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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

兼房

KANEFUSA CORPORATION5984 · Standard · 金属製品

工業用機械刃物のグローバル専業メーカー。木工用刃物から精密刃具、丸鋸まで幅広く製造し、日本・アジア・米国・欧州など世界展開する。

概要

兼房株式会社は、1948年に名古屋で創業した工業用機械刃物メーカーである。木工用平鉋刃やチップソー、金属切断用丸鋸など、切削工具を幅広く手掛ける。連結従業員数1,135名、2026年3月期の売上高は209億円。国内の大口工場を核に、インドネシア、中国、ベトナムに生産拠点を持ち、北米、欧州、南米、インド、メキシコなど世界各地に販売子会社を配置する。

7つの地域セグメントで構成される事業体制

同社グループは、日本、インドネシア、米国、欧州、中国、ブラジル、ベトナムの7セグメントに加え、インドやメキシコの販売子会社で構成される。日本セグメントは本社が生産・販売を担い、国内向け非住宅関連刃物と海外向け自動車関連刃物などが主力。インドネシアと中国は生産子会社が現地販売とグループ内供給を行う。米国、欧州、ブラジル、インド、メキシコの各子会社は主に販売と再研磨サービスを提供。ベトナムは生産と販売の両方を手掛ける。

売上高200億円超、営業利益率は5%目標

売上高は2013年3月期の152億円から成長を続け、2026年3月期には209億円を達成した。営業利益は11億円、親会社株主に帰属する当期純利益は10億円。同社は経営指標として連結売上高営業利益率5.0%以上の継続的実現を掲げている。2026年3月期の営業利益率は約5.2%と目標を達成。海外売上比率は約24%で、欧州・ベトナムの伸びが寄与した。

生産拠点と研究開発体制

国内の本社所在地・大口工場が総合生産拠点であり、1964年から順次拡張され現在に至る。海外生産はインドネシア(1986年設立)、中国・昆山(2002年設立)、ベトナム(2015年設立)で行い、各社とも日本から原材料・半製品の供給を受ける。1996年にはテクニカルセンター(技術研究所)を本社に新設し、材料研究や切削理論の研究を集約。品質はISO9001(1999年)、環境はISO14001(2003年)の認証を取得している。

顧客産業は木工・金属加工・自動車・紙工と多岐にわたる

製品は木工用平鉋刃やチップソーを中心に、金属切断用丸鋸(コールドソー)、ベニヤナイフ、スライサーナイフ、製本紙工用刃物、チッパー、自動車部品加工用高精度刃具など多岐にわたる。用途に応じて超硬チップやダイヤ製品も提供。主要需要先は住宅関連、自動車、鉄鋼、合板・紙工、半導体・EV関連と幅広く、近年は新素材切断刃などの開発も進めている。

業界の中での役割は木材・金属加工など産業向けに切断・切削用の刃物を供給するメーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
209億円
営業利益
11億円
営業利益率
5.3%
純利益
10億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2020/3
事業売上構成比利益利益率
日本122億円62.9%12億円9.8%
インドネシア22億円11.3%3億円13.6%
欧州22億円11.3%2億円9.1%
米国17億円8.8%1億円5.9%
中国11億円5.7%1億円9.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01日本主力

当社が生産し、国内及び海外へ販売。木工用刃物を中心に、金属加工用や製本用など多様な刃物を供給。

主な製品・サービス3
平刃類
木工用平鉋刃、ジョインター、ベニヤナイフ、チッパーなど、木材加工や製紙・合板製造に用いる刃物。
精密刃具類
溝突・面取カッター、替刃式カッター、ルータービットなど、高精度な切削加工に用いる刃具。
丸鋸類
チップソー、金属切断用丸鋸など、回転切断に用いる鋸刃。

02インドネシア準主力

PT.カネフサインドネシアが生産し、東南アジアを中心に販売。

03米国準主力

カネフサUSAが北米向けに販売・再研磨サービスを提供。

04欧州準主力

カネフサヨーロッパB.V.が欧州向けに販売。

05中国準主力

昆山兼房高科技刀具有限公司が生産し、中国市場に販売。

06ブラジル副次

カネフサ・ド・ブラジルが南米向けに販売・再研磨サービスを提供。

07ベトナム副次

カネフサベトナムが生産・販売および再研磨サービスを提供。

08その他その他

インド、メキシコ、グループ会社管理等を含むその他の地域・機能。

製品と技術

平刃類:木工から合板・紙工まで幅広いラインアップ

平刃類は木工用の平鉋刃やジョインター、製本紙工用刃物、ベニヤナイフ、スライサーナイフ、チッパーなど多岐にわたる。特に合板用のベニヤナイフは薄く均一な単板を削り出すために高い精度が要求される。これらの製品は日本、インドネシア、中国、ベトナムの各生産子会社で製造され、世界中の木材加工・紙工産業に供給されている。

精密刃具類:溝突カッターからダイヤ製品まで

精密刃具類は、溝突・面取カッター、接合用カッター、替刃式カッター、ルータービット、替刃チップ、ストレート鉋胴、ダイヤ製品などで構成される。家具や建具の精密加工、自動車部品の切削、半導体関連の高精度加工に使用される。ダイヤ製品は超硬質材料の加工に対応し、同社のコーティング技術や接合技術が活かされている。

丸鋸類:チップソーと金属切断用コールドソー

丸鋸類は、木材加工向けのチップソーと金属切断用のコールドソーが主力。チップソーは1967年に生産を開始し、超硬チップを刃先に溶接することで耐久性を向上。コールドソーは1982年に専門棟を建設して参入、鋼管や形鋼の切断に用いられる。近年は自動車や住宅関連市場での需要が大きく、グローバル戦略製品として位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

切削工具の老舗、収益改善中

当社は金属製品セクターに属し、工業用刃物・切削工具の製造販売で業界の老舗。売上高約202億円(2025年3月期)は同業の日本調理機やテクニスコと同程度。営業利益率は3.47%から5.26%へ改善予想。国内市場を中心に安定した需要があるが、金属加工業界全体の競争が激しく、収益性は低い。海外展開や高付加価値製品へのシフトが成長に寄与する可能性。

強み

  • 長年の実績と信頼で、国内の主要顧客との強固な関係を構築。
  • 多種多様な切削工具を揃え、ワンストップ供給が可能。
  • 耐摩耗性・耐久性に優れた製品開発で、品質面で優位。
  • 2026年3月期は営業利益率5.26%へ改善、コスト削減効果。

