概要
クラレは1926年に化学繊維レーヨンの企業化を目的に倉敷絹織として創業し、その後ビニロン、EVOH樹脂〈エバール〉、人工皮革〈クラリーノ〉などの独自素材を次々と実用化してきた総合化学メーカーである。2025年12月期の連結売上高は8084億円、従業員は12,117人。岡山県倉敷市に本社を置き、ビニルアセテート、イソプレン、機能材料、繊維などの6セグメントで事業を展開し、PVAとEVOHでは世界トップクラスのシェアを有する。
6つのセグメントで構成される事業ポートフォリオ
クラレの事業は「ビニルアセテート」「イソプレン」「機能材料」「繊維」「トレーディング」「その他」の6部門に区分される。売上高の約半分を占めるビニルアセテート部門が最大の収益源であり、2025年12月期のセグメント売上高は404,495百万円、営業利益62,545百万円を計上した。次いで機能材料部門が206,939百万円、イソプレン部門が80,378百万円、繊維部門が60,749百万円と続く。トレーディング部門やその他部門を含め、連結子会社は67社、持分法適用関連会社は2社にのぼる。
北米・欧州・アジアに広がるグローバル生産販売網
クラレは1972年の米国Kuraray International Corp.設立を皮切りに、北米、欧州、アジアへ積極的に進出した。現在では米国のKuraray America, Inc.やCalgon Carbon Corporation、欧州のKuraray Europe GmbHやEVAL Europe N.V.、アジアのKuraray Asia Pacific Pte. Ltd.や可楽麗国際貿易(上海)有限公司など、世界38の国と地域に生産拠点を持つ。ビニルアセテート部門ではポバール樹脂、EVOH樹脂、PVBフィルムを各地域で現地生産しており、食品包装や自動車部材などの需要を取り込んでいる。
主力事業の収益構造と2025年12月期の業績
2025年12月期の連結売上高は808,447百万円(前期比2.2%減)、営業利益58,882百万円(同30.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は7,468百万円(同76.5%減)と大幅な減益となった。ビニルアセテート部門では欧州経済の停滞や在庫評価差額の影響で営業利益が前期比28.6%減少。イソプレン部門は営業損失4,864百万円(前期は9,498百万円の損失)と赤字が縮小したものの、減損損失を特別損失に計上した。機能材料部門は米国寒波や生産トラブルで減益。繊維部門は営業利益2,633百万円と増益を確保した。
中期経営計画「PASSION 2026」とサステナビリティへの取り組み
クラレは2022年度からの5か年中期経営計画「PASSION 2026」のもと、サステナビリティを機会と捉え、網絡形成によるイノベーション、人と組織の変革の3つを挑戦として掲げる。最終年度の2026年度には、エバール、ジェネスタ、活性炭、歯科材料などの成長・拡大事業で強みを活かす一方、改善が見込めない事業は譲渡や撤退を進め、事業ポートフォリオの高度化を図るとしている。企業ステートメント「世のため人のため、他人のやれないことをやる」を使命に、持続的成長を目指す。
業界の中での役割は高機能樹脂・化学品・繊維のスペシャリティサプライヤーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| ビニル アセテート | 3,986億円 | 49.3% | — | — |
| 機能材料 | 2,056億円 | 25.4% | — | — |
| 繊維 | 873億円 | 10.8% | — | — |
| イソプレン | 769億円 | 9.5% | — | — |
| その他 | 400億円 | 4.9% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01ビニルアセテート主力
ポバール樹脂・フィルム、EVOH樹脂〈エバール〉、PVB樹脂・フィルムなどを製造・販売。ガスバリア性に優れた包装材や自動車用合わせガラス中間膜などに供給。
- ポバール樹脂・フィルム
- 水溶性・ガスバリア性を持つ樹脂。包装材、繊維糊剤などに使用。
- EVOH樹脂〈エバール〉世界シェア上位
- エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂。高いガスバリア性で食品包装などに使用。
- PVB樹脂・フィルム
- ポリビニルブチラール。自動車・建築用合わせガラス中間膜として使用。
02イソプレン主力
イソプレン系化学品・ファインケミカル、耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ〉、熱可塑性エラストマー〈セプトン〉などを製造・販売。自動車部品、電子機器、医療材料などに供給。
- 耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ〉
- 高耐熱性エンジニアリングプラスチック。自動車の吸気系部品などに使用。
- 熱可塑性エラストマー〈セプトン〉
- ゴム弾性を持つ樹脂。自動車部品、家電、スポーツ用品などに使用。
03機能材料準主力
メタクリル樹脂(アクリル板)、活性炭、中空糸水処理膜、歯科材料などを製造・販売。水処理からヘルスケアまで幅広い用途をカバー。
- メタクリル樹脂
- アクリル板(MMA樹脂)。看板、水槽、建築部材などに使用。
- 活性炭
- 吸着材として水処理、空気浄化、溶媒回収などに使用。
- 中空糸水処理膜
