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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ファインシンター

FINESINTER CO.,LTD.5994 · Standard · 金属製品

トヨタグループの焼結製品メーカー。自動車部品を中心に、鉄道・油圧機器向けの焼結合金部品を世界展開。

概要

ファインシンターは粉末冶金(焼結)技術を基盤とする金属製品メーカーで、自動車焼結部品を主力とする。2026年3月期の連結売上高は462億円、従業員数は1,958名。トヨタ自動車を主要顧客とし、国内にファインシンター東北、ファインシンター三信、海外にタイ、アメリカ、中国、インドネシアの製造子会社を持つ。3事業セグメントは自動車焼結、鉄道焼結、油圧機器製品。近年は構造改革により損失を計上している。

3事業セグメントとグループ構成

当社グループは自動車焼結製品、鉄道焼結製品、油圧機器製品の製造販売を主な事業とする。自動車焼結事業が連結売上高の約90%を占め、トヨタ自動車向けが継続的に供給される。製造子会社は6社で、ファインシンター東北(自動車焼結製造)、ファインシンター三信、タイファインシンター、アメリカンファインシンター、精密焼結合金(無錫)有限公司、ファインシンターインドネシアがそれぞれ自動車焼結製品の製造・販売を行う。鉄道焼結と油圧機器は当社本体で生産する。

グローバルな生産拠点と地域展開

生産拠点は日本国内(愛知県春日井市本社、関連子会社の東北・三信)に加えて、タイに2拠点、アメリカ、中国(無錫)、インドネシアに展開する。タイ第2拠点では駆動系部品の増産を進め、ハイブリッド車用インバーター部品の受注が好調である。中国子会社は北米輸出向け油圧機器製品も手掛ける。2026年3月期の地域別売上比率は開示されていないが、海外子会社の生産高が全体の約3割を占めると推測される。

経営方針と中期経営計画の概要

基本理念は「ものつくりを通し、すみよい社会と人々の幸せに貢献する」である。2026年5月に策定した中期経営計画「Vision2030」では、「変革を遂げる」を基本方針に掲げ、事業ポートフォリオの継続的な見直しと収益基盤の強化を目指す。最終年度の2031年3月期に売上高450億円、営業利益率5%、ROE8%の達成を目標とする。収益力低下の要因として、少量不採算品の影響、構造改革の遅れ、設備老朽化、技術継承の停滞を挙げ、重点3事業への資源集中と人的資本投資を進める。

業界の中での役割は焼結合金部品メーカー(自動車部品サプライヤー)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
462億円
営業利益
12億円
営業利益率
2.6%
純利益
-24億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01自動車主力

トヨタ自動車をはじめとする自動車メーカー向けに、エンジンやトランスミッションなどに使われる焼結製品を供給。軽量・高強度・複雑形状が可能な焼結技術で、車両の燃費向上や静粛性に貢献。

主要顧客トヨタ自動車

主な製品・サービス1
自動車焼結製品
エンジンバルブシート、オイルポンプギヤなど、粉末冶金で製造する自動車部品。耐磨耗性・耐熱性に優れ、エンジンの高性能化に寄与。

02鉄道準主力

鉄道車両向けに、ブレーキ装置などに使われる焼結製品を供給。高い安全性と耐久性が求められる鉄道分野で、焼結技術を活用。

主な製品・サービス1
鉄道焼結製品
鉄道車両のブレーキ摩擦材や継手部品など、高い信頼性を要する焼結部品。

03建設・産業機械(油圧機器)副次

建設機械や産業機械に使われる油圧機器向けの焼結製品を供給。高圧・高負荷に耐える部品で、機械の信頼性と耐久性を支える。

主な製品・サービス1
油圧機器製品
油圧ポンプ・モータ用の焼結部品。耐圧性・耐磨耗性に優れ、油圧システムの性能を向上。

製品と技術

自動車焼結製品:ハイブリッド車向け部品の拡大

主力の自動車焼結事業では、エンジンやトランスミッション用の焼結部品に加え、ハイブリッド車(HV)用インバーター部品の生産が拡大している。タイ第2拠点では駆動系部品を量産し、国内では新たなHV用インバーター部品の生産を開始した。粉末冶金により複雑形状を高精度に成形する技術が強みで、トヨタ自動車を主要顧客とする。2026年3月期の同事業売上高は418億95百万円と全体の約91%を占める。

鉄道焼結製品:新幹線用摩擦材の安定供給

鉄道焼結事業では、新幹線用のブレーキライニングやすり板を製造する。これらの製品は焼結技術による耐摩耗性と安定した摩擦係数が求められる。2026年3月期の売上高は23億81百万円と前期比微減だが、原価改善によりセグメント利益は6億46百万円と24.7%増加した。受注は安定しており、新幹線の保守需要に対応する。

