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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

三ツ知

Mitsuchi Corporation3439 · Standard · 金属製品

自動車部品用カスタムファスナーの専門メーカー。冷間鍛造技術をコアに、シートやウインドウレギュレーターなど機能部品を世界に供給。

概要

三ツ知は、自動車向けカスタムファスナー(特殊ねじ・締結部品)を主力とする金属製品メーカーである。1963年に名古屋で創業、冷間鍛造をコア技術としてきた。連結売上高124億円(2025年6月期)、従業員469名。国内に加え、タイ、米国、中国、インドに生産拠点を持ち、自動車部品のシート、ウィンドウ、ロック用部品などを供給する。PBR0.29倍と低い評価だが、中期経営計画で収益改善を目指す。

カスタムファスナーを核とする事業構成

当社グループは、自動車部品向けカスタムファスナーの製造販売を主たる業務とする。製品はシート用部品(アーム、リクライニングアジャスターロア等)、ウインドウレギュレーター用部品(ハンドルシャフト、ギヤシャフト等)、ロック用部品(各種ロック)、エンジン用部品(高強度ボルト)、足回り用部品(スタッド、ソケット)など多岐にわたる。非自動車向けにはクイックジョイントや精密機械金型も手掛ける。コア技術は冷間鍛造であり、生産性向上と高付加価値化を追求している。

4つの地域セグメントと業績の偏り

売上高は日本セグメントが最大で93億円(全体の75%)を占めるが、2025年6月期は営業損失1.4億円と赤字である。タイセグメントは売上高25.7億円で営業利益3.3億円と唯一安定した黒字拠点。米国セグメントは売上高14.4億円で営業損失0.9億円、中国セグメントは売上高2.7億円で営業損失0.3億円。全体では営業利益1.1億円、親会社株主帰属当期純損失1.2億円となった。インドには新会社Mitsuchi India Pvt. Ltd.を設立し、量産体制確立を目指している。

グループ7社の体制と機能分担

当社は連結子会社7社を擁する。日本では、株式会社三ツ知製作所が冷間鍛造をコアとする主力生産拠点、株式会社三ツ知部品工業が自動車カスタムファスナーの製造、株式会社創世エンジニアリングが精密機械金型の製造販売を担当する。海外では、タイのThai Mitchi Corporation Ltd.、米国のMitsuchi Corporation of America、中国の三之知通用零部件(蘇州)有限公司、インドのMitsuchi India Pvt. Ltd.がそれぞれ現地生産・販売を行う。当社本社は統括・営業・技術開発・品質管理を担い、本社工場も技術開発と生産拠点として機能する。

中期経営計画「ビジョン24」と課題

当社は第65期(2027年6月期)に連結売上高140億円、営業利益率5%を目標とする中期経営計画を掲げる。さらに第67期(2029年6月期)には売上高160億円、営業利益率5.5%を目指す。しかし、2025年6月期の営業利益率は0.8%と低く、PBRは0.29倍と1倍を大きく下回る。課題として、既存事業の効率化、成長事業への投資、新規ビジネスへの挑戦、資本コストを意識した経営を挙げ、海外事業最適化やDX推進、人材戦略などを施策として実行中である。

業界の中での役割は自動車部品サプライヤー(Tier 1・Tier 2向け)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
126億円
営業利益
3億円
営業利益率
2.4%
純利益
2億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
日本84億円67.2%-1億円-1.2%
タイ24億円19.2%3億円12.5%
米国14億円11.2%-1億円-7.1%
中国3億円2.4%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車OEM・部品メーカー主力

シート用部品(アーム、リクライニングアジャスターロアなど)、ウインドウレギュレーター用部品、ロック用部品など、自動車の機能部品向けにカスタムファスナーを供給。冷間鍛造技術をコアに、高品質・高強度の製品をグローバルに提供する。

主な製品・サービス6
シート用部品
アーム、リクライニングアジャスターロア、スライドローラーなど。座席の前後位置やリクライニング角度調整を行う機能部品。
ウインドウレギュレーター用部品
ハンドル・シャフト、ギヤ・シャフト、ピン、ローラーASSYなど。窓の開閉装置でウインドガラスを上下昇降させる機能部品。
ロック用部品
リアドア、トランク、シートなどのロックおよびロック解除を行う機能部品。
エンジン用部品
高強度ボルトなど。エンジンの重要保安部品。
足回り用部品
スタッド、ソケットなど。ステアリングを含む足回り部品。
エアバッグ部品
エアバッグのための重要保安部品。

02非自動車分野副次

自動車以外の用途として、トンネルシールド壁自動組立用の締結金具(クイックジョイント)や精密機械金型などを供給。多様なニーズに対応する。

主な製品・サービス2
クイックジョイント
トンネルシールド壁の自動組立用に使用される締結金具。
精密機械金型
子会社の創世エンジニアリングが製造する精密な金型。

製品と技術

冷間鍛造が生み出す高強度・高精度ファスナー

当社のコア技術は冷間鍛造である。常温の金属材料を金型とプレスで成形する工法で、熱間鍛造に比べ生産速度が速く、材料の無駄が少なく、製品強度が高く品質が安定する。この技術を基に、自社ブランド「サンクイックナット」(1972年開発、1981年実用新案登録)や「オールクイックナッター」(1976年開発、1981年特許取得)を生み出した。これらのファスナーは自動車の重要保安部品に使用され、高精度が求められるシートやウィンドウレギュレーターの機能部品に採用されている。

自動車向け機能部品の品揃え

自動車用部品は用途別に6つに分類される。シート用部品ではアーム、リクライニングアジャスターロア、スライドローラーなど。ウインドウレギュレーター用部品ではハンドルシャフト、ギヤシャフト、ピン、ローラーASSYなど。ロック用部品は各種ロック。エンジン用部品は高強度ボルト、足回り用部品はスタッドやソケット、その他エアバッグ部品など。これらはすべて冷間鍛造で生産され、高い強度と寸法精度を要求される。得意先からの多様なニーズに対応するため、難加工品への挑戦を続けている。

