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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

第一工業製薬

DKS Co. Ltd.4461 · Prime · 化学

機能性化学品で多様な産業を支えるスペシャリティ化学メーカー。4つのセグメントで展開。

概要

第一工業製薬株式会社は、1918年(大正7年)に創業した機能性化学品と界面活性剤の専業メーカーである。本社を京都市に置き、従業員数は1,155名。事業は電子・情報、環境・エネルギー、ライフ・ウェルネス、コア・マテリアルの4分野にわたる。2026年3月期の連結売上高は828億86百万円、営業利益は101億7百万円と過去最高を記録し、成長軌道にある。

4つの事業分野で構成されるポートフォリオ

当社グループは2025年4月より、従来の材料別6セグメントから分野別の4セグメントへと開示区分を変更した。電子・情報分野では低誘電樹脂材料や水系ウレタン樹脂、イオン液体などを提供し、半導体や電子部品向けに需要が拡大している。環境・エネルギー分野ではリチウムイオン電池向けの電池材料やセルロース系高分子材料を手がけ、電気自動車や蓄電システムの成長を追い風とする。ライフ・ウェルネス分野ではショ糖脂肪酸エステルや健康食品、消臭・除菌剤を扱い、生活者の健康と衛生に貢献する。コア・マテリアル分野は各種界面活性剤、難燃剤、ウレタン原料など産業基盤を支える汎用材料を供給する。2026年3月期のセグメント別売上高は、電子・情報が305億7百万円(前期比21.8%増)、環境・エネルギーが233億4百万円(同24.5%増)、ライフ・ウェルネスが138億92百万円(同1.1%増)、コア・マテリアルが151億82百万円(同3.6%減)となった。

海外子会社を含むグローバルな事業展開

当社グループは、国内に加えてオランダ、インドネシア、中国、台湾などに生産・販売拠点を持つ。1992年にオランダにSisterna B.V.を設立し、ショ糖脂肪酸エステルの製造・販売を開始した。1996年にはインドネシアにPT DAI-ICHI KIMIA RAYAを設立、アジア市場での生産基盤を強化した。2004年には中国に帝開思(上海)国際貿易有限公司を設立し、現地販売を拡大。2021年には子会社の京都エレックスが中国に蘇州開翼電子材料有限公司を設立し、電子材料事業を強化した。さらに、台湾の晋一化工股份有限公司やDDFR Corporation Ltd.を関連会社として抱える。これらの海外子会社・関連会社は、各地域の需要に応じた製品供給と技術サポートを行い、グループ全体の売上拡大に寄与している。

過去最高を更新した2026年3月期の業績

2026年3月期の連結業績は、売上高828億86百万円(前期比13.1%増)、営業利益101億7百万円(同88.9%増)、経常利益103億72百万円(同80.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益61億69百万円(同138.6%増)と、いずれも過去最高を更新した。営業活動によるキャッシュ・フローは99億62百万円を獲得し、投資活動に35億36百万円を使用した。資産合計は1,150億3百万円、負債合計567億46百万円、純資産582億57百万円となり、自己資本比率は約50.6%と健全な水準を維持している。成長を牽引したのはハイエンドサーバー向け低誘電樹脂材料や新規電池材料の負極用複合接着剤であり、これら高収益製品の拡大が収益改善に大きく寄与した。

3つの社訓と中期経営計画「SMART 2030」

創業以来、「品質第一、原価逓減、研究努力」の3つを社訓とし、経営の規範としてきた。創業者は「より良い製品を、より安価に提供することが会社隆昌の基本」と説き、その実現のために不断の研究活動を重視した。この精神に基づき、2025年4月から5カ年の中期経営計画「SMART 2030」を始動した。基本方針として、事業本部制の導入による機動的な組織運営、生産技術研究所と京都中央研究所を設置した研究開発体制の強化、成果を正当に評価する人事制度の改革を掲げる。また、健康経営の推進にも取り組み、「健康経営優良法人 ~ホワイト 500~」に9年連続で認定されている。これらの施策により、持続的な企業価値の向上を目指す。

業界の中での役割はスペシャリティケミカルメーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
829億円
営業利益
101億円
営業利益率
12.2%
純利益
62億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
電子・情報305億円36.8%62億円20.3%
環境・エネルギー233億円28.1%31億円13.3%
コア・マテリアル152億円18.3%2億円1.3%
ライフ・ウェルネス139億円16.8%6億円4.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01電子・情報主力

半導体や電子部品向けに低誘電樹脂材料、水系ウレタン樹脂、イオン液体、射出成形用ペレット、難燃剤、界面活性剤などを供給。電子機器の高性能化・小型化に貢献する材料を提供。

主な製品・サービス2
低誘電樹脂材料
高周波信号の伝送損失を低減する樹脂材料。半導体パッケージ基板やプリント配線板の絶縁層に使用。
水系ウレタン樹脂
環境負荷の低い水系のウレタン樹脂。コーティング材や接着剤として電子部品の保護に使用。

02環境・エネルギー主力

電池材料(リチウムイオン電池向け電解液向け材料など)、セルロース系高分子材料(高機能分離膜向け)、合成潤滑油、電子部品用導電性ペースト、ウレタンシステム、界面活性剤などを供給。環境対応やエネルギー効率向上に寄与。

主な製品・サービス2
電池材料
リチウムイオン電池の電解液や電極バインダー向けの機能性材料。電気自動車や蓄電システム向け。
セルロース系高分子材料
天然由来のセルロースを原料とした高機能材料。水処理膜や医療用分離膜向け。

03ライフ・ウェルネス準主力

ショ糖脂肪酸エステル(食品添加物や化粧品原料)、ビニル系・アクリル系高分子材料(医療用や衛生材向け)、健康食品、消臭・除菌剤、界面活性剤などを供給。生活者の健康と衛生に貢献。

主な製品・サービス2
ショ糖脂肪酸エステル
ショ糖と脂肪酸からなる乳化剤。食品の乳化安定や化粧品の感触改良に使用。
健康食品
機能性表示食品を含む健康志向の食品。酵素や乳酸菌関連製品など。

04コア・マテリアル準主力

各種界面活性剤(洗浄剤、乳化剤向け)、難燃剤(プラスチック向け)、アミド系滑剤(樹脂成形用)、ポリエーテルポリオール(ウレタン原料)、ウレタンプレポリマーなどを供給。産業基盤を支える汎用・中核材料。

主な製品・サービス2
各種界面活性剤
産業用洗浄剤や乳化重合用乳化剤として、幅広い製造工程で使用される化学物質。
難燃剤
プラスチックや繊維に難燃性を付与する添加剤。電子機器部材や建築材料向け。

製品と技術

高速通信を支える低誘電樹脂材料

電子・情報分野の主力製品である低誘電樹脂材料は、高周波信号の伝送損失を低減する性質を持つ。半導体パッケージ基板やプリント配線板の絶縁層に使用され、データセンターの高速通信や5G/6Gインフラに不可欠な材料である。当社は独自の分子設計技術により、低誘電率と低誘電正接を両立し、耐熱性や加工性にも優れた製品を提供している。2026年3月期にはハイエンドサーバー向け需要が急増し、同事業の売上高は305億7百万円(前期比21.8%増)と大幅に伸長した。今後も次世代通信規格に対応した材料開発を進め、さらなる市場拡大を狙う。

リチウムイオン電池向け電池材料

環境・エネルギー分野では、リチウムイオン電池の電解液や電極バインダー向けの機能性材料を供給する。電解液向けには高純度の添加剤や電解質塩の前駆体を、電極バインダー向けには水系の結着剤を開発し、電池の性能向上と環境負荷低減に貢献している。特に負極用複合接着剤は新規材料として引き合いが強く、電気自動車や蓄電システムの需要拡大を背景に成長が見込まれる。同事業の売上高は233億4百万円(前期比24.5%増)と好調で、営業利益は31億42百万円と前年の損失から黒字転換した。脱炭素社会の実現に向けたキーマテリアルとして期待されている。