- 水処理用の膜モジュール。浄水、排水処理に使用。
04繊維準主力
ビニロン(高強度・耐候性繊維)、人工皮革〈クラリーノ〉、面ファスナー〈マジックテープ〉などを製造・販売。産業資材や衣料などに供給。
- ビニロン
- 高強度・耐候性を持つ合成繊維。ロープ、魚網、土木資材など産業用。
- 人工皮革〈クラリーノ〉
- 高級人工皮革。衣料、靴、バッグ、自動車内装などに使用。
- 面ファスナー〈マジックテープ〉
- 着脱可能な留め具。衣料、履物、医療品などに使用。
05トレーディング副次
クラレトレーディングがグループ製品や他社品の販売を担当。ポリエステル等の商社機能を提供。
06その他その他
液晶ポリマーフィルム、ゴム・樹脂加工品、プラント設計施工、物流サービス、ホテル事業など多角化事業を展開。
- 液晶ポリマーフィルム
- 高周波特性に優れたフィルム。電子部品の絶縁材などに使用。
製品と技術
EVOH樹脂〈エバール〉とポバール樹脂:ガスバリア材で世界トップシェア
ビニルアセテート部門の最大の製品群が、ポバール樹脂(PVA)とEVOH樹脂〈エバール〉である。ポバール樹脂は水溶性とガスバリア性を持ち、包装材や繊維糊剤、光学用フィルムに使用される。特に光学用ポバールフィルムは液晶ディスプレイの偏光板に不可欠で、2025年度は中国の家電買替支援策で販売数量が増加した。EVOH樹脂〈エバール〉はエチレン・ビニルアルコール共重合体で、高い酸素バリア性を活かし食品包装や自動車燃料タンクに使われる。世界シェアはトップクラスで、米国、欧州、アジアで現地生産を行っている。2025年度は自動車用途が堅調だったが、食品包装用途は欧州・アジアで想定に届かなかった。
人工皮革〈クラリーノ〉とビニロン:繊維事業の二本柱
繊維部門の主力は人工皮革〈クラリーノ〉と高強力ビニロンである。クラリーノは1964年に世界で初めて工業化された人工皮革で、極細繊維とポリウレタンを用いた独自構造により、天然皮革に近い風合いと耐久性を実現。衣料、靴、バッグ、自動車内装など高級用途に展開している。一方、ビニロンは1950年に生産を開始したクラレ発祥の合成繊維で、高強度・耐候性を活かしロープ、漁網、土木資材など産業用に供給される。2025年度の繊維セグメント売上高は60,749百万円、営業利益2,633百万円と増益を達成した。
耐熱性ポリアミド〈ジェネスタ〉と熱可塑性エラストマー〈セプトン〉
イソプレン部門では、耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ〉と熱可塑性エラストマー〈セプトン〉が成長を牽引する。ジェネスタは高耐熱性エンジニアリングプラスチックで、自動車の吸気系部品や電気・電子部品に採用される。2025年度は電気・電子用途と自動車用途ともに拡販が進み、販売数量が増加した。セプトンはスチレン系の熱可塑性エラストマーで、ゴム弾性と樹脂の加工性を併せ持ち、自動車部品、家電、スポーツ用品に使用される。ただし、2025年度は米国関税政策の影響でアジア競合との競争が激化し、減損損失を計上した。
活性炭と中空糸水処理膜:環境ソリューション事業の中核
機能材料部門の環境ソリューション事業では、活性炭と中空糸水処理膜が主要製品である。活性炭はCalgon Carbon Corporationを通じて北米・欧州・アジアで製造・販売され、飲料水処理、空気浄化、溶媒回収などに使用される。2025年度は飲料水用途で販売数量が増加したが、米国寒波や生産トラブルで利益を圧迫した。中空糸水処理膜はクラレアクアが手がけ、浄水・排水処理向けに提供。また、2024年12月には珪藻土・パーライト事業を譲渡し、事業の選択と集中を進めている。
PVBフィルムと特殊アイオノマーシート〈セントリグラス〉
ビニルアセテート部門のもう一つの柱が、ポリビニルブチラール(PVB)樹脂・フィルムである。PVBフィルムは自動車や建築用の合わせガラス中間膜として使用され、飛散防止や遮音機能を提供する。クラレはKuraray Europe GmbHやKuraray Europe Moravia s.r.o.、Kuraray Korea Ltd.などでグローバルに生産している。さらに、特殊アイオノマーシート〈セントリグラス〉は建築用構造ガラス向けで、米州を中心に販売が順調だった。しかし、2025年度は欧州・アジアで競争激化により建築用途・自動車用途ともにPVBフィルムの販売数量が減少した。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
化学のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 世界シェア上位EVOH樹脂〈エバール〉世界トップシェアビニルアセテート
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
高機能樹脂と繊維で世界展開、多角化
クラレはビニロンやエバール等の高機能樹脂、繊維、医薬品など多角化する化学メーカーで、世界市場で確固たる地位を持つ。同業他社としては、旭化成や東洋紡が競合であり、特に高機能材料分野で切磋琢磨している。売上高は7,809億円から8,084億円へ変動しており、2025年12月期には7,084億円と減少見通し。営業利益率も10.29%から7.29%へ低下見込みで、事業環境の悪化や一部事業の減速が影響している。多角化によりリスク分散を図る一方、海外売上高比率が高く為替や地政学リスクにさらされる。構造改革と新事業の育成が収益回復の鍵となる。
強み
- 樹脂・繊維・医薬など多分野でバランス.
