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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

メック

MEC COMPANY LTD.4971 · Prime · 化学

半導体パッケージ基板向け密着向上剤で世界大手。銅表面の微細粗化技術で樹脂剥がれを防止するニッチトップ。

概要

1969年創業の化学メーカー。銅と樹脂の密着性を高める界面処理技術を強みとし、半導体パッケージ基板向け密着向上剤「CZシリーズ」やディスプレイ向けエッチング剤「EXEシリーズ」で高い市場シェアを有する。2025年12月期の連結売上高は209億円、従業員508名。本社は兵庫県尼崎市。台湾、中国、欧州、タイ、インドに生産・販売拠点を置く。

電子基板向け表面処理剤を中核とする事業

メックの主力事業は、電子基板・電子部品製造用の表面処理剤である。銅の表面を溶かしたり改質することで樹脂や他の金属との接合界面を創出する。半導体パッケージ基板向け密着向上剤「CZシリーズ」とディスプレイ用COF基板向けエッチング剤「EXEシリーズ」で世界的に高いシェアを獲得している。薬品売上高が連結売上高の96%を占め(2025年12月期)、なかでも半導体パッケージ基板向け製品が成長を牽引する。

6か国に広がるグローバル生産販売網

連結子会社6社を通じて世界の電子基板市場をカバーする。台湾(MEC TAIWAN)、中国・珠海(MEC FINE CHEMICAL)、中国・蘇州(MEC CHINA SPECIALTY PRODUCTS)、欧州・ベルギー(MEC EUROPE)、タイ(MEC SPECIALTY CHEMICAL)、インド(MEC INDIA SPECIALTY CHEMICALS)を拠点とする。2025年12月期の海外売上高比率は65.1%、日本国内代理店経由の海外顧客向け売上を含めると80.3%に達する。

高収益体質と研究開発への投資

2025年12月期の売上高営業利益率は27.4%と高水準である。営業利益57億円、経常利益60億円、親会社株主に帰属する当期純利益50億円を計上した。研究開発費は毎年連結売上高の約10%を投じると中期経営計画で明示している。2027年12月期を最終年度とする3カ年計画「Phase 2」では、連結売上高250億円、営業利益率26~30%、ROE13~16%を目標に掲げる。

株主還元と資本政策の目標

株主還元について、連結配当性向35%以上かつ連結株主資本配当率(DOE)4.0%以上を目標とする。自己株式取得は状況に応じて機動的に実施するとしている。2025年12月期の年間配当金は96円で、連結配当性向35.3%を達成した。設備投資は3年累計で約80億円を見込み、成長投資と資本効率のバランスを重視する方針である。

業界の中での役割は電子基板/電子部品向け表面処理薬品メーカー(プロセス用薬品+機械・資材の一体供給)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
209億円
営業利益
57億円
営業利益率
27.3%
純利益
50億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
日本78億円37.1%43億円55.1%
蘇州(中国)40億円19.0%6億円15.0%
台湾39億円18.6%5億円12.8%
珠海(中国)28億円13.3%3億円10.7%
欧州14億円6.7%0億円0.0%
タイ11億円5.2%2億円18.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01半導体パッケージ基板主力

半導体パッケージ基板向けに密着向上剤(CZシリーズ)を供給。銅と樹脂の密着性を飛躍的に高め、剥がれを防止する。世界的に高いシェアを獲得。半導体需要増加に伴い需要拡大。

主な製品・サービス2
CZシリーズ(密着向上剤)世界シェア首位
銅表面に微細な凹凸(粗化形状)を形成し、樹脂との密着性を飛躍的に向上。半導体パッケージ基板で採用。
UTシリーズ(密着向上剤)
銅箔の種類を選ばず表面を粗化できる密着向上剤。フレキシブル基板や半導体パッケージ基板向け。

02ディスプレイ向け基板(COF基板)主力

COF(Chip On Film)基板向けにエッチング剤(EXEシリーズ)を供給。高いシェアを獲得。ディスプレイ用途で半導体搭載用基板のエッチングに使用。

主な製品・サービス1
EXEシリーズ(エッチング剤)世界シェア首位
銅用エッチング剤。COF基板向けに高いシェア。ディスプレイ用半導体パッケージ基板の微細加工に使用。

03電子基板全般(多層基板・フレキシブル基板・HDI基板)準主力

一般的な多層基板向け密着向上剤(Vボンドシリーズ)、フレキシブル基板向けエッチング剤、高精細HDI基板向けエッチング剤などを供給。スマートフォン・タブレット向けが主体。

主な製品・サービス3
Vボンドシリーズ(密着向上剤)
一般的な多層基板向けの密着向上剤。銅と樹脂の密着性を向上。
SFシリーズ(選択エッチング剤)
銅だけを選択的に溶かすエッチング剤。タッチパネルセンサーの製造に使用。
その他エッチング剤
高品質が求められるスマートフォン、タブレットPC用のフレキシブル基板や電子基板向けエッチング剤。

04電子基板製造資材・機械副次

電子基板製造用の機械(処理装置・分析装置)や資材(銅箔・ドライフィルム・研磨材)を販売。自社薬品の最適な処理を可能にする機械を提供し、関連資材も取り扱う。

主な製品・サービス2
電子基板用機械
自社薬品を使用するために最適な処理装置・分析装置を販売。
電子基板用資材(銅箔、ドライフィルム、研磨材など)
銅箔、感光性フィルム(ドライフィルム)、研磨材など基板製造に必要な資材を販売。

製品と技術

CZシリーズ:半導体パッケージ基板向け密着向上剤

銅の表面に微細な凹凸(粗化形状)を形成し、樹脂との密着性を飛躍的に向上させる薬品である。半導体の動作時に発生する熱による銅と樹脂の剥がれを防止するため、世界中の半導体パッケージ基板メーカーで採用されている。2025年12月期には生成AI関連やパソコン、スマートフォン向け需要が好調で、売上を牽引した。同社の売上高の大部分を占める主力製品である。

EXEシリーズ:COF基板向けエッチング剤

ディスプレイ用半導体搭載基板であるCOF(Chip On Film)基板の製造に使用される銅用エッチング剤である。高いシェアを獲得しており、スマートフォンやタブレットのディスプレイ向けに供給される。微細な回路形成が求められるHDI基板の細線化に伴い需要拡大が期待される。2025年12月期の売上は概ね前期と同水準であった。

UTシリーズ・Vボンドシリーズ他:多層基板・汎用向け製品群

UTシリーズは銅箔の種類を選ばず表面を粗化できる密着向上剤で、フレキシブル基板や半導体パッケージ基板向けに販売される。Vボンドシリーズは一般的な多層基板向け密着向上剤である。SFシリーズは銅だけを選択的に溶かすエッチング剤で、タッチパネルセンサーの製造に使用される。さらに、電子基板用の処理装置・分析装置といった機械や、銅箔・ドライフィルム・研磨材などの関連資材も販売する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア首位CZシリーズ(密着向上剤)半導体パッケージ基板向け密着向上剤で世界トップシェア(有報より推測)半導体パッケージ基板
  • 世界シェア首位EXEシリーズ(エッチング剤)COF基板向けエッチング剤で世界トップシェア(有報より推測)ディスプレイ向け基板(COF基板)

