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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

日本製紙

3863 · Prime · パルプ・紙

紙パルプ国内大手。洋紙・板紙から家庭紙・化成品まで垂直統合し、エネルギー・木材事業も展開する総合素材メーカー。

概要

日本製紙は、国内大手製紙会社であり、洋紙、板紙、家庭紙、段ボールなどを製造する。2025年3月期の売上高は1兆1,824億円、営業利益197億円と低水準。紙需要の減少に対し、バイオマス発電や化成品などへの事業構造転換を進めている。従業員数15,042名。本社は東京都北区(登記上)だが、実際の本社業務は千代田区で行う。

紙・板紙事業を中核とする収益構造

日本製紙グループの中核は紙・板紙事業であり、洋紙、板紙、特殊紙、パルプを扱う。洋紙は当社が製造し、日本紙通商等が販売する。板紙は子会社が製造販売、特殊紙は日本製紙パピリアが担当する。パルプはグループ内で製造・販売される。2025年3月期の紙・板紙事業の売上高は5,578億円(前期比1.4%減)で、営業利益は5億円(同93.2%減)と大幅に減少した。これは洋紙の輸出販売数量減少や原燃料費上昇が影響した。国内のグラフィック用紙需要は減少傾向にあり、同社は生産能力を約30%削減し、稼働率90%を維持することで競争力強化を図っている。一方、特殊紙では十條サーマルが欧州市場向けに感熱紙を製造販売する。

生活関連事業の拡大と海外展開

生活関連事業は家庭紙、紙加工品、段ボール、化成品、粘着製品などから構成される。家庭紙は日本製紙クレシアがブランド展開し、2024年度に稼働したクレシア宮城工場が売上高に寄与した。段ボールは豪州Opal社と日本トーカンパッケージが製造販売する。化成品は当社製造、フローリック等が販売する。粘着製品はリンテックが手掛ける。2025年3月期の同事業売上高は4,820億円(前期比5.3%増)、営業利益は72億円(前期は61億円の損失)と改善した。海外ではOpal社が豪州・ニュージーランドで板紙パッケージ事業を展開するが、ビクトリア州有林からの原木供給停止や労働争議などで赤字が継続しており、抜本的改革が課題となっている。

エネルギー・木材関連の多角化戦略

日本製紙は製紙工場の自家発電設備を活用したエネルギー事業と、木材・建材・土木建設関連事業を展開する。エネルギー事業では、子会社や合同会社を通じて電力卸供給を行い、バイオマス発電も含む。2025年3月期のエネルギー事業売上高は432億円(前期比10.6%減)、営業利益33億円(同6.4%減)で、石炭価格下落による販売電力価格低下が響いた。木材・建材・土木建設関連事業では、日本製紙木材が木材仕入れ販売、エヌ・アンド・イーが建材製造、日本製紙ユニテックが土木建設を担当する。同事業売上高は765億円(同2.8%減)だが、営業利益は100億円(同4.7%増)と堅調で、バイオマス燃料需要が増加した。

国内外に広がるグループ構成

日本製紙グループは当社、子会社120社、関連会社29社で構成される。国内では紙・板紙事業の製造拠点として石巻工場、八代工場、勿来工場などを持ち、販売は日本紙通商や日本東海インダストリアルペーパーサプライが担う。海外では豪州Opal社(完全子会社)が段ボール・紙器事業を展開し、日本ダイナウェーブパッケージング(NDP)社が北米で液体用紙容器原紙を供給する。また、十條サーマルが欧州で感熱紙を製造する。2020年にはOpal社が豪州・ニュージーランドの板紙パッケージ部門を譲り受け、現在は段ボール一貫事業に経営資源を集中している。グループ全体の売上高のうち、生活関連事業の比率は2025年度に40%まで上昇し、構造転換が進んでいる。

業界の中での役割は紙・板紙・パルプ等の素材メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1.2兆円
営業利益
252億円
営業利益率
2.1%
純利益
117億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01紙・板紙事業主力

洋紙、板紙、特殊紙、パルプの製造販売。洋紙は当社が製造し、日本紙通商等が販売。板紙は子会社が製造販売。特殊紙は日本製紙パピリアが担当。パルプはグループ内で製造・販売。

主な製品・サービス4
洋紙
新聞用紙、印刷用紙等の汎用紙。当社が製造し、グループ販売会社を通じて供給。
板紙
段ボール原紙等の包装用紙板。子会社が製造販売。
特殊紙
感熱紙等の機能性紙。十條サーマルが欧州市場向けに製造販売。
パルプ
紙原料。グループ内で製造し、自社消費と販売の両方に供給。

02生活関連事業主力

家庭紙、紙加工品(紙容器等)、段ボール、化成品の製造販売。家庭紙は日本製紙クレシアがブランド展開。段ボールはOpal社(豪州)や日本トーカンパッケージが製造。化成品は当社製造、フローリック等が販売。粘着製品はリンテックが手掛ける。

主な製品・サービス5
家庭紙
ティシュー、トイレットペーパー等。日本製紙クレシアが製造販売。
紙加工品
紙容器等の加工品。当社及びOpal社(豪州)が製造販売。日本ダイナウェーブパッケージングが液体用紙容器原紙を北米で供給。
段ボール
段ボールシート及び箱。Opal社(豪州)と日本トーカンパッケージが製造販売。
化成品
紙パルプ由来の化学品。当社製造、フローリック等が販売。
粘着関連製品
粘着テープ、ラベル等。リンテックが製造販売。

03エネルギー事業準主力

当社の発電設備を活用し、子会社・合同会社を通じて電力卸供給を行う。自家発電の余剰を販売。

主な製品・サービス1
電力卸供給
バイオマス等を含む発電所から電力会社等へ卸売り。

04木材・建材・土木建設関連事業準主力

木材の仕入販売、建材製造販売、土木建設工事等。日本製紙木材が木材建材、エヌ・アンド・イーが建材製造、日本製紙ユニテックが土木建設を担う。

主な製品・サービス2
木材
建築用材等の仕入販売。
建材
木質系建材、断熱材等の製造販売。

05その他副次

物流事業、レジャー事業等を展開。日本製紙物流が物流、日本製紙総合開発がレジャー等を担当。

製品と技術

新聞用紙や印刷用紙を中心とする洋紙・板紙

日本製紙の主力製品は洋紙と板紙である。洋紙は新聞用紙や印刷用紙などの汎用紙で、当社の石巻工場、八代工場、勿来工場などで製造される。板紙は段ボール原紙などの包装用紙板で、子会社が製造販売する。国内のグラフィック用紙需要は減少傾向にあり、同社は生産能力を約30%削減した。特殊紙では、十條サーマルが欧州市場向けに感熱紙を製造販売する。パルプはグループ内で製造され、自社消費と販売の両方に使用される。2025年3月期の紙・板紙事業の営業利益は5億円と低水準だが、稼働率90%維持と価格改定により収益改善を図っている。

家庭紙と紙容器を手掛ける生活関連製品

生活関連事業の主要製品は家庭紙、紙加工品、段ボール、化成品、粘着製品である。家庭紙では、日本製紙クレシアがティシューやトイレットペーパーを製造販売し、2024年稼働のクレシア宮城工場が増産に貢献する。紙加工品では、当社やOpal社が紙容器を製造し、日本ダイナウェーブパッケージングが北米で液体用紙容器原紙を供給する。段ボールはOpal社(豪州)と日本トーカンパッケージが手掛ける。化成品は紙パルプ由来の化学品で、フローリック等が販売する。粘着関連製品はリンテックが粘着テープやラベルを製造販売する。これらの製品群はグループ全体の売上高の40%を占める成長分野である。

バイオマス発電を含むエネルギー事業

日本製紙は製紙工場に併設された発電設備を活用し、エネルギー事業を展開する。子会社の日本製紙石巻エネルギーセンターや勇払エネルギーセンター合同会社などが電力の卸供給を行う。バイオマス燃料も使用し、再生可能エネルギーとしての販売も行う。2025年3月期のエネルギー事業売上高は432億円で、石炭価格下落の影響を受けた。同事業はグループの収益源の一つであるが、営業利益率は約7.7%と比較的高い。今後も発電効率の向上やバイオマス比率の拡大を進める計画である。

木材建材と土木建設の関連事業

木材・建材・土木建設関連事業では、日本製紙木材が建築用材の仕入販売を、エヌ・アンド・イーが木質系建材や断熱材の製造販売を、日本製紙ユニテックが土木建設工事をそれぞれ担う。2025年3月期の売上高は765億円、営業利益は100億円と安定した収益を上げている。バイオマス燃料の需要増加が寄与した一方、新設住宅着工戸数の減少や海外植林会社の為替影響で減収となった。同事業は中期経営計画2030において注力分野と位置付けられ、森林資源を活用した成長が期待されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

パルプ・紙のなかでの位置

大手製紙、低収益からの脱却途上

日本製紙は、王子HD、北越コーポレーションなどと並ぶ国内製紙大手。売上高は約1兆1700億円と業界第2位の規模を誇るが、営業利益率は1.67%(2025年3月期)と低く、収益性で課題を抱える。王子HDに続くポジションだが、需要減少や原燃料高の影響を強く受ける。包装・衛生用品などへのシフトを進めるも、構造改革の成果はこれから。

