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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ケー・エフ・シー

KFC Ltd3420 · Standard · 金属製品

あと施工アンカーやトンネル資材など建設資材の販売と、トンネル内装・補修工事を手がける専門商社。

概要

株式会社ケー・エフ・シー(KFC)は、1965年に日本初のあと施工アンカー専門企業として設立された建設資材メーカーである。ファスナー事業、土木資材事業、建設事業の3セグメントで構成され、トンネル掘削資材や耐震補強工事を強みとする。2026年3月期の連結売上高は255億円、従業員数338名。大阪証券取引所を経て現在は東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

ファスナー・土木・建設の3事業体制

当社グループはファスナー事業、土木資材事業、建設事業の3セグメントで構成される。ファスナー事業ではあと施工アンカー類の販売と耐震関連工事を手掛け、2025年3月期の売上高は81億円である。土木資材事業ではトンネル掘削資材や特殊ロックボルト、防水シートを扱い、70億円の売上高を計上した。建設事業はトンネル内装・リニューアル工事が主体で113億円と最大セグメントであり、子会社アールシーアイ株式会社が補強工事を担う。

連結売上高255億円、自己資本比率74%

2026年3月期の連結業績は、売上高255億円(前期比2.0%減)、営業利益11億円、純利益10億円であった。商品売上高99億円、完成工事高155億円と工事比率が高い。総資産299億円、自己資本221億円、自己資本比率は74%に達する。キャッシュ・フローは営業活動で5.9億円の収入、投資活動で0.8億円の収入、財務活動で1.2億円の支出となり、現金同等物残高は49億円である。

連結子会社と非連結子会社で構成

グループは当社と連結子会社1社(アールシーアイ株式会社)、非連結子会社1社(唐山日翔建材科技有限公司)で構成される。アールシーアイは建設事業の施工主体であり、2025年3月期に一面耐震補強工事の受注増に貢献した。唐山日翔は中国河北省唐山市に所在し、トンネル支保材の製造・販売を行う。出資比率は約72%(2021年に追加取得)だが持分法非適用で、連結財務諸表には影響しない。

全国に広がる営業拠点

創業時は東京・大阪・横浜・名古屋・北九州に営業所を設置した。現在は大阪本店と東京本社を二本社とし、札幌・仙台・静岡・名古屋・岡山・広島・福岡など主要都市に支店・営業所を配置する。埼玉県加須市に関東流通センター、大阪府富田林市に大阪流通センターを保有し、技術研究所も併設する。一級建築士事務所の登録(東京1996年、大阪2019年)やISO認証(品質・環境・労働安全)を取得している。

業界の中での役割は建設資材のスペシャリティ商社。耐震補強、トンネル掘削・内装など用途別に製品を供給。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
255億円
営業利益
11億円
営業利益率
4.3%
純利益
10億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
建設103億円40.4%4億円3.9%
ファスナー81億円31.8%6億円7.4%
土木資材71億円27.8%2億円2.8%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設・建築主力

あと施工アンカーを中心とした建設資材の販売と耐震関連工事を手がける。既存コンクリート構造物の耐震補強に強みを持つ。

主な製品・サービス1
あと施工アンカー
既存のコンクリートに後から穴を開けて設置するアンカー。耐震補強工事などに使用される。

02トンネル工事主力

トンネル掘削資材の販売と、子会社が製造するトンネル支保材の供給を行う。また、トンネル内装・リニューアル工事も手がける。

主な製品・サービス1
トンネル支保材
掘削直後のトンネル壁面を支える鋼製の構造材。中国の子会社で製造する。

03土木・建設インフラ副次

遮水シートや防水シートの輸入販売と設計・施工。最終処分場やため池などの遮水工事、建築物の防水工事に提供する。

主な製品・サービス1
遮水シート
埋立地や貯水池などで水の浸透を防ぐために敷設されるシート。

製品と技術

あと施工アンカーとせん断補強RMA工法

ファスナー事業の主力はあと施工アンカー類である。これは既設のコンクリート構造物に後から孔を開け、アンカーを打設する工法で、耐震補強や設備機器の固定に用いられる。当社は特に「せん断補強RMA工法」を独自技術として展開し、鉄道関連や民間施設の補修・補強工事で受注を伸ばしている。2025年3月期の同事業売上高は81億円で、耐震関連工事の手持工事高は39億円に上る。

トンネル掘削用支保材と防水シート

土木資材事業では、NATM(新オーストリアトンネル工法)向けの支保材を中心に扱う。特殊ロックボルトや吹付コンクリート用資材、補助工法材料を販売し、東日本地区では技術提案型営業が奏功して成長した。また遮水・防水シート(カーボフォルブランド)の輸入販売も同事業に含まれ、トンネルや地下構造物の防水に使用される。2025年3月期の売上高は70億円だが、西日本での物件減少により前期比7.5%減となった。

コンクリート構造物の補修・補強工事

建設事業は当社最大の売上セグメントで、主にトンネル内装やリニューアル工事を手掛ける。子会社アールシーアイは一面耐震補強工事を得意とし、2025年3月期には大型元請物件を3件受注した。環境対策工事も1件受注し、コンクリート構造物補修工事で2件を竣工した。同事業の売上高は113億円と前期並みを維持し、手持工事高は90億円を超える。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

金属製品、安定収益も競合ひしめく

ケー・エフ・シーは金属製品セクターに属し、産業用機械部品など金属加工を手掛ける。同業他社には日本調理機、テクニスコ、稲葉製作所などがある。売上高は2024年3月期251億円から2025年3月期261億円と微増、営業利益率5.36%。2026年3月期は売上高255億円、営業利益率4.31%とやや減益見込み。業界内で突出した規模ではないが、安定した収益を維持している。稲葉製作所は鋼製家具で有名だが、ケー・エフ・シーは工業用部品が中心。テクニスコは配管機器で同業。競合との差別化が課題。

強み

  • 売上高250億円前後で推移し、急激な変動が少ない安定した経営。
  • 金属加工の高い技術力を活かし、多様な顧客ニーズに対応。
  • 長期取引により、産業機器メーカーなどからの安定受注を確保。
  • 営業利益率4~5%と業界平均並みで、健全な収益構造を維持。

課題

  • 売上高が横ばい傾向で、新規需要創出や市場開拓が不十分。
  • 2026年3月期の営業利益率低下見込みで、コスト上昇リスク。
  • 同業他社が多く、製品やサービスの独自性を打ち出す必要がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字がケー・エフ・シー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13434アルファCo127億円8.6倍
23444菊池製作所123億円116.5倍
35915駒井ハルテック123億円34.3倍
45906エムケー精工119億円4.6倍
53420ケー・エフ・シー117億円11.2倍
65955ワイズホールディングス117億円29.6倍
75971共和工業所116億円12.9倍
85984兼房111億円10.5倍
95998アドバネクス111億円10.7倍
105967TONE110億円9.4倍
115903シンポ103億円20.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

あと施工アンカー専門企業として1965年創業

1965年3月、東京都江戸川区に株式会社チューガイを設立した。同時に大阪、東京、横浜、名古屋、北九州の5営業所を設置し、建設用ファスナー類やコンクリートアンカーの販売・施工を開始する。同年7月に本社を大阪市北区へ移転し、8月には東京営業所を支店に昇格。10月には商号を建設ファスナー株式会社に変更し、日本初のあと施工アンカー専門企業としての体制を整えた。

営業所拡大と子会社設立(1966〜1983年)

1966年に静岡営業所、1968年に岡山営業所、1972年に広島営業所、1975年に福岡営業所と順次設置し営業網を拡大した。1970年には大阪市北区に本社社屋を新築し、同時にレジン化学工業株式会社(現アールシーアイ株式会社)を設立。1983年には大阪府豊中市の株式会社ユナイテッド(後のカーボフォル・ジャパン)の株式を取得し、防水シート事業に参入した。

商号変更と二本社体制(1986〜1997年)