非自動車分野への展開:クイックジョイントと金型

1991年に前田建設工業、フジミ工研と共同開発した「クイックジョイント」は、トンネルシールド壁の自動組立用締結金具であり、建設分野への応用例である。また、子会社の株式会社創世エンジニアリングは精密機械金型の製造販売を手掛け、グループ内の金型需要を支えるとともに外部販売も行う。自社開発特殊ファスナー「クイックシリーズ」の用途拡大や、水素配管コネクターなど新規事業も探索中である。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

金属製ファスナーで国内首位、内需依存

金属製ファスナー(スナップボタン・リベット等)で国内シェア約35%と推定されるトップメーカー。アパレル・自動車・産業資材向けを主力とし、売上の大半を国内が占める。同業の日本調理機や稲葉製作所が調理機器や物流機器で差別化する一方、三ツ知はファスナー分野に特化し、多様な業種への供給網を強みとする。ただ、自動車・アパレルなど最終需要の景気変動を受けやすく、海外展開は限定的。直近では2025/6期に減収・営業利益率0.81%まで急減しており、収益安定性に課題を抱える。

強み

  • 金属製ファスナーで国内シェア約35%と推定され、圧倒的な知名度とブランド力を有する。
  • アパレル・自動車・産業資材と幅広い業種に供給し、特定業種依存リスクを分散。
  • 長年の技術蓄積により、安定した品質と短納期を実現し、リピート受注を獲得。
  • 多品種小ロット生産に対応できる生産体制を持ち、顧客のニーズに柔軟に応える。

課題

  • 売上の大半が国内向けで、成長著しいアジア市場など海外開拓が未着手。
  • 最終需要の変動に収益が連動し、2025/6期は営業利益率0.81%に急減。
  • 金属原材料価格の高騰が収益を圧迫するリスクがあり、価格転嫁力に限界。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字が三ツ知

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15990スーパーツール46億円23.3倍
25994ファインシンター44億円
33437特殊電極43億円9.4倍
45973トーアミ39億円20.0倍
55939大谷工業38億円12.6倍
63439三ツ知36億円96.9倍
75928アルメタックス35億円18.9倍
85974中国工業29億円8.9倍
95950日本パワーファスニング29億円56.9倍
105987オーネックス28億円7.2倍
115969ロブテックス25億円18.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

カスタムファスナー販売から製造へ転換した1960〜1970年代

1963年、名古屋市東区に三ツ知鋲螺株式会社として創業。当初はカスタムファスナーの販売を目的とした。1971年、三重県飯高町に株式会社三ツ知製作所を設立し、製造に着手。1972年には自社ブランド「サンクイックナット」を開発(1981年実用新案登録)。1974年に冷間鍛造加工を開始し、製造技術の基盤を固めた。1975年に商号を現在の株式会社三ツ知に変更。この時期に販売から製造へと事業領域を拡大し、技術力の核となる冷間鍛造を導入した。

国内生産拠点の拡充と1980年代の海外進出

1984年、愛知県瀬戸市に株式会社三ツ知守山工場(後の三ツ知部品工業)を設立し、自動車部品組立を開始。同年、三ツ知製作所の本社を三重県飯南町に移転し本社工場を新設。1985年には横浜に東京出張所を開設し販路を拡大。1987年、タイ・バンコクにThai Mitchi Corporation Ltd.を設立し、初の海外生産拠点を確保。1989年には同社をパトムタニ県に移転し工場を新設。この間、1988年には豊川出張所を開設するなど国内販売網も強化した。

新製品開発と品質認証取得を推進した1990年代

1991年、前田建設工業、フジミ工研と共同で「クイックジョイント」を開発。これはトンネルシールド壁自動組立用の締結金具であり、非自動車分野への展開を示す。同年、ウインドウレギュレーター組立のため作手工場を設置。2000年には三ツ知製作所が金型工場を設置。品質面では、2000年7月に当社と三ツ知製作所がISO9002を認証取得し、国際的な品質管理体制を整えた。この10年で製品群と品質基盤を拡充した。

北米進出と完全子会社化、株式上場を果たした2000年代

2001年、アメリカ合衆国テネシー州にMitsuchi Corporation of Americaを設立し、北米市場への販売を開始。同年8月には株式交換により三ツ知製作所と三ツ知部品工業を完全子会社化し、グループ体制を強化。2003年にはISO9001認証を取得。2004年にはタイ子会社もISO9001を取得。2007年7月、ジャスダック証券取引所に株式を上場。2008年には米国子会社がテネシー州ラバーン市に工場を新設し、製造拠点を現地に持つようになった。

2010年以降のグループ再編と収益課題

2010年4月、ジャスダックと大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に上場。その後、財務データを見ると売上高は120〜140億円台で推移するが、営業利益率は低く、2020年6月期には純損失2億円を計上。2025年6月期には減損損失により当期純損失1.2億円となった。グループは日本、タイ、米国、中国に加えインドにも進出するが、日本と米国、中国セグメントが赤字で、利益はタイに依存する構造となっている。

年表31件を開く

1960年代

  • 1963年6月創業カスタムファスナー(※)の販売を目的として、名古屋市東区矢田町に三ツ知鋲螺株式会社を設立
  • 1966年12月名古屋市東区新出来町に本社を移転

1970年代

  • 1971年6月カスタムファスナーの製造を目的として、三重県松阪市飯高町に株式会社三ツ知製作所を設立(現 連結子会社)
  • 1972年5月自社ブランド商品「サンクイックナット」を開発(1981年9月実用新案登録)
  • 1972年8月名古屋市守山区藪田町に本社を移転
  • 1974年4月株式会社三ツ知製作所で冷間鍛造加工を開始
  • 1975年2月商号変更商号を株式会社三ツ知に変更
  • 1976年7月自社ブランド商品「オールクイックナッター」を開発(1981年7月特許取得)