油圧機器製品:デンタルチェア向けなど精密部品

油圧機器製品事業では、主にデンタルチェア用の油圧・空圧制御部品を供給する。小型で高い信頼性が要求される分野で、焼結技術を応用した部品を提供する。2026年3月期の売上高は19億20百万円。トランプ関税の影響で中国顧客向けが減少したが、北米顧客の増加と新規案件獲得で補った。セグメント利益は4億53百万円と増益を達成した。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

焼結部品で国内首位、競合は非上場

ファインシンターは焼結機械部品の専業メーカーで、国内シェアトップクラス。同業の日本調理機やテクニスコは調理機器や産業機械部品が主体で、直接競合は限定的。売上高は400億円台と安定的だが、営業利益率は25/3期1.64%と低水準。26/3期は増収増益見込みだが、利益率改善が課題。自動車向け比率が高く、電動化シフトへの対応が急務。

強み

  • 長年の焼結技術で高品質・高精度の部品を提供し、自動車など産業機器に強み。
  • 焼結機械部品で国内首位のシェアを持ち、安定受注基盤を確保。
  • 売上高400億円超で安定的に推移し、キャッシュフローは安定。
  • 自動車、産業機械、家電など幅広い最終用途に対応可能。

課題

  • 営業利益率1〜2%台と低く、コスト削減や高付加価値化が急務。
  • 自動車向け比率が高く、電動化や生産変動の影響を受けやすい。
  • 海外メーカーの低価格攻勢に晒され、価格競争力の維持が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字がファインシンター

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15986モリテック スチール58億円5.5倍
25997協立エアテック55億円9.8倍
33426アトムリビンテック53億円13.3倍
45900ダイケン52億円16.1倍
55990スーパーツール46億円23.3倍
65994ファインシンター44億円
73437特殊電極43億円9.4倍
85973トーアミ39億円20.0倍
95939大谷工業38億円12.6倍
103439三ツ知36億円96.9倍
115928アルメタックス35億円18.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

2013年度から2016年度:売上高の拡大と利益の変動

2013年3月期の連結売上高は346億円、当期純利益は12億円であった。その後、2014年3月期は売上高368億円、純利益7億円、2015年3月期は同378億円、5億円と増収ながら減益が続いた。2016年3月期には売上高384億円、純利益10億円と回復した。この期間、自動車焼結事業の受注が堅調に推移し、海外拠点の立ち上げが進んだと推測されるが、詳細な事業別業績の開示はない。

2017年度から2020年度:増収基調も収益性に課題

2017年3月期の売上高は375億円、純利益11億円。2018年3月期は390億円、5億円と減益。2019年3月期は405億円、8億円、2020年3月期は403億円、6億円と売上高は400億円前後で推移したが、純利益は低水準にとどまった。この間、原材料価格の高騰やエネルギーコストの上昇が収益を圧迫し、販売価格への転嫁が課題となった。

2021年度から2023年度:売上減少と構造的な損失計上

2021年3月期は売上高346億円、純損失3億円と赤字転落。2022年3月期は売上高390億円に回復したが純損失5億円、2023年3月期は売上高397億円ながら純損失27億円と赤字幅が拡大した。損失の主因は不採算品の整理やグローバル拠点再編に伴う減損損失である。同期間中にタイ第2拠点の稼働やハイブリッド車部品の生産開始があったものの、コスト増を吸収できなかった。

2024年度以降:構造改革の推進と収益改善への道筋

2024年3月期の売上高は424億円、純損失6億円。2025年3月期は売上高427億円、営業利益7億円(計画値)ながら純損失2億円。2026年3月期は売上高462億円、営業利益12億円と増収増益となるが、固定資産減損損失21億91百万円の計上により純損失24億円となった。中期計画では自動車焼結事業の収益力向上と鉄道・油圧事業への重点投資により、営業利益率5%を目指す。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,958人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は717万円で、9期前と比べて+6.4%平均年齢は45.2歳、平均勤続年数は19.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,258
2018年3月2,295
2019年3月67442.618.02,287
2020年3月67142.918.22,307
2021年3月62242.818.02,281
2022年3月64743.118.42,248
2023年3月61843.218.42,123
2024年3月63643.718.92,098
2025年3月68344.519.72,04334
2026年3月71745.219.31,95861

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率57.1%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 5 / 海外 2、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
春日井工場 — 愛知県 春日井市2,295百万円
同上
本社 — 愛知県 春日井市1,742百万円
全社 自動車 焼結事業 鉄道焼結事業 その他
ファインシンター 東北㈱(注2) — 岩手県奥州市1,142百万円
自動車 焼結事業
川越工場 — 埼玉県川越市1,095百万円
自動車 焼結事業
山科工場 — 京都市山科区1,070百万円
自動車 焼結事業 鉄道焼結事業
玉川工場 — 埼玉県比企郡 ときがわ町575百万円
油圧機器製品事業
滋賀工場 — 滋賀県愛知郡 愛荘町452百万円
自動車 焼結事業
主な関係会社
  • 国内
    ファインシンター東北㈱
    岩手県奥州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    タイファインシンター㈱(注1)(注4)
    タイ国 ラヨーン県 · 連結子会社
    議決権87.3%
  • 国内
    アメリカンファインシンター㈱(注1)(注4)
    アメリカ合衆国 オハイオ州ティフィン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    精密焼結合金(無錫)有限公司(注1)
    中華人民共和国 江蘇省無錫市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ファインシンター三信㈱
    埼玉県比企郡 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ファインシンターインドネシア㈱(注1)
    インドネシア共和国西ジャワ州カラワン県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    トヨタ自動車㈱(注3)
    愛知県豊田市 · その他の関係会社
    議決権0.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は462億円営業利益12億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.2%、利益が+71.4%。

