概要
アルファパーチェスは、2000年11月に米国投資ファンドのリップルウッドにより設立された卸売業企業である。大企業グループを主な顧客とし、間接材(MRO)の調達を効率化する電子購買プラットフォーム「APMRO」や「無限カタログ」を提供するMRO事業と、商業施設の新築・改装・修繕・清掃などを行うFM事業の2本柱で構成される。2022年12月に東京証券取引所スタンダード市場に上場。2025年12月期の連結売上高は589億円、従業員数は265名。
MRO事業とFM事業の二軸で構成される事業構造
当社グループは、MRO事業とFM事業の2つを主軸とする。MRO(Maintenance Repair and Operations)事業は、大企業向けに工具・消耗品・修繕部品・文具などの間接材を、自社の電子購買システムを介して販売する物販事業である。一方のFM(Facility Management)事業は、商業施設の新築・改装・修繕・清掃・運営支援を手掛け、建材の供給から施工管理までを一貫して提供する。両事業とも、顧客の購買プロセス全体を効率化し、コスト削減と内部統制強化を支援する点で共通する。2025年12月期のセグメント別売上高は、MRO事業が443億円、FM事業が146億円、その他(子会社ATCのIT外販)が2億円である。
大企業グループに特化した顧客戦略と市場規模
当社グループは、主に上場企業を中心とした大企業の企業グループ全体を顧客対象とする。主要な顧客グループ数は約80、そのうち売上規模の大きい顧客は約30に集中する。市場規模について、当社は大企業向けのロングテール型MRO物品市場を約1兆円と推計しており、現状のシェアは限定的であるため、成長余地が大きいと認識している。顧客の子会社や関係会社までをITシステムで結び、サプライヤーからの直送を基本とする物流体制によって、多品種・少量・少額の間接材調達における「規模の経済」とDXを実現している。
収益の大半を占めるMRO事業と変動の大きいFM事業
売上高の約75%をMRO事業が占め、収益の柱となっている。MRO事業は、電子カタログ「無限カタログ」を通じた販売が中心で、2025年12月期には新機能「MRO購入選択品の自動置き換え推奨」の導入により粗利率が改善し、セグメント利益は前期比54%増の12億円に拡大した。一方、FM事業は商業施設の改装需要の変動に影響を受けやすく、2025年12月期には第4四半期に工事が集中したことで原価が急増し、セグメント利益は前期比48%減の2億円に落ち込んだ。両事業の変動を平準化するため、複数業態のチェーンストアを顧客に持つことでリスク分散を図っている。
グループ構成とサプライヤー・パートナーとの関係
当社グループは、持株会社であるアルファパーチェスと、連結子会社のATC株式会社(ITシステム開発・運用)およびAPリノベーションズ株式会社(建設事業)、非連結子会社の愛富思(大連)科技有限公司の4社で構成される。MRO事業の商品納入の大部分はサプライヤーから顧客への直接配送であり、物流機能はパートナー企業に全面委託している。FM事業における役務も基本的に直接顧客に提供されるが、材工分離の場合は一時的に在庫を保有することもある。ITシステムの開発・運用も大部分をパートナー会社に委託しており、自社で在庫や物流を抱えない軽量なビジネスモデルを採用している。
業界の中での役割は企業の間接材購買と施設管理のアウトソーシングを担うB2Bサービス事業者。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01大企業(企業グループ)主力
主に上場企業を中心とした大企業グループ全体を顧客に、電子購買システム「APMRO」を提供し、間接材の調達を効率化。サプライヤー直送による物流でコストを抑え、幅広い品揃えと価格競争力、社内決裁の管理機能を強みとする。
- APMRO(電子購買システム)
- MRO商品の購買業務を効率化するITプラットフォーム。電子カタログ「無限カタログ」を含み、サプライヤーとの価格競争や社内決裁管理を支援する。
02チェーンストア(小売・飲食・宿泊)主力
コンビニエンスストア、ドラッグストア、ファストフード、ホテルなどチェーンストア向けに、新築・改装・修繕・清掃・運営支援を提供。全国ネットワークによる24時間365日のメンテナンス体制と、チェーン本部のコスト削減支援が特徴。
- CFMサービス
- 商業施設の開店・改装時に最適化した建材提供(材・工分離)と施工管理を担う。
- FMサービス(施設管理)
- 商業施設の維持管理、改装、修繕、法定点検などの予防保全を提供する。
03ITシステム開発・運用副次
子会社ATC株式会社が、グループで培ったITシステム開発・運用のノウハウを外販する。低リスク・高収益だが、規模は大きくない。
製品と技術
電子購買システム「APMRO」と「無限カタログ」
MRO事業の中核をなすのが、自社開発の電子購買システム「APMRO」と、その電子カタログ部分である「無限カタログ」である。顧客の大企業グループは、各社の基幹システムや購買システムとAPMROを連携させ、社内決裁ルールに基づいて間接材を発注できる。無限カタログには多数のサプライヤーの商品が登録されており、顧客は価格・納期を比較して最適な商品を選択可能。2024年度末に導入した「MRO購入選択品の自動置き換え推奨機能」は、顧客の購入単価低減と当社の粗利率改善の両方に貢献し、2025年12月期のMRO事業利益を大きく押し上げた。
FM事業における店舗設備の包括保守と材工分離
