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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

特殊電極

TOKUDEN CO.,LTD.3437 · Standard · 金属製品

特殊溶接の専門メーカー。特に耐摩耗肉盛技術とトッププレート製品で、製鉄・セメントなど基盤産業の設備保全を支える。

概要

特殊電極株式会社は、1933年に溶接棒製造販売業として創業し、1950年に法人設立された兵庫県加古川市に本社を置く金属製品企業である。特殊溶接材料の製造販売と、それを用いた工事施工を主力事業とし、2026年3月期の連結売上高は約109億円、従業員は268名。耐摩耗肉盛溶接技術を核に、製鉄・セメント・自動車など産業設備のメンテナンス分野で強みを持つ。

売上の7割超を占める工事施工事業

特殊電極の事業は、工事施工、溶接材料、環境関連装置、その他(自動車部品)の4セグメントで構成される。2026年3月期の連結売上高10,915百万円の内訳は、工事施工が8,133百万円(構成比74.5%)と圧倒的な比率を占める。工事施工の中でも、鉄鋼・自動車産業の設備保全を目的とした耐摩耗肉盛溶接が主力であり、トッププレート(耐摩耗用クラッド鋼板)を用いた工事も行う。溶接材料は1,380百万円(12.6%)、環境関連装置は671百万円(6.2%)、その他は729百万円(6.7%)であり、いずれも前年比で増収となった。

国内13拠点と海外子会社で構成する販売・生産網

特殊電極は全国に13の営業所と4つの主要工場(本社工場、姫路トッププレート工場、室蘭工場、引野工場)を展開する。営業所は北海道から九州まで網羅し、顧客に密着した直販体制を堅持する。海外ではタイに連結子会社TOKUDEN TOPAL CO., LTD.を有する。かつては中国に2つの子会社(天津特電金属製品有限公司、特電佐鳴(南通)機械製造有限公司)を設立したが、2016年に清算が結了した。生産面では、本社工場でフラックス入りワイヤを、姫路と室蘭でトッププレートを製造し、引野工場では精工品を手掛ける。

利益構造と財務の推移

2026年3月期の連結営業利益は583百万円、経常利益601百万円、親会社株主に帰属する当期純利益457百万円。セグメント利益は工事施工が1,136百万円(構成比約80%)と最大だが、前年比4.1%減。一方、環境関連装置は利益107百万円と90.6%増加し、成長セグメントとなっている。売上高は2013年3月期の75億円から緩やかに増加し、2026年3月期には109億円に達した。純利益は2019年3月期の5億円前後で推移し、2026年3月期は4.57億円。自己資本比率は約66%(2026年3月期)と財務体質は堅調である。

業界の中での役割は溶接技術ソリューションプロバイダー、特殊鋼材サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
109億円
営業利益
6億円
営業利益率
5.5%
純利益
5億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
一般工事70億円64.2%
その他21億円19.3%
トッププレート11億円10.1%
環境関連装置7億円6.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01鉄鋼・セメントなど基盤素材産業主力

製鉄所やセメント工場の設備メンテナンスを主力とし、耐摩耗肉盛溶接による設備部品の延命・再生を提供。トッププレート(耐摩耗用クラッド鋼板)も製造・施工し、投入シュートなど摩耗が激しい部位の対策に用いられる。

耐摩耗肉盛溶接技術で業界をリード

主な製品・サービス1
トッププレート
軟鋼に超耐摩耗合金を特殊肉盛溶接した鋼板。表面が滑らかで高硬度、割れや歪みが少なく、製鉄所やセメント工場などの研削摩耗を受ける部分に使用される。

02各種産業設備準主力

製鉄・石油化学・セメントから家電・自動車・食品産業まで、あらゆる業種の製造設備に関わる溶接施工を行い、特殊材料(ステンレス、チタン、ニッケル合金等)の溶接と耐摩耗肉盛に強み。

03溶接材料市場準主力

工事施工で使用する特殊溶接用材料の仕入・製造・販売。フラックス入りワイヤ等を供給し、設備部品の新設時や補修・再生時に使用される。

主な製品・サービス2
フラックス入りワイヤ
溶接金属の酸化防止や合金添加のための粉末を内蔵したパイプ状の溶接材料。当社本社工場で生産。
被覆アーク溶接棒
フラックスと同様の目的で用いる棒状の溶接材料。当社技術標準に基づき製造委託。

04自動車産業準主力

アルミダイカストマシーン用部品(プランジャースリーブ、スプルブッシュ等)の仕入・製造・販売。また、鋳造後の冷却や金型加熱、自動搬送車によるライン構築など環境関連装置の製造・販売も行う。

主な製品・サービス4
アルミダイカストマシーン用部品
プランジャースリーブ、スプルブッシュ、プランジャーチップ、ラドル、ボアピンなど、アルミダイカストマシンに使用される部品。
強制冷却装置
自動車関連の鋳造粗材を冷却するための装置。省エネと作業環境改善を目的とする。
金型加熱装置
鋳造機の金型を電気ヒーターで加熱する装置。
自動搬送車(AGV)による搬送ライン装置
自動搬送車を活用した搬送ラインシステム。省人化・効率化に貢献。

製品と技術

トッププレートに代表される耐摩耗肉盛技術

特殊電極の中核技術は、表面改質技術の一種である肉盛溶接にある。この技術は、機械部品や鋼板の表面に耐摩耗性の高い合金を溶接で盛り上げるもので、代表的な製品が「トッププレート」である。軟鋼板上に超耐摩耗合金を肉盛溶接した鋼板で、表面が平滑かつ高硬度でありながら割れや歪みが少ない特徴を持つ。製鉄所のコークスや原料シュート、セメント工場の粉砕設備など、研削摩耗を受ける部位に使用される。姫路トッププレート工場と室蘭工場で製造し、工事施工と組み合わせて提供する。

フラックス入りワイヤと被覆アーク溶接棒

溶接材料部門の主力製品は、本社工場で生産するフラックス入りワイヤである。これはパイプ状のワイヤ内部にフラックス粉末を充填したもので、溶接金属の酸化防止や合金添加を目的とする。2001年にはJIS Z 3323(ステンレス鋼用アーク溶接フラックス入りワイヤ)の認定表示許可を取得。また、社内技術標準に基づき製造委託する被覆アーク溶接棒も取り扱う。これらの製品は、同社の工事施工で使用されるほか、外部顧客にも販売される。2026年3月期の溶接材料売上高は1,380百万円で、うちフラックス入りワイヤなどの自社製品が597百万円を占める。

