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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

三井ハイテック

Mitsui High-tec, Inc.6966 · Prime · 電気機器

モーターコア、リードフレーム、金型・工作機械を手掛ける部品メーカー。EV向けモーターコアが成長牽引。

概要

三井ハイテックは、1949年に金型製造業として創業し、現在は金型・工作機械、電子部品(リードフレーム)、電機部品(モーターコア)の3事業を柱とする精密加工メーカーである。半導体パッケージ用リードフレームと電動車向けモーターコアを主力に、グローバルに展開。2026年1月期の連結売上高は2183億円、従業員数は4858名。本社は福岡県北九州市に置く。

3セグメントで構成する事業ポートフォリオ

三井ハイテックは、金型・工作機械、電子部品、電機部品の3つの報告セグメントで構成される。金型・工作機械はプレス用金型と平面研削盤を手がけ、電子部品は半導体パッケージに用いるリードフレームを、電機部品はハイブリッド車や電気自動車の駆動モーター向けモーターコア製品をそれぞれ製造する。2026年1月期のセグメント別売上高(内部取引消去前)は、電機部品が1546億円と全体の約71%を占め、電子部品が595億円、金型・工作機械が102億円。内部取引を除いた連結売上高は2183億円である。金型の自社製造が他セグメントの競争力を支える構造を持つ。

アジアを中心としたグローバル生産体制

海外生産拠点は14の連結子会社で構成され、アジアに集中している。シンガポール(1972年設立)、マレーシア(1987年)、中国天津(1994年)、上海(1996年)、広東(2002年)、台湾(1998年)、タイ(1999年)と早くから進出。米州ではカナダ(2015年)、メキシコ(2023年)に法人を設立し、北米市場を狙う。欧州ではポーランド(2018年)とドイツ(2024年)に拠点を置く。一方、香港法人は2024年に解散決議を行い、2026年1月に清算が完了した。また、米国法人は2023年7月に清算され、北米事業はカナダとメキシコが継承する。

売上高成長と利益率の変動

売上高は2013年1月期の547億円から2026年1月期の2183億円へと約4倍に拡大した。特に電動車需要の高まりを背景に、2020年1月期の870億円から2026年1月期まで毎年増加を続けている。営業利益は2025年1月期に160億円とピークを迎えたが、2026年1月期は126億円に減少。当期純利益は2026年1月期に32億円と前期の122億円から大幅に落ち込んだ。主因は欧州BEV市場の成長鈍化に伴い、一部顧客向け製造設備の減損損失39億円と欧州事業損失25億円を計上したためである。2026年1月期のROEは約5%と推定される。

創業以来の金型技術と一貫生産

金型技術は1958年のタングステンカーバイド金型開発に始まる。1959年にはモーターコア用精密順送り金型を開発し、モーターコア事業の基礎を築いた。1966年にはICリードフレーム用金型を試作、1969年にリードフレームの製造販売を開始。1974年には積層鉄心を金型内で自動結束するMACシステムを開発した。これらの金型を自社で設計・製作し、リードフレームやモーターコアを量産する一貫生産体制が競争力の源泉である。金型の一部は外部顧客にも販売され、工作機械として平面研削盤も1961年から外販している。

業界の中での役割は電子部品・電機部品の製造サプライヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
2,183億円
営業利益
127億円
営業利益率
5.8%
純利益
32億円
2026/1 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/1
事業売上構成比利益利益率
電機部品1,546億円70.8%98億円6.3%
電子部品596億円27.3%40億円6.7%
金型・工作機械41億円1.9%3億円7.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子部品(半導体)主力

半導体パッケージに使用されるリードフレームを製造・販売。リードフレームは半導体チップと外部回路を接続する金属製の端子で、当社は微細加工技術を活かして高精度製品を供給している。

主な製品・サービス1
リードフレーム
半導体パッケージ内部でチップと外部端子を接続する導電性の金属枠。微細ピッチ化に対応。

02電機部品(自動車・産業機器)主力

モーターコア製品(ステータコア、ロータコア)を製造・販売。主にハイブリッド車や電気自動車の駆動モーター向けに、高効率・低損失のコアを供給している。

主な製品・サービス1
モーターコア製品
電動モーターの固定子(ステータ)と回転子(ローター)に用いられる積層鉄心。電磁鋼板を打ち抜き積層して製造。

03金型・工作機械準主力

プレス金型と平面研削盤を製造・販売。モーターコアやリードフレームの製造に用いる金型の自社製造ノウハウを活かし、外部顧客にも供給している。

主な製品・サービス2
プレス用金型
金属板材をプレス加工するための金型。モーターコアやリードフレームの打ち抜き用。
平面研削盤
ワークの平面を高精度に研削する工作機械。金型部品などの仕上げ加工に使用。

製品と技術

半導体パッケージと外部回路をつなぐリードフレーム

リードフレームは、半導体チップと外部回路を接続する金属製の端子枠である。三井ハイテックは1966年に試作金型を開発し、1969年に製造販売を開始。タングステンカーバイド金型による精密打ち抜き技術を活かし、微細ピッチ化に対応した高精度製品を供給する。1979年には自動連続スポットめっき装置を自社開発し、めっき工程まで一貫生産。製品は車載、情報端末、民生向けに幅広く使われる。2026年1月期の電子部品セグメント売上高は595億円で、連結売上高の約27%を占める。

電動車駆動モーター用のステータ・ロータコア

モーターコア製品は、電動モーターの固定子(ステータ)と回転子(ローター)に用いる積層鉄心である。電磁鋼板を精密打ち抜きし、積層して製造。1959年に自社開発したタングステンカーバイド精密順送り金型を基盤に、1974年には積層鉄心を金型内で自動結束するMACシステムを開発した。2012年にはマグネットモールドの商標を登録し、磁石を樹脂で一体化する技術を確立。ハイブリッド車や電気自動車の駆動用モーター向けに、高効率・低損失のコアを供給する。2026年1月期の電機部品セグメント売上高は1546億円。

自社製品を支えるプレス金型と平面研削盤

プレス用金型は、金属板材を打ち抜き・成形するための工具。三井ハイテックは創業時からの金型技術を有し、1958年にタングステンカーバイド金型を開発、1959年にモーターコア用順送り金型、1966年にリードフレーム用金型を製品化した。金型は自社のリードフレーム・モーターコア生産に使用される一方、1987年から外部顧客にも販売。工作機械の平面研削盤は1961年から量産・外販しており、金型部品の仕上げ加工に使用される。金型・工作機械セグメントの2026年1月期売上高は102億円で、グループの基盤技術を支える。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

リードフレームで国内首位、半導体需要に依存

三井ハイテックは、半導体パッケージ用リードフレームで国内最大手の一角を占める。同社はモーターコアや電子部品も手掛け、売上高は約2,149億円(2025年1月期)。半導体業界の好不況の影響を直接受ける構造で、近年は営業利益率が7.45%から5.82%へ低下している。同業のイビデンはプリント配線板で強みを持ち、キオクシアはNAND型フラッシュメモリー専業で規模が大きい。三井ハイテックはこれらと比べ、リードフレームという特定部品に特化しており、半導体パッケージ需要の変動に敏感。自動車向け比率が高いことも特徴で、EVシフトの影響も注視される。海外売上比率が低く、国内依存度が高い点がリスク要因である。

