概要
アシロは法律相談ポータルサイト「ベンナビ」シリーズを中心に、弁護士とユーザーをマッチングするメディア事業を主力とする企業である。2021年に東京証券取引所マザーズに上場し、2025年10月期の売上収益は66億円、営業利益14億円に達した。月額定額型の広告収入を基盤に、HR事業や保険事業へ多角化している。
リーガルメディアを中核とするストック型収益
主力のリーガルメディアは、離婚・交通事故・相続など8つの事件分野に特化した「ベンナビ」サイト群で構成される。弁護士が月額定額で掲載枠を購入するストック型収益であり、掲載枠数×単価で売上が決まる。2025年10月時点の掲載枠数は3,332件、売上収益は37.8億円。弁護士会の法律相談件数は年間58.3万件(2023年度)と高水準であり、弁護士人口も45,808人(2024年)と増加傾向にある。この市場拡大を背景に、当社のリーガルメディアは顧客獲得競争が激化する弁護士事務所に効率的な集客手段を提供している。
派生メディアと多角化事業の展開
弁護士以外の分野では、転職エージェント「キャリズム」や探偵事務所紹介「浮気調査ナビ」「人探しの窓口」を運営する。これらは成果報酬型のフロー収益であり、問合せ数に応じて収入が発生する。2025年10月期の主要3サイト合計問合せ数は105,447件、売上収益24.6億円を達成した。また、弁護士等人材紹介のHR事業では転職サイト「NO-LIMIT」「Hi-Standard」「BEET AGENT」を運営し、2025年10月期に初のセグメント黒字を達成。保険事業では子会社アシロ少額短期保険が法人向け弁護士費用保険「bonobo」を2025年7月に発売した。
高い営業利益率と急成長する財務体質
2025年10月期の売上収益は66億47百万円(前年同期比41.6%増)、営業利益は14億19百万円(同262.0%増)、当期利益は9億90百万円(同674.1%増)と急成長した。営業利益率は約21.3%。資産合計は48億33百万円、負債16億93百万円、資本31億40百万円。中長期目標として2030年10月期に売上収益200億円の達成を掲げる。インターネット広告市場の成長(2024年広告費3兆6,517億円)と弁護士人口増加が追い風となっている。
業界の中での役割は弁護士・士業向けの集客支援メディア運営にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01弁護士業界主力
離婚・交通事故など分野別の法律メディア「ベンナビ」を運営。弁護士の広告枠を月額定額で提供し、ユーザーからの問い合わせを獲得。弁護士法第72条に配慮したモデルで、ストック型収益が特徴。
- ベンナビ(離婚、交通事故等)
- 事件分野に特化した法律メディアサイト。弁護士の広告掲載とユーザーの相談マッチングを提供。
02転職エージェント・探偵事務所など準主力
リーガルメディアで培った集客ノウハウを活かし、転職サイト「キャリズム」や探偵事務所向けメディアを運営。成果報酬型で収益を得る。
- キャリズム
- 転職エージェントに特化したメディアサイト。求職者からの問い合わせを紹介し、成果報酬を得る。
- 浮気調査ナビ
- 探偵事務所向けの分野特化型メディアサイト。
03士業・管理部門人材(HR事業)副次
弁護士・公認会計士等の有資格者や管理部門人材に特化した人材紹介サービスを提供。リーガルメディアでのネットワークを活用。
- NO-LIMIT
- 弁護士専門の転職サイト。
- Hi-Standard
- 会計士・税理士専門の転職サイト。
- BEET AGENT
- 管理部門人材専門の転職サイト。
04法人・個人事業主(保険事業)その他
弁護士費用保険を提供。連結子会社が運営し、法人向けにシフト中。
- bonobo(ボノボ)
- 法人・個人事業主向けの弁護士費用保険。法務リスクをサポートし、契約書確認などのサービスも付帯。
製品と技術
事件分野別リーガルメディア「ベンナビ」シリーズ
ベンナビは離婚、交通事故、相続、労働問題、刑事事件、債権回収、債務整理、ITの8つの事件分野に特化した個別サイトで構成される。ユーザーは無料で弁護士情報を検索でき、弁護士は月額定額の掲載料を支払う。2025年10月期の掲載枠数は3,332枠、掲載顧客数は1,191件、売上収益は37.8億円。掲載枠数は前年同月比5.9%増と順調に拡大している。
派生メディア「キャリズム」と探偵紹介サイト
「キャリズム」は転職エージェントを広告主とする成果報酬型メディア。ユーザーからの問合せ数に応じて収入が発生する。「浮気調査ナビ」「人探しの窓口」は探偵事務所の紹介サイトで、同様のビジネスモデル。2025年10月期のこれら3サイト合計の問合せ数は105,447件、売上収益24.6億円。リーガルメディアとの相互送客も行い、相乗効果を生み出している。
専門人材紹介サイト群「NO-LIMIT」「Hi-Standard」「BEET AGENT」
HR事業では、弁護士専門転職サイト「NO-LIMIT」、会計士・税理士専門「Hi-Standard」、管理部門人材専門「BEET AGENT」を運営。求職者は無料で登録でき、採用成立時に企業から紹介手数料を得る。2025年10月期の新規登録者数は5,794件、売上収益3.4億円。リーガルメディアで培った弁護士ネットワークを活用し、初のセグメント黒字を達成した。
法人向け弁護士費用保険「bonobo」
子会社アシロ少額短期保険が販売する法人向け保険。2025年7月に発売。中小企業・個人事業主(潜在市場約300万社)を対象に、取引先トラブルや労務問題などの法務リスクをカバーする。弁護士利用時の費用を補償するほか、契約書確認やリーガルチェックを支援するサービスを付帯。個人向けから法人向けへシフトした戦略的な商品である。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