FM事業では、商業施設の開店から閉店までのライフサイクル全体をカバーするサービスを提供する。具体的には、店舗設備の新築・改装・修繕・清掃・法定点検対応などである。特に、当社グループは「材工分離」と呼ぶ、資材支給と施工を別々の業者が行う形態を特徴とする。これにより、顧客は資材と工事を個別に発注でき、コストの透明性が高まる。また、24時間365日対応のメンテナンス体制や全国ネットワークのパートナー企業との連携により、緊急時の迅速な対応が可能である。2025年12月期には第4四半期に改装需要が集中し、チャーター便配送などの緊急対応が原価を押し上げる要因となった。
IT子会社ATCによるシステム開発と外販
連結子会社のATC株式会社は、2014年1月にITシステム開発・運用部門を分社化して設立された。主に当社グループ向けに電子購買システム等の開発・運用を手掛けるが、その技術やノウハウを外販する事業も行っている。外販売上は2025年12月期で2億円と規模は小さいが、低リスクかつ高収益な事業である。ただし、IT人材をグループ内のシステム開発に集中させる方針から、外販事業は縮小傾向にある。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
卸売業のなかでの位置
卸売中堅、安定収益と緩やかな拡大
卸売業に属し、主にヘルスケア関連の商品を取り扱う。売上高は 520 億円(2023/12)から 589 億円(2025/12)へ3期連続増収、営業利益率は 2.14%→2.55% と微増。同業のリョーサン菱洋HDや高千穂交易と比較すると売上規模は同等だが、利益率は低め。安定したビジネス基盤を持つが、成長率は緩やか。業界内でのポジションは特定分野に強みを持つ中堅。
強み
- 売上高が緩やかながら一貫して増加、堅調な事業基盤
- 成長市場であるヘルスケア分野に専門性を持ち、需要が安定
- 長期取引による顧客基盤が強固で、リレーションシップを活用
- 低負債で財務体質が安定、投資余力を確保
課題
- 営業利益率が 2% 台と低く、コスト上昇に弱い
- 同業他社との明確な差別化が難しく、価格競争に陥るリスク
- ヘルスケア卸市場が成熟し、急成長の余地が限定的
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
卸売業の時価総額近傍。太字がアルファパーチェス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7487小津産業 | 151億円 | 24.7倍 |
| 2 | 9888UEX | 150億円 | 20.7倍 |
| 3 | 3140BRUNO | 150億円 | 17.8倍 |
| 4 | 8045横浜丸魚 | 148億円 | 20.7倍 |
| 5 | 3417大木ヘルスケアホールディングス | 146億円 | 10.6倍 |
| 6 | 7115アルファパーチェス | 145億円 | 14.2倍 |
| 7 | 3374内外テック | 144億円 | 14.6倍 |
| 8 | 8152ソマール | 143億円 | 9.5倍 |
| 9 | 7565萬世電機 | 136億円 | 12.1倍 |
| 10 | 3392デリカフーズホールディングス | 135億円 | 8.8倍 |
| 11 | 3321ミタチ産業 | 133億円 | 6.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 15件
米国ファンドの出資で設立された2000年
2000年11月、米国の投資ファンドであるリップルウッドが日本国内で投資家を募り、旧アルファパーチェスを設立した。本社は東京都千代田区内幸町に置かれた。翌2001年1月、大企業向けにMRO関連の商品とサービスを提供する商社として営業を開始。創業当初から大企業の間接材調達に特化した事業モデルを志向していた。設立から間もない2001年8月には本社を中央区銀座に移転し、2002年3月には大阪オフィスを開設するなど、事業基盤の整備を進めた。
リーマンショック後のリップルウッド撤退とアスクル傘下入り
2008年のリーマンショックを契機に、リップルウッドが日本から撤退する方針を固めた。これを受け、2010年11月、旧アルファパーチェスは新設分割により新会社(現アルファパーチェス)を設立し、その株式を旧会社の株主に割り当てた。リップルウッドと多くの投資家は割り当てられた株式をアスクル株式会社に売却。その結果、アスクルが当社株式の78.8%を保有する親会社となり、経営体制が大きく変わった。この資金調達と株主構成の変化が、その後の事業拡大の基盤となった。
施設管理事業への進出とIT子会社の分社化
2013年1月、佐川アドバンス株式会社から施設管理事業を譲り受け、同時に建設業許可を取得した。これによりFM事業の本格的な開始が可能となった。翌2014年1月には、ITシステム開発・運用部門を新設分割で切り出し、100%連結子会社のATC株式会社として分社化。この分社化により、グループ内のIT機能を専門会社に集中させ、外販も視野に入れた体制を整えた。同年、本社を東京都港区三田に移転し、現在の所在地となった。
スタンダード市場上場と建設事業の分社化
2022年12月、東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。上場前の2021年7月には福岡オフィス、2023年1月には名古屋オフィスを開設し、営業拠点を拡大した。2024年6月には、会社分割(新設分割)によりAPリノベーションズ株式会社を設立し、建設事業を承継させた。これにより、FM事業の中でも特に改装・リニューアル工事を専門に担う子会社が誕生し、事業の分化と管理体制の強化が図られた。
2025年12月期:ランサムウェア被害と需要変動が業績に影響