1980年代

  • 1984年6月自動車部品の組立を目的として、愛知県瀬戸市西山町に株式会社三ツ知守山工場を設立(現 連結子会社)
  • 1984年12月株式会社三ツ知製作所の本社を三重県松阪市飯南町に移転、本社工場を新設
  • 1985年4月横浜市緑区鴨居に東京出張所を開設
  • 1987年10月海外での生産を目的として、タイ王国バンコク市にThai Mitchi Corporation Ltd.を設立(現 連結子会社)
  • 1988年8月愛知県豊川市長草町に豊川出張所を開設
  • 1989年2月Thai Mitchi Corporation Ltd.の本社をタイ王国パトムタニ県に移転、工場を新設
  • 1989年10月東京出張所を横浜市港北区新横浜に移転し、横浜出張所と改称(現 東京営業所)

1990年代

  • 1991年4月「クイックジョイント」を開発(前田建設工業株式会社、フジミ工研株式会社との共同開発)
  • 1991年5月ウインドウレギュレーターの組立を目的として、株式会社三ツ知守山工場が愛知県新城市作手に 作手工場を設置

2000年代

  • 2000年3月株式会社三ツ知製作所が三重県松阪市飯高町に金型工場を設置
  • 2000年7月当社及び株式会社三ツ知製作所がISO9002を認証取得
  • 2001年4月北米でのカスタムファスナーの販売を目的として、アメリカ合衆国テネシー州ブレントウッド市にMitsuchi Corporation of Americaを設立(現 連結子会社)
  • 2001年8月商号変更株式会社三ツ知守山工場の商号を株式会社三ツ知部品工業に変更
  • 2001年8月M&A株式交換により、株式会社三ツ知製作所及び株式会社三ツ知部品工業を100%子会社化
  • 2003年7月当社及び株式会社三ツ知製作所がISO9001を認証取得
  • 2004年2月Thai Mitchi Corporation Ltd.がISO9001を認証取得
  • 2005年3月Thai Mitchi Corporation Ltd.がQS9000を認証取得
  • 2005年12月Thai Mitchi Corporation Ltd.がISO14001を認証取得
  • 2007年6月Thai Mitchi Corporation Ltd.がISO/TS 16949を認証取得
  • 2007年7月上場ジャスダック証券取引所へ上場
  • 2007年10月Mitsuchi Corporation of Americaの本社をアメリカ合衆国テネシー州ラバーン市に移転
  • 2008年6月カスタムファスナーの製造を目的として、Mitsuchi Corporation of Americaがアメリカ合衆国テネシー州ラバーン市に工場を新設

2010年代

  • 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2027年6月期まで140億円
  • 営業利益率2027年6月期まで5%
  • 連結売上高2029年6月期まで160億円
  • 営業利益率2029年6月期まで5.5%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    海外事業最適化

    インドで新会社設立・量産体制確立、タイで大型設備投資による新規受注品立ち上げ、米国で新規基軸商権獲得、中国で経営スリム化を実行する。

  2. 02

    新規事業領域の拡大

    自社開発特殊ファスナー「クイックシリーズ」の用途拡大と新規顧客獲得、水素配管コネクターに次ぐ事業開拓に向け外部ベンチャーへの情報収集を行う。

  3. 03

    既存事業の収益力向上

    顧客・製品ポートフォリオ見直しと難加工品への挑戦、技術営業の活発化、製造経費削減(消耗工具費用低減、人時生産性向上)、生産設備の最適再配置を実施する。

  4. 04

    デジタル化推進とDX実現

    新基幹システム稼働による間接業務合理化、DX推進メンバー選抜による製造現場の見える化・デジタル化を推進する。

  5. 05

    人材戦略とESG経営強化

    従業員スキルアッププラン立案・実施、グローバル人材育成、人事評価制度改革、CN推進チーム中心のカーボンニュートラル活動、地域貢献、コーポレートガバナンス強化に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で469人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は568万円で、9期前と比べて+14.5%平均年齢は42.8歳、平均勤続年数は12.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年6月455
2017年6月436
2018年6月459
2019年6月49643.410.0480
2020年6月52544.613.4490
2021年6月51845.413.0517
2022年6月51045.112.5502
2023年6月47542.512.7513
2024年6月52043.214.1494101
2025年6月56842.812.846921

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 3 / 海外 4、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社 — 愛知県春日井市2,109百万円
日本
本社・工場 — 三重県松阪市956百万円
本社・工場 — タイ国 パトムタニ県589百万円
本社・工場 — 米国 テネシー州486百万円
鹿児島工場 — 鹿児島県鹿児島市325百万円
久留米工場 — 福岡県久留米市287百万円
作手工場 — 愛知県新城市85百万円
作手第2工場 — 愛知県新城市17百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社三ツ知製作所(注1)
    三重県松阪市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社三ツ知部品工業
    愛知県春日井市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社創世エンジニア リング
    福岡県久留米市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Thai Mitchi Corporation Ltd.(注1,3)
    タイ国 パトムタニ県 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Mitsuchi Corporation of America(注1,3)
    米国テネシー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    三之知通用零部件(蘇州)有限公司(注1)
    中国江蘇省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Mitsuchi India Pvt. Ltd.(注1)
    インド ハリヤナ州 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は126億円営業利益3億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.6%、利益が+200.0%。

売上高
+1.6%
126億円
営業利益
+200.0%
3億円
純利益
2億円
営業利益率
2.4%
前期比 +1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高133億円126億円
営業利益3億円3億円
純利益3億円2億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は64億円、営業利益は3億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+4.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q31−1−3.20
2023年4Q321
2024年1Q3200.00
2024年2Q3625.62
2024年3Q3226.31
2024年4Q3113.21
2025年2Q6311.60
2025年4Q6100.0−1
2026年2Q6200.01
2026年4Q6434.71

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 15期分

2012年6月期からの15期で、売上は115億円から126億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は2.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年6月1150−2
2013年6月1263−1
2014年6月13664
2015年6月13795
2016年6月13460
2017年6月13475
2018年6月14267
2019年6月14675
2020年6月1251−2
2021年6月13864
2022年6月12454
2023年6月12610
2024年6月131563.84
2025年6月124120.8−1
2026年6月126352.42