食品・化粧品に使われるショ糖脂肪酸エステル

ライフ・ウェルネス分野の核となるショ糖脂肪酸エステルは、ショ糖と脂肪酸から合成される乳化剤である。食品分野では油脂の乳化安定やテクスチャー改良に用いられ、マーガリン、アイスクリーム、チョコレートなど幅広い製品に配合される。化粧品分野ではクリームや乳液の感触改良剤として使用される。当社はSisterna B.V.を通じて欧州でも生産・販売を行い、国際的なサプライチェーンを構築している。また、健康食品事業では機能性表示食品「冬虫夏草」を展開し、認知機能維持をサポートする製品として拡販を進めている。同事業の売上高は138億92百万円と安定的に推移している。

あらゆる産業を支える界面活性剤

コア・マテリアル分野では、各種界面活性剤を中心に、難燃剤、アミド系滑剤、ポリエーテルポリオール、ウレタンプレポリマーなどを製造する。界面活性剤は洗浄、乳化、分散、濡れなど多様な機能を持ち、繊維、紙パルプ、金属加工、農薬、塗料など幅広い産業で使用される。当社は100年以上にわたる界面技術の蓄積を活かし、顧客ごとに最適化された製品を提供している。難燃剤はプラスチックや繊維に難燃性を付与し、電子機器や建築材料の安全性向上に寄与する。同事業の売上高は151億82百万円とやや減少したが、収益基盤として引き続き重要なセグメントである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

化学のなかでの位置

界面活性で存在感、収益性急改善中

同社は界面活性剤や高分子凝集剤等の化学品メーカー。業界内では中堅規模で、競合にクラレや東洋紡といった大手総合化学がいる。ニッチな分野で強みを発揮し、化粧品・工業用途で高いシェア。近年は収益性が改善傾向で、2026/3期には営業利益率12%超を見込む。主力製品の需要拡大と価格転嫁が寄与。

強み

  • 界面活性剤等で差別化製品を有し、価格競争に巻き込まれにくい。
  • 営業利益率が7%→12%と急上昇、コスト管理が奏功。
  • 化粧品・医薬品向けなど景気変動に強い需要。
  • 売上高が堅調に拡大、2026/3期も829億円見込み。

課題

  • 原油由来の原料価格高騰が利益率を圧迫する可能性。
  • 欧米・中国の化学メーカーとの競争が激化。
  • 研究開発や設備投資を継続しなければ競争力維持困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

機能性化学の時価総額近傍。太字が第一工業製薬

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16486イーグル工業1,500億円13.9倍
23101東洋紡1,490億円13.2倍
34633サカタインクス1,420億円10.7倍
45310東洋炭素1,417億円31.8倍
54958長谷川香料1,412億円18.4倍
64461第一工業製薬1,371億円21.2倍
77821前田工繊1,353億円13.9倍
84914高砂香料工業1,338億円13.6倍
93002グンゼ1,303億円257.8倍
104220リケンテクノス1,295億円16.4倍
114189KHネオケム1,263億円13.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(機能性化学)に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

解舒液事業から始まった創業期(1909~1918年)

当社の起源は、1909年4月に匿名組合負野薫玉堂解舒液部として設立されたことにさかのぼる。解舒液は繊維産業で用いられる精練・漂白剤であり、当時の主力産業である絹織物向けに供給された。1914年12月には合名会社負野工業製薬所に組織変更し、1915年11月に東京出張所を開設するなど事業を拡大した。1918年8月、株式会社への改組を機に第一工業製薬株式会社を設立。設立後すぐに1919年2月に名古屋出張所、同年3月に大阪出張所を開設し、全国的な販売網を整備した。創業期から繊維関連化学品に特化し、品質第一の姿勢で顧客を獲得した。

本社移転と戦前の工場増設(1926~1949年)

1926年8月、本社および工場を現在の京都工場のある京都市下京区の地に移転した。この移転により生産能力を拡大し、全国の需要に対応する体制を整えた。1929年6月には福岡出張所を開設し、九州地区への販路を拡大。1939年4月には三重県に四日市工場を新設し、中部地区での生産拠点を確保した。戦時中も化学工業の要請に応え、1949年5月には東京証券取引所市場第一部に上場を果たした。上場により資金調達力を高め、戦後の復興期に向けた設備投資の基盤を築いた。

高度成長期の生産拠点拡充(1960~1980年代)

1960年10月、新潟県に大潟工場を新設し、日本海側にも生産拠点を広げた。同工場は後にセルロース系高分子材料などの生産を担う重要な拠点となる。1973年5月にはゲンブ株式会社を設立し、生活関連化学品の製造・販売を開始。1982年1月には第一クリーンケミカル株式会社を設立し、洗浄剤や衛生関連製品を手がけるようになった。1986年7月には京都エレックス株式会社を設立し、電子材料分野へ本格的に参入。1988年10月には第一セラモ株式会社(当時は有限会社)を設立し、セラミックス関連材料の事業を開始した。この時期、多角化と専門子会社の設立により事業基盤を拡充した。

欧州・東南アジアへの海外進出(1990年代)

1992年10月、オランダにSisterna B.V.を設立し、欧州市場への本格進出を果たした。同社はショ糖脂肪酸エステルの製造・販売を主業務とし、食品添加物や化粧品原料の国際展開を担った。1996年9月にはインドネシアにPT DAI-ICHI KIMIA RAYAを設立し、東南アジアでの現地生産を開始。これにより、成長著しいアジア市場におけるプレゼンスを高めた。2000年2月には大阪支社を開設し、関西地区の営業体制を強化。同年9月に京都工場を閉鎖し、生産を四日市などに集約する合理化を進めた。

M&Aによる事業再編と新領域への進出(2001~2010年)

2001年4月、第一化学工業株式会社(のちの滋賀工場)を吸収合併し、ウレタン材料や機能性化学品の生産能力を拡大した。2004年1月には中国に帝開思(上海)国際貿易有限公司を設立し、中国市場向け販売を本格化。2006年12月には研究所を京都市南区に移転し、研究開発の集約を図った。2009年2月、Sisterna B.V.の株式を追加取得し連結子会社化。2011年4月には四日市合成株式会社の株式を追加取得し連結子会社化し、合成樹脂分野の強化を進めた。これらのM&Aにより、コア事業の競争力を高めるとともに新たな成長領域への足掛かりを築いた。

子会社統合と新工場建設(2014~2021年)

2014年10月、ゲンブ株式会社が第一クリーンケミカル株式会社を吸収合併し、生活関連事業の効率化を図った。2015年12月には四日市事業所霞工場を新設し、電池材料や電子材料の生産能力を増強。2018年7月には株式会社バイオコクーン研究所と池田薬草株式会社の全株式を取得し、健康食品・機能性食品事業へ本格参入した。2019年3月には岡山県に事業用地を取得し、将来の生産拡大に備えた。同年12月にはバイオコクーン研究所の新工場を建設。2021年2月には京都エレックスが中国に蘇州開翼電子材料有限公司を設立し、電子材料の現地生産を開始した。

プライム市場移行と中期経営計画の始動(2022年以降)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、プライム市場に移行した。これにより企業価値向上への意識が一層高まった。2024年8月には本社を京都市南区に移転し、大阪支社を統合して経営の効率化を推進。2025年4月からは中期経営計画「SMART 2030」を始動し、2030年度の業績目標を設定した。同事業計画の初年度となる2026年3月期は、ハイエンドサーバー向け低誘電樹脂材料や電池用材料の需要拡大により売上高・利益ともに過去最高を達成。計画を上回る好スタートを切った。