強み

  • 半導体パッケージ用リードフレームで国内シェアトップクラスを維持し、安定した受注基盤を持つ。
  • 車載半導体向けリードフレームに強み、自動車の電装化進展で需要拡大が見込める。
  • リードフレーム以外にモーターコアを手掛け、EV・家電など市場拡大に対応。
  • 過去数年の売上高は2,000億円前後で推移、営業黒字を継続し財務は健全。

課題

  • 半導体サイクルの変動で業績が左右されやすく、在庫調整期には減収リスク。
  • 海外売上比率が低く、成長市場であるアジア・米国の需要取り込みが不十分。
  • 2025年から2026年にかけて営業利益率が7.45%から5.82%へ低下、収益性改善が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

半導体材料の時価総額近傍。太字が三井ハイテック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14061デンカ2,862億円17.7倍
25384フジミインコーポレーテッド2,639億円27.0倍
37826フルヤ金属2,455億円14.9倍
43569セーレン2,201億円12.9倍
55393ニチアス2,105億円20.0倍
66966三井ハイテック1,815億円53.2倍
77970信越ポリマー1,814億円18.0倍
83445RS Technologies1,482億円15.4倍
94975JCU1,463億円15.3倍
105310東洋炭素1,417億円31.8倍
114461第一工業製薬1,371億円21.2倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(半導体材料)に従っています。

会社の歴史

沿革 47件

金型製造業として創業し、タングステンカーバイド金型を開発(1949-1959)

創業者の三井孝昭が1949年1月、福岡県八幡市(現北九州市)で金型の製造販売業を開始した。当初は一般的なプレス金型を手がけたが、1953年までに熱処理後総研削仕上げ金型1号機を納入。1957年4月、資本金150万円で株式会社三井工作所を設立。1958年12月にはタングステンカーバイド金型(ノッチング型)を開発し、耐摩耗性に優れた金型技術の基盤を固めた。翌1959年5月には、モーターコア用精密順送り金型の製造技術を確立し、モーターコア事業への足がかりを得た。

小嶺工場新設とICリードフレーム事業への進出(1960-1971)

1960年10月、福岡県八幡市小嶺に本社・八幡事業所となる小嶺工場を新設。1961年4月には平面研削盤の量産体制を整え、工作機械の外販を開始した。1966年5月、ICリードフレーム打ち抜き用タングステンカーバイド試作金型を開発し、同年8月には米国イリノイ州にシカゴ事務所を開設。1969年6月、ICリードフレームの製造販売を正式に開始し、電子部品事業に参入した。この時期、金型技術を半導体分野に応用することで事業領域を拡大した。

海外生産拠点の立ち上げとMACシステム開発(1972-1983)

1972年4月、米国イリノイ州に現地法人インターナショナル・リードフレーム・コーポレーションを設立(1980年閉鎖)。同年12月にはシンガポールに、1973年1月には香港に製造子会社を設立。1974年8月、積層鉄芯を金型内で自動結束するMACシステムを開発し、モーターコア生産の効率化に貢献。1979年10月にはICリードフレームのめっき事業を開始し、自動連続スポットめっき装置を自社開発。1980年には米国カリフォルニア州とイリノイ州に新たな現地法人を設立し、北米市場でのリードフレーム供給体制を整えた。

商号変更と株式上場、マレーシア進出(1984-1991)

1984年5月、商号を株式会社三井ハイテックに変更。同年7月にIC組立事業を開始(2018年清算)、9月には福岡証券取引所に株式を上場した。1985年9月、東京証券取引所市場第二部に上場。1987年1月、マレーシアに現地法人を設立し、東南アジアでの生産能力を強化。同年4月、金型部品の外販を開始した。1991年6月、株式会社三井電器の株式を取得し子会社化。1991年7月、東京証券取引所市場第一部に上場し、資金調達基盤を拡大した。

中国・東南アジアへの展開拡大(1993-2002)

1993年12月、北京事務所を開設し中国市場への本格進出を開始。1994年7月、三井高科技(天津)有限公司を設立。1996年3月には上海、2002年9月には広東に生産法人を設立し、中国でのリードフレームとモーターコアの供給拠点を拡大した。1997年1月、シンガポールに統括管理会社ミツイ・アジア・ヘッドクォーターズを設立。1998年10月に台湾、1999年12月にタイに法人を設立し、東アジア・東南アジア全域で事業を展開。1999年6月にはイタリア・ミラノ事務所を開設し、欧州の顧客開拓にも着手した。

マグネットモールド商標登録とカナダ進出(2003-2017)

2003年2月、株式会社三井スタンピングを設立し、電機部品の生産子会社を強化。2007年11月、九州本社企業として初めてコンプライアンスに優れた特定輸出業者に認定された。2012年1月、マグネットモールドの商標を登録(2013年6月に英語表記も登録)。これはモーターコアに磁石を一体化する技術で、電動車向けの差別化製品として位置づけられた。2015年1月、カナダに現地法人を設立し北米市場への直接供給を開始。2017年2月、子会社の株式会社三井電器を吸収合併し、阿蘇事業所として再編した。

岐阜事業所新設とプライム市場移行(2018-2022)

2018年9月、ポーランドに欧州生産拠点ミツイ・ハイテック(ヨーロッパ)エスペーゾーを設立。同年11月、岐阜県可児市に岐阜事業所を新設し、国内のモーターコア生産能力を増強した。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、従来の市場第一部からプライム市場へ移行。この間、売上高は2018年1月期の820億円から2022年1月期の1394億円へ急成長しており、電動車向けモーターコアの需要拡大が事業拡大を牽引した。

北米・メキシコ・ドイツ進出と欧州事業の減損(2023-2026)

2023年8月、米国にミツイ・ハイテック ノースアメリカを設立し、販売支援拠点とした。同時にメキシコに生産法人を設立、2025年以降の量産開始を準備。2024年12月にはドイツに販売支援法人を設立。一方、米国の既存法人は2023年7月に清算され、香港法人も2024年5月に解散決議、2026年1月に清算完了。欧州ではBEV市場の成長鈍化を受け、2026年1月期に一部顧客向け製造設備の減損損失39億円と欧州事業損失25億円を計上し、当期純利益が32億円に減少した。

年表47件を開く

1940年代

  • 1949年1月創業創業者である三井孝昭が、福岡県八幡市筒井町1丁目(現北九州市八幡西区黒崎5丁目)において金型の製造販売業を開始

1950年代

  • 1954年3月熱処理後総研削仕上げ金型1号機を納入
  • 1957年4月創業資本金150万円で株式会社三井工作所を設立
  • 1958年12月タングステンカーバイド金型(ノッチング型)を開発
  • 1959年5月モーターコア用タングステンカーバイド精密順送り金型の製造技術を開発し、製造販売を開始

1960年代

  • 1960年10月福岡県八幡市(現北九州市八幡西区小嶺)に小嶺工場(現本社・八幡事業所)を新設
  • 1961年4月平面研削盤の量産化体制を整え外販を開始
  • 1966年5月ICリードフレーム打抜き用のタングステンカーバイド試作金型を開発
  • 1966年8月米国(イリノイ州)にシカゴ事務所を開設
  • 1969年6月ICリードフレームの製造販売を開始