自動車産業向け環境関連装置

環境関連装置事業では、自動車産業向けに特化した省エネ・作業環境改善装置を手掛ける。主な製品は、鋳造された粗材を冷却する強制冷却装置、鋳造機金型を電気ヒーターで加熱する金型加熱装置、自動搬送車(AGV)による搬送ライン装置などである。2026年3月期の売上高は671百万円で、前年比15.2%増と大きく伸長した。自動車用ギヤの加工・熱処理ラインの受注増加が寄与しており、同事業のセグメント利益は107百万円と前年比90.6%増の高成長を示した。

アルミダイカストマシン用部品の製造販売

その他事業として、主に自動車産業向けにアルミダイカストマシン用部品の仕入・製造・販売を行う。取り扱う品目は、プランジャースリーブ、スプルブッシュ、プランジャーチップ、ラドル、ボアピンなど、ダイカスト工程で消耗する部品である。2026年3月期の売上高は729百万円で、前年比11.1%増。自動車向け受注が堅調に推移し、セグメント利益は49百万円(同54.3%増)と収益改善が進んだ。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 鉄鋼・セメントなど基盤素材産業耐摩耗肉盛溶接技術で業界をリード

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

金属加工向け電極で国内首位、内需依存型

特殊電極は、金属加工に用いる放電加工電極で国内最大手。同業には日本調理機や稲葉製作所があるが、特殊電極はニッチな電極市場に特化している。2025/3期売上105億円、営業利益率5.71%と過去最高益更新。収益源は国内製造業向けが中心であり、受注は自動車・金型業界の設備投資に連動。海外展開は限定的で内需依存度が高い。電極の高性能・長寿命化で顧客との関係を強固にしており、特定分野での代替性は低い。一方、業界全体は成熟しており、シェア拡大には限界がある。

強み

  • 放電加工電極において国内最大のシェアを有し、金型業界などで高い知名度を誇る。
  • 2025/3期営業利益率5.71%と業界平均を上回り、過去最高益を達成した。
  • 電極の寿命や性能改善を通じてリピート受注を獲得し、安定した収益基盤を築く。
  • 電極材料の加工技術や表面処理でノウハウを蓄積し、品質面で競合との差別化を実現。

課題

  • 売上のほとんどが国内向けで、海外売上比率が低く、日本経済の影響を受けやすい。
  • 放電加工電極市場は成長が鈍化しており、既存市場でのシェア拡大が難しい。
  • 電極材料の価格変動が収益を圧迫するリスクがあり、安定調達が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字が特殊電極

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15997協立エアテック55億円9.8倍
23426アトムリビンテック53億円13.3倍
35900ダイケン52億円16.1倍
45990スーパーツール46億円23.3倍
55994ファインシンター44億円
63437特殊電極43億円9.4倍
75973トーアミ39億円20.0倍
85939大谷工業38億円12.6倍
93439三ツ知36億円96.9倍
105928アルメタックス35億円18.9倍
115974中国工業29億円8.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 41件

特殊溶接棒製作所として尼崎で創業した1933年

1933年2月、兵庫県尼崎市昭和通に「特殊溶接棒製作所」を創業し、特殊アーク溶接棒及びガス溶接棒の製造販売を開始した。技術志向の強い小規模事業として出発し、戦後1950年1月に商号を特殊電極株式会社に変更、法人化した。同年4月には九州出張所を設置し、営業網の拡充を始める。創業から20年足らずで、本社工場を尼崎市難波本町に移設し、溶接工事事業に進出。溶接棒の販売から工事施工へと事業領域を広げる第一歩となった。

営業網の全国展開と研究所設立の1950年代~60年代

1951年に東京、1952年に北海道・北陸、1956年に名古屋、1957年に広島と、相次いで出張所を開設し、国内主要工業地帯への販売網を整備した。1960年には尼崎工場内に研究所(現研究開発部)を設置し、技術開発の拠点とした。1965年には横浜営業所、1966年には福山出張所、1969年には倉敷駐在所を設置し、西日本から東日本へとカバレッジを拡大。1969年には溶接棒製造部門を分離し、福岡県飯塚市にトクデン溶接棒株式会社を設立(1990年解散)したが、グループとしての生産体制を模索する試みでもあった。

会社更生手続きと再建への道(1977年~1995年)

1977年11月、特殊電極は会社更生手続開始を申し立て、1978年4月に開始決定を受けた。1980年2月に更生計画案が認可され、この間、1970年に設置した関東地区の工事部門や九州工場などの整理が進められた。1981年にはフラックス入りワイヤの製造販売を開始、1986年にはトッププレートの製造販売を開始するなど、再建過程でも新製品投入を継続。1995年3月に更生手続終結の決定を得て、15年にわたる再建期間を終えた。

上場とグローバル化を進めた2000年代

2001年に環境関連装置の製造販売を開始、事業の多角化を進める。2004年にISO 9001認証を取得。2006年6月、ジャスダック証券取引所に株式を上場。2010年の取引所統合を経て、2013年には東京証券取引所JASDAQスタンダードに上場し、2022年の市場区分見直しでスタンダード市場に移行した。海外展開では、2011年にタイにTOKUDEN TOPAL CO., LTD.を設立、同時期に中国江蘇省にも子会社を設立した。2011年には本社と尼崎工場を兵庫県加古川市に移転し、本社工場と改称。

不採算拠点の閉鎖と体質強化の2010年代後半~2020年代

2012年に名古屋工場を閉鎖、2021年4月には白山工場を閉鎖するなど、生産拠点の集約を進めた。中国子会社は2016年に清算が結了。一方で、2020年代には自動車産業向け環境関連装置の受注が拡大し、2026年3月期には同事業の売上高が前年比15%増となるなど、成長分野へのシフトが顕著となった。2026年3月期の連結売上高は109億円、営業利益5.83億円と、コロナ禍の2021年3月期(83億円)から回復基調にある。

年表41件を開く

1930年代

  • 1933年2月創業特殊溶接棒製作所として兵庫県尼崎市昭和通で創業 特殊アーク溶接棒及びガス溶接棒の製造販売を開始

1950年代

  • 1950年1月創業商号を変更し特殊電極株式会社として設立
  • 1950年4月九州出張所(現九州営業所)を福岡県八幡市(1999年3月福岡県飯塚市に移転)に設置
  • 1951年1月東京出張所(現東京営業所)を東京都大田区に設置
  • 1952年1月北海道出張所(現北海道営業所)を北海道室蘭市に設置 北陸出張所(現北陸営業所)を富山県富山市に設置
  • 1953年1月商号変更本社工場を兵庫県尼崎市難波本町に移設し、名称を尼崎工場(現本社工場)に変更
  • 1955年2月溶接棒の製造販売に加え、溶接工事を開始
  • 1956年6月名古屋出張所(現名古屋営業所)を愛知県名古屋市に設置
  • 1957年1月広島出張所(現広島営業所)を広島県広島市に設置

