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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

菊池製作所

3444 · Standard · 金属製品

金型設計・製作から試作、量産までの一括一貫体制を強みとする精密部品メーカー。時計部品や半導体製造装置部品などの精密加工を手掛ける。

概要

菊池製作所は1976年に東京都八王子市で創業した金属製品加工メーカーである。金型設計・製作から試作、量産までを一貫して手がける「一括一貫体制」を強みとし、時計・カメラ・半導体製造装置などの精密部品を供給する。連結従業員339名、売上高約61億円(2026年4月期)。東京証券取引所スタンダード市場上場。

一括一貫体制で試作から量産までをカバーする総合加工メーカー

当社グループの核となるのは、金型の設計・製作、板金加工、機械加工、成形加工、プレス加工など多様な工程を社内で完結できる「一括一貫体制」である。顧客は新製品開発の試作段階から量産までを一社に任せられるため、外注調整の手間が省け、市場投入を迅速化できる。この体制を支える技術は、マグネシウム成形、金属射出成形(MIM)、プラスチック射出成形、精密プレス、アルミホットダイカストなど多岐にわたる。

時計・デジカメ・半導体装置部品など多様な顧客基盤

主要顧客は精密機器、電気機器、自動車部品メーカーである。具体的には一眼レフカメラの外装・内装機構部品、携帯電話の外装やコネクター、事務機器(複写機・プリンター)、時計部品、半導体製造装置部品などを手がける。近年はホビー関連分野にも進出し、安定した受注を得ている。総販売実績の10%を超える特定顧客は存在せず、分散された顧客基盤を持つ。

国内6県と海外3カ国に広がる生産拠点

生産拠点は東京都八王子市の本社工場(3工場)を中心に、福島県飯舘村に7つの工場、川内村、南相馬市にも工場を構える。海外では韓国(1990年設立)、香港(2002年設立)、中国・東莞(香港子会社傘下)に生産子会社を持つ。さらにロボット開発拠点として福島市に大笹生研究所(2023年開設)を置く。これにより日本国内の試作・金型需要と、海外での量産ニーズに同時に対応している。

ロボット分野のスタートアップ包括支援で新事業創出

2013年に東京理科大学との共同研究成果である「マッスルスーツ」の事業化を目的にイノフィスを設立したのを皮切りに、ロボット関連スタートアップへの支援を拡大している。現在の連結子会社には、産業用ドローンを手がけるイームズロボティクス、ハルバッハモーターを開発するマグネイチャー、自律移動ロボットのSOCIAL ROBOTICSなどが含まれる。これらの企業に対して開発・試作・量産・販売・資金調達までを包括的に支援する「事業化支援企業」としての地位を確立しようとしている。

業界の中での役割は試作・金型・量産の一貫受託メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
61億円
営業利益
-2億円
営業利益率
-3.3%
純利益
1億円
2026/4 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01精密機器・電気機器メーカー主力

顧客の新製品開発に必要な試作製品や金型を、設計から製造まで一貫して受託。マグネシウム成形や金属射出成形など多様な技術で、カメラや携帯電話、事務機器などの部品を提供する。

主な製品・サービス4
マグネシウム成形品
チップ状のマグネシウム合金を金型で高速射出成形し、軽量で高強度な外装・機構部品を製造。一眼レフカメラや小型デジタルカメラなどに採用。
金属射出成形品(MIM)
金属粉末と樹脂粉末の混合材料を射出成形し、複雑形状を効率的に製造。携帯電話やコネクター、医療機器の部品に利用。
プラスチック成形品
樹脂を射出成形し、試作部品や少量生産品を製造。金属と樹脂の複合加工にも対応。
精密板金・プレス加工品
微細な板金加工や精密プレス加工により、時計や携帯電話、デジタルカメラの外装や機構部品を製造。

02自動車部品メーカー準主力

自動車部品向けに、プラスチック成形品や機械加工品、アルミダイカスト品などを製造。自動車の軽量化や高機能化に貢献する。

主な製品・サービス1
アルミホットダイカスト品
従来のコールドダイカストより寸法精度・強度に優れる新技術。照明機器や自動車部品などに採用。

03半導体製造装置メーカー準主力

半導体製造装置向けの精密機構部品を製造。微細加工技術を活かした高精度部品を供給する。

主な製品・サービス1
半導体製造装置部品
精密プレス加工や機械加工により製造される高精度な機構部品。

04ロボット・新規事業副次

大学やグループ会社と共同で、装着型アシストスーツやドローン、歩行支援ロボットなどの開発・製品化を推進。スタートアップへの開発支援も行う。

主な製品・サービス2
装着型アシストスーツ
介護や産業用途で使われるパワーアシストスーツ。
歩行支援ロボット
歩行を支援するロボット技術。

05放射線測定サービスその他

福島第一・第二原発事故に伴う放射線量測定サービスを提供。

製品と技術

試作・金型製品:多種多様な材料と工程に対応する一括一貫生産

試作製品は、顧客の新製品開発において試作段階の部品を短期間で製作する。金型も自社設計・製造し、マグネシウム成形用、金属射出成形(MIM)用、プラスチック成形用、プレス用など多種に対応する。材料は樹脂から金属まで幅広く、微細化加工や複雑形状にも対応可能。2006年に開設した「ものづくりメカトロ研究所」では新技術の開発も行い、1000分台の加工精度を実現している。このセグメントは売上の約半分を占める。

量産製品:精密プレス加工による時計や半導体装置部品

量産分野では、試作・金型で培ったノウハウを活かし、精密プレス加工を中心に時計部品、半導体製造装置部品、携帯電話やデジタルカメラの外装・機構部品などを製造する。生産は国内の福島工場群に加え、香港子会社KIKUCHI(HONG KONG)LIMITEDや中国・東莞菊池金属製品有限公司で行う。2010年に取得したアルミホットダイカスト技術も量産ラインに組み込まれ、照明機器や自動車部品にも応用されている。

ロボット・装置:装着型アシストスーツからドローン、歩行支援ロボットまで

当社グループは、大学やスタートアップとの共同開発により、装着型アシストスーツ「マッスルスーツ」(イノフィス)、産業用ドローン(イームズロボティクス)、ハルバッハモーター(マグネイチャー)、自律移動ロボット(SOCIAL ROBOTICS)、歩行支援ロボット(WALK-MATE LAB)など多様な製品ラインを育成している。受託開発・試作・量産に加え、販売や資金調達も支援する「包括的事業化支援」モデルを掲げ、グループ全体の収益化を目指す。

アルミホットダイカストとガンマカメラ関連サービス

アルミホットダイカストは、従来のコールドダイカストに比べて寸法精度・強度・耐圧性で優れる技術で、2010年に株式会社サンキから吸収分割で取得した。照明機器や自動車・自転車部品に使われる。また、東日本大震災と福島第一原発事故を背景に、放射線量測定サービス(ガンマカメラ関連)も手がける。これは「その他」セグメントに含まれ、地域の復興に貢献する事業として継続されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