課題

  • 営業利益率3〜5%と低く、原材料高がさらに圧迫。
  • 国内依存度高く、海外市場開拓が十分に進んでいない。
  • 低価格品や海外メーカーの台頭で価格競争が激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字が兼房

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15915駒井ハルテック123億円34.3倍
25906エムケー精工119億円4.6倍
35955ワイズホールディングス117億円29.6倍
43420ケー・エフ・シー117億円11.2倍
55971共和工業所116億円12.9倍
65984兼房111億円10.5倍
75998アドバネクス111億円10.7倍
85967TONE110億円9.4倍
95903シンポ103億円20.1倍
105940不二サッシ95億円4.7倍
113446ジェイテックコーポレーション89億円152.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

名古屋で創業した1948年、携帯用電気鉋ブレードで小型高精度を開拓

1948年11月、名古屋市熱田区に兼房刃物工業株式会社(資本金100万円)を設立。創業当初から工業用刃物の製造を手掛け、1958年1月には携帯用電気鉋(電動工具)用ブレードの応需を開始。この分野では小型で高精度な刃物製作が求められ、同社の技術基盤を築く契機となった。

大口工場の完成とチップソー事業への参入(1964〜1967年)

1964年4月、現本社所在地に大口工場第一期工事が完成、丸カッター製造部門が移転。第二期工事は1965年9月に完了し、全製品の総合生産拠点となった。1967年5月にはチップソー(超硬チップを溶接した丸鋸)の生産を開始、新たな丸鋸分野へ進出した。

営業部門の分離と金属切断用丸鋸への進出(1968〜1982年)

1968年7月、営業部門を分離して兼房刃物販売株式会社を設立(後に1990年吸収合併)。1970年2月には工場内に研究室を設置し、材料研究・切削理論の研究環境を整備。1982年9月には金属切断用丸鋸(コールドソー)専門棟が完成し、金属切断市場へ本格参入した。

インドネシア合弁と社名変更、株式上場(1986〜1995年)

1986年7月、合弁企業「PT.カネフサインドネシア」をジャカルタに設立(現・連結子会社)。1990年3月に兼房刃物販売株式会社を吸収合併、翌4月には社名を兼房株式会社に変更。1995年4月、名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場した。1996年1月にはインドネシア工場を西ジャワ州に全面移転・拡充している。

グローバル販売網の拡充:欧米・中国・ブラジルへ(1999〜2010年)

1999年5月にカネフサUSAをアメリカ・ケンタッキー州に設立。2001年4月にはカネフサヨーロッパB.V.をオランダに、2002年9月には昆山兼房高科技刀具有限公司を中国に設立。2003年6月には昆山兼房精密刀具有限公司を設立(2011年吸収合併)。2009年8月にインド、2010年1月にブラジルへ販売子会社を設立し、新興市場を開拓した。

ベトナム進出と市場区分変更、物流センター新設(2015〜2024年)

2015年3月、ベトナムに販売子会社と生産子会社をそれぞれ設立。2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しにより、スタンダード市場に移行。2024年1月には本社所在地に物流センターを新設。2026年3月、子会社の大口サービス株式会社が保険代理店業務を事業譲渡し、グループ体制を整理した。

年表38件を開く

1940年代

  • 1948年11月創業名古屋市熱田区六番町に兼房刃物工業株式会社(資本金100万円)を設立
  • 1949年9月大阪出張所を大阪市浪速区幸町に設置(1964年大阪市浪速区桜川に移転、大阪支社に改称、2009年2月関西支社へ改称)

1950年代

  • 1955年3月東京出張所を東京都千代田区神田旅籠町に移転し、東京支社に改称(1966年東京都台東区へ移転)
  • 1958年1月携帯用電気鉋(電動工具)用ブレードを応需、小型で高精度な刃物製作を開始

1960年代

  • 1961年4月日比野工場(名古屋市熱田区)を設置(1964年愛知県丹羽郡大口町へ移転)
  • 1964年4月現本社所在地に大口工場第一期工事が完成、丸カッター製造部門が移転
  • 1965年9月大口工場第二期工事が完成し、全製品の総合生産拠点とする
  • 1967年5月チップソーの生産を開始、新しく丸鋸分野へ進出
  • 1968年7月創業営業部門を分離して兼房刃物販売株式会社を設立

1970年代

  • 1970年2月工場内に研究室を設置し、技術研究体制を集約して材料研究、切削理論の研究環境を整備
  • 1973年11月大口工場本館ビル完成、併せてこの頃各地営業所を新築し営業拠点の整備を実施

1980年代

  • 1982年9月金属切断用丸鋸(コールドソー)専門棟が完成、新たに金属切断の市場へ進出
  • 1985年3月本社機構を愛知県丹羽郡大口町に移転、本社営業部を名古屋支社に改称
  • 1986年7月合弁企業「PT.カネフサインドネシア」をインドネシア・ジャカルタ市に設立(現・連結子会社)
  • 1988年4月大口サービス株式会社を設立(現・連結子会社)

1990年代

  • 1990年3月M&A兼房刃物販売株式会社を吸収合併
  • 1990年4月商号変更社名を兼房株式会社に変更
  • 1995年4月上場名古屋証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1996年1月PT.カネフサインドネシア EJIP工場(西ジャワ州ブカシ県)第一期工事完成、ジャカルタ市より全面移転
  • 1996年4月本社所在地にテクニカルセンター(技術研究所)を新設
  • 1999年5月販売子会社「カネフサUSA, INC.」をアメリカ・ケンタッキー州に設立(現・連結子会社)
  • 1999年9月品質システムの国際規格「ISO9001」の認証を取得

2000年代

  • 2001年4月販売子会社「カネフサヨーロッパB.V.」をオランダに設立(現・連結子会社)
  • 2002年9月生産子会社「昆山兼房高科技刀具有限公司」を中国に設立(現・連結子会社)
  • 2003年4月環境システムの国際規格「ISO14001」の認証を取得(本社・工場)
  • 2003年6月生産販売子会社「昆山兼房精密刀具有限公司」を中国に設立
  • 2006年3月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 2008年12月名古屋支社を名古屋市熱田区内で移転、中部支社へ改称
  • 2009年2月M&A東京支社と前橋出張所を統合、さいたま市北区へ移転、関東支社へ改称
  • 2009年8月販売子会社「カネフサインディア Pvt.Ltd.」をインドに設立(現・連結子会社)