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

電子材料で国内ニッチ首位、高収益

メックは化学業界に属し、電子材料(主にエッチング液やめっき薬品)で国内ニッチ市場において高いシェアを持つ。近年の業績は好調で、2024年12月期の売上高182億円、営業利益率25.27%と高収益を達成。2025年12月期には売上高209億円、営業利益率27.27%と更なる拡大が見込まれる。同業他社である東洋紡やクラレは繊維や樹脂など広範な化学製品を手掛けるが、メックは電子材料に特化し、特に半導体製造プロセス向けに強みを発揮する。ニッチ分野での技術優位性と顧客との密接な関係が競争力の源泉である。

強み

  • 営業利益率25%超と業界平均を大きく上回る高収益体質を有する。
  • 電子材料の特定分野で国内首位級のシェアを確保し、競合を寄せ付けない。
  • 半導体や電子部品向け需要が拡大する中、関連材料に特化し成長を享受。
  • 大手半導体メーカーとの長期取引により安定収益を確保している。

課題

  • 電子材料一極集中のため、半導体市況変動の影響を直接受ける。
  • 国内比率が高く、成長著しい海外市場への進出が限定的。
  • ニッチ分野ゆえに専門技術者の確保・育成が今後の課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体材料の時価総額近傍。太字がメック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13445RS Technologies1,482億円15.4倍
24975JCU1,463億円15.3倍
35310東洋炭素1,417億円31.8倍
44461第一工業製薬1,371億円21.2倍
54189KHネオケム1,263億円13.0倍
64971メック1,251億円18.9倍
76810マクセル1,194億円12.6倍
84044セントラル硝子1,167億円13.3倍
94368扶桑化学工業1,007億円20.9倍
105331ノリタケ989億円13.8倍
114369トリケミカル研究所981億円16.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体材料)に従っています。

会社の歴史

沿革 38件

化学技術コンサルティングから始まった1969年

1969年5月、大阪市北区梅が枝町において設立された。当初は化学技術コンサルティング業務を手掛けた。同年9月にはプリント配線板用銅表面処理剤と同はんだ表面処理剤の研究開発を開始し、翌1970年2月には販売を開始した。1971年6月には販売量拡大に対応するため、大阪市西淀川区に工場を移転した。

1970年代の事業拡大と代理店契約

1971年9月、第1回JPCA(日本プリント回路工業会)ショーに出展した。1975年3月、住友スリーエムと販売代理店契約を締結しプリント配線板用研磨材の販売を開始した。同年4月には東京都立川市に東京営業所を設置。1979年10月にはHALフラックスの販売を開始し、はんだ関連製品のラインアップを広げた。1980年1月にははんだ剥離機を発売し、機械装置分野へ本格進出した。

1980年代の本社・工場建設と研究所設置

1981年7月、兵庫県尼崎市東初島町に本社・工場を建設した。1982年10月には産業基板用マイクロエッチング剤の販売を開始。1985年6月には西宮市に新工場を建設した。1989年4月には本社所在地の尼崎市に研究所を併設し、研究開発体制を強化した。この時期に電子基板用表面処理剤の基盤技術を確立した。

1990年代の海外進出とCZシリーズの上市

1990年4月、台湾省桃園縣に初の海外支店を開設した。1992年11月にはベルギーにMEC EUROPE NV.を設立し欧州拠点を確保。1994年5月には台湾支店を現地法人化した。1995年1月、銅表面粗化剤「メックエッチボンドCZシリーズ」の販売を開始した。この製品が後の半導体パッケージ基板向け密着向上剤の主力となる。1996年3月には香港、1997年4月には米国カリフォルニア州に子会社を設立した。

2000年代の株式上場と中国拠点の拡充

2001年1月、大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場(現JASDAQスタンダード)に株式上場した。同年10月には中国江蘇省蘇州市にMEC CHINA SPECIALTY PRODUCTSを設立。2002年3月には米国子会社の営業を休止し、2009年に清算を結了した。2003年4月に東京証券取引所市場第二部、2007年3月に同市場第一部に上場した。2007年8月には台湾子会社、2008年9月には蘇州子会社を移転し生産体制を拡充した。

2010年代以降の本社移転とタイ進出

2016年10月に本社・尼崎事業所を建設し、2017年1月には兵庫県尼崎市杭瀬南新町に本社・研究部門を移転した。同年4月には尼崎工場を稼働。2017年5月にはタイにMEC SPECIALTY CHEMICAL (THAILAND)を設立し、東南アジアの生産拠点を確保した。2020年3月には東初島研究所を再稼働。2022年4月の市場再編によりプライム市場へ移行。2023年8月には東初島研究所に本社部門の一部を移転し名称を東初島事業所に変更した。2024年10月には香港子会社の解散を決議し清算手続きを進めている。

年表38件を開く

1960年代

  • 1969年5月創業大阪市北区梅が枝町において当社設立。化学技術コンサルティング業務を開始。
  • 1969年9月プリント配線板用銅表面処理剤、同はんだ表面処理剤の研究開発を開始。

1970年代

  • 1970年2月銅表面処理剤・はんだ表面処理剤の販売を開始。
  • 1971年6月販売量拡大に備えて大阪市西淀川区に工場を移転。
  • 1971年9月第1回JPCA(日本プリント回路工業会)ショーに出展。
  • 1975年3月住友スリーエム㈱と販売代理店契約を締結し、プリント配線板用研磨材の販売を開始。
  • 1975年4月東京都立川市に東京営業所を設置。
  • 1979年10月HALフラックスの販売を開始。

1980年代

  • 1980年1月はんだ剥離機を発売、全面剥離法普及にはずみをつけるとともに、機械装置分野にも本格進出。
  • 1981年7月兵庫県尼崎市東初島町に本社・工場を建設。
  • 1982年10月産業基板用マイクロエッチング剤を販売開始。
  • 1985年6月兵庫県西宮市に新工場を建設。
  • 1989年4月本社所在地(兵庫県尼崎市)に研究所を併設。

1990年代

  • 1990年4月台湾省桃園縣に初の海外支店を開設。
  • 1992年11月ベルギーにMEC EUROPE NV.(現 連結子会社)設立。
  • 1993年5月新潟県長岡市に新工場建設。(新潟営業所を併設)
  • 1994年5月台湾支店を現地法人化し、MEC TAIWAN COMPANY LTD.(現 連結子会社)を設立。
  • 1995年1月銅表面粗化剤メックエッチボンドCZシリーズを販売開始。
  • 1996年3月創業香港にMEC(HONG KONG)LTD.を設立。
  • 1996年4月MEC EUROPE NV.を現在地に移転し、現地生産体制を整備。
  • 1997年4月創業アメリカ合衆国カリフォルニア州にMEC USA SPECIALTY PRODUCTS INC.を設立。
  • 1998年1月研究所施設拡張のため、本社事務所を兵庫県尼崎市昭和通に移転。