- 海外売上比率高く、グローバルに事業展開.
- ビニロン等で高い世界シェアを有する.
- 生活関連製品で景気影響が比較的少ない.
課題
- 2025年12月期に売上・利益とも低下見通し.
- 海外売上多く、円高で収益が圧迫.
- 不採算事業の見直しが必要な状況.
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
機能性化学の時価総額近傍。太字がクラレ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4183三井化学 | 9,014億円 | 24.5倍 |
| 2 | 4182三菱瓦斯化学 | 8,139億円 | — |
| 3 | 5901東洋製罐グループホールディングス | 6,967億円 | 12.6倍 |
| 4 | 4403日油 | 6,362億円 | 15.3倍 |
| 5 | 4203住友ベークライト | 6,271億円 | 22.3倍 |
| 6 | 3405クラレ | 5,747億円 | 69.0倍 |
| 7 | 4912ライオン | 5,260億円 | 18.1倍 |
| 8 | 4205日本ゼオン | 5,207億円 | 13.3倍 |
| 9 | 4980デクセリアルズ | 5,102億円 | 18.3倍 |
| 10 | 4613関西ペイント | 4,985億円 | 18.9倍 |
| 11 | 4401ADEKA | 4,806億円 | 16.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。
会社の歴史
沿革 60件
倉敷絹織として創業しレーヨン事業で成長した1926~1949年
1926年6月、大原孫三郎を社長として「倉敷絹織株式会社」が設立された。目的は化学繊維レーヨンの企業化である。1928年5月に倉敷工場が操業を開始し、1933年11月には東京・大阪両証券取引所に上場。その後西条工場(1936年7月)、岡山工場(1936年8月)と次々に生産拠点を拡大した。1940年12月には中国産業株式会社(後のクラレケミカル)を設立。1943年2月には角一ゴム株式会社(後のクラレプラスチックス)へ出資し、グループの基盤を固めた。1949年4月に社名を「倉敷レイヨン株式会社」に変更し、同年5月に証券取引所再開により上場を再開した。
ビニロンの開発と人工皮革クラリーノへの展開(1950~1969年)
1950年11月、岡山工場で独自開発の合成繊維ビニロンの生産を開始した。これがクラレの技術革新の象徴となる。1956年11月には玉島工場が操業開始。1962年5月には中条工場(現新潟事業所)でポバールの生産を開始し、同年には西条工場でポバールフィルムの生産も始まった。1964年4月には玉島工場でポリエステルステープル「クラレエステル」の生産、同年11月には倉敷工場で人工皮革〈クラリーノ〉の生産を開始。1966年には岡山工場でもクラリーノの生産が始まり、繊維分野での多角化が進んだ。1968年には中央研究所(現くらしき研究センター)を倉敷市に設立し、研究開発体制を強化した。
社名をクラレに変更しEVOH樹脂エバールを上市した1970年代
1970年6月、社名を「株式会社クラレ」に変更。1971年11月にはクラレチコピー株式会社(後のクラフレックス)を設立した。1972年5月、岡山工場でエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂〈エバール〉の生産を開始。これは後に世界トップシェアを誇るガスバリア材となる。同年10月には米国Kuraray International Corp.を設立し、国際展開の第一歩を踏み出した。同年12月には鹿島工場が操業開始し、ポリイソプレンゴム〈クラプレン〉の生産を開始。1976年9月には中条工場でイソプレン誘導品の生産を始め、イソプレン事業の基盤を築いた。1977年1月にはクラレエンジニアリング株式会社を設立し、プラント設計施工事業にも進出した。
米国・欧州への生産拠点拡大と光学・電子材料への進出(1980~1990年代)
1983年10月、米国にKuraray America, Inc.とEVAL Company of Americaを設立し、1986年12月には同社でエバール樹脂の生産を開始した。1986年10月には鹿島工場で光ディスク(再生専用レーザーディスク)の生産を開始し、電子材料分野へ進出。1988年6月には中条工場でリアプロジェクションテレビ用光学スクリーンの生産を始めた。1989年10月には協和ガス化学工業を吸収合併。1991年4月にはドイツにKuraray Europe GmbHを設立し、欧州での販売網を構築。1994年4月には筑波研究所(現つくば研究センター)を設立。1996年にはシンガポールにKuraray Singapore Pte. Ltd.を設立し、アジアでの事業を拡大した。1999年には西条工場で耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ〉の生産を開始し、EVAL Europe N.V.でもエバールの生産を開始した。
レーヨン生産終了とClariant事業買収による構造改革(2000年代)
2000年代に入り、クラレは事業の選択と集中を加速した。2001年2月には創業以来の主力事業であったレーヨンの生産を停止。同年4月には各工場を事業所に改称し、倉敷工場と玉島工場を統合して倉敷事業所とした。2001年10月にはメディカル事業を会社分割し、クラレメディカル株式会社に承継。同年12月にはスイスClariant AGからポバール及びPVB事業を買収し、Kuraray Specialities Europe GmbHが運営を開始した。これにより欧州でのポバール・PVB事業の基盤を大幅に強化した。2000年には米国にSEPTON Company of Americaを設立するなど、エラストマー事業のグローバル展開も進めた。
M&Aによるポートフォリオ変革と2025年度の減損処理
