本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

内外テック

Naigai Tec Corporation3374 · Standard · 卸売業

半導体・FPD製造装置向けコンポーネントの販売と受託製造。装置メーカーを支えるリーディングカンパニー。

概要

内外テック株式会社は1961年に油圧機械販売会社として創業、2001年に現商号へ変更した。半導体・FPD製造装置メーカー向けに空気圧機器・真空機器・温度調節機器などのコンポーネンツ販売と、装置組立・受託加工・メンテナンスサポートの受託製造事業を展開する。本社は東京都世田谷区。2026年3月期の連結売上高は326億円、従業員数は577名。

販売事業と受託製造事業の二本柱

内外テックの事業は「販売事業」と「受託製造事業」に大別される。販売事業では、空気圧機器、真空機器、温度調節機器など各種コンポーネンツを国内メーカーから仕入れ、主に国内の半導体・FPD製造装置メーカーや電子機器メーカーに販売する。2026年3月期の販売事業売上高は284億円で全体の87%を占める。受託製造事業は連結子会社の内外エレクトロニクスが担い、装置組立、受託加工、工程管理、情報機器組立、メンテナンスサポートを提供する。同事業の売上高は65億円である。

グループ構成と連結子会社

連結グループは内外テック、内外エレクトロニクス、納宜伽義機材(上海)商貿有限公司の3社で構成される。内外エレクトロニクスは1984年に設立された100%出資子会社で、受託製造事業の中核を担う。上海子会社は機械電子設備や各種コンポーネンツを現地調達・輸入し、日系および現地ユーザーに販売する。単体では全営業所がISO9001認証を取得し、本社・東京営業所はISO14001認証も取得している。

5つの事業ポートフォリオによるソリューション提供

内外テックは販売(SS事業)、製品開発・技術開発(TS事業)、受託組立(MS事業)、精密加工(PS事業)、メンテナンスサポート(FS事業)の5つの機能を掲げる。これらをグループ全体で組み合わせることで、顧客に単なる部品供給に留まらない総合的ソリューションを提供する戦略をとる。特にTS事業では、新潟県長岡市、岩手県、神奈川県、宮城県に開発センターを保有し、高真空・制御技術の開発に注力している。

半導体市場に依存した収益構造

主要顧客は半導体メーカー、半導体製造装置メーカー、FPD製造装置メーカーであり、売上は半導体市況(シリコンサイクル)の影響を強く受ける。直近5期の売上高は2022年3月期376億円、2023年3月期453億円と拡大したが、2024年3月期は390億円、2026年3月期は326億円と減少した。利益面では2026年3月期の営業利益14億円、純利益10億円。中期経営計画「MIRAI 2030」ではAI関連需要を取り込み、営業利益率3.7%を目標とする。

業界の中での役割は半導体・FPD製造装置向け部品サプライヤーおよび受託製造サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
326億円
営業利益
14億円
営業利益率
4.3%
純利益
10億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
販売事業280億円85.9%7億円2.5%
受託製造事業46億円14.1%6億円13.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01半導体・FPD製造装置メーカー主力

半導体製造装置、FPD製造装置、電子機器等に使用される空気圧機器・真空機器・温度調節機器等の各種コンポーネンツを国内メーカーから仕入れ、国内ユーザー企業に販売。また、連結子会社の内外エレクトロニクスが装置組立、受託加工、工程管理などの受託製造を提供。

半導体関連企業を支えるリーディングカンパニー

主な製品・サービス2
空気圧機器・真空機器・温度調節機器
半導体・FPD製造装置に組み込まれる各種コンポーネンツ。
受託製造サービス
装置組立、受託加工、工程管理、情報機器組立、メンテナンスサポート等。

02海外日系・現地ユーザー企業準主力

上海子会社を通じて、中国に進出する日系ユーザー企業や現地ユーザー企業に機械電子設備や各種コンポーネンツを販売。

主な製品・サービス1
機械電子設備
半導体・FPD製造関連の設備や部品。

製品と技術

空気圧機器・真空機器・温度調節機器

販売事業の主力製品群は、半導体・FPD製造装置に組み込まれる空気圧機器、真空機器、温度調節機器である。取扱いブランドはコガネイ、SMC、ボッシュ・レクスロスなど国内有力メーカーの製品を中心とする。顧客の装置仕様に合わせて最適なコンポーネンツを組み合わせて提案する技術商社としての機能を持つ。また、精密小型モーター(横河サーテック)やベーシックメカニカルエレメント(ボッシュ・レクスロス)も取り扱い、装置の自動化・省力化に貢献している。

半導体プロセス材料の供給

1969年から取り扱う半導体用エポキシ樹脂は、モートンケミカル(現ハンツマン)の総代理店として現在も継続中である。この材料は半導体封止に用いられ、内外テックの半導体関連ビジネスの先駆けとなった。さらに、半導体製造プロセスで使用される各種ケミカルや高純度材料も顧客ニーズに応じて供給する。これらの材料販売は、部品販売とともに販売事業の収益を支える柱の一つとなっている。

受託製造:装置組立・精密加工・メンテナンス

子会社の内外エレクトロニクスが提供する受託製造事業では、半導体製造装置やFPD製造装置の組立、受託加工、工程管理、情報機器組立、メンテナンスサポートを行う。特にメンテナンスサポートは技術者の増員を進めており、2026年3月期にはセグメント利益5.55億円を計上した。長崎事業所から移管された製造設備を活用し、精密加工(PS事業)も手がける。これらのサービスは顧客の装置稼働率向上に直結する。

高真空・制御技術の自社開発

内外テックは4つの開発センター(長岡、江刺、厚木、仙台)を拠点に、自社技術の開発を進めている。特に「高真空/制御技術」をコア技術と位置づけ、半導体製造装置向けの真空部品や制御システムの設計・開発を行う。中期経営計画ではフィジカルAI戦略のもと、AIとロボティクスを組み合わせた製造装置の自動組立やAI予知保全の実証開発に取り組むとしている。将来は受託製造から自社製品を持つメーカーへの変革を目指す。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

卸売業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 半導体・FPD製造装置メーカー半導体関連企業を支えるリーディングカンパニー

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

電子部品卸、減収も収益率堅調

当社は電子部品・デバイスの専門商社。同業のリョーサン菱洋ホールディングス、高千穂交易と競合。当社は売上高390億円(2024年3月期)から353億円(2025年3月期)へ減少したが、営業利益率4.53%と収益率は業界平均並み。2026年3月期も減収見込みだが、利益率は4.29%と安定。業界内では中堅規模ながら、効率的な経営で収益を維持している。