2000年代

  • 2001年1月上場大阪証券取引所 ナスダック・ジャパン市場(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式上場。
  • 2001年10月中国江蘇省蘇州市にMEC CHINA SPECIALTY PRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立。
  • 2002年3月米国子会社のMEC USA SPECIALTY PRODUCTS INC.の営業を休止。
  • 2002年12月MEC(HONG KONG)LTD.の子会社として中国広東省珠海市にMEC FINE CHEMICAL(ZHUHAI)LTD.(現 連結子会社)を設立。
  • 2003年4月上場東京証券取引所 市場第二部に株式上場。
  • 2007年3月上場東京証券取引所 市場第一部に株式上場。
  • 2007年8月MEC TAIWAN COMPANY LTD.を現在地に移転し、生産体制を拡充。
  • 2008年9月MEC CHINA SPECIALTY PRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.を現在地に移転し、生産体制を拡充。
  • 2009年9月上場大阪証券取引所 ニッポン・ニュー・マーケット-「ヘラクレス」市場(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))の上場を廃止。 MEC USA SPECIALTY PRODUCTS INC.の清算結了。

2010年代

  • 2016年10月本社・尼崎事業所を建設。
  • 2017年1月兵庫県尼崎市杭瀬南新町に本社・研究部門を移転。
  • 2017年4月兵庫県尼崎市杭瀬南新町において尼崎工場を稼働。
  • 2017年5月タイにMEC SPECIALTY CHEMICAL (THAILAND) CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立。

2020年代

  • 2020年3月東初島研究所再稼働。
  • 2022年4月東京証券取引所市場再編により「市場第一部」から「プライム市場」へ移行。
  • 2023年8月商号変更東初島研究所に本社部門の一部を移転。名称を東初島事業所に変更。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2027年12月期まで250億円
  • 営業利益率2027年12月期まで26~30%
  • 連結ROE2027年12月期まで13~16%
  • 研究開発投資毎年連結売上高の約10%
  • 設備投資2027年12月期まで3年累計約80億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    技術・マーケティングと生産・物流の強化

    コア技術を全面に出したグローバルマーケティングにより技術変化への対応や既存技術の応用展開を強化する。生産・物流では、優秀な人財の確保、グローバル生産ネットワークの拡充、高度な品質・化学物質管理、SDGsの観点から安定供給体制を確立する。

  2. 02

    経営戦略と人事戦略の連動

    人的資本基本方針を定め、短期・中期・長期の視点で経営に資する人的価値創出を図る。競争力のある企業であり続けるために人財を重要視し、適正配置と活躍環境を整備する。

  3. 03

    ESGの推進

    6つのマテリアリティ(未来を切り拓く研究開発、適正な調達・生産・物流、環境保全、品質と安全、多様な人財の活用、経営基盤の強化)に取り組み、気候変動を含む環境対応を強化する。化学薬品事業会社として社会と顧客の持続可能な発展に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で508人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は783万円で、9期前と比べて+12.0%平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は12.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年12月354
2017年3月342
2018年12月378
2019年12月69942.112.6397
2020年12月72342.212.7397
2021年12月76142.412.8413
2022年12月77942.612.7438
2023年12月74542.812.9454
2024年12月75342.612.6480958
2025年12月78342.512.55081,122

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率24.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率90.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)90.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社5(国内 2 / 海外 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社・尼崎事業所 — 兵庫県尼崎市4,354百万円
日本
長岡工場 — 新潟県長岡市1,029百万円
日本
中華民国 台湾省 桃園市1,024百万円
台湾
北九州工場(仮称) — 北九州市若松区934百万円
日本
中華人民共和国 江蘇省 蘇州市725百万円
蘇州(中国)
タイ王国 アユタヤ県672百万円
タイ
東初島事業所(兵庫県尼崎市) (注)1622百万円
日本
ベルギー王国 ゲント市265百万円
欧州
中華人民共和国 広東省 珠海市171百万円
珠海(中国)
東京営業所(東京都立川市) (注)18百万円
日本
主な関係会社
  • 海外
    MEC TAIWAN COMPANY LTD. (注)1,3
    中華民国 台湾省桃園市
    議決権100.0%
  • 国内
    MEC FINE CHEMICAL(ZHUHAI) LTD.(注)1,3
    中華人民共和国 広東省珠海市
    議決権100.0%
  • 国内
    MEC CHINA SPECIALTY PRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.(注)1,3
    中華人民共和国 江蘇省蘇州市
    議決権100.0%
  • 海外
    MEC EUROPE NV.(注)1
    ベルギー王国 ゲント市
    議決権100.0%
  • 海外
    MEC SPECIALTY CHEMICAL (THAILAND)CO.,LTD. (注)1
    タイ王国 アユタヤ県
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は209億円営業利益57億円前期と比べると増収増益で、売上が+14.8%、利益が+23.9%。

売上高
+14.8%
209億円
営業利益
+23.9%
57億円
純利益
+117.4%
50億円
営業利益率
27.3%
前期比 +2.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高258億円209億円
営業利益83億円57億円
純利益60億円50億円
1株あたり配当¥110¥110

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は126億円、営業利益は41億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+34.0%、営業利益は+70.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q2827.11
2023年2Q34617.610
2023年3Q38923.76
2023年4Q406
2024年1Q441125.08
2024年2Q451328.911
2024年4Q932223.74
2025年2Q942425.519
2025年4Q1153328.731
2026年2Q1264132.530

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は67億円から209億円へ3.1倍に増えた。直近期の営業利益率は27.3%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月67106
2014年3月80169
2015年3月912113
2016年3月912215
タイにMEC SPECIALTY CHEMICAL (THAILAND) CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立。
2017年3月931916
2017年12月962116
2018年12月1132218
2019年12月1091712
2020年12月1202416
2021年12月1504129
2022年12月1634231
東初島研究所に本社部門の一部を移転。名称を東初島事業所に変更。
2023年12月1402723
2024年12月182464725.323
2025年12月209576127.350

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高209億円のうち、営業利益として残るのは57億円27.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は50億円、売上の23.9%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金37.8%79億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金34.4%72億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益27.3%57億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
62.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+20.0pt
27.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+18.5pt
23.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+10.6pt
17.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが40億円、投資CFが−34億円で、差し引きのフリーCFは6億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は87億円で、売上の5.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月4−1−4317
2014年3月18−2−51630
2015年3月15−4−21140
2016年3月18−14−9434
2017年3月16−2511−937
2017年12月16−8−9837
2018年12月19−7−121236
2019年12月22−12−61040
2020年12月24−11−81345
2021年12月30−11−91956
2022年12月38−9−82978
2023年12月19−14−18567
2024年12月421−943103
2025年12月40−34−23687

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は364億円。このうち返さなくてよい自己資本が305億円で、自己資本比率は83.7%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月109872279.7
2014年3月1291032679.8
2015年3月1461202682.2
2016年3月1551233278.9
2017年3月1781314773.7
2017年12月1901464476.8
2018年12月1861523481.5
2019年12月2001613980.5
2020年12月2151754081.2
2021年12月2532094482.7
2022年12月2752334284.8
2023年12月2872483986.4
2024年12月3302696181.4
2025年12月3643056083.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
103億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
274億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
8億円
在庫として抱えている分
負債合計
60億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率203社中3位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中163位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
17.5%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
27.3%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
83.7%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
14.8%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.7%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥6,390で、1年前と比べて+120.5%過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。