急成長のDX支援企業、利益率21%と高収益
アシロは、企業向けにデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するサービスを提供しており、売上高は2023年10月期の32億円から2025年10月期には66億円と2倍以上に成長した。営業利益率は8.5%から21.2%へと大幅に改善し、業界内で際立った収益性を誇る。同業他社のイシンやマテリアルグループも同様のサービスを展開するが、アシロは顧客企業の業務効率化に特化し、導入後の成果報酬型モデルが評価されている。規模ではイオンファンタジーに及ばないものの、成長率と利益率ではトップクラス。省人化ニーズの高まりを追い風に、今後も市場拡大が見込まれるが、競争激化で価格競争に陥るリスクがある。
強み
- 売上高が2年で2倍に拡大。DX需要を取り込み急成長を実現
- 営業利益率21%超と業界トップ。成果報酬型で収益性向上
- 業務効率化に特化し、中小企業向けソリューションで差別化
- リピート率が高く、追加開発やサポートで売上を積み上げ
課題
- DX市場への参入が相次ぎ、価格競争や差別化が課題となる
- エンジニアやコンサルタントの採用難が拡大の制約に
- 企業のIT投資が景気後退で削減されると受注が鈍化するリスク
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がアシロ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6091ウエスコホールディングス | 122億円 | 13.4倍 |
| 2 | 2130メンバーズ | 122億円 | 9.6倍 |
| 3 | 1717明豊ファシリティワークス | 120億円 | 11.9倍 |
| 4 | 2169CDS | 120億円 | 38.7倍 |
| 5 | 9636きんえい | 118億円 | 58.5倍 |
| 6 | 7378アシロ | 117億円 | 13.5倍 |
| 7 | 6533Orchestra Holdings | 116億円 | 160.4倍 |
| 8 | 2173博展 | 116億円 | 6.3倍 |
| 9 | 2162nms ホールディングス | 116億円 | 33.4倍 |
| 10 | 9560プログリット | 116億円 | 14.6倍 |
| 11 | 5071ヴィス | 115億円 | 8.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 17件
2016年の会社設立と旧アシロの吸収合併
2016年4月に株式会社ASIROを東京都新宿区で設立。同年5月に旧株式会社アシロの株式を取得して子会社化し、10月に吸収合併。同日、商号を株式会社アシロに変更した。この合併により、旧アシロが持っていたリーガルメディアの運営ノウハウや顧客基盤を継承し、その後の事業拡大の土台を築いた。
リーガルメディアの拡充と派生メディア開始(2016〜2017年)
2016年12月に派生メディア「人探しの窓口」を開始。2017年8月にはリーガルメディア「あなたの弁護士」、同年11月に「ベンナビIT」のサービスを開始した。これにより、弁護士向けサイトを事件分野別に細分化する戦略が確立され、後の「ベンナビ」シリーズの基礎ができた。派生メディアでは探偵事務所紹介や転職エージェント紹介など、法律相談に付随するニーズをカバーするメディアも立ち上げた。
新規事業HRと保険への進出(2019〜2020年)
2019年12月に子会社株式会社trientを設立。2020年4月に有料職業紹介事業の許認可を取得し、HR事業を開始した。同年6月には弁護士費用保険を販売する株式会社カイラス少額短期保険に出資(出資比率14.6%)。リーガルメディアで培った弁護士ネットワークと集客ノウハウを活かし、人材紹介と保険の分野に進出した。
マザーズ上場と保険子会社の完全子会社化(2021〜2022年)
2021年7月に東京証券取引所マザーズに株式を上場。同年12月にtrientを吸収合併し、HR事業を本体に統合した。2022年4月にはカイラス少額短期保険を子会社化し、同年9月に株式会社アシロ少額短期保険に社名変更。上場により資金調達と知名度向上を実現し、保険事業を連結子会社として取り込んだ。
ビッコレ買収と人材派遣事業の参入・撤退(2023〜2025年)
2023年3月、メディア事業等を営む株式会社ビッコレを子会社化し、同年6月に吸収合併。2023年8月には人材派遣会社株式会社ヒトタスを設立し、同年11月に派遣事業を開始した。しかし、2025年4月にヒトタスの全株式を代表取締役に譲渡し、人材派遣事業から撤退した。選択と集中を進め、事業ポートフォリオの整理を行った。
年表17件を開く
2010年代
- 2016年4月創業株式会社ASIROを設立(東京都新宿区西新宿)。
- 2016年5月旧 株式会社アシロの株式を取得して、同社を子会社とする。
- 2016年10月M&A旧 株式会社アシロを吸収合併し、同日、株式会社アシロに商号変更。
- 2016年12月派生メディア「人探しの窓口」のサービスを開始。
- 2017年8月リーガルメディア「あなたの弁護士」のサービスを開始。
- 2017年11月リーガルメディア「ベンナビIT」のサービスを開始。
- 2019年12月創業株式会社trientを設立。
2020年代
- 2020年4月株式会社trientにて有料職業紹介事業の許認可を取得し、「HR事業」のサービスを開始。
- 2020年6月弁護士費用保険を販売する株式会社カイラス少額短期保険に出資(出資比率14.6%)。