1960年代

  • 1960年3月尼崎工場内に研究所(現研究開発部)を設置
  • 1961年7月沼津駐在所(現静岡営業所)を静岡県沼津市に設置
  • 1961年11月姫路駐在所(現姫路営業所)を兵庫県姫路市に設置
  • 1965年9月横浜営業所(現京浜営業所)を神奈川県横浜市(1997年5月神奈川県川崎市に移転)に設置
  • 1966年4月福山出張所(現福山営業所)を広島県福山市に設置
  • 1969年1月倉敷駐在所(現岡山営業所)を岡山県倉敷市に設置
  • 1969年4月創業溶接棒製造部門を分離し、福岡県飯塚市にトクデン溶接棒株式会社を設立(当社出資比率27.4%) 1990年4月解散

1970年代

  • 1970年4月名古屋工場(現東海営業所)を愛知県東海市に設置
  • 1970年6月君津駐在所(現君津営業所)を千葉県木更津市(1999年2月千葉県君津市に移転)に設置 関東地区の工事部門を分離し、東京都大田区に東京トクデン工事株式会社を設置(当社出資比率31.75%)、1980年10月解散 九州工場を福岡県飯塚市に、北海道工場(現イタンキ工場)を北海道室蘭市に設置
  • 1976年4月鹿島出張所(現鹿島営業所)を千葉県佐原市(1993年4月茨城県神栖市に移転・2011年5月茨城県鹿嶋市に移転)に設置
  • 1976年8月福岡フェザントカントリークラブ(福岡県田川郡川崎町)開場(1979年8月に営業譲渡)
  • 1977年11月会社更生手続開始を申立
  • 1978年4月会社更生手続開始決定

1980年代

  • 1980年2月更生計画案認可
  • 1980年7月引野工場を広島県福山市に設置
  • 1981年1月フラックス入りワイヤの製造販売を開始
  • 1981年5月PTA溶接装置の製造販売を開始
  • 1982年4月長崎出張所(現西九州営業所)を長崎県長崎市に設置
  • 1983年9月君津工場を千葉県木更津市(1999年2月千葉県君津市に移転)に設置
  • 1986年12月トッププレートの製造販売を開始
  • 1987年8月現地機械加工工事の受注を開始
  • 1987年11月姫路トッププレート工場を兵庫県姫路市に設置

1990年代

  • 1994年11月名古屋工場を愛知県豊田市(2009年6月愛知県名古屋市に移転)に設置、2012年5月閉鎖
  • 1995年3月会社更生手続終結の決定
  • 1996年12月新室蘭工場(現室蘭工場)を北海道室蘭市に設置

2000年代

  • 2001年1月経済産業大臣認定第50022号によりJIS Z 3323(ステンレス鋼用アーク溶接フラックス入りワイヤ)認定表示の許可取得
  • 2001年4月事業企画部(現環境技術室)を愛知県名古屋市に設置 環境関連装置の製造販売を開始
  • 2004年8月財団法人日本規格協会(現一般財団法人日本規格協会)にISO 9001の認証を受け登録(登録番号JSAQ 2006)
  • 2006年6月上場ジャスダック証券取引所に株式上場
  • 2007年1月白山工場を石川県白山市に設置、2021年4月閉鎖 東北出張所(現東北営業所)を岩手県奥州市に設置 財団法人日本品質保証機構(現一般財団法人日本品質保証機構)から新JISマーク表示認証(認証番号JQ0508050)を取得

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場
  • 2011年2月上場中国子会社(天津特電金属製品有限公司)が企業法人営業許可証を取得、2016年1月清算が結了 大阪証券取引所と東京証券取引所の合併に伴い、東京証券取引所JASDAQ スタンダード に上場 タイ国バンコク市に連結子会社(TOKUDEN TOPAL CO., LTD.)を設立 中国江蘇省南通市に連結子会社(特電佐鳴(南通)機械製造有限公司)を設立 日立営業所を茨城県日立市に設置 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所JASDAQ スタンダードからスタンダード市場に移行 本社と尼崎工場を兵庫県加古川市に移転、本社・本社工場へ改称 精工工場を広島県福山市に設置

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    技術優位性の確保

    企業価値増大のため、研究開発を推進する。顧客や公共機関との共同研究を進め、「技術のトクデン」として市場での優位性を確保する。

  2. 02

    顧客密着型営業と直販体制の堅持

    顧客第一主義に基づき、サービスのスピードも含めて顧客に密着した直販体制を維持し、顧客満足度を確保する。

  3. 03

    収益性に基づく既存分野の見直し

    成熟・衰退分野は管理費用等の収益性を勘案して商品から除去し、新しい商品への置換を進める。

  4. 04

    コスト削減と業務効率化への投資

    価格競争に対応するため工事施工の工程管理等によるコスト削減を強化し、安全確保と業務効率化のための投資を実施する。

  5. 05

    海外市場開拓と新市場開拓

    縮小する国内市場に代わり、海外市場への展開を推進。また、研究開発成果を活かした新商品・新技術で新規得意先を獲得する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で268人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は685万円で、9期前と比べて+18.2%平均年齢は41.2歳、平均勤続年数は14.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月238
2018年3月244
2019年3月58040.814.6244
2020年3月60740.914.7250
2021年3月61541.215.0251
2022年3月54441.615.2245
2023年3月60641.115.3243
2024年3月62141.115.3246
2025年3月66741.014.9259232
2026年3月68541.214.7268224

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率1.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)62.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 1 / 海外 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社工場 — 兵庫県加古川市1,470百万円
工事施工 溶接材料 その他
本社 — 兵庫県加古川市1,026百万円
姫路工場 — 兵庫県姫路市210百万円
工事施工
君津工場 — 千葉県君津市177百万円
工事施工
九州工場 — 福岡県飯塚市155百万円
工事施工
室蘭工場 — 北海道室蘭市146百万円
工事施工
尼崎駐車場 — 兵庫県尼崎市75百万円
引野工場 — 広島県福山市60百万円
工事施工
東海営業所 及び構内工場 — 愛知県東海市51百万円
工事施工 溶接材料
東京営業所 ほか14営業所30百万円
工事施工 溶接材料 環境関連装置 その他
ほか9件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    TOKUDEN TOPAL CO., LTD. (注)1.2
    タイ国 バンコク市
    議決権49.0%
  • 海外
    特電佐鳴(南通)機械製造有限公司(注)1
    中国 江蘇省南通市
    議決権51.0%
  • 国内
    株式会社光通信(注)1.2
    東京都豊島区
    議決権26.7%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は109億円営業利益6億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.8%、利益が+0.0%。

