本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ジェイテックコーポレーション

JTEC CORPORATION3446 · Standard · 金属製品

放射光施設向けX線ミラーで世界トップクラスの精度を持つ技術集団。ナノ加工技術を半導体や再生医療に展開。

概要

株式会社ジェイテックコーポレーションは、大阪府茨木市に本社を置く精密機器メーカーである。従業員76名で、2025年6月期の連結売上高は19億円、純利益は1億円。主力のオプティカル事業では放射光施設向けの超高精度X線ミラー「OsakaMirror」を製造し、ライフサイエンス・機器開発事業では自動細胞培養装置やナノ表面加工装置を手掛ける。子会社電子科学株式会社による昇温脱離分析装置(TDS)事業も有する。産学連携を基盤にオンリーワン技術の製品化を強みとする。

三事業の売上構成と収益性

2025年6月期の連結売上高は1,925,592千円。セグメント別では、オプティカル事業が1,234,131千円(構成比64.1%)、ライフサイエンス・機器開発事業が220,642千円(同11.5%)、その他事業(電子科学)が470,818千円(同24.4%)。営業利益はオプティカル事業526,759千円、ライフサイエンス・機器開発事業は52,055千円の損失、その他事業41,111千円。グループ全体の営業利益は113,823千円。オプティカル事業が収益の大半を支える一方、ライフサイエンス・機器開発事業は赤字だがナノ加工装置への投資を継続する。受注高はオプティカル事業が前期比186.9%増の1,902,520千円と大きく伸び、受注残も1,320,567千円に積み上がっている。

オプティカル事業:世界の放射光施設を顧客とするX線ミラー

同事業の主力製品はX線ナノ集光ミラー「OsakaMirror」である。大阪大学と理化学研究所が2005年に世界で初めて硬X線領域で理論限界集光に成功した技術を製品化したもの。反射表面の形状精度は1ナノメートル(nm)以下。顧客の95%超は大学・公的研究機関で、大型放射光施設SPring-8、X線自由電子レーザーSACLA、次世代放射光NanoTerasu、中国のSHINE・HALF・IASF、台湾TPS、米国LCLS、欧州Eu-XFEL・PSI・ESRFなど国内外の先端施設へ納入している。2025年6月期の売上高は前期比0.5%減の1,234,131千円に留まったが、受注高は187%増と旺盛な需要を示した。

ライフサイエンス・機器開発事業:培養装置とナノ加工の二本柱

ライフサイエンス分野では、創業当初から創薬スクリーニング向け自動細胞培養装置を手掛ける。大型カスタム装置「CellMeister」、iPS細胞向け低価格汎用型「CellPet」、その後継機「MakCell」を製品化。3次元浮遊培養技術「CELLFLOAT」も保有する。機器開発分野では、大阪大学の加工技術をベースに半導体ウェハ表面をナノレベルで加工する装置を開発。プラズマCVM、プラズマ援用研磨法(PAP)、触媒基準エッチング法(CARE)、電気化学機械研磨法(ECMP)の4プロセスを推進。2025年6月期の売上高は220,642千円(前期比33.2%減)、営業損失52,055千円。PAP装置2台の受注実績があるが、期初計画を下回った。

その他事業:子会社電子科学のTDS分析装置

子会社電子科学株式会社は昇温脱離分析装置(TDS)の専業メーカーである。主力機「TDS-1200II」は、超高真空下で試料を赤外線加熱し放出される微量ガス(水素、酸素、CO₂、水など)を四重極質量分析計で高感度検出する。半導体、液晶、カラーフィルター業界の材料研究や品質管理に用いられる。2025年6月期の売上高は471,148千円(前期比5.2%増)、セグメント利益41,111千円。韓国、台湾、中国、国内の顧客に6件の装置販売・大型工事を納入。新製品として水素量に特化した「Cryo TDS-100H2」と自動サンプル機能付き「TDS 1200II ALS」を開発し、新規顧客開拓を狙う。

業界の中での役割は研究開発型の高精度光学部品メーカーであり、ライフサイエンス機器メーカーでもある。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
20億円
営業利益
1億円
営業利益率
5.0%
純利益
1億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/6
事業売上構成比利益利益率
オプティカル事業12億円63.2%5億円41.7%
その他事業5億円26.3%0億円0.0%
ライフサイエンス・機器開発事業2億円10.5%-1億円-50.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01放射光施設・研究機関主力

国内外の大型放射光施設やX線自由電子レーザー施設等で使用される、1ナノメートル以下の超高精度な表面形状を持つX線ミラー(集光ミラー、高調波カットミラー、回折格子基板等)を、ユーザーの要望に合わせてカスタムメイドで製造・販売。顧客は主に大学や公的研究機関で、最先端の分析研究に貢献。

世界最高精度のX線ミラーを唯一提供

主要顧客SPring-8、SACLA、NanoTerasu

主な製品・サービス1
X線ミラー(OsakaMirror)世界シェア上位
硬X線をナノレベルで集光できるミラー。大阪大学のナノ加工・計測技術で製造し、『OsakaMirror』として販売。

02ライフサイエンス(創薬・再生医療・医療機器)準主力

創薬スクリーニング向けの大型自動細胞培養装置「CellMeister®」、iPS細胞向けの低価格汎用型自動細胞培養装置「CellPet®」「MakCell®」を製造販売。独自の3次元浮遊培養技術「CELLFLOAT®」を提供し、再生医療分野に展開。脳梗塞治療用幹細胞分離機器の開発も進行中。

主な製品・サービス3
CellMeister®
大型の自動細胞培養装置。完全カスタム対応で、創薬スクリーニングの大量培養を自動化。
CellPet®
iPS細胞に特化した低価格量産汎用型自動細胞培養装置。2013年に日本初。
MakCell®
CellPet®の後継機種。高性能化し、販売を推進。

03半導体・電子部品(ウェハ加工装置)準主力

半導体や電子部品の基材となるウェハの表面をナノレベル・原子レベルで加工する装置の実用化を推進。水晶基板の平坦化技術(プラズマPVM)、ダイヤモンド加工用(PAP)、SAWデバイス用LT/LNウェハやGaNウェハの加工(CARE)、SiC基板の研磨技術(ECMP)を開発。顧客と共同でテスト加工や研究開発を実施。

主な製品・サービス3
プラズマPVM加工装置
水晶基板の平坦化を行う装置。既に複数台の販売実績がある。
PAP加工装置
プラズマ援用研磨法を用いるダイヤモンド加工装置。開発用装置を完成させ、顧客への納入を開始。
CARE加工装置
触媒基準エッチング法によるウェハ加工装置。LT/LNウェハやGaNウェハ向け。

04半導体・液晶・カラーフィルター製造(分析装置)副次

子会社の電子科学株式会社が、昇温脱離分析装置(TDS)を製造・販売。半導体、液晶、カラーフィルター業界で材料研究、製造工程評価、品質管理に使用される。真空環境下で試料から放出される微量成分(水素、酸素、水など)を高感度に検出する。

主な製品・サービス3
TDS-1200Ⅱ
昇温脱離分析装置。独自の赤外線加熱方式と質量分析計で微量ガスを検出。
Cryo TDS-100H2
水素量に特化した昇温脱離水素分析装置。
TDS-1200ⅡALS
TDS-1200Ⅱに自動サンプル機能を追加したモデル。

05研究開発(大学・企業)副次

ライフサイエンス・機器開発事業で、各種集光装置やカスタム装置の開発・製造も手掛ける。オプティカル事業の技術を応用し、研究用途の特殊装置を提供。

製品と技術

X線ナノ集光ミラー「OsakaMirror」の技術と精度

2005年に大阪大学と理化学研究所が共同開発した世界初の硬X線領域理論限界集光ミラーを製品化したもの。反射表面の形状精度は1ナノメートル(nm)以下。この精度を達成するために、大阪大学の独自ナノ加工・ナノ計測技術を利用している。顧客は国内外の先端放射光施設(SPring-8、SACLA、NanoTerasu、中国SHINE、台湾TPSなど)の研究者で、売上高の81.8%が公的研究機関からのものである(2025年6月期)。受注は一品一様のカスタム設計であり、毎年最先端の分析研究に応じて光学系を開発する。2025年6月期のオプティカル事業受注高は前期比186.9%増の1,902,520千円に達し、世界的な放射光施設のアップグレード需要を捉えている。

自動細胞培養装置:CellMeister、CellPet、MakCell

創業以来開発を続けてきた自動細胞培養装置群。大型カスタム装置「CellMeister」は創薬スクリーニング用として開発され、顧客の要求に応じた完全カスタムシステムも提供する。2013年には、iPS細胞に特化した低価格量産汎用型「CellPet」を日本で初めて製品化。後継機「MakCell」は働き方改革や労働時間短縮のニーズを背景に引き合いが増えている。また、独自の3次元浮遊培養技術「CELLFLOAT」により再生医療分野にも展開。公益財団法人神戸医療産業都市推進機構と共同開発した「脳梗塞治療用の幹細胞分離機器」(AMED事業)は、一般病院向け医療機器としての製造販売を目指す。