売上高
+8.2%
462億円
営業利益
+71.4%
12億円
純利益
-24億円
営業利益率
2.6%
前期比 +1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高445億円462億円
営業利益12億円12億円
純利益5億円-24億円
1株あたり配当¥25¥25

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は114億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q101−17
2024年1Q101−4−4.0−1
2024年2Q10943.73
2024年3Q11143.6−1
2024年4Q103−7
2025年2Q209−2−1.0−12
2025年4Q21894.110
2026年2Q230125.29
2026年4Q23200.0−33
2027年1Q11400.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は346億円から462億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は2.6%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3461412
2014年3月368127
2015年3月378125
2016年3月3842010
2017年3月3752011
2018年3月390165
2019年3月405158
2020年3月403106
2021年3月3461−3
2022年3月3906−5
2023年3月397−11−27
2024年3月4244−6
2025年3月427751.6−2
2026年3月4621282.6−24

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高462億円のうち、営業利益として残るのは12億円2.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-24億円、売上の-5.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.9%397億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.7%54億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.6%12億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
14.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.7pt
2.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比9.4pt
-5.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比22.9pt
-17.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-5.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
2.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが48億円、投資CFが−23億円で、差し引きのフリーCFは25億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は55億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月38−23−161539
2014年3月26−439−1733
2015年3月38−35−12328
2016年3月40−444−428
2017年3月45−432232
2018年3月37−4518−843
2019年3月40−41−4−137
2020年3月49−37−51243
2021年3月33−4123−859
2022年3月42−33−14956
2023年3月18−373−1942
2024年3月47−52−2−539
2025年3月8−50341
2026年3月48−23−132555

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は464億円。このうち返さなくてよい自己資本が151億円で、自己資本比率は30.9%(業種中央値59.8%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月33414518939.7
2014年3月38115822337.6
2015年3月40317422938.9
2016年3月41216624635.8
2017年3月43417925536.7
2018年3月46118627535.5
2019年3月46819027835.6
2020年3月46818428434.8
2021年3月49719530234.4
2022年3月50220030234.3
2023年3月48217330930.2
2024年3月50218531731.2
2025年3月47817030829.5
2026年3月46415131330.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
59億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
47億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
12億円
在庫として抱えている分
負債合計
313億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
56
/ 100
安定性自己資本比率21 / 40
収益力営業利益率5 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率87社中10位あたり、逆に低いのは自己資本比率87社中82位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-17.0%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
2.6%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
30.9%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
8.2%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.5%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,002で、1年前と比べて+12.6%過去52週の値幅のなかでは8%の位置にある。

¥1,002-2.9%1ヶ月+5.3%1年+12.6%時価総額44億円
過去52週の値幅
安値¥902高値¥2,170

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)8.6倍
PBR0.30倍
配当利回り2.50%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月末に950円と、25日線(995.76円)を4.6%下回り、200日線(1451.06円)からは34.5%下に乖離。52週高値2170円からは56%下落、安値857円からは10%高い。出来高は7月31日に8.1万株と直近平均の約2倍に膨らみ、売りが加速。RSIは42.5と売り寄りだが、6月末に112千株の出来高を記録するなど下値では買いも入る。週足では6月中旬から緩やかな下降トレンドが続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは赤字のため算出不可だが、PBR 0.31倍は同業平均1.30倍を大幅に下回り割安。配当利回り2.48%は平均2.37%を上回る。ただしROEは-17%と低収益で、業績は赤字継続。資産価値に比べ割安だが、収益面のリスクに注意。

指標この会社業種平均
PER (予想)8.6倍
PBR0.30倍1.13倍
ROE-17.0%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

自動車向け依存度が高く、2026/3期は大幅な特別損失計上で最終赤字予想。強気派は営業利益の改善傾向とEVシフトに伴う軽量部品需要、弱気派は構造的不採算と受注減少リスクを争点。PBR0.31倍と超割安だが、収益性改善が前提。