1970年代

  • 1972年4月創業米国(イリノイ州)に現地法人インターナショナル・リードフレーム・コーポレーションを設立(1980年1月閉鎖)
  • 1972年12月創業シンガポールに現地法人ミツイ・マニュファクチュアリング(シンガポール)プライベート・リミテッド(現ミツイ・ハイテック(シンガポール)プライベート・リミテッド)を設立
  • 1973年1月創業香港に現地法人ミツイ・マニュファクチュアリング(ホンコン)リミテッド(現ミツイ・ハイテック(ホンコン)リミテッド)を設立(2026年1月清算)
  • 1974年8月MACシステム(積層鉄芯金型内自動結束装置)を開発
  • 1979年10月ICリードフレームのめっき事業を開始・自動連続スポットめっき装置を開発

1980年代

  • 1980年1月創業米国(カリフォルニア州)に現地法人インターナショナル・リードフレーム・コーポレーションを設立(1999年4月社名をミツイ・ハイテック(ユー・エス・エイ)インコーポレイテッドに変更)(2023年7月清算)
  • 1980年3月創業米国(イリノイ州)に現地法人ミツイ・プレシジョン・マシーナリー・コーポレーションを設立(2003年2月ミツイ・ハイテック(ユー・エス・エイ)インコーポレイテッドを吸収合併し、社名をミツイ・ハイテック(ユー・エス・エイ)インコーポレイテッドに変更)(2023年7月清算)
  • 1984年5月商号変更商号を株式会社三井ハイテックに変更
  • 1984年7月IC組立事業を開始(2018年10月 同事業清算)
  • 1984年9月上場福岡証券取引所に株式を上場
  • 1985年9月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1987年1月創業マレーシアに現地法人ミツイ・ハイテック(マレーシア)センドリアン・バルハドを設立
  • 1987年4月金型部品の外販を開始

1990年代

  • 1991年6月M&A株式会社三井電器の株式を取得し、子会社化
  • 1991年7月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場
  • 1993年12月中国に北京事務所を開設
  • 1994年7月創業中国に現地法人三井高科技(天津)有限公司を設立
  • 1996年3月創業中国に現地法人三井高科技(上海)有限公司を設立
  • 1997年1月創業シンガポールに現地法人ミツイ・アジア・ヘッドクォーターズ・プライベート・リミテッドを設立
  • 1997年9月創業米国に現地法人エムエイチティ・アメリカ・ホールディングス・インコーポレイテッドを設立(2023年7月清算)
  • 1998年10月創業台湾に現地法人ミツイ・ハイテック(タイワン)カンパニー・リミテッドを設立
  • 1999年6月イタリアにミラノ事務所を開設
  • 1999年12月創業タイに現地法人ミツイ・ハイテック(タイランド)カンパニー・リミテッドを設立

2000年代

  • 2002年9月創業中国に現地法人三井高科技(広東)有限公司を設立
  • 2003年2月創業株式会社三井スタンピングを設立
  • 2007年11月コンプライアンスに優れた特定輸出業者として、門司税関から認定(九州本社の企業として初)

2010年代

  • 2012年1月マグネットモールド®の商標登録(商標登録第5466790号)
  • 2013年6月Magnet Mold®の商標登録(商標登録第5588240号)
  • 2015年1月創業カナダに現地法人ミツイ・ハイテック(カナダ)インコーポレイテッドを設立
  • 2017年2月M&A株式会社三井電器を吸収合併し、株式会社三井ハイテック 阿蘇事業所と名称変更
  • 2018年9月創業ポーランドに現地法人ミツイ・ハイテック(ヨーロッパ)エスペーゾーを設立
  • ドイツにフランクフルト駐在員事務所を開設(2026年1月閉鎖)
  • 2018年11月岐阜県可児市に岐阜事業所を新設

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所市場第一部から新市場区分(プライム市場)へ移行
  • 2023年8月創業アメリカに現地法人ミツイ・ハイテック ノースアメリカ インコーポレイテッドを設立
  • 創業メキシコに現地法人ミツイ・ハイテック メヒカーナ エス・エー・デ・シー・ブイを設立
  • 2024年12月創業ドイツに現地法人ミツイ・ハイテック ドイチュランド ゲーエムベーハーを設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/1期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2028年1月期まで2,630億円
  • 営業利益2028年1月期まで150億円
  • 売上高営業利益率2028年1月期まで5.7%
  • ROE2028年1月期まで8.0%以上
  • ROIC2028年1月期まで5.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    電動車向けモーターコアの供給能力増強

    電動車分野の成長を捉え、駆動・発電用モーターコアを中心に生産能力を増強する。金型設計から製品供給までの一貫生産の強みを活かし、差別化と原価低減による競争力を強化する。

  2. 02

    半導体分野での収益確保と需要変動対応

    レガシー半導体需要の回復を見込み、顧客開発支援や営業機能強化、生産の需要変動対応力強化に取り組み、収益を確保する。

  3. 03

    グローバル市場成長に即した設備投資の最適化

    米州・欧州を中心とした電動車市場の成長タイミングに合わせて生産能力増強投資を実行し、市場動向を見極めながら新規顧客開拓や既存顧客での採用拡大を進める。

  4. 04

    サステナビリティマネジメントと収益性・資本効率向上

    環境対応技術の普及に貢献する製品供給拡大と生産性向上に取り組み、収益性・資本効率の改善により中長期の企業価値向上を目指す。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で4,858人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は712万円で、9期前と比べて+35.6%平均年齢は38.9歳、平均勤続年数は12.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年1月3,162
2018年1月3,291
2019年1月3,446
2020年1月52540.216.93,574
2021年1月56140.116.53,602
2022年1月63340.015.83,803
2023年1月61639.915.24,084
2024年1月64239.014.14,282
2025年1月68739.113.44,609347
2026年1月71238.912.94,858261

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年1月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率60.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 4 / 海外 10、うち連結子会社 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
電機部品 — ミツイ・ハイテック(カナダ)インコーポレイテッド(カナダオンタリオ州)228億円
岐阜事業所 — 岐阜県可児市217億円
電機部品
電子部品 電機部品 — 三井高科技(上海)有限公司(中華人民共和国上海市)142億円
本社・八幡事業所等 — 福岡県北九州市八幡西区138億円
電機部品 金型・工作機械
電機部品 — ミツイ・ハイテック(ヨーロッパ)エスペーゾー(ポーランド共和国オポーレ県)132億円
電機部品 — ミツイ・ハイテック メヒカーナ エス・エー・デー・シー・ブイ(メキシコ合衆国グアナファト州)128億円
電機部品 — ㈱三井スタンピング(福岡県北九州市八幡東区)4,978百万円
金型事業所 — 福岡県北九州市八幡西区4,287百万円
金型・工作機械
電機部品 — 三井高科技(広東)有限公司(中華人民共和国東莞市)3,594百万円
阿蘇事業所 — 熊本県阿蘇郡西原村3,380百万円
電子部品
ほか10件の開示あり
主な関係会社
  • 海外
    ミツイ・ハイテック(シンガポール)プライベート・リミテッド
    シンガポール共和国トゥアス · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ミツイ・ハイテック(マレーシア)センドリアン・バルハド
    マレーシア連邦セランゴール州シャーアラム · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三井高科技(天津)有限公司※
    中華人民共和国天津市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三井高科技(上海)有限公司※
    中華人民共和国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ミツイ・アジア・ヘッドクォーターズ・プライベート・リミテッド※
    シンガポール共和国トゥアス · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ミツイ・ハイテック(タイワン)カンパニー・リミテッド※
    台湾高雄市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ミツイ・ハイテック(タイランド)カンパニー・リミテッド
    タイ王国アユタヤ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    三井高科技(広東)有限公司※
    中華人民共和国東莞市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱三井スタンピング
    北九州市八幡西区
    議決権90.0%
  • 海外
    ミツイ・ハイテック(カナダ)インコーポレイテッド※
    カナダオンタリオ州
    議決権100.0%
  • 海外
    ミツイ・ハイテック(ヨーロッパ)エスペーゾー※
    ポーランド共和国オポーレ県
    議決権100.0%
  • 海外
    ミツイ・ハイテック メヒカーナ エス・エー・デ・シー・ブイ※
    メキシコ合衆国グアナファト州
    議決権100.0%
残りのグループ会社2社を開く
  • ミツイ・ハイテック ノースアメリカ インコーポレイテッド米国ミシガン州100%
  • ミツイ・ハイテック ドイチュランド ゲーエムベーハードイツ連邦共和国ヘッセン州100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年1月期の売上高は2,183億円営業利益127億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.6%、利益が-20.6%。