強み

  • 売上高1兆1824億円(2025年3月期)と圧倒的な存在感を持つ。
  • 3期連続で1.16兆円超の売上を維持し、基盤は盤石。
  • 新聞用紙から段ボール、衛生用品まで多様な製品を展開。
  • 日本製紙ブランドは業界内で認知度が高く、取引信用力がある。

課題

  • 営業利益率1.67%と非常に低く、コスト削減や高付加価値化が急務。
  • 紙媒体の需要減少に対し、事業転換が遅れている。
  • パルプやエネルギー価格変動の影響を大きく受ける。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

商社・卸売の時価総額近傍。太字が日本製紙

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17552ハピネット1,806億円16.5倍
27456松田産業1,771億円10.2倍
3167Aリョーサン菱洋ホールディングス1,747億円17.5倍
43880大王製紙1,629億円17.9倍
59830トラスコ中山1,595億円9.7倍
63863日本製紙1,542億円13.0倍
78037カメイ1,506億円11.7倍
81518三井松島ホールディングス1,501億円15.5倍
94694ビー・エム・エル1,496億円18.0倍
103865北越コーポレーション1,474億円20.7倍
118032日本紙パルプ商事1,452億円30.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(商社・卸売)に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

十條製紙として出発した1949年

日本製紙の前身は、1949年8月に設立された十條製紙株式会社である。その後、1960年代にかけて生産拠点の拡充が進み、1963年4月に十條キンバリー株式会社(後の日本製紙クレシア)、1965年3月に十條セントラル株式会社を設立した。1967年3月には九州3工場の統合工事が完成し、現在の八代工場が誕生。1968年3月には東北パルプ株式会社と合併し、石巻工場を取得した。1969年11月には勿来工場を新設し、生産能力を拡大した。この時期、製紙業界の再編に伴い、十條製紙は合併と新設を繰り返しながら国内有数の製紙会社へと成長した。

合併と商号変更を経て日本製紙へ

1993年4月、十條製紙株式会社は山陽国策パルプ株式会社と合併し、商号を日本製紙株式会社に変更した。これにより、国内大手製紙メーカーが誕生した。合併後もグループ再編が続き、1995年には販売子会社の統合、1996年には十條キンバリーとクレシアの合併による家庭紙事業の強化が行われた。2001年3月には大昭和製紙株式会社と共同で持株会社「株式会社日本ユニパックホールディング」(後の日本製紙グループ本社)を設立。2003年4月には当社と大昭和製紙、日本紙共販株式会社が合併し、規模を拡大した。2004年には機能材料事業を日本製紙ケミカルに移管するなど、事業の整理が進められた。

豪州子会社化とグループ再編の2000年代後半

2009年6月、日本製紙はオーストラリアン・ペーパー社を株式取得により完全子会社化し、海外事業を本格化した。2012年10月には当社を存続会社として、日本大昭和板紙、日本紙パック、日本製紙ケミカルの3社を吸収合併。2013年4月には持株会社の日本製紙グループ本社も吸収合併し、純粋持株会社体制を解消した。これにより、グループの経営資源を一元化し、意思決定の迅速化を図った。また、2006年にはサンミック商事とコミネ日昭の合併で日本紙通商が誕生し、2007年にはマンツネを合併するなど、販売網の再編も並行して進められた。

構造改革と海外事業の苦戦が続く2010年代後半以降

2016年、日本製紙は北米市場向けに日本ダイナウェーブパッケージング社を設立し、液体用紙容器原紙事業に参入。同年には販売機能を日本東海インダストリアルペーパーサプライに移管した。2020年4月にはオーストラリアン・ペーパー社が豪州・ニュージーランドの板紙パッケージ部門を譲り受け、Opal社として運営を開始した。しかし、Opal社はビクトリア州有林からの原木供給停止や労使紛争により収益が低迷し、2023年にはグラフィック用紙事業から撤退した。国内では紙需要減少に対応するため、生産能力の削減とコスト削減を進め、2025年には政策保有株式の原則全廃方針を公表。2026年度からの中期経営計画2030では、B/S最適化と収益性向上を掲げている。

年表27件を開く

1940年代

  • 1949年8月創業十條製紙株式会社設立

1960年代

  • 1963年4月創業十條キンバリー株式会社設立
  • 1965年3月創業十條セントラル株式会社設立
  • 1967年3月M&A九州3工場統合工事完成(現当社八代工場)
  • 1968年3月M&A当社と東北パルプ株式会社が合併(現当社石巻工場)
  • 1969年11月当社勿来工場新設

1980年代

  • 1989年3月東北製紙株式会社に資本参加

1990年代

  • 1993年4月M&A当社と山陽国策パルプ株式会社が合併、日本製紙株式会社に商号を変更
  • 1995年4月M&Aサンミック通商株式会社と千代田紙業株式会社が合併、サンミック千代田株式会社に商号を変更
  • 1996年4月M&A山陽国策産業株式会社と十條開発株式会社が合併、エヌピー総合開発株式会社に商号を変更
  • 1996年10月M&A十條キンバリー株式会社と株式会社クレシアが合併、商号は株式会社クレシア(2006年8月に日本製紙クレシア株式会社に商号を変更)
  • 1997年7月当社緑化造園事業をエヌピー総合開発株式会社(2003年12月に日本製紙総合開発株式会社に商号を変更)に移管

2000年代

  • 2001年3月創業当社と大昭和製紙株式会社が共同で、完全親会社「株式会社日本ユニパックホールディング(2004年10月に株式会社日本製紙グループ本社に商号を変更)」を設立
  • 2001年4月創業当社と大昭和製紙株式会社が共同で、日本紙共販株式会社を設立
  • 2002年10月当社外材事業と株式会社新陽の物資事業を十條木材株式会社に営業譲渡、日本製紙木材株式会社に商号を変更
  • 2003年4月M&A当社と大昭和製紙株式会社、日本紙共販株式会社が合併
  • 2004年4月M&A十條商事株式会社とサンミック千代田株式会社が合併、商号はサンミック商事株式会社
  • 2004年10月当社機能材料事業を日本製紙ケミカル株式会社に移管
  • 2006年4月M&Aサンミック商事株式会社とコミネ日昭株式会社が合併、日本紙通商株式会社に商号を変更
  • 2007年10月M&A日本紙通商株式会社と株式会社マンツネが合併
  • 2008年4月日本製紙クレシア株式会社を、吸収分割により株式会社日本製紙グループ本社へ分割
  • 2009年6月M&Aオーストラリアン・ペーパー社を株式取得により、完全子会社化

2010年代

  • 2012年10月M&A当社を存続会社として、当社と日本大昭和板紙株式会社、日本紙パック株式会社及び日本製紙ケミカル株式会社が合併
  • 2013年4月M&A当社を存続会社として、当社と株式会社日本製紙グループ本社が合併
  • 2016年6月創業日本ダイナウェーブパッケージング社を設立
  • 2016年7月創業日本東海インダストリアルペーパーサプライ株式会社を設立、同年10月に当社紙・板紙事業における販売機能を、同社を承継会社として吸収分割

2020年代

  • 2020年4月オーストラリアン・ペーパー社が、オローラ社から豪州・ニュージーランド事業の板紙パッケージ部門を譲受け(同社の既存事業を含めた事業体「Opal(オパール)社」として運営)

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で15,042人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は692万円で、9期前と比べて+4.1%平均年齢は43.0歳、平均勤続年数は21.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月13,057
2018年3月12,881
2019年3月66542.020.012,943
2020年3月65042.021.012,592
2021年3月65842.021.016,156
2022年3月66743.021.016,129
2023年3月66043.021.015,959
2024年3月64543.021.015,557
2025年3月67743.021.015,145130
2026年3月69243.021.015,042168