- 2021年7月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場。
- 2021年12月M&A株式会社trientの吸収合併を実施。
- 2022年4月M&A株式会社カイラス少額短期保険(現 株式会社アシロ少額短期保険)を子会社化。
- 2023年3月M&Aメディア事業等を営む株式会社ビッコレを子会社化。
- 2023年6月M&A株式会社ビッコレの吸収合併を実施。
- 2023年8月創業株式会社ヒトタスを設立。
- 2023年11月株式会社ヒトタスにて人材派遣事業の許認可を取得し、人材派遣サービスを開始。
- 2025年4月株式会社ヒトタスの全株式を譲渡。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/10期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上収益2030年10月期まで200億円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
メディア事業の収益基盤安定化
大口顧客依存を是正し、中小事務所の開拓強化、商品ラインナップ多様化、解約率低減、新規収益源の確立を推進。派生メディアではマッチング精度向上と顧客企業開拓を進める。技術変化に対応しSEO対策やコンテンツ品質向上、エンジニア体制を強化する。
- 02
新規事業による収益源の多様化
HR事業では紹介対象を弁護士から他士業・企業管理部門人材へ拡大し専門人材市場での存在感を高める。保険事業では法人向け弁護士費用保険「bonobo」の普及拡大に注力し、販売代理店開拓と自社販売体制を整備する。
- 03
組織体制の強化
成長に向け営業、カスタマーサクセス、ウェブマーケティング、エンジニア、デザイナーなどの人材を中途・新卒採用で確保。業務の標準化・マニュアル化、権限委譲、内部統制システム整備により属人化を低減し経営基盤を構築する。
- 04
運営サイトの安定稼働
システム保守体制の構築、ユーザー増加に対応したシステム環境整備、情報セキュリティの維持により、ウェブサイトの安定的な稼働を確保する。
- 05
リスク管理体制の強化
個人情報や顧客機密情報の適切管理のため情報セキュリティ強化、従業員教育徹底、最新技術導入を進める。関連法令遵守を徹底し、法務体制強化や外部専門家連携、社内研修でコンプライアンス意識を高める。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 5期分
グループ全体で127人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は552万円で、4期前と比べて+3.9%。平均年齢は30.1歳、平均勤続年数は2.5年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年10月 | 531 | 29.1 | 2.2 | 51 | — |
| 2022年10月 | 561 | 29.5 | 2.2 | 57 | — |
| 2023年10月 | 571 | 29.8 | 2.3 | 80 | — |
| 2024年10月 | 581 | 29.1 | 2.3 | 153 | 261 |
| 2025年10月 | 552 | 30.1 | 2.5 | 127 | 1,102 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社アシロ 少額短期保険(注3)愛知県名古屋市 中区 · 連結子会社議決権78.9%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年10月期の売上高は66億円、営業利益は14億円。前期と比べると増収増益で、売上が+40.4%、利益が+250.0%。
会社が出している今期の予想2026年10月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 70億円 | 66億円 |
| 営業利益 | 15億円 | 14億円 |
| 純利益 | 10億円 | 10億円 |
| 1株あたり配当 | ¥65 | ¥65 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は36億円、営業利益は7億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+9.1%、営業利益は−22.2%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 7 | 1 | 14.3 | 0 |
| 2023年2Q | 8 | 0 | 0.0 | 1 |
| 2023年3Q | 8 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年4Q | 9 | — | — | −1 |
| 2024年1Q | 10 | −1 | −10.0 | −1 |
| 2024年2Q | 11 | 1 | 9.1 | 0 |
| 2024年4Q | 26 | 4 | 15.4 | 2 |
| 2025年2Q | 33 | 9 | 27.3 | 6 |
| 2025年4Q | 33 | 5 | 15.2 | 4 |
| 2026年2Q | 36 | 7 | 19.4 | 4 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 9期分