売上高
+1.6%
2,183億円
営業利益
-20.6%
127億円
純利益
-73.8%
32億円
営業利益率
5.8%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年1月期

項目会社予想前期実績
売上高2,540億円2,183億円
営業利益145億円127億円
純利益100億円32億円
1株あたり配当¥19¥19

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は619億円、営業利益は44億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+22.8%、営業利益は+10.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q453388.432
2024年2Q483469.545
2024年3Q505479.341
2024年4Q51837
2025年1Q504407.948
2025年2Q536397.323
2025年4Q1,109817.351
2026年2Q1,083635.842
2026年4Q1,100645.8−10
2027年1Q619447.146

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年1月期からの14期で、売上は547億円から2,183億円へ4.0倍に増えた。直近期の営業利益率は5.8%。売上は10期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年1月5472123
2014年1月6063328
カナダに現地法人ミツイ・ハイテック(カナダ)インコーポレイテッドを設立
2015年1月6553826
2016年1月6412418
株式会社三井電器を吸収合併し、株式会社三井ハイテック 阿蘇事業所と名称変更
2017年1月6532018
ポーランドに現地法人ミツイ・ハイテック(ヨーロッパ)エスペーゾーを設立
2018年1月7871919
2019年1月82083
2020年1月8702−6
2021年1月9743926
2022年1月1,394157118
アメリカに現地法人ミツイ・ハイテック ノースアメリカ インコーポレイテッドを設立
2023年1月1,746227176
ドイツに現地法人ミツイ・ハイテック ドイチュランド ゲーエムベーハーを設立
2024年1月1,959217155
2025年1月2,1491601697.4122
2026年1月2,1831271385.832

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年1月期

売上高2,183億円のうち、営業利益として残るのは127億円5.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は32億円、売上の1.5%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金85.2%1,861億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金8.9%195億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.8%127億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
14.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.1pt
5.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.5pt
1.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.2pt
2.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年1月期は営業CFが241億円、投資CFが−288億円で、差し引きのフリーCFは−47億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は527億円で、売上の2.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年1月61−35−1726121
2014年1月65−38−1927137
2015年1月65−56−139138
2016年1月60−52−208125
2017年1月50−7236−22135
2018年1月49−10362−54140
2019年1月72−160143−88194
2020年1月65−10437−39191
2021年1月90−12517−35174
2022年1月181−1771254311
2023年1月221−196−725339
2024年1月317−36488−47392
2025年1月244−265111−21496
2026年1月241−28871−47527

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年1月期の総資産は2,410億円。このうち返さなくてよい自己資本が1,136億円で、自己資本比率は47.0%(業種中央値61.0%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年1月4994178283.5
2014年1月5414637885.3
2015年1月5955039284.4
2016年1月5744977786.4
2017年1月62849513378.6
2018年1月72350521869.6
2019年1月85048336756.6
2020年1月89545943651.0
2021年1月96347848549.4
2022年1月1,34061472645.6
2023年1月1,59880679250.3
2024年1月1,95797098749.4
2025年1月2,2371,1031,13449.2
2026年1月2,4101,1361,27447.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年1月期の内訳
現金及び預金
480億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
699億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
82億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,274億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
73
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率224社中125位あたり、逆に低いのはROE224社中184位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.8%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.8%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
47.0%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.6%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.1%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥920で、1年前と比べて+11.7%過去52週の値幅のなかでは45%の位置にある。

¥920-2.6%1ヶ月+0.5%1年+11.7%時価総額1,815億円
過去52週の値幅
安値¥560高値¥1,358

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)53.2倍
PER (会社予想)16.8倍
PBR1.43倍
配当利回り2.07%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月19日に902円まで下落し、前日比6.63%安となりました。直近1か月では0.83%下落と小幅ですが、25日移動平均線(928円)を3%下回る軟調な展開です。75日線(900円)はほぼ同水準で、200日線(794円)は上回っており、中長期トレンドは強気です。52週高値1358円からは約34%下落、52週安値560円からは約61%上昇しています。出来高は直近で237万株と、前日から増加しており、売り圧力が強まっています。RSIは59.06と中立圏で、過熱感はありません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 25/100)

PERは55.43倍と業界平均29.18倍を大幅に上回り、予想PER17.4倍でも割高感が強い。PBRは1.48倍で平均2.07倍を下回るが、ROEは2.8%と低く、収益性が低い。配当利回り1.99%は平均2.3%を下回り、配当性向は1097.6%と異常に高く、実質は無配当同然。直近の純利益も急減しており、現在の株価は高すぎる。割高だが、将来の回復見込みを織り込む余地はある。

指標この会社業種平均
PER (実績)53.2倍30.8倍
PER (予想)16.8倍
PBR1.43倍2.58倍
ROE2.8%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

自動車の電動化に伴いモーター需要が拡大する中、積層鉄心で高いシェアを持つことが強みですが、純利益が大幅に減少しており、収益性改善が課題です。強気派は長期的な需要成長とシェアを評価する一方、弱気派は現在の収益悪化と競争激化を懸念します。投資論点は、業績悪化が一時的か構造的か、またEVシフトの加速が収益にどう影響するかで対立しています。