プラスに働く材料7
  • 営業利益改善

    2025/3期営業利益率1.6%へ改善中。

  • EV需要

    電動化で軽量焼結部品の需要が拡大可能性。

  • PBR0.31倍

    解散価値の3分の1と割安感強い。

  • 営業利益2期連続増益2026年3月期影響

    営業利益7億→12億へ増加(前期比71%増)、収益力改善

  • 売上高8%成長2026年通期影響

    売上高462億円、前期比8%増で過去最高

  • PBR0.31倍の極端な割安継続影響

    PBR0.31倍は金属製品業界で最低水準、バリュー投資家の注目

  • 特別損失一巡後の正常化2027年3月期影響

    2026/3期の特別損失24億円が一時的なら純利益回復

マイナスに働く材料7
  • 最終赤字継続

    2026/3期も特別損失で▲24億円予想。

  • 自動車依存

    顧客の生産変動に業績が直結するリスク。

  • 収益性低い

    営業利益率2%台と資本効率が悪い。

  • 純損失の大幅拡大2026年3月期影響

    純損失24億円(前期比-1100%)、EPS大幅悪化で株価下落リスク

  • 減配リスク次回決算発表影響

    配当利回り2.5%だが純損失で減配の可能性

  • 事業構造改革の遅れ継続影響

    営業利益率2.6%と低く、競争力強化が急務

  • 金属需要の減少2026年下期影響

    中国経済減速で金属製品需要減の懸念

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益構造改善の可否を示す。
自動車向け売上
主要顧客の生産動向を反映。
特別損失
リストラ費用や減損の発生有無。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり25で、前期から+25.0%いまの株価に対する利回りは2.50%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥25
1株あたり
配当利回り
2.50%
いまの株価に対して
配当性向
15.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月7051.5
2018年3月65−7.1
2019年3月707.732.5
2020年3月700.033.2
2021年3月10−85.723.4
2022年3月50400.0
2023年3月10−80.0
2024年3月20100.015.5
2025年3月200.0
2026年3月2525.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥25

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,100人。区分でいちばん多いのは個人・その他51.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.1%を占め、残る60.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他38.738.242.751.355.551.3
事業法人48.748.644.033.836.335.6
証券会社0.50.51.54.51.97.2
金融機関11.611.711.79.15.63.5
自己株式0.40.40.44.13.13.2
外国法人0.61.00.11.30.72.4
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01トヨタ自動車株式会社20.81
02ファインシンター従業員持株会8.37
03カヤバ株式会社4.98
04千住金属工業株式会社4.62
05松井証券株式会社3.24
06池口 史子1.76
07小島 伸介1.38
08あいおいニッセイ同和損害保険株式会社1.27
09ファインシンター取引先持株会1.24
10株式会社アイシン1.18

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−1120%、1株純資産は14期で+456%。直近期のROEは-17.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月556039.85.441.3
2014年3月336505.210.060.9
2015年3月257123.713.780.8
2016年3月2283,3546.67.448.2
2017年3月2453,6167.08.051.5
2018年3月1053,7192.921.7
2019年3月1863,7944.912.232.5
2020年3月1263,7043.413.933.2
2021年3月−653,881−1.723.4
2022年3月−1183,908−3.0
2023年3月−6213,310−17.2
2024年3月−1363,690−3.915.5
2025年3月−483,292−1.4
2026年3月−5643,353−17.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額142百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山口登士也代表取締役社長616,841
田中義人取締役副社長624,676
伊藤雅之専務取締役643,846
小林努常務取締役632,305
鈴木康也取締役51
加藤豊取締役53
石郷岡功二常勤監査役631,801
飯田寿監査役62
加藤克彦監査役63
五藤健二取締役632,655
帆足寿味子取締役53
前原恒男監査役58
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢保有株数
内田雅士574,824
石川智己54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)470331411830
監査役110421616
社外取締役562182