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率2.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率95.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社47(国内 39 / 海外 8) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社・工場他 — オーストラリ ア/ビクトリ ア州他1,689億円
生活関連 事業
富士工場 — 静岡県富士市637億円
紙・板紙 事業 エネルギー 事業
本社・工場他 — 東京都 千代田区他406億円
生活関連 事業
工場 — 米国/ワシントン州383億円
生活関連 事業
石巻雲雀野発電所 — 宮城県石巻市349億円
エネルギー事業
石巻工場 — 宮城県石巻市339億円
紙・板紙 事業
本店事務所他 — 東京都千代田区他337億円
紙・板紙 事業 生活関連 事業 エネルギー 事業
秋田工場 — 秋田県秋田市271億円
紙・板紙 事業
岩沼工場 — 宮城県岩沼市262億円
紙・板紙 事業
白老工場 — 北海道白老郡白老町245億円
紙・板紙 事業
ほか10件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    日本東海インダストリアル ペーパーサプライ㈱(注)4,6
    東京都千代田区
    議決権65.0%
  • 国内
    日本製紙パピリア㈱
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    日本紙通商㈱(注)4,7
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    太田紙販売㈱
    東京都台東区
    議決権100.0%
  • 国内
    国永紙業㈱
    埼玉県草加市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱サンオーク
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    十條サーマル
    フィンランド エウラ市
    議決権100.0%
  • 海外
    サイアム・ニッポン・インダストリアル・ペーパー
    タイ ラチャブリ県 バンポン郡
    議決権55.0%
  • 海外
    日本製紙USA
    米国 ワシントン州
    議決権100.0%
  • 国内
    日本製紙クレシア㈱(注)8
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    クレシア春日㈱
    静岡県富士市
    議決権80.0%
  • 国内
    ㈱フローリック
    東京都豊島区
    議決権100.0%
残りのグループ会社35社を開く
  • 日本製袋㈱東京都千代田区100%
  • 共栄製袋㈱東京都文京区81%
  • Оpal社(オーストラリアン・ペーパー及びその子会社15社)(注)4,9オーストラリア ビクトリア州100%
  • 日本ダイナウェーブ パッケージング(注)4米国 ワシントン州100%
  • ティー・エス・パッケージング及びその子会社1社マレーシア ペラ州70%
  • 日本製紙石巻エネルギー センター㈱宮城県石巻市70%
  • 勇払エネルギーセンター 合同会社北海道苫小牧市51%
  • 日本製紙木材㈱(注)4東京都千代田区100%
  • 岩国海運㈱山口県岩国市100%
  • 日本製紙ユニテック㈱静岡県富士市100%
  • 国策機工㈱北海道苫小牧市100%
  • 日本製紙石巻テクノ㈱宮城県石巻市100%
  • エヌ・アンド・イー㈱徳島県小松島市70%
  • ㈱南栄熊本県八代市100%
  • ㈱ニチモクファンシー マテリアル滋賀県蒲生郡100%
  • アマパ・フロレスタル・エ・セルロース及びその子会社2社(注)4ブラジル アマパ州100%
  • ニッポン・ペーパー・リソーシズ・オーストラリアオーストラリア ビクトリア州100%
  • 日本製紙総合開発㈱東京都北区100%
  • 日本製紙物流㈱埼玉県草加市100%
  • 南光運輸㈱宮城県石巻市100%
  • 旭新運輸㈱北海道苫小牧市100%
  • 桜井㈱東京都台東区55%
  • ㈱豊徳徳島県小松島市100%
  • ㈱ジーエーシー埼玉県加須市100%
  • デュポン日本製紙パピリア 合同会社北海道苫小牧市50%
  • 新東海製紙㈱静岡県島田市35%
  • ダイヤトレーディング㈱東京都中央区34%
  • ㈱共同紙販ホールディングス(注)5東京都台東区30%
  • フェニックス・パルプ・アンド・ペーパータイ バンコク市30%
  • 日本トーカンパッケージ㈱東京都品川区45%
  • ㈱大昭和加工紙業静岡県富士市45%
  • ㈱日本デキシー東京都千代田区44%
  • リンテック㈱(注)5東京都板橋区31%
  • 日本製紙メガソーラー小松島 合同会社徳島県小松島市50%
  • 千代田スバック㈱東京都港区33%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    バイオものづくり革命推進事業純国産木材バイオリファイナリーによる世界最高クラスの低炭素バイオエタノール生産プロセスの開発委託
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2025-01-28
    1.1億円
  • 調達
    非可食性植物由来化学品製造プロセス技術開発CNF安全性評価手法の開発
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-07-19
    2,049万円
  • 調達
    CCUS研究開発・実証関連事業CCUS技術に関連する調査CO2大量排出源からのCO2分離・回収、集約利用に関する技術調査事業/バイオマス発電施設における省エネルギー型CO2分離回収に関する調査
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2021-09-27
    1,209万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1.2兆円営業利益252億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.9%、利益が+27.9%。

売上高
+0.9%
1.2兆円
営業利益
+27.9%
252億円
純利益
+160.0%
117億円
営業利益率
2.1%
前期比 +0.4%pt

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は3,145億円、営業利益は29億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+9.4%、営業利益は+262.5%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q3,032−247
2024年1Q2,87480.3−53
2024年2Q2,965411.4−41
2024年3Q2,906441.511
2024年4Q2,928310
2025年2Q5,845210.4−124
2025年4Q5,9791762.9169
2026年2Q5,892901.58
2026年4Q6,0341622.7109
2027年1Q3,145290.9−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は8,623億円から1.2兆円へ1.4倍に増えた。直近期の営業利益率は2.1%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高兆円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
当社を存続会社として、当社と株式会社日本製紙グループ本社が合併
2013年3月0.8615645
2014年3月1.08282228
2015年3月1.05232232
日本ダイナウェーブパッケージング社を設立
2016年3月1.0117124
2017年3月0.9927084
2018年3月1.0518678
2019年3月1.07239−352
2020年3月1.04305142
2021年3月1.0112332
2022年3月1.0514520
2023年3月1.15−245−504
2024年3月1.17146227
2025年3月1.181971551.745
2026年3月1.192522312.1117

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1.2兆円のうち、営業利益として残るのは252億円2.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は117億円、売上の1.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金83.3%9,936億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.6%1,738億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益2.1%252億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
16.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.3pt
2.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.2pt
1.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比2.7pt
2.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが750億円、投資CFが−436億円で、差し引きのフリーCFは314億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は2,074億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月509−498−114111,099
2014年3月758−249−655509971
2015年3月818−425−527393840
2016年3月524163−3926871,125
2017年3月871−653−497218905
2018年3月449−627−125−178590
2019年3月598−475−67123635
2020年3月670−701−74−31528
2021年3月842−1,8291,137−987697
2022年3月724−6125431121,362
2023年3月658−68070−221,443
2024年3月903−220−4666831,649
2025年3月728−334−1833941,859
2026年3月750−436−793142,074

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1.7兆円。このうち返さなくてよい自己資本が5,405億円で、自己資本比率は29.2%(業種中央値55.2%より薄い)

決算期総資産兆円自己資本億円負債兆円自己資本比率%
2013年3月1.433,2771.1022.7
2014年3月1.484,2661.0528.6
2015年3月1.504,8971.0132.5
2016年3月1.394,2470.9730.3
2017年3月1.394,3490.9531.0
2018年3月1.434,4340.9930.6
2019年3月1.393,9531.0027.7
2020年3月1.363,8660.9827.5
2021年3月1.554,2471.1226.7
2022年3月1.644,3861.2026.0
2023年3月1.674,1521.2523.7
2024年3月1.734,9561.2427.1
2025年3月1.705,1041.1928.3
2026年3月1.745,4051.2029.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
2,074億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
216億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1,200億円
在庫として抱えている分
負債合計
1.2兆円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
53
/ 100
安定性自己資本比率19 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

パルプ・紙 24社との比較

同じパルプ・紙の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率24社中12位あたり、逆に低いのは自己資本比率24社中22位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.4%/中央値 5.1%
P25 3.8%P75 7.3%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
2.1%/中央値 3.5%
P25 2.4%P75 5.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
29.2%/中央値 55.2%
P25 43.3%P75 71.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.9%/中央値 0.8%
P25 -1.5%P75 1.8%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.1%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.2%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,326で、1年前と比べて+12.1%過去52週の値幅のなかでは50%の位置にある。

¥1,326-5.3%1ヶ月-0.9%1年+12.1%時価総額1,542億円
過去52週の値幅
安値¥1,040高値¥1,612

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.0倍
PBR0.30倍
配当利回り1.13%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8/18の株価は1372円で、前日比2.54%上昇。しかし直近1ヶ月では6.03%下落。25日移動平均線(1421.16円)を3.46%下回り、75日線(1345.77円)は1.95%上、200日線(1250.56円)は9.7%上。52週高値1612円からは14.9%下、52週安値1040円からは31.9%高。出来高は7/29に1,749,000株と急増した後、8/18は821,500株。週足では7月下旬に一時1590円まで上昇したが、その後は急落し、8/18に反発。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 65/100)

PERは13.49倍と業界平均14.56倍を下回り、PBRは0.307倍と平均0.6856倍を大幅に下回り、解散価値以下で評価されています。ROEは2.4%と低く、収益性は低いものの、資産価値に対する割安感が強いです。配当利回り1.09%は平均3.11%を大きく下回り、株主還元が手薄です。業績は売上高が安定し、利益は回復傾向にあるものの、収益力の低さが課題です。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.0倍13.4倍
PBR0.30倍0.67倍
ROE2.4%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、構造的な紙需要の減少という逆風の中で、事業構造転換をどこまで進められるかにある。強気派は、バイオマス発電や化成品など非紙事業の成長と、値上げによる収益改善で、業績が底入れし増益に転じると見る。また、保有する森林資源や土地の活用可能性も評価する。一方、弱気派は、紙需要の減少が加速しており、コスト削減や値上げだけでは利益を押し上げるには不十分と指摘。さらに、設備投資や構造改革の負担が重く、株主還元の持続性に疑問を呈する。業績の鍵を握るのは、非紙事業の収益貢献度と紙の販売価格・数量の動向である。