強み

  • 営業利益率4%台を維持し、減収下でも収益を確保できる体力。
  • 特定分野の専門性が高く、他社との差別化に成功。
  • 中小企業から大手まで幅広い顧客基盤を有する。
  • 適切な在庫管理により、評価損リスクを低減。

課題

  • 直近2期連続で減収、需要低迷の影響が顕著。
  • 電子部品市場の成熟や海外競合の台頭で事業環境が厳しい。
  • 新たな成長領域への投資が不足し、事業拡大の停滞が懸念。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

卸売業の時価総額近傍。太字が内外テック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19888UEX150億円20.7倍
23140BRUNO150億円17.8倍
38045横浜丸魚148億円20.7倍
43417大木ヘルスケアホールディングス146億円10.6倍
57115アルファパーチェス145億円14.2倍
63374内外テック144億円14.6倍
78152ソマール143億円9.5倍
87565萬世電機136億円12.1倍
93392デリカフーズホールディングス135億円8.8倍
103321ミタチ産業133億円6.2倍
117670オーウエル130億円6.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

油圧機器販売会社として東京都港区に創業

1961年6月、油圧機械および油圧機器の販売を目的として内外機材株式会社が東京都港区に設立された。これが現法人の前身である。設立当初は油圧機器の販売のみを手がけていたが、その後事業領域を拡大していく。本店はその後、世田谷区玉川奥沢町、等々力へと移転し、現在の三軒茶屋に至る。

空気圧機器参入と代理店網の拡大

1965年10月、株式会社小金井製作所(現コガネイ)と代理店契約を締結し空気圧機器の販売を開始。翌11月には焼結金属工業株式会社(現SMC)とも代理店契約を結び、空気圧機器ラインアップを拡充した。この2社との取引は現在も継続しており、内外テックの販売事業の基盤となっている。1979年にはネミック・ラムダ(現TDKラムダ)と代理店契約を結び、マイコン用安定化電源の販売も始めた。

半導体材料販売と全国営業所の展開

1969年10月、米国モートンケミカル社と総代理店契約を締結し、半導体用エポキシ樹脂の販売を開始。半導体業界との結びつきを強めた。1980年代に入ると全国各地に営業所を開設。1982年には堺出張所、東北事業所、甲府出張所、1983年に京都出張所、1985年に九州出張所、1987年に鹿児島駐在員事務所と拡大を続けた。これらの営業所網はその後再編も行われたが、現在も各地に営業拠点を持つ。

子会社設立で製造部門に進出

1984年10月、東北事業所の製造部門を分離拡張するため、100%出資の連結子会社・内外エレクトロニクス株式会社を設立した。1985年8月には泉事業所が竣工し、本格的な受託製造事業を開始。1998年11月には長崎事業所の製造部門を同子会社へ営業譲渡し、製造機能を集約した。この子会社は現在も受託製造事業の中核として、半導体製造装置の組立やメンテナンスを担っている。

商号変更とJASDAQ上場

2001年4月、商号を内外機材株式会社から内外テック株式会社に変更した。同時に物流戦略強化のため福島物流センターと九州物流センターを新設し、EMSS(エレクトロニクス マニュファクチャリング ソリューション サービス)事業部を発足させた。2005年6月には株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場。さらに同年10月に株式会社マキナエンジニアリングと資本・業務提携、12月に株式会社ナノテムと業務提携を結んだ。

中期経営計画「MIRAI 2030」でAI事業を軸に変革

2024年度を初年度とする中期経営計画「MIRAI 2026」を策定し、生産エリア拡大やVR・AI活用の人財育成に取り組んだ。しかし生成AIの急速な普及を受け、2026年度からの新たな中期経営計画「MIRAI 2030」を策定。フィジカルAI戦略、AI/SCMシステム戦略、AI人財育成戦略の3つを成長戦略に掲げ、AI事業を軸としたビジネスモデル変革による事業拡大を目指す。2027年3月期の目標は売上高406億円、営業利益率3.7%である。

年表38件を開く

1960年代

  • 1961年6月創業油圧機械及び油圧機器の販売を目的として東京都港区に内外機材株式会社を設立。
  • 1963年4月関西地区販路拡充のため、大阪営業所を開設。
  • 1965年10月株式会社小金井製作所(現株式会社コガネイ)と代理店契約を締結。空気圧機器の販売を開始。
  • 1965年11月焼結金属工業株式会社(現SMC株式会社)と代理店契約を締結。空気圧機器の販売を開始。
  • 1967年7月本店を東京都世田谷区玉川奥沢町へ移転。
  • 1969年8月本店を東京都世田谷区等々力へ移転。
  • 1969年10月米国モートンケミカル社と総代理店契約を締結。半導体用エポキシ樹脂の販売を開始。

1970年代

  • 1979年4月ネミック・ラムダ株式会社(現TDKラムダ株式会社)と代理店契約を締結。マイコン用安定化電源の販売を開始。

1980年代

  • 1982年2月M&A泉南、和歌山地区販路拡大のため、堺出張所(のちに南大阪営業所)を開設。(2009年4月大阪営業所へ統合)
  • 1982年2月製造部門への進出及び東北地区販路拡大のため、東北事業所(現仙台営業所)を開設。
  • 1982年6月甲信越地区販路拡大のため、甲府出張所(現甲府営業所)を開設。
  • 1983年11月京滋地区販路拡大のため、京都出張所(現京都営業所)を開設。
  • 1984年10月東北事業所の製造部門を分離拡張するため、当社100%出資の連結子会社内外エレクトロニクス株式会社を設立。
  • 1985年3月九州地区販路拡大のため、九州出張所(現熊本営業所)を開設。
  • 1985年8月内外エレクトロニクス株式会社泉事業所の竣工により、東北事業所の製造部門を分離。
  • 1987年4月鹿児島地区販路拡大のため、鹿児島駐在員事務所(現鹿児島営業所)を開設。

1990年代

  • 1990年6月M&A福島、山形地区販路拡大のため、福島出張所(のちに福島営業所)を開設。(2009年4月仙台営業所へ統合)
  • 1990年10月M&A製造部門への進出及び長崎地区販路拡大のため、長崎事業所(のちに長崎営業所)を開設。(2009年4月鳥栖営業所へ統合)
  • 1990年11月青森、岩手地区販路拡大のため、北上出張所(現北上営業所)を開設。
  • 1992年2月北九州地区販路拡大のため、鳥栖出張所(現鳥栖営業所)を開設。
  • 1992年10月株式会社横河サーテックと代理店契約を締結。精密小型モーターの販売を開始。
  • 1994年1月BOSCH株式会社(現ボッシュ・レックスロス株式会社)と代理店契約を締結。ベーシックメカニカルエレメントの販売を開始。
  • 1995年3月M&A東京多摩、相模原地区販路拡大のため、相模原出張所(のちに相模原営業所)を開設。(2011年7月東京営業所へ統合)
  • 1996年3月M&A宮崎地区販路拡大のため、宮崎事務所(のちに宮崎営業所)を開設。(2008年4月鹿児島営業所へ統合)
  • 1998年4月M&A大分地区販路拡大のため、大分営業所を開設。(2009年4月鳥栖営業所へ統合)
  • 1998年11月長崎事業所の製造部門を内外エレクトロニクス株式会社へ営業譲渡。