1986年1月、商号を株式会社ケー・エフ・シーに変更した。1989年には大阪流通センター、1992年には東京流通センターを開設し物流基盤を強化。1993年には東京都港区に東京本社を設置し、大阪本社を大阪本店に改称する二本社体制を敷いた。1994年に大阪営業所を支店昇格、1996年に仙台に東北営業所を新設。1997年12月には大阪証券取引所市場第二部に上場を果たした。

M&Aと中国進出(2000年代〜2010年代)

2005年、子会社アールシーアイと積樹道路が合併してアールシーアイ・セキジュ株式会社が発足(後にアールシーアイ株式会社に)。2007年にはカーボフォル・ジャパンを吸収合併し、防水シート事業を統合した。2010年にはアールシーアイを完全子会社化。2012年、中国河北省唐山市に唐山日翔建材科技有限公司を設立(当初50%出資、2021年に追加取得)。これによりトンネル支保材の現地生産を開始した。

市場移行と60周年(2022〜2025年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行した。2025年3月に設立60周年を迎え、建設業労働災害防止協会のCOHSMS認証を取得するなど安全管理を強化。同年8月には大阪本店と東京本社でISO14001認証を取得し、環境マネジメントにも本格的に取り組み始めた。

年表39件を開く

1960年代

  • 1965年3月創業建設用ファスナー類、建設用鋲打銃及び建設用コンクリートアンカーの販売・施工を目的として東京都江戸川区に株式会社チューガイを設立 同時に大阪、東京、横浜、名古屋、北九州営業所を設置
  • 1965年7月本社を大阪市北区に移転
  • 1965年8月東京営業所を東京支店に昇格
  • 1965年10月商号変更商号を建設ファスナー株式会社に変更
  • 1966年4月静岡県静岡市に静岡営業所を設置
  • 1968年5月岡山県岡山市に岡山営業所を設置
  • 1968年6月建設業法により建設大臣登録(ワ)第5009号の登録完了

1970年代

  • 1970年3月大阪市北区に本社及び営業社屋を新築移転
  • 1970年8月大阪市北区にレジン化学工業株式会社(現アールシーアイ株式会社・連結子会社)を設立
  • 1972年1月広島市に広島営業所を設置
  • 1974年12月建設業法の改正にともない建設大臣許可(般-49)第5750号を取得(以後3年ごとに許可更新)
  • 1975年3月福岡市博多区に福岡営業所を設置

1980年代

  • 1983年10月M&A大阪府豊中市の株式会社ユナイテッド(カーボフォル・ジャパン株式会社・旧連結子会社)の株式取得
  • 1986年1月商号変更商号を株式会社ケー・エフ・シーに変更
  • 1989年5月大阪府富田林市に資材部(現購買部)大阪流通センターを設置

1990年代

  • 1992年3月埼玉県川口市に資材部(現購買部)東京流通センターを設置
  • 1993年8月東京都港区に東京本社を設置し、大阪本社を大阪本店に改称
  • 1994年1月大阪営業所を大阪支店に昇格
  • 1994年6月大阪府富田林市の大阪流通センター内に技術研究所を設置
  • 1995年12月建設業法の改正にともない建設大臣許可(般-7)第5750号を取得(以後5年ごとに許可更新)
  • 1996年6月東京本社を一級建築士事務所登録
  • 1996年7月仙台市青葉区に東北営業所を設置
  • 1996年8月建設大臣許可(特-8)第5750号を取得(以後5年ごとに許可更新)
  • 1997年12月上場大阪証券取引所市場第二部に上場 大阪市北区に本店社屋を新築
  • 1998年3月東京流通センターを関東流通センターに名称変更し、埼玉県加須市へ新築移転、併せて技術研究所を設置

2000年代

  • 2001年5月東京支店においてISO 9001:2015の認証取得
  • 2004年12月大阪本店総務部及び購買部においてISO 9001:2015の認証取得
  • 2005年9月創業株式会社アール・シー・アイと積樹道路株式会社が合併し、アールシーアイ・セキジュ株式会社(現アールシーアイ株式会社)発足
  • 2007年2月M&Aカーボフォル・ジャパン株式会社を吸収合併

2010年代

  • 2010年2月M&Aアールシーアイ・セキジュ株式会社(現アールシーアイ株式会社)を100%子会社化
  • 2012年9月中国河北省唐山市に当社の50%出資による唐山日翔建材科技有限公司(非連結子会社)を設立
  • 2013年7月M&A東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第二部は、東京証券取引所市場第二部に統合
  • 2015年3月創業設立50周年
  • 2019年2月大阪本店を一級建築士事務所登録

2020年代

  • 2020年12月建設事業部において建設業労働災害防止協会の「COHSMS」の認証取得
  • 2021年3月唐山日翔建材科技有限公司の22.2%を追加取得
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行
  • 2023年12月ファスナー事業部及び土木資材事業部において建設業労働災害防止協会の「COHSMS」の認証取得
  • 2025年8月大阪本店及び東京本社においてISO 14001:2015の認証取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2026年3月期まで265億円
  • 経常利益2026年3月期まで15億50百万円
  • 配当性向2026年3月期まで40%
  • 売上高2027年3月期まで270億円
  • 経常利益2027年3月期まで16億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    DX推進による業務効率化

    長年蓄積した知見やノウハウの情報化を進め、データドリブンな顧客アプローチを模索。社内情報システムの再構築や業務見直しにより生産性向上を図る。

  2. 02

    人的資本経営の強化

    ダイバーシティ推進、女性管理職登用、シニア人材の活躍機会提供、専門人材育成研修など、多様な人材の確保・育成と働きがい・ワークライフバランスの向上に取り組む。

  3. 03

    成長投資の拡大

    産官学連携や異業種共同研究、SDGs関連商品開発、建設DX・省力化領域への投資、人材投資、設備投資など、成長分野への投資を積極的に実行する。

  4. 04

    収益力向上と技術開発

    技術提案型営業の強化、新商品・新工法の開発、既存商品の改良を進め、収益力向上と持続的成長を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で338人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は640万円で、9期前と比べて+6.0%平均年齢は42.4歳、平均勤続年数は14.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月263
2018年3月275
2019年3月60442.015.0274
2020年3月63741.814.0282
2021年3月60541.814.0286
2022年3月63741.514.0293
2023年3月59341.414.0304
2024年3月65841.614.0312
2025年3月66441.614.0327428
2026年3月64042.414.0338325

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
男性育休取得率90.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)68.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
営業設備 — 本店(大阪市北区)3,634百万円
A・B・C
その他の設備 — 関東流通センター(埼玉県加須市)621百万円
A・B・C
その他の設備 — 大阪流通センター(大阪府富田林市)385百万円
A・B・C
営業設備 — 東京本社(東京都港区)113百万円
A・B・C
その他の設備 — 技術研究所(埼玉県加須市)69百万円
A・B・C
営業設備 — その他17百万円
A・B・C
営業設備 — 名古屋ファスナー部(名古屋市東区)5百万円
A・B・C
その他の設備 — 技術研究所(大阪府富田林市)4百万円
A・B・C
東京本社 — 東京都港区2百万円
C
大阪本店 — 大阪市北区1百万円
C
主な関係会社
  • 国内
    アールシーアイ 株式会社(注)2
    大阪市北区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は255億円営業利益11億円前期と比べると減収減益で、売上が-2.3%、利益が-21.4%。

売上高
-2.3%
255億円
営業利益
-21.4%
11億円
純利益
+0.0%
10億円
営業利益率
4.3%
前期比 -1.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高270億円255億円
営業利益15億円11億円
純利益11億円10億円
1株あたり配当¥70¥70

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は57億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+18.8%、営業利益は+400.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q574
2024年1Q4812.11
2024年2Q6123.31
2024年3Q7256.94
2024年4Q706
2025年2Q11710.91
2025年4Q144139.09
2026年2Q12332.42
2026年4Q13286.18
2027年1Q5758.84