プラスに働く材料7
  • 自動車電動化で需要拡大

    ハイブリッド車やEVの普及に伴い、モーター用鉄心の需要が中長期的に増加すると期待されます。

  • 高いシェアで収益基盤

    ACサーボや自動車向け積層鉄心で高いシェアを持ち、安定した受注が見込めます。

  • 売上は増加傾向

    直近の売上は増加しており、市場の成長を取り込んでいます。

  • 予想PER17.4倍、当期実績55.4倍から大幅な収益回復決算発表後影響

    予想PER17.4倍は当期実績55.4倍から大幅に低下、収益回復が織り込まれている。

  • 売上高は3期連続増加で2183億円通年影響

    売上高は1959→2149→2183億円と増加、数量拡大が続く。

  • 前々期営業利益160億円の実績継続影響

    2025年1月期営業利益160億円を達成、現在127億円から回復余地。

  • 株価は1年で26.5%上昇継続影響

    株価は1年で26.5%上昇、市場の回復期待を反映。

マイナスに働く材料7
  • 収益性の悪化

    純利益が大幅減少しており、コスト増や価格競争が影響しています。

  • 競争激化の懸念

    新興メーカーや海外勢の参入で、シェア維持が困難になる可能性があります。

  • EVシフトの不透明感

    EVの普及ペースや技術変化により、需要予測が不確実です。

  • 2026年1月期純利益32億円、前年比74%減通年影響

    純利益は122億円から32億円へ90億円減、収益悪化が顕在化。

  • 営業利益127億円、前年比21%減通年影響

    営業利益は160億円から127億円へ33億円減、減益トレンド。

  • 営業利益率5.82%と前期7.45%から低下通年影響

    営業利益率は7.45%→5.82%へ悪化、収益効率が低下。

  • ROE2.8%と資本効率の低さ継続影響

    ROE2.8%は資本コスト割れの懸念、評価が伸び悩む。

次の決算で確かめる点
自動車向け売上比率
電動化の影響を直接受けるため、需要動向を把握できます。
営業利益率
収益性改善の度合いを測る重要な指標です。
受注残高
将来の売上の先行指標となるため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり19で、前期から+2.3%いまの株価に対する利回りは2.07%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥19
1株あたり
配当利回り
2.07%
いまの株価に対して
配当性向
1097.6%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年1月223.6
2018年1月360.022.9
2019年1月1−62.535.1
2020年1月10.059.4
2021年1月10.036.4
2022年1月13966.727.8
2023年1月131.618.9
2024年1月1410.822.5
2025年1月1822.234.9
2026年1月182.31097.6

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥19

株主

有価証券報告書より

2026年1月期末の株主数は延べ27,624人。区分でいちばん多いのは事業法人41.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が58.2%を占め、残る41.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年1月%2022年1月%2023年1月%2024年1月%2025年1月%2026年1月%
事業法人39.940.140.440.140.941.5
個人・その他24.225.728.226.230.132.3
金融機関24.421.924.323.720.416.6
外国法人9.79.46.08.16.78.2
自己株式7.47.47.37.37.37.3
証券会社1.72.91.11.81.81.2
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01㈱三井クリエイト30.30
02日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)6.13
03㈱福岡銀行3.93
04公益財団法人三井金型振興財団3.68
05三井 康誠2.95
06㈱日本カストディ銀行(信託口)2.93
07三井 宏蔵2.42
08トヨタ自動車㈱2.37
09日本生命保険相互会社1.62
10State Street Bank and Trust Company 505223 (常任代理人 ㈱みずほ銀行)1.18

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−68%、1株純資産は14期で−38%。直近期のROEは2.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年1月541,0015.712.534.4
2014年1月681,1106.410.129.0
2015年1月611,2075.313.019.0
2016年1月441,2433.613.840.9
2017年1月471,2773.718.423.6
2018年1月501,3113.842.622.9
2019年1月81,2780.6114.535.1
2020年1月−171,248−1.359.4
2021年1月142605.657.736.4
2022年1月6433421.725.927.8
2023年1月9643924.914.118.9
2024年1月8552917.616.222.5
2025年1月6760211.813.634.9
2026年1月176202.843.11097.6

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

17名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は17名。2026/1期の役員報酬は総額369百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
三井康誠代表取締役 社長575,824,000
三井宏蔵常務取締役 モーターコア 事業本部長544,782,000
草野敏昭取締役 品質保証本部長6922,000
舟越知巳取締役 管理本部長608,000
京昌英取締役 技術本部長6610,000
清水孝司取締役 リードフレーム 事業本部長613,000
泉雅宏取締役 金型事業本部長571,000
鵜池正清取締役 経営企画本部長57
久保田千秋取締役(常勤監査等委員)666,000
白川裕之取締役(常勤監査等委員)6847,000
熊丸邦明社外取締役(監査等委員)74
吉田修己社外取締役(監査等委員)75
残りの役員5名を開く
氏名役職年齢保有株数
前田葉子社外取締役(監査等委員)47
福本智之社外取締役(監査等委員)59
元田達弥社外取締役(監査等委員)562,000
柴田周社外取締役(監査等委員)65
渡邉りつ子社外取締役(監査等委員)55

役員報酬の内訳2026/1

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)8133887529737
社外取締役539398
取締役(社内)2333317