金属加工のニッチ技術に強み、小規模ながら赤字構造

菊池製作所は金属加工業界のニッチ分野に特化した小規模プレイヤーである。同業の日本調理機や稲葉製作所が規模で上回る中、売上高は連結で50〜60億円と小さく、営業赤字が継続している(2024年4月期△11.5%、2025年4月期△9.1%)。業界内での差別化は特定加工技術の高度化にあると推測されるが、バランスシートの弱さから投資余力は限定的。2026年4月期には赤字幅が縮小する見通しだが、黒字化の確度は低い。

強み

  • 特定の金属加工技術に強みを持ち、他社が真似できない製品を提供できる可能性がある。
  • 小規模組織であり、顧客の細かな要望に迅速に対応できるフットワークの軽さを持つ。
  • ニッチ分野で特定業界との長期的な取引関係を構築しており、安定受注につながっている。
  • 2026年4月期の営業利益率が△3.3%と前期比で改善見込みであり、赤字縮小基調にある。

課題

  • 営業赤字が続いており、早期の黒字化が経営上の最優先課題である。
  • 売上高50億円台と小さく、設備投資や人材確保で競合に劣る可能性がある。
  • ニッチ市場自体の成長性が限られており、売上高の大幅拡大は見込みにくい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字が菊池製作所

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15958三洋工業135億円9.5倍
23441山王135億円9.8倍
35921川岸工業131億円10.6倍
43435サンコーテクノ131億円7.4倍
53434アルファCo127億円8.6倍
63444菊池製作所123億円116.5倍
75915駒井ハルテック123億円34.3倍
85906エムケー精工119億円4.6倍
95955ワイズホールディングス117億円29.6倍
103420ケー・エフ・シー117億円11.2倍
115971共和工業所116億円12.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

創業から福島・韓国への生産能力拡大(1976-1992)

1976年3月、東京都八王子市に資本金200万円で株式会社菊池製作所を設立。試作製品・金型製作・精密板金加工を事業とする。1984年に福島第一工場を開設して以来、福島県飯舘村に次々と工場を増設。1990年には韓国に100%子会社(KOREA KIKUCHI)を設立し、海外展開の第一歩を踏み出す。1991年には八王子市に美山工場(現本社第一工場)を開設。この期間で工場数は国内5、海外1に拡大した。

香港進出と中国展開の開始(2002-2006)

2002年8月、中国市場への本格参入を目的に香港にKIKUCHI(HONG KONG)LIMITEDを設立(出資比率99%)。2006年11月には全株式を取得し完全子会社化する。この香港子会社を通じて、中国・東莞に生産拠点(東莞菊池金属製品有限公司)を構え、量産製品の製造能力を拡大した。同時期(2006年4月)には八王子に本社第三工場を開設し、社内に「ものづくりメカトロ研究所」を設置して研究開発機能を強化している。

アルミホットダイカスト事業の取得とJASDAQ上場(2010-2011)

2010年4月、静岡県の株式会社サンキよりアルミホットダイカスト事業を吸収分割により取得。これにより鋳造技術のラインアップを強化する。2011年7月には大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。その後2013年7月の東証への統合により、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場する。上場後も福島県内に工場を増設し、2013年には福島第7工場まで開設している。

ロボット事業への本格参入~マッスルスーツとイノフィス設立(2013-2015)

2013年12月、東京理科大学の小林宏教授が開発した装着型アシストスーツ「マッスルスーツ」の事業化を目的に、同教授と共同で株式会社イノフィスを設立。2015年2月にはその製造拠点として福島南相馬工場を開設した。2019年1月にイノフィスは第三者割当増資により連結子会社から持分法適用関連会社となるが、この分野への関与は続く。2019年9月には八王子駅北口にロボット関連の東京ショールームを開設。

連結子会社の再編とドローン・モーター事業への拡大(2019-2022)

2020年8月、産業用ドローンの製造・販売を手がけるイームズロボティクス株式会社の株式を取得し連結子会社化。同年11月にはハルバッハモーターを開発する株式会社マグネイチャーを第三者割当増資の引受により連結子会社とする。2022年3月には自律移動ロボットのSOCIAL ROBOTICS株式会社も連結子会社化した。この間、イノフィスは持分法適用関連会社となり、グループのロボット関連企業は増加と整理が並行して進んだ。

スタンダード市場移行とロボット開発拠点の新設(2022-2023)

2022年4月、東京証券取引所の市場再編に伴いスタンダード市場に上場(旧JASDAQスタンダードから移行)。2023年8月には福島県福島市大笹生にロボット開発の拠点として大笹生研究所を開設し、研究開発体制を強化している。売上高は2012年の63億円をピークにやや減少傾向だが、2026年4月期には61億円へと回復見込み。営業損失は継続しているものの、ロボット関連の成長に期待を寄せる。

年表29件を開く

1970年代

  • 1976年3月創業試作製品及び量産製品の製造、金型製作、精密板金加工を行うことを目的として、東京都八王子市下恩方町に株式会社菊池製作所を設立(資本金2,000千円)。

1980年代

  • 1984年12月試作・金型製品の製造能力拡大のため、福島県相馬郡飯舘村に福島第一工場を開設。
  • 1988年11月試作・金型製品の製造能力拡大のため、福島県相馬郡飯舘村に福島第二工場を開設。

1990年代

  • 1990年3月試作・金型製品の製造能力拡大のため、大韓民国に100%出資の子会社、KOREA KIKUCHI CO.,LTD.を設立。
  • 1990年8月試作・金型製品の製造能力拡大のため、福島県相馬郡飯舘村に福島第三工場を開設。
  • 1991年12月試作・金型製品の製造能力拡大のため、東京都八王子市に美山工場(現:本社第一工場)を開設。
  • 1992年6月試作・金型製品の製造能力拡大のため、福島県相馬郡飯舘村に福島第四工場を開設。
  • 1998年5月量産製品の製造能力拡大のため、福島県相馬郡飯舘村に福島第五工場を開設。

2000年代

  • 2000年6月東京都八王子市の美山工業団地へ本社を移転。
  • 2001年3月試作・金型製品の製造能力拡大のため、東京都八王子市に本社第二工場を開設。
  • 2002年8月量産製品の製造能力拡大のため、中華人民共和国に99.0%出資の子会社、KIKUCHI(HONG KONG)LIMITEDを設立。
  • 2006年4月試作・金型製品の製造能力拡大のため、東京都八王子市に本社第三工場を開設。開発研究拠点として、当社内に「ものづくりメカトロ研究所」を開設。
  • 2006年11月中国における事業推進を目的として、KIKUCHI(HONG KONG)LIMITEDの全株式を取得し、当社100%出資の子会社とする。
  • 2009年5月試作・金型製品の製造能力拡大のため、福島県相馬郡飯舘村に福島第六工場を開設。