2025年12月期、MRO事業では第4四半期に重要サプライヤーであるアスクルへのランサムウェア攻撃が発生し、10月19日から11月中旬まで出荷が停止。再開後も物流復旧が遅れ、大企業顧客向け売上が低調となった。FM事業では、インバウンド需要の高まりから改装工事が第4四半期に集中し、人員稼働損や緊急調達コストが増大。結果として連結売上高は前期比5.3%増の589億円、営業利益は同18.2%増の15億円と増収増益を達成したものの、FM事業のセグメント利益は半減した。
年表15件を開く
2000年代
- 2000年11月創業米国の投資ファンドであるリップルウッドが、日本国内で投資家を募り、旧アルファパーチェスを設立。本社を東京都千代田区内幸町に設置。
- 2001年1月大企業向けにMRO関連の商品とサービスを提供する商社として営業開始。
- 2001年8月本社を東京都中央区銀座に移転。
- 2002年3月大阪オフィス開設。
- 2003年10月本社を東京都港区北青山に移転。
- 2006年9月秋葉原オフィス開設。
- 2008年12月FM事業として店舗設備の包括保守事業開始。
2010年代
- 2010年11月創業リーマンショックを経てリップルウッドが日本から撤退を決め、旧アルファパーチェスは新設分割により新会社として当社(現アルファパーチェス)を設立し、その株式を旧アルファパーチェスの株主に割り当て。リップルウッドと多くの投資家は割り当てられた新株式をアスクルに売却し、アスクルは78.8%を保有する親会社へ異動。
- 2013年1月佐川アドバンス株式会社より、施設管理事業を譲り受け、同時に事業運営に必要な許可として建設業許可を取得。
- 2014年1月ITシステム開発および運用の部門を新設分割で切り出し、100%連結子会社の「ATC株式会社(以下「ATC」という。)」として分社化。
- 2016年5月本社を東京都港区三田に移転。
2020年代
- 2021年7月福岡オフィス開設。
- 2022年12月上場東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。
- 2023年1月名古屋オフィス開設。
- 2024年6月創業会社分割(新設分割)によりAPリノベーションズ株式会社を設立。建設事業を承継。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
既存顧客への深い浸透による売上拡大
経営理念「購買のベストパートナー」の下、顧客ニーズ把握、システム機能開発、商材拡充、品質・デリバリー水準維持向上、迅速なサポート体制充実をPDCAサイクルで継続的に推進し、既存顧客向け売上と利益の持続的成長を図る。
- 02
新規顧客の開拓
国内に約1千社存在する売上1千億円以上の大企業への営業を強化。MRO事業では「無限カタログサイト」整備、DM・電話・セミナー等のマーケティング施策を展開し、中長期的な成長に向けて顧客基盤を拡大する。
- 03
IT人財・コンサルティング人財の獲得と育成
新規顧客開拓加速や施設管理アプリ導入を担う人財を新卒・中途で確保し、教育・実践を通じて育成。これらを既存顧客深耕・新規開拓の基盤(バックボーン・インフラ)として位置付け、事業基盤強化に取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 4期分
グループ全体で265人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は555万円で、3期前と比べて+0.2%。平均年齢は40.0歳、平均勤続年数は7.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年12月 | 554 | 41.7 | 7.4 | 252 | — |
| 2023年12月 | 567 | 40.8 | 6.9 | 262 | — |
| 2024年12月 | 564 | 40.4 | 7.4 | 264 | 455 |
| 2025年12月 | 555 | 40.0 | 7.6 | 265 | 566 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社3社(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。
- 国内アスクル株式会社(注)1、2東京都江東区 · その他の関係会社議決権61.4%
- 国内ATC株式会社(注)3東京都港区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内APリノベーションズ株式会社(注)3東京都千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は589億円、営業利益は15億円。前期と比べると増収増益で、売上が+5.2%、利益が+25.0%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 653億円 | 589億円 |
| 営業利益 | 17億円 | 15億円 |
| 純利益 | 11億円 | 10億円 |
| 1株あたり配当 | ¥37 | ¥37 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は309億円、営業利益は8億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+8.0%、営業利益は+14.3%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 123 | 3 | 2.4 | 2 |
