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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

住友ベークライト

Sumitomo Bakelite Company Limited4203 · Prime · 化学

半導体封止材で世界トップシェアを持つ化学品メーカー。高機能プラスチックや医療関連も手掛ける。

概要

住友ベークライトは、合成樹脂(フェノール樹脂・エポキシ樹脂など)と半導体封止材を主力とする化学メーカーである。東京都品川区に本社を置き、連結従業員数は7,524人。半導体関連材料と高機能プラスチックの2軸で収益を上げ、特に半導体封止用エポキシ樹脂成形材料で世界トップシェアを誇る。2026年3月期の売上収益は3,198億円に達した。

三つの事業セグメントで構成されるグループ

住友ベークライトは、半導体関連材料、高機能プラスチック、クオリティオブライフ関連製品の3セグメントで事業を展開する。半導体関連材料では封止用エポキシ樹脂成形材料、感光性材料、ボンディングペースト、基板材料を提供。高機能プラスチックでは工業用樹脂、成形材料、成形品、積層板、航空機部品を扱う。クオリティオブライフ関連製品は医療機器・医薬品、産業機能性材料、フィルム・シート、防水シート、診断薬・バイオ関連製品を含む。グループは当社、子会社48社、関連会社5社で構成される。

半導体封止材で世界トップシェア

半導体関連材料セグメントの主力製品である半導体封止用エポキシ樹脂成形材料は、世界トップシェアを有する。半導体チップを熱や湿気から保護するこの材料は、中国の旺盛な半導体需要やAI関連用途の拡大により成長を続ける。同セグメントの売上収益は2026年3月期に1,063億円と前期比16.5%増加し、全社収益の約3分の1を占める。感光性材料やボンディングペースト、基板材料「LαZ」シリーズも拡販が進む。

グローバルに広がる生産・販売拠点

国内では静岡工場、宇都宮工場、秋田住友ベークなどを有する。海外ではシンガポール、台湾、中国(蘇州、南通、上海など)、タイ、インドネシア、米国、カナダ、ベルギー、スペインなどに製造子会社を配置。フェノール樹脂事業では2000年に米国Occidental Chemicalの事業を買収、2003年にはスペインFers Resinsを買収するなど、M&Aを通じてグローバル展開を加速してきた。グループ全体で地域別のニーズに応える供給体制を構築している。

業界の中での役割は機能性樹脂・半導体材料のメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
3,199億円
営業利益
355億円
営業利益率
11.1%
純利益
280億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
クオリティ オブライフ 関連製品1,072億円33.5%129億円12.0%
半導体 関連材料1,064億円33.3%207億円19.5%
高機能 プラス チック1,055億円33.0%62億円5.9%
その他(注)28億円0.3%1億円12.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01半導体関連材料主力

半導体封止用エポキシ樹脂成形材料で世界トップシェア。半導体用感光性材料、ボンディングペースト、基板材料も供給。世界中の半導体メーカー・パッケージメーカーに販売。

半導体封止材で世界トップシェア

主な製品・サービス4
半導体封止用エポキシ樹脂成形材料
半導体チップをパッケージ内で保護・封止するための樹脂材料。熱や湿気からICを守る。
半導体用感光性材料
半導体製造工程で回路形成に使用される感光性樹脂。フォトレジストなど。
半導体用ボンディングペースト
半導体チップと基板を接着するためのペースト材料。導電性や熱伝導性に優れる。
半導体基板材料
半導体パッケージ用の基板に使用される材料。

02高機能プラスチック主力

工業用樹脂、成形材料、成形品、積層板、航空機部品などを製造・販売。自動車・電子・航空宇宙など幅広い産業向けに供給。

主な製品・サービス5
工業用樹脂
フェノール樹脂、エポキシ樹脂等の産業向け合成樹脂。成型材料や接着剤の原料。
成形材料
樹脂を成型加工しやすい形状にした材料。自動車部品や電気部品の成型に使用。
成形品
樹脂を金型で成型した完成部品。自動車・家電・産業機器向け。
積層板
樹脂とガラス繊維などを積層した板状材料。電気絶縁材や構造材として使用。
航空機部品
航空機内装部品や構造部品。軽量・高強度が求められる。

03クオリティオブライフ関連製品準主力

医療機器・医薬品、産業機能性材料、フィルム・シート、防水シート関連、診断薬・バイオ関連製品を製造販売。医療・ヘルスケア分野に展開。

主な製品・サービス3
医療機器・医薬品
輸液セットやカテーテルなどの医療機器、医薬品原薬など。
産業機能性材料
工業用途向けの機能性フィルムやシート、防水シート等。
診断薬・バイオ関連製品
体外診断用医薬品やバイオ関連試薬。

製品と技術

半導体封止用エポキシ樹脂成形材料と感光性材料

半導体関連材料セグメントの要は、半導体封止用エポキシ樹脂成形材料である。これは半導体チップをパッケージ内で保護し、熱や湿気からICを守る製品で、世界トップシェアを誇る。AI関連用途の需要拡大により成長が続く。加えて、半導体用感光性材料は回路形成に使用されるフォトレジストなどで、メモリ市場の回復やパワー半導体用途で販売を伸ばす。ボンディングペーストや基板材料「LαZ」シリーズもラインアップに含まれる。

高機能プラスチック:フェノール樹脂から航空機部品まで

高機能プラスチックセグメントでは、工業用樹脂(フェノール樹脂、エポキシ樹脂)をベースに、成形材料、成形品、積層板、航空機部品を製造する。自動車用高耐熱材料、電機分野向け高絶縁材料、シクロオレフィン樹脂「COPLUS」、超低モノマー水溶性フェノール樹脂「AQNOA」などの新製品を拡販。フェノール樹脂の循環利用を目指す「リフェノール」活動も推進している。北米では不採算製品の撤退など構造改革を進める。

医療機器とバイオ関連製品:クオリティオブライフへの貢献

クオリティオブライフ関連製品セグメントでは、医療機器や医薬品、産業機能性材料、フィルム・シート、防水シート、診断薬・バイオ関連製品を展開。医療機器では血液バッグ、低侵襲血管内治療用のマイクロ能動カテーテル、胸部ステントグラフトなどを販売。バイオ関連では培養器材や生体模倣システムを提供。フィルム・シートでは医薬品包装用途の「P-プラス」や半導体生産用途のシートが好調である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 半導体関連材料半導体封止材で世界トップシェア

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

半導体材料で定評、化学業界で独自の高付加価値路線

住友ベークライトは化学セクターにおいて、半導体封止材や産業用樹脂で世界的なシェアを持つニッチトップ企業。同業のクラレや東洋紡は汎用化学に強いが、当社は高機能材料に特化し、営業利益率は2025年8.14%から2026年11.1%へ改善。売上高は約3000億円台で、特にエピクロロヒドリンなどの原料価格高の影響を受けつつも、製品差別化で収益を維持。国内需要は安定しているが、海外生産拠点を活かしてグローバルに展開。電子部品向け需要は半導体市況に連動しやすい点が課題。

強み

  • 封止材世界シェア首位級で、高い技術力と長期取引の顧客基盤を持つ
  • 営業利益率が2期で約3ポイント改善し、11%台の高水準を実現
  • リサイクル材料やバイオマス原料の活用で、持続可能性を高めている
  • アジア中心に海外生産・販売網を拡充し、円安も追い風になる

課題

  • 需要が電子部品市況に左右され、景気後退局面では売上減少の恐れ
  • 石油由来原料の値上がりがコストを押し上げ、販売価格転嫁が課題
  • クラレや東洋紡が高機能分野に進出すると競争が激化する

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体材料の時価総額近傍。太字が住友ベークライト

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14005住友化学1.0兆円16.6倍
24183三井化学9,014億円24.5倍
34182三菱瓦斯化学8,139億円
45711三菱マテリアル7,028億円17.2倍
54403日油6,362億円15.3倍
64203住友ベークライト6,271億円22.3倍
75714DOWAホールディングス5,820億円8.9倍
84205日本ゼオン5,207億円13.3倍
94401ADEKA4,806億円16.7倍
105301東海カーボン4,076億円20.4倍
117966リンテック3,878億円20.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体材料)に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

日本ベークライトと住友化工材工業が合併した1955年

住友ベークライトの前身は、日本ベークライトと住友化工材工業の2社。1949年に株式上場を果たした後、1955年3月に両社が合併し、現在の住友ベークライト株式会社が誕生した。合併によりフェノール樹脂やエポキシ樹脂の事業基盤が統合され、総合合成樹脂メーカーとしての出発点となった。その後1962年には中央研究所(基礎研究所)を発足させ、技術開発体制を整えた。

半導体封止材の需要拡大に対応した工場新設

1962年10月に静岡工場を開設し、生産能力を拡大。半導体産業の成長に伴い封止材料の需要が高まる中、1984年11月には宇都宮工場を開設した。さらに1991年に神戸基礎研究所を開設し、先端材料の研究開発を強化。これらの設備投資により、半導体封止用エポキシ樹脂成形材料の供給体制を強化し、後のトップシェア獲得の基盤を築いた。

アジアへの生産展開を加速した1990年代

1990年代に入り、アジア市場への進出が本格化した。1989年にシンガポールにSumiDurez SingaporeとSumitomo Bakelite Singaporeの工場を開設。1990年にはマレーシアにSNC Industrial Laminatesを設立。1995年には中国・蘇州に蘇州住友電木有限公司を設立し、中国市場への足がかりを得た。1998年には台湾住友培科股份有限公司を設立し、アジア全域での生産・販売網を構築した。