2010年代

  • 2010年4月試作製品並びに量産製品の製造能力拡大のため、アルミホットダイカスト事業を株式会社サンキ(所在地:静岡県)より吸収分割。
  • 2011年10月上場株式会社大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2012年4月本社第三工場新棟完成。
  • 2012年11月福島県双葉郡川内村に福島川内工場を開設。
  • 2013年7月上場株式会社大阪証券取引所の現物市場の株式会社東京証券取引所への統合に伴い、株式会社東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。
  • 2013年10月福島県相馬郡飯舘村に福島第7工場を開設。
  • 2013年12月創業東京理科大学工学部 小林宏教授が開発を進めてきた「マッスルスーツ」のマーケティング戦略・商品戦略を企業へ提供することを目的とし、同教授とともに株式会社イノフィスを設立。
  • 2015年2月マッスルスーツ等ロボット関連の製造拠点として福島県南相馬市小高区に福島南相馬工場を開設。
  • 2019年1月連結子会社である株式会社イノフィスが第三者割当増資を実施したことに伴い、連結子会社から持分法適用関連会社となる。
  • 2019年9月八王子駅北口にロボット関連の営業拠点として、東京ショールームをオープン。

2020年代

  • 2020年8月M&A産業用ドローンの製造、受託、販売を手掛けるイームズロボティクス株式会社の株式取得に伴い、連結子会社とする。
  • 2020年11月持分法の適用関連会社であったハルバッハモーターを開発している株式会社マグネイチャーの第三者割当増資の引受により、連結子会社とする。
  • 2022年3月持分法の適用関連会社であった自律移動ロボットの開発をしているSOCIAL ROBOTICS株式会社の第三者割当増資の引受により、連結子会社とする。
  • 2022年4月上場東京証券取引所の再編に伴いスタンダード市場への上場となる。
  • 2023年8月福島県福島市大笹生にロボット開発の拠点として、大笹生研究所を開設。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/4期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    一括一貫体制の強化と新規分野への展開

    多様な加工コア技術による開発試作から量産までの一括一貫体制を強みに、ホビー関連、半導体、EV、ヘルスケア/ウェルネス分野に注力し、ロボット/フィジカルAI、環境/省エネ/再生可能エネルギー分野の領域拡大に向けて営業活動量を増加させる。

  2. 02

    生産力増強と量産分野の受注拡大

    設備投資による生産力の増強を図り、安定収益層拡大のため量産製品分野の受注拡大を推進する。組織統合、製販連携、IT投資によるDX化、AIの活用、製造工程の改善により合理化を進め、超短納期化と生産部門の稼働率向上に取り組む。

  3. 03

    ロボット分野での包括的事業化支援

    サービス・サポート系ロボット分野のスタートアップに対し、製造支援に加え、資金調達、販売、保守などの事業化支援を実施する。ショールームや研究所を活用した情報発信、クロスセル、支援ファンド、保守体制の整備により、包括的な事業化支援企業としての地位確立を目指す。

  4. 04

    技術力の強化と競争力の維持

    高精度の最新製造設備導入と「匠の技」の伝承により、微細化・複雑化する加工要求に対応し、短納期化を実現する。リモート化・DX化を推進し、難易度の高い仕様や新規材料への対応を可能にする技術水準向上と操業度確保で競合他社との差別化を図る。

  5. 05

    人材の確保・育成とサステナビリティ

    個々のスキルアップ・キャリアアップに重点を置いた育成プログラムを推進し、事業プロデューサーの育成やシルバー人材の活用で人材不足に対応する。サステナビリティ委員会を設置し、健康経営、働き方改革、CO2削減目標の設定などに取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 11期分

グループ全体で339人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は473万円で、10期前と比べて+11.3%平均年齢は46.5歳、平均勤続年数は19.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年4月395
2017年4月378
2018年4月362
2019年4月42540.912.9343
2020年4月44441.613.8395
2021年4月39142.514.7402
2022年4月41544.216.1393
2023年4月39345.016.9384
2024年4月39444.417.1364−165
2025年4月42545.718.4358−140
2026年4月47346.519.3339−59

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社11(国内 10 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
福島第一~第七工場 — 福島県相馬郡飯舘村562百万円
金属製品 加工事業
本社・本社工場 — 東京都八王子市489百万円
金属製品 加工事業
福島大笹生研究所 — 福島県福島市247百万円
-
本社工場 — 大韓民国京畿道 富川市84百万円
金属製品 加工事業
福島南相馬工場 — 福島県南相馬市65百万円
金属製品 加工事業
福島川内工場 — 福島県双葉郡川内村31百万円
金属製品 加工事業
工場 — 中華人民共和国 広東省東莞市12百万円
金属製品 加工事業
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    KIKUCHI(HONG KONG) LIMITED (注)3,7
    中華人民共和国(香港)
    議決権100.0%
  • 国内
    東莞菊池金属製品 有限公司(注)3.5
    中華人民共和国(広東省東莞市)
    議決権100.0%
  • 国内
    SOCIAL ROBOTICS 株式会社(注)4,6
    東京都八王子市
    議決権97.3%
  • 国内
    WALK-MATE LAB株式会社(注)4.6
    東京都八王子市
    議決権63.2%
  • 国内
    イームズロボティクス 株式会社(注)3,4,6
    福島県南相馬市
    議決権48.7%
  • 国内
    株式会社 マグネイチャー(注)3.4,6
    東京都八王子市
    議決権36.0%
  • 国内
    TCC Media Lab株式会社(注)4,6
    東京都八王子市
    議決権12.2%
  • 国内
    HIEN Aero Technologies株式会社
    東京都小金井市
    議決権41.7%
  • 国内
    株式会社AOIRO Action
    東京都八王子市
    議決権33.3%
  • 国内
    株式会社イノフィス(注)6
    東京都八王子市
    議決権30.4%
  • 国内
    トレ食株式会社(注)4
    福島県南相馬市
    議決権8.6%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発資源循環プロセス
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2023-10-20
    3.3億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年4月期の売上高は61億円営業利益-2億円前期と比べると増収で、売上が+10.9%。

売上高
+10.9%
61億円
営業利益
-2億円
純利益
1億円
営業利益率
-3.3%
前期比 +5.8%pt

会社が出している今期の予想2027年4月期

項目会社予想前期実績
売上高62億円61億円
営業利益2億円-2億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥10¥10

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は34億円、営業利益は1億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+6.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q13−3−23.1−3
2023年4Q14−3
2024年1Q11−3−27.3−2
2024年2Q11−2−18.2−2
2024年3Q15−1−6.7−3
2024年4Q1500.0−1
2025年2Q23−5−21.7−5
2025年4Q3200.05
2026年2Q27−3−11.1−1
2026年4Q3412.92

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年4月期からの15期で、売上は63億円から61億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は-3.3%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
本社第三工場新棟完成。
2012年4月6352
東京理科大学工学部 小林宏教授が開発を進めてきた「マッスルスーツ」のマーケティング戦略・商品戦略を企業へ提供することを目的とし、同教授とともに株式会社イノフィスを設立。
2013年4月5721
2014年4月55−12
マッスルスーツ等ロボット関連の製造拠点として福島県南相馬市小高区に福島南相馬工場を開設。
2015年4月5803
2016年4月59−4−8
2017年4月58−32
2018年4月57−1−1
2019年4月6019
産業用ドローンの製造、受託、販売を手掛けるイームズロボティクス株式会社の株式取得に伴い、連結子会社とする。
2020年4月54−5−5
2021年4月45−9−9
東京証券取引所の再編に伴いスタンダード市場への上場となる。
2022年4月50−9−7
福島県福島市大笹生にロボット開発の拠点として、大笹生研究所を開設。
2023年4月51−9−11
2024年4月52−6−10−11.5−8
2025年4月55−5−5−9.10
2026年4月61−2−1−3.31