プラスに働く材料7
  • 非紙事業の成長

    バイオマス発電や化成品など新規事業が収益源として育ちつつある。

  • 値上げ効果

    原材料高や物流費上昇に対し、製品価格の値上げが浸透している。

  • アセット価値

    所有する森林や土地を活用した再生可能エネルギー事業などに期待がある。

  • PBR0.30倍と解散価値の大幅な下回り次回株主総会影響

    PBR0.30倍、時価総額1,555億円に対し純資産約5,183億円、是正余地大

  • 営業利益が2期連続で増益、252億円2026年3月期影響

    営業利益は197億円→252億円、前期比+55億円、利益率1.67%→2.11%

  • 最終利益が45億円から117億円へ大幅増2026年3月期影響

    純利益は前期比72億円増の117億円、2.6倍に大幅改善

  • 外国人持ち株比率22%と高く株主還元圧力継続影響

    外国人持ち株比率21.98%と高く、資本効率改善や配当拡充の圧力になる

マイナスに働く材料7
  • 紙需要の減少

    新聞・印刷用紙の需要は構造的に減少しており、販売量の回復は見込みにくい。

  • 利益率の低さ

    営業利益率が2%前後で推移し、収益力は依然として弱い。

  • 投資負担の大きさ

    構造転換のための設備投資やリストラ費用が重くのしかかる。

  • 営業利益率2.11%と極めて低収益通年影響

    売上高1.19兆円、営業利益252億円、利益率2.11%は市況変動に脆弱

  • ROE2.4%と資本コストを大幅に下回る通年影響

    ROE2.4%と低く、PBR0.30倍の要因、資本効率改善が急務

  • 売上高成長が1%未満と頭打ち2026年3月期影響

    売上高は前期比0.9%増の1兆1,926億円、成熟市場で増収余地乏しい

  • 配当利回り1.12%と株主還元が不十分継続影響

    配当利回り1.12%と低く、インカム需要を取り込めず、株価上昇要因に欠ける

次の決算で確かめる点
非紙事業売上高比率
事業構造転換の進捗度合いを測る重要な指標。
紙製品販売数量
需要減少のトレンドを確認し、減収リスクを評価するため。
営業利益率
値上げやコスト削減の効果が利益に反映されているかを見る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15で、前期から+50.0%いまの株価に対する利回りは1.13%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
1.13%
いまの株価に対して
配当性向
10.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月60
2018年3月600.036.5
2019年3月30−50.0
2020年3月4033.353.3
2021年3月400.045.3
2022年3月400.0
2024年3月10−75.02.4
2025年3月100.06.1
2026年3月1550.010.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ195,492人。区分でいちばん多いのは個人・その他38.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.0%を占め、残る63.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他25.636.837.034.738.938.7
金融機関42.940.738.340.735.531.1
外国法人21.412.716.916.116.921.9
事業法人7.77.47.16.85.96.0
証券会社2.22.30.61.62.72.3
自己株式0.30.30.30.30.30.3
外国人個人0.10.10.10.10.10.1
政府・自治体0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) (注)111.51
02株式会社日本カストディ銀行(信託口) (注)16.88
03日本製紙従業員持株会2.63
04ステート ストリート バンク アンド トラストカンパニー505223(常任代理人 株式会社みずほ銀行)2.60
05日本製紙取引先持株会2.31
06野村 絢(常任代理人 三田証券株式会社)2.13
07日本生命保険相互会社2.13
08大樹生命保険株式会社1.94
09ステート ストリート バンク アンド トラストカンパニー505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)1.64
10INTERACTIVE BROKERS LLC(常任代理人 インタラクティブ・ブローカーズ証券株式会社)1.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-07-23
    株式会社シティインデックスイレブンス
    新規の大量保有報告
    0.00%
  • 2026-07-06
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    1.81%
  • 2026-06-15
    株式会社シティインデックスイレブンス
    新規の大量保有報告
    0.00%
  • 2026-06-09
    株式会社シティインデックスイレブンス
    新規の大量保有報告
    0.00%
  • 2026-06-03
    株式会社シティインデックスイレブンス
    新規の大量保有報告
    0.00%
  • 2026-05-12
    株式会社シティインデックスイレブンス
    新規の大量保有報告
    0.00%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+165%、1株純資産は14期で+58%。直近期のROEは2.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月382,7871.5
2014年3月1973,6535.69.927.7
2015年3月2004,1985.19.025.1
2016年3月213,6460.595.634.0
2017年3月733,7152.027.6
2018年3月683,7761.829.336.5
2019年3月−3043,328−8.6
2020年3月1233,2493.712.553.3
2021年3月283,5700.847.945.3
2022年3月173,6950.560.3
2023年3月−4363,416−12.3
2024年3月1974,0625.36.02.4
2025年3月394,1761.025.66.1
2026年3月1024,4102.412.510.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2026/3期の役員報酬は総額561百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
野沢徹代表取締役会長6746,301
瀬邊明代表取締役社長 社長執行役員6017,951
杉野光広代表取締役副社長 副社長執行役員 社長補佐 技術本部長 バイオマスマテリアル 事業推進本部管掌6316,672
村上泰人代表取締役副社長 副社長執行役員 社長補佐 白板・包装用紙営業本部管掌6416,057
安永敦美取締役6618,813
渡邊惠子取締役 執行役員 SX推進本部長596,160
藤岡誠取締役761,000
八田陽子取締役74
救仁郷豊取締役71
板倉智康常任監査役(常勤)6222,417
西本智美監査役(常勤)6420,296
奥田隆文監査役75
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
青野奈々子監査役64
吉田秀康67
藤原隆史取締役5910,385

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)123169743837
監査役5636313
社外取締役3454515
社外監査役215158