2000年代

  • 2000年11月本社、全営業所がISO9001の認証を取得。
  • 2001年4月商号変更商号を内外テック株式会社に変更。
  • 2001年4月M&A物流戦略の強化のため、福島物流センター(2012年4月宮城物流センターへ統合)、九州物流センター(2009年4月福島物流センターへ統合)を新設。
  • 2001年4月M&A中部地区販路拡大のため、名古屋営業所を開設。(2009年4月京都営業所へ統合)
  • 2001年4月保守メンテナンス機能やアウトソーシング機能の強化のため、EMSS(エレクトロニクス マニュファクチャリング ソリューション サービス)事業部を新設。
  • 2004年4月事業戦略等の強化のため、九州受注センターを新設。(2008年11月機能を各営業所に移管)
  • 2004年9月事業戦略等の強化のため、近畿受注センターを新設。(2008年11月機能を各営業所に移管)
  • 2004年12月本社、東京営業所がISO14001の認証を取得。
  • 2005年6月上場株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場。
  • 2005年10月株式会社マキナエンジニアリングと資本提携並びに業務提携契約を締結。
  • 2005年12月株式会社ナノテムと業務提携契約を締結。
  • 2006年3月EMSS事業のうち、半導体プロセス技術に基づく技術支援事業を内外エレクトロニクス株式会社へ営業譲渡。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は2つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで40,600百万円
  • 営業利益率2027年3月期まで3.7%
  • 自己資本利益率(ROE)2027年3月期まで7.6%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    3つのAI成長戦略

    急拡大するAI市場を見据え、フィジカルAI戦略(AI×ロボティクスによる製造装置の自動組立・予知保全)、AI/SCMシステム戦略(AIエージェント活用の調達ハブ化)、AI人財育成戦略(AIを活用した人財育成と技術継承)を新たに策定。これらの取り組みで半導体市場の景気循環に対する耐性を強化し、受託製造からトータルソリューションを提供するメーカーへの変革を目指す。

  2. 02

    5事業ポートフォリオの強化

    販売(SS)、製品開発・技術開発(TS)、受託組立(MS)、メンテナンスサポート(FS)、加工(PS)の5事業でシナジーを発揮。技術提案型営業やAI需要予測・在庫最適化、フィジカルファブ化・ロボット×AI自動化、予知保全技術の外販、精密加工機能の充実などによりトータルソリューションサービスの価値を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で577人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は546万円で、9期前と比べて+16.3%平均年齢は43.8歳、平均勤続年数は10.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月272
2018年3月307
2019年3月46942.510.1369
2020年3月48643.410.9334
2021年3月47243.411.6350
2022年3月50644.011.9420
2023年3月55143.111.0528
2024年3月51243.110.9503
2025年3月48642.910.1552290
2026年3月54643.810.9577243

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率15.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
江刺開発センター — 岩手県奥州市1,645百万円
販売
仙台事業所 — 宮城県仙台市泉区1,263百万円
受託製造
江刺事業所 — 岩手県奥州市869百万円
受託製造
宮城物流センター — 宮城県黒川郡大衡村514百万円
販売
福島事業所 — 福島県伊達市420百万円
受託製造
開発・生産用地 — 岩手県奥州市221百万円
販売
宮城LM物流 — 宮城県仙台市泉区203百万円
販売
熊本営業所 — 熊本県合志市183百万円
販売
熊本サービスセンター — 熊本県合志市134百万円
受託製造
長崎サービスセンター — 長崎県諫早市88百万円
受託製造
ほか6件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    内外エレクトロニクス株式会社(注)2,3
    東京都世田谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    納宜伽義機材(上海)商貿有限公司(注)2
    中華人民共和国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は326億円営業利益14億円前期と比べると減収減益で、売上が-7.6%、利益が-12.5%。

売上高
-7.6%
326億円
営業利益
-12.5%
14億円
純利益
+0.0%
10億円
営業利益率
4.3%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高509億円326億円
営業利益26億円14億円
純利益17億円10億円
1株あたり配当¥144¥144

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は115億円、営業利益は6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+5.5%、営業利益は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1155
2024年1Q10943.72
2024年2Q9611.01
2024年3Q9833.12
2024年4Q873
2025年2Q16242.53
2025年4Q191126.37
2026年2Q15253.33
2026年4Q17495.27
2027年1Q11565.24

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は116億円から326億円へ2.8倍に増えた。直近期の営業利益率は4.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月116−3−4
2014年3月16122
2015年3月17744
2016年3月19564
2017年3月20986
2018年3月284129
2019年3月26064
2020年3月23853
2021年3月267107
2022年3月3762115
2023年3月4532316
2024年3月390128
2025年3月35316154.510
2026年3月32614144.310

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高326億円のうち、営業利益として残るのは14億円4.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の3.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.5%282億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金9.2%30億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.3%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
13.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.1pt
4.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.6pt
3.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.2pt
7.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが14億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは14億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は86億円で、売上の3.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−2−2−1−429
2014年3月01−4126
2015年3月5−11431
2016年3月00−5026
2017年3月15−3−31236
2018年3月13−69751
2019年3月−6−13−3−1930
2020年3月12−231043
2021年3月29−4222590
2022年3月23−3−112099
2023年3月10−2519−15104
2024年3月12−6−11699
2025年3月−3−4−15−778
2026年3月140−51486

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は251億円。このうち返さなくてよい自己資本が128億円で、自己資本比率は50.9%(業種中央値50.6%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月91108111.2
2014年3月103139012.7
2015年3月1171710014.6
2016年3月114219318.4
2017年3月1312710420.8
2018年3月1715311831.2
2019年3月145568938.6
2020年3月1625810435.8
2021年3月2058112439.5
2022年3月2529515737.6
2023年3月30010719335.7
2024年3月27111415742.1
2025年3月24611912748.5
2026年3月25112812350.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
91億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
83億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
14億円
在庫として抱えている分
負債合計
123億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
63
/ 100
安定性自己資本比率34 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

