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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

アトムリビンテック

ATOM LIVIN TECH Co.,Ltd.3426 · Standard · 金属製品

建築・家具金物の企画・開発・販売を手掛けるファブレスメーカー。国内ハウスメーカーなどへ「ATOM」ブランドを供給。

概要

アトムリビンテックは、建築金物・家具金物を主体とする内装金物全般の企画・開発・販売を手がけるファブレスメーカーである。自社ブランド「ATOM」の下、ハウスメーカーや住宅設備機器メーカーなどに製品を供給する。売上高は約100億円、従業員120名で安定した収益基盤を持つ。

建築金物と家具金物を融合した内装金物専門メーカー

当社は、伝統的に別分野とされていた「家具金物」と「建具金物」を融合し、「内装金物(住まいの金物)」という新たな分野を創造した。取扱商品の80%以上を自社企画のオリジナル商品が占め、企画開発型のファブレスメーカーとして事業を展開している。主な販売先はハウスメーカー、住宅設備機器メーカー、建材メーカー、建築金物店などで、国内全域に及ぶ。

ファブレス体制と海外子会社によるサプライチェーン

工場を持たないファブレスメーカーとして、協力工場とのネットワークを活用し、製品の企画・開発・販売に特化している。全額出資子会社として中国に「上海阿童木建材商貿有限公司」、ベトナムに「ATOM LIVIN TECH VIETNAM COMPANY LIMITED」を設立し、海外協力工場の開拓、現地販売、日本向け商品供給の拡大を図っている。これにより、コスト競争力と安定的な供給体制を実現している。

ショールームと展示会を通じた情報発信

東京の「アトムCSタワー」を旗艦ショールームとし、大阪にも常設ショールームを開設。年に2回の新作発表会(「春の新作発表会」・「秋の内覧会」)を開催し、総合カタログ「ATOM-DATA-LINE」を定期刊行している。また、ベトナムの建築展示会「VIETBUILD」に出展するなど、国内外で積極的に情報発信を行い、市場ニーズの収集と販路拡大に努めている。

業界の中での役割は建築金物の供給者として、ハウスメーカーや建材メーカー等のサプライチェーンに組み込まれる。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
105億円
営業利益
5億円
営業利益率
4.8%
純利益
4億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01住宅設備・建材メーカー主力

ハウスメーカー、住宅設備機器メーカー、建材メーカー、建築金物店を販売先に、内装金物を供給。工場を持たず、海外協力工場で生産するファブレスモデルを採用し、企画・開発・販売に特化している。

主な製品・サービス2
建築金物(ドアノブ・レバーハンドル等)
住宅やビルのドアに使用される開閉金物。デザイン性と機能性を備え、内装の意匠を左右する。
家具金物(ヒンジ・スライドレール等)
キャビネットや収納家具の開閉・引き出しに使われる金物。スムーズな動作と耐久性を実現。

製品と技術

ソフトクローズ関連商品の拡充

当社の主力商品群であるソフトクローズ関連商品は、扉や引き出しの閉鎖を静かで滑らかにする機能金具である。バリアフリー・快適性・安全性に配慮し、高齢化社会のニーズに対応。製品ラインアップを継続的に拡充し、住宅だけでなく施設建築分野(店舗・事務所・医療・福祉)への展開も進めている。

機能性を高めた引き戸金具と収納金具

「シンクロ連動引戸金具 SU-101」は、3枚の引戸を連動してスムーズに開閉できる製品。また「ダンパー付き折りたたみ棚受け」は、滑らかな動きで折りたため、操作性に優れる。これらの製品は、現場のニーズに応える柔軟な開発姿勢を反映し、施工性と使用感の向上を実現している。

環境と安全性に配慮した商品開発

ISO9001(品質)およびISO14001(環境)の認証を取得し、環境負荷の小さい商品開発を推進。「室内用可動ルーバー」は開き戸・引戸両方に使用でき、簡易的な空気入れ替えを可能にする。省エネ住宅(ZEH)の普及に対応し、環境配慮と安全性を両立した製品を市場に投入している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

金属製品加工の老舗、収益改善進むも低成長

アトムリビンテックは、金属製品(主にキッチン関連)の製造販売を手掛け、売上高は約100億円で横ばい。営業利益率は前期2.94%から今期4.85%へ改善しているが、同業の日本調理機(非開示)や稲葉製作所(非開示)と比較して規模は中堅。業界では台所用品・住宅設備の需要に左右され、景気変動の影響を受けやすい。

強み

  • 長い歴史で築いた顧客基盤と信頼により、安定した受注を確保。
  • 収益率改善傾向にあり、生産工程の最適化やコスト削減が進む。
  • 特殊な金属加工技術により、競合他社が参入しにくい製品を供給。
  • 住宅設備や業務用厨房機器など、一定の需要がある市場で事業展開。