¥6,390-3.0%1ヶ月-27.0%1年+120.5%時価総額1,251億円
過去52週の値幅
安値¥2,930高値¥12,230

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)18.9倍
PER (会社予想)19.4倍
PBR8.40倍
配当利回り1.72%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に6760円と、25日移動平均線(8164.4円)を-17.2%大きく下回っている。直近1ヶ月で-24.64%と急落し、52週高値12230円からは-44.7%下落した。RSIは36.5と売られすぎ圏には達していないが、下げが継続している。8月12日に出来高141万株と急増しており、売り圧力が強まった。一方、52週安値2916円からは+131.8%の水準にあり、年初来の上昇幅は大きい。調整局面の底を見極める必要がある。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)

PERは20.05倍で業界平均の17.74倍を上回り、割高感があります。予想PERも20.6倍と横ばいで、割安感はありません。PBRは8.88倍と業界平均の1.41倍を大幅に上回り、資産価値に対して極めて割高です。ROEは17.5%と高く、収益性は優れているものの、株価にその成長が織り込み済みの可能性があります。配当利回りは1.63%と業界平均の2.66%を下回り、利回り面では劣ります。配当性向は30.8%と健全ですが、総合的にPBRの高さとPERの上振れから、やや割高と判断しました。

指標この会社業種平均
PER (実績)18.9倍17.8倍
PER (予想)19.4倍
PBR8.40倍1.41倍
ROE17.5%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体や電子部品の需要拡大を背景に業績が伸びており、成長の持続性とバリュエーションが争点。強気派は、電子部品の高機能化で材料需要が増え、高収益体質が続くため、成長余地が大きいとみる。弱気派は、株価が1年で132%上昇し、PERも20倍を超えており、既に織り込み済みであることや、顧客の設備投資サイクルの変動を懸念する。

プラスに働く材料7
  • 業績が拡大

    2024年売上182億円から2025年209億円へ増収増益

  • 高収益体質が持続

    営業利益率25%超を維持し、利益率も向上

  • 電子部品の需要増加

    5GやAI向けなどで基板需要が拡大し材料も伸びる

  • 2025/12期は売上高209億円、営業利益57億円で増収増益通年影響

    売上高は前期182億円から15%増、営業利益は46億円から57億円に拡大

  • 最終利益が前期23億円から50億円へ倍増通年影響

    純利益は23億円→50億円と前年比約2.2倍、EPS改善で株主価値が向上

  • 営業利益率27.3%と高収益構造を達成通年影響

    2025/12期の営業利益率27.27%、前期25.27%から2ポイント改善

  • ROE17.5%と高い資本効率継続影響

    ROE17.5%を達成、営業利益率27.27%と収益性が高く追加資金の流入期待

マイナスに働く材料7
  • 株価の急騰で割高感

    1年で132%上昇し、PER20倍と評価が膨らんだ

  • 顧客の設備投資依存

    基板メーカーの設備投資サイクルに業績が左右される

  • 競争激化の可能性

    化学材料は新規参入や代替品のリスクがある

  • 増収率が30%→15%へ減速通年影響

    売上高の伸びは2024/12期30.0%→2025/12期14.8%に半減、成長鈍化

  • PBR8.88倍とバリュエーションが高水準決算発表後影響

    PBR8.88倍、PER20.1倍と割高な水準、決算で失望があれば調整リスク

  • 配当利回り1.63%と株主還元が低い通年影響

    配当利回り1.63%は高成長企業とはいえ、利回り投資家の支持は限定的

  • 株価1年で2.3倍の上昇、利益確定売り不定影響

    1年前比132.75%高の6760円、短期的な過熱感から売り圧力

次の決算で確かめる点
売上高成長率
電子部品需要の取り込みを確認する
営業利益率
高収益体質が持続するか確認する
顧客の設備投資動向
需要の先行指標であり業績への影響が大きい

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり110で、前期から+113.3%いまの株価に対する利回りは1.72%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥110
1株あたり
配当利回り
1.72%
いまの株価に対して
配当性向
30.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年12月2235.8
2017年3月20−9.124.9
2018年12月2630.036.2
2019年12月260.047.8
2020年12月260.042.4
2021年12月3534.623.8
2022年12月4528.633.2
2023年12月450.043.8
2024年12月450.024.1
2025年12月96113.330.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥110

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ8,524人。区分でいちばん多いのは個人・その他32.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が31.6%を占め、残る68.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他35.931.841.433.533.032.4
外国法人21.224.218.524.122.527.0
金融機関33.734.130.232.234.923.3
証券会社1.11.91.62.11.68.9
事業法人8.18.08.28.07.98.3
自己株式4.54.54.55.95.96.0
外国人個人0.00.00.10.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.12
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)8.98
03株式会社マエダホールディングス6.13
04前田和夫3.71
05GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)3.55
06メック取引先持株会2.87
07前田耕作2.84
08野村信託銀行株式会社(投信口)2.34
09BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/FIM/LUXEMBOURG FUNDS/UCITS ASSETS (常任代理人 香港上海銀行東京支店)2.27
10ゴールドマン・サックス証券株式会社 BNYM (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.84

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+771%、1株純資産は14期で+286%。直近期のROEは17.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月314327.616.540.5
2014年3月465119.817.421.4
2015年3月6760012.112.319.7
2016年3月7663212.511.428.0
2017年3月8568413.015.024.9
2017年12月8276111.328.835.8
2018年12月9379912.011.536.2
2019年12月658487.923.247.8
2020年12月849219.527.042.4
2021年12月1551,10115.425.823.8
2022年12月1611,22713.812.933.2
2023年12月1221,3239.635.943.8
2024年12月1221,4368.928.624.1
2025年12月2721,66917.518.730.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額219百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
前田和夫代表取締役 社長64726,900
住友貞光取締役 常務執行役員6220,800
谷口哲也取締役 常務執行役員583,150
ルシンダローマン太田取締役68
髙尾光俊取締役(監査等委員)763,000
橋本薫取締役(監査等委員)50600
宮下英二取締役(監査等委員)70500
奥田孝雄58