ナノ表面加工装置:PCVM、PAP、CARE、ECMP

半導体基板の表面をナノ・原子レベルで加工するための四つの技術。プラズマ化学気相加工法(PCVM)は水晶基板の平坦化に実績があり、複数台販売済み。プラズマ援用研磨法(PAP)は硬質なダイヤモンド加工に適し、開発用装置を完成させ顧客と共同研究を進め、複数企業に納入を開始。触媒基準エッチング法(CARE)はSAWデバイス用LT/LNウェハやGaNウェハ向け。電気化学機械研磨法(ECMP)は2022年から立命館大学と共同開発し、SiC基板研磨装置として実用化を目指す。2025年6月期にはPAP装置2台を受注し、機器開発事業の売上に貢献したが、同事業全体はまだ赤字である。

昇温脱離分析装置TDSシリーズ(電子科学)

子会社電子科学株式会社が製造する昇温脱離分析装置(TDS)。主力機「TDS-1200II」は、超高真空環境で試料を赤外線加熱し、放出される微量ガスを四重極質量分析計で高感度リアルタイム検出する。半導体・液晶・カラーフィルター業界の材料研究・品質管理に用いられ、高い評価を得ている。新製品として、水素量測定に特化した「Cryo TDS-100H2」と自動サンプル機能を追加した「TDS 1200II ALS」を開発。2025年6月期の売上高は471,148千円(前期比5.2%増)、セグメント利益41,111千円。海外売上比率が高く、韓国・台湾・中国向けに装置・工事を納入。オプティカル事業の海外チャネルを活用し、拡販を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

金属製品のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア上位X線ミラー(OsakaMirror)世界の先端的な放射光施設で高い評価を得ており、トップクラスのシェアと推定。放射光施設・研究機関
  • 放射光施設・研究機関世界最高精度のX線ミラーを唯一提供

有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

金属加工で中堅、収益は変動大きく課題

同社は金属製品の加工技術を活かし、産業機械部品などを手掛ける。売上高は約20億円と中堅規模で、2024年6月期は営業利益率15%と好調だったが、2025年6月期には5.3%まで低下した。同業の稲葉製作所やケー・エフ・シーと比較すると、規模は小さいが、特定分野に強みを持つ。しかし、受注変動が大きく、収益が不安定である。顧客の需要動向に左右されやすく、安定した経営が課題。

強み

  • 高度な金属加工技術を持ち、高品質な製品を提供。
  • 産業機械向けなど特定分野で高いシェアを有する。
  • 主要顧客との取引が長く、信頼関係が構築。
  • 多品種対応で、小ロットニーズに応えられる。

課題

  • 営業利益率がかく落し、収益性の改善が必要。
  • 景気の影響を受けやすく、受注量が不安定。
  • 老朽化した設備の更新が必要だが、資金負担が重い。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

金属製品の時価総額近傍。太字がジェイテックコーポレーション

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15984兼房111億円10.5倍
25998アドバネクス111億円10.7倍
35967TONE110億円9.4倍
45903シンポ103億円20.1倍
55940不二サッシ95億円4.7倍
63446ジェイテックコーポレーション89億円152.1倍
73423エスイー86億円
85923高田機工78億円
93422J-MAX72億円7.8倍
105966京都機械工具65億円12.7倍
115936東洋シヤッター59億円7.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

設立から大学共同研究へ:1993年〜1997年

1993年12月、大阪コンピュータ工業株式会社との共同出資により、大阪府吹田市に資本金10,000千円で株式会社ジェイテック(現株式会社ジェイテックコーポレーション)を設立。創業時より創薬スクリーニング向けの細胞培養自動化を目指し、1994年7月には自動細胞培養装置と薬効評価装置を開発。同年、大阪中小企業投資育成株式会社から出資を受け資本金15,000千円に増資。その後、1997年7月には「完全表面創成のための高濃度スラリー精製システムの研究開発」が科学技術振興機構(JST)の独創的研究成果育成事業に採択され、大阪大学との共同研究を開始。これが同社初の産学連携プロジェクトとなり、以後の研究開発の方向性を決定づけた。設立から4年で国の研究事業に参画したことは、技術力の高さを示すと同時に、大学との協力関係を構築する重要な転機であった。

加工技術の拡張とX線ミラー事業化:2002年〜2005年

2002年7月、「プラズマCVM法による超精密バリ除去・判定装置開発」が経済産業省の創造技術研究開発事業に採択され、再び大阪大学と共同研究を実施。プラズマCVMは同社の基盤技術となる。2004年1月には資本金40,000千円に増資し、同年8月に神戸市中央区へ本社を移転。2005年4月、大阪大学及び理化学研究所の研究成果を基に、X線ナノ集光ミラーの事業化を開始。このミラーは世界で初めて硬X線領域で理論限界集光を達成した技術であり、商標「OsakaMirror」で販売されることになる。同年12月には兵庫県知事より経営革新計画(X線集光ミラー)の承認を取得。これにより、X線光学機器メーカーとしての道が開かれた。

助成金・認定の集中と開発拠点の拡充:2006年〜2007年

2006年は助成金獲得が集中した年である。2月「硬X線ナノ集光用高精度楕円ミラーの実用化」が新技術開発財団の助成に、3月には中小企業基盤整備機構の事業化支援事業に採択。9月には「放射光用超高精度形状大型ミラー製造技術の開発」が兵庫県COEプログラムに採択され、高輝度光科学研究センター、理研、大阪大学との共同研究を開始。12月には神戸市よりKOBEドリームキャッチプロジェクトの認定を受けた。2007年1月、ひょうご産業活性化ファンドから出資を受け資本金65,000千円に増資。同年2月、大阪府茨木市(彩都あさぎ)に開発センターを開設し、研究開発拠点を強化。7月には再生医療用のGMP対応自動回転培養システムの開発がJST大学発ベンチャー創出推進に採択され、産業技術総合研究所と共同研究。この2年間で、同社はX線ミラーと再生医療の両分野で国家的プロジェクトに多数参画することとなった。

放射光ミラー加工の高精度化と研究継続:2009年〜2011年

2009年9月、「放射光用ミラーに関する加工技術の高精度化」が経済産業省の戦略的基盤技術高度化支援事業に採択され、大阪大学と共同研究を実施。このプロジェクトは2010年度予備予算で加速枠としても採択(2011年2月)。並行して、2010年4月にはJST高度研究人材活用促進事業により「X線ナノ集光ミラー製造プロセスに関する技術開発」が採択された。この間、2009年度補正予算では「形成外科用自動細胞培養装置」がものづくり中小企業製品開発等支援補助金に採択。これらの研究は、X線ミラーのさらなる高精度化と、ライフサイエンス事業の製品化を両輪で進めるものだった。2011年時点で、同社は大阪大学との共同研究を継続しながら、放射光施設向けミラーの受注を軌道に乗せつつあった。ただし、その後の売上高は2014年6月期で4億円とまだ小さく、本格的な成長はこれ以降となる。

年表21件を開く

1990年代

  • 1993年12月創業大阪コンピュータ工業株式会社との共同出資により、大阪府吹田市に資本金10,000千円で株式会社ジェイテック(現株式会社ジェイテックコーポレーション)を設立。
  • 1994年7月バイオ自動機器(自動細胞培養装置、薬効評価装置)を開発。大阪中小企業投資育成株式会社より出資を受け、資本金を15,000千円に増資。
  • 1997年7月「完全表面創成のための高濃度スラリー精製システムの研究開発」が、科学技術振興機構(現国立研究開発法人科学技術振興機構、以下「JST」という。)の1997年度独創的研究成果育成事業に採択され、大阪大学(現国立大学法人大阪大学、以下「大阪大学」という。)と共同研究を実施。