課題

  • 売上高が横ばいで成長性に乏しく、市場シェア拡大の余地が限定的。
  • 改善傾向にあるものの、営業利益率は5%未満と低水準。
  • 金属材料の価格高騰が収益を圧迫し、製品価格への転嫁が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字がアトムリビンテック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15936東洋シヤッター59億円7.0倍
23440日創グループ59億円13.8倍
35956トーソー58億円7.6倍
45986モリテック スチール58億円5.5倍
55997協立エアテック55億円9.8倍
63426アトムリビンテック53億円13.3倍
75900ダイケン52億円16.1倍
85990スーパーツール46億円23.3倍
95994ファインシンター44億円
103437特殊電極43億円9.4倍
115973トーアミ39億円20.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

明治36年の創業と昭和29年の会社設立

当社は明治36年(1903年)に創業され、当初は江戸指物金具の職人であった創業者の技術を基盤とした。その後、昭和29年10月に前身である有限会社高橋製作所を改組し、現在の法人形態となった。創業者の教え「独り歩きのできる商品を提供すべき」は、今日の企業理念「より良い金物を自ら考え、自ら普及させて行く」に引き継がれている。

家具金物と建具金物の融合による内装金物分野の創造

伝統的に分かれていた家具金物と建具金物の境界を取り払い、両者を統合した「内装金物」という新たなカテゴリーを創出した。これにより、家具業界から建具業界、住宅設備機器業界、住宅業界へと販路を拡大。今日では取扱商品の80%以上が自社企画品となり、独自の業態を確立した。

ショールーム開設と情報発信体制の強化

東京に「アトムCSタワー」、大阪に常設ショールームを開設し、ユーザーへの商品訴求を強化。年に2回の新作発表会や総合カタログの定期刊行により、ステークホルダーとの情報交換を活発化した。物流面では独自ネットワークを構築し、商品の安定供給体制を整えた。

中期経営計画と海外展開の加速

第12次中期経営計画(第71期~第73期)では「伝統を活かし、変革に挑む」を掲げ、人材育成と市場ニーズ対応の商品開発に注力。中国とベトナムに子会社を設立し、海外協力工場の開拓や現地販売を推進。2025年にはベトナムの展示会に出展し、東南アジア市場への本格展開を開始した。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    商品戦略:リニューアルと新商品開発

    オリジナル商品を再構成・集約化し顧客利便性を向上。居住空間のトータルデザイン化を目指し、内装金物全般にわたる新商品を開発。リフォーム・リノベーションや施設建築分野向けに、バリアフリー・安全性・環境配慮を備えた商品を展開する。

  2. 02

    市場戦略:チャネル開拓と海外展開

    直販サイトや設計事務所・工務店からのニーズを活用し新商材を開拓。流通ルート整備と提案型営業を推進。ベトナム子会社を通じた海外販路拡大、現地協力工場開拓、展示会出展による認知度向上を図る。

  3. 03

    情報システム戦略:DXと業務効率化

    受発注・会計システムをクラウド型に更新し営業・業務・現業で活用。アナログとデジタルを融合したDXを推進。直販サイトの品揃え充実、施工動画やSNS活用など情報発信を強化する。

  4. 04

    環境方針:サステナブル経営の推進

    ISO14001に則り設計段階から有害物質排除。SBT認定を取得し温室効果ガス削減に取り組む。SDGsと連動した環境保全活動を全社で推進し、持続可能な社会に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で120人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は667万円で、9期前と比べて+4.9%平均年齢は43.2歳、平均勤続年数は16.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月113
2017年6月119
2018年6月124
2019年6月63741.715.3124
2020年6月64740.615.2123
2021年6月63441.414.9126
2022年6月63341.615.2128
2023年6月63842.315.7126
2024年6月65942.716.1124242
2025年6月66743.216.6120417

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位9)
アトムCSタワー — 東京都港区964百万円
広島営業所・C/Dセンター — 広島県広島市 西区414百万円
配送センター — 埼玉県草加市384百万円
コミュニティ センター — 東京都足立区282百万円
協力工場に対する 貸与資産178百万円
本社 — 東京都台東区83百万円
大阪事業所 — 大阪府吹田市48百万円
箱根保養所 — 神奈川県足柄下郡 箱根町7百万円
前橋営業所 ほか1営業所2百万円
主な関係会社
  • 国内
    高橋不動産㈱
    東京都台東区
    議決権22.2%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は105億円営業利益5億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.9%、利益が+0.0%。

売上高
+1.9%
105億円
営業利益
+0.0%
5億円
純利益
+0.0%
4億円
営業利益率
4.8%
前期比 -0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高106億円105億円
営業利益5億円5億円
純利益4億円4億円
1株あたり配当¥33¥33