欧米の樹脂事業を買収しグローバル化を進めた2000年代

2000年代は欧米でのM&Aが相次いだ。2000年10月、米国Occidental Chemical Corporationのフェノール樹脂事業を買収し、Durez Corporationとした。2001年には米国Goodrich Corporationの電子材料研究部門を買収し、Promerus, LLCを設立。2003年にはスペインのFers Resinsを買収。2005年にはVyncolit North AmericaとVyncolit NVを買収し、欧州と北米でのプレゼンスを一気に拡大した。

医療機器事業を拡大した2010年代後半

2014年6月、米国Vaupell Holdingsを買収し、航空機部品や医療機器向けプラスチック成形事業を獲得。2019年3月には川澄化学工業と資本業務提携し、2020年10月に完全子会社化。2021年10月には自社の医療機器事業をSBカワスミに承継し、医療分野を独立した事業体として強化した。これによりクオリティオブライフ関連セグメントの拡充を図った。

ポリカーボネート事業と京セラケミカル事業の取得

2025年10月、AGCおよびAGCポリカーボネートからポリカーボネート事業を買収。さらに2026年1月、京セラのケミカル事業の一部を承継する新設会社の株式譲渡契約を締結し、2026年10月に取得予定。これらの買収は中期経営計画でのポートフォリオ改革の一環であり、半導体関連材料や高機能プラスチックのラインアップを拡充し、成長分野での競争力強化を狙う。

年表25件を開く

1940年代

  • 1949年3月上場株式上場。

1950年代

  • 1955年3月M&A日本ベークライト㈱と住友化工材工業㈱が合併して住友ベークライト㈱となる。

1960年代

  • 1962年1月創業中央研究所(基礎研究所)発足。
  • 1962年10月静岡工場開設。

1980年代

  • 1984年11月宇都宮工場開設。
  • 1989年9月SumiDurez Singapore Pte. Ltd.に出資。
  • 1989年10月Sumitomo Bakelite Singapore Pte. Ltd.工場開設。

1990年代

  • 1990年10月創業SNC Industrial Laminates Sdn. Bhd.を設立。
  • 1991年4月神戸基礎研究所開設。
  • 1994年2月M&A㈱エスエフシイと秋田地区3子会社(秋田ベークライト㈱他)を合併し秋田住友ベーク㈱を設立。
  • 1995年12月創業蘇州住友電木有限公司を設立。
  • 1998年4月創業台湾住友培科股份有限公司を設立。

2000年代

  • 2000年10月M&A米国Occidental Chemical Corporationのフェノール樹脂事業(現 Durez Corporation)および事業関連資産を買収。
  • 2001年8月M&A米国Goodrich Corporationの電子材料研究部門(現 Promerus, LLC)を買収。
  • 2002年1月創業北米地域における持株会社、SB Durez Holding, Inc.(現 Sumitomo Bakelite North America Holding, Inc.)を設立。
  • 2003年8月M&AFers Resins, S.A.U.他2社(現 Sumitomo Bakelite Europe (Barcelona) , S.L.U.)を買収。
  • 2005年4月M&AVyncolit North America, Inc.(現 Sumitomo Bakelite North America, Inc.)およびVyncolit NV(現 Sumitomo Bakelite Europe (Ghent) NV)を買収。
  • 2007年6月創業南通住友電木有限公司を設立。

2010年代

  • 2011年6月M&A基礎研究所と神戸基礎研究所を統合し神戸事業所内に先進技術開発研究所(現 先端材料研究所)を設置。
  • 2014年6月M&AVaupell Holdings, Inc.(現 Vaupell Industrial Plastics, Inc.に吸収合併済み)を買収。
  • 2019年3月川澄化学工業㈱(現 SBカワスミ㈱)と資本業務提携契約を締結、株式を取得し、持分法適用関連会社とする。

2020年代

  • 2020年10月上場関連会社の川澄化学工業㈱を株式公開買付と株式売渡請求により完全子会社化。
  • 2021年10月当社の医療機器事業を会社分割によりSBカワスミ㈱へ事業承継。
  • 2025年10月M&AAGC㈱およびその子会社であるAGCポリカーボネート㈱よりポリカーボネート事業を買収。
  • 2026年1月M&A京セラ㈱と同社のケミカル事業の一部を承継する新設会社の株式譲渡契約を締結(新設会社の株式取得は2026年10月予定)。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 事業利益2030年まで550億円
  • 事業利益率2030年まで13%
  • ROE2030年まで10%
  • 事業利益2026年度まで400億円
  • 事業利益率2026年度まで11.5%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ポートフォリオ改革で収益力強化

    既存事業の製品構成を最適化し収益力を強化する。半導体関連材料ではAI・次世代通信向け製品を拡充し、高機能プラスチックでは高耐熱材料や高絶縁材料などの新製品拡販と生産体制の最適化を進める。

  2. 02

    環境・社会価値創造の新商品創出

    SDGsに則した環境的・社会的価値を有する新製品や新ソリューションを創出する。リフェノール活動の推進やリサイクル可能な製品ラインアップ強化など、サステナビリティを成長機会と捉え、研究開発と投資を進める。

  3. 03

    人的資本と組織力の最大化

    個人の自律性と組織の一体感を高め、全社力を最大化する。人的資本経営とDXを推進し、変化に適応できる経営基盤を構築する。

  4. 04

    戦略的投資とM&Aによる成長

    中期経営計画に基づき、500億円の設備投資枠、500億円の戦略的投資枠、さらに200億円の成長投資枠を設定し、ポリカーボネート事業やケミカル事業の譲受など、M&Aを通じて事業基盤を強化し、シナジー創出を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で7,524人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は817万円で、9期前と比べて+2.6%平均年齢は46.7歳、平均勤続年数は22.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月5,958
2018年3月5,708
2019年3月79645.621.75,898
2020年3月77946.022.25,969
2021年3月75446.522.07,937
2022年3月79546.922.97,916
2023年3月80147.123.18,044
2024年3月79847.323.37,953
2025年3月79445.921.97,981311
2026年3月81746.722.07,524472

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率95.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社45(国内 14 / 海外 31、うち連結子会社 25) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社・工場 — 中国131億円
半導体関連材料
静岡工場 — 静岡県藤枝市101億円
高機能プラスチック クオリティオブライフ関連製品
本社・工場 — ベルギー9,783百万円
高機能プラスチック
本社(東京都品川区) (注)3,77,092百万円
全社 その他
本社・工場 — 台湾7,017百万円
半導体関連材料
本社・工場 — 神奈川県 川崎市 ほか6,867百万円
クオリティオブライフ関連製品
宇都宮工場 — 栃木県宇都宮市5,598百万円
半導体関連材料
尼崎工場 — 兵庫県尼崎市5,477百万円
クオリティオブライフ関連製品
鹿沼工場 — 栃木県鹿沼市4,662百万円
クオリティオブライフ関連製品
本社・工場 — シンガポール4,464百万円
半導体関連材料
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    秋田住友ベーク㈱
    秋田県秋田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SBカワスミ㈱
    神奈川県川崎市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    住ベシート防水㈱
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    九州住友ベークライト㈱(注)2
    福岡県直方市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    SBパックス㈱
    埼玉県上尾市 · 連結子会社
    議決権90.0%
  • 国内
    ㈱サンベーク
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ソフテック
    大阪府東大阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    山六化成工業㈱
    大阪府柏原市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    住ベリサーチ㈱
    栃木県宇都宮市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    住ベテクノプラスチック㈱
    埼玉県児玉郡 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    北海太洋プラスチック㈱
    北海道石狩市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    筒中興産㈱
    大阪府柏原市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社33社を開く
  • Sumitomo Bakelite Singapore Pte. Ltd. (注)2シンガポール100%
  • SumiDurez Singapore Pte. Ltd.シンガポール100%
  • SNC Industrial Laminates Sdn. Bhd. (注)2マレーシア100%
  • P.T. SBP Indonesiaインドネシア100%
  • P.T. Indopherin Jayaインドネシア75%
  • Kawasumi Laboratories (Thailand) Co., Ltd.タイ100%
  • Sumitomo Bakelite (Thailand) Co., Ltd.タイ100%
  • Sumibe Korea Co., Ltd.韓国100%
  • 台湾住友培科股份有限公司台湾69%
  • 台湾住培股份有限公司台湾100%
  • 蘇州住友電木有限公司(注)2, 5中国100%
  • 上海住友電木有限公司中国100%
  • 南通住友電木有限公司(注)2中国100%
  • 東莞住友電木有限公司中国100%
  • 住友倍克(香港)有限公司中国100%
  • 住友倍克澳門有限公司中国100%
  • Rong Feng (H.K.) Industries Ltd.中国100%
  • 威派塑胶模具(東莞)有限公司中国100%
  • Sumitomo Bakelite North America Holding, Inc. (注)2米国100%
  • Durez Corporation (注)2米国100%
  • Promerus, LLC米国100%
  • Sumitomo Plastics America, Inc.米国100%
  • Sumitomo Bakelite North America, Inc.米国100%
  • Vaupell Industrial Plastics, Inc.米国100%
  • Vaupell Molding & Tooling, Inc.米国100%
  • Russell Plastics Technology Company, Inc.米国100%
  • Kawasumi Laboratories America, Inc.米国100%
  • Durez Canada Co., Ltd.カナダ100%
  • Sumitomo Bakelite Europe NV (注)2ベルギー100%
  • Sumitomo Bakelite Europe (Ghent) NVベルギー100%
  • Sumitomo Bakelite Europe (Barcelona), S.L.U.スペイン100%
  • Vaupell Europe GmbHドイツ100%
  • その他1社
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    エネルギー・環境新技術先導プログラム 非可食性バイオマスから高機能化学品・材料を製造するバリューチェーン構築のための生産システムの開発 地域バイオマスからの化成品マルチ生産システム開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-06-08
    669万円
  • 調達
    エネルギー・環境新技術先導プログラム 極微小液滴が形成する反応場を用いたナノ材料の構造・機能制御技術の研究開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-06-15
    449万円
  • 調達
    構造ヘルスモニタリングセンサー
    防衛省 · 2022-01-28
    182万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は3,199億円営業利益355億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.0%、利益が+43.1%。