売上高
+3.8%
109億円
営業利益
+0.0%
6億円
純利益
+0.0%
5億円
営業利益率
5.5%
前期比 -0.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高111億円109億円
営業利益4億円6億円
純利益3億円5億円
1株あたり配当¥102¥102

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は26億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+8.3%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q231
2024年1Q2428.31
2024年2Q24312.53
2024年3Q2400.00
2024年4Q240
2025年2Q5048.03
2025年4Q5523.62
2026年2Q5335.72
2026年4Q5635.43
2027年1Q2627.71

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は75億円から109億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は5.5%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月7520
2014年3月782−2
2015年3月8333
2016年3月8454
2017年3月8965
2018年3月9364
2019年3月10685
2020年3月10696
2021年3月8364
2022年3月8675
2023年3月9787
2024年3月9654
2025年3月105665.75
2026年3月109665.55

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高109億円のうち、営業利益として残るのは6億円5.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の4.6%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金74.3%81億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.2%22億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.5%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
25.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.2pt
5.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.4pt
4.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.0pt
5.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが5億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は21億円で、売上の2.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月2−1−1115
2014年3月1−1−1014
2015年3月2−1−1114
2016年3月00−1012
2017年3月10−2−2817
2018年3月4−1−1319
2019年3月3−8−1−512
2020年3月7−1−1617
2021年3月6−5−1119
2022年3月9101029
2023年3月1−95−825
2024年3月3−91−620
2025年3月−1−43−517
2026年3月5−42121

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は119億円。このうち返さなくてよい自己資本が79億円で、自己資本比率は65.8%(業種中央値59.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月65343152.2
2014年3月68323646.3
2015年3月69343548.6
2016年3月70363451.0
2017年3月77403752.1
2018年3月81443753.9
2019年3月88484054.6
2020年3月94544057.5
2021年3月85582767.9
2022年3月96633364.4
2023年3月109694062.9
2024年3月116734362.2
2025年3月119774363.8
2026年3月119794065.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
21億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
69億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
11億円
在庫として抱えている分
負債合計
40億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
71
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率87社中25位あたり、逆に低いのはROE87社中45位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.9%/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.5%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
65.8%/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.8%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.8%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,715で、1年前と比べて-4.7%過去52週の値幅のなかでは8%の位置にある。

¥2,715-0.0%1ヶ月-1.3%1年-4.7%時価総額43億円
過去52週の値幅
安値¥2,609高値¥3,910

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.4倍
PER (会社予想)13.4倍
PBR0.54倍
配当利回り3.76%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

この会社の先行きについて、追い風になる材料と重しになる材料をそれぞれ並べている。

プラスに働く材料4
  • 低PBR0.55倍、株主還元強化期待次回決算発表影響

    PBR0.55倍は解散価値以下。配当利回り3.74%に追加還元でPER改善余地。

  • 2026年3月期増収計画達成2026年5月決算影響

    売上高109億円(前期比+3.8%)達成予定。営業利益6億円維持で安定感。

  • 金属製品需要の循環的回復不定影響

    産業用電極需要回復で受注増。売上高5%増で営業利益約0.3億円増の試算。

  • バリュー株としての買い需要継続影響

    PER9.47倍と割安。時価総額44億円で小型株割安銘柄への関心が支援材料。

マイナスに働く材料4
  • 原材料高による利益率低下継続影響

    営業利益率5.5%と低く、材料費20%上昇で営業利益約1.2億円減少リスク。

  • 業績横ばいで成長期待欠如通年影響

    3期連続営業利益6億円超の見通し。成長停滞でPER拡大は期待薄。

  • 小型株の低流動性リスク継続影響

    時価総額44億円、出来高少なく大口売りで株価急落の可能性。

  • 四半期業績の季節変動四半期ごと影響

    業績が特定四半期に偏る場合、下方修正リスク。過去四半期データ未公表。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり102で、前期から+4.1%いまの株価に対する利回りは3.76%。増配か配当維持が4年続いている。

年間配当
¥102
1株あたり
配当利回り
3.76%
いまの株価に対して
配当性向
36.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
4年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3512.3
2018年3月350.013.3
2019年3月387.111.4
2020年3月380.09.6
2021年3月5341.314.0
2022年3月36−32.111.9
2023年3月4627.810.4
2024年3月92100.038.4
2025年3月975.432.3
2026年3月1014.136.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥102

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ688人。区分でいちばん多いのは個人・その他86.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が11.1%を占め、残る88.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他61.962.662.262.561.786.8
事業法人30.230.630.630.631.57.3
金融機関4.94.74.73.83.83.8
外国法人1.71.41.61.81.41.4
自己株式1.31.31.31.31.31.2
証券会社1.20.70.81.31.60.7

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位12

順位株主持ち株比率 %
01UHPartners2 投資事業有限責任組合9.76
02特殊電極従業員持株会7.63
03光通信K K 投資事業有限責任組合7.37
04UHPartners3 投資事業有限責任組合6.87
05特殊電極取引先持株会2.35
06大野 昌克2.12
07坂西 啓至2.12
08宮田 純子2.12
09福田 博2.10
10坂本 裕代1.87
11株式会社関西みらい銀行1.87
12株式会社みなと銀行1.87

有価証券報告書の大株主の状況から、上位12者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-07-23
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -8.37pt
  • 2026-07-17
    株式会社平山ホールディングス
    新規の大量保有報告
    26.40%
  • 2026-06-05
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    8.37%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+5821%、1株純資産は14期で+1066%。直近期のROEは5.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月54251.239.346.1
2014年3月−26392
2015年3月3404,2158.47.419.3
2016年3月5474,45912.64.416.9
2017年3月5974,99412.65.112.3
2018年3月5395,49610.37.913.3
2019年3月6596,08611.47.711.4
2020年3月3903,40112.15.89.6
2021年3月2533,6427.29.014.0
2022年3月3073,9308.17.411.9
2023年3月4414,35810.66.110.4
2024年3月2404,5555.410.338.4
2025年3月2964,8076.38.132.3
2026年3月2894,9575.99.936.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額65百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約1倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
西川誉取締役社長(代表取締役)566,173
畑博康取締役 第一営業本部長兼 工事企画部長532,200
小金丸明人取締役 第二営業本部長52690
片岡達哉取締役 管理本部長兼 経理部長512,785
阿比留宣栄取締役 本社工場本部長兼 品質保証部長551,780
河野裕行取締役(監査等委員)55300
濵田雄久取締役(監査等委員)571,800
島田忠彦取締役(監査等委員)673,900