2000年代

  • 2002年7月「プラズマCVM法による超精密バリ除去・判定装置開発」が経済産業省の2002年度創造技術研究開発事業に採択され、大阪大学と共同研究を実施。
  • 2004年1月資本金を40,000千円に増資。
  • 2004年8月神戸市中央区に本社を移転。
  • 2005年4月大阪大学及び独立行政法人理化学研究所(現国立研究開発法人理化学研究所、以下「理化学研究所」という。)の研究成果をもとにX線ナノ集光ミラーの事業化を開始。
  • 2005年8月「タンパク質結晶化技術の開発」が2005年度兵庫県COEプログラム推進事業に採択され、研究を実施。
  • 2005年12月兵庫県知事より経営革新計画(X線集光ミラー)の承認を取得。
  • 2006年2月「硬X線ナノ集光用高精度楕円ミラーの実用化」が新技術開発財団の新技術開発助成に採択され、研究を実施。
  • 2006年3月「硬X線ナノ集光用高精度楕円ミラーの実用化」が中小企業基盤整備機構の中小企業・ベンチャー挑戦支援事業のうち事業化支援事業に採択され、研究を実施。
  • 2006年9月「放射光用超高精度形状大型ミラー製造技術の開発」が兵庫県の2006年度兵庫県COEプログラム推進事業に採択され、財団法人高輝度光科学研究センター(現在の公益財団法人高輝度光科学研究センター、理化学研究所の関連団体、以下「高輝度光科学研究センター」という。)、理化学研究所、大阪大学と共同研究を実施。
  • 2006年12月神戸市よりKOBEドリームキャッチプロジェクトによるX-KOBEに認定(X線集光ミラー)。
  • 2007年1月ひょうご産業活性化ファンド第2号投資事業有限責任組合(ひょうごキャピタル第2号ファンド)より出資を受け、資本金を65,000千円に増資。
  • 2007年2月大阪府茨木市(彩都あさぎ)に開発センターを開設。
  • 2007年7月「軟骨再生医療のためのGMP対応自動回転培養システムの構築」がJSTの2007年度科学技術振興機構大学発ベンチャー創出推進に採択され、独立行政法人産業技術総合研究所(現国立研究開発法人産業技術総合研究所、以下「産業技術総合研究所」という。)と共同研究を実施。
  • 2007年9月「放射光用超高精度形状大型ミラー製造技術の開発」が兵庫県の新産業創出支援事業(新製品・新技術:産学連携・事業連携)に採択され、研究を実施。
  • 2009年9月「放射光用ミラーに関する加工技術の高精度化」が経済産業省の2009年度補正予算事業戦略的基盤技術高度化支援事業に採択され、大阪大学と共同研究を実施。
  • 「形成外科用自動細胞培養装置」が経済産業省の2009年度補正予算ものづくり中小企業製品開発等支援補助金(試作開発等支援事業)に採択され、研究を実施。

2010年代

  • 2010年4月「X線ナノ集光ミラー製造プロセスに関する技術開発」がJSTの2010年度高度研究人材活用促進事業に採択され、研究を実施。
  • 2011年2月「放射光用ミラーに関する加工技術の高精度化」が経済産業省の2010年度予備予算事業戦略的基盤技術高度化支援事業加速枠に採択され、大阪大学と共同研究を実施。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    長期成長戦略「Innovation2030」の推進

    10~20年先を見据えた企業像を明確にし、新製品・サービス・技術の創出による新規事業展開と既存事業の深化により差別化を図り、持続的成長と企業価値最大化を目指す。

  2. 02

    人的資本の向上と新人事制度の導入

    2025年7月より役割等級制度へ移行し、社員の役割と評価基準を明確化。キャリアパスを描きやすくすることで従業員の意欲を高め、組織全体の人的資本向上と飛躍的成長を図る。

  3. 03

    業務効率化・DX化による生産性向上

    2026年7月より新基幹システム(クラウドERP)を導入し、業務の見える化・情報一元化を進める。属人的業務を効率化し、高精度製品製造や研究開発に注力できる体制を構築する。

  4. 04

    IR強化と株価向上による企業価値向上

    ステークホルダーへの情報開示・対話を強化し、事業内容と成長性への理解を促進。個人投資家向けIR動画も配信し、非財務情報への取組みを進めるとともに実効性ある経営を実践する。

  5. 05

    新市場開拓と既存事業深化による収益拡大

    オプティカル事業では半導体・宇宙分野へ展開、ライフサイエンス・機器開発事業では次世代研磨技術や単核球分離装置の実用化を加速。電子科学は中国・米国・欧州市場での販売チャネルを確保する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で76人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は638万円で、7期前と比べて+14.1%平均年齢は44.6歳、平均勤続年数は4.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年6月35
2019年6月55942.13.538
2020年6月55740.63.642
2021年6月49641.44.159
2022年6月53341.84.458
2023年6月55643.54.964
2024年6月62842.75.364469
2025年6月63844.64.676132

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社/開発センター — 大阪府茨木市1,164百万円
オプティカル事業 ライフサイエンス・機器開発事業 管理部門
栃木生産技術センター — 栃木県那須塩原市112百万円
オプティカル事業
本社 — 東京都三鷹市31百万円
その他事業
細胞培養センター — 大阪府吹田市0百万円
各部門共通

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は20億円営業利益1億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.3%、利益が+0.0%。

売上高
+5.3%
20億円
営業利益
+0.0%
1億円
純利益
+0.0%
1億円
営業利益率
5.0%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高20億円20億円
営業利益1億円1億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は14億円、営業利益は3億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+7.7%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q6116.71
2023年4Q82
2024年1Q3−1−33.3−1
2024年2Q2−1−50.0−1
2024年3Q3−1−33.30
2024年4Q12650.04
2025年2Q6−2−33.3−2
2025年4Q13323.13
2026年2Q6−2−33.3−1
2026年4Q14321.42

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 13期分

2014年6月期からの13期で、売上は4億円から20億円へ5.0倍に増えた。直近期の営業利益率は5.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2014年6月411
2015年6月410
2016年6月611
2017年6月821
2018年6月1032
2019年6月1353
2020年6月1000
2021年6月
2022年6月1200
2023年6月1942
2024年6月203315.02
2025年6月19115.31
2026年6月20115.01

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高20億円のうち、営業利益として残るのは1億円5.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の5.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.3%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金95.0%19億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.0%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比0.3pt
5.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.8pt
5.0%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2025年6月期は営業CFが3億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは2億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は7億円で、売上の4.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年6月1−32−23
2017年6月2−1−113
2018年6月1012116
2019年6月1−70−68
2020年6月1−3−1−26
2022年6月3−1−327
2023年6月2−1−118
2024年6月1−2−1−16
2025年6月3−1−127

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2025年6月期の総資産は37億円。このうち返さなくてよい自己資本が28億円で、自己資本比率は75.3%(業種中央値59.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年6月62434.9
2015年6月83530.5
2016年6月115643.1
2017年6月116552.1
2018年6月2521483.5
2019年6月2924585.2
2020年6月2625193.7
2021年6月34231166.8
2022年6月32221069.0
2023年6月35251071.5
2024年6月3627975.6
2025年6月3728975.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
7億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
11億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
9億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

金属製品 87社との比較

同じ金属製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率87社中17位あたり、逆に低いのは営業利益率87社中46位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 5.9%
P25 2.5%P75 8.9%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.0%/中央値 5.3%
P25 2.5%P75 8.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 59.8%
P25 47.8%P75 70.0%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
5.3%/中央値 1.9%
P25 -1.7%P75 3.9%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.0%/中央値 3.0%
P25 2.2%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,515で、1年前と比べて+22.2%過去52週の値幅のなかでは28%の位置にある。

¥1,515-2.6%1ヶ月+0.3%1年+22.2%時価総額89億円
過去52週の値幅
安値¥1,120高値¥2,514

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)152.1倍
PER (会社予想)148.2倍
PBR3.86倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で15.49%下落し、8月5日には前日比5.76%高の1598円と反発。25日移動平均線(1609.52円)をほぼ回復しつつあり、75日線(1747.93円)は下回ったままだが、下げ一服感が出ている。52週高値2514円に対しては約36%下方に位置する一方、52週安値1120円からは回復傾向。出来高は直近で4万株超と増加し、売り圧力が和らいでいる様子。RSIは50.72と中立圏で、方向感は定まらない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)

PERが101.72倍と業界平均18.56倍を大幅に上回り、PBRも4.07倍と平均1.16倍の3.5倍超。ROEは2.2%と低く、収益性に見合わない評価水準。一方で配当利回りは62.58%と平均3.73%を大きく上回るが、これは業績悪化に伴う株価下落と高配当の組み合わせであり、持続性に懸念。直近の売上高と利益は減少傾向で、収益力の低下を株価が織り込んでいない。割高と判断するが、高配当利回りは一定の下支え要因。

指標この会社業種平均
PER (実績)152.1倍49.7倍
PER (予想)148.2倍
PBR3.86倍1.13倍
ROE2.2%6.3%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は横ばい圏で推移し、2025年6月期の営業利益率は前期の15%から5.26%へ急減した。強気派は、半導体や産業機器向け需要の回復による受注増加や、高付加価値製品へのシフトによる利益率改善を期待する。弱気派は、受注の減少や競争激化による採算悪化、特定業界への依存リスクを指摘し、業績の下振れを警戒する。また、配当利回りが異常に高く、減配リスクも論点。投資論点は、需要回復の時期と利益率の改善が持続するかどうか。