売上高
+5.0%
3,199億円
営業利益
+43.1%
355億円
純利益
+45.1%
280億円
営業利益率
11.1%
前期比 +3.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高3,370億円3,199億円
営業利益375億円355億円
純利益285億円280億円
1株あたり配当¥120¥120

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は952億円、営業利益は142億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+35.4%、営業利益は+118.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q68341
2024年1Q703659.257
2024年2Q716618.554
2024年3Q7367910.769
2024年4Q71838
2025年2Q1,53115710.3127
2025年4Q1,517916.066
2026年2Q1,56516510.5133
2026年4Q1,63419011.6147
2027年1Q95214214.9109

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は1,834億円から3,199億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は11.1%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1,8348634
Vaupell Holdings, Inc.(現 Vaupell Industrial Plastics, Inc.に吸収合併済み)を買収。 / この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2014年3月2,06011565
2015年3月2,09711371
2016年3月2,07010638
2017年3月1,98112795
2018年3月2,118195151
2019年3月2,130195151
関連会社の川澄化学工業㈱を株式公開買付と株式売渡請求により完全子会社化。
2020年3月2,06611590
2021年3月2,090161132
2022年3月2,631259183
2023年3月2,849267203
2024年3月2,873315218
AGC㈱およびその子会社であるAGCポリカーボネート㈱よりポリカーボネート事業を買収。
2025年3月3,0482482868.1193
京セラ㈱と同社のケミカル事業の一部を承継する新設会社の株式譲渡契約を締結(新設会社の株式取得は2026年10月予定)。
2026年3月3,19935538811.1280

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高3,199億円のうち、営業利益として残るのは355億円11.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は280億円、売上の8.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金68.7%2,198億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.5%656億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.1%355億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
31.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.8pt
11.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.4pt
8.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.9pt
8.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが350億円、投資CFが−79億円で、差し引きのフリーCFは271億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は1,248億円で、売上の4.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月166−131−635318
2014年3月179−1522727413
2015年3月157−364235−207500
2016年3月192−70−155122449
2017年3月235−81−102154495
2018年3月221−117−25104566
2019年3月202−156−2246596
2020年3月222−104−40118658
2021年3月274−1502181241,032
2022年3月279−105−1931741,092
2023年3月236−156−23080996
2024年3月402−211−631911,216
2025年3月437−156−4492811,035
2026年3月350−79−1362711,248

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は4,842億円。このうち返さなくてよい自己資本が3,472億円で、自己資本比率は71.7%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2,1381,31382560.8
2014年3月2,3681,50386562.9
2015年3月2,8591,7091,15059.2
2016年3月2,5091,4591,05058.1
2017年3月2,5381,54299660.8
2018年3月2,7221,6851,03761.9
2019年3月2,8491,7881,06162.8
2020年3月2,8331,7711,06262.5
2021年3月3,4582,0021,45657.9
2022年3月3,7082,2981,41062.0
2023年3月3,7852,5541,23167.5
2024年3月4,4123,0121,40068.3
2025年3月4,1782,9071,24269.6
2026年3月4,8423,4721,33571.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
1,248億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1,881億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
1,335億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
92
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中49位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中164位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
8.8%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
11.1%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.7%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.0%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.7%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥7,106で、1年前と比べて+47.9%過去52週の値幅のなかでは73%の位置にある。

¥7,106-5.6%1ヶ月-4.5%1年+47.9%時価総額6,271億円
過去52週の値幅
安値¥4,696高値¥7,985

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.3倍
PER (会社予想)21.9倍
PBR1.73倍
配当利回り1.69%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

1ヶ月で+0.36%とほぼ横ばい。8月21日は7171円で、25日線7199円を下回る。52週高値7985円からは約10%下。8月19日に出来高177万株と急増し、変動が大きい。RSIは60.21と強気圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 30/100)

予想PER22.1倍は業界平均17.7倍を約25%上回り、PBR1.75倍も平均1.41倍を上回る。配当利回り1.67%は平均2.66%を下回り、ROE8.8%は平均並み。業績予想では営業利益の大幅増加が見込まれるが、現在の株価にはその改善が織り込み済みで、割高感が強い。ただし、配当性向45.8%は安定しており、増配余地はあるが、利回りは低水準に留まる。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.3倍17.8倍
PER (予想)21.9倍
PBR1.73倍1.41倍
ROE8.8%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体市場の成長を取り込む強気派と、材料依存のリスクや競争激化を懸念する弱気派が対立。強気派はAIやEV向け需要で封止材の拡大を期待するが、弱気派は顧客集中や中国勢の台頭による価格競争を警戒。また、営業利益率の改善が期待される一方、為替や設備投資の負担も論点。

プラスに働く材料7
  • 半導体需要の追い風

    AI・EV市場拡大で封止材の需要が増加

  • 高い技術力

    材料開発で他社に先駆けた独自性

  • 利益率の改善

    営業利益率が上昇傾向で収益性向上

  • 営業利益率8.14%→11.1%へ改善通年影響

    営業利益355億円は売上高3199億円に対し11.1%の高水準。改善傾向は株価評価を押し上げ

  • 売上高3199億円が計画超で過去最高更新通年影響

    売上高はFY25から+151億円の見込み。半導体向け需要で超過なら増額

  • 純利益280億円でROE8.8%が上昇基調決算発表後影響

    純利益は193億円から280億円へ45%増。ROE改善でPBR1.82倍の再評価余地

  • 外国人保有率40.11%の高水準で需給引き締まり継続影響

    外国人保有率40.11%は高水準。海外投資家の継続的な買いが株価を下支え

マイナスに働く材料7
  • 顧客依存リスク

    半導体大手向け依存度が高い構造

  • 価格競争の激化

    新興国参入で値下げ圧力が強まる

  • 設備投資の負担

    増産対応による減価償却費増加が懸念

  • 2026/3期営業利益355億円が未達となるリスク決算発表後影響

    営業利益355億円は前年比+107億円。仮に前年並み248億円なら約30%減益

  • 営業利益率11.1%が8.14%へ逆戻りの懸念通年影響

    営業利益率が8.14%に低下すると、売上高3199億円で営業利益は約260億円(95億円減)

  • FY25純利益が減益だった下振れ履歴通年影響

    FY25純利益193億円はFY24の218億円から25億円減。FY26予想280億円は保守性に疑問

  • 株価1年で61%上昇し高PERの調整懸念不定影響

    1年で61.35%上昇。予想PER22.9倍、PBR1.82倍と割高感から利食い売りが出る可能性

次の決算で確かめる点
半導体封止材売上高
核心事業の成長性を見極める
営業利益率
収益改善の持続性を確認
海外売上比率
グローバル需要の取り込みを測る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり120で、前期から+15.8%いまの株価に対する利回りは1.69%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥120
1株あたり
配当利回り
1.69%
いまの株価に対して
配当性向
45.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2599.1
2018年3月3020.063.1
2019年3月3825.099.4
2020年3月380.0106.1
2021年3月380.0
2022年3月5546.767.9
2023年3月6518.241.7
2024年3月7515.426.0
2025年3月9526.726.6
2026年3月11015.845.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥120

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,968人。区分でいちばん多いのは外国法人40.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.9%を占め、残る52.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人22.425.025.930.035.740.1
金融機関37.435.334.633.733.533.3
事業法人26.626.625.927.214.614.7
個人・その他12.912.312.47.813.88.2
証券会社0.70.81.21.22.33.8
自己株式5.15.15.10.76.50.6
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.31
02住友化学株式会社10.48
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)8.05
04STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)7.52
05GIC PRIVATE LIMITED - C(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)7.39
06株式会社日本カストディ銀行(信託口4)2.58
07STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505103(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.58
08株式会社日本カストディ銀行・三井住友信託退給口1.48
09株式会社三井住友銀行1.48
10MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.22