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容888字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社、子会社120社及び関連会社29社で構成され、その主な事業内容と、主要な会社の当社グループの事業に係る位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりです。 以下に示す区分は、セグメントと同一の区分です。 [紙・板紙事業] 洋紙、板紙、特殊紙、パルプ等の製造販売を行っています。 ・洋紙は、当社が製造販売、当社及び日本紙通商㈱他が仕入販売を行っています。十條サーマル社が欧州市場を中心に感熱紙等の製造販売を行っています。 ・板紙は、当社他が製造販売、日本東海インダストリアルペーパーサプライ㈱他が販売を行っています。 ・特殊紙は、日本製紙パピリア㈱他が製造販売を行っています。 ・パルプは、当社他が製造仕入、販売を行っています。 [生活関連事業] 家庭紙、雑種紙、紙加工品、段ボール、化成品等の製造販売を行っています。 ・家庭紙は、日本製紙クレシア㈱他が製造販売を行っています。 ・紙加工品では、当社他が紙容器等の製造販売を行っています。Opal社が豪州市場を中心に紙器の製造販売を行っています。日本ダイナウェーブパッケージング社が北米市場を中心に液体用紙容器原紙の製造販売を行っています。リンテック㈱が粘着関連製品の製造販売を行っています。 ・段ボールは、Opal社及び日本トーカンパッケージ㈱が製造販売を行っています。 ・化成品は当社が製造し、㈱フローリック、日本紙通商㈱他が販売しています。 [エネルギー事業] 当社が発電設備の運転・管理、日本製紙石巻エネルギーセンター㈱、勇払エネルギーセンター合同会社他が電力の卸供給販売を行っています。 [木材・建材・土木建設関連事業] 日本製紙木材㈱他が木材の仕入販売、日本製紙木材㈱が建材の仕入販売、エヌ・アンド・イー㈱他が建材の製造販売を行っています。また、日本製紙ユニテック㈱他が土木建設事業を行っています。 [その他] 日本製紙物流㈱他が物流事業、日本製紙総合開発㈱他がレジャーその他の事業を行っています。 事業系統図 2026年3月31日付の事業系統図は、次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題4,091字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであり、達成を保証するものではありません。 (1) 会社の経営の基本方針 2026年5月、当社グループは、2026年度から2030年度までの経営計画として「中期経営計画2030」(中計2030)を策定しました。中期経営計画2025の成果・課題や、株主・投資家の皆さまからの様々なご意見などを勘案し、中計2030では、B/S(バランスシート)の最適化・構造改革の断行・収益性の向上の3点を基本戦略としました。有利子負債の削減、不採算事業の抜本的改革、森林・木材関連事業の拡大、生活関連事業の収益力強化などの重点課題に取り組み、資本効率の向上と持続的な成長を目指します。 (2) 目標とする経営指標 <中期経営計画2030 財務目標> ・ROIC  4%以上 ・ROE 8%以上 ・ネットD/Eレシオ(自己資本ベース) 1.0倍以下 ・木材・建材・土木建設関連事業および生活関連事業の売上高比率 55.0% ・営業利益              600億円以上 ・売上高営業利益率      5%以上 ・EBITDA     1,400億円以上 (3) 会社の対処すべき課題 ①中期経営計画2025(2021年度~2025年度)の振り返り 当社は、2021年度に「中期経営計画2025」を策定し、新型コロナウイルスによる需要低迷や、ロシアのウクライナ侵攻に伴う原燃料価格高騰、円安など経営環境が激変する中、「事業構造転換の加速」をテーマに掲げ、各種施策に取り組みました。 国内事業は、コスト削減と価格改定により、原燃料価格高騰などのコストアップを吸収し、2023年度以降の営業利益は概ね計画を達成しました。一方で、海外事業、特に豪州Opal社の収益低迷が続き、グループ全体の営業利益などの業績目標は未達となりました。 主な取り組みと課題 紙事業から成長事業である生活関連事業へ経営資源のシフトを進めた結果、売上高に占める生活関連事業の比率は、2020年度の32%から、2025年度には40%となり、事業構造転換が着実に進みました。 国内事業では、需要減少が続くグラフィック用紙の生産能力を約30%削減し、稼働率90%を維持することで、紙・板紙事業の競争力強化に努めました。原燃料費や固定費の上昇に対しては、グループを挙げてコスト削減を進めるとともに、各事業において複数回にわたる価格改定を行い、2023年度以降は目標とした収益水準を概ね維持しました。 一方、海外事業は業績が低迷しました。特に豪州Opal社は、ビクトリア州有林からの原木供給停止を受け、2023年にグラフィック用紙事業からの撤退を余儀なくされるなど厳しい事業環境が続きました。生産体制の最適化と固定費削減、パッケージング加工事業の生産性向上など収益改善を進めたものの赤字が継続しており、引き続き立て直しに全力を挙げています。 財務面では、資本効率向上のため資産売却と有利子負債削減に取り組みました。東京都北区の土地などの資産売却を進め、政策保有株式については原則として全廃する方針を2025年に公表し、計画を上回るペースで縮減しました。これらの結果、株主資本ベースでのネットD/Eレシオ1.7倍台、純有利子負債7,100億円以下など、2023年に設定した財務目標を達成しましたが、いずれもさらなる改善が必要です。営業利益率の低迷と構造改革に伴う特別損失の発生により、ROEも低水準にとどまりました。 温室効果ガス(GHG)排出量については、2025年度に、2013年度比43%(暫定値)の削減を達成し、2030年度目標の同54%削減に向けて順調に進捗しています。 以上のとおり、事業構造転換、既存事業の基盤強化、GHG排出量の削減については一定の成果を得たものの、グラフィック用紙の需要減少への対応、海外事業の収益力強化、資本効率の改善が引き続き課題と認識しています。 ②中期経営計画2030(2026年度~2030年度)の取り組み 本年5月、中期経営計画2030を発表しました。主な課題は資本効率の向上と収益力の強化であり、基本戦略として「B/S(バランスシート)の最適化」「構造改革の断行」「収益性の向上」を掲げました。財務目標としてROIC4%以上、ROE8%以上、ネットD/Eレシオ1.0倍以下、営業利益600億円以上を設定し、資本市場との積極的な対話と情報開示に努め、資本コストや株価を意識した経営を実践していきます。 (イ)重点課題 a. B/S(バランスシート)の最適化 財務基盤の健全化・効率化のため、政策保有株式の売却など資産のスリム化と有利子負債の削減を優先的に進め、2026年3月末において自己資本ベースで1.20倍となっているネットD/Eレシオを同1.0倍以下まで引き下げます。 b. 構造改革の断行 基盤事業を強靭化し競争優位性を確立するとともに、低収益事業の整理を進めます。 国内グラフィック用紙事業は、需要減少に対応し、早期に石巻・岩沼・岩国への生産拠点集約の検討を進め、競争力の向上と稼働率90%以上の維持を図り、利益率を向上させます。 豪州Opal社は、段ボール一貫事業への経営資源集中、一段の生産体制の最適化と固定費削減、低収益事業の検証、組織・人員体制の見直しなど抜本的改革を行い、成長軌道への回復を加速させます。 c. 収益性の向上 利益率・資本効率の高い森林・木材関連事業、生活関連事業を注力事業と位置付け、収益力を強化し拡大します。合わせて、パッケージング事業の川下戦略、新規バイオマス素材事業の早期戦力化などを進め、グループ全体の収益性向上を目指します。 (ロ)個別事業の取り組み a. 森林・木材関連事業 世界トップクラスの育種・増殖技術、国内外の木質資源サプライチェーン、自社森林資源などを活用し、森林・木材関連事業の拡大と社会課題解決への貢献を同時に目指すグリーン戦略を展開します。具体的には、国産材・海外材流通事業の拡大、育種・増殖技術を活用した海外植林事業・エリートツリー苗木事業の拡大、カーボン市場・自然資本市場における森林資源の価値化などに取り組みます。 b. パッケージング用紙事業 グループ内外の加工会社との連携・協業による川下戦略を進め、原紙・加工の垂直事業モデルによるシナジー発現を目指します。段ボール原紙においては、2026年4月に当社グループ、段ボール業界大手トーモク、特種東海製紙の間で協業検討に関する覚書を締結し、取り組みを加速させています。 c. パッケージング加工事業(紙パック事業) 国内では、グループ製造原紙を活用した高付加価値・差別化パッケージの開発と、充填機メーカーの四国化工機との協業による原紙から加工・充填機にわたる一貫サービスの提供により市場シェアの拡大を目指します。海外では、Elopak社などパートナー企業と連携し、環太平洋地域を中心に事業拡大を図ります。 d. 家庭紙・ヘルスケア事業 高齢化など社会構造の変化に対応した高付加価値製品の開発・拡販を進めます。家庭用品は石巻・八代の新型抄紙機のフル活用により、また、需要が増加するヘルスケア製品は生産能力の増強により、それぞれ差別化製品の販売拡大を図ります。ビジネスパートナーと連携し、アジア・オセアニア、北米などへの輸出を拡大するとともに、e-コマース・D2C(Direct to Consumer)など新たなチャネルでの販売も強化します。 e. ケミカル事業 自動車用塗料などに使用される機能性コーティング樹脂は海外市場での拡販を進め、機能性フィルムは有機ELディスプレイ向けの採用拡大を図るなど、ともに成長市場での一段の収益拡大を目指します。また、ケミカル事業の中核生産拠点である江津工場の生産基盤強化・競争力改善を進め、主力製品である溶解パルプ、機能性セルロース、リグニンなど、バイオマス素材の販売拡大と収益力強化を図ります。 f. 新規バイオマス素材事業 バイオマスの高付加価値化技術を活用し、脱炭素社会・循環型社会で求められる新規バイオマス製品の開発と早期戦力化を図ります。既に開発が進んでいるセルロースナノファイバーやバイオエタノールなどの本格的な社会実装を急ぐとともに、農林水産・食、ライフスタイル、社会インフラ・環境、先端機能材料など、今後当社が注力する活動領域で、オープンイノベーションも積極的に活用しながら、「低GHG」「リサイクル性」などの付加価値を付与した新規バイオマス素材を幅広く社会に提供していきます。 (ハ)非財務戦略 a. 人的資本戦略 社員一人ひとりが持つ「高度な操業技術・木質資源に関する専門性」「誠実さ」「連携力」といった強みを基盤に、社員の成長をグループの成長につなげる人材マネジメントを推進していきます。これを通じて、多様な人材の確保、スキル・知識・技術の向上、エンゲージメント向上を図り、目指す企業像である「社員が誇りを持って明るく仕事に取り組む」ことを追求することで、グループの持続的な成長を実現していきます。 b. 自然資本戦略 事業活動が環境に与える影響を最小にする「ミニマム・インパクト」の実現を目指し、カーボンニュートラル(脱炭素の推進)、サーキュラーエコノミー(資源循環の拡大)、ネイチャーポジティブ(生物多様性の保全・回復)に取り組みます。 GHG排出量削減については、2030年度目標の2013年度比54%削減に向けて2025年度までに43%(暫定値)の削減を達成し順調に進捗していることから、今回新たな目標として「2035年度60%削減、2040年度65%削減」を設定しました。2050年カーボンニュートラルに向けて取り組みを強化していきます。