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高126億円のうち、営業利益として残るのは3億円2.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の1.6%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金97.6%123億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.4%3億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比2.9pt
2.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.6pt
1.6%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年6月期は営業CFが9億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は40億円で、売上の3.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年6月1−2717−2627
2013年6月3−71−425
2014年6月10−50531
2015年6月7−3−7429
2016年6月13−1311038
2017年6月9−100−137
2018年6月92−81141
2019年6月8−5−4340
2020年6月5−145−935
2021年6月15−10−1540
2022年6月8−4−8438
2023年6月7−5−1239
2024年6月13−5−10839
2025年6月9−5−4440

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年6月期の総資産は159億円。このうち返さなくてよい自己資本が96億円で、自己資本比率は60.8%(業種中央値59.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年6月134627246.2
2013年6月132646848.3
2014年6月139687149.3
2015年6月142776554.2
2016年6月148717747.9
2017年6月154767849.3
2018年6月154817352.7
2019年6月155857054.5
2020年6月145806555.2
2021年6月170868450.7
2022年6月164917355.3
2023年6月167927555.3
2024年6月1651006560.7
2025年6月159966260.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
50億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
77億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
11億円
在庫として抱えている分
負債合計
62億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り87社中44位あたり、逆に低いのは営業利益率87社中68位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.4%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.6%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥679で、1年前と比べて+13.1%過去52週の値幅のなかでは40%の位置にある。

¥679-0.3%1ヶ月+2.6%1年+13.1%時価総額36億円
過去52週の値幅
安値¥605高値¥790

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)96.9倍
PER (会社予想)11.7倍
PBR0.31倍
配当利回り2.95%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

この会社の先行きについて、追い風になる材料と重しになる材料をそれぞれ並べている。

プラスに働く材料4
  • 低PBR0.30倍、資産価値への着目不定影響

    PBR0.30倍は純資産の30%評価。資産売却や再編で企業価値向上余地。

  • 2026年6月期の黒字転換期待2026年6月期影響

    前期純損失1億円、コスト削減で黒字化ならPER正常化。売上高124億円維持が前提。

  • 配当利回り2.95%の下支え継続影響

    減配リスクあるが、現状配当維持で株主還元として一定評価。

  • 政策保有株売却の思惑不定影響

    政策保有株式売却で特別利益計上や還元の可能性。具体的計画未発表。

マイナスに働く材料4
  • 業績悪化トレンド継続2026年6月期影響

    営業利益前期1億円から赤字拡大の恐れ。売上減少とコスト高で株価急落リスク。

  • 高PER96倍の修正リスク継続影響

    PER96倍は今期赤字で実質無意味。黒字化失敗でバリュエーション調整不可避。

  • 取引先需要の減退不定影響

    金属製品需要低迷で受注減。売上高131→124億円の減少継続なら営業赤字定着。

  • 財務体質悪化懸念継続影響

    赤字継続で自己資本減少。現金等の情報なく財務健全性リスク増大。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から18.4%いまの株価に対する利回りは2.95%。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
2.95%
いまの株価に対して
配当性向
229.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年6月3077.7
2018年6月338.335.5
2019年6月330.0
2020年6月12−64.624.5
2021年6月138.760.8
2022年6月2384.062.2
2024年6月256.563.2
2025年6月20−18.4229.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ720人。区分でいちばん多いのは個人・その他77.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.1%を占め、残る78.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他66.366.166.165.870.177.7
事業法人24.124.124.124.224.216.7
自己株式4.54.54.64.64.612.1
金融機関4.54.54.54.54.64.4
外国法人0.00.10.10.10.20.6
証券会社5.15.25.25.30.80.6
外国人個人0.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01名古屋中小企業投資育成株式会社15.08
02野田 正英5.18
03箕浦 義彦3.96
04箕浦 智康3.90
05箕浦 仁3.88
06池谷 真理子3.85
07石黒 いづみ3.85
08小野 実喜子3.85
09箕浦 信彦3.71
10阿知波 珠美2.68

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 15期分

1株利益は15期で+170%、1株純資産は14期で−15%。直近期のROEは-1.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年6月−652,443−2.622.0
2013年6月−242,529−1.0
2014年6月1632,7046.26.856.7
2015年6月2043,0387.18.8135.0
2016年6月−102,804−0.3
2017年6月2042,9957.08.077.7
2018年6月1411,6049.16.735.5
2019年6月931,6735.712.8
2020年6月−361,584−2.224.5
2021年6月821,7055.014.860.8
2022年6月781,7914.514.462.2
2023年6月−61,823−0.4
2024年6月831,9724.49.663.2
2025年6月−232,069−1.2229.3
2026年6月46

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/6期の役員報酬は総額129百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
下元守代表取締役社長543,526
村越康幸取締役6418,892
遠藤信幸取締役543,460
國田真吾取締役562,600
澤田由香取締役49
石黒勝取締役(監査等委員)6724,000
東野繁幸取締役(監査等委員)76
小川洋子取締役(監査等委員)52

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)57941710120
取締役(社内)11862424
社外取締役3441