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-21
    アセットマネジメントOne株式会社
    新規の大量保有報告
    6.87%
    +0.70pt
  • 2026-05-22
    GICプライベート・リミテッド(GIC Private Limited)
    新規の大量保有報告
    5.96%
    -1.04pt
  • 2026-05-22
    キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー(Capital Research and Management Company)
    新規の大量保有報告
    5.94%
    -1.18pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+2136%、1株純資産は14期で+633%。直近期のROEは8.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月145402.827.433.5
2014年3月276184.714.755.1
2015年3月307034.518.129.4
2016年3月166202.327.541.1
2017年3月406556.316.699.1
2018年3月3203,5799.314.763.1
2019年3月3213,8008.712.499.4
2020年3月951,8825.012.0106.1
2021年3月1402,1277.016.1
2022年3月1942,4428.512.867.9
2023年3月2162,7138.412.041.7
2024年3月2343,2347.819.826.0
2025年3月2093,3176.515.926.6
2026年3月3203,9578.815.145.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額577百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約9倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
藤原一彦代表取締役会長68397
鍜治屋伸一代表取締役社長 社長執行役員61152
稲垣昌幸代表取締役 副社長執行役員67338
小林孝取締役 専務執行役員63217
倉知圭介取締役 専務執行役員64172
平井俊也取締役 常務執行役員6356
松田和雄取締役7759
永島惠津子取締役7215
若林宏之取締役704
竹崎義一常勤監査役64192
青木勝重常勤監査役6538
山岸和彦監査役70
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
川手典子監査役5012
由布節子74
星正幸取締役66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)62451794146477
社外取締役5585812
監査役2555528