卸売業 284社との比較

同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り284社中5位あたり、逆に低いのは売上成長率284社中271位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.9%/中央値 8.1%
P25 5.5%P75 11.4%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.3%/中央値 3.2%
P25 1.8%P75 5.4%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
50.9%/中央値 50.6%
P25 39.1%P75 62.9%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-7.7%/中央値 4.4%
P25 0.0%P75 9.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.6%/中央値 3.1%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,045で、1年前と比べて+110.9%過去52週の値幅のなかでは77%の位置にある。

¥4,045-4.6%1ヶ月+12.7%1年+110.9%時価総額144億円
過去52週の値幅
安値¥2,002高値¥4,650

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.6倍
PER (会社予想)8.4倍
PBR1.07倍
配当利回り3.56%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月10日に4210円、12日に4420円と急伸し、14日には4485円の高値をつけた後、18日4170円、19日3905円へと利益確定売りが優勢。前日比-6.35%と大きく下落したが、25日線3579円を+9.1%上回って推移している。52週高値4650円に接近した後の調整局面で、出来高は8月12日に25万株と膨らんだ。1ヶ月で+18.5%上昇しており、上昇基調は継続中。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上は減少傾向だが、利益率は維持している。強気派は業界の在庫調整終了後の需要回復を見込むが、弱気派は市況不振が長期化し、在庫評価損リスクを懸念する。

プラスに働く材料7
  • 利益率の安定

    営業利益率4%台を維持しており、価格競争に巻き込まれていない。

  • 配当利回りの高さ

    配当利回り3.12%とインカムゲインを狙える水準。

  • 市況回復の期待

    半導体市況はサイクルであり、底打ち後の反転が業績を押し上げる。

  • 収益構造改善通年影響

    営業利益率4.29%、安定収益基盤

  • PBR改善期待継続影響

    PBR0.87倍、株価上昇で改善余地

  • 高配当利回り継続影響

    配当利回り3.12%、インカム需要

  • 自社株買い不定影響

    株主還元策で需給改善

マイナスに働く材料7
  • 売上減少基調

    2023年453億→2026年326億と3年で28%減、需要回復の兆し薄い。

  • 在庫リスク

    電子部品の価格下落が在庫評価損につながる可能性。

  • 業界の構造変化

    メーカー直販やEC化で商社の仲介機能が縮小する流れ。

  • 売上高減少トレンド通年影響

    FY2026売上326億円、前期比7.6%減

  • 営業利益減少通年影響

    FY2026営業利益14億円、前期比12.5%減

  • 業界の需要減少継続影響

    卸売業の構造的衰退リスク

  • 在庫リスク不定影響

    在庫評価損で利益圧迫

次の決算で確かめる点
売上高
減少が続くか、底打ちするかが業績の分かれ目。
営業利益率
市況悪化時の収益力の指標。
在庫回転率
在庫リスクの高まりを早期に察知する。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり144で、前期から+5.0%いまの株価に対する利回りは3.56%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥144
1株あたり
配当利回り
3.56%
いまの株価に対して
配当性向
45.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2013.8
2018年3月3575.017.4
2019年3月350.033.0
2020年3月29−17.136.9
2021年3月4865.538.8
2022年3月111131.329.7
2023年3月1186.328.3
2024年3月93−21.242.6
2025年3月1007.576.8
2026年3月1055.045.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥144

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,944人。区分でいちばん多いのは個人・その他76.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が13.7%を占め、残る86.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他73.471.275.572.678.876.2
事業法人6.56.67.07.79.08.1
外国法人7.813.37.711.23.26.9
金融機関4.24.34.14.26.05.6
証券会社8.14.65.54.22.72.9
自己株式1.51.51.51.51.51.5
外国人個人0.00.00.20.00.20.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01権田 浩一9.88
02権田 雄大4.50
03権田 益美4.05
04高橋 祐実3.07
05中島 秀樹2.96
06株式会社きらぼし銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)2.93
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.70
08MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)2.28
09島根 良明2.11
10副島 眞由美2.08