年表35件を開く

1900年代

  • 1909年4月創業匿名組合負野薫玉堂解舒液部を設立

1910年代

  • 1914年12月合名会社負野工業製薬所に組織変更
  • 1915年11月東京出張所を開設
  • 1918年8月創業第一工業製薬株式会社を設立
  • 1919年2月名古屋出張所を開設
  • 1919年3月大阪出張所を開設

1920年代

  • 1926年8月本社、工場を京都工場の地に移転
  • 1929年6月福岡出張所を開設

1930年代

  • 1939年4月四日市工場(三重県)を新設

1940年代

  • 1949年5月上場東京証券取引所市場第一部に上場

1960年代

  • 1960年10月大潟工場(新潟県)を新設

1970年代

  • 1973年5月創業ゲンブ株式会社を設立

1980年代

  • 1982年1月創業第一クリーンケミカル株式会社を設立
  • 1986年7月創業京都エレックス株式会社を設立
  • 1988年10月創業有限会社第一セラモ(現在の第一セラモ株式会社)を設立
  • 1989年1月創業有限会社第一建工(現在の第一建工株式会社)を設立

1990年代

  • 1992年10月創業オランダにSisterna B.V.を設立
  • 1996年9月創業インドネシアにPT DAI-ICHI KIMIA RAYAを設立

2000年代

  • 2000年2月大阪支社を開設
  • 2000年9月京都工場を閉鎖
  • 2001年4月M&A第一化学工業株式会社(現在の滋賀工場)を吸収合併
  • 2004年1月創業帝開思(上海)国際貿易有限公司を設立
  • 2006年12月研究所を京都市南区の地に移転
  • 2009年2月M&ASisterna B.V.の株式を追加取得し、連結子会社化

2010年代

  • 2011年4月M&A四日市合成株式会社の株式を追加取得し、連結子会社化
  • 2011年5月東京支社(現在の東京本社)を東京都中央区の地に移転
  • 2014年10月M&Aゲンブ株式会社が第一クリーンケミカル株式会社を吸収合併
  • 2015年12月四日市事業所霞工場(三重県)を新設
  • 2018年7月M&A株式会社バイオコクーン研究所の全株式を取得し、連結子会社化
  • 2018年7月M&A池田薬草株式会社の全株式を取得し、連結子会社化
  • 2019年3月岡山県加賀郡吉備中央町に事業用地等を取得
  • 2019年12月株式会社バイオコクーン研究所 新工場の建設

2020年代

  • 2021年2月創業京都エレックスが中国に蘇州開翼電子材料有限公司を設立
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所プライム市場に移行
  • 2024年8月M&A本社を京都市南区の地に移転し、大阪支社を統合

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    事業本部制による分野別経営の強化

    営業と研究を一体化した事業本部制を導入し、分野別(電子・情報、環境・エネルギー、ライフ・ウェルネス、コア・マテリアル)に事業部を設置。顧客課題への迅速な対応と新規開発テーマへの取り組みを可能にし、事業責任の明確化と機動的な組織運営を推進する。

  2. 02

    研究開発体制の強化とスピードアップ

    経営直轄組織として「生産技術研究所」と「京都中央研究所」を設置し、研究テーマを短期・中長期に区分。開発期間の短縮を図り、事業効率と競争力を向上させる。重点分野での技術革新を推進する。

  3. 03

    人事制度改革と挑戦を称える企業文化の醸成

    新人事制度を導入し、成果を正当に評価する仕組みを構築。社員の成長を企業成長に直結させ、挑戦する社員を賞賛する風土を醸成する。健康経営の推進も継続する。

  4. 04

    収益力の強化と事業ポートフォリオの改善

    収益性に課題のある事業について、事業方針の明確化や販売戦略の見直しを進め早期の収益改善を図る。継続的な価格改定や販売数量拡大を通じて安定的な利益創出を目指す。

  5. 05

    サステナビリティへの取り組みと無形資産の最大化

    「ユニ・トップ」「サステナビリティ」「チャレンジ」をキーワードに行動規範を整備。人的資本を含む無形資産の最大化と持続的成長を連動させ、気候変動や人権などの課題に対処する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,155人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は805万円で、9期前と比べて+8.6%平均年齢は41.4歳、平均勤続年数は15.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月967
2018年3月976
2019年3月74240.614.9985
2020年3月73340.715.11,032
2021年3月73340.615.01,061
2022年3月73240.514.91,096
2023年3月74740.915.31,104
2024年3月69541.115.91,111
2025年3月73441.515.91,138475
2026年3月80541.415.61,155874

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率73.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 8 / 海外 6、うち連結子会社 12) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
四日市工場 霞地区 — 三重県四日市市7,962百万円
電子・情報、環境・エネルギー、ライフ・ウェルネス、コア・マテリアル
工場 — 台湾 桃園市6,855百万円
電子・情報、コア・マテリアル
本社工場 — 三重県四日市市6,008百万円
電子・情報、環境・エネルギー、コア・マテリアル
滋賀工場 — 滋賀県東近江市4,400百万円
電子・情報、環境・エネルギー、ライフ・ウェルネス、コア・マテリアル
京都研究所 — 京都市南区2,789百万円
電子・情報、環境・エネルギー、ライフ・ウェルネス、コア・マテリアル
大潟工場 — 新潟県上越市2,250百万円
電子・情報、環境・エネルギー、ライフ・ウェルネス、コア・マテリアル
京都本社 — 京都市南区814百万円
全社共通
四日市工場 千歳地区 — 三重県四日市市431百万円
電子・情報、環境・エネルギー、ライフ・ウェルネス、コア・マテリアル
主な関係会社
  • 国内
    四日市合成㈱(注)2、4
    三重県 四日市市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ゲンブ㈱
    京都市南区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    京都エレックス㈱
    京都市南区 · 連結子会社
    議決権50.0%
  • 国内
    第一セラモ㈱
    滋賀県 東近江市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    第一建工㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱バイオコクーン研究所
    岩手県 盛岡市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    池田薬草㈱
    徳島県 三好市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    晋一化工股份有限公司(注)2、5
    台湾 台北市 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    Sisterna B.V.
    オランダ ローゼンダール · 連結子会社
    議決権94.9%
  • 海外
    PT DAI-ICHI KIMIA RAYA
    インドネシア カラワン · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    帝開思(上海)国際貿易有限公司(注)2
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    蘇州開翼電子材料有限公司
    中国江蘇省 蘇州市 · 連結子会社
    議決権94.2%
残りのグループ会社2社を開く
  • ケイアンドディーファインケミカル㈱千葉市中央区50%
  • DDFR Corporation Ltd.中国 香港特別行政区50%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-07-19
    3,797万円
  • 調達
    非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発CNF安全性評価手法の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-07-19
    1,696万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は829億円営業利益101億円前期と比べると増収増益で、売上が+13.1%、利益が+87.0%。

売上高
+13.1%
829億円
営業利益
+87.0%
101億円
純利益
+138.5%
62億円
営業利益率
12.2%
前期比 +4.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高970億円829億円
営業利益125億円101億円
純利益77億円62億円
1株あたり配当¥150¥150

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は275億円、営業利益は51億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+97.8%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q1600
2024年1Q139−6−4.3−5
2024年2Q15321.30
2024年3Q16495.58
2024年4Q1759
2025年2Q354257.113
2025年4Q379297.713
2026年2Q3763910.422
2026年4Q4536213.740
2027年1Q2755118.531