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は51億円、営業利益は2億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+2.0%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q2613.81
2023年4Q250
2024年1Q2414.20
2024年2Q2913.42
2024年3Q2414.20
2024年4Q2500.01
2025年2Q5335.72
2025年4Q5024.02
2026年2Q5435.62
2026年4Q5123.92

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は73億円から105億円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は4.8%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年6月7333
2013年6月8453
2014年6月9774
2015年6月9353
2016年6月9942
2017年6月10564
2018年6月10574
2019年6月10674
2020年6月10475
2021年6月9674
2022年6月10064
2023年6月10443
2024年6月102342.93
2025年6月103564.94
2026年6月105564.84

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高105億円のうち、営業利益として残るのは5億円4.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の3.8%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金95.2%100億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.8%5億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比0.5pt
4.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.4pt
3.8%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが−12億円、投資CFが−19億円で、差し引きのフリーCFは−31億円この組み合わせは消耗型にあたる。本業・投資・財務のすべてで現金が出ていっている。手元資金の厚みが生命線期末の手元現金は19億円で、売上の2.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月4−1−1319
2013年6月4−2−1220
2014年6月40−1422
2015年6月3−2−1121
2016年6月60−1626
2017年6月23−5−11843
2018年6月7−5−1244
2019年6月9−5−1447
2020年6月6−7−1−145
2021年6月8−3−1548
2022年6月5−2−1351
2023年6月3−2−1150
2024年6月5−3−1251
2025年6月−12−19−1−3119

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は116億円。このうち返さなくてよい自己資本が104億円で、自己資本比率は89.9%(業種中央値59.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月8071988.2
2013年6月85731286.2
2014年6月89771285.9
2015年6月89791088.2
2016年6月93801385.8
2017年6月113833073.6
2018年6月116863074.2
2019年6月120893174.4
2020年6月120922876.9
2021年6月124962877.0
2022年6月129983176.1
2023年6月1291002978.0
2024年6月1321023077.0
2025年6月1161041289.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳単体ベース
現金及び預金
34億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
99億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
12億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率87社中42位あたり、逆に低いのは配当利回り87社中57位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.8%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.9%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.5%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,301で、1年前と比べて-4.4%過去52週の値幅のなかでは13%の位置にある。

¥1,301+0.0%1ヶ月-0.2%1年-4.4%時価総額53億円
過去52週の値幅
安値¥1,278高値¥1,459

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.3倍
PER (会社予想)12.7倍
PBR0.48倍
配当利回り2.54%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月10日の1295円から小幅な値動きで推移し、7月22日には1303円。25日線(1294円)を上回っており、短期的には上昇傾向。ただし、75日線(1293円)とほぼ同水準で、200日線(1313円)がやや上に位置し、上値抵抗。出来高は全体的に少なく、600~2000株と低調。52週高値(1579円)からは乖離が大きく、レンジ相場。RSIは58.8とやや強気。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 13.7倍は業界平均18.3倍を下回り、PBR 0.5倍は平均1.1倍を下回る。配当利回り0%と無配だが、配当性向34.7%から余剰資金を内部留保。ROE 3.8%と低収益だが、2025/6期の営業利益増加が期待される。割安だが成長性に課題。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.3倍49.7倍
PER (予想)12.7倍
PBR0.48倍1.13倍
ROE3.8%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

建設需要の底堅さを背景に安定収益をあげてきたが、成長性には課題がある。強気派は、老朽化インフラの更新需要や首都圏再開発を追い風に、レンタル稼働率の上昇と利益率改善が続くとみる。一方弱気派は、建設投資の先行き不透明感や、同業との価格競争激化による収益圧迫を懸念する。PBR0.5倍割れで解散価値に近い水準だが、成長への明確なストーリーが欠ける。