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+257%、1株純資産は14期で+770%。直近期のROEは7.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−176419−34.7
2014年3月10353721.53.15.4
2015年3月15370324.73.48.3
2016年3月18386023.42.66.9
2017年3月2581,12426.06.713.8
2018年3月3161,81921.311.217.4
2019年3月1401,9137.57.333.0
2020年3月1142,0065.911.236.9
2021年3月2472,32310.710.438.8
2022年3月4422,72317.56.429.7
2023年3月4693,07216.25.428.3
2024年3月2433,2697.713.442.6
2025年3月3003,4139.07.476.8
2026年3月2783,6487.98.245.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額175百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
権田浩一取締役会長(代表取締役)69
岩井田克郎取締役社長(代表取締役)社長執行役員68
佐々木政彦常務取締役 常務執行役員67
山﨑和也取締役 執行役員52
伊藤信昭取締役 執行役員63
村山憲二取締役71
新井茂明取締役70
泉温子取締役41
強瀬理一常勤監査役66
浅野謙一監査役58
小峰光監査役54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)514114128
社外取締役523235
監査役1111111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容733字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社(内外テック株式会社)及び連結子会社2社(内外エレクトロニクス株式会社、納宜伽義機材(上海)商貿有限公司)により構成され、半導体メーカー、半導体製造装置メーカー、FPD製造装置メーカー及び電子機器メーカーを主要取引先として、「販売事業」及び「受託製造事業」を展開しております。 (1)事業の特色は次のとおりであります。 ① 販売事業 当社は、半導体製造装置、FPD製造装置及び電子機器等に使用される空気圧機器・真空機器・温度調節機器等の各種コンポーネンツ及び同装置を国内メーカーから仕入れ、主に国内ユーザー企業に販売しています。 また、海外連結子会社の納宜伽義機材(上海)商貿有限公司は、機械電子設備及び各種コンポーネンツを現地メーカーや当社から仕入れ、現地に進出している日系ユーザー企業及び現地ユーザー企業に販売しております。 ② 受託製造事業 連結子会社の内外エレクトロニクス株式会社は、半導体メーカー、半導体製造装置メーカー、FPD製造装置メーカー及び電子機器メーカーを主要取引先として、装置組立、受託加工、工程管理、情報機器組立、メンテナンスサポート等の受託製造事業を行っております。 当社グループは、半導体関連企業を支えるリーディングカンパニーとして、お客様に総合的ソリューションを提供するという事業戦略に基づき、販売事業及び受託製造事業における販売(SS事業)、製品開発・技術開発(TS事業)、受託組立(MS事業)、精密加工(PS事業)、メンテナンスサポート(FS事業)の5つの事業ポートフォリオを以ってグループの総合力でお客様の幅広いニーズに対応しております。 (2)事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,009字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、知恵と創造力を最大限に発揮して、「価値のある商品と情報の提供」「受託製造」「自社開発」「保守・メンテナンス」「加工」の5事業を通して夢のある社会に貢献いたします。 1.国内外の法遵守に基づきフェアでオープンな経営を通して社会から信頼される企業を目指します。 2.お客様や仕入先様及び多くのステークホルダーに信頼される企業を目指します。 3.常に最先端の情報や技術を研鑽しお客様にその価値を認めて頂く企業を目指します。 4.地球環境に配慮した商品の提供や製造などを通してクリーンな社会へ貢献できる企業を目指します。 5.多様性を尊重し差別やハラスメントが無い健康・安全・安心な企業を目指します。 (2)経営戦略等 半導体・半導体製造装置市場は、生成AIの急速な普及を背景としたデータセンター投資の拡大が牽引し、ロジック半導体やAI向け高帯域メモリ(HBM)を中心に需要が大きく伸長しており、中長期的には、フィジカルAIを中心とした用途拡大により更に大きな成長が期待されている市場と考えております。 当社グループは、このような予測の下、更なる拡大が見込まれる半導体市場において、新たな価値・未来を創造すべく、パーパスである『あらたな価値の創造』のもと、2030年度の目指す姿を定めておりますが、AIの急速な普及と用途拡大により事業環境が大きく変化したことを踏まえ、成長機会を的確に捉えるべく、2026年度を初年度とする新たな中期経営計画「MIRAI 2030」を策定しました。 「MIRAI 2030」では、「MIRAI 2026」の基本戦略を継承しつつ、急拡大するAI市場を見据え、AIを活用した以下の3つの成長戦略を新たに加え、AI事業を軸としたビジネスモデル変革による事業拡大を目指してまいります。 1.フィジカルAI戦略: AI×ロボティクスによる製造装置の自動組立やAI予知保全の実現 2.AI/SCMシステム戦略: AIエージェントを活用した「調達のハブ」への進化 3.AI人財育成戦略: AIを活用した人財育成と技術者及び技能者のナレッジの継承 これらの取り組みを通じて、半導体市場における景気循環(シリコンサイクル)に対する耐性の強化を図り、「受託製造」からトータルソリューションを提供する「メーカー」への変革を目指してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 前中期経営計画「MIRAI 2026」においては、売上高、営業利益、自己資本比率、自己資本利益率(ROE)としておりましたが、中期経営計画「MIRAI 2030」の策定に伴い、収益性を重視する観点から経営上の目標の達成状況を判断するための指標を、売上高、営業利益率、自己資本利益率(ROE)といたしました 中期経営計画「MIRAI 2030」の1年目である2027年3月期の目標値は、売上高40,600百万円、営業利益率3.7%、自己資本利益率(ROE)7.6%であります。 (4)経営環境 今後の見通しにつきましては、米国の関税政策をはじめとする通商政策の不確実性や、中東情勢等の地政学リスクの高まりにより、外部環境の不確実性が高まっており、国内外の経済活動への影響は、今後とも注視することが必要と考えております。 当社グループの主要な顧客の多くが係わる半導体・半導体製造装置市場は、特に景気循環(シリコンサイクル)の激しい市場ではありますが、生成AIの需要拡大を背景に、データセンター向け高帯域メモリ(HBM)を中心としたDRAM投資に加え、先端ロジック投資の拡大が期待されており、中長期的には、フィジカルAIを中心とした用途拡大により更に大きな成長が見込まれております。 (5)事業上及び財務上の対処すべき課題 経営方針及び中期経営計画の基本方針を実行していく上で、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は以下のとおりであります。 <半導体関連企業を支えるリーディングカンパニーとしての基盤強化> 当社グループは、グループシナジーを最大限に発揮し経営基盤をより強化するため、販売(SS事業)、製品開発・技術開発(TS事業)、受託組立(MS事業)、精密加工(PS事業)、メンテナンスサポート(FS事業)の5つの事業ポートフォリオを以て、販売、設計・開発、組立、加工、メンテナンスサポートまでのトータルソリューションサービスを提供し、当社グループの更なる価値向上を目指してまいります。 1.販売(SS事業)の強化 安定的な部材供給を実現するとともに技術商社として、お客様の幅広いニーズの先取りに注力し、蓄積されたノウハウに基づく技術提案型営業により、単なるサプライヤーとしてではなく付加価値を提供するサプライチェーンにて、仕入先様とお客様を繋いでまいります。 また、グループ全体としての効率化・合理化を図るため、AIを活用した業務プロセスの見直しや新たなSCM(サプライチェーンマネジメント)の推進、AI需要予測・在庫最適化等により、当社の市場優位性を高めてまいります。 2.製品開発・技術開発(TS事業)の強化 当社グループは、開発センター(新潟県長岡市)、江刺開発センター(岩手県)、厚木開発センター(神奈川県)、仙台開発センター(宮城県)の4つの開発拠点を保有し、「高真空/制御技術」に係わる開発力強化に取り組んでおります。 今後もこれらの開発拠点のほか、事業提携やM&Aにて、当社技術とシナジーのある革新技術の獲得を推進し、フィジカルAIに係わる技術の実証開発や自社製品の開発等にも積極的に取り組んでまいります。 3.受託組立(MS事業)の強化 市場の成長に伴う受注の増加に向けた生産設備・工場の拡張・新設等の生産体制の整備を行うとともに、新たな組立・製造技術の獲得により、領域の拡大を目指しております。 