プラスに働く材料7
  • 需要回復の兆し

    2025年6月期の売上高は19億円とほぼ横ばいだが、受注環境に改善の兆しが見える。

  • 高付加価値化の進展

    精密加工技術を活かした高単価製品が利益率向上に寄与するとみられる。

  • 株主還元の手厚さ

    配当利回り62.58%と異常に高く、現金還元に積極的。

  • 2024年6月期の営業利益率15%2024年6月期影響

    売上高20億円に対し営業利益3億円、営業利益率15%の高水準

  • 配当利回り62.58%の異例の高さ継続影響

    配当利回り62.58%は株価1598円に対し年1,000円配当に相当

  • 純利益1億円以上を3期連続確保通年影響

    純損益は2→2→1億円、黒字を維持している

  • 時価総額94億円と小型株の需給余地継続影響

    時価総額94億円、外国人保有2.98%と薄い需給で買いが入りやすい

マイナスに働く材料7
  • 利益率の急低下

    営業利益率が15%から5.26%へと大幅に悪化した。

  • 需要の不安定さ

    特定顧客や業種に依存し、受注変動が業績に直結する。

  • 減配リスク

    利益水準に対して配当が高すぎ、今後の減配懸念がある。

  • PER101.72倍の過大評価通年影響

    純利益1億円に対し時価総額94億円、PER101.7倍と割高

  • 2025年6月期の営業利益が1億円へ減少2025年6月期影響

    営業利益は3→1億円、営業利益率15%→5.26%に悪化

  • 売上高20→19億円と減収転換2025年6月期影響

    売上高が前期比1億円減り、主要需要の減少が疑われる

  • ROE2.2%とPBR4.07倍の乖離通年影響

    ROE2.2%に対しPBR4.07倍、資本効率に見合わない評価

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上高の先行指標となるため。
営業利益率
採算性の維持・改善を確認するため。
顧客の業種別売上比率
特定業界への依存度と分散状況を把握するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり0で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.00%。

年間配当
¥0
1株あたり
配当利回り
0.00%
いまの株価に対して
配当性向
12.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2014年6月1,0002.3
2015年6月1,0000.012.4

配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ6,881人。区分でいちばん多いのは個人・その他87.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が7.1%を占め、残る92.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他82.571.777.985.587.187.5
事業法人7.97.78.37.07.17.0
外国法人0.51.50.80.71.82.7
証券会社3.77.03.73.51.92.5
外国人個人0.10.10.10.20.30.3
金融機関5.312.09.23.11.70.1
自己株式0.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01津村 尚史42.13
02大阪コンピュータ工業株式会社6.11
03JP JPMSE LUX RE CITIGROUP GLOBAL MARKETS L EQ CO (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)1.34
04株式会社SBI証券1.21
05有馬 誠0.85
06内山 孝教0.83
07大西 隆幸0.59
08J.P.Morgan Securities plc (常任代理人 JPモルガン証券株式会社)0.49
09上田 葉子0.44
10JPモルガン証券株式会社0.36

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 13期分

1株利益は12期で−8%、1株純資産は12期で+1003%。直近期のROEは2.2%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年6月114330.12.3
2015年6月85316.912.4
2016年6月178923.7
2017年6月2511425.0
2018年6月3336512.9165.8
2019年6月5741914.683.8
2020年6月34220.71057.0
2021年6月386
2022年6月−5380−1.4
2023年6月4142210.157.4
2024年6月344597.747.4
2025年6月104712.2122.0
2026年6月10

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/6期の役員報酬は総額122百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
津村尚史代表取締役社長692,482,000
金岡政彦取締役 営業部長483,000
日谷哲也取締役 管理部長594,000
辻岡正憲取締役691,000
川﨑望取締役76360,000
松見芳男取締役80
長谷川功宏取締役67
綾部剛常勤監査役65
梅田浩章監査役59
片岡牧監査役55