2010年代

  • 2010年1月販売子会社「カネフサ ド ブラジル LTDA.」をブラジルに設立(現・連結子会社)
  • 2011年10月M&A昆山兼房高科技刀具有限公司は昆山兼房精密刀具有限公司を吸収合併
  • 2012年10月関西支社徳島出張所を香川県高松市へ移転、高松営業所へ改称
  • 2013年12月販売子会社「カネフサメキシコ S.A. DE C.V.」をメキシコに設立(現・連結子会社)
  • 2015年3月本社所在地にコミュニケーションセンター(事務所棟)を新設 販売子会社「カネフサベトナム CO.,LTD.」をベトナムに設立(現・連結子会社)生産子会社「カネフサベトナム マニュファクチャリングCO., LTD.」をベトナムに設立(現・連結子会社)

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行 名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、名古屋証券取引所の市場第二部からメイン市場に移行
  • 2024年1月本社所在地に物流センターを新設
  • 2026年3月大口サービス株式会社は保険代理店業務を事業譲渡

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高営業利益率5.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    市場価値を高める事業展開と選択集中

    自動車・住宅関連の金属切断・木工用丸鋸や合板・紙工関連の平刃などグローバル戦略製品を強化し、EV・半導体関連の高精度刃具や新素材切断刃など新市場攻略製品を開発する。北中南米やインドを重点市場と位置づける。

  2. 02

    競争力を支えるものづくり革新とDX実装

    自動化・省人化による付加価値創出型の生産体制へ移行し、製造・業務に「変化対応部門」を設置して業務平準化を図る。希少素材の微小化やコーティング、レーザクラッド等の重点技術に投資する。

  3. 03

    人財力を引き出す成長支援型組織づくり

    採用から再雇用まで幅広く人財へ投資し、人事制度を見直す。調達先の多様化とレアメタル由来の重要原材料の安定確保を進める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,135人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は595万円で、9期前と比べて4.8%平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は17.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,143
2018年3月1,137
2019年3月62539.517.61,162
2020年3月60839.317.51,209
2021年3月54039.117.31,200
2022年3月58439.117.31,232
2023年3月59839.716.91,248
2024年3月55539.917.11,235
2025年3月57940.017.01,16760
2026年3月59541.017.81,13597

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)62.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 1 / 海外 9、うち連結子会社 10) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社工場 — 愛知県丹羽郡大口町6,191百万円
日本
本社工場 — ベトナムビンフック省4,847百万円
ベトナム
本社工場 — インドネシア西ジャワ州ブカシ県1,000百万円
インドネシア
本社工場 — 中国江蘇省昆山市694百万円
中国
中部支社 — 名古屋市熱田区580百万円
日本
関東支社 — さいたま市北区497百万円
日本
福岡営業所 — 福岡市南区357百万円
日本
札幌営業所 — 札幌市白石区197百万円
日本
関西支社 — 大阪市浪速区152百万円
日本
仙台営業所 — 仙台市若林区146百万円
日本
ほか2件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    PT.カネフサインドネシア(注)1.2.3
    インドネシア 西ジャワ州 ブカシ県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネフサUSA, INC.(注)2.3
    米国 ケンタッキー州 アーランガー · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネフサヨーロッパB.V.(注)3
    オランダ アイントホーフェン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    昆山兼房高科技刀具有限公司(注)2
    中国 江蘇省 昆山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネフサインディアPvt.Ltd. (注)1
    インド グルガオン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネフサ ド ブラジルLTDA. (注)2
    ブラジル サンパウロ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネフサメキシコS.A. DE C.V. (注)1
    メキシコ シラオ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネフサベトナム マニュファクチャリングCO., LTD. (注)2
    ベトナム ビンフック省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    カネフサベトナムCO., LTD.
    ベトナム ドンナイ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    大口サービス㈱
    愛知県丹羽郡大口町 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は209億円営業利益11億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.5%、利益が+57.1%。

売上高
+3.5%
209億円
営業利益
+57.1%
11億円
純利益
+0.0%
10億円
営業利益率
5.3%
前期比 +1.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高220億円209億円
営業利益11億円11億円
純利益9億円10億円
1株あたり配当¥23¥23

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は57億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+14.0%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q452
2024年1Q5048.04
2024年2Q5135.93
2024年3Q5311.9−1
2024年4Q473
2025年2Q10144.00
2025年4Q10133.010
2026年2Q9844.13
2026年4Q11176.37
2027年1Q5747.03

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は152億円から209億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は5.3%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
販売子会社「カネフサメキシコ S.A. DE C.V.」をメキシコに設立(現・連結子会社)
2013年3月152117
2014年3月172145
本社所在地にコミュニケーションセンター(事務所棟)を新設 販売子会社「カネフサベトナム CO.,LTD.」をベトナムに設立(現・連結子会社)生産子会社「カネフサベトナム マニュファクチャリングCO., LTD.」をベトナムに設立(現・連結子会社)
2015年3月1852113
2016年3月183127
2017年3月184139
2018年3月1951610
2019年3月2021914
2020年3月190138
2021年3月16064
2022年3月1971913
2023年3月2111713
2024年3月201149
2025年3月202773.510
2026年3月20911135.310

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高209億円のうち、営業利益として残るのは11億円5.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は10億円、売上の4.8%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金69.9%146億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.9%52億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.3%11億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.0pt
5.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.6pt
4.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.6pt
3.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが11億円、投資CFが−9億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は79億円で、売上の4.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月16−20−2−428
2014年3月22−4−21845
2015年3月7−13−2−639
2016年3月32−34−4−232
2017年3月26−21−2536
2018年3月29−13−31649
2019年3月23−24−3−144
2020年3月22−30−5−831
2021年3月27−6−32149
2022年3月19−891172
2023年3月22−23−5−168
2024年3月14−25−5−1155
2025年3月26−1814881
2026年3月11−9−6279

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は384億円。このうち返さなくてよい自己資本が313億円で、自己資本比率は81.6%(業種中央値59.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2241844082.4
2014年3月2531965777.5
2015年3月2662155180.9
2016年3月2712175480.2
2017年3月2632214283.8
2018年3月2782304882.8
2019年3月2862355182.4
2020年3月2822374584.1
2021年3月2752373886.0
2022年3月3162556180.8
2023年3月3392746580.9
2024年3月3482846481.8
2025年3月3853067979.4
2026年3月3843137181.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
79億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
234億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
39億円
在庫として抱えている分
負債合計
71億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
81
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率87社中8位あたり、逆に低いのはROE87社中63位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.3%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.3%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
81.6%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.5%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥776で、1年前と比べて+19.9%過去52週の値幅のなかでは41%の位置にある。