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/1期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,079字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社14社により構成され、主な事業内容は、金型・工作機械、電子部品、電機部品の製造・販売であります。 下記3事業は「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。 主な製品の名称は次のとおりであります。 セグメント名称   主な製品 金型・工作機械   プレス用金型・平面研削盤 電子部品   リードフレーム 電機部品   モーターコア製品 また、当社及び主要な連結子会社に関わるセグメントとの関連は、次のとおりであります。 所在地   会社名   セグメント名称 金型 工作機械   電子部品   電機部品 日本   ㈱三井ハイテック(当社)   〇   〇   〇 アジア   ミツイ・ハイテック(シンガポール)プライベート・リミテッド       〇 アジア   ミツイ・ハイテック(マレーシア)センドリアン・バルハド       〇 アジア   三井高科技(天津)有限公司       〇 アジア   三井高科技(上海)有限公司       〇   〇 アジア   ミツイ・ハイテック(タイワン)カンパニー・リミテッド       〇 アジア   ミツイ・ハイテック(タイランド)カンパニー・リミテッド           〇 アジア   三井高科技(広東)有限公司           〇 日本   ㈱三井スタンピング           〇 米州   ミツイ・ハイテック(カナダ)インコーポレイテッド           〇 欧州   ミツイ・ハイテック(ヨーロッパ)エスペーゾー           〇 米州   ミツイ・ハイテック メヒカーナ エス・エー・デ・シー・ブイ           〇 (注)1.ミツイ・ハイテック メヒカーナ エス・エー・デ・シー・ブイは2023年8月11日付けで設立しており、モーターコア製品の量産開始に向けて準備を進めております。 2.ミツイ・アジア・ヘッドクォーターズ・プライベート・リミテッドは、統括管理会社であるため、またミツイ・ハイテック ノースアメリカ インコーポレイテッド、ミツイ・ハイテック ドイチュランド ゲーエムベーハーは事業活動が販売支援であるため、記載しておりません。 3.ミツイ・ハイテック(ホンコン)リミテッドは、2024年5月24日開催の株主総会で解散及び清算の決議を行い、2026年1月に清算結了しました。 以上について事業系統図を示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,071字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 (1)経営の基本方針 当社グループは創業以来、社是である「世界の人々に役立つ製品をつくる」、「互恵互善の理念に徹し相互の利益をはかる」、「平等の精神を基本とし働く者の楽園を築く」を経営理念とし、開発型ものづくり企業として超精密加工技術を武器に世の中のニーズにマッチした価値をグローバルに供給することで、もっと便利に、もっと豊かに、安心して暮らせる「しあわせな未来」を実現します。 (2)経営環境及び対処すべき課題等 カーボンニュートラルの実現に向けた社会の取り組みやデジタル技術の高度化は世界中で急速に進んでおり、長期的に継続するものと考えています。その過程には当社の主力事業である「電動車分野」と「半導体分野」の成長が含まれており、当社グループの事業成長の機会と捉えています。このような環境の中、当社グループは、電動車向け駆動・発電用モーターコアを中心とした供給能力増強に取り組むとともに、金型設計から製品供給までの一貫生産の強みを活かし、他社との差別化や生産性向上をはじめとした原価低減の取り組みによる競争力強化を図ります。また、各事業・拠点間のシナジーの拡大により、グループでの健全な事業規模拡大に向けた経営基盤強化に取り組んで参ります。 このような取り組みにより、翌連結会計年度の連結業績見通しは、売上高は2,330億円(当期比6.7%増)、営業利益は電機部品の先行投資コストの影響等により110億円(当期比13.1%減)、経常利益は100億円(当期比27.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は70億円(当期比122.1%増)を予想しております。 各セグメントの取り組み内容は、以下のとおりであります。 (金型・工作機械) 顧客潜在ニーズを具現化する技術の確立や、顧客ニーズの先取と顧客価値を向上させる技術提案営業の強化により、基盤事業として、重点事業である電子部品事業、電機部品事業の競争力向上への貢献を図って参ります。 (電子部品) リードフレームパッケージが中心となるレガシー半導体の需要は、緩やかに回復していく見通しです。顧客の開発支援や顧客価値の追求をはじめとする営業機能の強化、生産における需要変動への対応力強化に取り組み、収益の確保を図ります。 (電機部品) 電気自動車(BEV)市場の拡大スピードに鈍化がみられるものの、グローバルでの電動車市場の伸長による事業成長の機会は今後も継続するものと考えております。このような環境の中、米州・欧州を中心とした市場成長のタイミングに即した生産能力増強投資の実行、金型事業との連携による幅広い製品・工法のラインアップの活用やコスト競争力を活かして受注獲得を図り、引き続き事業拡大を進めて参ります。 なお、当連結会計年度において欧州のBEV向けモーターコア関連事業にて特別損失を計上いたしましたが、HEV向けモーターコアの堅調な需要を基盤としつつ、BEV向けモーターコアでは市場の動向を的確に見定めながら、新規顧客の開拓及び既存顧客での採用拡大に取り組むことにより、収益性を回復し、持続的な成長を図って参ります。 (3)中長期的な経営戦略と経営目標 当社グループは社是を経営理念として、持続的な成長と企業価値の向上に向け、それぞれの時代に合った製品・部品の開発を行い、お客様のニーズに応えて参りました。 近年、全世界的に環境保全に対する法整備が進んでおり、環境問題への取り組みの必要性、企業の社会的責務はますます増大していると考えております。当社グループとしましては、「超精密加工でしあわせな未来を」というスローガンのもと、"Save energy. Save earth. Save life."を経営指針の柱に掲げ、超精密加工技術を核に環境対応技術の普及に貢献する製品・部品の供給拡大と生産性向上に今後も継続して取り組んで参ります。加えて、電動車市場のグローバル成長機会を掴むための先行投資の実行、収益性・資本効率の向上、サステナビリティマネジメントにより、中長期での企業価値向上を目指します。 一方で、2025年3月に公表した中期経営計画における事業環境の想定に対して、電動車市場の成長やレガシー半導体市場の回復において遅れが生じております。このような状況を踏まえ、2028年1月期の財務目標(売上高・営業利益・ROE・ROIC)を見直すことといたしました。新たに設定する中期的な財務目標(2028年1月期)は、売上高2,630億円、営業利益150億円、売上高営業利益率5.7%、ROE8.0%以上、ROIC5.0%以上を目指します。併せて、電動車市場の成長見通しの変化を鑑み、設備投資計画も最適化を図り、直近3か年の投資額を1,100億円から960億円へと抑制いたします。 本項には将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末(2026年1月31日)現在において判断したものであります。
事業等のリスク5,013字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項として当社グループが判断するものには以下のようなものがあります。 ただし、すべてのリスクを網羅したものではなく、現時点では予見できないリスクの影響を将来的に受ける可能性があります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末(2026年1月31日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 業界の需要状況 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、製品を販売している国又は地域の経済状況の影響を受けるとともに、主たる供給先である半導体、家電及び自動車業界の需要動向にも影響を受け、顧客の在庫調整等が当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、世界経済情勢、半導体・自動車市況を注視し、中長期的な市場予測に基づき生産能力を拡充・調整し、短期的には稼働状況を調整することなどにより、需要の変化への対策を講じております。 しかしながら、あまりにも急激な環境の変化が発生した場合、生産能力の余剰、又は生産能力不足に起因する受注機会逸失による、競争力の低下が発生する可能性があります。 (2) 原材料・部品の調達及び価格変動 需給バランスの乱れ、国際情勢の不安定化等、原材料・部品等の安定的な調達に影響を及ぼす事象により、原材料・部品等を十分に確保できない場合、製品・サービスの提供が遅れ、お客様への納期遅延や機会損失等が発生する可能性があります。また、サプライヤーにおいて児童労働や強制労働等の労働者の権利侵害事象等を含む法令違反等が発生した場合、発注元としての当社グループの評判の低下や、当該サプライヤーからの安定した原材料・部品の調達に支障が生じ、当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。非鉄金属(ニッケル、銅など)、鋼材、貴金属(金、銀、パラジウムなど)及び原油価格の変動は、当社グループが購入しております主要原材料価格の変動に繋がり、製品価格への転嫁が進まない場合にも当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、主要サプライヤーとの関係強化や調達先の多様化、CSR調達ガイドラインの制定と徹底、また原材料の価格変動については、お客様へ適正なご負担をお願いするなど、当社グループへの影響を最大限少なくするための対策を講じております。 (3) 販売価格の変動 当社グループの主要取引先であります半導体、家電及び自動車業界においては、熾烈な価格競争がグローバルに展開されており、競合他社が安価な人件費、原材料、部品を使用することにより、低価格で製造し供給することとなった場合、当社グループの業績を低迷させる可能性があります。 当社グループもより一層の原価低減、画期的な技術開発により市場価格への対応を図って参りますが、それを上回る販売価格の低下が継続する場合には、当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 (4) 為替相場の変動 当社グループの海外売上高比率は5割程度となっており、為替相場の変動は、当社グループの業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。