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は170億円から255億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は4.3%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第二部は、東京証券取引所市場第二部に統合
2013年3月170−2−2
2014年3月19353
設立50周年
2015年3月2522012
2016年3月2512815
2017年3月2352819
2018年3月2572718
2019年3月2472316
2020年3月2853021
2021年3月2783423
2022年3月2602618
2023年3月2261411
2024年3月2511712
2025年3月26114155.410
2026年3月25511124.310

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高255億円のうち、営業利益として残るのは11億円4.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の3.9%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.1%189億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.6%55億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.3%11億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.9pt
4.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.3pt
3.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.1pt
4.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが6億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は50億円で、売上の2.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月14−1−11324
2014年3月400429
2015年3月15−4−141126
2016年3月−57−11217
2017年3月34−4−103037
2018年3月0−9−7−921
2019年3月40−7−93345
2020年3月101−71149
2021年3月6−5−6144
2022年3月10−10−7037
2023年3月38−10−52860
2024年3月0−3−4−354
2025年3月−1−4−4−544
2026年3月61−1750

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は300億円。このうち返さなくてよい自己資本が222億円で、自己資本比率は74.0%(業種中央値59.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1706610438.7
2014年3月1786910938.8
2015年3月2088612241.1
2016年3月2029810448.4
2017年3月2071169155.9
2018年3月23413210256.3
2019年3月2381429659.8
2020年3月2471598864.1
2021年3月2661818568.1
2022年3月2621927073.0
2023年3月2621966674.7
2024年3月2962069069.6
2025年3月2882127673.7
2026年3月3002227874.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
40億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
200億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
78億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
59
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り87社中14位あたり、逆に低いのは売上成長率87社中72位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.8%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.3%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.0%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-2.3%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.4%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,586で、1年前と比べて-1.0%過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。

¥1,586-0.3%1ヶ月+1.3%1年-1.0%時価総額117億円
過去52週の値幅
安値¥1,470高値¥1,736

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.2倍
PER (会社予想)10.8倍
PBR0.53倍
配当利回り4.41%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7/8に1655円まで急伸後、高値圏で揉み合い。直近1585円は25日線(1553円)を上回るも、52週高値1746円には届かず。出来高は7/7~7/15に急増し、その後減少傾向。週足は上昇トレンド継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER11.2倍は業界平均18.1倍を大きく下回り、PBR0.53倍は純資産棄損状態で業界平均1.21倍からも大幅に割安。ROE4.8%ながら配当利回り4.0%は業界平均2.4%を上回る。しかし配当性向61%と高く、今期減収減益予想で利益減少リスクを抱える。割安だが収益力の弱さが懸念。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.2倍49.7倍
PER (予想)10.8倍
PBR0.53倍1.13倍
ROE4.8%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

低PBR0.53倍、PER11.2倍と割安。配当利回り4.0%と株主還元も良好。業績は横ばい圏で、2026年3月期は減収減益予想。強気派は割安感と高配当、資産価値を評価。弱気派は業績停滞や業界の先行き不透明感、バリュートラップリスクを指摘。

プラスに働く材料7
  • 極めて低PBR

    PBR0.53倍、解散価値よりも低い評価。

  • 高配当利回り

    配当利回り4.0%と安定した株主還元。

  • 自己資本比率

    財務が健全で、割安是正の可能性。

  • PBR0.53倍での資本効率改善策次回決算影響

    自己株式取得や配当増でPBR1倍目指す

  • 高配当利回り4%が下値支え継続影響

    配当利回り4.0%でインカム需要

  • 金属製品需要の回復2026年下期影響

    自動車向け需要回復で売上増期待

  • 自己資本比率改善通期影響

    財務安定、低負債で新規投資余地

マイナスに働く材料7
  • 業績伸び悩み

    2026年3月期は減収減益予想、成長期待薄。

  • 需要変動リスク

    建設・産業機械需要の変動に脆弱。

  • バリュートラップ懸念

    割安が続く場合、株価上昇のきっかけに欠ける。

  • 営業利益2期連続減益2026年Q1影響

    営業利益14→11億円、減益傾向続く

  • ROE4.8%と低収益性継続影響

    自己資本利益率4.8%と低位、資本効率低い

  • 需要低迷による設備稼働率低下2026年影響

    売上高255億円と前期比減少、固定費負担増

  • PER11倍が割安感薄い継続影響

    業績悪化でPERは適正圏、割高感はないが割安感も限定的

次の決算で確かめる点
売上高推移
需要動向と業績トレンドを把握。
営業利益率
コスト管理と収益性の変化を確認。
受注高
今後の売上先行指標として重要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり70で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは4.41%。

年間配当
¥70
1株あたり
配当利回り
4.41%
いまの株価に対して
配当性向
61.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月4016.8
2018年3月5025.021.6
2019年3月500.024.9
2020年3月7040.026.3
2021年3月700.027.6
2022年3月700.031.2
2023年3月50−28.642.0
2024年3月6020.040.8
2025年3月658.356.7
2026年3月650.061.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥70

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,193人。区分でいちばん多いのは事業法人47.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が57.5%を占め、残る42.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人32.534.434.533.946.747.9
個人・その他45.045.949.148.337.436.1
金融機関18.613.711.511.110.09.6
外国法人2.75.33.85.44.75.4
証券会社1.20.71.11.41.31.0
自己株式0.30.30.30.30.30.3
外国人個人0.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01那須電機鉄工株式会社14.27
02積水樹脂株式会社10.53
03ケー・エフ・シー取引先持株会6.59
04髙田 俊太5.42
05株式会社三菱UFJ銀行4.16
06株式会社UH63.84
07株式会社中外精工2.37
08エムエスティ保険サービス 株式会社2.03
09上田 薫1.69
10株式会社村井製作所1.50

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+757%、1株純資産は14期で+237%。直近期のROEは4.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−22892−2.4
2014年3月439354.819.940.4
2015年3月1671,16115.912.517.6
2016年3月2031,32916.310.016.4
2017年3月2541,57017.59.616.8
2018年3月2391,79514.28.721.6
2019年3月2121,93111.48.024.9
2020年3月2862,15314.05.926.3
2021年3月3132,45913.66.727.6
2022年3月2502,6019.97.331.2
2023年3月1432,6575.49.042.0
2024年3月1602,8015.99.440.8
2025年3月1362,8874.89.956.7
2026年3月1423,0114.811.061.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額195百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
田村知幸代表取締役社長 執行役員社長568,000
石田裕宗取締役副社長 執行役員副社長 営業管掌5714,000
稲葉朗専務取締役 専務執行役員 コンプライアンス委員会委員長 管理管掌624,000
石原淳取締役 執行役員 土木資材事業部長659,000
佐野裕取締役76
中桐万里子取締役51
榎本麗美取締役43
堀口康郎常勤監査役631,000
五島洋監査役55
渡部靖彦監査役74
佐竹辰州取締役 執行役員 経営企画部長 DX推進部長493,000
嶋孝浩取締役63

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51392616533
社外取締役5182204
監査役282105