¥776+0.1%1ヶ月+6.3%1年+19.9%時価総額111億円
過去52週の値幅
安値¥664高値¥940

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.5倍
PER (会社予想)12.0倍
PBR0.34倍
配当利回り2.96%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり23で、前期から+4.0%いまの株価に対する利回りは2.96%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥23
1株あたり
配当利回り
2.96%
いまの株価に対して
配当性向
52.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2056.0
2018年3月2312.536.6
2019年3月3031.131.1
2020年3月17−42.429.3
2021年3月12−29.469.4
2022年3月29141.732.0
2023年3月28−3.427.8
2024年3月23−19.636.4
2025年3月2511.127.7
2026年3月264.052.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥23

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,523人。区分でいちばん多いのは個人・その他70.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が23.5%を占め、残る76.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他69.270.470.970.771.670.5
事業法人21.621.721.421.421.420.9
外国法人1.92.12.12.53.25.3
自己株式2.92.92.92.92.92.9
金融機関6.75.24.94.62.92.6
証券会社0.50.60.60.80.80.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01大口興産株式会社16.07
02渡邉 裕子9.55
03太田 万佐子9.27
04兼房従業員持株会5.26
05渡邉 久修4.49
06信太 万希子4.14
07太田 正志2.82
08渡邉 將人2.80
09BNYM RE BNYMLB RE GPP CLIENT MONEY AND ASSETS AC(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.67
10渡邉 美奈子1.63

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+45%、1株純資産は14期で+70%。直近期のROEは3.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月511,3254.011.342.1
2014年3月361,4092.616.546.8
2015年3月951,5456.412.156.3
2016年3月491,5613.213.630.2
2017年3月671,5874.311.056.0
2018年3月751,6544.613.536.6
2019年3月991,6945.99.431.1
2020年3月561,7083.310.329.3
2021年3月321,7031.919.669.4
2022年3月971,8385.57.232.0
2023年3月921,9714.87.927.8
2024年3月642,0453.211.536.4
2025年3月712,1983.39.627.7
2026年3月742,2553.310.252.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2026/3期の役員報酬は総額217百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
渡邉將人代表取締役 会長71
磯谷岳摩代表取締役 社長執行役員64
渡邉久修取締役 常務執行役員 東南アジア拠点担当36
佐築賢治取締役 常務執行役員 管理本部長59
今泉宏一取締役 常務執行役員 営業本部長60
中島康貴取締役 常務執行役員 事業部門担当 兼研究開発部担当54
山内敏男取締役(監査等委員)63
山崎裕司取締役(監査等委員)59
岡部真記取締役(監査等委員)45

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61692219232
取締役(社内)11311414
社外取締役311114