今後は、「フィジカルファブ(スマートファクトリー)」「ロボット×AIによる自動化」により、省人化・省工程化・高生産化に取り組み、収益力の強化を進めてまいります。 4.メンテナンスサポート(FS事業)の強化 メンテナンスサポートの受注拡大に向けた技術者の増強とAIやVRを活用した遠隔トレーニングシステムによる育成期間の短縮に努め、収益の早期実現に向けた体制の構築に努めております。 また、長年の開発・製造により培われた技術や修理履歴データを基にAIを活用した「壊れる前に直す予知保全技術」を外販に生かし、顧客のダウンタイム削減に貢献するとともに、新たなビジネスチャンスをつかんでまいります。 5.加工(PS事業)の確立 事業提携やM&Aを活用し、精密加工機能の充実を図り、お客様からの様々なご依頼に迅速に対応することで、付加価値の高いトータルソリューションサービスを提供してまいります。また、AIを活用し加工技術の最適化が図れる仕組みを構築してまいります。 <人財への取り組み> 当社グループは、企業の競争力の源泉は「人」であり、多様な人財が互いの価値観の違いを認め合い、個人と組織の力を高め、大きな目標に挑戦していくことが、企業の成長につながると考えております。 詳細につきましては、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組(2)人的資本(人財の多様性を含む。)」に記載しております。 <社内の多様性の確保> 当社グループは、全従業員が各々のライフステージに合わせて活躍できる職場環境づくりを積極的に推進しており、家庭と仕事の両立支援や女性の活躍促進策として、育児休業・介護休業、在宅勤務や時間有休制度を導入しております。 今後も人事制度の変革を進めることにより、働きがい、働きやすさの向上と多様な人財の活躍推進に取り組んでまいります。 <急激な外部環境の変化への耐性強化> 中東情勢の影響によるナフサをはじめとする石油由来の供給リスクやエネルギー価格の高騰、中国のレアアース輸出規制、米国の関税措置を含む通商政策の動向、さらには人件費・原材料費上昇の継続など、当社グループを取り巻く外部環境は引き続き先行きが不透明な状況にあります。このような環境下において、政治・経済・社会・技術の4つの視点から当社グループに影響を及ぼす要因を的確に分析し、迅速な意思決定が行える体制の強化を図るとともに、急激な変化にも対応できるよう、一定の現預金を保有してまいります。 また、このような体制を支える基盤として、当社グループが定めるパーパス・ビジョン・ミッションを全社員に浸透させ、あらゆる変化やリスクに柔軟に対応できる人財の育成に取り組んでまいります。 <経営管理体制の強化> コーポレートガバナンス・コードの趣旨に沿った当社のコーポレート・ガバナンス方針を着実に実践し、経営管理体制の継続的な強化に取り組んでまいります。 具体的には、コンプライアンス、情報管理、リスク管理、財務管理等の各分野において実効性の向上を図り、内部統制システムの充実に努めるとともに、グループ全体のガバナンス体制の整備を推進し、持続的な企業価値の向上を支える経営基盤の構築を図ってまいります。 <サステナビリティに関する取り組み> 当社グループは、持続可能な事業成長のためにサステナビリティを意識した経営が重要と考えております。 詳細につきましては、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載しております。
事業等のリスク4,143字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下において、当社グループの事業の状況及び経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主な事項及びその他投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる事項を記載しています。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ですが、当社の有価証券に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載内容を併せて、慎重に検討した上で行われる必要があると考えています。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)半導体市場の需要動向や価格動向による当社グループの業績への影響について 当社グループは、主に半導体・FPD製造装置などの各種コンポーネンツ及び同装置等の販売を主に行う販売事業と、半導体・FPD製造装置等の組立及び保守・メンテナンス等を行う受託製造事業とで構成され、半導体メーカーや半導体製造装置メーカーへの依存度が高くなっています。このため、当社グループの業績は世界的な景気変動のほか、半導体市場、とりわけ半導体製造装置市場の需要動向、価格動向の影響を強く受ける傾向にあります。 また、中長期的には、AI関連を中心に幅広い用途での半導体需要を背景に半導体製造装置市場の拡大が見込まれており、当社グループは中期経営計画「MIRAI 2030」においてAI事業を軸としたビジネスモデル変革を推進しておりますが、AI関連需要の成長が想定より下回った場合、各国政府による通商政策等の変更により販売価格の上昇を背景に需要が減少した場合、半導体市場における景気循環(シリコンサイクル)の影響が想定以上に大きかった場合や、為替変動による原材料価格やエネルギー価格の高騰等を背景に仕入値の見直し要求や販売先からのコストダウン要求が強まった場合は、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)特定の取引先への依存度が高いことについて 当社グループの主要な販売及び受託製造の取引先は、東京エレクトロングループ(以下「同社グループ」という。)であり、当社グループの売上実績に対する依存度は2024年3月期75.3%、2025年3月期72.5%、2026年3月期69.4%と高い割合になっています。取引のパイプが太いことはビジネスチャンスでもありますので、ニーズの先取りに努め、幅広い事業展開により今後も取引の維持・拡大に努める所存ですが、同社グループ各社への依存度が高いことから同社グループ各社との取引が大幅に減少した場合の当社グループ売上高への影響のほか、同社グループ各社が生産計画を変更した場合や主要取扱商品を変更した場合の当社在庫商品の評価への影響が考えられます。 (3)特定の仕入先への依存度が高いことについて 当社グループの主要な仕入先は、SMC株式会社であり、当社グループの商品仕入実績に対する依存度は2024年3月期40.6%、2025年3月期40.8%、2026年3月期36.6%と高い割合になっています。同社とは1965年11月から空気圧機器に関する代理店契約を締結し、長年にわたり密接な関係を維持し、今後も取引を維持・拡大していく方針ですが、契約が更新できない場合や同社の代理店に対する方針が大幅に変更となった場合、また同社との取引が大幅に減少した場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4)研究開発(R&D)について 当社グループは、今後の成長戦略として高真空/制御技術に対応する開発力の強化に注力しており、4つの開発拠点を基盤に、「受託製造」から設計・開発から製造まで一貫して行う「メーカー」への変革を目指しております。技術者の採用・育成が計画通りに進まない場合や、研究開発の対象分野が顧客要求に合致しなかった場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (5)取引先の海外展開、海外情勢の変化や為替変動の影響について 当社グループは、取引先の生産拠点の海外移転や部品の海外調達に対応するため、中国に現地法人を設立し、営業を行っています。現地取引先の生産拠点の見直しが行われた場合や、現地における政治や社会情勢の変化、予期しない法令・規制の変更等により、現地法人の事業継続が困難となる場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 特に、米国政府による対中半導体輸出規制や関税政策の強化、各国政府による半導体関連の輸出管理規制の動向は、当社グループの主要取引先の事業活動や半導体製造装置市場全体に影響を及ぼす可能性があり、これらの規制の変更や強化が行われた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、海外取引においては、為替変動リスクが生じることから、急激な為替変動が起こった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)品質管理について 当社グループは、商品を販売・製造するにあたり適切な品質管理体制の整備を目指していますが、予期せぬ重大な不具合が発生した場合には、社会的信用の失墜や多額の費用の負担により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7)人財の確保と育成について 当社グループが取引先のニーズに応えていくためには、人的資本の充実が必須であると考えています。今後の労働人口の減少に対する対策に加え、中期経営計画「MIRAI 2030」戦略の実現には、優秀な人財の確保や採用した人財の早期戦力化が重要な課題となっております。