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)481169724
社外取締役925253

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,637字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社ジェイテックコーポレーション)、及び子会社1社(電子科学株式会社)により構成しております。 当社は、「世の中にないオンリーワンの技術により製品を作り出し、広く社会に貢献する」を経営理念とし、「科学技術イノベーションの創出に貢献する製品開発を推進する」という経営方針のもと、産学連携を中心に技術開発、製品開発を推進しております。 当社グループの事業内容は次のとおりであり、「オプティカル事業」、「ライフサイエンス・機器開発事業」及び「その他事業(電子科学株式会社を含む)」の3つの事業を有しております。 (1) オプティカル事業 当事業では、兵庫県にある大型放射光施設「SPring-8」<注1>やX線自由電子レーザー施設「SACLA」<注2>のような国内外の先端的な放射光施設やX線自由電子レーザー施設等で使われる反射表面の形状精度が1ナノメートル(10億分の1メートル、以下nmと表記。)以下の超高精度の表面形状をした集光ミラー、高調波カットミラーや回折格子基板等各種X線ミラーをユーザーに合わせて設計し、カスタムメイドで製造・販売しております。 本X線ミラーは、2005年に大阪大学と理化学研究所が共同開発した世界で初めて硬X線領域で理論限界まで集光することに成功したX線ナノ集光ミラーを製品化したもので、大阪大学の独自のナノ加工、ナノ計測技術により製造し“OsakaMirror”と商標登録し、2006年より販売を開始し、現在も世界の特に先端的な放射光施設やX線自由電子レーザー施設の研究者から高い評価を得ております。顧客は主に国内外の国立研究機関や大学の研究者であり、毎年積極的に最先端の分析研究が提案され、当社ではそれに応えるべく各種X線光学系の開発を行ってまいりました。近年、これら施設は各国の多様な地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)において、コアな機関として位置づけられ、イノベーションを強力に推進しており、国内では第四世代の放射光施設 NanoTerasuの稼働が開始、海外では主に中国及び欧米において第4世代へのバージョンアップやあるいは新設計画が進む中、これまで以上に高度な科学分析の需要が拡大する傾向と相まって当社“OsakaMirror”の需要も増えており、今後も受注拡大が見込まれております。 当連結会計年度においては、当社のみが到達できる精度を有するX線ミラーの提供はもとより、新しい手法の光学システムの実証にも成果を得ることができました。また、特に半導体及び宇宙分野などの成長産業分野で用いられる光学部品を対象にした新しい加工・計測技術の研究開発を加速するため、国家プロジェクトへの参画や研究機関との共同研究を積極的に進めてまいりました。さらに、国内外の放射光施設における高精度ミラーの需要増加に対応するため、生産効率の向上活動を進め、一部の工程においては大きな改善の成果が得られております。今後は、当社の強みである精度、新規性をさらに強化する研究開発に取り組むとともに、生産効率の向上を促進することで、技術と生産力においても競合他社に対し優位性が保持できるよう努めてまいります。 〔事業系統図〕 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 図1.オプティカル事業系統図 なお、2025年6月期のオプティカル事業の顧客属性別の売上高(売上高比率)については、大学が36,569千円(3.0%)、企業が187,362千円(15.2%)、公的研究機関が1,010,199千円(81.8%)となっております。 (2) ライフサイエンス・機器開発事業 ライフサイエンス事業では、創業当初より創薬スクリーニングに関連する各種細胞培養操作の自動化の開発を手掛け、カスタム製品である各種の大型自動細胞培養装置「CellMeister®」を製造販売してまいりました。その後、独自の3次元浮遊培養技術「CELLFLOAT®」をもとに再生医療分野に展開し、また2013年に日本で初めてiPS細胞に特化した低価格量産汎用型の自動細胞培養装置「CellPet®」の開発を行い、現在は後継機種「MakCell®」にバージョンアップし販売を推進しています。新型コロナウイルス感染症禍以降、その治療薬の探索や、働き方改革や労働時間短縮を理由に「MakCell®」を中心に自動化装置の引き合いが活発になっております。対象市場も製薬・創薬だけでなく食品・化粧品市場からの照会も増えつつあり、それらに向けた装置対応も進めてまいります。また、お客様の要求、仕様に応じた完全カスタムの全自動細胞培養システムについても市場が立ち上がりつつあるため、積極的に対応してまいります。一方、「CellPet®」につきましては、これまでに実績を上げてきた国内に加え、今後は海外展開を図り受注につなげてまいります。また、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構と共同開発を進めております「脳梗塞治療用の幹細胞分離機器」(AMED事業)は、一定の成果を得たので、今後は脳梗塞治療だけでなく認知症治療として一般病院・企業向けの医療機器としての製造・販売を目指してまいります。 機器開発事業では、2022年から大阪大学の独自加工技術をベースにした基材表面をナノレベル、原子レベルで加工する装置の実用化開発を積極的に進めてまいりました。この技術は半導体デバイスや電子部品の基材となる各種ウェハの表面仕上げ加工に主に活用されます。すでに複数台の販売実績を持つ水晶基板の平坦化加工技術(プラズマPVM)に加え、硬質で難加工材であるダイヤモンドの加工に適したPAP(プラズマ援用研磨法)、SAWデバイス用LT/LNウェハやパワーデバイス用GaNウェハの加工に適したCARE(触媒基準エッチング法)のプロセス確立と装置の実用化を進めています。特に、PAP(プラズマ援用研磨法)では開発用の装置を完成させ、顧客と一緒に実用化に向けたテスト加工や共同研究開発を進めており、複数の企業への納入も始めました。さらに昨年からは、立命館大学と共同でECMP(電気化学機械研磨法)の開発に着手しました。この技術は、パワーデバイス用基板として注目されているSiC基板の表面研磨装置としての実用化をまずは目指しています。 各種培養装置、ナノレベル・原子レベルの加工装置のほかオプティカル事業に関連する各種集光装置やその他カスタム装置の開発・製造も手掛けております。 〔事業系統図〕 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。 図2.ライフサイエンス・機器開発事業系統図 なお、2025年6月期のライフサイエンス・機器開発事業の顧客属性別の売上高(売上高比率)については、大学が8,495千円(3.9%)、企業が184,752千円(83.7%)、公的研究機関が27,395千円(12.4%)となっております。 (3) その他事業 その他事業は子会社の電子科学株式会社であり、同社は、昇温脱離分析装置(TDS)のメーカーで、本装置「TDS-1200Ⅱ」は、超高真空環境に設置した試料を独自の加熱方式(赤外線)により試料から微量に放出される成分(水素、酸素、二酸化炭素、水など)を四重極質量分析装置(QMS)で、独自の分析ソフトウェアにより高感度でリアルタイムに検出する装置です。 現在、半導体、液晶、カラーフィルター業界を中心に材料の研究や、製造工程の評価、品質管理に用いられており、高い評価を得ております。当連結会計年度では、主要取引先である韓国、台湾に加えて、営業活動を積極的に行うことによって複数の日本企業からの受注を獲得することができました。 本装置は、その他鉄鋼、電機、自動車、水晶振動子等様々な産業分野においても適用できる可能性があり、また、最近は中国や米国からの引合いもあります。このような案件については、当社のオプティカル事業の海外チャンネルを利用することにより、営業体制の強化、拡販を進めております。また、中長期の売上拡大を目指し、水素量に特化した昇温脱離水素分析装置「Cryo TDS-100H2」や現行の「TDS 1200Ⅱ」に自動サンプル機能を追加した「TDS 1200ⅡALS」の共同開発に成功しました。新製品を投入することで新規顧客の開拓を進め、収益力の拡大に努めてまいります。 なお、2025年6月期のその他事業の顧客属性別の売上高(売上高比率)については、大学が10,527千円(2.2%)、企業が458,670千円(97.4%)、公的研究機関が1,620千円(0.4%)となっております。 注1:大型放射光施設「SPring-8」(Super Photon ring-8 GeV) 「SPring-8」とは、兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高性能の放射光を生み出すことができる大型放射光施設です。放射光とは、電子を光とほぼ等しい速度まで加速し、磁石によって進行方向を曲げた時に発生する、細く強力な電磁波のことです。「SPring-8」では、この放射光を用いて、ナノテクノロジー、バイオテクノロジー等の基礎科学研究分野から、産業利用ニーズも高まりをみせ、化粧品、食料品、電池、タイヤ等身近な製品の開発も行われています。「SPring-8」の名前はSuper Photon ring-8 GeV(80億電子ボルト)に由来しています。 「SPring-8」は国内外の産学官の研究者等に開かれた共同利用施設であり、1997年から放射光を大学、公的研究機関や企業等のユーザーに提供しています。課題申請などの手続きを行い、採択されれば、誰でも利用することができます。 「SPring-8」の施設者は理化学研究所であり、「SPring-8」の運転・維持管理、並びに利用促進業務を高輝度光科学研究センターが行っています(図3参照)。 注2:X線自由電子レーザー施設「SACLA」(SPring-8 Angstrom Compact Free Electron Laser) 2006年3月に策定された第3期科学技術基本計画(2006年3月28日閣議決定)において国家基幹技術の一つとして選定されたX線自由電子レーザー施設として、2006年度から理化学研究所と「SPring-8」を運営する高輝度光科学研究センターが共同で施設の建設・整備を行い、2011年3月に完成、0.063nm(0.63Å(オングストローム:微小な長さを表すのに用いられる単位。1Å=0.1nm))の世界最短波長のX線レーザー生成に成功した施設であり、2012年3月7日より供用運転を開始しています(図3参照)。 図3 大型放射光施設「SPring-8」、X線自由電子レーザー施設「SACLA」 注3:次世代放射光施設 NanoTerasu 東北大学青葉山新キャンパスに共創の場として設けられた「サイエンスパーク」エリアに、新たに第4世代放射光施設が建設され、2024年4月に本格稼働が開始しました。(図4参照) 図4 建設中のNanoTerasu(ナノテラス):東北大学 ホームページより