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,399字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社及び当社の関係会社は、当社(兼房株式会社)、連結子会社10社で構成され、工業用機械刃物及びその関連製品の製造、販売を主たる事業内容としております。 当社及び当社の関係会社の事業に係る位置付けは、次のとおりであります。 なお、次の7区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)日 本   ・・・・・   当社が生産し、国内及び海外へ販売しております。 (2)インドネシア   ・・・・・   PT.カネフサインドネシアが、主に当社より原材料・半製品の供給を受けて生産し、インドネシア・マレーシアを中心とした東南アジア、当社及び当社の関係会社へ販売しております。 (3)米 国   ・・・・・   カネフサUSA, INC.が主に北米へ販売並びに再研磨サービスを行っております。 (4)欧 州   ・・・・・   カネフサヨーロッパB.V.がヨーロッパへ販売しております。 (5)中 国   ・・・・・   昆山兼房高科技刀具有限公司が、主に当社より原材料・半製品の供給を受けて生産し、中国、当社及び当社の関係会社へ販売しております。 (6)ブラジル   ・・・・・   カネフサ ド ブラジル LTDA.が、南米へ販売並びに再研磨サービスを行っております。 (7)ベトナム   ・・・・・   カネフサベトナム マニュファクチャリングCO.,LTD.は、当社より原材料・半製品の供給を受けて生産し、当社へ販売しております。 カネフサベトナム CO.,LTD.はベトナム国内へ販売並びに再研磨サービスを行っております。 (8)その他   ・・・・・   大口サービス㈱は、グループ会社の株式保有などを行っております。 カネフサインディア Pvt.Ltd.はインド国内へ販売並びに再研磨サービスを行っております。 カネフサメキシコ S.A. DE C.V.はメキシコ国内へ販売並びに再研磨サービスを行っております。 また、工業用機械刃物の製品区分と、当社及び当社の関係会社の生産・販売を記載すると、以下のとおりとなります。 製品区分   主要製品及び商品   主要生産会社   主要販売会社 平刃類   木工用平鉋刃、ジョインター、その他木工用平刃、エンシン替刃、電気鉋刃、製本紙工用刃物、ベニヤナイフ、スライサーナイフ、その他合板用刃物、チッパー、切断刃、その他刃物、機械部品   当社 PT.カネフサインドネシア 昆山兼房高科技刀具有限公司 カネフサベトナム マニュファクチャリングCO., LTD.   当社 PT.カネフサインドネシア 昆山兼房高科技刀具有限公司 カネフサUSA, INC. カネフサヨーロッパB.V. カネフサインディア Pvt.Ltd. カネフサ ド ブラジル LTDA. カネフサメキシコ S.A. DE C.V. カネフサベトナム CO.,LTD. 精密刃具類   溝突・面取カッター、接合用カッター、その他カッター、替刃式カッター、替刃式ビット、錐、ルータービット、替刃チップ、ストレート鉋胴類、エンシン鉋胴、ダイヤ製品、高精度刃具 丸鋸類   チップソー、金属切断用丸鋸 商品   仕入商品等   ――― <事業系統図> 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,682字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、以下の企業理念を掲げております。 私たちは、一人一人がプロフェッショナルとして、刃物の先を見つめ、新しい価値を創造し、世界のものづくりに貢献します。 基本方針 1. 私たちは、お客様の視点に立ち、信頼される技術とサービスを提供します。 2. 私たちは、わが社にしかできない、世界に通用する仕事に挑戦します。 3. 私たちは、共に働く仲間を尊重し、力を合せ、誇りを持てる会社を目指します。 この企業理念にしたがい、「一人一人がプロフェッショナル」を自覚し、「刃物の先」として、刃物の命である刃先、提供する刃物の先に存在するお客様、切削技術の未来を見つめ、研究開発、技術開発につとめ、高付加価値の製品づくりで「新しい価値を創造」し、「世界の兼房」を目指して「世界のものづくりに貢献」することを基本方針としております。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指し、収益性を重視してまいります。その指標としましては、5.0%以上の連結売上高営業利益率の継続的な実現を目指しております。 (3)経営環境及び対処すべき課題 次期経済環境につきましては、米国の関税政策によるサプライチェーンの混乱や中国経済の低迷に加え、ロシア・ウクライナ戦争長期化や中東での紛争など地政学的リスクを背景に、引き続き先行き不透明な状況が続くものと予想されます。わが国経済においては、積極的な財政政策による企業業績改善と賃上げが期待される一方で、レアメタルと原油由来の原材料やエネルギー価格の高騰が企業活動に影響を及ぼす可能性があります。 このような状況のもと、当社は経営環境のさらなる変化に対応するべく、10年後の当社のありたい姿(長期ビジョン)を定めた上で、2026年度よりスタートする新たな3ヶ年の中期経営計画の策定を進めており、中期ビジョンとして「変化への対応スピードとやりきる力で持続的成長を実現」を掲げ、企業体質の改善・改革と、新たなビジネスモデルの創造、ビジネスプロセスの変革を目指してまいります。 中期経営計画の基本方針及び重点テーマは、次のとおりであります。 中期経営計画(2026年度~2028年度) (基本方針) [第一の柱]   [第二の柱]   [第三の柱] 市場価値を高める 事業展開と選択集中   競争力を支える ものづくり革新とDX実装   人財力を引き出す 成長支援型組織づくり [土台]利益創出を軸とした経営管理と基盤強化 ■ PDCA/OODAサイクルの短縮による経営スピードの向上 ■ 役割と責任の明確化によるタスク成功率の向上 ■ 受注変化に効率よく迅速に対応かつ余裕時に徹底的な教育が実施できる体制づくり ■ 市場変動や需給変化への代替策(Plan B)を常に準備 (重点分野) 戦略製品   ■グローバル戦略製品: 市場の大きい自動車・住宅関連の金属切断・木工用丸鋸製品 競合の少ない合板・紙工関連の平刃製品 ■新市場攻略製品:EV・半導体関連の高精度刃具、新素材切断刃 重点市場   北中南米、インド 重点技術   希少素材の微小化、コーティング、接合、レーザクラッド、熱処理 (重点投資・活動) 投資対象 重点活動   システム、モノづくり、人的資本、作業環境、カーボンニュートラル 変化対応力・調達能力アップ 主要投資 及び活動   高人依存からの脱却・付加価値創出型の生産体制へ(自動化・省人化) 製造・業務に「変化対応部門(プール) 」を設置(業務の平準化) 採用から再雇用(シニア層)まで幅広く人財へ投資(人事制度見直し) 調達先の多様化、レアメタル由来の重要原材料の安定確保
事業等のリスク5,315字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものでありますが、本記載は将来発生しうるすべてのリスクを必ずしも網羅したものではありません。 (1) 経済状況について 当社グループは、事業を日本、インドネシア、米国、欧州、中国、インド、ブラジル、メキシコ、ベトナムに展開しております。連結売上高に占める海外売上高の割合は、当連結会計年度においては53.7%、前連結会計年度においては52.4%となっており、日本経済だけでなく、関係会社が存在する地域における経済動向の悪化により需要が低下した場合は、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 なかでも、米国の関税政策により、貿易摩擦による世界経済の悪化が懸念されます。当社グループの米国販売子会社は米国国外から製品を仕入れ販売していることから、追加関税の動向によっては米国販売子会社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、中東地域における地政学的緊張の高まりや武力衝突により、原油・天然ガスをはじめとするエネルギー資源の供給不安が強まっており、国際的な資源価格の変動幅が拡大し、物流網の混乱や海上輸送コストの上昇が発生するなど、世界経済全体に不確実性が増大しています。当社グループでは、こうした経済情勢や政治状況を継続的にモニタリングするとともに、生産体制の見直し等を含めた様々な対応策について検討しています。 (2) 販売状況について 当社グループの製品は、木材加工、金属加工、製紙・紙工等の広範囲な産業分野で使用されております。売上構成では、木材加工を中心とした住宅関連業界に対するウエイトが高い状況にありますが、金属加工における自動車関連業界に対するウエイトも高まってきております。このため、日本国内における新設住宅着工戸数の変動やグローバル市場における自動車業界の生産及び販売動向により、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (3) カントリーリスクについて 当社グループは、海外諸国において事業活動を行っております。これらの国において、戦争・テロ・暴動・その他の要因による社会的混乱、労働法制・労働環境の相違による労働争議の発生、法的規制、租税制度の予期せぬ変更等により当社グループの業績への影響が懸念されます。