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)74172487
社外取締役212126
取締役(社内)2553

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,099字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、溶接材料の開発力及び溶接総合技術を活かしたメーカーとして、溶接工事の施工、溶接材料、特殊溶接を施した鋼板、溶接装置、溶接手法及びその技術から派生した応用商品を営業品目として取扱っております。 溶接技術は、各業界における建造物、設備、装置、機械部品等の製作において不可欠な加工技術の一つでありますが、当社はその溶接分野におきましても特殊な溶接技術を専門に開発を進め、特に「表面改質技術」に属する肉盛溶接技術(機械部品等の表面に金属を盛り上げる溶接方法)並びにそれに用いる肉盛溶接材料を中心に事業を展開しております。 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1) 工事施工 溶接技術、溶接加工は一般消費者へわたる製品・商品の組立手段として用いられる場合と、各種産業における生産設備の加工・組立手段として用いられる場合がありますが、当社グループは、主に各種産業の下支えとして設備、装置の加工・組立の溶接施工を行っております。 当社グループは、基盤素材産業である製鉄、石油化学、セメントから家電、自動車、食品産業といった身近な製造品まであらゆる業種の製造設備に関わる溶接を行っておりますが、その中でも、鉄鋼・自動車産業の設備メンテナンスに関する溶接を主力としております。 当社グループの溶接施工の特徴の一つは『特殊材料溶接』であります。 一般に、「鉄」と言われているものは軟鋼を指し、金属製品のほとんどがこの材料でできておりますが、当社グループの溶接施工は、軟鋼ではなく、耐腐食性を求めるステンレス材、チタン材、耐熱性を求めるニッケル合金、硬さを求める耐摩耗材料、軽さを求めるアルミ材、チタン材、あるいは強さを求める高張力材など軟鋼以外の特殊材料であり、これらを対象とした溶接を行っております。 もう一つの特徴は『耐摩耗肉盛』であります。各種産業において設備を稼働する工程では、多かれ少なかれ摩耗が生じます。材料と装置あるいは装置間において接触が発生する工程では、それらの表面は必ず摩耗することとなりますので、使用限界を超えて摩耗した部分の再生手段として肉盛溶接という溶接技術をとっております。 当社グループは、この肉盛溶接技術を基盤とした工事施工を行っております。前述の軟鋼より少し硬い材料からダイヤモンドに次ぐ硬さまで、幅広く溶接材料を準備し、顧客の要望に対応しております。 適用業種の例をあげると、製鉄業では、鉄鉱石、石炭等原材料の移動部、高炉周り、連続鋳造、圧延から最終製品までといった耐摩耗性を求められる設備機器など数多くあります。セメント工場では石灰石、石炭等原材料の移動部、キルン周辺(原料を焼成してセメントにする設備)から最終製品まで、また、粉砕工程にも耐摩耗性が求められております。 また、この他にトッププレート(耐摩耗用クラッド鋼板)を用いた工事も施工しております。トッププレートとは、軟鋼に超耐摩耗合金を特殊肉盛溶接した鋼板の当社グループの製品名であり、当社の姫路トッププレート工場及び室蘭工場で製造しております。 特徴として、凹凸がほとんど無い表面で、しかも高硬度を有するにも拘わらず、割れ及び歪みが少ないといった性質を有しております。表面が滑らかで耐摩耗性に優れているといった点から、製鉄所やセメント工場などの投入シュート等の諸設備において、コークス・原料・土石などによる研削摩耗を受ける部分・部品等に設備の摩耗対策として使用されております。 (2) 溶接材料 当社グループの特殊溶接の特徴は「(1)工事施工」において前述したとおりですが、上記工事施工において使用される特殊溶接用材料の仕入・製造・販売も手掛けております。 当社の溶接材料を使用し肉盛溶接することにより、設備部品の延命対策ともなり、設備部品の新設時あるいは補修・再生時に使用されております。 主な製商品といたしまして、当社本社工場において生産しておりますフラックス入りワイヤ(溶接の際に、溶接金属の酸化を防止するための保護、あるいは溶接金属への合金添加等を目的として用いる粉末材料を内蔵したパイプ状のワイヤ)、当社技術標準に基づき製造委託しております被覆アーク溶接棒(フラックス入りワイヤと同様の目的で用いる棒状の溶接材料)、各種溶接用線材、粉末材等を取扱っております。 (3) 環境関連装置 省エネや作業環境改善を目的とし、自動車関連の鋳造された粗材を冷却する強制冷却装置、鋳造機金型を電気ヒーターで加熱する金型加熱装置、自動搬送車(AGV)による搬送ライン装置等の製造・販売を行っております。 (4) その他 上記工事施工、溶接材料、環境関連装置の他に、主に自動車産業向けに、アルミダイカストマシーン用部品(プランジャースリーブ、スプルブッシュ、プランジャーチップ、ラドル、ボアピン等)の仕入製造販売を行っております。 [事業系統図] 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,243字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループの経営方針は、景気に左右されない経営基盤を構築し、その結果として社会への貢献を通し、従業員一人一人が『胸を張って誇れる会社』を実現させることを基本方針としております。 この基本方針を実現させるための指針として、「経営理念」のもとに「安全衛生管理方針」・「品質方針」・「コンプライアンス方針」・「環境方針」を掲げております。 <経営理念> 1.私達は、諸法令・社内規程を遵守し、社会倫理に沿った企業活動を実践します。 1.私達は、顧客第一主義に徹し、信頼される品質を創り上げます。 1.私達は、積極的に新しい技術の開発と導入を図り、広い分野に製品を提供します。 1.私達は、全員の力を結集して豊かな価値を創造し、活力に満ちた会社を築きます。 1.私達は、地球環境に配慮し、社会への貢献を通して、常に胸を張って誇れる会社を目指します。 <安全衛生管理方針> 1.『安全は全てに優先する』(永年方針) 2.『ゼロ災』は、永年の最重要目標 ① 本年の安全衛生基本方針は、従業員一人一人が安全に対する知識と強い自覚を持ち、安全衛生活動を推進することにより、従業員の労働災害及び交通災害をなくすこと。 ② 全員で健康な身体と心が宿る快適職場を築く。 <品質方針> 私達は、「品質の維持向上は企業の社会的責任」との認識に立って、お客様に満足いただける品質を追求し、創り上げてお届けします。 <コンプライアンス方針> 1.法令その他の社会的規範を遵守し、公平で健全な企業活動を行います。 2.経営に関する情報を、適時・適正・公平に開示します。 3.企業機密、顧客又は役職員等の個人情報、その他一切の情報を適正に保護します。 4.社会的秩序や企業の健全な活動に悪影響を与える個人・団体とは、一切係わりません。 <環境方針> 私達は、緑豊かな美しい地球環境を守り、これを次の世代に引き継ぐことは人類共通の課題であるとともに、期待される社会的責任でもあると認識し、企業活動、製品及びサービスが環境に及ぼす影響と常に向き合い、自然の保全と調和に努め、地域環境の継続的改善及び汚染防止を最重要視した企業活動を実践します。 1.企業活動が地球環境に及ぼす影響を的確に把握して、環境マネジメントシステムを構築し、環境目標を定め て、計画的、継続的に活動します。 2.環境に配慮した製品及び技術の提供を通して、環境汚染の防止に努めます。 3.業務改善活動を進め、資源・エネルギーを有効活用し、廃棄物の再利用と排出量低減に努めます。 4.企業活動に関連する法令・条例・協定及び業界規範等を遵守します。 5.全従業員が環境汚染の予防と改善に対する意識を向上するための教育を実施し、環境マネジメントシステム の運用、維持、改善を推進します。 6.この環境方針は、社内全員に周知徹底するとともに、広く社外にも公開します。 (2)経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 1933年に創業、1950年に特殊電極株式会社として設立以来、特殊溶接材料のメーカーとして事業を展開してまいりました。 