経営方針・対処すべき課題6,031字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境、及び対処すべき課題は、以下の通りであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 当社グループは「オプティカル事業」、「ライフサイエンス・機器開発事業」及び「その他事業(電子科学株式会社を含む)」の3つの事業を有しております。 (1) 経営方針 当社は、「世の中にないオンリーワンの技術により製品を作り出し、広く社会に貢献する」ことを経営理念に掲げ、各種産業分野の技術発展に寄与し、創薬や再生医療をはじめとした先端技術の研究及び実用化の促進に役立つことにより、「科学技術イノベーションの創出に貢献する製品開発を推進する」ことを経営方針に定めております。 (2) 経営環境等 当連結会計年度における世界経済は、継続的な物価の上昇や急激な為替変動に加えて、米国の政策動向、中国経済の低迷、中東やウクライナでの地域紛争などにより依然として景気への懸念事項が多く、先行き不透明な状況が続いております。 国内経済は、良好な企業業績を背景とした設備投資が引続き増加しており、賃上げによる実質賃金の改善によって個人消費も改善傾向にあり、堅調なインバウンド需要が加わって国内景気は緩やかな回復を続けております。 このような経済環境のもと当社グループは、オプティカル事業、ライフサイエンス・機器開発事業及びその他事業(電子科学株式会社を含む)という独自の技術を利用した3つの事業によって、高品質な製品提供と研究開発活動の強化に取り組み、経営基盤拡充と企業価値向上に努めてまいりました。 オプティカル事業においては、当連結会計年度は、国内市場ではSPring-8、SACLA、NanoTerasu、アジア市場では中国のSHINE(上海)、HALF(合肥)、IASF(深圳)、台湾のTPS、アメリカ市場ではLCLS、欧州市場ではEu-XFEL(ドイツ)、PSI(スイス)、ESRF(フランス)への売上が中心となり経営成績を牽引しました。世界各国において多くのアップグレードや新設を控えるに従い、ミラーの需要がこれまで以上に増大しておりますが、いずれの施設もより高い精度を実現するための綿密な設計検討に想定以上の時間を費やしたため、多くの案件で受注計画の変更や遅れが発生することとなりました。遅れて受注した案件については、生産計画の見直しにより一部の製品において大幅な工期短縮を果たしたものの、全体としては当初計画を下回る出荷数に留まり、売上高は前期比微減となりました。またセグメント利益につきましては人員増に伴う労務費の上昇などに伴い前期比減益となりました。 営業活動につきましては、国内外の主たる放射光分野の学会での発表を通じて、当社の研究・開発成果の進捗報告することによる当社技術のアピールに加え、光学全般を対象にした展示会においても当社の超精密加工・計測技術のアピールを継続的に展開しております。また、各国施設の研究者の訪日機会も増加し、商談のみならず共同研究の機会も確保され、売上向上を見据えた積極的な営業活動に努めてまいりました。 ライフサイエンス・機器開発事業おいては、機器開発事業はその重点分野として、各半導体材料を主たる対象としたナノ表面加工技術の装置化及び受注・販売活動を推進してまいりました。従来から継続している「プラズマ化学気相加工法(PCVM)」、「プラズマ援用研磨法(PAP)」、「触媒基準エッチング法(CARE)」に「電気化学機械研磨法(ECMP)」を加えた4つの新しい研磨プロセスによる拡販活動、潜在顧客の掘り起こし活動に注力してまいりました。その結果、設備導入を前提にした試作評価案件は大幅に増加し、そのうち、プラズマ援用研磨装置2台を受注し、売上に貢献しました。しかしながら、期初計画に沿った営業成果には至らず、実績は低調に推移する結果となりました。 一方、ライフサイエンス事業では「MakCell®」や各種CellPetシリーズが売上に貢献しました。しかしながら、自動培養装置や大型の細胞培養システムは、顧客の予算や方針変更により、期初計画に沿った受注・売上営業成果には至らず、実績は低調に推移する結果となりました。そのため事業としての収益は前期比減収減益となりました。 営業活動の状況につきましては、個別顧客訪問による営業活動やホームページからの問い合わせ対応だけでなく「SEMICON Taiwan 2024」、「SEMICON Japan 2024」、「SiC・GaN加工技術展」等半導体関連の専門性の高い展示会へ出展し、積極的な広報活動と新規顧客開拓を行ってまいりました。その結果、「プラズマ援用研磨法(PAP)」、「電気化学機械研磨法(ECMP)」を中心に複数企業からテスト加工の依頼を受け、試作と顧客評価を進めてまいりました。今後更なる技術のブラッシュアップと営業の展開力アップを図り、市場ニーズに合致した装置の提供と、販路拡大や顧客との共同開発等の実現によって売上拡大を推進してまいります。 ライフサイエンス事業におきましては、自動培養装置は営業活動や展示会、学術誌への寄稿に対する反響を受け、医療現場の労働環境改善という点から市場ニーズの高い製品であることを改めて認識しました。また、日本医療研究開発機構(AMED)の成果である単核球分離装置も新たな医療活動に貢献できる製品であることから今後は技術を前面に押し出した潜在顧客の掘り起こしを更に進めてまいります。 その他事業は子会社の電子科学株式会社であり、同社の売上構成は、装置販売(TDS:昇温脱離分析装置)及び大型工事・装置のメンテナンス業務・受託分析業務の3つに分かれますが、受注金額が大きくなる主力事業の装置販売及び大型工事において6件(販売先:韓国、中国、国内)の売上を計上したことにより昨年度実績を上回る結果となりました。また、装置販売につきましては、初の中国企業への納入実績を積むことができ、今後大きな市場となる中国企業への販売に向けて重要な一歩となりました。一方、事業拡大に向けての人員獲得及び積極的な研究開発投資によって費用が増加し、利益を圧迫する要因となりました。 (3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループが10~20年先に目指すべき企業像を明確にした長期成長戦略「Innovation2030」の実現に向けて、当社グループが対処すべき課題として認識しています点は以下のとおりであります。 <当社グループ共通> グループ共通の課題として事業成長や収益拡大を一層加速させるため、以下の事項について対処する必要があります。 ① 人的資本の向上 2025年7月より新人事制度の役割等級制度へ移行いたします。従業員の意欲を高める新人事制度の導入によって成長の機会を創出してまいります。新人事制度においては社員の役割と評価基準を明確にし、従業員が自身のキャリアパスを描きやすくすることで、従業員個人のキャリア形成につなげるとともに組織としての人的資本の向上を図り、社員と会社の飛躍的な成長を目指します。 ② 業務効率化・DX化 2026年7月より新基幹システム(クラウドERP)を導入し、各種業務の見える化、情報の一元化により業務効率化を進めてまいります。社員数や製造数が増加する中、旧来より属人的な業務や情報収集等を効率的に実施することにより、当社グループの強みでもある高精度な製品製造や研究開発により一層注力できる体制にいたします。経営判断に必要な情報を適時適切に活用することで迅速な意思決定に繋げ、効率経営へと生かしてまいります。 ③ IR強化・株価向上 ステークホルダーへの情報開示や対話を強化し、当社グループの事業内容と成長性に対する理解を促進してまいります。併せて、サステナビリティを筆頭に見えない資産である非財務情報への適切な取組みを進め、企業収益の源であることをより強く意識し、企業価値の向上につなげてまいります。 また、当連結会計年度より個人投資家の皆様に当社ビジネスモデルの理解を深めていただくため、事業のポジショニングやマーケット環境、当社グループの強みと成長戦略をより分かり易く解説したIRプレゼンテーション動画の配信を順次スタートいたしました。今後は事業成長していくために、幅広いステークホルダーとの対話を積極的に進め、当社に対する期待や経営課題の把握に活かし、実効性のある取締役会を中心とした経営活動の実践によって企業価値の向上を図ってまいります。 ④ 経営基盤の強化 受注生産型の事業を中心としている当社グループの強みを活かし、新製品・サービス・技術の創出による新規事業の展開と既存事業の深化によって他社との差別化を図り、資本・資産効率の向上やバランスの取れた成長投資によって、持続的成長と企業価値の最大化を実現いたします。人的資本の強化としては生産性向上への人材育成とその基盤となる人事制度整備などの実施、内部統制を意識したDX化や新基幹システムの導入などIT・デジタル化の推進、新たな収益基盤創出に向けた研究開発投資等を積極的、継続的に実施してまいります。中長期的に資本コストや市場評価を意識して健全な財務基盤を築き、信用力の向上を図ってまいります。 <オプティカル事業> (生産性向上) ミラーを製造する社内工程を前工程と後工程に明確に分離し、前工程を栃木生産技術センターで、後工程を本社で担えるよう生産体制を最適化してきた結果、社内リードタイムの大幅短縮の実現が確認できました。今後も一層の効率化を目指し、積極的に改善を行ってまいります。一方、社外工程の外注加工先におけるリードタイムの改善にはまだ充分に着手できておらず、特に当社の加工工程後に実施する刻線及び成膜の社外工程が全体のリードタイムに影響を及ぼしております。今後は調達先の拡大はもとより内製化も視野に入れ、リードタイムの短縮を図ってまいります。 (製品力・技術開発力の強化) 当社経営理念に基づき、学術機関との共同研究を進め、世の中にない新しい技術の開発とその実用化に取り組んできました。その成果は、放射光市場における最先端の研究領域において既に利用されており、当社でしか実現できない光学理論限界の精度で、様々な種類のミラーを製品として世界中に供給してまいりました。この姿勢は、当社が長年深く関わってきた放射光市場以外の半導体や宇宙分野といった新しい領域でビジネス展開するための推進力となっております。いずれの分野においても、精度と新規性の両観点において比類のない製品を提供することを理念としており、そのためには研究・開発の促進と製造装置の機能性向上が必要となるため、今まで以上に人材と設備の投資を積極的に行ってまいります。 (営業力の強化) 放射光市場においては、常に今より高精度を実現することと、新規性と進歩性を備えた製品を供給することで恒常的に技術優位性を有することで競争力を維持してまいります。一方、現在参入を目指す半導体市場においては、学術機関との共同研究や競争的資金の活用、積極的で効果的な経営資源投入を通して当社のものづくりの範囲を広げ、得られた成果を新規顧客のニーズにマッチした製品を開発することにより、収益拡大に貢献するアプローチを展開してまいります。 <ライフサイエンス・機器開発事業> (生産性向上) ライフサイエンス・機器開発事業はファブレスで装置を生産しておりますが、生産台数の増加や装置仕様に対する顧客からの厳しい要求に応えるためにも、新たなアウトソーシング先の開拓と育成に注力し、併せて、安定性、信頼性の向上に向けて、品質管理体制とリスクアセスメント体制の構築と強化を図ってまいります。 海外市場、特に商談数の多い中国、台湾市場への装置納入に備えて、現地でのメンテナンスが重要な業務となりますので、現地の業務パートナー開拓と育成を含めたサポート体制を確立してまいります。 (製品力・技術開発力の強化) 半導体関連のウェハ表面研磨を大学独自あるいは大学との共同研究によって得られる次世代の加工研磨技術の成果をもとに半導体ウェハ表面研磨の工業的実用化、特に大学初のチャンピオンデータの工業的かつ安定的な再現性について生産設備と機能性の両面から開発を推進してまいります。半導体素材は現在、Si、SiO2、SiC等のSi系ウェハが主流ですが、今後、GaN、Ga2O3、ダイヤモンド等の新たな素材へ変わりつつあり、プロセス開発を大学と共同でスタートさせております。 ライフサイエンス事業では、日本医療研究開発機構(AMED)のプロジェクトへの参画や製薬・創薬企業とのコラボレーションにより進めてきた脳梗塞治療に寄与する単核球分離装置の実用化及び同装置の認知症治療への適用開発を加速してまいります。 (営業力の強化) 国内外問わず、専門性の高い展示会出展を通じて得た見込み先やホームページからの問い合わせ先への訪問、ウェブ会議でのアプローチによる顧客開拓を推進するとともに、半導体関連や細胞培養関連に強いサプライチェーンの確立と販売網の強化、成長性高い営業展開の継続を支援する人的ネットワークの構築を進めてまいります。海外市場、特に中国、台湾市場等へのアプローチをより効果的に進めるために現地の商社や代理店等とのコラボレーション強化を図ってまいります。 <電子科学株式会社> (生産性向上) 当事業年度より標準仕様品はアウトソーシング、特殊仕様品は社内生産の並行生産を開始しております。安定的かつ効率的な装置製造に向けて新規アウトソーシング先の確保に努めてまいります。また、サービス業務の対象地域拡大による収益拡大に向けた体制作りとして、人材の確保と海外業務に対応するパートナーの開拓及びその育成を強化していきます。 (製品力・技術開発力の強化) 顧客の研究部門など社外組織との共同研究による現有装置の機能強化や新たな機能の開発による付加価値の増大によって開発力を高め、製品力の強化を図ってまいります。 (営業力の強化) 新規市場として中国・米国・欧州での展開を推進しており、経済安全保障の問題への対策を講じながら、収益拡大につながる販売チャネルの確保に努めてまいります。販売促進ツールである製品総合カタログ、ウェブ広告やホームページの刷新に伴い、多言語化対応(日、英、簡体、繁体、韓国)を進め、広く認知度を高めるなど、営業力の強化に努めてまいります。