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年4月期

売上高61億円のうち、営業利益として残るのは-2億円-3.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の1.6%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金80.3%49億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.6%15億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-3.3%-2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
19.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.5pt
-3.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.6pt
1.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比4.0pt
1.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-2.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 15期分

2026年4月期は営業CFが5億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は23億円で、売上の4.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年4月4−95−513
2013年4月1−105−99
2014年4月25−12−61316
2015年4月3−32019
2016年4月−3−1022−1327
2017年4月9−4−2530
2018年4月4−7−2−325
2019年4月10451434
2020年4月−3−7−2−1022
2021年4月0−90−914
2022年4月−313−215
2023年4月−7−17−815
2024年4月−522−315
2025年4月−786122
2026年4月5−1−4423

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 15期分

2026年4月期の総資産は92億円。このうち返さなくてよい自己資本が63億円で、自己資本比率は65.4%(業種中央値59.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年4月75522368.9
2013年4月83542965.6
2014年4月79562371.2
2015年4月92652770.6
2016年4月99732670.6
2017年4月100752572.1
2018年4月94712373.2
2019年4月127903770.3
2020年4月106753171.0
2021年4月108713766.1
2022年4月98593960.1
2023年4月91464550.6
2024年4月88444449.8
2025年4月86543259.2
2026年4月92632965.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年4月期の内訳
現金及び預金
26億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2億円
在庫として抱えている分
負債合計
29億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
50
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率87社中7位あたり、逆に低いのは配当利回り87社中82位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.9%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-3.3%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
65.4%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
10.9%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥996で、1年前と比べて+178.3%過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。

¥996-2.2%1ヶ月+4.6%1年+178.3%時価総額123億円
過去52週の値幅
安値¥299高値¥1,880

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)116.5倍
PER (会社予想)87.8倍
PBR2.01倍
配当利回り1.00%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月17日に1087円と前日比+5.84%と急伸。1カ月では+8.16%と堅調。ただし、52週高値1880円からは約42%低く、75日線(1119.23円)を下回る。200日線(867.92円)は上回る。出来高は8月17日に190,500株と増加。RSI67.71でやや過熱気味。週足では下げ止まり反発の動き。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績低迷からの再生局面にある。経営改革により2025/4期は黒字転換、2026/4期も増益予想。強気派は、収益改善の進展と株価の戻り(前年比+210%)に期待。弱気派は、依然として営業赤字継続や、業績改善が一時的でないか疑問視。PER110倍と割高感が強く、持続的な成長がなければバブル崩壊のリスク。

プラスに働く材料7
  • 赤字からの脱却期待

    25/4期は純利益黒字化見込み、回復兆し。

  • 株価の勢い

    過去1年で+210%と市場の期待が集中。

  • 需要回復の可能性

    自動車・産業機器の生産回復で受注増加の余地。

  • 赤字縮小トレンド継続通年影響

    営業利益-6→-5→-2億円と改善、黒字化期待.

  • 半導体関連部品の受注獲得2025年下期影響

    売上高61億円予想、新規大口受注で上振れ.

  • 構造改革による固定費削減継続影響

    営業損失率-11.5%→-3.3%に改善効果.

  • 株価急落後の押し目買い期待不定影響

    年初来+210%、調整局面での買い.

マイナスに働く材料7
  • 営業赤字の継続リスク

    25/4期営業利益率-9.09%、26/4期も-3.28%。

  • 極端な割高感

    PER約110倍、成長性を考慮しても高すぎる。

  • 業績改善の持続性不透明

    受託製造は需要変動の影響を大きく受ける。

  • 赤字継続リスク通年影響

    2026年4月期も営業損失2億円、黒字化遠い.

  • 業績予想の下振れ2025年下期影響

    売上高61億円計画、受注競争激化で未達リスク.

  • 資金調達に伴う希薄化不定影響

    赤字続けば増資等で希薄化懸念.

  • 流動性の低下リスク継続影響

    時価総額116億円、外国人0.1%で売買細る.

次の決算で確かめる点
売上高(四半期)
需要回復の度合いを測る基本指標。
営業利益率
赤字脱却と収益性改善の進捗を確認。
受注残高
将来の売上を占う先行指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり10で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.00%。

年間配当
¥10
1株あたり
配当利回り
1.00%
いまの株価に対して
配当性向
67.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年4月744.9
2018年4月70.0305.9
2019年4月1042.913.6
2020年4月100.0
2021年4月100.0
2022年4月100.0
2025年4月100.017.0
2026年4月100.067.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥10

株主

有価証券報告書より

2026年4月期末の株主数は延べ11,795人。区分でいちばん多いのは個人・その他55.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.8%を占め、残る61.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年4月%2022年4月%2023年4月%2024年4月%2025年4月%2026年4月%
個人・その他60.159.359.559.261.155.7
事業法人27.228.328.328.137.838.0
証券会社1.31.01.01.20.43.7
自己株式2.02.12.12.12.12.1
外国法人0.30.10.10.20.11.6
金融機関11.111.311.111.30.60.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社 KIM26.63
02菊池 昭夫9.05
03齋藤 恵美子9.00
04株式会社SC7.01
05AMT株式会社3.51
06楽天証券株式会社共有口1.35
07菊池製作所従業員持株会1.33
08株式会社SBI証券0.96
09JP JPMSE LUX RE BARCLAYS CAPITAL SEC LTD EQ CO (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.67
10日本証券金融株式会社0.66

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で−84%、1株純資産は15期で−65%。直近期のROEは1.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年4月551,4063.917.028.0
2013年4月331,4702.321.385.1
2014年4月145072.952.597.2
2015年4月255764.569.934.9
2016年4月−66568−11.9
2017年4月185843.148.144.9
2018年4月−10560−1.8305.9
2019年4月7473511.610.413.6
2020年4月−45620−6.6
2021年4月−77589−12.8
2022年4月−55486−10.3
2023年4月−91380−21.0
2024年4月−68363−18.2
2025年4月44190.978.617.0
2026年4月94971.9178.667.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/4期の役員報酬は総額26百万円。

氏名役職年齢保有株数
菊池功代表取締役 社長831,000
菊池昭夫取締役ものづくりメカトロ 事業本部担当581,117,500
乙川直隆取締役管理本部担当529,771
横倉隆取締役773,000
南俊二常勤監査役68490
馬場榮次監査役801,500
神山貞雄監査役68
平山正和54
太田安彦常勤監査役65
鴨田真一郎監査役61
北原俊哉65