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は518億円から829億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は12.2%。売上は2期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月518158
ゲンブ株式会社が第一クリーンケミカル株式会社を吸収合併
2014年3月5462413
四日市事業所霞工場(三重県)を新設
2015年3月5562718
2016年3月5283222
2017年3月5233825
株式会社バイオコクーン研究所の全株式を取得し、連結子会社化
2018年3月5704734
株式会社バイオコクーン研究所 新工場の建設
2019年3月5964226
2020年3月6153520
京都エレックスが中国に蘇州開翼電子材料有限公司を設立
2021年3月5914326
2022年3月6274225
2023年3月65112−4
本社を京都市南区の地に移転し、大阪支社を統合
2024年3月6312112
2025年3月73354577.426
2026年3月82910110412.262

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高829億円のうち、営業利益として残るのは101億円12.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は62億円、売上の7.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.3%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.1%581億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金17.7%147億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.2%101億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
29.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.9pt
12.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.1pt
7.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.7pt
13.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが100億円、投資CFが−35億円で、差し引きのフリーCFは65億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は238億円で、売上の3.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月25−3522−1068
2014年3月36−1851892
2015年3月23−3234−9118
2016年3月42−7712−3594
2017年3月38−33−5593
2018年3月50−11−1939114
2019年3月32−57−15−2573
2020年3月38−5849−20101
2021年3月50−38312115
2022年3月55−27−2328122
2023年3月7−29−10−2291
2024年3月71−201651159
2025年3月75−21−5054166
2026年3月100−35965238

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,150億円。このうち返さなくてよい自己資本が583億円で、自己資本比率は45.2%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月55418237231.1
2014年3月57619937732.6
2015年3月64426238238.7
2016年3月66126739438.8
2017年3月69028041038.9
2018年3月73732041740.9
2019年3月75933642341.3
2020年3月81734347438.8
2021年3月85037447640.7
2022年3月86540446142.5
2023年3月85038346740.4
2024年3月94541353238.9
2025年3月97144552639.9
2026年3月1,15058356745.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
240億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
266億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
130億円
在庫として抱えている分
負債合計
567億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
84
/ 100
安定性自己資本比率30 / 40
収益力営業利益率24 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

化学 203社との比較

同じ化学の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率203社中18位あたり、逆に低いのは配当利回り203社中192位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
13.6%/中央値 6.9%
P25 4.5%P75 9.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
12.2%/中央値 7.3%
P25 4.3%P75 10.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
45.2%/中央値 63.4%
P25 50.5%P75 73.9%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
13.1%/中央値 2.2%
P25 -1.8%P75 5.4%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.2%/中央値 2.7%
P25 1.8%P75 3.6%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥12,830で、1年前と比べて+136.7%過去52週の値幅のなかでは71%の位置にある。

¥12,830-7.6%1ヶ月+7.0%1年+136.7%時価総額1,371億円
過去52週の値幅
安値¥5,400高値¥15,900

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)21.2倍
PER (会社予想)17.7倍
PBR2.48倍
配当利回り1.17%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月28日に8830円まで調整後、7月31日に12620円へ急騰し、8月13日には15510円の高値をつけました。その後は8月19日に13530円と前日比5.7%下落しましたが、1ヶ月で27.8%上昇、52週高値15900円に迫る水準です。出来高は7月31日に84万株と急増し、その後も20万株前後で高水準が続き、需給の活発さを示しています。25日線(12292円)を10%上回り、上昇トレンドは維持していますが、RSIは70.8と過熱感があります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PER18.1倍は同業界平均18.7倍とほぼ同水準で妥当圏内。PBR2.25倍は業界平均1.46倍を上回り割高感があるが、ROE13.6%と高収益で利益成長が続いており、配当利回り1.43%は業界平均2.56%を下回る。成長性を考慮すると、総合的にはほぼ妥当と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)21.2倍17.8倍
PER (予想)17.7倍
PBR2.48倍1.41倍
ROE13.6%7.4%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

機能性化学品の専業メーカーとして、ニッチ分野で高いシェアと収益性を誇る。2026年3月期は営業利益101億円と過去最高を見込む。強気派は、成長市場(エレクトロニクス、化粧品)での需要増と高付加価値品比率の向上による利益拡大を評価する。一方、弱気派は、主要顧客の景気変動リスクや、競合他社の技術キャッチアップ、原料価格高騰による採算悪化を懸念。業績予想の達成には外部環境の安定が鍵となる。

プラスに働く材料7
  • ニッチ市場で圧倒的シェア

    独自技術で繊維・紙パルプ向けなどで高いシェアを確保。

  • 高付加価値品比率向上

    エレクトロニクス・化粧品向け拡大で利益率改善。

  • 過去最高益更新見込み

    2026/3期営業利益101億円(前期比約40%増)。

  • FY26営業利益101億円達成への期待2026年3月期決算影響

    営業利益101億円(FY25比+87%)は過去最高水準

  • 高成長に対しPER18倍の割安感継続影響

    営業利益成長率87%に対しPER18倍は割安、20倍以上も視野

  • 電子材料向け特殊化学品需要拡大FY26下期影響

    同社の特殊化学品が半導体・電子部品向けに需要増加

  • 株主還元の強化期待次回株主総会影響

    配当性向は現状約30%だが、利益増に伴う増配余地あり

マイナスに働く材料7
  • 原料価格変動リスク

    原油連動の原料高が収益を圧迫。

  • 顧客業界の景気感応度

    繊維・金属加工など景気変動の影響を受けやすい。

  • 競合の技術キャッチアップ

    低価格競争に陥ると優位性が低下する可能性。

  • FY26業績計画の未達リスク決算発表時影響

    前年比87%増益の達成はハードルが高く、下方修正の可能性

  • 原材料価格の上昇不定影響

    原油連動原料の高騰が収益を圧迫、利益率低下リスク

  • 円高による輸出採算悪化金融政策次第影響

    海外売上比率が高く、対ドル1円円高で営業利益数億円の影響

  • 成長期待の剥落による株価調整不定影響

    170%上昇後の利益確定売りや、期待先行の反動

次の決算で確かめる点
高付加価値品売上比率
収益性向上の鍵。比率が高まれば全体利益率が向上。
営業利益率
高付加価値化の成果を測る指標。目標は12%超。
エレクトロニクス分野売上高
成長ドライバー。需要動向を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり150で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは1.17%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥150
1株あたり
配当利回り
1.17%
いまの株価に対して
配当性向
24.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月6032.3
2018年3月7016.728.5
2019年3月700.034.5
2020年3月700.048.2
2021年3月700.032.5
2022年3月8014.346.5
2023年3月800.0
2024年3月65−18.857.2
2025年3月10053.852.8
2026年3月15050.024.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥150

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,031人。区分でいちばん多いのは金融機関34.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.6%を占め、残る58.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関49.348.836.939.437.734.5
個人・その他28.730.944.136.439.527.1
外国法人13.412.410.014.110.224.3
事業法人5.96.06.46.07.37.0
証券会社2.41.72.53.95.26.4
自己株式4.84.710.510.410.40.7
外国人個人0.20.20.20.20.20.6

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)10.59
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)8.45
03BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)4.21
04第一生命保険株式会社4.02
05片山 晃3.98
06DKS取引先持株会3.56
07野村證券株式会社3.18
08株式会社みずほ銀行2.76
09株式会社京都銀行2.69
10第一工業製薬従業員持株会2.66