また、グループ会社間における取引価格については、日本及び相手国の移転価格税制など国際税務を順守するよう注意を払っておりますが、税務当局との見解の相違等により追加課税が発生し、当社グループ業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 為替相場の変動によるリスク 当社グループは、販売・生産などの活動をグローバルに推進しており、海外取引は今後も拡大が見込まれますが、海外取引及び外貨建資産・負債については、米ドル・ユーロなど各通貨と日本円との為替相場変動の影響を受けております。また、当社グループは海外に9社の連結子会社を有しており、当社連結財務諸表において、海外連結子会社の外貨建財務諸表金額は換算時の為替レートにより円換算されるため、同様に為替相場変動の影響を受けております。 当社グループでは、為替予約等を実施することで為替相場変動によるリスクの軽減を図っておりますが、これにより当該リスクを回避できるものではなく、為替相場が異常な変動をした場合は、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 原材料価格の変動による影響について 当社グループの製品は、鋼材や超硬合金等を原材料として使用しておりますが、これら原材料の価格は、需給バランスや市況の変化等により変動する可能性があります。原材料価格が異常な変動をした場合は、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 なお、近年、中国政府によるレアメタルの輸出規制強化を背景として、当社が刃先材料として使用する超硬素材の主要原料であるタングステンの国際供給量が減少し、今年に入って輸入価格が高騰する局面が続いており、当社においてもサプライヤーからの供給制限や調達コスト上昇などの影響を受けております。当社グループでは、原材料確保のためサプライヤーの多様化を進めつつ、販売先への丁寧な説明により価格転嫁を進めておりますが、今後も急激な原材料価格高騰により、当社の製造原価及び収益に影響を及ぼすリスクがあります。 (6) 会計上の見積りについて 当社グループは、財務諸表の作成にあたり会計上の見積りが必要な事項については、合理的な基準に基づき見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、金額の見直しや実際の結果と異なる場合があり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 なお、当連結会計年度の会計上の見積りについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 棚卸資産の評価 当社グループは、国内及び海外において顧客の様々な需要に対応していることから、顧客の仕様に合わせた受注生産を主としており製品の種類は多岐にわたっております。当社グループは棚卸資産の適切な管理を行っておりますが、正味売却価額と取得原価を比較して正味売却価額が取得原価を下回っている場合、また、営業循環過程から外れた滞留等の棚卸資産については規則的に帳簿価額を切り下げる評価減を実施する事としており、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 環境保護について 当社グループは、大気汚染、水質汚濁、有害物質、廃棄物処理、製品リサイクル、地球温暖化防止、エネルギー等に関する様々な環境関連法令の適用を受けております。また、将来環境に関する規制や社会的要求がより厳しくなり、有害物質の除去や温室効果ガス排出削減等の責任が追加される可能性があります。当社では、ISO14001の認証を取得するなどして環境に配慮した事業活動を展開しておりますが、過去、現在及び将来の当社グループの事業活動に関して、環境に関する法的、社会的責任を負う事態が発生した場合には、業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 自然災害、感染症の流行によるリスクについて 当社グループの生産拠点のうち、国内は当社の本社工場(愛知県丹羽郡大口町)1ヵ所のみであり、将来発生が予想されている東海及び東南海地震等の災害により大きな被害を受ける可能性があります。また、感染症が世界的に大流行した場合は販売及び生産活動が阻害される可能性があります。当社グループは、インドネシア、中国、ベトナムに生産拠点を設けてリスク分散を行っており、サプライチェーンへの影響に対応しておりますが、大規模な災害や世界的な感染症が発生した場合は事業活動が滞り、当社グループの業績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 情報セキュリティリスクについて 当社グループは、取引先の情報、従業員の個人情報、経営に関する機密情報等を保管・管理しております。近年増加するサイバー攻撃に対し、情報セキュリティの重要性が高まる中、当社グループでは、取り扱う情報を事業活動の展開ならびに付加価値を創出するための重要な資産と位置づけ、情報の漏洩が生じないよう情報セキュリティに関する体制や社内教育、規程を整備し、システム停止等の事業継続リスクを低減させるよう対応しておりますが、サイバー攻撃によるインシデントが発生した場合には、損害賠償義務や社会的信用の低下により、当社グループの事業及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 地政学リスクについて 当社グループは、中東地域の地政学的リスク(紛争、航路遮断等)がさらなる悪化、長期化した場合、エネルギー価格の上昇や物流停滞を通じて、原材料コストの増加及びサプライチェーンの混乱が発生する可能性があります。その結果、当社グループの生産活動及び収益性に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 従業員の労働安全衛生に関するリスクについて 当社グループの事業活動においては、製造現場を中心に、機械設備の操作、重量物の取り扱い、化学物質の使用など、従業員の安全衛生に影響を及ぼす可能性のある業務が存在しています。これらの業務に起因する労働災害の発生は、従業員の健康被害のみならず、生産停止、補償費用の発生、社会的信用の低下など、当社グループの事業運営及び財務状況に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 また近年、労働環境の変化や人員構成の多様化に伴い、メンタルヘルス不調を含む心理的負荷への対応が重要性を増しています。当社グループにおいても、長時間労働、職場の人間関係、業務負荷の偏在などが原因となるメンタル不全が発生した場合、従業員の離職や生産性の低下、労災認定に伴う費用負担、企業イメージの毀損などが生じる可能性があります。 当社グループでは、労働安全衛生マネジメントの強化、設備の安全対策、作業手順の標準化、定期的な安全教育の実施、ストレスチェック制度の活用、産業医・外部専門家との連携によるメンタルヘルス対策などを進めています。しかし、これらの取り組みにもかかわらず、予期せぬ労働災害やメンタルヘルス不調が発生するリスクを完全に排除することはできません。これらの事象が発生した場合には、当社グループの事業活動及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (12) グローバルでの人材確保に関するリスク 当社グループの事業活動を継続的に発展させるためには、国内外の拠点において、専門性の高い技術者、研究開発人材、マネジメント人材、デジタル人材など、多様な人材を安定的に確保し、育成していくことが不可欠です。しかしながら、近年、世界的に高度人材の獲得競争が激化しており、特に日本国内においては、労働人口の減少や若年層の採用市場の逼迫により、優秀な人材の採用・定着が一層困難になっています。 また、海外拠点においても、現地の労働市場環境、報酬水準の上昇、国際的な人材流動性の高まりなどにより、必要な人材を適時に確保できないリスクが存在します。さらに、グローバルに事業を展開する当社グループにおいては、各国の労働慣行や規制の違い、文化的背景の多様性に対応しながら、従業員のエンゲージメントを維持・向上させることが求められます。これらの対応が不十分であった場合、離職率の上昇、生産性の低下、事業計画の遅延などが生じる可能性があります。 当社グループでは、採用チャネルの多様化、報酬制度の見直し、リスキリング・アップスキリングの推進、グローバル人材マネジメント体制の強化などに取り組んでいます。しかし、これらの施策を講じた場合でも、採用競争の激化や労働市場の構造的変化により、必要な人材を十分に確保できない可能性があります。その結果、当社グループの事業運営、競争力、財務状況に影響を及ぼすおそれがあります。 (13) 製品・サービスの品質及び製造物責任に関するリスク 当社グループは、製造業として、製品及びサービスの品質確保を最重要課題の一つとして位置づけ、品質管理体制の強化、製造プロセスの標準化、検査工程の高度化などに取り組んでいます。しかしながら、原材料の不具合、製造工程における人的・機械的ミス、設計上の不備、外部委託先の品質管理不良などにより、製品の品質問題が発生する可能性を完全に排除することはできません。 万が一、重大な品質不良や欠陥が発生した場合には、製品の回収、修理・交換対応、顧客への補償費用の発生に加え、取引先からの信用失墜、ブランド価値の毀損など、当社グループの事業運営及び財務状況に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 また、当社グループが提供する製品・サービスに起因して、利用者や第三者に身体・財産上の損害が生じた場合、製造物責任法(PL法)等に基づく損害賠償請求を受ける可能性があります。