| 2023年2Q | 126 | 3 | 2.4 | 2 |
| 2023年3Q | 124 | 2 | 1.6 | 2 |
| 2023年4Q | 147 | — | — | 3 |
| 2024年1Q | 136 | 3 | 2.2 | 2 |
| 2024年2Q | 132 | 3 | 2.3 | 2 |
| 2024年4Q | 292 | 6 | 2.1 | 5 |
| 2025年2Q | 286 | 7 | 2.4 | 5 |
| 2025年4Q | 303 | 8 | 2.6 | 5 |
| 2026年2Q | 309 | 8 | 2.6 | 5 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 8期分
2018年12月期からの8期で、売上は360億円から589億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は2.5%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年12月 | 360 | — | 6 | — | 4 |
| 2019年12月 | 352 | — | 6 | — | 5 |
| 2020年12月 | 324 | — | 7 | — | 5 |
| 福岡オフィス開設。 | |||||
| 2021年12月 | 379 | — | 8 | — | 5 |
| 東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場。 | |||||
| 2022年12月 | 444 | — | 10 | — | 7 |
| 名古屋オフィス開設。 | |||||
| 2023年12月 | 520 | — | 12 | — | 9 |
| 会社分割(新設分割)によりAPリノベーションズ株式会社を設立。建設事業を承継。 | |||||
| 2024年12月 | 560 | 12 | 12 | 2.1 | 9 |
| 2025年12月 | 589 | 15 | 15 | 2.5 | 10 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高589億円のうち、営業利益として残るのは15億円で2.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値3.2%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金89.6%528億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.8%46億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.5%15億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 6期分
2025年12月期は営業CFが9億円、投資CFが−9億円で、差し引きのフリーCFは0億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は54億円で、売上の1.1ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年12月 | 18 | −7 | −1 | 11 | 33 |
| 2021年12月 | 5 | −6 | −3 | −1 | 29 |
| 2022年12月 | 14 | −7 | 3 | 7 | 39 |
| 2023年12月 | 12 | −7 | −2 | 5 | 42 |
| 2024年12月 | 25 | −7 | −2 | 18 | 58 |
| 2025年12月 | 9 | −9 | −4 | 0 | 54 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 8期分
2025年12月期の総資産は199億円。このうち返さなくてよい自己資本が67億円で、自己資本比率は34.0%(業種中央値50.6%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2018年12月 | 105 | 16 | 89 | 15.3 |
| 2019年12月 | 110 | 21 | 89 | 19.1 |
| 2020年12月 | 121 | 26 | 95 | 21.4 |
| 2021年12月 | 132 | 30 | 102 | 23.0 |
| 2022年12月 | 153 | 46 | 107 | 30.1 |
| 2023年12月 | 171 | 54 | 117 | 31.4 |
| 2024年12月 | 184 | 61 | 123 | 33.0 |
| 2025年12月 | 199 | 67 | 131 | 34.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
卸売業 284社との比較
同じ卸売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで284社中30位あたり、逆に低いのは自己資本比率で284社中248位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,467で、1年前と比べて-58.5%。過去52週の値幅のなかでは4%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 14.2倍 |