役員報酬の内訳2026/4

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)373124
監査役17177
社外取締役3772

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/4期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,688字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社8社、(KOREA KIKUCHI CO.,LTD.、KIKUCHI(HONG KONG)LIMITED、東莞菊池金属製品有限公司、SOCIAL ROBOTICS株式会社、イームズロボティクス株式会社、WALK-MATE LAB株式会社、株式会社マグネイチャー、TCC Media Lab株式会社)及び持分法適用関連会社5社(株式会社ヘルステクノロジー、HIEN Aero Technologies株式会社、株式会社AOIRO Action、株式会社イノフィス、トレ食株式会社)により構成されております。当社グループが創業以来培ってきた金型の設計・製作、板金加工、機械加工、成形加工、プレス加工等の諸技術を駆使し、試作製品及び量産製品の製造、金型製作、介護用及び産業用ロボット製造等を主な事業としております。 (1) 試作・金型製品 主に精密機器、電気機器及び自動車部品等のメーカーを顧客とし、顧客の新製品開発における試作製品、もしくは顧客の新製品開発において使用される金型を、当社グループが受注し、設計・製造を行います。当社及び海外連結子会社のKOREA KIKUCHI CO.,LTD.において、様々な業種の研究開発活動に使用される多種多様な試作製品を、当社グループ独自の一括一貫(注)された設計工程、金型製作工程、成形工程、加工工程の各製造工程を通じて製作しております。急速な技術革新、ハイテク機器等の製品ライフサイクルの短期化など、産業全般の動向に対応するため、自社製造技術の向上を常時志向し、微細化加工、樹脂や金属などの多様な材料の加工、顧客への納期短縮に資する工程間調整等、これらを充たしうる事業体制をもって運営しております。 (注)一括一貫 「もの」の設計から量産製造段階までにいたる試作品製作、金型製作、量産品製造の機能を有し、かつ、それぞれの加工工程において多種多様な製作技術を有すること。これにより、顧客である製品メーカーに対し、様々な協力企業への複雑な外注に係るオーダープロセスを回避することが出来、製品競争力の源である市場への製品投入の迅速化が実現できる。 (2) 量産製品 主に精密機器、電気機器及び自動車部品等のメーカーを顧客とし、量産製品の製造を行います。当社及び海外連結子会社のKIKUCHI(HONG KONG)LIMITED並びに東莞菊池金属製品有限公司において、試作・金型製品で培ったノウハウを活用し、精密プレス加工をはじめとした様々な技術を用いた生産体制を駆使し、時計部品・半導体製造装置部品等の機構部品などを製造しております。 (3) ロボット・装置等 当社は、大学及び当社グループ関係会社との共同開発などにより、装着型アシストスーツやドローン、歩行支援ロボット等をはじめとした各種サービス・サポート系ロボットの開発・製品化を推進し、当社グループ製品の市場投入の拡大を図っております。また、スタートアップへの開発・試作・実証・量産・販売支援などを包括的に受託する体制を構築しており、受託での開発・製造並びに販売を推進してまいります。 (4) その他・ガンマカメラ関連等 東日本大震災を起因とする東京電力株式会社福島第一原子力発電所、福島第二原子力発電所の事故に伴う放射線量測定サービスを行っております。 「一般的な“ものづくり”工程」と当社グループの事業領域 一括一貫を構成する当社グループ保有の技術(製法) 技術   製品 金型製作技術   一般的な金型をはじめ、製作工程が多い絞り部品(注1)向け金型、金属と樹脂の一体複合加工成形(インサート製法)を可能とする金型等の、自社設計・製作技術。携帯電話等最終製品の軽量化・高機能化や、各種素材の特性に合致した各種金型の設計・製作を可能とする。   マグネシウム成形用金型、金属射出成形用金型、プラスチック成形用金型、プレス用金型 マグネシウム 成形技術   チップ状態のマグネシウム合金を、金型を使用して高速射出成形(注2)する方法であり、従来の材料(主にステンレス材)に比べ軽量かつ高強度なマグネシウムの特性を活かした製品の製造を可能とする。   一眼レフカメラ、小型デジタルカメラ等の外装及び内装機構部品等 金属射出成形技術 (メタルインジェクション成形)   金属粉末と樹脂粉末の混合材料を、金型に射出成形する方法であり、複数の加工工程を要する複雑な形状の製品に対し、効率的な製造を可能とする。   携帯電話、デジタルカメラ、コネクター、医療機器の部品(外装部品や機構部品)等 プラスチック 成形技術   樹脂を金型に射出成形する方法で、プラスチック試作部品及び少量・限定生産品等において、生産性や精度を確保しつつ、効率的な製造を可能とする。さらなる高度加工技術として、金属と樹脂の多品種複合加工(インサート製法)を可能とする。   携帯電話の外装、事務機器(複写機、プリンタ他)、自動車部品等 機械加工技術   樹脂材料及び金属材料を、マシニングセンター等の多種多様な加工装置により、接着・切削加工を行う。   カメラ内装部品、事務機器(複写機、プリンタ他)、自動車部品等 精密・微細板金 加工技術   微細化、大型化する部品等に対し、幅広いサイズにおける加工を可能とする。プレス技術と板金技術等の複合化をもって、試作品製造から量産品製造までを手掛けることにより、効率的な製品製造を可能とする。   時計、携帯電話、デジタルカメラ等の外装及び精密機構部品 精密プレス加工   順送型、エッチング型、単型等の工程により、様々な仕様に対応可能な加工工程を有しており、高精度な「絞り」「穴あけ」「曲げ」「せん断」等の加工を可能とする。   時計、携帯電話、デジタルカメラ等の外装及び精密機構部品 アルミホットダイカスト(鋳造)技術   既存技術(アルミコールドダイカスト)に比して、製品寸法精度、強度、耐圧性等での高い優位性を持つ新規ダイカスト(鋳造)技術。   照明機器、自動車、自転車部品等 (注) 1  絞り部品:平板の板材から容器状に成形加工した部品。プレス機を用いて板を圧して筒状に加工するため、板の厚みを均等にして強度・精度を出すのが困難な加工である。 2  射出成形:金型鋳造法の一種で、過熱溶融した樹脂及び金属に圧力をかけ金型に充填し、固化させ成形する。 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,391字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、トータル試作部品加工から各種金型製作、量産加工までの総合加工メーカーのトップランナーとして、また、著しい成長が見込まれるサービス・サポート系ロボット分野におけるスタートアップ企業の包括的事業化支援企業として、高い技術力と夢とチャレンジ精神を持って、顧客には信頼と満足を、社員には生きがいと幸福の実現を提供し、また環境との調和を図り、地域社会・地球環境に対し良き会社であり続けることにより、社会に貢献します。 (2) 経営環境及び戦略 当社グループの置かれている環境としましては、主要顧客であるデジタルカメラ、時計、事務機器等の精密電子機器メーカーならびに自動車関連部品メーカー等の研究開発及び生産状況は、当連結会計年度において前年比では市場の需要および開発意欲等に緩やかながら回復傾向が見られたほか、新規の取り組みであるホビー関連も安定した受注となりました。当社グループといたしましては、多様な加工コア技術で開発試作品製作から製品量産製造に至る「一括一貫体制」を強みとして、新規市場であるホビー関連、半導体、EV、ヘルスケア/ウェルネス分野に対し引続き注力していくとともに、ロボット/フィジカルAI、環境/省エネ/再生可能エネルギー分野の領域拡大に向け、継続的な営業活動量を増加させ、取り組んでまいります。また、設備投資による生産力の増強を図り、安定収益層拡大のため量産製品分野の受注拡大の施策を推進します。さらに、組織統合、製販連携とともに、IT投資によるDX化の推進、AIの活用などへの積極投資、製造工程の改善によって合理化を推進し、更なる超短納期化に取り組み、生産部門の稼働率の向上に取り組みます。 