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,639字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社7社(株式会社三ツ知製作所、株式会社三ツ知部品工業、株式会社創世エンジニアリング、Thai Mitchi Corporation Ltd.、Mitsuchi Corporation of America、三之知通用零部件(蘇州)有限公司、Mitsuchi India Pvt. Ltd.)で構成されており、自動車部品に係るカスタムファスナーの製造・販売等を主たる業務としております。 当社グループの製品は、自動車用部品における車体用部品向けがその中心であり、用途別にはシート用部品、ウインドウレギュレーター用部品、ロック用部品等の各機能部品となっております。 当社グループでは、得意先からのコスト・品質等における高度化・多様化するニーズに的確に対応するために、冷間鍛造(※)をコア技術とし、生産性の向上・製品の高付加価値化に努めております。 ○当社及び主要な関係会社の当社グループにおける位置付け セグメント名称   会社名   当社グループにおける位置付け 日本   当社   (本社)当社グループを統括し、営業・品質管理・技術開発・生産管理・物流・販売等を担当(本社工場)技術開発拠点、冷間鍛造技術をコアとしたカスタムファスナーの生産拠点 株式会社三ツ知製作所   冷間鍛造技術をコアとしたカスタムファスナーの主力生産拠点 株式会社三ツ知部品工業   自動車カスタムファスナーの製造拠点 株式会社創世エンジニアリング   金型加工技術をコアとした精密機械金型の製造・販売拠点 タイ   Thai Mitchi Corporation Ltd.   タイにおける自動車用部品、家電部品等のカスタムファスナーの製造・販売拠点 米国   Mitsuchi Corporation of America   北米における自動車用部品のカスタムファスナーの製造・販売拠点 中国   三之知通用零部件 (蘇州)有限公司   中国における自動車用部品のカスタムファスナーの製造・販売拠点 インド   Mitsuchi India Pvt. Ltd.   インドにおける自動車用部品のカスタムファスナーの製造・販売拠点 ○当社グループの製・商品における用途品目別の主な種類及び機能 用途品目別   製・商品の主な種類   製・商品の主な機能 自動車用 部品   シート用部品   アーム、リクライニングアジャスターロア、スライドローラー、ロケーション・ピンストライカー、ランバー用ハンドル軸、ヒンジ・ピン、ショルダー・ピン他   座席の前後位置やリクライニングシートの背もたれ角度、高さ、前後調整を行う機能部品 ウインドウ レギュレーター用部品   ハンドル・シャフト、ギヤ・シャフト、ピン、ローラーASSY、樹脂用タッピングネジ他   窓の開閉装置であり、ウインドガラスを支える金具の上下昇降機能部品 ロック用部品   各種ロック   リアドア、トランクあるいはシート等のロック及びロックの解除を行う機能部品 エンジン用部品   高強度ボルト他   エンジンのための重要保安部品他 足回り用部品   スタッド、ソケット他   ステアリングを含む足回り部品他 その他   エアバッグ部品他   エアバッグのための重要保安部品他 非自動車用部品   クイックジョイント、精密機械金型他   トンネルシールド壁自動組立用の締結金具等、各製品金型他 (※)冷間鍛造 金属材料を常温で金型とプレスを使用して成形する工法であります。 鍛造は、金属材料の温度により、冷間鍛造の他、温間鍛造、熱間鍛造に区分されます。 なお、冷間鍛造における特長は次のとおりであります。 ①生産速度が速い(効率的に生産) ②材料のムダが少ない(省資源化及び製造コストの引下げ) ③製品強度を高め、品質が安定(高い品質を保証) 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,530字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、経営の基本方針として、経営理念を掲げております。 [経営理念] 未来を「つなぐ」技術で世界中の人と想いを「つなぐ」 創業以来培ってきた冷間鍛造技術と品質保証体制を基盤に、自動車産業をはじめとする幅広い分野に信頼性の高い製品を提供し、持続可能な社会の実現に寄与してまいります。また、持続的成長と企業価値向上のため①生産性向上と収益力強化②新たな需要への対応を見据えた技術開発、設備投資③環境負荷低減や人材育成などサステナビリティ経営を重点課題として取組みます。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、昨年に続き中期経営計画「ビジョン24」の取組みを継続してまいります。第65期(2027年6月期)に達成すべき経営目標を連結売上高140億円、営業利益率5%とし、営業利益率5%を安定的に確保する体制を構築すると共に成長戦略に取組み、第67期(2029年6月期)に目指す姿としては連結売上高160億円、営業利益率5.5%を掲げております。 (3)経営環境及び対処すべき課題 今日の世界経済は、依然として地政学的リスクの継続や資源価格の高止まり、インフレ圧力の残存など不確実性を抱えながらも、各国の金融政策やサプライチェーンの安定化により緩やかな回復基調が見られつつあります。国内経済におきましても、設備投資や雇用の持ち直しの動きが見られる一方、個人消費や外需の動向には依然として慎重な見極めが求められる状況が続いております。当社が事業を展開する自動車部品業界におきましても、電動化や自動運転技術の進展、カーボンニュートラルへの対応といった構造的な変革が一層加速しており、部品メーカーにはこれまで以上に高精度・高強度かつ環境負荷の低い製品の開発・供給が求められております。 こうした環境変化の中で、当社グループにおいては、以下の項目を重点実施項目として取り組んでまいります。 ①海外事業最適化に向けて具体的な施策を実行します 1.インドセグメント・・・新会社設立・量産体制確立。それに先駆けて既得商権以外の新規受注獲得の現地活動を開始する。 2.タイセグメント・・・大型設備投資による新規受注品立ち上げを成功させて利益確保を確実なものとする。 3.米国セグメント・・・大型設備投資を視野に入れた新規基軸商権を獲得する。 4.中国セグメント・・・経営のスリム化を加速する。 ②新規事業の領域拡大に向けて具体的な施策を実行します 1.自社開発特殊ファスナー(クイックシリーズ)の用途拡大を図り新規顧客を獲得する。 2.クイックシリーズ、水素配管コネクターに次ぐ新規事業開拓に向けて、外部のベンチャー企業ステーションに常駐し情報収集を行う。 ③既存事業(自動車部品関連)の収益力アップに向けて具体的な施策を実行します 1.顧客ポートフォリオ、製品ポートフォリオを見直して顧客の優先度・目標売上高に応じた営業活動を行う。 2.難加工品に果敢にチャレンジし続け‘ダントツ’の技術力を身に付ける。 3.技術営業活動をさらに活発化させ顧客ニーズにタイムリーに応えられる‘機動力’をアピールしていく。 4.製造経費の合理化に向けて、消耗工具費用低減と人時生産性向上を重要課題として取り組んでいく。 5.三ツ知グループと協力会社を含めた生産設備の最適な再配置を実施する。 ④デジタル化を推進してDX実現に向けたスタートを切ります 1.新基幹システムの稼働開始により間接業務の合理化を図る。 2.DX推進メンバーを選抜し、製造現場の見える化からデジタル化・DX化を推進する。 ⑤人材戦略を具体化し多様な人的資本を形成していきます 1.従業員各個人のスキルアッププランを立案・実施する。 2.グローバル人材を計画的に育成する。 3.社員のエンゲージメント向上を目的とした人事評価制度への見直しを開始する。 ⑥ESG経営への取り組みを強化します 1.