事業等のリスク3,644字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。当社グループは、これらリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針です。また、本書に記載した事項は事業等に関連するリスクを全て網羅するものではありませんので、この点ご留意下さい。 (1) 個別受注契約及び売上検収時期の変動について 当社グループの高精度ミラーや装置関係はユーザーごとによる個別受注契約が基本となり、販売単価が高額になること、かつ受注から売上検収までに長期間要する事業になります。受注契約時の見積り時に、期間、工数や金額を検討しておりますが、製品を製造している過程で、開発要素が多くなることや製造遅延等により見積りを上回る工数を要する内的要因と製造中にユーザーによる仕様の変更等の外的要因により、売上検収時期が変動する場合があります。計画通りに売上を計上するように努めてまいりますが、変動した場合には業績に与える影響が大きくなる可能性があります。 (2) 技術の陳腐化について 当社グループのオプティカル事業における製造技術は、大阪大学独自の原子数個レベルの平坦さを実現する究極のナノ加工技術(ナノ加工技術EEMとナノ計測技術RADSI及びMSI)を基にしたもので、1ナノメートルレベルの形状精度を実現しております。本書提出日の現在においてこの状況に変化はありません。 しかしながら、将来において当社の製造方法と同等の精度レベル(本技術を超える精度は極めて困難と考えられます)を実現する新たな製造方法が万が一確立された場合には、価格面で影響を受け、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 国内外政府の施策とその影響について 当社グループの主要事業であるオプティカル事業の製品である放射光施設用のX線ナノ集光ミラー等は、放射光施設という専門性の高い施設等で使用されるもので、その施設の多くは国内外の公的研究施設、公的プロジェクトまたは大学等がビームライン(実験ハッチ)ごとに別々に研究事業を運営しております。 現在、国内では東北において、新しい放射光施設NanoTerasuが完成し、2024年4月に稼働を開始いたしました。また、海外では中国、欧州、アメリカ、ブラジルなどに第4世代の放射光施設の建設やバージョンアップの計画が進んでおり、少なくとも今後20年程度は世界的に需要が拡大傾向にあると判断しております。ただし、国内外の研究事業者の多くは公的研究機関となりますので、研究事業の実施方針や制度等に大きな変更があった場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 外注委託先について 当社グループのオプティカル事業は、社内加工によるナノ加工の前工程である研削や研磨等、ライフサイエンス・機器開発事業及び電子科学では社内工程の設計・開発以外の装置製造に関しては外注委託先へ依頼しております。 外部委託先については年次で事業継続性・製造能力・品質に関する評価を実施しておりますが、品質及び納期等において何らかの不具合を発生させる事象が確認された場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 特に、特殊な部品調達や加工を要する場合、代替先が少数であるため、特定の外注委託先への依存度が高い状況になっております。そのため、当社グループでは継続して、新しい外注委託先の開拓に努めております。 (5) 為替リスクについて 当社グループは、製品の海外輸出が多く、為替レートの変動は外貨建て直接取引の売上高に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、想定を超える為替レートの変動が生じた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 輸出について 輸出にあたり、仕向地ごとの政治や経済情勢、さらには文化や習慣等について調査・把握に努めておりますが、もしそれらが要因となる予期せぬ事件、事故等の事象が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 知的財産権について 当社グループは、新たな技術や独自のノウハウを蓄積し、知的財産権として権利取得するなど法的保護に努めながら研究開発活動を推進しています。また、仮に特許侵害が試みられたとしても同様の製品が製造されないよう独自のノウハウは公開しておりません。しかし、特定地域での法的保護が得られない可能性や、当社の知的財産権が不正使用される可能性があることは否めず、さらに人材移転や悪意を前提とする情報漏洩等により技術・ノウハウが外部に流出する可能性もあります。このような状況が生じた場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 他方、他社が有する知的財産権についても細心の注意を払っておりますが、当社が第三者の知的財産権を侵害していると司法判断された場合、当社グループの生産・販売の制約や損害賠償金の支払いが発生する可能性もあります。 (8) 有形固定資産及びのれんの減損について 当社グループでは、土地、建物、機械設備等多くの有形固定資産及び関係会社株式に関わるのれんを保有しています。当該資産から得られる将来キャッシュ・フローの見積りに基づく残存価額の回収可能性を定期的に評価していますが、当該資産から得られる将来キャッシュ・フロー見込額が減少し、回収可能性が低下した場合、有形固定資産及びのれんの減損を行う必要が生じ、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 製品に関する不具合、クレームについて これまで当社グループが販売・開発する製品等に関し、ユーザー等から訴訟を提起され、または損害賠償請求を受けたことはありません。また、不具合が生じたとしても早期に発見し是正するべく、サポート体制を構築しておりますが、当社が販売した製品等に予期しがたい欠陥等が発生し、製品回収や損害賠償等が発生した場合、顧客からの信用失墜や受注減少のおそれが生じ、多大な損害賠償金及び訴訟費用が必要となること等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 情報セキュリティについて 当社グループは、事業に関わる技術情報、インサイダー情報や顧客情報等を保有しております。近年、クラウド化の推進や社内インフラの整備とセキュリティ強化に努めております。ただし、サイバー攻撃等でデータに障害が生じたり、情報が流出した場合には当社グループの信用や業績に影響を及ぼす可能性があります。 情報セキュリティ基本方針に則り情報セキュリティ委員会を設けて、社内教育の実施やIPA(独立行政法人情報処理推進機構)の「SECURITY ACTION」二つ星を取得済みであり、さらに第三者保証の取得を視野に体制強化を図ってまいります。 (11) 人材について グローバルニッチトップを掲げる当社グループでは、製造や研究社員は物理学や工学等理系の専門性の高い人材を確保する必要があります。社員教育などを通じて、技術や技能についても円滑な伝承に努めております。特に高度専門技術を担う人材は、採用市場において獲得競争が激化しており、研究開発人材の獲得に遅れが生じた場合、技術革新のスピードが鈍化する可能性があります。 (12) 自然災害・テロ及び感染症について 当社グループ及び当社グループ取引先の事業拠点や関係先が地震、豪雨、防風などの自然災害やテロなどによって甚大な被害を被った場合には復興に際して多大なる費用と時間を要することになります。加えて、当該事象が発生することで当社グループ及び当社グループ取引先の事業拠点が被害を受けることによって商取引の継続が困難となり、当社グループの経営成績に著しい悪影響を及ぼす可能性があります。また、感染症の発生によるパンデミックに至った場合には、当社グループ及び当社グループ取引先の従業員の安全確保と感染拡大防止のために行動が制限されることで、当社グループの事業活動に様々な制約を受ける可能性があります。 (13) 非財務情報の開示不足について 非財務情報におきましては、マテリアリティ(重要課題)やこれらのKPI等ターゲットを特定し、管理指標と目標を設定する等の情報開示が不足していることを認識しております。情報開示に向けて体制等整えているところではありますが、株価やファイナンスにおいて不利な条件等を負う可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,081字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における世界経済は、継続的な物価の上昇や急激な為替変動に加えて、米国の政策動向、中国経済の低迷、中東やウクライナでの地域紛争などにより依然として景気への懸念事項が多く、先行き不透明な状況が続いております。 国内経済は、良好な企業業績を背景とした設備投資が引続き増加しており、賃上げによる実質賃金の改善によって個人消費も改善傾向にあり、堅調なインバウンド需要が加わって国内景気は緩やかな回復を続けております。 このような経済環境のもと当社グループは、オプティカル事業、ライフサイエンス・機器開発事業及びその他事業(電子科学株式会社を含む)という独自の技術を利用した3つの事業によって、高品質な製品提供と研究開発活動の強化に取組み、経営基盤拡充と企業価値向上に努めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a. 財政状態 当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ120,608千円増加し、3,688,131千円となりました。 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ41,858千円増加し、912,604千円となりました。 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ78,750千円増加し、2,775,527千円となりました。 b. 経営成績 当連結会計年度における経営成績は、売上高1,925,592千円(前期比4.2%減)、営業利益113,823千円(前期比60.2%減)、経常利益102,017千円(前期比67.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益60,348千円(前期比69.8%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 オプティカル事業は、売上高は1,234,131千円(前期比0.5%減)、セグメント利益は526,759千円(前期比11.5%減)となりました。 ライフサイエンス・機器開発事業は、売上高は220,642千円(前期比33.2%減)、セグメント損失は52,055千円(前期はセグメント損失25,659千円)となりました。 その他事業は、売上高は471,148千円(前期比5.2%増)、セグメント利益は41,111千円(前期比20.3%減)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ102,149千円増加し、当連結会計年度末には712,379千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動の結果獲得した資金は286,478千円(前連結会計年度は62,651千円の獲得)となりました。これは主に、売上債権の減少124,442千円、税金等調整前当期純利益101,389千円、契約負債の増加65,710千円及びのれん償却額42,382千円による収入があった一方で、棚卸資産の増加121,948千円による支出があったことによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は104,294千円(前連結会計年度は160,706千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出103,659千円による資金減によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は79,911千円(前連結会計年度は75,526千円の使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出75,456千円による資金減によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日  至 2025年6月30日) 生産高(千円)   前年同期比(%) オプティカル事業   1,460,902   120.8 ライフサイエンス・機器開発事業   136,657   42.4 その他事業   427,965   121.6 合計   2,025,525   107.5 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 金額は販売価格によっております。 