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近12
  • 2026-08-31
    片山 晃
    変更報告
    7.73%
    +1.02pt
  • 2026-08-31
    片山 晃
    変更報告
    6.71%
  • 2026-08-31
    片山 晃
    新規の大量保有報告
    7.73%
  • 2026-08-05
    片山 晃
    新規の大量保有報告
    6.71%
  • 2026-07-22
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.75%
    +0.70pt
  • 2026-07-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    2.76%
  • 2026-06-22
    SMBC日興証券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.13%
    -0.99pt
  • 2026-06-19
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.05%
    -1.09pt
  • 2026-06-04
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.14%
    -0.66pt
  • 2026-05-21
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.80%
    -0.05pt
  • 2026-04-22
    三井住友DSアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    4.90%
  • 2026-04-21
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    1.85%
    -1.14pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+3146%、1株純資産は14期で+1113%。直近期のROEは13.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月194044.813.463.9
2014年3月314407.410.335.4
2015年3月394728.210.031.6
2016年3月424858.77.932.5
2017年3月475309.59.032.3
2018年3月3302,97111.813.228.5
2019年3月2543,0838.413.734.5
2020年3月1983,1156.418.948.2
2021年3月2523,4057.714.632.5
2022年3月2453,6107.011.346.5
2023年3月−423,593−1.1
2024年3月1233,8403.329.957.2
2025年3月2704,0456.910.252.8
2026年3月6064,90413.612.224.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額529百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山路直貴代表取締役社長6222,000
清水伸二代表取締役専務取締役529,000
坂本真美取締役583,000
北尾真大取締役462,000
奥山喜久夫取締役78
橋本克己取締役68
中野秀代取締役66
古澤佳幸常勤監査役562,000
橋本賀之常勤監査役582,000
髙橋利忠監査役69
宮永雅好監査役68
塚本英伸53
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
櫻井繁樹取締役70

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)8186252023229
取締役(社内)5142251618437
監査役34434816
社外取締役5311337
社外取締役3181196
社外監査役2120137