この課題解決に向け、現在、AI人財育成戦略(AIやVRを活用した遠隔トレーニングシステムによる育成期間の短縮等)を進めていますが、人財獲得競争の激化等により計画通りに進まない場合には、当社グループの事業活動や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)法規制について 当社グループは、国内外で事業活動を行っており、さまざまな法令・規制を受け、これらの法令・規制を遵守できなかった場合、また、予期しない法令・規制の制定・改廃に対応できない事態が発生した場合には、当社グループの事業活動や業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (9)情報漏洩及びサイバーセキュリティについて 当社グループは、重要な技術情報、企業情報、個人情報を保有するにあたり、管理ルールを整備し、重要情報の管理強化、徹底に努めていますが、予期せぬ事態により重要情報が外部に漏洩した場合には、社会的信用の失墜や多額な費用負担により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、サイバー攻撃の手法は高度化・巧妙化しており、当社グループにおいても、不正アクセス、ランサムウェア、標的型攻撃等のサイバー攻撃を受けるリスクがあります。当社グループは、情報セキュリティ体制の強化やセキュリティ教育の実施等の対策を講じておりますが、これらの対策にもかかわらず、サイバー攻撃により事業活動の停止や重要情報の漏洩等が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)気候変動、自然災害、戦争・テロ等について 気候変動、想定外の大規模地震・津波・台風等の自然災害の発生による社会インフラ停止のほか、感染症の流行による従業員の大量出勤停止等により、当社グループや主要取引先の事業活動の停止または事業継続に支障をきたす事態が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、国内外における戦争や暴動、テロ事件等の発生に起因して、サプライチェーンの混乱や商品・原材料・燃料等の価格が急激に上昇した場合や、商品等の前倒し確保等により安定調達に努めてまいりますが、調達が困難になった場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)企業買収・事業譲渡(M&A)等の投資について 当社グループは、中期経営計画「MIRAI 2030」に基づく将来の事業拡大や競争力強化、新たな技術・サービスの獲得等を目的として、他社の株式取得、事業譲受、業務提携等のM&A戦略を進めております。事前に対象企業に関するデューデリジェンスを実施し企業価値を見極めますが、潜在的な負債や法的問題、技術的課題、人事・労務問題等が発覚する可能性があります。また、経営方針や、企業文化の違い等から統合プロセス(PMI:Post Merger Integration)が円滑に進まず、当初想定していたシナジー効果が十分に得られないリスクや、買収した企業の収益力が当初の見込みを下回った場合はのれんの減損等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)AI関連技術の急速な変化について 当社グループは、中期経営計画「MIRAI 2030」において、AI事業を軸としたビジネスモデル変革を推進し、フィジカルAI戦略、AI/SCMシステム戦略、AI人財育成戦略の3つの成長戦略に取り組んでおります。 しかしながら、AI関連技術は急速に進化しており、技術の陳腐化や競合他社の参入による競争激化、AIに関する法規制の新設・変更等により、当社グループが想定する事業展開が困難となる可能性があります。また、AIの活用に伴うデータの品質・偏り、AIの判断に起因する誤作動や事故等が発生した場合には、当社グループの社会的信用や業績に影響を及ぼす可能性があります。 (13)知的財産について 当社グループは、「メーカー」への変革を目指しており、自社製品の開発を推進しております。これに伴い、当社グループが保有する技術ノウハウや設計情報等の知的財産の重要性が増しておりますが、これらの知的財産の保護が十分に行えなかった場合や、第三者の知的財産権を意図せず侵害するリスクがあります。 知的財産の保護や知的財産権に関する紛争が発生した場合には、控訴費用の発生や事業活動の制約等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,165字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の日本経済は、米国の関税政策をはじめとする通商政策の不確実性や、中東情勢等の地政学リスクの高まりから、世界経済の先行きに対する不透明感が増すなか、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果により個人消費は底堅く推移し、企業の設備投資におきましても今後の労働人口減少に対応するための省力化投資を中心に、緩やかな回復基調で推移しました。 当社グループが参画しております半導体・半導体製造装置市場におきましては、車載やパワー半導体への投資の停滞は続いたものの、生成AIの需要拡大を背景にデータセンター向けやAI機能を搭載したスマートフォン・パソコン等の需要増加が寄与し、ロジック半導体やAI向け高帯域メモリ(HBM)を中心とした DRAM 投資が底堅く、低成長ながらも高水準で推移しました。 このような事業環境の下、当社グループは、2024年度を初年度とする中期経営計画「MIRAI2026」の諸施策を推進し、生産エリアの拡大を図るとともに、VRやAIを活用した人財育成システムの構築に注力し、技術者を含めた人財の早期育成・増強を積極的に進めてまいりました。 また、足元の急速なAIの普及と今後のフィジカルAI需要の急拡大による事業環境の変化を踏まえ、現在の中期経営計画「MIRAI2026」の基本戦略を継承しつつ、新たに2030年度に向けた新中期経営計画「MIRAI2030」の策定を進めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 イ.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、250億81百万円となりました。流動資産は172億10百万円、固定資産は78億70百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、123億19百万円となりました。流動負債は88億33百万円、固定負債は34億86百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、127億61百万円となりました。 ロ.経営成績 当連結会計年度の業績は、AI関連を中心に市場の回復が見られたことから、受託製造事業におきましては期初より堅調な受注を確保しましたが、販売事業におきましては第3四半期後半から受注が伸びたものの、期前半の顧客の在庫調整の影響による低迷から、売上高326億14百万円(前連結会計年度比7.7%減)となりました。利益につきましては、仕入コスト増加分の価格転嫁が進んだ一方で、主に受託製造事業におけるメンテナンスサポートに関わる技術者の増員のほか、品質向上のための製造技術者の増員に伴う労務費の増加により、営業利益14億2百万円(前連結会計年度比9.6%減)、経常利益13億89百万円(前連結会計年度比9.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益9億71百万円(前連結会計年度比7.4%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 販売事業 半導体・FPD製造装置等の各種コンポーネンツ(部品)及び同装置等の販売事業におきましては、売上高284億36百万円(前連結会計年度比9.1%減)、セグメント利益6億89百万円(前連結会計年度比9.3%増)となりました。 受託製造事業 半導体・FPD製造装置等の組立及び保守・メンテナンス等の受託製造事業におきましては、売上高65億27百万円(前連結会計年度比4.1%増)、セグメント利益5億55百万円(前連結会計年度比26.6%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益、減価償却費、棚卸資産の減少、長期借入れによる収入等の増加要因に対し、売上債権の増加、仕入債務の減少、法人税等の支払額、長期借入金の返済による支出、配当金の支払額等の減少要因により、前連結会計年度末に比べ8億52百万円増加(前連結会計年度は21億3百万円の減少)し、当連結会計年度末には86億9百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は14億1百万円(前連結会計年度は2億77百万円の使用)となりました。この主な要因は、税金等調整前当期純利益13億92百万円、減価償却費3億93百万円、棚卸資産の減少額8億11百万円の増加要因に対し、売上債権の増加額4億84百万円、仕入債務の減少額2億33百万円、法人税等の支払額6億95百万円の減少要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は13百万円(前連結会計年度は3億61百万円の使用)となりました。この主な要因は、定期預金の払戻による収入2億28百万円の増加要因に対し、定期預金の預入による支出1億44百万円の減少要因によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は5億38百万円(前連結会計年度は14億65百万円の使用)となりました。