これは、戦略的成長投資の実行や、2028年3月期の期首から適用される新リース会計基準に伴いオンバランスされる資産が増加するためです。これらは将来の成長に向けた先行投資並びに会計基準の変更に伴う一時的な影響であり、中長期的な資本効率の向上に資するものと認識しております。 なお、上記の定量目標につきましては、中東情勢の緊迫化に伴う各種コストの上昇や、当社の価格改定による影響額等を現時点で合理的に算定することが困難であるため、織り込んでおりません。今後、当該影響額の合理的な算定が可能となった段階で、必要に応じて定量目標の見直しを行う方針です。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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