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容495字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社ケー・エフ・シー)及び子会社2社により構成されており、主な事業内容は、建設資材の販売・設計・施工及び遮水シート、防水シートの輸入販売・設計・施工等を行っております。 当社グループの事業内容及び当社と関係会社との当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の3事業は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)ファスナー事業 当社は、主に「あと施工アンカー」に係る建設資材の販売及び耐震関連工事を行っております。 (2)土木資材事業 当社は、主にトンネル掘削資材の販売を行っているほか、唐山日翔建材科技有限公司ではトンネル支保材の製造・販売を行っております。 (3)建設事業 当社及びアールシーアイ株式会社は、主にトンネル内装・リニューアル工事を行っております。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注)アールシーアイ株式会社は連結子会社であり、唐山日翔建材科技有限公司は非連結子会社で持分法非適用会社であります。
経営方針・対処すべき課題5,129字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 ①企業理念 一.私たちは信用を重んじ、社会の発展と豊かな環境づくりに貢献します。 一.私たちは時代のニーズに対応し、常に変貌する企業を目指します。 一.私たちは社員相互の信頼のもと、人材を育成し、希望に満ちた企業を創造します。 一.私たちは常に学ぶ姿勢を持ち、自己と企業の進歩、改善を目指します。 ②経営ビジョン(あるべき姿) 業界に先駆けて高付加価値の製品・工法を開発し、持続的成長を可能にする企業グループ。 高度な社会インフラ整備の実現に向け、常に「オンリーワン」技術にチャレンジし、豊かな社会資本・インフラ整備に貢献する専門家集団としての責務を果たす。 将来的な建設DXへの接続とパラダイムシフトに備え、当社が強みとする開発から製造・施工までの長年のナレッジをデータドリブンできる可能性を模索する。 ③経営基本方針 ファスニング分野の新しい価値を創造する専門家集団として、「持続的成長」、「新規事業の創出」、「業務の効率化」、「内部体制の強化」により経営基盤を強化し、リーディングカンパニーとしてのあくなき挑戦を実践する。 当社グループは上記の企業理念、経営ビジョン(あるべき姿)及び経営基本方針のもと、社会インフラの整備・維持を担う企業として“ファスニング分野におけるエンジニアリングの専門家集団”を標榜し、技術力による新しい付加価値を提供することによって、活力ある国土づくりと社会の発展に貢献してまいる所存であります。 (2) 経営環境 当社は1965年、日本初の「あと施工アンカー」の専門企業として設立され、建築構造物のファスナーに関する専門業者として、また、トンネルを掘削するためのファスナーいわゆるNATMの先駆者として、常に新技術の導入と普及に努めてまいりました。また、専門性の高い工事においても国内外より高い評価を得ており、企業規模も順調に拡大してまいりました。1997年に大阪証券取引所市場第二部へ上場し、2025年3月には皆様のおかげをもちまして、会社設立60周年を迎えることもできました。 しかしながら、社会全体の景気低迷や建設業界における需要の絶対量不足、受注競争の激化などにより、厳しい経営環境が続いております。建設業界におきましては、各種インフラ整備やリニア新幹線などの大型プロジェクト、インフラ補修等の受注環境は一時的には追い風ではありますが相対的には減少傾向にあり、工事の対象が新設から維持・補修にシフトすることも予想されます。また、原材料価格や労務単価の上昇、少子高齢化に伴う人材不足、若年層労働者の確保や働き方改革による労働環境の多様化など業界全体としては多くの課題を抱えている状況にあります。 このような情勢のもとで当社は、公共事業を中心とした政府建設投資の需要に確実に応えるため、需要先のニーズを的確に捉えた技術提案型営業を推進し、商品の拡販と建設工事の受注に努めております。さらに、収益改善に向け、受注価格の見直しや総コストの低減に努めております。また、固有技術の一層の改良と新技術・新工法の開発を行うとともに、管理面では情報の一元管理と共有化を目的とした社内情報システムの導入やデジタルトランスフォーメーション(DX)など、将来へ向けての取り組みを積極的に行っております。新たな50年、100年を目指して、今一度当社グループの原点である“現場重視”に徹し、ビジネス環境の変化に対応しお客様のニーズや市場動向などの最先端情報をいち早く経営に反映できる体制づくりを行っております。 (3) 経営戦略 上記のような経営環境の中で当社は、ファスニング分野のリーディングカンパニーとして、安全・安心を最優先とした社会インフラの新設・維持・補修を通じて社会の発展に貢献する企業を目指し2024年6月3日に「ケー・エフ・シーグループ中期経営計画〈2025年3月期-2027年3月期〉」を策定いたしました。本計画では、時代の要請に応え、起こりうる変化に適応し、持続的に成長可能な企業を目指して、前回までの中期経営計画で築いた土台をより強固にし、次の成長ステージの事業基盤を拡充する期間と位置付け、DX・人的資本経営・成長投資に取り組んでまいります。これらにより、資本効率を向上させ、さらなる組織力の強化と生産性の向上を図りながら、中長期的な企業価値向上に努めてまいります。また、経営課題にしっかりと向き合い安定した経営を目指すことによって、すべてのステークホルダーの皆様から高い信頼と評価を得ることができるよう役職員一同一丸となって本計画の目標達成に向けて取り組んでまいります。 中長期的な経営戦略としましては、低成長が続く時代にあっても、景気動向に左右されない常に安定した収益基盤を確保するために、当社グループが永年培ってまいりました技術力・営業力を結集し、社会のニーズに対応した新商品、新工法の開発に力を入れるとともに、既存事業の活性化や固定費の圧縮に取組んでおります。また、更なる企業競争力、企業体質の強化を目指し、下記の基本戦略について、施策を積極的かつ継続的に推進してまいります。 ⅰ 収益力の向上 当社は創業以来、付加価値の高い営業活動を行い今日に至っており、ユーザー・施主のニーズに対応した技術提案型営業を強化して他社との優位性を保ち「オンリーワン」企業を目指すとともに、各現場からの意見を取り入れた新しいコンセプトのあと施工アンカー及び特殊ボルト・ナット類や効率的な工法など、新商品・新工法の普及及び既存商品・工法の更なる改良を行い、「持続的な成長」を目指してまいります。 ⅱ 技術・開発力の強化 建設業界においてはDX、技術者の不足、高齢化による技術の承継問題や環境負荷への配慮等の社会課題がある中で技術・開発力の強化に取り組み、当社の既存事業分野のみならず、新規事業分野においても積極的に研究開発を行っていき、社会課題の解決に向けて、技術部及び開発営業部を中心に「新規事業の創出」にチャレンジしてまいります。 ⅲ 働き方改革 社内情報システムの導入や就労環境の整備により、職場環境の充実を図ることで、より良い人材の確保や従業員一人ひとりのワーク・ライフ・バランスの向上を行い、従業員をはじめとしたステークホルダーの満足度を高める働き方改革を行ってまいります。その働き方改革により、従業員の生産性を高め、「業務の効率化」を推進してまいります。 ⅳ 経営基盤の再構築 現在の厳しい市場環境やめまぐるしく変化する社会情勢に迅速かつ的確に対応するために、経営の効率化とスリムな経営を行い、環境や社会的責任に配慮した組織力の強化、人材の確保・育成・活用に努め、盤石な組織体制づくりを行うとともに、新たな投資戦略を通じて「内部体制の強化」に取り組んでまいります。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①DXの推進 「収益力の向上」、「技術・開発力の強化」、「働き方改革」、「経営基盤の再構築」を目指して、DXの推進に取り組んでまいります。確立したビジネスモデルについて、DXの目線で再検証・スリム化に取り組み、当社の強みである開発から製造・施工までできる体制により、長年蓄積してきた知見やノウハウなどのナレッジを情報化していきます。その情報に基づいて顧客にアプローチすること(データドリブン)ができる可能性を模索してまいります。社内情報システムも同様に再検証・再構築に取り組んでまいります。また、従業員のイノベーションマインドを醸成するために、経営層から若手従業員ごとの各階層別教育を行いながら、次世代に備えた組織力の向上や事業環境の変化に対応した柔軟な人材の育成を行ってまいります。 具体的には、顧客の課題を可視化し、最適解を導き出し、顧客が満足するIT/IoT商品をはじめとした商品の開発に取り組んでまいります。また、社内情報システムの再検証・再構築のため、業務の見直しや新たな情報システムツールの導入により、生産性と業務効率の向上を行ってまいります。さらに、データを活用した人事評価制度の構築やDX人材の育成に努めてまいります。 ②人材の活躍と成長 「働き方改革」、「経営基盤の再構築」を目指して、人材の活躍と成長を推進してまいります。事業環境の変化に柔軟に対応できる組織風土の醸成と人材の育成を図るとともに、従業員一人ひとりが心身ともに健康で活き活きと働き、持てる力を発揮できる職場環境の整備を行ってまいります。 具体的には、中長期的な視点で人材の採用を行い、女性の管理職登用やシニア人材の活躍機会の提供などを行っていき、ダイバーシティを推進してまいります。DXなどの専門人材育成に向けた研修、各階層別教育や協力企業も含めたコンプライアンス教育などにも取り組み、多様な人材の確保と育成を行ってまいります。また、安全衛生や健康経営への取り組みや人事評価制度の見直し、男性の育児休業制度の取得促進などの取り組みを通じて、働きがい及びワーク・ライフ・バランスの向上を行ってまいります。 ③投資戦略 「収益力の向上」、「技術・開発力の強化」、「働き方改革」、「経営基盤の再構築」を目指して、投資戦略を実行してまいります。さらなる成長を目指して、安定した収益基盤の拡大と適切な事業投資による資本効率の向上を図り、中長期的な企業価値の向上を目指してまいります。 具体的には、産官学や異業種との共同研究などの連携の強化やSDGsに関連した商品の開発の強化などの研究・技術開発、建設DXや省力化などの今後成長が予想される領域への投資などの成長分野への投資を行ってまいります。また、人的資本経営の強化や働き方改革への取り組みなどの人材投資、物流面での生産性向上や技術研究所の設備、機能増強などの設備投資を行ってまいります。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 利益配分の基本方針に従い、安定的な配当を継続するとともに、企業価値の増大による利益還元及び当社グループとして持続的成長の実現を行うため、自己資本を基盤とした財務体質の強化が必要と認識しております。長期的には、2031年3月期に売上高300億円、経常利益21億円を目標としております。この目標を達成するため、中期経営計画〈2025年3月期-2027年3月期〉において、2026年3月期については、売上高265億円、経常利益15億50百万円、配当性向40%、2027年3月期については、売上高270億円、経常利益16億円、配当性向40%を目標とする経営指標としております。毎期上記目標以上を達成できるよう企業努力を行ってまいります。 (6) 対処すべき課題 今後の見通しにつきましては、雇用環境の改善や賃金動向の変化などを背景に、緩やかな回復が続くことが期待されます。一方で、物価上昇の影響や人手不足の深刻化、金利・為替動向や中東情勢などの地政学的リスクも存在しており、企業経営を取り巻く環境には引き続き注意を要する状況が見込まれます。 一方、建設業界においても、建設資材価格やエネルギー価格の高騰、建設技術者・技能労働者の慢性的不足や、建設業におけるデジタルトランスフォーメーションの進展など、まだまだ数多くの課題を抱えており、事業環境をめぐる見通しは今なお不透明な状況が続いております。 このような状況のなか、2027年3月期は、持続的に成長可能な企業を目指して策定した「ケー・エフ・シーグループ中期経営計画〈2025年3月期-2027年3月期〉」の最終年度となります。当社は本中期経営計画の達成に向け、DXの推進、人的資本経営の強化及び成長投資の拡大を通じて資本効率の向上を図るとともに、組織力の強化及び生産性の向上を推進し、中長期的な企業価値の向上に努めてまいります。 また、常にオンリーワン技術にチャレンジする当社の精神を礎とし、豊かな社会資本・インフラ整備に貢献する「業界のリーディングカンパニー」としての企業体制を確立してまいります。 これらの着実な積み重ねにより、いかなる市場環境においてもステークホルダーの皆様のご期待に応えることができる企業力を築いてまいります。
事業等のリスク4,322字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 ① 建設市場の動向を中心とした市場環境について 当社グループの事業内容は、「あと施工アンカー」や「ロックボルト」などの建設資材の販売や道路、トンネルなどの設備工事を行っており、当然ながら公共投資の削減などの建設業界の動向や設備投資の動向によっては受注が減少し、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、中期経営計画で策定した各種戦略・重点施策を着実に推進し、確固たる収益基盤の柱を複数構築することを含め、事業のポートフォリオの強化を図っております。 ② 事業内容の見直し 当社グループでは安定した収益を確保するために付加価値の高い商品、工法の開発や市場投入及びコスト削減施策を実行することにより収益力の向上に努めております。「収益力の向上」を目指し、適宜既存事業の見直しも行っており、これにともなう損失が発生する可能性があります。 ③ 法的規制について 当社グループの事業及び主な取引先は建設業界に属しており、「建設業法」「建築基準法」等により法的規制を受けております。当社グループは販売・施工にあたり、建設業許認可及び登録をしており、これらの許認可等を受けるための諸条件及び関係法令の遵守に努め、現状において当該許認可等が取り消しとなる事由は発生しておりません。しかし、法令違反等によりその許認可等が取り消された場合には、当社グループの運営に支障をきたし、財政状態及び経営成績等に重要な影響を及ぼす可能性があります。 また、これらの法律の改廃や新たな法的制度、基準が設けられる場合には、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 ④ 原材料等の市況変動及び労務費の高騰の影響について 当社グループでは、原材料として主に鉄鋼、石油製品を使用しており、これらの原材料価格の高騰などにより当社グループの仕入調達価格が上昇する場合があります。その際に、状況によっては価格上昇分を販売価格に転嫁できない場合があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、労務費につきましては着工時には手配をほぼ完了することとしておりますが、受注時から着工時までに時間を要することもあり、また、何らかの要因により工期が延長されることもあります。その間に著しい高騰があった時には、受注時点で予測された利益の確保が困難となる場合があり、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、国内外の複数の調達先や協力業者との取引関係を強化することで、常に最適かつ安定的な調達ができる体制を構築しております。 ⑤ 製品の品質管理について 当社グループでは、製品の品質を重視しており、主力事業所においてISO 9001の認証を取得する等、品質管理体制には万全を期しております。しかしながら、当社の予測を超えた事象により製品に欠陥が生じた場合、点検や回収等に伴う費用が発生し、業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、独自の品質基準を設け商品の品質向上に取り組むとともに、関連法規の遵守に努めております。また、商品の不良等による万が一の重大なトラブルの発生に備え、賠償責任保険へ加入しリスクの低減を図っております。 ⑥ 施工物件の瑕疵について 当社グループでは、「あと施工アンカー」類の施工や道路、トンネルなどの設備工事を日本全国で行っており、工事の際には十分な現地調査、基礎設計、施工方法等の事前検討を行っておりますが、工事は予期せぬ障害物が現れることもあり、予見できない瑕疵によって施工品質の悪化や施工期間の延長が生じる可能性があります。瑕疵に伴う損害賠償請求等が発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 労災事故災害について 当社グループでは、全国で年間数百件もの工事を行っており、その作業現場は重機に囲まれた屋外作業が中心となっているため、他の産業に比べ重大な労災事故が発生する危険性が高いものと認識しております。仮に死亡事故等の重大災害が発生した場合は、人的損失はもちろんのこと、それに伴う社会的信用の失墜、補償等を含む災害対策費用、工期の遅れによる収益の悪化等、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、専門部署を設置し、現場の安全教育の徹底や定期的なパトロールの実施等により事故の発生防止に全力を挙げております。また、事故が発生した場合の金銭的な損失に備え、各種損害保険に加入しております。 ⑧ 売上の季節変動による影響について 当社グループの得意先は建設業界となるため受注形態の特性上季節的な変動があり、とりわけ、公共事業関連の工事については、予算の執行上、年度末に向けて完工物件が多くなる傾向があるため、上期より下期に売上が計上される傾向にあり、場合によっては翌期にずれ込む可能性があるため、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑨ 取引先の信用リスクについて 当社グループの与信管理は販売顧客の業容・財政状態に応じて与信枠の設定を行うとともに、一定期間ごとに継続して信用状態の把握を行い、不良債権の発生を防止しております。当社グループの主たる得意先はゼネコン、サブコン、商社及び代理店等が中心でありますが、景気動向等の要因により顧客の信用リスクが顕在化し倒産する懸念があります。また、建設業においては、工事完了まで長期間を要し、かつ取引先の取引額も大きく、建設等工事目的物引渡し時に多額の工事代金が支払われる条件で契約が締結されます。このため工事終了前に取引先が信用不安に陥った場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、徹底した与信管理を行うために複数の調査会社で調査するとともに、リスクヘッジの目的で、必要に応じ信用保証機関を利用しております。 ⑩ 価格競争 当社グループが販売及び施工している市場において近年競合他社との価格競争の激化が続き、適正価格の維持が困難になった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 在庫のリスク 当社グループでは、マーケットの急激な環境変化等により、当社グループの想定を上回る需要の変動があった場合、仕入商品が不稼働在庫となり、当社グループの財政状態や経営成績等に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、仕入先との連携強化による生産リードタイムの短縮、受注予測システムによる受注精度の向上等の対策を推進しております。 ⑫ 物流コストの上昇リスク 当社グループでは、配送パートナーの協力のもと最適な配送網を構築しております。