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容303字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社及び製造子会社6社で構成され、自動車焼結製品、鉄道焼結製品、油圧機器製品の製造販売を主な事業内容としており、関連当事者(その他の関係会社)であるトヨタ自動車㈱には継続的に自動車焼結製品を販売しております。 当グループの事業に係る位置づけ、及び事業の種類別セグメントとの関連は次の通りであります。ファインシンター東北㈱は当社の自動車焼結製品の製造を行っており、また、ファインシンター三信㈱、タイファインシンター㈱、アメリカンファインシンター㈱、精密焼結合金(無錫)有限公司、及びファインシンターインドネシア㈱は、自動車焼結製品の製造及び販売を事業内容としております。
経営方針・対処すべき課題1,475字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 〔基本理念〕 ものつくりを通し、すみよい社会と人々の幸せに貢献する 〔長期方針〕 ・ 21世紀に勝ち残る企業基盤を確立する 品質第一に徹し、魅力ある商品・技術の実現 ・ 良い社風を築き、地域に信頼される企業を目指す ・ 明るく働きがいのある職場を築く 〔サステナビリティ方針〕 ものつくりを通し、すみよい社会と人々の幸せに貢献する (基本理念がSDGsのアジェンダと重なり、グローバル・グループ内に浸透していることからサステナビリティ方針と位置付けております。) (2)経営戦略等 当社グループが有する技術融合の強みを軸に、事業ポートフォリオの見直しと収益構造の転換を加速させることを目的に、2026年5月、新たな中期経営計画(Vision2030)を開示いたしました。 本計画では、「変革を遂げる」を基本方針に掲げ、「構造×人」の両軸から企業価値向上を図ります。具体的には、事業ポートフォリオの継続的な見直しを通じた重点事業への経営資源の集中と、収益基盤の強化を図るとともに、人的資本への投資を通じて、将来志向の組織・人材への変革を推進いたします。これらの取り組みを通じて、収益性と資本効率の双方を高め、持続的成長企業への進化に向けた基盤を確立してまいります。 これにより、最終年度である2031年3月期において、売上高450億円、営業利益率5%、ROE8%の達成を目指してまいります。あわせて、モビリティの脱炭素化への貢献のためCO₂排出量の削減率を重要な経営指標としております。 中期経営計画(Vision2030)URL:https://www.fine-sinter.com/ir/plan/ (3)経営環境及び対処すべき課題 当社を取り巻く事業環境は、電動化の進展等による産業構造の変化や消費ニーズの多様化、総労働人口の減少といった構造的な転換期を迎えております。さらに、脱炭素対応やサステナビリティへの要請の高まり、人的資本経営の重要性の増大により、より高度な対応が求められております。 特に、技術革新の進展やAIとの協働、国際競争の激化により事業環境は一層厳しさを増しており、競争力の強化と付加価値の向上が課題となっております。加えて、消費者ニーズの変化や労働人口の減少に伴う人材不足の深刻化により、生産性向上が重要課題となっております。少量不採算品による収益への影響、構造改革及びモノづくり改革の遅れ、設備の老朽化による生産性の低下、技術継承の停滞といった問題が顕在化しており、これら収益力低下要因の解消が課題となっております。これらの課題に的確に対応し持続的成長を実現するためには、経営の透明性及び意思決定の実効性を高める観点から、ガバナンスの強化が不可欠であると認識しております。 こうした中、以下の項目を重点実施項目として取り組んでまいります。 1. 収益基盤の強化 ・ モノづくり革新・改革 ・ グローバル拠点再編 ・ 不採算品対応 2. ポートフォリオ変革 ・ 重点3事業へのリソースの集中 3. 人の改革(未来志向へシフト) ガバナンスの徹底 ・ 経営の透明性向上 プロフェッショナル集団への回帰 ・ フロー(Flow)が生まれる働き方支援 ・ 技能・スキル向上支援 ・ ウェルネス経営 ・ 組織力強化 ・ 人材多様化 ・ 職場環境改善
事業等のリスク2,910字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)コンプライアンス 当社グループでは事業の遂行にあたり各国の法的規制の適用を受けております。これらの法令等に違反した場合や社会的要請に反した行動等により、法令による罰則・訴訟・社会的制裁を受ける可能性があります。訴訟及び規制当局による措置その他の法的手段は、当社グループの事業、業績及び財政状態に大きな影響を与える可能性があります。法令に適合することを確保するための体制として、内部統制委員会を設置しており、定期的に取締役会への報告を行っております。また、2024年に発覚した不適切会計に対する再発防止策として、コンプライアンス・リスク管理研修や内部統制アンケートの実施、内部通報制度の強化等に取り組んでおります。今後、実施した再発防止策を継続実施し、社内定着を図ってまいります。 引き続き、継続的な教育、研修による啓蒙活動でコンプライアンス遵守を強化してまいります。 (2)自動車業界への販売依存度 当社グループの製品は主としてエンジン部品、ショックアブソーバー部品等の自動車用部品のため、自動車産業の構造変革及び市場縮小等が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、当社グループの連結売上高に占めるトヨタ自動車及び同社現地子会社への売上の割合は19.8%であります。 当社グループとしては、自動車産業の変革に対応するために、当社の強みである粉末冶金の特性や関連技術を活かし、電動化関連製品の開発を強化する一方、非自動車分野の鉄道車両用製品及び油圧機器製品の開発と拡販の強化、新規分野の開拓を加速すべく、営業・技術が一体となった組織「新規拡販室」を設置し取り組みを進めております。 (3)海外進出に内在するリスク 当社グループの事業には、海外における製品の生産と販売が含まれております。各地域における政治、経済状況の変化等による予期せぬ事象が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、現地の動向は海外拠点スタッフの情報網を積極的に活用する事で適時適切に入手し対応するように努めております。 (4)業界内外の競争に伴うリスク 当社グループが身を置く業界の競争は非常に厳しく、競合他社は国内外の多岐にわたります。