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)492563117945
その他役員540408

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,636字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 (1) 当社グループの事業内容について 当社グループは、当社および連結子会社6社で構成されております。連結子会社は、台湾・中国・欧州(ベルギー)・タイ・インドにあり、世界の電子基板・電子部品市場を包括できる体制をとっております。当社グループの事業内容は、電子基板・電子部品用薬品の製造販売および電子基板用機械、電子基板用資材の販売であります。 なお、当連結会計年度より、報告セグメントの区分を変更しております。連結の範囲から除外いたしました MEC(HONG KONG)LTD.は清算中であることから、従来「香港(香港、珠海)」としていた報告セグメントの名称を「珠海(中国)」に、また従来「中国(蘇州)」としていた報告セグメントの名称を「蘇州(中国)」に変更しております。 報告セグメント名称変更のみのため、清算中であるMEC(HONG KONG)LTD.の財務諸表は「珠海(中国)」に含めております。 詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」をご参照ください。 区分   会社名   事業区分   製商品区分   主要製商品 日本   メック株式会社   電子基板・ 電子部品資材事業   製 品   電子基板用向け薬品電子部品用向け薬品   密着向上剤エッチング剤その他表面処理剤 台湾   MEC TAIWAN COMPANYLTD. 珠海(中国)   MEC FINE CHEMICAL(ZHUHAI)LTD.   電子基板用機械   薬品処理機械各種前後処理機械 蘇州(中国)   MEC CHINA SPECIALTYPRODUCTS(SUZHOU)CO.,LTD.   商 品   電子基板用資材   銅箔ドライフィルム 欧州   MEC EUROPE NV.MEC INDIA SPECIALTY CHEMICALS PRIVATE LTD. タイ   MEC SPECIALTY CHEMICAL(THAILAND) CO.,LTD.   その他   機械修理 当社グループの事業の系統図は、以下のとおりであります。 タイ子会社(MEC SPECIALTY CHEMICAL(THAILAND)CO.,LTD.)は、MEC TAIWAN COMPANY LTD.が0.009%出資しております。 MEC EUROPE NV.のインド子会社(MEC INDIA SPECIALTY CHEMICALS PRIVATE LTD.)は重要性がないため上記系統図には含めておりません。 当社取締役会は、2024年10月22日、香港子会社(MEC(HONG KONG)LTD.) の解散を決議いたしました。2025年12月末日現在、現地の法令に従い清算手続きを進めております。そのため、上記事業系統図から除外しております。 (2) 電子基板・電子部品資材事業について 当社グループの事業内容は、電子基板・電子部品製造用薬品の開発・製造販売および関連機械、資材の販売であります。 電子基板・電子部品用薬品は主に金属の表面処理剤であります。金属の表面を溶かしたり改質することで、付加価値を与え、その金属と接合する樹脂や他の金属との界面を創造いたします。 当社薬品はコンピューター用の半導体パッケージ基板やディスプレイ用のCOF基板製造用に高いシェアを獲得しており、その他高機能端末での使用も拡大しております。当社の薬品が使用される電子基板・部品は、次世代通信システム、IoT、AIの多様化、クルマの電動化・自動化・コネクテッド化やDX(デジタルトランスフォーメーション)・GX(グリーントランスフォーメーション)の進展等の技術の広がりを背景に、高密度化や技術革新が進んでおります。これらの関連市場は引き続き高い成長が見込まれ、特に、高まる半導体需要による半導体パッケージ基板の個数増加や、高性能化による大型・高多層化による当社製品需要の伸びが期待されます。 当社グループは市場ニーズに合った製品の開発、製品・サービスを提供することにより、事業を通じた社会課題の解決に取り組み、世界中のどの地域の顧客に対しても高付加価値で高品質な製品を生産し、世界中の顧客に対し営業を行うことで事業の拡大を目指しております。 当社グループの主な製商品の詳細は以下のとおりであります。 ① 密着向上剤 密着向上剤は主に電子基板の分野で使用されております。特に半導体を搭載する半導体パッケージ基板は半導体の発熱によって、銅と樹脂が剥がれる不具合が発生いたします。当社の密着向上剤のCZシリーズは、銅の表面に凹凸の形状(粗化形状)を形成し、密着性を飛躍的に向上することが可能で剥がれが発生しません。そのため、世界中の半導体パッケージ基板メーカーで採用されております。また、銅の表面を粗化せず樹脂との密着を向上させる化学密着技術についても開発を進めております。 銅箔の種類を選ばず表面を粗化することができるUTシリーズは、フレキシブル基板や半導体パッケージ基板メーカーに販売を進めております。 一般的な多層基板向けの密着向上剤にはVボンドシリーズを展開しております。 ② エッチング剤 金属表面を溶かすことをエッチングといいます。当社のエッチング剤は、主に銅用の薬品で、電子基板やディスプレイ向けに使用されております。 EXEシリーズはディスプレイで半導体を搭載するCOF基板で高いシェアを獲得しております。また、スマートフォンの高機能化によるHDI基板の細線化に伴い需要の拡大が期待されます。SFシリーズは銅だけを溶かす選択エッチング剤で一部のタッチパネルセンサーの製造に使用されています。その他エッチング剤は高い品質が必要なスマートフォン、タブレットPC用のフレキシブル基板や電子基板向けに薬品の販売を進めております。 ③ その他表面処理剤 その他表面処理剤は、半田関連の薬品や銅以外の金属を溶かす薬品があります。 ④ 電子基板用機械 当社グループは、当社薬品を使用するために最適な処理・分析装置を販売しております。 ⑤ 電子基板用資材 当社グループは、自社薬品・機械の販売のほかに、銅箔、感光性フィルム(ドライフィルム)や研磨材等の関連資材を取り扱っております。 ⑥ その他 その他には機械装置の修理が含まれております。
経営方針・対処すべき課題3,382字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 経営の基本方針 当社グループは、企業価値の源泉である社是「仕事を楽しむ」を掲げ、経営理念「わたしたちは『独創の技術』『信頼の品質』『万全のサービス』を信条に、自由に着想し、グローバルな事業活動を通して界面価値創造を実現することで豊かで潤いのある社会と環境づくりに貢献します。」を基本方針として事業を展開しております。 それぞれの人生で大切な時間をかける仕事を、精一杯楽しみ、どのような仕事も自分たちのこととして真剣に取り組み、その成果が人々の豊かな暮らしに役立つ。私たちは、仕事を楽しむ自分たちの手で楽しい社会の実現に寄与し、自らの心豊かで幸ある人生と、明るく楽しい社会への貢献を同時に追い求めてまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、連結ベースにおける事業経営を念頭に置き、積極的に事業の拡充、技術力の向上を図っております。独創的で価値が高く市場ニーズに合った製品を開発し続け、これまで培ったコア技術により、顧客における歩留まりの向上、電子機器の高機能化、信頼性向上に貢献いたします。世界中のどの地域の顧客に対しても高付加価値で高品質な製品を生産し、営業を行うことで事業の拡大を目指し、また、企業価値向上や株主への積極的な利益還元、持続的成長に取り組んでおります。 2025年12月期を初年度とする2027年12月期までの3ヵ年を対象期間とした中期経営計画「2030年ビジョン Phase 2」における目標は次のとおりです。 (経営指標) 連結売上高   250億円(2027年12月期) 営業利益率   26~30% 連結ROE(自己資本利益率)   13~16% (資本政策) 研究開発に関する投資   毎年 連結売上高の約10% 設備投資   3年累計 約80億円 株主還元   連結配当性向 35%以上かつ連結株主資本配当率(DOE) 4.0%以上 自己株取得は状況に応じて機動的に実施 当社グループは、持続的な成長に向け、収益性の観点からは、営業利益率を重要視しており、具体的には当社連結営業利益率を主要指標と定め、その向上に努力しております。 