プラスに働く材料7
  • インフラ更新需要

    老朽化した社会インフラの修繕需要が仮設資材需要を下支え

  • 利益率改善トレンド

    営業利益率が2.9%→4.9%に改善、収益性向上の途上

  • PBR0.5倍の割安感

    解散価値超過の評価、下値不安は限定的

  • 営業利益率改善トレンドの継続2026年Q2影響

    FY2025営業利益5億円、前年比+67%。さらなる改善余地あり

  • リフォーム需要取り込みで受注増通年影響

    2025年6月期売上103億円、前年比+1%。リフォーム市場拡大の恩恵

  • PBR0.49倍の割安株、資本効率改善への期待不定影響

    PBR1倍割れ、自己資本比率高く改善余地大

  • 配当政策の見直し可能性次回株主総会影響

    無配継続、利益拡大で株主還元余地

マイナスに働く材料7
  • 建設投資の減速リスク

    資材高や人手不足で建設投資に下振れ懸念

  • 競争激化による収益圧迫

    同業とのレンタル料金競争が利益率の頭を抑える

  • 成長性の乏しさ

    売上高が100億円前後で停滞、新規市場開拓の明確な戦略が見えない

  • 売上高横ばい、成長鈍化継続影響

    3期連続売上高100億円前後、成長なしかつ利益は増加も限界

  • 国内建設投資減少リスク2026年下期影響

    住宅着工戸数減少が続けば受注減、営業利益数億円押し下げ

  • 原材料価格高騰によるコスト増通年影響

    鋼材等の値上がりで粗利圧迫、営業利益率1%程度低下の可能性

  • 流動性低く外部ショックに脆弱不定影響

    時価総額53億円、大口売りで株価下落リスク

次の決算で確かめる点
レンタル稼働率
収益の源泉であり、建設需要の実勢を直接反映する
営業利益率
価格競争やコスト管理の成否を示す重要指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり33で、前期から2.9%いまの株価に対する利回りは2.54%。

年間配当
¥33
1株あたり
配当利回り
2.54%
いまの株価に対して
配当性向
34.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月3031.3
2018年6月300.026.8
2019年6月3516.732.1
2020年6月350.028.9
2021年6月33−5.729.9
2022年6月330.031.9
2023年6月343.039.1
2024年6月352.954.8
2025年6月34−2.934.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥33

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ490人。区分でいちばん多いのは個人・その他58.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.7%を占め、残る62.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他70.269.669.869.669.158.0
事業法人26.426.226.826.926.837.7
外国法人2.83.52.93.43.94.2
自己株式2.82.82.82.82.82.8
証券会社0.10.00.00.10.10.1
金融機関0.60.60.50.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01高橋不動産株式会社21.56
02髙橋 快一郎19.24
03アトムリビンテック従業員持株会5.38
04磯川産業株式会社5.36
05櫻井金属工業株式会社3.95
06髙橋 壽子3.82
07大塚 李代2.02
08岡崎 衛1.97
09THE HONGKONG AND SHANGHAI BANKING CORPORATION LIMITED - HONG KONG PRIVATE BANKING DIVISION CLIENT A/C 8028-394841 (常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)1.88
10有我 智代1.29

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-07-14
    重田 光時
    新規の大量保有報告
    4.25%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+13%、1株純資産は14期で+47%。直近期のROEは3.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月861,7765.09.523.2
2013年6月811,8424.510.830.7
2014年6月1041,9215.510.628.8
2015年6月771,9684.012.832.4
2016年6月612,0073.114.640.8
2017年6月962,0764.710.931.3
2018年6月1122,1615.310.726.8
2019年6月1092,2335.012.932.1
2020年6月1212,3165.311.428.9
2021年6月1112,3954.713.329.9
2022年6月1032,4594.314.031.9
2023年6月872,5183.513.339.1
2024年6月642,5442.521.454.8
2025年6月982,6143.815.034.7
2026年6月98

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

9名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/6期の役員報酬は総額142百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢
髙橋快一郎代表取締役 社長
山口俊常務取締役 営業本部長
池井正彦取締役 商品本部長兼商品部長
関内和貴取締役 営業本部副本部長
山下剛取締役
金子豊常勤監査役
小瀧繁幸監査役
高島良樹監査役
雨宮弘和監査役

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5941310822
監査役22412513
社外取締役5992