特に、グローバルに事業を展開する当社グループにおいては、各国・地域の法規制や訴訟環境の違いにより、予期せぬ高額の賠償責任や訴訟費用が発生するリスクも存在します。 当社グループでは、品質マネジメントシステムの運用、サプライヤー監査の強化、トレーサビリティの向上、製品安全に関する社内教育の徹底などを進めています。しかし、これらの取り組みにもかかわらず、品質問題や製造物責任に関する事象が発生した場合には、当社グループの業績、財務状況および社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,093字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、各国における金融緩和的な政策運営やAI関連投資の拡大を背景に、総じて底堅く推移しました。一方で、ウクライナ・中東情勢などの地政学的リスクの長期化、中国経済の低迷、米国の通商政策を巡る不透明感などにより、景気の先行きに対する警戒感は依然として強く、地域ごとに景況感の差がみられる状況となりました。わが国経済においては、人手不足を背景とした雇用改善と賃上げ、さらにはDX投資拡大など、内需中心に改善傾向にありましたが、円安による輸入物価上昇などから、景気回復は力強さを欠いた状況となっております。 このような状況の下、当社グループは生産性の維持・向上、国内の住宅関連市場における占有率拡大と非住宅関連市場の開拓や海外の売上拡大などを目指し、戦略的な製品開発、生産、営業活動を展開しました。国内における売上は、住宅関連刃物は減少したものの非住宅関連刃物の販売拡大により前年同期から増加しました。一方、海外での売上は、欧州向けを中心に増加し、当連結会計年度の売上高は、209億4千7百万円(前年同期比3.5%増)となりました。 利益面につきましては、原材料価格等のコスト上昇要因があったものの、前年の中国子会社における事業構造改革の効果が寄与したことなどから、営業利益は、10億9千万円(前年同期比45.9%増)となりました。営業外収益として為替差益2億円を計上したことなどから、経常利益は、13億4千4百万円(前年同期比90.1%増)となりました。特別利益として、事業譲渡益6千5百万円を計上したものの、前期には固定資産売却益9億5千7百万円を計上したことから、税金等調整前当期純利益は、14億6千5百万円(前年同期比11.3%減)となりました。以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、10億3千1百万円(前年同期比4.8%増)となりました。 セグメントの経営成績の概要は、次のとおりであります。 a. 経営成績 (日本) 海外向けでは自動車関連刃物および鉄鋼関連刃物が減少したものの、国内向けでは非住宅関連刃物が増加したことから、売上高は159億1千3百万円(前年同期比0.6%増)、原材料・副資材のコストアップにより営業利益は3億1千万円(前年同期比35.7%減)となりました。 (インドネシア) 木工関連刃物および自動車関連刃物などが減少し、売上高は41億7千7百万円(前年同期比2.1%減)、減価償却費の減少などにより原価率が良化したことから、営業利益は3億9千8百万円(前年同期比21.1%増)となりました。 (米国) 鋼管関連刃物および自動車関連刃物が増加したことから、売上高は24億6千2百万円(前年同期比2.1%増)となりましたが、グループ間の仕入価格上昇により、営業利益は8千2百万円(前年同期比48.0%減)となりました。 (欧州) 木工関連刃物が増加したことから、売上高は22億8千9百万円(前年同期比17.3%増)、営業利益は4千1百万円(前年同期比59.0%増)となりました。 (中国) 木工関連刃物および自動車関連刃物が増加したことから、売上高は18億4千9百万円(前年同期比6.2%増)、前期の事業構造改革が功を奏し、営業利益は6百万円(前年同期は3億8百万円の営業損失)となりました。 (ブラジル) 木工関連刃物および製紙関連刃物が増加したことから、売上高は7億8千5百万円(前年同期比18.6%増)となりましたが、仕入に伴う輸入費用の増加やドル取引におけるレアル安の影響などにより、営業損益は2千2百万円の損失(前年同期は6千万円の営業利益)となりました。 (ベトナム) 紙工関連刃物や自動車関連刃物が増加したことから、売上高は15億6百万円(前年同期比13.8%増)となりましたが、減価償却費の増加などにより原価率が悪化したことから、営業利益は9千5百万円(前年同期比14.4%減)となりました。 なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。 b. 財政状態 (資産合計) 当連結会計年度末における流動資産は206億3千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億円増加いたしました。これは主に現金及び預金が1億7千5百万円減少したものの、商品及び製品が4億6千1百万円増加したことなどによるものであります。固定資産は177億6千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億6千6百万円減少いたしました。これは主に退職給付に係る資産が4億1千1百万円増加したものの、有形固定資産が9億4千2百万円減少したことなどによるものであります。 この結果、総資産は、384億3百万円となり、前連結会計年度末に比べ6千6百万円減少いたしました。 (負債合計) 当連結会計年度末における流動負債は29億5千3百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億8千3百万円減少いたしました。これは主に未払法人税等が3億3千2百万円、未払金が3億円、買掛金が2億1千3百万円減少したことなどによるものであります。固定負債は41億1千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ3千4百万円増加いたしました。これは主に、長期借入金が1億4千4百万円減少したものの、繰延税金負債が1億5千3百万円、退職給付に係る負債が2千9百万円増加したことなどによるものであります。 この結果、負債合計は、70億6千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億4千9百万円減少いたしました。 (純資産合計) 当連結会計年度末における純資産合計は313億3千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億8千3百万円増加いたしました。これは主に為替換算調整勘定が1億8千3百万円減少したものの、利益剰余金が6億8千4百万円、退職給付に係る調整累計額が2億5千6百万円増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は81.6%(前連結会計年度末は79.4%)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1億7千5百万円減少し、当連結会計年度末には78億8千5百万円(前年同期比2.2%減)となりました。 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は10億9千4百万円(前年同期比58.5%減)となりました。これは、主として14億6千5百万円の税金等調整前当期純利益を計上したこと、減価償却費17億5千5百万円による資金の増加があったものの、法人税等の支払額7億3千5百万円、棚卸資産の増加額3億6千4百万円、仕入債務の減少額3億3千6百万円による資金の減少があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は9億3千6百万円(前年同期比46.5%減)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出が10億6千6百万円と、前年同期の27億1千8百万円から大きく減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は6億9百万円(前年同期は14億1千1百万円の収入)となりました。これは、配当金の支払額3億4千7百万円、長期借入金の返済による支出2億2百万円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 日本(千円)   10,750,960   97.2 インドネシア(千円)   3,878,734   106.8 米国(千円)   67,949   68.8 欧州(千円)   -   - 中国(千円)   1,365,623   107.8 ブラジル(千円)   19,724   118.6 ベトナム(千円)   1,300,153   115.0 報告セグメント計(千円)   17,383,146   101.0 その他(千円)   52,120   100.6 合計(千円)   17,435,267   101.0 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 b. 