また、効率性の観点からは、資本コストを的確に把握した上で、連結ROE(自己資本純利益率)を意識した経営を行っております。 詳細は、当社ウェブサイトに掲載しております「中期経営計画(2025~2027年)数値目標更新に関するお知らせ」(2026年2月13日発表)をご覧ください。 (3)経営環境 当社グループの主要事業は、電子基板・電子部品製造用薬品の開発・製造販売および関連機械、資材の販売であり、薬品による売上および営業利益がいずれも9割超を占めております。 また、主な顧客は世界中の電子基板・電子部品メーカーであり、当社および「3 事業の内容(1)当社グループの事業内容について」に記載した連結子会社6社でそれらの市場を包括できる体制を取っております。 当社グループの主要市場であるエレクトロニクス業界は、次世代通信ネットワークの整備が進む中、AIの多様化、自動運転車への動きが加速する次世代モビリティ、IoT、DX(デジタルトランスフォーメーション)・GX(グリーントランスフォーメーション)等、デジタル技術の進展を背景に技術革新が進み、中長期的に、当社関連市場は拡大すると考えております。特に、旺盛な半導体需要を受けた半導体パッケージ基板の個数増加や高性能化に伴う大型化・高多層化により、当社主力製品である「CZシリーズ」や最先端領域の技術需要向けの製品の拡大が期待されます。 (4)経営戦略と対処すべき課題 当社グループは、エレクトロニクス関連の界面処理技術を中核とした研究開発型企業として、高付加価値製品をグローバル市場に提供しております。2030年ビジョン「界面の創出と接合で世界一になる」の実現に向け、「創造と変革」を指針に持続的成長と企業価値の最大化を追求するため、各種施策を推進しております。市場のニーズに的確に応え、革新的なテクノロジーの実用化に貢献できるようなシーズを生み出し育めるよう、独創的な技術開発力にさらに磨きをかけるとともに、エレクトロニクス業界および関連する業界、参入が可能な事業領域についてのグローバルな動向把握と潜在需要の掘り起こしに努め、高い品質の製品と技術サービスの提供を図ります。また、環境・安全への配慮とワーク・ライフ・バランスの実現等により、事業推進力の強化を図ってまいります。 また、さらなる成長路線を実現すべく、当社グループは、企業価値の源泉である社是「仕事を楽しむ」を掲げ、経営理念「わたしたちは『独創の技術』『信頼の品質』『万全のサービス』を信条に、自由に着想し、グローバルな事業活動を通して界面価値創造を実現することで豊かで潤いのある社会と環境づくりに貢献します。」を基本方針とし、中期経営計画に沿って、次のとおり、各種施策に取り組んでおります。 2030年への指針 「創造と変革」 ~「つくる」を変える~ ~「うる」を変える~ 目指す企業像 ・独創の技術で新たな価値を創造する真のグローバルカンパニーになる ・研究開発型企業であり続ける ・独創のAI企業としての顔を持つ 目指す人財像と組織 (人財像) ・各自自立自走し、連帯できる人財を目指す ・熱意をもち、挑戦を続ける人である ・基本的なデジタルリテラシーをもつ (組織) ・役割に応じて優秀な人財の確保を行い、適正に配置し、十分に活躍できる環境を準備するよう最善を尽くす 対処すべき課題は、次のとおりです。 ① 技術・マーケティングならびに生産・ロジスティクスの強化 当社グループの顧客はその大半が電子基板・電子部品メーカーです。技術・マーケティングの強化が製品開発の迅速化にも寄与すると考えております。当社のコア技術をより全面に出したグローバルなマーケティングにより、技術変化への対応や既存技術の応用展開を強化してまいります。また、新規市場への進出、新規事業の創出に取り組んでまいります。 生産・ロジスティクスに関しましては、「優れた人財」「グローバル生産ネットワークの拡充」「高度な品質・化学物質管理」「SDGs観点での取り組み」による強みのシナジーで圧倒的な優位性を発揮すべくグローバル生産戦略を構築し、安定した調達、生産、供給体制の確立に努めてまいります。 ② 経営戦略と人事戦略の連動 競争力があり、社会に価値を生み出し続ける企業であるためには人財が非常に重要であると認識しております。人的資本基本方針を定め、短期・中期・長期の視点で、経営に資する人的価値創出を図ってまいります。 ③ ESGの推進 E:Environment環境、S:Social社会、G:Governance企業統治の頭文字からなるESG戦略は、会社事業の礎となるものです。 当社グループは、2030年ビジョンのもと、事業活動を通して界面価値創造を実現することで豊かで潤いのある社会と環境づくりに貢献するために、事業運営にとって大切な6つのマテリアリティ(重要課題)を策定し、事業が関わるSDGsからの観点を見据えながら進めております。6つの重要課題「未来を切り拓く研究開発」、「適正な調達、生産、物流」、「環境保全」、「品質と安全」、「多様な人財の活用」、「経営基盤の強化」の取り組みの成果がお客様の利益や生産性向上にもつながっていくと考えています。 さらには、気候関連問題を重要な経営課題と位置づけ、気候変動を含めた環境対応への取り組みをより強化してまいります。 当社は化学薬品事業会社として、これらマテリアリティに対する取り組みを通じ、着実にESGを推進し、社会と産業全体、お客様の持続可能な発展に寄与してまいります。 当社グループは、これらの課題を克服することにより、オンリーワンまたはナンバーワンの領域を複数保有する地位の獲得を目標とし、継続的に高い成長を実現し続けるべく全力を尽くしてまいります。
事業等のリスク2,235字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 電子基板業界への依存度の高さについて 当社グループは電子基板・部品資材事業を行っておりますが、電子基板向けの比重が大きいため、電子基板業界の動向に大きく影響されます。このため、今後の電子基板の生産動向によっては、当社グループの業績に影響を受ける可能性があります。 (2) 研究開発費について 当社は、電子基板製造用薬品を中心に積極的な新製品開発を行っております。電子基板製造における技術革新は著しく、これに対応した製品を供給するためには充分な研究開発活動が不可欠であり、そのため当社は連結売上高の約10%を目安として研究開発投資を行っております。 今後も当社は、研究開発の成果である新製品の販売については、需要の喚起や販売の強化を図る方針でありますが、十分な収益を上げるに至らなかった場合は、研究開発費の負担が当社の損益に影響を与える可能性があります。 また、研究開発活動について当社が市場ニーズの分析を誤ることにより市場動向への対応が遅れたり、技術革新に対応できない場合には、製品の販売減に繋がり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3) 海外事業展開に関するカントリーリスクについて 当社グループは、当社および連結子会社6社で構成され、世界の主要な電子基板市場を包括すべく体制を整備しております。 近年中国における事業の重要性が増しており、同地区における様々なカントリーリスクがより一層顕在化した場合には、当社グループの業績に影響を受ける可能性があります。 (4) 人材の確保・育成について 当社グループは研究開発体制のさらなる強化と海外展開をはじめとする販売力の強化に重点を置き、従来から優秀な人材の採用と教育研修・配置・ローテーションを含めた『戦略人事』に積極的に取り組んでおりますが、今後当社の求める人材を十分に確保・育成できない場合には、当社グループの損益に影響を与える可能性があります。 (5) 為替変動の影響について 当社グループは、日本国内だけでなく世界的に事業活動を展開しており、海外売上高の比率は過半数を占めます。そのため、為替相場の変動は損益に影響を与える可能性があります。 一般に円高は減収・減益の要因となります。 (6) 原油・素材の価格高騰および調達リスクについて 当社グループの主要製品である電子基板・部品製造用薬品の主な原料は無機材料でありますが、一部薬品には原油をベースとする材料と銅をベースとする材料を使用しております。 さらに当社グループの薬品の運搬に原油価格に影響されるポリエチレン容器を使用しております。 当社グループは製品原材料の見直しや一括大量購入等様々な製品コストダウンに取り組んでおりますが、原材料価格が高騰した場合、あるいは原料素材の世界的需要増加等にともなう枯渇状況が発生した場合には、当社グループの損益に影響を与える可能性があります。 (7) 知的財産について 当社ではリスクマネジメントの観点から知的財産管理が経営上重要であるとの認識をもっており、社内に専任部署を設置し、当社の知財戦略に基づいて各国において権利を取得・管理しておりますが、当社の想定の範囲外で第三者から知的財産権を侵害したと主張されることが全く無いとは言い切れません。