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容317字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は建築金物・家具金物を主体とした内装金物全般の企画・開発・販売を「ATOM」ブランドの下、国内全域のハウスメーカー・住宅設備機器メーカー・建材メーカーならびに建築金物店等を販売先とする、ファブレス(工場を持たない)メーカーとして事業活動を展開しております。 事業の系統図は、次のとおりであります。 ※上記系統図以外に、当社全額出資による子会社(非連結)として、中国に「上海阿童木建材商貿有限公司」、 ベトナムに「ATOM LIVIN TECH VIETNAM COMPANY LIMITED」を設立しています。 当該2社は、海外協力工場の開拓、現地販売ならびに日本国内への商品供給の拡大を目的としております。
経営方針・対処すべき課題3,406字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、明治36年に創業し、昭和29年10月、その前身(有)高橋製作所を改組設立して以来、江戸指物金具の職人 カザリ ( 錺 職)であった創業者の言「独り歩きのできる商品を提供すべき」との教えに基づく企業理念「より良い金物を 自ら考え、自ら普及させて行く」を掲げ、併せて「創意・誠実・進取」の精神を社是として、企画・開発・販売を兼ねるファブレス(工場を持たない)メーカーを標榜しつつ企業規模の拡充強化を図り、新しい時代に即した事業展開を積極的に進めております。 この間、伝統的に別分野として区別されていた「家具金物」と「建具金物」とを融合させた「内装金物(住まいの金物)」の分野を新たに創造しつつ、順次、家具業界から建具業界・住宅設備機器業界・住宅業界へと販路を拡大するとともに、常に先駆的な商品の企画開発に努め、今日では取扱商品の80%以上を自社商品で占めるという独自の業態を形成するに至っております。 また、東京「アトムCSタワー」を始め大阪に常設ショールームを開設し、さらには個展を年に2回(「春の新作発表会」及び「秋の内覧会」)開催するとともに、総合カタログを定期刊行するなど、幅広くステークホルダーとの情報交換に努める一方、常に物流の近代化・合理化に力を注ぎ、独自のネットワークを構築して商品の安定供給に向け努力して参りました。 当社といたしましては、今後とも新たな時代の要請に応えつつ、永続的に「より良い金物を自ら考え、自ら普及させて行く」との理念を全うし、住まいの金物の進化と発展に寄与するとともに、住生活を通して、広く社会に貢献して参りたいと考えております。 (2)目標とする経営指標 当社では、売上高と営業利益・経常利益を当社の成長を示す経営指標として位置付けております。また、財務基盤強化の観点から自己資本比率を重視しております。 (3)経営環境 当社の関連する住宅市場におきましては、人口動態の変化や環境意識の高まり、新技術の進歩など、多様な要素によって、住宅業界では量から質への転換期を迎えており、住宅の機能性や設計へのニーズが高まることに加え、環境負荷の低減を求める動きから、ZEHなどのエコ住宅の普及が進むほか、AIやIoTなどの新技術の進展等により、新たな需要の創出に期待が持てる局面にあります。然し乍ら、新設住宅着工戸数の動向については、消費性向及び所得環境の改善がさらに拡大浸透しなければ、本格的な市場の回復には至らない状況にあるものと思われ、生き残りをかけた企業間取引の先鋭化ならびに競合の激化傾向とを併せて、当社を取り巻く事業環境は依然として楽観し得ないものと予想されます。 (4)中長期的な会社の経営戦略ならびに優先的に対処すべき課題 当社は、事業環境に左右されない経営基盤の確立をキーワードに、変動する経営環境下においても安定成長を可能とする市場優位性の維持と収益力の強化に向けて、<商品戦略>・<市場戦略>・<情報システム戦略>を策定し、さらには<環境方針>を制定して、これらを実行することで、既存事業と新規事業の有機的結合による21世紀型ビジネスモデル、すなわち環境に配慮した「住空間創造企業」の構築を目指しております。なお、上記3つの戦略と環境方針における主な重点施策は以下の通りです。 ① <商品戦略>におきましては、数多あるアトムオリジナル商品の再構成に着手し、一部集約化を図るなど顧客利便性の向上に努め、併せて居住空間のトータルデザイン化を目指して、さらなる販路拡大ならびに新たな戦略的商品開発(「内装金物(住まいの金物)の全般」に目を向けた裾野の広い商品開発)を全社一丸となり推進して参ります。また、リフォーム・リノベーション市場の動向などとともに、住宅産業のみならず、施設建築分野(店舗・事務所・教育・医療・福祉など)への対応を強化し、高齢化社会及び価値観の多様化などの社会的要請に対応する「バリアフリー・快適性・安全性・利便性・汎用性」等々を有する、ソフトクローズ関連商品のさらなる展開を図るとともに、消費者生活の質的向上に寄与するため、環境負荷が小さく、かつ安全性に配慮したより質の高い商品の取り組みを促進するなど、「繊細なものづくりの精神」を反映させた商品開発を推進して参ります。 ② <市場戦略>におきましては、ATOMダイレクトショップの情報発信機能を活用するとともに、設計事務所・工務店など、実際に商品をお使いいただくエンドユーザーのニーズや声を反映させるマーケティング機能をも有効に活用し、住まいに関わる新たな商材を開拓・投入して一層の充実を図るとともに、ISO9001及びISO14001の認証取得企業として、品質と環境に配慮した商品開発を継続しつつ、「アトムCSタワー」を主軸とした新分野・異分野への展開を積極的かつ持続的に推進して参ります。また、市場のニーズに応える機能商品の構造が複雑化する中、その商品情報をあまねく市場に効果的に浸透させるために、これまでに培ってきたお客様との信頼関係を守りつつも、金物卸売業界の流通ルートの整備を進め、提案型の営業活動を積極的に推進して参ります。