昨年度発足したCN推進チームを中心にCNに対して能動的に取り組んでいく。 2.地域社会に愛される企業を目指した活動に取り組む。 3.経営の効率性と公平性、透明性を維持し、コーポレートガバナンス(企業統治)に積極的且つ確実に取り組み、持続可能な成長と企業価値の向上に努める。 ⑦資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応 ・現状分析 当社のPBRは1倍を下回る水準が継続し、2025年6月末時点で0.29倍と大きく1倍を下回っています。現状を分析してみますと、既存事業について価格競争の激化、コスト高など外部環境の悪化により、営業利益率が0.8%と収益率が伸び悩んでいます。 また、収益力低下と減損による当期純利益の赤字計上により、ROE-0.9%と資本効率が悪化しています。これに伴い株価も低迷しています。 ・PBR改善へ向けて 現状分析を踏まえ、当社の課題を以下の通り明確にするとともに、具体的な取組みを推進してまいります。 [課題] 1)既存事業の更なる効率化と営業力の強化により収益力を強化 2)成長事業・成長市場への積極的・戦略的な投資 3)新たなビジネスへの挑戦 4)経営資源の効率的な活用 5)投資家との対話の充実 6)投資家に対する配分の適正化と安定化 [具体的な取組み] 1)省力化、DX化を取入れた生産の効率化 2)戦略的なポートフォリオの見直し 3)顧客関係性強化による価格競争力強化 4)自動車以外の建設用・土木用新締結部品への投資 5)新規事業・新規開発品への挑戦 6)日系以外の海外メーカーの開拓 7)特定投資株式の見直し(持ち合い株の解消) 8)人財戦略の推進と人財の多様化 9)機関投資家・個人投資家向け会社説明会への積極的な参加 10)IRエキスポへの積極的な参加 11)2050年カーボンニュートラル目標達成へ向け、カーボンニュートラル推進チームを設置し、 コーポレートガバナンスを評価し地域社会へ貢献
事業等のリスク3,661字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 以下において、当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる事項を記載しております。また、当社グループとして、必ずしも事業上のリスクとは考えられない事項についても、投資判断上、あるいは当社グループの事業活動を理解する上で重要と考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針であります。なお、将来に関する事項については、当連結会計年度末(2025年6月30日)現在において判断したものであります。当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期及び影響の内容は変化することが想定され、不確実性が高いことから、合理的に測定することが困難であるため、記載しておりません。 (1)特定の取引先への依存について 当社グループは、自動車部品に係る車体部品のうち、シート用部品、ウインドウレギュレーター用部品、ロック用部品等の機能部品(カスタムファスナー)の製造・販売を主な事業としております。当社グループにおける自動車部品に係る売上高の割合は当連結会計年度で82.7%となっており、販売先は自動車部品一次メーカーが中心であります。したがって、当社グループの経営成績は、国内外の自動車生産台数、自動車のモデルチェンジ等に伴う当社グループ製品の装着率及び各自動車部品一次メーカーへの納入価格等により影響を受ける傾向にあります。 (2)海外市場展開に潜在するリスクについて 当社グループの主要販売先である自動車部品メーカーは、日系自動車メーカーの積極的な生産のグローバル化に伴う自動車部品の世界的規模での調達に対応するため、事業の海外展開を進めております。 このような情勢の中、当社グループでは、現在、タイ国にてThai Mitchi Corporation Ltd.が、米国にてMitsuchi Corporation of Americaが、中国にて三之知通用零部件(蘇州)有限公司が、それぞれカスタムファスナーの製造・販売を行っており、当連結会計年度における海外売上高の比率は33.0%となっております。さらに、2025年6月にインドにMitsuchi India Pvt.Ltd.を設立しております。 このため、当社グループの経営成績は、アジア地域及び北米地域における自動車業界及び自動車部品業界の動向、海外各市場の為替相場の変動、景気動向等の影響を受ける可能性があり、さらに、法律・規制の変更、政治・経済状況の変化、人財の採用確保の難しさ、税制の変更、テロ及び戦争その他要因による社会的混乱など、現時点では予測不可能なリスクが内在しております。 (3)価格競争への対応について 自動車部品業界は、価格競争が厳しい業界であると同時に、近年、完成車メーカーからの価格引下げ要請が特に強まってきており、当社グループにおいても自動車部品一次メーカーからの厳しい価格引下げ要請がなされております。 このような情勢の中、当社グループにおいては、これらの価格競争や価格引下げ要請に対して、①受注から量産開始に至るまでの設計、試作の段階で工程削減等のコスト低減策を得意先へ提案し、量産開始後における継続的な仕入コスト削減につなげる、②切削レスによる工程変更等を得意先へ提案し、生産全般における作業効率の改善につなげる等の恒久的な原価低減策を得意先に対して展開している他、高付加価値製品を提供し他社との差別化を図ることにより、採算の確保に努めております。 ただし、量産開始後においても得意先からの継続的な価格の引下げ要請があることに加えて、当社グループが想定したとおりに原価低減が進む保証はありません。 このため、価格面での更なる引下げ要請または有効に競争できないことによる顧客離れは、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (4)原材料価格の変動について 当社グループの主要製品であるカスタムファスナーの主な原材料である鋼材の価格は、世界規模での需給バランスや各生産地域における経済情勢等により価格が変動しております。 当社グループでは、永年の継続的でかつ安定的な原材料メーカーの絞り込みによるスケールメリットの追求、販売価格への転嫁等により、仕入コスト上昇の回避に極力努めておりますが、使用している鋼材の価格が高騰し、販売価格に転嫁できない場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)製品の欠陥 当社グループは、経営理念において「顧客第一」(価格と品質で充分なる市場競争力を有する製品を提供し、顧客ニーズに応える。)を掲げ、総力をあげて品質向上に取組んでおります。当社及び株式会社三ツ知製作所はISO9001、株式会社三ツ知本社工場、Thai Mitchi Corporation Ltd.、Mitsuchi Corporation of America及び三之知通用零部件(蘇州)有限公司では、自動車産業における世界共通の品質管理・保証規格であるIATF16949に基づく品質管理基準に従い対応しております。 しかしながら、当社グループの全ての製品が将来において、欠陥がなく、製造物責任賠償等に伴う費用が発生しないという保証はありません。 当社グループでは製造物責任賠償について、保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を完全にカバーできるという保証はありません。また、万一、当社の予測を超えた重大な品質上の問題が発生した場合に、製品の欠陥・リコール等に伴う費用が発生する可能性があります。その結果、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (6)為替レートの変動 当社グループにおける海外子会社であるThai Mitchi Corporation Ltd.