そのような場合には、当社グループの損益に影響を与える可能性があります。 (8) 情報セキュリティについて 当社グループは、事業運営に関する顧客情報、個人情報および技術上の秘密情報を保有しております。これらの情報の秘密保持、情報管理には細心の注意を払い、社内規程の整備、従業員教育等の対策、また、コンピューターウイルスへの感染、サイバー攻撃等による不正アクセス、改ざん、破壊、漏洩および滅失等を防ぐための管理体制を構築し、安全措置を講じております。しかし、故意、過失の如何に関係なく、外部に情報が流出する事故が起きた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 法的規制について 当社グループの電子基板・部品製造用薬品は様々な化学物質を使用しております。日本をはじめ世界中には、化学物質による人の健康や環境への影響を最小化するための法規制があります。 当社グループでは、このような法規制を確認し順守に努めておりますが、改正等による法規制への対応や当社グループの製品開発が計画通りに進まなかった場合には、当社グループの損益に影響を与える可能性があります。 (10) 自然災害、事故、感染症等の影響について 当社グループは、地震、洪水等の自然災害、事故、感染症の流行およびその他の災害により生産活動が妨げられないようにするために、生産拠点を分散して設置し、被災時の影響を最小化するべくBCP(事業継続計画)を策定するなど、活動を行っておりますが、災害等による影響を受けた場合、またサプライチェーンの分断により電子機器等の最終製品の生産量が減少し、電子基板・部品もその影響を受けた場合には、当社グループの損益および財政状態に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,793字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績」という。)の状況の概況は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年1月1日~2025年12月31日)において、わが国は、雇用・所得環境の改善の動きが続く中、緩やかな回復基調で推移しました。一方、物価の動向や米国の通商政策における不確実性、地政学リスク等、先行きは不透明な状況にあります。 エレクトロニクス業界は、データセンターにおいては生成AI関連が市場の成長をけん引しました。パソコンやスマートフォン、自動運転への技術転換が進む車載関連は概ね堅調に推移しました。また、中長期視点では、通信革命によるデジタル技術進展のメガトレンドは不変であり、それらに向けた投資は継続されると見込まれております。 当社グループの関係市場である電子基板・部品業界は、全般的にエレクトロニクス業界の影響を受け堅調に推移しました。 このような環境のもと、当社グループは、2030年ビジョンの実現に向けた第二期である「Phase2 中期経営計画(2025~2027)」を達成するため、「創造と変革」を指針に事業活動に取り組みました。特に、デジタル化やグリーン化に向け社会が変化・変革期にある中、高密度電子基板向け製品の開発や販売に注力し、さらに、新たな市場への技術展開に向けた活動にも取り組みました。 売上高については、薬品は主に生成AI関連など先端半導体パッケージ基板、パソコンやスマートフォンなどの汎用半導体パッケージ基板向けに製品の需要が堅調に推移したことにより、過去最高となりました。販売費及び一般管理費は、主に人件費や発送運賃等が増加しました。利益面では、営業利益は、薬品出荷量が増加したことや収益性の高い製品の需要が堅調であったことから増加しました。経常利益は、為替の影響等を受け増加し、また、特別利益に経済産業省による「中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化等の大規模成長投資補助金」の収入が計上されたこと、前期にはグループ再編に伴う日中両国の税金計上による法人税等の増加があったこと等もあり、親会社株主に帰属する当期純利益については、前期に比べ大幅に増加しました。 前期と比較した主要製品の売上動向としましては、半導体を搭載する半導体パッケージ基板向けに高いシェアを持つ超粗化系密着向上剤「CZシリーズ」は、主に生成AI関連やパソコン、スマートフォン等に係る需要により好調な結果となりました。多層基板向け密着向上剤「V-Bondシリーズ」、ディスプレイ向け「EXEシリーズ」は概ね前期と同水準となり、ディスプレイ向け「SFシリーズ」は、関連する製品の生産動向を受け減少しました。 a.財政状態 資産は、建設仮勘定や売上債権の増加等により、前期末に比べ33億85百万円増加し、364億24百万円となりました。 負債は、電子記録債務の減少等により、前期末に比べ1億89百万円減少し、59億52百万円となりました。 純資産は、利益剰余金の増加等により、前期末に比べ35億74百万円増加し、304億72百万円となりました。 以上の結果、自己資本比率は83.7%、ROEは17.5%となりました。また、連結配当性向は35.3%となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高は209億47百万円(前期比27億13百万円、14.9%増)となりました。販売費及び一般管理費は72億29百万円(同6億89百万円、10.6%増)となり、営業利益は57億48百万円(同11億85百万円、26.0%増)、売上高営業利益率は27.4%、前期の25.0%と比較し2.4ポイント改善しました。経常利益は60億51百万円(同13億68百万円、29.2%増)となりました。税金等調整前当期純利益は64億73百万円(同18億3百万円、38.6%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は50億28百万円(同27億36百万円、119.4%増)となりました。 売上高の内訳は、薬品売上高は202億11百万円(前期比27億33百万円、15.6%増)、機械売上高は3億12百万円(同2億66百万円、46.1%減)、資材売上高は4億3百万円(同2億34百万円、138.8%増)、その他売上高は19百万円(同11百万円、157.5%増)となりました。 海外売上高比率は65.1%となり、前期の61.7%に比べ、3.4ポイント増加しました。なお、日本国内代理店経由で販売した海外顧客への売上を海外売上高比率に含めた場合は、80.3%となり前期の77.3%と比べ3.0ポイント増加しました。 株主の皆様への還元といたしましては、年間配当金を96円とし、連結配当性向は35.3%となっております。 セグメントごとの業績は、次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より、連結の範囲から除外いたしましたMEC(HONG KONG)LTD.は清算中であることから、従来「香港(香港、珠海)」としていた報告セグメントの名称を「珠海(中国)」に、また従来「中国(蘇州)」としていた報告セグメントの名称を「蘇州(中国)」に変更しております。報告セグメント名称変更のみのため、清算中であるMEC(HONG KONG)LTD.の財務諸表は「珠海(中国)」に含めております。 日本 日本では、生成AI関連など先端半導体パッケージ基板向け製品の需要が拡大基調に推移しました。日本代理店経由で販売している韓国向けにおいては、メモリー向け半導体パッケージ基板の回復基調を受け関連製品が堅調に推移しました。その結果、当連結会計年度の売上高は78億27百万円(前期比6億20百万円、8.6%増)、セグメント利益は43億1百万円(同8億24百万円、23.7%増)となりました。 台湾 台湾では、生成AI関連などの先端半導体パッケージ基板、パソコンやスマートフォンなどの汎用半導体パッケージ基板向け製品需要がけん引し、当連結会計年度の売上高は38億87百万円(前期比5億60百万円、16.9%増)、セグメント利益は5億6百万円(同1億6百万円、26.6%増)となりました。 珠海(中国) 珠海(中国)では、生成AI関連、スマートフォンやパソコンに関連する製品需要が好調に推移し、当連結会計年度の売上高は27億80百万円(前期比4億74百万円、20.6%増)、セグメント利益は3億24百万円(同24百万円、7.0%減)となりました。 蘇州(中国) 蘇州(中国)では、スマートフォンやパソコン、ディスプレイ向けの製品需要が堅調に推移し、当連結会計年度の売上高は39億53百万円(前期比3億57百万円、9.9%増)、セグメント利益は5億63百万円(同62百万円、12.6%増)となりました。 欧州 欧州では、顧客により需要動向に濃淡が見られるものの、在庫調整の局面から脱したこと、当社の取扱い資材の一時的な需要により、当連結会計年度の売上高は13億93百万円(前期比4億3百万円、40.8%増)、セグメント利益は19百万円(同47百万円、71.4%減)となりました。 