| PER (会社予想) | 12.7倍 |
| PBR | 2.08倍 |
| 配当利回り | 2.52% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近は25日線(1642円)を下回り、12日の終値1555円は前日比-6.33%と急落。52週高値3845円からは59.6%下落した一方、52週安値1380円は+12.7%と辛うじて上回る。週足では6月末1530円から7月初旬に1744円まで上昇したが、以降は1600円前後で揉み合い、8月に入り1650円から下落に転じた。出来高は12日に32100株と急増しており、売り圧力が強まっている。25日線との乖離は-5.3%で、短期的な下値支持線を探る展開。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)。
PERは16.4倍と業界平均17.4倍を下回り、割安感があります。PBRは2.45倍と平均1.19倍を上回り、資産面では割高です。ROE16.1%と収益性は良好で、配当利回りは1.92%と平均2.58%を下回ります。割安だが配当は業界平均を下回る点が懸念です。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 14.2倍 | 17.9倍 |
| PER (予想) | 12.7倍 | — |
| PBR | 2.08倍 | 1.24倍 |
| ROE | 16.1% | 8.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
成長性と収益性のバランスが論点。売上高は伸びているが、営業利益率は2%台と薄利。強気派は規模拡大による収益改善と販売網の強化を評価する一方、弱気派は薄利体質の改善が進まず、競争激化やコスト上昇で利益が圧迫されるリスクを指摘。同業他社との差別化が困難な中、増収が利益成長にどこまで結びつくかが焦点。
- 売上高の持続的拡大
2022年から2025年まで毎期増収。規模拡大で仕入交渉力が向上する余地がある。
- 生活必需品安定需要
取り扱い品目が日用品中心のため、景気変動の影響を受けにくい。
- 営業利益率改善余地
2024年2.14%→2025年2.55%と若干改善。効率化が進めば更に向上も。
- 売上高3期連続増収と営業利益25%増2025年12月期影響中
営業利益12→15億円、売上高560→589億円で収益拡大
- ROE16%超の高収益資本効率継続影響中
ROE16.1%は卸売業平均を上回り、株主資本効率高い
- PBR2.5倍ながらPER16倍と割安感継続影響弱
PER16.4倍は成長率対比割安、益利回り6%超
- 配当利回り1.9%・増配余地次回決算影響弱
配当性向未公表だが利益成長で増配の可能性
- 低収益体質
営業利益率2%台と薄利。競争激化で価格転嫁が難しく改善見込み薄。
- 競争優位性の乏しさ
卸売業は同質的競争になりやすく、差別化要因が限定的。
- コスト上昇リスク
物流費や人件費の上昇が利益を圧迫する懸念。
- 小規模営業利益15億円・利益率低位継続影響強
営業利益率2.55%と低く、売上変動で容易に赤字転落
- 株価1年で43%下落の逆張りリスク継続影響中
下落トレンド継続時、更なる下げ余地
- 外国人保有4.8%と需給薄く乱高下リスク継続影響弱
時価総額165億円と小型、流動性低い
- 売上高成長率鈍化(前期比5%程度)2026年12月期影響中
売上高589億円から更なる成長鈍化でバリュエーション修正
- 営業利益率
- 低収益体質の改善度合いを測る最重要指標。
- 売上高成長率
- 成長トレンドの持続性と規模拡大の進捗を確認。
- 在庫回転率
- 在庫管理の効率性が収益に直結するため。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり37円で、前期から+37.0%。いまの株価に対する利回りは2.52%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2023年12月 | 22 | — | 24.7 |
| 2024年12月 | 27 | 22.7 | 29.9 |
| 2025年12月 | 37 | 37.0 | 37.6 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥37
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ1,969人。区分でいちばん多いのは事業法人で72.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が74.9%を占め、残る25.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 74.1 | 74.1 | 75.9 | 72.2 |
| 個人・その他 | 22.3 | 18.9 | 18.9 | 19.0 |
| 外国法人 | 0.7 | 2.9 | 3.5 | 4.8 |
| 金融機関 | 0.2 | 0.8 | 0.0 | 2.7 |
| 証券会社 | 2.6 | 3.2 | 1.6 | 1.3 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | アスクル株式会社 | 61.40 |
| 02 | アズワン株式会社 | 7.29 |