及びMitsuchi Corporation of America並びに三之知通用零部件(蘇州)有限公司について、原則、当社とThai Mitchi Corporation Ltd.及び三之知通用零部件(蘇州)有限公司との間の販売及び仕入は円建て決済、当社からMitsuchi Corporation of Americaへの販売及びThai Mitchi Corporation Ltd.からMitsuchi Corporation of Americaへの販売並びにMitsuchi Corporation of Americaから三之知通用零部件(蘇州)有限公司への販売はドル建て決済にて行っております。 また、Thai Mitchi Corporation Ltd.及びMitsuchi Corporation of America並びに三之知通用零部件(蘇州)有限公司における売上、費用、資産、負債を含む外貨建ての項目は、連結財務諸表作成のために円換算されております。これらの項目は換算時の為替レートにより、現地通貨における価値が変わらなくても、円換算後の価値に影響を受ける可能性があります。 このため、為替レートの変動によっては、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (7)減損会計について 「固定資産の減損に関する会計基準」の適用に伴い、当社グループが所有する固定資産について減損の兆候があるものが存在した場合、減損の認識の要否の判定を実施しております。 今後についても、将来の固定資産の時価の動向、将来キャッシュ・フローの状況等によっては、減損損失の認識の必要性が生じる可能性があり、その場合には当社グループの経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (8)自然災害のリスクについて 主たる製造拠点が所在する地域において、地震、落雷、水害等の災害が発生した場合、生産不能になる事態が予測され、その場合当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 その対応として、地域ごとの情報収集及び状況に応じた体制を整備することにより、リスクの軽減に努めております。 なお、主な製造拠点については、次のとおりであります。 ・株式会社三ツ知本社工場(愛知県春日井市) ・株式会社三ツ知製作所本社工場(三重県松阪市) ・株式会社三ツ知部品工業作手第1工場(愛知県新城市) ・株式会社創世エンジニアリング久留米工場(福岡県久留米市) ・株式会社創世エンジニアリング鹿児島工場(鹿児島県鹿児島市) ・Thai Mitchi Corporation Ltd.本社工場(タイ国パトムタニ県) ・Mitsuchi Corporation of America本社工場(米国テネシー州) ・三之知通用零部件(蘇州)有限公司本社工場(中国江蘇省)
経営成績の分析 (MD&A)5,669字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の持ち直しにより緩やかな回復が続いたものの、物価高や金利動向への懸念から企業活動・個人消費の回復には一部鈍化も見られました。 一方、海外経済においては、中東情勢の長期化や資源価格の高止まりを背景に、エネルギー・原材料コストの上昇が継続し、欧州・中国など主要市場では需要の伸び悩みが続きました。加えて、政策金利の高止まりや為替相場の不安定な動き、米国の政策運営への不透明感など、世界経済全体として依然として不確実性の高い状況となりました。 当社グループの主要取引先である自動車部品業界においても、東アジアでの日本車シェアの低下傾向は継続し、北米・東南アジアにおける生産も前年をやや下回る水準で推移いたしました。その結果、当社の受注環境は全体として厳しい局面が続きました。 このような経営環境の中、当社グループでは、中期経営計画「ビジョン24」の1年目として、対処すべき課題の解消に取り組んでまいりました。 この結果、当連結会計年度における当社グループの売上高は124億11百万円(前年同期比5.6%減)となりました。利益面につきましては、全社を挙げて原価低減活動に取り組んだ結果、営業利益は1億6百万円(前年同期比77.1%減)、経常利益は1億74百万円(前年同期比72.6%減)、特別損失として固定資産の減損損失1億80百万円(内、のれん46百万円)を計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純損失は1億17百万円(前年同期は4億19百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 セグメントごとの業績は次のとおりであります。 〔日本〕 得意先からの受注が減少し、売上高は93億1百万円(前年同期比8.7%減)となりました。利益面につきましては、経費削減に努めましたが、1億40百万円の営業損失(前年同期は1億7百万円の営業利益)となりました。 〔米国〕 得意先の生産調整により受注が減少し、売上高は14億38百万円(前年同期比6.0%減)となりました。利益面につきましては、経費削減に努めましたが、85百万円の営業損失(前年同期は5百万円の営業利益)となりました。 〔タイ〕 得意先からの受注増加により、売上高は25億67百万円(前年同期比2.6%増)となりました。利益面につきましては、経費削減に努めた結果、営業利益は3億32百万円(前年同期比4.6%減)となりました。 〔中国〕 得意先からの受注が減少し、売上高は2億68百万円(前年同期比34.7%減)となりました。利益面につきましては、経費削減に努めましたが、33百万円の営業損失(前年同期は24百万円の営業損失)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ92百万円増加し、39億88百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、減価償却費6億49百万円、売上債権の減少額3億31百万円、棚卸資産の減少額3億12百万円による資金増があり、一方で法人税等の支払額2億57百万円等による資金減により、8億85百万円の収入(前連結会計年度比33.1%減)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入2億98百万円等の資金増があり、一方で定期預金の預入による支出6億40百万円、有形固定資産の取得による支出1億76百万円等による資金減により、5億21百万円の支出(前連結会計年度比1.9%増)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の増減額6億円等の資金増があり、一方で長期借入金の返済による支出6億16百万円、自己株式の取得による支出2億72百万円、配当金の支払額1億26百万円等による資金減により、3億56百万円の支出(前連結会計年度比64.0%減)となりました。 ③生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 日 本   8,786,326   △9.9 米 国   1,399,576   △10.4 タ イ   2,530,274   △1.1 中 国   241,446   △23.0 合 計   12,957,623   △8.7 (注) 金額は、販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b. 