加えて、今後の成長が期待される東南アジアに設立した、当社全額出資の子会社「ATOM LIVIN TECH VIETNAM COMPANY LIMITED(ホーチミン市)」の協力を得て、ベトナム国内で開催される建築系展示会に出展して当社商品の認知度向上に努めつつ、海外協力工場の開拓、現地販売ならびに日本国内への商品供給の拡大に注力し、所期の目的を果たして参る所存であります。 ③ <情報システム戦略>におきましては、金物業界のIT化における企業モデルの構築を目指して、当社の経営管理体制を支える、受発注・会計管理システムを今後の変革にも対応可能なクラウド型システムへ更新し、営業・業務・現業の各部門とも、あまねく同システムを最大限に活用しつつ利便性の向上に努める他、アナログとデジタルを融合させたDX化を推進するなど、常に業務効率ならびに経営効率の向上に取り組むとともに、前項の市場戦略に基づき、ATOMダイレクトショップにおける商品アイテムの充実を始めとして、施工現場における設置方法や取り付け手順などが確認できる利便性を高めたコンテンツ動画やYouTube、ショールームビューにおける商品の拡充を図るなど、SNSを最大限に活用した事業展開を強化して参ります。 ④ <環境方針>におきましては、サステナブルな社会の実現に向けた環境保全活動への取り組みとして、ISO14001(2006年8月認証取得)に則り、設計の基本段階から有害物質を排除するといった、エコロジーとエコノミーを同化させた事業活動を継続しつつ、また2011年4月には「環境方針」を制定し、全社員が環境保全、及び汚染の予防を推進することが最重要課題の一つであることを十分に理解・認識のうえ、内装金物の設計・製造管理・販売を通して、人や社会、自然や地球にやさしい、環境に配慮した企業を目指しております。さらに2023年1月には「SBT(Science Based Targets)イニシアチブ」の認定を取得し、事業活動における温室効果ガス排出削減に向けた取り組みを推進しており、SDGsへの取り組みとともに持続可能な社会の実現に努めて参ります。 また、当面する住宅関連市場の不透明な事業環境の下ながらも、当社は、時代の変化に即応し得る柔軟かつ機動的な新しいフレームワークの構築が必須であるとの判断に基づき、商品開発と販売・購買体制の拡充強化はもとより、経営体制の高度化による業務運用全般の品質向上を目指しており、すべからく企業活動のさらなる活性化を図り、内装金物分野におけるリーディングカンパニーとしてのポジションをより確固たるものにすることこそが、当社の果たすべき責務と考え、引き続き安定的な収益体質を維持向上させて行くことと併せて、ユーザビリティーが高い商品の提供を通して、社会の発展に貢献して参る所存です。
事業等のリスク451字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (住宅投資動向が当社の業績に及ぼす影響について) 当社は、家具金物・建築金物・陳列金物など、住宅用内装金物全般の企画・開発・販売を行っており、主として当社が企画開発した商品をメーカーに製造委託し、「ATOM」ブランドで国内全域の家具メーカー、建築金物店、ハウスメーカー、住宅設備機器メーカー等に販売しております。 住宅用内装金物は主として住宅新設時に使用されるため、当社の業績は新設住宅着工戸数の増減に影響されます。 また、新設住宅着工戸数は、一般景気動向、金利動向、雇用情勢、地価動向、税制等の影響を受けるため、当社の業績もこれら外部要因に左右される可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,155字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)業績等の概要 ①業績 当事業年度におけるわが国経済は、政府による積極的な経済対策や日銀の緩和的な金融環境の維持を背景に、雇用・所得環境が改善傾向を示したことに加え、インバウンド需要の増加等によって、景気は緩やかな持ち直しの動きが見られたものの、物価上昇による実質購買力の抑制が消費の重しとなったことに加え、少子高齢化社会の進展による人手不足の深刻化が危惧されるなど、下振れリスクが残存する状況が継続いたしました。また、世界経済を巡っては、国際社会の分断・対立の深まりによって、各地で地政学リスクが高まるほか、米国における関税政策の影響や中国経済の先行き懸念など、不確定要素が多く、景気の先行きに対する不透明感は、依然として払拭できない状況の下で推移いたしました。 当社の関連する住宅市場におきましては、住宅ローン減税の拡充や省エネ住宅への補助金制度など、政府による各種住宅取得支援政策が下支えしたものの、建築資材の原材料コストや製造・輸送に係るエネルギーコストの高止まり等を要因とした建設コストの増加が住宅需要を抑制する状況が続き、新設住宅着工戸数は低調な推移を示しました。また、建設業界における慢性的な人工不足に加え、日銀の金融緩和政策の転換に伴う住宅ローン金利上昇の懸念から、住宅取得マインドは低調に推移する中、省エネ基準適合義務化によって、一時的な駆け込み着工の動きがみられたものの、住宅業界を取り巻く環境は依然として先行き不透明感が拭えず、本格的な市場の回復には未だ至らない水準で推移いたしました。 このような状況の下、今期を初年度とする「第12次中期経営計画(第71期~第73期)」において掲げた「伝統を活かし、変革に挑む」との企業スピリットに従い、創業以来、122年の社歴で培ってきた特長的な事業スタイルを有効に活用できる原動力(人材)を確保するため、全社的な連携体制の強化と環境を整備し、社員一人ひとりが責任と自覚を持って積極的に行動することによって、未来を切り開いていくことのできる“突破力”を備えた発想豊かな人材の育成に尽力したことに加え、市場ニーズに応える「ものづくり」を推進することにより、全方位のお客様にご満足いただける裾野の広い商品とサービスを丁寧に提供し続ける「住空間創造企業」への進化に取り組みました。 