また、著しい成長が見込まれるサービス・サポート系ロボット分野において、これまで培った総合ものづくり力を生かし開発・試作・量産などの製造面の支援だけでなく、資金調達・販売・保守などの事業化面の支援も引続き実施して、「包括的な事業化支援企業」としての地位を確立し、グループとしての収益機会の拡大、企業価値向上を図ります。 (3) 対処すべき課題等 ① 競争力の強化 当社グループの主たる顧客である精密機器、電気機器の完成品メーカーの多くは、近年、中国をはじめとしたアジア諸国への生産拠点移転が進んでおり、アジア諸国の金型製造技術の向上は、日本国内金型市場へのアジア製品進出の契機となり、競争状態を激化させることとなっております。 また、昨今、急速に製造業においてもリモート化・DX化の波が押し寄せ、更なる短納期化・低価格化が求められております。 国内においても、試作品製造に参入する製造会社が増加しており、競争の激化に拍車をかけております。さらに、完成品メーカーの研究開発投資動向は安定的ではなく、開発投資の循環が存在しており、試作企業、金型製造企業はこの循環において、円滑な事業機会獲得に向けて、持続的に経営の最適化を図っております。 このような経営環境に適合して事業を推進するために、当社グループとして、当社独自の「一括一貫体制」による総合ものづくり力をさらに強化し、リモート化・DX化に取り組み、迅速に正確な情報を収集するとともに、難易度の高い仕様や短納期、新規材料への対応を可能とする技術水準向上や操業度の確保に努めることによって、競合他社との差別化を図り、競争力を強化するとともに、積極的に新規分野への営業展開を拡大していくことが重要であると考えております。 ② 人材の確保、育成 変化する事業環境に最適な企業構造を保ちつつ、長期的な成長を担保するために、優秀な人材の確保、育成が急務であると考えております。人材育成・従業員のワークエンゲージメントを向上のため、個々のスキルアップ・キャリアアップに重点を置いた育成プログラムを推進しております。また、対象製造品は、部品単位からユニット・製品単位となり、多岐にわたり、他社との連携の必要性を背景に多様な知見を有し、これらの連携を円滑に推進する事業プロデューサーの育成が肝要と考えております。一方で、少子高齢化、多様な働き方による製造業での人材不足に直面し、電気電子・制御・調達等の専門性の高い分野においては、経験豊富なシルバー人材も有効に活用してまいります。 このような背景に対し、当社は、今後の日本の製造業の中心分野の一つになる可能性のあるサービス・サポート系ロボット分野に注力し、多岐にわたるスタートアップ企業との連携により、魅力ある事業を展開することで人材を確保し、さらに、次世代を担う新しい技術を習得したマルチな幹部候補生を育成し、継続的な事業環境を創造してまいります。 ③ 技術の研鑽 精密機器、電子機器の技術革新は、その部品構造の微細化を要求することとなり、このことは、当社グループの顧客要求仕様の高難易度化をもたらしております。特に加工寸法精度については、従来の100分の2~3mm程度から1000分台へと大幅に水準が上昇しております。一方、加工対象の形状についても、曲面加工が要求される機会が多くなるなど、複雑化する傾向にあります。 このような技術環境に対して、当社は常に新しい加工技術を導入することに挑戦し、高精度の最新製造設備の導入と、創業以来培ってきた「匠の技」の伝承を継続的に実施することで、より短納期に資する工程改善に取り組むことにより、更なる競争優位をもたらす技術力を育むことが重要であると考えております。 ④ 新規事業の創出 現在、当社は、サービス・サポート系ロボットを中心とした成長著しいスタートアップとの連携構築を強化しております。「ものづくりメカトロ事業本部」ではこれまでに蓄積してきた高精度製作技術に加え、電気、制御技術等を含めた製品製造の技術の蓄積、受託開発、製品試作、量産品製造を推進するとともに、国内外で定められている多様な安全規格に基づいた製品としての品質保証体制の構築、医療機器製造の認可の取得にも注力しております。 また、発展途上であるサービス・サポート系ロボット産業分野において、ユーザーニーズの取得、新規製品の啓蒙のため、マーケティング・販売活動を推進することも重要であると考えております。実際に見て・触れて・体験して頂く「東京ショールーム」「福島おおざそう研究所」を活用した情報発信・収集、また、当社をハブとしてスタートアップの販売網を共有化することで顧客開拓を推進する「クロスセル」の取り組みに注力しております。加えて、資金面の支援を実行するため、「ロボットものづくりスタートアップ支援ファンド」を通じて資金支援しております。またスタートアップ関連製品の販売体制、サービス運用体制、製品の全国的な保守を行うための企業連携を通じて保守体制を整備し、これまでの製造支援だけでなく、経営全般を包括的に支援することで、受託型加工企業からスタートアップとの連携プラットフォームを構築する総合的なスタートアップ事業化支援企業へと成長を図ってまいります。 近年は、単に製品を創出するのではなく、環境・社会・経済を両立させるSDGsの目標に沿ったテクノロジーの創出が求められており、当社は連携プラットフォームによって多くのスタートアップと連携しながら、社会の課題解決に寄与するソリューションを提供してまいります。 ⑤ サステナビリティ経営への取り組み SDGsへの取組みが求められる中、当社グループは、「サステナビリティの基本方針」に基づき、サステナビリティ委員会を設置し、ガバナンスの強化により、企業活動のリスク軽減に努めるとともに、健康経営・働き方改革を推進し、従業員の多様性を重視し、技術者の育成・確保に取組み、従業員のワークエンゲージメントを向上させます。また、CO2の削減目標を設定し、環境負荷軽減への取組みにも注力いたします。そのために適切な成長投資を継続的に実施し、環境や社会に貢献するモノづくりを志向して、社会から信頼され、長期にわたって市場から求められるように努めます。
事業等のリスク3,694字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 市場環境の変化について 当社グループの顧客は、自動車、時計部品、事務機器メーカーなどであり、開発試作モデルの設計から金型製造及び機構・内装部品等の製造、並びに量産製品の製造を受注しております。従いまして、当社グループの経営成績及び財政状態は、取引先の新製品開発計画、モデルチェンジの周期、開発予算及び市場の需要動向等の影響を受ける可能性があります。当社では、毎月開催の定例役員会において取引先の状況や見積り動向(件数、価額等)、受注単価動向等の情報の共有を行い、毎週1回開催の役員連絡会では取引先の動向、仕入先の動向等の情報を共有し、役員並びに会議参加者が担当部署への情報伝達を行い、稼働調整やリモート化・DX化を推進して機動的で幅広い情報収集など徹底を図っております。需要回復ならびに顧客の開発意欲の回復機運は徐々に高まっているものの、依然として米国の金融政策、東欧情勢不安、電子機器部品の世界的な供給懸念など影響も残り、先行きに関しましては、未だ不透明な状況が続いております。 (2) 試作レスについて 従来の製品開発では、図面に基づきいくつもの「試作機」をつくり、実験や検証を繰り返し、新しい課題の発見や開発者の間のイメージの共有などを行ってきました。当社は、創業以来、生産などに関する様々な技術を蓄積伝承し、それらをもとに精密金型技術を基盤とした現在の事業を展開しております。最近ではコンピューターの仮想環境で試作機に相当するモデルを作成し、性能や品質の評価が行われるようになりました。当社の予測の範囲を超えた技術革新がなされた場合には、当社の技術競争力が低下し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 内部管理体制について 当社グループは、コーポレート・ガバナンスのさらなる充実に努めており、財務報告に係る内部統制を含め、内部統制システムの充実強化を図っています。しかしながら、事業環境の変化に対応しながら事業拡大に取り組む中で内部体制の整備が追い付かない状況が発生した場合には、ステークホルダーの信頼を一挙に失うことにもなりかねず、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 新規事業の開発について 当社グループの独自製品であるマッスルスーツ、ドローン、配送ロボット等を始めとしたサポート・サービスロボットの開発・製造に積極的に取り組んでいますが、人材の不足、開発の遅れ、各種実証や認証の対応等に時間を要する等のリスクが潜んでおり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 (5) 機密保持について 当社グループは、顧客の新製品の開発や研究等、高度な機密情報を数多く取扱っており、機密情報の管理は経営の重要な課題と認識しております。