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,604字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社および関係会社)は当社、子会社48社および関連会社5社(2026年3月31日現在)で構成され、半導体関連材料、高機能プラスチック、クオリティオブライフ関連製品の製造および販売等の事業活動を行っております。 当社グループの事業における各社の位置付けおよびセグメントとの関連は次のとおりであります。 2026年3月31日現在 区分   主要製品サービス   主要な関係会社の位置付け 製造・加工 およびその販売   他社品の販売等 半導体関連材料   半導体封止用エポキシ樹脂成形材料、半導体用感光性材料、半導体用ボンディングペースト、半導体基板材料   九州住友ベークライト㈱Sumitomo Bakelite Singapore Pte.Ltd.台湾住友培科股份有限公司蘇州住友電木有限公司Sumitomo Bakelite Europe (Ghent) NV   Sumitomo Bakelite (Thailand) Co., Ltd.台湾住培股份有限公司住友倍克(香港)有限公司Sumitomo Plastics America, Inc.Sumitomo Bakelite Europe (Ghent) NVSumibe Korea Co., Ltd. 高機能プラスチック   工業用樹脂、成形材料、成形品、積層板、航空機部品   秋田住友ベーク㈱㈱サンベーク山六化成工業㈱SumiDurez Singapore Pte. Ltd.SNC Industrial Laminates Sdn. Bhd.P.T. Indopherin Jaya上海住友電木有限公司南通住友電木有限公司住友倍克澳門有限公司威派塑胶模具(東莞)有限公司Durez CorporationSumitomo Bakelite North America, Inc.Vaupell Industrial Plastics, Inc.Vaupell Molding & Tooling, Inc.Russell Plastics Technology Company, Inc.Durez Canada Co., Ltd.Sumitomo Bakelite Europe NVSumitomo Bakelite Europe (Ghent) NVSumitomo Bakelite Europe (Barcelona), S.L.U.   Sumitomo Bakelite (Thailand) Co.,Ltd. クオリティオブライフ関連製品   医療機器および医薬品、産業機能性材料、フィルム・シート、防水シート関連、診断薬およびバイオ関連製品   秋田住友ベーク㈱SBカワスミ㈱住ベシート防水㈱住ベテクノプラスチック㈱北海太洋プラスチック㈱筒中興産㈱SBパックス㈱P.T. SBP IndonesiaKawasumi Laboratories (Thailand)Co., Ltd.南通住友電木有限公司東莞住友電木有限公司Vaupell Molding & Tooling, Inc.   ㈱ソフテックSumitomo Bakelite Singapore Pte.Ltd.Sumitomo Bakelite (Thailand) Co., Ltd.住友倍克(香港)有限公司Sumitomo Plastics America, Inc.Kawasumi Laboratories America, Inc. 区分   主要製品・サービス   主要な関係会社の位置付け 分析調査等 その他   試験・研究の受託、基礎研究の受託   住ベリサーチ㈱Promerus, LLC 事業の系統図(2026年3月31日現在) (注) 矢印は製品および材料等の支給または販売を示しております。
経営方針・対処すべき課題2,974字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の基本方針 我が社は、信用を重んじ確実を旨とし、事業を通じて社会の進運及び民生の向上に貢献することを期する。 (2) 中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題 当社グループは、社会・環境の急激な変化にも適応できるよう、これまで以上に経営基盤を強化するとともに、社会課題の変化を成長機会に結びつけることで将来につながるサステナブルな経営を推進するという方針を継続し、2024年度より「中期経営計画2024-26」をスタートしました。特に当社を取り巻く昨今の外部環境の複雑化、事業環境の変化を踏まえ、中長期的な経営戦略として、「資本コストと企業価値の持続的向上」、利益基準への転換を意識し「2030年ありたい姿」からのバックキャストで財務目標を設定するとともに、対処すべき課題として、サステナビリティの観点から、将来事業に影響を及ぼすと想定される「経営の重要課題(マテリアリティ)」と各課題に対するKPIを設定しております。その骨子は、次のとおりです。 2030年 ありたい姿 (数値目標)   事業利益 :550億円事業利益率 :13%ROE :10% ビジョン   お客様との価値創造を通じて「未来に夢を提供する会社」 中期方針   “ニッチ&トップシェア”を目指し、 価値創造につながるポートフォリオ改革に挑戦する 中期戦略   ①製品構成を最適化し、既存事業の収益力を強化②SDGsに則した環境的・社会的価値を有する新商品/新ソリューションを創出③個人の自律性と組織の一体感を高め、全社力を最大化 2026年度 数値目標 (中期経営計画 最終年度)   事業利益 :400億円事業利益率 :11.5%ROE :9% 経営の重要課題(マテリアリティ) 環境・社会価値の創造 顧客との共創   (価値創造のアクセル) イノベーション 人的資本(人材の活躍)経営 DX 安全衛生   (事業を継続する基盤) 製品責任 コンプライアンス サイバーセキュリティ 人権尊重 サステナブル調達 コーポレート・ガバナンス 当社グループは将来成長を見据えて、中期期間の3年間で設備投資枠500億円、戦略的投資枠500億円に加え、200億円の成長投資枠を設定しています。事業ポートフォリオ改革に資する新製品/新ソリューション創出にむけた研究開発、ならびにDX、GX対応に積極的に資本投下します。2025年度のトピックスとして、戦略的投資枠を活用し、2025年10月にAGC株式会社およびその子会社であるAGCポリカーボネート株式会社からポリカーボネート事業を譲り受け、また、2026年1月に、京セラ株式会社のケミカル事業の一部を承継することを決定しました。着実にPMIを実行し、シナジー創出を通じて企業価値の更なる向上を図ってまいります。 2026年度の全社的な取り組みの詳細については、「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組」をご参照ください。 事業分野別の取り組みは次の通りです。 (半導体関連材料) 先端半導体用材料の分野において、AIおよび次世代通信技術に対応した製品を拡充し、製品ポートフォリオのさらなる改革を図ります。特に、京セラ株式会社が営むケミカル事業の一部譲り受けを通じて、当社グループが培ってきた顧客ニーズに幅広く応える高い技術力と、京セラ株式会社が有する独自の高熱伝導技術を融合させ、新たなシナジーを創出し、AIデータセンター向けの半導体を含む先端半導体分野でのソリューション提供能力を飛躍的に高め、市場における競争優位性を確立します。これらの取組みにより、地域毎のニーズに即した製品展開を積極的に進めるとともに、中国・台湾における生産体制の最適化を進め、グローバル供給体制の強化を図ってまいります。 (高機能プラスチック製品) 自動車用高耐熱材料、電機分野向け高絶縁材料、シクロオレフィン樹脂(COPLUS®)、超低モノマー水溶性フェノール樹脂(AQNOA®)などの新製品の拡販を進めるとともに、新製品開発に向けた研究開発体制の強化を図ることで、製品ポートフォリオの改革の最終形を目指します。さらに、事業環境が大きく変化する中での利益最大化を目的に進めてきた、日本・中国・アジア地域における生産配置や生産配分の最適化を通じた生産体制の強化および効率化を継続するとともに、グローバルに統一した品質管理基準の運用を徹底することで、競争力の強化と収益基盤の安定化を進めます。また、フェノール樹脂産業におけるサーキュラーエコノミーの取組みである「リフェノール(REPHENOL)」活動を推進し、中長期的な成長基盤の強化に取り組んでまいります。 (クオリティオブライフ関連製品) ・医療機器事業およびバイオ事業 医療機器事業では、消化器・内視鏡関連製品のラインナップ拡充に加え、オリンパスマーケティング株式会社との販売提携を通じて、国内販売の強化を図るとともに、海外における販路拡大を進めます。また、北米向け製品や海外向け血液バッグの需要増加に対応するため、生産体制の強化に取り組んでおります。さらに、中期経営計画に基づく製品ポートフォリオの見直しの一環として実施した、連結子会社であるKawasumi Laboratories (Thailand) Co., Ltd.のナワナコン工場の閉鎖に加え、一層の生産体制の効率化を進めるとともに、各製品における収益性の改善に取り組んでおります。バイオ事業では、創薬支援市場や再生医療市場の拡大が見込まれる中、培養器材および生体模倣システムの拡販を通じて、事業基盤の強化を目指します。 ・フィルム・シート事業 半導体関連製品のアジア展開強化や、モノマテリアル医薬品包装製品の欧州展開など、各製品のグローバル展開を推進します。特に医療機器包装用途においては、欧州のプラスチック・リサイクル推進プラットフォーム「RecyClass」のリサイクル認証を一部製品で獲得するなど高付加価値化が進んでおり、引き続きリサイクル可能な製品ラインアップの強化に努めます。また、食品包装用フィルムのスキンパックについては、装置メーカーとの協業など、さらなる採用拡大に向けた取り組みを進めてまいります。 ・産業機能性材料事業および防水関連事業 付加価値の高い戦略製品であるアイウェア、車載向け光学制御製品、および絶縁材料を中心とした機能材製品の拡販を進めます。AGC株式会社およびその子会社であるAGCポリカーボネート株式会社から譲り受けたポリカーボネート事業の統合を進め、建材用途や産業・電子用途における商品力を強化し、事業基盤の強化を図ります。特に、ブランド力のある「ツインカーボ®」については、データセンター向けを中心に販売を強化し、業界トップシェアを目指します。防水関連事業では、環境対応製品の拡充を図るとともに、新築住宅向け製品の販売に加え、増加傾向にある住宅・マンションのリフォーム案件の取込みに注力してまいります。
事業等のリスク12,925字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 (1) 当社グループのリスクマネジメント体制 当社グループのリスクマネジメント体制は次のとおりであります。 [サステナビリティ推進委員会]当社グループのサステナビリティ活動を継続的かつ全社的に行う母体として設置しております。下部委員会であるリスクマネジメント委員会の方針・計画・実績・外部公表する項目および数値について承認し、これらを取締役会に報告しております。[リスクマネジメント委員会]当社グループの経営成績等に重要な影響を与える主要リスクの選定、主要リスクの対応策の妥当性確認、追加検討すべき対策についての指示などを個別リスク主管部、各事業部門に対して行っております。リスクマネジメント委員会の委員は、社長、事業統轄役員、個別リスク主管部の長で構成されています。2025年度は4回開催されました。[個別リスク主管部]総務本部・人事本部・経理企画本部・生産技術本部・研究開発本部・IT推進本部・調達本部などの個別リスク主管部は、所管するリスクについて、当社グループの各事業部門と連携を取りながら、当社グループ全体の対応策を立案・推進しております。[各事業部門]当社グループの営業部門、工場、研究開発部門などの各事業部門は、本来業務の一部として、自部門、自社の業務遂行上のリスクを適切に管理するためにさまざまな対策を講じております。 ●リスクマネジメント体制図 なお、上記のほか、当社グループは、「第4 提出会社の状況 4.コーポレート・ガバナンスの状況等」に記載のとおりの企業統治体制を整え、リスクマネジメントを含む内部統制システムを整備・運用しております。 当社グループにおける主要リスクの選定・承認は年1回実施しており、そのプロセスは次のとおりであります。 ・リスクマネジメント委員会は、各事業部門・個別リスク主管部の統轄役員から「主要リスク抽出質問票」(リスクの内容と当該リスクが顕在化した場合の影響、影響度、発生可能性について、個別リスク主管部・各事業部門が抽出したリスクを踏まえ、統轄役員が分野毎に主要リスク候補を選定のうえ、統轄役員としての評価を記入)の回答を収集。 ・「主要リスク抽出質問票」の回答をもとに、リスクマネジメント委員会にてリスクマップの作成、主要リスクの選定・承認、主要リスクに対する次年度の対応計画への反映を実施。 ・サステナビリティ推進委員会は、選定された主要リスクおよび主要リスクに対する対応計画を承認し、取締役会に報告。 なお、今回より、主要リスク選定のプロセスのうち、以下の点を一部変更しました。 ・影響度×発生可能性の段階を3×3から4×4に変更のうえ、影響度のレベル選択の目安を当社グループの規模に合わせる見直しを実施することによる、リスク毎の差異を明確化 ・「主要リスク抽出質問票」の構成と作成手順の一部変更による、統轄役員による評価結果の可視化とリスクのとりまとめ過程の可視化 ●主要リスクの選定・承認フロー ■影響度のレベル選択の目安 (下記の複数が当てはまる事象については、一番影響度のレベルが高いものを選択)     影響度 小 ――――――――――――――→ 影響度 大 1   2   3   4 金銭的影響   ~1億円   1~10億円   10~100億円   100億円超 人命への影響   休業4日以上の災害   休業1か月以上の災害   後遺症が残る重篤災害(※)   死亡者が1名以上発生 評判への影響(レピュテーション)   日常の管理で解決する   マスメディア・WEB媒体に(悪い意味で)小さく取り上げられる   マスメディア・WEB媒体に(悪い意味で)大々的に取り上げられる   一般的な社会問題になる 一部の取引先や消費者の信用を失う   一部の取引先や消費者の信用を著しく失う 稼働への影響   1拠点に限り1週間程度の稼働に影響   1拠点に限り1か月程度の稼働に影響   1拠点に限り3-6か月程度の稼働に影響   1拠点に限り1年以上稼働に影響 複数拠点で1週間程度の稼働に影響    複数拠点で1か月程度の稼働に影響   複数拠点で3-6か月程度の稼働に影響 (※)1-14等級(社内定義) ■発生可能性のレベル選択の目安 発生可能性 小          ――――――――――――――――――――――→ 発生可能性 大 1   2   3   4 発生可能性はきわめて低い   発生可能性は低い   発生可能性が高い   発生可能性が非常に高い 中長期的(3-5年)に発生   短期的(1年)に発生   頻繁に発生 (2) 主要リスクの内容と顕在化した際の影響、主要リスクへの対応策 本報告書に記載した当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある主要リスクには、下記のものがあります。ただし、これらは当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載された事項以外の予見しがたいリスクも存在します。また、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、「第2 事業の状況」の他の項目、「第5 経理の状況」の各注記、その他においても個々に記載しておりますので、併せてご参照ください。文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 主要リスクとして挙げた各リスク項目のリスクマップ上の位置      発生可能性 小 ――――――――――――――→ 発生可能性 大 1   2   3   4 影響度 大 ↑ 影響度 小   4   •製品の品質•法令・規制への対応   ・地政学リスク・情報セキュリティインシデント 3       •災害・事故・パンデミック・環境負荷低減対策(気候変動対応含む)   ・人的資本リスク   ・原材料の供給問題、価格変動 2 1 1.災害・事故・パンデミック 発生可能性:2   影響度:3 [ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]・当社グループでは、想定される災害・事故等のうち「地震」「爆発・火災」「風水害」「パンデミック」を重大事態と位置付けております。特に近年、気候変動による大型の「風水害」や、頻発する「地震」、新型コロナウイルス感染症に代表される世界規模の「パンデミック」が現実の事態となっており、当社グループのみならずサプライチェーン全体への影響を考える必要があります。・これらの事態が発生した場合は、近隣住民・従業員の人的被害、施設・設備の損壊や電気・ガス・水道・通信機能の停止により、製品の供給を継続できない状況が発生する恐れがあります。また、顧客・調達先・物流の機能停止によるサプライチェーン分断により、事業活動の継続性が確保できない可能性があります。これらの結果、多額の損害賠償の請求を受けるなど、経営成績等に悪影響が及ぶ可能性があります。 [ リスクへの対応・機会 ]・当社グループでは、災害・事故・パンデミック等の発生時の事業の継続性を確保するためBCP(事業継続計画)を策定し、必要に応じて関係先と共有しております。また、減災対応や持続性確保として、これまでも適正在庫の確保、国内外事業所での生産体制の二重化、予備品の増強や復旧体制の制度化といった対策を行ってきました。なお、東日本大震災の際には、宇都宮事業所の建屋や設備の一部に損壊がありましたが、このBCPに従った行動で当社グループにおける被害を最小限に抑えることができました。・一方で、当社グループでは、気候変動の影響や科学技術の進歩等により、災害・事故・パンデミック等の発生頻度や影響の大きさ・範囲は、毎年変化するものであると認識しております。最新の情報を踏まえてこれらの対策の妥当性を毎年検証し、今後もBCPの見直しおよび訓練を実施してまいります。・調達先各社の協力を得て実施しているサプライチェーンの上流におけるBCP確認と追加対応策の検討については、後述の「7.原材料の供給問題、価格変動」 のリスクへの対応・機会欄に記載のとおりです。・上記災害のうち、当社グループの要因で引き起こされる可能性のある「爆発・火災」については、国内外の事業所で発生したヒヤリハット情報も取り込み、原因解明・対策立案・当社グループ全体への対策展開を進めております。また、爆発・火災事故に直結する機器への異常予兆管理システムを国内外の事業所に展開済みです。・パンデミック発生時の社内対応については、「全社『新型感染症』対策マニュアル」に基づき、2020年から2023年にかけての新型コロナウイルスによるパンデミックの際と同様、本社に緊急対策本部と対策事務局を設置し、感染状況に応じた対策を検討し、都度通知文を発信するなど柔軟に運用いたします。関係会社においても、このマニュアルを参考に、所在国の法令・規制や就業規則の違いなどを考慮した対策体制、行動計画等に基づき対応します。・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、BCPの整備・運用、生産体制の二重化、サプライチェーンのBCP対応が重要視されております。 このため、上述のようなBCP対応を充実化させることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。 2.地政学リスク 発生可能性:2   影響度:4 [ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]・米中貿易摩擦、ロシア・ウクライナ情勢、中東情勢などの国際関係の変化を背景に、各国の経済安全保障政策が強化され、最先端技術の国外流出を阻止するための法規制や、制裁・法規制の対象となった企業との輸出入取引や資金決済が停止となる可能性があります。これらの情勢変化や政策に適切に対応できない場合、刑事罰や行政罰や民事訴訟、さらにブランドに対する社会的信頼の喪失につながる可能性があります。また、戦争・紛争が発生した場合には、当社グループ社員の人命・資産が脅かされることに加え、物流・調達・インフラの寸断により事業継続に支障をきたす可能性があります。 [ リスクへの対応・機会 ]・戦争・紛争テロ・暴動等のリスクに対しては、リスクコンサルタント等の専門家や政府関係機関等より情報収集を行うとともに、従業員の安全確保を最優先としつつ、事業継続や情報管理の観点も考慮した海外拠点の危機管理マニュアルの整備、実効性の強化を進めております。・輸出入規制や経済制裁、物流・調達・インフラの寸断の影響を軽減、極小化するため、輸出入規制や経済制裁などの情報収集、マルチファブ化やマルチソース化を進めております。 3.情報セキュリティインシデント 発生可能性:2   影響度:4 [ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]・近年、サイバー攻撃は巧妙化、高度化しており、不正アクセスやサイバー攻撃を受け、企業が保有する情報が流出する事件が多発しています。さらに、生産現場においてはIoT機器の利用拡大等、スマートファクトリー化が進み、工場OT(Operational Technology)機器へのセキュリティリスクの低減、事業継続性確保が当社グループでの喫緊の課題となっています。当社グループがサイバー攻撃を受け、重要なシステムの誤作動や停止、保有する機密情報の流出が発生した場合、社会的信用の失墜、事業活動の混乱や停滞、取引先等への補償などの費用発生により、当社グループにおける経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 [ リスクへの対応・機会 ]・当社グループでは、情報セキュリティインシデント発生に備えた組織横断的機関である「SUMIBE-CSIRT」を設置し、定例会議などを通してトピックスの共有、情報セキュリティ事故発生を未然に防ぐための対策策定、事故発生時の対応手順の整備を行う一方で、有事の際には経営層を含めた対応や外部セキュリティ関係機関との連携を行う体制としております。・情報セキュリティインシデントを予防するための具体的な取り組みとしては、不正攻撃の標的となる脆弱性への対応の徹底、セキュリティ対策製品の導入によるリスク検知、外部セキュリティ企業とも連携したサイバー攻撃の常時監視、外部機関によるセキュリティ評価等の対策を行っております。さらに、日本シーサート協議会やサイバー情報共有イニシアティブ(J-CSIP)等、サイバー攻撃に関する情報共有や対応強化を行う外部団体に参加し、積極的な情報入手を図っております。引き続き、外部セキュリティ企業支援のもと、グローバルで連携したインシデント対応体制の確立を進めてまいります。・また、差し迫るサイバーリスクに対しては、適宜当社グループ内に注意喚起を発信、また国内外の全役員、従業員を対象に、サイバーリスクのトレンドを踏まえた情報セキュリティ教育を定期的に実施する等、情報セキュリティインシデントへの予防強化と情報セキュリティへの意識向上に取り組んでおります。セキュリティインシデント発生時の被害の最小化と早期復旧を図るべく、社内でのインシデント発生訓練に加え、外部団体との合同訓練にも参加する等、体制の強化にも取り組んでおります。 ・当社では、OTセキュリティ体制強化のため、2026年4月に「OTセキュリティ対策委員会」を設置し、OTセキュリティに係る対策基準の浸透や社内教育の実施等の活動を進めています。・社内セキュリティ人材の強化策として、国家資格である「情報処理安全確保支援士」の取得を進めております。また、日本国外の拠点におけるセキュリティ人材配置・育成も進めております。・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、上記のような情報セキュリティ管理体制の整備・運用が重要視されております。このため、上述のような情報セキュリティ管理体制の整備・運用の維持改善をすることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。 4.環境負荷低減対策(気候変動対応を含む) 発生可能性:2   影響度:3 [ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]・日本政府による2050年カーボンニュートラル宣言、2030年度に温室効果ガス(GHG)の46%削減(2013年度比)が表明された後、2021年のCOP26では1.5℃目標に向かって世界が努力することが合意され、さらに2023年のCOP28では1.5℃目標達成のための緊急的な行動の必要性が明記されました。地球規模での気候変動問題に対して、企業においても緊急的な行動が求められています。温室効果ガス排出規制の強化、カーボンプライシングなどが具体的なリスクとして考えられますが、これらの対策が遅れている企業は市場から淘汰されていくリスクがあると認識しております。 [ リスクへの対応・機会 ]・2050年に向けたカーボンニュートラルの達成は、化学産業に属する当社グループにとっての重要課題と認識しております。・当社グループは、2023年度には日本政府目標である2030年度GHG排出量46%削減(2013年度比)を達成し、2024年度から1.5℃基準に適合したGHG排出量削減目標に向けて取り組んでいます。この目標はSBTiより2025年5月に認定されました。