2010年代以降、クラレはM&Aを積極的に活用し、事業ポートフォリオの転換を図った。2018年には活性炭大手のCalgon Carbon Corporationを買収し、機能材料部門を強化。また、バイオマス由来ガスバリア材のPlantic Technologies Limitedを買収し、サステナビリティ関連事業を拡充した。しかし2025年12月期には、イソプレンケミカル事業関連資産およびエラストマー事業におけるスチレン系熱可塑性エラストマー関連資産で減損損失を計上し、当期純利益は75億円に留まった。中期経営計画の最終年度を前に、成長事業への集中と不採算事業の撤退が進められている。
年表60件を開く
1920年代
- 1926年6月創業化学繊維レーヨンの企業化を目的に、「倉敷絹織株式会社」を設立(社長 大原孫三郎)
- 1928年5月倉敷工場操業開始(レーヨン)
1930年代
- 1933年11月上場東京及び大阪株式取引所に上場
- 1936年7月西条工場操業開始(レーヨン)
- 1936年8月岡山工場操業開始(レーヨン)
1940年代
- 1940年12月創業中国産業株式会社(1973年4月クラレケミカル株式会社に社名変更)設立
- 1943年2月商号変更角一ゴム株式会社(1965年12月クラレプラスチックス株式会社に社名変更)へ出資
- 1949年4月商号変更「倉敷レイヨン株式会社」に社名変更
- 1949年5月上場証券取引所再開により上場再開
1950年代
- 1950年11月岡山工場でビニロンの生産開始
- 1956年11月玉島工場操業開始(レーヨン)
1960年代
- 1960年11月協和ガス化学工業株式会社へ出資
- 1961年10月創業大阪合成品株式会社(1983年10月クラレトレーディング株式会社に社名変更)設立
- 1962年5月中条工場(現新潟事業所)操業開始(ポバール)
- —西条工場でポバールフィルムの生産開始
- 1964年3月日本ベルクロ株式会社へ出資
- 1964年4月玉島工場でポリエステルステープル「クラレエステル」の生産開始
- 1964年11月倉敷工場で人工皮革〈クラリーノ〉の生産開始
- 1966年11月岡山工場で人工皮革〈クラリーノ〉の生産開始
- 1968年6月創業倉敷市に中央研究所(現くらしき研究センター)設立
- 1969年11月西条工場でポリエステルフィラメント〈クラベラ〉の生産開始
1970年代
- 1970年6月商号変更株式会社クラレに社名変更
- 1971年11月創業クラレチコピー株式会社(1982年10月クラフレックス株式会社に社名変更)設立
- 1972年5月岡山工場でエチレン・ビニルアルコール共重合体〈エバール〉の生産開始
- 1972年10月創業米国にKuraray International Corp.設立
- 1972年12月鹿島工場操業開始(ポリイソプレンゴム〈クラプレン〉)
- 1976年9月中条工場でイソプレン誘導品の生産開始
- 1977年1月創業クラレエンジニアリング株式会社設立
1980年代
- 1983年10月創業米国にKuraray America, Inc.(1996年3月 EVAL Company of Americaに社名変更)、及びEVAL Company of America設立
- 1984年12月M&A日本ベルクロ株式会社を吸収合併
- 1986年10月鹿島工場で光ディスク(再生専用レーザーディスク)の生産開始
- 1986年12月米国EVAL Company of America〈エバール〉樹脂の生産開始
- 1987年10月M&Aクラフレックス株式会社を吸収合併
- 1988年6月中条工場でRPTV(リア・プロジェクション・TV)用光学スクリーン(オプトスクリーン)の生産開始
- 1988年12月創業マジックテープ株式会社を設立、面ファスナー〈マジックテープ〉の生産を移管
- 1989年10月M&A協和ガス化学工業株式会社を吸収合併
1990年代
- 1991年4月創業ドイツにKuraray Europe GmbH設立
- 1991年12月商号変更米国Kuraray America, Inc.(1996年3月 EVAL Company of Americaに社名変更)がEVAL Company of Americaを完全所有し、一事業部とした
- 1994年4月創業つくば市に筑波研究所(現つくば研究センター)設立
- 1995年12月創業ドイツにKuraray Eval Europe GmbHを設立
- —創業1973年9月設立のPan Oriental Industry Co., Ltd.を可楽麗香港有限公司に社名変更し増資
- 1996年4月創業米国に持株会社Kuraray America, Inc.(2000年5月 Kuraray Holdings U.S.A., Inc.に社名変更)を設立
- 1996年9月創業シンガポールにKuraray Singapore Pte., Ltd.設立
- 1996年10月シンガポールに日本合成化学工業株式会社との間でポバールの製造を目的とする合弁会社POVAL ASIA PTE LTD設立
- 1997年10月創業ベルギーにEVAL Europe N.V.設立
- 1997年11月創業シンガポールにポバールの販売を目的とするKuraray Specialities Asia Pte., Ltd.設立
- 1998年4月新合成繊維〈クラロンK-Ⅱ〉商業化
- 1999年4月POVAL ASIA PTE LTDポバール樹脂の生産開始
- 1999年5月西条工場で耐熱性ポリアミド樹脂〈ジェネスタ〉の生産開始
- 1999年9月EVAL Europe N.V.〈エバール〉樹脂の生産開始
2000年代
- 2000年1月創業クラフレックス株式会社を設立、不織布の生産を移管
- 2000年5月商号変更Kuraray America, Inc.をKuraray Holdings U.S.A., Inc.に社名変更
- 2000年6月米国にKuraray Holdings U.S.A., Inc.の100%子会社として新会社Kuraray America, Inc.を設立し、製品の輸入販売等の事業を移管
- 2000年10月創業米国にSEPTON Company of America設立
- 2001年2月レーヨン生産を停止
- 2001年4月M&A各「工場」を各「事業所」と改称し、また、「倉敷工場」と「玉島工場」を統合して「倉敷事業所」とした
- 2001年6月創業クラレメディカル株式会社設立
- 2001年7月創業ドイツにKuraray Specialities Europe GmbH 設立