事業等のリスク11,140字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。ただし、これらはすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外も存在し、それらのリスクが影響を与える可能性があります。また文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものです。 (リスク管理体制) 当社は、取締役会の監督のもと、代表取締役社長を責任者とするリスクマネジメント委員会を設置しています。当社グループの経営におけるリスク発生防止と実際にリスクが発生した場合の影響を最小限にとどめることを目的として、リスクマネジメント規程と危機対策規程を定め、平常時と緊急時の両面で対応することとしています。 ■ リスクマネジメント体制図 ■ リスクマネジメントプロセス 平常時の対応として、リスクマネジメント委員会では、当社グループのリスクを網羅的に抽出し、評価、防止対策 及び発生時の対策を検討・審議し、取締役会に報告します。 (1) 経営戦略に関する重要なリスク 当社グループに与える負のインパクトが大きく、中長期的に経営目標の達成を阻害し、企業価値の毀損や事業機会の喪失につながる可能性のあるリスクを「経営戦略に関する重要なリスク」と位置付けています。 ① 人材確保のリスク 当社グループは、人材の確保を事業活動における重要課題の一つと認識しています。必要な人材の確保が計画通りに進まない場合、中期経営計画2030の基本戦略である構造改革の断行や収益性の向上が妨げられ、当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。 このリスクに対応するため、社員の成長をグループの成長につなげる人材マネジメントを推進し、多様な人材の確保、スキル・知識の向上、並びにエンゲージメント向上に取り組んでいます。具体的には、リスキリングを支援するプログラムやキャリア採用者の定着を支援するための研修の導入、工場・事業所の幹部候補者の早期抜擢を目的とした選抜型教育等を実施しています。 また、柔軟な働き方を支える各種制度や職場環境の整備を進め、多様な人材が最大限能力を発揮できる組織づくりに注力しています。2025年度には、ライフイベントにおける課題を持つ社員を支援する「ウェルネス休暇」及び「ライフサポート休業」を新設した他、工場における暑熱対策等、就業環境の改善も進めています。 さらに、従業員エンゲージメント調査を定期的に実施し、その結果を経営層及び役職者へ共有しています。外部コンサルタントの助言も踏まえながら、職場内コミュニケーションの活性化、教育・研修の充実、労働環境の改善を継続的に図っています。 加えて、すでに顕在化している少子高齢化に伴う労働力人口の減少に対しては、操業現場の自動化・省人化や、物流分野におけるIoT技術の導入等も検討しています。 これらの取り組みを通じて適切な人材の確保を進め、社員の成長をグループの持続的な成長へとつなげていきます。 ② Opal社収益改善の遅延に関するリスク 当社グループの連結子会社である豪州のOpal社の立て直しは非常に重要な経営課題と認識しており、早期の黒字化に向けて事業の選択と集中を進めます。しかしながら、これらの取り組みが予定通り進捗しない場合、経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 需要拡大が見込まれる段ボール事業では、経営資源を集中することで収益性を向上させます。販売面では、Opal社の強みである原紙から加工までの一貫体制を活かし、高付加価値・差別化製品の開発と拡販を推進するとともに、納期管理など徹底した顧客サービスの提供や豪州で拡大する紙化需要を確実に取り込むことで販売を拡大していきます。競争力強化策としては、前中期経営計画で実施した加工機の新設、更新の効果を最大限に発現させ、加工事業の生産性をさらに高めます。併せて、組織・人員体制の抜本的な見直しや調達・物流の効率化を実施します。課題となっているメアリーベール工場については、もう一段の生産体制の最適化と固定費削減により速やかにEBITDAの黒字化を目指します。その他の収益性が低い事業についても整理を進め、早急にOpal社の営業利益黒字化を実現します。 ③ グラフィック製品の需要減少に関するリスク 当社グループの主力事業の1つであるグラフィック用紙事業は、デジタル化の進展や、新型コロナウイルス感染症を契機とした働き方や生活様式の変化を受けて市場縮小の傾向が続いています。そのため、当社は成長事業である生活関連事業への経営資源のシフトとともに、グラフィック用紙事業については生産体制の最適化を進めることで、稼働率の維持と強靭化による利益率の向上を図っています。しかしながら、これらの検討・取り組みが予定通り進捗しない場合、経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、グラフィック用紙事業の基盤強化のため、操業安定化及び継続的なコストダウン、労務費や物流費等のコストアップの吸収が難しい場合には安定供給を実現する適正価格の確保等、採算性改善策を講じています。また、顧客と連携した環境配慮型製品の開発・ラインアップ拡充による販売数量の維持・拡大に取り組んでいます。 グラフィック用紙の生産体制最適化についても、温室効果ガス(GHG)排出量削減と連動して進めることで競争力を高めつつ、人材、原材料の調達力、パルプ、ユーティリティ等のグラフィック用紙事業の既存リソースは、森林・木材関連事業、生活関連事業、新規バイオマス素材事業等の成長分野の拡大に活用します。 このように、リスク低減のために多数の対応手段を持つことで、市場の変化に対するレジリエンスを高め、安定した収益の確保に努めます。 ④ 成長分野(森林木材関連事業、生活関連事業及び新規バイオマス素材事業)の成長鈍化に関するリスク 当社グループは、木質資源を最大限に活用する「総合バイオマス企業」として持続的に成長することを目指しており、グラフィック製品の需要減少へ対応するため、成長分野である森林・木材関連事業、生活関連事業(液体用紙容器事業、家庭紙・ヘルスケア事業、ケミカル事業が主要事業です。)への経営資源シフト及び新規バイオマス素材事業の拡大への取り組みを進めています。しかしながら、森林・木材関連事業、生活関連事業及び新規バイオマス素材事業の成長が計画通り進捗しない場合、経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 当社グループは、グリーン戦略による森林・木材関連事業の拡大を推進しています。世界トップクラスの育種・増殖・育苗技術、国内外の強固な木質資源サプライチェーン及び国内外16万haの自社森林を活用し、森林経営及び木質資源の流通事業の拡大を進めます。国内では、林業・木材産業界と連携してサプライチェーンを強化し、国産材原木取扱量の拡大及びエリートツリー苗木生産体制の拡大を進め、低LCA国産材原料の安定供給を行います。海外では、独自育種・増殖技術等の高度利用による森林資源の価値化を推進し、優良クローン開発による海外植林事業の収益拡大を進めるとともに、植林サービス事業の展開や木材チップ、バイオマス燃料の取扱量の拡大を進めます。 また、当社グループは生活関連事業の収益力強化のため、新製品開発・設備投資・パートナーとの協業等による販売の拡大を推進しています。液体用紙容器事業ではトータルパッケージングソリューションを提供する体制を構築し、グループ原紙を活用した差別化容器を開発・上市するとともに、ビジネスパートナーとの協業によるアジア・オセアニア地区での事業拡大を進めます。家庭紙・ヘルスケア事業においては、高齢化等、社会構造の変化に対応した高付加価値製品の開発と成長市場での拡販、グローバルパートナーと連携した輸出拡大を進めるとともに、e-コマース等販売チャネルの多様化と拡大を行います。ケミカル事業においては自動車・ディスプレイ等の成長市場向け製品で収益を拡大し、新製品・新用途の開発と各事業の成長を支える生産体制・能力の整備を行うとともに、海外市場での積極的な販売拡大を進めます。 さらに、当社グループは脱炭素・循環型社会の構築に寄与する新規バイオマス素材事業の拡大を進めます。持続可能な森林経営・管理で木質資源を生み出し、当社独自技術とオープンイノベーションの活用により環境価値と優れた機能特性を併せ持つ新規バイオマス素材を開発し、農林水産・食、社会インフラ・資源、ライフスタイル、先端機能材料を注力する活動領域と定めて事業展開を進めます。 環境配慮性等の市場要望をタイムリーに実現していくためには、十分な技術力、販売力、ネットワークを備えておくことが必須です。当社は、成長分野への投資や人材の再配置を積極的に進めることで、既存事業とのシナジーも生み出していますが、同時にオープンイノベーションを推進するための「産・官・学・金」のネットワーク構築にも取り組み、その研究成果を製品・サービスとして市場に提供することで、市場の変化に対応するレジリエンスを高めていきます。 当社グループは、成長分野である森林・木材関連事業及び生活関連事業、新規バイオマス素材事業の拡大を通じて、サプライチェーン全体でのGHG排出量の削減や、リサイクルによる資源循環・資源自律、国内森林の活用による林業の活性化等を実現することで、持続可能な社会の構築への貢献と、グループ全体の持続的な成長を追求していきます。 ⑤ 気候変動に関するリスク エネルギー多消費型の紙・パルプを主要事業とする当社グループは、気候変動への包括的な対応を、企業グループ理念の実現における重要な課題と位置づけ、2050年までのカーボンニュートラル達成を目指し、GHG排出量削減に積極的に取り組んでいます。日本においても排出量取引制度が導入される等、脱炭素化への動きが加速する中、当社グループの対応が遅れた場合、カーボンプライシング政策強化等の規制リスク、クレジット購入費用の発生やGHG排出量削減投資の増大による財務リスク、さらに顧客や投資家からの信頼低下によるレピュテーションリスク等に直面する可能性があります。また、異常気象の激甚化や水資源の枯渇等の「物理的リスク」により、当社グループの生産拠点の操業停止や、原材料である木材チップの調達難・価格高騰、サプライチェーンの寸断等が発生する懸念があります。これらの気候変動リスクが顕在化した場合、当社グループの経営成績及び財政状態等に重大な影響を与える可能性があります。 当社グループは、これらのリスクに関わる財務影響を適切に評価し、TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の推奨する枠組みに基づき、透明性の高い開示を行っています。また移行リスク低減のため、2030年度までに2013年度比でGHG排出量(Scope1と2の合計)を54%削減する目標を掲げ、高効率設備の導入や製造プロセスの最適化による省エネルギー対策や再生可能・廃棄物エネルギーへの転換を進めています。加えてさらなる削減を図るため、2028年度中に石巻工場において高効率な黒液回収ボイラー1基を新設し、あわせて既存の石炭ボイラー1基の運転を停止することでGHG排出量の削減を一層加速していきます。 気候変動のリスクに対しては、中長期的な視野に立った移行計画の策定と実行が必要です。当社グループは、水素・アンモニアなどの次世代燃料技術の開発動向や社会実装時期を想定した移行計画に基づき、GHG排出量(Scope1と2の合計)を2013年度比で2035年までに60%、2040年までに65%削減する中期目標を新たに策定し、GHG排出量削減施策の確実な実行を進めています。 また、当社グループは、物流におけるGHG排出についても、取引先のみならず同業や異業種企業等ステークホルダーとの連携を強化し、ラウンド輸送やモーダルシフト化、輸送距離の短縮等の協働を通じて、サプライチェーン全体での排出量削減に取り組んでいます。さらに、適切な森林管理による森林吸収やカーボンリサイクル等の取り組みも積極的に行っており、多面的にGHG排出量の削減を推進し、2050年カーボンニュートラル達成への取り組みを強化しています。 