当初は溶接材料の販売収益に限られていましたが、顧客の要望で特殊溶接工事も手がけることとなり、工事施工の売上高比率は、2026年3月期には74.5%となりました。この間、「技術のトクデン」として顧客第一主義を基本方針とし、企業価値の増大を図ってまいりましたが、わが国経済環境は大きく変化し、企業再編、経営のグローバル化等の動きが顕著となっており、当社グループの関わる業界におきましても、企業の統合や業務提携が行われている現状であります。 このような環境の中、当社グループは以下に掲げる施策に積極的に取り組み、経営基盤の強化を図ってまいります。 1.研究開発の推進による技術的な優位性の確保 企業価値増大のため、研究開発を更に推進してまいります。今後における展開としては、研究開発も得意先や公共機関などとの共同研究を更に推進して「技術のトクデン」として市場における優位性の確保に努めてまいります。 2.顧客密着型営業の推進並びに直販体制の堅持 顧客第一主義を標榜する当社は、サービスのスピードも含め、顧客に密着し直販体制をとることは、顧客満足度を充分に維持するためには不可欠の体制であるとの認識に立って、今後とも堅持してまいります。 3.収益性を勘案した既存分野の見直し 数多い商品ラインアップの中で、成熟期を越して衰退期の域に入った分野に関しては、管理に要する費用等、収益性を勘案して商品から除去し、新しい商品への置換を図ります。 4.工事施工の工程管理などコスト削減への対応強化 今後においても激しい価格競争が続くため、工事施工の工程管理など、コスト削減への対応を強化してまいります。 5.人的資源の能力向上と意識改革の推進 従業員一人一人が、自らの業務に常に問題意識を持って立ち向かう意識改革と、改善行動を積極的かつ円滑に起こすことのできる専門知識の習得と技術の伝承を図ります。 6.職場の安全確保と業務効率化対策への積極的な投資の実行 職場の安全確保なくして企業の繁栄はなく、また、業務の効率化なくして売上の拡大は望めないとの観点から、これらに対する積極的な投資を実行してまいります。 7.海外市場の開拓 国内市場は縮小化の傾向にあり、今後の事業展開において海外市場を視野に入れた活動を推進してまいります。 8.新規得意先の獲得 研究開発の成果による新商品、新技術をもって新しい業界への浸透を図り、新規得意先の獲得に努めてまいります。 9.人材育成 企業継続に不可欠な人材の確保と育成を進めてまいります。 (3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後において、企業価値の向上、顧客の拡大を実現していくため、以下の重点実施項目を掲げ、経営基盤の強化充実を図ってまいります。 1.安全は全てに優先する 安全面においては、災害予知感度を向上させる教育を継続的に実施し、労働災害・交通災害ゼロの達成を確実に目指してまいります。 健康衛生面においては、「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の徹底を基本に、心身ともに健やかで快適に働ける職場環境づくりを進めてまいります。 2.組織体制と人材戦略の強化 教育体系の拡充、技術伝承の強化及びキャリア形成支援に一層注力してまいります。また、ワークライフバランスの改善や安全衛生活動を通じて、従業員が安心して働き続けられる職場づくりにも引き続き取り組んでまいります。 「現場力」と「営業力」を一体で高めることで、受注力と顧客満足度の向上を図り、競争力の強化と事業拡大を実現してまいります。加えて、技術・製品・工事品質に関する情報を社内外へ積極的に発信する「情報発信力」の強化に取り組んでまいります。 3.溶接材料拡販 輸出市場における高付加価値品の販売を一層強化し、事業継承の動きが進んでいる特殊溶接材料の製造に関わるメーカーやサプライヤーとの新たな連携や市場開拓の可能性を探ってまいります。 また、溶接材料販売促進部会の活動をより活発化させるとともに、品種ごとの特性を踏まえた戦略的な販売体制を構築してまいります。 4.深掘り営業と新市場開拓 循環型社会を支える 4R(リデュース・リユース・リサイクル・リペア)の概念が急速に浸透しています。「設備の再生・延命」を強みに、顧客の業容転換に即した活動を進め、提供価値の見直しと深掘り営業を推進してまいります。 また、新しい収益の柱となる事業や商品を創出し、企業の持続的な成長と競争力強化を目指してまいります。そのためにエネルギー小委員会の枠組みを拡張し、部門間や外部パートナーとの連携を含めた新たな事業領域の探索・育成を担う新規事業開発委員会へ機能転換を図ってまいります。 5.部会・委員会強化と技術開発の加速 営業部門と技術開発部門の連携をより強固にし、市場ニーズを迅速に技術へ反映する体制を整えてまいります。部会・委員会活動は、技術的視点と営業視点を統合した“橋渡し役”としての役割を強化し、循環型社会の形成に資する新技術・新製品・新装置の早期創出を目指してまいります。 6.事業基盤強化と海外子会社の安定収益の確立 海外市場においては、当社が強みとする「設備の再生・延命」技術に対する需要が着実に高まりつつあります。タイ及び中国の既存海外子会社については、組織体制の強化と計画的な設備投資を進めることで、安定的な受注基盤の構築を図るとともに、黒字化の定着と収益力の向上を確実なものとしてまいります。 また、デジタル化による業務効率化・採算管理・情報活用を進めることで、当社の事業基盤を強化してまいります。 7.品質管理と内部統制の強化 製品品質・工事品質・サービス品質の全てを高い基準で管理し、部門横断の連携によって「TOKUDEN品質」をさらに向上させてまいります。また、内部統制を「企業の強さを生む仕組み」として確立するため、コンプライアンスを軸に、業務プロセスや情報管理、不正防止体制を刷新し、透明性の高い経営を推進してまいります。 8.サステナビリティや社会貢献活動への取り組み 「環境を守り、地域と歩み、社員を大切にする企業へ」という理念を軸に、サステナビリティへの取り組みを一層強化してまいります。ものづくり企業としての責任を果たすため、省エネルギーの推進や廃棄物削減、工程改善などを通じて環境負荷の低減を図ってまいります。 また、地域社会とともに成長する企業であるために、気候変動やESG・SDGsへの取り組み、女性活躍の推進など、社会貢献活動を継続してまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、毎期、安定的な利益を継続的に確保するとともに、株主利益の重視と経営の効率化の視点から、「売上高」「売上総利益」「営業利益」「経常利益」を重要な指標として位置づけ、景気に左右されない経営基盤の構築を目指しております。
事業等のリスク2,126字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 また、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当社グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 1.事故及び自然災害による影響 当社グループは、主要工場の操業停止の影響を最小限にするため、生産拠点を国内で分散するとともに、設備点検の実施、安全装置、消火設備等安全対策を実施しておりますが、これらの施策に関わらず事故や地震等の自然災害が起こった場合は、生産能力や信用力の低下による販売への影響等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 2.取引先メーカーの設備投資動向の影響について 当社グループの売上高に占める販売先上位10社の割合は、2026年3月期において51.8%となっており、これら上位10社の中でも鉄鋼業及び自動車産業が上位を占めております。当社グループの経営成績は、これらの業界をはじめとした顧客の設備投資動向の影響を強く受けることから、当社グループは、他業種への営業展開を図るとともに広い分野に供給できる新技術、新装置、新製品、新商品の開発を推し進めることにより、リスクの分散化及び更なる売上拡大に努めておりますが、これらの施策に関わらず当社グループの顧客の設備投資需要が悪化した場合には、工事施工の受注減少、あるいは、受注価格または当社グループ製・商品価格の値下げ要請による同業他社との競合の激化等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 3.