顧客のニーズを満たした製品の開発・製造・販売に努めておりますが、競合他社との価格競争に巻き込まれた場合は当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、デジタル設計から実証加工、電動化製品の開発から量産までそれぞれを担う専任組織と、開発・生産技術部門を統合した「テクニカルセンター」を設けており、開発力の強化と開発から量産化までの加速を進めております。 (5)原材料の仕入に係る仕入価格の変動及び人権に関わるリスク 当社グループでは、粉末冶金製品の原材料として鉄粉等の金属粉を使用していますが、これらの原料価格が高騰し、製品価格に反映することが困難な場合は、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、供給元の不慮の事故や資源国の政治・経済状況、労務管理面での人権侵害などにより、原材料・部品の不足や当社グループの企業イメージ毀損などが生じる可能性があります。その場合は生産の遅れによる原価上昇、株価低迷や投資家の投資撤退などの可能性があります。 当社グループとしては、製品歩留りの向上による原材料使用量の低減や市況の変動が大きく資源国での人権侵害リスクの高いコバルトの添加不要材料の開発・提案、人権や環境等の社会問題の影響を考慮した鉱物調達活動などを推進し、リスク低減を図っております。 (6)為替変動によるリスク 当社グループの事業には、海外における製品の生産と販売が含まれています。各地域における売上、費用、資産を含む現地通貨建ての項目は、連結財務諸表作成のために円換算されています。従いまして、換算時の為替レートにより、円換算後の価値が影響を受ける可能性があります。 なお、為替変動による通期連結営業利益への影響は、1円/$あたり約10百万円です。 当社グループとしては、ものづくり改革や自動化等の合理化推進等により、円高進行時でも利益確保できる体質構築に努めております。 (7)感染症拡大に関するリスク 感染症の拡大に伴う製品需要の低迷、生産の停滞などが継続する場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があります。 当社グループとしては、感染拡大防止のため、衛生管理の徹底や必要に応じテレワーク等の事業運営を実施するとともに、有事の際、稼働日数調整や開発費以外の固定費削減及び機動的な短期資金調達などの対応で、リスクの最小化に努めてまいります。 (8)気候変動 気候変動がもたらすリスクは、製品の開発設計から調達・生産・物流・販売まで、企業活動全般にわたって存在しており、異常気象による災害リスクがもたらす生産影響、規制強化によるコスト増等は企業活動を停滞させる恐れがあります。 当社グループとしては、気候変動対応への取り組みとして、2050年度カーボンニュートラルに向けた長期ビジョンを策定し、2030年度までに50%削減する目標の達成に向けて、省エネ技術の開発など当社グループ一丸となって推進しております。また、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」に記載の通り、電動車両搭載製品や鉄道車両用製品への売上構成比を高めてまいります。 (9)退職給付債務 当社グループの従業員退職給付費用及び債務は、割引率などの数理計算上の前提条件や年金資産の長期期待収益率に基づいて算出されております。従いまして、割引率の低下や年金資産の減少など実際の結果が前提条件と異なる場合は、将来の期間に認識される費用及び計上される債務に大きな影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、年金資産の運用にあたり、分散投資や運用状況の定期的モニター等により、リスクの低減に努めております。 (10)情報セキュリティ 当社グループは、技術情報などの情報資産のデータ処理を行っていますが、不測の事態によって外部からのコンピュータウィルスの感染やハッキングの被害、サーバー及びネットワーク機器の障害やシステム障害の発生による業務停止や情報の外部漏洩等の事態が発生する可能性があり、それに伴い当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、情報セキュリティリスクの評価・分析と状況の把握を行い、段階的なセキュリティ強化に取り組んでいます。引き続き、人的・組織的対策、技術的対策を講じ、更なるセキュリティのレベルアップ、強化に取り組んでまいります。
経営成績の分析 (MD&A)6,553字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (経営成績等の状況の概要) (1) 業績 当連結会計年度における世界経済は、原材料価格やエネルギー価格の高止まり、物価上昇、さらには米国の通商政策等により、先行き不透明な状況が継続しております。 加えて、ウクライナ情勢の長期化や中東地域における地政学的緊張の高まりは、原材料等の調達や原油価格の動向を通じて、サプライチェーンおよび最終製品需要に影響を及ぼす可能性があり、世界経済の下振れリスクとして懸念されております。 一方で、こうしたエネルギー価格の高騰は、内燃機関車を中心とした自動車需要にも影響を及ぼし得るとともに、自動車産業における構造変化を一層加速させる要因となり得ます。そのなかでも、このような環境変化は電動化の進展やエネルギー効率の高い製品への需要拡大を促す側面も有しており、当社グループにとっては、中長期的な事業機会の拡大につながるものと認識しております。 こうしたなか、自動車焼結事業において、国内における販売量の増加及び価格是正による増収、加えてタイ第2拠点の増産効果やハイブリッド車用インバーター部品の好調な受注により、過去最高の売上高となりました。 中長期的な事業戦略として、当社グループは、国内外の生産拠点再編による「基盤収益力の底上げ」、磁性材・鉄道・油圧事業への重点投資による「事業ポートフォリオ変革」を着実に進めてまいりました。 このような状況において、当連結会計年度の業績は、売上高は462億6百万円(前年度比8.2%増)となり、営業利益は11億95百万円と前年度に比べ5億12百万円の増益となりました。また、経常利益は7億54百万円と前年度に比べ2億81百万円の増益となりました。親会社株主に帰属する当期純損失については、中長期的な戦略に沿ったグローバルな生産拠点再編等に伴う固定資産減損損失21億91百万円等を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失は24億14百万円(前年度は親会社株主に帰属する当期純損失2億6百万円)となりました。