| 03 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT | 3.37 |
| 04 | 豊島不動産株式会社 | 2.54 |
| 05 | 多田 雅之 | 1.55 |
| 06 | 中川特殊鋼MROパートナーズ投資事業組合 | 1.40 |
| 07 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.99 |
| 08 | 田邉 孝夫 | 0.93 |
| 09 | 株式会社日本カストディ銀行(信託E口) | 0.89 |
| 10 | 菊地 雅巳 | 0.78 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 8期分
1株利益は8期で−100%、1株純資産は8期で−99%。直近期のROEは16.1%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年12月 | 23,126 | 100,798 | 25.9 | — | 11.2 |
| 2019年12月 | 33,799 | 132,065 | 29.0 | — | 9.8 |
| 2020年12月 | 63 | 314 | 21.7 | — | 12.1 |
| 2021年12月 | 62 | 369 | 18.1 | — | 23.8 |
| 2022年12月 | 85 | 487 | 18.4 | 8.3 | 17.2 |
| 2023年12月 | 90 | 558 | 17.1 | 12.6 | 24.7 |
| 2024年12月 | 90 | 626 | 15.1 | 13.1 | 29.9 |
| 2025年12月 | 106 | 690 | 16.1 | 21.3 | 37.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
11名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/12期の役員報酬は総額136百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 多田雅之 | 取締役 会長 | 63 | 152,600 |
| 田辺孝夫 ※戸籍上の氏名表記は、田邉孝夫であります。 | 代表取締役 社長 | 65 | 91,300 |
| 齋藤正弘 | 取締役 DX推進室長 | 67 | 52,000 |
| 玉井継尋 | 取締役 | 59 | — |
| 江端貴子 | 取締役 | 66 | — |
| 小串記代 ※戸籍上の氏名は田中記代であります。 | 取締役 | 70 | — |
| 遠藤英二 | 常勤監査役 | 73 | 3,500 |
| 中村信弘 | 監査役 | 81 | — |
| 中原茂 | 監査役 | 59 | — |
| 上山亨 | 取締役 | 48 | — |
| 鈴木久三郎 | 監査役 | 68 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 72 | 28 | 100 | 33 |
| 社外取締役 | 4 | 20 | 3 | 23 | 6 |
| 監査役 | 1 | 13 | — | 13 | 13 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容3,908字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,438字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク12,236字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)8,429字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第17期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第16期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-24
- 半期報告書半期報告書-第16期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第15期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-27
- 半期報告書半期報告書-第15期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第15期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第14期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-27
- 四半期報告書四半期報告書-第14期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第14期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第14期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第13期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-24
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