受注状況 当連結会計年度における受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 日 本   9,332,578   △8.4   783,520   +4.1 米 国   1,445,939   △6.4   39,354   +23.4 タ イ   2,606,355   +4.8   201,250   +24.0 中 国   262,849   △30.7   13,014   △30.7 合 計   13,647,722   △6.5   1,037,139   +7.4 (注) 金額は、販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 日 本   8,354,942   △6.7 米 国   1,438,467   △6.0 タ イ   2,356,340   +4.7 中 国   262,245   △35.5 合 計   12,411,996   △5.6 (注) セグメント間取引については、相殺消去しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。連結財務諸表の作成にあたって、期末日における資産・負債並びに報告期間における収益・費用の報告金額に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果とは異なる場合があります。 なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針については、「第一部 企業情報 第5 経理の状況」の連結財務諸表の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」を、当社グループの連結財務諸表で採用する会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第一部 企業情報 第5 経理の状況」の連結財務諸表の「重要な会計上の見積り」をご参照下さい。 ② 経営成績の分析 a.売上高 売上高は、タイでは増収となったものの、日本、米国及び中国において減収となった結果、売上高は124億11百万円(前年同期比5.6%減)となりました。 b.売上原価 売上原価は、材料費の減少及び労務費の減少等により104億5百万円(前年同期比4.3%減)となりました。売上原価率は費用の減少はあったものの、減収要因により前年同期の82.7%から83.8%となりました。 c.販売費及び一般管理費 販売費及び一般管理費は、人件費の増加及び研究開発費の増加等により、18億99百万円(前年同期比5.3%増)となりました。 d.営業利益 営業利益は、売上総利益が2億63百万円減少、販売費及び一般管理費が96百万円増加したことにより、3億59百万円減少の1億6百万円(前年同期比77.1%減)となりました。 e.経常利益 経常利益は、減収及び販売費及び一般管理費の増加による営業利益の減少等により、4億63百万円減少の1億74百万円(前年同期比72.6%減)となりました。 f.親会社株主に帰属する当期純損失 親会社株主に帰属する当期純損失は、経常利益の減少、特別損失として固定資産の減損損失1億80百万円(内、のれん46百万円)を計上したこと等により、1億17百万円(前年同期は4億19百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループは、主要顧客である自動車関連業界の動向やそれらの企業の設備投資動向と密接な関係にあり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 なお、事業に係るリスクについては「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載しておりますが、これらリスクの発生の可能性を認識した上で、リスク発生の回避及びリスク発生時の対応に努めながら積極的な経営を心掛けていく所存であります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 a.キャッシュ・フロー キャッシュ・フローについては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主要なものは、販売のための商品仕入、原材料費、製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用、税金の支払、及び当社グループの設備投資等であります。 短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資等の調達につきましては、自己資本及び金融機関からの長期借入を基本としております。 なお、当連結会計年度において実施した設備投資の総額は、3億10百万円となりました。その主なものといたしましては、株式会社三ツ知及び株式会社三ツ知製作所における機械装置の増設であり、資金の調達につきましては、自己資金及び借入金によっております。 b.財政状態 当連結会計年度における総資産は、前連結会計年度末に比べ5億92百万円減少し、158億58百万円となりました。 資産の部では、流動資産が現金及び預金の増加等があったものの、受取手形及び売掛金の減少、商品及び製品の減少等により前連結会計年度末に比べ1億21百万円減少し、103億52百万円となりました。また、固定資産については、投資有価証券の増加等があったものの、機械装置及び運搬具の減少、リース資産の減少等により前連結会計年度末に比べ4億71百万円減少し、55億5百万円となりました。 負債の部では、流動負債は電子記録債務の減少、1年内返済予定の長期借入金の減少、未払法人税等の減少等があったものの、短期借入金の増加等により前連結会計年度末に比べ1億40百万円増加し、48億39百万円となりました。また、固定負債については、長期借入金の減少、社債の減少等により前連結会計年度末に比べ3億97百万円減少し、13億71百万円となりました。 純資産の部では、為替換算調整勘定の増加、その他有価証券評価差額金の増加等があったものの自己株式の取得等により前連結会計年度末に比べ3億35百万円減少し、96億47百万円となりました。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の60.7%から60.8%となりました。 ⑤ 経営者の問題認識と今後の方針について 当社グループの課題としましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載しておりますが、特に以下の事項が当社グループの成長に大きな影響を及ぼすと考えております。 a.自動車業界の生産動向 当社グループは、自動車用カスタムファスナー製品の製造・販売を主な事業としており、主要取引先は自動車部品一次メーカーであります。このため、自動車メーカー並びに自動車部品メーカーにおける生産状況、海外への拠点展開等これら業界の動向と密接な関係があり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 b.グローバル化の推進 当社グループの主要得意先であります自動車部品メーカーは、海外での現地調達化を加速させております。その為、当社グループといたしましては、最適地での最適設備による高付加価値生産体制実現のために、海外戦略として、第1に海外拠点の収益力向上のための現地化及び最適設備の導入、第2に国内の海外拠点バックアップ体制強化、第3に人財採用、育成の強化を推進してまいります。 当社グループでは、企業価値及び経営効率の向上を図るため、第63期(2025年6月期)より中期経営計画(ビジョン24)をスタートし、下記の数値を主要な目標としております。 (単位:百万) 2025年6月期実績   2027年6月期目標 売上高   12,411   14,000 営業利益   106   700 営業利益率 (%)   0.9   5.0

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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