- 2001年10月メディカル事業を会社分割し、クラレメディカル株式会社に承継
- 2001年12月M&AスイスClariant AGからポバール及びPVB事業を買収し、Kuraray Specialities Europe GmbHが当該事業の運営を開始
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
サステナビリティを機会に捉える
サステナビリティを成長の機会と位置づけ、グループ全体で推進する。
- 02
ネットワーキングによるイノベーション
社内外の人・技術をつなげて新たな成長ドライバーを創出する。
- 03
人と組織のトランスフォーメーション
デジタル化と多様性の活用によって変革を促進する。
- 04
事業ポートフォリオの高度化
エバール、ジェネスタ等の成長事業で需要拡大に対応し、収益改善事業は着実に改善を進める。
- 05
新規事業創出の加速
中長期的な成長に向け、引き続き新規事業創出の取り組みを加速する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で12,117人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は809万円で、9期前と比べて+15.7%。平均年齢は42.2歳、平均勤続年数は17.8年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | — | — | — | 8,590 | — |
| 2017年12月 | — | — | — | 9,089 | — |
| 2018年12月 | — | — | — | 10,768 | — |
| 2019年12月 | 699 | 40.9 | 17.6 | 11,115 | — |
| 2020年12月 | 692 | 41.1 | 17.7 | 11,219 | — |
| 2021年12月 | 705 | 41.6 | 18.1 | 11,330 | — |
| 2022年12月 | 727 | 41.9 | 18.3 | 11,703 | — |
| 2023年12月 | 784 | 41.9 | 17.9 | 11,906 | — |
| 2024年12月 | 802 | 42.0 | 17.7 | 11,941 | 713 |
| 2025年12月 | 809 | 42.2 | 17.8 | 12,117 | 486 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社33社(国内 14 / 海外 19、うち連結子会社 18) を有報から抽出しています。
- 国内クラレトレーディング㈱大阪市 北区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内クラレプラスチックス㈱大阪市 北区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内クラレエンジニアリング㈱岡山市 南区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内クラレテクノ㈱大阪市 北区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内クラレアクア㈱東京都 千代田区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱テクノソフト大阪市 北区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内クラレトラベル・サービス㈱大阪市 北区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内クラレ西条㈱愛媛県 西条市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内クラレ玉島㈱岡山県 倉敷市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱倉敷国際ホテル岡山県 倉敷市 · 連結子会社議決権92.1%
- 国内クラレファスニング㈱大阪市 北区 · 連結子会社議決権70.0%
- 国内クラレノリタケデンタル㈱岡山県 倉敷市 · 連結子会社議決権66.7%
残りのグループ会社21社を開く
- クラレ岡山スピニング㈱岡山市 南区100%
- Kuraray Holdings U.S.A., Inc.米国 テキサス州100%
- Kuraray America, Inc.米国 テキサス州100%
- MonoSol Holdings, Inc.米国 インディア ナ州100%
- MonoSol, LLC米国 インディア ナ州100%
- Calgon Carbon Corporation米国 ペンシルバニア州100%
- Kuraray Europe GmbHドイツ フランク フルト100%
- EVAL Europe N.V.ベルギー アントワ ープ100%
- Kuraray Europe Moravia s.r.o.チェコ ホレショフ100%
- Kuraray Asia Pacific Pte. Ltd.シンガポ ール100%
- 可楽麗管理(上海)有限公司中国上海100%
- 可楽麗国際貿易(上海)有限公司中国上海100%
- 可楽麗亜克力(張家港)有限公司中国江蘇省100%
- 可楽麗香港有限公司中国香港100%
- Kuraray Korea Ltd.韓国蔚山100%
- Plantic Technologies Limitedオーストラリア ビクトリア州100%
- Kuraray Specialities (Thailand) Co., Ltd.タイ バンコク100%
- Kuraray Advanced Chemicals (Thailand) Co., Ltd.タイ バンコク100%
- Kuraray SC (Thailand) Co., Ltd.タイ バンコク100%
- Kuraray GC Advanced Materials Co., Ltd.タイ バンコク73%
- 禾欣可楽麗超繊皮(嘉興)有限公司中国浙江省33%
- USKURARAY HOLDINGS U.S.A., INC.