2017年10月期からの9期で、売上は7億円から66億円へ9.4倍に増えた。直近期の営業利益率は21.2%。売上は7期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年10月 | 7 | — | 1 | — | 0 |
| 2018年10月 | — | — | — | — | — |
| 株式会社trientを設立。 | |||||
| 2019年10月 | 12 | — | 2 | — | 2 |
| 2020年10月 | 15 | — | 3 | — | 2 |
| 東京証券取引所マザーズに株式を上場。 | |||||
| 2021年10月 | 16 | — | 4 | — | 2 |
| 株式会社カイラス少額短期保険(現 株式会社アシロ少額短期保険)を子会社化。 | |||||
| 2022年10月 | 22 | — | 5 | — | 3 |
| 株式会社ヒトタスを設立。 | |||||
| 2023年10月 | 32 | — | 0 | — | 0 |
| 2024年10月 | 47 | 4 | 4 | 8.5 | 1 |
| 2025年10月 | 66 | 14 | 14 | 21.2 | 10 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年10月期
売上高66億円のうち、営業利益として残るのは14億円で21.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の15.2%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金60.6%40億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.2%12億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.2%14億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 7期分
2025年10月期は営業CFが13億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは13億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は25億円で、売上の4.5ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2019年10月 | 3 | 0 | −1 | 3 | 4 |
| 2020年10月 | 2 | −1 | 0 | 1 | 6 |
| 2021年10月 | 3 | 0 | 5 | 3 | 13 |
| 2022年10月 | 5 | −3 | 3 | 2 | 19 |
| 2023年10月 | −1 | −2 | −4 | −3 | 12 |
| 2024年10月 | 7 | 0 | −3 | 7 | 16 |
| 2025年10月 | 13 | 0 | −4 | 13 | 25 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 9期分
2025年10月期の総資産は48億円。このうち返さなくてよい自己資本が31億円で、自己資本比率は64.8%(業種中央値53.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2017年10月 | 17 | 8 | 9 | 45.6 |
| 2018年10月 | 16 | 7 | 9 | 45.3 |
| 2019年10月 | 18 | 9 | 9 | 49.9 |
| 2020年10月 | 21 | 11 | 10 | 54.1 |
| 2021年10月 | 28 | 22 | 6 | 79.3 |
| 2022年10月 | 40 | 26 | 14 | 65.3 |
| 2023年10月 | 37 | 22 | 15 | 59.6 |
| 2024年10月 | 41 | 23 | 18 | 56.1 |
| 2025年10月 | 48 | 31 | 17 | 64.8 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで534社中23位あたり、逆に低いのは配当利回りで534社中322位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,590で、1年前と比べて-30.0%。過去52週の値幅のなかでは32%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 13.5倍 |
| PER (会社予想) | 12.0倍 |
| PBR | 3.97倍 |
| 配当利回り | 4.09% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月19日までに1,504円と、直近1ヶ月で6.41%下落。25日移動平均線(1,540.64円)を約2.4%下回り、75日線(1,551.84円)も突破された。52週高値(2,489円)からは約39.6%下落し、高値圏から調整が続く。出来高は7月28日に29,100株と膨らみ、戻り売りが散見。RSIは51.54と中立圏。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)。