[SBT認定を取得した当社グループのGHG排出量削減目標]Scope1+Scope2   :2030年度48%以上削減(2021年度比)Scope3(カテゴリ-1,4,5,12) :2030年度25%以上削減(2021年度比)・2025年度は、東南アジアのグループ会社で再生可能エネルギー由来の電力への切り替え等が功を奏し2030年度末GHG排出量削減目標を達成する見込みとなりました。2026年度は、新たな目標を設定し、引き続き脱炭素に向けた活動を推進していきます。・サプライチェーン全体でのGHG排出量削減(Scope3)においても、削減目標を設定し、取り組みを開始しております。・2025年度からはインターナルカーボンプライス(ICP:10,000円/t-CO2)を導入し、GHG排出量削減を目的とする設備投資の促進を図ってまいります。・環境負荷低減については、当社グループは、長年にわたり継続して取り組んでいるレスポンシブル・ケア活動の一環で、環境負荷低減対策にも積極的に取り組んでまいりました。経営トップを長とするサステナビリティ推進委員会およびその下位委員会であるカーボンニュートラル推進委員会において、GHG削減や省エネルギーの目標の策定、進捗管理、モニタリングを行っております。・環境負荷低減に必要なイノベーション技術の開発については、社内開発はもとより、産学官連携プログラムや産業界プロジェクトに積極参画し、遅滞ない開発を目指してまいります。技術的なイノベーションをより計画的に進めていけるよう、2035年までの全社環境開発ロードマップの策定も行っております。・環境負荷低減は当社グループにとってリスクである一方で、機会としても捉えております。当社グループとしてSDGs重点項目(7項目:SDGs目標3、7、8、9、12、13、14)を設定し、SDGs貢献製品の売上収益比率の2030年度末目標70%に向けて着実に進歩しており、2025年度は68.5%の見込みです。 ・リスクマネジメント委員会では、TCFDタスクチームを設置し、当社主要事業について2040年を想定したシナリオ分析を実施しています。電動車両(xEV)を中心とした自動車関連製品、半導体関連製品、常温保存や鮮度保持機能を有する食品包装用高機能フィルム等が「機会」になると見込んでおります。また機会に関連して、使用する原料や製品の廃棄について、資源循環(3R+Renewable)の観点からケミカルリサイクル、マテリアルリサイクル技術の確立、バイオマス原料の活用が不可欠と認識しています。これらの「機会」を活かしていくために、中期経営計画2024-26では、カーボンニュートラルへの取り組み(技術・製品開発)として、資源(バイオマス原料、副生CO2活用(プラスチック合成技術)、創エネ/省エネ(軽量化部材、創エネ/蓄電部材、熱マネジメント部材、省エネ貢献材料)、長寿命(高対候性、高信頼性)、3R(リデュース・リユース・リサイクル:リサイクルプロセス、易解体樹脂、モノマテリアル化、減容化・薄肉化、リサイクル原料)、環境対策(再生可能エネルギー拡大、電気ボイラー化、VOC(揮発性有機化合物)低減)などに取り組んでおります。・これらの活動の状況と結果は統合報告書やCDP(カーボンディスクロージャープログラム)他を通じ継続的かつ積極的に外部発信してまいります。 5.法令および規制への対応 発生可能性:1   影響度:4 [ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]・当社グループはグローバルに事業活動を展開しており、日本および諸外国において、様々な分野にわたる広範な法令および規制に服しております。このうち、機能性化学品メーカーである当社グループの事業内容に密接に関わる法令および規制としては、化学物質規制、廃棄物・排水・粉塵の排出に係る規制などがあります。例えば、化学物質規制に関しては、POPs条約への規制物質追加に伴う日本の化審法の第一種特定化学物質が増加予定、欧州REACHやCLPに改正の動きなど、世界的に大きく変化しております。これらの法令や規制の変更に対しては、新たな対策コストが発生する可能性があります。・また、万一当社グループが現在または将来の法令および規制を遵守できなかった場合には、刑事罰・課徴金・民事訴訟による多額の損失発生、信用失墜などにより経営成績等への悪影響を及ぼす可能性があります。 [ リスクへの対応・機会 ]・当社グループは、事業活動を進めるにあたって、法令および企業倫理を順守することが極めて重要であると認識し、コンプライアンス重視の経営を推進しております。当社グループのコンプライアンス違反リスクの極小化、コンプライアンスのための仕組みづくりの推進、コンプライアンス意識の啓蒙活動の推進を行うため、「コンプライアンス委員会」を設置しております。2025年度は、コンプライアンス委員会を3回開催し、内部通報制度の実効性や対応の妥当性の確認などを行いました。・総務本部(贈収賄・競争法・安全保障貿易管理コンプライアンスなど)、人事本部(労務コンプライアンス)、生産技術本部(化学品規制・排出規制・安全衛生コンプライアンスなど)、研究開発本部(知財コンプライアンス)、経理企画本部(会計・税務コンプライアンス)などの個別リスク主管部は、当社グループの各部門と連携を取りながら、社内ルールなどの仕組みづくりや教育の実施、事業部門への指導・支援を適宜進めております。例えば、上記で例示した化学物質規制への対応に関しては、当社グループでは各国の最新の化学物質規制への対応もキャッチアップ可能な化学物質管理システムを運用・維持管理することにより、各国の法規制に対する抜け漏れを防ぎ、リスクの低減に努めております。・当社の監査室、生産技術本部等の内部監査を担当する部署では、「内部統制システム構築の基本方針」「内部監査規程」「財務報告に係る内部統制基本規程」「モノづくり監査規程」等に基づき、当社および海外を含む関係会社を対象として、実地での往査と被監査部門での自己監査結果の点検による書面監査を適宜組み合わせて監査・評価を行っております。監査・評価は、各部門における業務の適法性および各種基準への適合性の観点からモニタリングを行っており、発見され指摘事項として挙げられた不備については、当該部門に対して書面による是正報告を求めております。2025年度のコンプライアンス状況については、環境、人権、労働、安全衛生、製品・サービスの提供や使用、顧客情報やデータの管理、適切な会計処理、公正な取引などの観点でこれらの監査・評価を行った結果、法令や規則に対する重大な違反はありませんでした。 ・当社グループでは、コンプライアンス違反の早期発見・未然防止を図るため、コンプライアンス違反またはそのおそれを知った場合に、社内窓口(監査室長)または社外窓口(弁護士)に通報できる、内部通報制度(当社グループでは「コンプライアンス通報制度」と称しています。)を導入しております。当社グループの役員、従業員だけでなく、当社グループのステークホルダー(退職者、採用応募者、取引先を含む)も通報することが可能です。通報者のプライバシーを厳重に保護するとともに、通報により通報者が不利益を被らないよう必要な措置を講じております。また、当社グループ共通の「コンプライアンス通報制度」に加え、関係会社によっては、所在国の法令上の要求や会社の規模などを考慮した上で独自の内部通報制度を設置しております。・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、上記のような法令・規制への対応、コンプライアンス体制の整備・運用が重要視されております。このため、上述のような法令・規制への対応、コンプライアンス体制の整備・運用の維持改善をすることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。 6.製品の品質 発生可能性:1   影響度:4 [ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]・当社グループの製品は、自動車・航空機・医療機器・電子材料等の直接・間接に人命に関わる用途にも使用されております。そのため、大規模な製品事故が発生した場合、顧客に損害を与えたり、社会に悪影響を及ぼしたりする結果、損害賠償やリコール等で多額の費用負担が発生するばかりでなく、当社グループに対する信用失墜により、経営成績等に悪影響を及ぼす可能性があります。・また、科学技術の進歩や顧客市場や使用方法の変化により、上市後に顧客等から求められる品質管理水準が高くなり、予期せぬ品質問題が生じることもあります。 [ リスクへの対応・機会 ]・当社グループは国際的な品質管理基準(ISO 9001のほか、製品の用途に応じてIATF 16949(自動車部品)、ISO 13485(医療機器)、AS 9100(航空宇宙産業)など)に準拠した品質マニュアルに従い、各種製品の設計管理から製造・販売までの一貫した品質管理体制をとっております。・当社グループでは、有資格者による内部監査や外部監査による現地品質監査により、品質管理状態の検証を年1回行い、各所で抽出された懸念事項を全社で共有して改善する活動を進めるとともに、FMEA、FTAという手法を用いた潜在的品質リスクの洗い出しとその低減対応を行うなどの改善活動を行っております。変更管理、初動管理には特に注意を払った活動を行っております。直近では、海外関係拠点のマザー機能を有する国内主要4拠点においてAI/IoT技術を駆使した人的変動要素の排除とトレーサビリティの強化を行っており、現在、海外主力5拠点への展開を進めております。・また、当社グループでは国内外の全事業所で発生した品質問題について直ちに共有し、一元管理するシステムを構築して、対応の遅れが無いよう逐次監視すると共に、品質問題の初動対応と被害拡大防止、発生と流出防止の対策が効果的であるかの検証を行っております。・すべての製品に完全に不良や欠陥が無いこと、および将来にわたって全く品質クレームやリコールが発生しないことまでは保証できませんが、これらの取り組みにより、安心して使用できる製品提供に努めてまいります。・顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、上記のような国際的な品質管理基準に沿った品質管理体制の整備・運用、認証の取得などが重要視されています。このため、上述のような品質管理体制の維持改善をすることは、当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。 7.原材料の供給問題、価格変動 発生可能性:4   影響度:3 [ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]・長引く景気後退による需要減によりサプライヤーが減産、事業縮小、撤退など事業ポートフォリオを見直す動きが増えてきています。その結果、川上原料が入手困難になり廃番などのリスクも増えてきております。各地の紛争等の地政学要因、気候変動、地震など自然災害などによる供給問題、また、物流の2024年問題や法令改正・環境規制の強化による供給不安、円安、原油・非鉄金属などの相場に連動した価格の高騰が起こる可能性があり、そのような場合には、売上減少や収益性の悪化、事業の継続に支障が生じる可能性があります。 [ リスクへの対応・機会 ]・当社グループでは安定調達を第一に考え、重要原料につき調達先の複数化、適正在庫の確保などによりリスクの低減に努めております。日本国内から調達している重要原料の調達先約100社については、水害・地震・火災・パンデミックなどのBCPについて調達先との協議を重ね、対策実施あるいは計画作成まで完了しました。欧米や中国から調達している重要原料の調達先約80社についても、代替品や安全在庫3ヶ月分以上の確保に向けた対応を進めております。また、新規原材料の採用にあたっては、BCP対策有無の確認に加え、現在製造や流通が禁止されている物質だけではなく、将来的に製造や流通が禁止される蓋然性の高い物質を含まないことを採用の基準の一つとし、リスク低減を図っております。・現在直面しているイラン情勢の緊迫化に起因する原材料の供給問題については、購入している原材料のメーカーだけでなくサプライチェーンの上流の素原料メーカーに対する聞き取り実施や、ナフサ・原油等の値上げ原因を精査した上での必要な値上げの受け入れ等により、製品の供給維持に努めております。・植物や鉱物などの天産物由来の原料については、地域が変わることによって生じる組成や成分の違いをコントロールする技術開発にも継続して取り組んでおります。・主要原材料の価格変動については顧客と協議の上、フォーミュラ制(原料価格変動分を製品価格に自動反映)を適用することも進めております。・近年では、顧客による取引開始や取引継続の条件の一要素として、サプライチェーンのBCP対応が重要視されております。このため、上述のような対応を充実化させることは当社グループにとっての「機会」にもなると考えております。 8.人的資本リスク 発生可能性:3   影響度:3 [ リスクの内容および当該リスクが顕在化した場合の影響 ]・下記により、事業活動の継続性が確保できず、当社グループにおける経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。