- AUPlantic Technologies Limited
- BEEval Europe
- DEKuraray Europe GmbH
国際的な法人識別子 (LEI) の親子関係データ。金融取引を行う子会社が中心で、全子会社の一覧ではありません。
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は8,084億円、営業利益は589億円。前期と比べると減収減益で、売上が-2.2%、利益が-30.8%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 8,800億円 | 8,084億円 |
| 営業利益 | 700億円 | 589億円 |
| 純利益 | 400億円 | 75億円 |
| 1株あたり配当 | ¥64 | ¥64 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は4,310億円、営業利益は288億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+7.8%、営業利益は+9.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 1,850 | 213 | 11.5 | 82 |
| 2023年2Q | 1,960 | 197 | 10.1 | 136 |
| 2023年3Q | 1,934 | 207 | 10.7 | 147 |
| 2023年4Q | 2,065 | — | — | 59 |
| 2024年1Q | 1,922 | 288 | 15.0 | 216 |
| 2024年2Q | 2,190 | 167 | 7.6 | 88 |
| 2024年4Q | 4,157 | 396 | 9.5 | 13 |
| 2025年2Q | 4,000 | 263 | 6.6 | 140 |
| 2025年4Q | 4,084 | 326 | 8.0 | −65 |
| 2026年2Q | 4,310 | 288 | 6.7 | 142 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 15期分
2012年3月期からの15期で、売上は3,690億円から8,084億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は7.3%。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年3月 | 3,690 | — | 539 | — | 315 |
| 2013年3月 | 3,694 | — | 486 | — | 288 |
| 2014年3月 | 4,135 | — | 493 | — | 294 |
| 2014年12月 | 4,114 | — | 401 | — | 213 |
| 2015年12月 | 5,217 | — | 645 | — | 357 |
| 2016年12月 | 4,852 | — | 662 | — | 404 |
| 2017年12月 | 5,184 | — | 742 | — | 545 |
| 2018年12月 | 6,030 | — | 612 | — | 336 |
| 2019年12月 | 5,758 | — | 483 | — | −20 |
| 2020年12月 | 5,418 | — | 397 | — | 26 |
| 2021年12月 | 6,294 | — | 688 | — | 373 |
| 2022年12月 | 7,564 | — | 841 | — | 543 |
| 2023年12月 | 7,809 | — | 690 | — | 424 |
| 2024年12月 | 8,269 | 851 | 815 | 10.3 | 317 |
| 2025年12月 | 8,084 | 589 | 515 | 7.3 | 75 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高8,084億円のうち、営業利益として残るのは589億円で7.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は75億円、売上の0.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%をちょうど並ぶ水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.5%5,619億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.2%1,876億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.3%589億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 15期分
2025年12月期は営業CFが986億円、投資CFが−981億円で、差し引きのフリーCFは5億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は1,083億円で、売上の1.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年3月 | 426 | −250 | −116 | 176 | 348 |
| 2013年3月 | 669 | −636 | −102 | 33 | 299 |
| 2014年3月 | 612 | 223 | −154 | 835 | 1,006 |
| 2014年12月 | 408 | −1,057 | −36 | −649 | 354 |
| 2015年12月 | 932 | −486 | −244 | 446 | 548 |
| 2016年12月 | 939 | −493 | −147 | 446 | 834 |
| 2017年12月 | 846 | −799 | −172 | 47 | 702 |
| 2018年12月 | 752 | −1,870 | 1,141 | −1,118 | 713 |
| 2019年12月 | 956 | −894 | −15 | 62 | 760 |
| 2020年12月 | 799 | −640 | 915 | 159 | 1,821 |
| 2021年12月 | 782 | −656 | −474 | 126 | 1,515 |
| 2022年12月 | 517 | −686 | −121 | −169 | 1,276 |
| 2023年12月 | 1,293 | −632 | −650 | 661 | 1,337 |
| 2024年12月 | 1,383 | −760 | −825 | 623 | 1,217 |
| 2025年12月 | 986 | −981 | −163 | 5 | 1,083 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 15期分
2025年12月期の総資産は1.3兆円。このうち返さなくてよい自己資本が7,552億円で、自己資本比率は57.0%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産兆円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年3月 | 0.52 | 3,663 | 1,569 | 68.8 |
| 2013年3月 | 0.59 | 4,013 | 1,860 | 67.2 |
| 2014年3月 | 0.63 | 4,525 | 1,818 | 70.3 |
| 2014年12月 | 0.69 | 4,818 | 2,097 | 68.7 |