PERは12.76倍と予想PER11.3倍並みで、業界平均22.68倍を大きく下回る。PBRは3.76倍と割高めだが、ROE37.83%が株主資本の効率性を示し、正当化され得る。配当利回り4.32%は業界平均2.32%の約2倍で魅力的。ただし直近の業績成長が売上・利益とも急加速しており、今後の持続性には注意が必要。PBRの高さが押し下げ要因となるが、総合的には割安と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 13.5倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 12.0倍 | — |
| PBR | 3.97倍 | 3.51倍 |
| ROE | 37.8% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
法律相談はニーズが多様で、オンラインマッチングの市場は成長しているが、競合も増えている。強気派は、同社のポータルサイトが一定の知名度を持ち、集客力と専門家の質で優位にあると評価する。高い営業利益率(20%超)が示すように事業モデルが効率的であり、今後も法律分野に留まらず隣接領域へ拡大することで成長を続けると見る。PERは13倍と割安で、今後の収益成長が期待できる。弱気派は、市場規模が限定的であり、競合の参入や広告費の増加で利益率が低下するリスクを指摘する。また、士業に対する紹介手数料は規制や倫理問題の影響を受けやすく、ビジネスモデルが持続可能か疑問を投げかける。特に、売上高は急増しているが純利益は伸びておらず、将来への投資やコスト増が収益を圧迫している可能性がある。投資論点は、マッチング市場の成長と競争激化のバランス、そして収益性の持続性に集中している。
- 高営業利益率
2025/10期は営業利益率21%超と高く、効率的なマッチング事業が利益を生む
- 拡大する市場
オンライン相談の需要は増加傾向で、法的サービスへのアクセスが広がっている
- 成長への再投資
売上高は急成長しており、集客やネットワーク拡大への投資が将来の成長を促す
- 売上高2年で32億円→66億円に倍増通年影響中
2023/10期32億円から2025/10期66億円へ、2年で倍増。
- 営業利益率8.51%→21.21%へ急改善通年影響中
2024/10期8.51%→2025/10期21.21%と急改善、営業利益14億円。
- 純利益が1億円から10億円へ10倍通年影響中
2024/10期純利益1億円から2025/10期10億円へ9億円増。
- 予想PER11.7倍と成長率対比で割安不定影響弱
予想PER11.7倍、ROE37.83%と高収益なわりに割安。
- 競合の参入
類似の法律相談サービスが増え、差別化と集客力の維持が難しくなる
- 利益の伸び悩み
純利益は売上高ほど伸びておらず、広告費や人件費が収益を圧迫する
- 規制リスク
士業紹介に関する規制強化や倫理問題がビジネスモデルを制約する可能性
- PBR3.89倍と高値圏の警戒不定影響中
PBR3.89倍で、ROE37.83%を勘案しても株価が純資産の約3.9倍。
- 株価1年で23.56%下落の調整不定影響弱
好業績にもかかわらず株価は1年で23.56%下落と調整。
- 外国人保有5.49%と低く需給に弱い継続影響弱
外国人持ち分は5.49%と低く、海外資金の流入は限定的。
- 2023/10期は純利益0円からの急回復通年影響中
2023/10期は純利益0円、その後10億円へ急拡大し、反動リスクも。
- 提携専門家数
- ネットワークの拡大が将来の受注機会と成長の指標になるから
- 相談件数(予約数)
- プラットフォームの利用活性度を測り、売上高の先行指標となるから
- 営業利益率
- 成長投資と収益性のバランスを確認するため
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり65円で、前期から+74.5%。いまの株価に対する利回りは4.09%。増配か配当維持が3年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2022年10月 | 12 | — | 24.9 |
| 2023年10月 | 14 | 9.3 | — |
| 2024年10月 | 24 | 77.7 | 123.2 |
| 2025年10月 | 42 | 74.5 | 30.0 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥65
株主
有価証券報告書より
2025年10月期末の株主数は延べ4,886人。区分でいちばん多いのは個人・その他で80.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が6.5%を占め、残る93.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年10月% | 2022年10月% | 2023年10月% | 2024年10月% | 2025年10月% |
|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 67.0 | 71.3 | 70.8 | 62.1 | 80.3 |
| 証券会社 | 10.6 | 5.0 | 8.2 | 7.1 | 7.7 |
| 事業法人 | 11.4 | 2.3 | 0.7 | 3.0 | 4.9 |
| 外国法人 | 8.5 | 18.0 | 19.9 | 26.8 | 4.8 |
| 金融機関 | 2.3 | 3.3 | 0.2 | 0.4 | 1.6 |
| 自己株式 | — | 1.8 | 1.6 | 1.4 | 1.2 |
| 外国人個人 | 0.2 | 0.1 | 0.2 | 0.6 | 0.7 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 中山 博登 | 25.38 |