また、住宅産業における企画開発型企業として、当社の主力商品群に成長したソフトクローズ関連商品の拡充はもとより、あまた市場の要望に応えて新技術ならびに新商品の開発に取り組み「内装金物(住まいの金物)の全般」に目を向けた商品開発と営業戦略の推進を心がけ、併せて販売費及び一般管理費の圧縮など調整かつ管理可能な諸施策を講じて、経営環境の変動に左右されにくい社内体制と財務体質の構築を目指し、さらには商品戦略、市場戦略、及び情報システム戦略に一層の前進を果たすべく、鋭意、当面する各々の課題に取り組んで参りました。 商品戦略につきましては、日々嵩じるお客様のご要望に即応し、より現場主義に徹した柔軟で機動力のある商品開発を目指して、当社独自の機能を内包するソフトクローズ関連商品を拡充したほか、3枚の引戸をスムーズな動きで連動させて開閉できる「シンクロ連動引戸金具 SU-101」を新たに設定、また滑らかな動きで折りたためて操作も簡単な「ダンパー付き折りたたみ棚受け」、さらには、開き戸・引戸どちらにも使用可能で、空気の入れ替えが簡易的に行える「室内用可動ルーバー」等、その他を含め、裾野の広い商品開発を推進してきました。アトムCSタワー(東京・新橋ショールーム)においては、新設したホテルの客室をイメージした空間に、当社商品の使用例や家具商材・その他商品の追加提案を行うなど、市場ニーズに対応した関連商品の拡充と市場への定着を目指した活動に注力しつつ、機能性と利便性の向上を実現して参りました。 一方、市場戦略につきましては、金物卸売業界の流通ルートの整備に取り組むとともに、2025年4月には東京・アトムCSタワーにて「2025春の新作発表会・東京展」を開催し、併せて、総合カタログ「ATOM-DATA-LINE(2025-2027)」を発刊して、新たな商品展開の周知と販路開拓に努め、続く6月にはベトナム・ホーチミン市で開催されたベトナム最大級の建築系展示会「VIETBUILD2025」に出展するなど、お客様との商談機会の創出に取り組みつつ、新規事業と既存事業とのさらなる相乗効果の創出を図って参りました。また、当社の情報発信基地としての性格を持つアトムCSタワーでは、金物のみならず広くインテリアに関わる商品を常設展示しつつ、「KANAGUつなぐ 地域」伝統工芸支援プロジェクトを推進し、日本各地の伝統工芸や職人と協業して金物との融合を模索するなど、同所開設の本旨に則り、積極的に新分野・異分野の開拓を図っております。 なお、西日本市場の強化と深刻化する運送コストや、自然災害によるリスク分散など、BCP対策を踏まえた物流拠点の複数化を目的に運用している「広島営業所・C/Dセンター」につきましては、管理運用する商品を徐々に増やしつつ、商品供給面における顧客満足・サービスの維持向上に努めて、所期の目的を果たして参る所存であります。 さらに情報システム戦略につきましては、当社の経営管理体制を支える、受発注・会計管理システムを今後の変革にも対応可能なクラウド型システムへ更新して、営業・業務・現業の各部門とも、あまねく同システムを最大限に活用しつつ利便性の向上に努め、常に業務効率ならびに経営効率の一層の向上を図っております。 加えて、当社の「ものづくり」を広く紹介する目的として、ホームページ内の「atom動画ぎゃらりー」におきましては、機能商品を中心とした商品紹介や設計・施工ガイドなどを動画で配信し、当社の主力商品について単なる商品紹介に留まることなく、職人不足が顕著な建築現場においても施工方法や手順、金物の調整方法等を明解に確認できる利便性を高めた動画コンテンツの整備を進め、また同ホームページ内では、アトムCSタワー内の展示商品の写真や一部商品では動画の閲覧が可能な「ショールームビュー」の充実を図るなど、SNSを積極的に活用した販売支援ツールの拡充に努めて参りました。 このような経営全般にわたる諸施策を期中における内外況の変化に即応して推進して参りました結果、当期の売上高は10,297百万円(前期比1.3%増)、営業利益は515百万円(前期比54.6%増)、経常利益は561百万円(前期比50.9%増)、当期純利益は390百万円(前期比53.5%増)となりました。 ②キャッシュ・フロー 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ3,190百万円減少し、当事業年度末では1,924百万円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、使用した資金は1,154百万円(前年同期は540百万円の増加)となりました。 主な資金増加要因は、税引前当期純利益560百万円等によるものです。また主な資金減少要因は、仕入債務の減少額1,723百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は1,894百万円(前年同期は289百万円の減少)となりました。 主な資金増加要因は、定期預金の払戻による収入3,600百万円、有価証券の償還による収入300百万円、投資有価証券の償還による収入300百万円等によるものです。また主な資金減少要因は、定期預金の預入による支出5,100百万円、商品開発の金型など有形固定資産の取得による支出233百万円、情報システムの更新など無形固定資産の取得による支出256百万円、投資有価証券の取得による支出502百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、使用した資金は139百万円(前年同期は139百万円の減少)となりました。 これは配当金の支払額139百万円によるものです。 ③仕入及び販売の実績 a.