| 2015年12月 | 0.70 | 5,036 | 1,982 | 70.7 |
| 2016年12月 | 0.73 | 5,210 | 2,044 | 70.7 |
| 2017年12月 | 0.78 | 5,655 | 2,112 | 71.7 |
| 2018年12月 | 0.95 | 5,670 | 3,801 | 58.6 |
| 2019年12月 | 0.99 | 5,385 | 4,526 | 53.0 |
| 2020年12月 | 1.05 | 5,155 | 5,361 | 47.4 |
| 2021年12月 | 1.09 | 5,796 | 5,114 | 51.3 |
| 2022年12月 | 1.22 | 6,685 | 5,530 | 52.9 |
| 2023年12月 | 1.25 | 7,362 | 5,183 | 56.9 |
| 2024年12月 | 1.29 | 7,818 | 5,094 | 59.2 |
| 2025年12月 | 1.30 | 7,552 | 5,483 | 57.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
化学 203社との比較
同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで203社中90位あたり、逆に低いのはROEで203社中190位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,866で、1年前と比べて+8.1%。過去52週の値幅のなかでは63%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 69.0倍 |
| PER (会社予想) | 14.1倍 |
| PBR | 0.74倍 |
| 配当利回り | 3.43% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で株価は0.4%上昇と小動きながら、25日線(1848円)をやや下回る水準で推移。52週高値2088円に対して11%下の位置にあり、上値は重い。一方、75日線と200日線を上回っており、中長期の基調は強い。出来高は7月下旬に393万株と膨らんだ後、最近は160万株前後に落ち着いており、過熱感は薄れている。RSIは49.9と中立圏。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 22/100)。
PERは67.73倍と業界平均の17.76倍を大幅に上回り、予想PERも13.8倍と乖離が大きい。PBRは0.73倍と平均1.41倍を大きく下回り、資産価値に対しては割安だが、ROEは1%と極めて低く、収益性の低迷が株価を押し下げている。配当利回りは3.49%と平均2.66%を上回るが、業績は減益傾向で、2025年12月期の純利益は75億円と前年から大幅減少。配当の持続性にも懸念がある。収益力の回復が見込めず、現在のPERは割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 69.0倍 | 17.8倍 |
| PER (予想) | 14.1倍 | — |
| PBR | 0.74倍 | 1.41倍 |
| ROE | 1.0% | 7.4% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
半導体や自動車向け機能材料の需要回復への期待と、需要低迷による収益悪化の懸念が対立。2024年12月期は増収も営業利益率低下、2025年は減収・減益予想で、市況回復のタイミングが焦点。強気派はEVOHの環境規制追い風と新製品効果、弱気派は中国需要停滞とコスト増を指摘。
- EVOH需要回復
食品包装向け高機能材は環境規制で長期的成長が見込まれる。
- 素材高付加価値化
自動車軽量化や電子部品向けに高機能製品を拡充中。
- コスト削減効果
生産プロセス改善で収益率改善の余地がある。
- 予想PER14.7倍と収益回復期待継続影響中
現在PER71.94倍に対し来期予想14.7倍と大幅低下
- PBR0.78倍と純資産割れ継続影響中
解散価値に対して株価が22%安い水準
- 配当利回り3.27%と高水準通年影響弱
株価に対して3.27%の利回りは相対的に高い
- 2024/12期の営業利益率10%超の実績不定影響中
前期は851億円の営業利益、その回復余地が期待
- 需要低迷続く
2025年予想は減収減益で、半導体・自動車の回復が遅れ。
- 中国競争激化
中国メーカーの低価格攻勢でPVA市況が下落。
- コスト高
原材料高とエネルギー費が収益を圧迫。
- 2025/12期の純利益75億円と76%減決算発表後影響中
前期317億円から75億円へ大幅減益
- 営業利益は前期比30.8%減の589億円決算発表後影響中
851億円から589億円へ減少、収益力の低下
- 売上高も8,084億円と前期比2.2%減通年影響中
8,269億円から8,084億円へ、需要減を背景
- 営業利益率が7.29%に急低下通年影響中
10.29%から3.0ポイント悪化
- 営業利益率
- 収益性の回復度合いを示す主要指標。
- EVOH販売量
- 高機能材の需要動向を直接反映。
- 中国売上高
- 最大市場の需要回復の先行指標。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり64円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは3.43%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2016年12月 | 41 | — | 54.4 |
| 2017年12月 | 42 | 2.4 | 36.2 |
| 2018年12月 | 42 | 0.0 | 70.1 |
| 2019年12月 | 42 | 0.0 | 60.5 |
| 2020年12月 | 40 | −4.8 | 87.3 |
| 2021年12月 | 40 | 0.0 | 48.6 |
| 2022年12月 | 44 | 10.0 | 52.9 |
| 2023年12月 | 50 | 13.6 | 197.8 |
| 2024年12月 | 54 | 8.0 | 26.5 |
| 2025年12月 | 54 | 0.0 | 44.6 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥64
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ73,208人。区分でいちばん多いのは金融機関で40.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.8%を占め、残る56.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融機関 | 47.7 | 44.8 | 43.8 | 43.5 | 46.0 | 40.1 |
| 外国法人 | 24.9 | 18.8 | 17.7 | 20.8 | 25.6 | 29.5 |
| 個人・その他 | 18.4 | 26.5 | 29.1 | 25.4 | 18.7 | 22.0 |
| 証券会社 | 5.4 | 6.2 | 5.7 | 6.8 | 6.1 | 4.7 |
| 事業法人 | 3.5 | 3.7 | 3.7 | 3.5 | 3.6 | 3.7 |
| 自己株式 | 3.1 | 3.1 | 5.7 | 5.7 | 0.3 | 0.3 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口) | 18.00 |
| 02 | ㈱日本カストディ銀行(信託口) | 6.82 |
| 03 | 全国共済農業協同組合連合会 | 3.53 |