受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 日本(千円)   11,145,951   102.8   1,757,266   126.5 インドネシア(千円)   2,401,227   95.9   460,171   105.1 米国(千円)   2,361,150   89.0   1,082,960   91.5 欧州(千円)   2,328,820   111.8   675,229   106.3 中国(千円)   950,160   109.5   52,044   145.1 ブラジル(千円)   785,698   118.6   -   - ベトナム(千円)   152,937   100.4   9,410   90.4 報告セグメント計(千円)   20,125,947   101.8   4,037,081   109.3 その他(千円)   1,180,938   102.3   186,573   108.3 合計(千円)   21,306,886   101.8   4,223,654   109.3 (注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 日本(千円)   10,777,420   101.4 インドネシア(千円)   2,378,769   100.6 米国(千円)   2,462,312   102.1 欧州(千円)   2,288,874   117.3 中国(千円)   933,978   107.2 ブラジル(千円)   785,698   118.6 ベトナム(千円)   153,940   104.5 報告セグメント計(千円)   19,780,994   103.9 その他(千円)   1,166,577   97.9 合計(千円)   20,947,572   103.5 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主要な販売先については、総販売実績に対する割合が10%以上に該当するものがないため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の財政状態は、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、国内における売上は、住宅関連刃物は減少したものの非住宅関連刃物の販売拡大により前年同期から増加しました。一方、海外での売上は、欧州向けを中心に増加し、当連結会計年度の売上高は209億4千7百万円(前年同期比3.5%増)となりました。 製品区分別売上高においては、平刃類では包装関連刃物が増加したことなどにより、売上高は70億4千6百万円(前年同期比5.5%増)となりました。精密刃具類では木工関連刃物が微減となり、売上高は37億6千8百万円(前年同期比0.0%減)となり、丸鋸類では鋼管関連刃物や自動車関連刃物が増加し、売上高は97億3千8百万円(前年同期比2.6%増)となりました。また、商品の売上高は3億9千3百万円(前年同期比34.8%増)となりました。 売上原価は、前連結会計年度に比べ3億9千5百万円増加の146億7千5百万円となり、売上原価率は前連結会計年度の70.6%から当連結会計年度70.1%となりました。 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ2千2百万円減少の51億8千万円となりました。人件費が前連結会計年度に比べ2千4百万円減少、経費が2百万円増加しております。 以上の結果、営業利益は前連結会計年度に比べ3億4千3百万円増加の10億9千万円となり、売上高営業利益率は前連結会計年度の3.7%から当連結会計年度5.2%となりました。 営業外収益から営業外費用を差し引いた純額は2億5千3百万円の収益計上となりました。 以上の結果、経常利益は前連結会計年度に比べ6億3千7百万円増加の13億4千4百万円となりました。 特別利益から特別損失を差し引いた純額は1億2千1百万円の収益計上となりました。これは固定資産売却益7千9百万円、事業譲渡益6千5百万円を計上したことなどによります。 以上の結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度に比べ1億8千6百万円減少の14億6千5百万円となり、法人税等は前連結会計年度に比べ2億3千4百万円減少しましたが、親会社株主に帰属する当期純利益は前連結会計年度に比べ4千7百万円増加の10億3千1百万円となりました。 なお、1株当たり当期純利益は、前連結会計年度70円82銭から当連結会計年度74円24銭となりました。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因として、経済状況、販売状況、カントリーリスク、為替相場の変動、原材料価格の変動、会計上の見積り、環境保護、自然災害、感染症の流行によるリスク、情報セキュリティリスク等があります。当社グループの経営成績に重要な影響を与える大きな要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 (日本) 売上高は、海外向けでは自動車関連刃物および鉄鋼関連刃物が減少したものの、国内向けでは非住宅関連刃物が増加したことから、前年同期比0.6%増の159億1千3百万円となりました。 セグメント利益(営業利益ベース、以下同じ。)は、前年同期比35.7%減の3億1千万円となりました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ7億6千8百万円減少の309億7千9百万円となりました。 (インドネシア) 売上高は、木工関連刃物および自動車関連刃物などが減少したことから、前年同期比2.1%減の41億7千7百万円となりました。 セグメント利益は、前年同期比21.1%増の3億9千8百万円となりました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億3千3百万円増加の55億3百万円となりました。 (米国) 売上高は、鋼管関連刃物および自動車関連刃物が増加したことから、前年同期比2.1%増の24億6千2百万円となりました。 セグメント利益は、前年同期比48.0%減の8千2百万円となりました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億7千4百万円減少の16億2千4百万円となりました。 (欧州) 売上高は、木工関連刃物が増加したことから、前年同期比17.3%増の22億8千9百万円となりました。 セグメント利益は、前年同期比59.0%増の4千1百万円となりました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億6千4百万円増加の14億6千7百万円となりました。 (中国) 売上高は、木工関連刃物および自動車関連刃物が増加したことから、前年同期比6.2%増の18億4千9百万円となりました。 セグメント利益は、6百万円となりました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億2千7百万円増加の21億7千9百万円となりました。 (ブラジル) 売上高は、木工関連刃物および製紙関連刃物が増加したことから、前年同期比18.6%増の7億8千5百万円となりました。 セグメント損失(営業損失ベース、以下同じ。)は、2千2百万円となりました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ8千7百万円増加の7億7千3百万円となりました。 (ベトナム) 売上高は、紙工関連刃物や自動車関連刃物が増加したことから、前年同期比13.8%増の15億6百万円となりました。 セグメント利益は、9千5百万円となりました。 セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ5億6千9百万円増加の73億2千万円となりました。 (その他) 報告セグメントに含まれないその他の地域・事業を「その他」として区分しており、売上高は前年同期比2.1%減の11億6千6百万円、セグメント利益は、前年同期比71.0%減の1千1百万円、セグメント資産は、前連結会計年度末に比べ1億4千2百万円増加の8億8千8百万円となりました。 なお、セグメントごとの売上高は、セグメント間の内部売上高を含めて記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況は、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、自己資金及び金融機関からの借入を基本としております。当連結会計年度では有形固定資産の取得による支出10億6千6百万円を計上したことなどから、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ1億7千5百万円減少の78億8千5百万円の状況であります。 当連結会計年度末現在における重要な設備の新設等に係る今後の設備投資では、主に生産設備の更新・合理化などを計画しておりますが、その所要資金は自己資金及び金融機関からの借入金を基本としております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たり当連結会計年度末における資産、負債の金額並びに当連結会計年度における収益、費用の適正な計上を行うため、会計上の見積りが必要となりますが、当社グループは、過去の実績等を勘案し合理的に判断しております。ただし、見積り特有の不確実性が存在するため、実際の結果は見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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