- 少子高齢化による労働力人口の減少により、必要な人材の確保・維持ができない- 未来予測が困難な時代に即した柔軟な組織マネジメントができない- DX推進に必要な人材が確保できない- キーパーソン・有能な社員の離職転職、人材採用の遅滞による重要業務の停止・停滞・遅延 [ リスクへの対応・機会 ]・DE&Iを推進することにより、多様な人材の活躍によるイノベーションを創出します。未来の予測が困難な時代においては、多様な視点を持つ人材が異なる意見を持ち寄り柔軟な発想で対応することが必要です。女性の活躍推進、介護や障がい等で就業に制約がある社員や、文化的背景が異なる外国人、LGBTQの方など、多様な人材が活躍できる会社にしてまいります。・マネジメント教育の充実、360°評価を用いた教育の拡大により、マネジメント層のリーダーシップを強化することで、個人および組織のパフォーマンスの向上につなげてまいります。・人材確保だけでなく、DE&Iの観点からも、新卒+キャリアのハイブリッド採用を推進してまいります。・データサイエンスの活用および全社的なDXをさらに推進するため、関連する教育講座を増設するとともに、褒賞制度も含めたデータサイエンティスト社内認定制度を導入しています。認定者以外にも、各種教育を通じてプログラミングやデータ分析技術に精通し、課題解決が可能な「データ活用人材」の輩出を目指します。・エンゲージメントサーベイによる科学的な分析結果をもとに、必要な施策をとり、従業員のエンゲージメント向上によるパフォーマンス向上を図ります。 なお、「第2 事業の状況 2.サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載の経営の重要課題(マテリアリティ)と主要リスクとの対比は次のとおりであります。 経営の重要課題(マテリアリティ)   主要リスク 環境・社会価値の創造   環境負荷低減対策(気候変動対応を含む) 価値創造のアクセル    顧客との共創   ― 人的資本(人材の活躍)経営   人的資本リスク イノベーション   ― DX   人的資本リスク 事業を継続する基盤    安全衛生   災害・事故・パンデミック 製品責任   製品の品質/法令・規制への対応 コンプライアンス   法令・規制への対応 サイバーセキュリティ   情報セキュリティインシデント 人権尊重   法令・規制への対応 サステナブル調達   原材料の供給問題、価格変動/災害・事故・パンデミック/地政学リスク コーポレート・ガバナンス   ―
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況) (1) 当期の経営成績の状況 当社グループの売上収益は、主に半導体用途の旺盛な需要により前期と比べ5.0%増(以下の比率はこれに同じ)の3,198億67百万円となりました。事業利益については、人件費が海外拠点を中心に上昇している一方で、各セグメントで実施した高付加価値品の販売への注力、販売価格適正化など収益構造の改善効果が表れた結果、11.8%増の344億90百万円となり、事業利益率は0.7ポイント増の10.8%となりました。営業利益は前期に高機能プラスチックセグメントの北米拠点での減損損失や国内生産拠点集約費用等を計上した反動により、43.1%増の354億78百万円となりました。親会社の所有者に帰属する当期利益は、45.3%増の280億14百万円となりました。 ROEにつきましては、分子である親会社の所有者に帰属する当期利益が前期と比べ増加したことで、2.3ポイント増の8.8%となりました。 (セグメント別販売状況) ① 半導体関連材料 [売上収益 106,396百万円(前期比 16.5%増)、事業利益 20,714百万円(同 15.2%増)] 半導体封止用エポキシ樹脂成形材料は、中国の旺盛な半導体需要が継続し、加えてAI関連用途の需要が拡大しました。 半導体用感光性材料は、メモリ市場の回復とパワー半導体用途の拡販が進み、売上を伸ばしました。 半導体用ボンディングペーストは、中国内需向けの好調が持続するとともに新規拡販が進み、東南アジアで高密度パッケージ向けの需要も好調が持続しています。 半導体基板材料「LαZ®」シリーズは、モバイル機器向けの販売伸長に加え、AIサーバー向けのパワーデバイスへの採用が拡大しました。 各製品での売上収益の増加に伴い、事業利益も増加しました。 ② 高機能プラスチック [売上収益 105,490百万円(前期比 0.0%増)、事業利益 6,224百万円(同 18.4%増)] 工業用樹脂は、国内で半導体用途の販売が伸長したものの、北米拠点で不採算製品の撤退を行うなど構造改革に向けた諸施策を実施した結果、売上収益は減少しました。 成形材料の売上も減少しましたが、北米自動車市場での需要停滞は回復に転じています。 積層板は、車載・エアコン用途の低調が続きました。 航空機部品は、顧客生産数量の回復に伴い受注が増加しました。 事業利益は、構造改革の効果や高付加価値製品の販売への注力、原料価格の低下により増加しました。 ③ クオリティオブライフ関連製品 [売上収益 107,189百万円(前期比 0.0%減)、事業利益 12,902百万円(同 9.5%増)] 医療機器は、血液バッグや低侵襲血管内治療用のマイクロ能動カテーテル、胸部ステントグラフトの販売が国内外で伸長し、北米では不採算品の整理を実施しました。 バイオ関連製品は、国内再生医療向け等のバイオ器材が伸長しましたが、北米向けは公的研究予算が縮小した影響で販売が減少しました。 フィルム・シートは、医薬品包装用途でジェネリック医薬品増産による需要増などによる数量増が大きく寄与しました。また、半導体生産用途のシェアが拡大し、食品包装用途ではポーション用途の販売やP-プラスの新規用途への採用拡大もあり、堅調に推移しました。 産業機能性材料は、建材、店装材需要が新製品や、事業譲渡を受けた中空ポリカなどにより伸長しました。機能性差別化製品では、光学製品と絶縁製品の販売が、車載向けを中心に大きく伸長しましたが、アイウェア用途の光学製品は米国の関税政策の影響を受けた需要減で低調となりました。 防水シート関連は、住宅リフォーム向け販売の増加が新築住宅向け需要の落ち込みを補いました。 事業利益の増加については、販売価格の適正化や生産拠点再編による固定費削減も寄与いたしました。 (2) 当期の財政状態の状況 ①資産の部 資産合計は、前連結会計年度末に比べ663億89百万円増加し、4,841億67百万円となりました。 主な増減は、現金及び現金同等物、その他の金融資産および有形固定資産の増加であります。 ②負債の部 負債合計は、前連結会計年度末に比べ93億11百万円増加し、1,335億21百万円となりました。 主な増減は、繰延税金負債の計上による増加と、借入金の返済による減少であります。 ③資本の部 資本合計は、前連結会計年度末に比べ570億78百万円増加し、3,506億46百万円となりました。 主な増減は、当期利益の計上およびその他の資本の構成要素の増加と、剰余金の配当による減少であります。 (3) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金および現金同等物(以下、資金)は、前連結会計年度末に比べ212億18百万円増加し、1,247億52百万円となりました。 ①営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動により得られた資金は350億3百万円となりました。 これは主に、税引前利益および減価償却費の計上による収入と、法人所得税の支払による支出の結果であります。前期と比べると87億8百万円の収入の減少となりました。 ②投資活動によるキャッシュ・フロー 投資活動に用いた資金は79億30百万円となりました。 これは主に、有形固定資産の取得による支出と、投資有価証券の売却による収入の結果であります。前期と比べると76億71百万円の支出の減少となりました。 ③財務活動によるキャッシュ・フロー 財務活動に用いた資金は135億81百万円となりました。 これは主に、配当金の支払、長期借入金の返済による支出の結果であります。前期と比べると312億98百万円の支出の減少となりました。 (4) 資本の財源および資金の流動性に係る情報 ①財務戦略の基本的な考え方 当社グループは、健全かつ安定した財務基盤の維持を前提に、資本効率の向上を図り、事業活動の成長と拡大のための投資を継続的に行い、安定かつ継続的に株主還元を行うことを財務戦略の基本方針としております。 財務基盤に関しては、親会社所有者帰属持分比率は70%を超え、ネットキャッシュは900億円超のプラスという状況で、安定した水準を維持しております。引き続き財務体質の改善、信用力向上のための取組みに努めてまいります。また、資産効率に関しては、以下の施策をこれまで以上に強力に推進してまいります。 ・収益性向上による営業キャッシュ・フロー確保のため、低採算・不採算事業の撲滅改善、製造原価の低減に加え、開発効率の向上や間接業務の効率化等の費用削減。 ・資産のスリム化のため、売掛債権の回収促進、棚卸資産の適正水準や滞留の管理強化、政策保有株式の縮減、不要・遊休資産の処分・売却の徹底、グローバルおよびリージョナルファイナンスによるグループ内資金の効率的な活用。 ②資金需要 当社グループの主な資金需要としては、2024年度からスタートしました3年間の中期経営計画に掲げました通り、既存事業の収益力強化や顧客への安定確実供給に資する設備投資、新商品/新ソリューション創出に向けた研究開発やDX/GX(グリーントランスフォーメーション)関連の成長投資、有望案件の探索やオープンイノベーション推進、事業ポートフォリオ改革に資する戦略的M&A資金としての戦略的投資、および株主還元が挙げられます。2026年3月期につきましては、設備投資、成長投資はほぼ計画通り実行しています。トピックスとして、戦略的投資枠を活用し、2025年10月にはAGC株式会社およびその子会社であるAGCポリカーボネート株式会社からポリカーボネート事業を譲り受け、また、2026年1月には、京セラ株式会社のケミカル事業の一部を承継することを決定しました。 ③資金調達 当社グループの事業活動の維持拡大に必要な資金を安定的に確保するため、自己資金および外部資金を有効に活用しております。 資金調達にあたっては、様々な手段の中から、その時々の市場環境も考慮したうえで、当社グループにとって最適かつ有利な手段を機動的に選択しております。 当社グループは、主要な取引先金融機関との間で長年にわたり良好な関係を維持しており、長期借入金、短期借入金、シンジケートローン等による資金調達のほか、緊急時の手元流動性と資金調達枠の確保を目的として、取引先金融機関との間に短期借入金枠およびコミットメントラインを設定しております。さらに金融市場からの安定的な資金調達能力の維持向上に努め、国内2社の格付機関から格付けを取得し、コマーシャル・ペーパーの発行による資金調達も行っております。 これらにより運転資金および設備資金に加え、戦略的な投資に対しても十分な流動性が確保でき、機動的かつ円滑な資金調達が可能となっております。 (5) 生産、受注および販売の実績 ①生産実績および受注実績 当社グループの生産品目は広範囲かつ多種多様であり、同種の製品であっても、その容量、構造、形式等は必ずしも一様ではなく、また受注生産を行わないため、セグメントごとに生産規模および受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 このため生産の実績については、「第2 事業の状況 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (セグメント別販売状況)」に関連付けて示しております。 ②販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比増減(%) 半導体関連材料   106,396   16.5 高機能プラスチック   105,490   0.0 クオリティオブライフ関連製品   107,189   △0.0 その他   792   2.7 合計   319,867   5.0 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 (6) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、事業利益、事業利益率およびROEを業績目標の指標に設定しております。 中期経営計画で掲げた最終年度(2026年度)の数値目標は「第2 事業の状況 1.経営方針、経営環境および対処すべき課題」に、各指標の当連結会計年度における達成状況については「(1) 当期の経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (7) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 連結財務諸表注記 4.重要な会計上の見積りおよび見積りを伴う判断」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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