| 04 | 日本生命保険相互会社 | 3.52 |
| 05 | クラレ従業員持株会 | 1.97 |
| 06 | BNYMSANV AS AGENT/CLIENTS LUX UCITS NON TREATY 1(常任代理人 ㈱三菱UFJ銀行) | 1.96 |
| 07 | JPモルガン証券㈱ | 1.90 |
| 08 | 明治安田生命保険相互会社 | 1.74 |
| 09 | THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042(常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部) | 1.73 |
| 10 | クラレ持株会 | 1.53 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-21ブラックロック・ジャパン株式会社新規の大量保有報告1.74%
- 2026-07-06野村證券株式会社新規の大量保有報告0.40%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 15期分
1株利益は15期で−74%、1株純資産は15期で+134%。直近期のROEは1.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年3月 | 90 | 1,033 | 9.0 | 13.0 | 50.0 |
| 2013年3月 | 83 | 1,132 | 7.6 | 17.0 | 70.0 |
| 2014年3月 | 84 | 1,273 | 7.0 | 14.1 | 57.3 |
| 2014年12月 | 61 | 1,354 | 4.6 | 22.7 | 64.7 |
| 2015年12月 | 102 | 1,412 | 7.4 | 14.4 | 55.0 |
| 2016年12月 | 115 | 1,459 | 8.0 | 15.3 | 54.4 |
| 2017年12月 | 155 | 1,588 | 10.2 | 13.7 | 36.2 |
| 2018年12月 | 96 | 1,593 | 6.0 | 16.1 | 70.1 |
| 2019年12月 | −6 | 1,528 | −0.4 | — | 60.5 |
| 2020年12月 | 7 | 1,450 | 0.5 | 146.8 | 87.3 |
| 2021年12月 | 108 | 1,628 | 7.0 | 9.2 | 48.6 |
| 2022年12月 | 161 | 1,932 | 9.0 | 6.6 | 52.9 |
| 2023年12月 | 127 | 2,134 | 6.2 | 11.2 | 197.8 |
| 2024年12月 | 96 | 2,359 | 4.3 | 23.7 | 26.5 |
| 2025年12月 | 24 | 2,419 | 1.0 | 67.2 | 44.6 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
17名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は17名。2025/12期の役員報酬は総額519百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 川原仁 | 代表取締役社長 | 64 |
| 多賀敬治 | 代表取締役・専務執行役員 サステナビリティ推進本部 担当、人事本部担当、購買・物流本部担当 | 64 |
| 伊藤正明 | 取締役会長 | 69 |
| マティアス・グトヴァイラー | 取締役・常務執行役員 | 68 |
| 髙井信彦 | 取締役・常務執行役員 機能材料カンパニー長 | 66 |
| 渡邊知行 | 取締役・常務執行役員 ビニルアセテート樹脂 カンパニー長、ビニルアセテートフィルム カンパニー長 | 63 |
| 池森洋二 | 取締役・常務執行役員 イソプレンカンパニー長 | 62 |
| 村田啓子 | 取締役 | 64 |
| 田中聡 | 取締役 | 68 |
| 三上直子 | 取締役 | 65 |
| 三箇山俊文 | 取締役 | 69 |
| 早瀬博章 | 監査役(常勤) | 70 |
残りの役員5名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 大井秀雄 | 監査役(常勤) | 66 |
| 永濱光弘 | 監査役(非常勤) | 72 |
| 谷津朋美 | 監査役(非常勤) | 66 |
| 小松健次 | 監査役(非常勤) | 73 |
| 藤井信行 | 監査役(非常勤) | 67 |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 業績連動百万円 | 株式報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 8 | 54 | 62 | 252 | 367 | 46 |
| 社外取締役 | 8 | — | — | 95 | 95 | 12 |
| 監査役 | 3 | — | — | 57 | 57 | 19 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容2,025字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題788字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,658字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,976字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第146期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-07
- 有価証券報告書有価証券報告書-第145期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-25
- 半期報告書半期報告書-第145期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第144期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-27
- 半期報告書半期報告書-第144期(2024/01/01-2024/12/31)2024-08-09
- 四半期報告書四半期報告書-第144期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第143期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-27
- 四半期報告書四半期報告書-第143期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-09
- 四半期報告書四半期報告書-第143期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-09
- 四半期報告書四半期報告書-第143期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第142期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-29
- 四半期報告書四半期報告書-第142期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-09
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