しかしながら、原油価格の高騰による物流コストの上昇や配送ドライバーの人手不足問題等により、お客様からのご注文量の増加に対応した配送網の構築が間に合わない場合、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 ⑬ 特許権等について 当社グループでは、多数の特許権等知的財産を有しており権利保護に努めているとともに第三者の知的財産侵害にも細心の注意を払っておりますが、仮に国内外において当社が把握できない範囲での第三者の知的財産を侵害している可能性もあり損害賠償等を請求された場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑭ 未知の感染症の拡大や大規模な自然災害等の異常事態リスク 当社グループでは、複数の事業拠点、物流施設等を使用し事業運営をしております。未知の感染症によるパンデミックや巨大地震などの大規模な自然災害等の異常事態が当社の想定を超える規模で発生し、事業運営が困難になった場合、当社グループの財政状態や経営成績等に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、早期に事業復旧を図るため、事業運営機能やオフィスの分散化、物流拠点の多拠点化を実施しております。また、有事の際には拠点別管理方針の発信により、テレワークや時差出勤等勤務体制の変更、従業員の行動基準の策定、異常事態発生時の対応マニュアル発動等、BCPの策定や事業リスクの最小化に向けた施策を推進します。 ⑮ 減損会計の影響 当社グループが所有する固定資産のうち、来期以降将来キャッシュ・フローが充分に見込めない資産又は資産グループが新たに存在すると判定された場合、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ⑯ 工事契約の収益認識について 当社グループが行う工事契約については、一定の期間にわたり充足される履行義務と判断し、期間がごく短い工事を除き、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、当該進捗度に基づき一定の期間にわたり収益を認識しております。履行義務の充足に係る進捗度の見積りの方法については、工事期間にわたって投入した外注費の工事原価発生額が履行義務の充足における進捗度に比例していると判断しているため、発生工事原価に基づくインプット法によっております。工事完了までに発生すると見込まれる工事原価の見積り及び代金の追加請求のための追加工事契約が合意に至る可能性の見積りについては、不確実性が高いため、実際の結果が、これらの見積りと異なる場合、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 当社グループでは、利益管理プロセスとして工事契約ごとの収支管理や工期管理を行っており、工事原価の見積りにおいても内部統制を整備・運用しております。 ⑰ 人材の確保におけるリスク 当社グループでは、事業運営上、サービスの品質及び効率の観点から、多くの質の高い人材を長期的に確保していくことが重要であります。少子高齢化による人手不足等によりこれらの必要な人材が確保できない場合には、サービスの品質の低下及び業務効率の悪化により当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、企業戦略を支えるのは人材であると認識しており、新卒採用活動の強化のほか、中途採用やカムバック採用等、採用制度の改定を行っており、安定的な人材確保にグループ全体で努めております。
経営成績の分析 (MD&A)11,634字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次の通りであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益が総じて堅調に推移する中、雇用・所得環境の改善を背景に 個人消費にも持ち直しの動きが見られるなど、緩やかな回復基調が継続いたしました。賃金及び物価について は、長期間にわたり低水準で推移してきた状況から転換が進みつつあり、賃金上昇の動きが継続する中、物価も 緩やかな上昇基調で推移しております。 一方で、原材料価格やエネルギーコストの高止まり、労務費の上昇に伴うコスト負担の増加に加え、海外経済 の減速懸念、地政学的リスクの高まり、為替変動等による影響など、先行きについては依然として不透明な要因 が存在しており、企業活動や個人消費に与える影響について引き続き注視が必要な状況にあります。 当社グループの関連する建設業界においては、公共投資及び民間設備投資が一定水準を維持するものの、建設 資材価格の高止まりや労働力不足の深刻化、働き方改革への対応など構造的な課題が継続しており、事業環境は 引き続き厳しい状況で推移しております。 このような状況のもと当社グループは、当社の有する豊富な製品・工法群をベースとした最適なソリューショ ンを提案し、需要先のニーズに応えることで、公共事業を中心とした政府建設投資を中心に商品の拡販と建設工 事の受注に努めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の売上高は、255億48百万円(前年同期比2.0%減)で、その内訳は、商品売上高が 99億58百万円(前年同期比7.8%減)、完成工事高は155億89百万円(前年同期比2.1%増)となりました。 セグメント別の売上高は以下のとおりであります。なお、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しております。 〔ファスナー事業〕 ファスナー事業部門においては、当社の主力製品である、あと施工アンカー類の売上高が、鉄道関連耐震材料 の需要が一巡していることもあり、前期と同水準となりました。また、当社独自工法である「せん断補強RMA 工法」及び民間施設の補修・補強工事の受注額は増加しましたが、売上高は81億49百万円(前年同期比0.3%減) となりました。 〔土木資材事業〕 土木資材事業部門においては、東日本地区は技術提案によるトンネル補助工法資材が大きく伸長し、特殊ロッ クボルトや防水シートの販売も順調に推移しましたが、西日本地区はトンネル物件数減少や補助工法案件減少などが影響し販売が伸び悩んだことなどにより、売上高は70億76百万円(前年同期比7.5%減)となりました。 〔建設事業〕 建設事業部門においては、当社の得意とするコンクリート構造物補修工事で、大型元請物件を3件、環境対策 工事で1件受注したほか、大型元請物件が2件竣工いたしました。また、手持工事物件であるコンクリート構造 物補修・補強工事の進捗が順調に進んだこと、子会社が得意としている一面耐震補強工事の受注が寄与したこと などにより、売上高は113億67百万円(前年同期比0.5%増)となりました。 財政状態につきましては、当連結会計年度末の総資産は299億61百万円と前連結会計年度末に比べ、11億20百万円増加しました。これは主として完成工事未収入金が増加したためであります。負債は78億3百万円と前連結会計年度末に比べ2億12百万円増加しました。これは主として短期借入金の増加によるものであります。なお、純資産は221億57百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ0.3ポイント増加しております。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ5億52百 万円増加し、49億51百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動における資金は、税金等調整前当期純利益15億47百万円(前年同期比4.3%増)を計上し、棚卸資産の減少などにより、5億92百万円の収入(前年同期は85百万円の支出)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動における資金は、投資有価証券の取得による支出があったものの、投資有価証券の売却及び償還による収入があったことなどにより、79百万円の収入(前年同期は4億29百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動における資金は、長期借入れによる収入があったものの、長期借入金の返済による支出及び配当金の 支払などにより、1億20百万円の支出(前年同期は4億46百万円の支出)となりました。 ③受注工事高、完成工事高、繰越工事高、商品仕入及び販売の状況 イ.受注工事高、完成工事高及び繰越工事高 項目   工事別   期首繰越工事高 (千円)   期中受注工事高 (千円)   計 (千円)   期中完成工事高 (千円)   期末繰越工事高 手持工事高 (千円) 前連結会計年度 (自2024年4月1日 至2025年3月31日)   環境工事   352,894   753,695   1,106,590   653,751   452,838 リニューアル工事   4,207,078   3,715,387   7,922,465   5,350,913   2,571,552 トンネル及びその他の設備関連工事   1,771,012   2,520,576   4,291,588   2,248,578   2,043,009 耐震関連工事   3,132,910   7,307,459   10,440,369   6,498,576   3,941,793 その他の工事   95,597   498,136   593,733   515,030   78,702 計   9,559,492   14,795,254   24,354,747   15,266,850   9,087,897 当連結会計年度 (自2025年4月1日 至2026年3月31日)   環境工事   452,838   521,248   974,087   833,975   140,112 リニューアル工事   2,571,552   5,588,263   8,159,816   5,144,614   3,015,202 トンネル及びその他の設備関連工事   2,043,009   1,492,974   3,535,984   2,386,529   1,149,455 耐震関連工事   3,941,793   5,951,425   9,893,218   6,625,323   3,267,895 その他の工事   78,702   952,300   1,031,002   598,749   432,253 計   9,087,897   14,506,212   23,594,110   15,589,192   8,004,918 (注)1.