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容817字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社12社及び関連会社2社(2026年3月31日現在)で構成され、電子・情報、環境・エネルギー、ライフ・ウェルネス、コア・マテリアルの製造、販売を主たる業務としています。 当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりです。 なお、当連結会計年度において報告セグメントの区分を変更しています。詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (セグメント情報等) 1.報告セグメントの概要」に記載のとおりです。 事業区分   主要製品   主要な会社 電子・情報   低誘電樹脂材料、水系ウレタン樹脂、 イオン液体、射出成形用ペレット、 難燃剤、各種界面活性剤   当社、四日市合成㈱、第一セラモ㈱、 晋一化工股份有限公司、 DDFR Corporation Ltd. 環境・エネルギー   電池材料、セルロース系高分子材料、 合成潤滑油、電子部品用導電性ペースト、 ウレタンシステム、各種界面活性剤   当社、四日市合成㈱、京都エレックス㈱、 帝開思(上海)国際貿易有限公司、 蘇州開翼電子材料有限公司 ライフ・ウェルネス   ショ糖脂肪酸エステル、 ビニル系高分子材料、 アクリル系高分子材料、 健康食品、消臭・除菌剤、各種界面活性剤   当社、ゲンブ㈱、㈱バイオコクーン研究所、 池田薬草㈱、Sisterna B.V.、 PT DAI-ICHI KIMIA RAYA コア・マテリアル   各種界面活性剤、難燃剤、アミド系滑剤、 ポリエーテルポリオール、 ウレタンプレポリマー   当社、四日市合成㈱、第一建工㈱、 晋一化工股份有限公司、 PT DAI-ICHI KIMIA RAYA、 帝開思(上海)国際貿易有限公司、 ケイアンドディーファインケミカル㈱、 DDFR Corporation Ltd. 事業の系統図は次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題4,503字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断しています。 (1)経営方針 当社グループは、創業以来『品質第一、原価逓減、研究努力』の3つの社訓を経営の規範として会社を運営してまいりました。創業者は『品質第一』と『原価逓減』が、「より良い製品を、より安価に、お客様に提供することが会社隆昌の基本」であり、この「2つの社訓を実現する原動力となるのは不断の研究活動である」と3つ目の『研究努力』を説いています。この創業精神に則り、当社グループは、事業環境の急速な変化および市場の多様化に対応し、持続的な企業価値の向上を図ります。2025年4月より、従来の「材料別6セグメント」から、分野別の「電子・情報」、「環境・エネルギー」、「ライフ・ウェルネス」、「コア・マテリアル」の4セグメントへと開示セグメントの区分を変更しました。これにより、各分野の特性に即した戦略立案を可能とするとともに、ステークホルダーの皆様に対する事業内容の理解促進を図り、経営資源の効率的な管理・分析を通じて事業運営を高度化させてまいります。 <各事業セグメントの方針> ■ 電子・情報 ・次世代高速通信に対応した低誘電材料の拡販 ・技術トレンドに沿ったディスプレイ向け先端材料の開発促進 ・独自技術を生かした次世代半導体材料への新規参入 ■ 環境・エネルギー ・サステナブル社会実現に貢献するリチウムイオンバッテリー関連材料の開発 ・電動化、電装化とともに循環社会に貢献する樹脂材料で拡大 ・再生可能エネルギーの推進に貢献する太陽電池用材料の拡大 ■ ライフ・ウェルネス ・認知機能維持をサポートする機能性表示食品「冬虫夏草」の拡販 ・界面活性剤の技術を基盤に、食品添加物、香粧品、クリーニング用薬剤、においビジネスの拡大を図り、新しい用途への素材開発を推進 ■ コア・マテリアル ・脱炭素社会へ貢献する環境負荷の少ない天然由来原料の活用 ・コア技術である界面技術を注力分野3分野へ展開 ・伝統ある製品・技術が産業界の基盤強化と発展に寄与 中長期的な成長を見据えた柔軟かつ持続的な経営基盤の構築に努め、安定的な収益を生み出すための企業体質強化の取り組みを継続します。「こたえる、化学。」をミッションに掲げ、当社グループの成長戦略を確実に軌道に乗せるための諸施策を、全社員が一丸となり確実に実行し、新たな会社の歴史を作ります。 社訓『品質第一、原価逓減、研究努力』を礎に、社是「産業を通じて、国家・社会に貢献する」の実現に努めてまいります。 (2)経営戦略等 当社は、2025年4月より、5カ年中期経営計画「SMART 2030(スマート ニイゼロサンゼロ)」を始動しました。2030年度の業績目標を設定し、持続的な企業価値の向上を目指しています。 本計画においては、以下の基本方針のもと経営体制および事業運営の強化を図ります。 1.事業運営体制の強化 事業本部制を導入し、営業部門および研究部門が一体となった分野別の事業部を設置しています。これにより、顧客課題への迅速な対応および新規開発テーマへの取り組みを可能とする体制を構築し、併せて、事業責任の明確化を通じた機動的な組織運営を推進します。 2.研究開発体制の強化 経営直轄組織として「生産技術研究所」および「京都中央研究所」を設置し、研究開発力の強化とスピードアップを図ります。取り組むテーマを短期および中長期に区分し、開発期間の短縮を図ることで、事業効率および競争力の一層の向上に取り組んでいます。 3.人事制度改革と人財育成の推進 新たな人事制度を導入することで、労働生産性の向上を図っています。成果を正当に評価する制度の構築により、社員一人ひとりの成長が企業の成長に直結する仕組みを整備するとともに、挑戦する社員を賞賛する企業風土の醸成を進めています。 また、当社は、従業員の健康を維持・増進することで生産性の向上を図り、ひいては企業価値の向上を目指し、「健康経営」の推進に取り組んでいます。その成果として、経済産業省と日本健康会議が主催する「健康経営優良法人 ~ホワイト 500~」に9年連続で認定されています。これらの取り組みは、役員が出席する会議体において結果の報告を行い、それに基づき策定された計画について承認を得る体制としており、企業の生産性ならびに企業価値の一層の向上を図ってまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 2025年4月から開始した中期経営計画「SMART 2030」の1年目が終了しました。わが国経済は、緩やかな回復基調にあるものの、円安や原材料価格の高騰、海外需要の減速により、先行き不透明な状況が続きました。世界経済においても、米国の金融政策や中国・欧州の景気停滞を背景に成長が鈍化しています。化学業界では、電子材料やエネルギー関連分野で需要が回復した一方、汎用化学品における価格競争の激化など、総じて厳しい事業環境が続いています。 このような状況のもと、中期経営計画「SMART 2030」の1年目は、当社はハイエンドサーバー向け低誘電樹脂材料や新規電池材料の負極用複合接着剤の引き合いが一段と強まり、市場からの評価が着実に向上しています。その結果、成長領域における需要の拡大が業績を牽引し、増収増益となりました。「SMART 2030」の2年目は、2027年4月から開始するPhase2への移行を見据え、初年度に策定した方針および施策を着実に遂行し、その成果を企業価値の向上として具現化していく重要な期間と位置付けます。また、本計画の推進にあたって影響のある要因としては、原材料価格およびエネルギーコストの高騰、金利上昇、経済市況の悪化、ならびに地政学リスクの継続等が考えられます。 なお資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応については以下のとおりです。 当社グループのPBR(株価純資産倍率)は、2026年3月期末時点で、1倍を上回る水準ですが、これを一過性の成果と捉えることなく、引き続き資本コストを意識した経営の重要性を強く認識しています。引き続き、資本効率の向上に加え、成長投資の推進、株主還元の充実、IR活動による市場との対話に取り組み、株主価値の持続的な向上を図ります。 中期経営計画「SMART 2030」では、ROIC(投下資本利益率)を重要指標としています。今後もWACC(加重平均資本コスト)を上回るROICと投資収益を確保し、企業価値の向上に努めます。 配当については、事業成長に必要な内部留保とのバランスを図りつつ、長期的かつ安定的な配当を基本方針としています。「SMART 2030」計画の2030年3月期の連結配当性向を高めることを目標とし、積極的な株主還元を実施してまいります。内部留保は、国際競争力の強化や将来の成長に向けた投資に活用し、企業価値の増大を図ります。 (4)経営環境 当連結会計年度は、ハイエンドサーバー向け低誘電樹脂材料や新規電池材料の負極用複合接着剤の引き合いが一段と強まり、市場からの評価が着実に向上しました。その結果、成長領域における需要の拡大が業績を牽引し、増収増益となりました。 2025年4月に始動した中期経営計画「SMART 2030」は、初年度を終え、研究開発の強化とスピードアップによる競争力強化を加速させています。営業と研究を一体化した「事業本部制」のもと、部門間の連携が深化しました。また、新設した生産技術研究所や京都中央研究所も連動し、重点分野での技術革新を推進しています。さらに、新人事制度の運用を通じて成果を正当に評価し、挑戦を称える企業文化の定着を図ってまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 企業価値を高めていくために会社が対処すべき課題は、次の3点と認識しています。中期経営計画2年目として、当社グループが重点的に取り組むべき課題は以下のとおりです。 第一の課題は収益力の強化と事業ポートフォリオの改善です。特に収益性に課題を有する事業につきましては、初年度の取り組みを踏まえ、事業方針のさらなる明確化、販売戦略の見直しなどを進め、早期の収益改善を図ります。また継続的な価格改定や販売数量の拡大を通じて、安定的な利益創出の構築に取り組みます。 第二の課題は、研究開発の強化とスピードアップによる更なる競争力強化です。営業と研究を一体化した事業本部制のもと、顧客課題を起点としたテーマ創出から、開発、評価、市場投入までのプロセスをさらに高度化し、意思決定の迅速化と責任体制の明確化を通じて競争力のある製品・サービスの創出を推進します。 第三の課題は、人財を最重要な経営資源と位置づけ、その能力を最大限に引き出す組織づくりです。挑戦を評価し、失敗から学び改善につなげる企業文化への定着を図ることで、社員一人ひとりの創意工夫を新たな付加価値の創出へと結びつけ、「挑戦し、選ばれる会社へ」という年度標語の実現につなげます。 2026年度は中期経営計画「SMART 2030」の2年目にあたり、初年度に定めた方針および施策を着実に実行し、その成果を具体的な業績および企業価値の向上として結実させていく重要な一年です。また、変化の激しい事業環境の中においても、自ら挑戦を続け、市場やお客様から選ばれ続ける企業となることを目指します。 中期経営計画「SMART 2030」では「ユニ・トップ」「サステナビリティ」「チャレンジ」の3つをキーワードに、行動規範を整備し、人財の充実に取り組むとともに、人的資本を含む無形資産の最大化と企業の持続的成長を連動させることを基本方針としています。さらに、サステナビリティ開示の充実に取り組みます。気候変動、人的資本、人権尊重などの課題に対処するための活動を拡充していきます。地球温暖化や資源の枯渇などの環境問題、また少子高齢化などさまざまな社会課題が私たちの暮らしを取り巻いています。当社は、環境や生活の安全性や快適性などを高めるため、「こたえる、化学。」を追求します。 今後とも当社グループへのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。 (免責・注意事項) 本計画に記載されている当社の現在の計画、戦略、確信などのうち、歴史的事実でないものは、将来の実績等 に関する見通しであり、リスクや不確定な要因を含んでいます。そのため、実際の業績につきましては、一般 的経済状況、製品需給や市場価格の状況、市場での競争の状況、為替の変動等のさまざまな要因により、これら 見通しと大きく異なる結果となることがあり得ます。 従って、当社として、その確実性を保証するものではありませんので、ご承知おきください。