2026年度から本格的に導入される排出量取引制度に対しては、石炭など化石燃料使用量の削減を加速すると同時に、カーボンクレジット市場のモニタリングや調達体制等カーボンマネジメント体制を整備し、同制度に適切に対応することで、財務影響リスクを管理、低減していきます。 気候変動問題への対応は、リスク管理にとどまらず、新たなビジネスチャンスの創出にもつながります。当社グループは、GHG排出量の削減投資を通じて、低GHGで環境価値の高いバイオマス素材を生み出すことができます。当社グループは、幅広いステークホルダーとの連携をより一層強化しながら、多様なバイオマス素材をグリーン製品市場に先駆けて投入していくことで、企業の成長と持続可能な社会づくりの同時実現を目指していきます。 ⑥ サプライチェーンマネジメントに関するリスク 当社グループは、原燃料であるチップ、古紙、重油、石炭、薬品等を調達して、製品の製造・販売を行っています。原燃料の価格は、国内外の市況に大きく影響を受け、また脱化石燃料の気運の高まりやグラフィック用紙生産量の減少に伴い、原燃料サプライヤーの事業縮小や事業撤退に起因した調達の不安定性や価格変動が顕在化する可能性があり、それらが当社の経営成績及び財政状態等に影響を及ぼす可能性があります。また、物流従事者不足(荷役作業者・港湾労働者・輸送力)、地政学的緊張の高まりによるグローバルサプライチェーンにおける輸送網での遅延、気候変動対応による脱炭素政策を主要因とした原燃料価格上昇に起因する輸送費の上昇は今後も継続すると予想され、当社の経営成績及び財政状態等にさらなる影響を与える可能性があります。 主な対策として、原燃料の一部について、リスクヘッジのため予約購入の設定・運用等の施策を講じている他、特に製紙用木材チップについては、国内外に16万haの森林資源を保有するとともに、国内外のチップサプライヤーとの長きにわたる取引実績に基づく信頼関係の強化や、近距離での安価な資源の開発・採用により、原材料確保と購入価格の安定化を図っています。安定調達のためサプライヤーや物流会社との良好な関係を強化するとともに、海外を含む複数地域、複数ソースからの調達、代替品への切り替え、グループ横連携強化による融通及び調達網拡大等や在庫水準の見直し等、適正在庫の管理強化による財務状況の適正化も進めています。こうした対策を取ったうえで、吸収しきれない輸送コスト上昇分については、適正な水準での価格転嫁を行っていきます。 物流問題に対しては、製品販売及び原燃料調達においてグループ横断での会議体にて、法規制の遵守とコストアップ抑制の両立に取り組んでいます。取引先とも協働し、計画的な納入時間や輸送体制の変更、積載率の向上や消費地近隣に在庫拠点を新設する等の対策を実行しています。トラック荷役待機時間の削減対策としては、各工場でトラック受付予約システムを導入し、待機時間の短縮を図っています。さらに、他社との共同輸送を実現し、GHG排出量の削減に取り組むとともに、人手不足への対応として物流DXの取り組みを促進していきます。 ⑦ 自然災害のリスク 当社グループの生産及び販売拠点が位置する地域において、地震や台風、洪水、山火事といった大規模な自然災害の他、渇水、猛暑等の災害が発生した場合、事業の継続性に大きな影響を及ぼす可能性があります。生産活動の停止、設備復旧のための費用増加、製品や原材料の損害等が発生し、経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。なお、自然災害に対する保険を付保していますが、当社が負う可能性がある損害賠償責任を補償するには十分ではない可能性があります。 このため当社グループでは、危機対策規程に基づき、緊急時には危機対策本部を迅速に立ち上げ、従業員及び家族の安否確認、被災状況の把握、供給継続のための対策を実施します。また緊急事態への対応のためBCM(事業継続マネジメント)を強化し、複数工場での供給体制構築の検討や、災害想定に基づく避難訓練や安否確認訓練を定期的に行っています。 これらの取り組みにより、予期せぬ事態にも柔軟に対応し、従業員の安全を守る体制と事業の継続性を構築・維持しています。今後も、リスク対策の継続的な見直しと強化を通じて、変化する社会情勢に対応していきます。 ⑧ 情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、原材料仕入れから受注、生産、出荷過程において様々なシステムを利用して業務管理を行っており、外部からのサイバー攻撃等による不正アクセスや情報漏えいが生じた場合、当社グループの社会的信頼の喪失、事業活動の停止、設備復旧のための費用増加等が発生し、経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 このため当社グループは、情報システムに関するセキュリティを徹底・強化し、時流に合わせた防衛システムを導入しています。急速に普及した在宅勤務環境においても十分な情報セキュリティ対策を講じており、定期的な情報セキュリティ教育により従業員のリテラシーを高めるとともに、セキュリティインシデントが発生した際の連絡ルートを整備する等、管理体制を強化しています。また、社内での運用検証及び外部専門業者による脆弱性診断を定期的に実施し、システムの脆弱性を発見・修正することで、セキュリティインシデントの予防に努めています。 (2) 事業環境及び事業活動に関するリスク 日々の事業活動の円滑な遂行を阻害し、当社グループの短期的な目標達成に悪影響をもたらす可能性のあるリスクを「事業環境及び事業活動に関するリスク」と位置付けています。 ① 生産設備に関するリスク 当社グループは、市場需要と既存設備の能力を考慮した計画生産を基本として事業活動を行っています。しかし、設備の故障や火災、自然災害による設備事故等により生産設備の稼働率が低下すると、製品の供給能力が不足し、経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。また、このような設備の故障や事故が発生した場合には、従業員が巻き込まれることによる労働災害が発生する可能性や、周辺環境に悪影響を及ぼす可能性もあります。これらのリスクに対応するため、定期的な設備点検とメンテナンス、脆弱箇所の計画的な更新を含む老朽化対策工事の実施、複数工場での供給体制構築の検討、在庫の適正化等を行っています。 ② 製造物責任に基づくリスク 当社グループは、製品について製造物責任に基づく損害賠償を請求される対象であり、現在のところ重大な損害賠償請求を受けていませんが、将来的には直面する可能性があります。製造物責任にかかる保険(生産物賠償責任保険)を付保していますが、当社グループが負う可能性がある損害賠償責任を補償するには十分でない場合があります。当社グループではグループ製品リスク委員会を設置し、グループ各社の製品安全リスクの監督、支援を行っています。また、主要製造会社はそれぞれに製品リスク委員会を設置するとともに、製品リスク管理規程の整備を進め、製品安全事故の防止に努めています。 ③ 環境法令関連のリスク 当社グループは、事業活動において、環境関連の法規制の適用を受けています。これらの規制の変更や改正により、生産活動が制限される、あるいは新たな対策のための費用が発生する可能性があり、これらは経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 また、法規制値の超過や工場や事業所の周辺環境に影響を与えた場合は、行政指導による事業の停止や信用失墜等のリスクがあります。 これらのリスクに対応するため、環境関連の法改正状況等を定期的にモニタリングし、また社外からの情報収集や、日々の操業を監視し設備を適切に維持管理することで、環境法令を遵守し、工場や事業所の周辺環境への負の影響を可能な限り最小にする体制を整えています。 ④ コンプライアンスに関するリスク 当社グループが展開する紙・板紙事業、生活関連事業、エネルギー事業、木材・建材・土木建設関連事業等の幅広い分野において、関連する法令や規制は常に変化しており、新たなコンプライアンスの課題が生じています。特に、デジタル化の進展、グローバル化の加速、環境保護や人権尊重への関心の高まり等、社会情勢の変化に合わせた、コンプライアンス違反のリスクはさらに複雑化しています。 その対策として、当社グループでは、社会情勢の変化に応じたコンプライアンス研修の実施や、コンプライアンスに関する意識調査を行い、従業員のコンプライアンス意識の向上に努めています。また、法令、社会規範、企業倫理、行動憲章、行動規範及びグループ各社の社内規則に抵触するおそれのある行為等について、日常の指示系統を離れて直接通報・相談できる「日本製紙グループヘルプライン」を設置し、コンプライアンス違反の懸念があるものについては事実調査を行っています。事案の重要性に鑑み、社内処分や注意・指導、教育による従業員への意識啓発等の是正措置・再発防止策を実施しています。 また、当社グループは、取引先や自社だけでは遂行が難しい業務については様々な委託協力会社の協力のもとで事業活動を展開しているため、取引先や委託協力会社との関係においても、公正かつ健全な業務実施を重視しています。独占禁止法や中小受託取引適正化法(取適法)の遵守はもちろんのこと、社会的な価値観の変化を反映した公正な取引慣行を目指していますが、違反があった場合には、訴訟リスクや社会的信頼の喪失等、経営上の大きなリスクとなることが予想されます。 これらに対応するため、「パートナーシップ構築宣言」に基づき、委託事業者と中小受託事業者との望ましい取引慣行を遵守し、取引先とのパートナーシップ構築の妨げとなる取引慣行や商慣行の是正に積極的に取り組んでいます。また、2023年11月に公表された「労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針」を踏まえ、グループ全体でのリスク評価と対策の実施を進めています。 これらの取り組みにより、社会情勢の変化にも柔軟に対応し、コンプライアンス違反のリスクを最小限に抑えることを目指しています。 ⑤ 労働者の安全衛生に関するリスク 当社グループは、全事業所で安全最優先での操業に努めていますが、労働災害の発生は、労働者の健康や人命が失われる重大なリスクです。災害内容によっては貴重な人材を失う可能性や、安全を確保し、再発防止策を講じるために生産設備を停止しなければならなくなる可能性があり、さらには企業としての管理責任を問われ信用を失うリスクもあります。これらリスクへの対策として、当社では労働災害を防ぐため独自の労働安全衛生マネジメントシステムを運用し、事業所ごとに具体的、継続的かつ自主的な活動を安全衛生計画として組み込み、労働災害の防止と労働者の健康増進、快適な職場環境づくり等の安全衛生水準向上に努めています。また、生産設備について、定期的な設備点検とメンテナンス、脆弱箇所の計画的な更新を含む老朽化対策工事の実施等を行っています。 これらの取り組みを、当社グループ各社と共有し、労働災害の防止を推進することで、グループ全体で安全な職場環境の確保に努めています。 ⑥ インターネットにおける批判・中傷に関するリスク 当社グループは、SNS等の普及により、インターネット上での批判・中傷を受けるリスクも増大しています。これにより、企業ブランドの失墜、取引停止、人材の離職等、深刻なレピュテーションリスクを引き起こす可能性があり、これらは経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 このリスクに対応するため、SNSをはじめとするインターネット上の当社グループの情報について定期的なモニタリング及び情報収集を行い、不測の事態が発生した際に迅速かつ適切に対応できる体制を整備しています。 (3) 財務・会計リスク ① 株価の変動リスク 当社グループは、取引先や関連会社等を中心に市場性のある株式を保有しており、株価の変動により経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。