前期以前に受注した工事で、契約の更新により請負金額に変更があるものにつきましては、期中受注工事高にその増減額を含んでおります。従って、期中完成工事高にもかかる増減額が含まれております。 ロ.受注工事高及び完成工事高について 当社グループは、建設市場の状況を反映して工事の受注工事高及び完成工事高が平均化しておらず、最近3年間についてみても上半期は次のように季節的に変動しております。 期別   受注工事高   完成工事高 1年通期(A) (千円)   上半期(B) (千円)   (B)/(A) (%)   1年通期(C) (千円)   上半期(D) (千円)   (D)/(C) (%) 第60期   16,327,236   7,665,494   46.9   14,617,859   5,831,510   39.9 第61期   14,795,254   7,871,644   53.2   15,266,850   6,116,542   40.1 第62期   14,506,212   6,801,705   46.9   15,589,192   6,858,927   44.0 ハ.完成工事高 期別   区分   官公庁   民間   合計 前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   環境工事(千円)   649,775   3,976   653,751 リニューアル工事(千円)   5,200,155   150,757   5,350,913 トンネル及びその他の設備関連工事(千円)   2,201,526   47,051   2,248,578 耐震関連工事(千円)   2,685,464   3,813,112   6,498,576 その他の工事(千円)   172,061   342,968   515,030 合計(千円)   10,908,983   4,357,866   15,266,850 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   環境工事(千円)   765,231   68,744   833,975 リニューアル工事(千円)   4,838,461   306,152   5,144,614 トンネル及びその他の設備関連工事(千円)   2,333,110   53,419   2,386,529 耐震関連工事(千円)   2,706,004   3,919,318   6,625,323 その他の工事(千円)   129,739   469,010   598,749 合計(千円)   10,772,548   4,816,643   15,589,192 (注)1.当社グループが総合建設会社等民間企業を通じて受注した官公庁発注工事につきましては、官公庁欄に計上しております。 2.完成工事高のうち主なものは、次のとおりであります。 前連結会計年度の完成工事のうち請負工事1億円以上の主な工事 工事名   発注社名 R4中国道千代田高速道路事務所管内構造物補修工事   西日本高速道路株式会社 名古屋第二環状自動車道松河戸高架橋他2橋耐震補強工事   中日本高速道路株式会社 中量軌道南港ポートタウン線耐震補強工事(その2)(ア)工事   大阪市高速電気軌道株式会社 中国道山口高速道路事務所管内(西地区)構造物補修工事   西日本高速道路株式会社 仙台東部道路館腰橋補修工事   東日本高速道路株式会社 JA福山市本所耐震補強・外壁改修工事   全国農業協同組合連合会 常磐自動車道R5仙台東管内構造物補修工事   東日本高速道路株式会社 長野自動車道(特定更新等)岡谷トンネル覆工補強工事   中日本高速道路株式会社 首都圏中央連絡自動車道幸手西遮音壁工事   東日本高速道路株式会社 横浜新道京浜管理事務所管内トンネル補修工事   東日本高速道路株式会社 当連結会計年度の完成工事のうち請負工事1億円以上の主な工事 工事名   発注社名 長野自動車道(特定更新等)岡谷トンネル覆工補強工事   中日本高速道路株式会社 中量軌道南港ポートタウン線耐震補強工事(その2)(ア)工事   大阪市高速電気軌道株式会社 名古屋第二環状自動車道松河戸高架橋他2橋耐震補強工事   中日本高速道路株式会社 新東名高速道路小山PA~新御殿場IC間遮音壁工事   中日本高速道路株式会社 宮崎自動車道(特定更新等)天神トンネル(下り線)他1トンネル覆工補強工事   西日本高速道路株式会社 令和6年度宮崎自動車道(特定更新等)天神トンネル(上り線)他1トンネル覆工補強工事   西日本高速道路株式会社 R4中国道千代田高速道路事務所管内構造物補修工事   西日本高速道路株式会社 仙台東部道路館腰橋補修工事   東日本高速道路株式会社 水元給水所耐震補強工事(その2)   東京都水道局 本牧)第2六層耐震補強工事(5期)   日産自動車株式会社 ニ.手持工事高 (2026年3月31日現在) 区分   官公庁   民間   合計 環境工事(千円)   140,112   -   140,112 リニューアル工事(千円)   2,908,472   106,730   3,015,202 トンネル及びその他の設備関連工事(千円)   1,121,680   27,775   1,149,455 耐震関連工事(千円)   2,106,769   1,161,125   3,267,895 その他の工事(千円)   12,364   419,888   432,253 合計(千円)   6,289,398   1,715,519   8,004,918 (注)1.当社グループが総合建設会社等民間企業を通じて受注した官公庁発注工事につきましては、官公庁欄に計上しております。 2.手持工事のうち主なものは、次のとおりであります。 手持工事(2026年3月31日現在)のうち請負金額1億円以上の主な工事 工事名   発注社名   完成予定年月 令和7年度阪奈高速道路事務所管内はく落防止対策工事   西日本高速道路株式会社   2028年12月 関越自動車道R7湯沢管内コンクリート構造物補修工事   東日本高速道路株式会社   2029年1月 宮崎自動車道(特定更新等)天神トンネル(下り線)他1トンネル覆工補強工事   西日本高速道路株式会社     2027年10月 北陸自動車道市振トンネル照明設備更新工事   東日本高速道路株式会社   2028年3月 中津川IC~瑞浪IC間コンクリート構造物補修工事   西日本高速道路株式会社   2027年10月 高島平第三住宅耐震補強(部分補強)工事   高島平第三住宅管理組合   2026年12月 呑川防潮堤耐震補強工事(その207)   東京都建設局   2027年3月 中央新幹線品川駅新設(南工区)工事   東海旅客鉄道株式会社   2028年10月 名古屋第二環状自動車道松河戸高架橋他2橋耐震補強工事   中日本高速道路株式会社   2027年3月 船明ダム耐震裕度向上工事(2期・3期)   電源開発株式会社   2027年5月 ホ.商品仕入実績 セグメントの名称   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) ファスナー(千円)   1,619,565   1,633,656 土木資材(千円)   4,503,431   3,872,436 建設(千円)   1,754,345   1,753,807 合計(千円)   7,877,342   7,259,900 (注) 金額は、仕入価格で表示しております。 ヘ.売上実績 セグメントの名称   区分   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   比率 (%)   金額(千円)   比率 (%) ファスナー   商品売上高   2,405,793           2,370,854 完成工事高   5,766,261   8,172,055   31.3   5,769,519   8,140,374   31.9 土木資材   商品売上高   7,307,326           6,612,656 完成工事高   339,602   7,646,929   29.3   463,476   7,076,133   27.7 建設   商品売上高   1,093,067           975,320 完成工事高   9,160,986   10,254,053   39.4   9,356,195   10,331,516   40.4 合計   商品売上高   10,806,187           9,958,832 完成工事高   15,266,850   26,073,037   100.0   15,589,192   25,548,024   100.0 (注)1.販売数量につきましては、販売品目が多岐にわたり表示が困難なため、記載を省略しております。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、連結損益計算書の売上高の10%以上を占める相手先がないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 イ.当連結会計年度の経営成績について ① 売上高、受注工事高の状況 当連結会計年度の売上高は、土木資材事業におけるロックボルトの売り上げの減少があったことなどにより、255億48百万円(前年同期比2.0%減)で、その内訳は、商品売上高が99億58百万円(前年同期比7.8%減)、完成工事高は155億89百万円(前年同期比2.1%増)となりました。また、当連結会計年度の受注工事高は145億6百万円(前年同期比2.0%減)となり、当連結会計年度末の手持工事高は80億4百万円(前年同期比11.9%減)となりました。 ② 営業利益、経常利益の状況 収益面につきましては、ロックボルトの売り上げ減少に伴う運搬発送費の減少や人件費の減少があったものの売上高の減少の影響などにより、営業利益10億80百万円(前年同期比20.5%減)、経常利益11億74百万円(前年同期比19.5%減)となりました。 ③ 親会社株主に帰属する当期純利益の状況 投資有価証券売却益や受取保険金を計上した結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は10億44百万円(前年同期比4.7%増)となりました。 ロ.当連結会計年度の財政状態について 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べて11億20百万円増加した結果、299億61百万円(前連結会計年度比3.9%増)となりました。 ① 資産の部 流動資産は、190億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億49百万円(前連結会計年度比1.9%増)の増加となりました。これは主に、受取手形及び電子記録債権の減少があったものの、工事の完了後に代金が支払われる元請工事が順調に進捗したことによる完成工事未収入金の増加があったことなどによるものであります。固定資産は、108億91百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億70百万円(前連結会計年度比7.6%増)の増加となりました。これは主に、投資有価証券の取得による増加や退職給付に係る資産の増加によるものであります。 ② 負債の部 負債につきましては、前連結会計年度末に比べて2億12百万円増加した結果、78億3百万円(前連結会計年度比2.8%増)となりました。 流動負債は、72億60百万円となり、前連結会計年度末に比べ99百万円(前連結会計年度比1.4%増)の増加となりました。これは主に、工事代金等の支払いに充てるための短期借入金の増加によるものであります。固定負債は、5億43百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億12百万円(前連結会計年度比26.2%増)の増加となりました。これは主に、投資有価証券の時価評価に伴う繰延税金負債の増加によるものであります。 ③ 純資産の部 純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ9億7百万円(前連結会計年度比4.3%増)増加し、221億57百万円となりました。これは主に、利益剰余金や投資有価証券の時価評価に伴うその他有価証券評価差額金の増加によるものであります。 ハ.セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、セグメント間の内部売上高又は振替高を含めて記載しております。 〔ファスナー事業〕 ファスナー事業の売上高は81億49百万円(前年同期比0.3%減)となりました。商品販売につきましては、鋲螺・製作金物類の売上高の増加はあったものの、主力製品である金属拡張アンカーや接着系アンカーの売上高の減少があったことから、商品売上高は23億80百万円(前年同期比1.1%減)となりました。また、工事につきましては、上下水道施設をはじめとした耐震関連工事や民間発注の建物などの耐震関連工事の受注及び進捗が順調に推移し、完成工事高は57億69百万円(前年同期比0.1%増)となりました。利益面につきましては、耐震関連工事等は前連結会計年度と同程度に推移したものの、資材・人件費の上昇による原価の増加があったことなどにより経常利益は5億71百万円(前年同期比18.9%減)となりました。 〔土木資材事業〕 土木資材事業の売上高は、70億76百万円(前年同期比7.5%減)となりました。商品販売につきましては、東日本地区においてロックボルトやトンネル補助工法資材の売上高の増加があったものの、西日本地区において主力商品であるロックボルトやトンネル補助工法資材の販売が減少したことなどにより、商品売上高は66億12百万円(前年同期比9.5%減)となりました。また、工事につきましては、道路のメンテナンス工事などがあったことなどにより、完成工事高は4億63百万円(前年同期比36.5%増)となりました。利益面につきましては、売上高の減少があったことなどにより、経常利益は1億94百万円(前年同期比50.9%減)となりました。 〔建設事業〕 建設事業の売上高は113億67百万円(前年同期比0.5%増)となりました。商品販売につきましては、「フェイルセーフシステム(取付物落下防止対策商品)」の販売や、道路の防音壁工事に係る部材の販売の増加があったものの、前連結会計年度において売上高が大きかった連結子会社の橋梁等の基礎杭の売上高の減少があったことなどにより、商品売上高は20億11百万円(前年同期比6.4%減)となりました。また、工事につきましては、手持ち工事が順調に進捗し、特に連結子会社において橋梁関係の耐震補強工事の受注及び進捗が順調に推移したことなどにより、完成工事高は93億56百万円(前年同期比2.1%増)となりました。利益面につきましては、一部の大型工事物件において先行着手した追加契約部分について契約手続きが完了していないものがあり、売上総利益の減少はあったものの、連結子会社における橋梁関係の耐震補強工事等の採算が良かったことなどにより、経常利益は4億8百万円(前年同期比13.7%増)となりました。 ニ.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ホ.経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成状況について 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。 当連結会計年度における売上高は255億48百万円(前年同期比2.0%減)、経常利益11億74百万円(前年同期比19.5%減)、配当性向は45.8%(前年同期比2.2ポイント減少)となり、配当性向については目標達成となりましたが、売上高、経常利益については目標未達成となりました。目標を達成できるよう企業努力を行ってまいります。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 イ.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容について 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローは5億92百万円の収入(前年同期は85百万円の支出)であり、投資活動によるキャッシュ・フローは79百万円の収入(前年同期は4億29百万円の支出)、財務活動によるキャッシュ・フローは1億20百万円の支出(前年同期は4億46百万円の支出)であります。フリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計)は、6億72百万円の収入(前年同期は5億14百万円の支出)であります。また、当社グループは、複数年にわたる工事も受注していることから、単年でのキャッシュ・フローに加え、3年間累計のキャッシュ・フローも指標として考えております。3年間累計のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローは5億10百万円の収入であり、投資活動によるキャッシュ・フローは6億13百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは9億38百万円の支出であります。また、3年間累計のフリー・キャッシュ・フローは1億2百万円の支出であります。 ロ.資本の財源及び資金の流動性に係る情報について 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、持続的成長に向けた投資の継続と株主還元のためのフリー・キャッシュ・フローを創出することを基本としております。その創出されたフリー・キャッシュ・フローを財源として、成長投資や株主還元を行ってまいります。成長投資として、既存事業での投資と新規事業創出のための研究開発投資を行い、将来の成長を見据えた人材の確保・育成・活用のための投資を行ってまいります。また、株主還元として、盤石な財務体質を維持しつつ、安定的かつ継続的に配当を行ってまいります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、未成工事支出金、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、有形固定資産及び無形固定資産の取得等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度末における有利子負債である借入金の残高は8億50百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は49億51百万円となっております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、会計基準の範囲内で一定の見積りが行われている部分があり、資産・負債の数値、並びに報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える様々な要因・仮定に対し、継続して可能な限り正確な見積りと適正な評価を行っております。 工事契約に該当するものについては、一定の期間にわたり充足される履行義務と判断しております。履行義務の充足に係る進捗度の見積りにあたっては、外注費の見積工事原価に対する発生工事原価の割合を合理的に見積る必要があります。工事契約に係る収益の計上の基礎となる見積工事原価は、契約ごとの実行予算を使用して見積りを行っておりますが、工事契約等の実行予算の策定にあたっては、工事等の完成のために必要となる作業内容及び工数の見積りに不確実性を伴うため、当社グループの業績を変動させる可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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