事業等のリスク3,585字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループでは、リスク管理に関し、組織的な対応として「リスクマネジメント統制委員会」を設置して、活動計画の策定、活動のレビュー、リスクの特定と対応策の検討などを行っています。当社グループの経営成績、財政状態及びキャッシュ・フロー等に影響を及ぼす可能性があるリスクには、以下のようなものがあります。なお、これらのものは、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において当社グループが判断したものであり、事業等のリスクはこれに限られるものではありません。 ①原材料の市況変動(顕在化する可能性:高、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループでは、主に石油化学製品系の原材料を使用しています。代理店・サプライヤー・顧客との連携を含む生産コスト削減や販売価格の是正に努めていますが、原油・ナフサ価格の高騰による主要原材料の価格の上昇は当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 なお、原材料価格は、中東情勢等の地政学的要因に起因して急激に変動する可能性があります。 ②原材料の調達(顕在化する可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループで使用する原材料の一部については、特殊性があることから、調達先が限定されているものや、代替が困難なものが存在しています。これらの安定的な調達のため、契約条件の見直し、代替品の検討、調達先の複数化等、継続的に対応策を講じています。しかしながら、調達先における自然災害、事故等に加え、中東情勢等の地政学的リスクの高まりに伴う国際物流の停滞や供給網の混乱が生じた場合には、原材料の安定的な調達が困難となり、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ③為替の変動(顕在化する可能性:高、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、中国などのアジアを中心に生産拠点や販売拠点を設立するなど、積極的な海外展開を行っています。在外連結子会社等の財務諸表については、資産及び負債を期末日の為替レートで、収益及び費用を期中平均為替レートで円換算しているため、為替相場の大幅な変動により当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。また、外国通貨建取引については、為替予約等によりリスクを軽減させる措置を講じていますが、為替相場の大幅な変動により当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ④グローバル経済の変動(顕在化する可能性:低~中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、海外にも生産拠点や販売拠点を設立するなど、グローバルな事業展開を行っています。このような海外展開において、予期し得ないような外国の法律・規則の変更、産業基盤の不安定性、人財確保の困難性、紛争・政治不安定化など、常に経済的、社会的リスクが存在し、これらが顕在化することによって、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ⑤大口顧客への取引集中に関するリスク(顕在化する可能性:低~中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループでは、当社グループの製品を使用する顧客と協力してエンドユーザーのニーズを先取りする開発を推進し、一部の製品については特定の大口顧客が存在しています。これらの大口顧客との取引条件の変更、契約の解除、製品需要の減退、または大口顧客の経営状況の悪化等が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 このようなリスクを低減するため、当社グループでは新規顧客の開拓をはじめ、特定の大口顧客の動向に左右されにくい事業基盤の確立に向けた取り組みを継続的に推進しています。 ⑥競争の激化(顕在化する可能性:高、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、顧客との関係を密にしたソリューション提案や製品のカスタマイズ化などによる差別化戦略の推進により競争優位性の維持・向上に努めていますが、競合他社の技術水準や生産力の向上による他社安価品への置き換え等が発生し、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ⑦地政学に関するリスク(顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢、米国における保護主義的な政策の動向等により、地政学リスクが著しく高まっています。こうした政治的・社会的情勢の不安定化や外交関係の緊迫化、紛争等により事業環境が悪化し、当社グループの企業活動に対して、エネルギーや原材料価格の高騰、サプライチェーンの分断などが発生した場合、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ⑧特有の法的規制等に係る課題(顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 法規制あるいは当局の法令解釈が従来よりも厳しくなること等により、当社グループの事業が規制を受ける可能性またはこれらの法規制に適合するために当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ⑨自然災害・事故等(顕在化する可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 大規模地震等の大きな自然災害、感染症の拡大、製造拠点における火災事故等が発生した場合には、生産活動や原料搬入・製品搬出などが中断させられる可能性があります。当社グループでは、製造・物流拠点の分散・見直し、在庫の分散保有等の事業継続計画(BCP)に基づく対策強化を進めていますが、これらが発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ⑩知的財産(顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループでは、事業活動に関わる知的財産権の取得に努める一方、第三者の知的財産権侵害を防ぐため、第三者の知的財産等の調査を行っています。しかしながら、第三者との知的財産に関わる問題発生の可能性が無いとは言えず、訴訟等が発生した場合には当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ⑪情報セキュリティ(顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、事業活動において、顧客情報、個人情報、機密情報を保有し、電子情報の形式で保管しています。したがって、情報セキュリティ方針、対策基準及び実施手順を定め、インフラ基盤を随時最適化することにより情報漏洩等に対する対策を講じています。しかしながら、サイバー攻撃や不正アクセス、コンピューターウイルスの感染により、当社グループが保有する情報の漏洩や改ざん等が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ⑫製品品質(顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループでは、品質マネジメントシステムを構築し、品質保証の基本方針を遵守して高い品質の確保と顧客満足の向上に取り組んでいますが、予期せぬトラブル等により品質に関する問題が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に悪影響を与える可能性があります。 ⑬気候変動に係るリスク(顕在化する可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、さまざまな化学物質を取り扱うなかで「環境・安全・健康」を確保するためレスポンシブル・ケア活動を推進し、地球環境に配慮した事業活動を行っていますが、気候変動による気温上昇を抑制するためにカーボンプライシングや炭素税等が導入された場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。当社は、気候変動を重要な経営課題の一つとして認識し、2022年3月にTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)への賛同を表明しています。TCFDの提言に沿ったシナリオ分析を行い、気候変動が当社の事業活動に与える影響等について情報開示を進め、持続可能な社会の実現にむけた施策を推進しています。 ⑭固定資産の減損(顕在化する可能性:高、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小~中) 当社グループが保有する製造設備等の固定資産について、事業環境の変化に伴う収益性の低下や資産価値の下落等により減損損失が発生し、当社グループの業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,912字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、地政学リスクの高まりを背景に原材料・エネルギー価格の上昇圧力が続くなか、金融政策を巡る不透明感や為替変動の影響もあり、先行き不透明な状況で推移しました。また、中国・アジア勢の供給拡大を背景とした国際的な価格競争の激化など、厳しい事業環境が継続しました。 一方、国内では生産活動に持ち直しの動きが見られるなど、景気は緩やかな回復基調で推移しました。個人消費については力強さを欠く状況が続いたものの、雇用環境の改善が下支えとなりました。また、円安の影響や脱炭素への対応、人手不足といった課題が顕在化するなか、各企業においては中長期的な成長を見据えた取り組みが進められています。 このような事業環境のもと、当社グループでは、ハイエンドサーバー向け低誘電樹脂材料および電池用材料をはじめとする高収益製品が大きく伸長し、収益の拡大に大きく寄与しました。 その結果、売上高、営業利益、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益は、いずれも前期比で増加し、過去最高を更新しました。 2025年4月から始動した中期経営計画「SMART 2030」の初年度は、順調な歩み出しとなり、次年度以降の成長に向けた確かな足掛かりを築きました。当社は年度標語に「挑戦し、選ばれる会社へ」を掲げ、引き続き、持続的な企業価値の向上に取り組んでまいります。 当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ178億90百万円増加し、1,150億3百万円となりました。 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ41億37百万円増加し、567億46百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ137億53百万円増加し、582億57百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高は828億86百万円(前期比13.1%増)、営業利益は101億7百万円(前期比88.9%増)、経常利益は103億72百万円(前期比80.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は61億69百万円(前期比138.6%増)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりです。 なお、当連結会計年度より、当社グループの報告セグメントの区分を、材料別の「界面活性剤」、「アメニティ材料」、「ウレタン材料」、「機能材料」、「電子デバイス材料」、「ライフサイエンス」の6セグメントから、分野別の「電子・情報」、「環境・エネルギー」、「ライフ・ウェルネス」、「コア・マテリアル」の4セグメントへ変更しています。また、前期比につきましては、変更後の区分方法により作成した前連結会計年度の数値と比較しています。 電子・情報の売上高は305億7百万円(前期比21.8%増)、営業利益は62億3百万円(前期比27.8%増)となりました。 