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。 ①自動車焼結事業 当連結会計年度においては、主要顧客のグローバルな生産・販売が好調に推移したことを背景に、当社グループの売上は増収となりました。増収要因として海外ではタイ子会社第2拠点における駆動系部品の販売が好調に推移したほか、国内においてもハイブリッド車用インバーター部品の受注が堅調であるなか、新型インバーター部品も生産を開始し、売上拡大に貢献いたしました。 利益面では、原材料やエネルギー価格の高騰、加えて労務費の上昇といったコスト増に対する販売価格への調整や、不採算製品に対する販売価格の適正化に取り組みました。さらに、過年度における原材料単価変動に伴う販売価格への反映が行われたことも加わりました。 これらの結果、当連結会計年度における売上高は418億95百万円と前年度と比べ34億36百万円(8.9%)、セグメント利益につきましては、29億43百万円と前年度と比べ7億19百万円(32.4%)の増収増益となりました。 ②鉄道焼結事業 新幹線用ブレーキライニング及びすり板の受注は前年度と同水準で推移しており、当連結会計年度は前年度と同程度の売上高となった一方で、原価改善が進みました。 これらの結果、当連結会計年度における売上高は23億81百万円と前年度と比べ8百万円(△0.4%)の微減となりましたが、セグメント利益につきましては、6億46百万円と前年度と比べ1億27百万円(24.7%)の増益となりました。 ③油圧機器製品事業 デンタルチェア用製品について、トランプ関税の間接的影響により北米輸出を行う中国顧客向けの売上が減少したものの、北米顧客の売上の増加と新規案件の獲得により減少分を補填できました。 これらの結果、当連結会計年度における売上高は19億20百万円と前年度と比べ54百万円(2.9%)、セグメント利益につきましては、4億53百万円と前年度と比べ33百万円(8.1%)の増収増益となりました。 (2) キャッシュ・フローの状況 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度は税金等調整前当期純損失であるものの、非資金項目である減価償却費や減損損失を計上しているためであり、47億59百万円の収入と前年度と比べ39億44百万円の収入増加となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度は前年度と同程度の有形及び無形固定資産の取得による支出となったものの、投資有価証券の売却による収入が減少したことにより、23億36百万円の支出と前年度と比べ17億92百万円の支出増加となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、当連結会計年度において新規の長期借入金による資金調達を行ったものの短期借入金の返済及び中国の連結子会社の持分を取得したことによる支出により、12億51百万円の支出(前年度は8百万円の収入)となりました。 (生産、受注及び販売の状況) (1) 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 自動車焼結事業   41,986,199   9.0 鉄道焼結事業   2,344,845   △2.3 油圧機器製品事業   1,941,778   5.4 合計   46,272,823   8.2 (注) 金額は販売価格によっております。 (2) 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 自動車焼結事業   42,099,532   9.1   3,685,685   5.9 鉄道焼結事業   2,337,294   0.3   145,639   △23.3 油圧機器製品事業   1,966,005   5.7   181,945   33.1 合計   46,402,832   8.4   4,013,269   5.4 (3) 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 自動車焼結事業   41,895,070   8.9 鉄道焼結事業   2,381,655   △0.4 油圧機器製品事業   1,920,773   2.9 その他   9,254   80.7 合計   46,206,754   8.2 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) ㈱デンソー   4,715,225   11.0   5,254,567   11.3 トヨタ自動車㈱   4,103,931   9.6   4,804,685   10.3 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。 (1) 財政状態の分析 (資産) 資産は463億78百万円となり、前連結会計年度末に比べ、14億56百万円減少いたしました。これは、主に減損損失を計上したことに伴う有形固定資産の減少(前連結会計年度末比21億91百万円減)によるものであります。 (負債) 負債は313億26百万円となり、前連結会計年度末に比べ、4億85百万円増加いたしました。これは、主に短期借入金の減少(前連結会計年度末比18億30百万円減)、中国の連結子会社である精密焼結合金(無錫)有限公司の持分取得により未払債務が増加したことによる流動負債のその他の増加(前連結会計年度末比10億76百万円増)、1年以内返済予定の長期借入金の増加(前連結会計年度末比12億79百万円増)等によるものであります。 (純資産) 純資産は150億51百万円となり、前連結会計年度末に比べ、19億42百万円減少いたしました。これは、主に資本剰余金の増加(前連結会計年度末比12億76百万円増)、利益剰余金の減少(前連結会計年度末比25億円減)、為替換算調整勘定の増加(前連結会計年度末比12億52百万円増)、非支配株主持分の減少(前連結会計年度末比21億92百万円減)等によるものであります。 (2) 経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 当社グループは、グループ一丸となり「経営基盤の再整備」「収益構造の抜本的改革」「事業ポートフォリオ変革」に取り組んでまいりました。当連結会計年度におきましては、「収益構造の抜本的改革」の取り組みとして、BEV化を見据えた資産効率・生産性向上を狙いとして、2024年8月に決定した国内拠点再編(自動車部品製造拠点を6拠点から4拠点に再編する取組み)のための諸準備を継続しております。