仕入先への依存について 当社グループのブランドにて販売している溶接材料の一部、並びにトッププレートの原材料となる混合粉末の配合及びブレンド加工については、特定の協力会社に対して、当社グループの技術標準に基づき製造委託または加工委託を行っております。 当社グループの当該溶接材料の一部は、1980年からニツコー熔材工業株式会社(大阪市)に製造委託を行っており、2026年3月期の商品仕入高に占める同社からの仕入割合は12.7%となっております。 一方、混合粉末は、1990年から昭和KDE株式会社(東京都品川区)に加工委託を行っており、2026年3月期の原材料仕入高に占める同社からの仕入割合は33.3%と高い水準にあります。 当社グループは両社との間において、基本契約の他に機密保持に関する覚書等を交わしており、原材料及び商品の安定調達を図るとともに、独自の技術及びノウハウの流出防止に努めております。 しかし何らかの事情により、これらの安定調達に支障が生じたり、あるいは、当社グループ独自の技術やノウハウが第三者に流出した場合には、製造・加工委託の代替先の確保に時間を要し、あるいは、競合商品の新たな市場投入によるシェアの低下等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 4.協力会社への外注について 当社グループは、機械加工または熱処理加工等、社内の設備や技術では対応が困難な工程、あるいは汎用的な溶接作業等、原価の低減または生産能力の補完に寄与する工程等については、外注を活用しております。 当社グループは、外注先の品質管理及び納期管理に努めるとともに、能力の高い外注先の確保・育成に努めておりますが、当社グループの外注先が、必要な技術的・経済的資源を維持できない場合、あるいは、当社グループが適時・適切に有能な外注先を確保・活用できない場合等には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 5.原材料価格の変動について 近年、当社グループの製・商品の原材料価格が上昇しております。これに対処するため、当社グループは顧客に対する販売価格への転嫁の要請、当社グループの生産性向上及びコスト削減等を実施しておりますが、今後、原材料価格が大幅に高騰した場合には、適時・適切に販売価格へ転嫁できる保証はなく、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 6.固定資産の減損処理 当社グループは、保有する固定資産について、経営環境の著しい悪化等により事業の収益性が低下して投資額の回収が見込めなくなった場合には、固定資産の減損会計の適用による減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 7.繰延税金資産 当社グループは、繰延税金資産について、経営環境の変化などを踏まえその回収可能性を考慮して将来の課税所得を合理的に見積もっておりますが、その見積額が減少した場合には、繰延税金資産の回収可能性が変動し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,032字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果が緩やかな回復を支えることが期待されました。しかし、米国の通商政策や、国内の物価上昇の継続、金融資本市場の変動等の影響による景気の下振れリスクが常に存在し、先行きの見通せない不透明な状況で推移しました。 このような状況の中にあって当社グループは、営業部門におきましては、営業活動の効率化と高度化を推進し、売上拡大に鋭意努力してまいりました。 生産工場及び工事工場におきましては、安全第一のもと、技術の伝承を進めるとともに品質の向上や作業の効率化を推し進めてまいりました。 研究開発などの技術部門におきましては、新技術、新製品、新装置の開発ならびに既存技術の向上に取り組んでまいりました。 海外子会社におきましては、販売体制の強化を進めてまいりました。 その結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ12百万円増加し、11,923百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ237百万円減少し、4,018百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ250百万円増加し、7,905百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の売上高は10,915百万円(前連結会計年度比3.6%増)となりました。損益面におきましては、営業利益は583百万円(同8.2%減)、経常利益は601百万円(同6.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は457百万円(同2.2%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 工事施工は、積極的な提案型営業と高度技術の提供、徹底したコスト削減の実行により、受注拡大に努めた結果、トッププレート工事の受注は減少しましたが、鉄鋼関連の保全工事の受注が増加したことにより、売上高は8,133百万円(前連結会計年度比1.9%増)、セグメント利益は1,136百万円(同4.1%減)となりました。 溶接材料は、直販体制の優位性を活かし、新規顧客の開拓と既存顧客の更なる深耕による販売力強化に努めました結果、当社の主力でありますフラックス入りワイヤなどの製品の売上高は597百万円(前連結会計年度比10.7%増)、また、商品のアーク溶接棒、TIG・MIGなどの溶接材料の売上高は783百万円(同0.2%増)となり、溶接材料の合計売上高は1,380百万円(同4.5%増)、セグメント利益は141百万円(同5.9%増)となりました。 環境関連装置は、自動車産業用試験装置・検査装置の受注は減少しましたが、自動車用ギヤの加工・熱処理ラインの受注が増加したことにより、売上高は671百万円(前連結会計年度比15.2%増)、セグメント利益は107百万円(同90.6%増)となりました。 その他は、自動車関連のアルミダイカストマシーン用部品の受注が増加したことにより、売上高は729百万円(前連結会計年度比11.1%増)、セグメント利益は49百万円(同54.3%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ424百万円増加し、2,128百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローにつきましては、税金等調整前当期純利益600百万円に、棚卸資産の増加124百万円、仕入債務の減少417百万円、未払金の減少110百万円、法人税等の支払205百万円などの資金減少要因がありましたが、減価償却費の計上391百万円、売上債権の減少315百万円、契約資産の減少146百万円などがあり、534百万円の収入(前連結会計年度は107百万円の支出)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローにつきましては、有形固定資産の取得による支出351百万円などがあり、358百万円の支出(前連結会計年度は429百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローにつきましては、長期借入金の返済による支出100百万円、配当金の支払160百万円などの資金減少要因がありましたが、短期借入金の純増額500百万円があり、240百万円の収入(前連結会計年度は250百万円の収入)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 工事施工   343,655   98.7 溶接材料   808,272   99.3 合計   1,151,927   99.1 (注)1.金額は製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 2.工事施工の数値は、工事材料として使用されるトッププレート(耐摩耗用クラッド鋼板)の生産実績であります。 b.商品仕入実績 当連結会計年度における商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(千円)   前年同期比(%) 溶接材料   637,348   93.4 その他   682,973   109.1 合計   1,320,322   100.9 (注)金額は仕入価格によっております。 