環境・エネルギーの売上高は233億4百万円(前期比24.5%増)、営業利益は31億42百万円(前期は97百万円の損失)となりました。 ライフ・ウェルネスの売上高は138億92百万円(前期比1.1%増)、営業利益は5億99百万円(前期比105.6%増)となりました。 コア・マテリアルの売上高は151億82百万円(前期比3.6%減)、営業利益は1億62百万円(前期比46.4%減)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べて72億73百万円増加し、238億30百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、得られた資金は99億62百万円(前期は75億28百万円)となりました。これは、売上債権の増加11億50百万円(前期は12億96百万円の増加)、棚卸資産の増加26億55百万円(前期は15億62百万円の増加)、法人税等の支払13億75百万円(前期は4億30百万円)などにより資金が減少したことに対し、税金等調整前当期純利益98億92百万円(前期は51億94百万円)、減価償却費32億21百万円(前期は32億23百万円)、仕入債務の増加17億84百万円(前期は13億7百万円の増加)などにより資金が増加したことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、使用した資金は35億36百万円(前期は21億38百万円)となりました。これは、有形固定資産の取得による支出36億22百万円(前期は21億40百万円)などにより資金が減少したことによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、得られた資金は8億54百万円(前期は50億45百万円の支出)となりました。これは、長期借入金の返済58億72百万円(前期は70億27百万円)、配当金の支払い11億61百万円(前期は8億61百万円)などにより資金が減少したことに対し、自己株式の処分による収入51億51百万円、長期借入れによる収入30億円(前期は40億円)などにより資金が増加したことによるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) 電子・情報(百万円)   13,505   138.9 環境・エネルギー(百万円)   22,161   121.0 ライフ・ウェルネス(百万円)   9,624   96.4 コア・マテリアル(百万円)   16,976   95.8 合計(百万円)   62,267   111.7 (注)1.生産実績の金額は平均販売価格で表示しています。 2.当連結会計年度より、セグメント区分の変更を行っており、「前期比(%)」は、前連結会計年度の数値を変更後のセグメント区分に組替えて算出しています。 b.受注実績 当社グループは、受注生産を行っていないため、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) 電子・情報(百万円)   30,507   121.8 環境・エネルギー(百万円)   23,304   124.5 ライフ・ウェルネス(百万円)   13,892   101.1 コア・マテリアル(百万円)   15,182   96.4 合計(百万円)   82,886   113.1 (注)1.当連結会計年度より、セグメント区分の変更を行っており、「前期比(%)」は、前連結会計年度の数値を変更後のセグメント区分に組替えて算出しています。 2.最近2連結会計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次の通りです。 相手先   前連結会計期間 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 交洋貿易株式会社   6,279   8.57   9,114   11.0 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成に当たり採用した会計方針及びその適用方法については、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しているとおりです。 当社グループの連結財務諸表の作成において、損益または資産の状況に影響を与える見積り及び判断は、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられる様々な要因を考慮した上で行っていますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 なお、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものはありません。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等 1)財政状態 (資産合計) 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ178億90百万円増加し、1,150億3百万円となりました。 流動資産は693億82百万円となり、前連結会計年度末に比べ121億34百万円増加しました。これは主に、現金及び預金が72億79百万円、受取手形及び売掛金が15億21百万円、商品及び製品などの棚卸資産の合計が28億24百万円増加したことなどによるものです。 固定資産は456億21百万円となり、前連結会計年度末に比べ57億56百万円増加しました。これは主に、投資有価証券が29億3百万円、建設仮勘定が22億45百万円増加したことなどによるものです。 (負債合計) 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ41億37百万円増加し、567億46百万円となりました。 流動負債は395億62百万円となり、前連結会計年度末に比べ130億30百万円増加しました。これは主に、支払手形及び買掛金が18億74百万円、1年内償還予定の社債が60億円、未払法人税等が14億76百万円増加したことなどによるものです。 固定負債は171億83百万円となり、前連結会計年度末に比べ88億92百万円減少しました。これは主に、社債が60億円、長期借入金が26億82百万円、リース債務が11億68百万円減少したことなどによるものです。 (純資産合計) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ137億53百万円増加し、582億57百万円となりました。公募による自己株式の処分等により資本剰余金が30億39百万円増加し、自己株式が22億86百万円減少したことに加え、親会社株主に帰属する当期純利益61億69百万円及び剰余金の配当11億61百万円により利益剰余金が50億7百万円増加したことなどによるものです。 2)経営成績 当連結会計年度の業績としましては、『電子・情報』セグメントのハイエンドサーバー向け低誘電樹脂材料や『環境・エネルギー』セグメントの電池用材料の負極用水系複合接着剤が大幅に伸長したことから、売上高は828億86百万円(前期比13.1%増)となりました。 損益面につきましては、『電子・情報』セグメントや『環境・エネルギー』セグメントの売上高が伸長したことにより、営業利益は101億7百万円(前期比88.9%増)、経常利益は103億72百万円(前期比80.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は61億69百万円(前期比138.6%増)となりました。 b.経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 2025年4月から始動した中期経営計画「SMART 2030」の初年度は、順調な歩み出しとなりました。売上高は、『電子・情報』セグメントのハイエンドサーバー向け低誘電樹脂材料や『環境・エネルギー』セグメントの電池用材料の負極用水系複合接着剤が大幅に伸長したことから増収となりました。また、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は、『電子・情報』セグメントや『環境・エネルギー』セグメントの売上高が伸長したことにより、収益性が改善し増益となりました。 c.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に関する情報 1) 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 2) 資金需要 当社グループの事業活動による資金需要は主に、製品の原材料の仕入、製造に要した費用、外注費及び販売費といった運転資金需要や、新製品を創製するための研究開発費などがあります。また、投資活動による資金需要は主に、生産性の向上や新製品の製造のための設備の購入、IT設備投資などがあります。 3) 財務政策 当社グループは、新中期経営計画「SMART 2030」において、成長投資と株主還元のバランスを重視したキャッシュ・アロケーション方針を策定し、持続的な企業価値向上に資する財務運営を基本方針としています。 営業キャッシュ・フローについては、事業ポートフォリオの見直しや収益力強化により安定的な創出を図り、その資金を成長投資に優先配分するとともに、株主還元の充実に努めています。 資金調達は、銀行借入や社債発行に加え、2025年8月に実施した自己株式の処分等の資本市場活用も含め、多様な手段を組み合わせて財務基盤の強化と資本効率の向上を図っています。 流動性については、コミットメントラインにより機動的な資金確保体制を維持し、海外子会社は邦銀の現地拠点等から直接調達しています。 また、資産効率の改善や資本収益性の向上にも継続的に取り組んでいます。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 新中期経営計画「SMART 2030」では、2030年3月期を最終年度として、数値目標を掲げています。 ①連結売上高 1,000億円 ②連結営業利益 100億円 ③連結営業利益率  10.0% ④総資産回転率 1.0回 ⑤設備投資額 300億円(5年累計) ⑥ROE 10.0% ⑦ROIC   8.0% e.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (電子・情報) 電子・情報セグメントの売上高は、総じて大幅に伸長しました。 ハイエンドサーバー向け低誘電樹脂材料が国内、海外ともに大幅に伸長しました。一方、ディスプレイ等に用いられる特殊界面活性剤は低調に推移し、難燃剤は大きく落ち込みました。 その結果、当セグメントの売上高は305億7百万円(前期比21.8%増)となりました。 営業利益は、高付加価値品の売上高が伸長したことにより、62億3百万円(前期比27.8%増)となりました。 (環境・エネルギー) 環境・エネルギーセグメントの売上高は、総じて大幅に伸長しました。 電池用材料の負極用水系複合接着剤が大幅に伸長しました。モビリティの電装部材に用いられる基板用封止剤や接着剤も大幅に伸長しましたが、環境配慮型の合成潤滑油は低調に推移しました。 また、太陽電池用途の高性能導電性ペーストは、国内は大幅に伸長しましたが、海外は大きく落ち込みました。 その結果、当セグメントの売上高は233億4百万円(前期比24.5%増)となりました。 営業利益は、高付加価値品の売上高が伸長したことにより、31億42百万円の営業利益(前期は97百万円の損失)となりました。 (ライフ・ウェルネス) ライフ・ウェルネスセグメントの売上高は、総じて堅調に推移しました。 食品用途のショ糖脂肪酸エステルは国内、海外ともに堅調に推移し、香粧品用途は海外が堅調に推移しました。 石鹸・洗剤用途は低調に推移しました。 その結果、当セグメントの売上高は138億92百万円(前期比1.1%増)となりました。 営業利益は、ショ糖脂肪酸エステルを中心に採算性が改善したことにより、5億99百万円(前期比105.6%増)となりました。 (コア・マテリアル) コア・マテリアルセグメントの売上高は、総じて低調に推移しました。 ゴム・プラスチック製品加工用途の難燃剤は低調に推移し、土木・建築用途のトンネル崩落防止剤は大幅に落ち込みました。 その結果、当セグメントの売上高は151億82百万円(前期比3.6%減)となりました。 営業利益は、販売費を中心とした営業経費の増加により、1億62百万円(前期比46.4%減)となりました。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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