| 02 | 松田 健太郎 | 3.08 |
| 03 | 大東特殊電線株式会社 | 2.61 |
| 04 | INTERACTIVE BROKERS LLC (常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社) | 2.35 |
| 05 | 西川 晶 | 2.18 |
| 06 | 野村證券株式会社 | 1.72 |
| 07 | 阿部 重成 | 1.29 |
| 08 | 山本 雄太 | 1.28 |
| 09 | 楽天証券株式会社共有口 | 1.21 |
| 10 | JPモルガン証券株式会社 | 1.10 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 9期分
1株利益は8期で−53%、1株純資産は9期で−99%。直近期のROEは37.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年10月 | 298 | 39,381 | 0.8 | — | — |
| 2018年10月 | — | 121 | — | — | — |
| 2019年10月 | 26 | 150 | 19.3 | — | — |
| 2020年10月 | 35 | 187 | 20.6 | — | — |
| 2021年10月 | 37 | 325 | 13.7 | 19.5 | — |
| 2022年10月 | 50 | 342 | 13.7 | 15.7 | 24.9 |
| 2023年10月 | −2 | 307 | −0.5 | — | — |
| 2024年10月 | 20 | 313 | 6.3 | 53.8 | 123.2 |
| 2025年10月 | 141 | 430 | 37.8 | 8.9 | 30.0 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
4名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は4名。2025/10期の役員報酬は総額77百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 中山博登 | 代表取締役社長 兼執行役員 | 43 | 1,873,035 |
| 高橋重雄 | 取締役(常勤監査等委員) | 65 | — |
| 麻生要一 | 取締役(監査等委員) | 43 | — |
| 東目拓也 | 取締役(監査等委員) | 40 | — |
役員報酬の内訳2025/10期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 株式報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 54 | 6 | 60 | 30 |
| 社外取締役 | 4 | 17 | — | 17 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/10期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容6,121字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題3,504字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク8,635字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)15,524字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 半期報告書半期報告書-第11期(2025/11/01-2026/10/31)2026-06-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第10期(2024/11/01-2025/10/31)2026-01-27
- 半期報告書半期報告書-第10期(2024/11/01-2025/10/31)2025-06-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第9期(2023/11/01-2024/10/31)2025-01-28
- 四半期報告書四半期報告書-第9期第2四半期(2024/02/01-2024/04/30)2024-06-14
- 四半期報告書四半期報告書-第9期第1四半期(2023/11/01-2024/01/31)2024-03-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第8期(2022/11/01-2023/10/31)2024-01-26
- 四半期報告書四半期報告書-第8期第3四半期(2023/05/01-2023/07/31)2023-09-14
- 四半期報告書四半期報告書-第8期第2四半期(2023/02/01-2023/04/30)2023-06-14
- 四半期報告書四半期報告書-第8期第1四半期(2022/11/01-2023/01/31)2023-03-17
- 有価証券報告書有価証券報告書-第7期(2021/11/01-2022/10/31)2023-01-30
- 四半期報告書四半期報告書-第7期第3四半期(令和4年5月1日-令和4年7月31日)2022-09-14
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