c.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) 工事施工   8,260,077   99.8   1,753,352   107.8 環境関連装置   693,972   109.9   221,450   111.2 合計   8,954,049   100.6   1,974,803   108.1 (注)金額は販売価格によっております。 d.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 工事施工   8,133,685   101.9 溶接材料   1,380,857   104.5 環境関連装置   671,747   115.2 その他   729,403   111.1 合計   10,915,693   103.6 (注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度 (自  2024年4月1日   至  2025年3月31日)   当連結会計年度 (自  2025年4月1日   至  2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 日本製鉄株式会社   1,836,393   17.4   1,427,687   13.1 JFEスチール株式会社   -   -   1,322,209   12.1 (注)前連結会計年度のJFEスチール株式会社に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満であるため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産残高は7,705百万円となり、前連結会計年度末に比べて95百万円増加しました。これは、電子記録債権95百万円、売掛金182百万円、契約資産146百万円の減少がありましたが、現金及び預金424百万円、商品及び製品103百万円の増加が主な要因です。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産残高は4,218百万円となり、前連結会計年度末に比べて82百万円減少しました。これは、投資有価証券52百万円の増加がありましたが、建物及び構築物(純額)188百万円の減少が主な要因です。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債残高は2,741百万円となり、前連結会計年度末に比べて280百万円減少しました。これは、短期借入金500百万円の増加がありましたが、電子記録債務445百万円、賞与引当金83百万円、その他(流動負債)205百万円の減少が主な要因です。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債残高は1,277百万円となり、前連結会計年度末に比べて42百万円増加しました。これは、長期借入金100百万円の減少がありましたが、退職給付に係る負債135百万円の増加が主な要因です。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産残高は7,905百万円となり、前連結会計年度末に比べて250百万円増加しました。これは、利益剰余金297百万円の増加が主な要因です。 b.経営成績 (売上高) 売上高は、鉄鋼関連の保全工事など工事施工の受注の増加、溶接材料の受注の増加、自動車用ギヤの加工・熱処理ラインなど環境関連装置の受注の増加により、10,915百万円(前連結会計年度比3.6%増)となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 売上原価は、8,093百万円(前連結会計年度比4.6%増)となりました。 販売費及び一般管理費は、給料手当、賞与、研究費の増加などにより、2,238百万円(前連結会計年度比3.2%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、457百万円(前連結会計年度比2.2%減)となりました。 また、売上高に対する親会社株主に帰属する当期純利益率は、前連結会計年度に比べ、0.2ポイント減少し、4.2%となりました。 セグメント毎の経営成績につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 また、当社グループの経営に影響を与える大きな要因につきましては、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 資本の財源及び資金の流動性についての分析について、当社グループの運転資金需要の主なものは、製品製造のための原材料の購入及び商品の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費によるものであります。販売費及び一般管理費の主なものは、人件費及び販売諸掛(販売に係る諸費用)であります。 研究開発費は、一般管理費として計上されておりますが、研究開発に係る材料費及び研究員の人件費がその主要な部分を占めております。 なお、運転資金及び設備投資資金については、内部資金または借入金により資金調達することとしております。 ③ 重要な会計方針及び見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたり重要となる会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 連結財務諸表作成にあたって、資産、負債、損益の計上金額並びに関連する偶発事象の見積りの判断は、過去の実績や状況に応じ合理的と考えられる様々な要因に基づき行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 (固定資産の減損処理) 当社グループは、保有する固定資産について、経営環境の著しい悪化等により事業の収益性が低下して投資額の回収が見込めなくなった場合には、固定資産の減損会計の適用による減損損失が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (繰延税金資産) 当社グループは、繰延税金資産について、経営環境の変化などを踏まえその回収可能性を考慮して将来の課税所得を合理的に見積もっておりますが、その見積額が減少した場合には、繰延税金資産の回収可能性が変動し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、毎期、安定的な利益を継続的に確保するとともに、株主利益の重視と経営の効率化の視点から、「売上高」「売上総利益」「営業利益」「経常利益」を重要な指標として位置づけ、景気に左右されない経営基盤の構築を目指しております。 2026年3月期の連結業績の目標値は、売上高10,010百万円、売上総利益2,762百万円、営業利益522百万円、経常利益528百万円としておりました。 売上高の達成率は、109.0%となり、目標値を上回りました。工事施工事業及び環境関連装置事業の売上総利益率が計画より向上したことに加え、諸経費の圧縮に努めたことにより、損益面の達成率は、売上総利益102.1%、営業利益111.7%、経常利益113.7%となりました。 指標(連結)   2026年3月期(計画)   2026年3月期(実績)   2026年3月期(達成率) 売上高   10,010百万円   10,915百万円   109.0% 売上総利益   2,762百万円   2,821百万円   102.1% 営業利益   522百万円   583百万円   111.7% 経常利益   528百万円   601百万円   113.7%

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開示資料

出典

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  • 決算説明資料2026年3月期決算説明資料2026-07-31

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