こうした状況において、将来の為替相場の変動に伴うリスクの軽減を図る目的で、為替予約を行っております。しかしながら、あまりにも急激な為替変動は当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 (5) 知的財産権の侵害 当社グループは、知的財産権の確保とその保護に努めておりますが、当社グループの知的財産権を使用した第三者による類似製品等の製造、販売を完全に防止することができない可能性があります。また、当社グループでは製品開発時には第三者の知的財産権を侵害しないよう細心の注意を払っておりますが、将来、知的財産権を侵害したとして第三者から訴訟を提起される可能性があります。当社グループが第三者の知的財産権を侵害しているとの申し立てが認められた場合には、当社グループが特定の技術を利用できない可能性や多額の損害賠償責任を負う可能性もあります。従いまして、これらの場合には、当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 (6) 品質問題 当社グループは、顧客が求める品質の確保に全グループを挙げて取り組んでおりますが、当社グループが供給した製品の欠陥が原因で生じた損失に対する責任を追及され、多額の損害賠償責任を負う可能性もあります。 当社グループではISO/IATF等の国際認証規格に準拠した品質マネジメントシステム(QMS)を運営しており、国内・海外ともに各工程にて「品質を作り込むこと」で不良品を流出させない品質保証体制を構築しております。 しかしながら、大規模なリコールや製造物賠償責任に問われるような商品の欠陥は、多額のコストや当社グループの評価に重大な影響を及ぼす場合があり、当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 (7) 納期遅延 当社グループは納期管理の徹底に努めておりますが、資材調達、生産管理、設計などにおける予期せぬ要因により納期遅延が生じ、その結果、顧客が被った損害の賠償責任が発生する可能性は排除できません。この場合には、当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしましては、製造と販売が連携して納期遵守に係るKPIを管理し、納期面での顧客満足度向上に努めております。 (8) 海外事業展開におけるカントリーリスク 当社グループは、グローバルに生産及び販売拠点を構築しており、カントリーリスクの分散化を図っておりますが、各国における急激な政策変更や経済変動などが発生した場合、当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。予想される主な項目は以下のとおりです。 ①外国資本に対する投資優遇政策の変更 ②輸出又は輸入規制の変更 ③為替政策による為替レートの大幅な変動 ④人件費、物価などの大幅な上昇 ⑤その他の経済的、社会的及び政治的リスク ⑥テロ、戦争、感染症、その他要因による社会的混乱 (9) 地震、台風等の大規模災害 地震、台風等の大規模災害によって、当社グループの生産、原材料や部品の購入、製品の販売及び物流やサービスの提供などに遅延や停止が生じる可能性があります。 当社グループとしましては、社内防災体制を構築し人的被害の最小化を図り、また、事業継続計画(BCP)を策定し推進しております。 しかしながらこれらの想定を超える災害発生により、遅延や停止が起こり、それが長引くようであれば、当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 (10) コンプライアンス 当社グループは、コンプライアンスを実践して事業活動を推進しておりますが、重大なコンプライアンス違反が発生した場合、当社グループの社会的信用が失墜し、当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、行動指針「王道を歩む」のもと、「三井ハイテックグループ行動規範」を制定し、海外グループ会社を含む当社グループで働く役員・従業員に周知しております。また、行動規範の遵守・実践を推進する機関として、常勤取締役ほかで構成する「コンプライアンス委員会」を設置し、全社的な取り組みを推進しております。加えて、内部通報窓口を社内及び社外に設置し、コンプライアンス違反の早期発見及び是正を図っています。内部通報制度の運用においては、通報者の保護を徹底しております。 (11) 環境・気候変動の影響 当社グループは、大気汚染、水質汚濁、土壌・地下水汚染、有害物質の取扱い、廃棄物処理などを規制する環境関連法令を遵守しておりますが、気候変動抑制のための温室効果ガス排出規制等の関連規制が強まっており、これらの法令・規制等に十分対応できない場合、当社グループの社会的信用が失墜し、当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、社会的責任を果たし持続的に発展していくための重要な経営課題の一つとして気候変動問題を含む「環境問題」を認識し、取締役会による監督とサステナビリティ推進委員会を中心とするガバナンス体制を構築しております。取締役会は、サステナビリティ推進委員会からの報告を受け、その活動状況の監督を行うとともに、気候変動問題への取り組みを含むサステナビリティに係る基本方針や重要事項の決定をおこなっております。なお、当社は「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」への賛同を表明しており、シナリオ分析に基づくリスクと機会の開示と、TCFDの提言に沿った気候変動関連情報開示に取り組んでいきます。 (12) 情報セキュリティ 事業活動を行う中で、保有する機密情報や個人情報等が、コンピューターウィルス、不正アクセス、人為的過失等により、外部へ漏洩した場合、当社グループの社会的信用が失墜し、当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 全社的なセキュリティ課題について、情報システム管掌役員の下、定期的なリスク対応評価を行いながら、ITガバナンス強化やセキュリティ強化に取り組み、情報セキュリティに関する改善点の検証、予防対策、人材育成などを行い、必要に応じ経営会議や取締役会まで報告し、適正かつ効率的な事業運営に資するための施策を推進するなど、可能な限りのリスク低減に努めております。重大な事象が生じた場合には、情報開示委員会での審議や取締役会への報告を行い、速やかに必要な情報開示を行うこととしております。万一事故が発生した場合は、事故対応のみならず再発防止策を含む適切な対策を速やかに講じます。 (13) 税務リスク 当社グループは、グローバルに事業を展開しており、各国税務当局から租税に関する法的規制の適用を受けております。そのため、当社グループでは「グループ税務管理規程」に従い、各国の税務施策に関する情報について適宜収集を実施しており、当社グループへの影響を事前に見極め、必要な対策を講じるよう努めております。 しかしながら、予期しない税制改正や、各国税務当局との間に税に対する見解の相違等があった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 人材・労務リスク 当社グループにおいて、必要とする人材を採用及び育成することは重要課題であり、その人材の採用又は育成ができない場合や、優秀な人材が定着しない場合、当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 まずは、従業員が安心して働ける職場をつくっていくために、当社グループで働くすべての従業員の人権を守ります。三井ハイテックグループ行動規範に「基本的人権を尊重し、職場におけるさまざまな差別やハラスメントを容認しません」と明記し、従業員の人権尊重の意識や環境の醸成に努めております。また、「人材は資本である」との考えのもと、人材の採用・育成に投資し、成長の機会を提供しております。従業員のチャレンジの結果に関しては、基準に基づいた正しい評価を行い、適切なフィードバックと待遇を与えることにより、従業員がやりがいを感じることができる職場づくりへ結び付けております。また、従業員エンゲージメントの向上に向けた取組みを通じて、従業員の自発的な成長や働きがいを高め、優秀な人材の定着を図っております。 (15) 設備投資 当社グループにおいて、設備投資にあたっては、製品の需要予測並びに投資効率に鑑みて投資を実行しておりますが、競合他社の技術力や価格動向、最終商品の市場環境変化に伴い、需要が減少し、想定した販売規模を達成できない等の場合には、当社グループの業績や事業展開に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、お客様と仕様、生産能力の確保・その時期などを調整し、投資効率を検討の上、所要変動を勘案して投資を慎重に行うなど、リスクを軽減する努力をしております。
経営成績の分析 (MD&A)5,537字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 業績等の概要 ① 業績 当連結会計年度における当社グループを取り巻く経済環境は、全体としては緩やかな回復基調にあるものの、米国経済政策の動向や中国経済の減速、不安定な国際情勢等により先行き不透明な状況が続いています。 当社グループの主たる供給先の状況として、自動車業界においては、欧州各国や米国における電気自動車(BEV)市場の拡大スピードに鈍化が見られましたが、ハイブリッド車(HEV)・プラグインハイブリッド車(PHEV)の需要は堅調に推移しました。 半導体業界においては、生成AI向け等の半導体の最終需要は堅調であるものの、レガシー半導体は緩やかな回復にとどまりました。 このような事業環境のもと、当社グループは超精密加工技術を核として、省資源・省エネルギーに貢献する製品・部品の受注拡大を図るとともに、顧客ニーズに応えるため、グローバル供給体制の強化を推し進めました。加えて、全グループを挙げて生産性向上、原価低減等に取り組みました。 その結果、当連結会計年度の売上高は2,183億2千9百万円(前期比1.6%増)となりましたが、営業利益は126億5千1百万円(前期比21.0%減)となりました。経常利益は、主に外貨建て金融資産の為替差益の影響により、138億1千5百万円(前期比18.5%減)となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、欧州市場におけるBEVの成長鈍化を受け、収益性の低下が見込まれる一部顧客向けの取引に関連し、製造設備の減損損失39億5千1百万円、及び欧州事業損失25億9千1百万円を計上したことから、31億5千1百万円(前期比74.2%減)となりました。 自動車業界及び半導体業界における需要の見通しが依然として不透明な状況が続いておりますが、引き続き全グループを挙げて、収益拡大に取り組んで参ります。 なお、当社グループの有形固定資産の減価償却方法は、主として定率法を採用しておりましたが、当連結会計年度の期首より定額法に変更しております。前期比較は、当該変更前の前連結会計年度の数値を用いております。当該変更による業績に与える影響の詳細については、「第5.