この主な要因は、長期借入れによる収入10億円の増加要因に対し、長期借入金の返済による支出11億34百万円、配当金の支払額3億49百万円の減少要因によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 イ.受託製造実績 当連結会計年度における受託製造事業の受託製造実績を示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 受託製造事業(千円)   5,212,297   109.0 合計(千円)   5,212,297   109.0 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.上記金額は受託製造原価であります。 ロ.仕入実績 当連結会計年度における販売事業の仕入実績を示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 販売事業(千円)   22,140,516   85.4 合計(千円)   22,140,516   85.4 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.上記金額は仕入価格によっております。 ハ.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 販売事業   30,813,182   121.1   9,025,051   145.5 受託製造事業   4,665,642   106.2   276,275   118.4 合計   35,478,824   118.9   9,301,326   144.5 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.上記金額は販売価格によっております。 3.当連結会計年度において、受注実績に著しい変動がありました。これは、第3四半期後半より半導体需要が回復したことによるものであります。 ニ.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 販売事業(千円)   27,992,008   90.6 受託製造事業(千円)   4,622,650   104.2 合計(千円)   32,614,659   92.3 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ(株)   10,493,011   29.7   9,520,607   29.2 東京エレクトロン宮城(株)   7,710,794   21.8   8,022,673   24.6 東京エレクトロン九州(株)   7,167,775   20.3   4,768,006   14.6 3.上記金額は販売価格によっております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 文中の将来に関する事項につきましては、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。 また、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.経営成績等 a.財政状態 <流動資産> 流動資産は、前連結会計年度末に比べ4億89百万円増加し、172億10百万円となりました。この主な要因は、当第4四半期連結会計期間の売上によるものであります。主な内訳として、前連結会計年度末に比べ現金及び預金が7億68百万円、売掛金が9億89百万円の増加、電子記録債権が4億84百万円、商品及び製品が8億7百万円減少したことによるものであります。 <固定資産> 固定資産は、前連結会計年度末に比べ31百万円減少し、78億70百万円となりました。この主な要因は、前連結会計年度に比べ、投資有価証券が2億93百万円の増加、建物及び構築物(純額)が2億39百万円減少したことによるものであります。 <流動負債> 流動負債は、前連結会計年度末に比べ3億62百万円減少し、88億33百万円となりました。この主な要因は、製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律による支払サイトの短縮によるものであります。主な内訳として、前連結会計年度に比べ、支払手形及び買掛金が11億42百万円、その他の流動負債が1億21百万円の増加、電子記録債務が13億76百万円、未払法人税等が2億48百万円減少したことによるものであります。 <固定負債> 固定負債は、前連結会計年度末に比べ0百万円減少し、34億86百万円となりました。 <純資産> 純資産は、前連結会計年度末に比べ8億21百万円増加し、127億61百万円となりました。この主な要因は、利益剰余金が6億21百万円、その他有価証券評価差額金が1億99百万円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ48.5%から50.9%となり、期末発行済株式数に基づく1株当たり純資産は前連結会計年度末3,412.80円に対し3,647.54円となりました。 b.経営成績の分析 <売上高・売上総利益> 当連結会計年度は、AI関連を中心に市場の回復が見られたことから、受託製造事業におきましては期初より堅調な受注を確保しましたが、販売事業におきましては第3四半期後半から受注が伸びたものの、期前半の顧客の在庫調整の影響による低迷から、売上高は前連結会計年度に比べ27億23百万円(7.7%)減少し、326億14百万円となりました。 また、売上総利益は、販売価格の転嫁や在庫販売が進み売上総利益率が改善するも売上高が減少し、前連結会計年度に比べ1億79百万円(3.9%)減少し、44億41百万円となりました。 <営業損益> 販売費及び一般管理費は、支払手数料等の減少等により、前連結会計年度に比べ30百万円(1.0%)減少し、30億38百万円となりました。 以上の結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ1億49百万円(9.6%)減少し、14億2百万円となりました。 <経常損益> 営業外収益は、助成金収入等の増加により、前連結会計年度に比べ10百万円(28.3%)増加し、45百万円となりました。また、営業外費用は、為替差損等の減少等により、前連結会計年度に比べ2百万円(3.7%)減少し、59百万円となりました。 以上の結果、経常利益は、前連結会計年度に比べ1億36百万円(9.0%)減少し、13億89百万円となりました。 <税金等調整前当期純損益> 特別利益は、固定資産の売却により、3百万円となりました。 以上の結果、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度に比べ1億35百万円(8.9%)減少し、13億92百万円となりました。 c.キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ロ.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しております。 ハ.資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資によるものであります。事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 中東情勢等の地政学リスクの高まりや物価高騰等による影響から先行き不透明感が払拭できない状況ではありますが、現時点で必要十分な手許資金を確保しており、また必要に応じて金融機関等から資金調達が可能な体制を整えております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は33億5百万円となっております。 また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は86億9百万円となっております。 ニ.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 半導体市場の回復を背景に、顧客の在庫状況が想定以上に早く改善し、第3四半期後半から受注が急増したことから、売上高は計画比3,114百万円増(10.6%増)となりました。営業利益は、増収及び販売価格の見直しによる売上総利益率改善を背景に収益が増加したことから、計画比592百万円増(73.2%増)となりました。 自己資本比率は、第4四半期に売上高が急回復したものの、計画比△1.2ポイント低下し50.9%となりました。自己資本利益率(ROE)は、増益により純利益が増加し、計画比4.7ポイント上昇し7.9%となりました。 2026年3月期 計画   2026年3月期 実績   2026年3月期 計画比 売上高   29,500百万円   32,614百万円   3,114百万円増( 10.6%増) 営業利益   810百万円   1,402百万円   592百万円増( 73.2%増) 自己資本比率   52.1%   50.9%   △1.2ポイント 自己資本利益率(ROE)   3.2%   7.9%   4.7ポイント ※ 2026年3月期計画は、2025年11月12日「業績予想の修正に関するお知らせ」にて公表しました、修正後の計画であります。 ホ.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 セグメントごとの経営成績の状況については「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 ロ.経営成績」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。