仕入実績 当事業年度の仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別   当事業年度 (自 令和6年7月1日 至 令和7年6月30日)   前期比(%) 折戸・引戸金物(千円)   5,499,976   1.0 開戸金物(千円)   620,293   △0.2 引出・収納金物(千円)   608,372   △20.4 取手・引手(千円)   373,513   △2.0 附帯金物(千円)   428,490   2.0 合計(千円)   7,530,646   △1.3 (注) 当社は、単一セグメントであるため、品目別に記載しております。 b.販売実績 当事業年度の販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。 品目別   当事業年度 (自 令和6年7月1日 至 令和7年6月30日)   前期比(%) 折戸・引戸金物(千円)   7,659,237   3.0 開戸金物(千円)   812,611   2.7 引出・収納金物(千円)   729,888   △17.0 取手・引手(千円)   487,857   7.1 附帯金物(千円)   607,422   1.5 合計(千円)   10,297,016   1.3 (注)1.当社は、単一セグメントであるため、品目別に記載しております。 2.最近2事業年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、その割合が10%以上に該当する相手先がないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 当事業年度末の資産総額は、11,608百万円となり、前事業年度末に比べ1,579百万円の減少となりました。主な内容は、現金及び預金が1,409百万円、無形固定資産が255百万円それぞれ増加しましたが、有価証券及び投資有価証券が3,152百万円減少したこと等によるものです。 負債につきましては、1,177百万円となり、前事業年度末に比べ1,859百万円の減少となりました。主な内容は、電子記録債務が1,857百万円減少したこと等によるものです。 純資産につきましては、10,430百万円となり、前事業年度末に比べ279百万円の増加となりました。主な内容は、配当金支払で139百万円減少しましたが、当期純利益で390百万円増加したこと等によるものです。 b.経営成績の分析 当社の関連する住宅市場におきましては、省エネ住宅への補助金制度など、政府による各種住宅取得支援政策が下支えしたものの、建築資材の原材料コストや製造・輸送に係るエネルギーコストの高止まり等を要因とした建設コストの増加が住宅需要を抑制する状況が続き、新設住宅着工戸数は低調な推移を示しました。また、建設業界における慢性的な人工不足に加え、日銀の金融緩和政策の転換に伴う住宅ローン金利上昇の懸念から、住宅業界を取り巻く環境は依然として先行き不透明感が拭えず、本格的な市場の回復には未だ至らない水準で推移いたしました。 こうした市場環境のもと、当社におきましては、住宅産業における企画開発型企業として、当社の主力商品群に成長したソフトクローズ関連商品の拡充はもとより、「内装金物(住まいの金物)の全般」に目を向けた商品開発と営業戦略の推進を心がけて参りました結果、売上高は10,297百万円(前年同期に比べ134百万円の増加)となりました。 利益面につきましては、高騰した原材料価格を販売価格へ転嫁する活動が徐々に浸透してきたほか、当社の主力商品に関連する設備投資を実現するなど、長期的に原価低減につながる取り組みを進めたことに加え、販売費及び一般管理費の圧縮により、営業利益は515百万円(前年同期に比べ181百万円の増加)、経常利益は561百万円(前年同期に比べ189百万円の増加)、当期純利益は390百万円(前年同期に比べ136百万円の増加)となりました。 c.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では、売上高と営業利益・経常利益を当社の成長を示す経営指標として位置付けております。また、財務基盤強化の観点から自己資本比率を重視しております。各指標は、次のとおりです。 指標   令和6年6月期   令和7年6月期   増減 売上高   10,162,479千円   10,297,016千円   134,536千円増 営業利益   333,501千円   515,476千円   181,975千円増 経常利益   371,930千円   561,274千円   189,344千円増 自己資本比率   77.0%   89.9%   12.9ポイント増 d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社は、住宅用内装金物事業の単一セグメントであるため、記載を省略しております。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当事業年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)業績等の概要 ②キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。 当社の運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。また、投資を目的とした資金需要は、主に設備投資であります。 運転資金及び設備投資資金につきましては、自己資金で賄っております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

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