経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(会計上の見積りの変更と区別することが困難な会計方針の変更)及び(セグメント情報等) 2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額の算定方法」に記載しております。 セグメントの業績は、次のとおりであります。 (金型・工作機械) 金型・工作機械事業については、金型の受注増加に伴い、売上高は102億4千7百万円(前期比0.2%増)、営業利益は2億7千2百万円(前期比17.0%減)となりました。 (電子部品) 電子部品事業については、車載・情報端末向け製品の需要は減少しましたが、民生向け製品の一時的な需要増加及び高騰した主要原材料の価格転嫁により、売上高は595億6千7百万円(前期比7.5%増)、営業利益は40億4千6百万円(前期比8.5%増)となりました。 (電機部品) 電機部品事業については、電動車向け駆動・発電用モーターコアの需要は堅調に推移しましたが、主要鋼材価格の下落を販売価格に反映したことにより、売上高は1,546億4千9百万円(前期比0.3%減)となりました。営業利益は先行投資に伴う各種費用の増加により、98億2千1百万円(前期比18.5%減)となりました。 なお、上記セグメント売上高は、セグメント間の内部売上高又は振替高61億3千5百万円を含めて表示しております。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、527億4千2百万円となり、前連結会計年度末に比べ31億3千7百万円増加しました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、増加した資金は241億3千5百万円(前期比2億3千2百万円減)となりました。 これは、欧州市場におけるBEVの成長鈍化を受け、一部顧客向け取引に関連する減損損失等の非資金項目や新規製品の生産開始に向けた立ち上げ費用の増加により税金等調整前当期純利益は減少したものの、売掛金の回収の進展による運転資本の減少等が寄与したものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は287億7千3百万円(前期比22億6千万円増)となりました。 これは、主に電機部品事業における、新規製品及び生産能力増強のための設備投資など、有形固定資産の取得276億2千3百万円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、増加した資金は71億1千7百万円(前期比39億5千6百万円減)となりました。 これは、借入金の返済125億3千6百万円及び配当金の支払32億9千4百万円により資金が減少した一方、主に設備投資を使途とする借入による収入230億円により資金が増加したものであります。 (2) 生産、受注及び販売の実績 当連結会計年度の生産、受注及び販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 ① 生産実績 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年2月1日 至 2026年1月31日)   前期比(%) 金型・工作機械   (百万円)   4,112   △4.7 電子部品   (百万円)   59,397   6.0 電機部品   (百万円)   154,686   △1.7 合計   (百万円)   218,196   0.2 ② 受注実績 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年2月1日 至 2026年1月31日) 受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 金型・工作機械   4,553   16.0   2,081   33.3 電子部品   60,575   8.8   8,835   17.7 電機部品   154,274   △2.0   16,359   △2.0 合計   219,382   1.1   22,276   5.9 ③ 販売実績 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年2月1日 至 2026年1月31日)   前期比(%) 金型・工作機械   (百万円)   4,112   △4.7 電子部品   (百万円)   59,567   7.5 電機部品   (百万円)   154,649   △0.3 合計   (百万円)   218,329   1.6 (注)1.生産実績の金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年2月1日     至 2025年1月31日)   当連結会計年度 (自 2025年2月1日     至 2026年1月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) トヨタ自動車㈱   69,317   32.3   69,421   31.8 (3) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しているとおりであります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の分析 a. 概要 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高が2,183億2千9百万円(前期比1.6%増)、営業利益は126億5千1百万円(前期比21.0%減)、経常利益は138億1千5百万円(前期比18.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は31億5千1百万円(前期比74.2%減)となりました。 b. 売上高 省資源・省エネルギーに貢献する製品・部品の受注拡大及び顧客ニーズに応えるため、グローバル供給体制の強化を推し進めたことに加え、為替相場において大幅に円安が進行したことなどにより、前連結会計年度に比べ1.6%の増収となりました。 c. 売上原価、販売費及び一般管理費 売上高の増加に伴い、売上原価は1,861億4千1百万円(前期比2.0%増)、販売費及び一般管理費は195億3千6百万円(前期比19.4%増)となりました。 d. 営業損益 以上の結果、営業利益は126億5千1百万円となりました。 e. 営業外損益及び経常損益 営業外収益は主に為替差益12億4千3百万円の計上により22億9千9百万円(前期比19.0%増)、営業外費用は11億3千5百万円(前期比12.9%増)、経常利益は138億1千5百万円となりました。 f. 特別損益 特別利益は主に補助金収入4億8千3百万円の計上により7億8千万円、特別損失は主に減損損失39億5千1百万円の計上により73億8千3百万円となりました。 g. 親会社株主に帰属する当期純損益 税金等調整前当期純利益は72億1千2百万円(前期比58.0%減)となりました。これより税金費用40億3千8百万円及び非支配株主に帰属する当期純利益2千1百万円を控除した親会社株主に帰属する当期純利益は31億5千1百万円となりました。 なお、セグメント別の分析については、前述の「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)業績等の概要 ① 業績」に記載のとおりであります。 また、財政状態の分析については、後述の「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (3)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ④ 資本の財源及び資金の流動性の分析 b. 財政状態の分析」に記載のとおりであります。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、前述の「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性の分析 a. 財政政策 当社グループは、連結グループ全体の財務状況を俯瞰したうえで、財務政策に関するガバナンスを適切に行い、資金効率の向上および財務基盤の一層の健全化に取り組んでおります。 具体的には、売上債権及び棚卸資産の圧縮等、資産のスリム化を図ることにより内部資金を創出し、安定的な資金運営を進めております。 売上債権については、回収の管理・促進を営業部門に加え専門部署が担い、連結グループ全体で回収状況の把握と改善に努めております。 また、棚卸資産については、生産工程の見直し等を通じて仕掛在庫をはじめとする在庫の圧縮を図っております。 加えて、当社グループ内においては、資金の偏在を抑制し資金効率を高める観点から、余剰資金の融通を含む連結グループ内の資金管理を行っており、これにより安定的かつ機動的な資金運営を実現しております。 以上の取り組みを行ったうえで必要となる外部からの資金調達に関しては、その時点における連結ベースでの財政状況、資金需要の期間及び目的等を勘案し、最適な調達手段を選択することを基本方針としております。 b. 財政状態の分析 (資産) 総資産は、2,409億9千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ172億9千6百万円増加しております。 これは主に、成長分野への先行投資を進めたことにより有形固定資産が149億6千9百万円増加したことによるものであります。 (負債) 負債合計は、1,273億7千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ140億8百万円増加しております。 これは主に、借入金が104億6千3百万円増加したことによるものであります。 (純資産) 純資産合計は、1,136億1千4百万円となり、前連結会計年度末に比べ32億8千7百万円増加しております。 これは主に、為替換算調整勘定が25億9千1百万円増加したことによるものであります。 c. キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況については「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)業績等の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営上の目標の達成状況 当社グループは、3カ年毎の中期経営計画の策定を行い、財務目標の設定を行っております。2026年1月期から2028年1月期までの中期経営計画に係る財務目標及び実績については売上高、営業利益、営業利益率、ROE、ROICを主要指標として定め、その向上に努めております。 詳細並びに2026年1月期における実績につきましては、2026年3月公開の2026年1月期(第92期)決算補足説明資料をご参照下さい。

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開示資料

出典

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