このため「情報管理規程」を制定し、社内研修の実施、社内入出管理、作業指定区域の指定、データ・図面・製品・仕掛品・文書等の管理を行い、全従業員及び外注先に対する機密保持誓約書の徴求を行うなどして、制度・管理の両面において機密保持に関する十分な注意を払っております。しかしながら、万一機密情報が外部へ流失した場合、当社グループの信用失墜に伴う受注減少や賠償責任の発生等により経営成績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 (6) 製品の品質について 当社グループは、顧客と合意した仕様(寸法、材料、加工方法)を満たすものか否かにつき充分な検査を実施したうえで、製品を出荷いたします。さらに、当社製造過程の過失により製品欠陥が発生した場合に備え、製造物責任賠償保険に加入しております。しかしながら、製品欠陥が生じた場合は、当該保険範囲を超過した賠償請求の発生および当社グループの信用失墜によって、経営成績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 (7) 納期について 当社グループの試作・金型事業では、顧客の試験研究・新規開発に使用される試作品を製造しているため、開発競争の激化による新製品開発サイクルの短期化等の要因により、従来にも増して当社グループへの短納期化が求められている状況であります。当社グループでは、納期を厳守するために製造管理をしておりますが、納期遅延が発生した場合には、継続的な受注が確保出来なくなるおそれもあり、この結果当社グループの経営成績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 (8) 原材料価格の変動等について 当社グループ製品は、概ね金属や樹脂を材料としております。鉄、銅、真鍮等の金属や、原油の市況高騰によって、材料の入手が困難となった場合には、製品の製造遅延及び原価上昇等により当社グループの経営成績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 (9)人材確保及び育成について 当社グループの事業成長や安定的な経営体制確立のため、経営管理部門及び製造部門における人的資本の充実が必須であると考えられます。しかし、提出会社の従業員の平均年齢は46.5歳(2026年4月末)となっており、国内での少子高齢化による労働人口の減少、人員基準を満たす人材獲得に積極的に取り組んでおりますが、生産技術の継承に支障が生じる可能性があります。現状は、危機意識をもって行動のできる従業員、周りを見ることができる(前後の工程に配慮できる)従業員の貢献に支えられています。今後の業容拡大や熟練技術者の退職により、人材確保及び技術者育成等が追いつかない場合、納期遅延、品質低下等の問題が発生し、継続的な受注が確保できなくなることにより、当社グループの経営成績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 (10) 為替変動の影響について 当社グループは、経営戦略に基づき、海外(中国及び韓国)での製造業務を行っており、その製品の一部を当社が仕入れております。従いまして当社グループでは、為替変動リスクの軽減、回避に努めておりますが、外貨建取引においては、為替変動が取引価格や売上高、当該取引に係る資産及び負債の日本円換算額等に影響を与え、その結果、当社グループの経営成績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 (11) 製造拠点の集中について 当社グループの工場は、東京都八王子市及び福島県下に集中しております。この地域において、当社の想定を超える自然災害等が発生し、人的・物的被害を受けた場合は、工場の生産能力が著しく低下することが予想され、当社グループの経営成績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 (12) 技術力の向上について 当社グループが提供する金型・試作及び量産の技術による製品は、顧客の試験研究・新規開発に使用されます。開発競争の激化による新製品開発サイクルの短期化等の要因により、新技術開発の必要性が高まっており、従来にも増して技術力の向上を図っておりますが、顧客の要求を満たす新しい技術を常時提供できる保証はないため、今後当社が同業他社と比較して優位性ある提案等ができず、受注機会を逸した場合は、当社グループの経営成績及び財政状態に影響が及ぶ可能性があります。 (13) 継続企業の前提に関する重要事象等について 当社グループの業績は、試作・金型および量産製品において、従前のコンシューマエレクトロニクス分野における新規開発案件が継続して減少しておりましたが、当連結会計年度末に於きましては、回復基調となっており、半導体製造装置やホビー関連などの新規分野の開拓はさらに進み、売上高は前期比増加となりました。 一方で、引続き営業損失が発生していることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在していますが、営業活動量の増加、新規分野開拓、安定収益層拡大のため量産製品分野の拡大等による受注拡大の施策を推進するとともに、生産能力向上のための新規設備投資、社内組織の統合による生産諸効率化、購買ネットワークの強化による直接費の削減、研究開発費の厳密な管理等に取り組み収益性の改善を計画しております。 資金面については、当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況においても現金及び現金同等物残高は増加しており、売却可能な上場有価証券等も保有していることから、当社のみならず、当社グループ全体の資金需要に対して十分な手当てができるものとの認識であり、資金繰りに重要な懸念はありません。 なお、金融機関から財務制限条項が付され借入していたタームローンについては、2025年6月末に全額返済しております。 以上の状況により、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断しております。
経営成績の分析 (MD&A)4,879字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の経営成績、財政状態及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 (経営成績の状況) 当連結会計年度における我が国の経済は、雇用・所得環境が改善するなかで、各種政策の効果もあり、緩やかな回復基調で推移しました。一方で世界経済は、原材料価格やエネルギー価格の高止まり、物価の上昇、更には米国の通商政策により、先行き不透明な状況が継続しています。また、ウクライナ情勢の長期化や中東地域の地政学リスクの高まりから、原材料の調達や原油価格の動向など、サプライチェーンおよび製品需要に影響を及ぼす可能性もあり、世界経済の下振れリスクとして懸念されています。 このような状況のもと、当社グループの売上高及び受注の状況は、一部メーカーを中心に回復傾向も見られ、前年比増加となりました。当社の主要顧客である時計、事務機器等の精密電子機器メーカーの研究開発及び生産状況は、前年比では市場の需要および開発意欲等に緩やかながら回復傾向が見られたほか、新規の取り組みであるホビー関連も安定した受注となり、試作品製造・金型製造及び量産品製造の受注・生産の状況は前年比増加となりました。一方で、ロボット・装置関連製品については、サポート・サービスロボット分野のスタートアップ企業への包括事業化支援を掲げた取り組みにより、受託開発や受託製造に注力していますが、弱含みの状況となっております。販売においても農業・物流・防衛分野などへのドローン販売はじめ、アシストスーツ、自動搬送ロボットなど各分野への販売を推進しておりますが、計画を下回りました。その結果、ロボット・装置関連製品の売上高は、前年を下回り、利益面でも計画比弱含みの結果となりました。なお、関係会社においては、公的機関からの委託による研究開発を実施しておりますが、当連結会計期間で実施した研究開発における助成金は概ね受領しており、未受領については翌期に計上される見込みとなっております。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は6,093百万円(前年同期比11.7%増)となり、売上総利益は1,216百万円(同21.5%増)、営業損失が248百万円(前年同期は520百万円の営業損失)となりました。