b. 受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日  至 2025年6月30日) 受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) オプティカル事業   1,902,520   186.9   1,320,567   202.5 ライフサイエンス・機器開発事業   228,802   103.1   38,939   126.5 その他事業   320,727   88.1   5,327   3.4 合計   2,452,050   152.9   1,364,834   162.8 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 金額は販売価格によっております。 c. 販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日  至 2025年6月30日) 販売高(千円)   前年同期比(%) オプティカル事業   1,234,131   99.5 ライフサイエンス・機器開発事業   220,642   68.5 その他事業   470,818   105.1 合計   1,925,592   95.8 (注)1 セグメント間の取引については相殺消去しております。 2 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2023年7月1日  至 2024年6月30日)   当連結会計年度 (自 2024年7月1日  至 2025年6月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 国立研究開発法人理化学研究所   208,288   10.4   -   - (注)販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満のものについては記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 財政状態 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は1,939,634千円となり、前連結会計年度末に比べ123,905千円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が102,149千円、仕掛品が98,171千円、原材料及び貯蔵品が35,795千円増加した一方で、売掛金が113,442千円減少したことによるものであります。固定資産は1,748,497千円となり、前連結会計年度末に比べ3,296千円減少いたしました。これは主に、のれんの償却が進んだことによって無形固定資産が44,396千円及び投資有価証券が3,081千円減少した一方、リース資産が44,550千円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は3,688,131千円となり、前連結会計年度末に比べ120,608千円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は493,038千円となり、前連結会計年度末に比べ79,852千円増加いたしました。これは主に、契約負債が65,710千円及びリース債務が10,692千円増加したことによるものであります。固定負債は419,566千円となり、前連結会計年度末に比べ37,993千円減少いたしました。これは主に、約定返済が進んだことにより長期借入金が75,456千円減少した一方、リース債務が38,313千円増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は912,604千円となり、前連結会計年度末に比べ41,858千円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は2,775,527千円となり、前連結会計年度末に比べ78,750千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益を60,348千円計上したことによるものであります。 b. 経営成績 (売上高及び営業利益) 当連結会計年度における売上高は、1,925,592千円(前連結会計年度比4.2%減)となりました。これは主に、オプティカル事業において、放射光施設及びⅩ線自由電子レーザー施設用のⅩ線ナノ集光ミラーの売上が牽引するとともに、ライフサイエンス・機器開発事業及び子会社の電子科学株式会社の売上が寄与したことによります。この結果、売上総利益は1,178,776千円(前連結会計年度比5.9%減)となりました。また、販売費及び一般管理費は1,064,953千円(前連結会計年度比10.1%増)となり、当連結会計年度における営業利益は113,823千円(前連結会計年度比60.2%減)となりました。 (経常利益) 営業外収益では、役員報酬返納額や受取出向料等を計上しました。また、営業外費用では、為替差損や支払利息等を計上しました。これらの結果、当連結会計年度における経常利益は102,017千円(前連結会計年度比67.2%減)となりました。 (当期純利益) 当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は60,348千円(前連結会計年度比69.8%減)となりました。 c. セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (オプティカル事業) 当連結会計年度は、国内市場ではSPring-8、SACLA、NanoTerasu、アジア市場では中国のSHINE(上海)、HALF(合肥)、IASF(深圳)、台湾のTPS、アメリカ市場ではLCLS、欧州市場ではEu-XFEL(ドイツ)、PSI(スイス)、ESRF(フランス)への売上が中心となり経営成績を牽引しました。世界各国において多くのアップグレードや新設を控えるに従い、ミラーの需要がこれまで以上に増大しておりますが、いずれの施設もより高い精度を実現するための綿密な設計検討に想定以上の時間を費やしたため、多くの案件で受注計画の変更や遅れが発生することとなりました。遅れて受注した案件については、生産計画の見直しにより一部の製品において大幅な工期短縮を果たしたものの、全体としては当初計画を下回る出荷数に留まり、売上高は前期比微減となりました。またセグメント利益につきましては人員増に伴う労務費の上昇などに伴い前期比減益となりました。 営業活動につきましては、国内外の主たる放射光分野の学会での発表を通じて、当社の研究・開発成果の進捗報告をすることによる当社技術のアピールに加え、光学全般を対象にした展示会においても当社の超精密加工・計測技術のアピールを継続的に展開しております。また、各国施設の研究者の訪日機会も増加し、商談のみならず共同研究の機会も確保され、売上向上を見据えた積極的な営業活動に努めてまいりました。 この結果、売上高は1,234,131千円(前期比0.5%減)、セグメント利益は526,759千円(前期比11.5%減)となりました。 (ライフサイエンス・機器開発事業) 当連結会計年度においては、機器開発事業はその重点分野として、各半導体材料を主たる対象としたナノ表面加工技術の装置化及び受注・販売活動を推進してまいりました。従来から継続している「プラズマ化学気相加工法(PCVM)」、「プラズマ援用研磨法(PAP)」、「触媒基準エッチング法(CARE)」に「電気化学機械研磨法(ECMP)」を加えた4つの新しい研磨プロセスによる拡販活動、潜在顧客の掘り起こし活動に注力してまいりました。その結果、設備導入を前提にした試作評価案件は大幅に増加し、そのうち、プラズマ援用研磨装置2台を受注し、売上に貢献しました。しかしながら、期初計画に沿った営業成果には至らず、実績は低調に推移する結果となりました。 一方、ライフサイエンス事業では「MakCell®」や各種CellPetシリーズが売上に貢献しました。しかしながら、自動培養装置や大型の細胞培養システムは、顧客の予算や方針変更により、期初計画に沿った受注・売上営業成果には至らず、実績は低調に推移する結果となりました。 そのため事業としての収益は前期比減収減益となりました。 営業活動の状況につきましては、個別顧客訪問による営業活動やホームページからの問い合わせ対応だけでなく「SEMICON Taiwan 2024」、「SEMICON Japan 2024」、「SiC・GaN加工技術展」等半導体関連の専門性の高い展示会へ出展し、積極的な広報活動と新規顧客開拓を行ってまいりました。その結果、プラズマ援用研磨法(PAP)、電気化学機械研磨法(ECMP)を中心に複数企業からテスト加工の依頼を受け、試作と顧客評価を進めてまいりました。今後更なる技術のブラッシュアップと営業の展開力アップを図り、市場ニーズに合致した装置の提供と、販路拡大や顧客との共同開発等の実現によって売上拡大を推進してまいります。 ライフサイエンス事業におきましては、自動培養装置は営業活動や展示会、学術誌への寄稿に対する反響を受け、医療現場の労働環境改善という点から市場ニーズの高い製品であることを改めて認識しました。また、日本医療研究開発機構(AMED)の成果である単核球分離装置も新たな医療活動に貢献できる製品であることから今後は技術を前面に押し出した潜在顧客の掘り起こしを更に進めてまいります。 この結果、売上高は220,642千円(前期比33.2%減)、セグメント損失は52,055千円(前期はセグメント損失25,659千円)となりました。 (その他事業) その他事業は子会社の電子科学株式会社であり、同社の売上構成は、装置販売(TDS:昇温脱離分析装置)及び大型工事・装置のメンテナンス業務・受託分析業務の3つに分かれますが、受注金額が大きくなる主力事業の装置販売及び大型工事において6件(販売先:韓国、中国、国内)の売上を計上したことにより昨年度実績を上回る結果となりました。また、装置販売につきましては、初の中国企業への納入実績を積むことができ、今後大きな市場となる中国企業への販売に向けて重要な一歩となりました。一方、事業拡大に向けての人員獲得及び積極的な研究開発投資によって費用が増加し、セグメント利益を圧迫する要因となりました。 この結果、売上高は471,148千円(前期比5.2%増)、セグメント利益は41,111千円(前期比20.3%減)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a. キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b. 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製造のための材料、外注加工費及び部品の購入費、人件費や研究開発費のほか、借入金の返済や法人税等の支払いです。このほか、会社の成長に必要な設備投資やM&A投資等を含め、収入と支出のバランスを考慮して資金運用を実施することを主たる方針としています。 一方、販売には季節的要因の影響は少ないものの、販売先の決算月に納期を指定されることや製品の受注から完成までに1年前後の期間が必要であるため、受注及び販売の状況によっては一時的な売上債権、仕入債務、棚卸資産等の増減があり、営業活動によるキャッシュ・フローの増減に影響を及ぼす可能性があります。 運転資金、設備投資資金及びM&A投資資金については、原則として自己資金で賄うこととしておりますが、多額の設備投資資金やM&A投資資金が必要となった場合は、必要資金の内容に応じて金融機関からの借り入れや資本市場からの直接調達を検討する方針であります。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務の有利子負債残高は495,512千円となっております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。