タイ タイでは、電子基板メーカーの東南アジアにおける設備投資が活発化する中、車載向け製品は低調であったものの、衛星通信に関連する製品が堅調に推移したことや半導体パッケージ基板用途において当社顧客における製品の需要により、当連結会計年度の売上高は11億6百万円(前期比2億96百万円、36.5%増)、セグメント利益は1億99百万円(同97百万円、95.8%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は前連結会計年度末に比べて15億4百万円減少し、87億49百万円となりました。 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、39億79百万円(前期比2億20百万円減)となりました。 これは主に税金等調整前当期純利益が64億73百万円、減価償却費が8億23百万円、売上債権の増加が12億29百万円および、法人税等の支払額が17億19百万円計上されたこと等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、33億94百万円(前期比34億46百万円増)となりました。 これは主に有形固定資産の取得による支出が27億35百万円計上されたこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、22億52百万円(前期比13億79百万円増)となりました。 これは主に自己株式の取得による支出が12億92百万円、配当金の支払額が9億35百万円計上されたこと等によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   前期比(%) 日本   4,399,785   112.7 台湾   2,072,337   116.8 珠海(中国)   1,654,782   127.2 蘇州(中国)   1,995,474   111.8 欧州   460,591   116.8 タイ   486,877   128.3 報告セグメント計   11,069,849   116.1 (注) 1 金額は、電子基板用薬品の製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。 b.受注実績 当社グループ製品は見込生産を主体としており、総販売高に占める受注生産の割合は僅少のため受注実績の記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   前期比(%) 日本   7,827,186   108.6 台湾   3,887,138   116.9 珠海(中国)   2,780,493   120.6 蘇州(中国)   3,953,110   109.9 欧州   1,393,086   140.8 タイ   1,106,736   136.5 報告セグメント計   20,947,752   114.9 (注) 1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 総販売実績に対し10%以上に該当する販売先はありません。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針および見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、決算日における資産・負債の報告数値および報告期間における費用の報告数値に影響を与える見積りおよび仮定設定を行っております。経営陣は、重要な会計方針の一部、具体的には貸倒引当金、賞与引当金、投資の減損、繰延税金資産、退職給付費用等に関する見積りおよび判断に対して、過去の実績や決算日現在の状況に応じ合理的だと考えられるさまざまな要因に基づき、継続して評価を行っております。ただし、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態 当社グループの当連結会計年度の財務状態は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 今後もさらなる会社の財産の有効な活用に取り組む所存であります。 具体的には、連結ROEは13~16%を中期目標とし、連結配当性向は35%以上を基本方針といたします。 b.経営成績 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりでありますが、損益区分ごとの分析は以下のとおりであります。 売上高 当連結会計年度の連結売上高は209億47百万円となり、前期に比べ27億13百万円(14.9%)増となりました。そのうち薬品売上高は202億11百万円で、前期に比べ27億33百万円(15.6%)増となりました。主な要因は、生成AI関連など先端半導体パッケージ基板、パソコンやスマートフォンなどの汎用半導体パッケージ基板向けに製品の需要が堅調に推移したこと等によるものであります。 売上総利益 当連結会計年度の売上総利益は129億77百万円となり、前期に比べ18億75百万円(16.9%)増となりました。売上総利益率は62.0%となり、前期に比べ1.1ポイント改善しました。主な要因は、収益性の高い薬品の出荷数量が増加したこと等によるものであります。 販売費及び一般管理費 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は72億29百万円となり、前期に比べ6億89百万円(10.6%)増となりました。主な要因は、人件費や発送運賃の増加等によるものであります。 営業利益 当連結会計年度の営業利益は57億48百万円となり、前期に比べ11億85百万円(26.0%)増となりました。売上高営業利益率は、27.4%となり、前期に比べ2.4ポイント改善しました。 ③ 資本の財源および資金の流動性についての分析 キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 また、当連結会計年度を含む5期間のキャッシュ・フロー指標の推移は以下のとおりであります。 回次   2021年12月期   2022年12月期   2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期 自己資本比率(%)   82.7   84.8   86.4   81.4   83.7 時価ベースの自己資本比率(%)   300.8   143.7   287.1   198.6   255.7 債務償還年数(年)   0.0   0.0   0.0   0.0   0.0 インタレスト・カバレッジ・レシオ   3,698.6   3,836.1   2,463.9   2,638.3   614.0 (注) 自己資本比率 :自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率 :株式時価総額/総資産 債務償還年数 :有利子負債/営業キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い 1 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。 2 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出しております。 3 営業キャッシュ・フローは連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを利用しております。有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 資金需要 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、当社グループ製品製造のための原材料および部品の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは人件費、研究開発費および荷造運搬費等であります。また、これ以外に納税資金、利益配当金等も特定の時期に必要となります。 財務政策 当社グループは、運転資金および経常的な設備投資資金については手持資金で賄っており、工場建設等の大規模投資に関しましては、案件ごとに市場の金利情勢等に応じていくつかの選択肢から適切に資金調達を行う考えであります。

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開示資料

出典

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