このため保有株式の定期的な株価のモニタリングを行うことにより、財政状態に重要な影響を及ぼす可能性を注視しています。 ② 金利の変動リスク 当社グループは、有利子負債等について金利の変動リスクを負っており、その変動により経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。当社では、長期借入金の固定金利借入の比率を一定水準以上に保っています。また、返済年限の分散化、調達の多様化に加えて金利スワップ等の金融商品の利用により、金利変動リスクへの対応を行っています。 ③ 信用リスク 当社グループは与信管理規程に従い、取引先の財務情報等を継続的に評価した与信限度の設定等により、信用リスクに備えていますが、取引先の経営悪化や破綻等の結果、債権回収に支障をきたす事象が発生した場合には、経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 ④ 固定資産の減損リスク 当社グループは、生産設備や土地をはじめとする固定資産を保有しています。事業環境等の変化により当該資産から得られる将来キャッシュ・フローが著しく減少した場合、減損損失が発生し、経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。 ⑤ 退職給付債務に関するリスク 当社グループの退職給付費用及び債務は、年金資産の運用収益率や割引率等の数理計算上の前提に基づいて算出していますが、数理計算上の前提を変更する必要が生じた場合や株式市場の低迷等により年金資産が毀損した場合には、経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。このため年金資産の運用については、外部コンサルタントの助言をもとに、リスク・リターン特性の異なる複数の資産クラス・運用スタイルへの分散投資を行っており、年金資産全体のリスク・リターンの分析を定期的に実施することで、分散効果の有効性について評価を実施しています。 ⑥ 繰延税金資産の取崩しリスク 当社グループは、将来減算一時差異及び税務上の繰越欠損金に対して、将来の課税所得を見積った上で回収可能性を判断し、繰延税金資産を計上しています。しかし、事業環境等の変化による課税所得の減少や税制改正等により回収可能性を見直した結果、繰延税金資産の取崩しが発生し、経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,102字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」といいます。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 (1) 経営成績 当期におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善により、緩やかな回復基調となりました。一方で、中東情勢の影響や継続的な物価上昇、米国の通商政策を巡る動向、金融資本市場の変動の影響などにより、景気の先行きは不透明な状況が続いています。 このような状況の中、当社グループの当期の売上高は、洋紙の輸出販売数量が減少したものの、2024年度に稼働したクレシア宮城工場の売上高が全期間にわたり寄与したことや、前期に日本ダイナウェーブパッケージング(NDP)社で実施された例年に比べ大規模な製造設備のメンテナンス休転の影響が解消されたことなどにより、前期に比べ増収となりました。営業利益では、海外事業において、NDP社が通常操業に戻ったことや、Opal社のメアリーベール工場における操業効率改善によるコストダウン及び増産が寄与し、前期比で増益となりました。一方、国内事業では、継続的な人件費や物流費の上昇を受け、原価改善や価格修正に取り組みました。結果は、以下のとおりです。 連結売上高   1,192,606   百万円   (前期比 0.9%増) 連結営業利益   25,205   百万円   (前期比 27.9%増) 連結経常利益   23,098   百万円   (前期比 49.0%増) 親会社株主に帰属する当期純利益   11,743   百万円   (前期比 158.7%増) セグメントの状況は、以下のとおりです。 (紙・板紙事業) 売上高   557,863   百万円   (前期比 1.4%減) 営業利益   564   百万円   (前期比 93.2%減) 洋紙の国内販売数量は、需要の減少は継続しているものの、他社の事業撤退などもあり、前期を上回りました。一方で、洋紙の輸出販売数量は、市況悪化の影響などにより前期を下回りました。 (生活関連事業) 売上高   482,017   百万円   (前期比 5.3%増) 営業利益   7,172   百万円   (前期は営業損失6,137百万円) 家庭紙は、2024年度に稼働したクレシア宮城工場の売上高が、全期間において寄与したことなどにより、売上高は前期を上回りました。液体用紙容器は、食品価格全般の値上がりによる生活防衛意識の高まりなどで依然として需要が減少しているものの、販売数量は前期並みで推移しました。機能性フィルムは、モバイル端末の買替需要等により堅調に推移し、販売数量は前期を上回りました。海外事業では、Opal社メアリーベール工場の労使協定を改定する過程で生じた、約1か月にわたる労働争議に伴う操業停止や、円高による為替換算の影響がありましたが、NDP社の前期の大規模な製造設備のメンテナンス休転の影響が解消されたことなどにより、売上高は前期を上回りました。 (エネルギー事業) 売上高   43,195   百万円   (前期比 10.6%減) 営業利益   3,332   百万円   (前期比 6.4%減) エネルギー事業は、石炭価格の下落に伴う販売電力価格の低下などにより、売上高は前期を下回りました。 (木材・建材・土木建設関連事業) 売上高   76,530   百万円   (前期比 2.8%減) 営業利益   10,033   百万円   (前期比 4.7%増) 木材・建材において、バイオマス燃料の需要は増加したものの、新設住宅着工戸数の減少に加え、海外植林会社における為替換算の影響などにより、売上高は前期を下回りました。 (その他) 売上高   33,000   百万円   (前期比 4.5%増) 営業利益   3,200   百万円   (前期比 6.6%増) (2) 財政状態 総資産は、前期末の1,703,308百万円から35,171百万円増加し、1,738,479百万円となりました。この主な要因は、現金及び預金が増加したことや、円安の影響により在外子会社の資産が増加したことによるものです。 負債は、前期末の1,192,873百万円から5,098百万円増加し、1,197,971百万円となりました。この主な要因は、円安の影響により在外子会社の負債が増加したことによるものです。 純資産は、前期末の510,435百万円から30,072百万円増加し、540,507百万円となりました。この主な要因は、利益剰余金が増加したことや、円安の影響により為替換算調整勘定が増加したことによるものです。 以上の結果、自己資本比率は、前期末の28.3%から29.2%となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況 当期末における現金及び現金同等物(以下、「資金」といいます。)は、207,411百万円となり、前期末に比べ21,470百万円増加しました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得た資金は、前期に比べ2,195百万円増加し、74,986百万円となりました。この主な内訳は、税金等調整前当期純利益24,460百万円、減価償却費63,213百万円、運転資金の増減(売上債権、棚卸資産及び仕入債務の増減合計額)による支出9,377百万円です。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、前期に比べ10,145百万円増加し、43,581百万円となりました。この主な内訳は、固定資産の取得による支出54,287百万円、投資有価証券の売却による収入10,106百万円です。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、前期に比べ10,410百万円減少し、7,863百万円となりました。この主な内訳は、有利子負債の返済による支出です。 (4) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要の主なものは、製品製造のための原材料や燃料購入のほか、販売費及び一般管理費等の営業費用です。また設備投資資金の主なものは、新規事業への投融資及び設備投資、既存事業の収益向上や操業安定化等を目的としたものです。 今後も引き続き成長分野や新規事業へ投資を行っていく予定であり、その必要資金については、自己資金と外部調達との適切なバランスを検討しながら調達していきます。 なお、長期借入金、社債等の長期の資金調達については、事業計画に基づく資金需要や既存借入の返済時期、金利動向等を考慮し、調達規模や調達手段を適宜判断し、キャッシュ・マネジメント・システム(CMS)により当社グループ内での余剰資金の有効活用を図り、有利子負債の圧縮や金利負担の軽減に努めています。 (5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いていますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載しています。 (6) 生産、受注及び販売の状況 ① 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)   前期比(%) 紙・板紙事業   金額(百万円)   470,323   △2.5 生活関連事業   金額(百万円)   443,946   7.1 エネルギー事業   金額(百万円)   43,195   △10.6 合計   金額(百万円)   957,464   1.3 (注)1.木材・建材・土木建設関連事業、その他は、生産高が僅少であるため、記載を省略しています。 2.当連結会計年度において、エネルギー事業における生産実績に著しい変動がありました。その内容については、「(1) 経営成績」をご参照ください。 ② 受注実績 当社グループは主として需要と現有設備を勘案した見込生産のため、記載を省略しています。 ③ 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   当連結会計年度(自  2025年4月1日至  2026年3月31日)   前期比(%) 紙・板紙事業   金額(百万円)   557,863   △1.4 生活関連事業   金額(百万円)   482,017   5.3 エネルギー事業   金額(百万円)   43,195   △10.6 木材・建材・土木建設関連事業   金額(百万円)   76,530   △2.8 その他   金額(百万円)   33,000   4.5 合計   金額(百万円)   1,192,606   0.9 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しています。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、当該割合が100分の10未満であるため、記載を省略しています。 3.当連結会計年度において、エネルギー事業における販売実績に著しい変動がありました。その内容については、「(1) 経営成績」をご参照ください。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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