また、少量不採算品に対して生産打切り・価格の適正化含めた改善を進め一定の成果につながっております。更に、デジタル技術と匠の技の融合によるモノづくり革新「未来Factory」について、量産工程に展開し、今後その技術を展開していくべく計画を策定中であります。 事業ポートフォリオ変革につきましては、成長分野である磁性材製品について、ハイブリッド車用のインバーター部品の受注好調に加え、新型ハイブリッド車用部品の新規ラインを増設し、更に当社が設計から生産まで一貫で取り組む高付加価値のユニット製品についても、2026年末の量産に向けた設備の導入をほぼ完了し、量産開始に向けた準備を進めております。鉄道・油圧事業についてはコア技術を活かした海外への拡販・産業機器分野の開拓など、お客様への提案活動含めた取り組みを進めております。タイ子会社第2拠点については、2024年11月に本格生産を開始しており、第2拠点における新規品の受注好調などにより、2026年3月期の売上・利益に貢献しました。 このような状況のなか、当連結会計年度の目標として中間期に見直しました、連結での売上高440億円、営業利益15億円、ROE6.2%の計画に対して、実績は売上高462億円、営業利益は11億95百万円、ROEは△17.0%でした。売上高については、ハイブリッド車用磁性材部品の受注好調や新規ライン増設、タイ第2拠点の新規品が大きく寄与し、販売数量が前年度比大幅に増加、業績予想に対しては、全般に販売量が増加したことに加え、円安への為替変動が売上を押し上げ、計画を上回りました。営業利益については、計画に対する販売量の増加に加え、全社をあげた原価改善の取組みや、不採算品の価格調整交渉の進展等により、実質的には計画を上回る結果でしたが、中国子会社における固定資産残存価額見直しを当期末に行った結果、上記結果となりました。 親会社株主に帰属する当期純損失については米国子会社で固定資産減損損失等を計上したため赤字となりました。2026年4月にグローバル生産最適化の一環で当該米国子会社の事業停止を決定しており、順次他拠点に生産移管することで、連結固定費の低減と生産性向上を図り今後の収益力改善につなげてまいります。 なお、当連結会計年度は、前中期経営計画の最終年度であり、中期目標として、売上高400億円、営業利益率8%、ROE10%を掲げてまいりました。これに対し、前述の通り、売上高は、磁性材部品の計画以上の伸長やタイ第2拠点の新規品の影響などにより大幅な過達となった一方、営業利益率については、製品構成変化・少量品の増加などに対する構造改革のスピードが不十分で、また米国子会社における一部主力製品の打切りなども重なり、大幅な未達となりました。ROEについては前述の通り、米子会社の減損損失計上などがあり、マイナスとなりました。 こうした前中期経営計画の振返りや内外の環境変化を踏まえて策定した、新たな中期経営計画に基づき、初年度である2027年3月期については、そのテーマである構造と人の変革、特に収益基盤の強化を中心に進めてまいります。 連結売上高について米国における主要製品の一部打切りの影響で減少を見込むものの、主力の磁性材製品は先に言及した新型ハイブリッド用製品や高付加価値ユニットの販売を着実に伸ばし、更に原価改善や価格適正化を進め、前期を上回る営業利益の確保を図るとともに、親会社株主に帰属する当期純利益についても黒字化を図ります。 当社グループの資金状況は、営業キャッシュ・フローが47億59百万円に加え、仕入先への支払いサイト短縮など特殊要因で減少した前期の影響を除いても、これまでの取組みの結果、着実に改善しつつあります。事業ポートフォリオ変革の一つの柱である新世代ハイブリッド車用磁性材製品用新規ライン設置等の投資キャッシュ・フローで23億36百万円、株主還元に85百万円を支出した結果、現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度より14億18百万円増加し、55億37百万円となりました。引き続き、中期経営計画に沿って稼ぐ力の強化をしてまいります。 今後の資金需要としましては、国内における磁性材製品の高付加価値品や新規分野への開発投資等に伴う設備投資やグローバル拠点再編に伴う費用がありますが、必要資金は自己資金及び借入金に加え、政策保有株式などの資産売却でまかなう予定です。 (重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定) 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、会計方針の選択、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積りの不確実性があるため、これらの見積りと異なる結果となる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)、(重要な会計上の見積り)」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針が連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 ① 繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について、その回収可能性を考慮して、評価性引当額を計上しております。評価性引当額を計上する際には、将来の課税所得を合理的に見積っております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するので、その見積額が減少した場合は繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 ② 固定資産の減損損失 当社グループは固定資産の減損会計の適用に際し、独立したキャッシュ・フローを生み出す最小単位でグルーピングし、各グループの単位で将来キャッシュ・フローを見積っております。将来キャッシュ・フローが帳簿価額を下回った場合、回収可能価額まで帳簿価額を減額しております。将来この回収可能価額が減少した場合、減損損失が発生し、利益に影響を与える可能性があります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期決算補足説明資料2026-07-30

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