助成金収入ならびに受取配当金等の営業外収益334百万円を計上し、持分法による投資損失ならびに投資事業組合運用損等の営業外費用200百万円を計上した結果、経常損失が113百万円(前年同期は450百万円の経常損失)となりました。 さらに、投資有価証券売却益、持分変動利益ならびに補助金収入等の特別利益293百万円を計上し、固定資産圧縮損、減損損失等の特別損失56百万円を計上いたしました。これに、税金費用83百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は103百万円(前年同期は43百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 (財政状態の状況) 当連結会計年度末における総資産は、9,178百万円となり、前連結会計年度末と比べ614百万円(前期末比7.2%)の増加となりました。主な増加要因は、流動資産における現金及び預金188百万円(同7.7%)、投資その他の資産における投資有価証券978百万円(同51.8%)の増加です。一方、主な減少の内訳は、流動資産における電子記録債権259百万円(同78.9%)、受取手形及び売掛金215百万円(同21.8%)の減少です。 負債は、2,910百万円となり、前連結会計年度末と比べ248百万円(前期末比7.9%)の減少となりました。主な増加要因は、固定負債における繰延税金負債288百万円(同108.8%)の増加です。一方、主な減少要因は、流動負債における1年内返済予定の長期借入金396百万円(同93.1%)、電子記録債務124百万円(同57.7%)の減少です。 純資産は、6,267百万円となり、前連結会計年度末と比べ863百万円(前期末比16.0%)の増加となりました。主な増加の内訳は、その他有価証券評価差額金759百万円(同161.1%)、資本剰余金101百万円(同3.3%)の増加です。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ61百万円増加し、2,274百万円(前期末比2.8%増)となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、505百万円の収入超過(前年同期は663百万円の支出超過)となりました。主な収入要因は、売上債権及び契約資産の減少450百万円、減価償却費138百万円、税金等調整前当期純利益123百万円、主な支出要因は、助成金収入253百万円、投資有価証券売却益138百万円、仕入債務の減少118百万円、法人税等の支払額102百万円です。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは63百万円の支出超過(前年同期は833百万円の収入超過)となりました。主な収入要因は、投資有価証券の売却による収入398百万円、定期預金の払戻による収入240百万円、主な支出要因は、定期預金の預入による支出356百万円、投資有価証券の取得による支出252百万円、生産設備への投資による有形固定資産の取得による支出86百万円です。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、429百万円の支出超過(前年同期は574百万円の収入超過)となりました。主な収入要因は、非支配株主からの払込みによる収入101百万円、主な支出要因は、長期借入金の純減額425百万円、親会社による配当金の支払額120百万円です。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a. 生産実績 当社グループは「金属製品加工事業」の単一セグメントであり、当連結会計年度の生産実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 金属製品加工事業   5,547,084   7.5 (注)  金額は販売価格によっております。 b. 受注実績 当社グループは「金属製品加工事業」の単一セグメントであり、当連結会計年度の受注実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 金属製品加工事業   6,294,719   13.4   876,666   29.7 c. 販売実績 当社グループは「金属製品加工事業」の単一セグメントであり、当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 金属製品加工事業   6,093,715   11.7 (注)主要顧客ごとの情報 前連結会計年度及び当連結会計年度においては、総販売実績の10%を超えている該当先はありません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績の分析 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、年度前半は受注状況が低調に推移しましたが、年度中盤以降には、既存先を中心に試作・金型製品、量産品の部門において、受注状況が堅調に推移し、試作・金型は前年同期16.4%増加の3,202百万円、量産製品は同14.1%増加の1,617百万円となりました。また、ロボット・装置等においては同0.5%増加の1,256百万円、その他・ガンマカメラ関連等は同50.5%減少の18百万円となり、全体では同11.7%増加の6,093百万円となりました。 売上原価については売上高の増加が主因として増加となりましたが、価格転嫁や効率化推進効果により、前年同期比9.5%の増加の4,877百万円となりました。 その結果、売上総利益は、受注競争の激化の影響等もあるものの、前年同期比214百万円増加の1,216百万円となり、売上総利益率は同1.6%改善の20.0%となりました。 販売費及び一般管理費は、研究開発費の減少205百万円等により、前年同期比3.8%減少の1,464百万円となりました。 営業損益は売上増加により売上総利益の増加が見られましたが、一方で、ロボット・装置等の部門の売上が伸び悩んだことや、粗利益の改善があと一歩不足したこと等から、前年同期比272百万円の改善にとどまり、248百万円の営業損失(前年同期は520百万円の営業損失)となりました。 営業外収益は、助成金収入等の増加により、前年同期比72百万円増加の334百万円となりました。 営業外費用は、投資事業組合運用損、持分法による投資損失等により、前年同期比8百万円増加の200百万円となりました。 経常損益は、営業外収入の増加により、113百万円の経常損失(前年同期は450百万円の経常損失)となりました。 特別利益は、投資有価証券売却益及び持分変動益等により、293百万円となりました。 特別損失は、固定資産圧縮損等により、前年同期比138百万円減少の56百万円となりました。 法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計額は、前年同期比18百万円減少の83百万円となりました。 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、103百万円(前年同期は43百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 b. 経営成績に重要な影響を及ぼす可能性のある事項 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況  3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 c. 財政状態及び経営成績の状況 当社グループの財政状態の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループのキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、資金需要は主に運転資金、設備投資資金であります。 現在、設備投資資金につきましては、内部資金、銀行借入金により資金調達することとしております。 2026年4月30日現在、借入金の残高は409百万円であります。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いていますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項 (重要な会計上の見積り) 」に記載しております。

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開示資料

出典

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